JP2008252236A - 通信網選択方法及び通信網選択システム - Google Patents

通信網選択方法及び通信網選択システム Download PDF

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Abstract

【課題】着信側端末装置への接続処理時間を短縮することのできるルーティング処理を提供する。
【解決手段】複数の通信網で接続可能で且つ上記複数の通信網の接続選択順位が予め設定されている代表識別IDに対応する着信側端末装置6に対して、発信側端末装置1から上記代表識別IDで着信側端末装置6に接続する際に、どの通信網で着信側端末装置6に接続するか選択する通信網選択方法である。発信側端末装置1の属する通信網において、上記複数の各通信網での着信側端末装置6の在圏情報及び上記接続選択順位に基づき、接続する通信網を決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、発信側端末装置の通信網とは異なる通信網で着信側端末装置に接続する可能性がある場合における、着信側端末装置への接続のルーティング処理に関する。
一般に、特許文献1などに記載されているような処理によって発信側端末装置と着信側端末装置との接続処理が行われる。
例えば、発信側端末装置が属する通信網と着信側端末装置が属する通信網が異なる場合を想定すると、図10に示されるように、発信側端末装置1からの接続要求信号を発信側通信装置50(発信側の交換機など)が受け取ると、発信側通信装置50は、電話番号などの識別IDに基づき着信する通信網を選択し、自網及び他網のゲートウエイ53を介して、当該他網内の通信装置(交換機等からなる着信側通信装置51)に対して接続要求信号を送信する。接続要求信号を取得した着信側通信装置51は、着信側のユーザ管理装置52に問合せを行うことで着信側端末装置6の在圏状態、在圏の着信側通信装置51のアドレス、着信側端末装置6の加入者ユーザの契約状況などを取得し、在圏の着信側通信装置51を介して接続要求信号が着信側端末装置6に送信され、着信側端末装置6に対してページングを実施して実際の在圏確認をした後に当該着信側端末装置6に接続要求信号が着信される。
このように、着信側端末装置6の在圏状態などの情報は、発信側の通信網ではなく、接続先の着信側の通信網で問合せ及び取得処理が行われる。
なお、着信側の通信網において在圏状態などの情報を取得する点については、非特許文献1にも記載されている。
特開2005−8654公報 3GPP TS 23.018 "3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Core Network;Basic call handling;Technical realization (Release 1999)"
上記接続処理の際に、着信側端末装置6が、非在圏など着信ができない場合には、発信側通信装置50にその旨の情報が戻され、例えば、自網の付加サービスである留守番サービスが起動されることになるが、上述の他網側での接続処理のための信号のやりとりが無駄となる。
また、IMT2000に準拠した携帯電話サービスであるFOMAサービスと無線LANを利用したIP(Internet Protocol)電話サービスとを利用しているユーザが存在する。このような2つ以上の通信網を利用可能なユーザについて、それぞれのサービスに用いる電話番号(識別ID)の他に、その複数の電話番号(識別ID)に共通の代表番号(代表識別ID)を設定できるサービス(以下、このようなサービスをワンナンバーサービスと呼ぶ。)の実現が望まれている。
このワンナンバーサービスにおいては、着信側端末装置6の代表識別IDに対して発信すると、予め設定されている着信側端末装置に対応する条件の下、FOMAサービス網とIP電話網のうちの、どちらかの通信網で着信側端末装置6に着信される。このとき、上記従来の接続処理に則った場合には、着信側の通信網で在圏確認等の処理が各通信網毎に実施される結果、信号のやりとりが増えて、ネットワーク装置の負荷が多くなったり、着信のための時間が長くなったりするおそれがある。特に、選択可能な通信網の数が多くなったり、各通信網での着信が失敗したりした場合に、その傾向が強くなる。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、着信側端末装置への接続処理時間を短縮することのできる接続処理を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明のうち請求項1に記載した発明は、複数の通信網で接続可能で且つ上記複数の通信網の接続選択順位が予め設定されている代表識別IDに対応する着信側端末装置に対して、発信側端末装置から上記代表識別IDで着信側端末装置に接続する際に、どの通信網で着信側端末装置に接続するか選択する通信網選択方法であって、
