JP2008254276A - ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、記録装置、及び情報入出力方法 - Google Patents

ヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、記録装置、及び情報入出力方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 小型化した、安全性と信頼性の高い、ヒューズROMを備えたヘッド基板を提供することである。
【解決手段】第1の電圧が印加され記録を行う複数の記録素子と複数の駆動素子と情報を格納する複数のヒューズROMとを備えたヘッド基板を次のように構成する。第1の電圧より低い第2の電圧で動作し外部から供給された信号に基づき複数の駆動素子を選択する論理回路と第1の電圧に基づき生成される第1と第2の電圧の間の第3の電圧により動作し複数の駆動素子を駆動する駆動信号を生成する生成回路とを備える。複数のヒューズROMに情報を書込むための書込信号を入力する第1端子と、そこから情報を読出すための読出信号を入力する第2端子も備える。さらに、複数のヒューズROM各々に対応し第3の電圧で動作する書込動作用の第1スイッチ素子と複数のヒューズROM各々に対応し第2の電圧で動作する読出動作用の第2スイッチ素子とを備える。
【選択図】 図10

Description

本発明はヘッド基板、記録ヘッド、ヘッドカートリッジ、記録装置、及び情報入出力方法に関する。本発明は、特に、情報保持と読出しのためにヒューズROMを備えたヘッド基板、そのヘッド基板を用いた記録ヘッド或いはヘッドカートリッジ、そのいずれかを用いた記録装置、及びそのヘッド基板に対して情報の入出力を行うための情報入出力方法に関する。
最近のインクジェット記録装置に搭載するインクジェット記録ヘッドには、記録ヘッド自身のID(Identity)コードやインク吐出機構の駆動特性といったヘッド固有の情報(個別情報)を読み出して自在にデータ保持させる機能が要求されている。そのために、その記録ヘッドに実装されるヘッド基板にROMを搭載することが提案されている。
特に、記録装置本体に対して着脱可能な記録ヘッドを用いる構成の場合に、この手法はその記録ヘッド固有の情報を取得する点で非常に有効である。また、特許文献1には、記録ヘッドにEEPROMを搭載することが開示されている。
これに加えて、ヘッド基板のベース基体に、インク吐出機構などの層膜とともにヘッド固有の情報を示す抵抗を形成する手法も知られている。この手法によっても、ベース基体に形成された抵抗の値を記録装置が読み込むことで、記録ヘッドの固有情報を得ることができ、記録装置は、その情報に基づいたインク吐出のための最適な駆動を行うことができる。
また、特許文献2には、ヘッド基板を製造するためのベース基板に、インク吐出機構などの層膜を形成するときに、ROMとなるヒューズ(以下、ヒューズROM)を同時に形成することが開示されている。このヒューズROMを同時に形成したロジック回路の制御により選択的に溶断すれば、その溶断の有無により、二値データをそのヒューズROMに書き込み保持させることができる。
上述のようなヘッド基板を実装したインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)は、ヘッド固有の情報を保持させながらも、その構造を簡略化し、その生産性を向上させ、コストの削減、小型軽量化を実現することができる。
また、近年のインクジェット記録装置(以下、記録装置)は年々その記録解像度が高くなっているために、ヘッド基板内の記録素子数の増加が要求されている。そのため、ヘッド基板内の電気熱変換素子のスイッチ素子として、特許文献3には、中間電圧VHTを用い、最終段のトランジスタとしてnMOSであるDMOSを用いた構成が開示されている。
特開平3−126560号公報 特許第3428683号公報 特開2002−319631号公報
しかしながら上記従来例で説明した個別情報を記憶可能な記録ヘッドには、以下のような解決すべき課題がある。
記憶すべきデータの容量が多い場合、ヘッド基板とは別に例えばEEPROMなどのチップをヘッドに搭載することは有用であるが、記録ヘッドのコストアップは避けられない。特に、記憶データが大容量でない場合には、近年の記録装置の低価格化を考慮すると、メモリチップをヘッド基板と別体に設ける構成は、製品としての価格競争力が得られない。さらに、記録ヘッドの生産性の向上や小型軽量化の点からも不利である。
このため、ヒューズの切断の有無で情報を保持するヒューズROMをヘッドの素子基板内に設ける構成がある。しかしながら、ヒューズROMをヘッド基板内に配置すると、ヒューズROMの書込みと読出しとに対して各ヒューズROMを選択する手段が必要となるので、ヘッド基板内にこれらの回路を配置するための新たなスペースが必要となる。
またヒューズROMの選択に、ヘッド基板内に既に備わっている電気熱変換素子(ヒータ)の選択のための回路を共用することにより、全体としてヘッド基板の増大を極力抑えることが知られている。
このヒューズROMの選択手段として共用するためには電気熱変換素子の選択手段とスイッチ素子の構成から適切な構成を選択する必要がある。
