JP2008241665A - エンコーダ装置、流体噴射装置、スケール及びスケールの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より正確に移動体の移動量を検出可能とする。
【解決手段】移動体62の移動量の検出するエンコーダ装置であって、移動体62に固定されるスケール120と、該スケール120の所定の一面側に固定して設置されるとともに、上記所定の一面の少なくとも一部の領域の画像を時系列的に連続して取得する画像取得装置112と、該画像取得装置112にて取得された上記画像に基づいて上記スケール120の移動量を算出する画像処理装置130とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】移動体62の移動量の検出するエンコーダ装置であって、移動体62に固定されるスケール120と、該スケール120の所定の一面側に固定して設置されるとともに、上記所定の一面の少なくとも一部の領域の画像を時系列的に連続して取得する画像取得装置112と、該画像取得装置112にて取得された上記画像に基づいて上記スケール120の移動量を算出する画像処理装置130とを備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、エンコーダ装置、流体噴射装置、スケール及びスケールの製造方法に関するものである。
流体噴射装置として、記録ヘッド(噴射ヘッド)の噴射口より記録媒体にインク(流体)を噴射するインクジェット式記録装置が知られている。このようなインクジェット式記録装置では、印刷用紙等の記録媒体の搬送制御(紙送り制御)や、記録ヘッドを搭載するキャリッジの移動制御をフィードバック制御により行っている。印刷用紙やキャリッジの移動量は、エンコーダ装置によって検出され、この検出結果に応じて、印刷用紙の搬送制御やキャリッジの移動制御が行われている。
このようなエンコーダ装置は、一般的に、スケールと光センサとによって構成されている(特許文献1参照)。
例えば、スケールは、光透過部と光遮断部とが交互に規則正しく配列された移動検出用パターンを備え、駆動モータの駆動軸(移動体)や、駆動モータの駆動に伴って移動する移動体に固定され、駆動モータの駆動に伴って移動する。
光センサは、スケールを挟んで配置される発光素子と受光素子とから構成されている。そして、発光素子から射出され、かつスケールの光透過部を透過した光を受光素子によって受光して光電変換することによって、スケールの移動量を含む信号を出力する。
特開平7−120277号公報
例えば、スケールは、光透過部と光遮断部とが交互に規則正しく配列された移動検出用パターンを備え、駆動モータの駆動軸(移動体)や、駆動モータの駆動に伴って移動する移動体に固定され、駆動モータの駆動に伴って移動する。
光センサは、スケールを挟んで配置される発光素子と受光素子とから構成されている。そして、発光素子から射出され、かつスケールの光透過部を透過した光を受光素子によって受光して光電変換することによって、スケールの移動量を含む信号を出力する。
ところで、インクジェット式記録装置では、近年、より高精細な印刷を行うために、より高精度の制御を行うことが求められている。このことから、印刷用紙の移動量やキャリッジの移動量をより高精度に検出する必要が生じている。
エンコーダ装置では、エンコーダ装置の分解能がスケールの光透過部と光遮断部との配置間隔に依存している。このため、エンコーダ装置の分解能を向上させるには、スケールの光透過部と光遮断部との配置間隔を狭くする必要がある。
エンコーダ装置では、エンコーダ装置の分解能がスケールの光透過部と光遮断部との配置間隔に依存している。このため、エンコーダ装置の分解能を向上させるには、スケールの光透過部と光遮断部との配置間隔を狭くする必要がある。
しかしながら、スケールの光透過部と光遮断部とは、現状においてかなり密に形成されており、これ以上配置間隔を狭くすることは困難な状況にある。
また、正確に移動量を検出するためには、光透過部と光遮断部とが規則正しく配列されている必要があるが、現状あるいは現状以上に配置間隔を狭くした場合には、小さなごみ等が付着しただけで規則性が乱れ、正確に移動量の検出することが困難となる。特にインクジェット式記録装置では、インクがスケールに付着する場合も考えられるため、正確な移動量の検出には、より困難が伴う。
なお、スケールに光反射部と光吸収部と交互に配置し、発光素子と受光素子とがスケールの一方側に配置された、いわゆる反射型のエンコーダ装置においても、光反射部と光吸収部との配置間隔が分解能を決定するため、同様の問題が生じる。
