JP2008243257A - 光ピックアップ - Google Patents

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Abstract

【課題】2レンズ方式の光ピックアップにおいて、低コスト化と小型化と組立性の向上を図る。
【解決手段】BD用ビーム光に応じた対物レンズ11と、DVD/CD用ビーム光に応じた対物レンズ12とを、光ディスクと平行に配列する。対物レンズ11、12の光ディスクと反対側には、1つの立ち上げミラー15を傾けて配置する。立ち上げミラー15の透明基板15bの平行な両面のうち、一方の面に、レーザダイオード1から発射されたBD用ビーム光を反射して対物レンズ11へ入射させかつレーザダイオード2から発射されたDVD/CD用ビーム光を透過させる第1の膜F1を設け、他方の面に、第1の膜F1と透明基板15bとを透過したDVD/CD用ビーム光を反射して対物レンズ12へ入射させる第2の膜F2を設けて、立ち上げミラー15でBD用ビーム光とDVD/CD用ビーム光の各対物レンズ11、12への入射光軸を分岐させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、2レンズ方式の光ピックアップの光学系の構造に関するものである。
光ピックアップには、例えばBD(Blu-ray Disc;登録商標)やDVD(Digital Versatile Disc)やCD(Compact Disc)といった種類が異なる光ディスクの互換性を確保するために、2種類の対物レンズが設けられた2レンズ方式のものがある。2レンズ方式の光ピックアップは、光ディスクの種類に応じたビーム光を光源から発射して、いずれかの対物レンズで光ディスク上に集光させて、光ディスクに対して情報の再生または記録を行う。
図7および図8は、従来の2レンズ方式の光ピックアップ50の光学系を示す図である。図中、同一または対応する部分には同一符号を付している。BD、DVD、またはCDといった光ディスクは、対物レンズ11、12の上方に設置される(図示省略)。BD用対物レンズ11は、BDとBDに応じたBD用ビーム光(405nmの波長を有する青色光)に適合するように設計されている。BD用対物レンズ11は、BD用ビーム光をBD上に集光させる。DVD/CD用対物レンズ12は、DVDとDVDに応じたDVD用ビーム光(650nmの波長を有する赤色光)またはCDとCDに応じたCD用ビーム光(780nmの波長を有する近赤外光)の少なくとも一方に適合するように設計されている。DVD/CD用対物レンズ12は、DVD用ビーム光またはCD用ビーム光をDVD上またはCD上に集光させる。BD用レーザダイオード1は、BD用ビーム光を発射する光源である。DVD/CD用レーザダイオード2は、DVD用ビーム光とCD用ビーム光を発射する光源である。光ピックアップ50に備わる図示しない制御部は、設置された光ディスクの種類に応じたビーム光をレーザダイオード1、2から発射する。
BD用レーザダイオード1から発射されたBD用ビーム光は、一点鎖線で示すようにBD用回折格子3を透過して、ダイクロイックプリズム4へ入射した後、ダイクロイックプリズム4で光路を曲げられて、偏光ビームスプリッタ6に入射する。この際、BD用ビーム光の散乱光が前方散乱光検出器5に受光される。光ピックアップ50の制御部は、前方散乱光検出器5から出力される光量信号に基づいて、BD用レーザダイオード1の駆動を制御して、発射するBD用ビーム光のパワーを一定に保つ。DVD/CD用レーザダイオード2から発射されたDVD/CD用ビーム光(DVD用ビーム光またはCD用ビーム光)は、二点鎖線で示すようにダイクロイックプリズム4を透過して、偏光ビームスプリッタ6に入射する。BD用ビーム光とDVD/CD用ビーム光の経路は、ダイクロイックプリズム4でほぼ一致する。そして、BD/DVD/CD用ビーム光(BD用ビーム光、DVD用ビーム光、またはCD用ビーム光)は、偏光ビームスプリッタ6とコリメートレンズ7を透過する。コリメートレンズ7は、光ディスクの接線方向Taに移動可能であり、ビーム光を適宜平行光に変換し、かつビーム光の球面収差を適宜補正する。
図7では、コリメートレンズ7を透過したBD/DVD/CD用ビーム光のうち、DVD/CD用ビーム光は、二点鎖線で示すようにダイクロイックミラー51で反射して光路を曲げられ、DVD/CD用1/4波長板14を透過して、DVD/CD用対物レンズ12に入射し、DVD上またはCD上に集光される。BD用ビーム光は、一点鎖線で示すようにダイクロイックミラー51を透過して、ミラー52で反射して光路を曲げられ、BD用1/4波長板13を透過して、BD用対物レンズ11に入射し、BD上に集光される。図8では、コリメートレンズ7を透過したBD/DVD/CD用ビーム光のうち、BD用ビーム光は、一点鎖線で示すようにダイクロイックプリズム53で反射して光路を曲げられ、BD用1/4波長板13を透過して、BD用対物レンズ11に入射し、BD上に集光される。DVD/CD用ビーム光は、二点鎖線で示すようにダイクロイックプリズム53を透過して、ミラー54で反射して光路を曲げられ、DVD/CD用1/4波長板14を透過して、DVD/CD用対物レンズ12に入射し、DVD上またはCD上に集光される。