特許文献2に開示の構成を選択した場合、電気熱変換素子を駆動するためには行線と列線分の信号又は電源線が必要になると共に、列線分のヒューズROMを選択するための選択回路が独立して必要となる。これは記録素子列を形成している電気熱変換素子列とは離れた独立したヒューズROM駆動回路部を形成することを意味しており、特に、ヒューズROMのビット数が増大した場合、ヘッドの素子基板上で大きな面積を占めてしまう。
そこで考えられるのが、記録素子列の素子配置間隔、即ち、電気熱変換素子配置間隔を現行の配置間隔から広げることなく、各電気熱変換素子の間にヒューズROMを配置する構成である。
この構成では、ヒューズROMの選択手段が、電気的に一列に交互に配置する回路構成となるため、完全に電気熱変換素子とヒューズROMの選択段は同一にすることが望まれる。
そして、1ビット分のヒューズROMの書込み及び読出しを行う基本回路の大きさを1ビット分の電気熱変換素子の基本回路より小さくすることが望まれる。
従って、ヒューズROMのスイッチ素子に関し、その選択手段は電気熱変換素子のスイッチ素子と共通であるものの、電気熱変換素子より小型な素子で、しかも少ない素子数でスイッチを構成することが望まれる。
特に電気熱変換素子を駆動するか否かを決定する最終段のスイッチ素子(ヒータ選択回路)は、電源電圧(VH)により駆動される。このため、要求される耐圧、電流能力から必然的にそのスイッチ素子のサイズが大きく、そのスイッチ素子をそのままヒューズROMのスイッチ素子に使用するのは大きさの観点から望ましくない。
またヒューズROMへの書込みを論理回路用の電源電圧で行おうとすると、ヒューズROMから情報を読出す時の電圧も論理回路用の電圧と同じ電圧レベルとなる。ヒューズROMへの書き込み電圧として論理回路用の電源電圧を用いた場合には、ヒューズROMを溶断によってその状態を変化させ情報を保持するというヒューズROMの特性上、ヒューズROMが確実に溶断できない場合が生じる虞がある。このため、保持情報の信頼性に対する影響が懸念される。
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、素子基板のサイズを増大させることなく、安全性と信頼性の高い、例えば、ヒューズROMのような記憶素子を備えたヘッド基板を提供することを目的としている。また、本発明はそのヘッド基板を用いた記録ヘッド、その記録ヘッドを用いたヘッドカートリッジ、その記録ヘッド或いはヘッドカートリッジを用いた記録装置、及び情報入出力方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明のヘッド基板は、以下のような構成からなる。
即ち、第1の電圧が印加され記録を行う複数の記録素子と、前記複数の記録素子を駆動する複数の駆動素子と、情報を格納する複数のヒューズROMと、前記第1の電圧より低い第2の電圧で動作し、外部から供給された信号に基づいて前記複数の駆動素子の選択信号を生成する論理回路と、前記第1の電圧に基づいて生成される前記第1と第2の電圧の間の第3の電圧により動作し、前記複数の駆動素子を駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成回路とを備えたヘッド基板であって、前記複数のヒューズROMに情報を書込みを行うための書込信号を入力する第1の端子と、前記複数のヒューズROMから情報を読出しを行うための読出信号を入力する第2の端子と、前記複数のヒューズROMそれぞれに対応した、前記第3の電圧で動作する書込み動作を行うための第1のスイッチ素子と、前記複数のヒューズROMそれぞれに対応した、前記第2の電圧で動作する読出し動作を行うための第2のスイッチ素子とを有することを特徴とする。
また他の発明によれば、上記構成のヘッド基板を用いた記録ヘッドを備える。
さらに他の発明によれば、上記記録ヘッドと、その記録ヘッドに供給するためのインクを収容するインクタンクとを有したヘッドカートリッジを備える。
またさらに他の発明によれば、上記構成の記録ヘッド或いはヘッドカートリッジを用いて記録を行う記録装置であって、前記論理回路に信号を入力して前記複数のヒューズROMの内のいずれかのヒューズROMを選択するとともに、該選択されたヒューズROMに情報の書込みを行うために前記第1の端子に書込信号を入力する書込み手段と、前記論理回路に信号を入力して前記複数のヒューズROMの内のいずれかのヒューズROMを選択するとともに、該選択されたヒューズROMから情報の読出しを行うために前記第2の端子に読出信号を入力する読出し手段とを有することを特徴とする記録装置を備える。
またさらに他の発明によれば、上記構成のヘッド基板への情報入出力方法であって、前記論理回路に信号を入力して前記複数のヒューズROMの内のいずれかのヒューズROMを選択するとともに、該選択されたヒューズROMに情報の書込みを行うために前記第1の端子に書込信号を入力する書込み工程と、前記論理回路に信号を入力して前記複数のヒューズROMの内のいずれかのヒューズROMを選択するとともに、該選択されたヒューズROMから情報の読出しを行うために前記第2の端子に読出信号を入力する読出し工程とを有することを特徴とする情報入出力方法を備える。
従って本発明によれば、ヒューズROMへの書込動作に用いるスイッチ素子をヘッド基板内で生成された中間電圧で駆動させる一方、その読出動作に用いるスイッチ素子を別の電圧で駆動させることができる。これにより、ヒューズROMへの情報入出力が異なる電圧によってなされるので、より安全で信頼性を保持した情報の管理を行うことが可能になる。
