JP2008249205A - Gas kitchen range - Google Patents
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Abstract
Description
都市ガス等の燃焼用ガスを燃焼させて調理の熱源として利用するガスローレンジ(ガスこんろ)に関するものである。 The present invention relates to a gas low range (gas stove) in which a combustion gas such as city gas is burned and used as a heat source for cooking.
従来より、都市ガス等の燃焼用ガスを燃焼させて調理の熱源として利用するガスローレンジが一般に用いられている。この従来のガスローレンジは、本体ケーシング内に燃焼ガスバーナを設けると共に燃焼ガスバーナの上方に五徳を設け、この五徳の上に寸胴鍋等の調理鍋を載置して加熱調理を行うものである。 Conventionally, a gas low range in which a combustion gas such as city gas is burned and used as a heat source for cooking is generally used. In this conventional gas low range, a combustion gas burner is provided in a main body casing, a virtues are provided above the combustion gas burner, and a cooking pan such as a small-sized pan is placed on the virtues to perform heating cooking.
五徳は周方向に間隔をあけて複数の爪を配置して構成されるもので、爪の上面に調理鍋を載置して燃焼ガスバーナの火炎を鍋底に当てて加熱すると共に、鍋底に作用した高温の排気ガスが五徳の爪の間から周囲に排出されて調理鍋の側面全周を加熱するものである。 Gotoku is composed of a plurality of claws arranged at intervals in the circumferential direction. A cooking pan is placed on the upper surface of the claws, and the flame of the combustion gas burner is applied to the bottom of the pan and heated, and acts on the bottom of the pan. Hot exhaust gas is discharged from between the five virtue claws to the surroundings to heat the entire side of the cooking pan.
このようなガスローレンジにあっては、高温の排気ガスが調理鍋の周囲に排出されるため、ガスローレンジを部屋の壁面に密着又は壁面に沿って近接して設置すると、壁面が高温の排気ガスによって加熱されて損傷する惧れがあって好ましくないため、ガスローレンジを壁面に密着又は近接して設置することができなかった。 In such a gas low range, the hot exhaust gas is discharged around the cooking pan. Therefore, if the gas low range is installed in close contact with the wall surface of the room or close to the wall surface, the exhaust gas having a high temperature on the wall surface. The gas low range could not be installed in close contact with or in close proximity to the wall surface because it could be damaged by heating.
そこで、高温の排気ガスが周囲に排出されないように、上記のような複数の爪からなる五徳に替えてヒートリングを設けたものが考えられた(例えば特許文献1参照)。これは、略筒状をした燃焼室の側壁の上端部に略環状をしたヒートリングを設け、ヒートリング上に調理鍋を載置するとヒートリング全周と鍋底とが当接して燃焼室の上端開口が閉塞されて、排気ガスが調理鍋の周囲に排出されないようにしたものである。この燃焼室の側壁の後部には排出口が形成してあると共にこの排出口に排気煙道が接続してあり、燃焼室内で発生した排気ガスは排気煙道を通って排出されるものである。
ところで、このようなヒートリングを設けた従来のガスローレンジにおいては、上述したように燃焼室で発生した高温の排気ガスは排気煙道を通って排出するのであるが、この時、排気煙道を通って排出される排気ガスは高温のまま排出され、熱が逃げて有効に利用されず無駄が多いと共にガスローレンジの周囲が高温となってしまうものであった。 By the way, in the conventional gas low range provided with such a heat ring, the high-temperature exhaust gas generated in the combustion chamber is discharged through the exhaust flue as described above. The exhaust gas exhausted through the exhaust gas is exhausted at a high temperature, the heat escapes and is not used effectively, and there is a lot of waste and the surroundings of the gas low range become high temperature.
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、燃焼室で発生した高温の排気ガスを排気煙道を通して排出するにあたって、排出する排気ガスの熱を有効に利用することのできるガスローレンジを提供することにある。 The present invention has been made in view of the above points, and an object of the present invention is to effectively use the heat of exhaust gas discharged when exhausting hot exhaust gas generated in a combustion chamber through an exhaust flue. The object is to provide a gas low range that can be used.
