JP2008249212A - Waste thermal decomposition gasification method and device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、都市ごみ等の廃棄物を熱分解ガス化処理するようにした廃棄物熱分解ガス化方法及び装置に関するものである。 TECHNICAL FIELD The present invention relates to a waste pyrolysis gasification method and apparatus for pyrolyzing and gasifying waste such as municipal waste.
従来、廃棄物の処理方式としては、焼却炉にて廃棄物を燃焼させるようにした焼却方式が採用されていたが、燃焼排ガス中に含まれるダイオキシン発生の問題があること、ガス量が多く熱エネルギーの利用効率が悪いこと、灰が多量に出るのでその処理が大変であること、埋立地の容量が限界に近付いてきていること、等の問題が提起されていた。 Conventionally, an incineration system in which waste is burned in an incinerator has been adopted as a waste treatment system. However, there is a problem of dioxin generation in the combustion exhaust gas, and there is a large amount of gas and heat. Problems such as poor energy use efficiency, a large amount of ash, which is difficult to process, and landfill capacity is approaching its limit.
そのため、次世代の廃棄物処理方式として、廃棄物を不活性雰囲気下で加熱して熱分解し、発生した熱分解ガスと熱分解残渣(炭素分及び灰分)を燃焼・溶融炉で少ない空気量で高温にして燃焼させ、廃棄物中の灰分を溶融スラグとして取り出すようにしたガス化・溶融方式が開発されている。また、廃棄物を炭化燃料化する目的でも熱分解ガス化方式が使われるようになっている。かかる方式では、廃棄物を熱分解ガス化するために、外熱キルン方式を採用し、外部からの熱で廃棄物を間接的に加熱乾燥させて熱分解させるようにしている。 Therefore, as a next-generation waste treatment system, waste is heated and pyrolyzed in an inert atmosphere, and the generated pyrolysis gas and pyrolysis residue (carbon and ash) are reduced in the combustion / melting furnace. A gasification and melting method has been developed in which the ash content in the waste is taken out as molten slag by burning it at a high temperature. The pyrolysis gasification method is also used for the purpose of converting waste into carbonized fuel. In such a system, an external heat kiln system is adopted in order to thermally decompose and gasify the waste, and the waste is indirectly heated and dried by heat from the outside to be thermally decomposed.
図5は上記のような廃棄物を熱分解ガス化するために用いられている熱分解ガス化装置の一例の概要を示すもので、一端の入口2側よりも他端の出口3側を約3度低くなるように傾斜させて横向きに配置したロータリー型の外熱キルン炉1の長手方向一端の入口2に、スクリューコンベヤ4を設けて、投入ホッパ5から廃棄物6を投入するようにしてある。上記外熱キルン炉1の長手方向他端の出口3には、熱分解ガス7と熱分解残渣8とを分離する分離室9が設けてあり、外熱キルン炉1を低速で回転させた状態において、投入ホッパ5内から投入された廃棄物6をスクリューコンベヤ4によって外熱キルン炉1内に徐々に供給しつつ、外側の加熱流路10内に、出口3側から入口2側へ向けて高温ガス11を流通させることにより、外熱キルン炉1内の廃棄物6を加熱、乾燥させて熱分解するようにしてある。外熱キルン炉1内での熱分解により発生した熱分解ガス7は、分離室9の上部から取り出して下流の燃焼・溶融炉に送るようにし、一方、熱分解残渣8は、分離室9の下部から一旦取り出して不燃物を回収してから上記下流の燃焼・溶融炉へ送るようにしてある。
FIG. 5 shows an outline of an example of a pyrolysis gasification apparatus used for pyrolyzing and gasifying waste as described above, and the
上記熱分解ガス化装置では、外熱キルン炉1での熱分解により生成された熱分解残渣8は、分離室9の下部より一旦取り出して、アルミニウムや鉄等の不燃物を分別して回収する必要があるため、外熱キルン炉1の加熱流路10内に導入する高温ガス11の温度としては、アルミニウムの融点以下となるように、たとえば、550℃程度としてあり、一方、熱分解ガス7は450℃程度として後工程へ送られるようにしてある。
In the above pyrolysis gasifier, the
ところが、都市ごみのような廃棄物には、一般的に30〜40%程度の水分が含まれている。これらを燃料化するために熱分解して取り出す場合、水分濃度の影響を大きく受けることになる。 However, waste such as municipal waste generally contains about 30 to 40% of water. When these are pyrolyzed and taken out for fuel, they are greatly affected by the moisture concentration.
すなわち、先ず、廃棄物中に含まれる水分を外熱キルン炉内での乾燥で蒸発させる場合に、水分を蒸発させるために多量の熱量が必要となり、水分の蒸発と昇温に必要な熱量は大きく、概ね全体で必要とする熱量の3分の2近くを占めるものであり、残りの熱量で固形分の昇温と熱分解を行っているものである。 That is, first, when the moisture contained in the waste is evaporated by drying in an external heat kiln furnace, a large amount of heat is required to evaporate the moisture, and the amount of heat necessary for evaporation and temperature rise of the moisture is It is large and occupies nearly two-thirds of the amount of heat required for the whole, and the remaining amount of heat raises the solid content and performs thermal decomposition.