発信側端末装置の属する通信網において、上記複数の各通信網での着信側端末装置の在圏情報及び上記接続選択順位に基づき、接続する通信網を決定することを特徴とするものである。
次に、請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した構成に対し、上記在圏情報は、着信側端末装置に対し各通信網においてプリページングを行うことで在圏確認を行うことを特徴とするものである。
次に、請求項3に記載した発明は、複数の通信網で接続可能で且つ上記複数の通信網の接続選択順位が予め設定されている代表識別IDに対応する着信側端末装置に対して、発信側端末装置から上記代表識別IDで着信側端末装置に接続する際に、どの通信網で着信側端末装置に接続するか選択する通信網選択システムであって、
発信側端末装置からの接続要求を受けた発信側通信装置からの着信先選択要求を取得すると、上記接続選択順位及び複数の各通信網での着信側端末装置の在圏情報に基づき通信網を決定し、その決定した通信網を着信先として上記発信側通信装置に通知する通信網選択手段を備えることを特徴とするものである。
次に、請求項4に記載した発明は、請求項3に記載した構成に対し、上記通信網での着信側端末装置の在圏情報は、対応する通信網の着信側通信装置を介して、着信側端末装置にプリページを実施して取得した在圏確認情報であることを特徴とするものである。
次に、請求項5に記載した発明は、発信側端末装置を、複数の通信網で接続可能な着信側端末装置に接続処理を行う際に、
発信側端末装置の属する通信網において、当該通信網と異なる他の通信網での着信側端末装置の在圏情報に基づき、当該他の通信網で着信側端末装置に接続可能かどうかを判定することを特徴とする通信網選択方法を提供するものである。
本発明によれば、発信側端末装置の通信網と着信側端末装置の通信網とが異なる場合であっても、着信側においてユーザ管理装置への在圏確認などの問合せ処理が省略できて、ネットワーク装置等の負荷の軽減や接続時間の短縮が可能という効果がある。
次に、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。
(構成)
図1は、本願発明に係る実施形態を説明するための構成例である。
この構成例では、自網(例えばIMT網やIP電話サービス網など)と他網(例えばFOMAサービス網など)との2つの通信網を想定し、着信側の端末装置が自網及び他網の両方の通信網による着信が可能であるとする。
自網発信側通信装置2は、発信側端末装置1から接続要求信号を取得すると、ユーザ管理装置3に対して着信先選択要求の問合せを行い、ユーザ管理装置3から選択結果の送信(転送先ドメイン等の通知)を取得すると、その取得した情報に対応した着信側通信装置4、5に対して接続要求信号を送信する。
着信側通信装置4、5は、接続要求信号を取得すると着信側端末装置4,5に対して接続要求信号の着信を行い、接続する。
本実施形態では、発信側端末装置1の属する自網側の着信側通信装置4、及び自網発信側通信装置2に対して、GW7を介して接続可能な他網側の他網着信側通信装置5が例示されている。
また、上記ユーザ管理装置3は、図2に示すように、網選択処理部3A、プリページング処理部3B、及びユーザ情報記憶部3Cを備える。ユーザ情報記憶部3Cは、ユーザ管理装置3とは別装置であっても良い。
ユーザ情報記憶部3Cには、加入者情報、特に、着信側端末装置の代表識別ID(代表番号など)の対応する各網での識別ID、及び、どちらを優先に接続するか否かの情報が記録されていると共に、各端末装置の在圏登録情報などが記憶されている。
なお、各端末装置の在圏登録情報は、例えば定期的に各端末装置から取得されて更新される。
上記プリページング処理部3Bは、プリページ処理信号を入力すると、他網着信側通信装置5に対して着信側端末装置6に対するプリページング要求を出し、そのプリページング結果を取得する。
網選択処理部3Aは、通信網選択手段を構成し、着信先選択要求を取得すると起動して、図3に示すような処置が行われる。
すなわち、まずステップS10にて、加入者情報に基づき、発信側端末装置1の加入者は接続可能か否かを判定し、接続不能と判定した場合には、接続不能信号を自網発信側通信装置2に送信する。
