JP2008257125A - プロジェクションシステム、形状測定装置、および光学特性評価装置 - Google Patents

プロジェクションシステム、形状測定装置、および光学特性評価装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008257125A
JP2008257125A JP2007101881A JP2007101881A JP2008257125A JP 2008257125 A JP2008257125 A JP 2008257125A JP 2007101881 A JP2007101881 A JP 2007101881A JP 2007101881 A JP2007101881 A JP 2007101881A JP 2008257125 A JP2008257125 A JP 2008257125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
image
optical system
light
projection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007101881A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetoki Morikuni
栄時 守国
秀也 ▲関▼
Hideya Seki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007101881A priority Critical patent/JP2008257125A/ja
Publication of JP2008257125A publication Critical patent/JP2008257125A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】スクリーンの撓みや投射光学系の光学特性等を簡便に測定、評価できる機能を備えたプロジェクションシステムを提供する。
【解決手段】本発明のプロジェクションシステムは、第1のパターン2と、第1のパターン2から射出された光を投射レンズ5に向けて透過させ、投射レンズ5から射出されたスクリーン3からの光を反射させる光路分岐手段(ハーフミラー6)と、光路分岐手段によって反射された光を捉える撮像素子7と、スクリーン3の結像面、もしくは撮像素子の結像面(近傍)に配置された第2のパターン4と、が備えられ、投射レンズ5により第1のパターン2の像がスクリーン3上に投射され、投射レンズ5によりスクリーン3上の第1のパターン2の像が撮像素子7上に投射され、第1のパターン2の像と第2のパターン4の像との干渉により生じるモアレ縞を撮像素子7により検出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクションシステム、形状測定装置、および光学特性評価装置に関するものである。
従来、プロジェクタ等の光学機器の光学系において、例えば投射レンズ等の光学部品の光学特性は、汎用のMTF(Modulation Transfer Function)測定器を用いて測定、評価していた。ところが、MTF測定器が高価な上、測定自体が大掛かりになり、簡単に評価を行えるものではなかった。例えば量産ラインで投射レンズを全数検査するには多大な時間を費やしていた。また、レンズ単体だけでなく、光学部品が最終的に組み上がった状態、具体的には投射レンズをエンジンに組み込んだ状態で光学特性を正確に測定するのは困難であった。
ところで、最近、投射エンジンを壁(スクリーン)に極力近づけ、投射距離を極端に短くした「超短焦点光学系」を備えたプロジェクタ、いわゆる近接投射プロジェクタが開発されている。従来一般のプロジェクタでは、レンズのみを用いた直線光学系が一般的であったが、超短焦点光学系を備えた近接投射プロジェクタでは、レンズのみならず、非球面ミラー、自由曲面ミラー等を用いた反射光学系や、平面ミラーやプリズム等で光路を折り曲げる光学系を採用することが多い。この種の光学系を採用した投射光学系では、従来の直線的な光学系と比較して、光路が折れ曲がったカスタムに近い光学配置となる。そのため、MTF測定器等の一般的な測定器で光学特性を測定しようとしても、測定器や測定対象に特殊な改造を施さなければならないか、あるいは測定できなかった。このような事情から、比較的簡便な測定、評価方法の開発が急務となっている。
ところで、従来一般の測定、評価方法とは異なる簡便なレンズの性能測定方法として、下記の特許文献1に、「モアレ縞によるレンズの焦点距離測定方法」が開示されている。この方法では、レンズの直後にピッチが等しい2枚の格子板を配置し、平行光を入射させることでモアレ縞を発生させ、このモアレ縞の傾きからレンズの焦点距離を測定するというものである。
特開昭60−247133号公報
上記特許文献1に記載の方法によれば、非常に簡単に焦点距離を測定することができるものの、単にレンズの焦点距離を測定するだけの方法であって、例えばフォーカス、歪曲等、それ以外の光学系の基本的な性能を測定できるものではなかった。
また、上述の近接投射プロジェクタにおいては、スクリーンと投射光学系との距離が短いため、投射光学系から射出された光が急角度でスクリーンに入射する。したがって、スクリーンがわずかに撓んだだけでも映像が大きく歪んでしまう。すなわち、近接投射プロジェクタでは、スクリーンが撓んだときに映像が歪む感度が非常に高いことが大きな問題となっていた。したがって、正常な映像を投射すべく、スクリーンの撓みを簡便に検出する方法が求められていた。
さらに、上述の近接投射プロジェクタにおいては、非球面ミラー、自由曲面ミラー等の反射光学素子が用いられている。この種の反射光学素子の多くはベース材に樹脂を用いることが多く、所望の形状を得るための成形条件を決定する際には、実際に製作したミラーで映像を投射しながら最適な成形条件を見つけなければならず、この条件出し作業に多大な手間を要していた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、スクリーンの撓みや投射光学系の光学特性等を簡便に測定、評価できる機能を備えたプロジェクションシステムを提供することを目的とする。また、上記の反射光学素子等を含む任意の光学部材の形状を簡便に測定できる形状測定装置を提供することを目的とする。また、フォーカス、歪曲等を含む光学系の基本性能を簡便に測定、評価できる光学特性評価装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明のプロジェクションシステムは、光源と、前記光源からの光を変調する光変調素子と、前記光変調素子によって変調された光を投射する投射光学系を含む光学系と、前記光学系からの光が投射されるスクリーンと、が備えられたプロジェクションシステムであって、前記光学系の光入射側に配置され、前記光源からの光が入射される所定のピッチを有する第1のパターンと、前記第1のパターンと前記光学系との間に設置され、前記第1のパターンから射出された光を前記光学系に向けて透過させ、前記光学系から射出された前記スクリーンからの光を反射させる光路分岐手段と、前記光路分岐手段によって反射された光を受光する撮像素子と、前記スクリーン上、もしくは前記撮像素子の結像面または結像面近傍に配置された所定のピッチを有する第2のパターンと、が備えられ、前記光学系によって前記第1のパターンの像が前記スクリーン上に投射され、かつ、前記光学系によって前記スクリーン上に投射された前記第1のパターンの像が前記撮像素子上に投射され、前記第1のパターンの像と前記第2のパターンの像との干渉により生じるモアレ縞を前記撮像素子によって検出することを特徴とする。
本発明のプロジェクションシステムによれば、スクリーンの撓みがモアレ縞の傾き等に影響を及ぼすことを利用して、逆にモアレ縞の発生状況を知ることによってスクリーンの撓みの状態を検出することができる。もしくは、光学系の歪曲やフォーカスがモアレ縞の傾きや広がりに影響を及ぼすことを利用して、逆にモアレ縞の発生状況を知ることによって投射光学系を含む光学系全体の光学特性を検出することができる。これにより、スクリーンの撓みや投射光学系を含む光学系全体の光学特性等を簡便に測定、評価できる機能を備えたプロジェクションシステムを実現することができる。
例えば、光学系の特性が理想的であったと仮定して、第1のパターンの像と第2のパターンの像を完全に重ね合わせるように投射したとすると、スクリーンの撓みがなければ、2つのパターンの像が完全に重なり合い、あたかも1つのパターンのみを投射したのと同じ像が得られるはずである。これに対して、スクリーンが撓んでいたとすると、第1のパターンの像と第2のパターンの像とはわずかにずれる。すると、第1のパターンの像と第2のパターンの像とが干渉し、モアレ縞が発生する。このモアレ縞の発生状態(ピッチ、曲がり具合、フォーカス状態等)を撮像素子が検出することによって、スクリーンの撓みの状態を検出することができる。
同様に、スクリーンの撓みがないと仮定して、光学系が完全な光学特性を有していれば、第1のパターンの像と第2のパターンの像とが完全に重なり合うはずであるが、光学系が歪曲やフォーカスむらなどを持っていたとすると、第1のパターンの像と第2のパターンの像とはわずかにずれる。すると、第1のパターンの像と第2のパターンとが干渉し、モアレ縞が発生する。このモアレ縞の発生状態(ピッチ、曲がり具合、フォーカス状態等)を撮像素子が検出することによって、光学系の光学特性を評価することができる。
