JP2008246086A - アイアンゴルフクラブ - Google Patents

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Abstract

【課題】フェース部の下方側を効果的に撓ませて、スイートスポットを外して打球しても、飛距離の低下を抑制することが可能なアイアンゴルフクラブを提供する。
【解決手段】本発明のゴルフクラブは、打球が成されるフェース面8cを具備したフェース部材8と、フェース部材8を所定のロフト角で止着する止着領域を具備すると共に、ソール部7bを具備したヘッド本体7Hと、このヘッド本体7Hに対して所定のライ角で装着されるシャフトとを有する。フェース部材8は、ソール側の端部において、後方に向けて屈曲すると共にフェース面8cとの間で成す角が90°よりも大きい角度となる屈曲部8Aを備えており、止着領域は、フェース部材8の屈曲部8Aの先端面を突き当て状態で固定している。さらに、屈曲部8Aは、先端面側が、屈曲基部領域における寸法よりも薄肉厚に形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、フェース部材をヘッド本体に止着したアイアンヘッドを有するアイアンゴルフクラブに関する。
従来、ゴルフクラブのヘッド構造において、フェース部の周囲を折り曲げることでフェース部の撓みを許容し、これにより飛距離の向上を図ることが行われている。例えば、フェース部のクラウン側のエッジを後方側に屈曲し、この屈曲端面をクラウン部の前端に突き当てることで、フェース部上方側を撓み易くできることが知られている。
このように、フェース部の周囲を折り曲げ、これをヘッド本体に対して止着することでフェース部を撓み易くすることはできるものの、アイアンゴルフクラブでは、ロフト角が大きいため、撓みの向上に関しては創意工夫が必要となる。すなわち、フェース部のトップ側(頂部側)を屈曲することは、フェース部の上方が撓み易くなるものの、打球時において、スイートスポットよりも上方で打球すると、インパクトロフト(インパクト時のロフト角度)が大きくなり、更に、その部分のフェース部の撓みが大きくなってしまい、通常のロフト角の打ち出し角度よりも大きい打ち出し角度で打球をしてしまう。これにより、ボールが吹け上がって失速してしまい、飛距離が低下すると考えられる。
このため、特許文献1(図6参照)、或いは特許文献2(図4参照)に開示されているように、フェース部のソール側のエッジを折り曲げることで、ソール側を撓み易くすれば(頂部側の撓み量は小さくなる)、スイートスポットの上方で打球した際の吹け上がりが抑制でき、飛距離の低下も抑制できると考えられる。しかも、このような構成では、スイートスポットの下方側で打球すると、通常のスイートスポットの上下方向で略均等にフェース部が撓むアイアンゴルフクラブでは弾道が低くなって飛距離が低下してしまうが、ソール側が撓み易くなっているため、その撓み量によって打ち出し角度を大きくでき、飛距離の低下が抑制できると考えられる。
このように、アイアンゴルフクラブのようなロフト角が大きいゴルフクラブでは、フェース部のソール側を撓み易い構造にすることで、スイートスポットの上下方向で打球しても、トータル的に飛距離の低下を抑制でき、バランスが良くなると考えられる。
特開2002−143356号 特開2004−358223号
上記したように、フェース部のソール側を撓み易くすることで、ロフト角が大きいアイアンゴルフクラブでは、トータル的に飛距離の低下を抑制できると考えられるが、上記した公知文献のように、単に、フェース部のソール側のエッジを折り曲げてソール部と接合するだけでは、十分な撓み効果を期待することはできない。
すなわち、アイアンゴルフクラブにおけるフェース部は、ある程度のロフト角があるため、ボールを打球する際には、フェース部の表面(フェース面)に対して斜め方向からボールが衝突する。これに対し、フェース部のソール側のエッジは、ソール面とフェース面との成す角が鋭角となっているため、打球時では、ソール部とフェース部の境界部分におけるソール部の前端側は、フェース部に沿った方向に引き上げられる状態となってしまい、これがフェース部の下端における撓みを大きく阻害する要因となってしまう。従って、フェース部の下方領域における撓み効果が十分に発揮されず、トータル的に飛距離の低下を抑制するには、更に改良する余地がある。