また、正確に移動量を検出するためには、光透過部と光遮断部とが規則正しく配列されている必要があるが、現状あるいは現状以上に配置間隔を狭くした場合には、小さなごみ等が付着しただけで規則性が乱れ、正確に移動量の検出することが困難となる。特にインクジェット式記録装置では、インクがスケールに付着する場合も考えられるため、正確な移動量の検出には、より困難が伴う。
なお、スケールに光反射部と光吸収部と交互に配置し、発光素子と受光素子とがスケールの一方側に配置された、いわゆる反射型のエンコーダ装置においても、光反射部と光吸収部との配置間隔が分解能を決定するため、同様の問題が生じる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、より正確に移動体の移動量を検出可能とするエンコーダ装置、流体噴射装置、スケール及びスケールの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のエンコーダ装置は、移動体の移動量の検出するエンコーダ装置であって、移動体に固定されるスケールと、該スケールの所定の一面側に固定して設置されるとともに、上記所定の一面の少なくとも一部の領域の画像を時系列的に連続して取得する画像取得装置と、該画像取得装置にて取得された上記画像に基づいて上記スケールの移動量を算出する画像処理装置とを備えることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明のエンコーダ装置によれば、スケールの所定の一面側に画像取得装置が固定され、該画像取得装置によって所定の一面の少なくとも一部の領域の画像が時系列的に連続して取得され、画像処理装置によって、画像取得装置によって取得された画像に基づいてスケールの移動量が算出される。
画像取得装置が固定されているため、スケールが移動している場合には、画像処理装置によって取得される画像は時間とともに変化する。そして、画像処理装置は、時間的に先に取得された画像と、時間的に後に取得された画像とを比較し、その変化量をスケールの移動量として算出する。
つまり、本発明のエンコーダ装置によれば、時間的に先に取得されたスケール表面の画像と、時間的に後に取得されたスケール表面の画像とからスケールの移動量、すなわち移動体の移動量を算出する。このため、スケールに光透過部と光遮断部と(光反射部と光吸収部と)を規則正しく配列する必要がない。また、スケールの表面に汚れが付着した場合であっても、汚れを含めた画像に基づいて画像処理が行われるため、汚れの付着による検出精度の低下は起こらない。
したがって、本発明のエンコーダ装置によれば、より正確に移動体の移動量を検出することが可能となる。
画像取得装置が固定されているため、スケールが移動している場合には、画像処理装置によって取得される画像は時間とともに変化する。そして、画像処理装置は、時間的に先に取得された画像と、時間的に後に取得された画像とを比較し、その変化量をスケールの移動量として算出する。
つまり、本発明のエンコーダ装置によれば、時間的に先に取得されたスケール表面の画像と、時間的に後に取得されたスケール表面の画像とからスケールの移動量、すなわち移動体の移動量を算出する。このため、スケールに光透過部と光遮断部と(光反射部と光吸収部と)を規則正しく配列する必要がない。また、スケールの表面に汚れが付着した場合であっても、汚れを含めた画像に基づいて画像処理が行われるため、汚れの付着による検出精度の低下は起こらない。
したがって、本発明のエンコーダ装置によれば、より正確に移動体の移動量を検出することが可能となる。
なお、本発明のエンコーダ装置においては、エンコーダ装置の分解能がスケールに起因せず、画像取得装置の解像度に起因する。よって、スケールの製造技術を高めることなく、分解能の向上を図ることが可能となる。
また、本発明のエンコーダ装置においては、画像取得装置が、スケールの所定の一面側に固定される。つまり、スケールの所定の一面側のみに画像取得装置を設置することで、移動体の移動量を検出することができる。したがって、従来のエンコーダ装置のように、スケールを挟んで2つの部品(発光素子及び受光素子)を配置する必要がなくなり、エンコーダ装置のスケールの厚み方向の大きさを小さくことが可能となる。
また、本発明のエンコーダ装置においては、上記スケールの上記所定の一面には、不規則なパターンが形成されているという構成を採用する。
画像取得装置にて先に取得される画像と後に取得される画像とに変化が生じないように、特に意図的に、スケールの所定の一面にパターン形成を行わない限りは、画像処理装置にて先に取得した画像と後に取得した画像とを比較することは可能である。しかしながら、本構成を採用することによって、スケールが移動している場合には、確実に画像取得装置にて先に取得される画像と後に取得される画像とが変化するため、確実に移動体の移動量を検出することができる。