この装置によれば、光学系の光入射側に配置する第1のパターンと、スクリーンや撮像素子の近傍に配置する第2のパターンとを準備しておくだけで、スクリーンの撓みや光学系の光学特性を測定、評価することができる。そのため、測定器や測定対象物を改造する必要がないどころか、測定器を準備する必要もなく、従来の方法に比べて簡便、安価、迅速にスクリーンの撓みや投射光学系を含む光学系の性能評価を行うことができる。また、従来の測定器のように被投射面上の複数の測定点でスポットの測定を行うのではなく、被投射面の全面に現れるモアレ縞を観察するので、光学系の光透過領域の全域にわたって連続的な評価が可能である。
また、本発明において、前記スクリーンの撓みの状態、もしくは前記光学系の光学特性の検出結果に応じて前記スクリーンに投射される画像を補正する画像補正手段が備えられていても良い。
この構成によれば、例えばスクリーンが若干撓んでいたり、光学系の光学特性が理想状態からずれていたとしても、画像補正手段によってスクリーンに投射される画像が補正され、良好な画像を得ることができる。
また、本発明において、前記光学系が、投射光学系から投射された光を前記スクリーンに向けて反射させる非球面ミラーもしくは自由曲面ミラーを有する反射光学系を含み、前記画像補正手段が前記反射光学系の反射面を変形させることによって前記画像を補正するものであっても良い。
この構成によれば、投射光学系に加えて反射光学系を含む光学系全体の評価を行うことができ、画像信号側で補正を行うことなく、反射光学系の反射面を例えば機械的に変形させることによって、比較的容易に画像を補正することができる。
また、本発明において、前記光路分岐手段と前記撮像素子との間に、ズーム光学系が備えられていても良い。
この構成によれば、投射光学系から取り込んだ像を拡大または縮小できる、すなわち、第1のパターンの像と第2のパターンの像のピッチを変更できる。その結果、モアレ縞の強度を変えることができ、モアレ縞の検出をより高精度に行うことができる。
また、本発明において、前記第1のパターンと前記光路分岐手段との間に、前記第1のパターンの中間像を生成する中間像生成光学系が備えられていても良い。
この構成によれば、投射光学系の負荷を軽減させることができ、投射光学系の性能を高めることができる。投射光学系の後端から光変調素子の結像面までの距離を一般的に「バックフォーカス」と呼び、この距離が長いほど投射光学系の設計が困難になる。本発明の投射光学系の場合、光変調素子と投射光学系との間に光路分岐手段という光学要素を配置しているため、従来のプロジェクタの構成に比べてバックフォーカスが長くなる傾向にある。そのため、投射光学系の性能を高めるのが難しく、高精度の検出が行いにくくなる。そこで、この課題を解決するために、光変調素子と投射光学系との間で第1のパターンを一旦結像させ、中間像を作ることによって投射光学系のバックフォーカスが短くなり、投射光学系の設計が容易になる。また、中間像を小さくすることで投射光学系を小型化することができる。
また、本発明において、前記中間像生成光学系にズーム機能が備えられていても良い。
この構成によれば、第1のパターンの中間像を拡大または縮小でき、第1のパターンの像と第2のパターンの像のピッチを変更できるため、モアレ縞の強度を変えることができ、モアレ縞の検出をより高精度に行うことができる。
また、本発明において、前記第1のパターンを、前記光変調素子に備えられた遮光パターンで構成しても良い。
この構成によれば、第1のパターンを設けるために特別な部材を準備することがなく、光変調素子に備えられた遮光パターンを有効利用することができる。例えば、液晶ライトバルブ等の光変調素子には一般的にブラックマトリクスが備えられているため、このブラックマトリクスを第1のパターンとして利用すればよい。この場合、光変調素子の全面で白表示を行いさえすれば、スクリーン上に格子状の第1のパターンの像を投射することができる。
また、本発明において、前記第1のパターンを、前記光変調素子により表示されたパターン像で構成しても良い。
この構成によれば、第1のパターンが固定されたものでなく、第1のパターンの形状やピッチを自由に変化させることができるため、モアレ縞の発生状態を適宜変化させて検出しやすくすることができる。
また、本発明において、前記第1のパターンを、前記光変調素子に隣接配置された光透過性板体に備えられた遮光パターンで構成しても良い。
この構成によれば、遮光パターンを備えた光透過性板体、例えば格子状の遮光パターンを描いた透明板を準備しておくだけで、第1のパターンを所定の位置に配置することができる。
また、本発明において、前記第2のパターンを、前記撮像素子に隣接配置された光透過性板体に備えられた遮光パターンで構成しても良い。
この構成によれば、遮光パターンを備えた光透過性板体、例えば格子状の遮光パターンを描いた透明板を準備しておくだけで、第2のパターンを所定の位置に配置することができる。
また、本発明において、前記第2のパターンを、前記撮像素子の画素間領域で構成しても良い。
この構成によれば、第2のパターンを配置するために特別な部材を準備することがなく、撮像素子の画素間領域を有効利用することができる。
本発明の形状測定装置は、光源と、前記光源からの光を変調する光変調素子と、前記光変調素子によって変調された光を投射する投射光学系と、前記投射光学系からの光が投射される被測定物と、が備えられ、前記投射光学系の光入射側に配置されて前記光源からの光が入射される所定のピッチを有する第1のパターンと、前記第1のパターンと前記投射光学系との間に設置され、前記第1のパターンから射出された光を前記投射光学系に向けて透過させ、前記投射光学系から投射された前記被測定物からの光を反射させる光路分岐手段と、前記光路分岐手段によって反射された光を受光する撮像素子と、前記被測定物の表面、もしくは前記撮像素子の結像面または結像面近傍に配置された所定のピッチを有する第2のパターンと、が備えられ、前記投射光学系によって前記第1のパターンの像が前記被測定物上に投射され、かつ、前記投射光学系によって前記被測定物上に投射された前記第1のパターンの像が前記撮像素子上に投射され、前記第1のパターンの像と前記第2のパターンの像との干渉により生じるモアレ縞の発生状態を前記撮像素子によって検出することにより前記被測定物の表面形状を測定することを特徴とする。
本発明の形状測定装置によれば、比較的簡便な構成でモアレ縞の発生状態を検出することにより、被測定物の表面形状を測定することができる。
本発明の形状測定装置においても、前記光路分岐手段と前記撮像素子との間に、ズーム光学系が備えられていても良い。
前記第1のパターンと前記光路分岐手段との間に、前記第1のパターンの中間像を生成する中間像生成光学系が備えられていても良い。
前記中間像生成光学系に、ズーム機能が備えられていても良い。
前記第1のパターンを、前記光変調素子に備えられた遮光パターンで構成しても良い。
前記第1のパターンを、前記光変調素子により表示されたパターン像で構成しても良い。
前記第1のパターンを、前記光変調素子に隣接配置された光透過性板体に備えられた遮光パターンで構成しても良い。
前記第2のパターンを、前記撮像素子に隣接配置された光透過性板体に備えられた遮光パターンで構成しても良い。
前記第2のパターンを、前記撮像素子の画素間領域で構成しても良い。
これらの構成を備えたことによる作用、効果は、上記本発明のプロジェクションシステムの場合と同様である。
本発明の光学特性評価装置は、光源と、前記光源からの光が入射される光学系と、前記光学系からの光が投射される被投射面と、が備えられ、評価対象としての前記光学系の光入射側に配置されて前記光源からの光が入射される所定のピッチを有する第1のパターンと、前記第1のパターンと前記光学系との間に設置され、前記第1のパターンから射出された光を前記光学系に向けて透過させ、前記光学系から投射された前記被投射面からの光を反射させる光路分岐手段と、前記光路分岐手段によって反射された光を受光する撮像素子と、前記被投射面上、もしくは前記撮像素子の結像面または結像面近傍に配置された所定のピッチを有する第2のパターンと、が備えられ、前記光学系によって前記第1のパターンの像が前記被投射面上に投射され、かつ、前記光学系によって前記被投射面上に投射された前記第1のパターンの像が前記撮像素子上に投射され、前記第1のパターンの像と前記第2のパターンの像との干渉により生じるモアレ縞の発生状態を前記撮像素子によって検出することにより前記光学系の光学特性を測定することを特徴とする。
本発明の光学特性評価装置によれば、比較的簡便な構成でモアレ縞の発生状態を検出することにより光学系の光学特性を測定、評価することができる。
本発明の光学特性評価装置においても、前記光路分岐手段と前記撮像素子との間に、ズーム光学系が備えられていても良い。
前記第1のパターンと前記光路分岐手段との間に、前記第1のパターンの中間像を生成する中間像生成光学系が備えられていても良い。
前記中間像生成光学系に、ズーム機能が備えられていても良い。
前記第1のパターンを、光変調素子に備えられた遮光パターンで構成しても良い。
前記第1のパターンを、光変調素子により表示されたパターン像で構成しても良い。
