JP2008247302A - ガス発生器 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価に製造が可能で、フィルタの円筒状部材に対する位置決めが容易にかつ高精度行なえ、組付け性の向上と製品性能の確保の両立が図られたガス発生器を提供する。
【解決手段】シリンダ型ガス発生器1Aは、ガス発生剤52が収容された燃焼室17およびフィルタ53が収容されたフィルタ室18を内部に含む長尺の円筒状部材10と、これら燃焼室17およびフィルタ室18を区画する円盤状の仕切り板15と、円筒状部材10の開口端を閉塞する閉塞部材20とを備える。フィルタ53は、円筒状部材10の軸方向と同方向に延びる中空開口部53aを有し、その一端部は、閉塞部材20に設けられた突出部22がフィルタ53の中空開口部53aに挿し込まれることによって閉塞部材20に固定されており、その他端部は、仕切り板15を固定する第2かしめ部13によって径方向内側に挟み込まれることによって円筒状部材10に固定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等に搭載される乗員保護装置としてのエアバッグ装置に組み込まれるガス発生器に関する。
従来、自動車等の乗員の保護の観点から、乗員保護装置であるエアバッグ装置が普及している。エアバッグ装置は、車両等衝突時に生じる衝撃から乗員を保護する目的で車両等に装備されるものであり、車両等衝突時に瞬時にエアバッグを膨張・展開させることにより、展開されたエアバッグで乗員の体を受け止めるものである。ガス発生器は、このエアバッグ装置に組み込まれ、車両等衝突時に瞬時にガスを発生させてエアバッグを膨張・展開させる機器である。
上記ガス発生器には、車両等に対する設置位置や出力等の仕様に基づき、種々の構成のものが存在している。その一つに、「シリンダ型」と呼ばれる構造のガス発生器が存在する。シリンダ型ガス発生器は、その外形が長尺円柱状であり、サイドエアバッグ装置等に好適に組み込まれる。シリンダ型ガス発生器においては、軸方向の一端部に点火器および伝火薬が配置され、軸方向の略中央部にガス発生剤が配置され、軸方向の他端部にフィルタおよびガス噴出口が配置される。
このシリンダ型ガス発生器においては、点火器が作動することによって生じた火炎が伝火薬の燃焼を介してガス発生剤に伝達され、これによりガス発生剤が燃焼して高温高圧のガスが発生する。発生した高温高圧のガスは、フィルタを経由してガス噴出口よりハウジング外部に噴出され、エアバッグの膨張・展開に利用される。ここで、フィルタは、発生したガス中に含まれる残渣(スラグ)がハウジング外部に放出されることを防止するとともに、当該ガスを冷却する役割を果たしている。
また、シリンダ型ガス発生器に近似の構成のものとして、「T字型」と呼ばれる構造のガス発生器が知られている。T字型ガス発生器は、上述のシリンダ型ガス発生器と同様にその外形が長尺円柱状であり、サイドエアバッグ装置等に好適に組み込まれる。T字型ガス発生器においては、軸方向の略中央部に単一の点火器および伝火薬が配置され、その軸方向の両側にガス発生剤が配置され、さらにその軸方向の外側に一対のフィルタおよびガス噴出口が配置される。
このT字型ガス発生器においても、点火器が作動することによって生じた火炎が伝火薬の燃焼を介して伝火薬の両側に位置するガス発生剤に伝達され、これによりガス発生剤が燃焼して高温高圧のガスが発生する。発生した高温高圧のガスは、ハウジングの軸方向の両端に位置するフィルタを経由してガス噴出口よりハウジング外部に噴出され、エアバッグの膨張・展開にそれぞれ利用される。なお、このT字型ガス発生器は、単一の点火器を利用して異なるガス出力をハウジングの軸方向の両端部から得ることができる点において上述のシリンダ型ガス発生器と区別されるものである。
これらシリンダ型ガス発生器およびT字型ガス発生器においては、上述したように、ハウジングの内部の空間を軸方向にガス発生剤が収容される燃焼室とフィルタが収容されるフィルタ室とに区画することが必要である。通常、この燃焼室とフィルタ室との区画は、長尺の円筒状部材の内部に円盤状の仕切り板を内挿・固定することで行なわれる。このような構成を採用したガス発生器としては、たとえば特開平11−78766号公報(特許文献1)に開示のものや、特開2001−151069号公報(特許文献2)に開示のもの、特開2005−313812号公報(特許文献3)に開示のもの等が知られている。
特開平11−78766号公報 特開2001−151069号公報 特開2005−313812号公報
上記特許文献1ないし3に開示のシリンダ型ガス発生器においては、フィルタ室に収容されるフィルタとしてハウジングの一部を構成する円筒状部材の軸方向と同方向に延びる中空開口部を有する円筒状の部材が利用されている。フィルタとしてこのような中空開口部を有する部材を利用すれば、発生したガスに対する流動抵抗が低く抑えられることになり、効率的なガスの流動が実現できるようになる。このような中空開口部を有するフィルタを利用する場合には、組付け性の向上の観点から、通常、円筒状部材の内径よりもフィルタの外形を僅かに小さく設計する場合が多いが、そのように設計した場合には、フィルタを円筒状部材と同軸上に位置決めして固定・配置することが重要になる。
この位置決め精度が不十分である場合には、仕切り板に設けられた連通孔を介してフィルタの軸方向端面が燃焼室に露出する可能性があり、その場合に、ガス発生器の作動時において燃焼室に生じる高圧が直接フィルタの軸方向端面に加わってフィルタが変形するおそれがある。フィルタが変形した場合には、発生したガスのうちの一部がフィルタを経由することなくハウジング外部に噴出されるおそれが生じ、意図したエアバッグの膨張・展開が実現できなくなる不具合や、残渣(スラグ)がフィルタで捕集されることなくハウジング外部に放出されてエアバッグに損傷を与えてしまう不具合等が生じることになる。また、上記位置決め精度が不十分である場合には、円筒状部材の内周面とフィルタの外周面との間に設けられる間隙の大きさが不均一になり、ガス出力の安定化が阻害されることにもつながりかねない。
上記特許文献1に開示のシリンダ型ガス発生器においては、円筒状部材に内挿されてかしめ固定される仕切り板と円筒状部材の開口端に内挿されてかしめ固定される閉塞部材のそれぞれに凹部を設け、当該凹部にフィルタの軸方向端部をそれぞれ圧入した状態とし、これによってフィルタを仕切り板と閉塞部材とによって両側から挟み込んで固定する構成が採用されている。より詳細には、フィルタの内周面および外周面を覆うようにそれぞれ薄板状の筒を取付け、この筒ごとフィルタの端部を仕切り板および閉塞部材に設けられた凹部に圧入することとしている。これにより、上記特許文献1に開示のシリンダ型ガス発生器においては、仕切り板と閉塞部材とに設けられた凹部によってフィルタの位置決めが行なわれることになる。なお、当該シリンダ型ガス発生器においては、仕切り板はいわゆる八方かしめ(径方向内側に向かって円筒状部材を一部縮径させるかしめ)によって円筒状部材に固定されており、閉塞部材はいわゆるタウレルかしめ(径方向内側に向かって円筒状部材の端部を折り曲げるかしめ)によって円筒状部材に固定されている。