又、廃棄物の乾燥時に蒸発した水分(水蒸気)が熱分解ガスに含まれると、熱分解ガスの性状が低カロリーガスとなってしまうという悪化をまねくことになる。上記水分濃度が高いほど、この傾向が顕著なものとなっている。 In addition, if moisture (water vapor) evaporated during drying of the waste is contained in the pyrolysis gas, the deterioration of the properties of the pyrolysis gas becomes a low calorie gas. This tendency becomes more remarkable as the moisture concentration is higher.
そのため、廃棄物の熱分解ガス化処理においては、廃棄物に含まれている水分を蒸発する際に必要とする熱量を少なくすると共に、蒸発した水分が熱分解ガスに水蒸気として含まれることをなくすようにして、高カロリーの熱分解ガスを取り出すことができるようにすることが求められる。 Therefore, in the pyrolysis gasification treatment of waste, the amount of heat required for evaporating the moisture contained in the waste is reduced, and the evaporated moisture is not included in the pyrolysis gas as water vapor. Thus, it is required to be able to take out a high calorie pyrolysis gas.
かかる要求に応えるものとして、水分を前段で除去して外熱キルン炉の出口側から取り出される熱分解ガスは水分の少ない高カロリーガスとするようにしたものが提案されている。 As a response to such a requirement, there has been proposed a pyrolysis gas that is removed from the outlet side of the external heat kiln furnace by removing moisture in the previous stage and is a high calorie gas with little moisture.
図6はその一例として、外熱キルン炉で外熱により乾燥と熱分解を行わせて水分の少ない熱分解ガスを後段部から取り出すようにしたものを示すものである。すなわち、長手方向の一端を入口2とし他端を出口3とした外熱キルン炉(熱分解炉)1内で、上記入口2から供給された廃棄物6を間接的に加熱することにより熱分解してガス化するようにしてある廃棄物熱分解ガス化装置において、上記外熱キルン炉1を、入口2側の前段部1aと出口3側の後段部1bとに分け、且つ上記外熱キルン炉1の入口2部に、前段部1aで発生した熱分解ガス7aを取り出すようにするガス取出ライン12を接続すると共に、上記外熱キルン炉1の出口3部に、後段部1bで発生した熱分解ガス7bを取り出すようにするガス取出ライン13を接続した構成としたものである。
As an example, FIG. 6 shows an example in which drying and thermal decomposition are performed by external heat in an external heat kiln furnace so that a pyrolysis gas with a small amount of water is taken out from the rear stage. That is, in the external heat kiln furnace (pyrolysis furnace) 1 having one end in the longitudinal direction as the
その他の構成は図5に示すものと同じであり、同一のものには同じ符号が付してある。 これにより、外熱キルン炉1内の前段部1aで発生させた熱分解ガス7aのほとんどを後段部1bへ流入させることをなくし、前段部1aで発生した水分の多い熱分解ガス7aを入口2部から低カロリーガスとして取り出すようにすると共に、後段部1bで発生した水分の少ない熱分解ガス7bを出口3部から高カロリーガスとして取り出すことができ、高カロリーガスを、高温を必要とする熱源として広く使用することができるようにしてある(たとえば、特許文献1参照)。
Other configurations are the same as those shown in FIG. 5, and the same components are denoted by the same reference numerals. Thus, most of the
図7は他の例を示すもので、内部に供給された廃棄物6を、熱風発生炉14で発生させた高温ガス11を熱源として乾燥、熱分解し、熱分解ガス7及び熱分解残渣8を生成させるようにしてある外熱キルン炉1の上流側に、該外熱キルン炉1に供給する前の廃棄物6を乾燥するための通気乾燥機15を設置し、且つ該通気乾燥機15に、上記外熱キルン炉1の加熱に使用した後の燃焼排ガス11aを導入して通気乾燥機15の熱源として使用できるよう燃焼排ガスライン16を接続し、外熱キルン炉1からの燃焼排ガス11aを通気乾燥機15内へ導入して、廃棄物6に直接接触させるようにしてある。通気乾燥機15では、廃棄物6を乾燥させて50%以上の水分を除去し、乾燥後の廃棄物6を外熱キルン炉1内に供給させるようにしてあり、外熱キルン炉1では、乾燥されて供給された廃棄物6を、加熱流路10を流通させられる高温ガス11により間接的に加熱されて熱分解され、熱分解ガス7と熱分解残渣8を生成するようにしてある。これにより、廃棄物6に含まれている水分は、通気乾燥機15で乾燥して飛ばし、水分の少ない状態の廃棄物6を外熱キルン炉1で熱分解ガス化することから、取り出される熱分解ガス7の高カロリー化が可能となるものとしてある(たとえば、特許文献2参照)。
FIG. 7 shows another example. The
上記特許文献に記載されているものでは、外熱キルン炉の前段部で発生させられた水分を多く含む熱分解ガスを入口部のガス取出ラインを通して取り出すことができるので、前段部で発生させた熱分解ガスのほとんどを後段部へ流入させることがなくなることから、後段部で発生させた水分の少ない高カロリーな熱分解ガスを取り出すことができる利点を有しているが、乾燥も間接加熱方式によるもので、前段部で直接接触方式で乾燥させることの考えはなく、示唆するものでもない。 In what is described in the above patent document, the pyrolysis gas containing a large amount of moisture generated at the front stage of the external heat kiln furnace can be taken out through the gas extraction line at the inlet, so it was generated at the front stage. Since most of the pyrolysis gas does not flow into the rear stage, it has the advantage of being able to take out the high-calorie pyrolysis gas with less water generated in the rear stage, but drying is also indirectly heated. Therefore, there is no idea or suggestion of drying by a direct contact method in the front part.