前記第1のパターンを、光透過性板体に備えられた遮光パターンで構成しても良い。
前記第2のパターンを、前記撮像素子に隣接配置された光透過性板体に備えられた遮光パターンで構成しても良い。
前記第2のパターンを、前記撮像素子の画素間領域で構成しても良い。
これらの構成を備えたことによる作用、効果は、上記本発明のプロジェクションシステムの場合と同様である。
[第1の実施の形態]
以下、本発明の第1の実施の形態を図1〜図3を参照して説明する。
本実施形態は、液晶プロジェクタの光学特性、中でも投射光学系である投射レンズの光学特性を、レンズ単体ではなく、他の光学部品とともに全体的な光学系として測定、評価する装置の例である。
図1は本実施形態の光学特性評価装置の概略構成図である。図2は同装置の要部の拡大図である。図3は同評価装置で用いる画像処理のアルゴリズムを示す図である。なお、図1、図2においては、プロジェクタの各種光学部品のうち、本装置に光学的に関係する液晶ライトバルブと投射レンズのみを図示し、残りの光学部品の図示は省略する。
本実施形態の光学特性評価装置100は、図1に示すように、液晶ライトバルブ1(光変調素子)とスクリーン3とが、液晶ライトバルブ1が作り出す画像が投射レンズ5によってスクリーン3上に投射できるように配置されている。液晶ライトバルブ1は、表示領域に隣接画素間を区画する格子状のブラックマトリクスで構成される第1の格子パターン2(第1のパターン)を有している。一方、スクリーン3(被投射面)上には、水平方向および垂直方向に延び、互いに直交する複数の直線からなる第2の格子パターン4(第2のパターン)を予め描いてある。この第2の格子パターン4は液晶ライトバルブ1のブラックマトリクス2の像に対応している。
すなわち、液晶ライトバルブ1の画像を投射レンズ5(評価対象としての光学系)によって所定の拡大率でスクリーン3上に拡大投射するとして、スクリーン3上の第2の格子パターン4は第1の格子パターン2を前記拡大率で拡大表示したときの位置および寸法に合わせて描いてある。第2の格子パターン4は、インクジェットプリンタやその他の印刷機器で描いた黒線でよい。なお、以下の説明では、光源(図示しない)に近い側の格子パターンを第1の格子パターン、光源から遠い側の格子パターンを第2の格子パターン、と称する。
液晶ライトバルブ1と投射レンズ5との間には、ハーフミラー6(光路分岐手段)が配置されている。ハーフミラー6は、液晶ライトバルブ1と投射レンズ5とを結ぶ光軸に対して傾けて設置されており、液晶ライトバルブ1から射出された光を投射レンズ5に向けて透過させる一方、投射レンズ5を通して取り込まれるスクリーン3からの反射光(スクリーン3上の像を内包する光)を反射させる機能を有している。ハーフミラー6で反射した光の光路上には、この反射光を受光する撮像素子7が配置されている。撮像素子7は、周知のCCD、CMOSセンサー等で構成される。この構成により、スクリーン3上に投射された第1の格子パターン2の像とスクリーン3上に描かれた第2の格子パターン4の像の双方が投射レンズ5、ハーフミラー6を経て撮像素子7に取り込まれる。
図2は図1の要部をより実際に近い形で示した図であって、図2に示すように、赤色光用液晶ライトバルブ1R、緑色光用液晶ライトバルブ1G、青色光用液晶ライトバルブ1Bの3枚の液晶ライトバルブによって変調された光はクロスダイクロイックプリズム8によって合成された後、ハーフミラー6に入射するようになっている。よって、ハーフミラー6は、クロスダイクロイックプリズム8と投射レンズ5との間に配置されている。
以上の構成により、液晶ライトバルブ1の全面で白表示を作り、これを投射レンズ5によってスクリーン3に拡大投射したとき、投射レンズ5が理想的な光学特性であったと仮定すると、第1の格子パターン2の像がスクリーン3上の第2の格子パターン4と完全に重なり、あたかも格子線を描いていない白いスクリーンに投射したのと同じ画像が投射されるはずである。ところが、投射レンズ5が僅かな歪曲やフォーカスむらなどを持っていると、第1の格子パターン2の像と第2の格子パターン4とは完全には重ならず、僅かにずれる。すると、スクリーン3上の第1の格子パターン2の像と第2の格子パターン4とが干渉してモアレ縞が発生し、このモアレ縞が投射レンズ5、ハーフミラー6を経て撮像素子7に取り込まれる。このときのモアレ縞の傾き、ピッチ、幅、フォーカス度合いなどを、例えば撮像素子7に接続したモニター等で観察したり、モアレ縞に適切な画像処理を施したりすることで、歪曲、フォーカスむらなどを含む投射レンズ5の光学特性を知ることができる。
図3は具体的な画像処理のアルゴリズムの一例を示しており、この例に基づいて以下、画像処理について説明する。なお、これ以外のアルゴリズムを用いても本実施形態の評価装置を実現することができる。
図1の装置構成を用いて第1の格子パターン像9(2点鎖線で示す)を投射したスクリーン3を撮像素子7で撮像した様子を示したのが図3の上の図(A)である。上述したように、第1の格子パターン像9と第2の格子パターン4(実線で示す)がずれているとモアレ縞11が発生する。なお、この図は説明のためにモアレ縞11をわかりやすく描いたものであり、実際に発生するモアレ縞のイメージとは異なることを注記しておく。なお、以上の説明では、スクリーン3上の第2の格子パターン4は第1の格子パターン像9の位置および寸法に合わせて描いてあること、すなわち、スクリーン3上で第1の格子パターン像9と第2の格子パターン4を一致(互いのピッチを一致)させることを前提としている。しかしながら、実際は第1の格子パターン像9と第2の格子パターン4をずらした方がモアレ縞11が拡大し、測定が容易になるため、第1の格子パターン像9と第2の格子パターン4とを意図的にずらしてもよい。
次に、画像処理部12において、撮像素子7に入力された画像に画像処理を施し、第1の格子パターン像9および第2の格子パターン4の画像成分を除去する。具体的には、画像処理部12において、入力された画像全体にフーリエ変換を施し、格子画像の成分にあたる周波数成分をフィルタによってカットし、それに逆フーリエ変換を施すことによって格子画像を除去する。このように、格子画像の成分を除去し、モアレ縞11の成分のみを残した画像が図3の中央の図(B)である。
この格子除去後の画像(B)を利用して、以下の2つの光学特性を知ることができる。
まず一つとして、投射レンズ5の歪曲を測定することができる。従来の測定方法の場合、スクリーン上に投射された画像のうち、例えば画面内9点の測定ポイントにおいて、理論的な基準位置に対して画素がどれだけずれているかを数えていた。したがって、測定ポイントでの歪曲は測定できるものの、光学系全体がどのような傾向で歪曲収差を持っているかは、測定ポイントでの測定値から全体を推測するしかなかった。ところが、近年の光学系では非球面や自由曲面の形状を持つレンズやミラーを多用する傾向があり、数点の測定ポイントのみの測定値で全体を推測するのは危険である。具体的には、球面の場合は、両端の測定値があればその間は直線で補間しても大きな問題とはならないが、非球面や自由曲面の場合、画面の中に測定値の変曲点があるため、大雑把な測定ポイントではこれらの変曲点を捉えることは難しい。
これに対して、本実施形態の評価装置100を用いた場合、歪曲の度合い、すなわち第1の格子パターン像9と第2の格子パターン4とのずれ量によってモアレ縞11の傾きが変化する。図3(C)のモアレ縞11の画像から、基準線13に対するモアレ縞11の傾きを測定することで画面全体の歪曲の変化量を連続的に知ることができる。ここで、上述したように、互いの格子パターンのピッチを変えることでモアレ縞11を拡大でき、画素のずれを数える従来の方法よりも簡単に測定することができる。また、モアレ縞11の拡大率を大きくすることで、特別な観察機器を準備したり、画像処理を行わなくても、目視でその歪曲量を判断することも可能になる。これにより、量産ライン等でプロジェクタの光学特性の全数検査を行うことも可能であり、第2の格子パターン4が入ったスクリーン3を準備するだけで、簡単かつ安価、さらに迅速かつ高精度で歪曲を測定することができる。
次に他の一つとして、投射レンズ5のフォーカスの測定が可能である。格子除去後の図3(B)の画像から、基準枠(図3の例では6×4=24個に等分割している)毎に平均化した図3(D)の画像を作成することによって、基準枠毎の濃淡でフォーカスの分布を知ることができる。これは、フォーカスがぼけることでモアレ縞の幅が広がることを利用したものである。例えば図3(D)の例で言えば、濃く表されている右上側の領域はモアレ縞11の幅が広がっていることを意味しており、この領域では左下側の領域に比べてフォーカスがぼけていることがわかる。
これ以外にも、本実施形態の評価装置100を用いてモアレ縞11の様子を観察することにより、様々な光学特性を測定、評価できる可能性がある。また、投射レンズ5にズーム機構が備えられていれば、格子パターンのピッチ変更によってモアレ縞の強度を変更するのが容易に可能であり、より高精度な測定が期待できる。
