JP2008246923A - ヒートラミネーション方法及び装置 - Google Patents

ヒートラミネーション方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ラミネートシートにおけるカールの発生を効果的に防止する。
【解決手段】感熱性接着剤8を有するカバーフィルム7をヒートロール2により加熱し、カバーフィルム7を感熱性接着剤8を介して基材9に接着することによりラミネートシート10を製造するヒートラミネーション方法であって、ヒートロール2を支持装置と断熱してロール加熱装置6で加熱することによりヒートロール2の長手方向の表面温度が一定になるように制御すると共に、ヒートロール2の表面温度を、少なくとも感熱性接着剤8の活性化温度に加熱することによりラミネートシート10のカールを防止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、感熱性接着剤を有するカバーフィルムを基材にラミネートしてラミネートシートを製造する際におけるラミネートシートのカールを防止するようにしたヒートラミネーション方法及び装置に関する。
近年、感熱性接着剤を備えたカバーフィルムをヒートロールにより加熱してカバーフィルムを感熱性接着剤を介して基材にラミネートすることによりラミネートシートを製造するヒートラミネーション装置が提案されている。図8、図9はヒートラミネーション装置を構成する圧着装置の一例を示したもので、圧着装置1はニップ部Nを形成するようにしたヒートロール2と弾性ロール3を支持装置であるハウジング4に対して平行に且つ回転可能に有している。図8中、5はヒートロール2の軸2aをハウジング4に回転可能に支持する軸受である。
ヒートロール2の軸中心部にはロール加熱装置6が挿入されており、このロール加熱装置6によってヒートロール2の表面温度が所定の温度で且つヒートロール2の長手方向で均一温度になるように調節することが行われている。図9中、7はカバーフィルムであり、該カバーフィルム7の一側面には所定の温度に加熱すると活性化して接着力を発揮する感熱性接着剤8の層が一体に設けてあり、カバーフィルム7は感熱性接着剤8の面が外側を向くようにヒートロール2に巻付けてニップ部Nへ供給するようにしている。又、9は紙等の基材であり、該基材9は印刷を行うこと等によって保護する必要がある面を弾性ロール3の外側に向けるようにしてニップ部Nへ供給するようにしている。
従って、ヒートロール2により加熱されて感熱性接着剤8が活性化したカバーフィルム7はニップ部Nにおいて基材9に圧着され、カバーフィルム7が感熱性接着剤8を介して基材9に接着されることにより、基材9の印刷等が施された保護すべき面がカバーフィルムでカバーされたラミネートシート10が製造される。
又、上記ヒートラミネーション装置と関連する一般的技術水準を示すものとしては、特許文献1がある。特許文献1は、前段の熱圧着用ニップロールと後段の冷却用ニップロールとを備えてカバーフィルムを基材に接着することによりラミネートシートを製造する装置において、後段における冷却用ニップロールの冷却金属ロールの表面温度が15〜65℃になるようにし、冷却用ニップロールのニップ圧が10〜90kg/cm2になるようにし、カバーフィルムと基材が熱圧着用ニップロールのニップ部から冷却用ニップロールのニップ部に至るまでの走行に要する時間を2秒以内とすることが示されている。この特許文献1では、カバーフィルムとして一般に多様されている無延伸性ポリプロピレン系フィルムの場合には、加熱金属ロールにより加熱されたラミネートシートを冷却用ニップロールで急冷することによってカバーフィルムのフィルム面の結晶化を抑えることができ、これによって熱収縮を押えてラミネートシートがカールする等の不具合を防止できるとしている。
特開平06−155579号公報
