JP2008242018A - 電力供給装置及びプロジェクタ - Google Patents

電力供給装置及びプロジェクタ Download PDF

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Abstract

【課題】1次側の発熱部品の温度を正確に検出し、2次側の制御回路に温度情報を効率よく伝達して冷却ファンの駆動を精度よく制御することができる電力供給装置及びプロジェクタを提供すること。
【解決手段】電力供給装置20は、発熱部品と、発熱部品の温度に応じて赤外線を放射する赤外線放射部70と、を含む1次側装置22と、1次側装置22と電気的に絶縁された2次側装置24と、を含む。2次側装置24は、赤外線放射部70が放射する赤外線72を受光する赤外線受光部80と、発熱部品を冷却するための冷却ファン110の回転速度を制御する冷却ファン駆動制御回路100と、を含む。冷却ファン駆動制御回路100は、赤外線受光部80が受光する赤外線の量に基づいて、冷却ファン110の回転速度を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力供給装置及びプロジェクタに関する。
電力供給装置では半導体部品等の発熱部品の発熱による温度上昇が原因で動作が不安定になり得るため、発熱部品の温度管理が重要である。そのため、一般に、サーミスタ等の温度センサを使用して発熱部品の温度を検出し、検出した温度に応じて冷却ファンの回転速度を制御することにより温度管理が行われる。発熱部品が1次側にある場合、発熱部品の温度を正確に検出するために温度センサは1次側の発熱部品に近い位置に配置される。一方、冷却ファンの駆動を制御する回路は2次側に存在するのが一般的である。従って、1次側の発熱部品の温度情報を2次側に伝える手段が必要となり、従来、1次側と2次側の絶縁状態を保つためにフォトカプラや絶縁トランス等を介して温度情報を2次側に伝えていた。
特開2006−145824号公報
しかし、この方法では、フォトカプラや絶縁トランス等を使用するため部品点数が増加し、また、検出した温度をPWM信号などの電気信号に変換するための回路も必要とするため、コストが増大するという問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、1次側の発熱部品の温度を正確に検出し、2次側の制御回路に温度情報を効率よく伝達して冷却ファンの駆動を精度よく制御することができる電力供給装置及びプロジェクタを提供することを目的とする。
(1)本発明に係る電力供給装置は、所与の外部装置に電力を供給する電力供給装置であって、発熱部品と、前記発熱部品の温度に応じて赤外線を放射する赤外線放射部と、を含む1次側装置と、前記1次側装置と電気的に絶縁された2次側装置と、を含み、前記2次側装置は、前記赤外線放射部が放射する赤外線を受光する赤外線受光部と、前記発熱部品を冷却するための冷却ファンの回転速度を制御する冷却ファン駆動制御部と、を含み、前記冷却ファン駆動制御部は、前記赤外線受光部が受光する赤外線の量に基づいて、前記冷却ファンの回転速度を制御することを特徴とする。
1次側装置及び2次側装置は、例えば、絶縁トランスの1次側コイル及び2次側コイルにそれぞれ接続され、電気的に絶縁されている回路であってもよい。
発熱部品は、例えば、PFC(Power Factor Correction)昇圧回路に含まれるトランジスタ、ダイオード、コンデンサ等の半導体部品やコイルであってもよい。
赤外線放射部は、例えば、セラミック部材で構成されていてもよく、シート状であってもよい。また、例えば、発熱部品の全部又は一部が赤外線を放射する部材によって構成されている場合は、発熱部品の全体又は一部が赤外線放射部となってもよい。また、赤外線を放射する塗料(例えば、セラミック塗料)を発熱部品に塗布してもよく、その場合は、赤外線を放射する塗料が塗布された発熱部品が赤外線放射部となってもよい。赤外線放射部は、発熱部品の正確な温度を赤外線の放射量に変換するために発熱部品の近傍に配置されているのが望ましいが、発熱部品が接触している放熱板の任意の場所に接触して配置されていてもよい。
赤外線受光部は、例えば、セラミック板であってもよい。