しかしながら、このようなフィルタの組付構造を採用した場合には、八方かしめおよびタウレルかしめの2種類のかしめ工程が必要となり、かしめ固定のための製造設備が複数必要になるため製造コストを圧迫する問題が生じる。また、仕切り板および閉塞部材のそれぞれに設けられた凹部にフィルタの端部を内挿・圧入する際に、フィルタの外周面と凹部の内側面とによって構成される密着部の面積が増大し、その分、圧入に伴って生じ得るフィルタの変形が起こり易くなる問題も生じる。そのため、上述のような組付構造を採用する場合には、圧入の際のフィルタの変形を防止するためにフィルタの外周面を覆う薄板状の筒が必須の部品となり、部品点数の増加に伴うコスト増をもたらす結果となってしまう。
また、上記特許文献2に開示のシリンダ型ガス発生器においては、円筒状部材に内挿される仕切り板と円筒状部材の開口端に取付けられる閉塞部材のそれぞれに突出部を設け、当該突出部をフィルタの中空開口部の軸方向端部にそれぞれ挿し込んだ状態とし、これによってフィルタを仕切り板と閉塞部材とによって両側から挟み込んで固定する構成が採用されている。これにより、上記特許文献2に開示のシリンダ型ガス発生器においては、仕切り板と閉塞部材とに設けられた突出部によってフィルタの位置決めが行なわれることになる。なお、仕切り板は、円筒状部材に対して圧入されるかあるいは円筒状部材の内周面に設けられたエンボス(凹凸)部によって円筒状部材に対して嵌合されることが当該文献に記載されている。その一方、閉塞部材を円筒状部材に対してどのように固定するかについては、当該文献に何ら記載されていないが、通常は円筒状部材に対して溶接されることが想定される。
しかしながら、このようなフィルタの組付構造を採用した場合には、上述のように仕切り板が円筒状部材に対して圧入やエンボス部による嵌合のみで固定されることになり、円筒状部材に対する固定強度に不足が生じるおそれがある。このような固定強度の不足が生じた場合には、シリンダ型ガス発生器の作動時において燃焼室に生じる高圧によって仕切り板が変形したり移動したりすることにより当該仕切り板を介してフィルタの軸方向端面に上述の高圧が加わってフィルタが変形するおそれがある。また、閉塞部材を上記のように溶接によって円筒状部材に固定した場合には、固定強度は十分に確保されるものの、かしめに比べて煩雑な作業が必要になるため、結果として製造コストの増大につながってしまうことにもなる。
また、上記特許文献3に開示のシリンダ型ガス発生器においては、円筒状部材に内挿される仕切り板と円筒状部材の閉塞端との間にフィルタを介挿し、仕切り板をフィルタに向けて押し付けた状態で仕切り板をかしめ固定することによってフィルタを仕切り板と円筒状部材の閉塞端とによって両側から挟み込んで固定する構成が採用されている。ここで、フィルタを精度よく位置決めするための特徴的な構成が上記特許文献3に開示のシリンダ型ガス発生器において採用されているとは見受けられないが、円筒状部材の閉塞端の内面を湾曲面とし、フィルタの上記閉塞端側の端面を湾曲面とすることによって自ずとある程度フィルタの位置決めが行なわれるよう構成されているものと推測される。
しかしながら、このようなフィルタの組付構造を採用した場合には、閉塞部材が不要となって部品点数が削減できるメリットは得られるものの、フィルタを円筒状部材に対して同軸上に位置決めして固定する際の位置決め精度を十分に高く保つことは非常に困難なものとなる。当該位置決め精度が不十分となった場合には、上述したフィルタの変形やガス出力の安定化の阻害といった問題が生じることになり、歩留まりの低下につながってしまう。
このように、上記特許文献1ないし3のいずれのフィルタの組付構造を採用した場合にも、組付け性の向上と製品性能の確保の両立が十分に実現されているとは言い難い状況にある。したがって、本発明は、このような問題を解決すべくなされたものであり、フィルタの円筒状部材に対する位置決めが容易にかつ高精度に行なえ、組付け性の向上と製品性能の確保の両立が図られたガス発生器を安価に提供することを目的とする。
本発明に基づくガス発生器は、長尺の円筒状部材と、円盤状の仕切り板と、点火器と、閉塞部材とを備えている。上記円筒状部材は、ガス発生剤が収容された燃焼室およびフィルタが収容されたフィルタ室を内部に含む。また、上記円筒状部材には、上記フィルタ室を規定する部分の周壁にガスを噴出するためのガス噴出口が設けられている。上記仕切り板は、上記円筒状部材の内部に位置し、上記円筒状部材の内部の空間を軸方向に上記燃焼室と上記フィルタ室とに区画する。また、上記仕切り板には、中央部に上記燃焼室と上記フィルタ室とを連通する連通孔が設けられている。上記点火器は、上記仕切り板から見て上記燃焼室側に位置している。上記閉塞部材は、上記仕切り板から見て上記フィルタ室側に位置する上記円筒状部材の開口端に少なくともその一部が内挿されることによって当該開口端を閉塞する。上記フィルタは、上記円筒状部材の軸方向と同方向に延びる中空開口部を有する円筒状の部材からなる。上記閉塞部材は、上記フィルタ室を規定する部分の主面の中央部から上記フィルタ室側に向けて突出しかつ前記フィルタの内周面に当接する突出部を有し、上記円筒状部材の上記周壁に対向する周面に設けられた溝に上記円筒状部材の上記周壁を径方向内側に向けて縮径させることによって設けられた第1かしめ部が係合することによって上記円筒状部材に固定されている。上記仕切り板は、上記円筒状部材の上記周壁を径方向内側に向けて縮径させることによって当該仕切り板を挟む位置に一対設けられた第2かしめ部によりその周縁が上記円筒状部材の軸方向において挟み込まれることによって上記円筒状部材に固定されている。上記フィルタの軸方向の一端部は、当該一端部に含まれる上記フィルタの一端面が上記閉塞部材に当接した状態で、上記閉塞部材に設けられた上記突出部が上記フィルタの上記中空開口部に挿し込まれることによって上記閉塞部材に固定されている。上記フィルタの軸方向の他端部は、当該他端部に含まれる上記フィルタの他端面が上記仕切り板に当接した状態で、上記一対の第2かしめ部のうちの上記フィルタ室側に位置するかしめ部によって径方向内側に挟み込まれることによって上記円筒状部材に固定されている。
このように構成することにより、フィルタの軸方向の両端部において円筒状部材に対するフィルタの位置決めが、閉塞部材に設けられた突出部と円筒状部材に設けられたかしめ部とによってそれぞれ行なわれるようになる。そのため、円筒状部材に対するフィルタの位置決めが容易にかつ高精度に行なえるようになる。したがって、フィルタの組付け時やガス発生器の作動時においてフィルタが変形することが防止できるとともに、組付け後においてフィルタの閉塞部材に対する密着性が向上して当該部分におけるガスの漏出も防止できるようになる。したがって、安価に製造が可能で、フィルタの円筒状部材に対する位置決めが容易かつ高精度に行なえ、これにより組付け性の向上と製品性能の確保の両立が実現されたガス発生器とすることができる。