この点、特許文献2に記載されたものは、直接接触方式の乾燥機を別置きして廃棄物の乾燥を独立させて、予め或る程度乾燥させて水分を蒸発させ、残りを間接加熱方式の外熱キルン炉内で熱分解するものであり、熱分解ガスの高カロリー化が可能であり、有効なものであるが、外熱キルン炉1と通気乾燥機15の2基が必要となり、付帯設備を含め設備点数が増加している。
In this regard, what is described in
そこで、本発明は、上記特許文献1及び特許文献2に記載されている利点を生かしながら設備を簡単にするために、1基のキルン炉で特許文献2に記載されているものと同じような直接接触方式による乾燥と間接加熱方式による熱分解を同時に行うことができ、乾燥排気と熱分解ガスを別々に取り出すことができるような廃棄物熱分解ガス化方法及び装置を提供しようとするものである。
Therefore, the present invention is similar to that described in
本発明は、上記課題を解決するために、長手方向の一端側を入口とし他端側を出口として、入口側から供給された廃棄物を高温ガスによる間接加熱により熱分解するようにしてある外熱キルン炉の入口側となる前段部で、間接加熱熱分解の熱源として使用した後の燃焼排ガスを直接炉内に吹き込ませるようにし、該吹き込まれる燃焼排ガスと廃棄物の直接接触により該廃棄物を乾燥させるようにすると共に水分を多く含む燃焼排ガスを入口側から取り出すようにし、次いで、乾燥された廃棄物を、外熱キルン炉の出口側となる後段部で高温ガスによる間接加熱熱分解し、生成された水分の少ない熱分解ガスを出口側より取り出すようにすることを特徴とする廃棄物熱分解ガス化方法、及び長手方向の一端側を入口とし他端側を出口として、入口側から供給された廃棄物を高温ガスによる間接加熱により熱分解するようにしてある外熱キルン炉を、入口側の前段部と出口側の後段部とに分け、上記入口側の前段部を、外周から炉内へガスの吹き込みができるようにして、廃棄物を直接接触で乾燥させる乾燥ゾーンとし、且つ上記出口側の後段部を、高温ガスによる間接加熱により廃棄物を熱分解する熱分解ゾーンとし、上記前段部で乾燥した廃棄物を上記後段部で熱分解するようにして、入口側から水分の多いガスを取り出し、出口側から水分の少ない熱分解ガスを取り出すようにした構成を有することを特徴とする廃棄物熱分解ガス化装置とする。 In order to solve the above-mentioned problems, the present invention is designed to thermally decompose waste supplied from the inlet side by indirect heating with a high-temperature gas, with one end side in the longitudinal direction as an inlet and the other end side as an outlet. The exhaust gas after being used as a heat source for indirect heating and pyrolysis is directly blown into the furnace at the front stage on the inlet side of the thermal kiln furnace, and the waste gas is brought into direct contact with the waste exhaust gas and waste. The combustion waste gas containing a lot of moisture is taken out from the inlet side, and then the dried waste is subjected to indirect thermal pyrolysis with high-temperature gas at the rear stage on the outlet side of the external heat kiln furnace. And a waste pyrolysis gasification method characterized in that the generated pyrolyzed gas with less water content is taken out from the outlet side, and one end side in the longitudinal direction is used as an inlet and the other end side is used as an outlet. The external heat kiln furnace, which is designed to thermally decompose waste supplied from the side by indirect heating with a high-temperature gas, is divided into a front part on the inlet side and a rear part on the outlet side, and the front part on the inlet side is A pyrolysis zone in which gas can be blown into the furnace from the outer periphery to dry the waste by direct contact, and the rear stage on the outlet side is thermally decomposed by indirect heating with high-temperature gas The waste dried at the front stage is pyrolyzed at the rear stage so that a gas with a high water content is taken out from the inlet side and a pyrolytic gas with a low water content is taken out from the outlet side. A waste pyrolysis gasifier characterized by
又、上記構成において、外熱キルン炉の出口側の後段部で高温ガスを間接加熱熱分解の熱源として使用した後の燃焼排ガスを、外熱キルン炉の入口側となる前段部で多数の孔を通して外周部より炉内へ吹き込むようにして、廃棄物を直接接触乾燥させるようにする。 Further, in the above configuration, the combustion exhaust gas after using the high temperature gas as a heat source for indirect heating pyrolysis at the rear stage part on the outlet side of the external heat kiln furnace has a large number of holes in the front part on the inlet side of the external heat kiln furnace. The waste is blown directly into the furnace from the outer periphery, and the waste is directly contact-dried.