上記課題を解決するために請求項1に係る発明は、燃焼ガスバーナ2を備えた燃焼室3を本体ケーシング1内に配設すると共に、燃焼室3から排気ガスを排出する排気煙道4を燃焼室3から本体ケーシング1外にかけて設け、調理鍋Nが載置された際に燃焼室3の上端開口を閉塞するヒートリング5を燃焼室3の上端に設けたガスローレンジにおいて、ヒートリング5に載置された調理鍋Nに水源から水を供給するための給水管9を設けると共に、給水管9の一部を熱交換部90として排気煙道4内または排気煙道4を通った排気ガスが吐出される吐出開口80に配置して成ることを特徴とするものである。
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 1 arranges a
このような構成とすることで、排気ガスの排熱を回収して有効利用することで、省エネ化が図られると共に加熱時間を短縮することが可能となる。 By adopting such a configuration, it is possible to save energy and shorten the heating time by recovering and effectively using the exhaust heat of the exhaust gas.
また請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、内部に排気煙道4を有する空気流路筒部7を本体ケーシング1の後部から上方に突設すると共に、空気流路筒部7の上端部に排気ガスが吐出される吐出開口80を配設し、前記空気流路筒部7の外面に給水管9を吐出開口80の近傍を通るように配設し、給水管9の前記吐出開口80の近傍を通る部分を熱交換部90としての伝熱管9aで構成すると共に、伝熱管9aの上流側および下流側の給水管9との接続部分を自在継手94にて接続して成ることを特徴とするものである。
The invention according to
給水管9を介しての給水を行わず燃焼ガスバーナ2による加熱調理を行う際に、高温の排気ガスが通る排気煙道4に熱交換部90が位置していると、熱交換部90に加熱対象の水が流れていないため高温の排気ガスによって熱交換部90の伝熱管9aが損傷する惧れがあるが、伝熱管9aの前後に自在継手94を設けて伝熱管9aを移動可能としたことで、伝熱管9aを吐出開口80から引出して高温の排気ガスによる損傷を防ぐことができる。
When heat cooking is performed by the
本発明にあっては、高温の排気ガスが通る排気煙道に給水管の熱交換部を配置して、排気ガスの排熱を回収して有効利用することで、省エネ化が図られると共に加熱時間を短縮することが可能となるものである。 In the present invention, the heat exchange part of the water supply pipe is arranged in the exhaust flue through which the high-temperature exhaust gas passes, and the exhaust heat of the exhaust gas is recovered and effectively used, thereby achieving energy saving and heating. The time can be shortened.
以下、本発明のガスローレンジ(ガスこんろ)を図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1はガスローレンジの正面図、図2は斜視図、図4(a)はガスローレンジの斜視図、図4(b)はガスローレンジの平面図、図5は同上の側面図、図6は同上の全体斜視図、図7は調理鍋を載置した状態の斜視図である。 Hereinafter, the gas low range (gas stove) of this invention is demonstrated based on embodiment shown to drawing. 1 is a front view of the gas low range, FIG. 2 is a perspective view, FIG. 4A is a perspective view of the gas low range, FIG. 4B is a plan view of the gas low range, FIG. 5 is a side view of the same, and FIG. FIG. 7 is a perspective view of a state where the cooking pan is placed.