冷却ファン駆動制御部は、赤外線受光部が受光する赤外線の量に基づいて、冷却ファンの回転速度を制御するとは、赤外線受光部が受光する赤外線の量を直接検出して冷却ファンの回転速度を制御してもよいし、例えば、赤外線を受光する赤外線受光部の温度を検出して、検出した温度情報に基づいて冷却ファンの回転速度を制御してもよい。
本発明によれば、発熱部品の温度を赤外線の量に変換し、1次側装置から2次側装置に赤外線を放射して温度情報を伝えるので、フォトカプラや絶縁トランスのような電気信号を伝播するための部品が不要である。また、赤外線受光部を1次側装置に含まれる赤外線放射部と対向して配置することにより、発熱部品の温度を正確に検出することができる。さらに、赤外線放射部及び赤外線受光部を赤外線の放射率の高いセラミック等で構成すれば、発熱部品の温度をより正確に検出することができる。従って、精密に効率よく冷却ファンの回転速度を制御することができる。例えば、冷却ファンの駆動による電力及び騒音を低減することができる。
(2)本発明に係る電力供給装置は、前記赤外線放射部及び前記赤外線受光部は、赤外線の放射率が所定の値以上の部材で構成されていることを特徴とする。
赤外線放射部が放射する赤外線の量が多いほど発熱部品の温度を正確に検出することができるので、赤外線の放射率はできる限り高い方が望ましい。従って、所定の値は100%であることが望ましいが、例えば、90%程度であってもよい。
赤外線放射部及び赤外線受光部は、例えば、赤外線の放射率が90%以上のセラミック部材で構成されていてもよい。また、赤外線放射部と赤外線受光部は、異なる放射率の部材で構成されていてもよい。
本発明によれば、赤外線放射部及び赤外線受光部が赤外線の放射率が高い部材によって構成されている場合には、発熱部品の温度を正確に検出することができる。従って、より精密に効率よく冷却ファンの回転速度を制御することができる。
(3)本発明に係る電力供給装置は、前記赤外線受光部は、熱容量が所定の値以下であることを特徴とする。
赤外線受光部の熱容量が小さいほど、受光した赤外線の量の変化に対する赤外線受光部の温度変化が大きくなるので、例えば、赤外線受光部の温度検出の精度が向上する。
本発明によれば、例えば、赤外線受光部の温度検出の精度を向上することができるので、発熱部品の温度をより正確に検出することができる。従って、より精密に効率よく冷却ファンの回転速度を制御することができる。
(4)本発明に係る電力供給装置は、前記赤外線受光部は、前記冷却ファンの送風があたらない位置に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、赤外線受光部に冷却風が直接当たらないので、発熱部品の温度をより正確に検出することができる。従って、より精密に効率よく冷却ファンの回転速度を制御することができる。
(5)本発明に係る電力供給装置は、前記赤外線受光部は、前記赤外線放射部からの赤外線を受光しない面の少なくとも一部が断熱材で覆われていることを特徴とする。
本発明によれば、赤外線を受光しやすく放射しにくい赤外線受光部を構成することができるので、赤外線放射部が放射する赤外線の量の変化に対する赤外線受光部の温度変化を大きくすることができる。そのため、例えば、赤外線受光部の温度検出の精度を向上することができるので、発熱部品の温度をより正確に検出することができる。従って、より精密に効率よく冷却ファンの回転速度を制御することができる。
(6)本発明に係る電力供給装置は、前記赤外線受光部の温度を検出する温度検出部を含み、前記冷却ファン駆動制御部は、前記温度検出部が検出した前記赤外線受光部の温度に基づいて、前記冷却ファンの回転速度を制御することを特徴とする。
温度検出部は、例えば、サーミスタ等の感温素子を温度センサとして含んで構成されていてもよい。温度センサは、赤外線受光部の正確な温度を検出するために、赤外線受光部の近傍に、又は、接触させて配置するのが望ましい。
本発明によれば、発熱部品の温度に応じて赤外線放射部が放射する赤外線の量に依存して変化する赤外線受光部の温度を検出するので、発熱部品の温度を正確に検出することができる。従って、より精密に効率よく冷却ファンの回転速度を制御することができる。