更に、乾燥ゾーンへのガスの吹き込みを、円筒状の多孔板部又は円筒状に配置した散気管を通して行うようにした構成とする。 Further, the gas is blown into the drying zone through a cylindrical perforated plate portion or a cylindrically arranged aeration tube.
更に又、上記構成において、乾燥ゾーンの内部にリフターを周方向に所要間隔で設けるようにし、あるいは、乾燥ゾーンと熱分解ゾーンの境界部に堰を設けるようにする。 Furthermore, in the above configuration, lifters are provided in the drying zone at a necessary interval in the circumferential direction, or a weir is provided at the boundary between the drying zone and the thermal decomposition zone.
本発明の廃棄物熱分解ガス化方法及び装置によれば、長手方向の一端側を入口とし他端側を出口として、入口側から供給された廃棄物を高温ガスによる間接加熱により熱分解するようにしてある外熱キルン炉の入口側となる前段部で、間接加熱熱分解の熱源として使用した後の燃焼排ガスを直接炉内に吹き込ませるようにし、該吹き込まれる燃焼排ガスと廃棄物の直接接触により該廃棄物を乾燥させるようにすると共に水分を多く含む燃焼排ガスを入口側から取り出すようにし、次いで、乾燥された廃棄物を、外熱キルン炉の出口側となる後段部で高温ガスによる間接加熱熱分解し、生成された水分の少ない熱分解ガスを出口側より取り出すようにすることを特徴とする廃棄物熱分解ガス化方法、及び長手方向の一端側を入口とし他端側を出口として、入口側から供給された廃棄物を高温ガスによる間接加熱により熱分解するようにしてある外熱キルン炉を、入口側の前段部と出口側の後段部とに分け、上記入口側の前段部を、外周から炉内へガスの吹き込みができるようにして、廃棄物を直接接触で乾燥させる乾燥ゾーンとし、且つ上記出口側の後段部を、高温ガスによる間接加熱により廃棄物を熱分解する熱分解ゾーンとし、上記前段部で乾燥した廃棄物を上記後段部で熱分解するようにして、入口側から水分の多いガスを取り出し、出口側から水分の少ない熱分解ガスを取り出すようにした構成を有することを特徴とする廃棄物熱分解ガス化装置としてあり、更に、外熱キルン炉の出口側の後段部で高温ガスを間接加熱熱分解の熱源として使用した後の燃焼排ガスを、外熱キルン炉の入口側となる前段部で多数の孔を通して外周部より炉内へ吹き込むようにして廃棄物を直接接触乾燥させるようにし、ガスの吹き込みを乾燥ゾーンの外周部に円筒状の多孔板部を設置して行うようにしたり、散気管を用いて行うようにしてあるので、次の如き優れた効果を奏し得る。
(1)間接加熱熱分解と直接接触乾燥と1つのキルン内で行うことができ、これにより機器点数を増やすことがなく、且つキルン全体の小型化が可能となる。
(2)外熱キルン炉の前段部での直接接触乾燥により水分を多く含むガスと、乾燥した廃棄物を後段部での間接加熱熱分解により水分の少ない熱分解ガスとを別々に取り出すことができ、水分の少ない高カロリーの熱分解ガスを容易に取り出すことができる。
(3)上記(2)により取り出した質のよい(水分が少なくカロリーが高い)熱分解ガスを燃焼させることにより高温の燃焼ガスが得られる。この高温の燃焼ガスを間接加熱熱分解の熱源として使用することにより、熱分解と乾燥の熱源を自給できることになる。
(4)熱分解ガスは、前記のように質がよいものであり、低空比で燃焼させることができることから残存酸素が少なく、又、低温での熱分解で取り出したガス成分の燃焼ガスのため、溶融塩を含む灰分がほとんど含まれない。したがって、キルン乾燥段やキルン内部通常の燃焼もほぼ抑制できる。これに伴い通常の焼却排ガスに比べると、高温腐食性は低く、したがって、乾燥ゾーンから取り出す水分を多く含むガスの温度を150℃以上とすることにより、キルンの材質として特殊な鋼材の使用の必要性をなくすことができる。
(5)乾燥ゾーンにリフターを周方向に所要間隔で配設した構成とすることにより、廃棄物がリフターで持ち上げられて落下させられる動作を繰り返すことができて、燃焼排ガスとの接触効果をより高めることができる。
(6)乾燥ゾーンと熱分解ゾーンの境界部近傍位置に堰を設けることにより、乾燥ゾーンにおける廃棄物の滞留時間を調整することができ、廃棄物の乾燥効果を上げることができる。
According to the waste pyrolysis gasification method and apparatus of the present invention, the waste supplied from the inlet side is pyrolyzed by indirect heating with a high-temperature gas, with one end side in the longitudinal direction as the inlet and the other end as the outlet. The combustion exhaust gas after being used as a heat source for indirect thermal pyrolysis is directly blown into the furnace at the front stage on the inlet side of the external heat kiln furnace. In order to dry the waste and to remove the flue gas containing a lot of moisture from the inlet side, the dried waste is then indirectly infused with high-temperature gas at the rear stage which is the outlet side of the external heat kiln furnace. A waste pyrolysis gasification method characterized in that pyrolysis gas produced by heating and pyrolysis is extracted from the outlet side with a low moisture content, and one end side in the longitudinal direction is taken as an inlet and the other end side is taken out. The external heat kiln furnace in which waste supplied from the inlet side is thermally decomposed by indirect heating with a high-temperature gas is divided into a front stage part on the inlet side and a rear stage part on the outlet