BD/DVD/CD用ビーム光の光ディスクでの反射光は、上記と逆の順番で各光学部材を経て、偏光ビームスプリッタ6に入射する。そして、反射光は、偏光ビームスプリッタ6で光路を曲げられ、シリンドリカルレンズ8を透過して、光検出器9に受光される。光検出器9は、受光した反射光を電気信号に変換して、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、再生信号、およびその他の収差や光量に関する信号を検出する。光ピックアップ50の制御部は、光検出器9から出力される上記各信号に基づいて、フォーカスやトラッキングのサーボを行いつつ、各光ディスクに対して情報の再生または記録を行う。
上述した従来の光ピックアップ50では、各ビーム光をそれぞれに応じた対物レンズ11、12に入射させるために、ミラー51、52、54やプリズム53を複数用いるので、部品点数が多く、コストが高くついていた。また、各対物レンズ11、12に入射させる各ビーム光の光軸の傾きの相対精度を向上させるために、ミラー51、52またはプリズム53とミラー54の取り付けの相対角度や相対位置を調整しなければならず、組み立てが困難であった。さらに、ミラー52、54で反射したビーム光をミラー51またはプリズム53で遮らないように、ミラー51、52またはプリズム53とミラー54をある程度間隔をおいて配置し、これ応じて対物レンズ11、12等もある程度間隔をおいて配置しなければならないので、光ピックアップが大きくなっていた。
一方、下記の特許文献1では、BD/DVD/CD用ビーム光をBD上、DVD上、またはCD上にそれぞれ集光する1つの対物レンズを備えた光ピックアップにおいて、対物レンズの反光ディスク側に1つのダイクロイックミラーから成る立ち上げミラーを設け、該立ち上げミラーの一方の面にBD/DVD用ビーム光(BD用ビーム光またはDVD用ビーム光)を反射して対物レンズに入射させかつCD用ビーム光を透過させる第1反射面を設け、他方の面にCD用ビーム光を反射させかつ発散光に変換して対物レンズに入射させる第2反射面を設けている。また、下記の特許文献2では、BD/DVD用ビーム光をBD上またはDVD上にそれぞれ集光する1つの対物レンズを備えた光ピックアップにおいて、対物レンズの反光ディスク側に1つの立ち上げミラーを設け、該立ち上げミラーの一方の面にBD用ビーム光を反射して対物レンズに入射させかつDVD用ビーム光を透過させるダイクロイックミラーを設け、他方の面にDVD用ビーム光を反射させかつ対物レンズで生じる収差を補正して対物レンズに入射させるホログラムミラーまたは非球面ミラーを設けている。また、下記の特許文献3では、DVD/CD用ビーム光をDVD上またはCD上にそれぞれ集光する1つの対物レンズを備えた光ピックアップにおいて、対物レンズの反光ディスク側に1つの台形状の立ち上げミラーを設け、該立ち上げミラーの対物レンズと向き合う一方の面でDVD/CD用ビーム光を反射して対物レンズに入射させている。
特許文献1、2のような1レンズ方式の光ピックアップでは、立ち上げミラーでBD/DVD/CD用ビーム光の対物レンズへの入射光軸を一致させている。しかし、通常立ち上げミラーの両反射面の間隔に応じて、両反射面からの出射光軸がずれるので、該ずれを無くそうとすると、立ち上げミラーの設計と製造が困難になり、コストが高くなってしまう。また、一般に波長が短いBD用ビーム光に応じて対物レンズが設計されるので、波長が長いDVD/CD用ビーム光で発生する収差が非常に大きくなってしまう。このため、対物レンズや立ち上げミラーのDVD/CD用ビーム光を反射する面に、収差補正機能や発散光変換機能を付加しなければならず、対物レンズと立ち上げミラーのコストが高くなってしまう。また、対物レンズはアクチュエータにより可動するので、DVD/CD用ビーム光で発生する大きな収差を1つの対物レンズで補正することは困難で現実的ではない。特許文献3のような1レンズ方式の光ピックアップでは、波長が短いDVD用ビーム光に応じて対物レンズを設計しても、波長が長いCD用ビーム光で発生する収差は小さく、対物レンズや立ち上げミラーに収差補正機能等を設ける必要はない。従って、BD/DVD/CD用ビーム光のそれぞれで収差を低く抑えつつコストも低く抑えるためには、BD用ビーム光に応じて設計した対物レンズと、DVD/CD用ビーム光に応じて設計した対物レンズとを備えることが有利である。
特開2006−260743号公報 特開2004−62953号公報 特開2003−272219号公報
