JP2008250973A - ネットワーク機器、ネットワークシステム、更新設定方法、更新設定プログラム、および記録媒体 - Google Patents

ネットワーク機器、ネットワークシステム、更新設定方法、更新設定プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】他のネットワーク機器の最新の設定内容に基づいた更新設定を自動的に行うことのできるネットワーク機器、ネットワークシステム、更新設定方法、更新設定プログラム、および記録媒体を提供できるようにする。
【解決手段】日時を計測部で計測し、計測した日時が所定の日時になる毎に、所定時が経過したとして、所定のネットワーク機器を機器検索部で検索し、検索した所定のネットワーク機器から設定情報を情報取得部で取得し、取得した設定情報を記憶部に更新設定部により記録して更新設定する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ネットワーク機器、ネットワークシステム、更新設定方法、更新設定プログラム、および記録媒体に関し、特に、他のネットワーク機器の設定情報に基づいて更新設定するネットワーク機器、ネットワークシステム、更新設定方法、更新設定プログラムおよび記録媒体に関するものである。
ネットワーク機器では、一般的に、ネットワーク設定、利用制限設定などの各種の項目の設定が行われる。ネットワーク機器を新規に導入した際に、上記各種の項目の設定を行う必要があるが、ユーザによって直接入力された設定情報を設定する方法では、ユーザに多種多様な項目の設定情報の入力を要求することになり、ユーザにとって大きな手間がかかる。
そこで、まず、ユーザによって直接入力されたネットワーク設定に関する設定情報を設定し、他の項目の設定情報については、ネットワークに接続された情報処理装置やサーバ装置の設定情報をネットワーク機器に送信し、送信された設定情報をネットワーク機器に設定する方法が利用されている(特許文献1)。しかしながら、当該方法では、新規のネットワーク機器がネットワークに接続される度に、ユーザが情報処理装置やサーバ装置から各種の項目の設定情報を入力する必要があるので、ユーザにはなお手間がかかる。
そこで、新規にネットワークに接続されたネットワーク機器の初期設定を実行するか否かを判定し、初期設定を実行すると判定した場合には、当該ネットワーク上の所定の機器を検索し、検索した結果、所定の機器がある場合には、当該所定の機器の設定情報を取得し、取得した設定情報を設定する方法を実行することが利用されている(特許文献2)。
特開2005−94633号公報 特開2004−160950号公報
ところで、ネットワーク上のネットワーク機器の設定情報は日々更新されるものである。従って、他のネットワーク機器のより最新の設定情報に基づいた更新設定を行うことができれば、ユーザのメンテナンスを軽減することができ、利便性を高めることができる。
しかしながら、特許文献2では、ネットワーク機器の電源投入時にのみ、他のネットワーク機器の設定内容に基づいた設定を行うので、他のネットワーク機器の最新の設定情報に基づいた更新設定を自動的に行うことができないという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ネットワークを介して通信可能な他のネットワーク機器の最新の設定内容に基づいた更新設定を自動的に行うことのできるネットワーク機器、ネットワークシステム、更新設定方法、更新設定プログラム、および記録媒体を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ネットワークを介して接続された他のネットワーク機器の設定情報に基づいて、設定情報を更新設定するネットワーク機器であって、所定の条件を満たす毎に、前記ネットワークを介して、前記ネットワーク上の所定のネットワーク機器を検索する機器検索手段と、前記機器検索手段により検索された所定のネットワーク機器の設定情報を当該所定のネットワーク機器から取得する設定情報取得手段と、前記設定情報取得手段により取得された設定情報に基づいて、設定情報を更新設定する更新設定手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記機器検索手段は、所定の日時になる毎にまたは所定の時間間隔毎に、前記所定のネットワーク機器を検索することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記機器検索手段は、前記所定のネットワーク機器として、自機器の型式と同一のネットワーク機器を、自機器の製造者と同一のネットワーク機器を、自機器が有する機能と同一の機能を有するネットワーク機器を、または自機器の前記設定情報の設定項目と同一の設定項目を有するネットワーク機器を検索することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記機能は、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、またはスキャナ機能であることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記設定項目は、利用可能なユーザを示す情報、またはデータの保存先を示す情報に関するものであることが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記機器検索手段は、予め定めたネットワークアドレスの範囲で、前記所定のネットワーク機器を検索することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記機器検索手段は、前記更新設定手段により更新設定された設定情報の取得先である前記所定のネットワーク機器を検索することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記ネットワークには、前記所定のネットワーク機器のアドレス情報を管理する管理サーバが接続されており、前記管理サーバから前記アドレス情報を取得するアドレス情報取得手段をさらに備え、前記機器検索手段は、前記アドレス情報取得手段により取得されたアドレス情報が示すアドレスに所在する前記ネットワーク機器を検索することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記機器検索手段により検索された前記所定のネットワーク機器が複数ある場合に、所定の条件に基づいて、いずれかの前記所定のネットワーク機器を選択する機器選択手段をさらに備え、前記設定情報取得手段は、前記機器選択手段により選択された前記所定のネットワーク機器から前記設定情報を取得することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記ネットワーク上の前記ネットワーク機器毎に、他のネットワーク機器に優先して選択される度合いを示す優先度が予め定められており、前記機器選択手段は、前記優先度が最も高い前記所定のネットワーク機器を選択することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記優先度は、前記設定項目毎に定められており、前記機器選択手段は、前記設定項目毎に、前記優先度が最も高い前記所定のネットワーク機器を選択することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記更新設定手段は、前記機器選択手段により選択された前記所定のネットワーク機器の優先度に基づいて、自機器の優先度を設定することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記設定情報取得手段は、前記機器検索手段により検索された前記所定のネットワーク機器から認証要求を受けた場合に、当該所定のネットワーク機器に対して、認証情報を送信し、前記送信した認証情報によって認証された場合に、前記設定情報を取得することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記設定情報取得手段は、前記所定のネットワーク機器の設定情報の最新の更新日時が、自機器の前記更新設定手段により更新設定された最新の更新日時よりも後である場合に、前記設定情報を取得することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記設定情報取得手段は、前記所定のネットワーク機器の設定情報の最新の更新日時が、自機器の前記更新設定手段により更新設定された最新の更新日時より後である前記設定項目の前記設定情報を取得することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記設定情報取得手段は、自機器において前記設定情報が設定されていない設定項目に対応する前記設定情報のみを取得することが望ましい。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記設定情報取得手段は、前記更新設定手段により更新設定した後に、自機器において前記設定情報が設定されていない設定項目がある場合に、前記機器選択手段により選択されなかった前記所定のネットワーク機器から、当該設定項目の設定情報を取得することが望ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ネットワークを介して相互に通信可能に接続された複数のネットワーク機器間で設定情報の送受信を行うネットワークシステムであって、前記複数のネットワーク機器のうち、送信側のネットワーク機器は、受信側のネットワーク機器から所定のネットワーク機器として設定情報の送信要求があった場合に、前記設定情報を送信する設定情報送信手段を有し、前記複数のネットワーク機器のうち、受信側のネットワーク機器は、所定の条件を満たす毎に、前記ネットワークを介して、前記ネットワーク上の所定のネットワーク機器を検索する機器検索手段と、前記機器検索手段により検索された前記所定のネットワーク機器に対して設定情報の送信要求を行い、当該所定のネットワーク機器である前記送信側のネットワーク機器から送信された設定情報を取得する設定情報取得手段と、前記設定情報取得手段により取得された設定情報に基づいて、設定情報を更新設定する更新設定手段とを有することを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記機器検索手段は、所定の日時になる毎にまたは所定の時間間隔毎に、前記所定のネットワーク機器を検索することが望ましい。
また、本発明は、請求項18または請求項19に記載のネットワークシステムにおいて、前記送信側のネットワーク機器は、過去に認証した前記ネットワーク機器のアドレスを記憶する認証実績記憶手段、をさらに備え、前記設定情報送信手段は、前記受信側のネットワーク機器から設定情報の送信要求があったときに、前記受信側のネットワーク機器のアドレスが前記認証実績記憶手段に記憶された前記ネットワーク機器のアドレスと一致する場合に、前記設定情報を送信すること、を特徴とする。
また、本発明は、請求項18〜20のいずれか一つに記載のネットワークシステムにおいて、前記受信側のネットワーク機器は、過去に認証を許可された前記ネットワーク機器のアドレスを記憶する被認証実績記憶手段、をさらに備え、前記設定情報取得手段は、前記機器検索手段により検索された前記所定のネットワーク機器のアドレスと、前記被認証実績記憶手段に記憶された前記ネットワーク機器のアドレスとが一致する場合は、設定情報の送信要求を行い、当該所定のネットワーク機器である前記送信側のネットワーク機器から送信された設定情報を取得すること、を特徴とする。