また、その書込/読出動作に用いるスイッチ素子にサイズの大きい高電圧nMOSトランジスタではなく、pMOSトランジスタを使用するとともに、その書込/読出動作を記録素子を駆動するための回路とは別の回路構成を用いることができる。これにより、ヒューズROM1個分の書込と読出を行う基本回路を構成する素子数を削減し、素子そのものの小型化を実現でき、その結果、その基本回路を小型化することができる。
このようにして小型化した回路構成を用いることにより、記録素子列の各記録素子の間に記録素子の配置密度を低下させることなくヒューズROMを配置することができる。
さらに記録素子とヒューズROMの選択回路を共有化することが可能となる。
これにより、ヘッド基板の大型化を招くことなくヒューズROMの大容量化を容易に実現することができる。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。即ち、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。即ち、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
以下に用いる記録ヘッド用基板(ヘッド基板)とは、シリコン半導体からなる単なる基体を指し示すものではなく、各素子や配線等が設けられた構成を指し示すものである。
さらに、基板上とは、単に素子基板の上を指し示すだけでなく、素子基板の表面、表面近傍の素子基板内部側をも示すものである。また、本発明でいう「作り込み(built-in)」とは、別体の各素子を単に基体表面上に別体として配置することを指し示している言葉ではなく、各素子を半導体回路の製造工程等によって素子板上に一体的に形成、製造することを示すものである。
<記録装置の基本構成(図1〜図2)>
図1は、本発明のインクジェット記録ヘッドもしくはインクジェット記録ヘッドカートリッジ(以下、記録ヘッドもしくは記録ヘッドカートリッジ)を搭載可能な記録装置の一例を示す説明図である。
図1に示すように、この記録装置は、以下に示す記録ヘッドカートリッジH1000および記録ヘッドカートリッジH1001が位置決めされて交換可能に搭載されるキャリッジ102を有する。キャリッジ102には、記録ヘッドカートリッジH1000およびH1001上の外部信号入力端子を介して各吐出部に駆動信号等を伝達するための電気接続部が設けられている。
キャリッジ102は、主走査方向に延在して装置本体に設置されたガイドシャフト103に沿って往復移動可能に支持されている。
記録媒体108は、給紙モータ135がギアを介してピックアップローラ131を回転させることにより、記録媒体108がオートシートフィーダ(ASF)132から一枚ずつ分離給紙される。
なお、記録媒体108は、プリント部において平坦なプリント面を形成するように、その裏面がプラテン(不図示)により支持される。
記録ヘッドカートリッジH1000およびH1001は、各吐出部における吐出口の並び方向がキャリッジ102の走査方向(主走査方向)に対して交差する方向になるようにキャリッジ102に搭載され、これらの吐出口列から液体を吐出して記録を行う。
次に、上述した記録装置の記録制御を実行するための制御構成について説明する。
図2は記録装置の制御回路の構成を示すブロック図である。
図2において、1700は記録信号を入力するインタフェース、1701はMPU、1702はMPU1701が実行する制御プログラムを格納するROMである。さらに、1703は各種データ(上記記録信号や記録ヘッドカートリッジに供給される記録データ等)を保存しておくDRAMである。1704は記録ヘッドカートリッジH1000及びH1001に対する記録データの供給制御を行うゲートアレイ(G.A.)であり、インタフェース1700、MPU1701、RAM1703間のデータ転送制御も行う。
さらに、1706は搬送モータ134を駆動するためのモータドライバ、1707はキャリッジモータ104を駆動するためのモータドライバである。
上記制御構成の動作を説明すると、インタフェース1700に記録信号が入るとゲートアレイ1704とMPU1701との間で記録信号がプリント用の記録データに変換される。そして、モータドライバ1706、1707が駆動されると共に、キャリッジ102に送られた記録データに従って記録ヘッドカートリッジH1000、及びH1001が駆動され、記録媒体108上への画像記録が行われる。
なお、記録ヘッドカートリッジH1000及びH1001の記録素子部を駆動するに際して、最適な駆動を行なうために、後述するヘッド基板のヒューズROMに保持されている特性情報が参照され、各記録素子の駆動形態が決定される。
<記録ヘッドの構成(図3〜図8)>
図3は記録ヘッドカートリッジH1000の構造を示す斜視図であり、図6は記録ヘッドカートリッジH1001の構造を示す斜視図である。
図3及び図6に示されているように、この実施例の記録装置が搭載する記録ヘッドカートリッジは、インクタンク一体型のものである。即ち、1つは図3(a)と(b)に示すような、ブラックインクが充填された記録ヘッドカートリッジH1000である。もう1つは、図6(a)と(b)に示すような、カラーインク(シアンインク、マゼンタインク、イエロインク)が充填された記録ヘッドカートリッジH1001である。