本実施形態の光学特性評価装置100によれば、液晶ライトバルブ1と第2の格子パターン4が描かれたスクリーン3とハーフミラー6とが備えられ、撮像素子7によってモアレ縞11を検出するだけで、歪曲、フォーカス等のプロジェクタの光学特性、特に投射レンズ5の光学特性を評価することができる。そのため、特別な測定器を用いる必要がなく、液晶ライトバルブ1の画像をスクリーン3に投射できる環境がありさえすればよい。したがって、従来の方法に比べて簡単、安価、迅速にプロジェクタの光学特性の評価を実施することができる。また、従来の測定器のように被投射面上の複数の測定点でスポットの測定を行うのではなく、被投射面の全面に現れるモアレ縞11を観察するので、光学系の全域にわたって連続的な評価が可能である。さらに、第1の格子パターン像9のピッチと第2の格子パターン4のピッチとの関係を調整することでモアレ縞8を拡大することができ、高精度な測定を行うこともできる。このようにして、量産ライン等で全数検査することも可能である。
ここではスクリーン3として大画面のスクリーンをイメージしているが、要はモアレ縞を発生させればよいだけであるから、必ずしも大画面のスクリーンである必要はない。また、本実施形態では、格子状のパターンを用いたが、モアレ干渉模様が生じるパターンであれば必ずしも格子状である必要はなく、例えばストライプ状であってもよい。
[第2の実施の形態]
上記第1実施形態では、液晶ライトバルブ1の全面で白表示を行い、この画像をスクリーン3上に投射したときにできる第1の格子パターン2の像とスクリーン3上の第2の格子パターン4とでモアレ縞を発生させた。すなわち、液晶ライトバルブが有しているブラックマトリクスを利用している。本実施形態では、この構成に代えて、例えば各液晶ライトバルブ1で第1の格子パターンの像を表示し、これをスクリーンに投射したときにできる像とスクリーン3上の第2の格子パターン4とでモアレ縞を発生させてもよい。
液晶ライトバルブのブラックマトリクスを利用する構成ではブラックマトリクスの像のピッチを変えることはできない。これに対して、本実施形態の構成によれば、液晶ライトバルブに与える画像信号によって格子パターン像の形状やピッチを自由に変化させることができる。そのため、モアレ縞の発生状態(強度、倍率等)を適宜変化させることができ、光学特性の評価が行いやすくなる。また、格子パターン像のピッチを自由に変化させられるため、固定焦点のレンズでも測定することが可能である。
[第3の実施の形態]
以下、本発明の第3の実施の形態を図4を参照して説明する。
本実施形態は、プロジェクタの投射レンズの光学特性を、装置全体ではなくレンズ単体として測定、評価する装置の例である。勿論、プロジェクタ以外の光学機器の光学系(レンズ)の測定、評価にも適用できる。
図4は本実施形態の光学特性評価装置の概略構成図である。なお、図4において図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の場合、プロジェクタとは別個に投射レンズ5を単体で測定するということは、第1実施形態のように第1の格子パターン2として機能するブラックマトリクス(液晶ライトバルブ)がないことになる。そこで、本実施形態の光学特性評価装置101では、第1実施形態の液晶ライトバルブ1に代えて、クロスダイクロイックプリズム8の光入射側に透明格子板15を配置している。透明格子板15は、第1実施形態の液晶ライトバルブ1のブラックマトリクスに対応する部分を、格子状の光吸収体からなる第1の格子パターン16(第1のパターン)にしたものである。具体的には、ガラス板等の光透過性を有する板体に黒線等を描いて光吸収体としてもよいし、銅薄板等をエッチング加工して窓部を抜き、格子板としてもよい。
本実施形態の装置101によれば、透明格子板15と第2の格子パターン4が描かれたスクリーン3を用いるだけで、撮像素子7でモアレ縞を捉えることによって投射レンズ5の光学特性を評価することができる。したがって、特別な測定器を使用することなく従来の方法に比べて簡単、安価、迅速に光学特性の評価を実施できる、光学系の全域にわたって連続的な評価が可能である、モアレ縞を拡大することで高精度な測定が可能になる、といった第1、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態では、第1の格子パターン16を予め形成した透明格子板15を用いる例で説明したが、この構成に代えて、光透過性を有する板体上に何らかのパターン(例えば格子状のパターン)を投射または表示することで第1の格子パターンとしてもよい。すなわち、ここで言う板体が、単なる板体ではなくて、スクリーンであってもよいし、光変調素子であってもよい。この構成によれば、第1の格子パターン16の形状やピッチを自由に変化させることができるため、モアレ縞の発生状態を適宜変化させて評価しやすくすることができる。
[第4の実施の形態]
以下、本発明の第4の実施の形態を図5を参照して説明する。
本実施形態は、投射レンズの光学特性をレンズ単体で測定、評価する方法の例であるが、格子線を描いたスクリーンを用いない点で第3実施形態と異なっている。
図5(a)、(b)は本実施形態の光学特性評価装置の概略構成図である。なお、図5(a)、(b)において図4と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の装置は、図5(a)、(b)に示すように、透明格子板15を用いる点では第3実施形態と同様である。しかしながら、第2の格子パターン4を描いたスクリーン3に代えて、図5(a)では、プラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等の直視型表示装置18で第2の格子パターンとして機能する格子線を表示している。また、図5(b)では、格子線が描かれていないスクリーン19上に別のプロジェクタ20で格子線の画像を投影している。なお、図5(a)、(b)では、透明格子板と投射レンズとの間に配置されたハーフミラー6(光路分岐手段)や撮像素子7の図示は省略している。
本実施形態の装置によれば、モアレ縞を観察することによって投射レンズ5の光学特性を評価することができ、特別な測定器を使用することなく従来の方法に比べて簡単、安価、迅速に光学特性の評価を実施できる、光学系の全域にわたって連続的な評価が可能である等の第1〜第3実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに本実施形態の場合、スクリーン側の格子パターンが、表示された画像であり、格子のピッチを自由に変更することができるので、発生するモアレ縞の強度や倍率を容易に変化させることができ、固定焦点のレンズでも測定することが可能である。また、図5(b)の構成では、格子パターンを投射するためのプロジェクタ20が必要となるものの、何も格子パターンが描かれていない一般のスクリーンを用いて測定、評価が可能である。なお、本実施形態の方法はレンズ単体ではなくプロジェクタごと評価する第1実施形態とも組み合わせることができる。
[第5の実施の形態]
以下、本発明の第5の実施の形態を図6を参照して説明する。
本実施形態の光学特性評価装置の基本構成は第1実施形態と略同様であり、格子パターンを撮像素子に設けた点が第1実施形態と異なっている。
図6は本実施形態の光学特性評価装置の要部の概略構成図である。なお、図6において、第1実施形態で用いた図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1実施形態では、液晶ライトバルブ1が有する格子状のブラックマトリクスからなる第1の格子パターン2の像とスクリーン3上に描いた第2の格子パターン4との干渉によるモアレ縞を検出した。これに対して、本実施形態の光学特性評価装置102では、スクリーン上に格子線を描いておらず、撮像素子7の入射側に第3実施形態で用いたのと同様の透明格子板21が設けられている。すなわち、透明格子板21は、撮像素子7の結像面、あるいは結像面に近い位置に設けられている。透明格子板21には、ガラス板等の光透過性を有する板体に黒線等を描いて光吸収体としたものや、銅薄板等をエッチング加工して窓部を抜き、格子板としたものを用いることができる。あるいは、撮像素子のマトリクス状に配置された隣接する画素と画素との間の領域(セルギャップ)を格子パターンとしても良い。このような種々の構成により、透明格子板には第2の格子パターンが備えられている。
一方、液晶ライトバルブ1R,1G,1B側については、液晶ライトバルブ1R,1G,1Bが有する格子状のブラックマトリクスの像を用いる点は第1実施形態と同様である。あるいは、液晶ライトバルブ1R,1G,1B側についても、第3実施形態と同様の透明格子板を用いても良い。
本実施形態の光学特性評価装置102において、液晶ライトバルブ1R,1G,1Bの格子パターンの像はスクリーン上に投影される。この画像を投射レンズ5を通して撮像素子7で取り込む際に、液晶ライトバルブ1R,1G,1Bの格子パターンと撮像素子7の入射側の透明格子板21の格子パターンとを干渉させ、発生したモアレ縞を撮像素子7で取り込む。この取り込まれた画像に、図3に示した画像処理を施すことによって投射レンズ5等の光学特性を知ることができる。ただし、光学系の評価を行う場合にはスクリーンが平坦に設置されていることが望ましい。
本実施形態においても、従来の方法に比べて簡単、安価、迅速に光学特性の評価を実施できる、といった第1〜第4実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、本実施形態の場合、格子線が描かれた大きなスクリーンを準備する必要がなく、光学特性の評価を簡単に行うことができる。
[第6の実施の形態]
以下、本発明の第6の実施の形態について説明する。