また、本発明は、請求項21に記載のネットワークシステムにおいて、前記受信側のネットワーク機器は、前記被認証実績記憶手段は、前記ネットワーク機器のアドレスに対応付けて、前記認証情報を識別する認証識別情報を記憶し、前記設定情報取得手段は、前記機器検索手段により検索された前記所定のネットワーク機器のアドレスおよび前記所定のネットワーク機器に要求する認証情報を識別する認証識別情報と、前記被認証実績記憶手段に記憶された前記ネットワーク機器のアドレスおよび前記認証識別情報とが一致する場合は、設定情報の送信要求を行い、当該所定のネットワーク機器である前記送信側のネットワーク機器から送信された設定情報を取得し、前記送信側のネットワーク機器は、前記認証実績記憶手段は、前記ネットワーク機器のアドレスに対応付けて前記認証識別情報を記憶し、前記設定情報送信手段は、前記受信側のネットワーク機器から設定情報の送信要求があったときに、前記受信側のネットワーク機器のアドレスおよび前記認証識別情報が前記認証実績記憶手段に記憶された前記ネットワーク機器のアドレスおよび前記認証識別情報と一致する場合に、前記設定情報を送信すること、を特徴とする。
また、本発明は、請求項18〜請求項22のいずれか一つに記載のネットワークシステムにおいて、前記送信側のネットワーク機器は、前記設定情報のうち、更新された設定情報の設定項目を記憶する更新情報記憶手段、をさらに備え、前記設定情報送信手段は、前記受信側のネットワーク機器から設定情報の送信要求があったときに、前記更新情報記憶手段に記憶された前記設定項目に対応する前記設定情報を送信すること、を特徴とする。
また、本発明は、請求項18〜請求項23のいずれか一つに記載のネットワークシステムにおいて、前記認証実績記憶手段は、前記ネットワーク機器のアドレスに対応付けて認証時刻を記憶し、前記設定情報送信手段は、前記設定情報の送信要求があった時刻から前記認証実績記憶手段に記憶された前記認証時刻までの時間が所定の時間を超えていない場合に、前記設定情報を送信すること、を特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ネットワークを介して接続された他のネットワーク機器の設定情報に基づいて、設定情報を更新設定する更新設定方法であって、所定の条件を満たす毎に、ネットワーク上の所定のネットワーク機器を検索する機器検索工程と、前記機器検索工程で検索した所定のネットワーク機器の設定情報を当該所定のネットワーク機器から取得する設定情報取得工程と、前記設定情報取得工程で取得した設定情報に基づいて、設定情報を更新設定する更新設定工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明の好ましい態様によれば、前記機器検索工程では、所定の日時になる毎にまたは所定の時間間隔毎に、前記所定のネットワーク機器を検索することが望ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、更新設定プログラムであって、前記の更新設定方法をコンピュータで実行させることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、コンピュータ読取り可能な記録媒体であって、前記のプログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、所定の条件を満たす毎に、ネットワークを介して、ネットワーク上の所定のネットワーク機器を検索し、検索した所定のネットワーク機器の設定情報を当該所定のネットワーク機器から取得し、取得した設定情報に基づいて、更新設定するので、ネットワークを介して通信可能な他のネットワーク機器の最新の設定内容に基づいた更新設定を自動的に行うことができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、所定の日時になる毎にまたは所定の時間間隔毎に、所定のネットワーク機器を検索するので、ユーザが所望する時に、ネットワークを介して通信可能な他のネットワーク機器の最新の設定内容に基づいた更新設定を自動的に行うことができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、所定のネットワーク機器として、自機器の型式と同一のネットワーク機器を、自機器の製造者と同一のネットワーク機器を、自機器が有する機能と同一の機能を有するネットワーク機器を、または自機器の前記設定情報の設定項目と同一の設定項目を有するネットワーク機器を検索するので、同タイプのネットワーク機器間のみならず、異なるタイプの機器間でも設定情報のやりとりを実現することができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、所定のネットワーク機器として、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、またはスキャナ機能を有するネットワーク機器を検索するので、異なるタイプの機器間でも設定情報のやりとりを実現することができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、所定のネットワーク機器として、利用可能なユーザを示す情報、またはデータの保存先を示す情報に関する設定項目を有するネットワーク機器を検索するので、異なるタイプの機器間でも設定情報のやりとりを実現することができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、予め定めたネットワークアドレスの範囲で、所定のネットワーク機器を検索するので、検索処理に要する時間を短縮することができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、更新設定された設定情報の取得先である所定のネットワーク機器を検索するので、所定のネットワーク機器を効率よく検索することができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、所定のネットワーク機器のアドレス情報を管理する管理サーバからアドレス情報を取得し、取得したアドレス情報が示すアドレスに所在するネットワーク機器を検索するので、所定のネットワーク機器を効率よく検索することができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、検索された所定のネットワーク機器が複数ある場合に、所定の条件に基づいて、いずれかの所定のネットワーク機器を選択し、選択した所定のネットワーク機器から設定情報を取得するので、設定情報の取得先として最適なネットワーク機器の設定情報に反映した更新設定を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、検索された所定のネットワーク機器が複数ある場合に、優先度が最も高い所定のネットワーク機器を選択するので、設定情報の更新頻度が高いと予想されるネットワーク機器の設定情報に反映した更新設定を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、設定項目毎に、優先度が最も高い所定のネットワーク機器を選択するので、更新頻度が最も高いと予想される設定項目の設定情報に反映した更新設定を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、選択された所定のネットワーク機器の優先度に基づいて、自機器の優先度を設定するので、ユーザによる優先度の設定操作を省くことができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、検索された所定のネットワーク機器から認証情報を受けた場合に、当該所定のネットワーク機器に対して、認証情報を送信し、送信した認証情報によって認証された場合に、設定情報を取得するので、信頼性の高い設定情報に反映した更新設定を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、所定のネットワーク機器の設定情報の最新の更新日時が、自機器において更新設定された最新の更新日時よりも後である場合に、設定情報を取得するので、古い設定情報に反映した更新設定を防止することができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、所定のネットワーク機器の設定情報の最新の更新日時が、自機器において更新設定された最新の更新日時より後である設定項目の設定情報を取得するので、設定項目毎に、より最新の設定情報に基づいた設定情報の更新設定を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、自機器において設定情報が設定されていない設定項目に対応する設定情報のみを取得するので、不要な設定情報の取得処理を省略することができるという効果を奏する。
また、本発明の好ましい態様によれば、更新設定した後に、自機器において、設定情報が設定されていない設定項目がある場合に、選択されなかった所定のネットワーク機器から、当該設定項目の設定情報を取得するので、ユーザによる未設定項目の設定情報の設定操作を軽減することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるネットワーク機器、ネットワークシステム、更新設定方法、更新設定プログラム、および記録媒体の最良な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、または実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の構成を示す図である。本実施の形態のネットワークシステム1は、同図に示すように、プリンタ20、コピー機40、ファクシミリ60、スキャナ80、複合機100A、複合機100B、複合機100Cなどの複数のネットワーク機器から構成されており、上記各ネットワーク機器は、ネットワーク200を介して相互に通信可能に接続されている。
なお、本実施の形態のネットワーク機器の種類および上記各ネットワーク機器の数量は同図に示すものに限定されるものではない。また、特に区別する必要がない場合は、以下、複合機100A、複合機100B、複合機100Cを「複合機100」と称する。
上記構成において、例えば、複合機100Cが、更新設定する場合には、所定の条件を満たすときに、ネットワーク200を介して、ネットワーク200上の所定のネットワーク機器を検索し、検索した所定のネットワーク機器の設定情報を取得し、取得した設定情報に基づいて、設定情報を更新設定する。より詳細には、所定の日時になる毎に、ネットワーク200上の所定のネットワーク機器を検索し、検索した所定のネットワーク機器の設定情報を取得し、取得した設定情報に基づいて、設定情報を設定する。
本実施の形態にかかるネットワーク機器の一例として複合機100の構成について説明する。なお、本実施の形態の複合機100は、主として、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、およびスキャナ機能を有する。
図2は、第1の実施の形態の複合機100の構成を示す図である。第1の実施の形態の複合機100は、同図に示すように、複合機100全体を統括的に制御する制御部110と、原稿画像を読み取る画像読取部130と、プリンタ機能またはファクシミリ機能により入力された入力画像や画像読取部130で読み取られた原稿画像について、画像処理を施す画像処理部140と、画像処理部140で画像処理が施された画像を用紙に印刷出力する印刷部150と、各種のデータを記憶する記憶部160と、他のネットワーク機器との通信を可能にする通信部170と、ユーザの操作を受け付ける操作表示部180とを備えて構成され、上記各部はバス190を介して相互に通信可能に接続されている。
制御部110は、複合機100全体を統括的に制御するためのものである。また、制御部110は、同図に示すように、計測部112と、機器検索部114と、機器選択部116と、情報取得部118と、更新設定部120とをさらに備えて構成されている。なお、制御部110は、例えば、CPU(Central Processing Unit)が記憶部160に格納されているプログラムを実行することにより、その機能を実現することができる。
計測部112は、日時を計測するためのものであり、例えば、タイマーで構成される。
機器検索部114は、計測部112で計測した日時が所定の日時になる毎に、ネットワーク200上の所定のネットワーク機器を検索、または予め定められたアドレスに所在するネットワーク機器を検索する。なお、上記所定の日時は、ユーザが操作表示部180を操作してユーザが所望する日時を記憶部160に記録することにより設定することができる。