上記本発明に基づくガス発生器においては、上記閉塞部材に設けられた上記突出部が上記フィルタの上記中空開口部に圧入されていることが好ましい。
このように構成することにより、組付け後におけるフィルタの閉塞部材に対する密着性をさらに向上することができるため、当該部分におけるガスの漏出をより確実に防止することができるとともに、組付け後におけるフィルタの保持がより確実に行なえるようになる。
上記本発明に基づくガス発生器においては、上記フィルタの軸方向長さLおよび上記閉塞部材に設けられた上記突出部の上記フィルタの内周面に当接する部分の軸方向長さHが、H≧2mmかつ1/10≦H/L≦1/4の条件を充足していることが好ましい。
このように構成することにより、ガス発生器の外形を大型化することなく組付け性の向上と製品性能の確保の両立が実現できる。
上記本発明に基づくガス発生器においては、上記一対の第2かしめ部のうちの上記フィルタ室側に位置するかしめ部が上記フィルタの外周面に圧接していることが好ましい。
このように構成することにより、組付け後におけるフィルタの保持がより確実に行なえるようになる。
上記本発明に基づくガス発生器においては、上記閉塞部材が上記突出部が設けられていない側の軸方向端面に凹部を有していることが好ましい。
このように構成することにより、閉塞部材の重量を比較的小さく抑えることが可能になり、ガス発生器全体としての重量を軽量化することが可能になる。
本発明によれば、安価に製造が可能で、フィルタの円筒状部材に対する位置決めが容易かつ高精度に行なえ、これにより組付け性の向上と製品性能の確保の両立が実現されたガス発生器とすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照して詳細に説明する。なお、以下に示す実施の形態においては、サイドエアバッグ装置等に組み込まれるいわゆるシリンダ型ガス発生器およびT字型ガス発生器のそれぞれについて、これらを具体的に例示して説明を行なう。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器の外観構造を示す図であり、図1(A)は正面図、図1(B)は右側面図である。また、図2は、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器の内部構造を示す図であり、図1(A)および図1(B)に示すII−II線に沿った断面図である。まず、これら図1(A)、図1(B)および図2を参照して、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器の外観構造および内部構造について説明する。
図1(A)、図1(B)および図2に示すように、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aは、長尺略円柱状の外形を有しており、円筒状部材10と、閉塞部材20と、ベース部材30とを含んでいる。円筒状部材10は、軸方向の両端に開口を有する長尺の部材からなる。閉塞部材20は、所定の厚みを有する円盤状の部材からなり、その周面に後述するかしめ固定のための溝21を有している。このかしめ固定のための溝21は、閉塞部材20の周面に周方向に向かって延びるように形成されている。ベース部材30は、円筒状部材10の軸方向と同方向に延びる中空部32を有する筒状の部材からなり、その外周面の所定位置に後述するかしめ固定のための溝31を有している。このかしめ固定のための溝31は、ベース部材30の外周面に周方向に向かって延びるように形成されている。
閉塞部材20は、円筒状部材10の一方の開口端を閉塞するように円筒状部材10に取付けられている。一方、ベース部材30は、円筒状部材10の他方の開口端に取付けられている。また、円筒状部材10の軸方向の所定位置には、円盤状の仕切り板15が配置されている。この仕切り板15は、円筒状部材10の内部の空間を軸方向に区画するものである。
これら円筒状部材10、仕切り板15、閉塞部材20およびベース部材30は、いずれもステンレス鋼や鉄鋼、アルミニウム合金、ステンレス合金等の金属製の部材からなり、かしめ固定によってそれぞれが連結・固定されている。具体的には、円筒状部材10の一方の開口端に閉塞部材20の一部が内挿された状態で、閉塞部材20の周面に設けられた溝21に対応する部分の円筒状部材10の周壁を径方向内側に縮径させて当該溝21に係合させることにより、円筒状部材10に対する閉塞部材20のかしめ固定が行なわれ、円筒状部材10の他方の開口端にベース部材30の一部が内挿された状態で、ベース部材30の外周面に設けられた溝31に対応する部分の円筒状部材10の周壁を径方向内側に縮径させて当該溝31に係合させることにより、円筒状部材10に対するベース部材30のかしめ固定が行なわれる。また、円筒状部材10の所定位置に内挿された仕切り板15は、当該仕切り板15が位置する部分に対応する部分の円筒状部材10の両側部分の周壁を径方向内側に向けて縮径させることによって形成された一対のかしめ部によってその周縁が円筒状部材10の軸方向において挟み込まれることにより、円筒状部材10に対してかしめ固定される。
これらかしめ固定は、いずれも円筒状部材10の周壁を径方向内側に向かって均等に縮径させる八方かしめと呼ばれるかしめ固定である。この八方かしめを行なうことにより、円筒状部材10の周壁には、第1ないし第3かしめ部12〜14が設けられることになる。これらかしめ部のうち、第1かしめ部12は、円筒状部材10に閉塞部材20を固定するためのかしめ部であり、第2かしめ部13は、円筒状部材10に仕切り板15を固定するための一対のかしめ部であり、第3かしめ部14は、円筒状部材10にベース部材30を固定するためのかしめ部である。上記八方かしめを利用すれば、かしめ固定する2つの部材間に特にシール部材を介装させずとも気密性を十分に確保することができる。
図1(A)および図2に示すように、円筒状部材10の閉塞部材20が取付けられた側の端部近傍の周壁には、ガス噴出口11が設けられている。このガス噴出口11は、シリンダ型ガス発生器1Aの内部において発生したガスを外部に噴出するための穴であり、円筒状部材10の周方向および軸方向に沿って複数個設けられている。
図2に示すように、円筒状部材10、閉塞部材20およびベース部材30によって規定されるシリンダ型ガス発生器1Aの内部の空間には、点火室16、燃焼室17およびフィルタ室18が設けられている。上述の仕切り板15は、このうちの燃焼室17とフィルタ室18とを区画している。一方、点火室16と燃焼室17とは、後述するクッション材51によって区画されている。