本発明は、上記した問題に基づいてなされたものであり、フェース部の下方側を効果的に撓ませて、スイートスポットを外して打球しても、飛距離の低下を抑制することが可能なアイアンゴルフクラブを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係るアイアンゴルフクラブは、打球が成されるフェース面を具備したフェース部材と、このフェース部材を所定のロフト角で止着する止着領域を具備すると共に、ソール部を具備したヘッド本体と、このヘッド本体に対して所定のライ角で装着されるシャフトとを有しており、前記フェース部材は、ソール側の端部において、後方に向けて屈曲すると共にフェース面との間での成す角が90°よりも大きい角度となる屈曲部を備え、かつスイートスポット領域よりもソール側の肉厚が薄く形成されており、前記止着領域は、前記フェース部材の屈曲部の先端面を突き当て状態で固定しており、前記屈曲部は、前記先端面側が、屈曲基部領域における寸法よりも薄肉厚に形成されていることを特徴とする。
上記した構成のアイアンゴルフクラブは、フェース部材が、ソール側の端部において、後方に向けて屈曲すると共にフェース面との間での成す角が90°よりも大きい角度となる屈曲部を備えている。このため、ロフト角が大きいフェース面であって、ボールの衝突が斜め方向であっても、屈曲部のフェース面側の領域は、ボール衝突時に、フェース部分の撓みを効果的に許容することが可能となり、これにより、フェース部の下方領域が、鋭角状態と比較してより撓むようになり、スイートスポットより下方側で打球しても、反発性能の低下を防止でき、打ち出し角度が低下することはなく、飛距離の低下を抑制することができる。また、前記屈曲部は、先端面側が、屈曲基部領域における寸法よりも薄肉厚に形成されているため、固定点となる突き当て部分(先端面)が薄肉厚化されて、フェース部材が揺動し易くなり、より撓み性の向上を図ることが可能になる。
本発明によれば、フェース部の下方側が効果的に撓むようになり、スイートスポットを外して打球しても、飛距離の低下を抑制することが可能なアイアンゴルフクラブが得られるようになる。
以下、本発明に係るアイアンゴルフクラブの実施形態について説明する。
図1から図4は、本発明に係るゴルフクラブ(アイアンタイプ)の一実施形態を示す図であり、図1は、ゴルフクラブの正面図、図2は、ヘッド部分の拡大図、図3は、ヘッド部分の側面図、そして、図4は、図2のA−A線に沿った断面図である。
本実施形態に係るゴルフクラブ1は、シャフト5の先端に、ヘッド(アイアンヘッド)7を止着して構成されており、シャフト5とヘッド7は、ゴルフクラブ1を基準水平面Pに対して構えた際、シャフト5の軸線SXと基準水平面Pとの間が所定のライ角αとなるように設定されている。前記ヘッド7は、トップ部7a、ソール部7b、トウ部7c及びヒール部7dを具備し、これらが一体形成されたヘッド本体7Hを備えており、そのヘッド本体7Hの前面側に、後述するように構成される板状のフェース部材8を止着している。ヘッド本体7Hは、止着されるフェース部材8の裏面側が、図4、及び図10に示すように、後方側に向けて開口する開口部(キャビティ)9を備えた構造(キャビティ構造とも称する)となっており、これにより、フェース部材8の周囲にウェイトを分散させて慣性モーメントを大きくし、打球時にヘッドをブレ難くして方向性の安定化が図れるように構成されている。また、前記ヒール部7dの上面側には、シャフト5が差し込まれる孔を有するホーゼル10が一体的に突出形成されている。
なお、図4に示すように、ソール部7bの内側、又はソール側に凹所を形成し、ここにタングステン、タングステン合金、鉛、銅、その他のヘッド本体より高比重のウエイト部材Wmを配設しておくのが良い。後述するように撓み性を改良したフェース部材の直後にウエイト部材Wmを配設することで、効率良く反発性を向上することができる。また、開口部9のバック側エッジ9aは、後述する開口端面7h(図12参照)の上端縁よりも高く形成している。好ましくは、図4に示す高さh1を、10〜20mmにすることで、開口端面7hを、開口部9を介して見え難いようにしている。