機器検索部114は、所定のネットワーク機器として、複合機100の型式と同一のネットワーク機器を、複合機100の製造者と同一のネットワーク機器を、複合機100の機能と同一の機能を有するネットワーク機器を、または複合機100が有する設定情報の設定項目と同一の設定項目を有するネットワーク機器を検索する。
一般的に、ネットワーク機器の設定項目として、通常変更されることのない固定情報の設定項目と、変更可能な設定情報の設定項目がある。本実施の形態の複合機100は、図3に示す設定項目一覧表を格納している。複合機100は、固定情報の設定項目として、型式(MFP000X)、製造者(X社)、機能(プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能)を有するものとする。また、設定情報の設定項目として、用紙サイズ(A4、B5)、解像度(1200dpi)、送信先リスト、利用ユーザリスト、データの保存先リスト、優先度、最終更新日時などを有するものとする。
機器検索部114は、この設定項目一覧表の設定項目および設定情報を参照して、所定のネットワーク機器を検索する。なお、複合機100の有する機能と同一の機能を有するネットワーク機器を所定のネットワーク機器とする理由は、異なるタイプのネットワーク機器間(例えば、複合機100とプリンタ20間)でも設定情報のやりとりを可能にするためである。
なお、所定のネットワーク機器として、型式、製造者、機能、および設定項目の全てが同一のネットワーク機器を検索してもよいし、その一部が同一のネットワーク機器を検索してもよい。
また、機器検索部114は、検索範囲が予め定められている場合には、当該予め定められたアドレスに所在するネットワーク機器を検索する。通常、ネットワーク200上の所定のネットワーク機器を検索し、検索した所定のネットワーク機器の設定情報に基づいて更新設定を行った後日に、再度、更新設定することが一般的である。再び更新設定する場合において、ネットワーク200上の複数のネットワーク機器の中から当該所定のネットワーク機器を再度検索することは、重複処理を行うことになり適切でない。
そこで、本実施の形態では、更新設定した後に、当該更新設定した設定情報の取得先である所定のネットワーク機器のアドレス情報を記憶部160に記録しておき、再び更新設定を行う場合には、当該記録したアドレス情報が示すアドレスにアクセスすることにより、重複処理を省くとともに、検索時間を短縮している。
機器選択部116は、機器検索部114で検索した所定のネットワーク機器が複数ある場合に、所定の条件に基づいて、いずれかのネットワーク機器を選択するためのものである。具体的には、機器選択部116は、他のネットワーク機器に優先して選択される度合いを示す優先度(A>B>C)が最も高い所定のネットワーク機器を選択する。なお、優先度が最も高い所定のネットワーク機器が複数ある場合には、更新設定日時がより最新のネットワーク機器を選択する。
情報取得部118は、所定のネットワーク機器から設定情報を通信部170を介して取得するためのものである。本実施の形態の情報取得部118は、所定のネットワーク機器の設定情報の更新設定日時が、複合機100の設定情報の更新設定日時より後である場合にのみ、所定のネットワーク機器から設定情報を取得することとしている。これは、古い設定情報に基づいた更新設定を防止するためである。なお、情報取得部118は、所定のネットワーク機器から認証要求があった場合においては、認証成功した後に、設定情報を取得する。
更新設定部120は、情報取得部118で取得した設定情報を記憶部160に書き込んで更新設定するためのものである。また、更新設定部120は、更新設定日時を記憶部160に書き込んで記録する。
また、更新設定部120は、設定情報の取得先である所定のネットワーク機器の優先度に基づいて、優先度を示す情報を記憶部160に書き込んで記録する。このように、更新設定部120が優先度を示す情報を記録することにより、ユーザによる優先度の設定操作を省くことができる。なお、本実施の形態の更新設定部120は、設定情報の取得先である所定のネットワーク機器の優先度より一つランクを下げた優先度を示す情報を記録する。
画像読取部130は、搬送される原稿または静止する原稿に光を照射して、当該原稿で反射された反射光をCCD(Charge Coupled Device)などの光電変換素子で光電変換することで原稿の画像を読み取る。
画像処理部140は、画像処理LSI(Large Scale Integrated circuit)によってハード的に、あるいは、画像処理プログラムを使用してソフト的に、記憶部160に記憶されている画像データに対して各種画像処理、例えば、画像の拡大/縮小処理、シャープネス処理等の画質調整処理などの各種画像処理を行う。
印刷部150は、例えば、電子写真方式で画像を用紙に印刷出力するエンジン部(図示なし)と、当該エンジン部で画像の印刷出力された用紙に対して、パンチ処理、ステープル処理などの後処理を行う後処理装置(図示なし)とを備えている。印刷部150は、エンジン部で、画像処理部140によって最終的に画像処理された画像データに基づいて、表示操作部180で設定された設定情報に応じた印刷状態で用紙に印刷出力し、また、後処理部で、当該画像の印刷出力された用紙に対して、表示操作部180で設定された処理設定に応じた後処理状態で後処理を施す。なお、エンジン部の印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など、様々な方式を用いることができる。
記憶部160は、複合機100を構成する各部を制御するための各種プログラム、ファイルなどを格納し、例えば、RAM、ROM、HDD、光ディスク、フレキシブルディスク、不揮発性メモリなどにより、その機能を実現することができる。なお、記憶部160には、上述した通常変更されることのない固定情報と、変更可能な設定情報が記録されている。
通信部170は、ネットワーク200上の所定のネットワーク機器との間で、所定の情報の送受信を行うためのものであり、例えば、LANインターフェースによりその機能を実現することができる。
操作表示部180は、ネットワーク機器を動作させるための各種操作キーを受け付けるためのものであり、例えば、タッチパネルによりその機能を実現することができる。ユーザは、所定のネットワーク機器の検索開始時期である上記所定の日時を、操作表示部180を操作して、記憶部160に設定することができる。
なお、本実施の形態の制御部110は、ネットワーク200上の他のネットワーク機器から所定のネットワーク機器として設定情報の送信要求があった場合に、設定情報を当該他のネットワーク機器に対して送信する機能を有している。また、制御部110は、設定情報の送信要求があった場合に、要求元のネットワーク機器に対して認証情報を要求し、当該要求元のネットワーク機器からの認証情報によって認証できる場合にのみ設定情報を送信する機能を有する。
なお、機器検索部114は、機器検索手段として機能する。また、機器選択部116は、機器選択手段として機能する。また、情報取得部118は、設定情報取得手段として機能する。また、更新設定部120は、更新設定手段として機能する。
以上の構成において、第1の実施の形態のネットワーク機器で行われる更新設定処理について図4を参照して説明する。図4は、第1の実施の形態のネットワーク機器で行われる更新設定処理の手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、ネットワークシステム1に新規に導入された複合機100C(図1参照)が更新設定処理を行う場合について説明するが、他のネットワーク機器(プリンタ20、コピー機40、ファクシミリ60、スキャナ80)でも同様の処理を行うことができる。なお、所定のネットワーク機器の検索開始時期である所定の日時は既に設定されているものとする。
まず、計測部112により計測される日時が記憶部160に設定されている日時になると、所定時を経過したとして(ステップSA−10:Yes)、機器検索部114の処理により、機器検索処理(図5参照)を実行する(ステップSA−20)。ステップSA−20で実行される機器検索処理については後述する。
ステップSA−20で機器検索処理を実行した結果、所定のネットワーク機器があった場合(ステップSA−30:Yes)であって、かつ所定のネットワーク機器が複数あった場合(ステップSA−40:Yes)には、機器選択部116の処理により、機器選択処理(図6参照)を実行する(ステップSA−50)。ステップSA−50で実行される機器選択処理については後述する。
一方、ステップSA−20で機器検索処理を実行した結果、所定のネットワーク機器がなかった場合(ステップSA−30:No)、処理手順はステップSA−10に移行される。
ステップSA−50で機器選択処理が実行された場合、情報取得部118による処理により、設定情報取得処理(図7)を実行する(ステップSA−60)。ステップSA−20で機器検索処理を実行した結果、所定のネットワーク機器が複数はなかった場合(ステップSA−40:No)も同様である。ステップSA−60で実行される設定情報取得処理については後述する。
ついで、更新設定部120による処理により、ステップSA−60で設定情報取得処理を実行することで取得された設定情報を、記憶部160に書き込んで記録することにより、更新設定する(ステップSA−70)。
ついで、更新設定部120による処理により、ステップSA−70で更新設定された設定情報の取得先であるネットワーク機器のアドレス情報を記憶部160に記録して登録する(ステップSA−80)。ステップSA−80の処理を終えると、処理手順は、ステップSA-10へ移行される。
次に、上記更新設定処理のステップSA−20で実行される機器検索処理ついて図5を参照して説明する。図5は、第1の実施の形態の機器検索処理の手順を示すフローチャートである。なお、ここでは、機器検索部114は、所定のネットワーク機器として、複合機100の有する機能(プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能)と同一の機能を有するネットワーク機器を検索するものとする。
記憶部160に取得先の所定のネットワーク機器のアドレス情報が記録されていない場合、即ち、過去に更新設定しており、当該更新設定した設定情報の取得先のネットワーク機器のアドレス情報がない場合(ステップSA−201:Yes)は、ネットワーク200全体から所定のネットワーク機器として同一の機能を有する機器を検索する(ステップSA−202)。
図1に示す新規に導入された複合機100Cの記憶部160には、アドレス情報が記録されていないため、ネットワーク200全体からプリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能を有するネットワーク機器を検索することになる。
なお、図1に示す新規に導入された複合機100Cの機器検索部114は、同図に示すプリンタ20、コピー機40、ファクシミリ60、スキャナ80、複合機100A、および複合機100Bを見つけ出すことができる。
全てのネットワーク機器について、同一の機能を有するか否かの検討を終えた場合(ステップSA−203:Yes)、機器検索処理を終了して、更新設定処理に戻る。
なお、記憶部160に取得先の所定のネットワーク機器のアドレス情報が記録されている場合(ステップSA−201:No)は、当該記録されているアドレス情報が示すアドレスにアクセスする(ステップSA−204)。図1に示す新規に導入された複合機100Cが、再度、機器検索処理を実行した際には、アドレス情報が記憶部160に記録されている。そこで、再度、機器検索処理を実行する場合には、アドレス情報が示すアドレスにアクセスすることになる。
そして、ステップSA−204でのアクセスが成功した場合(ステップSA−205:Yes)、機器検索処理を終了して、更新設定処理に戻る。
なお、ステップSA−204でのアクセスが成功しなかった場合(ステップSA−205:No)、処理手順は、ステップSA−202へ移行される。
次に、上記更新設定処理のステップSA−50で実行される機器選択処理について図6を参照して説明する。図6は、第1の実施の形態の機器選択処理の手順を示すフローチャートである。
