JP2008258485A - 磁気抵抗効果素子における薄膜の酸化制御方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果素子における薄膜の酸化制御方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易にかつ正確に酸化時間を求めて酸化制御を行うことができる薄膜の酸化制御方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供する。
【解決手段】過去の酸化処理における酸化時間TOXとMR素子の面抵抗RAとの複数セットの対応関係を関係式RA=a×ln(TOX)+bに代入することによって得られたこの関係式の傾きa及び切片bの複数の組から、傾きa及び切片b間の相関式b=A×a+Bを求めておき、同一の酸化装置によって酸化処理を行う際に、この酸化装置で実際に酸化処理して酸化時間TOXとMR素子面抵抗RAとの1セットの対応関係を測定し、測定で得られた酸化時間TOXMEとMR素子面抵抗RAMEとを上述の関係式に代入して得たRA=a×ln(TOX)+bを用いて所望のMR素子面抵抗に対する酸化時間を求め、求めた酸化時間で酸化処理を行う。
【選択図】図5

Description

本発明は、磁気抵抗効果(MR)素子における例えばトンネルバリア膜や非金属中間膜等の薄膜の酸化制御方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法に関する。
トンネル磁気抵抗効果(TMR)素子を形成する場合、そのトンネルバリア膜は、一般に、アルミニウム(Al)やマグネシウム(Mg)等の金属膜を真空装置のチャンバ内で酸化することによって形成される。
トンネルバリア膜の酸化量は、TMR素子の抵抗や出力等のパラメータに大きく関係するため、TMR素子を備えた薄膜磁気ヘッドを製造する上での重要な管理パラメータである。
特許文献1には、トンネルバリア層の酸化プロセスにおける酸化力が、処理日時や処理バッチによって変動することによるTMR素子の電磁気特性のばらつきを防止するために、モニタ用のシリコン酸化膜の膜厚の酸化時間依存特性をあらかじめ求めておくと共にトンネルバリア層の膜厚の酸化時間依存特性をあらかじめ求めておき、酸化時間依存特性よりトンネルバリア層が目標酸化膜厚となる目標酸化時間だけ酸化した後のシリコン酸化膜の膜厚を実際に測定し、測定した膜厚がシリコン酸化物の酸化時間依存特性より求めた目標酸化膜厚に一致する場合は、トンネルバリア層をその目標酸化時間だけ酸化するようにしたTMR素子の製造方法が開示されている。
特開2005−129560号公報
特許文献1に記載されている従来の製造方法によると、処理日時や処理バッチに基づく酸化力の変動を低減させることは可能であるが、酸化時間を管理するのにモニタ用の被酸化膜の膜厚を実際に測定する必要があるため、酸化制御プロセスが非常に複雑となるのみならず多大な時間を必要とし、しかも製造コストが大幅に増大する。
そこで、本願発明者等は、酸化時間が互いに異なる条件で製造した2つ以上のウエハにおけるTMR素子の面抵抗(MR膜の積層方向の抵抗値とMR膜の面積との積)RAを測定し、RAと酸化時間とをその関係式RA=a×ln(酸化時間)+bに代入して定数a及びbを求めることにより、所望の面抵抗RAが得られる酸化時間で酸化制御を行っていた。ただし、lnは自然対数である。
本願発明者等が実施していたこの酸化制御方法によれば、被酸化膜の膜厚を測定する必要がなく、酸化時間と面抵抗RAとを求めれば良いので、特許文献1の技術よりも酸化プロセスが簡易化できるが、酸化時間が異なる2つ以上のウエハについてRAを測定しなければならないので、製品となるウエハの他に製品に近いダミーウエハを用意し、これを酸化装置に入れて面抵抗RAを測定する、いわゆる2点法を行う必要がある。しかしながら、酸化条件が多数あることから、その分、ダミーウエハの枚数が増え、酸化時間の計算が複雑となる等の問題があった。
