JP2008254375A - 空気入りタイヤの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気入りタイヤの製造方法としてコア成型法を用いた場合に生じる加硫タイヤの隣り合うコード部材間の間隔の不均一、及びコード部材上のゴムゲージの不均一を改善する空気入りタイヤの製造方法を提供すること。
【解決手段】製品タイヤの内面形状と対応する外面形状を有するように複数個のセグメントを相互の密着下で円環状に整列させて組立ててなるコア10上にカーカスコード部材24を螺旋状に貼り付けた後でゴムリボン32をコア10の周方向に貼り付ける空気入りタイヤの製造方法において、ゴムリボン32を貼り付ける前に、ゴムリボン32の巻付面32Aに隣り合うカーカスコード部材24間の間隔Pと一致し、且つカーカスコード部材24を挿入可能な凹部40を設けることで、加硫後に生じるタイヤの隣り合うコード部材間の間隔の不均一、及びコード部材上のゴムゲージの不均一を改善できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、製品タイヤの内面形状と対応する外面形状を有するタイヤ製造用コア上にタイヤ構成部材を積層して生タイヤを形成し、この生タイヤをタイヤ製造用コアとともに加硫して空気入りタイヤを製造する空気入りタイヤの製造方法に関するものである。
近年、タイヤ成型工程での拡径変形をできるだけ小さくしてユニフォミティ等のタイヤの品質を安定させるため、インナーライナー、ビードフィラー、サイドゴムおよびトレッドゴム等のタイヤ構成部材を個別に準備することなく、製品タイヤの内面形状と対応する外面形状を有するタイヤ製造用コアの周上にリボン状被覆ゴム部材を螺旋状に巻き付け、所定のタイヤ構成部材の形状が得られるまで積層して生タイヤを形成し、この生タイヤをタイヤ製造用コアとともに加硫成型することによって空気入りタイヤを製造する、いわゆるコア成型法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このコア成型法では、タイヤ製造用コアに予め所定の長さに切断してゴム被覆したコード部材を1本づつ貼り付け(又は、1本のゴム被覆した長尺コード部材をタイヤ製造用コア状で折り返しながら往復させて貼り付け)、その貼り付けたコード部材上に1枚のリボン状被覆ゴム部材をタイヤ製造用コアの周方向に連続して巻き付けている。
特開2007−22113号公報
しかしながら、上述のようなコア成型法を用いた場合には、図6に示すように、タイヤ製造用コアの外周面に設けられたインナーライナー100、リボン状被覆ゴム部材102、及び、隣り合うカーカスコード部材104の間に空隙106が生じる。この状態で加硫を行った場合に、リボン状被覆ゴム部材102が空隙106へ均一に流れ込まないことがあり、流れ込みが均一でない場合(すなわち、加硫時のゴム流れが均一でない場合)には、加硫後のタイヤ(以下、単に加硫タイヤと記載する。)の隣り合うカーカスコード部材104間の間隔が不均一になったり、カーカスコード部材104上のゴムゲージが不均一になったりすることがある。
本発明は上記事実を考慮して、空気入りタイヤの製造方法としてコア成型法を用いた場合に生じる加硫タイヤの隣り合うコード部材間の間隔の不均一、及びコード部材上のゴムゲージの不均一を改善する空気入りタイヤの製造方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る空気入りタイヤの製造方法は、製品タイヤの内面形状と対応する外面形状を有するように複数個のセグメントを相互の密着下で円環状に整列させて組立ててなるタイヤ製造用コアの周上にゴム被覆したコード部材を配置するコード部材配置工程と、前記コード部材配置工程の後で前記コード部材上にリボン状被覆ゴム部材を前記タイヤ製造用コアの周方向に巻き付ける被覆ゴム巻付工程とを備える空気入りタイヤの製造方法において、前記被覆ゴム巻付工程の前に、前記リボン状被覆ゴム部材の巻付面に前記コード部材の配置間隔と一致し、且つ前記コード部材を挿入可能な凹部を設けることを特徴としている。