第5実施形態では光学特性評価装置の例を示したが、構成は全く同じであっても投射光学系の光学性能が十分に高いものであれば、この装置を用いてスクリーンの撓みの検出や任意の被測定物の形状の測定を行うことができる。具体的には、例えばスクリーンに撓みが生じた場合、スクリーン上に投射される液晶ライトバルブの格子パターンの像もスクリーンの撓みの状態に応じて歪む。そのパターンの画像を取り込み、撮像素子側の格子パターンと干渉させると、スクリーンの撓みに応じたモアレ縞が発生する。このモアレ縞を画像処理することによってスクリーンの撓み量を知ることができる。被測定物の形状測定の場合も、スクリーンの撓み検出の場合と原理は同様である。
本実施形態においては、従来の方法に比べて簡単、安価、迅速にスクリーンの撓みの状態を検出可能なプロジェクションシステム、もしくは形状測定装置を実現することができる。
第1の格子パターン、第2の格子パターンとして、具体的にどのような構成にするかは以下の図7〜図10に示す種々の組み合わせが考えられる。
図7は、第1の格子パターン2を液晶ライトバルブ1R,1G,1Bのブラックマトリクス、第2の格子パターン22を撮像素子7の入射側に隣接配置した透明格子板21で構成した例である。
図8は、第1の格子パターン16を液晶ライトバルブ1R,1G,1Bの射出側に隣接配置した透明格子板15、第2の格子パターン22を撮像素子7の入射側に隣接配置した透明格子板21で構成した例である。
図9は、第1の格子パターン2を液晶ライトバルブ1R,1G,1Bのブラックマトリクス、第2の格子パターン24を撮像素子7のセルギャップで構成した例である。
図10は、第1の格子パターン16を液晶ライトバルブ1R,1G,1Bの射出側に隣接配置した透明格子板15、第2の格子パターン24を撮像素子7のセルギャップで構成した例である。
[第7の実施の形態]
以下、本発明の第7の実施の形態を図11を参照して説明する。
本実施形態の光学特性評価装置の基本構成は第5、第6実施形態と略同様であり、第2の格子パターンを撮像素子側に設けたものである。
図11は本実施形態の光学特性評価装置の要部の概略構成図である。なお、図11において、第5実施形態で用いた図6と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の光学特性評価装置103においては、図11に示すように、ハーフミラー6と撮像素子7との間にズーム光学系26が備えられている。第1の格子パターン、第2の格子パターンの具体的な構成については上述した実施形態のいずれの構成を用いてもかまわない。
本実施形態の構成によれば、投射レンズ5から取り込んだ第1の格子パターンの像を撮像素子7が取り込む前に拡大または縮小でき、すなわち第1の格子パターン像のピッチを変更できるため、第1のパターンの像と第2のパターンの像との干渉の度合いを変えることでモアレ縞の強度を変えることができ、モアレ縞の検出をより高精度に行うことができる。
[第8の実施の形態]
以下、本発明の第8の実施の形態を図12を参照して説明する。
本実施形態の光学特性評価装置の基本構成は第5〜第7実施形態と略同様であり、第2の格子パターンを撮像素子側に設けたものである。
図12は本実施形態の光学特性評価装置の要部の概略構成図である。なお、図12において、第5実施形態で用いた図6と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態の光学特性評価装置104においては、図12に示すように、クロスダイクロイックプリズム8とハーフミラー6との間に中間レンズ28(中間像生成光学系)が備えられている。この中間レンズ28によって、中間レンズ28とハーフミラー6との間に液晶ライトバルブ1R,1G,1Bの第1の格子パターンの中間像Zが生成される構成となっている。第1の格子パターン、第2の格子パターンの具体的な構成については上述した実施形態のいずれの構成を用いてもかまわない。
本実施形態の構成によれば、投射レンズ5を含む投射光学系の負荷を軽減させることができ、投射光学系の性能を高めることができる。投射光学系の後端から液晶ライトバルブの結像面までの距離(バックフォーカス)が長いと、投射光学系の設計が困難になる。本実施形態の投射光学系の場合、液晶ライトバルブ1R,1G,1Bと投射レンズ5との間にハーフミラー6を配置しているため、従来のプロジェクタの構成に比べてバックフォーカスが長くなる傾向にある。その結果、投射光学系の性能を高めるのが難しく、高精度の検出が行いにくくなる。そこで、液晶ライトバルブ1R,1G,1Bと投射レンズ5との間で第1の格子パターンを一旦結像させ、中間像Zを生成することによって投射光学系のバックフォーカスを短くしたり、中間像を小さくすることで投射光学系を小さくすることができる。
さらに、上記の中間レンズ28がズーム機能を備えていても良い。その場合、第1の格子パターンの中間像Zを容易に拡大または縮小でき、第1のパターン像と第2のパターン像のピッチを変更できるため、モアレ縞の強度を変えることができ、モアレ縞の検出をより高精度に行うことができる。
[第9の実施の形態]
以下、本発明の第9の実施の形態を図13、図14を参照して説明する。
本実施形態は、装置構成は上記実施形態と同様であるが、測定対象が非球面ミラー、自由曲面ミラー等を用いた反射光学系の反射面の形状である点が特徴的である。
図13は本実施形態の光学特性評価装置を説明するための概略構成図である。なお、図13において図1と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。図14は上記の反射光学系を含む超短焦点光学系を備えた近接投射プロジェクタの概略構成図である。
最初に、図14を用いて超短焦点光学系を備えた近接投射プロジェクタについて簡単に説明する。
このプロジェクタ2200は、プロジェクタ外部の壁Wに設置したスクリーン2260に画像信号に応じた光を投射し、スクリーン2260で反射する光を観察することで画像を鑑賞する、いわゆるフロント投射型のプロジェクタである。筐体2270の内部の底面80には、光学エンジン部10が投射レンズ20を上向きにして設置されている。光学エンジン部10は、画像信号に応じて変調された光を投射レンズ20を通して上方に射出する。
筐体2270の内部には、第1ミラー30が投射レンズ20および後述する第2ミラー40に対向する位置に設置されている。第1ミラー30は、投射レンズ20からの光を反射により第2ミラー40の方向に折り返すためのものである。第1ミラー30は略平坦な反射面を有しており、例えば光反射率の高いアルミニウム等の金属や誘電体多層膜からなる反射膜を平板上に形成することで作製することができる。一方、第2ミラー40は、筐体2270の背面側の第1ミラー30に対向する位置に設置されている。第2ミラー40は、第1ミラー30からの光を反射により略90°折り曲げるとともに、スクリーン2260に向けて広角化させるためのものである。第2ミラー40を曲面形状とすることで光の折り曲げと広角化を同時に実現することができる。特に光学特性の最適化のためには、第2ミラー40を非球面形状、あるいは自由曲面形状とすることが望ましい。
[背景技術]の項でも述べたように、最近、プロジェクタの光学系で非球面ミラー等の反射光学素子を採用することが多くなってきた。ここで用いられる非球面ミラーの多くは、ベース材に樹脂を用いることが多く、その成形条件を見つけるために実際にミラーを用いて映像を投射しながら成形条件の最適化を行うことが多い。なお、ミラーの形状が理想形状となるように、ミラーの形状を測定しながら成形条件を追い込む方法もあるが、ミラーの表面は波長レベルの加工を要求されるので、映像を見ながら条件を追い込む方法が一般的である。ところが、上述したように、この種の反射光学素子を含む光学系を評価する場合、光路が複雑になるので、従来の測定器を用いるには大きな改造が必要になり、光学構成を変えるたびにカスタムの測定器が必要になることが多かった。
本実施形態の形状測定装置では、図13に示すように、投射レンズ5の光入射側に液晶ライトバルブ1もしくは透明格子板15を配置し、投射レンズ5の光射出側に非球面ミラー29を配置している。液晶ライトバルブ1もしくは透明格子板15と投射レンズ5との間には、ハーフミラー6が配置されている。ハーフミラー6で反射した光の光路上には、この反射光を受光する撮像素子7が配置され、撮像素子7の入射側には透明格子板21が配置されている。以上の構成により、スクリーン3上に投射された第1の格子パターン2の像が非球面ミラー29、投射レンズ5、ハーフミラー6を経て撮像素子7に取り込まれる。このとき、撮像素子7の入射側の透明格子板21上の第2の格子パターンと第1の格子パターン2の像との干渉によってモアレ縞が発生する。このモアレ縞を観察したり、画像処理することで非球面ミラー22の形状、成形精度等を知ることができる。
本実施形態の形状測定装置108によれば、非球面ミラー29等のミラーの成形条件を追い込む場合、モアレ縞によって波長レベルまでの形状測定が可能になるため、高精度の非球面ミラーを成形することができる。また、非球面ミラー29の全面にわたって形状誤差を連続的に測定できるので、ミラーの成形条件を見出しやすくなり、製造コストの低減を図ることができる。
[第10の実施の形態]
以下、本発明の第10の実施の形態を図15、図16を参照して説明する。