本発明は、上述した問題点を解決するものであって、その課題とするところは、2レンズ方式の光ピックアップにおいて、低コスト化と小型化と組立性の向上を図ることにある。
本発明では、光ディスクの種類に応じた波長が異なるビーム光を発射する光源と、一方の光ディスクに応じたビーム光を該光ディスク上に集光する第1の対物レンズと、他方の光ディスクに応じたビーム光を該光ディスク上に集光する第2の対物レンズとを備えた光ピックアップにおいて、各対物レンズを光ディスクと平行に配列し、各対物レンズの光ディスクと反対側に1つの立ち上げミラーを傾けて配置し、立ち上げミラーは、透明基板の平行な両面のうち、一方の面に、光源から発射された一方のビーム光を反射して一方の対物レンズへ入射させかつ他方のビーム光を透過させる第1の膜が設けられ、他方の面に、光源から発射されて第1の膜と透明基板とを透過した他方のビーム光を反射して他方の対物レンズへ入射させる第2の膜が設けられ、一方のビーム光の一方の対物レンズへの入射光軸と他方のビーム光の他方の対物レンズへの入射光軸とを分岐させる。
このようにすると、波長が異なる各ビーム光をそれぞれに応じた第1または第2の対物レンズに入射させるために、1つの立ち上げミラーを用いているので、部品点数が少なくなり、低コスト化を図ることができる。また、立ち上げミラーはプリズムより製造コストが低いので、より低コスト化を図ることができる。また、1つの立ち上げミラーで各ビーム光の各対物レンズへの入射光軸を、無理に一致させるのではなく、分岐させるので、立ち上げミラーおよび第1と第2の膜の設計と製造が容易になり、より低コスト化を図ることができる。また、各ビーム光に応じた2つの対物レンズを用い、立ち上げミラーの第1と第2の膜に収差補正機能や発散光変換機能を付加する必要がないので、第1と第2の膜の設計と製造が容易になり、より低コスト化を図ることができる。また、立ち上げミラーの第1と第2の膜で反射した各ビーム光を遮る他のミラーやプリズムがないので、立ち上げミラーから各対物レンズへの各ビーム光の入射光軸の間隔を狭くし、対物レンズの間隔も狭くして、光ピックアップの小型化を図ることができる。特に、立ち上げミラーの対物レンズに対する取り付け角度を大きく(傾きを急に)することで、入射光軸と対物レンズの間隔をより狭くして、光ピックアップのより小型化を図ることができる。さらに、1つの立ち上げミラーの平行な両面に各ビーム光を反射する第1と第2の膜をそれぞれ設けているので、第1と第2の膜の相対角度や相対位置が常に一定となり、立ち上げミラーの取り付け位置や角度を調整するだけで、各対物レンズへ各ビーム光を入射させて、該入射光軸の傾きの相対精度が高くなり、組立性の向上を図ることができる。
また、本発明では、上記光ピックアップにおいて、立ち上げミラーの各対物レンズと反対側のビーム光の反射および透過に必要のない部分をカットする。このようにすると、立ち上げミラーで各ビーム光を反射して対応する各対物レンズへ入射させつつ、立ち上げミラーの高さを低くして、光ピックアップの高さ方向の小型化を図ることができる。
また、本発明では、上記光ピックアップにおいて、第1の対物レンズは、当該光ピックアップと光ディスクの中心線上に配置され、波長が短いビーム光を当該ビーム光に応じた光ディスク上に集光し、第2の対物レンズは、第1の対物レンズの光源と反対側に配置され、波長が長いビーム光を当該ビーム光に応じた光ディスク上に集光し、立ち上げミラーは、光源から発射されたビーム光のうち、波長が短いビーム光を第1の膜で反射して第1の対物レンズへ入射させ、波長が長いビーム光を第1の膜と透明基板とを透過させて第2の膜で反射して第2の対物レンズへ入射させる。このようにすると、第1の対物レンズが光ピックアップと光ディスクの中心線上に配置されるので、波長が短いビーム光と第1の対物レンズとを用いた対応する光ディスクの再生時等に、3ビーム法でトラッキングエラー信号を正確に検出して、再生性能を向上させることができる。また、立ち上げミラーの第1の膜で波長が短いビーム光を反射させかつ波長が長いビーム光を透過させるので、この逆の場合(第1の膜で波長が長いビーム光を反射させかつ波長が短いビーム光を透過させる場合)より、第1の膜の設計と製造が容易になり、低コスト化を図ることができる。さらに、立ち上げミラーの第2の膜は、波長が長いビーム光を反射させるだけなので、設計と製造が容易で、製造コストが低く、低コスト化を図ることができる。