画像取得装置にて先に取得される画像と後に取得される画像とに変化が生じないように、特に意図的に、スケールの所定の一面にパターン形成を行わない限りは、画像処理装置にて先に取得した画像と後に取得した画像とを比較することは可能である。しかしながら、本構成を採用することによって、スケールが移動している場合には、確実に画像取得装置にて先に取得される画像と後に取得される画像とが変化するため、確実に移動体の移動量を検出することができる。
また、本発明のエンコーダ装置においては、上記画像取得装置は、反射式フォトインタラプタであるという構成を採用する。
このように、本発明のエンコーダ装置においては、画像取得装置として、反射式フォトインタラプタを用いることができる。
このように、本発明のエンコーダ装置においては、画像取得装置として、反射式フォトインタラプタを用いることができる。
また、本発明のエンコーダ装置においては、上記スケールは、円盤形状であるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、本発明のエンコーダ装置をロータリエンコーダ装置として用いることができる。
このような構成を採用することによって、本発明のエンコーダ装置をロータリエンコーダ装置として用いることができる。
次に、本発明の流体噴射装置は、移動体を備える流体噴射装置であって、本発明のエンコーダ装置を用いて上記移動体の移動量を検出し、該検出結果に基づいて上記移動体の移動量を制御することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明の流体噴射装置によれば、本発明のエンコーダ装置によって移動体の移動量が検出され、この検出結果に基づいて移動体の移動量が制御される。
本発明のエンコーダ装置によれば、より正確に移動体の移動量を検出することが可能となる。したがって、本発明の流体噴射装置によれば、移動体の移動量をより正確に制御することが可能となる。
また、本発明のエンコーダ装置によれば、スケールの製造技術を高めることなく、分解能の向上を図ることが可能となる。したがって、本発明の流体噴射装置は、廉価なものとすることができる。
また、本発明のエンコーダ装置によれば、エンコーダ装置のスケールの厚み方向の大きさを小さくことが可能となる。したがって、本発明の流体噴射装置は、小型なものとなる。
本発明のエンコーダ装置によれば、より正確に移動体の移動量を検出することが可能となる。したがって、本発明の流体噴射装置によれば、移動体の移動量をより正確に制御することが可能となる。
また、本発明のエンコーダ装置によれば、スケールの製造技術を高めることなく、分解能の向上を図ることが可能となる。したがって、本発明の流体噴射装置は、廉価なものとすることができる。
また、本発明のエンコーダ装置によれば、エンコーダ装置のスケールの厚み方向の大きさを小さくことが可能となる。したがって、本発明の流体噴射装置は、小型なものとなる。
また、本発明の流体噴射装置においては、流体を噴射する噴射ヘッドが搭載されるキャリッジ及び上記流体が噴射される記録媒体を搬送する搬送駆動ローラの少なくともいずれか一方を上記移動体として備えるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、キャリッジの移動量あるいは搬送駆動ローラの移動量をより正確に制御することが可能となる。
このような構成を採用することによって、キャリッジの移動量あるいは搬送駆動ローラの移動量をより正確に制御することが可能となる。
次に、本発明のスケールは、移動体の移動量を検出するエンコーダ装置に用いられるスケールであって、スケールの所定の一面に、不規則なパターンが形成されていることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明のスケールによれば、スケールの所定の一面の画像を時系列的に取得することによって、移動体の移動量を正確にかつ確実に検出することが可能となる。
次に、本発明のスケールの製造方法は、移動体の移動量を検出するエンコーダ装置に用いられるスケールの製造方法であって、スケールの所定の一面に、不規則なパターンを形成するパターン形成工程を有することを特徴とする。
このような特徴を有する本発明のスケールの製造方法によれば、所定の一面に、不規則なパターンが形成されたスケールを製造することが可能となる。