第9実施形態では、非球面ミラー、自由曲面ミラー等を用いた反射光学系の反射面の形状を測定する形状測定装置について説明した。第9実施形態の装置と同一の構成において反射光学系の成形精度が十分に確保されている場合には、スクリーンの撓みを検出することができる。
近接投射プロジェクタにおいては、スクリーンと投射光学系の距離が接近しているため、投射された光がスクリーンに対して急角度で入射する。したがって、スクリーンが撓んだときに映像が歪む感度が極めて高く、大きな問題となっていた。スクリーンの撓み量と画面(映像)の移動量との関係を図15に示す。図15において、横軸はスクリーンの撓み量[mm]、縦軸は画面の移動量[mm]である。
図16に示すように、スクリーンへの光の入射角度αが80°のとき、スクリーン3が3mm撓むと(撓んだ状態のスクリーン3Tを破線で示す)、図15のグラフから、画面(映像)がスクリーンの投射面上で18mm移動する。フルハイビジョン(1080P)の80インチのスクリーンを想定すると、この18mmという移動量は16画素分に相当し、画像として成立しなくなってしまう。
ここで、本実施形態の装置によれば、スクリーンの撓みや凹凸を精度良く検出することができるため、高画質の映像を得るためのスクリーンの調整作業を容易に行うことができる。また、スクリーンの全面にわたって撓みや凹凸を連続的に検出できるため、スクリーンの調整作業を万遍なく行うことができる。
[第11の実施の形態]
以下、本発明の第11の実施の形態を図17を参照して説明する。
本実施形態は、装置の基本的な構成は第9実施形態と同様であるが、検出結果を非球面ミラーや自由曲面ミラーの形状にフィードバックする点で第9実施形態と異なる。
図9は本実施形態の光学特性評価装置の概略構成図である。なお、図17において図13と共通の構成要素には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
本実施形態のプロジェクションシステム110においては、図17に示すように、非球面ミラー29の裏面に複数の圧電素子33が設置されている。そして、スクリーン3上の画像を撮像する撮像素子7、撮像素子7が撮像した画像を処理する画像処理部12、画像処理部12による画像処理結果を基に圧電素子7に所定の信号を与えてこれを駆動するドライバ35、が備えられている。また、投射レンズ5の光入射側に液晶ライトバルブ1もしくは透明格子板15が配置され、投射レンズ5の光射出側に非球面ミラー29が配置され、液晶ライトバルブ1もしくは透明格子板15と投射レンズ5との間にハーフミラー6が配置され、ハーフミラー6で反射した光の光路上に透明格子板21および撮像素子7が配置されている点は上記実施形態と同様である。
具体的には、図3に示した画像処理のアルゴリズムによって歪曲、フォーカスを検出し、非球面ミラー29のどの部分がこの収差に影響しているかを画像処理部12が計算する。さらに、画像処理部12は、計算結果に基づいてドライバ35に非球面ミラー29の変形量を送り、ドライバ35が圧電素子33に駆動信号を送信する。ここで、所定の圧電素子33が所定量だけ変形すると、それに追従して非球面ミラー29が変形する。変形後、同光学系の光学特性を再度評価し、最適な歪曲あるいはフォーカス状態になるまで測定、評価を繰り返す。このようにして、非球面ミラー29の変形量を最適化し、正常な画像が得られるように補正を行う。
本実施形態のプロジェクションシステム110においては、以下のような効果を奏することができる。
非球面ミラーを用いる光学系は、一般的に超広角光学系であることが多い。よって、非球面ミラーは映像光を高倍率で拡大することから、非球面ミラーの形状誤差や形状変化が画像の歪曲、フォーカスに大きく影響する。また、一般的に非球面ミラーは樹脂で成形されることが多いため、周囲の温度変化で形状が変化しやすく、画像に影響を及ぼすこともある。ところが、本実施形態のシステム110によれば、光学特性の評価結果をミラー形状にフィードバックするので、非球面ミラー29に形状誤差(加工誤差)があっても個体ごとに形状を再調整することができる。また、温度変化によって非球面ミラー29が変形しても、適宜対応することができる。
なお、本実施形態では非球面ミラーの形状に基づいて画像を補正する例を示したが、ミラーの形状のみならず、スクリーンの撓みに基づいて画像を補正しても良い。すなわち、第10実施形態で述べたように、非球面ミラー等の反射光学系の成形精度が十分に確保されている場合にはスクリーンの撓みを検出できるため、スクリーンの撓みに応じて非球面ミラー29を変形させ、画像を補正することができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば上記実施形態で例示した各格子パターンの構成、ピッチ等については適宜設定することができる。また、上記実施形態では、第1のパターン、第2のパターンがともに格子状のパターンである場合について例示した。格子状パターンを用いた場合には、画面の水平方向、垂直方向の双方にわたってフォーカスや歪曲の状態を把握することができ、最適である。しかしながら、本発明は必ずしも格子状パターンに限るものではなく、例えばストライプ状のパターン等、モアレ縞が発生するパターンでありさえすれば、他の形状のパターンを用いることもできる。
本発明の第1実施形態の光学特性評価装置の概略構成図である。 同装置の要部の拡大図である。 同装置で用いる画像処理のアルゴリズムを示す図である。 本発明の第3実施形態の光学特性評価装置の概略構成図である。 本発明の第4実施形態の光学特性評価装置の概略構成図である。 本発明の第5実施形態の光学特性評価装置の概略構成図である。 各格子パターンの具体的構成の変形例を示す図である。 同変形例を示す図である。 同変形例を示す図である。 同変形例を示す図である。 本発明の第7実施形態の光学特性評価装置の概略構成図である。 本発明の第8実施形態の光学特性評価装置の概略構成図である。 本発明の第9実施形態の光学特性評価装置の概略構成図である。 超短焦点光学系を備えたプロジェクタの概略構成図である。 スクリーンの撓み量と画面の移動量との関係を示すグラフである。 スクリーンが撓んだ状態を示す図である。 本発明の第11実施形態の光学特性評価装置の概略構成図である。
符号の説明
1,1R,1G,1B…液晶ライトバルブ(光変調素子)、2,16…第1の格子パターン(第1のパターン)、3…スクリーン(被投射面)、4,22…第2の格子パターン(第2のパターン)、5…投射レンズ(投射光学系)、6…ハーフミラー(光路分岐手段)、7…撮像素子、11…モアレ縞、15,21…透明格子板、28…中間レンズ(中間像生成光学系)、29…非球面ミラー、100,101,102,103,104…光学特性評価装置、108…形状測定装置、110…プロジェクションシステム。

Claims (15)

  1. 光源と、前記光源からの光を変調する光変調素子と、前記光変調素子によって変調された光を投射する投射光学系を含む光学系と、前記光学系からの光が投射されるスクリーンと、が備えられたプロジェクションシステムであって、
    前記光学系の光入射側に配置され、前記光源からの光が入射される所定のピッチを有する第1のパターンと、
    前記第1のパターンと前記光学系との間に設置され、前記第1のパターンから射出された光を前記光学系に向けて透過させ、前記光学系から射出された前記スクリーンからの光を反射させる光路分岐手段と、
    前記光路分岐手段によって反射された光を受光する撮像素子と、
    前記スクリーン上、もしくは前記撮像素子の結像面または結像面近傍に配置された所定のピッチを有する第2のパターンと、が備えられ、
    前記光学系によって前記第1のパターンの像が前記スクリーン上に投射され、かつ、前記光学系によって前記スクリーン上に投射された前記第1のパターンの像が前記撮像素子上に投射され、
    前記第1のパターンの像と前記第2のパターンの像との干渉により生じるモアレ縞を前記撮像素子によって検出することを特徴とするプロジェクションシステム。
  2. 前記モアレ縞の発生状況から前記スクリーンの撓みの状態を検出することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクションシステム。
  3. 前記モアレ縞の発生状況から前記光学系の光学特性を検出することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクションシステム。
  4. 前記スクリーンの撓みの状態、もしくは前記光学系の光学特性の検出結果に応じて前記スクリーンに投射される画像を補正する画像補正手段が備えられたことを特徴とする請求項2または3に記載のプロジェクションシステム。
  5. 前記光学系が、投射光学系から投射された光を前記スクリーンに向けて反射させる非球面ミラーもしくは自由曲面ミラーを有する反射光学系を含み、
    前記画像補正手段が前記反射光学系の反射面を変形させることによって前記画像を補正することを特徴とする請求項4に記載のプロジェクションシステム。
  6. 前記光路分岐手段と前記撮像素子との間に、ズーム光学系が備えられたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のプロジェクションシステム。