点火室16は、円筒状部材10、ベース部材30およびクッション材51によって主として規定され、円筒状部材10の他方端寄りの部分(図中の右側の部分)に設けられている。ベース部材30の中空部32内には、点火器(スクイブ)40が配置されており、ベース部材30と点火器40との間には、樹脂成形部34が位置している。ベース部材30の燃焼室17側の端部には、有底筒状のカップ状部材35が取付けられており、この有底筒状のカップ状部材35の内部の空間である伝火室36には、伝火薬(エンハンサ)37が収容されている。
ベース部材30の外周面(すなわち円筒状部材10の内周面と対向する面)には、凹部33が周方向に延びるように設けられており、この凹部33には、シール部材38が収容されている。シール部材38は、円筒状部材10とベース部材30との間に生じる隙間を気密に封止するためのものであり、これによってシリンダ型ガス発生器1Aの外部と点火室16との間の気密性が確保されることになる。また、ベース部材30の内周面と点火器40との間は、上述のように樹脂成形部34によって封止されており、これによってシリンダ型ガス発生器1Aの外部と点火室16との間の気密性が確保されている。
なお、上述のシール部材38としては、十分な耐熱性および耐久性を有する部材が用いられることが好ましく、たとえばエチレンプロピレンゴムの一種であるEPDM樹脂製のOリング等が好適に利用可能である。当該シール部材38は、円筒状部材10とベース部材30とのかしめ固定の際に、これら部材間に挿入されて取付けられる。なお、シール部材38が介装される部分に別途液状のシール剤を塗布して硬化させておけば、さらに高い気密性を得ることができる。
また、上述の樹脂成形部34は、たとえばインサート成形によって形成され、その原材料としては、エポキシ樹脂等に代表される熱硬化性樹脂や、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアミド樹脂(たとえばナイロン6やナイロン66等)、ポリプロピレンスルフィド樹脂、ポリプロピレンオキシド樹脂等に代表される熱可塑性樹脂等が利用可能である。
点火器40は、火炎を発生させるための点火装置であり、点火部41と端子ピン42とを含んでいる。点火部41は、その内部に作動時において着火する点火薬と、この点火薬を燃焼させるための抵抗体とを含んでいる。端子ピン42は、点火薬を着火させるために点火部41に接続されている。より具体的には、点火器40は、一対の端子ピン42を挿通・保持する基部と、基部上に取付けられたスクイブカップとを備えており、スクイブカップ内に挿入された端子ピン42の先端を連結するように抵抗体(ブリッジワイヤ)が取付けられ、この抵抗体を取り囲むようにまたはこの抵抗体に接するようにスクイブカップ内に点火薬が充填されている。抵抗体としては一般にニクロム線等が利用され、点火薬としては一般にZPP(ジルコニウム・過塩素酸カリウム)、ZWPP(ジルコニウム・タングステン・過塩素酸カリウム)、鉛トリシネート等が利用される。スクイブカップは、一般に金属製またはプラスチック製である。
衝突を検知した際には、端子ピン42を介して抵抗体に所定量の電流が流れる。抵抗体に所定量の電流が流れることにより、抵抗体においてジュール熱が発生し、この熱を受けて点火薬が燃焼を開始する。燃焼により生じた高温の火炎は、点火薬を収納しているスクイブカップを破裂させる。抵抗体に電流が流れてから点火器40が作動するまでの時間は、抵抗体にニクロム線を利用した場合には2ミリ秒以下である。
伝火薬37は、点火器40が作動することによって生じた火炎によって点火され、燃焼することによって熱粒子を発生する。伝火薬37としては、後述するガス発生剤52を確実に燃焼開始させることができるものであることが必要であり、一般的には、B/KNO3等に代表される金属粉/酸化剤からなる組成物などが用いられる。伝火薬37は、粉状のものや、バインダによって所定の形状に成型されたもの等が利用される。バインダによって成型された伝火薬の形状としては、たとえば顆粒状、円柱状、シート状、球状、単孔円筒状、多孔円筒状、タブレット状など種々の形状がある。
燃焼室17は、円筒状部材10、仕切り板15およびクッション材51によって規定され、円筒状部材10の略中央部に設けられている。燃焼室17には、ガス発生剤52が主として収容されている。
ガス発生剤52は、点火器40によって点火された伝火薬37が燃焼することによって生じた熱粒子によって着火され、燃焼することによってガスを発生させるものである。ガス発生剤52は、一般に燃料と酸化剤と添加剤とを含む成型体として形成される。燃料としては、たとえばトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、グアニジン誘導体、アゾジカルボンアミド誘導体、ヒドラジン誘導体等またはこれらの組み合わせが利用される。具体的には、たとえばニトログアニジンや硝酸グアニジン、シアノグアニジン、5−アミノテトラゾール等が好適に利用される。また、酸化剤としては、たとえばアルカリ金属、アルカリ土類金属、遷移金属、アンモニアから選ばれたカチオンを含む硝酸塩等が利用される。硝酸塩としては、たとえば硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等が好適に利用される。また、添加剤としては、バインダやスラグ形成剤、燃焼調整剤等が挙げられる。バインダとしては、たとえばカルボキシメチルセルロースの金属塩、ステアリン酸塩等の有機バインダや、合成ヒドロキシタルサイト、酸性白土等の無機バインダが好適に利用可能である。スラグ形成剤としては窒化珪素、シリカ、酸性白土等が好適に利用可能である。また、燃焼調整剤としては、金属酸化物、フェロシリコン、活性炭、グラファイト等が好適に利用可能である。
ガス発生剤52の成型体の形状には、顆粒状、ペレット状、円柱状、ディスク状など様々な形状のものがある。また、成型体内部に孔を有する有孔状(たとえば単孔筒形状や多孔筒形状等)の成型体も利用される。これらの形状は、シリンダ型ガス発生器1Aが組み込まれるエアバッグ装置の仕様に応じて適宜選択されることが好ましく、たとえばガス発生剤52の燃焼時においてガスの生成速度が時間的に変化する形状を選択するなど、仕様に応じた最適な形状を選択することが好ましい。また、ガス発生剤52の形状の他にもガス発生剤52の線燃焼速度、圧力指数などを考慮に入れて成型体のサイズや充填量を適宜選択することが好ましい。
点火室16と燃焼室17とを区画するクッション材51は、燃焼室17内に収容されたガス発生剤52に接触するように配置されている。このクッション材51は、成型体からなるガス発生剤52が振動等によって粉砕されることを防止する目的で設けられるものであり、好適にはセラミックスファイバの成型体や発泡シリコン等が利用される。このクッション材51は、作動時において伝火薬37の燃焼によって開口または分断し、場合によっては焼失する。