また、発信側端末装置1の加入者が接続可能の場合には、ステップS20に移行して、加入者情報に基づき、着信側端末装置6の加入者は通信停止か否かを判定し、通信停止と判定した場合には、接続不能信号を自網発信側通信装置2に送信する。着信側端末装置6の加入者が通信停止では無い場合にはステップS25に移行する。
ステップS25では、加入者情報に基づき、取得した電話番号などの識別IDが、ワンナンバー対応の代表識別IDか否かを判定し、代表識別IDと判定した場合には、ステップS30に移行する。一方、代表識別IDでないと判定した場合には、その識別IDに応じた網を選択し、選択結果を自網発信側通信装置2に送信する。
ステップS30では、加入者情報に基づき、着信側端末装置6の加入者が自網(発信側端末装置1が属する通信網)に着信可能状態か否かを判定し、着信可能と判定した場合にはステップS40に移行する。着信側端末装置6の加入者が自網に着信可能状態でない場合には、他網への接続と判定して、選択結果を自網発信側通信装置2に送信する。
ステップS40では、加入者情報に基づき、第1優先の接続先が自網か否かを判定し、自網と判定した場合にはステップS50に移行し、そうでない場合には、ステップS60に移行する。
ステップS50では、着信側端末装置6が自網に在圏が否かを判定し、自網在圏と判定した場合には、自網への接続と判定して、選択結果を自網発信側通信装置2に送信する。自網在圏でない場合にはステップS70に移行する。
ここで、本実施形態では、自網の在圏確認については、ユーザ管理情報に登録されている在圏登録情報で在圏確認を実施する場合を例示しているが、他網と同様に、自網でプリページング処理を行って在圏確認を行っても良い。
ステップS70では、プリページング処理部3Bを起動して着信側端末装置6が他網に在圏しているか否かの他網在圏確認を行い、続いてステップS80において、他網在圏と判定した場合には、他網への接続と判定して、選択結果を自網発信側通信装置2に送信する。一方、他網非在圏と判定した場合には自網への接続と判定して、選択結果を自網発信側通信装置2に送信する。
ステップS60では、着信側端末装置6が自網に在圏が否かを判定し、自網在圏と判定した場合には、ステップS90に移行し、自網在圏でない場合には、他網への接続を選択して、選択結果を自網発信側通信装置2に送信する。
ステップS90では、プリページング処理部3Bを起動して着信側端末装置6が他網に在圏しているか否かについて他網在圏確認を行い、続いてステップS100において、他網在圏と判定した場合には、他網への接続と判定して、選択結果を自網発信側通信装置2に送信する。
一方、他網非在圏と判定した場合には自網への接続と判定して、選択結果を自網発信側通信装置2に送信する。
そして、上記ユーザ管理装置3は、上述の処理で接続する網を選択し、着信先通信装置のアドレスを付与して選択結果を問合せた自網発信側通信装置2に送信する。またこの選択結果を送信する際に、ユーザ管理装置3は、ユーザ管理情報を参照して、取得した代表識別IDと、選択した接続先の網に対応する識別ID(着網での識別ID)とが異なると判定した場合には、その着網での識別IDについても自網発信側通信装置2に送信する。
また、図中、自網GW7(ゲートウエイ)は、他網へのプロトコルインターワークを行う装置を示し、他網GW7(ゲートウエイ)は、自網とのプロトコルインターワークを行う装置を示す。
ここで、上記通信装置は、例えば交換機が対応する。
(動作例)
次に、上記構成のシステムにおける動作例を説明する。
なお、図4のように、各端末装置から当該端末装置の属する通信網の通信装置に対して在圏登録信号が発信されると、通信装置は対応するユーザ管理装置3に対して在圏登録要求が送信され、ユーザ管理装置3は、在圏登録の処理を実施する。
また、以下の説明にあっては、着信側端末装置6の有する代表識別IDは、発信側端末装置1の属する網及び他網の両方で接続可能であるとする。また、発信側端末装置1は、その代表識別IDで着信側端末装置6に向けて発信する場合とする。また、着信側端末装置6の有する代表識別IDと、当該着信側端末装置6の発信側の網での識別IDとが等しい(他網の識別IDと異なる)場合を想定して説明する。
(1)着信側端末装置6の加入者ユーザの設定が、発信端末装置の網と同じ網が優先に選択される設定となっている場合
発信側端末装置1から発信された接続要求信号を自網発信側通信装置2が取得すると、ユーザ管理装置3に対して着信先選択の問合せを行う。
ユーザ管理装置3の網選択処理部3Aにおいて、ステップS40で自網優先と判断され、ステップS50で在圏登録情報に基づき自網在圏と判定した場合には、図5に示すように、着信を自網である旨の、選択結果(着信先の自網着信側通信装置4のアドレスを含む)を自網発信側通信装置2に送信する。