以下、記録ヘッドカートリッジH1000、H1001それぞれの構成要素を詳細に説明する。
記録ヘッドカートリッジH1000及び記録ヘッドカートリッジH1001は、いずれも電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じさせるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体を備えた記録ヘッドを備えている。この記録ヘッドは、電気熱変換体とインク吐出口とが対向するように配置されている。
[記録ヘッドカートリッジH1000]
図4は、記録ヘッドカートリッジH1000の分解斜視図である。記録ヘッドカートリッジH1000は、記録ヘッドH1100、電気配線テープH1300、インク供給保持部材H1500、フィルタH1700、インク吸収体H1600、蓋部材H1900、およびシール部材H1800から構成されている。
・記録ヘッドH1100
図5は、記録ヘッドH1100の構成を説明するための部分破断斜視図である。記録ヘッドH1100は、例えば、厚さ0.5mm〜1mmのSi基板に、インクをその基板の裏面から流すための貫通口であるインク供給口H1102を形成したヘッド基板H1110を有している。
ヘッド基板H1110には、インク供給口H1102を挟んでその両側に、このインク供給口に沿って電気熱変換素子H1103が配列されており(この実施例ではインク供給口の両側に1列ずつ並べて配置している)。さらに電気熱変換素子H1103に電力を供給するアルミニウム(Al)などで構成される電気配線(不図示)がインク供給口H1102から所定の距離を離して並設されている。これら電気熱変換素子H1103と電気配線は、既存の成膜技術(例えば、フォトリソグラフィ技術)を利用して形成することができる。
また、ヘッド基板H1110には、電気配線に電力を供給したり、電気熱変換素子H1103を駆動するための電気信号を供給したりするための電極部(接続端子)H1104が電気熱変換素子H1103の列の両端に位置する側の辺部に沿って配列されている。それぞれの電極部H1104はAuなどからなるバンプH1105が形成されていても良い。
また、ヘッド基板H1110の面上には、電気熱変換素子H1103に対応してインク流路を構成する樹脂材料からなる構造体がフォトリソグラフィー技術によって形成されている。この構造体は、各インク流路を区切るインク流路壁H1106とその上方を覆う天井部とを有し、天井部には吐出口H1107が開口されている。吐出口1107は、電気熱変換素子H1103のそれぞれに対向して設けられており、これにより吐出口群H1108を形成している。このようにして、インクを吐出する記録素子が構成される。
上記のように構成された記録ヘッドH1100において、インク流路H1102から供給されたインクは、各電気熱変換素子H1103の発熱によって発生した気泡の圧力によって、各電気熱変換素子H1103に対向する吐出口1107から吐出される。
[記録ヘッドカートリッジH1001]
図7は記録ヘッドカートリッジH1001の分解斜視図である。記録ヘッドカートリッジH1001はシアン、マゼンタ、イエロの3色のインクを吐出させるためのものである。図7に示すように、記録ヘッドH1101、電気配線テープH1301、インク供給保持部材H1501、フィルタH1701、H1702、H1703、インク吸収体H1601〜1603、蓋部材H1901、およびシール部材H1801から構成されている。
・記録ヘッドH1101
図8はヘッド基板H1101の構成を説明するための部分破断斜視図である。記録ヘッドH1101は、シアン、マゼンタ、イエロ用の3個のインク供給口H1102が並列して形成されている点が記録ヘッドH1100と大きく異なる。それぞれのインク供給口H1102を挟んでその両側に複数の電気熱変換素子H1103と吐出口H1107とが一列に千鳥状に並んで配置されている。
ヘッド基板H1110a上には、記録ヘッドH1100におけるヘッド基板H1110同様に、電気配線、ヒューズROM、抵抗、電極部などが形成されている。さらに、ヘッド基板H1110a上には、フォトリソグラフィ技術によって、樹脂材料よりなるインク流路壁H1106や吐出口H1107が形成されている。電気配線に電力を供給するための電極部H1104には、Au等のバンプH1105が形成されている。
次に以上のような構成の記録装置、記録ヘッドに適用されるヘッド基板の構成についての実施例について説明する。
記録ヘッドカートリッジH1000、H1001は、上述のようにシリコン(Si)で構成される基板に半導体素子と配線を半導体プロセスで形成した記録ヘッドH1100、H1101を有している。
記録ヘッドH1100、H1101は図5と図8に夫々示されているように、シリコン基体に開口したインク供給口H1102が設けられている。そして、インク供給口H1102の両側に複数の記録素子を構成する複数の電気熱変換素子H1103を配列している。
また、図示していないが、各電気熱変換素子H1103を駆動するための駆動素子群が電気熱変換素子H1103と比較してインク供給口H1102よりも離れた位置に配列されている。
図9はヘッド基板に備えられる駆動素子群を詳細に示す回路図である。