ガスローレンジは、図1乃至図7等に示すように、外殻となる本体ケーシング1内に燃焼ガスバーナ2を収容した燃焼室3を設けると共に、本体ケーシング1の後端部に後述する排気煙道4を内部に収容した空気流路筒部7を突設して主体が構成してある。
As shown in FIGS. 1 to 7 and the like, the gas low range is provided with a
本体ケーシング1は、前板部11と、両側の側板部12と、背板部13と、天板部14とを矩形の箱状(但し底板は無い)に溶接等により接合して構成してあり、各板部はSUS(例えばSUS430)をはじめとする金属で形成される。また、前板部11と側板部12と背板部13の下端部からは脚部15が突設してあり、床面の上方に若干の隙間を介して前板部11、側板部12、背板部13の下端部が配置される。本実施形態では、本体ケーシング1は幅600mm、奥行き750mm、脚部15の高さ140mm、天板部14上面までの高さ420mmとなるように形成してある。このガスローレンジは、背板部13を部屋の壁面に密着又は壁面に沿って近接させて設置するもので、前板部11側を前、背板部13側を後というものとする。そして、本体ケーシング1の表面の一部又は全部を冷却用の空気が内部を流れる二重構造とするもので、本実施形態では天板部14と側板部12とが二重構造となっている。
The
天板部14は、上天板14aと、この上天板14aの略前半部の下方に隙間を介して配置される下天板14bとからなる二重構造となっており、上天板14aの略中央部の燃焼室3が配置される部分に上下に貫通する略円形状をした開口14cが形成してある。更に説明すると、後述するが燃焼室3は略円筒状をした側壁31に囲まれる空間で、この略円筒状をした側壁31は上天板14aの略中央部の上記略円形状をした開口14c内に挿通された状態で配設される。そして、下天板14bはこの燃焼室3の側壁31の前側に設けてあり、天板部14の前半部の上天板14aと下天板14bの間の部分が天板部14を冷却する冷却空間62となっている。また、仕切部14dと燃焼室3の側壁31との間は、本体ケーシング1内の空間63(但し、燃焼室3内の燃焼空間30及び冷却空間62を除く。以下同じ)と天板部14の上側の大気とを連通する連通路14eとなっている。また、下天板14bの前端部には該下天板14bの上下の空間を連通させる前開口14fが形成してあり、下天板14bの上側の冷却空間62と下側の本体ケーシング1内の空間63とが前開口14fを介して連通している。
The
前板部11には、燃焼ガスバーナ2の点火、火力調節、消火を行うための操作部17が設けてあり、使用者が本体ケーシング1の前側より操作部17を操作することができる。また前板部11には、本体ケーシング1外より本体ケーシング1内の空間63に空気を取り入れるための空気取り入れ孔11aが形成してあると共に、燃焼室3内の燃焼ガスバーナ2の燃焼状態を視認するための覗き窓11bが開口してある。なお、燃焼室3の側壁31の前記覗き窓11bに対応する部分に覗き用開口35が形成してある。
The
側板部12は、外側板12aと、この外側板12aの内側に隙間を介して配置される内側板12bとからなる二重構造となっており、この外側板12aと内側板12bとの間の隙間が冷却用の空気が通る通気路61となると共に、外側板12aの下端と内側板12bの下端との間の開口が前記通気路61に冷却用の空気として本体ケーシング1外から大気を取り入れるための取り入れ口12dとなっている。そして内側板12bには、前半部の上端付近の上記冷却空間62に対応する部分に貫通孔12eが形成してあり、外側板12aと内側板12bの間の通気路61を下方より通ってきた冷却用の空気が前記貫通孔12eより冷却空間62に流入するようになっている。また内側板12bには、上記貫通孔12eを形成した部分の下側に下貫通孔12fが形成してあり、通気路61を通ってきた冷却用の空気の一部が下貫通孔12fより本体ケーシング1内の空間63に流入するようになっている。
The
背板部13は、左右両側の端部がそれぞれ両側板部12の後端部に接合してあり、上記のような前板部11、両側板部12、背板部13、天板部14により本体ケーシング1が構成される。また本実施形態では、本体ケーシング1の下端部の左右両側の脚部15の間に汁受け16が配設してある。また、天板部14の後端部からは排気筒部40を内部に収容した空気流路筒部7が上方に突設してあり、これについては後述する。
The back plate portion 13 has left and right end portions joined to the rear end portions of the both