side. The part is made into a drying zone in which gas can be blown from the outer periphery into the furnace to dry the waste by direct contact, and the latter part on the outlet side is thermally decomposed by indirect heating with high-temperature gas. A structure in which a waste gas dried at the front stage is pyrolyzed at the rear stage so that a gas with a high water content is taken out from the inlet side and a pyrolytic gas with a low water content is taken out from the outlet side. In addition, the waste pyrolysis gasifier is characterized in that the combustion exhaust gas after using the high-temperature gas as a heat source for indirect heating pyrolysis at the rear stage of the outlet side of the external heat kiln furnace is used as external heat. Ki The waste is directly contacted and dried by blowing it into the furnace from the outer periphery through a large number of holes at the front part on the inlet side of the furnace, and the cylindrical perforated plate part is blown into the outer periphery of the drying zone. Since this is performed by using an air diffuser or by using an air diffuser, the following excellent effects can be obtained.
(1) Indirect heat pyrolysis and direct contact drying can be carried out in one kiln, and this makes it possible to reduce the size of the entire kiln without increasing the number of equipment.
(2) A gas containing a large amount of water by direct contact drying at the front part of the external heat kiln furnace and a pyrolysis gas having a low water content can be separately taken out from the dried waste by indirect heating pyrolysis at the rear part. It is possible to easily take out a high-calorie pyrolysis gas with little moisture.
(3) A high-temperature combustion gas can be obtained by burning the high-quality (low moisture and high calorie) pyrolysis gas extracted in (2) above. By using this high-temperature combustion gas as a heat source for indirect heating pyrolysis, the heat source for pyrolysis and drying can be supplied by itself.
(4) The pyrolysis gas is good in quality as described above, and can be burned at a low air ratio, so there is little residual oxygen, and because of the combustion gas of the gas component taken out by pyrolysis at low temperature It contains almost no ash containing molten salt. Therefore, the kiln drying stage and the normal combustion inside the kiln can be substantially suppressed. As a result, the high temperature corrosiveness is low compared to ordinary incineration exhaust gas. Therefore, it is necessary to use special steel as the kiln material by setting the temperature of the gas containing a large amount of moisture to be taken out from the drying zone to 150 ° C or higher. Sex can be lost.
(5) By adopting a configuration in which the lifters are arranged in the drying zone at a necessary interval in the circumferential direction, the operation in which the waste is lifted and dropped by the lifter can be repeated, and the contact effect with the combustion exhaust gas is further improved. Can be increased.
(6) By providing the weir near the boundary between the drying zone and the pyrolysis zone, the residence time of the waste in the drying zone can be adjusted, and the waste drying effect can be improved.