図9では、図5と図8で電気熱変換素子H1103で言及された素子がヒータ1101として示されている。
図9に示すように、ヘッド基板H1110、H1110aには、ヒータ1101と伴に、ヘッド固有の情報を格納するためのヒューズROM1201が備えられている。
ヒューズROM1201の構成材質としては金属膜で構成された抵抗体やポリシリコンがある。しかし、その材質は同一のヘッド基板内に形成される電気熱変換素子やスイッチ素子に使用される材料で、しかも同一の工程で形成されることがフォトリソグラフィによる製造上望ましい。この実施例ではその材質はヒータ1101と同一材料で、ヘッド基板の同一層に形成されている。
図10は図9に示された構成要素の内、ヒータ1101とヒューズROM1201の1個分の基本回路構成を抽出して示した図である。
また、図11は図9に参照番号1210で示されたヒューズROM1201の1個分のみの基本回路構成を抽出して示した図である。
なお、図9〜図11では同じ構成要素には同じ参照番号を用いている。
まず、図9〜図11を参照して、この実施例におけるインク吐出のために用いられる回路構成とその動作について説明する。
・回路構成
図9において、1101は熱エネルギーを発生する為のヒータ、1102はヒータ1101に所望の電流を供給する為のスイッチ素子(トランジスタ)である。1104は各ヒータ1101を選択するON/OFF情報である画像データを一時的に格納するシフトレジスタである。1107はクロック信号(CLK)を入力するシフトレジスタ1104に設けられたクロック信号入力端子、1106はヒータ1101を選択する画像信号(DATA)をシリアルに入力する画像信号入力端子である。
1103は各ヒータに対する画像信号を保持する為のラッチ回路、1108はラッチ回路1103にラッチ信号(LT)を入力するラッチ信号入力端子である。1109はヒータ1101に電流を流すタイミングを決定するヒート信号(HEAT)を入力するヒート信号入力端子である。1116は画像信号(DATA)とヒート信号(HEAT)のANDを演算し、その演算結果によりスイッチ素子1102のスイッチングを決定するAND回路である。
1105はヒータ1101に所定の電圧(VH)を印加し、電流を供給する為のVH電源電圧端子、1110はスイッチ素子1102を介してヒータ1101の接地を行う接地(GNDH)である。
また、この実施例では、シフトレジスタ1104に格納される画像信号のビット数とトランジスタ1102の数とヒータ1101の数とは同じである。
・回路の基本動作
クロック入力端子1107にはシフトレジスタ1104に格納される画像信号のビット数分クロック信号(CLK)が入力される。シフトレジスタ1104へのデータ転送がクロック信号(CLK)の立ち上がりのタイミングに同期して行われるものとすると、各ヒータ1101を選択するON/OFF情報である画像信号(DATA)が画像信号入力端子1106からシリアルに入力される。
ここで、シフトレジスタ1104に格納される画像信号のビット数とヒータ及びスイッチ素子の数と同じであるから、ヒータ1101の数の分だけクロック信号(CLK)のパルスを入力して画像信号をシフトレジスタ1104に転送する。その後、ラッチ信号入力端子1108にラッチ信号(LT)を与えて各ヒータに対応した画像信号をラッチ回路1103に保持する。
この後、AND回路1116によって画像信号(DATA)とヒート信号(HEAT)との論理積(AND)が演算されてスイッチ素子1102のスイッチングが決定される。
AND回路1116からの出力信号がON状態となっている長さ(時間)に応じてスイッチ素子1102及びヒータ1101にVH電源電圧端子1105から接地(GNDH)1110ヘ電流が流れる。この時、ヒータ1101はインクを吐出するために必要な熱を発生し、画像信号に応じてインクが記録ヘッドのノズルから吐出される。
・電源構成
VH電源電圧端子1105から供給される第1の電圧(VH電源電圧)はインクを吐出するための熱エネルギーを発生するヒータ1101を駆動する電源であり、ヘッド基板外部の記録装置本体から電圧15〜30Vで供給される。VDD電源端子1111から供給される第2の電圧(VDD電源電圧)はAND回路1116、ラッチ回路1103、シフトレジスタ1104等のロジック回路を駆動する電源電圧であり、ヘッド基板外部の記録装置本体から電圧1〜7Vで供給される。第3の電圧(VHT電源電圧)はヒータのスイッチ素子1102を駆動するための電源電圧であり、VH電源電圧とVDD電源電圧の間の電圧(電圧5〜20Vでの電圧であっても良い)をヘッド基板内部で生成して供給する。より具体的には、AND回路116から出力されるロジック電圧(第2信号の電源電圧)のヒータの選択信号を第3の電圧を用いて昇圧する昇圧回路を有している。そして、この昇圧回路(駆動信号生成回路)からの駆動信号でスイッチ素子1102を動作さる。
図9において、1301はVHT電源電圧生成回路である。この回路では図9に示すようにVH電源から分圧により降圧してVHT電源を生成する。
さらに、この実施例におけるインク吐出を行うヒータのスイッチ素子の構成について説明する。ここでは、図10を参照してヒータ1つの回路に着目し説明する。