燃焼室17とフィルタ室18とを区画する仕切り板15の中央部には、作動時において燃焼室17とフィルタ室18とを連通する連通孔15aが設けられている。仕切り板15の燃焼室17側に位置する主面には、上記連通孔15aを閉塞するようにシール部材15bが貼付されている。このシール部材15bとしては、片面に粘着部材が塗布されたアルミニウム箔等が利用される。これにより、非作動時における燃焼室17とフィルタ室18との気密性が確保され、燃焼室17内への水分等の混入が防止されることになる。
また、燃焼室17の仕切り板15側に位置する端部には、複数の連通孔19aが設けられた多孔板19が配置されている。多孔板19は、作動時において燃焼室17から放出されるガスの流れを整流するとともに、燃焼室17に収容されたガス発生剤52が未燃焼の状態においてフィルタ室18に移動することを防止するためのものである。そのため、多孔板19に設けられた連通孔19aは、いずれもガス発生剤52の外形よりも小さく形成されるとともに、仕切り板15に設けられた連通孔15aよりも小さく形成されている。
フィルタ室18は、円筒状部材10、閉塞部材20および仕切り板15によって規定され、円筒状部材10の一方端寄りの部分(図中の左側の部分)に設けられている。フィルタ室18には、フィルタ53が収容されている。フィルタ室18は、上述の円筒状部材10の周壁に設けられたガス噴出口11を介して外部と通じている。
フィルタ53は、円筒状部材10の軸方向と同方向に延びる中空開口部53aを有する円筒状の部材からなる。このように円筒状の部材からなるフィルタを利用すれば、作動時においてフィルタ室18を流動する作動ガスの流動抵抗が低く抑えられ、効率的なガスの流動が実現可能となる。フィルタ53は、たとえばステンレス鋼や鉄鋼等の金属からなる線材や網材を巻き回したものやプレス加工することによって押し固めたもの等が利用される。具体的には、メリヤス編みの金網や平織りの金網、クリンプ織りの金属線材の集合体等が利用される。フィルタ53は、燃焼室17にて発生したガスがこのフィルタ53中を通過する際に、ガスが有する高温の熱を奪い取ることによってガスを冷却する冷却手段として機能するとともに、ガス中に含まれる残渣(スラグ)等を除去する除去手段としても機能する。
閉塞部材20は、フィルタ室18を規定する部分の主面の中央部に当該フィルタ室18側に向けて突出する突出部22を有している。この突出部22は、フィルタ53の中空開口部53aにその全体が挿し込まれている。
なお、シリンダ型ガス発生器1Aのベース部材30が配置された方の端部には、雌型コネクタ(不図示)が取付けられる。この雌型コネクタは、シリンダ型ガス発生器1Aとは別途設けられる衝突検知センサからの信号を伝達するハーネスの雄型コネクタが接続される部位である。雌型コネクタには、必要に応じてショーティングクリップ(不図示)が取付けられる。このショーティングクリップは、シリンダ型ガス発生器1Aの搬送時等において静電放電等によってシリンダ型ガス発生器1Aが誤動作することを防止するために取付けられるものであり、エアバッグ装置への組付け段階においてハーネスの雄型コネクタが雌型コネクタに挿し込まれることによってその端子ピン42への接触が解除されるものである。
次に、以上において説明したシリンダ型ガス発生器1Aの作動時における動作について説明する。本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aが組み込まれたエアバッグ装置が搭載された車両が衝突した場合には、車両に別途設けられた衝突検知手段によって衝突が検知され、これに基づいて点火器40が作動する。点火器40が作動すると、点火薬の燃焼によって点火部41内の圧力が上昇し、これによって点火部41が破裂し、火炎が点火部41の外部へと流出する。点火室16に収容された伝火薬37は、点火器40が作動することによって生じた火炎によって点火されて燃焼し、多量の熱粒子を発生させる。この伝火薬37の燃焼により、伝火室36内の圧力が上昇し、これによってカップ状部材35が破裂し、上述の熱粒子がクッション材51へと至る。クッション材51へと達した熱粒子は、クッション材51を燃焼させてこれを開口または分断し、これによって熱粒子が燃焼室17に流入してガス発生剤52へと至る。
流れ込んだ熱粒子により、ガス発生剤52が着火されて燃焼し、多量のガスが発生する。このガス発生剤52の燃焼により、燃焼室17内の圧力が上昇し、これによってシール部材15bの封止が破られ、発生したガスがフィルタ室18へと流れ込む。そして、流れ込んだガスは、フィルタ53の中空開口部53aを流動し、その後フィルタ53を経由して所定の温度にまで冷却され、ガス噴出口11からシリンダ型ガス発生器1Aの外部へと噴出される。ガス噴出口11から噴出されたガスは、エアバッグの内部に導かれてエアバッグを膨張・展開させる。
図3は、図2に示す領域IIIの拡大断面図であり、図4は、図2に示す領域IVの拡大断面図である。次に、図2ないし図4を参照して、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器のフィルタの組付構造について詳説する。
図2に示すように、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aにおいては、フィルタ53が円筒状部材10に対して同軸上に配置・固定される。フィルタ53は、円筒状部材10に内挿されてかしめ固定された仕切り板15と、円筒状部材10の一方の開口端にその一部が内挿されてかしめ固定された閉塞部材20とによって軸方向に挟み込まれることにより、円筒状部材10に対して固定される。ここで、円筒状部材10に対するフィルタ53の位置決め(センタリング)は、閉塞部材20に設けられた突出部22と、仕切り板15を円筒状部材10に対してかしめ固定するための一対の第2かしめ部13のうちのフィルタ室18側に位置するかしめ部とによって行なわれる。
より詳細には、図3に示すように、閉塞部材20に設けられた突出部22は、その大きさがフィルタ53に設けられた中空開口部53aに挿し込み可能な大きさに調整されており、当該突出部22がフィルタ53の中空開口部53aに挿し込まれることによってフィルタ53の一端部が閉塞部材20によって保持されている。組付け後において、突出部22の側面22aは、フィルタ53の内周面53bに当接しており、フィルタ53の閉塞部材20側の端面は、閉塞部材20の主面に当接している。このように構成することにより、フィルタ53の一端部は、閉塞部材20に設けられた突出部22によって円筒状部材10に対する位置決め(センタリング)が行なわれた状態で閉塞部材20によって保持されることになる。なお、閉塞部材20とフィルタ53との密着性を高めるためには、閉塞部材20の突出部22がフィルタ53の中空開口部53aに対して圧入されることが好ましい。