また、本発明では、上記光ピックアップにおいて、第1の対物レンズは、当該光ピックアップと光ディスクの中心線上に配置され、波長が短いビーム光を当該ビーム光に応じた光ディスク上に集光し、第2の対物レンズは、第1の対物レンズの光源側に配置され、波長が長いビーム光を当該ビーム光に応じた光ディスク上に集光し、立ち上げミラーは、光源から発射されたビーム光のうち、波長が長いビーム光を第1の膜で反射して第2の対物レンズへ入射させ、波長が短いビーム光を第1の膜と透明基板とを透過させて第2の膜で反射して第1の対物レンズへ入射させる。このようにすると、波長が短いビーム光と第1の対物レンズとを用いた対応する光ディスクの再生時等に、3ビーム法でトラッキングエラー信号を正確に検出して、再生性能を向上させることができる。また、第2の対物レンズと第1の膜が第1の対物レンズと第2の膜より光源側に配置されるので、光源から対物レンズおよび立ち上げミラーまでの距離を短くして、光ピックアップのより小型化を図ることができる。さらに、立ち上げミラーの第2の膜は、波長が短いビーム光を反射させるだけなので、設計と製造が容易で、製造コストが低く、低コスト化を図ることができる。
また、本発明の典型的な実施形態では、上記光ピックアップにおいて、光源は、BDに応じた第1のビーム光とDVDに応じた第2のビーム光とCDに応じた第3のビーム光とを発射する。第1の対物レンズは、第1のビーム光をBD上に集光し、当該光ピックアップと光ディスクの中心線上に配置される。第2の対物レンズは、第2または第3のビーム光をDVD上またはCD上に集光し、第1の対物レンズの光源と反対側に第1の対物レンズと光ディスクに対して平行に並ぶように配置される。立ち上げミラーは、1つのガラス製のダイクロイックミラーから成り、透明基板の平行な両面のうち、一方の面に、光源から発射された第1のビーム光を反射して第1の対物レンズへ入射させかつ第2または第3のビーム光を透過させる第1の膜が設けられ、他方の面に、光源から発射されて第1の膜と透明基板とを透過した第2または第3のビーム光を反射して第2の対物レンズへ入射させる第2の膜が設けられ、第1のビーム光の第1の対物レンズへの入射光軸と第2または第3のビーム光の第2の対物レンズへの入射光軸とを分岐させる。
このようにすると、1つの立ち上げミラーで第1〜第3のビーム光の光軸を分岐させて、各ビーム光をそれぞれに応じた第1または第2の対物レンズに入射させるので、部品点数が少なく、立ち上げミラーの設計と製造が容易になり、低コスト化を図ることができる。また、立ち上げミラーの第1と第2の膜に収差補正機能や発散光変換機能を付加する必要がないので、第1と第2の膜の設計と製造が容易になり、より低コスト化を図ることができる。また、立ち上げミラーから各対物レンズへの各ビーム光の入射光軸と対物レンズの間隔を狭くして、光ピックアップの小型化を図ることができる。また、第1と第2の膜の相対角度や相対位置が常に一定となるので、立ち上げミラーの取り付け位置や角度を調整するだけで、各対物レンズへ各ビーム光を入射させて、該入射光軸の傾きの相対精度が高くなり、組立性の向上を図ることができる。また、第1の膜でBDに応じた波長が短い第1のビーム光を反射させかつDVDまたはCDに応じた波長が長い第2または第3のビーム光を透過させるので、第1の膜の設計と製造が容易になり、低コスト化を図ることができる。また、第2の膜は、第2または第3のビーム光を反射させるだけなので、設計と製造が容易で、低コスト化を図ることができる。さらに、第1の対物レンズが光ピックアップと光ディスクの中心線上に配置されるので、波長が短い第1のビーム光と第1の対物レンズとを用いたBDの再生時等に、3ビーム法でトラッキングエラー信号を正確に検出して、再生性能を向上させることができる。
さらに、本発明の他の典型的な実施形態では、上記光ピックアップにおいて、第2の対物レンズは、第1の対物レンズの光源側に第1の対物レンズと光ディスクに対して平行に並ぶように配置される。立ち上げミラーは、透明基板の平行な両面のうち、一方の面に、光源から発射された第2または第3のビーム光を反射して第2の対物レンズへ入射させかつ第1のビーム光を透過させる第1の膜が設けられ、他方の面に、光源から発射されて第1の膜と透明基板とを透過した第1のビーム光を反射して第1の対物レンズへ入射させる第2の膜が設けられている。このようにすると、第2の対物レンズと第1の膜とが第1の対物レンズと第2の膜より光源側に配置されるので、光源から対物レンズおよび立ち上げミラーまでの距離を短くして、光ピックアップのより小型化を図ることができる。また、第2の膜は、第1のビーム光を反射させるだけなので、設計と製造が容易で、低コスト化を図ることができる。