(7)本発明は、上記のいずれかに記載された電力供給装置と、前記冷却ファン駆動制御部によって回転速度が制御される冷却ファンと、を含むことを特徴とするプロジェクタである。
本発明によれば、発熱部品の温度に応じてより精密に効率よく冷却ファンの回転速度を制御することにより、冷却ファンの駆動による電力や騒音を低減するプロジェクタを提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
図1は、本実施の形態の電力供給装置及びプロジェクタの構成例を説明するための図である。
プロジェクタ10は、電力供給装置20を含む。また、プロジェクタ10は、冷却ファン110を含む。さらに、プロジェクタ10は、バラスト回路120、ランプ130を含んで構成されている。冷却ファン110は、冷却ファン駆動電圧102に基づいてファンの回転速度を増減させることにより発熱部品の冷却度合いを可変に制御する。冷却ファン110は、例えば、PFC昇圧回路50に含まれるコイル、ダイオード、トランジスタ、コンデンサ及びDC−DCフライバックコンバータ60に含まれるトランジスタ、絶縁トランスの1次側コイル等の発熱部品を冷却する。バラスト回路120は、電力供給装置20が出力する、例えば、380Vの直流電圧52を50V〜130Vに降圧させて、ランプ130の点灯を持続させるための交流矩形波のランプ電流をランプ130に出力(122)する。また、バラスト回路120は、始動時にランプ130の電極を絶縁破壊してランプ130を点灯させるための高電圧を発生させる。
電力供給装置20は、交流電源140が出力する交流電圧142を直流電圧52及び62に変換して出力する。交流電圧142は、例えば、ワールドワイド対応の電力供給装置の場合はAC85V〜AC264V程度の電圧である。電力供給装置20は、1次側装置22と、1次側装置22と電気的に絶縁された2次側装置24と、を含む。1次側装置22と2次側装置24は、DC−DCフライバックコンバータ60に含まれる絶縁トランス68によって絶縁されている。
1次側装置22は、EMIフィルタ30、全波整流回路40、PFC昇圧回路50、DC−DCフライバックコンバータ60を含んで構成されていてもよい。EMIフィルタ30は、交流電圧142に重畳する放射性ノイズ及び伝導性ノイズを除去するフィルタとして機能する。全波整流回路40は、ダイオードなどの整流素子を組み合わせて構成され、交流電圧142を全波整流して出力(42)する。PFC昇圧回路50は、全波整流回路40の出力(42)の電圧と電流の位相を揃えることにより力率を改善しつつ、内部電流を制御することにより全波整流回路40の出力(42)の電圧を所望の電圧まで昇圧し、直流電圧52を出力する。DC−DCフライバックコンバータ60は、PFC昇圧回路50が出力する直流電圧52を降圧した直流電圧62をトランス68の2次側に発生させる。
1次側装置22は、赤外線放射部70を含む。赤外線放射部70は、例えば、PFC昇圧回路50に含まれる発熱部品(コイル、ダイオード、トランジスタ、コンデンサ等)及びDC−DCフライバックコンバータ60に含まれる発熱部品(トランジスタ、絶縁トランスの1次側コイル等)の温度に応じて赤外線を放射する。赤外線放射部70は、赤外線の放射率が高いセラミック部材(赤外線の放射率が所定の値以上の部材)で構成されているのが望ましい。赤外線放射部70は、例えば、発熱部品の近傍に、又は接触して配置されたセラミック部材であってもよいし、セラミック塗料が塗布された発熱部品であってもよいし、セラミック部材で構成された発熱部品であってもよい。
2次側装置24は、赤外線受光部80を含む。赤外線受光部80は、赤外線放射部70が放射する赤外線72を受光する。赤外線受光部80は、赤外線の放射率が高いセラミック部材(赤外線の放射率が所定の値以上の部材)で構成されているのが望ましい。また、赤外線受光部80は、熱容量が小さい(熱容量が所定の値以下である)ことが望ましい。さらに、赤外線受光部80は、冷却ファン110の送風があたらない位置に配置されていることが望ましい。さらに、赤外線受光部80は、赤外線放射部70からの赤外線を受光しない面の少なくとも一部が断熱材で覆われているようにしてもよい。