選択結果を取得した自網発信側通信装置2は、選択結果に基づき、自網着信側通信装置4に接続要求信号を送信する。
自網着信側通信装置4では、着信側端末装置6に対してページングをした後に、接続要求信号を着信側端末装置6に対して着信する。なお、在圏確認を在圏登録情報ではなく、上記自網着信側通信装置4を介したプリページング処理結果による場合には、上記ページング処理は不要である。
一方、ステップS50にて、自網非在圏と判定された場合には、図6に示すような処理が行われる。
すなわち、上記網選択処理部3Aにおいて、ステップS70にて他網着信側通信装置5を介して着信側端末装置6に対してプリページングを実施して、ステップS80にて、そのプリページング結果に基づき、着信側端末装置6が実際に他網に在圏しているか否かを判定し、他網在圏と確認した場合には、着信他網(着信先通信装置のアドレスを付与)という選択結果の信号を自網発信側通信装置2に送信する。またこのとき、ユーザ管理情報の内容に基づき、取得した代表識別IDが、他網での識別ID(選択した着網での識別ID)と異なると判定して、その選択した着網(他網)での識別IDについても自網発信側通信装置2に送信する。
その選択結果を取得した自網発信側通信装置2は、選択結果の信号に基づき、自網GW7及び他網GW7を介して対応する他網着信側通信装置5に接続要求信号を送信する。その他網着信側通信装置5は、接続要求信号を取得すると、従来のようなページング信号の送信を省略して、接続要求信号を着信側端末装置6に着信させて接続する。
ここで、ステップS80にて、他網非在圏と判定した場合には、着信先自網(付加サービス起動要求を付与)の選択結果信号を自網発信側通信装置2に送信する。
自網発信側通信装置2は、着信先自網(付加サービス起動要求を付与)の選択結果信号を取得すると、留守電サービスなどの接続できなかった場合のサービス処理部(不図示)に接続要求を送信する。
このように、発信側端末装置1が属する通信網(自網)が優先の場合にあっては、着信側端末装置6の自網在圏が確認できる場合には、他網の状態を判断することなく接続することができる。
また、自網非在圏の場合に初めて他網在圏(他網着信可)を確認するが、プリページングを行って他網在圏を確認して実際に他網在圏を確認してから他網着信を実施するので、接続失敗の可能性が低くなる。なお、在圏登録情報で在圏確認を行った場合には、在圏登録の間隔が長い場合には、他網在圏と判断して他網に着信する処理をした場合に着信できない場合も想定されるが、本実施形態ではそのような着信失敗に関わる接続処理を大幅に接続することができる。しかも、予めプリページング処理をしているために、着信のためのページング処理も省略することができる結果、着信時間が短くなる可能性がある。
更に、自網も他網の非在圏の場合には、本実施形態では、自網着信側通信装置4にも他網着信側通信装置5にも接続処理を行わないので、その点から信号のやりとりが減少して、付加サービスへの着信時間も短くなる。
(2)着信側端末装置6の加入者ユーザの設定が、発信端末装置の自網と異なる他網が優先に選択される設定となっている場合
発信側端末装置1から発信された接続要求信号を自網発信側通信装置2が取得すると、ユーザ管理装置3に対して着信先選択を問合せを行う。
ユーザ管理装置3の網選択処理部3Aにおいて、ステップS40で自網優先でないと判定され、ステップS60にて在圏登録に基づき自網在圏と判断されると、ステップS90にて他網着信側通信装置5を介して着信側端末装置6に対してプリページングを実施して、ステップS100にて、そのプリページング結果に基づき、着信側端末装置6が実際に他網に在圏しているか否かを判定し、他網在圏と確認した場合には、図7に示すように、着信他網(着信先通信装置のアドレスを付与)という選択結果の信号を自網発信側通信装置2に送信する。またこのとき、ユーザ管理情報の内容に基づき、取得した代表識別IDが、他網での識別ID(選択した着網での識別ID)と異なると判定して、その選択した着網(他網)での識別IDについても自網発信側通信装置2に送信する。
その選択結果を取得した自網発信側通信装置2は、選択結果の信号に基づき、自網GW7及び他網GW7を介して対応する他網着信側通信装置5に接続要求信号を送信する。その他網着信側通信装置5は、接続要求信号を取得すると、従来のようなページング信号の送信を省略して、接続要求信号を着信側端末装置6に着信させて接続する。
一方、ステップS100にて他網非在圏と判定された場合には、ステップS60にて自網在圏が確認されているので、図8に示すように、着信を自網である旨の選択結果(着信先の自網着信側通信装置4のアドレスを含む)を自網発信側通信装置2に送信する。