一方、図4に示すように、フィルタ53の他端部は、円筒状部材10に設けられたかしめ部13のうちのフィルタ室18側に位置するかしめ部によって径方向内側に向けて挟み込まれることによって保持されている。組付け後において、上記かしめ部のフィルタ室18側の頂部(頂面)は、フィルタ53の外周面53cに当接しており、フィルタ53の仕切り板15側の端面は、仕切り板15の主面に当接している。このように構成することにより、フィルタ53の他端部は、円筒状部材10に設けられた上記かしめ部によって円筒状部材10に対する位置決め(センタリング)が行なわれた状態で円筒状部材10によって保持されることになる。なお、好適には、フィルタ53に対して上記かしめ部が圧接する程度にまで上記円筒状部材10のかしめが行なわれていることが好ましい。
このようなフィルタ53の組付構造を採用することにより、軸方向の両端部において円筒状部材10に対するフィルタ53の位置決め(センタリング)が行なわれる。そのため、円筒状部材10に対するフィルタ53の位置決めが高精度に行なえ、組付け後においてこれら部材が同軸上に精度よく配置されるようになる。したがって、フィルタ53に設けられた中空開口部53aと仕切り板15に設けられた連通孔15aとの位置決めも高精度に行なわれることになり、上記連通孔15aを介してフィルタ53の軸方向端面が燃焼室17に露出することが確実に防止でき、作動時において燃焼室17に生じる高圧が直接フィルタ53の軸方向端面に加わってフィルタ53が変形することが防止できる。また、仕切り板15は、上述のように円筒状部材10の周壁を径方向内側に向けて縮径させることによって設けられた一対の第2かしめ部13によってその周縁が円筒状部材10の軸方向において挟み込まれて固定されているため、十分な固定強度をもって円筒状部材10にかしめ固定されており、そのため作動時において燃焼室17に生じた高圧によっても仕切り板15が変形や移動を起こすことがなく円筒状部材10によって確実に保持されることになり、フィルタ53が仕切り板15によって保護され、変形することが確実に防止されるようにもなる。
また、上記組付構造を採用した場合には、フィルタ53の閉塞部材20側の端面が閉塞部材20に当接する(好適には圧接する)ばかりでなく、フィルタ53の閉塞部材20側の端部における内周面53bが閉塞部材20に設けられた突出部22の側面22aに当接する(好適には圧接する)ことになる。このため、フィルタ53の閉塞部材20に対する密着部の面積が増大し、当該フィルタ53の端部におけるガスの漏出を確実に防止することができる。なお、このようにフィルタ53の内周面53b側に密着部を設ける構成とすれば、フィルタ53の外周面53c側に密着部を設ける構成とした場合(たとえば上述の特許文献1に開示のシリンダ型ガス発生器の構成とした場合)に比べ、同じだけ軸方向に密着距離を伸ばした場合にも密着部の面積の増大を少なく抑えることができる。したがって、密着部の面積が必要以上に大きくなることが防止でき、挿し込み(好適には圧入)の際に生じ得るフィルタ53の変形が十分に抑制可能となるため、別途フィルタ53の変形を防止するための薄板状の筒をフィルタ53の内周面53bに取り付ける必要もなく、部品点数の増加を抑制することができる。したがって、製造コストを削減することも可能になる。
さらには、上記組付構造を採用した場合には、非常に簡便な作業でフィルタ53を円筒状部材10に組付けることが可能になる。具体的には、円筒状部材10にかしめ固定された閉塞部材20の突出部22がフィルタ53の中空開口部53aに挿し込まれた(好適には圧入された)状態となるようにフィルタ53を閉塞部材20に取り付け、その後、仕切り板15を円筒状部材10に内挿してこれをフィルタ53側に向けて押し付けた状態でかしめ固定を行なうことにより、フィルタ53の円筒状部材10に対する組付けが完了する。したがって、組付け作業が従来に比して煩雑化することもなく、製造コストが増大することもない。
また、上記組付構造において、閉塞部材20に設けられた突出部22がフィルタ53の中空開口部53aに圧入されるように構成するとともに、フィルタ53の外周面53cが上記かしめ部によって圧接された状態となるように構成すれば、組付け後におけるフィルタの保持をより確実に行なうことができるようにもなる。
以上において説明したように、本実施の形態の如くのシリンダ型ガス発生器1Aとすることにより、フィルタ53の円筒状部材10に対する位置決めが容易かつ高精度に行なえるようになる。したがって、組付け性の向上と製品性能の確保の両立が実現されたシリンダ型ガス発生器を安価に製造することができるようになる。
なお、閉塞部材20に設けられる突出部22の軸方向長さとしては、そのフィルタ53の内周面に当接する部分の軸方向長さ(圧入の場合には圧入しろ)H(図1参照)が、フィルタ53の軸方向長さL(図1参照)との関係において、H≧2mmかつ1/10≦H/L≦1/4の条件を充足していることが好ましい。このように構成すれば、装置を大型化することなく組付け性の向上と製品性能の確保の両立が実現できる。
具体的には、H<2mmまたはH/L<1/10とした場合には、フィルタ53の内周面53bと突出部22の側面22aとが当接(好適には圧接)することによって構成される密着部の軸方向長さが不足し、当該部分を介してのガスの漏洩、すなわちフィルタ53を経由せずにガスがシリンダ型ガス発生器1Aから噴出されるおそれが生じ得ることになる。一方、H/L>1/4とした場合には、突出部22がガスの流動を阻害してフィルタ53の閉塞部材20側の端部を経由するガス量が低下することになり、必要な冷却効率を得ることができなくなるおそれが生じ得る。なお、このようなフィルタ53の閉塞部材20側の端部を経由するガス量の低下を効果的に防止する対策としては、突出部22の先端を湾曲状(図3参照)あるいはテーパ状の先細形状とし、この部分を風向板として機能させてガスがフィルタ53の当該部分に導かれるようにすることが考えられる。
図5および図6は、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器の変形例における閉塞部材近傍の拡大断面図である。次に、これらの図を参照して、本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器の変形例について説明する。
上述の本実施の形態におけるシリンダ型ガス発生器1Aにおいては、突出部22の先端の形状を湾曲状とした場合を例示して説明を行なったが、先端部の形状は特に限定されるものではなく任意である。たとえば図5に示すように、突出部22の先端の形状を平面にて構成してもよい。このように構成した場合には、挿し込み(好適には圧入)の際にフィルタ53に変形が生じないようにするために図示するように突出部22の先端面の周縁に傾斜面を設けることが好ましい。