2次側装置24は、温度検出回路90を含む。温度検出回路90は赤外線受光部80の温度を検出する温度検出部として機能し、温度情報92を出力する。温度検出回路90は、例えば、サーミスタ等の温度センサ(図示しない)を含み、温度センサは赤外線受光部90の近傍に、又は接触して配置されているのが望ましい。
2次側装置24は、冷却ファン駆動制御回路100を含む。冷却ファン駆動制御回路100は、DC−DCフライバックコンバータ60の2次側回路に接続されている。冷却ファン駆動制御回路100は、発熱部品を冷却するための冷却ファン110の回転速度を制御する冷却ファン駆動制御部として機能する。冷却ファン駆動制御回路100は、赤外線受光部80が受光する赤外線72に基づいて、冷却ファン110の回転速度を制御する。例えば、冷却ファン駆動制御回路100は、温度検出回路90(温度検出部)が検出した温度情報92(赤外線受光部80の温度)に基づいて、冷却ファン110の回転速度を制御するようにしてもよい。冷却ファン110の回転速度の制御方法としては種々の方法が考えられるが、冷却ファン駆動制御回路100は、例えば、DC−DCフライバックコンバータ60が出力する一定の直流電圧62を、温度情報92に応じて降圧して駆動電圧102を生成し、冷却ファン110に供給するようにしてもよい。温度情報92と駆動電圧102の対応関係はあらかじめ制御テーブルとして用意しておいてもよい。冷却ファン駆動制御回路100は、発熱部品の温度に応じた温度情報92に基づいて冷却ファンの回転速度を制御するので発熱部品を必要以上に冷却することがなく、冷却ファンの駆動による電力及び騒音を低減することができる。なお、冷却ファンの回転速度の制御は、冷却ファン駆動制御回路100ではなくソフトウェアで行ってもよい。
図2は、本実施の形態の電力供給装置において、冷却対象となる発熱部品を含むPFC昇圧回路の構成例を説明するための図である。
PFC昇圧回路50は、コイルL1、ダイオードD1、NPN形トランジスタQ1、コンデンサC1及びPWM(Pulse Width Modulation)制御回路54により昇圧チョッパ回路として構成され、I1とI2に入力された全波整流回路40の出力(42)を昇圧し、O1とO2に直流電圧52を出力するように動作する。トランジスタQ1は、PWM制御回路54が出力するPWM制御信号56がHレベルの時にオンし、Lレベルの時にオフするスイッチとしての機能を果たす。トランジスタQ1がオンするとコイルL1に電流が流れ、コイルL1にエネルギーが蓄えられる。電流が一定値に達したところでトランジスタQ1がオフすると、コイルL1に蓄えられたエネルギーはダイオードD1を通してコンデンサC1を充電する。すなわち、トランジスタQ1のオン/オフを繰り返すことにより、PFC昇圧回路50の出力(52)に一定の直流電圧(例えば、DC380V)を発生させることができる。トランジスタQ1のオン/オフは、PWM制御回路54がPFC昇圧回路50の出力(52)の電圧が一定になるようにフィードバック制御する。トランジスタQ1のオン/オフにより、コイルL1、ダイオードD1、トランジスタQ1、コンデンサC1に電流が流れて発熱する。すなわち、コイルL1、ダイオードD1、トランジスタQ1、コンデンサC1は冷却対象となる発熱部品である。ここで、PFC昇圧回路50の出力負荷に応じて、トランジスタQ1のオン時間が変動するため、コイルL1、ダイオードD1、トランジスタQ1、コンデンサC1に流れる電流も変動し、これらの発熱部品の温度も変動する。従って、これらの発熱部品が適切な一定温度になるように冷却ファンの回転速度を制御すれば、冷却ファンの駆動による電力及び騒音を低減することができる。赤外線放射部70は、これらの発熱部品の近傍に、又は接触して配置され、これらの発熱部品の温度を赤外線に変換して放射する。
図3は、本実施の形態の電力供給装置において、冷却対象となる発熱部品を含むDC−DCフライバックコンバータの構成例を説明するための図である。