従って本発明の目的は、ダミーウエハの枚数を低減することができると共に、簡易にかつ正確に酸化時間を求めて酸化制御を行うことができる薄膜の酸化制御方法及び薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供することにある。
本発明によれば、同一の酸化装置について過去の酸化処理における酸化時間TOXとMR素子の面抵抗RAとの複数セットの対応関係を関係式RA=a×ln(TOX)+b(ただし、lnは自然対数)に代入することによって得られたこの関係式の傾きa及び切片bの複数の組から、傾きa及び切片b間の相関式b=A×a+B(A及びBは定数)を求めておき、同一の酸化装置によって酸化処理を行う際に、この酸化装置で実際に酸化処理して酸化時間TOXとMR素子面抵抗RAとの1セットの対応関係を測定し、測定で得られた酸化時間TOXMEとMR素子面抵抗RAMEとを上述の関係式に代入して得られたRAME=a×ln(TOXME)+bと相関式b=A×a+Bとの連立方程式から傾きa及び切片bを算出し、算出した傾きa及び切片bを上述の関係式に代入して得たRA=a×ln(TOX)+bを用いて所望のMR素子面抵抗に対する酸化時間を求め、求めた酸化時間で酸化処理を行うMR素子における薄膜の酸化制御方法が提供される。
各酸化装置において、関係式RA=a×ln(TOX)+bにおける傾きa及び切片b間にその酸化装置固有の相関があることを本願発明者等は見いだした。そこで、これら傾きa及び切片bの相関式b=A×a+Bを求めると共に、この酸化装置で酸化処理することにより酸化時間TOXとMR素子面抵抗RAとの関係を1セットのみ、即ち1点法により、測定し、得られた結果をこの関係式に代入してRAME=a×ln(TOXME)+bを求め、これらをa及びbに関する連立方程式として傾きa及び切片bを算出する。この算出した傾きa及び切片bを代入したRA=a×ln(TOX)+bを用い、所望のMR素子面抵抗となるような酸化時間で酸化処理を行う。このように、本願発明者等が今まで行っていた2点法による複数セットの酸化時間TOX対MR素子面抵抗RAの測定を行うことなく、1点法による単一セットのみの酸化時間TOX対MR素子面抵抗RAの測定を行えば、酸化時間が算出できるので、ダミーウエハの枚数を低減することができることのみならず、簡易にかつ正確に酸化時間を求めて酸化制御を行うことが可能となる。
酸化処理がMR素子のトンネルバリア層又中間層用の膜を酸化する処理であることが好ましい。
本発明によれば、さらに、読出しヘッド素子としてMR素子を備えた薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、同一の酸化装置について過去の酸化処理における酸化時間TOXとMR素子の面抵抗RAとの複数セットの対応関係を関係式RA=a×ln(TOX)+b(ただし、lnは自然対数)に代入することによって得られたこの関係式の傾きa及び切片bの複数の組から、傾きa及び切片b間の相関式b=A×a+B(A及びBは定数)を求めておき、同一の酸化装置によって酸化処理を行う際に、この酸化装置で実際に酸化処理して酸化時間TOXとMR素子面抵抗RAとの1セットの対応関係を測定し、測定で得られた酸化時間TOXMEとMR素子面抵抗RAMEとを上述の関係式に代入して得られたRAME=a×ln(TOXME)+bと上述の相関式b=A×a+Bとの連立方程式から傾きa及び切片bを算出し、算出した傾きa及び切片bを上述の関係式に代入して得たRA=a×ln(TOX)+bを用いて所望のMR素子面抵抗に対する酸化時間を求め、求めた酸化時間でMR素子の薄膜の酸化処理を行う薄膜磁気ヘッドの製造方法が提供される。
各酸化装置において、関係式RA=a×ln(TOX)+bにおける傾きa及び切片bの相関式b=A×a+Bを求めると共に、この酸化装置で酸化処理することにより酸化時間TOXとMR素子面抵抗RAとの関係を1セットのみ、即ち1点法により、測定し、得られた結果をこの関係式に代入してRAME=a×ln(TOXME)+bを求め、これらをa及びbに関する連立方程式として傾きa及び切片bを算出する。この算出した傾きa及び切片bを代入したRA=a×ln(TOX)+bを用い、所望のMR素子面抵抗となるような酸化時間で酸化処理を行う。このように、本願発明者等が今まで行っていた2点法による複数セットの酸化時間TOX対MR素子面抵抗RAの測定を行うことなく、1点法による単一セットのみの酸化時間TOX対MR素子面抵抗RAの測定を行えば、酸化時間が算出できるので、ダミーウエハの枚数を低減することができることのみならず、簡易にかつ正確に酸化時間を求めて酸化制御を行うことが可能となる。