また、上述の実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器1Aにおいては、閉塞部材20を所定の厚みを有する円盤状の部材にて構成した場合を例示して説明を行なったが、閉塞部材20は必ずしも円盤状である必要はない。たとえば、図6に示すように、フィルタ室18側の主面とは異なる方向の軸方向端面(すなわち、シリンダ型ガス発生器の露出表面を構成する端面)に凹部23が設けられた形状の閉塞部材を利用することも可能である。このような形状の閉塞部材を利用すれば、閉塞部材20の重量を比較的小さく抑えることが可能になり、シリンダ型ガス発生器全体としての重量を軽量化することが可能になる。なお、上記凹部23の形成は、冷間鍛造によって容易に行なうことができるため、コストの増加を抑制することも可能である。
(実施の形態2)
図7は、本発明の実施の形態2におけるT字型ガス発生器の外観構造を示す図であり、図7(A)は正面図、図7(B)は上面図である。また、図8は、本実施の形態におけるT字型ガス発生器の内部構造を示す図であり、図7(B)に示すVIII−VIII線に沿った断面図である。なお、上述の実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器1Aと同様の部分については図中同一の符号を付し、その説明はここでは繰り返さない。
図7(A)、図7(B)および図8に示すように、本実施の形態におけるT字型ガス発生器1Bは、長尺略円柱状の外形を有しており、一対の円筒状部材10と、一対の閉塞部材20と、連結部材60と、ベース部材30とを含んでいる。一対の円筒状部材10のそれぞれは、軸方向の一端に開口を、他端に底板部10aを有する長尺の部材からなる。底板部10aは、たとえば円盤状の板部材が溶接等によって円筒状部材10の他端に接合されることによって形成されている。一対の閉塞部材20のそれぞれは、所定の厚みを有する円盤状の部材からなり、その周面にかしめ固定のための溝21を有している。連結部材60は、T字型の中空管からなり、その3方に開口端を有している。ベース部材30は、中空部を有する筒状の部材からなり、その外周面の所定位置にかしめ固定のための溝31を有している。なお、上記連結部材60は、他の部材と同様にステンレス鋼や鉄鋼、アルミニウム合金、ステンレス合金等の金属製の部材からなる。
連結部材60の対面する位置にある一対の開口端のそれぞれには、上記一対の円筒状部材10の有底側の端部がそれぞれ挿し込まれており、これら連結部材60と一対の円筒状部材10とが溶接部61によって溶接されて固定されている。一方、連結部材60の残る一つの開口端には、ベース部材30がかしめ固定されている。なお、連結部材60に対するベース部材30のかしめ固定には、上述の実施の形態1において説明した円筒状部材10に対するベース部材30に準じた八方かしめが採用されている。
一対の円筒状部材10の開口端のそれぞれには、当該開口端を閉塞するように閉塞部材20が取り付けられてかしめ固定されている。また、一対の円筒状部材10のそれぞれには、その軸方向の所定位置に円盤状の仕切り板15がかしめ固定されている。なお、円筒状部材10に対する閉塞部材20のかしめ固定には、上述の実施の形態1において説明した八方かしめが採用されており、仕切り板15の円筒状部材10に対するかしめ固定には、上述の実施の形態1において説明した八方かしめが採用されている。
一対の円筒状部材10の閉塞部材20が取付けられた側の端部近傍の周壁には、ガス噴出口11がそれぞれ設けられている。このガス噴出口11は、T字型ガス発生器1Bの内部において発生したガスを外部に噴出するための穴であり、円筒状部材10の周方向および軸方向に沿って複数個設けられている。
一対の円筒状部材10、一対の閉塞部材20、連結部材60およびベース部材30によって規定されるT字型ガス発生器1Bの内部の空間には、点火室16、一対の燃焼室17および一対のフィルタ室18が設けられている。上述の仕切り板15は、それぞれの円筒状部材10の内部において燃焼室17とフィルタ室18とを区画している。一方、点火室16と一対の燃焼室17のそれぞれとは、一対の円筒状部材10のそれぞれの底板10aによって区画されている。
点火室16は、連結部材60、一対の円筒状部材10のそれぞれの底板10aおよびベース部材30によって主として規定され、T字型ガス発生器1Bの中央部に設けられている。上述の実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器1Aにおいては、点火器40の点火部41を覆うようにカップ状部材35がベース部材30に取り付けられていたが、本実施の形態におけるT字型ガス発生器1Bにおいては、ベース部材30にこのようなカップ状部材は取り付けられていない。ベース部材30の中空部には、点火器40が取り付けられている。また、点火室16には、伝火薬37が収容されている。
一対の円筒状部材10のそれぞれの底板10aには、作動時において点火室16と燃焼室17とを連通する連通孔10bが設けられている。この一対の底板10aの点火室16側に位置する主面には、上記連通孔10bを閉塞するようにシール部材10cが貼付されている。このシール部材10cとしては、片面に粘着部材が塗布されたアルミニウム箔等が利用される。これにより、非作動時における点火室16と燃焼室17との気密性が確保され、点火室16内および燃焼室17内への水分等の混入がそれぞれ防止されることになる。
一対の燃焼室17は、円筒状部材10の周壁および底板10aと仕切り板15とによってそれぞれ規定され、上述の点火室16を軸方向に挟み込む位置に設けられている。一対の燃焼室17のそれぞれには、ガス発生剤52が主として収容されている。また、円筒状部材10の底板10aの燃焼室17側の主面には、クッション材51が配置されている。
一対のフィルタ室18は、円筒状部材10、閉塞部材20および仕切り板15によってそれぞれ規定され、上述した点火室16およびこれを挟み込む位置にある一対の燃焼室17をさらに軸方向に挟み込む位置に設けられている。一対のフィルタ室18のそれぞれには、円筒状部材10の軸方向と同方向に延びる中空開口部53aを有するフィルタ53が収容されている。一対のフィルタ室18のそれぞれは、上述した一対の円筒状部材10の周壁にそれぞれ設けられたガス噴出口11を介して外部と通じている。
次に、以上において説明したT字型ガス発生器1Bの作動時における動作について説明する。本実施の形態におけるT字型ガス発生器1Bが組み込まれたエアバッグ装置が搭載された車両が衝突した場合には、車両に別途設けられた衝突検知手段によって衝突が検知され、これに基づいて点火器40が作動する。点火器40が作動すると、点火薬の燃焼によって点火部41内の圧力が上昇し、これによって点火部41が破裂し、火炎が点火部41の外部へと流出する。点火室16に収容された伝火薬37は、点火器40が作動することによって生じた火炎によって点火されて燃焼し、多量の熱粒子を発生させる。この伝火薬37の燃焼により、点火室16内の圧力が上昇し、これによってシール部材10cの封止が破られ、上述の熱粒子が連通孔10bを介して点火室16の両側に位置する一対の燃焼室17のそれぞれに流入する。流入した熱粒子はクッション材51へと至り、クッション材51を燃焼させてこれを開口または分断し、それぞれガス発生剤52へと至る。
