JP2008251338A - 燃料電池システム - Google Patents

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佳朗 中村
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Abstract

【課題】 燃料電池スタック内の空気流量分布が小さく,温度分布、電池反応の分布が小さな電池を提供する。
【解決手段】 上面に空気流入口が形成され下面に空気排出口が形成された直方体状の燃料電池スタックと、一方の開口部が前記燃料電池スタックの上面に対して略垂直に形成されると共に、他方の開口部が前記空気流入口とその周囲を囲む枠状の周縁部に接続され、前記燃料電池スタックの一方から前記燃料電池スタックの上面とほぼ平行に空気を導入し、前記空気流入口に空気を供給する空気供給ダクトとを備えた燃料電池システムにおいて、前記空気供給ダクトは、一方の開口部が前記燃料電池ススタックの上面よりも上方に配置され、その開口部と前記空気流入口との間に、傾斜面を有する部材が設けられている燃料電池システム。
【選択図】 図2

Description

本発明は、燃料電池システムに関し、特に常圧作動型の燃料電池における気体の供給機構に特徴を有する燃料電池システムに関する。
燃料電池は、燃料極と酸素極を電解質膜等を介して配置した単位燃料電池を複極板を介在させて電気的に直列に積層したものの複数個を直列、あるいは直並列に接続して、燃料電池スタックを形成している。
燃料電池スタックの燃料極には燃料供給手段によって水素等の燃料が供給されている。また、燃料電池スタックの酸素極に対して空気を供給する空気供給ファンからの空気を供給する空気供給ダクトとともに、燃料電池反応で生じた水を含んだ空気を排出する空気排気ダクトが結合されている。
燃料電池スタックに対して加圧した空気を供給する加圧作動型では、燃料電池の出力を高めたることが可能であると言う特徴を有しているものの、空気の加圧手段が必要となる。
しかしながら、改質器等の排出ガスで作動するターボチャージャ等が利用可能な場合でも、燃料電池で発生した電力を自己消費することとなるので、これらのエネルギーを使用できない小型の燃料電池においては加圧式は取り出すことができるエネルギー効率が小さいので有効なものとは言えない。
そこで、本出願人は、常圧作動型であって、空気供給ファンにより導入された空気が空気導入ダクトを介して燃料電池スタックへ均一に供給されるようにした燃料電池システムを提案している(例えば、特許文献1参照)。
図7は、常圧作動型の燃料電池システムへの空気の供給路を説明する側面図である。
燃料電池スタック100は、枠体101の内部に単位燃料電池の複数個を積層しており、その中央部には空気供給口102が形成されており、その周囲には単位燃料電池を積層した際に相互の気密を保持し、気体の流路等を形成する周縁部103を有している。
また、周縁部103は枠体101と接して保持されている。空気供給口102に空気を供給する空気供給ダクト54が結合されており、空気供給ダクトによって、空気供給口の開口面と平行な空気流105が形成されている。
空気ダクト54の流路壁54Aは、ガスケット106によって燃料電池スタック100の周縁部103と間、および枠体101との間の気密を保持している。
流路壁54Aの端部と周縁部103との間には、段差部107が形成されるためにその近傍において空気流に剥離が生じることがあった。
空気流に剥離が生じると空気流が乱れ、燃料電池スタックの空気供給口102から供給された空気流に流速の分布が生じる。その結果、燃料電池スタックを構成する各単位燃料電池において温度分布や発電反応の分布が発生するので燃料電池の特性にも大きな影響を及ぼすと言う問題があった。
特に常圧作動型の燃料電池においては、大気圧に対してわずかに加圧されているのみであるので、空気流に生じる気流の乱れによる影響を受けやすい。
一方、燃料電池スタックの周縁部の幅を大きくし、燃料電池へ空気を供給する流路壁に形成される段差部と空気供給口との間の距離を大きくすることで、段差部での気流の乱れを空気供給口に及ぼさない方法も考えられるが、周縁部の幅を大きくすると、燃料電池スタックにおける発電反応に寄与する面積の割合が減少する。自動車に搭載する燃料電池システムのように設置場所に制限を受ける場合には電池反応に寄与しない部分を大きくすることは非効率であり、とりわけ小型の燃料電池システムにおいては、電池反応に直接寄与しない周縁部の幅を極力小さくすることが求められていた。