本発明によれば、2レンズ方式の光ピックアップにおいて、1つの立ち上げミラーで波長の異なる各ビーム光をそれぞれに応じた第1または第2の対物レンズに入射させるので、低コスト化と小型化と組立性の向上を同時に図ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る光ピックアップ10を示す図である。光ピックアップ10は、2レンズ方式の光ピックアップであって、BD、DVD、またはCDの各光ディスク30に対して、それぞれに応じたビーム光により情報の再生または記録を行う。光ディスク30は、光ピックアップ10の上方に設置される。送り台21は、リードスクリュー27とガイドシャフト28に支持されている。リードスクリュー27とガイドシャフト28は、光ディスク30の径方向Raと平行になっている。固定部22は、送り台21上に固定されている。固定部22には、ワイヤまたは板ばねから成る弾性部材23がディスク30の接線方向Taと平行に取り付けられている。図では、便宜上、光ディスク30の接線方向Taと径方向Raの一方側を指し示すように矢印を付けている。弾性部材23は、可動部20を片持ち状に支持している。
可動部20には、BDとBD用ビーム光とに応じて設計されたBD用対物レンズ11と、DVDまたはCDとDVD/CD用ビーム光とに応じて設計されたDVD/CD用対物レンズ12とが取り付けられている。可動部20の両側面には、磁石24が取り付けられている。送り台21上には、磁石24と対向するようにフォーカスコイル25とトラッキングコイル26が取り付けられている。磁石24とフォーカスコイル25の磁力により、可動部20と対物レンズ11、12はフォーカシング方向(ディスク30の厚み方向および光ピックアップ10の高さ方向)へ微小に往復移動する。磁石24とトラッキングコイル26の磁力により、可動部20と対物レンズ11、12はトラッキング方向(ディスク30の径方向Ra)へ微小に往復移動する。つまり、光ピックアップ10の対物レンズ11、12の可動構造は、ワイヤサスペンション型または板ばね支持型である。リードスクリュー27とガイドシャフト28と図示しないモータとギヤ群とから成る送り機構によって送り台21が送られることにより、光ピックアップ10は光ディスク30の径方向Raへ往復移動する。
図2は、光ピックアップ10の光学系を示す図である。図中、図7および図8と同一部分には同一符号を付してある。以下では、重複する説明は省略する。BD用対物レンズ11は、図1に示すように光ピックアップ10と光ディスク30の中心線CL上に配置されている。DVD/CD用対物レンズ12は、図1および図2に示すようにBD用対物レンズ11のレーザダイオード1、2と反対側に配置され、BD用対物レンズ11と光ディスク30に対して平行でかつ接線方向Taへ並んでいる。対物レンズ11、12の光軸は、高さ方向Hiと平行になっている。光ディスク30は、対物レンズ11、12の上方に設置される。BD用対物レンズ11の直下には、BD用1/4波長板13が配置されている。DVD/CD用対物レンズ12の直下には、DVD/CD用1/4波長板14が配置されている。1/4波長板13、14は、可動部20に設置されている。
対物レンズ11、12と1/4波長板13、14の下方(光ディスク30と反対側)には、1つの立ち上げミラー15が傾けて配置されている。立ち上げミラー15は、ガラス製のダイクロイックミラーから成る。立ち上げミラー15の透明基板15bの平行な両面のうち、レーザダイオード1、2側を向いた一方の面には第1の膜F1が設けられ、レーザダイオード1、2と反対側を向いた他方の面には第2の膜F2が設けられている。第1の膜F1は、例えばダイクロイック膜から成り、BD/DVD/CD用ビーム光を波長により選択的に反射しまたは透過する波長選択性を有する。第2の膜F2は、例えば全反射膜から成り、BD/DVD/CD用ビーム光を反射させる。
BD用レーザダイオード1から発射されたBD用ビーム光は、BD用回折格子3、ダイクロイックプリズム4、偏光ビームスプリッタ6、およびコリメートレンズ7を透過した後、一点鎖線で示すように立ち上げミラー15の第1の膜F1で反射して光路を曲げられ、BD用1/4波長板13を透過して、BD用対物レンズ11に入射し、BDから成る光ディスク30上に集光される。DVD/CD用レーザダイオード2から発射されたDVD/CD用ビーム光は、ダイクロイックプリズム4、偏光ビームスプリッタ6、およびコリメートレンズ7を透過した後、二点鎖線で示すように立ち上げミラー15の第1の膜F1と透明基板15bとを透過して、第2の膜F2で反射して光路を曲げられ、DVD/CD用1/4波長板14を透過して、DVD/CD用対物レンズ12に入射し、DVDまたはCDから成る光ディスク30上に集光される。つまり、立ち上げミラー15によって、BD用ビーム光のBD用対物レンズ11への入射光軸とDVD/CD用ビーム光のDVD/CD用対物レンズ12への入射光軸とが分岐される。
BD/DVD/CD用ビーム光の光ディスク30での反射光は、上記と逆の順番で各光学部材11〜15、7を経て、偏光ビームスプリッタ6とシリンドリカルレンズ8とを透過して、光検出器9に受光される。そして、光検出器9により受光した反射光から、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、再生信号、およびその他の収差や光量に関する信号が検出される。BD用ビーム光をBD用対物レンズ11でBD上に集光しているときは、3ビーム法によりトラッキング信号が検出される。DVD/CD用ビーム光をDVD/CD用対物レンズ12でDVD上またはCD上に集光しているときは、DPD(Differential Phase Detection)法によりトラッキング信号が検出される。