請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法によれば、被覆ゴム巻付工程の前に、リボン状被覆ゴム部材の巻付面(タイヤ製造コアに巻き付ける側の面)にコード部材の配置間隔と一致し、且つコード部材を挿入可能な凹部を設けることから、被覆ゴム巻付工程時に、タイヤ製造用コアの周上に配置されたコード部材と凹部との位置を合わせてコード部材を凹部に挿入しながら、リボン状被覆ゴム部材をタイヤ製造用コア上に周方向に連続して巻き付けることで、隣り合うコード部材間にリボン状被覆ゴム部材の一部分(凹部に対して凸となる部分)が介在し、隣り合うコード部材間の空隙が従来よりも減少する。
上述のような工程を経て形成された生タイヤを加硫した場合には、空隙へのリボン状被覆ゴム部材の流れ込みが従来よりも減少する、すなわち加硫時のゴム流れが減少するため、結果として、加硫タイヤの隣り合うコード部材間の間隔の不均一が改善されるとともに、コード部材上のゴムゲージの不均一が改善される。
従って、本発明の空気入りタイヤの製造方法を用いることで、コア成型法を用いた場合に生じる加硫タイヤの隣り合うコード部材間の間隔の不均一、及びコード部材上のゴムゲージの不均一を改善することができる。
本発明の請求項2に係る空気入りタイヤの製造方法は、請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法において、前記凹部は、凸状部材を前記リボン状被覆ゴム部材の巻付面に食い込ませることによって形成されることを特徴としている。
請求項2に記載の空気入りタイヤの製造方法によれば、凸状部材をリボン状被覆ゴム部材の巻付面に食い込ませることによって凹部が形成されることから、例えば、巻付面の一部を削り取って凹部を形成するよりも、簡単に凹部を形成することができる。
本発明の請求項3に係る空気入りタイヤの製造方法は、請求項2に記載の空気入りタイヤの製造方法において、前記凹部は、前記リボン状被覆ゴム部材を移動させながら、電気的に制御された駆動手段で前記凸状部材を前記リボン状被覆ゴム部材の巻付面に向かって往復運動させることで形成されることを特徴としている。
請求項3に記載の空気入りタイヤの製造方法によれば、リボン状被覆ゴム部材を移動させながら、電気的に制御された駆動手段で凸状部材をリボン状被覆ゴム部材の巻付面に向かって往復運動させることで凸状部材が巻付面に食い込んで凹部が形成されることから、駆動手段を電気的に制御して凸状部材の往復運動のタイミングを調整することで、凹部を形成する間隔を簡単に調整することができる。
以上説明したように本発明の空気入りタイヤの製造方法によれば、コア成型法を用いた場合に生じる加硫タイヤの隣り合うコード部材間の間隔の不均一、及びコード部材上のゴムゲージの不均一を改善することができる、という優れた効果を有する。
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して本発明の空気入りタイヤの製造方法の一実施形態について説明する。本実施形態では、図1に示すタイヤ製造用コア(以下、単にコア)10の周りにタイヤ構成部材を貼り付けて生タイヤGT(図2参照)を形成し、その生タイヤGTをコア10とともにモールドに装填し加硫して空気入りタイヤ(加硫タイヤ)を製造する、いわゆるコア成型法を用いている。なお、コア10は、製品タイヤの内面形状と対応する外面形状を有するように複数個のセグメントを相互の密着下で円環状に整列させて組立てて構成されている。
次に、コア10を用いた本実施形態の空気入りタイヤの製造手順を(1)〜(5)にしたがって説明する。なお、図中の一点鎖線CLはコア10の赤道面を示し、矢印Xはコア10の回転軸方向(又は幅方向)を示している。