酸化処理がMR素子のトンネルバリア層又中間層用の膜を酸化する処理であることが好ましい。
基板上に下部シールド層を積層した後、上述のトンネルバリア層又中間層用の膜を含むMR積層体用の膜を成膜し、成膜したMR積層体用の膜のパターニングを行ってMR積層体を形成し、このMR積層体上に上部シールド層を形成することが好ましい。
本発明によれば、今まで行っていた2点法による複数セットの酸化時間TOX対MR素子面抵抗RAの測定を行うことなく、1点法による単一セットのみの酸化時間TOX対MR素子面抵抗RAの測定を行えば、酸化時間が算出できるので、ダミーウエハの枚数を低減することができることのみならず、簡易にかつ正確に酸化時間を求めて酸化制御を行うことが可能となる。
図1は本発明の一実施形態として薄膜磁気ヘッドの製造工程を説明するフロー図であり、図2は図1の実施形態によって製造される薄膜磁気ヘッドの構成を概略的に示す断面図である。ただし、図2は薄膜磁気ヘッドの浮上面(ABS)に垂直でありかつトラック幅方向と垂直な平面による断面を示している。
なお、本実施形態は、TMR薄膜磁気ヘッドを製造する場合であるが、積層面に対して垂直方向にセンス電流を流す垂直方向電流通過型巨大磁気抵抗効果薄膜磁気ヘッド、即ちCPP(Current
Perpendicular to Plane)−GMR薄膜磁気ヘッド、を製造する場合もトンネルバリア層に代えて非磁性導電層を作成する点が異なるのみであり、その他の工程は基本的に同様である。
図1及び図2に示すように、まず、アルティック(AlTiC、Al−TiC)等の導電性材料から形成された基板(ウエハ)10を用意し、この基板10上に、例えばスパッタ法によって、例えばAl又は酸化ケイ素(SiO)等の絶縁材料からなる厚さ0.05〜10μm程度の下地絶縁層11を成膜する(ステップS1)。
次いで、この下地絶縁層11上に、下部電極層を兼用する下部シールド層12、TMR積層体13、絶縁層14、絶縁層15(図4参照)、磁区制御用バイアス層16(図4参照)及び上部電極層を兼用する上部シールド層18を含むTMR読出しヘッド素子を形成する(ステップS2)。このTMR読出しヘッド素子の製造工程については、後に詳述する。
次いで、このTMR読出しヘッド素子上に非磁性中間層19を形成する(ステップS3)。非磁性中間層19は、例えばスパッタ法、化学気相成長(CVD)法等によって、例えばAl、SiO、窒化アルミニウム(AlN)又はダイアモンドライクカーボン(DLC)等の絶縁材料又はチタン(Ti)、タンタル(Ta)又は白金(Pt)等の金属材料を0.1〜0.5μm程度の厚さに形成される層である。この非磁性中間層19は、TMR読出しヘッド素子とその上に形成するインダクティブ書込みヘッド素子とを分離するためのものである。
その後、この非磁性中間層19上に、絶縁層20、バッキングコイル層21、バッキングコイル絶縁層22、主磁極層23、絶縁ギャップ層24、書込みコイル層25、書込みコイル絶縁層26及び補助磁極層27を含むインダクティブ書込みヘッド素子を形成する(ステップS4)。本実施形態では、垂直磁気記録構造のインダクティブ書込みヘッド素子を用いているが、水平又は面内磁気記録構造のインダクティブ書込みヘッド素子を用いても良いことは明らかである。また、垂直磁気記録構造のインダクティブ書込みヘッド素子として、図2に示した構造以外にも種々の構造が適用可能であることも明らかである。
絶縁層20は、非磁性中間層19上に例えばAl、SiO等の絶縁材料を例えばスパッタ法等によって成膜することによって形成される層であり、必要に応じて、例えばCMP等によって上表面が平坦化される。この絶縁層20上には、バッキングコイル層21が例えばフレームめっき法等によって、例えば銅(Cu)等の導電材料を1〜5μm程度の厚さに形成される。このバッキングコイル層21は、隣接トラック消去(ATE)を回避するべく書込み磁束を誘導するためのものである。バッキングコイル絶縁層22は、バッキングコイル層21を覆うように、例えばフォトリソグラフィ法等によって、例えば熱硬化されたノボラック系等のレジストにより厚さ0.5〜7μm程度で形成される。