また、本発明のスケールの製造方法においては、上記パターン形成工程は、上記スケールの所定の一面に対応する面に不規則なパターンが形成された金型を用いて上記スケールを射出成型する射出成型工程に含まれるという構成を採用する。
このような構成を採用することによって、射出成型によって、所定の一面に、不規則なパターンが形成されたスケールを製造することが可能となる。
このような構成を採用することによって、射出成型によって、所定の一面に、不規則なパターンが形成されたスケールを製造することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係るエンコーダ装置、流体噴射装置、スケール及びスケールの製造方法の一実施形態について説明する。なお、以下の図面においては、各部材を認識可能とするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンタ装置の外観斜視図である。図2は同正面図である。図3は同側断面図である。なお、本実施形態においては、流体噴射装置が、インク等の液体(液状体)を噴射する液体噴射装置(液状体噴射装置)である場合を例にして説明する。また、本実施形態においては、流体噴射装置が、インクジェット記録ヘッドの噴射口から記録媒体にインクを噴射して、その記録媒体に対する記録を実行するインクジェット式記録装置である場合を例にして説明する。また、本実施形態においては、インクジェット式記録装置の一例として、記録媒体である印刷用紙にインクの滴を吐出(噴射)して、その印刷用紙に対する記録を実行するインクジェットプリンタについて説明する。
なお、以下の説明において、上流及び下流という記載をするが、これは印刷用紙Pの流れ方向を基準とするものである。
なお、以下の説明において、上流及び下流という記載をするが、これは印刷用紙Pの流れ方向を基準とするものである。
インクジェットプリンタIJは、印刷用紙Pを給送する給紙ユニット10、インクジェット記録ヘッド24及びキャリッジ22を備えるキャリッジユニット20、印刷用紙Pを搬送する搬送ユニット60、インクジェット記録ヘッド24のメンテナンスを行うインクシステムユニット80を備えている。
そして、搬送ユニット60の上側にキャリッジユニット20が、側方にインクシステムユニット80がそれぞれ連結し、キャリッジユニット20の背面側に給紙ユニット10が連結し、4つのユニットが合体するように構成されている。
そして、搬送ユニット60の上側にキャリッジユニット20が、側方にインクシステムユニット80がそれぞれ連結し、キャリッジユニット20の背面側に給紙ユニット10が連結し、4つのユニットが合体するように構成されている。
給紙ユニット10は、給紙ユニットフレーム12、給紙ローラ13、可動ガイド14,固定ガイド15及びホッパ16等を備える。そして、給紙ユニットフレーム12に対して、給紙ローラ13の回動軸13a、ホッパ16等が取り付けられる。
キャリッジユニット20は、キャリッジガイド軸25、キャリッジモータ27、従動プーリ29及び用紙検出器36等を備える。また、キャリッジユニット20には、排紙フレーム30が取り付けられる。
キャリッジモータ27には、駆動プーリ28が取り付けられ、駆動プーリ28と従動プーリ29との間にキャリッジベルト26が掛架される。そして、キャリッジベルト26にはキャリッジ22が固定され、当該キャリッジ22は、キャリッジモータ27の回動によって、キャリッジガイド軸25に沿って主走査方向に往復動するようになっている。
キャリッジモータ27には、駆動プーリ28が取り付けられ、駆動プーリ28と従動プーリ29との間にキャリッジベルト26が掛架される。そして、キャリッジベルト26にはキャリッジ22が固定され、当該キャリッジ22は、キャリッジモータ27の回動によって、キャリッジガイド軸25に沿って主走査方向に往復動するようになっている。
搬送ユニット60は、搬送ユニットフレーム61、搬送駆動ローラ62、搬送従動ローラ63、搬送従動ローラホルダ64、排紙駆動ローラ軸65a及び紙案内67等を備える。そして、搬送ユニットフレーム61に対して、搬送駆動ローラ62、搬送従動ローラホルダ64、排紙駆動ローラ軸65a及び紙案内67等が取り付けられる。また、搬送ユニットフレーム61には、プラテン66が形成される。
また、搬送ユニット60は駆動モータ69を備え、この駆動モータ69により、給紙ローラ13、搬送駆動ローラ62、排紙駆動ローラ65及びインクシステムユニット80が駆動されるようになっている。
駆動モータ69から搬送駆動ローラ62及び排紙駆動ローラ65への動力伝達は、搬送ユニット60の側方に設けられる歯車装置90(図4参照)によって行われる。
一方、インクシステムユニット80への動力伝達は、排紙駆動ローラ軸65a及び不図示の歯車装置を介して行われる。