(1) コア10の外周面上に生のインナーライナー20を形成する(図2参照)。
なお、本実施形態では、押し出し機12の開口部12Aから押し出されるリボン状のゴム部材(以下、単にゴムリボンと記載。)をコア10の外周面上に、周方向に螺旋状に巻き付けることで生のインナーライナー20を形成している。
(2) 図1に示すように、インナーライナー20(図1では図示省略)上に、所定の長さに切断したカーカスコード22をゴム被覆して形成されるカーカスコード部材24を複数本、間隔Pをあけて1本づつ貼り付ける(配置する)。なお、(2)の手順はコード部材配置工程の一例である。
なお、この貼り付けられたカーカスコード部材24の間隔Pは、コア10の赤道面CLからコア10の外周面に沿って径方向内側に向かうにしたがって減少している。また、カーカスコード部材24は、赤道面CL上での赤道面CLに対する角度が所定角度となるように貼り付けられており、この所定角度は求められるタイヤの性能に応じて、適宜調整することができる。さらに、カーカスコード22の材質は、従来公知のものを用いることができる。
(3) 図3に示すように、カーカスコード部材24上に巻き付けるためのゴムリボン32を押し出し機12の開口部12Aから押し出し(矢印Aは、押し出し方向)、押し出された直後のゴムリボン32の巻付面32Aに凹部形成手段14を用いて凹部40を形成する。なお、ゴムリボン32は、リボン状被覆ゴム部材としての一例である。
このゴムリボン32とカーカスコード部材24とは、加硫後にタイヤのカーカスを形成するため、本実施形態では、ゴムリボン32とカーカスコード部材24の被覆ゴムとが同種のゴムからなる構成とするが、異種のゴムからなる構成でも構わない。
また、凹部40は、コア10に貼り付けられるカーカスコード部材24と配置間隔が一致し、且つカーカスコード部材24が挿入可能な大きさに形成されている。なお、ここで言う凹部40に挿入可能な大きさに形成するとは、凹部40に挿入されたカーカスコード部材24を断面(長手方向と直交方向に沿った断面)で見たときに、カーカスコード部材24の少なくとも一部が凹部40に挿入されるような大きさに形成することを意味している。また、ここで言う、コア10に貼り付けられるカーカスコード部材24と配置間隔が一致するとは、コア10上のカーカスコード部材24にゴムリボン32を巻き付けた際に、凹部40とカーカスコード部材24との位置が一致することを意味している。
ここで、本実施形態では、ゴムリボン32が巻き付けられるコア10上の部位に貼り付けられたカーカスコード部材24の間隔Pを図示しないセンサーなどで計測し、その計測値に基づいて凹部40の配置間隔を決定し、凹部形成手段14を用いてゴムリボン32に凹部40を形成している。
なお、本実施形態では、コア10上のカーカスコード部材24の間隔Pをセンサーなどで計測し、その計測値に基づいて凹部40を形成する構成としているが、最終的に、ゴムリボン32を巻き付けたときにカーカスコード部材24が挿入される凹部40が形成されれば、どのような方法を用いて凹部40を形成してもよく、例えば、カーカスコード部材24を配置する好適な位置を予め設定し、この位置に対応する巻付面32Aの位置にカーカスコード部材24の誤差(間隔Pの誤差)を吸収できる程度の幅を有する凹部40を形成しておく構成としてもよいものとする。
図3に示すように、凹部形成手段14は、押し出されたゴムリボン32の反巻付面32Bを支持する支持部15と、支持部15に対向して設けられるとともにゴムリボン32の厚さ方向(矢印Y方向)に往復運動可能な凸状部材16とを含んで構成されている。この凸状部材16の先端部16Aと支持部15とでゴムリボン32を挟み込み、凸状部材16の先端部16Aをゴムリボン32の巻付面32Aに食い込ませることで凹部40が形成される。また、この凸状部材16の往復運動は駆動手段17によってなされ、本実施形態では、この駆動手段17が制御部19によって電気的に制御されている。さらに、この凸状部材16は、図示しない回転手段によって矢印Y方向を回転軸方向として回転運動可能とされており、回転位置を調整することでゴムリボン32に形成される凹部40のゴムリボン32の長手方向に対する角度を調整することができる。なお、この回転手段も制御部19によって制御されている。この制御部19は、前述した計測値に基づいて凸状部材16の往復運動のタイミングと回転量(ゴムリボン32の長手方向に対する角度)とを決定している。