特開2004−424746号公報
本発明は、燃料電池スタックへの空気供給ダクトの燃料電池スタックの空気供給口近傍の流路壁に形成された段差によって生じた気流の剥離による気流の乱れによる影響を防止し、気流の乱れによって燃料電池の酸素極側への空気の供給が不均一となって、反応熱による熱分布が不均一となったり、また燃料電池が損傷を受けることを防止することを課題とするものであり、特に、常圧作動型の燃料電池システムにおいて、燃料電池スタックの電池反応に寄与しない部分の面積を増加させることなく気流の乱れによる流量の分布が生じることを課題とするものである。
本発明は、上面に空気流入口が形成され下面に空気排出口が形成された直方体状の燃料電池スタックと、一方の開口部が前記燃料電池スタックの上面に対して略垂直に形成されると共に、他方の開口部が前記空気流入口とその周囲を囲む枠状の周縁部に接続され、前記燃料電池スタックの一方から前記燃料電池スタックの上面とほぼ平行に空気を導入し、前記空気流入口に空気を供給する空気供給ダクトとを備えた燃料電池システムにおいて、前記空気供給ダクトは、一方の開口部が前記燃料電池ススタックの上面よりも上方に配置され、その開口部と前記空気流入口との間に、傾斜面を有する部材が設けられている燃料電池システムである。
また、前記傾斜面は、前記空気供給ダクトの流路壁で形成されている前記の燃料電池システムである。
前記傾斜面は、前記一方の開口部から延出する傾斜整流板に形成されている前記の燃料電池システムである。
前記傾斜面は、前記一方の開口部と前記周縁部との間に設けられた絶縁部材またはガスケットの少なくとも一方に形成されている前記の燃料電池システムである。
前記燃料電池スタックに前記空気供給ダクトを通して常圧空気を供給する空気供給手段を備えた前記の燃料電池システムである。
請求項1の構成によれば、流路面において段差による空気流れの剥離に起因して空気流に乱れが生じることがないので、燃料電池スタックの空気供給口から流速の分布等を生じることなく燃料電池スタック内へ空気が供給されるので、燃料電池反応の分布が生じることがない燃料電池システムを提供することができる。
また、請求項2の構成によれば、前記傾斜面は、平面あるいは曲面のいずれかとしたので、空気流路はその表面において空気流れの剥離が生じることなく空気を供給する燃料電池システムを提供することができる。
また、請求項3の構成によれば、従来のものに代えて流路壁面または流路壁面と燃料電池の周縁部との間に装着する部材として、傾斜面を形成したものを用いることによって空気流れの乱れを防止した燃料電池システムを提供することができる。
また、請求項4の構成によれば、従来の流路壁面と燃料電池の周縁部との間に装着する部材に代えて所定の傾斜面を有する絶縁性部材またはガスケット等を用いることによって従来の構成を大きく変更することなく空気流れの乱れを防止した燃料電池システムを提供することができる。
請求項5記載の構成によれば、流路壁に所定の板状体を装着することに空気流れの乱れを防止した燃料電池システムを提供することができる。
また、請求項6記載の構成によれば、常圧作動する燃料電池における気流の乱れの影響を防止し、発電効率、電池特性に優れた燃料電池システムを提供することができる。
本発明は、自動車用の燃料電池のように設置場所に制限を受ける場所に設置可能な小型の燃料電池システムにおいて、燃料電池スタック内部の空気の流速の分布が、空気供給ダクトから燃料電池スタックの空気供給口へ続く流路壁に生じる段差が原因であって、段差部に所定の傾斜面を形成することによって、段差部における空気流れの剥離を防止し、それによって気流の乱れを防止することが可能であることを見いだしたものである。
まず、本発明の燃料電池システムを図1を参照して説明する。
燃料供給系10の構成について説明する。圧縮水素ボンベ、水素吸蔵合金等の水素貯蔵手段11は、燃料ガス供給流路201A、201Bを介して、燃料極と酸素極を固体高分子電解質の両面に形成して集電体等配置した単位燃料電池の複数個を積層した燃料電池スタック100の燃料取入口101に接続されている。燃料ガス供給流路201Aには、水素元バルブ18、一次圧センサS0、レギュレータ19、二次圧センサS1、第1ガス供給弁20及び水素調圧弁21、第2ガス供給弁22、三次圧センサS2が順に設けられ、この燃料ガス供給流路201Aは、燃料ガス供給流路201Bの一端に接続している。燃料ガス供給流路201Bの他端は、燃料電池スタック100の燃料取入口101に接続されている。