しかし、図8、図9に示したように、ロール加熱装置6でヒートロール2を加熱する際には、ヒートロール2の表面の温度が長手方向で均一になるように加熱することが困難であった。即ち、ヒートロール2はその軸2aが軸受5を介してハウジング4に支持されているために、加熱したヒートロール2の熱は軸2aから軸受5を介してハウジング4に伝わって逃げるために軸2a側端部が冷却され、従ってヒートロール2の表面温度は中央部が高く両端部が低くなった温度差を生じる。
本発明者らは、ヒートロール2の両端部の温度が60℃になるように加熱した状態においてヒートロール2の表面温度を計測する試験を実施した。その結果、ヒートロール2の長手方向中央部の温度は略65〜70℃となっており、ヒートロール2の長手方向中央部の温度は両端部の温度に対して略5〜10℃程度高くなっていることが判明した。このとき、ハウジング4の軸受5が取り付けられた位置の温度は略50℃であった。
このように、従来のヒートロール2は両端部に対して長手方向中央部の温度が高くなるために、ヒートロール2によって加熱されるカバーフィルム7は幅方向中央部での伸びが両端部に対して大きくなり、従って基材9に接着されて冷却された際のカバーフィルム7の縮みは長手方向中央部で大きく両端部では小さくなる現象が生じる。このようにカバーフィルム7の縮みが幅方向位置で異なること、加熱されていないために伸縮が少ない基材9に接着されて冷却される際の基材9との縮みの差によって、ラミネートシート10がカールするという問題を有していた。
又、従来、ヒートロール2では、ロール表面の温度が長手方向で大きい温度差を有するために、感熱性接着剤8を確実に活性化させて接着不良部が生じないようにするには、ヒートロール2の表面温度を感熱性接着剤8の活性化温度より十分に高い余裕を持たせた温度に加熱する必要があった。又、カバーフィルム7を直接ニップ部Nに導くと、ヒートロール2の熱はカバーフィルム7を介して感熱性接着剤8に伝えられるために伝熱による加熱の遅れがあり、更に、感熱性接着剤8が基材9に接着される時にはカバーフィルム7が常温(例えば25℃)の基材9によって冷却されて温度降下するため、この感熱性接着剤8の加熱の遅れ及び基材9による冷却による温度降下、更には室温の変化等を考慮して、余裕を持った高い温度で加熱することにより、感熱性接着剤8が確実に活性化されるようにしていた。
しかし、このようにヒートロール2の温度を高く保持した場合に、両端部の温度が基準となるため、ヒートロール2の長手方向中央部の温度は更に略5〜10℃程度高くなってしまい、このためにカバーフィルム7の縮みは更に大きくなり、基材9に接着されて冷却される際の基材9との縮みの差も更に大きくなり、よって、ラミネートシート10のカールが更に強く発生するという問題を有していた。
又、特許文献1では、熱圧着用ニップロールで接着した後のラミネートシートの温度、ニップ圧、冷却時間を制御することによって、ラミネートシートのカール等の問題を防止しようとしているが、ラミネートシート(或いはフィルム)のカール発生の問題の1つの要因としては、熱圧着用ニップロールによってカバーフィルムを加熱する際に熱膨張による伸びが生じ、続いて接着したラミネートシートが冷却される際にカバーフィルムが縮み、このカバーフィルムの縮みと基材の縮みの差があることによって起こると考えられる。従って、特許文献1のように冷却金属ロールの表面温度やニップ圧や冷却時間を高い精度で制御することによって得られるラミネートシートのカール防止効果よりも更に高いカール防止効果が発揮できる技術の出現が望まれている。
本発明は、上記実情に鑑みてなしたもので、ラミネートシートにおけるカールの発生を効果的に防止できるようにしたヒートラミネーション方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、感熱性接着剤を有するカバーフィルムをヒートロールにより加熱し、加熱したカバーフィルムをヒートロールと弾性ロールとの間で感熱性接着剤を介して基材に接着することによりラミネートシートを製造するヒートラミネーション方法であって、ヒートロールを支持装置と断熱してロール加熱装置で加熱することによりヒートロールの長手方向の表面温度が一定になるように制御すると共に、ヒートロールの表面温度を、少なくとも感熱性接着剤の活性化温度に加熱することによりラミネートシートのカールを防止することを特徴とするヒートラミネーション方法、に係るものである。
