JP2008245164A - 順序回路及びその高速化方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】組み合わせ回路を含む順序回路は、クロック周期を超える遅延値を有するデータパスの動作開始を検出する検出回路(FF_LとXNOR)と、検出回路がそのデータパスの動作開始を検出した時のクロック周期のみを当該データパスのタイミングを満たすようなクロック周期へ変更する変更回路(GCB)とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、上記実情に鑑み、最大遅延データパスによって決定される最大動作周波数よりも高速に動作させることを可能とし、結果としてパフォーマンスを向上させることができる順序回路及びその高速化方法を提供することを目的とする。
本発明の第3の態様に係る順序回路は、上記第1の態様において、前記変更手段はクロックコントローラであって、当該クロックコントローラの制御によって直接的にクロック周期が変更される、ことを特徴とする。
本発明の第4の態様に係る順序回路は、上記第1乃至3の何れか一つの態様において、前記検出手段及び前記変更手段は、前記順序回路の論理設計段階又は物理設計段階に挿入される、ことを特徴とする。
また、本発明は、上記順序回路のほか、順序回路の高速化方法として構成することもできる。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る順序回路であるクロック同期回路を示す図である。
同図に示した例では、時刻t1のクロック立ち上がり時にGCBに入力されるEnable信号(GCB.EN)がハイレベルであることから、そのクロック周期(クロック周期T1)についてのGCBの出力(GCB.X)は、入力されたクロック信号のとおりとなる。また、時刻t1のクロック立ち上がりに同期してFF_S3の出力(FF_S3.Q)がローからハイレベルに変化することに伴って、XNORの出力(=GCBの入力(GCB.EN))がハイからローレベルに変化する。
する。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る順序回路であるクロック同期回路を示す図である。
なお、同図に示したクロック同期回路も、図12に示した回路に本発明を適用した例であり、そのソース側FFからエンド側FFへのデータパスにおける遅延値は図13に示したとおりである。
、すなわち、次のクロックパルスを出力させないようにすることによって、FF_S1の出力値が変化した時のクロック周期を、ソース側FFをFF_S1とするデータパスのタイミングを満たすようなクロック周期へ変更すること、及び、FF_S3の出力値が変化した時(ソース側FFをFF_S3とするデータパスの動作開始を検出した時)には、次のクロックパルスをゲイティング、すなわち、次のクロックパルスを出力させないようにすることによって、FF_S3の出力値が変化した時のクロック周期を、ソース側FFをFF_S3とするデータパスのタイミングを満たすようなクロック周期へ変更することが可能になっている。
同図に示した例では、時刻t1のクロック立ち上がり時にGCBに入力されるEnable信号(GCB.EN)がハイレベルであることから、そのクロック周期(クロック周期T1)についてのGCBの出力(GCB.X)は、入力されたクロック信号のとおりとなる。また、時刻t1のクロック立ち上がりに同期してFF_S3の出力(FF_S3.Q)がローからハイレベルに変化することに伴って、XNOR_1の出力がハイからローレベルに変化してANDの出力(=GCBの入力(GCB.EN))がハイからローレベルに変化する。
図6は、本発明の第3の実施形態に係る順序回路であるクロック同期回路を示す図である。
なお、同図に示したクロック同期回路も、図12に示した回路に本発明を適用した例であり、そのソース側FFからエンド側FFへのデータパスにおける遅延値は図13に示したとおりである。
同図に示したように、このクロックコントローラは、PLL(Phase Locked Loop)1と、カウンター回路2と、FF3とを有して構成される。PLL1は、ソースクロック(Source Clock)を供給する回路である。なお、本例ではPLLからのソースクロックを用いるが、PLL以外からのソースクロックを用いることも可能である。カウンター回路2は、図6に示したXNORの出力信号であるギアダウン(Gear Down)信号に応じて最大カウント値を設定し、その最大カウント値に応じてPLL1からのソースクロックを分周して出力する回路である。FF3は、カウンター回路2の出力とPLL1からのソースクロックに応じて、図6に示した回路に供給するクロックを出力する回路である。
