JP2008258399A - 電子部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、絶縁材料からなる外装体内にコイルが埋設された電子部品において、その熱衝撃信頼性を向上させることを目的とする。
【解決手段】そして、この目的を達成するために本発明は、複数の外装体層5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H、5Iを積層して形成した絶縁材料からなる外装体5と、この外装体5内に埋設された磁性体8A、8Bとを備え、この磁性体8A、8Bにおける前記外装体層5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H、5Iの積層方向に垂直な面の内少なくとも一面には第1の凹凸線を設け、外装体5内には前記第1の凹凸線に対向する第1の凸凹線を設ける構成としたものである。
【選択図】図1
【解決手段】そして、この目的を達成するために本発明は、複数の外装体層5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H、5Iを積層して形成した絶縁材料からなる外装体5と、この外装体5内に埋設された磁性体8A、8Bとを備え、この磁性体8A、8Bにおける前記外装体層5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H、5Iの積層方向に垂直な面の内少なくとも一面には第1の凹凸線を設け、外装体5内には前記第1の凹凸線に対向する第1の凸凹線を設ける構成としたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯電話等に用いられる電子部品に関するものである。
従来この種の電子部品は、図3に示されるように、絶縁材料からなるシート状の複数の外装体層1A、1B、1C、1D、1E、1F、1G、1H、1Iにより構成された外装体1と、この外装体1内に埋設された磁性体4A、4Bとを備え、外装体1内には、例えばうずまき形状のコイル2A、2B等を埋設し、このコイル2A、2Bの端部には、外装体1からその一部が露出される端子3を接続する等して構成されていた。
なお、この出願に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2005−317604号公報
このような従来の電子部品は熱衝撃信頼性の低さが問題となっていた。
すなわち、上記従来の構成においては、磁性材料からなる磁性体4A、4Bと絶縁材料からなる外装体1との熱膨張係数が異なるため、磁性体4A、4Bがその層内に埋設された外装体層1B、1Hと、埋設されていない外装体層1A、1C、1D、1E、1F、1G、1Iとでは、加熱時における層全体での膨張量が異なる。そのため、外装体層1Bと外装体層1A、1Cとの界面、及び外装体層1Hと外装体層1G、1Iとの界面において加熱時に剥離等が生じ、熱衝撃信頼性が低くなってしまっていた。
そこで本発明は、絶縁材料からなる外装体内にコイルが埋設された電子部品において、その熱衝撃信頼性を向上させることを目的とする。
そして、この目的を達成するために本発明は、複数の外装体層を積層して形成した絶縁材料からなる外装体と、この外装体内に埋設された磁性体とを備え、この磁性体における前記外装体層の積層方向に垂直な面の内少なくとも一面には第1の凹凸線を設け、前記外装体内には前記第1の凹凸線に対向する第1の凸凹線を設けた電子部品としたものである。
この構成により本発明の電子部品は、磁性体がその層内に埋設された外装体層と、埋設されていない外装体層との界面において、それらの熱膨張係数の違いから生じる剥離等の発生を、磁性体における外装体層の積層方向に垂直な面の内少なくとも一面に設けた第1の凹凸線と、外装体内に設けた前記第1の凹凸線に対向する第1の凸凹線とを互いに食い込み合わせることにより抑制することができ、その結果として、熱衝撃信頼性を向上させることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における電子部品について図面を参照しながら説明する。
以下、本発明の実施の形態1における電子部品について図面を参照しながら説明する。
図1において、絶縁材料からなるシート状の複数の外装体層5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H、5Iを積層して形成した外装体5内には、銅等の導電材料からなるうずまき形状のコイル6A、6Bをそれぞれ埋設するとともに、同じく銅等の導電材料からなるビア6Cをコイル6A、6B間を接続するよう形成し、コイル6A、6Bの端部にはそれぞれ端子7を電気的に接続するとともに、外装体5からその一部が露出するよう形成して電子部品を構成している。