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。 The best mode for carrying out the present invention will be described below with reference to the drawings.
図1(イ)(ロ)は本発明の実施の一形態を示すもので、図5に示した従来の廃棄物熱分解ガス化装置と同様に、一端の入口2側よりも他端の出口3側を約3度低くなるように傾斜させて横向きに配置したロータリー型の外熱キルン炉1の長手方向一端の入口2に、スクリューコンベヤ4を設けて投入ホッパ5から廃棄物6を投入するようにすると共に、上記外熱キルン炉1の長手方向他端の出口3に熱分解ガス7(図5参照)と熱分解残渣8とを分離する分離室9を設けた構成とし、更に、外熱キルン炉1の外側の加熱流路10に出口3側から高温ガス11を供給するようにして該加熱流路10を流通する高温ガス11による間接加熱により、入口2から外熱キルン炉1内に供給された廃棄物6を熱分解するようにしてある構成において、上記外熱キルン炉1を、入口2側の前段部と出口3側の後段部に分けて、前段部を乾燥ゾーンI、後段部を熱分解ゾーンIIとし、乾燥ゾーンIでは、廃棄物6の間接加熱を終えて加熱流路10を流通する燃焼排ガス11aを廃棄物6に直接接触させるようにする。
1 (a) and 1 (b) show an embodiment of the present invention. Like the conventional waste pyrolysis gasifier shown in FIG. 5, the outlet at the other end rather than the
詳述すると、外熱キルン炉1は、内筒1aと外筒1bを所要の隙間を形成して同心状に配置して一体的に回転できるようにしてあり、内筒1a内に供給された廃棄物6を、内筒1aと外筒1bとの間に形成された環状の加熱流路10を流通する高温ガス11により間接的に加熱して熱分解するようにしてあり、熱分解に使用された高温の排ガス11aは入口側のガス取出ボックス17から取り出すようにしてある。外熱キルン炉1の出口3には、高温ガス導入ボックス18が設けられて、熱風発生炉14で熱分解ガスの一部を燃焼させて得られた高温ガス11を、高温ガス導入ボックス18へ供給し、上記加熱流路10に流通させるようにしてある。そのため、上記入口側のガス取出ボックス17と出口側の高温ガス導入ボックス18との間で外熱キルン炉1は回転継手19や回転シールプレート20を介して回転するようにしてある。
More specifically, the external
上記外熱キルン炉1は、入口2側の前段部を乾燥ゾーンIとし、出口3側の後段部を熱分解ゾーンIIに区分けし、1基のキルン炉内で高温の燃焼排ガス11aによる直接接触乾燥と、高温ガス11による間接加熱熱分解とを、同時に行うことができるようにする。
The external
上記外熱キルン炉1の入口2側の乾燥ゾーンIは、内筒1aの一部、すなわち、内筒1aの入口2側端部から中央部寄りの所要長さの範囲の領域を、全周にわたり多孔を有する円筒状の多孔板部21として構成し、該多孔板部21の各孔22を通して外側から内側へ、すなわち、外熱キルン炉1内へ燃焼排ガス11aを直接流入させて(吹き込ませて)、乾燥ゾーンIに供給されている廃棄物6に直接接触させるようにし、廃棄物6と燃焼排ガス11aとの直接接触により廃棄物6を乾燥することができるようにする。
The drying zone I on the
上記乾燥ゾーンIで廃棄物6に直接接触して廃棄物6の乾燥に使用された燃焼排ガス11aは、乾燥排気11bとして内筒1aの入口2側端部及び内筒1aと外筒1bとの間の入口2側端部からそれぞれ矢印で示す如くガス取出ボックス17に達し、ここからガス取出ライン17aを通して取り出せるようにしてある。
The
一方、上記外熱キルン炉1の出口3側の後段部の熱分解ゾーンIIは、外側の加熱流路10を出口3側から入口2側へ向けて流通させられる高温ガス11による間接加熱熱分解作用が行われ、乾燥ゾーンIで乾燥された後の廃棄物6の熱分解が行われて、水分の少ない熱分解ガス7Aが生成されるようにする。
On the other hand, the thermal decomposition zone II at the rear stage on the
なお、上記乾燥ゾーンIで廃棄物6を乾燥してガス取出ボックス17からガス取出ライン17aを通して取り出される乾燥排気11bは、低温腐食の起らない150℃以上で取り出すことが必要であり、これに伴い乾燥ゾーンIの大きさ、廃棄物6の滞留時間等は、熱分解ゾーンIIにて間接加熱熱分解の熱源に使用されて350℃程度となった燃焼排ガス11aを、廃棄物6に直接接触させて乾燥させた後150℃以上で取り出すことができ且つ廃棄物6の乾燥が効率よく行えるように決めるものとする。
In addition, the
23はガス取出ライン17aに設けた誘引ファン、24は熱分解ガス取出ラインであり、その他の構成は図5、図6に示した廃棄物熱分解ガス化装置と同じであり、同一のものには同一符号が付してある。
その他、熱分解ゾーンIIで生成された熱分解ガス7A及び熱分解残渣8の処理等は、図7に示したものと同様である。
In addition, the treatment of the
上記構成としてあるので、投入ホッパ5内の廃棄物6をスクリューコンベヤ4で外熱キルン炉1の乾燥ゾーンIに供給し、上記外熱キルン炉1の出口3側にある高温ガス導入ボックス18に、たとえば、550℃程度の高温ガス11を導入して加熱流路10内に出口3側から入口2側へ流通させるようにして、本発明の廃棄物熱分解ガス化装置を運転させるようにすると、運転開始当初でまだ廃棄物6が外熱キルン炉1の出口3側まで達していない状態では、熱分解ゾーンIIでの廃棄物6の熱分解は行われることはないが、加熱流路10内を入口2側へ流通させられて熱分解ゾーンIIを通過させられた後の高温のガスが乾燥ゾーンIに達すると、多孔板部21の多数の孔22により矢印で示す如く内筒1aの内側、すなわち、炉内へ吹き込まれて廃棄物6に直接接触することになる。
Because of the above configuration, the
乾燥ゾーンIにおける廃棄物6は、水分を含んでいるが、外熱キルン炉1の回転に伴い乾燥ゾーンIの多孔板部21で回転方向へ持ち上げられてから安息角を越えて落下させられることを繰り返すことにより万遍なく高温のガスと接触させられ、徐々に水分が蒸発させられて或る程度乾燥させられる。外熱キルン炉1は、出口3側が入口2側よりも低くなるように横置きされているので、上記乾燥ゾーンIで或る程度乾燥した廃棄物6は、外熱キルン炉1の回転により撹拌されながら出口3側へ移行させられて、乾燥ゾーンIから熱分解ゾーンII内へ徐々に移される。
The
上記外熱キルン炉1の熱分解ゾーンIIに移された乾燥されている廃棄物6は、熱分解ゾーンIIの外側の加熱流路10を出口3側から入口2側へ流通させられる前記550℃の高温ガス11により間接加熱される。これにより、熱分解ゾーンII内の廃棄物6は外熱により熱分解され、熱分解ガス7Aと熱分解残渣8が生成される。熱分解ガス7Aは、熱分解ゾーンIIに供給された廃棄物6中の水分が少なくなっているので、熱分解処理時に蒸発した水分の量は少ないことから、水分の少ない高カロリーな熱分解ガスとして400〜450℃で熱分解ガス取出ライン24より取り出される。