上記ヒートラミネーション方法において、ヒートロールの長手方向中央部と両端部との表面温度の差を2.5℃以下に保持することは好ましい。
又、上記ヒートラミネーション方法において、ヒートロールに導くカバーフィルムを一定の低張力に制御することは好ましい。
又、上記ヒートラミネーション方法において、弾性ロールに導く基材を前記ヒートロールの表面温度と同等以下の温度に加熱することは好ましい。
又、上記ヒートラミネーション方法において、基材は帯状の連続材であってもよい。
又、上記ヒートラミネーション方法において、基材は枚葉であってもよい。
本発明は、感熱性接着剤を有するカバーフィルムをヒートロールにより加熱し、加熱したカバーフィルムをヒートロールと弾性ロールとの間で感熱性接着剤を介して基材に接着することによりラミネートシートを製造するヒートラミネーション装置であって、ヒートロールの内部にはヒートロールの長手方向の表面温度を調節可能なロール加熱装置が挿入され、且つヒートロールの両端は断熱材を介して支持装置に支持されていることを特徴とするヒートラミネーション装置、に係るものである。
上記ヒートラミネーション装置において、ヒートロールの長手方向の表面温度を検出してヒートロールの温度を調節するための温度検出器を備えていることは好ましい。
又、上記ヒートラミネーション装置において、温度検出器は赤外温度センサであってもよい。
又、上記ヒートラミネーション装置において、ヒートロールの表面が黒化処理されていることは好ましい。
又、上記ヒートラミネーション装置において、ヒートロールに対するカバーフィルムの巻付角は少なくとも180゜であることが好ましい。
又、上記ヒートラミネーション装置において、ヒートロールに導くカバーフィルムにループを設け、該ループに重力付加器を吊り下げることによりカバーフィルムに一定の低張力を付与する張力付加装置を備えていることは好ましい。
又、上記ヒートラミネーション装置において、弾性ロールに導く基材を加熱するための基材加熱装置を備えていることは好ましい。
又、上記ヒートラミネーション装置において、基材加熱装置は基材に熱風を吹付ける熱風吹付器であってもよい。
又、上記ヒートラミネーション装置において、基材加熱装置は基材の表面に対峙して設けた電気ヒータであってもよい。
又、上記ヒートラミネーション装置において、基材加熱装置は基材を加熱ロールにより加熱するロール式加熱器であってもよい。
本発明のヒートラミネーション方法及び装置によれば、ヒートロールを支持装置と断熱してロール加熱装置で加熱することによりヒートロールの長手方向の表面温度が一定になるように制御すると共に、ヒートロールの表面温度を、少なくとも感熱性接着剤の活性化温度に加熱するようにしたので、ヒートロールによるカバーフィルムの加熱による伸びを最小限に押えることができ、よって接着後の冷却による幅方向の縮みの差及び基材との縮みの差を小さく押えてラミネートシートがカールする問題を効果的に防止できるという優れた効果を奏し得る。この効果は、基材が連続した帯状材の場合であっても、又、基材が所要の大きさにカットされた枚葉の場合であっても発揮される。
又、ヒートロールの長手方向中央部と両端部との表面温度の差を2.5℃以内に保持することにより、カバーフィルムの幅方向での伸びの差が小さく制限され、更にこれにより、カバーフィルムの加熱温度を感熱性接着剤が活性化する必要最低限の温度に制御することが容易になるので、ラミネートシートがカールする問題を確実に抑制できる効果がある。
ヒートロールに導くカバーフィルムを一定の低張力に制御することにより、カバーフィルムの弾性伸びが最小限に押えられるので、ラミネートシートがカールする問題を抑えられる効果がある。