DC−DCフライバックコンバータ60は、絶縁トランスT1、NPN形トランジスタQ2、ダイオードD2、コンデンサC2、抵抗器R2及びPWM制御回路64を含んで構成されている。1次側のコイルL2及び2次側のコイルL3を含む絶縁トランスT1により、1次側回路と2次側回路は電気的に絶縁されている。DC−DCフライバックコンバータ60は、入力端子I3とI4に入力されるPFC昇圧回路50の出力(52)の電圧を、トランジスタQ2のオン時間の割合に応じて変換した一定の直流電圧を出力端子O3とO4の間に発生させて2次側回路に供給する。トランジスタQ2は、PWM制御回路64が出力するPWM制御信号66がHレベルの時にオンし、Lレベルの時にオフするスイッチとしての機能を果たす。トランジスタQ2がオンしている時は絶縁トランスT1の1次側コイルL2及びトランジスタQ2に電流が流れて発熱する。すなわち、絶縁トランスT1の1次側コイルL2及びトランジスタQ2は冷却対象となる発熱部品である。ここで、2次側回路の負荷に応じて、トランジスタQ2のオン時間が変動するため、絶縁トランスT1の1次側コイルL2及びトランジスタQ2に流れる電流も変動し、これらの発熱部品の温度も変動する。従って、これらの発熱部品が適切な一定温度になるように冷却ファンの回転速度を制御すれば、冷却ファンの駆動による電力及び騒音を低減することができる。赤外線放射部70は、これらの発熱部品の近傍に、又は接触して配置され、これらの発熱部品の温度を赤外線に変換して放射する。
図4は、本実施の形態の電力供給装置において、1次側装置の発熱部品、赤外線放射部及び2次側装置の赤外線受光部の第1の配置例を説明するための斜視図である。
電力供給装置10(図示せず)を構成する各種電子部品等は、回路基板200に実装されている。図4に示すように、例えば、回路基板200には、1次側装置を構成するPFC昇圧回路50(図示せず)及びDC−DCフライバックコンバータ60(図示せず)にそれぞれ含まれる発熱部品であるトランジスタQ1、Q2が実装されている。トランジスタQ1、Q2は、例えば、赤外線放射率が高いセラミック部材で構成されており、又は、セラミック塗料が塗布されており、赤外線放射部70としても機能する。また、回路基板200には放熱板202が備え付けられており、トランジスタQ1、Q2は放熱板202にネジ止めされている。従って、トランジスタQ1、Q2による発熱の一部は放熱板202により放熱されるが、トランジスタQ1、Q2が破壊や誤動作を起こさない限界温度以下にトランジスタQ1、Q2の温度を低下させるために冷却ファン110が備え付けられている。
また、回路基板200には、セラミック板204がトランジスタQ1と対向して配置されている。セラミック板204は、トランジスタQ1が放射する赤外線を受光する赤外線受光部80として機能する。セラミック板204(赤外線受光部80)は、冷却ファン110の送風があたらない位置に配置されている。
さらに、回路基板200には、温度検出回路90(図示せず)に含まれる温度センサ206(サーミスタなど)が実装されている。温度センサ206は、セラミック板204に接触して実装されており、セラミック板204の温度を検出する。
冷却ファン駆動制御回路100(図示せず)は、温度センサ206が検出したセラミック板204の温度からトランジスタQ1の発熱温度を間接的に把握することができるので、トランジスタQ1の発熱温度に応じて、トランジスタQ1、Q2を限界温度付近の一定の温度に保つように、冷却ファン110の回転速度を制御する。例えば、冷却ファン駆動制御回路100(図示せず)は、図7に示す制御テーブルに従って、温度検出回路90(図示せず)が検出した温度に対応する駆動電圧を冷却ファン110に供給することにより、冷却ファン110の回転速度を制御するようにしてもよい。図7において、横軸は検出回路90(図示せず)が検出した検出温度を表し、縦軸は冷却ファン110の駆動電圧を表している。例えば、検出温度が60℃の時は、冷却ファン110の駆動電圧は13.0Vである。冷却ファン駆動制御回路100(図示せず)は、例えば、図7に示す制御テーブルに従って、検出温度が高いほど冷却ファン110に供給する駆動電圧を高くし、冷却ファン110の回転数が高くなるように制御する。
セラミック板204(赤外線受光部80)、温度センサ206及び冷却ファン駆動制御回路100(図示せず)は2次側装置に含まれる。ここで、トランジスタQ1の発熱温度を正確に検出するためには、トランジスタQ1とセラミック板204の空間距離はできる限り小さい方がよい。しかし、1次側装置と2次側装置の間に所定の絶縁耐圧を保障するため、トランジスタQ1とセラミック板204の間に所定の絶縁距離x(例えば、4.5mm)を確保する必要がある。電力供給装置10(図示せず)は、トランジスタQ1とセラミック板204を、絶縁距離を確保しつつ、できる限り近づけて対向して配置することにより、発熱部品の温度を正確に検出することができるので、冷却ファン110の回転速度をより精密に効率よく制御することができる。従って、冷却ファン110の駆動による電力及び騒音を低減することができる。