The dried
上記熱分解ゾーンIIで廃棄物6に間接加熱に使用された後、350℃に降温した燃焼排ガス11aは、上記乾燥ゾーンIで多孔板部21の各孔22を通して内筒1a内へ吹き込まれ、前記したと同様に廃棄物6に直接接触させられて廃棄物6を乾燥させるようにする。
After being used for indirect heating to the
乾燥ゾーンIで廃棄物6に直接接触させて該廃棄物6の乾燥に使用された後の乾燥排気11bは、廃棄物6の乾燥で多くの水分を含んでおり、ガス取出ライン17aの途中に設けてある誘引ファン23により引かれることにより乾燥ゾーンIから矢印で示す如くガス取出ボックス17へ取り出され、更に、ここからガス取出ライン17aを通して取り出される。該ガス取出ライン17aから取り出される水分を多く含む乾燥排気11bは、図示しない下流側に設置される、たとえば、図7に示す場合と同様な燃焼・溶融炉の排ガス出口部に導かれ、ここで溶融排ガスに混入されることにより高温分解させられて800℃以上のガスとして排出させるようにしてある。
The
又、熱分解ゾーンIIでの間接加熱熱分解及び乾燥ゾーンIでの直接接触乾燥の熱源として使用する550℃程度の高温ガス11は、上記熱分解ゾーンIIでの熱分解により生成された水分の少ない高カロリーな熱分解ガス7Aを、下流側の図示しない燃焼・溶融炉へ導く熱分解ガス取出ライン24より分岐して一部を回収し、且つ該回収した高カロリーな熱分解ガス7Aを熱風発生炉14にて空気比1.3以下で燃焼させた残存酸素5%以下の不活性ガスに近い性状の燃焼に使用するようにする。これにより、自己熱による廃棄物の熱分解と廃棄物の乾燥を可能とすることができる。
Further, the high-
上記において、都市ごみ等の廃棄物の場合は、含まれる水分量により処理対象物の性状は変化するが、この性状変化の対応は、供給するガス量を調整することで行うことを基本とするが、処理対象物の供給量を調整するようにしたり、温度を調整することにより対応させるようにすることも可能である。 In the above, in the case of waste such as municipal waste, the properties of the object to be treated vary depending on the amount of water contained, but this property change is basically handled by adjusting the amount of gas supplied. However, it is possible to adjust the supply amount of the processing object or adjust the temperature.
次に、前記した外熱キルン炉1の乾燥ゾーンI内に、周方向に所要間隔を隔てて所要高さのリフターを取り付け、乾燥ゾーンI内での廃棄物6の撹拌効果を高めるようにすることができる。
Next, a lifter having a required height is attached in the drying zone I of the external
すなわち、図1(ロ)に二点鎖線で示す如く、乾燥ゾーンIの多孔板部21の内面に、複数枚、たとえば、図示のように4枚のリフター25を、円筒状の多孔板部21の軸心方向の長さとほぼ同じ長さとし且つ内側へ所要量突出するように周方向にほぼ等間隔で放射状に取り付けるようにする。
That is, as shown by a two-dot chain line in FIG. 1B, a plurality of, for example, four
この実施の形態によれば、外熱キルン炉1が回転するとき、乾燥ゾーンIに供給されている廃棄物6をリフター25の回転でリフター25で受けられて持ち上げられた廃棄物6をリフター25から滑り落すことにより、各リフター25により順次廃棄物の撹拌が積極的に行われることになる。
According to this embodiment, when the external
これにより、熱分解ゾーンIIで廃棄物6の間接加熱熱分解の熱源として使用された後の350℃の燃焼排ガス11aとの直接接触効率を向上させることが可能となり、より効率的な乾燥による多くの水分の取り出しが可能となる。
This makes it possible to improve the efficiency of direct contact with the
又、図2は、本発明の実施の他の形態を示すもので、図2(イ)は、図1(イ)(ロ)に示す実施の形態における多孔板部21に形成されている多数の孔22に代えて、内側に突出するようなノズル形式の吹込口26としたものである。図2(ロ)は、図2(イ)のようにした吹込口26の先端側に蓋27を一体に取り付けて、燃焼排ガス11aが吹込口26から吹き込まれてから蓋27で屈折されて乾燥ゾーンIに吹き込まれるようにしたものである。
FIG. 2 shows another embodiment of the present invention. FIG. 2 (a) shows a large number of
図2(イ)のような実施の形態にした場合は、外熱キルン炉1の回転時に、多孔板部21の内側へ突出する各吹込口26により廃棄物6を掻き混ぜることができて、燃焼排ガス11aとの直接接触効果を高めることが可能となる。
In the case of the embodiment as shown in FIG. 2 (a), when the external
又、図2(ロ)のような実施の形態とした場合は、上記の効果のほかに、廃棄物6による各吹込口26の閉塞のおそれを未然に防止することができる。
In addition, in the case of the embodiment as shown in FIG. 2B, in addition to the above-described effects, it is possible to prevent the possibility that the
図3は本発明の実施の別の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)や図2(イ)(ロ)に示したと同様な構成において、熱分解ゾーンIIの入口2側端部あるいは乾燥ゾーンIの出口3側端部の近傍位置の内筒1a内面に、所要高さの堰28を取り付け、乾燥ゾーンI内の廃棄物6が熱分解ゾーンIIへ移動するときは堰28をオーバーフローするようにし、乾燥ゾーンIでの廃棄物6の滞留時間を堰28の高さで調整するようにしたものである。
FIG. 3 shows another embodiment of the present invention. In the same configuration as shown in FIGS. 1 (a) and (b) and FIGS. 2 (a) and (b), the
その他の構成は図1(イ)(ロ)に示したものと同様であり、同一のものには同一符号が付してある。 Other configurations are the same as those shown in FIGS. 1A and 1B, and the same components are denoted by the same reference numerals.
