JP2008243562A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で配管設計の自由度が高い構成により、供給弁及び排水弁が閉じた状態(燃料遮断状態)で燃料電池が発電して連通した燃料電池及び水溜り部を減圧状態にするときに、燃料電池が過度に減圧状態になったり、燃料電池1aのスタック内が不均一な減圧状態になることを防止する。
【解決手段】燃料電池1bと容器(水溜り部)7bとを少なくとも2本の配管63a、63bの管路によって連通し、供給弁4及び排水弁8が閉じた状態で燃料電池1bが発電して連通した燃料電池1b及び容器7bが減圧状態になるときに、燃料電池1bと容器7bとの管路の通気抵抗が1本の配管の場合より小さくなって燃料電池1bが過度に減圧状態にならないようにして燃料電池1bが過度に減圧状態になったり、燃料電池1bのスタック内が不均一な減圧状態になることを防止する。
【選択図】図1

Description

この発明は、水素と空気を用いて発電する固体高分子型の燃料電池システムに関し、詳しくは、反応により生じたアノード(水素極)側の生成水の排出に関する。
従来、車両に搭載等される燃料電池システムは、水素と空気を用いる固体高分子型の燃料電池(FC)のスタックによって形成される。
この種の固体高分子型の燃料電池システムは、よく知られているように、その反応過程においてカソード側(酸素極側)に発生した水(生成水)が高分子電解質膜を通してアノード側(水素極側)に逆拡散して混入する。
そして、アノード側に混入した生成水を放置しておくと、その蓄積によって電極付近に生成水が滞留し、水素ガスが電極に供給されにくくなり、燃料電池の発電効率が低下し、さらには燃料電池の損傷を招来する。
そこで、本出願人は、この種の燃料電池システムにおいて、燃料電池のアノード側の下流路にいわゆるバッファタンクとしての水溜り部を設け、水素ガスを遮断した状態での燃料電池の発電によって連通した燃料電池及び水溜まり部を減圧状態にした後に、減圧状態の燃料電池のアノード側に水素ガスを噴入し、そのガス圧によって燃料電池のアノード側の生成水を水溜り部に押し出して排出することを既に発明し、出願している(特願2006−74825)。
本出願人の前記既出願の燃料電池システムはアノード側が概略図8に示すように構成される。
図8において、1aは水素と酸素を使用する固体高分子型のスタック構造の燃料電池(FC)であり、アノード(水素極)側に供給された燃料ガスと、カソード(空気極)側に供給された空気中の酸素との高分子電解質膜を介した電気化学反応が生じて発電する。
2は燃料電池1aのアノード側上流の燃料タンク、3、4は燃料タンク2から燃料電池1aに至るアノード側の上流路5に設けられた水素供給用のレギュレータ、供給弁である。
6aは燃料電池1aのアノード側の下流路、7aは燃料電池1aに連通した下流経路6aの適当な大きさの矩形箱体或いは円筒体の容器であり、サブタンクとしての水溜り部を形成する。8は容器7aの下流側に設けられ常閉の排水弁である。なお、図8において、弁4、8及びレギュレータ3は白抜きが開いた状態を示し、黒塗りが閉じた状態を示す。
そして、燃料タンク2の高圧の水素ガスは、通常の発電時、レギュレータ3で減圧調整された後、供給弁4を通って燃料電池1aのアノード側の上流から下流に向かって通流する。
このとき、燃料電池1aにおいて、アノードに供給された水素とカソードに供給された酸素(空気)との高分子電解質膜を介した電気化学反応が生じて発電が行なわれる。
そして、燃料電池1aのアノード側においては、前記発電に伴って水(生成水)が発生し、いわゆる濡れ状態になる。
この濡れ状態を放置して燃料電池1aの発電を継続すると、燃料電池1aはアノード側に堆積した水によって発電能力が次第に低下していく。
そこで、図8の燃料電池システムは、燃料電池1aのアノード側の前記濡れ状態を、燃料電池1aの電流の積算値、電圧、或いは発電時間等の状態値から推定或いは検出し、前記状態値が実験等で設定された所定値に達してアノード側の水の排出が必要になると、供給弁4を閉止し、供給弁4及び排水弁8が閉じた状態(燃料ガスの遮断状態)で燃料電池1aの発電を継続する。