バッキングコイル絶縁層22上には、主磁極層23が形成される。この主磁極層23は、書込みコイル層25によって誘導された磁束を、書込みがなされる磁気ディスクの垂直磁気記録層まで収束させながら導くための磁路であり、例えばフレームめっき法等によって、例えばニッケル鉄(NiFe)、コバルト鉄(CoFe)、ニッケル鉄コバルト(NiFeCo)、鉄アルミニウムケイ素(FeAlSi)、窒化鉄(FeN)、窒化鉄ジルコニウム(FeZrN)、窒化鉄タンタル(FeTaN)、コバルトジルコニウムニオブ(CoZrNb)、コバルトジルコニウムタンタル(CoZrTa)等の金属磁性材料又はこれらの材料からなる多層膜として、厚さ0.5〜3μm程度に形成される。
主磁極層23上には、例えばAl、SiO等の絶縁膜を例えばスパッタ法等によって成膜することによって絶縁ギャップ層24が形成され、この絶縁ギャップ層24上には、厚さ0.5〜7μm程度の例えば熱硬化されたノボラック系等のレジストからなる書込みコイル絶縁層26が形成されており、その内部に、例えばフレームめっき法等によって、例えばCu等の導電材料を1〜5μm程度の厚さの書込みコイル層25が形成されている。
この書込みコイル絶縁層26を覆うように、例えばNiFe、CoFe、NiFeCo、FeAlSi、FeN、FeZrN、FeTaN、CoZrNb、CoZrTa等の金属磁性材料、又はこれらの材料の多層膜からなる厚さ0.5〜3μm程度の補助磁極層27が例えばフレームめっき法等によって形成される。この補助磁極層27は、リターンヨークを構成している。
次いで、このインダクティブ書込みヘッド素子上に保護層28を形成する(ステップS5)。保護層28は、例えばスパッタ法等によって、例えばAl、SiO等を成膜することによって形成する。
これによって、薄膜磁気ヘッドのウエハ工程が終了する。ウエハ工程以後の薄膜磁気ヘッドの製造工程、例えば加工工程は、多数の薄膜磁気ヘッドが形成されたウエハを、所定数の薄膜磁気ヘッドが列状にそれぞれ並ぶ複数のバーに分離し、各バーを研磨した後、複数の個々の薄膜磁気ヘッドに分離するものである。このような加工工程は、周知であるため、詳しい説明を省略する。
図3は図1の製造工程において、読出しヘッド素子の製造工程を詳しく説明するフロー図であり、図4は図3の製造工程を説明する工程断面図である。以下、これらの図を用いて、TMR読出しヘッド素子の製造工程を詳しく説明する。
まず、下地絶縁層11(図2参照)上に、下部電極層を兼用する下部シールド層12を形成する(ステップS30)。下部シールド層12は、例えばフレームめっき法等によって、例えばNiFe、CoFe、FeNiCo、FeAlSi、FeN、FeZrN、FeTaN、CoZrNb、CoZrTa等の金属磁性材料を厚さ0.1〜3μm程度に積層することによって形成される。望ましい実施形態においては、この下部シールド層12として、NiFeが約2μmの厚さで積層される。
次いで、この下部シールド層12上に、例えばTa、クロム(Cr)、ハフニウム(Hf)、ニオブ(Nb)、ジルコニウム(Zr)、Ti、モリブデン(Mo)又はタングステン(W)等からなる厚さ0.5〜5nm程度の膜と、例えばルテニウム(Ru)、NiCr、NiFe、NiFeCr、コバルト(Co)又はCoFe等からなる厚さ1〜6nm程度の膜とからなる下部金属層用の膜131′をスパッタリング法等によって成膜する(ステップS31)。望ましい実施形態においては、この下部金属層用の膜131′として、Taが約1nmの厚さ、その上にRuが約2nmの厚さで成膜される。