また、前記ヘッド本体7Hは、チタン合金、ステンレス鋼、炭素鋼等の金属材料によって一体形成されており、ここに止着されるフェース部材8も、チタン合金、ステンレス鋼、炭素鋼、マレージング鋼等の金属材料によって形成されている。さらに、フェース部材8の打球面側には、トウ・ヒール方向に沿ってスコアライン8aが形成されている。
上記したフェース部材8には、ソール側の端部において、後方に向けて屈曲する屈曲部8Aが形成されており、フェース部材8は、ヘッド本体7Hに対して、屈曲部8Aの先端面8bを突き当て状態で固定すると共に、それ以外の領域を面受け状態で固定するようにしている。
ここで、上記したフェース部材8の構成について図5から図9を参照して説明する。
なお、これらの図において、図5は、フェース部材の正面図(スコアラインは省略してある)、図6は、フェース部材の裏面図、図7は、図5のB−B線に沿った断面図、図8は、図5のC−C線に沿った断面図、そして、図9は、図5のD−D線に沿った断面図である。
フェース部材8には、ソール側の端部において、後方に向けて屈曲すると共に、フェース面8cとの間で成す角θが90°よりも大きい角度となる屈曲部8Aが一体形成されている。なお、ここでの角度θは、図9に示すように、屈曲部8Aの上面8gとフェース面8cとが成す角度によって定義される。
上記したように、本発明では、フェース部材8の下方側(詳細には、フェースセンターCよりも下方側)を撓み易くすることに特徴があり、ソール側に屈曲部8Aを形成し、その屈曲部8Aの先端面8bをヘッド本体7Hに突き当てるように固定することで、屈曲部8Aによる片持ち状態によって下方側を撓み易くすることが可能となる。なお、ここでのフェースセンターCは、スコアライン8aの長さ(トウ・ヒール方向)の1/2の位置における高さ(トップ・ソール方向)の中央位置で定義される。
この場合、図3、図4に示すように、フェース部材8は、ウッドタイプ(例えば、ドライバー)のヘッドと比較して、ロフト角βが大きくなっており、打球時にボールは、フェース部材8のフェース面8bに対して垂直方向ではなく、斜め方向D1から衝突する。このため、上記したように定義される屈曲部8Aとフェース面8cの成す角度θが、鋭角、乃至は直角になっていると、フェース部材8(詳細にはフェース部材8の下方領域)を効果的に撓ませることができなくなってしまう。これは、フェース面8cに対して、ボールが斜め方向D1から衝突した際、ロフト角βが大きくなるほど、フェース面8cに沿う方向D2の衝撃力が大きくなり、θが鋭角になればなるほど、その撓み性を阻害してしまうからである。
これに対し、上記した角度θが90度よりも大きい角度(鈍角)となるように屈曲部8Aを形成しておくことで、D2方向に力が作用した際、フェース部材8の撓み性がより許容されるようになり、スイートスポットSよりも下方領域を効果的に撓ませることが可能になる。この場合、屈曲部8Aとフェース面8cとの成す角度θの大きさについては、ロフト角βとの関係によって定められる。本発明では、ロフト角βが大きくなることで生じる上述した課題(スイートスポットSの下方領域で打球すると弾道が低くなって飛距離が低下する)を解決するものであることから、より効果的にフェース部下方側が撓むように、上記した角度θは、90°〜120°、好ましくは、91°〜110°の範囲に設定される。また、それに応じて、対応するアイアンゴルフクラブのロフト角βについては、17°以上のもの(番手にすると2番アイアン以上のアイアンクラブ)が該当する。
これは、上記した範囲において、角度θが90°未満になると、屈曲部8Aの前端領域にはフェース面8cに沿って引上げる力が作用して、フェース面を効果的に撓ますことができなくなるからである。一方、θを余り大きくしてしまうと、リーディングエッジが上方に位置してトップ打ちが生じ易い等の問題が発生する傾向になるため、その最大値は、120°以下に設定することが好ましい。
上記したフェース部材8については、ソール側が撓み易いように、スイートスポットSの領域よりもソール側の肉厚が薄く形成されていることが好ましい。このような撓み性が得られるように、本実施形態では、前記屈曲部8Aの上方側のフェース部材の裏面に、トウ・ヒール方向に沿って凹所8eを形成している。