上記本体ケーシング1内には燃焼室3が配設される。燃焼室3は、側壁31で囲われた内部が燃焼空間30となるもので、本実施形態では略円筒状をしたSUS(例えばSUS430)をはじめとする金属にて側壁31が構成してある。燃焼室3の側壁31の下端は開口して下端開口31aが形成されており、この下端開口31aを介して燃焼室3内の燃焼空間30と本体ケーシング1内の空間63とが連通し、これにより、燃焼ガスバーナ2が燃焼する際の二次空気が前記下端開口31aより燃焼室3内に流入するようになっている。なお本実施形態では、側壁31の下端に底板36が設けてあると共に該底板39の燃焼ガスバーナ2の下方部分が開口して下端開口31aとなっている。そして、燃焼室3内には燃焼ガスバーナ2が配設してある。本実施形態では、燃焼ガスバーナ2の燃焼部21が燃焼室3の下端近傍に配設してあると共に混合管22が燃焼室3の下側(すなわち燃焼室3の側壁31の下端より下側)に位置しているが、少なくとも燃焼部21が燃焼室3内(すなわち燃焼室3の側壁31の下端より上側)に位置していれば、燃焼室3内で発生した排気ガスは燃焼室3の下端開口31aより排出されることはないため、構わないものである。また本体ケーシング1には、ゴムホース等からなるガス供給管(図示せず)の下流側の端部が接続される管接続口18が露出するように設けてあり、この管接続口18と混合管22とはガス供給管(図示せず)にて接続される。
A
また燃焼室3内には、燃焼ガスバーナ2の燃焼部21の近傍に種火バーナ23が配設してある。種火バーナ23は、熱電対等からなる感熱部を備えており、上記操作部17を操作して点火動作を行うと、圧電スパークにより種火バーナ23の点火が行われ、感熱部が充分加熱されて所定以上の温度を感知すると燃焼ガスバーナ2へのガス供給路が開となってガスが供給されると共に燃焼ガスバーナ2の点火が行われて燃焼が開始する。また、火炎の立ち消えが発生した場合には、感熱部で所定以上の温度が感知されなくなってガス供給路が閉となり、燃焼が停止する。
In the
燃焼室3の側壁31の上端にはヒートリング5を設けてある。ヒートリング5は、SUS(例えばSUS304)をはじめとする金属製で、上面が平坦面となっていてこの面上に調理鍋が載置され、図4に示すように、ヒートリング5の水平方向の幅は、燃焼室3の側壁31の幅(厚み)よりも長く、ヒートリング5の下面に突設した円弧状のズレ防止板51を燃焼室3の側壁31の内面に当接させてヒートリング5の側壁31に対する位置決めが行われる。これにより、ヒートリング5は側壁31の厚み方向の内外に突出した状態となり、内側への突出長さは5〜10mmとなる。燃焼室3の側壁31の上端のヒートリング5を設けた部分は、上記天板部14の上側(上天板14aの上側)に位置しており、調理鍋がヒートリング5上に載置された時にその鍋底が天板部14に接触しないようになっている。また、調理鍋がヒートリング5上に載置されると、燃焼室3の側壁31の上端開口31bが調理鍋によって閉塞される状態となる。
A
そして本実施形態では、燃焼室3の側壁31の前部の内周面に沿って、遮熱板33を配設してある。燃焼室3の内部に設けた燃焼ガスバーナ2の火炎の輻射によって燃焼室3の側壁31が加熱されて高温となり、特に、燃焼室3の側壁31の前部が高温となることで、天板部14の前半部が高温となってしまい、この天板部14の前半部は使用者が触れ易いため使用者が誤って触れて火傷してしまったり、使用者が調理する際に位置する天板部14の前方の温度(気温)が高温となってしまうため、これを防止するために遮熱板33を配設するものである。
In this embodiment, a
遮熱板33は、SUSをはじめとする金属にて形成される厚み2〜3mmの略板状のもので、平面視において燃焼室3の側壁31の前部(中心角にして180〜220度の範囲)の内周面に沿う略円弧状をしており、その上下は側壁31の上端のヒートリング5から側壁31の下端に至る長さに形成してある。遮熱板33は、側壁31の内周面から5〜10mmの空隙34を介して、ヒートリング5の側壁31内側に突出している部分に溶接等によって固定される。図4中のYは溶接部分を示す。遮熱板33の側壁31の内周面からの距離を長くすると、空隙34の幅が長くなって通気性および通気による冷却性が向上するが、側壁31の内周面からの距離を10mm以上にすると、ヒートリング5の内端縁よりも内側に遮熱板33が位置して、ヒートリング5内の開口の面積が狭くなることとなり、ヒートリング5上に載置される調理鍋Nの底面を加熱するための有効面積が狭くなって加熱効率が低下するため好ましくない。
The
燃焼室3の側壁31の後部には、燃焼室3内で発生した排気ガスを排出するための排出口32が形成してあり、この排出口32には内部が排気煙道4となる排気筒部40の前端部が接続される。排気筒部40は、天板部14から上方に突出する空気流路筒部7内に収容されるもので、以下に空気流路筒部7と排気筒部40とについて説明する。
A