続いて、その上に磁化固定層用の膜132′を成膜する(ステップS32)。磁化固定層用の膜132′は、本実施形態では、シンセティック型であり、例えばIrMn、PtMn、NiMn、RuRhMn等からなる厚さ5〜30nm程度の反強磁性膜(ピン層用の膜)と、例えばCoFe等からなる厚さ1〜5nm程度の第1の強磁性膜と、例えばRu、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、Cr、レニウム(Re)及びCu等のうちの1つ又は2つ以上の合金からなる厚さ0.8nm程度の非磁性膜と、例えばCoFe、CoFeSi、CoMnGe、CoMnSi、CoMnAl等からなる厚さ1〜3nm程度の第2の強磁性膜とを順次、スパッタリング法等によって成膜して形成される。望ましい実施形態においては、この磁化固定層用の膜132′として、IrMnが約7nmの厚さ、その上にCoFeが約2nmの厚さ、その上にRuが約0.8nmの厚さ、その上にCoFeが約3nmの厚さで成膜される。
次いで、磁化固定層用の膜132′上に、厚さ0.5〜1nm程度のアルミニウム(Al)、Ti、Ta、Zr、Hf、マグネシウム(Mg)、ケイ素(Si)又は亜鉛(Zn)よりなるトンネルバリア層用の金属膜133″をスパッタリング法等で成膜する(ステップS33)。望ましい実施形態においては、このトンネルバリア層用の金属膜133″として、Alが約0.6nmの厚さで成膜される。図4(A)はこの状態を示している。ただし、図4(A)は薄膜磁気ヘッドのABSと平行な断面を示している。
次いで、このトンネルバリア層用の金属膜133″を酸化処理してトンネルバリア層用の酸化膜133′、例えばAl膜を得る(ステップS34)。
以下、この酸化処理について詳細に説明する。
酸化処理は、酸化装置内にこの状態のウエハを設置した状態で、具体的には、トンネルバリア層用の金属膜133″をスパッタリング成膜した後、そのスパッタ装置のチャンバ内に、流量や圧力を一定に保った状態で酸素を導入して行う。酸化量は、所望の面抵抗となるように、計算によって求めた酸化時間で管理する。
図5はこの酸化時間の算出方法の流れを概略的に説明するためのフローチャートである。
まず、同一の真空装置のチャンバについて過去の酸化処理における実際の酸化時間TOX(秒)これによって得られたMR素子の面抵抗RA(Ωμm)とのセットを複数個、関係式RA=a×ln(TOX)+b(ただし、lnは自然対数)に代入することによって、この関係式の傾きa及び切片bを求める(ステップS60)。
このような傾きa及び切片bの組を、その同一の酸化装置について過去の複数回の酸化処理、例えば数ヶ月に渡る酸化処理、においてそれぞれ求め、傾きa及び切片b間の相関式b=A×a+B(A及びBは定数)を求めておく(ステップS61)。
この真空装置のチャンバによって酸化処理を行う際に、このチャンバで実際に酸化処理して酸化時間TOXと面抵抗RAとの1セットの対応関係を測定し、測定で得られた酸化時間TOXMEと面抵抗RAMEとを上述の関係式に代入して得られたRAME=a×ln(TOXME)+bを得る(ステップS62)。
次いで、このRAME=a×ln(TOXME)+bと、相関式b=A×a+Bとの連立方程式から傾きa及び切片bを算出する(ステップS63)。
このようにして算出した傾きa及び切片bを上述の関係式に代入して得たRA=a×ln(TOX)+bを用いて、所望の面抵抗に対する酸化時間を算出する(ステップS64)。
この種のチャンバを用いた酸化処理において、同一のチャンバでありかつ装置状態が変わらなければ、面抵抗RAと酸化時間TOXとの間には、関係式RA=a×ln(TOX)+b(ただし、lnは自然対数、a及びbは定数)が非常に良く成り立つことが確認されており、本願発明者等は、このような関係式RA=a×ln(TOX)+bにおける、傾きa及び切片b間にその真空装置のチャンバ固有の相関があることを見いだした。
図6は装置状態が変わっていない同一のチャンバにおいて酸化処理された数ロットのウエハについて、実際に酸化時間TOX及び面抵抗RAを求めた結果を表すグラフであり、図7は装置状態が変わっていないが図6のチャンバとは異なる同一のチャンバにおいて酸化処理された数ロットのウエハについて、実際に酸化時間TOX及び面抵抗RAを求めた結果を表すグラフである。これらの図において、(A)は(B)とは異なる時期に酸化処理した結果を表している。