なお、本実施形態では、駆動手段17が制御部19によって電気的に制御されているが、本発明はこの構成に限定されず、凸状部材16を往復運動させることができれば、どのような方法で制御してもよいものとする。
なお、本実施形態では、ゴムリボン32の幅が20mm、厚みが2mmに設定され、凸状部材16の厚みが1.5mmに設定され、且つ先端部(ゴムリボン32に食い込む側の端部)の形状が丸み(本実施形態では、曲率半径が1.5mm)を帯びている。
また、カーカスコード部材24は、赤道面CL上での間隔Pが2.3mmとされ、かつ、直径が1.25mmに設定されている。
ここで、本実施形態では、押し出し機12の開口部12Aから押し出されたゴムリボンをコア10の周上に、周方向に螺旋状に巻き付けて各タイヤ構成部材を形成するため、押し出し機12の開口部12Aをタイヤ構成ゴム部材に応じて調整することでゴムリボンの断面サイズを任意に設定できる。
(4) 図1に示すように、凹部40が形成されたゴムリボン32をカーカスコード部材24上に、コア10の周方向に連続して巻き付ける。このとき、カーカスコード部材24と凹部40との位置を合わせてカーカスコード部材24を凹部40に挿入しながら、反巻付面32Bを図3に示すローラー18(矢印R方向は、回転方向)で押圧してゴムリボン32の外周を均一にする。なお、(4)の手順は被覆ゴム巻付工程の一例である。
ゴムリボン32は、本実施形態では、コア10が回転、且つ回転軸方向に移動することで、コア10の周上(カーカスコード部材24上)に、周方向に螺旋状に連続して巻き付けられる。なお、その他の実施形態では、コア10を回転させながら押し出し機12をコア10の回転軸方向に移動させてコア10の周上に、周方向に螺旋状にゴムリボン32を巻き付けてもよいものとする。また、ゴムリボン32の巻き付け時には、コア10へのゴムリボン32の巻き付け速度と、押し出し機12からのゴムリボン32の押出速度を合わせることが好ましい。
なお、本実施形態の(2)〜(4)の手順で、タイヤの生のカーカスCAが1層形成される。カーカスCAが複数層必要であれば、手順(2)〜(4)を必要とされる層分、繰り返せばよい。
(5) 図2に示すように、形成されたカーカスCA上に各タイヤ構成部材(例えば、ビードコアBC、ビードフィラーBF、チェーファーCH、サイドゴムSW、ベルトBT及びトレッドTRなど)を貼り付け、又はゴムリボンを巻き付けることによって形成し、コア10の外側に生タイヤGTを形成する。生タイヤGTが完成した後、コア10をモールドに装填して加硫成型を行い、コア10を加硫タイヤの内側から取り外すことで、空気入りタイヤが完成する。
なお、手順(5)で説明を省略したが、本実施形態では、生のベルトBTを形成する場合にも、手順(2)〜(4)と同様の作業を実施している。簡単に説明すると、図4に示すように、カーカスCA上に、所定の長さに切断したベルトコード25をゴム被覆して形成されるベルトコード部材26を複数本、間隔Qをあけて1本づつ貼り付ける。なお、この手順も手順(2)と同様にコード部材配置工程の一例である。次いで、ベルトコード部材26上に巻き付けるためのゴムリボン34を押し出し機12の開口部12Aから押し出し、押し出された直後のゴムリボン34の巻付面34AにカーカスCAに貼り付けられるベルトコード部材26と配置間隔が一致し、且つベルトコード部材26が挿入可能な凹部42を形成する。なお、ゴムリボン34は、リボン状被覆ゴム部材としての一例である。そして、凹部42が形成されたゴムリボン34をベルトコード部材26上に、コア10の周方向に螺旋状に連続して巻き付ける。このとき、ベルトコード部材26と凹部42との位置を合わせてベルトコード部材26を凹部42に挿入しながら、反巻付面34Bをローラー18で押圧してゴムリボン34の外周を均一にする。なお、この手順も手順(4)と同様に被覆ゴム巻付工程の一例である。