燃料電池スタック100の燃料排出口102には、燃料排出流路202の一端が接続され、その他端は、燃料ガス供給流路201Bに接続され、燃料ガスの循環路が構成される。ガス排出流路202には、燃料電池スタック100のガス排出口側から順に、トラップ24、循環ポンプ25、循環電磁弁26が配置されている。
トラップ24には、水レベルセンサS10が取り付けられ、さらに、ガス導出路203の一端が接続されている。ガス導出路203の他端は、空気ダクト124に接続されている。ガス導出路203には、排気電磁弁27が設けられている。
次に空気供給系12について説明する。空気供給系12は、空気導入路123と、空気供給ダクト54と、空気排出路である空気排出ダクト124とを備えている。空気導入路123には、フィルタ121、空気ファン122、空気供給ダクト54の順で空気の流れる方向に沿って設けられている。
空気導入路123内には、拡散手段である板状のメッシュ、ハニカム部材等で形成された拡散部材123mが設けられ、更に、その下流側には、空気供給ダクト54内の直前の位置に、加湿冷却水を空気導入路123内へ向けて噴射するノズル55が設けられている。このノズル55は、空気導入ダクト54内に設けられていてもよい。
空気導入路123の空気導入側端部の取入口には、送風手段としての空気ファン122が接続されている。空気ファン122の吸引口には、フィルタ121が設けられ、吸引時に、粉塵等のゴミが除去される。空気ファン122は、回転翼を回転させることにより、送風する遠心ブロアであり、回転翼を回転させるためのモータMが、回転翼の回転軸に接続されている。
拡散部材123mは、空気導入路123の横断面全面を覆い、空気供給ダクト54へ送られる空気は、拡散部材123mを通過する際に拡散されて、空気導入路内を均一に流れるように構成されている。
空気供給ダクトの流路壁の端部と燃料電池スタックとの間には段差部が形成されないように各部材が配置されているので、燃料電池の空気供給口からは気流の乱れのない空気流が供給される。
次に、燃料電池の空気の排気側について説明する。燃料電池スタック100の空気の出口側には、燃料電池スリット100の空気排出口の開口面に平行な方向へ空気排出ダクト124が設けられている。
空気排出ダクト124から流出した空気を、凝縮器51を介して外部へ排出する。空気ダクト124の終端部には、ファンが取り付けられた凝縮器51が設けられ、続いてフィルタ125が接続されている。凝縮器51は、空気から水分を取り出す。また、ノズル55から供給された水のうち燃料電池スタック100内で蒸発した水分も、ここで回収される。そして、凝縮器51で回収された水は、電解質膜を加湿するための水として利用できるよう後述する水タンク531に貯水されるようになっている。空気ダクト124には、排気温度センサS9が設けられ、燃料電池スタック100内の温度が間接的に検出される。
次に、水供給系について説明する。水供給系50は、貯水手段としての水タンク531と、凝縮器51で回収した水を水タンク531へ導く導水管57と、水タンク531の水をノズル55へ導く給水管56とを有する。導水管57には、回収ポンプ62が設けられている。回収ポンプ62は、凝縮器51で排気から取り出された水を、水タンク531へ送り込む。また、給水管56には、フィルタ64、水供給手段である供給ポンプ61が順に設けられている。水タンク531には、貯水量検出手段であるタンク水位センサS7が設けられている。
燃料電池スタック100には、負荷系7が接続されており、燃料電池スタック100で出力される電力は、この負荷系7に供給される。燃料電池スタック100の電極端には、配線71を介してインバータ73に接続され、インバータ73からモータなどの負荷に電力が供給される。インバータ73には、IGBT等の半導体スイッチング素子等のスイッチング手段75を介して補助電源76が接続されている。補助電源76は、例えば、二次電池、電池二重層キャパシタなどで構成することができる。この負荷系7には、燃料電池スタック100の出力電圧を検出する電圧センサS4と、同じく出力電流を検出する電流センサS3が設けられている。
燃料電池システム1の制御系は、各センサS0〜S4、S7、S9、S10の検出値が入力され、レギュレータ19、各電磁弁18〜19、20、22、26、27、各ポンプ25、61、62、空気ファン122、凝縮器51のファン、インバータ73、スイッチング手段75を制御する制御装置(ECU)を備えている。この制御装置には、図示しないイグニッションスイッチが接続され、車両を駆動させる駆動モータの駆動や停止の指示信号が入力される。
図2は、本発明の燃料電池システムの実施態様を説明する図である。