図6(A)及び(B)に示すように、同一のチャンバでありかつ装置状態が変わらなければ、関係式RA=a×ln(TOX)+bが良好に成立し、その場合の決定係数RもR=0.9872及びR=0.9928と非常に高い。また、図7(A)及び(B)に示すように、図6とは異なる同一のチャンバでありかつ装置状態が変わらなければ、関係式RA=a×ln(TOX)+bが良好に成立し、その場合の決定係数RもR=0.9997及びR=0.9999と非常に高い。
図8は同一の真空装置のチャンバにおいて実際に求めた傾きa及び切片bの時系列変化を表すグラフであり、横軸は時系列的に表したそのロットの日時、例えば、ある年の1月〜9月である。同図から分かるように、関係式RA=a×ln(TOX)+bを満たすa及びbは、この期間において、ある範囲内で変化しており、互いに相関を有している。この相関は、このチャンバ固有のものである。
図9は図8に示した傾きa及び切片bの相関式を示すグラフである。同図から分かるように、このチャンバでは、A=−5.9203、B=2.435であり、相関式はb=−5.9203a+2.435であった。この場合の決定係数Rは、R=0.9865であり、かなり相関が高いことが分かる。
実際に酸化処理を行うに当たって、ダミーウエハ又は実際のウエハに付いて酸化を行って、酸化時間TOXと面抵抗RAとの関係を1セットのみ、即ち1点法により、測定した結果が、例えば酸化時間TOXが100、面抵抗RAが6.2であるとすると、関係式より、6.2=a×ln(100)+bが成立する。
そこで、相関式b=−5.9203a+2.435と関係式6.2=a×ln(100)+bとをa及びbに関する連立方程式としてその解を求める。
これにより、傾きa及び切片bが算出され、図10に示すごとき、面抵抗RAと酸化時間TOXとの関係式RA=a×ln(TOX)+bが求まるのである。
図3のステップS34における酸化処理の後、得られたトンネルバリア層用の酸化膜133′上に、例えばCoFe、CoFeSi、CoMnGe、CoMnSi、CoMnAl等からなる厚さ1nm程度の高分極率膜と、例えばNiFe等からなる厚さ1〜9nm程度の軟磁性膜とを順次、スパッタリング法等によって成膜し、磁化自由層(フリー層)用の膜134′を形成する(ステップS35)。望ましい実施形態においては、この磁化自由層用の膜134′として、CoFeが約1nmの厚さ、その上にNiFeが約3nmの厚さで成膜される。
次いで、例えばTa、Ru、Hf、Nb、Zr、Ti、Cr又はW等の非磁性導電材料からなり、1層又は2層以上からなる厚さ1〜10nm程度のキャップ層用の膜135′をスパッタリング法等によって成膜する(ステップS36)。望ましい実施形態においては、このキャップ層用の膜135′として、Taが約5nmの厚さで成膜される。図4(B)はこの状態を示している。
次に、このように形成したTMR多層膜について、トラック幅方向の幅TWを規定するパターニングを行う(ステップS37)。まず、TMR多層膜上にリフトオフ用のレジストパターンをなすマスク(図示なし)を形成し、このマスクを用いて、イオンミリング、例えばArイオン等によるイオンビームエッチング、を行う。このミリングにより、図4(C)に示すごとく、下から下部金属層131、磁化固定層132、トンネルバリア層133、磁化自由層134及びキャップ層135の積層構造を有するTMR積層体13を得ることができる。
次いで、その上に例えばAl又はSiO等の絶縁材料による厚さが3〜20nm程度の絶縁層15用の膜をスパッタリング法、IBD(イオンビームデポジション)法等を用いて成膜し(ステップS38)、その上に、磁区制御用バイアス層16用の膜として、例えばCrによる厚さ3nm程度の下地層とCoを主とする材料、例えばCoPt合金による厚さが10〜40nm程度の強磁性層用の膜とをスパッタリング法、IBD法等を用いて成膜する(ステップS39)。望ましい実施形態においては、この絶縁層用の膜としてAlが約10nmの厚さで成膜され、その上に磁区制御用バイアス層の下地層としてCrが約3nmの厚さで成膜され、その上に磁区制御用バイアス層の強磁性層用の膜としてCoPtが約25nmの厚さで成膜される。