又、弾性ロールに導く基材をヒートロールの表面温度と同等以下に加熱することにより、感熱性接着剤が基材に接触することにより熱を奪われて温度降下することを防止でき、よって、ヒートロールの表面温度を感熱性接着剤の活性化温度と同等の低い温度に保持しても感熱性接着剤による確実な接着が行われるためラミネートシートがカールする問題を抑制できる効果がある。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1は本発明のヒートラミネーション装置の側面図、図2は図1のII−II方向矢視図である。
図1、図2において1は、上側のヒートロール2と下側の弾性ロール3によってニップ部Nを形成するようにした圧着装置であり、前記弾性ロール3の上側外周面には例えば図示しない印刷機によって上面に印刷が施された、或いは印刷されない紙或いはポリエステル等の基材9が図1の左側からニップ部Nに導かれ、他方、ヒートロール2の外周面には図9と同様に感熱性接着剤8を備えたカバーフィルム7が、感熱性接着剤8が外側を向くように巻き掛けられて加熱された後、図1の左側からニップ部Nに導かれるようになっている。このとき、図1ではニップ部Nに導く基材9が連続した帯状材である場合を例示しているが、基材9は所要の大きさにカットされた枚葉であっても良い。
カバーフィルム7はヒートロール2で加熱されることにより感熱性接着剤8が活性化され、続いてヒートロール2と弾性ロール3のニップ部Nで基材9に圧着されることにより、カバーフィルム7が感熱性接着剤8を介して基材9に接着されることでラミネートシート10が形成され、ラミネートシート10は必要な場合に備えられる打抜装置等を介して巻取装置で巻き取られることにより張力が掛けられている。前記ヒートロール2と弾性ロール3は、ラミネートシート10の引出しによって追従するように回転される。しかし図1、図2ではヒートロール2の回転を駆動するための駆動モータ11を設けている。この駆動モータ11は、ラミネートシート10の製造が終了してヒートロール2の回転が停止した時に、ヒートロール2の表面温度が外部の空気の流れ等によってバラツキを生じ、次のラミネートシート10の製造時にカバーフィルム7が不均一に加熱されるのを防止するために、ラインが停止した際もヒートロール2を回転させておくためのものである。
前記カバーフィルム7は、巻き出し部12から巻き出された後、張力付加装置13を介して前記ヒートロール2に導くようにしている。張力付加装置13は、巻き出し部12から巻き出されたカバーフィルム7をガイドローラ14,15に掛け回した後、駆動モータ16で回転駆動される駆動ローラ17に掛け、続いて支持ローラ18に掛けた後ガイドローラ19及び巻付角度調整ローラ20を介して前記ヒートロール2に導いている。前記駆動ローラ17と支持ローラ18の横方向中間位置には、鉛直方向に延びるガイドレール21が設けてあり、該ガイドレール21には移動ローラ22を備えた重力付加器23が昇降可能に設けてあり、前記駆動ローラ17と支持ローラ18との間のカバーフィルム7を下側に延ばして前記移動ローラ22に掛けることによりループ24を形成している。
上記張力付加装置13は、移動ローラ22と重力付加器23とが加算された重量によってヒートロール2に導かれるカバーフィルム7に小さく設定した一定の低張力を作用するようにしている。更に、張力付加装置13には上下移動する前記重力付加器23の上限位置を検出する上限検出器25と下限位置を検出する下限検出器26が備えてあり、前記重力付加器23が上限検出器25と下限検出器26との間に位置するように前記駆動ローラ17の駆動モータ16を制御するようになっている。
前記カバーフィルム7は、前記巻付角度調整ローラ20によってヒートロール2に対して少なくとも180゜の巻付角αで巻付けられている。図1ではカバーフィルム7は略210゜の巻付角αでヒートロール2に巻付けられている。図2中、27は制御ボックスである。