以上では、立ち上げミラー15の第1の膜F1で波長の短いBD用ビーム光を反射してBD用対物レンズ11に入射させ、第2の膜F2で波長の長いDVD/CD用ビーム光を反射してDVD/CD用対物レンズ12に入射させているが、これと逆の態様にしてもよい。図3は、本発明の他の実施形態に係る光ピックアップ10を示す図である。図4は、本発明の他の実施形態に係る光ピックアップ10の光学系を示す図である。図中、図1、図2、図7、および図8と同一部分には同一符号を付してある。以下では、重複する説明は省略する。
図3に示すようにBD用対物レンズ11は、光ピックアップ10と光ディスク30の中心線CL上に配置されている。図3および図4に示すようにDVD/CD用対物レンズ12は、BD用対物レンズ11のレーザダイオード1、2側に配置され、BD用対物レンズ11と光ディスク30に対して平行でかつ接線方向Taへ並んでいる。図4に示すように立ち上げミラー15は、対物レンズ11、12と1/4波長板13、14の下方に配置されている。立ち上げミラー15の透明基板15bの平行な両面のうち、レーザダイオード1、2側を向いた一方の面には第1の膜F1aが設けられ、レーザダイオード1、2と反対側を向いた他方の面には第2の膜F2aが設けられている。第1の膜F1aは、例えばダイクロイック膜から成り、波長選択性を有する。第2の膜F2aは、例えば全反射膜から成り、BD/DVD/CD用ビーム光を反射させる。
DVD/CD用レーザダイオード2から発射されたDVD/CD用ビーム光は、ダイクロイックプリズム4、偏光ビームスプリッタ6、およびコリメートレンズ7を透過した後、二点鎖線で示すように立ち上げミラー15の第1の膜F1aで反射して光路を曲げられ、DVD/CD用1/4波長板14を透過して、DVD/CD用対物レンズ12に入射し、DVDまたはCDから成る光ディスク30上に集光される。BD用レーザダイオード1から発射されたBD用ビーム光は、BD用回折格子3、ダイクロイックプリズム4、偏光ビームスプリッタ6、およびコリメートレンズ7を透過した後、一点鎖線で示すように立ち上げミラー15の第1の膜F1aと透明基板15bとを透過して、第2の膜F2aで反射して光路を曲げられ、BD用1/4波長板13を透過して、BD用対物レンズ11に入射し、BDから成る光ディスク30上に集光される。
図2および図4では、立ち上げミラー15が直方体形に形成されているが、図5および図6に示すように立ち上げミラー15を台形状に形成してもよい。一点鎖線はBD用ビーム光の光路を示し、二点鎖線はDVD/CD用ビーム光の光路を示している。図5および図6では、立ち上げミラー15の対物レンズ11、12と反対側のBD/DVD/CD用ビーム光の反射および透過に必要のない部分をカットしている。
以上によると、波長が異なるBD/DVD/CD用ビーム光をそれぞれに応じた対物レンズ11、12に入射させるために、1つの立ち上げミラー15を用いているので、部品点数が少なくなり、低コスト化を図ることができる。また、立ち上げミラー15はプリズムより製造コストが低いので、より低コスト化を図ることができる。また、立ち上げミラー15により、BD用ビーム光のBD用対物レンズ11への入射光軸と、DVD/CD用ビーム光のDVD/CD用対物レンズ12への入射光軸とを、無理に一致させるのではなく、分岐させるので、立ち上げミラー15と膜F1、F1a、F2、F2aの設計と製造が容易になり、より低コスト化を図ることができる。また、BD/DVD/CD用ビーム光に応じた2つの対物レンズ11、12を用い、立ち上げミラー15の膜F1、F1a、F2、F2aに収差補正機能や発散光変換機能を付加する必要がないので、膜F1、F1a、F2、F2aの設計と製造が容易になり、より低コスト化を図ることができる。
また、立ち上げミラー15の膜F1、F1a、F2、F2aで反射したBD/DVD/CD用ビーム光を遮る他のミラーやプリズムがないので、立ち上げミラー15から各対物レンズ11、12へのBD/DVD/CD用ビーム光の入射光軸の間隔を狭くし、対物レンズ11、12および1/4波長板13、14の間隔も狭くして、光ピックアップ10の接線方向Taへの小型化を図ることができる。特に、立ち上げミラー15の対物レンズ11、12に対する取り付け角度を大きく(傾きを急に)することで、入射光軸と対物レンズ11、12の間隔をより狭くして、光ピックアップ10の接線方向Taへのより小型化を図ることができる。