空気流路筒部7は、天板部14(上天板14a)の後端部付近から上方に突出する略角筒状をしたもので、上天板14aの前記空気流路筒部7が突出している部分は開口しており、上天板14aの下側の本体ケーシング1内の空間63と上側の空気流路筒部7内の空間とが前記連通口70を介して連通している。本実施形態では、空気流路筒部7の後端面の下端に該空気流路筒部7内の空間と大気とが連通する下開口71が形成してあり、空気流路筒部7内の空間を冷却用の空気が流れているときに前記下開口71より大気が更に流入する。また、空気流路筒部7の天面72の中央に排気煙道4の排気筒部40および後述する偏流部8が挿通される開口72aが形成してあると共にその両側にスリット72bが形成してあって、空気流路筒部7内と大気とが連通している。また、空気流路筒部7の背面を外板73aと内板73bからなる二重板73で形成し、この二重板73内の下端の開口と上端の開口を大気(冷却用の空気)の入口と出口とすると共にその間の部分を空気流路65としてある。また、図中の符号74は空気流路筒部7から突設した排気筒部40の押え爪である。
The air flow
排気筒部40は、燃焼室3の側壁31より本体ケーシング1内の空間63の後方に向けて略水平に突出する水平筒部41と、水平筒部41の背板部13の付近にまで伸びた後端部から上方に向けて突出する略角筒状をした垂直筒部42とからなる。そして、垂直筒部42の天板部14から上方の部分は上記空気流路筒部7内に収容され、後で詳述する垂直筒部42の上端開口43は空気流路筒部7の上端のスリット72b付近に位置して大気に連通している。すなわち、排気筒部40内の空間を介して燃焼室3内の空間と大気とが連通すると共に、空気流路筒部7内の空間(但し排気筒部40内の空間を除いた部分で、後述する冷却流路64)によって本体ケーシング1内の空間63と大気とが連通している。また、排気筒部40の外面には、石膏ボードやグラスウール成形材からなる断熱材44が設けてある。
The exhaust cylinder part 40 extends from the
このように、排気煙道4の本体ケーシング1外に位置する部分の表面は、約10mmの隙間を介して外側が空気流路筒部7、内側が排気筒部40となる二重構造、すなわち内側の流路(即ち排気筒部40内の流路)が排気煙道4となると共に、外側の流路(即ち排気筒部40の外側で且つ空気流路筒部7の内側の流路)が冷却用の空気が流れる冷却流路64となっており、排気煙道4を流れてきた高温の排気ガスは後述する偏流部8の吐出開口80から吐出される。また、吐出開口80には後述するが本発明の給水管9の熱交換部90が配設される。
Thus, the surface of the portion of the
空気流路筒部7の上端部には、偏流部8が設けてある。偏流部8は、排気筒部40内を流れてきて上端開口43より上方に吐出される高温の排気ガスおよび、空気流路筒部7の冷却流路64を流れてきてスリット72bより上方に吐出される冷却用の空気が後方の壁面の方へ流れて壁面を加熱してしまわないように、上方に吐出される高温の排気ガスを前方へ偏流させるように上端部が斜め前上方に屈曲したもので、本実施形態では上端の上傾斜部81が水平方向から30度〜60度の角度を為すように傾斜している。
A
また、排気筒部40の上端部には偏向部45が設けてある。この偏向部45は、図5、図6に示すように、排気筒部40内を流れてきて上端開口43より吐出される高温の排気ガスの流れを前方へ向けるものである。偏向部45は前方より斜め上30度〜60度の角度(本実施形態では45度)を為す上斜板45aと、前方より斜め内30度〜60度(本実施形態では45度)を為す側斜板45bとを有し、上斜板45aに当たった流れは前方より斜め上に方向を変えると共に側斜板45bに当たった流れは前方より斜め内に方向を変えて壁面から離れるように流れる。
In addition, a
この偏向部45は、排気筒部40の上端部に設けられて排気筒部40と偏向部45とで排気ガスの流路となる排気煙道4を形成するものであり、排気筒部40と偏向部45は空気流路筒部7と偏流部8とで覆われてこの間が冷却空気の流路となっている。
The
次に、給水管9について図1、図2等に基づいて説明する。給水管9は、ヒートリング5に載置された調理鍋Nに水道等の水源(図示せず)から水を供給するための配管であって、本実施形態では空気流路筒部7の側方の外面に沿って縦に配設される。給水管9の下端部(上流側端部)は、ガスローレンジの下端部近傍に配設され、水道からの配管やホース等が接続される。給水管9の上端部(下流側端部)には可動式のカラン91が接続されていて、カラン91の先端の吐水口はヒートリング5に載置された調理鍋Nの上方に位置させて、調理鍋Nに水を注入することができる。
Next, the