トのようになる。すなわち、ギアダウン信号がハイレベルの時(通常動作時)には、カウンター回路2に1GHzのソースクロックを4分周させるような値が最大カウント値として設定され、250MHz(クロック周期4000ps)のClockを生成して出力し、ギアダウン信号がローレベルの時には、カウンター回路に1GHzのソースクロックを5分周させるような値が最大カウント値として設定され、200MHz(クロック周期5000ps)のClockを生成し出力する。
図9及び図10において、S1では、論理設計が行われる。詳しくは、回路の設計が行われる。通常は、Verilog-HDLやVHDLなどのハードウェア記述言語を用いてその設計が行われる。
S4では、STA(Static Timing Analysis)が行われる。STAは、物理設計後のタイミング解析である。ここでは、遅延値が抽出されることにより、正確な到達周波数が得られる。そして、この時点で得られた到達周波数が所望の到達周波数に達していた場合にはS5へ進み、そうでない場合にはS3へ戻って設計変更が行われる。S3へ戻って行われる設計変更では、STAの結果がフィードバックされて回路修正が行われる。
基本的にこのような設計手順を有するLSIの設計フローにおいて、図9に示した設計フローでは、S2の論理合成からS1の論理設計へ戻って行われる設計変更において、論理合成の結果がフィードバックされて回路修正が行われる際に、論理合成で見積もられた正常動作に支障をきたすタイミングのデータパスに対して上述の検出回路及び変更回路の組み込みが行われる。これにより、上述のとおり実質的な動作周波数を向上させることができる。
組み合わせ回路を含む順序回路であって、
クロック周期を超える遅延値を有するデータパスの動作開始を検出する検出手段と、
前記検出手段が前記データパスの動作開始を検出した時のクロック周期のみを、当該データパスのタイミングを満たすようなクロック周期へ変更する変更手段と、
を備えることを特徴とする順序回路。
前記変更手段はGCB(Gated Clock Buffer)であって、当該GCBによりクロックパ
ルスがゲイティングされることによってクロック周期が変更される、
ことを特徴とする付記1記載の順序回路。
前記変更手段はクロックコントローラであって、当該クロックコントローラの制御によって直接的にクロック周期が変更される、
ことを特徴とする付記1記載の順序回路。
前記検出手段は、クロック周期を超える遅延値を有する第1のデータパスの始点となる回路の出力を入力とする第1のフリップフロップ回路と、前記第1のデータパスの始点となる回路の出力と前記第1のフリップフロップ回路の出力とを入力とする第1のXNOR回路とを有する、
ことを特徴とする付記1記載の順序回路。
前記検出手段は、更に、クロック周期を超える遅延値を有する第2のデータパスの始点となる回路の出力を入力とする第2のフリップフロップ回路と、前記第2のデータパスの始点となる回路の出力と前記第2のフリップフロップ回路の出力とを入力とする第2のXNOR回路と、前記第1のXNOR回路の出力と前記第2のXNOR回路の出力とを入力とするAND回路とを有する、
ことを特徴とする付記4記載の順序回路。
前記検出手段及び前記変更手段は、前記順序回路の論理設計段階又は物理設計段階に挿入される、
ことを特徴とする付記1乃至5の何れか一項記載の順序回路。
組み合わせ回路を含む順序回路の高速化方法であって、
クロック周期を超える遅延値を有するデータパスの動作開始を検出し、
前記データパスの動作開始を検出した時のクロック周期のみを、当該データパスのタイミングを満たすようなクロック周期へ変更する、
ことを特徴とする順序回路の高速化方法。
2 カウンター回路
3 FF
Claims (5)
- 組み合わせ回路を含む順序回路であって、
クロック周期を超える遅延値を有するデータパスの動作開始を検出する検出手段と、
前記検出手段が前記データパスの動作開始を検出した時のクロック周期のみを、当該データパスのタイミングを満たすようなクロック周期へ変更する変更手段と、
を備えることを特徴とする順序回路。 - 前記変更手段はGCB(Gated Clock Buffer)であって、当該GCBによりクロックパルスがゲイティングされることによってクロック周期が変更される、
ことを特徴とする請求項1記載の順序回路。 - 前記変更手段はクロックコントローラであって、当該クロックコントローラの制御によって直接的にクロック周期が変更される、
ことを特徴とする請求項1記載の順序回路。 - 前記検出手段及び前記変更手段は、前記順序回路の論理設計段階又は物理設計段階に挿入される、
ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の順序回路。 - 組み合わせ回路を含む順序回路の高速化方法であって、
クロック周期を超える遅延値を有するデータパスの動作開始を検出し、
前記データパスの動作開始を検出した時のクロック周期のみを、当該データパスのタイミングを満たすようなクロック周期へ変更する、
ことを特徴とする順序回路の高速化方法。
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