また、立ち上げミラー15の平行な両面にBD/DVD/CD用ビーム光を反射する第1の膜F1、F1aと第2の膜F2、F2aをそれぞれ設けているので、第1の膜F1、F1aと第2の膜F2、F2aの相対角度や相対位置を常に一定にすることができる。このため、立ち上げミラー15の取り付け位置や角度を調整するだけで、各対物レンズ11、12へ対応するBD/DVD/CD用ビーム光を入射させて、該入射光軸の傾きの相対精度が高くなり、組立性の向上を図ることができる。
また、BD用対物レンズ11を光ピックアップ10と光ディスク30の中心線CL上に配置しているので、波長が短いBD用ビーム光とBD用対物レンズ11とを用いたBDの再生時等に、3ビーム法でトラッキングエラー信号を正確に検出して、再生性能を向上させることができる。
また、図2や図5に示したように立ち上げミラー15の第1の膜F1で波長が短いBD用ビーム光を反射させかつ波長が長いDVD/CD用ビーム光を透過させることで、この逆の場合(図4や図6の立ち上げミラー15の第1の膜F1a)より、第1の膜F1の設計と製造が容易になり、低コスト化を図ることができる。また、立ち上げミラー15の第2の膜F2は、波長が長いDVD/CD用ビーム光を反射させるだけなので、設計と製造が容易で、製造コストが低く、低コスト化を図ることができる。
また、図3や図4に示したようにDVD/CD用対物レンズ12と第1の膜F1aをBD用対物レンズ11と第2の膜F2aよりレーザダイオード1、2側に配置することで、レーザダイオード1、2から対物レンズ11、12および立ち上げミラー15までの距離を短くして、光ピックアップ10の接線方向Taへのより小型化を図ることができる。また、立ち上げミラー15の第2の膜F2aは、波長が短いBD用ビーム光を反射させるだけなので、設計と製造が容易で、製造コストが低く、低コスト化を図ることができる。
さらに、図5や図6に示したように立ち上げミラー15の対物レンズ11、12と反対側のBD/DVD/CD用ビーム光の反射および透過に必要のない部分をカットすることで、立ち上げミラー15でBD/DVD/CD用ビーム光を反射して対応する各対物レンズ11、12へ入射させつつ、立ち上げミラー15の高さを低くして、光ピックアップ10の高さ方向Hiの小型化を図ることができる。
本発明は、以上の実施形態以外にも種々の形態を採用することができる。例えば、以上の実施形態では、BD用ビーム光を発射する1つのレーザダイオード1と、DVD用ビーム光およびCD用ビーム光を発射する1つのレーザダイオード2とを光源として用いた例を挙げたが、本発明はこれのみに限定するものではなく、これ以外に、例えばBD用、DVD用、およびCD用の全てのビーム光を発射する1つのレーザダイオード等を光源として用いてもよい。また、2種類または4種類以上の光ディスクに対応する2種類または4種類以上のビーム光を発射する1つまたは複数のレーザダイオード等の光源を用いるようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、BD、DVD、CDという3種類の光ディスク30に対して情報の再生や記録が可能な光ピックアップ10に本発明を適用した例を挙げたが、本発明は、BD、DVD、CD、またはこれら以外の光ディスクのうち、少なくとも2種類以上の光ディスクに対して情報の再生や記録が可能な光ピックアップにも適用することが可能である。
本発明の実施形態に係る光ピックアップを示す図である。 本発明の実施形態に係る光ピックアップの光学系を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る光ピックアップを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る光ピックアップの光学系を示す図である。 本発明の他の実施形態に係る立ち上げミラーを示す図である。 本発明の他の実施形態に係る立ち上げミラーを示す図である。 従来の光ピックアップの光学系を示す図である。 従来の光ピックアップの光学系を示す図である。
符号の説明
1 BD用レーザダイオード
2 DVD/CD用レーザダイオード
11 BD用対物レンズ
12 DVD/CD用対物レンズ
15 立ち上げミラー
15b 透明基板
10 光ピックアップ
30 光ディスク
CL 光ピックアップと光ディスクの中心線
F1、F1a 第1の膜
F2、F2a 第2の膜

Claims (6)

  1. BDに応じた第1のビーム光とDVDに応じた第2のビーム光とCDに応じた第3のビーム光とを発射する光源と、第1のビーム光をBD上に集光する第1の対物レンズと、第2または第3のビーム光をDVD上またはCD上に集光する第2の対物レンズとを備えた光ピックアップにおいて、
    前記第1の対物レンズを当該光ピックアップと光ディスクの中心線上に配置し、
    前記第2の対物レンズを前記第1の対物レンズの前記光源と反対側に第1の対物レンズと光ディスクに対して平行に並ぶように配置し、