まず、機器検索処理により所定の機器として検索された複数のネットワーク機器のうち、設定情報の取得先として、最も優先度の高いネットワーク機器を選択する(ステップSA−501)。
最も優先度の高いネットワーク機器が複数ある場合(ステップSA−502:Yes)、当該複数のネットワーク機器のうち、設定情報の取得先として、更新設定日時がより最新のネットワーク機器を選択する(ステップSA−503)。
最も優先度の高いネットワーク機器が複数ない場合(ステップSA−502:No)、機器選択処理を終了して更新設定処理に戻る。また、ステップSA−503で更新設定日時が最新のネットワーク機器を選択した場合も同様である。
図1に示す新規に導入された複合機100Cでは、優先度の高いネットワーク機器として複合機100A(優先度A)と複合機100B(優先度A)があるので、当該二つの複合機100のうち、設定情報の取得先として、更新設定日時が最新の方の複合機100を選択することになる。
次に、上記更新設定処理のステップSA−60で実行される設定情報取得処理について図7を参照して説明する。図7は、第1の実施の形態の設定情報取得処理の手順を示すフローチャートである。
まず、設定情報の取得先であるネットワーク機器に設定情報の取得要求を行う(ステップSA−601)。
ステップSA−601で取得要求をした結果、認証要求を受けた場合(ステップSA−602)、ユーザに認証情報を入力するための画面を操作表示部180に表示して、ユーザからの認証情報の入力を受け付ける(ステップSA−603)。
ついで、ステップSA−603で受け付けた認証情報を設定情報の取得先であるネットワーク機器に送信する(ステップSA−604)。
ついで、認証情報の送信先(設定情報の取得先)であるネットワーク機器から認証された場合(ステップSA−605:Yes)、設定情報の取得先であるネットワーク機器の設定情報の更新設定日時と、複合機100が要求する設定情報の更新設定日時の先行を比較し(ステップSA−606)、取得先の設定情報の更新設定日時の方が後である場合(ステップSA−607:Yes)、設定情報を取得する(ステップSA−608)。
一方、取得先の設定情報の更新設定日時の方が先である場合(ステップSA−607:No)、古い設定情報の更新設定を防止するために、設定情報を取得しないまま設定情報取得処理を終了して、更新設定処理に戻る。
図1に示す新規に接続された複合機100Cでは、当該複合機100に設定情報が設定されておらず、更新設定日時が記録されていないので、上記機器選択処理で選択された他の複合機100の設定情報を取得することになる。
なお、図1に示す新規に導入された複合機100Cは、更新設定部120の処理により、設定情報の取得先である複合機100の優先度(A)より一つ下のランクの優先度(B)を示す情報を記憶部160に記録して設定することになる。
以上説明したように、第1の実施の形態のネットワークシステム1によれば、ネットワーク機器は、日時を計測部112で計測し、計測した日時が所定の日時になる毎に、所定のネットワーク機器を機器検索部114で検索し、検索した所定のネットワーク機器から設定情報を情報取得部118で取得し、取得した設定情報を更新設定部により記憶部160に記録して更新設定することとしたので、ユーザが所望する日時が経過する毎に、ネットワーク200を介して通信可能な他のネットワーク機器の最新の設定情報に基づいた更新設定を自動的に行うことができる。また、所定のネットワーク機器の検索処理は、所定の日時毎に行われるため、ネットワーク負荷をそれほどかけるということもない。
また、第1の実施の形態のネットワークシステム1によれば、ネットワーク機器は、所定のネットワーク機器として、ネットワーク機器の型式と同一のネットワーク機器を、ネットワーク機器の製造者と同一のネットワーク機器を、ネットワーク機器の機能と同一の機能を有するネットワーク機器を、またはネットワーク機器が有する設定情報の設定項目と同一の設定項目を有するネットワーク機器を所定のネットワーク機器として機器検索部114により検索することとしたので、同タイプの機器間のみならず、異なるタイプの機器間(例えば複合機100とプリンタ20)でも、設定情報のやりとりを実現することができ、また、ユーザのメンテナンス負担を軽減することができる。
また、第1の実施の形態のネットワークシステム1によれば、ネットワーク機器は、更新設定した設定情報の取得先であるネットワーク機器のアドレス情報を更新設定部120により記憶部160に記録しておき、再び更新設定する場合においては、記憶部160に記録されている当該アドレス情報が示すアドレスに所在するネットワーク機器を所定のネットワーク機器として検索することとしたので、所定のネットワーク機器を効率よく検索することができる。また、検索処理に要する時間を短縮することができ、利便性を向上させることができる。また、不必要な検索を抑制し、他の通信の速度の悪化を防止することができる。
また、第1の実施の形態のネットワークシステム1によれば、ネットワーク機器は、機器検索部114で検索した所定のネットワーク機器が複数ある場合には、優先度が最も高い所定のネットワーク機器を機器選択部116で選択し、選択したネットワーク機器から設定情報を情報取得部118で取得し、取得した設定情報を更新設定部120で更新設定することとしたので、設定情報の取得先として最適なネットワーク機器、即ち、設定情報の更新頻度が高いと予想されるネットワーク機器の設定情報に反映した更新設定を行うことができる。また、ネットワーク機器間での設定情報の流れの方向をコントロールすることができる。
また、第1の実施の形態のネットワークシステム1によれば、ネットワーク機器は、更新設定した設定情報の取得先であるネットワーク機器の優先度より一つランクを下げた優先度を示す情報を更新設定部120により記憶部160に設定することとしたので、ユーザによる優先度の設定操作を省くことができる。また、優先度が最も高いネットワーク機器の設定情報に基づいて更新設定するだけで、ネットワーク200上のネットワーク機器全体に反映されるようなネットワーク構成を構築することができる。
また、第1の実施の形態のネットワークシステム1によれば、ネットワーク機器は、所定のネットワーク機器の設定情報の更新設定日時が、自機器の設定情報の更新設定日時より後である場合にのみ、所定のネットワーク機器から設定情報を情報取得部118で取得することとしたので、古い設定情報に反映した更新設定を防止することができる。
また、第1の実施の形態のネットワークシステム1によれば、ネットワーク機器は、機器検索部114で検索した所定のネットワーク機器から認証情報を受けた場合に、当該所定のネットワーク機器に対して、認証情報を送信し、送信した認証情報によって、当該所定のネットワーク機器に認証された場合に、設定情報を情報取得部118で取得することとしたので、信頼性の高い設定情報に反映した更新設定を行うことができる。一方で、他のネットワーク機器から所定のネットワーク機器として設定情報の送信要求があった場合には、要求元のネットワーク機器に対して認証情報を要求し、要求元のネットワーク機器からの認証情報によって認証できる場合にのみ、認証情報を送信することとしたので、セキュリティを強化することができる。
本実施の形態では、所定のネットワーク機器が有する設定項目の設定情報を一括して情報取得部118により取得し、取得した設定情報を一括して更新設定部120により設定する構成であるが、設定項目毎に優先度を設定し、設定項目毎に優先度が最も高い所定のネットワーク機器から設定情報を情報取得部118により取得し、取得した各設定情報を更新設定部120により設定する構成としてもよい。この構成によれば、更新頻度が最も高いと予想される設定項目の設定情報に反映した更新設定を行うことができる。
また、本実施の形態では、所定のネットワーク機器の設定情報の更新設定日時が、自機器の設定情報の更新設定日時より後である場合に、設定情報を一括して情報取得部118により取得し、取得した設定情報を一括して更新設定部120により設定する構成であるが、設定項目毎に更新設定日時を計測部112により計測し、計測した更新設定日時を設定項目毎に更新設定部120により記憶部160に記録しておき、所定のネットワーク機器の設定情報の更新設定日時と、自機器の設定情報の更新設定日時を設定項目毎に比較し、自機器の設定情報の更新設定日時より後の設定情報のみを情報取得部118により取得し、取得した設定情報を設定項目毎に記憶部160に記録して設定する構成としてもよい。この構成によれば、設定項目毎に、より最新の設定情報に基づいた設定情報の更新設定を行うことができる。
なお、本実施の形態では、計測部112により計測された日時が所定の日時になると、検索を開始する構成であるが、これに限定されるものではない。例えば、複合機100の電源が投入される毎に検索を開始する構成であってもよいし、ユーザの操作表示部180の操作によって検索開始実行の要求が行われる毎に検索を開始する構成であってもよい。また、これらの構成のうち、どれが最も適切な構成であるかは使用する環境に応じて異なるものであるため、最適な更新設定方法を実行すべく、使用する環境に応じて変更できる構成としてもよい。
また、本実施の形態では、優先度を示す情報が各ネットワーク機器に記録されているものとし、当該記録されている優先度を示す情報を所定のネットワーク機器から取得し、取得した複数の優先度を示す情報を参照して選択する構成であるが、ネットワーク200上の各ネットワーク機器の優先度を示す情報を記憶部160に予め記録しておき、当該記録されている情報を参照して選択する構成であってもよい。
また、本実施の形態では、所定のネットワーク機器が複数ある場合には、優先度が最も高い所定のネットワーク機器を選択する構成であるが、例えば、機器検索部114で検索で見つけた順番、ネットワーク機器の型式、製造者または設定項目が同一であるか否か、設定情報の更新設定日時などに基づいて、いずれかの所定のネットワーク機器を選択する構成であってもよい。
(第2の実施の形態)
次に、本発明にかかる第2の実施の形態のネットワークシステム1について説明する。なお、第2の実施の形態の説明においては、上述した第1の実施の形態の説明と重複する説明を省略する場合がある。
第1の実施の形態では、ネットワーク機器は、日時を計測部112で計測し、計測部112で計測した日時が所定の日時になる毎に、所定時が経過したとして、所定のネットワーク機器の検索を開始していた。
これに対して、第2の実施の形態では、ネットワーク機器は、所定の時間間隔を計測部112により計測し、計測部112で計測した所定の時間間隔毎に、所定時が経過したとして、所定のネットワーク機器を検索する。
第2の実施の形態の計測部112は、所定の時間間隔を計測する。なお、所定の時間間隔は、ユーザが操作表示部180を操作して、ユーザの所望する時間間隔を記憶部160に記録することにより設定される。
以上説明したように、第2の実施の形態のネットワークシステム1によれば、ネットワーク機器は、所定の時間間隔を計測部112で計測し、計測した時間間隔毎に、所定のネットワーク機器を機器検索部114で検索し、検索した所定のネットワーク機器から設定情報を情報取得部118で取得し、取得した設定情報を更新設定部により記憶部160に記録して更新設定することとしたので、ネットワークを介して通信可能な他のネットワーク機器の最新の設定内容に基づいた更新設定を自動的に行うことができる。また、所定のネットワーク機器の検索は、所定の時間間隔毎に行われるので、ネットワーク負荷をそれほどかけるということもない。
(第3の実施の形態)
次に、本発明にかかる第3の実施の形態のネットワークシステム1について説明する。なお、第3の実施の形態の説明においては、上述した第1の実施の形態または第2の実施の形態の説明と重複する説明を省略する場合がある。
第1の実施の形態では、ネットワーク機器は、機器検索処理(図5参照)において、記憶部160にアドレス情報が登録されている場合に、当該登録されているアドレス情報が示すアドレスにアクセスしていた。
これに対して、第3の実施の形態では、ネットワーク200に管理サーバ300が接続されており、ネットワーク機器は、機器検索処理において、管理サーバ300からネットワーク200を介してアドレス情報を取得し、取得したアドレス情報が示すアドレスにアクセスする。