そして、本実施の形態においては、磁性体8A、8Bそれぞれの上面に凹凸線を形成するとともに、外装体5内には、この磁性体8A、8Bのそれぞれに設けた凹凸線に対向する凸凹線を形成している。
このような構成により、熱衝撃信頼性を向上させることができる。
即ち、この電子部品の製造工程における熱処理時や、実装後にセット内で発生した熱がこの電子部品に伝わるような場合においても、磁性体8Aがその層内に埋設された外装体層5Bと埋設されていない外装体層5A、5Cとの界面、及び磁性体8Bがその層内に埋設された外装体5Hと埋設されていない外装体層5G、5Iとの界面において、それらの熱膨張係数の違いから生じる剥離等の発生を、磁性体8A、8Bにおける外装体層5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H、5Iの積層方向に垂直な面の内少なくとも一面に設けた凹凸線と、この凹凸線に対向する外装体5内に設けた凸凹線とを互いに食い込み合わせることにより抑制することができ、その結果として、熱衝撃信頼性を向上させることができるのである。
なお、磁性体8A、8Bにおける外装体層5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H、5Iの積層方向に垂直な面の内少なくとも一面に設けた凹凸線には多少の曲率を持たせることが望ましい。曲率を持たせることにより、磁性体8Aがその層内に埋設された外装体層5Bと埋設されていない外装体層5A、5Cとの界面、及び磁性体8Bがその層内に埋設された外装体5Hと埋設されていない外装体層5G、5Iとの界面において、それらの熱膨張係数の違いから生じる剥離等の発生を、ある一定方向のみならず、この曲率を持たせた凹凸線に垂直な複数方向において抑制することができるためである。
さらに、この磁性体8A、8Bに設けた凹凸線の曲率に合わせて、外装体5内に設けた凸凹線に同様の曲率を持たせることが望ましい。上述の磁性体8A、8Bに設けた凹凸線と外装体5に設けた凸凹線との食い込み合いを確実なものとし、上記熱衝撃信頼性の向上効果をより安定したものとするためである。
なお、図1のA−AA断面図である図2に示すごとく、磁性体8Bにおける凹凸線は外装体5の長辺に対して略垂直方向に設ける構成とすると、電子部品全体での熱衝撃信頼性を効果的に向上させることができ望ましい。即ち、磁性体8B(あるいは磁性体8A)がその層内に埋設された外装体層5B(あるいは外装体層5H)と、埋設されていない外装体層5A、5C(あるいは外装体層5G、5I)との熱膨張量の差が最大となる外装体5の長辺方向に対して略垂直方向に凹凸線を設けることにより、電子部品全体での熱衝撃信頼性を効果的に向上させることができるのである。なお、図2において磁性体8Aは図示していないが、磁性体8Bと同様、凹凸線は外装体5の長辺に対して略垂直方向に設ける構成とすると、電子部品全体での熱衝撃信頼性を更に向上させることができ望ましい。
なお、本実施の形態においては磁性体8A、8Bの上面に凹凸線を設ける構成としたが、磁性体8A、8Bの下面に凹凸線を設けるとともに、この磁性体8A、8Bの下面に設けた凹凸線に対応する凸凹線を外装体5内に形成する構成としても構わない。
また、磁性体8A、8Bの上下面双方に凹凸線を設けるとともに、この凹凸線に対応する凸凹線を外装体5内に形成する構成とすれば、更に上述した熱衝撃信頼性の向上効果を得ることができ望ましい。
なお、磁性体8A、8Bに設けた凹凸線における凹線を鈍角とし、外装体5に設けた凸凹線における凸線を鈍角とすると、上述した熱衝撃信頼性の向上効果をより安定的に得ることができるため望ましい。
即ち、外装体5に樹脂等を用いて構成した場合において、外装体5内に形成する凸線を鋭角とすると、その延性の小ささから外装体5内に形成した凸線に欠け等が生じてしまい、上述した熱衝撃信頼性の向上効果を安定的に保てなくなる可能性があるが、磁性体8A、8Bに設ける凹線を鈍角とするとともに、外装体5内に形成する凸線を鈍角とすることにより、この延性の小さい外装体5内に形成する凸線に欠け等が生じるのを抑制し、その結果として熱衝撃信頼性の向上効果をより安定的に得ることができるのである。
さらに、コイル6A、6Bの上面、下面あるいはその両面に凹凸線を設け、この凹凸線に対応する凸凹線を外装体5内に形成する構成とすれば、コイル6Aがその層内に埋設された外装体層5Dと埋設されていない外装体層5C、5Eとの界面、及びコイル6Bがその層内に埋設された外装体5Fと埋設されていない外装体層5E、5Gとの界面において、それらの熱膨張係数の違いから生じる剥離等の発生を、コイル6A、6Bにおける外装体層5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H、5Iの積層方向に垂直な面の内少なくとも一面に設けた凹凸線と、この凹凸線に対向する外装体5内に設けた凸凹線とを互いに食い込み合わせることにより抑制することができ、その結果として、熱衝撃信頼性を向上させることができ望ましい。