    前記各対物レンズの光ディスクと反対側に1つのガラス製のダイクロイックミラーから成る立ち上げミラーを傾けて配置し、
    前記立ち上げミラーは、透明基板の平行な両面のうち、一方の面に、前記光源から発射された前記第1のビーム光を反射して前記第1の対物レンズへ入射させかつ前記第2または第3のビーム光を透過させる第1の膜が設けられ、他方の面に、前記光源から発射されて前記第1の膜と前記透明基板とを透過した前記第2または第3のビーム光を反射して前記第2の対物レンズへ入射させる第2の膜が設けられ、前記第1のビーム光の前記第1の対物レンズへの入射光軸と前記第2または第3のビーム光の前記第2の対物レンズへの入射光軸とを分岐させることを特徴とする光ピックアップ。
  2. BDに応じた第1のビーム光とDVDに応じた第2のビーム光とCDに応じた第3のビーム光とを発射する光源と、第1のビーム光をBD上に集光する第1の対物レンズと、第2または第3のビーム光をDVD上またはCD上に集光する第2の対物レンズとを備えた光ピックアップにおいて、
    前記第1の対物レンズを当該光ピックアップと光ディスクの中心線上に配置し、
    前記第2の対物レンズを前記第1の対物レンズの前記光源側に第1の対物レンズと光ディスクに対して平行に並ぶように配置し、
    前記各対物レンズの光ディスクと反対側に1つのガラス製のダイクロイックミラーから成る立ち上げミラーを傾けて配置し、
    前記立ち上げミラーは、透明基板の平行な両面のうち、一方の面に、前記光源から発射された前記第2または第3のビーム光を反射して前記第2の対物レンズへ入射させかつ前記第1のビーム光を透過させる第1の膜が設けられ、他方の面に、前記光源から発射されて前記第1の膜と前記透明基板とを透過した前記第1のビーム光を反射して前記第1の対物レンズへ入射させる第2の膜が設けられ、前記第2または第3のビーム光の前記第2の対物レンズへの入射光軸と前記第1のビーム光の前記第1の対物レンズへの入射光軸とを分岐させることを特徴とする光ピックアップ。
  3. 光ディスクの種類に応じた波長が異なるビーム光を発射する光源と、一方の光ディスクに応じたビーム光を該光ディスク上に集光する第1の対物レンズと、他方の光ディスクに応じたビーム光を該光ディスク上に集光する第2の対物レンズとを備えた光ピックアップにおいて、
    前記各対物レンズを光ディスクと平行に配列し、
    前記各対物レンズの光ディスクと反対側に1つの立ち上げミラーを傾けて配置し、
    前記立ち上げミラーは、透明基板の平行な両面のうち、一方の面に、前記光源から発射された前記一方のビーム光を反射して前記一方の対物レンズへ入射させかつ前記他方のビーム光を透過させる第1の膜が設けられ、他方の面に、前記光源から発射されて前記第1の膜と前記透明基板とを透過した前記他方のビーム光を反射して前記他方の対物レンズへ入射させる第2の膜が設けられ、前記一方のビーム光の前記一方の対物レンズへの入射光軸と前記他方のビーム光の前記他方の対物レンズへの入射光軸とを分岐させることを特徴とする光ピックアップ。
  4. 請求項3に記載の光ピックアップにおいて、
    前記立ち上げミラーの前記各対物レンズと反対側の前記ビーム光の反射および透過に必要のない部分をカットしたことを特徴とする光ピックアップ。
  5. 請求項3または請求項4に記載の光ピックアップにおいて、
    前記第1の対物レンズは、当該光ピックアップと光ディスクの中心線上に配置され、波長が短いビーム光を当該ビーム光に応じた光ディスク上に集光し、
    前記第2の対物レンズは、前記第1の対物レンズの前記光源と反対側に配置され、波長が長いビーム光を当該ビーム光に応じた光ディスク上に集光し、
    前記立ち上げミラーは、前記光源から発射されたビーム光のうち、波長が短いビーム光を前記第1の膜で反射して前記第1の対物レンズへ入射させ、波長が長いビーム光を前記第1の膜と前記透明基板とを透過させて前記第2の膜で反射して前記第2の対物レンズへ入射させることを特徴とする光ピックアップ。
  6. 請求項3または請求項4に記載の光ピックアップにおいて、
    前記第1の対物レンズは、当該光ピックアップと光ディスクの中心線上に配置され、波長が短いビーム光を当該ビーム光に応じた光ディスク上に集光し、
    前記第2の対物レンズは、前記第1の対物レンズの前記光源側に配置され、波長が長いビーム光を当該ビーム光に応じた光ディスク上に集光し、
    前記立ち上げミラーは、前記光源から発射されたビーム光のうち、波長が長いビーム光を前記第1の膜で反射して前記第2の対物レンズへ入射させ、波長が短いビーム光を前記第1の膜と前記透明基板とを透過させて前記第2の膜で反射して前記第1の対物レンズへ入射させることを特徴とする光ピックアップ。
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