図5は、本実施の形態の電力供給装置において、1次側装置の発熱部品、赤外線放射部及び2次側装置の赤外線受光部の第2の配置例を説明するための斜視図である。
図5では、シート状のセラミック部材208が、放熱板202に貼り付けられている。放熱板202には発熱部品であるトランジスタQ1、Q2がネジ止めされているので、放熱板202は、トランジスタQ1、Q2の発熱の一部を放熱する。すなわち、トランジスタQ1、Q2の温度に応じて放熱板202の温度も上昇するので、放熱板202に貼り付けられたシート状のセラミック部材208の温度も上昇する。シート状のセラミック部材208は、温度に応じた量の赤外線を放射するので、赤外線放射部70として機能する。セラミック板204(赤外線受光部80)は、絶縁距離を確保しつつ、シート状のセラミック部材208(赤外線放射部70)にできる限り近づけて対向して配置されている。他の構成は、図4の構成と同じであり、説明を省略する。図5の構成でも、電力供給装置10(図示せず)は、発熱部品の温度を正確に検出することができるので、冷却ファン110の回転速度をより精密に効率よく制御することができる。従って、冷却ファン110の駆動による電力及び騒音を低減することができる。
図6は、第2の配置例における赤外線受光部を、赤外線放射部からの赤外線を受光しない面の少なくとも一部が断熱材で覆われている赤外線受光部に置き換えた構成例を説明するための図である。
セラミック板204(赤外線受光部80)は、絶縁距離を確保しつつ、シート状のセラミック部材208(赤外線放射部70)にできる限り近づけて対向して配置されている。ここで、セラミック板204(赤外線受光部80)は、シート状のセラミック部材208(赤外線放射部70)からの赤外線を受光しない面の一部が断熱材210によって覆われている。セラミック板204(赤外線受光部80)は、シート状のセラミック部材208(赤外線放射部70)からの赤外線を受光しない面に温度センサ206を接触させるために、温度センサ206を接触させる部分は断熱材で覆われていない。他の構成は、図5の構成と同じであり、説明を省略する。図6の構成のように、セラミック板204(赤外線受光部80)が、シート状のセラミック部材208(赤外線放射部70)からの赤外線を受光しない面の少なくとも一部が断熱材210によって覆われていることにより、セラミック板204の放熱量を低減することができるので、電力供給装置10(図示せず)は、発熱部品の温度をより正確に検出することができ、冷却ファン110の回転速度をより精密に効率よく制御することができる。従って、冷却ファン110の駆動による電力及び騒音を低減することができる。
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、図4で説明した実施例では、トランジスタQ1とセラミック板204を、絶縁距離を確保しつつ、できる限り近づけて対向して配置しているが、所定の絶縁耐圧を確保することができるシート状の絶縁部材をトランジスタQ1とセラミック板204の間に接触させてトランジスタQ1とセラミック板204の空間距離をできる限り小さくするようにしてもよい。このような構成とすることにより、電力供給装置10は、発熱部品の温度をより正確に検出することができるので、冷却ファン110の回転速度をより精密に効率よく制御することができる。同様に、図5及び図6で説明した実施例においても、シート状のセラミック部材208とセラミック板204の間にシート状の絶縁部材を接触させることにより、シート状のセラミック部材208とセラミック板204の空間距離ができる限り小さくなるように構成することもできる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