前記ヒートロール2は、図3に示すように前記カバーフィルム7及び基材9の幅より大きい長さの胴部28を有しており、長手方向両端に備えられる軸2aは、該軸2aに固定した断熱フランジ29(断熱材)を介して支持装置であるハウジング4に備えた軸受5に支持されている。
更に、ヒートロール2の軸中心には貫通穴30が形成してあり、該貫通穴30にはロール加熱装置6が挿入されている。ロール加熱装置6は、胴部28の中央部に位置する中央加熱部6aと、前記胴部28の端部を挟む範囲に設けられる端部加熱部6bとからなる三分割構造を有しており、この構成によってヒートロール2の長手方向の表面温度を中央部と端部とで制御できるようにしている。
前記巻付角度調整ローラ20によってカバーフィルム7が巻き付けられるヒートロール2表面の、カバーフィルム7が巻き付けられない側の巻付角度調整ローラ20とニップ部Nとの間には、ヒートロール2の長手方向の表面温度を検出するための温度検出器31,32,33を設けている。図2の例では、ヒートロール2の長手方向中央部の表面温度を検出する温度検出器31と、カバーフィルム7が巻き付けられる位置である両端部近傍の表面温度を検出する温度検出器32,33とを配置している。この温度検出器31,32,33には赤外温度センサを用いることができる。又、図2では3個の温度検出器31,32,33を設置した場合を例示したが、設置数は任意に変更することができ、又一個の温度検出器を設け、この温度検出器をヒートロール2の軸と平行にトラバースさせて検出を行うようにしてもよい。
前記したように、赤外温度センサによる温度検出器31,32,33を用いてヒートロール2の表面温度を検出する際には、ヒートロール2の表面を黒化処理しておくことが好ましく、このように黒化処理したヒートロール2によればその表面温度を正確に検出することができる。
又、前記基材9におけるニップ部Nの直前位置には、基材9を加熱するための基材加熱装置34を備えている。図1、図4に示す基材加熱装置34は、基材9に熱風を吹付けるようにした熱風吹付器35を設けた場合を示している。
図5に示す基材加熱装置34は、基材9の表面に対峙して電気ヒータ36を設けた場合を示している。
図6に示す基材加熱装置34は、基材9を加熱ロール37により加熱するロール式加熱器とした場合を示している。
尚、上記熱風吹付器35と電気ヒータ36と加熱ロール37はそれぞれ単独で設置してもよく、又複数個設置するようにしてもよく、更に、熱風吹付器35と電気ヒータ36と加熱ロール37を任意に組み合わせて設置してもよい。
次に、上記図示例の作動を説明する。
図1の巻き出し部12から巻き出されたカバーフィルム7は、張力付加装置13のループ24に作用する移動ローラ22と重力付加器23の加算された重量によって小さく設定された一定の低張力が保持された状態でヒートロール2に導かれる。このとき、ヒートロール2に接近して設けた巻付角度調整ローラ20により、前記カバーフィルム7はヒートロール2に対して少なくとも180゜の大きい巻付角αで巻付けられてニップ部Nに導かれる。
一方、図示しない印刷機によって上面に印刷が施された、或いは印刷されない紙或いはポリエステルのような基材9は、図1の左側からニップ部Nに導かれ、このとき基材9はニップ部Nの直前に設けた基材加熱装置34によって加熱される。上記基材9は図1のように連続した帯状材であっても、或いは所要の大きさにカットされた枚葉であっても良い。
ヒートロール2でカバーフィルム7が加熱されることにより感熱性接着剤8が活性化され、カバーフィルム7は基材加熱装置34で加熱された基材9にニップ部Nで圧着され、カバーフィルム7が感熱性接着剤8を介して基材9に接着されたラミネートシート10が製造される。
上記において、前記ヒートロール2は、図3に示すように軸2aが断熱フランジ29(断熱材)を介して支持装置であるハウジング4に支持されており、支持装置との間が断熱されているためにヒートロール2の軸端部が温度降下することが防止されるので、三分割構造に形成されたロール加熱装置6の中央加熱部6aと端部加熱部6bの加熱を調節することによって、ヒートロール2の長手方向の表面温度の差を2.5℃以下の小さい温度差に保持することができた。