その後、マスクを剥離することによってリフトオフする(ステップS40)。図4(B)はこの状態を示している。同図から分かるように、TMR積層体13の側面及び下部電極層12の上に、絶縁層15及び磁区制御バイアス層16が積層される。
次に、このように形成したTMR積層体13について、トラック幅方向とは垂直方向のハイト方向の幅を規定するパターニングを行う(ステップS41)。まず、TMR積層体13のキャップ層135上及び磁区制御用バイアス層16上にリフトオフ用のレジストパターンをなすマスク(図示なし)を形成し、このマスクを用いて、イオンミリング、例えばArイオン等によるイオンビームエッチング、を行う。このミリングにより、TMR積層体13のマスクによって覆われていない部分はそのほとんどが除去されるが、磁区制御バイアス層16の部分は、ほとんど除去されずに残っている。
その後、TMR積層体13のキャップ層135上及び磁区制御バイアス層16上に、これらを連続して覆うように、例えばRuによる厚さ6nm程度の上部金属層17をスパッタリング法等を用いて形成する(ステップS42)。望ましい実施形態においては、この上部金属層17としてRuが約6nmの厚さで成膜される。
次いで、この上部金属層17上に上部電極層を兼用する上部シールド層18を形成する(ステップS43)。上部シールド層18は、例えばフレームめっき法等によって、例えばNiFe、CoFe、FeNiCo、FeAlSi、FeN、FeZrN、FeTaN、CoZrNb、CoZrTa等の金属磁性材料を厚さ0.1〜3μm程度に積層することによって形成される。望ましい実施形態においては、この上部シールド層18としてNiFeが約2nmの厚さで成膜される。図4(D)はこの状態を示している。
なお、TMR積層体13における磁化固定層、トンネルバリア層及び磁化自由層からなる感磁部を構成する各膜の態様は、以上に述べたものに限定されることなく、種々の材料及び膜厚が適用可能である。例えば、磁化固定層においては、反強磁性膜を除く3つの膜からなる3層構造の他に、強磁性膜からなる単層構造又はその他の層数の多層構造を採用することもできる。さらに、磁化自由層においても、2層構造の他に、高分極率膜の存在しない単層構造、又は磁歪調整用の膜を含む3層以上の多層構造を採用することも可能である。またさらに、感磁部において、磁化固定層、トンネルバリア層及び磁化自由層が、逆順に、即ち、磁化自由層、トンネルバリア層、磁化固定層の順に積層されていてもよい。ただし、この場合、磁化固定層内の反強磁性膜は最上の位置となる。
このように本実施形態によれば、1点法による単一セットのみの酸化時間TOX対面抵抗RAの測定を行えば、酸化時間が算出できるので、ダミーウエハの枚数を低減することができることのみならず、簡易にかつ正確に酸化時間を求めて酸化制御を行うことが可能となる。
上述した実施形態は、TMR薄膜磁気ヘッドのトンネルバリア層を作成するための酸化処理方法について説明したが、本発明が、CPP−GMR薄膜磁気ヘッドにおける電流狭窄層として作用する酸化物中間層の酸化処理方法に対しても適用できることは明らかである。
以上述べた実施形態は全て本発明を例示的に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することができる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均等範囲によってのみ規定されるものである。
本発明の一実施形態として薄膜磁気ヘッドの製造工程を説明するフロー図である。 図1の実施形態によって製造される薄膜磁気ヘッドの構成を概略的に示す断面図である。 図1の製造工程において、読出しヘッド素子の製造工程を詳しく説明するフロー図である。 図3の製造工程を説明する工程断面図である。 図3の製造工程における酸化時間の算出方法の流れを概略的に説明するためのフローチャートである。 装置状態が変わっていない同一のチャンバにおいて酸化処理された数ロットのウエハについて、実際に酸化時間TOX及び面抵抗RAを求めた結果を表すグラフである。 装置状態が変わっていないが図6のチャンバとは異なる同一のチャンバにおいて酸化処理された数ロットのウエハについて、実際に酸化時間TOX及び面抵抗RAを求めた結果を表すグラフである。 同一の真空装置のチャンバにおいて実際に求めた傾きa及び切片bの時系列変化を表すグラフである。 図8に示した傾きa及び切片bの相関式を示すグラフである。 最終的に得られる面抵抗RAと酸化時間TOXとの関係式の例を表したグラフである。