この凹所8eの肉厚T1は、形成される材料にもよるが、例えば、フェース材として、ステンレス鋼を用いた場合、1.5〜2.5mm程度となるように形成されており、スイートスポットSの領域の肉厚T(1.7〜2.7mm程度)と比較すると、薄肉厚化されて、ソール側の撓み性を向上している。具体的には、肉厚差を0.1〜0.8mm、好ましくは0.2〜0.4mmとする。なお、材料については、上記したように任意に選択できるので、肉厚差については、適宜変形される。例えば、チタン合金を使用するのであれば、相対的に+0.2〜0.3mm厚くすることになる。
また、本実施形態では、屈曲部8A以外の領域、詳細には、ヘッド本体7Hに対して面受け止着する部分に沿った領域にも、凹溝8fを形成しており、フェース部全体として撓み性の向上を図っている。この凹溝8fは、図6に示すように、頂部領域からトウ部領域に亘って連続的に形成されており、ソール領域となるトウ側で、前記凹所8eと離間して重なるように形成されている。これらの凹所8eと凹溝8fは、フェース部における全体の撓み性を向上するものであることから、両者は接していても連続形成されていても良いし、更に、ヒール側にも、連続して形成されていても良い。また、その幅と深さに関しては、フェース材に応じて適宜変形することができ、その形成の仕方も、連続ではなく、非連続的に形成したものであっても良い。
また、上記した構成において、凹所8eや凹溝8fを形成しなくても撓み性の向上を図ることは可能である。例えば、フェース部材8の全体が、撓みやすいように、薄肉厚(1.5〜2.0mm)に形成されていても良いし、スイートスポットSの領域から、周囲に移行するに連れて、その裏面8dを次第に薄肉厚化(テーパ状に薄肉厚化される)したり、段階的に薄肉厚化するような構成であっても良い。このように、テーパや、段階的に周囲を薄肉厚化する構成では、屈曲部8Aの上方位置(凹所8eに対応する位置)の肉厚は1.5〜2.5mmに形成しておけば良い。
また、上記した屈曲部8Aについては、ソール側の幅方向全体に亘って形成されていることが好ましいが、少なくとも、上記したスコアライン8aの幅(図2参照)よりも幅広となるように形成されていることが好ましい。すなわち、図2において、屈曲部8Aの両端部の位置P1,P2は、主に打球が成される部分であるスコアライン8aの幅方向外側に位置するように形成しておくことが好ましい。これにより、スコアライン領域のたわみ量の均一化、撓みバランスの向上を図ることができる。
このような位置関係とすることで、打球面(フェース面8c)において、充分な反発性が得られると共に、フェースセンターCよりも下方側を効果的に撓ませることが可能になる。また、後述するように、フェース部材8を面受けする領域のトウ側の端部(符号P3で示す)についても、上記した位置P1よりも外側に位置するように構成することで、フェース部材8をより効果的に反発させることが可能となる。
上記した屈曲部8Aについては、その先端側に移行するに連れて、次第に薄肉厚化する(テーパ状に薄肉厚化しても良いし、段階的に薄肉厚化しても良い)ことが好ましい。すなわち、図9に示すように、フェース部材8の裏面8dの延長線上における屈曲部8Aの寸法(この寸法は、屈曲部基部領域における寸法となる)をT2、屈曲部8Aの先端の肉厚をT3とした場合、T2>T3としておくことが好ましい。
このように、屈曲部8Aの先端側を薄肉厚化することで、固定点となる突き当て部分(先端面8b)が薄肉厚化されて、フェース部材8を揺動し易くし、より撓み性の向上を図ることが可能になる。なお、T2の寸法については、1.5〜5.0mm程度確保できれば良く、T3については、1.5〜2.5mm程度確保できれば良い。この場合、T2の寸法を大きくするために、凹所8eの位置を少し上方にずらしたり、T2の部分に肉盛を施して、その寸法を大きくすることができる。このように、寸法T2を大きくすることで、硬い地面や小石を打ったときでも、フェース下端(ソール前端)部分の破損を防止することができると共に、リーディングエッジを下方にすることができ、かまえ易くすることができる。
また、屈曲部8Aの長さL(フェース面8cから先端面8bに至る長さ)については、短くし過ぎると、充分な撓み効果が発揮されないため、3〜10mm程度に形成することで、必要な撓み性が得られる。
次に、上記したように構成されるフェース部材8が止着されるヘッド本体7Hの止着領域の構成について、図10から図14を参照して説明する。