流れ込んだ熱粒子により、点火室16の両側に位置する一対の燃焼室17のそれぞれにおいてガス発生剤52が着火されて燃焼し、多量のガスが発生する。このガス発生剤52の燃焼により、一対の燃焼室17内の圧力がそれぞれ上昇し、これによってシール部材15bの封止が破られ、発生したガスが一対のフィルタ室18のそれぞれへと流れ込む。そして、流れ込んだガスは、フィルタ53の中空開口部53aを流動し、その後フィルタ53を経由して所定の温度にまで冷却され、ガス噴出口11からT字型ガス発生器1Bの外部へとそれぞれ噴出される。ガス噴出口11から噴出されたガスは、エアバッグの内部に導かれてエアバッグを膨張・展開させる。このように、本実施の形態におけるT字型ガス発生器1Bにおいては、単一の点火器を利用して異なるガス出力をハウジングの軸方向の両端部から得ることができる。
上述した本実施の形態におけるT字型ガス発生器1Bにおいても、上述の実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器1Aで採用した構造と同様のフィルタの組付構造が採用されており、一対のフィルタ53のそれぞれが対応する円筒状部材10に対して同軸上に配置・固定されている。一対のフィルタ53のそれぞれは、円筒状部材10に内挿されてかしめ固定された仕切り板15と、円筒状部材10の一方の開口端にその一部が内挿されてかしめ固定された閉塞部材20とによって軸方向に挟み込まれて円筒状部材10に対して固定されている。ここで、円筒状部材10に対する一対のフィルタ53のそれぞれの位置決め(センタリング)は、閉塞部材20に設けられた突出部22と、仕切り板15を円筒状部材10に対してかしめ固定するための一対の第2かしめ部13のうちのフィルタ室18側に位置するかしめ部とによって行なわれている。このように構成することにより、上述の実施の形態1において説明した効果と同様の効果を得ることができる。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器の外観構造を示す図であり、(A)は正面図、(B)は右側面図である。 本発明の実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器の内部構造を示す図であり、図1(A)および図1(B)に示すII−II線に沿った断面図である。 図2に示す領域IIIの拡大断面図である。 図2に示す領域IVの拡大断面図である。 本発明の実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器の変形例における閉塞部材近傍の拡大断面図である。 本発明の実施の形態1におけるシリンダ型ガス発生器の他の変形例における閉塞部材近傍の拡大断面図である。 本発明の実施の形態2におけるT字型ガス発生器の外観構造を示す図であり、(A)は正面図、(B)は上面図である。 本発明の実施の形態2におけるT字型ガス発生器の内部構造を示す図であり、図7(B)に示すVIII−VIII線に沿った断面図である。
符号の説明
1A シリンダ型ガス発生器、1B T字型ガス発生器、10 円筒状部材、10a 底板、10b 連通孔、10c シール部材、11 ガス噴出口、12 第1かしめ部、13 第2かしめ部、14 第3かしめ部、15 仕切り板、15a 連通孔、15b シール部材、16 点火室、17 燃焼室、18 フィルタ室、19 多孔板、19a 連通孔、20 閉塞部材、21 溝、22 突出部、22a 側面、23 凹部、30 ベース部材、31 溝、32 中空部、33 凹部、34 樹脂成形部、35 カップ状部材、36 伝火室、37 伝火薬、38 シール部材、40 点火器、41 点火部、42 端子ピン、51 クッション材、52 ガス発生剤、53 フィルタ、53a 中空開口部、53b 内周面、53c 外周面、60 連結部材、61 溶接部。

Claims (5)

  1. ガス発生剤が収容された燃焼室およびフィルタが収容されたフィルタ室を内部に含み、前記フィルタ室を規定する部分の周壁にガスを噴出するためのガス噴出口が設けられてなる長尺の円筒状部材と、
    前記円筒状部材の内部に位置し、前記円筒状部材の内部の空間を軸方向に前記燃焼室と前記フィルタ室とに区画するとともに、中央部に前記燃焼室と前記フィルタ室とを連通する連通孔が設けられてなる円盤状の仕切り板と、
    前記仕切り板から見て前記燃焼室側に位置する点火器と、
    前記仕切り板から見て前記フィルタ室側に位置する前記円筒状部材の開口端に少なくともその一部が内挿されることによって当該開口端を閉塞する閉塞部材とを備え、
    前記フィルタは、前記円筒状部材の軸方向と同方向に延びる中空開口部を有する円筒状の部材からなり、
    前記閉塞部材は、前記フィルタ室を規定する部分の主面の中央部から前記フィルタ室側に向けて突出しかつ前記フィルタの内周面に当接する突出部を有し、前記円筒状部材の前記周壁に対向する周面に設けられた溝部に前記円筒状部材の前記周壁を径方向内側に向けて縮径させることによって設けられた第1かしめ部が係合することによって前記円筒状部材に固定され、
    前記仕切り板は、前記円筒状部材の前記周壁を径方向内側に向けて縮径させることによって当該仕切り板を挟む位置に一対設けられた第2かしめ部によりその周縁が前記円筒状部材の軸方向において挟み込まれることによって前記円筒状部材に固定され、
    前記フィルタの軸方向の一端部は、当該一端部に含まれる前記フィルタの一端面が前記閉塞部材に当接した状態で、前記閉塞部材に設けられた前記突出部が前記フィルタの前記中空開口部に挿し込まれることによって前記閉塞部材に固定され、
    前記フィルタの軸方向の他端部は、当該他端部に含まれる前記フィルタの他端面が前記仕切り板に当接した状態で、前記一対の第2かしめ部のうちの前記フィルタ室側に位置するかしめ部によって径方向内側に挟み込まれることによって前記円筒状部材に固定されている、ガス発生器。
  2. 前記閉塞部材に設けられた前記突出部は、前記フィルタの前記中空開口部に圧入されている、請求項1に記載のガス発生器。
  3. 前記フィルタの軸方向長さLおよび前記閉塞部材に設けられた前記突出部の前記フィルタの内周面に当接する部分の軸方向長さHが、H≧2mmかつ1/10≦H/L≦1/4の条件を充足している、請求項1または2に記載のガス発生器。
  4. 前記一対の第2かしめ部のうちの前記フィルタ室側に位置するかしめ部は、前記フィルタの外周面に圧接している、請求項1から3のいずれかに記載のガス発生器。
  5. 前記閉塞部材は、前記突出部が設けられていない側の軸方向端面に凹部を有している、請求項1から4のいずれかに記載のガス発生器。
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