この発電によって燃料電池1a内が所定圧力に低下するか、燃料電池1aの減圧開始からの電流量(積算値)が設定値に達するかし、燃料電池1a内及び燃料電池1aに連通した容器(水溜り部)7aが所期の減圧状態になると、供給弁4を開いて減圧状態の燃料電池1a内に水素ガスを噴入し、燃料電池1aから下流路6aを通って容器7aに至る水素ガス流により燃料電池1aのアノード側の水を容器7aに押し出して電池外部に確実に排出する。
なお、容器7aの水が燃料電池1aに逆流しないようにするため、燃料電池1aと容器7aとの配管61は容器7aの上部に接続され、容器7aから排水弁8に伸びた配管82は容器7aの下部に接続され、容器7aに押し出された水は容器7aに落とし込まれて貯留される。
そして、所定短時間が経過して燃料電池1aのアノード側の水が容器7aに押し出されると、通常の発電に戻る。
以降、燃料電池1aのアノード側の水の排出が必要になる毎に、上述の処理がくり返えされ、燃料電池1aのアノード側の水が容器7aに押し出されて電池外部に確実に排出される。
なお、容器7aに定量の水が溜まると、排水弁8を開いて容器7aの貯留水が排出される。
したがって、前記図8の既出願の燃料電池システムの場合、アノード側下流の水素ガスを上流に戻す燃料循環路やポンプ等の特別な構成を備えたりすることなく、簡易かつ安価な構成で燃料電池1aのアノード側に生成した水を確実に排出することができる。
また、燃料電池1aのアノード側の未反応水素が電池外部に漏出することがなく、しかも、容器7aにある程度水が溜まってから下流の排水弁8を開く構成であるため、電池外部に排出される水素ガス濃度が極めて低く、極めて安全であるとともに燃料ロスが少ない。
そのため、簡易かつ安価で発電効率及び安全性の向上を図るようにした構成により、燃料電池1aのアノード側の水を確実に排出することができる。
その上、燃料電池1aのアノード側の濡れ状態からアノード側の生成水の滞留状態を把握して、適当な滞留状態になったときに燃料電池1aのアノード側の生成水を排出するようにしたため、必要なときにのみ燃料電池1aのアノード側の生成水を排出できる利点もある。
ところで、燃料電池1aのようなスタック構造の燃料電池のアノード及びカソードの上流側と下流側との温度分布を均一にするため、溶融炭酸塩型のスタック構造の燃料電池において、燃料電池を上部スタックと下部スタックとに2分し、アノード、カソードそれぞれの上流側から燃料電池に供給された燃料ガス、酸化ガスを、中間分配器によって燃料電池内をスタック中央部から上部スタック側、下部スタック側に逆向きに流れるように2分岐することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−144464号公報(要約書、[0022]−[0033]、図1等)
前記図8の既出願の燃料電池システムの場合、燃料電池1aのアノード側は上流路5及び下流路6aにそれぞれ単一の配管(1本の配管)51、61で連通している。
そして、燃料電池1aのアノード側の排水が必要になると、上述したように供給弁4及び排水弁8が閉じた状態(燃料遮断状態)で燃料電池1aが発電する。この発電によって燃料電池1aが減圧状態になること、燃料電池1aに連通した容器7aの残存ガスが燃料電池1aに移動し、これの繰り返しによって燃料電池1a及び容器7aが共に減圧状態になる。
このとき、実際には主に下流路6aの管路の通気抵抗により、燃料電池1aの減圧状態と容器7aの減圧状態とに差が生じるため、連通状態の燃料電池1a及び容器7aが確実に所期の減圧状態になってから供給弁4を開いて水素ガスを燃料電池1a内に噴入しようとすると、容器7aが前記所期の減圧状態になるまで供給弁4及び排水弁8が閉じた状態で燃料電池1aの発電を継続する必要がある。
しかしながら、供給弁4及び排水弁8が閉じた状態で燃料電池1aの発電を継続すると、下流路6aの管路の通気抵抗によっては、燃料電池1aが過度に減圧状態になって燃料電池1aの高分子膜の破損や劣化が生じるおそれがあり、また、燃料電池1aのスタック内が不均一な減圧状態になってセル間の発電に差が生じるおそれもある。
そして、燃料電池1aのアノード側に前記特許文献1に記載の分配器を設けて燃料電池1a内の水素ガスの流路をスタック中央部からスタック両端側に2分岐するようにしても、下流路6aの管路の通気抵抗に起因した上述と同様の問題が生じる。