なお、これらの図において、図10は、ヘッド本体の正面図、図11は、図10のE−E線に沿った断面図、図12は、図10のF−F線に沿った断面図、図13は、図10のG−G線に沿った断面図、そして、図14は、図10のH−H線に沿った断面図である。また、図11から図14では、止着されるフェース部材8を仮想線で示してある。
上述したように、本発明では、フェース部材8に形成される屈曲部8Aの先端面8bをヘッド本体に対して突き当て状態で止着すると共に、トップ側は面受け状態で止着するようにしている(図10において、そのような止着領域は、面受け部を符号12、突き当て部を符号13とし夫々斜線部で示してある)。本実施形態では、屈曲部8A以外の領域は、面受け状態で固定しているが、部分的に面受けで止着していない領域があっても良い。また、トウ側、ヒール側は、実質的に受け面がない状態で溶接しても良いし、スイートスポットより上方側を(トウ・ヒール側を含めて)面受けし、溶接するようにしても良い。なお、フェース部材8のヘッド本体7Hに対する止着は、溶接、接着、ろう付け等によって行うことが可能である。
面受け部12は、フェース部材8の外周縁部を面状態で受けるようにしており、その幅W1は、0.5〜1.0mm程度、深さDfはフェース部材8の肉厚(1.7〜2.7mm)程度に形成されている。なお、フェース部材8に上述した凹溝8fを形成した場合、図14に示すように、その面受け部12は、凹溝8fの外側でフェース部材8を受けることとなる。
また、ヘッド本体7Hの肉厚(フェース部材を止める壁の厚さ)Whは、フェース部材の最大厚さ(但しリブは除く)より大きく形成している。このようにすることで、打球時のヘッドのトップ側の変形を防止している。なお、図14に示すWhの部分をなくして、全面を、フェース部材の裏面の面受けにする等、他の任意の止着構造を採用しても良い。
また、上記した突き当て部13は、図12に示すように、ヘッド本体7Hの開口端面7hに形成するのではなく、その下方に切欠部15を形成し、バック側に形成される切欠前端面を突き当て部13としている。すなわち、この突き当て部13に、上記したフェース部材8の屈曲部8Aの先端面8bが突き当て固定される。
図12に示すように、切欠部15には、上記した屈曲部8Aの上面8gと面接しないように、フェース面側に移行するに従い、次第に離間する傾斜面15aが形成されており、フェース部材8を止着した際、屈曲部8Aの上面との間で隙間SHが形成されるようになっている。
このような隙間SHが形成されることで、屈曲部8Aが固着状態になることは無く、変形が許容されて、フェース部材8を撓み易くすることが可能となる。また、突き当て部13と屈曲部8Aの先端面8bを突き当てて、両者を溶接するような構成では、溶接ビードが付き当て部13から流出しても、空間部SHに溜まるようになり、後方側から開口9を介して、そのような溶接ビードの流出状態を視認できないようにすることができる。具体的に、空間部SHの長さ(突き当て部13から開口端面7hに至る長さ)L1を、0.5mm以上(0.5〜3mmが好ましい)に形成することで、溶接時のビードが露出しないように溶接することが可能になる。
また、上記した構成では、ヘッド本体7Hは、開口端面7hとフェース部材8の裏面8dとの間の間隙が狭すぎると、フェース部材8の撓み性を阻害することとなり、長過ぎると、溶接ビードが流出するため、開口端面7hとフェース部材8の裏面8dとの間の間隙L2に関しては、1.0〜5.0mm程度となるようにヘッド本体を形成することが好ましい。
さらに、本実施形態では、図10、図11及び図13で示すように、面受け部12と、突き当て部13が、上下に沿った方向で連続してフェース部材8を止着しないように、幅方向両端部において、上記した開口端面7h及び傾斜面15aを切削加工している。すなわち、面受け部12と突き当て部13との間を連続させることなく、両者の間に隙間SFが生じるように切削加工を施し、フェース部材8の屈曲部8Aが形成される屈曲領域を自由に変動できるようにしている。
これにより、フェース部材8のソール側の両端は、面受け部12と、突き当て部13が連続しない状態となって変形が許容されるため、フェース部材8の下方領域をより撓み易くすることが可能となる。なお、図11に示すように、開口端面7h及び傾斜面15aを切削する長さL3については、短かくし過ぎると、撓み性を阻害する傾向になることから、1.5mm以上、好ましくは、3mm以上にするのが良い。