そして、給水管9のカラン91の下側(上流側)の部分を熱交換部90とする。熱交換部90は、給水管9の一部を熱交換器としての配管で構成し、これを排気煙道4内または排気煙道4の出口に配置可能とすることで、排気煙道4を通って排出される高温の排気ガスの熱を回収するものである。本実施形態では、熱交換部90とする部分は、上下方向においてガスローレンジの上端部の吐出開口80の近傍の部分で、この部分の配管をφ8の銅製の伝熱管9aで形成するとともに吐出開口80内の排気ガスの流路(排気煙道4)に伝熱管9aが6パス位置するように配置するのであるが、可動部となる伝熱管9aと、給水管9の熱交換部90の上下両側(即ち上流側および下流側)の固定部の配管9bとの間に自在継手94を設けると共に、空気流路筒部7の外面から突出するように固定された固定片75に前記固定部の配管9bを固定して、熱交換部90の伝熱管9aが水平方向に回動自在となるようにしてあり、伝熱管9aを吐出開口80内の排気ガスの流路に配置した状態(差入れ状態という)と、伝熱管9aを吐出開口80から出して排気ガスがあたらない状態(引出し状態という)とを自在に選択することができる。また、伝熱管9aの差入れ状態で、伝熱管9aの吐出開口80から前方に露出する部分を覆う覆い板93を設けてある。熱交換部90は、引出し状態で差入れ状態から90°以上回動可能とすることで、調理鍋Nと干渉しないようにすることができる。
And the lower part (upstream side) part of the
上記のガスローレンジにあっては、給水管9の熱交換部90を差入れ状態として、調理鍋Nをヒートリング5に載置して燃焼ガスバーナ2での燃焼を行う。これに先だって、調理鍋Nには空焚き防止のために水を少し入れておくことが望ましい。燃焼ガスバーナ2での燃焼を開始すると、カラン91を開いて給水を行い、熱交換部90での熱交換が行われる。
In the above-described gas low range, the cooking pan N is placed on the
本実施形態では、調理鍋Nに溜める水量を70リットル(業務用であるため少なくとも50リットルは必要)、給水速度を6リットル/分として給水を行った時、給水終了時の水温は熱交換部90による熱交換を行わなかった場合と比べて5℃上昇していた。加熱時間を1時間とし、燃焼ガスバーナ2の出力が18000kcal/h、熱効率を30.6%とすると、燃焼ガスバーナ2の燃焼による水の加熱量は5508kcal/hとなり、このうち熱交換部90によって回収した熱量は水の比熱を1Kcal/Kgとすると70kg×5℃×1Kcal/Kg=350kcalとなり、前記5508kcalのうちの約6%を回収したこととなる。
In this embodiment, when water is supplied at a cooking pan N of 70 liters (at least 50 liters are necessary for business use) and the water supply speed is 6 liters / minute, the water temperature at the end of the water supply is the heat exchanger. Compared to the case where heat exchange by 90 was not performed, the temperature increased by 5 ° C. If the heating time is 1 hour, the output of the
これにより、排気ガスの排熱を回収して有効利用することで、省エネ化が図られると共に加熱時間を短縮することが可能となる。 Thereby, by collecting and effectively using the exhaust heat of the exhaust gas, energy saving can be achieved and the heating time can be shortened.
そして、調理鍋Nに水(湯)を供給しない場合や調理鍋Nに所定量の水が溜まった場合には、熱交換部90を引出し状態とすることで、空の伝熱管9aが排気煙道4を通る高温の排気ガスに過熱されて損傷してしまうのを防止することができる。
When water (hot water) is not supplied to the cooking pan N or when a predetermined amount of water has accumulated in the cooking pan N, the empty
1 本体ケーシング
2 燃焼ガスバーナ
3 燃焼室
4 排気煙道
40 排気筒部
5 ヒートリング
7 空気流路筒部
80 吐出開口
9 給水管
9a 伝熱管
9b 固定部の配管
91 カラン
93 覆い板
N 調理鍋
DESCRIPTION OF
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