なお、ベルトBTが複数層必要であれば、必要とされる層分、前述の手順を繰り返せばよい。また、ベルトコード部材26の配置間隔及び配置方向は、求められるタイヤの性能に応じて適宜調整することが可能である。
本実施形態の空気入りタイヤの製造方法によれば、手順(3)でゴムリボン32の巻付面32Aにカーカスコード部材24の間隔Pと一致し、且つカーカスコード部材24を挿入可能な凹部40を設けることから、手順(4)でコア10の周上に配置されたカーカスコード部材24が凹部40に挿入されるようにゴムリボン32をコア10上に、周方向に螺旋状に連続して巻き付けることで、隣り合うカーカスコード部材24間にゴムリボン32の一部分(凹部40に対して凸となる部分)が介在し、隣り合うカーカスコード部材24間の空隙80が従来よりも減少する。
上述した手順(1)〜(5)を経て形成された生タイヤGTを加硫した場合には、空隙80へのゴムリボン32の流れ込みが従来よりも減少する、すなわち加硫時のゴム流れが減少するため、結果として、図5に示すように、加硫タイヤの隣り合うカーカスコード部材24間の間隔Pの不均一が改善されるとともに、カーカスコード部材24上のゴムゲージGの不均一が改善される。
従って、本実施形態の空気入りタイヤの製造方法を用いることで、コア成型法を用いた場合に生じる加硫タイヤの隣り合うカーカスコード部材24間の間隔Pの不均一、及びカーカスコード部材24上のゴムゲージGの不均一を改善することができる。
なお、例えば、隣り合うカーカスコード部材24間の間隔Pがタイヤサイド部で不均一な場合に空気を充填するとタイヤサイド部の表面に凸凹が生じ、また、カーカスコード部材24上のゴムゲージGが不均一な場合にはゴムゲージGの薄い部分からセパレーションが生じるなどの不具合を生じる虞があるが、本実施形態の空気入りタイヤの製造方法を用いれば、これらの問題点が解消される。
また、ゴムリボン32が押し出された後に、ゴムリボン32をコア10側へと移動させながら制御部19によって電気的に制御された駆動手段17で凸状部材16をゴムリボン32の巻付面32Aに向かって往復運動させることで凸状部材16が巻付面32Aに食い込んで凹部40が形成されることから、駆動手段17を制御部19で電気的に制御して凸状部材16の往復運動のタイミングを調整することで、凹部40を形成する間隔を簡単に調整することができる。さらに、例えば、巻付面32Aの一部を削り取って凹部40を形成するよりも、簡単に凹部40を形成することができる
また、生のカーカスCAと同じ手順で形成された生のベルトBTも、加硫後には加硫タイヤの隣り合うベルトコード部材26間の間隔Qの不均一が改善されるとともに、ベルトコード部材26上のゴムゲージの不均一が改善される
[その他の実施形態]
第1の実施形態では、所定の長さに切断した複数本のカーカスコード22をゴム被覆して複数本のカーカスコード部材24を形成しているが、本発明はこの構成に限定されず、1本のカーカスコード22をゴム被覆して長尺なカーカスコード部材24を形成してから所定の長さに切断してもよく、また、この長尺なカーカスコード部材24をコア10のビードコア付近で折り返しながら往復させてコア10に貼り付けてもよいものとする。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されることは無く、特許請求の範囲に含まれる範囲で各種変更して実施可能であることは言うまでもない。
[試験例]