ヒータのスイッチングは画像信号(DATA)とヒート信号(HEAT)がAND回路1116に入力されて、その論理積が演算される。その結果得られる出力信号のON状態により、スイッチ素子の前段にあるCMOSをスイッチングし、後段であるスイッチ素子1102をON状態にする。
これは、スイッチ素子1102のON抵抗を下げかつその変動を抑えるために、ゲート電圧を高くする必要性から来ているものであり、一般のロジック回路を構成しているCMOSのnMOSより高耐圧で駆動能力の高い、高耐圧nMOSを使用している。また、前段のCMOSもまた出力電圧を高くする必要がある。従って、図10に示すように、CMOSを構成しているpMOS1302とnMOS1303の対のうちnMOS1303には高耐圧nMOSを使用している。
前段と後段のnMOS1102、1303が高耐圧nMOSを必要とするのに対して、pMOS1302は一般に使われているAND回路1116内部等で使用されるCMOSの構成と同じでよい。サイズ的には小型のpMOS1302と大型の高耐圧nMOS1303の関係がある。
次に、図9〜図11を参照してヒューズROMについて説明する。
・回路構成
図10〜図11から分かるように、ヒューズROM1201のスイッチ素子の基本回路構成とヒータ1101のスイッチ素子の基本回路構成とは異なっている。
ヒューズROM1201のスイッチ素子は2個のMOS素子で構成されており、1つが書込み用のスイッチ素子(第1のスイッチ素子)であり、1つが読出し用のスイッチ素子(第2のスイッチ素子)である。
このような単純な構成となっているのはヒューズROM1201の溶断をヒータの駆動電圧であるVH電源電圧ではなくVHT電源電圧により行うからである。この構成によりスイッチ素子に高耐圧nMOSを使用する必要性がなく、書込み用スイッチ素子(pMOS1202)も読出し用スイッチ素子(pMOS1203)も小型のpMOSにより構成されている。
・基本動作
ヒューズROMの選択は、記録装置本体から転送されるシフトレジスタとラッチ回路に格納される信号によりヒータの選択と同様になされるため、その説明は省略する。
まず、ヒューズROMの書込み動作について説明する。
ヒューズROMの書込みは入力端子(第1の端子)1113に供給される書込信号(WRITE)によって行う。ヒューズROMの書込みスイッチ素子1202は、AND回路1116が実行する書込みタイミングを決定する書込信号(WRITE)とヒューズ選択信号(DATAの一部)との論理積(AND)の演算結果によってスイッチングされる。その演算結果の信号がON状態となっている長さ(時間)に応じてスイッチ素子1202及びヒューズROM1201にVHT電源電圧端子1112から接地(GNDH)1110ヘ電流が流れる。この時、ヒューズROM1201は溶断され、その状態は物理的に短絡状態(SHORT)から開放状態(OPEN)に変化する。
次に、ヒューズROMの読出し駆動を説明する。
ヒューズROMからの読出しは入力端子(第2の端子)1114に供給される読出信号(READ)によって行う。ヒューズROMの読出しスイッチ素子1203は、AND回路1116が実行する読出しタイミングを決定する読出信号(READ)とヒューズ選択信号(DATAの一部)との論理積(AND)の演算結果によってスイッチングされる。その演算結果の信号がON状態となっている長さ(時間)に応じてスイッチ素子1203が駆動し、選択されたヒューズROMの状態(ID)が出力端子1204に出力される。
出力端子1204はヘッド基板外部、即ち、ヒューズROMの状態を読取る記録装置本体においてVDD電源電圧にプルアップされている。従って、読出しスイッチ素子1203がONされると、ヒューズ1201が溶断されていればOPEN状態となり、出力端子1204にハイレベル(Hi)のID信号が出力される。また、ヒューズROM1201がそのままであればSHORT状態となり出力端子1204にローレベル(Low)のID信号が出力される。
ここで、この実施例の特徴と効果を検討するため、ヒューズROMを備えた従来のヘッド基板を参考例とし、その構成と比較して説明する。
図12〜図14は比較参考例となるヘッド基板の回路構成を示す図である。
ここで、図12が図9に対応する全体回路図であり、図13が図10に対応するヒータとヒューズROMの各1個分の回路図であり、図14が図11に対応するヒューズROM1個分の回路構成を示す図である。なお、図12〜図14において、図9〜図11に示すのと同じ構成要素には同じ参照番号を付している。
・回路構成上の比較
図13〜図14から分かるように、比較参考例のヒューズROMの構成はヒータ1101をヒューズROM1201に置き換えた構成となっていおり、前段のCMOS、後段のnMOSのスイッチング回路を含め、同じ構成となっている。なお、図13〜図14において、1206はヒューズROM1201のスイッチ素子であるnMOSである。
前述した図10〜図11に示す構成と比較すると、ヒューズROMの選択は画像信号(DATA)の一部を使用する点で同じであるものの、ヒューズROMの駆動信号がその書込み動作と読出し動作において同じ信号で駆動する点が異なっている。いわば、図13〜図14に示した比較参考例では、ヒート信号(HEAT)をヒューズROMの書込動作と読出動作の両方で用いる書込/読出信号(WRITE&READ)と置き換えたような構成となっている。書込/読出信号(WRITE&READ)は入力端子1115から供給される。
・電源構成上の比較