図2(A)は、本発明の燃料電池システムの一実施態様を説明する図であり、図2(B)は、図2(A)の一部を拡大して説明する図であり、いずれも側面から見た図である。
図2(A)に示す燃料電池システム1では、複数の単位燃料電池が積層された燃料電池スタックの上部の空気供給口102に、空気供給口102の開口面と平行な方向であって該燃料電池スタックの空気供給口102を端部とする流路を形成する空気供給ダクト54が結合されている。ここで、開口面と平行な方向とは、厳密な意味での平行ではなく、水平な空気供給口の開口面に対して概ね横方向であることを意味している。
また、空気供給ダクト54には、空気を吸引して送風する空気ファン122が接続されている。空気は空気ファンによって大気圧よりも0.1kPaないし3kPa高い圧力であって、一般に常圧と称される大気圧よりもわずかに高い圧力で送風される。また、空気供給ダクト54内には、空気を拡散する拡散部材123mが設けられている。
燃料電池スタック100の下部の空気排出口104の開口面と平行方向に、空気供給ダクト54内の空気流105の流れ方向と同方向の流路を形成する空気排気ダクト124が結合されている。
図2(B)に示すように、空気ダクト54の流路壁54A、枠体101、および燃料電池スタック100の周縁部103はガスケット106によって気密を保持している。また、流路壁に接して傾斜面形成シール材108が配置されており、傾斜面形成シール材108は、流路壁側端部108Aにおいて流路壁54Aの端部に接して段差がない傾斜面を形成し、傾斜面は周縁部側端部108Bにおいて周縁部103の表面と鋭角を形成している。
傾斜面形成シール材108の表面は、凹凸あるいは段差がない傾斜を有する平面、曲面によって形成される。
傾斜面の傾きは、燃料電池スタックに供給される空気の流速、流量によって適宜設定することができる。
傾斜面形成シール材108としては、燃料電池の作動温度である80℃までの温度で安定な特性を有する合成ゴム、ポリウレタン、シリコーン樹脂等の組成物に形成されるものを用いることができる。
また、傾斜面形成シール材108は、配置すべき部分の形状に合わせて予め成形したものを接合剤を用いて接合することによって形成する方法、あるいは未硬化の傾斜面形成シール材形成用組成物を塗布した後に硬化させる方法によって形成することができる。
以上のようにして、流路壁の端部と周縁部との間に段差が形成されないので、空気流105には剥離の発生が防止される結果、空気供給口102から気流の乱れのない空気を供給することが可能となる。
図3は、本発明の燃料電池システムの他の実施態様を説明する図である。
空気ダクト54の流路壁54A、枠体101、および燃料電池スタック100の周縁部103は傾斜面形成ガスケット109によって気密を保持している。
傾斜面形成ガスケット109は、各部材の気密を保持するとともに、流路壁側端部109Aにおいて流路壁54Aの端部に接して段差がない傾斜面を形成し、周縁部側端部109Bにおいて周縁部103の表面と鋭角を形成している。
傾斜面形成ガスケット109の表面は、凹凸あるいは段差がない傾斜を有する平面、曲面によって形成される。
傾斜面形成ガスケット材109は、装着すべき部分の形状に合致した成形型を用いて板状のガスケットと同様に製造することができる。
以上のようにして、流路壁の端部と周縁部との間に段差が形成されないので、空気流105の剥離の発生を防止される結果、空気供給口102から気流の乱れのない空気を供給することが可能となる。
図4は、本発明の燃料電池システムの他の実施態様を説明する図である。
図4に示した実施態様は、空気ダクト54の流路壁54A、枠体101、および燃料電池スタック100をガスケット106によって気密を保持している。
流路壁54A面には、流路壁の端部に燃料電池スタックの空気供給口102側に向かった傾斜面110が形成され、傾斜面110の一端はガスケットの空気供給口側の上端部105Aに接続されており、傾斜面の延長部110は周縁部103の表面と鋭角を形成して交わっている。
傾斜面110がガスケット106に接する部分には周縁部の表面との間で段差部が形成されているが、空気流105は傾斜面110を流れるために、剥離の発生を防止される結果、空気供給口102から気流の乱れのない空気を供給することが可能となる。
傾斜面110の形成は、空気供給ダクトの製造時に所定の形状に加工することによって製造することができる。
図5は、本発明の燃料電池システムの他の実施態様を説明する図である。