また、コイル6A、6Bに設けた凹凸線における凹線を鈍角とし、外装体5に設けた凸凹線における凸線を鈍角とすると、延性の小さい外装体5内に形成する凸線に欠け等が生じるのを抑制し、上述した熱衝撃信頼性の向上効果をより安定的に得ることができるため望ましい。
本発明の電子部品は、高い熱衝撃信頼性を有し、各種電気機器において有用である。
5 外装体
5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H、5I 外装体層
8A、8B 磁性体
5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G、5H、5I 外装体層
8A、8B 磁性体
Claims (10)
- 複数の外装体層を積層して形成した絶縁材料からなる外装体と、
この外装体内に埋設された磁性体とを備え、
この磁性体における前記外装体層の積層方向に垂直な面の内少なくとも一面には
第1の凹凸線を設け、
前記外装体内には前記第1の凹凸線に対向する第1の凸凹線を設けた
電子部品。 - 第1の凹凸線には第1の曲率を設けた
請求項1に記載の電子部品。 - 第1の凸凹線には第1の曲率に対応する第2の曲率を設けた
請求項2に記載の電子部品。 - 第1の凹凸線は外装体の長辺に対して略垂直方向に設けた
請求項1に記載の電子部品。 - 第1の凸凹線における凸線は鈍角とした
請求項1に記載の電子部品。 - 第1の凹凸線における凹線は鈍角とした
請求項5に記載の電子部品。 - 複数の外装体層を積層して形成した絶縁材料からなる外装体と、
この外装体内に埋設された導電材料からなるコイルと、
このコイルに電気的に接続されるとともに
前記外装体からその一部が露出された端子と、
前記外装体内に埋設された磁性体とを備え、
前記磁性体における前記外装体層の積層方向に垂直な面の内少なくとも一面には第1の凹凸線を設け、
前記外装体内には前記第1の凹凸線に対向する第1の凸凹線を設けた
電子部品。 - コイルにおける外装体層の積層方向に垂直な面の内少なくとも一面には
第2の凹凸線を設け、
外装体内には前記第2の凹凸線に対向する第2の凸凹線を設けた
請求項7に記載の電子部品。 - 第2の凸凹線における凸線は鈍角とした
請求項8に記載の電子部品。 - 第2の凹凸線における凹線は鈍角とした
請求項9に記載の電子部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007099133A JP2008258399A (ja) | 2007-04-05 | 2007-04-05 | 電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007099133A JP2008258399A (ja) | 2007-04-05 | 2007-04-05 | 電子部品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008258399A true JP2008258399A (ja) | 2008-10-23 |
Family
ID=39981675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007099133A Pending JP2008258399A (ja) | 2007-04-05 | 2007-04-05 | 電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008258399A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10102969B2 (en) | 2014-12-24 | 2018-10-16 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Method of manufacturing electronic component |
-
2007
- 2007-04-05 JP JP2007099133A patent/JP2008258399A/ja active Pending
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US10102969B2 (en) | 2014-12-24 | 2018-10-16 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Method of manufacturing electronic component |
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