図8は、第3の実施の形態のネットワークシステム1の構成を示す図である。第3の実施の形態のネットワークシステム1は、第1の実施の形態のネットワークシステム1の構成に加えて、管理サーバ300をさらに備えて構成されている。
管理サーバ300は、アクセス可能なネットワーク機器が所在するアドレス情報を一括して管理している。管理サーバ300は、ネットワーク機器から上記アドレス情報の取得要求を受けた場合に、当該ネットワーク機器に対して認証要求をし、当該ネットワーク機器からの認証情報によって認証できる場合にのみ、当該ネットワーク機器に対して上記アドレス情報を送信する。
第3の実施の形態の情報取得部118は、計測部112により計測された日時が所定の日時になると、所定時が経過したとして、管理サーバ300に対して、アクセス可能なネットワーク機器の所在するアドレス情報の取得要求を行う。なお、第3の実施の形態の情報取得部118は、設定情報取得手段およびアドレス情報取得手段として機能する。
ここで、第3の実施の形態で行われる機器検索処理について図9を参照して説明する。図9は、第3の実施の形態の機器検索処理の手順を示すフローチャートである。
アクセス可能なネットワーク機器が所在するアドレスが記憶部160に記録されていない場合(ステップSA−211:Yes)は、情報取得部118の処理により、管理サーバ300に対して、アクセス可能なネットワーク機器の所在するアドレス情報の取得要求を行う(ステップSA−212)。なお、管理サーバ300は、ステップSA-212でのアドレス情報の取得要求を受けると、取得要求元のネットワーク機器に対して認証要求する。
ついで、管理サーバ300からの認証要求に対して、ユーザに認証情報を入力するための画面を操作表示部180に表示して、ユーザからの認証情報の入力を受け付ける(ステップSA−213)。
ついで、ステップSA−213で受け付けた認証情報を管理サーバ300に送信する(ステップSA−214)。
ついで、管理サーバ300から認証された場合(ステップSA−215:Yes)、情報取得部118の処理により、アクセス可能なアドレス情報を管理サーバ300から取得し(ステップSA−216)、更新設定部120の処理により、ステップSA−216で取得したアドレス情報を記憶部160に記録することで登録する(ステップSA−217)。
ついで、ステップSA−216で取得したアドレス情報が示すアドレスに所在するネットワーク機器にアクセスする(ステップSA−218)。
ステップSA−218でのアクセスが成功した場合(ステップSA−219:Yes)、機器検索処理を終了して、更新設定処理に戻る。一方、ステップSA−218でのアクセスが失敗した場合(ステップSA−219:No)、処理手順はステップSA−212へ移行される。
また、アクセス可能なネットワーク機器が所在するアドレスが記憶部160に記録されている場合(ステップSA−211:No)は、当該記録されているアドレス情報が示すアドレスにアクセスする(ステップSA−220)。図1に示す新規に導入された複合機100Cが、再度、機器検索処理を実行した際には、アクセス可能なネットワーク機器が所在するアドレス情報が記憶部160に記録されている。そこで、再度、機器検索処理を実行する場合には、アドレス情報が示すアドレスにアクセスすることになる。
そして、ステップSA−220でのアクセスが成功した場合(ステップSA−221:Yes)、機器検索処理を終了して、更新設定処理に戻る。一方、ステップSA−220でのアクセスが成功しなかった場合(ステプSA−221:No)、処理手順は、ステップSA−212へ移行される。
以上説明したように、第3の実施の形態のネットワークシステム1によれば、ネットワーク機器は、管理サーバ300に対して、アクセス可能なネットワーク機器の所在するアドレス情報の取得要求を情報取得部118で行い、取得したアドレス情報が示すアドレスに所在するネットワーク機器を所定のネットワーク機器として機器検索部114で検索することとしたので、所定のネットワーク機器を効率よく検索することができる。
また、第3の実施の形態のネットワークシステム1によれば、ネットワーク機器は、管理サーバ300から取得したアドレス情報を記憶部160に登録することとしたので、再度、所定のネットワークを検索する場合には、当該登録したアドレス情報を参照して、アクセス可能なネットワーク機器にアクセスすればよいので、管理サーバ300に対するアドレス情報の取得要求を行う必要がなくなり、検索処理速度を迅速にすることができる。
なお、ネットワーク200上の各ネットワーク機器の優先度を示す情報を管理サーバ300に一括して管理しておき、アクセス可能なネットワーク機器の所在するアドレス情報が複数ある場合に、ネットワーク機器は、最も優先度の高いネットワーク機器のアドレス情報のみを管理サーバ300から取得する構成であってもよい。この構成によれば、他のネットワーク機器への不要なアクセスを排除することができる。
(第4の実施の形態)
次に、本発明にかかる第4の実施の形態のネットワーク機器100について説明する。なお、第4の実施の形態の説明においては、上述した第1の実施の形態〜第3の実施の形態のいずれかの説明と重複する説明を省略する場合がある。
第1の実施の形態の設定情報取得処理(図4参照)では、一律に、設定情報の取得先であるネットワーク機器の設定情報の更新設定日時と、要求元であるネットワーク機器の設定情報の更新設定日時の先行を比較し、取得先の設定情報の更新設定日時の方が後である場合、設定情報を一律に取得していた。即ち、第1の実施の形態では、全ての設定項目の設定情報を取得していたことになる。
これに対して、第4の実施の形態の設定情報取得処理では、自機器における設定情報が未だ設定されていない項目(以下、未設定項目)の設定情報のみを取得する。
第4の実施の形態の設定情報取得処理について図10を参照して説明する。図10は、第4の実施の形態の設定情報取得処理の手順を示すフローチャートである。なお、ステップSA−601〜ステップSA−608の処理は、図7に示す設定情報取得処理のステップSA−601〜ステップSA−608の処理と同一であるので、ここではその説明を省略する。
自機器において未設定項目がある場合(ステップSA−609:Yes)、当該未設定項目の設定情報のみを所定のネットワーク機器から取得する(ステップSA−610)。
以上説明したように、第4の実施の形態のネットワークシステム1によれば、ネットワーク機器は、自機器において未設定項目がある場合には、未設定項目の設定情報のみを所定のネットワーク機器から情報取得部118で取得し、取得した未設定項目の設定情報を更新設定部120で設定することとしたので、不要な設定情報の取得処理を省略し、ネットワーク負荷やエネルギー負荷を軽減することができる。
(第5の実施の形態)
次に、本発明にかかる第5の実施の形態のネットワーク機器100について説明する。なお、第5の実施の形態の説明においては、上述した第1の実施の形態〜第4の実施の形態のいずれかの説明と重複する説明を省略する場合がある。
第5の実施の形態は、機器検索部114により複数の所定のネットワーク機器が選択された場合において、機器選択部116により選択された所定のネットワーク機器から取得した設定情報に基づいて更新設定を行った結果、自機器に未設定項目があるときに、機器選択部116により選択されなかった所定のネットワーク機器から未設定項目の設定情報を情報取得部118により取得して更新設定を行う点に特徴を有する。
情報取得部118は、更新設定部120により更新設定された後に、未設定項目がある場合に、機器選択部116により選択されなかった所定のネットワーク機器から当該未設定項目の設定情報を取得する。
第5の実施の形態の特徴部分である更新設定処理について図11を参照して説明する。図11は、第5の実施の形態のネットワーク機器で行われる更新設定処理の手順を示すフローチャートである。なお、ステップSA−10〜ステップSA−80の処理は、図4に示すステップSA−10〜ステップSA−80の処理と同一であるので、ここではその説明を省略する。
ステップSA−80で取得先のアドレス情報を登録した後に、未設定項目がある場合(ステップSA−90:Yes)であって、かつステップSA−50の機器選択処理で選択されなかった所定のネットワーク機器がある場合(ステップSA−91:Yes)であって、かつ当該設定されなかった所定のネットワーク機器に未設定項目の設定情報が設定されている場合(ステップSA−92:Yes)に、当該未設定項目の設定情報のみを当該選択されなかった所定のネットワーク機器から情報取得部118により取得する(ステップSA−93)。ついで、ステップSA−93で取得した設定情報を更新設定部120により設定する(ステップSA−70)。
以上説明したように、第5の実施の形態のネットワークシステム1によれば、ネットワーク機器は、機器選択部116により選択された所定のネットワーク機器から取得した設定情報に基づいて更新設定を行った結果、未設定項目がある場合に、機器選択部116により選択されなかった所定のネットワーク機器から未設定項目の設定情報を情報取得部118により取得し、取得した未設定項目の設定情報を更新設定部120により設定することとしたので、ユーザによる未設定項目の設定情報の設定操作を軽減することができ、利便性を高めることができる。
(第6の実施の形態)
第6の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステムの構成例について、第1の実施の形態と異なる部分を説明する。他の部分については第1の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。図12は、第6の実施の形態にかかるネットワークシステムの構成を示すブロック図である。
図12に示すように、本実施の形態にかかるネットワークシステム2は、複合機400やパーソナルコンピュータ(以下、PCと示す)500のような複数のネットワーク機器がネットワーク200に接続されている。なお、ネットワーク200は、LANのほかインターネット等であってもよい。本実施の形態では、PC500が複合機400に対して設定情報を要求し、複合機400が過去の認証情報に基づいてPC500に設定情報を送信すると判定した場合に複合機400から送信される設定情報を取得し、PC500に格納された設定情報を更新する場合について説明する。
図13は、本実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかる複合機400は、制御部410と、画像読取部130と、画像処理部140と、印刷部150と、記憶部160と、通信部470と、操作表示部180と、認証実績データベース420を備え、上記各部はバス190を介して相互に通信可能に接続されている。ここで、画像読取部130と、画像処理部140と、印刷部150と、記憶部160と、操作表示部180の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
制御部410は、さらに計測部112と、機器検索部114と、機器選択部116と、情報取得部118と、認証情報比較部419と、更新設定部120を備えている。ここで、計測部112と、機器検索部114と、機器選択部116と、情報取得部118と、更新設定部120の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
認証実績データベース420は、複合機400が過去に認証したネットワーク200に接続されているネットワーク機器(例えば、PC500)のアドレスを格納する。図14は、認証実績データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。図14に示すように、認証実績データベース420は、複合機400が過去に認証したネットワーク機器のアドレスを認証情報として格納しているため、初回の認証以外は煩雑な認証処理を行うことなく、設定情報を要求しているネットワーク機器を認証することができる。
認証情報比較部419は、ネットワーク200を介して接続されている他のネットワーク機器(例えば、PC500)から設定情報を要求された場合に、認証実績データベース420に格納されているアドレスと、設定情報を要求しているネットワーク機器のアドレスが一致するか否かを判定する。