  7. 前記第1のパターンと前記光路分岐手段との間に、前記第1のパターンの中間像を生成する中間像生成光学系が備えられたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のプロジェクションシステム。
  8. 前記中間像生成光学系が、ズーム機能を備えたことを特徴とする請求項7に記載のプロジェクションシステム。
  9. 前記第1のパターンが、前記光変調素子に備えられた遮光パターンであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のプロジェクションシステム。
  10. 前記第1のパターンが、前記光変調素子により表示されたパターン像であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のプロジェクションシステム。
  11. 前記第1のパターンが、前記光変調素子に隣接配置された光透過性板体に備えられた遮光パターンであることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一項に記載のプロジェクションシステム。
  12. 前記第2のパターンが、前記撮像素子に隣接配置された光透過性板体に備えられた遮光パターンであることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載のプロジェクションシステム。
  13. 前記第2のパターンが、前記撮像素子の画素間領域からなることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一項に記載のプロジェクションシステム。
  14. 光源と、前記光源からの光を変調する光変調素子と、前記光変調素子によって変調された光を投射する投射光学系と、前記投射光学系からの光が投射される被測定物と、が備えられ、
    前記投射光学系の光入射側に配置されて前記光源からの光が入射される所定のピッチを有する第1のパターンと、
    前記第1のパターンと前記投射光学系との間に設置され、前記第1のパターンから射出された光を前記投射光学系に向けて透過させ、前記投射光学系から投射された前記被測定物からの光を反射させる光路分岐手段と、
    前記光路分岐手段によって反射された光を受光する撮像素子と、
    前記被測定物の表面、もしくは前記撮像素子の結像面または結像面近傍に配置された所定のピッチを有する第2のパターンと、が備えられ、
    前記投射光学系によって前記第1のパターンの像が前記被測定物上に投射され、かつ、前記投射光学系によって前記被測定物上に投射された前記第1のパターンの像が前記撮像素子上に投射され、
    前記第1のパターンの像と前記第2のパターンの像との干渉により生じるモアレ縞の発生状態を前記撮像素子によって検出することにより前記被測定物の表面形状を測定することを特徴とする形状測定装置。
  15. 光源と、前記光源からの光が入射される光学系と、前記光学系からの光が投射される被投射面と、が備えられ、
    評価対象としての前記光学系の光入射側に配置されて前記光源からの光が入射される所定のピッチを有する第1のパターンと、
    前記第1のパターンと前記光学系との間に設置され、前記第1のパターンから射出された光を前記光学系に向けて透過させ、前記光学系から投射された前記被投射面からの光を反射させる光路分岐手段と、
    前記光路分岐手段によって反射された光を受光する撮像素子と、
    前記被投射面上、もしくは前記撮像素子の結像面または結像面近傍に配置された所定のピッチを有する第2のパターンと、が備えられ、
    前記光学系によって前記第1のパターンの像が前記被投射面上に投射され、かつ、前記光学系によって前記被投射面上に投射された前記第1のパターンの像が前記撮像素子上に投射され、
    前記第1のパターンの像と前記第2のパターンの像との干渉により生じるモアレ縞の発生状態を前記撮像素子によって検出することにより前記光学系の光学特性を測定することを特徴とする光学特性評価装置。
JP2007101881A 2007-04-09 2007-04-09 プロジェクションシステム、形状測定装置、および光学特性評価装置 Withdrawn JP2008257125A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007101881A JP2008257125A (ja) 2007-04-09 2007-04-09 プロジェクションシステム、形状測定装置、および光学特性評価装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007101881A JP2008257125A (ja) 2007-04-09 2007-04-09 プロジェクションシステム、形状測定装置、および光学特性評価装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008257125A true JP2008257125A (ja) 2008-10-23

Family

ID=39980730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007101881A Withdrawn JP2008257125A (ja) 2007-04-09 2007-04-09 プロジェクションシステム、形状測定装置、および光学特性評価装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008257125A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011154159A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Canon Inc 画像投射装置
WO2016017296A1 (ja) * 2014-07-29 2016-02-04 ソニー株式会社 投射型表示装置
JPWO2014141718A1 (ja) * 2013-03-14 2017-02-16 日東光学株式会社 光学システムおよび光学システムを有する装置
JPWO2017085802A1 (ja) * 2015-11-18 2018-08-30 マクセル株式会社 画像投射装置
JP2019133190A (ja) * 2019-04-24 2019-08-08 マクセル株式会社 画像投射装置
US11054944B2 (en) 2014-09-09 2021-07-06 Sony Corporation Projection display unit and function control method
US11215907B2 (en) 2018-02-21 2022-01-04 Fujifilm Corporation Optical unit and projection apparatus

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6236531A (ja) * 1985-08-10 1987-02-17 Fujitsu Ltd 光学レンズ特性測定方法及びその装置
JPH03134538A (ja) * 1989-10-19 1991-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ評価装置
US5406375A (en) * 1993-07-23 1995-04-11 Grumman Aerospace Corporation Angular distortion measurements by moire fringe patterns
US6084712A (en) * 1998-11-03 2000-07-04 Dynamic Measurement And Inspection,Llc Three dimensional imaging using a refractive optic design
JP2000298237A (ja) * 1999-04-13 2000-10-24 Olympus Optical Co Ltd 偏心光学系
JP2003270091A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Canon Inc 光学系の波面収差測定方法及び波面収差測定装置
JP2004004496A (ja) * 2002-03-27 2004-01-08 Olympus Corp 撮像装置、可変ミラーを備えた光学装置の製造方法又はその製造方法によってつくられた可変ミラーを備えた光学装置、撮像装置の調整方法、撮像装置の調整装置、又はその調整方法もしくは調整装置によって調整された可変ミラーを備えた撮像装置、及び形状可変光学素子の制御方法。
JP2004113655A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Nec Viewtechnology Ltd 大画面表示機能付きデスク
JP2005012679A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Nec Viewtechnology Ltd 傾斜角度測定装置を有するプロジェクタ