図5に示した実施態様は、空気ダクト54の流路壁54A、枠体101、および燃料電池スタック100がガスケット106によって気密を保持している。
流路壁54Aの端部に傾斜整流板111が取り付けられており、周縁部方向へ空気流104を傾斜させるものであって、傾斜整流板111の傾斜面の延長部111Bは周縁部103の表面と鋭角を形成して交わっている。
傾斜整流板111は、その先端部が周縁部103に近いほど空気流の剥離を防止する効果が得られる。
傾斜整流板110の形成は、空気供給ダクトの製造時に所定の装着したり、その後の組み立て時に取り付けることができる。
図6は、本発明の燃料電池システムの他の実施態様を説明する図である。
図6に示した燃料電池システムにおいては、燃料電池スタック100の周縁部103が枠体101との間に空間112を設けて設置されている。流路壁54Aは絶縁部材113に接しており、絶縁部材113と周縁部103の間に傾斜面形成ガスケット109を配置して気密を保持している。
また、傾斜面形成ガスケットは、流路壁側端部109Aにおいて流路壁54Aの端部に接して段差がない傾斜面を形成し、周縁部側端部109Bにおいて周縁部103の表面とと鋭角を形成している。
図6に示した傾斜面形成ガスケット109に代えて平板状のガスケットと、図2で示した傾斜面形成シール材とを用いることによって同様の燃料電池システムを作製することが可能である。
本発明の燃料電池システムは、燃料電池スタックの空気供給口に、空気を供給する空気供給ダクトの流路壁から燃料電池スタックの周縁部に向かう壁面に、空気流の剥離が生じる部分が発生しないようにしたので、空気供給口には気流の乱れを生じることなく空気流を供給することができるので、空気流の分布の発生によって生じる特性の劣化を防止することができる。また、常圧作動型の燃料電池システムに極めて有用である
図1は、本発明の燃料電池システムを説明する図である。 図2は、本発明の燃料電池システムの実施態様を説明する図である。 図3は、本発明の燃料電池システムの他の実施態様を説明する図である。 図4は、本発明の燃料電池システムの他の実施態様を説明する図である。 図5は、本発明の燃料電池システムの他の実施態様を説明する図である。 図6は、本発明の燃料電池システムの他の実施態様を説明する図である。 図7は、従来の燃料電池システム説明する図である。
符号の説明
1…燃料電池システム、
100…燃料電池スタック、102…空気供給口、103…周縁部、104…空気排出口、105…空気流、106…ガスケット、107…段差傾、
108…傾斜面形成シール材、108A…流路壁側端部、108B…周縁部側端部、
109…傾斜面形成ガスケット、109A…流路壁側端部、109B…周縁部側端部、
110…傾斜面、111…傾斜整流板
123…空気導入路、123m…拡散部材、124…空気排気ダクト
54…空気供給ダクト

Claims (5)

  1. 上面に空気流入口が形成され下面に空気排出口が形成された直方体状の燃料電池スタックと、一方の開口部が前記燃料電池スタックの上面に対して略垂直に形成されると共に、他方の開口部が前記空気流入口とその周囲を囲む枠状の周縁部に接続され、前記燃料電池スタックの一方から前記燃料電池スタックの上面とほぼ平行に空気を導入し、前記空気流入口に空気を供給する空気供給ダクトとを備えた燃料電池システムにおいて、前記空気供給ダクトは、一方の開口部が前記燃料電池ススタックの上面よりも上方に配置され、その開口部と前記空気流入口との間に、傾斜面を有する部材が設けられていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記傾斜面は、前記空気供給ダクトの流路壁で形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記傾斜面は、前記一方の開口部から延出する傾斜整流板に形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  4. 前記傾斜面は、前記一方の開口部と前記周縁部との間に設けられた絶縁部材またはガスケットの少なくとも一方に形成されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  5. 前記燃料電池スタックに前記空気供給ダクトを通して常圧空気を供給する空気供給手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の燃料電池システム。
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