通信部470は、第1の実施の形態で説明した通信部170の機能に加え、認証情報比較部419によってアドレスが一致すると判定された場合、設定情報を要求されたネットワーク機器に対して設定情報を送信する。
図15は、PCの構成の一例を示す説明図である。本実施の形態にかかるPC500は、制御部510と、記憶部560と、通信部570と、操作表示部580とを備え、上記各部はバス590を介して相互に通信可能に接続されている。
制御部510は、記憶部560、通信部570、操作表示部580等からなるパーソナルコンピュータ500全体を制御する。また、制御部510は、さらに計測部112と、機器検索部114と、機器選択部116と、情報取得部118と、更新設定部120と備えている。ここで、計測部112と、機器検索部114と、機器選択部116と、情報取得部118と、更新設定部120の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
記憶部560は、PC500を構成する各部を制御するための各種プログラム、ファイルなどを格納し、例えば、RAM、ROM、HDD、光ディスク、フレキシブルディスク、不揮発性メモリなどにより、その機能を実現することができる。記憶部560は、上述した通常変更されることのない固定情報と、ネットワーク200を介して接続されている複合機400のようなネットワーク機器から送信された変更可能な設定情報を記憶する。
通信部570は、ネットワーク200上の所定のネットワーク機器(例えば、複合機400)との間で、所定の情報の送受信を行うものであり、例えば、LANインターフェースによりその機能を実現することができる。操作表示部580は、パーソナルコンピュータ500を動作させるための入力を受け付けるキーボードや、各種情報を表示するディスプレイから構成される。
上述したように構成されているネットワークシステムによる設定情報取得処理について説明する。図16は、PCおよび複合機が行う設定情報取得処理手順を示すフローチャートである。本実施の形態にかかる設定情報取得処理の手順は、図4に示すフローチャートとほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップSA−1601〜ステップSA−1605は、図4での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
ステップSA−1606において、PC500の通信部570は、機器選択処理によって選択されたネットワーク機器に、設定情報の要求およびPC500自身のアドレスを送信する(ステップSA−1606)。
複合機400において、通信部470はPC500から送信された設定情報の要求およびPC500のアドレスを受信する(ステップSA−1607)。認証情報比較部419は、認証実績データベース420から過去に認証したネットワーク機器のアドレスを取得する(ステップSA−1608)。認証情報比較部419は、送信されたPC500のアドレスと認証実績データベース420から取得したアドレスが一致するか否かを判断する(ステップSA−1609)。
送信されたPC500のアドレスと認証実績データベース420から取得したアドレスが一致すると判断した場合は(ステップSA−1609:Yes)、設定情報をPC500に送信する(ステップSA−1610)。送信されたPC500のアドレスと認証実績データベース420から取得したアドレスが一致しないと判断した場合は(ステップSA−1609:No)、処理を終了する。なお、処理を終了するのではなく、第1の実施の形態で説明したように、ネットワーク機器であるPC500の認証処理を行い、認証が成功した場合は、認証実績データベース420のPC500のアドレスを格納するとともに、PC500に設定情報を送信してもよい。
PC500の通信部570は、複合機400から送信された設定情報を受信する(ステップSA−1611)。更新設定部120は、受信した設定情報を更新する(ステップSA1612)。その後、ステップSA−1601に戻る。
このように、設定情報を要求しているネットワーク機器が過去に認証されている場合に改めて認証処理を行うことなく設定情報を送信することにより、設定情報を要求されるごとに認証処理を行う必要がないため、認証処理時間を削減することができる。
なお、本実施の形態では、PC500が複合機400の設定情報を取得し、PC500の設定情報を更新する場合を説明したが、複合機400がPC500の設定情報を取得し、複合機400の設定情報を更新する場合も同様の処理となる。
(第7の実施の形態)
第7の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステムについて第6の実施の形態にかかるネットワークシステムと異なる部分を説明する。他の部分については第6の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
本実施の形態にかかるPCについて説明する。図17は、第7の実施の形態にかかるPCの構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかるPC600は、制御部610と、記憶部560と、通信部570と、操作表示部580と、認証実績データベース620とを備え、上記各部はバス590を介して相互に通信可能に接続されている。ここで、記憶部560と、通信部570と、操作表示部580の構成、機能は、第6の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
認証実績データベース620は、PC600が過去に認証したネットワーク機器のアドレスを格納する。図18は、認証実績データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。図18に示すように、PC600が過去に認証された機器のアドレス(例えば、複合機400のアドレス)を認証情報として格納している。
制御部610は、記憶部560、通信部570、操作表示部580を含むパーソナルコンピュータ600全体を制御する。また、制御部610は、さらに計測部112と、機器検索部114と、機器選択部116と、情報取得部118と、認証情報比較部619と、更新設定部120と備えている。ここで、計測部112と、機器検索部114と、機器選択部116と、情報取得部118と、更新設定部120の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
認証情報比較部619は、機器選択部116によって選択されたネットワーク機器(例えば、複合機400)に設定情報を要求する場合に、認証実績データベース620に格納されているアドレスと、設定情報を要求するネットワーク機器のアドレスが一致するか否かを判定することにより、当該PC600が過去に複合機400を認証したか否かを判定することができる。
上述したように構成されているネットワークシステムによる設定情報取得処理について説明する。図19は、PCおよび複合機が行う設定情報取得処理手順を示すフローチャートである。本実施の形態にかかる設定情報取得処理の手順は、図4、図16に示すフローチャートとほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップSA−1901〜ステップSA−1905、ステップSA−1909〜ステップSA−1914は、図4、図16での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
ステップSA−1906において、PC600の認証情報比較部619は認証実績データベース620からPC600を認証したネットワーク機器のアドレスを取得する(ステップSA−1906)。認証情報比較部619は、機器選択部116によって選択されたネットワーク機器のアドレスと認証実績データベース620から取得したアドレスが一致するか否かを判断する(ステップSA−1907)。
機器選択部116によって選択されたネットワーク機器のアドレスと認証実績データベース620から取得したアドレスが一致しないと判断した場合は(ステップSA−1907:No)、ステップSA−1902に戻る。機器選択部116によって選択されたネットワーク機器のアドレスと認証実績データベース620から取得したアドレスが一致すると判断した場合は(ステップSA−1907:Yes)、通信部570は設定情報要求およびPC600のアドレスを複合機400に送信する(ステップSA−1908)。
このように、設定情報を要求する側のネットワーク機器においても認証したネットワーク機器のアドレスを認証情報として記憶し、設定情報を要求する際に過去に認証したネットワーク機器であるか否かを判断することにより、不要な認証処理を行なわず、さらに認証側のみで認証情報を確認する場合よりもセキュリティを向上することができる。
(第8の実施の形態)
第8の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステムについて第7の実施の形態にかかるネットワークシステムと異なる部分を説明する。他の部分については第7の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
本実施の形態にかかる複合機が備える認証実績データベースについて説明する。図20は、第8の実施の形態にかかる認証実績データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。本実施の形態にかかる認証実績データベースは、複合機400が認証した機器のアドレス(具体的には、PC600のアドレス)と、認証IDとを対応付けて記憶している。ここで、認証IDとは、過去に認証したネットワーク機器によって送信された認証情報を識別する情報である。
本実施の形態にかかるPCが備える認証実績データベースについて説明する。図21は、認証実績データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。本実施の形態にかかる認証実績データベースは、PC600が認証した機器のアドレス(具体的には、複合機400)と、認証IDとを対応付けて記憶している。
上述したように構成されているネットワークシステムによる設定情報取得処理について説明する。図22は、PCおよび複合機が行う設定情報取得処理手順を示すフローチャートである。本実施の形態にかかる設定情報取得処理の手順は、図4、図16に示すフローチャートとほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップSA−2201〜ステップSA−2205、ステップSA−2214〜ステップSA−2215は、図4、図16での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
ステップSA−2206において、PC600の認証情報比較部619は認証実績データベース620から認証機器のアドレスおよび認証IDを取得する(ステップSA−2206)。認証情報比較部619は、機器選択部116によって選択されたネットワーク機器のアドレスと認証実績データベース620から取得したアドレスが一致するか否かを判断する(ステップSA−2207)。
機器選択部116によって選択されたネットワーク機器のアドレスと認証実績データベース620から取得したアドレスが一致しないと判断した場合は(ステップSA−2207:No)、ステップSA−2202に戻る。機器選択部116によって選択されたネットワーク機器のアドレスと認証実績データベース620から取得したアドレスが一致すると判断した場合は(ステップSA−2207:Yes)、通信部570は設定情報要求、PC600のアドレスおよび認証IDを複合機400に送信する(ステップSA−2208)。
複合機400の通信部470は、PC600から送信された設定情報要求、PC600のアドレスおよび認証IDを受信する(ステップSA−2209)。認証情報比較部419は、認証実績データベース420から認証機器のアドレスおよび認証IDを取得する(ステップSA−2210)。認証情報比較部419は、PC600のアドレスと認証実績データベース420から取得したアドレスが一致するか否かを判断する(ステップSA−2211)。