また、給紙ローラ13への動力伝達は、不図示の歯車装置を介して行われる。
なお、歯車装置90には、搬送駆動ローラ62の回転量を検出するエンコーダ装置100(図4参照)が付設され、このエンコーダ装置100の検出結果に基づいて駆動モータ69の回転量等が制御される。なお、エンコーダ装置100の詳細については、後述する。
駆動モータ69から搬送駆動ローラ62及び排紙駆動ローラ65への動力伝達は、搬送ユニット60の側方に設けられる歯車装置90(図4参照)によって行われる。
一方、インクシステムユニット80への動力伝達は、排紙駆動ローラ軸65a及び不図示の歯車装置を介して行われる。
また、給紙ローラ13への動力伝達は、不図示の歯車装置を介して行われる。
なお、歯車装置90には、搬送駆動ローラ62の回転量を検出するエンコーダ装置100(図4参照)が付設され、このエンコーダ装置100の検出結果に基づいて駆動モータ69の回転量等が制御される。なお、エンコーダ装置100の詳細については、後述する。
インクシステムユニット80は、キャップ装置、ポンプ装置及びブレードユニット(いずれも不図示)備えており、搬送ユニットフレーム61の側方に連結される。
キャップ装置は、キャリッジ22がホームポジションに移動した際に、インクジェット記録ヘッド24をキャップしてノズル面を保護する。ポンプ装置は、キャップ状態のキャップ装置に負圧を供給し、インクジェット記録ヘッド24のノズル開口からのインク吸引を行う。ブレードユニットは、キャリッジ22の往復動領域を横切る位置と往復動領域から退避する位置とを移動可能に構成され、例えば、キャリッジ22が印字領域からホームポジションに移動する際に、インクジェット記録ヘッド24のノズル面を払拭することでクリーニングを行う。
キャップ装置は、キャリッジ22がホームポジションに移動した際に、インクジェット記録ヘッド24をキャップしてノズル面を保護する。ポンプ装置は、キャップ状態のキャップ装置に負圧を供給し、インクジェット記録ヘッド24のノズル開口からのインク吸引を行う。ブレードユニットは、キャリッジ22の往復動領域を横切る位置と往復動領域から退避する位置とを移動可能に構成され、例えば、キャリッジ22が印字領域からホームポジションに移動する際に、インクジェット記録ヘッド24のノズル面を払拭することでクリーニングを行う。
インクジェットプリンタIJの上流側(インクジェットプリンタIJの後方側)に配置されるホッパ16上には、例えばA4サイズ等の印刷用紙Pが傾斜姿勢で堆積・収納される。ホッパ16は、上部に位置する回動支点(不図示)を中心に回動可能に構成されており、回動することによりその下部が給紙ローラ13に対して圧接したり、離間したりする様になっている。
また、ホッパ16上の印刷用紙Pは、ホッパ16の幅方向にスライド可能な可動ガイド14と固定ガイド15により、その側端がガイドされる。
そして、印刷用紙Pのうちの最上位のものは、ホッパ16が給紙ローラ13に対して圧接した際に、給紙ローラ13の回動動作に伴って、下流側(インクジェットプリンタIJの前方側)に繰り出されるようになっている。
また、ホッパ16上の印刷用紙Pは、ホッパ16の幅方向にスライド可能な可動ガイド14と固定ガイド15により、その側端がガイドされる。
そして、印刷用紙Pのうちの最上位のものは、ホッパ16が給紙ローラ13に対して圧接した際に、給紙ローラ13の回動動作に伴って、下流側(インクジェットプリンタIJの前方側)に繰り出されるようになっている。
給紙ローラ13は、側面視略D形の形状を有しており、回動軸13aが回動駆動されることによって回動する。そして、この給紙ローラ13は、印刷動作時にはその平坦部が印刷用紙Pに対向する状態に制御され、これによって印刷用紙Pの搬送負荷の発生を防止するようになっている。
紙案内67は、給紙ローラ13よりも下流側下方に、略水平に配置されており、給紙ローラ13によって繰り出された印刷用紙Pの先端が紙案内67に斜めに当接し、滑らかに下流側に案内されるようになっている。
更に下流側には、回動駆動する搬送駆動ローラ62と、この搬送駆動ローラ62に圧接する搬送従動ローラ63とが設けられており、印刷用紙Pが搬送駆動ローラ62と搬送従動ローラ63とにニップされて、一定ピッチで下流側に搬送される。
なお、搬送従動ローラ63は、搬送従動ローラホルダ(不図示)によって、常に搬送駆動ローラ62に対して圧接するように付勢される。
更に下流側には、回動駆動する搬送駆動ローラ62と、この搬送駆動ローラ62に圧接する搬送従動ローラ63とが設けられており、印刷用紙Pが搬送駆動ローラ62と搬送従動ローラ63とにニップされて、一定ピッチで下流側に搬送される。