比較参考例の場合、ヒューズROMの書込動作時には、入力端子1205に記録装置本体からVH電源電圧(ID_VH)の供給を受けてヒューズROMの溶断を行う。入力端子I1205がVH電源電圧と分離されているのは、ヒータを駆動する電源電圧と分離するためと、記録装置本体での短絡切り替えを容易にするためである。
出力端子1204はヒューズROMから情報の読取りを行うために用いられ、その端子の電位は記録装置本体内でプルアップされる。そして、そのプルアップされた電位のHigh/Lowを判断し、ヒューズROMからの読出情報の判断を行う。
出力端子1204と入力端子1205の切替えと接続/切断は記録装置本体で行う。
即ち、ヒューズROMへの書込動作時は出力端子1204を記録装置本体とは電気的に切り離し、入力端子1205と接続する。これに対して、ヒューズROMからの情報の読出動作時は、入力端子1205をVH電源電圧から切り離し、出力端子1204を記録装置本体の読取回路に接続する。この時、ヒューズROMの駆動信号である書込/読出信号(WRITE&READ)は書込動作時も読出動作時も共通にオンして、ヒューズROMの書込みも読出しも行うことができる構成となっている。
比較参考例が本発明に従う上述した実施例とは大きく違う点は、ヒューズROMの溶断を行う書込み動作をVHT電源電圧ではなく、ヒータと同じVH電源電圧を用いて行っている点にある。そして、VH電源電圧によるスイッチングの必要性から、ヒータと同じスイッチ素子を使用していることである。
両者は、ヒューズROMもヒータと同じように画像信号(DATA)により選択を行なう点では共通しているが、ヒューズROMの書込みスイッチ素子にヒータのスイッチ素子と同じ高耐圧nMOS素子を使用している点が異なっている。このため、比較参考例ではヒューズROM1個分の基本回路構成がヒータ1個分の基本回路構成とほぼ等しい配置面積を占めるようになる。従って、比較参考例では、図12に示すように、ヒータ列を崩さずヒューズROMを配置するためには、ヒータ列の両端部にのみヒューズROMを配置する形態をとらざるを得ない。
また、比較参考例ではヒューズROMの書込動作と読出動作を同じ制御信号を用いて行うので、書込動作と読出動作のために、入力端子1205と出力端子1204の接続を夫々の動作時に切り替えることが必要である。
これに対して、以上説明した実施例に従えば、ヒューズROMの書込みスイッチ素子をヘッド基板内で生成された中間電圧で駆動することにより、書込みスイッチ素子に高耐圧nMOSトランジスタではなく、pMOSトランジスタを使用することができる。これにより、書込動作と読出動作とを行うヒューズROM1個分の基本回路を構成する素子数の削減するとともに、素子そのものを小型化し、その基本回路構成を小型化することが可能になる。
その結果、小型化したヒューズROMの基本回路を、ヒータ列内のヒータの間に、ヒータの配置密度を低下させることなく配置し、さらに、ヒータとヒューズROMの選択回路を共有化することが可能となる。
このことにより、ヘッド基板が大型化することなく、より大きな容量のヒューズROMを容易に実装することができるという効果がある。
さらに、以上の実施例において、記録ヘッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、さらにインクタンクに収容される液体はインクであるとして説明したが、その収容物はインクに限定されるものではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めたり、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対して吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容されていても良い。
以上の実施例は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体等)を備え、熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いることが好ましい。これにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
加えて、以上の実施例のようなシリアル走査タイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッドでも本発明は有効である。あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のカートリッジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
さらに加えて、本発明のインクジェット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力装置として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