選択結果を取得した自網発信側通信装置2は、選択結果に基づき、自網着信側通信装置4に接続要求信号を送信する。自網着信側通信装置4では、着信側端末装置6に対してページングをした後に、接続要求信号を着信側端末装置6に対して着信する。なお、在圏確認を在圏登録情報ではなく、上記自網着信側通信装置4を介したプリページング処理結果による場合には、上記ページング処理は不要である。
ここで、ステップS100にて、他網非在圏と判定した場合には、ステップS60にて自網在圏を確認しているので、着信先自網(付加サービス起動要求を付与)の選択結果信号を自網発信側通信装置2に送信する。
自網発信側通信装置2は、着信先自網(付加サービス起動要求を付与)の選択結果信号を取得すると、留守電サービスなどの接続できなかった場合のサービス処理部(不図示)に接続要求を送信する。
また、ステップS60にて自網非在圏と判定した場合には、着信先を他網として選択結果を送信して、通常の処理にて他網への接続処理を実施させる。
このように、発信側端末装置1が属する通信網とは別の通信網(他網)が優先の場合にあっては、プリページングを行って他網在圏を確認して実際に他網在圏を確認してから他網着信を実施するので、接続失敗の可能性が低くなる。なお、在圏登録情報で在圏確認を行った場合には、在圏登録の間隔が長い場合には、他網在圏と判断して他網に着信する処理をした場合に着信できない場合も想定されるが、本実施形態ではそのような着信失敗に関わる接続処理を大幅に接続することができる。しかも、予めプリページング処理をしているために、着信のためのページング処理も省略することができる結果、着信時間が短くなる可能性がある。
また、自網も他網の非在圏の場合には、本実施形態では、優先網側で処理をするように他網への接続処理を行っている。
(3)なお、発信が代表識別IDでない場合には、ステップS25で代表識別IDでないとして、その識別IDに対応した網の選択結果を自網発信側通信装置2に送信する。
(効果)
以上説明してきたように、本実施形態では、可能性のある着信側通信装置4に無条件に接続要求を送信することなく、発信側の網において、発信側通信装置2で接続する網を適切に選択してから着信側通信装置4に接続要求を送信しているので、接続できない場合における通信のやりとりを減らすことができる。特に、在圏も確認して接続側を判断しているので、接続可能性が高いルーティング処理を行うことが可能となる。
更に、在圏確認として在圏登録情報を使用しないで、プリページングによって確認する場合には、より接続可能性を増やすことが可能になると共に、着信側端末装置6に着信する際のページング処理を省略することが可能となる。
また、他網の着信側通信装置5において、ユーザ管理装置3への在圏確認の問合せ等の処理が省略できるので、各装置の負荷やネットワークの負荷を軽減にも寄与可能である。
(応用)
ここで、上記実施形態では、自網及び他網で共通のユーザ管理装置3が設定されている場合を例示しているが、これに限定されない。自網のユーザ管理装置3と他網のユーザ管理装置3が異なる場合であっても良い。この場合には、自網のユーザ管理装置3から他網のユーザ管理装置3に対して問合せを行って、在圏情報などを取得するようにしても良い。
(その応用例)
IMT−2000に準拠した移動通信網から他網である無線LANを利用したIP電話サービス網へ接続処理する場合を想定した例で、応用例を説明する。
図9は、IMT網からIP電話サービス網への接続処理例を示す概略図である。ここでは、発信側端末装置1から着信側端末装置6に向けて接続処理を行う場合について説明する。また、着信側端末6は、IMT網、IP電話サービス網の両方の通信網による着信が可能であるとする。ここで、発信側交換機が発信側通信装置2を構成し、関門SIPサーバ及びSIPサーバが着信側通信装置4を構成する。
また、図9には、発信側端末装置1、発信側の交換機(以下、発信側交換機と呼ぶ)21、発信側のユーザ管理装置である在圏情報管理サーバ22、着信側のユーザ管理装置3である在圏情報管理サーバ23、その他の網のユーザ管理装置である在圏情報管理サーバ24、回線交換からパケット交換へメディアの変換を行うGW25、関門SIP(Session Initiation Protocol)サーバ26、SIPサーバ27、着信側端末装置6が、それぞれ示されている。