本実施の形態の電力供給装置及びプロジェクタの構成例を説明するための図。 本実施の形態の電力供給装置において、冷却対象となる発熱部品を含むPFC昇圧回路の構成例を説明するための図。 本実施の形態の電力供給装置において、冷却対象となる発熱部品を含むDC−DCフライバックコンバータの構成例を説明するための図。 本実施の形態の電力供給装置において、1次側装置の発熱部品、赤外線放射部及び2次側装置の赤外線受光部の第1の配置例を説明するための斜視図。 本実施の形態の電力供給装置において、1次側装置の発熱部品、赤外線放射部及び2次側装置の赤外線受光部の第2の配置例を説明するための斜視図。 第2の配置例における赤外線受光部を、赤外線放射部からの赤外線を受光しない面の少なくとも一部が断熱材で覆われている赤外線受光部に置き換えた構成例を説明するための図。 検出温度と冷却ファンの駆動電圧の対応関係を表す制御テーブルの例を説明するための図。
符号の説明
10 プロジェクタ、20 電力供給装置、30 EMIフィルタ、40 全波整流回路、50 PFC昇圧回路、52直流出力電圧、54 PWM制御回路、56 PWM制御信号、60 DC−DCフライバックコンバータ、62 直流出力電圧、64 PWM制御回路、66 PWM制御信号、68 絶縁トランス、70 赤外線放射部、72 赤外線、80 赤外線受光部、90 温度検出回路、92 温度情報、100 冷却ファン駆動制御回路、102 冷却ファン駆動電圧、110 冷却ファン、120 バラスト回路、130 ランプ、140 交流電源、142 交流入力電圧、200 回路基板、202 放熱板、204セラミック板、206 温度センサ、208 シート状のセラミック部材、210 断熱材

Claims (7)

  1. 所与の外部装置に電力を供給する電力供給装置であって、
    発熱部品と、前記発熱部品の温度に応じて赤外線を放射する赤外線放射部と、を含む1次側装置と、
    前記1次側装置と電気的に絶縁された2次側装置と、を含み、
    前記2次側装置は、
    前記赤外線放射部が放射する赤外線を受光する赤外線受光部と、
    前記発熱部品を冷却するための冷却ファンの回転速度を制御する冷却ファン駆動制御部と、を含み、
    前記冷却ファン駆動制御部は、
    前記赤外線受光部が受光する赤外線の量に基づいて、前記冷却ファンの回転速度を制御することを特徴とする電力供給装置。
  2. 請求項1において、
    前記赤外線放射部及び前記赤外線受光部は、
    赤外線の放射率が所定の値以上の部材で構成されていることを特徴とする電力供給装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記赤外線受光部は、
    熱容量が所定の値以下であることを特徴とする電力供給装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記赤外線受光部は、
    前記冷却ファンの送風があたらない位置に配置されていることを特徴とする電力供給装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記赤外線受光部は、
    前記赤外線放射部からの赤外線を受光しない面の少なくとも一部が断熱材で覆われていることを特徴とする電力供給装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    前記赤外線受光部の温度を検出する温度検出部を含み、
    前記冷却ファン駆動制御部は、
    前記温度検出部が検出した前記赤外線受光部の温度に基づいて、前記冷却ファンの回転速度を制御することを特徴とする電力供給装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載された電力供給装置と、前記冷却ファン駆動制御部によって回転速度が制御される冷却ファンと、を含むことを特徴とするプロジェクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018045293A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 株式会社デンソーウェーブ 絶縁型信号伝達装置、電子機器

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