以上のように構成されるアイアンゴルフクラブでは、フェース部材8が、ソール側の端部において、後方に向けて屈曲すると共にフェース面との間での成す角が90°よりも大きい角度となる屈曲部8Aを備えているため、ロフト角βが大きいことによってボールの衝突が斜め方向となっても、屈曲部8Aのソール領域は、撓みが阻害されることが緩和され、フェース部材8の下方領域を効果的に撓ませることが可能になる。
これにより、スイートスポットSより下方側で打球しても、打ち出し角度が低下することがなくなって、飛距離の低下を抑制することができる。また、スイートスポットSより上方側で打球しても、フェース部材8は、頂部において、面受け部12により、面受け状態で支持されているため、上方側が大きく撓むようなことはない。従って、そのような位置で打球しても、打ち出し角度が高くなりすぎることはなく、飛距離の低下を抑制することが可能となる。この結果、トータル的に飛距離の低下を抑制することが可能なゴルフクラブが得られるようになる。
さらに、上記した撓み性を向上するために形成される屈曲部8Aは、先端面側が、その基部領域における寸法よりも薄肉厚に形成されているため、よりソール側を撓み易くすることができ、スイートスポットSより下方側で打球しても、打ち出し角度の低下をより効果的に抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、上記した実施形態では、ヘッド7については、キャビティタイプのものを例示して説明したが、いわゆるプレーンタイプのもの、中空タイプのものにも適用することが可能である。また、屈曲部については、ソール側の幅方向全体に亘って形成したが、部分的に形成された構成であっても良い。さらに、ウッドタイプでロフトが14°以上のゴルフクラブに適用することも可能である。
本発明に係るゴルフクラブ(アイアンタイプ)の一実施形態を示す正面図。 ヘッド部分の拡大図。 ヘッド部分の側面図。 図2のA−A線に沿った断面図。 図1に示したゴルフクラブに試着されるフェース部材の正面図。 フェース部材の裏面図。 図5のB−B線に沿った断面図。 図5のC−C線に沿った断面図。 図5のD−D線に沿った断面図。 ヘッド本体の正面図。 図10のE−E線に沿った断面図。 図10のF−F線に沿った断面図。 図10のG−G線に沿った断面図。 図10のH−H線に沿った断面図。
符号の説明
1 ゴルフクラブ
5 シャフト
7 ヘッド
7b ソール部
7H ヘッド本体
8 フェース部材
8c フェース面
8A 屈曲部
12 面受け部
13 突き当て部

Claims (4)

  1. 打球が成されるフェース面を具備したフェース部材と、このフェース部材を所定のロフト角で止着する止着領域を具備すると共に、ソール部を具備したヘッド本体と、このヘッド本体に対して所定のライ角で装着されるシャフトとを有するアイアンゴルフクラブであって、
    前記フェース部材は、ソール側の端部において、後方に向けて屈曲すると共にフェース面との間での成す角が90°よりも大きい角度となる屈曲部を備え、かつスイートスポット領域よりもソール側の肉厚が薄く形成されており、
    前記止着領域は、前記フェース部材の屈曲部の先端面を突き当て状態で固定しており、
    前記屈曲部は、前記先端面側が、屈曲基部領域における寸法よりも薄肉厚に形成されていることを特徴とするアイアンゴルフクラブ。
  2. 前記フェース部材の裏面のソール側には、前記屈曲部の上方にトウ・ヒール方向に沿った凹所が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のアイアンゴルフクラブ。
  3. 前記屈曲部の上面部と、ヘッド本体との間には、隙間が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアイアンゴルフクラブ。
  4. 前記フェース部材の裏面には、頂部側からトウ部側の周囲に沿って溝部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアイアンゴルフクラブ。
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