PC600のアドレスと認証実績データベース420から取得したアドレスが一致すると判断した場合は(ステップSA−2211:Yes)、PC600から受信した認証IDと認証実績データベースから取得した認証IDが一致するか否かを判断する(ステップSA−2212)。PC600から受信した認証IDと認証実績データベースから取得した認証IDが一致すると判断した場合は(ステップSA−2212:Yes)、通信部470は設定情報をPC600に送信する(ステップSA−2213)。
PC600のアドレスと認証実績データベース420から取得したアドレスが一致しないと判断した場合は(ステップSA−2211:No)、または、PC600から受信した認証IDと認証実績データベースから取得した認証IDが一致しないと判断した場合は(ステップSA−2212:No)、処理を終了する。なお、処理を終了するのではなく、ネットワーク機器であるPC600の認証処理を行い、認証が成功した場合は、認証実績データベース420のPC600のアドレスおよび認証IDを格納するとともに、PC600に設定情報を送信してもよい。
このように、認証機器のアドレスに加え、認証IDによって設定情報を要求したネットワーク機器が過去に認証した機器であることを判定することにより、認証処理を簡素化するとともに、セキュリティを向上することができる。
(第9の実施の形態)
第9の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステムについて第6の実施の形態にかかるネットワークシステムと異なる部分を説明する。他の部分については第6の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
本実施の形態にかかる複合機400は、更新項目データベースを備えている。図23は、第9の実施の形態にかかる更新項目データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。本実施の形態にかかる更新項目データベースは、前回の設定情報の要求以降に更新された設定項目を記憶している。図23に示すように、更新設定項目として“スキャナ設定”等が格納されている。
上述したように構成されているネットワークシステムによる設定情報取得処理について説明する。図24は、PCおよび複合機が行う設定情報取得処理手順を示すフローチャートである。本実施の形態にかかる設定情報取得処理の手順は、図4、図16に示すフローチャートとほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップSA−2401〜ステップSA−2409は、図4、図16での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
ステップSA−2410において、複合機400の通信部470は、更新項目データベースから更新設定項目を取得する(ステップSA−2410)。通信部470は、設定情報のうち、更新項目データベースから取得した更新設定項目と、更新設定項目に対応する設定値をPC500に送信する(ステップSA−2411)。通信部470は、更新項目データベースをクリアする(ステップSA−2412)。これにより、これ以降更新された設定項目のみが更新項目データベースに格納される。
PC500の通信部570は、複合機400から送信された更新設定項目と設定値を受信する(ステップSA−2413)。更新設定部120は、設定情報のうち、受信した更新設定項目に対応する設定値を更新する(ステップSA−2414)。その後、ステップSA−2401に戻る。
このように、設定情報を要求した場合に設定情報のうちの更新された設定項目および設定値のみが送信されるため、更新に不必要な情報がネットワーク上に送信されず、情報の漏洩の可能性が低下し、セキュリティが向上する。また、ネットワークの負荷を軽減することができる。
(第10の実施の形態)
第10の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステムについて第6の実施の形態にかかるネットワークシステムと異なる部分を説明する。他の部分については第6の実施の形態と同様であるので、上述した説明を参照し、ここでの説明を省略する。
本実施の形態にかかる複合機400が備える認証実績データベースについて説明する。図25は、第10の実施の形態にかかる認証実績データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。本実施の形態にかかる認証実績データベースは、複合機400が認証した機器のアドレス(具体的には、PC500のアドレス)と、認証時刻とを対応付けて記憶している。ここで、認証時刻とは、複合機400が直近に認証処理を行いネットワーク機器を認証した時刻である。
上述したように構成されているネットワークシステムによる設定情報取得処理について説明する。図26は、PCおよび複合機が行う設定情報取得処理手順を示すフローチャートである。本実施の形態にかかる設定情報取得処理の手順は、図4、図16に示すフローチャートとほぼ同様であるので、異なる部分のみ説明する。ステップSA−2601〜ステップSA−2607、ステップSA−2612〜ステップSA−2613は、図4、図16での説明を参照し、ここでの説明を省略する。
ステップSA−2608において、複合機400の認証情報比較部419は、認証実績データベース420から認証機器のアドレスおよび認証時刻を取得する(ステップSA−2608)。認証情報比較部419は、PC500のアドレスと認証実績データベース420から取得したアドレスとが一致するか否かを判断する(ステップSA−2609)。PC500のアドレスと認証実績データベース420から取得したアドレスとが一致すると判断した場合は(ステップSA−2609:Yes)、認証情報比較部419は認証時刻から所定の時間が経過したか否かを判断する(ステップSA−2610)。認証時刻から所定の時間が経過していないと判断した場合は(ステップSA−2610:No)、通信部470は設定情報をPC500に送信する(ステップSA−2611)。
PC500のアドレスと認証実績データベース420から取得したアドレスとが一致していないと判断した場合は(ステップSA−2609:No)、または、認証時刻から所定の時間が経過したと判断した場合は(ステップSA−2610:Yes)、処理を終了する。なお、処理を終了するのではなく、ネットワーク機器であるPC500の認証処理を行い、認証が成功した場合は、認証実績データベース420のPC500のアドレスおよび認証時刻を格納するとともに、PC500に設定情報を送信してもよい。
このように、認証実績データベースに認証時刻を格納し、設定情報を要求された際に、過去に認証した機器のアドレスが一致するとともに、認証された時刻から所定の時間以上経過していない場合にのみ、設定情報を送信することにより、一定時間ごとに認証処理が行われるため、セキュリティの向上を図ることができる。
以上、本発明を第1〜第10の実施の形態を用いて説明してきたが、上述した実施の形態に多様な変更または改良を加えることができる。また、上述した第1〜第10の実施の形態において説明した構成や機能は、自由に組み合わせることができる。
なお、本発明のネットワーク機器は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インターフェース機器、スキャナ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器から構成される装置(ホストコンピュータなど)に適用してもよい。また、上述した実施の形態では、ネットワーク機器ごとに設定されている設定情報を送受信して更新する例について説明したが、送受信する情報は、設定情報に限るものではなく、例えばアドレス情報等を互いに更新するようにしてもよい。
また、本発明の目的は、上述したネットワーク機器の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(または、CPU、MPU、DSP)が記録媒体に格納されたプログラムコードを実行することによっても達成することが可能である。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述したネットワーク機器の機能を実現することになり、そのプログラムコードまたはそのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記録媒体としては、FD、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリ、ROMなどの光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、半導体記録媒体を使用することができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述したネットワーク機器の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述したネットワーク機器の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述したネットワーク機器の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
第1の実施の形態のネットワークシステム1の構成を示す図である。 第1の実施の形態の複合機100の構成を示す図である。 複合機100の有する設定項目一覧表を示す図である。 第1の実施の形態のネットワーク機器で行われる更新処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の機器検索処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の機器選択処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施の形態の設定情報取得処理の手順を示すフローチャートである。 第3の実施の形態のネットワークシステム1の構成を示す図である。 第3の実施の形態の機器検索処理の手順を示すフローチャートである。 第4の実施の形態の設定情報取得処理の手順を示すフローチャートである。 第5の実施の形態のネットワーク機器で行われる更新設定処理の手順を示すフローチャートである。 第6の実施の形態にかかるネットワークシステムの構成を示すブロック図である。 本実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。 認証実績データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 PCの構成の一例を示す説明図である。 PCおよび複合機が行う設定情報取得処理手順を示すフローチャートである。 第7の実施の形態にかかるPCの構成を示すブロック図である。 認証実績データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 PCおよび複合機が行う設定情報取得処理手順を示すフローチャートである。 第8の実施の形態にかかる認証実績データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 認証実績データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 PCおよび複合機が行う設定情報取得処理手順を示すフローチャートである。 第9の実施の形態にかかる更新項目データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 PCおよび複合機が行う設定情報取得処理手順を示すフローチャートである。 第10の実施の形態にかかる認証実績データベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 PCおよび複合機が行う設定情報取得処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 2 ネットワークシステム
