JP2008248645A - アンカーの構造とアンカーの施工方法。 - Google Patents

アンカーの構造とアンカーの施工方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】アンカー孔の孔口からの湧水を確実に阻止することができるアンカーの構造を提供する。
【解決手段】複数本のシース3の外周に取り付け、かつ弾性材によって構成した弾性パイプ5と、すべての弾性パイプ5群の外周を取り巻いたパッカ−6と、弾性パイプ5に並行に配置した、一端をパッカ−6よりも孔口側に位置させ、他端をパッカ−6よりも孔底側に位置させた止水材注入パイプ7より構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンカーの構造と施工方法に関するものである。
従来のアンカーの構造を図4に示すと、地山に削孔した孔内aに、シースbで保護したPC鋼より線cを挿入して、その先端の定着具をモルタルなどで孔内aへ定着する構造が知られている。
その場合に孔a内に湧水があると、その地下水が孔口から外部へ流出し続ける。
そのような流出を阻止するため、アンカー孔aの孔口付近において、シースb群の外周を口元パッカdで包囲し、このパッカd内にモルタルなどを充填して膨張させる方法が採用されている。
図4の例の場合、PC鋼より線cの外周に配置してあるシースbは、硬い合成樹脂のパイプである。
そのためにパッカdを膨張させても、円柱状のシースbとシースbの間には隙間が発生し、その隙間から地下水がじわじわと湧き出してきてしまう。
そのような円柱状のシースbとシースbとの隙間からの湧水を阻止するためには、足場が悪く、手が届きにくい孔口部において、作業員がモルタルなど団子に丸めてそれをシースb間の隙間に向けて手で押し付けて止水するという困難で不経済な作業が必要であった。
上記のような課題を解決するために本発明のアンカーの構造は、削孔した孔内に挿入した、シースでカバーしたPC鋼線と、シース先端においてモルタルなどで孔内に定着させた定着具とよりなるアンカーにおいて、複数本のシースの外周に取り付け、かつ弾性材によって構成した弾性パイプと、すべての弾性パイプ群の外周を取り巻いたパッカと、弾性パイプに並行に配置した、一端をパッカよりも孔口側に位置させ、他端をパッカよりも孔底側に位置させた止水材注入パイプより構成したアンカーの構造を特徴としたものである。
また本発明のアンカーの施工方法は、上記の構造のアンカーを使用し、パッカで取り巻いたPC鋼線群を孔内へ挿入し、パッカを膨張させて、パッカで取り巻いたシース群とPC鋼線群と弾性パイプ群を孔壁に固定するとともに、パッカの膨張によって弾性パイプを周囲から加圧して変形させ、弾性パイプと隣接する弾性パイプの間を密着させるアンカーの施工方法を特徴としたものである。
本発明のアンカーの構造は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。
<1> 円柱状のシースは硬い合成樹脂性の材料であるから変形しにくく、隙間が発生するが、そのシースの周囲を弾力性の大きい弾性パイプで包囲し、その弾性パイプ群の周囲をパッカで包囲した構造である。そのためにパッカを膨張させればパッカは弾性パイプ群を周囲から締め付け、弾性パイプと弾性パイプとが変形して隙間を埋めることになる。そのために孔内の湧水が口元から孔外へ流出する現象の発生を阻止することができる。
<2> さらに止水材注入パイプの一端はパッカよりも孔口側に位置しているから、その止水材注入パイプを介して止水材を注入すれば、止水材注入パイプの他端はパッカよりも孔底側に位置しているから、止水材を孔内へ供給することができ、パッカの孔内側付近の水を固着させることができ、湧水をさらに確実に阻止することができる。
以下図面を参照にしながら本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<1>前提条件。
本発明の全体の構造、施工方法は従来のものとほぼ同じである。
すなわち地山に削孔した孔内に、先端に耐荷体1と定着具2を取り付けたテンドンを挿入し、その後にモルタルなどを孔内に注入して定着具を孔内に定着する構造である。
テンドンは、シース3でカバーしたPC鋼線4群と、その先端に配置した定着具2、耐荷体1とから構成してある。
<2>弾性パイプ5。
本発明の構造の特徴のひとつは、各シース3の外周に弾性パイプ5を取り付けた点にある。
弾性パイプ5は、スポンジなどの弾性材によって構成した筒体である。
この弾性パイプ5の内径はシース3の外径とほぼ等しいか、外径よりも多少、小さく構成してある。