符号の説明
10 基板
11 下地絶縁層
12 下部シールド層
13 TMR積層体
14、15、20 絶縁層
16 磁区制御用バイアス層
17 上部金属層
18 上部シールド層
19 非磁性中間層
21 バッキングコイル層
22 バッキングコイル絶縁層
23 主磁極層
24 絶縁ギャップ層
25 書込みコイル層
26 書込みコイル絶縁層
27 補助磁極層
28 保護層
131 下部金属層
131′ 下部金属層用の膜
132 磁化固定層
132′ 磁化固定層用の膜
133 トンネルバリア層
133′ トンネルバリア層用の酸化膜
133″ トンネルバリア層用の金属膜
134 磁化自由層
134′ 磁化自由層用の膜
135 キャップ層
135′ キャップ層用の膜

Claims (5)

  1. 同一の酸化装置について過去の酸化処理における酸化時間TOXと磁気抵抗効果素子の面抵抗RAとの複数セットの対応関係を関係式RA=a×ln(TOX)+b(ただし、lnは自然対数)に代入することによって得られた該関係式の傾きa及び切片bの複数の組から、該傾きa及び切片b間の相関式b=A×a+B(A及びBは定数)を求めておき、前記同一の酸化装置によって酸化処理を行う際に、該酸化装置で実際に酸化処理して酸化時間TOXと磁気抵抗効果素子面抵抗RAとの1セットの対応関係を測定し、該測定で得られた酸化時間TOXMEと磁気抵抗効果素子面抵抗RAMEとを前記関係式に代入して得られたRAME=a×ln(TOXME)+bと前記相関式b=A×a+Bとの連立方程式から傾きa及び切片bを算出し、該算出した傾きa及び切片bを前記関係式に代入して得たRA=a×ln(TOX)+bを用いて所望の磁気抵抗効果素子面抵抗に対する酸化時間を求め、該求めた酸化時間で酸化処理を行うことを特徴とする磁気抵抗効果素子における薄膜の酸化制御方法。
  2. 前記酸化処理が磁気抵抗効果素子のトンネルバリア層又中間層用の膜を酸化する処理であることを特徴とする請求項1に記載の酸化制御方法。
  3. 読出しヘッド素子として磁気抵抗効果素子を備えた薄膜磁気ヘッドの製造方法であって、同一の酸化装置について過去の酸化処理における酸化時間TOXと磁気抵抗効果素子の面抵抗RAとの複数セットの対応関係を関係式RA=a×ln(TOX)+b(ただし、lnは自然対数)に代入することによって得られた該関係式の傾きa及び切片bの複数の組から、該傾きa及び切片b間の相関式b=A×a+B(A及びBは定数)を求めておき、前記同一の酸化装置によって酸化処理を行う際に、該酸化装置で実際に酸化処理して酸化時間TOXと磁気抵抗効果素子面抵抗RAとの1セットの対応関係を測定し、該測定で得られた酸化時間TOXMEと磁気抵抗効果素子面抵抗RAMEとを前記関係式に代入して得られたRAME=a×ln(TOXME)+bと前記相関式b=A×a+Bとの連立方程式から傾きa及び切片bを算出し、該算出した傾きa及び切片bを前記関係式に代入して得たRA=a×ln(TOX)+bを用いて所望の磁気抵抗効果素子面抵抗に対する酸化時間を求め、該求めた酸化時間で前記磁気抵抗効果素子の薄膜の酸化処理を行うことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  4. 前記酸化処理が前記磁気抵抗効果素子のトンネルバリア層又中間層用の膜を酸化する処理であることを特徴とする請求項3に記載の製造方法。
  5. 基板上に下部シールド層を積層した後、前記トンネルバリア層又中間層用の膜を含む磁気抵抗効果積層体用の膜を成膜し、該成膜した磁気抵抗効果積層体用の膜のパターニングを行って磁気抵抗効果積層体を形成し、該磁気抵抗効果積層体上に上部シールド層を形成することを特徴とする請求項4に記載の製造方法。
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