本発明の効果を確かめるために表1中に示す条件下で、本発明の空気入りタイヤの製造方法を用いて空気入りタイヤ(実施例)を製造し、かつ、本発明を適用しない空気入りタイヤ(比較例)を製造し、表1中に示す評価を行った。なお、実施例は第1の実施形態の空気入りタイヤの製造方法を用いて製造した空気入りタイヤであり、比較例は第1の実施形態の空気入りタイヤの製造方法でリボン状被覆ゴム部材に凹部を設けずに製造した空気入りタイヤである。また、測定値はタイヤ製造用コアの赤道面上での値であり、凹部の深さ、凹部の振幅、加硫後の隣り合うカーカスコード部材間の間隔P、及び加硫後のカーカスコード部材上のゴムゲージGは、夫々20箇所の平均値であり、σは標準偏差を示しているものとする。
Figure 2008254375
表1の結果から、本発明に係る実施例は、比較例よりも加硫後の隣り合うカーカスコード部材間の間隔P及びカーカスコード部材上のゴムゲージGが改善されていることが分かる。
第1の実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法において、タイヤ製造用コアの周上にカーカスコード部材を貼り付けた後で、その上にリボン状被覆ゴム部材を巻き付ける工程を説明する斜視図である。 第1の実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法を用いて製造される生タイヤの軸方向に沿った断面図である。 第1の実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法において、リボン状被覆ゴム部材に凹部が形成され、且つ、タイヤ製造用コア上のカーカスコード部材と凹部との位置を合わせて挿入する工程を説明する説明図である。 第1の実施形態に係る空気入りタイヤの製造方法において、タイヤ製造用コア上にベルトコード部材、及びリボン状被覆ゴム部材が巻き付けられた状態を示すベルトコード部材の長手方向と直交方向に沿った断面図である。 加硫後のカーカスの状態を示したタイヤ製造用コアの周方向に沿った断面図である。 従来の空気入りタイヤの製造方法において、カーカスコード部材上にリボン状被覆ゴム部材を配置した状態を示したタイヤ製造用コアの周方向に沿った断面図である。
符号の説明
10 タイヤ製造用コア
16 凸状部材
17 駆動手段
24 カーカスコード部材(コード部材)
26 ベルトコード部材(コード部材)
32 ゴムリボン(リボン状被覆ゴム部材)
32A 巻付面
34 ゴムリボン(リボン状被覆ゴム部材)
34A 巻付面
40 凹部
42 凹部
P 間隔(配置間隔)
Q 間隔(配置間隔)

Claims (3)

  1. 製品タイヤの内面形状と対応する外面形状を有するように複数個のセグメントを相互の密着下で円環状に整列させて組立ててなるタイヤ製造用コアの周上にゴム被覆したコード部材を配置するコード部材配置工程と、前記コード部材配置工程の後で前記コード部材上にリボン状被覆ゴム部材を前記タイヤ製造用コアの周方向に巻き付ける被覆ゴム巻付工程とを備える空気入りタイヤの製造方法において、
    前記被覆ゴム巻付工程の前に、前記リボン状被覆ゴム部材の巻付面に前記コード部材の配置間隔と一致し、且つ前記コード部材を挿入可能な凹部を設けることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. 前記凹部は、凸状部材を前記リボン状被覆ゴム部材の巻付面に食い込ませることによって形成されることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
  3. 前記凹部は、前記リボン状被覆ゴム部材を移動させながら、電気的に制御された駆動手段で前記凸状部材を前記リボン状被覆ゴム部材の巻付面に向かって往復運動させることで形成されることを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤの製造方法。

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