したがって弾性パイプ5の中空の内部にシース3を挿入して取り付けることができる。
すべてのシース3にはその外周に弾性パイプ5を取り付ける。
<3>パッカ−6。
すべての弾性パイプ5群の外周をパッカ−6で取り巻く。
このパッカ−6は、市販の部材であるが、袋を円筒型に形成したもので、その内部にモルタルなどを注入して膨張させる。
袋の内部にモルタルなどを注入するために、パッカ−6膨張用パイプ61を接続する。
円筒形のパッカ−6の内径は、複数本のシース3をまとめた外径にほぼ等しく、その外径は削孔した孔壁の内径にほぼ等しく構成する。
ただしパッカ−6の材料は止水性のシートのような柔軟な材料であるから、正確な内径、外径は決めがたいが、膨張させた場合に弾性パイプ5群を外周から締め付け、かつ孔壁に内面から強い加圧状態で接触する程度の寸法を備えている。
<4>止水材注入パイプ7。
弾性パイプ5に並行に、止水材注入パイプ7を配置する。
止水材注入パイプ7は止水材をパッカ−6の孔底側に注入するためのパイプである。
そのために止水材注入パイプ7は、その一端をパッカ−6よりも孔口側に位置させてあり、他端をパッカ−6よりも孔底側に位置させてある。
注入する止水剤は、市販のものを利用できる。
<5>施工方法。
次に上記の構造のアンカーの施工方法について説明する。
<6>テンドンの組み立て。
複数本の、内部にPC鋼より線4が位置するシース3群を番線などで一体に拘束する。
その場合に、シース3の口元の位置にはその外周に弾性パイプ5が巻き付けた状態で嵌挿してあるので、すべての弾性パイプ5の位置が一致する状態でそろえて拘束する。
弾性パイプ5には、それに沿わせて1本の止水材注入パイプ7が配置してある。
複数の弾性パイプ5群をほぼ同一の位置に集めた状態で、弾性パイプ5を注入パイプの外周をパッカ−6で包囲する。実際には円筒形のパッカー6をPC鋼線4の端部から通して、弾性パイプ5の位置まで移動させる。
パッカ−6は組み立て時には膨張していない。
<7>テンドンの挿入。
地山に削孔した孔内に、耐荷体1、定着具2を先端にして、シース3群を一体に組み立てたテンドンを挿入する。
この場合の耐荷体1、定着具2としては従来公知のどのようなものでも採用することができる。
すなわち本発明は耐荷体1や定着具2によって左右されるものではなく、どのような種類のアンカーにも応用することができる。
パッカ−6で取り巻いたPC鋼より線4群を孔内へ挿入すると、パッカ−6が口元に位置することになる。
<8>パッカ−6の膨張。
その状態でパッカ−6の膨張用パイプ61を通して内部にモルタルなどを注入してパッカ−6を膨張させる。
するとパッカ−6の外周が孔壁によって一定範囲以上の膨張を阻止されるので、パッカ−6で取り巻いた弾性パイプ5群を外周から締め付けることになる。
すると弾性パイプ5と隣接する弾性パイプ5とが相互に加圧されて変形、密着し、その間の隙間が生じることがなくなる。
その結果、孔底側からの地下水がパッカ−6部分を通過することができず、孔口から外部へ流出することがない。
<9>止水材の注入。
その上で、止水材注入パイプ7を介して外部から止水材を注入する。
止水材注入パイプ7の開放端は、パッカ−6の孔底側に開口しているから、止水材はパッカ−6の孔底側で硬化し、パッカ−6内への水の浸入を確実に阻止することができる。
止水材としては水と反応して硬化するタイプの市販のものを採用することができる。
本発明のアンカーの構造において、パッカ−部分の透視状態の斜視図。 弾性パイプにシースを挿入した状態の説明図。 本発明のアンカーの構造の全体の説明図。 従来のアンカーの構造の説明図。
符号の説明
3:シース
4:PC鋼より線
5:弾性パイプ
6:パッカー

Claims (2)

  1. 削孔した孔内に挿入した、シースでカバーしたPC鋼線と、
    シース先端においてモルタルなどで孔内に定着させた定着具とよりなるアンカーにおいて、
    複数本のシースの外周に取り付けた、弾性材によって構成した弾性パイプと、
    すべての弾性パイプ群の外周を取り巻いたパッカと、
    弾性パイプに並行に配置した、一端をパッカよりも孔口側に位置させ、他端をパッカよりも孔底側に位置させた止水材注入パイプより構成した、
    アンカーの構造。
  2. 請求項1記載の構造のアンカーを使用し、
    パッカで取り巻いたPC鋼線群を孔内へ挿入し、
    パッカを膨張させ、
    パッカの膨張によって弾性パイプを周囲から加圧して変形させ、
    弾性パイプと隣接する弾性パイプの間を密着させることを特徴とする、
    アンカーの施工方法。
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