本発明は、安価で配管設計の自由度が高い構成により、供給弁及び排水弁が閉じた状態(燃料遮断状態)で燃料電池が発電して連通した燃料電池及び水溜り部を減圧状態にするときに、燃料電池が過度に減圧状態になったり、燃料電池1aのスタック内が不均一な減圧状態になることを防止し、反応により生じたアノード側の生成水の排出性能を向上することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明の燃料電池システムは、アノード側に水素が供給され、カソード側に空気が供給されて発電する燃料電池と、前記燃料電池のアノード側の上流路に設けられた水素供給用の供給弁と、前記燃料電池のアノード側の下流路に設けられた排水弁と、前記燃料電池と前記排水弁との間に設けられ、前記燃料電池のアノード側の生成水を溜める水溜り部とを備え、前記供給弁と前記排水弁を閉じた状態での発電後、前記供給弁を開いて前記燃料電池のアノード側の生成水を前記水溜り部に押し出して排出する燃料電池システムにおいて、前記下流路の前記燃料電池と前記水溜り部とを少なくとも2本の配管で連通したことを特徴としている(請求項1)。
請求項1の発明によれば、燃料電池と水溜り部とが少なくとも2本の配管の管路によって連通するため、供給弁及び排水弁が閉じた状態(燃料遮断状態)で燃料電池が発電して連通した燃料電池及び水溜り部が減圧状態になるときに、燃料電池と水溜り部との管路の通気抵抗が1本の配管の場合より小さくなって燃料電池の減圧状態と水溜り部の減圧状態との差が解消し、水溜り部が所期の減圧状態になるまで供給弁及び排水弁を閉じた状態で燃料電池の発電を継続しても燃料電池が過度に減圧状態になることがなく、燃料電池のスタック内が不均一な減圧状態になることもない。
そして、配管径を大きくするのではなく、複数本の配管で前記管路を形成する構成であるため、配管径を大きくしたときには問題となる曲げ加工のいわゆる「曲げR」を十分に小さくすることが可能になる。
したがって、安価で配管設計の自由度が高い構成により、供給弁及び排水弁が閉じた状態(燃料遮断状態)で燃料電池が発電して連通した燃料電池及び水溜り部を減圧状態にするときに、燃料電池が過度に減圧状態になったり、燃料電池1aのスタック内が不均一な減圧状態になることを防止し、反応により生じたアノード側の生成水の排出性能を向上することができる。
つぎに、本発明をより詳細に説明するため、実施形態について、図1〜図7にしたがって詳述する。
(一実施形態)
一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1は本実施形態の燃料電池システムのアノード側の模式図、図2は図1の燃料電池1bの配管から切り離した状態を示し、(a)は斜視図、(b)はその左側面図、(c)はその右側面図である。
図3は燃料電池1bのスタック構造を示す側面図、図4は燃料電池1bのセル構造を示す分解斜視図、図5は燃料電池1bの部分拡大図、図6は減圧状態説明用のタイミングチャートである。
図1の燃料電池システムは、前記した本出願人の既出願の固体高分子型の燃料電池の燃料電池システムを改良したものであり、例えば軽自動車等の車両に搭載される。
図1において、図8と同一符号は同一のものを示し、1bは図8の燃料電池1aに代えて設けられた固体高分子型の燃料電池(FC)、6bは図8の下流路6aに代えて設けられた下流路である。また、7bは図8の容器7aに代えて設けられた水溜り部としての容器であり、容器7aと異なる点は、燃料電池1bのアノード側に後述するように2本の配管を介して接続されている点である。
そして、燃料電池1bは図2、図3に示すように、両端のエンドプレート9、10間にセパレータ11を挟んで複数個の膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)12を重ねた直列スタック構造に形成され、所望の電圧が取り出せるようになっている。
なお、各セパレータ11及び各膜電極接合体12は四隅が貫通ボルト13とナット14とによってエンドプレート9、10間に圧接した状態に配設されている。
また、各膜電極接合体12は図4、図5に示すように、前記高分子膜である電解質膜13を挟んで水素極(燃料極)14aと酸素極14bとが対設した構成であり、水素極14a、酸素極14bは、それぞれ電解質膜13側の触媒層15とセパレータ11側の集電体16とからなる。