この実施の形態によれば、乾燥ゾーンIで廃棄物6を滞留させることができ、又、堰28として高さの異なるものを用いるようにすることにより廃棄物の滞留時間を調整することができ、廃棄物6からの水分の蒸発を調整することが可能となる。又、熱分解ゾーンIIで間接加熱熱分解の熱源として使用して350℃程度となった燃焼排ガス11aをガス取出ライン17aから低温腐食の起らない150℃以上で取り出すことが必要であるが、堰28により乾燥ゾーンIでの廃棄物滞留時間を適宜調整することにより、水分を多く含む乾燥排気11bを150℃以上で取り出すようにすることもできる。
According to this embodiment, the
更に、図4(イ)(ロ)(ハ)は本発明の実施の形態の更に他の形態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示した実施の形態において、外熱キルン炉1の入口2側の前段部に形成する乾燥ゾーンIを、多孔板部21の多孔の孔22から燃焼排ガス11aを吹き込ませて廃棄物6に直接接触させるようにした構成における多孔板部21に代えて、多数の吹込孔30を有する散気管29を円周方向に並べて円筒状に組み合わせるようにし、且つ熱分解ゾーンIIの外側にある加熱流路10にヘッダー31を取り付け、ヘッダー31に一端を接続した多数本の散気管29の各他端を、乾燥ゾーンIの入口2側端部に設けたリングプレート32に取り付けるようにする。更に、周方向に隣接する各散気管29同士を連結板33で連結して円筒形状とし、該円筒形状の内側を乾燥ゾーンとして、各散気管29から乾燥ゾーンIへガスを吹き込むようにしたものである。その他の構成は図1(イ)に示したものと同じであり、同一のものには同一符号が付してある。
Further, FIGS. 4 (a), (b), and (c) show still another embodiment of the present invention. In the embodiment shown in FIGS. 1 to the
この実施の形態によれば、熱分解ゾーンIIで間接加熱熱分解の熱源として使用した後の燃焼排ガス11aは、ヘッダー31から各散気管29内へ分配されて流通させられ、各散気管29に開口させられている吹込孔30から吹き込まれることになる。これにより乾燥ゾーンIでは、前記した各実施の形態の場合と同様に廃棄物6を直接接触方式により乾燥させることができることになる。又、この実施の形態に、図3に示すような堰28を設ける構成を付加するようにしてもよい。
According to this embodiment, the
なお、本発明は、上記した実施の形態のみに限定されるものではなく、たとえば、図1(イ)等に示すように、外熱キルン炉1の入口2側の前段部に形成する乾燥ゾーンIは、熱分解ゾーンIIで間接加熱熱分解の熱源として使用した後の350℃程度の燃焼排ガス11aをガス取出ボックス17へ150℃以上として出せるように廃棄物6を乾燥させることができるようにしてあればよく、乾燥ゾーンIの大きさは図示したようなものに限定されるものではないこと、又、図示してある外熱キルン炉1は、その構成をわかり易くするために概要を図示したものであり、図示した形のものに限定されるものではないこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
In addition, this invention is not limited only to above-described embodiment, For example, as shown to FIG. 1 (A) etc., the drying zone formed in the front | former stage part by the side of the
I 乾燥ゾーン
II 熱分解ゾーン
1 外熱キルン炉
2 入口
3 出口
6 廃棄物
7A 熱分解ガス
10 加熱流路
11 高温ガス
11a 燃焼排ガス
11b 乾燥排気
17a ガス取出ライン
21 多孔板部
22 孔
25 リフター
28 堰
29 散気管
I Drying zone
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