20 プリンタ
40 コピー機
60 ファクシミリ
80 スキャナ
100 400 複合機
110 410 510 610 制御部
112 計測部
114 機器検索部
116 機器選択部
118 情報取得部
120 更新設定部
130 画像読取部
140 画像処理部
150 印刷部
160 560 記憶部
170 470 570 通信部
180 580 操作表示部
200 ネットワーク
300 管理サーバ
419 認証情報比較部
420 620 認証実績データベース
500 600 パーソナルコンピュータ

Claims (28)

  1. ネットワークを介して接続された他のネットワーク機器の設定情報に基づいて、設定情報を更新設定するネットワーク機器であって、
    所定の条件を満たす毎に、前記ネットワークを介して、前記ネットワーク上の所定のネットワーク機器を検索する機器検索手段と、
    前記機器検索手段により検索された所定のネットワーク機器の設定情報を当該所定のネットワーク機器から取得する設定情報取得手段と、
    前記設定情報取得手段により取得された設定情報に基づいて、設定情報を更新設定する更新設定手段とを備える
    ことを特徴とするネットワーク機器。
  2. 前記機器検索手段は、所定の日時になる毎にまたは所定の時間間隔毎に、前記所定のネットワーク機器を検索することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク機器。
  3. 前記機器検索手段は、前記所定のネットワーク機器として、自機器の型式と同一のネットワーク機器を、自機器の製造者と同一のネットワーク機器を、自機器が有する機能と同一の機能を有するネットワーク機器を、または自機器の前記設定情報の設定項目と同一の設定項目を有するネットワーク機器を検索する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のネットワーク機器。
  4. 前記機能は、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、またはスキャナ機能であることを特徴とする請求項3に記載のネットワーク機器。
  5. 前記設定項目は、利用可能なユーザを示す情報、またはデータの保存先を示す情報に関するものであることを特徴とする請求項3に記載のネットワーク機器。
  6. 前記機器検索手段は、予め定めたネットワークアドレスの範囲で、前記所定のネットワーク機器を検索することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載のネットワーク機器。
  7. 前記機器検索手段は、前記更新設定手段により更新設定された設定情報の取得先である前記所定のネットワーク機器を検索することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載のネットワーク機器。
  8. 前記ネットワークには、前記所定のネットワーク機器のアドレス情報を管理する管理サーバが接続されており、
    前記管理サーバから前記アドレス情報を取得するアドレス情報取得手段をさらに備え、
    前記機器検索手段は、前記アドレス情報取得手段により取得されたアドレス情報が示すアドレスに所在する前記ネットワーク機器を検索する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか一つに記載のネットワーク機器。
  9. 前記機器検索手段により検索された前記所定のネットワーク機器が複数ある場合に、所定の条件に基づいて、いずれかの前記所定のネットワーク機器を選択する機器選択手段をさらに備え、
    前記設定情報取得手段は、前記機器選択手段により選択された前記所定のネットワーク機器から前記設定情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一つに記載のネットワーク機器。
  10. 前記ネットワーク上の前記ネットワーク機器毎に、他のネットワーク機器に優先して選択される度合いを示す優先度が予め定められており、
    前記機器選択手段は、前記優先度が最も高い前記所定のネットワーク機器を選択することを特徴とする請求項9に記載のネットワーク機器。
  11. 前記優先度は、前記設定項目毎に定められており、
    前記機器選択手段は、前記設定項目毎に、前記優先度が最も高い前記所定のネットワーク機器を選択することを特徴とする請求項10に記載のネットワーク機器。
  12. 前記更新設定手段は、前記機器選択手段により選択された前記所定のネットワーク機器の優先度に基づいて、自機器の優先度を設定することを特徴とする請求項10または請求項11に記載のネットワーク機器。
  13. 前記設定情報取得手段は、前記機器検索手段により検索された前記所定のネットワーク機器から認証要求を受けた場合に、当該所定のネットワーク機器に対して、認証情報を送信し、前記送信した認証情報によって認証された場合に、前記設定情報を取得することを特徴とする請求項1〜請求項12のいずれか一つに記載のネットワーク機器。
  14. 前記設定情報取得手段は、前記所定のネットワーク機器の設定情報の最新の更新日時が、自機器の前記更新設定手段により更新設定された最新の更新日時よりも後である場合に、前記設定情報を取得することを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか一つに記載のネットワーク機器。
  15. 前記設定情報取得手段は、前記所定のネットワーク機器の設定情報の最新の更新日時が、自機器の前記更新設定手段により更新設定された最新の更新日時より後である前記設定項目の前記設定情報を取得することを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか一つに記載のネットワーク機器。
  16. 前記設定情報取得手段は、自機器において前記設定情報が設定されていない設定項目に対応する前記設定情報のみを取得することを特徴とする請求項1〜請求項13のいずれか一つに記載のネットワーク機器。
  17. 前記設定情報取得手段は、前記更新設定手段により更新設定した後に、自機器において前記設定情報が設定されていない設定項目がある場合に、前記機器選択手段により選択されなかった前記所定のネットワーク機器から、当該設定項目の設定情報を取得することを特徴とする請求項9〜請求項16のいずれか一つに記載のネットワーク機器。
  18. ネットワークを介して相互に通信可能に接続された複数のネットワーク機器間で設定情報の送受信を行うネットワークシステムであって、
    前記複数のネットワーク機器のうち、送信側のネットワーク機器は、
    受信側のネットワーク機器から所定のネットワーク機器として設定情報の送信要求があった場合に、前記設定情報を送信する設定情報送信手段を有し、
    前記複数のネットワーク機器のうち、受信側のネットワーク機器は、
    所定の条件を満たす毎に、前記ネットワークを介して、前記ネットワーク上の所定のネットワーク機器を検索する機器検索手段と、
    前記機器検索手段により検索された前記所定のネットワーク機器に対して設定情報の送信要求を行い、当該所定のネットワーク機器である前記送信側のネットワーク機器から送信された設定情報を取得する設定情報取得手段と、
    前記設定情報取得手段により取得された設定情報に基づいて、設定情報を更新設定する更新設定手段とを有する
    ことを特徴とするネットワークシステム。
  19. 前記機器検索手段は、所定の日時になる毎にまたは所定の時間間隔毎に、前記所定のネットワーク機器を検索することを特徴とする請求項18に記載のネットワークシステム。
  20. 前記送信側のネットワーク機器は、
    過去に認証した前記ネットワーク機器のアドレスを記憶する認証実績記憶手段、をさらに備え、
    前記設定情報送信手段は、前記受信側のネットワーク機器から設定情報の送信要求があったときに、前記受信側のネットワーク機器のアドレスが前記認証実績記憶手段に記憶された前記ネットワーク機器のアドレスと一致する場合に、前記設定情報を送信すること、を特徴とする請求項18または請求項19に記載のネットワークシステム。
  21. 前記受信側のネットワーク機器は、
    過去に認証を許可された前記ネットワーク機器のアドレスを記憶する被認証実績記憶手段、をさらに備え、
    前記設定情報取得手段は、前記機器検索手段により検索された前記所定のネットワーク機器のアドレスと、前記被認証実績記憶手段に記憶された前記ネットワーク機器のアドレスとが一致する場合は、設定情報の送信要求を行い、当該所定のネットワーク機器である前記送信側のネットワーク機器から送信された設定情報を取得すること、を特徴とする請求項18〜20のいずれか一つに記載のネットワークシステム。
  22. 前記受信側のネットワーク機器は、
    前記被認証実績記憶手段は、前記ネットワーク機器のアドレスに対応付けて、前記認証情報を識別する認証識別情報を記憶し、
    前記設定情報取得手段は、前記機器検索手段により検索された前記所定のネットワーク機器のアドレスおよび前記所定のネットワーク機器に要求する認証情報を識別する認証識別情報と、前記被認証実績記憶手段に記憶された前記ネットワーク機器のアドレスおよび前記認証識別情報とが一致する場合は、設定情報の送信要求を行い、当該所定のネットワーク機器である前記送信側のネットワーク機器から送信された設定情報を取得し、
    前記送信側のネットワーク機器は、
    前記認証実績記憶手段は、前記ネットワーク機器のアドレスに対応付けて前記認証識別情報を記憶し、
    前記設定情報送信手段は、前記受信側のネットワーク機器から設定情報の送信要求があったときに、前記受信側のネットワーク機器のアドレスおよび前記認証識別情報が前記認証実績記憶手段に記憶された前記ネットワーク機器のアドレスおよび前記認証識別情報と一致する場合に、前記設定情報を送信すること、を特徴とする請求項21に記載のネットワークシステム。
  23. 前記送信側のネットワーク機器は、
    前記設定情報のうち、更新された設定情報の設定項目を記憶する更新情報記憶手段、をさらに備え、
    前記設定情報送信手段は、前記受信側のネットワーク機器から設定情報の送信要求があったときに、前記更新情報記憶手段に記憶された前記設定項目に対応する前記設定情報を送信すること、を特徴とする請求項18〜請求項22のいずれか一つに記載のネットワークシステム。
  24. 前記認証実績記憶手段は、前記ネットワーク機器のアドレスに対応付けて認証時刻を記憶し、
    前記設定情報送信手段は、前記設定情報の送信要求があった時刻から前記認証実績記憶手段に記憶された前記認証時刻までの時間が所定の時間を超えていない場合に、前記設定情報を送信すること、を特徴とする請求項18〜請求項23のいずれか一つに記載のネットワークシステム。
  25. ネットワークを介して接続された他のネットワーク機器の設定情報に基づいて、設定情報を更新設定する更新設定方法であって、
    所定の条件を満たす毎に、ネットワーク上の所定のネットワーク機器を検索する機器検索工程と、
    前記機器検索工程で検索した所定のネットワーク機器の設定情報を当該所定のネットワーク機器から取得する設定情報取得工程と、
    前記設定情報取得工程で取得した設定情報に基づいて、設定情報を更新設定する更新設定工程とを含む
    ことを特徴とする更新設定方法。
  26. 前記機器検索工程では、所定の日時になる毎にまたは所定の時間間隔毎に、前記所定のネットワーク機器を検索することを特徴とする請求項25に記載の更新設定方法。
  27. 前記請求項25または請求項26に記載の更新設定方法をコンピュータで実行させることを特徴とする更新設定プログラム。
  28. 前記請求項27に記載のプログラムを記録したこと、を特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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