JP2005115870A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Nec Viewtechnology Ltd プロジェクタ並びにプロジェクタの付属装置
JP2005519299A (ja) * 2002-03-08 2005-06-30 カール・ツァイス・エスエムティー・アーゲー 光学画像形成システムのゆがみを測定するモアレ方法及び測定システム
JP2006235516A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Fujinon Corp 投写光学系およびこれを用いた投写型表示装置
JP2006246502A (ja) * 2002-07-23 2006-09-14 Nec Viewtechnology Ltd 画像歪み補正機能を備えたプロジェクタ装置

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6236531A (ja) * 1985-08-10 1987-02-17 Fujitsu Ltd 光学レンズ特性測定方法及びその装置
JPH03134538A (ja) * 1989-10-19 1991-06-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd レンズ評価装置
US5406375A (en) * 1993-07-23 1995-04-11 Grumman Aerospace Corporation Angular distortion measurements by moire fringe patterns
US6084712A (en) * 1998-11-03 2000-07-04 Dynamic Measurement And Inspection,Llc Three dimensional imaging using a refractive optic design
JP2000298237A (ja) * 1999-04-13 2000-10-24 Olympus Optical Co Ltd 偏心光学系
JP2005519299A (ja) * 2002-03-08 2005-06-30 カール・ツァイス・エスエムティー・アーゲー 光学画像形成システムのゆがみを測定するモアレ方法及び測定システム
JP2003270091A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Canon Inc 光学系の波面収差測定方法及び波面収差測定装置
JP2004004496A (ja) * 2002-03-27 2004-01-08 Olympus Corp 撮像装置、可変ミラーを備えた光学装置の製造方法又はその製造方法によってつくられた可変ミラーを備えた光学装置、撮像装置の調整方法、撮像装置の調整装置、又はその調整方法もしくは調整装置によって調整された可変ミラーを備えた撮像装置、及び形状可変光学素子の制御方法。
JP2006246502A (ja) * 2002-07-23 2006-09-14 Nec Viewtechnology Ltd 画像歪み補正機能を備えたプロジェクタ装置
JP2004113655A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Nec Viewtechnology Ltd 大画面表示機能付きデスク
JP2005012679A (ja) * 2003-06-20 2005-01-13 Nec Viewtechnology Ltd 傾斜角度測定装置を有するプロジェクタ
JP2005115870A (ja) * 2003-10-10 2005-04-28 Nec Viewtechnology Ltd プロジェクタ並びにプロジェクタの付属装置
JP2006235516A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Fujinon Corp 投写光学系およびこれを用いた投写型表示装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011154159A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Canon Inc 画像投射装置
JPWO2014141718A1 (ja) * 2013-03-14 2017-02-16 日東光学株式会社 光学システムおよび光学システムを有する装置
WO2016017296A1 (ja) * 2014-07-29 2016-02-04 ソニー株式会社 投射型表示装置
JPWO2016017296A1 (ja) * 2014-07-29 2017-06-01 ソニー株式会社 投射型表示装置
CN110058476A (zh) * 2014-07-29 2019-07-26 索尼公司 投影型显示装置
US10602108B2 (en) 2014-07-29 2020-03-24 Sony Corporation Projection display unit
CN110058476B (zh) * 2014-07-29 2022-05-27 索尼公司 投影型显示装置
US11054944B2 (en) 2014-09-09 2021-07-06 Sony Corporation Projection display unit and function control method
JPWO2017085802A1 (ja) * 2015-11-18 2018-08-30 マクセル株式会社 画像投射装置
US11215907B2 (en) 2018-02-21 2022-01-04 Fujifilm Corporation Optical unit and projection apparatus
JP2019133190A (ja) * 2019-04-24 2019-08-08 マクセル株式会社 画像投射装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8711215B2 (en) Imaging device and imaging method
JP2008257125A (ja) プロジェクションシステム、形状測定装置、および光学特性評価装置
TWI484283B (zh) 影像計算量測方法、影像計算量測裝置及影像檢查裝置
JP4539650B2 (ja) 光学系の光学特性評価方法、プロジェクタの光学特性評価方法、光学特性評価装置、およびスクリーン
US9182602B2 (en) Image pickup device and rangefinder device
EP3425437B1 (en) Patterned light irradiation apparatus and method
JP2007189312A (ja) 撮像装置、撮像方法およびカメラ
KR20090004428A (ko) 광학 설계 방법 및 시스템과 광학 수차를 갖는 광학 요소를이용한 촬상 소자
JP5471830B2 (ja) 光変調装置の位置調整方法、光変調装置の位置調整量算出装置、及びプロジェクター
WO2012057284A1 (ja) 三次元形状測定装置、三次元形状測定方法、構造物の製造方法および構造物製造システム
JP2008249909A (ja) 撮像装置及び光学系
JP2011033570A (ja) 光学レンズの歪曲収差の評価方法
KR20120101182A (ko) 광학 필터 및 디스플레이 평가 시스템
JP5767771B2 (ja) プロジェクター
CN114114805B (zh) 光学系统、投影仪和摄像装置
JP2006084286A (ja) 3次元計測方法とその計測装置
CN102829956B (zh) 图像检测方法,图像检测装置以及图像检查装置
JP4696730B2 (ja) ピント測定装置
JP2017219791A (ja) 制御装置、撮像装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体
US20190304119A1 (en) Parallax calculation apparatus, parallax calculation method, and control program of parallax calculation apparatus
JP6438704B2 (ja) 立体映像表示装置の製造方法、及び、その位置ずれ調整装置
JP6238590B2 (ja) 波面計測方法、形状計測方法、光学素子の製造方法
JP4542821B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置、および画像処理プログラム
CN116324365A (zh) 眩光对比度的校正方法、比较方法及比较装置、电子显示器的制造方法以及防眩层的制造方法
JP2010134215A (ja) プロジェクター、プログラムおよび情報記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20100407

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120321

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20130313