さらに、各セパレータ11は、水素極14a側の面に例えば上部左端の貫通孔11aから下部左端の貫通孔11bに至るジグザグの水素ガスの通流溝111が形成され、酸素極14b側の面に上部左端の貫通孔11cから下部左端の貫通孔11dに至る通流溝111と逆送りの向きのジグザグの酸素ガスの通流溝112が形成されている。
そして、図2に示すように、例えば右側のエンドプレート9の左側の上、下に図4の貫通孔11a、11bに連通したアノード側(水素ガス側)の流出口17b、流入口17aが突出して設けられ、エンドプレート9の右側の上、下に図4の貫通孔11c、11dに連通したカソード側(空気(酸素ガス)側)の流出口18b、流入口18aが突出して設けられている。
さらに、本発明では図2(b)に示すように、エンドプレート9に対向する左側の、エンドプレート10の左側の下部に貫通孔11bに連通したアノード側の第二の流出口17cが設けられている。
そして、図1に示すように、アノード側の流入口17aは上流路5の配管51に接続され、アノード側の流出口17b、17cは下流路6bの2本の配管63a、63bの一端それぞれに接続されている。配管63a、63bの他端は容器7bに接続されている。
なお、カソード側の流入口18a、流出口18bは、図示省略したカソード側の上流路、下流路の配管に接続されている。
以上のように構成された本実施形の燃料電池システムの特徴は、燃料電池1aのアノード側のスタック左右端部が下流路bの2本の配管63a、63bの並列路を介して容器7bに連通している点である。
そして、本実施形態の燃料電池システムも図8の従来システムと同様に動作し、燃料電池1aのアノード側の前記濡れ状態の検出に基づき、燃料電池1bのアノード側の水の排出が必要になると、供給弁4を閉止し、供給弁4及び排水弁8が閉じた状態(燃料ガスの遮断状態)で燃料電池1bの発電を継続する。
この発電によって燃料電池1b内及び燃料電池1bに連通した容器(水溜り部)9bが所期の減圧状態になると、供給弁4を開いて減圧状態の燃料電池1b内に水素ガスを噴入し、燃料電池1bから下流路6bを通って容器7bに至る水素ガス流により燃料電池1bのアノード側の水を容器7bに押し出して電池外部に確実に排出する。
なお、容器7aの水が燃料電池1aに逆流しないようにするため、配管63a、63bも容器7bの上部に接続されている。
そして、所定短時間が経過して燃料電池1bのアノード側の水が容器7bに押し出されると、通常の発電に戻る。
以降、燃料電池1bのアノード側の水の排出が必要になる毎に、上述の処理がくり返えされ、燃料電池1bのアノード側の水が容器7bに押し出されて電池外部に確実に排出される。
なお、容器7bに定量の水が溜まると、排水弁8を開いて容器7bの貯留水が排出される。
そして、燃料電池1bと容器7bとが下流路6bの2本の配管63a、63bの並列管路を介して連通しているため、燃料電池1bのアノード側の排水が必要になって供給弁4及び排水弁8が閉じた状態(燃料ガスの遮断状態)で燃料電池1bを発電し、この発電によって燃料電池1b及び容器7bを減圧状態にするときに、下流路6bの管路の通気抵抗が図8の1本の配管61の場合より十分に小さくなり、燃料電池1bの減圧状態と容器7bの減圧状態との差が生じないようになる。
そのため、通状態の燃料電池1b及び容器7bが確実に所期の減圧状態になってから供給弁4を開いて水素ガスを燃料電池1b内に噴入するようにしても、燃料電池1bが過度の減圧状態にならない。
なお、供給弁4の開閉に基づく燃料電池1bのアノード側の水素ガス圧の変化は、例えば図6の実線に示すようになる。図6の(a)は供給弁4の開閉タイミングを示し、同図の(b)は燃料電池1bのアノード側の水素ガス圧の変化を示す。また、図6の(b)の破線は比較のために示した図8の既出願システムの燃料電池1aのアノード側の水素ガス圧の変化を示す。
そして、図6の(b)の実線と破線との比較からも明らかなように、本実施形態の燃料電池1bは、図8の燃料電池1aのような大きな減圧状態になることがない。
そのため、アノード側の排水のために燃料電池1bが減圧状態になっても、燃料電池1bの前記高分子膜である電解質膜13の破損や劣化がなく、また、燃料電池1bのスタック内が均一な減圧状態になってセル間の発電に差が生じることもなく、反応により生じた燃料電池1bのアノード側の生成水の排出性能が著しく向上する。