本発明のインクジェット記録ヘッドを搭載可能な記録装置の一例を示す説明図である。 記録装置の制御回路の構成を示すブロック図である。 記録ヘッドカートリッジH1000の構造を示す斜視図である。 記録ヘッドカートリッジH1000の分解斜視図である。 記録ヘッドH1100の構成を説明するための部分破断斜視図である。 記録ヘッドカートリッジH1001の構造を示す斜視図である。 記録ヘッドカートリッジH1001の分解斜視図である。 記録ヘッドH1101の構成を説明するための部分破断斜視図である。 ヘッド基板に備えられる駆動素子群を詳細に示す回路図である。 図9に示された構成要素の内、ヒータ1101とヒューズROM1201の各1個分の基本回路構成を抽出して示した図である。 図9に参照番号1210で示されたヒューズROM1201の1個分のみの基本回路構成を抽出して示した図である。 図9に対応する比較参考例のヘッド基板の全体回路図である。 図10に対応するヒータとヒューズROMの各1個分の回路図である。 図11に対応するヒューズROM1個分の回路構成を示す図である。
符号の説明
H1000、H1001 記録ヘッドカートリッジ
H1100、H1101 記録ヘッド
H1110、H1110a ヘッド基板
H1102 インク供給口
H1103 電気熱変換素子
H1104 電極部
H1105 バンプ
H1106 インク流路壁
H1107 吐出口
H1108 吐出口群
H1200、H1201 インク供給口
H1300、H1301 電気配線テープ
H1500、H1501 インク供給保持部材
H1600、H1601 インク吸収体
H1700、H1701、H1702、H1703 フィルタ
H1800、H1801 シール部材
H1900 蓋部材

Claims (9)

  1. 第1の電圧が印加され記録を行う複数の記録素子と、前記複数の記録素子を駆動する複数の駆動素子と、情報を格納する複数のヒューズROMと、前記第1の電圧より低い第2の電圧で動作し、外部から供給された信号に基づいて前記複数の駆動素子の選択信号を生成する論理回路と、前記第1の電圧に基づいて生成される前記第1と第2の電圧の間の第3の電圧により動作し、前記複数の駆動素子を駆動する駆動信号を生成する駆動信号生成回路とを備えたヘッド基板であって、
    前記複数のヒューズROMに情報を書込みを行うための書込信号を入力する第1の端子と、
    前記複数のヒューズROMから情報を読出しを行うための読出信号を入力する第2の端子と、
    前記複数のヒューズROMそれぞれに対応した、前記第3の電圧で動作する書込み動作を行うための第1のスイッチ素子と、
    前記複数のヒューズROMそれぞれに対応した、前記第2の電圧で動作する読出し動作を行うための第2のスイッチ素子とを有することを特徴とするヘッド基板。
  2. 前記複数の駆動素子は高電圧nMOSトランジスタであり、
    前記第1及び第2のスイッチ素子はpMOSトランジスタであることを特徴とする請求項1に記載のヘッド基板。
  3. 前記論理回路は、前記外部から供給された信号の一部に基づいて、前記複数のヒューズROMを選択する選択信号を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッド基板。
  4. 前記複数の記録素子は列となるように配列され、
    前記複数のヒューズROMは前記記録素子列の各記録素子の間に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のヘッド基板。
  5. 前記複数の記録素子は電気熱変換素子であり、
    前記電気熱変換素子に電流を供給することにより熱を発生し、該発生した熱を利用してインクを吐出させることにより記録を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヘッド基板。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のヘッド基板を用いた記録ヘッド。
  7. 請求項6に記載の記録ヘッドと、該記録ヘッドに供給するためのインクを収容するインクタンクとを有したヘッドカートリッジ。
  8. 請求項6に記載の記録ヘッド、或いは請求項7に記載のヘッドカートリッジを用いて記録を行う記録装置であって、
    前記論理回路に信号を入力して前記複数のヒューズROMの内のいずれかのヒューズROMを選択するとともに、該選択されたヒューズROMに情報の書込みを行うために前記第1の端子に書込信号を入力する書込み手段と、
    前記論理回路に信号を入力して前記複数のヒューズROMの内のいずれかのヒューズROMを選択するとともに、該選択されたヒューズROMから情報の読出しを行うために前記第2の端子に読出信号を入力する読出し手段とを有することを特徴とする記録装置。
  9. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のヘッド基板への情報入出力方法であって、
    前記論理回路に信号を入力して前記複数のヒューズROMの内のいずれかのヒューズROMを選択するとともに、該選択されたヒューズROMに情報の書込みを行うために前記第1の端子に書込信号を入力する書込み工程と、
    前記論理回路に信号を入力して前記複数のヒューズROMの内のいずれかのヒューズROMを選択するとともに、該選択されたヒューズROMから情報の読出しを行うために前記第2の端子に読出信号を入力する読出し工程とを有することを特徴とする情報入出力方法。
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