同図において、発信側端末装置1から接続要求信号が発信されると、それを発信側交換機21が受取る。発信側交換機21は、在圏情報管理サーバ22へ、着信側端末装置6についての着信先選択の問合せを行う。この問合せを受けた在圏情報管理サーバ22は、IP電話サービス網の在圏情報管理サーバ23や、その他の通信網の在圏情報管理サーバ24から在圏情報を取得する。このとき、プリページング処理を行い実際の在圏確認を行うと良い。在圏情報を取得した在圏情報管理サーバ22は、取得した情報を元に、選択結果である転送先ドメイン(接続する通信網)を決定する。そして、在圏情報管理サーバ22は、決定した転送先ドメインを発信側交換機21へ通知する。ここでは、転送先ドメインを「IP電話サービス網」に決定したものとする。
在圏情報管理サーバ22から転送先ドメインの通知を受けた発信側交換機21は、接続要求信号を、GW25へ送信する。GW25ではプロトコルの変換が行われ、関門SIPサーバ26から在圏情報管理サーバ23へ、SIPサーバ27についての問合せが行われる。この問合せは、着信翻訳と呼ばれている。この着信翻訳は、接続先の網(IMT網/IP電話サービス網)が決定された後、在圏状態、在圏交換機アドレス、サービス契約状況など、を取得する処理である。
その後、関門SIPサーバ26からSIPサーバ27を介して接続要求信号が送信され、IP電話サービス網において着信側端末装置6に対する着信が行われる。
なお、この応用例では、発信側交換機21で在圏に基づき接続する網だけを選択するルーチィング処理をする場合で説明しているが、上記実施形態のように、着信側であるSIPサーバ21のアドレスも併せて発信側交換機に送信するようにしても良い。そのようにした方が、さらに着信までの時間を短くすることができる。
また、この応用例では、接続可能な網が不明な場合も想定しているので、その他の通信網の在圏情報管理サーバ24からも在圏情報を取得する処理を行っているが、対応可能な網が決定されている場合には、その網からだけ在圏情報を取得すればよい。
本発明に基づく実施形態に係るシステムの構成を示す概略図である。 本発明に基づく実施形態に係るユーザ管理装置における本発明に関する構成を示す図である。 網選択処理部の処理を示す図である。 在圏登録を説明する図である。 自網優先で自網在圏の場合の処理を説明する図である。 自網優先で自網非在圏の場合の処理を説明する図である。 他網優先で他網在圏の場合の処理を説明する図である。 他網優先で他網非在圏の場合の処理を説明する図である。 応用例を説明する図である。 従来の処理を説明する図である。
符号の説明
1 発信側端末装置
2 発信側通信装置
3 ユーザ管理装置
3A 網選択処理部
3B プリページング処理部
3C ユーザ情報記憶部
4 自網の着信側通信装置
5 他網の着信側通信装置
6 着信側端末装置

Claims (5)

  1. 複数の通信網で接続可能で且つ上記複数の通信網の接続選択順位が予め設定されている代表識別IDに対応する着信側端末装置に対して、発信側端末装置から上記代表識別IDで着信側端末装置に接続する際に、どの通信網で着信側端末装置に接続するか選択する通信網選択方法であって、
    発信側端末装置の属する通信網において、上記複数の各通信網での着信側端末装置の在圏情報及び上記接続選択順位に基づき、接続する通信網を決定することを特徴とする通信網選択方法。
  2. 上記在圏情報は、着信側端末装置に対し各通信網においてプリページングを行うことで在圏確認を行うことを特徴とする請求項1に記載した通信網選択方法。
  3. 複数の通信網で接続可能で且つ上記複数の通信網の接続選択順位が予め設定されている代表識別IDに対応する着信側端末装置に対して、発信側端末装置から上記代表識別IDで着信側端末装置に接続する際に、どの通信網で着信側端末装置に接続するか選択する通信網選択システムであって、
    発信側端末装置からの接続要求を受けた発信側通信装置からの着信先選択要求を取得すると、上記接続選択順位及び複数の各通信網での着信側端末装置の在圏情報に基づき通信網を決定し、その決定した通信網を着信先として上記発信側通信装置に通知する通信網選択手段を備えることを特徴とする通信網選択システム。
  4. 上記通信網での着信側端末装置の在圏情報は、対応する通信網の着信側通信装置を介して、着信側端末装置にプリページを実施して取得した在圏確認情報であることを特徴とする請求項3に記載した通信網選択システム。
  5. 発信側端末装置を、複数の通信網で接続可能な着信側端末装置に接続処理を行う際に、
    発信側端末装置の属する通信網において、当該通信網と異なる他の通信網での着信側端末装置の在圏情報に基づき、当該他の通信網で着信側端末装置に接続可能かどうかを判定することを特徴とする通信網選択方法。
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