さらに、配管径を大きくするのではなく、2本の配管63a、63bによって燃料電池1bと容器7bとの管路を形成する構成であるため、配管径を大きくしたときには問題となる曲げ加工のいわゆる「曲げR」を十分に小さくすることが可能になり、安価で配管設計の自由度が高い構成に形成することができる利点がある。また、配管63a、63bの取付け側である燃料電池1bの配管取り付け孔径を大きくする必要もない。
(他の実施形態)
他の実施形態について、図7を参照して説明する。
図7は図1に対応する本実施形態の燃料電池システムのアノード側の模式図であり、同図において、図1と同一符号は同一もしくは相当するものを示す。
そして、本実施形態の燃料電池システムが、図1の一実施形態の燃料電池システムと異なる点は、図1の燃料電池1bに代えて、スタック中央部に水素ガスの流入口17dを設けた固体高分子型の燃料電池1cを備えた点である。
この場合、供給弁4及び排水弁8が閉じた状態(燃料ガスの遮断状態)で燃料電池1cを発電し、燃料電池1c及び容器7bを減圧状態にするときに、流入口17dから配管63aを介して容器7bに至るガス流路長と、流入口17dから配管63bを介して容器7bに至るガス流路長とが等しくなる。そのため、配管63a、63bの管路の通気抵抗が等しくなって最も小さくなり、反応により生じた燃料電池1bのアノード側の生成水の排出性能が一層向上する。
そして、本発明は上記した両実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
すなわち、本発明においては、例えば配管63a、63bが燃料電池1bのスタック両端のエンドプレート9、10から引き出される構成に限られるものではなく、燃料電池1bの直列スタックの適当な間隔をとった2箇所の一方に、他の各セパレータ11の水素流路の貫通孔11aに連通した例えばT字状の継手路が形成された配管用セパレータを挿み込み、前記2箇所の他方に、他の各セパレータ11の水素流路の貫通孔11bに連通した同様のT字状の継手路が形成された配管用セパレータを挿み込み、両配管用セパレータの前記継手路に流出口17a、17bそれぞれを取り付け、配管63a、63bを、燃料電池1bのスタックの適当な間隔をとった2箇所から引き出すようにしてもよい。なお、この場合も、前記両配管用セパレータを挟み込む位置は前記ガス流路長がなるべく等しくなるようにすることが好ましいのは勿論である。
また、燃料電池1b、1cと容器7bとの間の並列管路の配管数が3本以上であってもよいのは勿論である。さらに、燃料電池1b、1cと容器7bとの間の並列管路の各配管の径は同一であることが好ましいが、異なっていてもよい。
つぎに、上流路5、下流路6bの弁の構成等はどのようであってもよい。
そして、本発明は、車両に搭載する燃料電池システムは勿論、種々の用途のこの種の燃料電池システムに適用することができる。
本発明の一実施形態の燃料電池システムのアノード側の模式図である。 図1の燃料電池の配管から切り離した状態を示し、(a)は斜視図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。 図1の燃料電池のスタック構造を示す側面図である。 図1の燃料電池のセル構造を示す分解斜視図である。 図1の燃料電池の部分拡大図である。 図1の燃料電池の減圧状態説明用のタイミングチャートである。 本発明の他の実施形態の燃料電池システムのアノード側の模式図である。 既出願の燃料電池システムのアノード側の模式図である。
符号の説明
1b、1c 燃料電池
4 供給弁
5 上流路
6b 下流路
63a、63b 配管
7b 容器
8 排水弁

Claims (1)

  1. アノード側に水素が供給され、カソード側に空気が供給されて発電する燃料電池と、前記燃料電池のアノード側の上流路に設けられた水素供給用の供給弁と、前記燃料電池のアノード側の下流路に設けられた排水弁と、前記燃料電池と前記排水弁との間に設けられ、前記燃料電池のアノード側の生成水を溜める水溜り部とを備え、前記供給弁と前記排水弁を閉じた状態での発電後、前記供給弁を開いて前記燃料電池のアノード側の生成水を前記水溜り部に押し出して排出する燃料電池システムにおいて、
    前記下流路の前記燃料電池と前記水溜り部とを少なくとも2本の配管で連通したことを特徴とする燃料電池システム。
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