本発明者らが行った実験によれば、図7に示すようにヒートロール2の長手方向の表面温度は、中央部と両端部の温度差が略1.5℃の略一定の値に保持することができた。
従って、ヒートロール2の長手方向中央部と両端部との表面温度の差が2.5℃以内に保持されるように保持した状態において、ヒートロール2の表面温度(両端部の表面温度)を、少なくともカバーフィルム7の感熱性接着剤8の活性化温度、例えば感熱性接着剤8の活性化温度と活性化温度+5℃の範囲に制御すると、感熱性接着剤8が確実に活性化し、しかもカバーフィルム7は必要最低限の温度で加熱されるので、カバーフィルム7の加熱による伸びは最低限に押えることができ、よって接着後の冷却による横方向の縮みの差及び基材9との縮みの差を小さく押えてラミネートシート10がカールする問題を効果的に防止することができる。
又、このとき、ヒートロール2の熱がカバーフィルム7を介して感熱性接着剤8に伝えられることにより感熱性接着剤8の加熱の遅れがあっても、前記したようにカバーフィルム7をヒートロール2に対して少なくとも180゜の巻付角αで巻付けているので、感熱性接着剤8はヒートロール2により確実に活性化温度に加熱されてニップ部Nに導かれる。
更に、前記したように、ヒートロール2に導く基材9をヒートロール2の表面温度よりも低いけれども同等温度で加熱するようにしているので、感熱性接着剤8が基材9に接触することによって熱を奪われて温度降下することが防止され、よって前記ヒートロール2の表面温度を感熱性接着剤8の活性化温度と同等の低い温度に保持しても、感熱性接着剤8による確実な接着を図ることが可能になり、更に、基材9を加熱しているので基材9自身も伸びることになり、この伸びた基材9に伸びたカバーフィルム7が接着されるので、冷却される時にはカバーフィルム7と共に基材9も縮むため、縮みの差が小さくなり、よってラミネートシート10がカールする問題を更に確実に抑制することができるようになる。
更に、ヒートロール2に導くカバーフィルム7を張力付加装置13によって一定の低張力に保持するようにしているため、カバーフィルム7の弾性伸びを最小限に押えることができるので、ラミネートシート10がカールする問題を低減できる。
なお、本発明のヒートラミネーション方法及び装置に用いられるカバーフィルム及び基材には種々の材質のものが選定できること、なかでもカバーフイルムの有するポリオレフィン系感熱性接着剤の表面はコロナ処理され且つ処理強度が40mN/m以上であることが望ましい。又、紙を除く基材の感熱接着剤と接する表面はエポキシ樹脂等UVインキ及び感熱圧着剤と馴染む処理がなされていることが望ましい。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明のヒートラミネーション装置の側面図である。 図1のII−II方向矢視図である。 本発明に備える圧着装置のヒートロールと支持装置の断面図である。 基材加熱装置を熱風吹付器とした場合の斜視図である。 基材加熱装置を電気ヒータとした場合の斜視図である。 基材加熱装置を加熱ロールによるロール式加熱器とした場合の側面図である。 本発明におけるヒートロールの長手方向の表面温度が均一化したことを示す側面図である。 従来の圧着装置の構成とヒートロール表面の長手方向の温度差が大きいことを示す側面図である。 図8に示した圧着装置のニップ部の説明図である。
符号の説明
2 ヒートロール
4 ハウジング(支持装置)
6 ロール加熱装置
7 カバーフィルム
8 感熱性接着剤
9 基材
10 ラミネートシート
13 張力付加装置
23 重力付加器
24 ループ
29 断熱フランジ(断熱材)
31,32,33 温度検出器
34 基材加熱装置
35 熱風吹付器
36 電気ヒータ
37 加熱ロール
N ニップ部
α 巻付角

Claims (16)

  1. 感熱性接着剤を有するカバーフィルムをヒートロールにより加熱し、加熱したカバーフィルムをヒートロールと弾性ロールとの間で感熱性接着剤を介して基材に接着することによりラミネートシートを製造するヒートラミネーション方法であって、ヒートロールを支持装置と断熱してロール加熱装置で加熱することによりヒートロールの長手方向の表面温度が一定になるように制御すると共に、ヒートロールの表面温度を、少なくとも感熱性接着剤の活性化温度に加熱することによりラミネートシートのカールを防止することを特徴とするヒートラミネーション方法。
  2. ヒートロールの長手方向中央部と両端部との表面温度の差を2.5℃以下に保持する請求項1に記載のヒートラミネーション方法。
  3. ヒートロールに導くカバーフィルムを一定の低張力に制御する請求項1又は2に記載のヒートラミネーション方法。
  4. 弾性ロールに導く基材を前記ヒートロールの表面温度と同等以下の温度に加熱する請求項1〜3のいずれか1つに記載のヒートラミネーション方法。
  5. 基材が帯状の連続材である請求項1〜4のいずれか1つに記載のヒートラミネーション方法。
  6. 基材が枚葉である請求項1〜4のいずれか1つに記載のヒートラミネーション方法。
  7. 感熱性接着剤を有するカバーフィルムをヒートロールにより加熱し、加熱したカバーフィルムをヒートロールと弾性ロールとの間で感熱性接着剤を介して基材に接着することによりラミネートシートを製造するヒートラミネーション装置であって、ヒートロールの内部にはヒートロールの長手方向の表面温度を調節可能なロール加熱装置が挿入され、且つヒートロールの両端は断熱材を介して支持装置に支持されていることを特徴とするヒートラミネーション装置。
  8. ヒートロールの長手方向の表面温度を検出してヒートロールの温度を調節するための温度検出器を備えている請求項7に記載のヒートラミネーション装置。
  9. 温度検出器が赤外温度センサである請求項8に記載のヒートラミネーション装置。
  10. ヒートロールの表面が黒化処理されている請求項7〜9のいずれか1つに記載のヒートラミネーション装置。
  11. ヒートロールに対するカバーフィルムの巻付角は少なくとも180゜である請求項7〜10のいずれか1つに記載のヒートラミネーション装置。
  12. ヒートロールに導くカバーフィルムにループを設け、該ループに重力付加器を吊り下げることによりカバーフィルムに一定の低張力を付与する張力付加装置を備えている請求項7〜11のいずれか1つに記載のヒートラミネーション装置。
  13. 弾性ロールに導く基材を加熱するための基材加熱装置を備えている請求項7〜12のいずれか1つに記載のヒートラミネーション装置。
  14. 基材加熱装置は基材に熱風を吹付ける熱風吹付器である請求項13に記載のヒートラミネーション装置。
  15. 基材加熱装置は基材の表面に対峙して設けた電気ヒータである請求項13又は14に記載のヒートラミネーション装置。
  16. 基材加熱装置は基材を加熱ロールにより加熱するロール式加熱器である請求項13〜15のいずれか1つに記載のヒートラミネーション装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014166742A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Iwai Giken Co Ltd 熱接着フィルム貼り合わせ方法及び装置
KR101966860B1 (ko) * 2018-10-15 2019-04-08 주식회사 디씨엔 라미네이팅 장치
CN114834051A (zh) * 2022-03-22 2022-08-02 江苏润众环保材料有限公司 一种烟气排放系统用ptfe过滤袋的高温覆膜装置
WO2023115247A1 (zh) * 2021-12-20 2023-06-29 江苏坤泰机械有限公司 全自动防卷曲覆膜机

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