なお、搬送従動ローラ63は、搬送従動ローラホルダ(不図示)によって、常に搬送駆動ローラ62に対して圧接するように付勢される。
搬送駆動ローラ62の下流には、プラテン66及びインクジェット記録ヘッド24が上下方向に対向して配設されており、印刷用紙Pが搬送駆動ローラ62の回動によってインクジェット記録ヘッド24の下へ搬送され、更にプラテン66によって下から支持されるようになっている。
インクジェット記録ヘッド24は、インクカートリッジ23を搭載するキャリッジ22の底部に設けられている。そして、キャリッジ22が主走査方向に延びるキャリッジガイド軸25にガイドされながら主走査方向に往復動する際に、インクジェット記録ヘッド24は、印刷用紙Pに向けてブラック、イエロー、シアン、マゼンダ等のインクを吐出する。
なお、インクカートリッジ23は、例えば、4つのカートリッジ(すなわち、4色のインク(ブラック、イエロー、シアン、マゼンダ)がそれぞれ別個独立に充填された容器)からなり、それぞれが別個独立に交換可能となっている。
インクジェット記録ヘッド24は、インクカートリッジ23を搭載するキャリッジ22の底部に設けられている。そして、キャリッジ22が主走査方向に延びるキャリッジガイド軸25にガイドされながら主走査方向に往復動する際に、インクジェット記録ヘッド24は、印刷用紙Pに向けてブラック、イエロー、シアン、マゼンダ等のインクを吐出する。
なお、インクカートリッジ23は、例えば、4つのカートリッジ(すなわち、4色のインク(ブラック、イエロー、シアン、マゼンダ)がそれぞれ別個独立に充填された容器)からなり、それぞれが別個独立に交換可能となっている。
インクジェット記録ヘッド24よりも下流には、排紙駆動ローラ65と、排紙従動ローラ31と、排紙補助ローラ32とが配設される。排紙駆動ローラ65は、主走査方向に延びる排紙駆動ローラ軸65aに対して複数個取り付けられる。排紙従動ローラ31は、排紙駆動ローラ65に軽く圧接することによって従動回動するように設けられている。
したがって、インクジェット記録ヘッド24によって印刷処理された印刷用紙Pは、排紙駆動ローラ65と排紙従動ローラ31とによってニップされた状態で排紙駆動ローラ65が回動することにより、下流側に排出される。
排紙補助ローラ32は、排紙従動ローラ31のやや上流側に設けられ、印刷用紙Pをやや下方に押しつけて、印刷用紙Pのプラテン66からの浮き上がりを防止する。これにより、印刷用紙Pとインクジェット記録ヘッド24との距離を規制している。
したがって、インクジェット記録ヘッド24によって印刷処理された印刷用紙Pは、排紙駆動ローラ65と排紙従動ローラ31とによってニップされた状態で排紙駆動ローラ65が回動することにより、下流側に排出される。
排紙補助ローラ32は、排紙従動ローラ31のやや上流側に設けられ、印刷用紙Pをやや下方に押しつけて、印刷用紙Pのプラテン66からの浮き上がりを防止する。これにより、印刷用紙Pとインクジェット記録ヘッド24との距離を規制している。
続いて、図4〜図6を参照してエンコーダ装置100の詳細な説明を行う。図4は、本発明の実施形態に係るエンコーダ装置の平面図である。図5は同側面図である。
まず、エンコーダ装置100の説明に先立ち、上記歯車装置90の説明を行う。
歯車装置90は、搬送ユニットフレーム61に設けられている。搬送ユニットフレーム61には搬送駆動ローラ62が軸支され、この搬送駆動ローラ62の軸端に搬送駆動ローラ歯車71が設けられている。
搬送駆動ローラ62の後方下側には、図2に示すように、駆動モータ69が搬送ユニットフレーム61に固定されている。そして、駆動モータ69の回転軸70は、搬送駆動ローラ62の軸方向と平行とされている。
歯車装置90は、搬送ユニットフレーム61に設けられている。搬送ユニットフレーム61には搬送駆動ローラ62が軸支され、この搬送駆動ローラ62の軸端に搬送駆動ローラ歯車71が設けられている。
搬送駆動ローラ62の後方下側には、図2に示すように、駆動モータ69が搬送ユニットフレーム61に固定されている。そして、駆動モータ69の回転軸70は、搬送駆動ローラ62の軸方向と平行とされている。
駆動モータ69の回転軸70には、ピニオン歯車92が取り付けられ、このピニオン歯車92と搬送駆動ローラ歯車71とが噛み合っている。なお、ピニオン歯車92は、例えば、真鍮(黄銅)により形成される。
また、排紙駆動ローラ軸65aの軸端には、排紙駆動ローラ歯車94が設けられている。そして、排紙駆動ローラ歯車94と搬送駆動ローラ歯車71の間には、これら2つの歯車94,71にそれぞれ噛み合う伝達歯車96が設けられている。
これにより、駆動モータ69が回動すると、搬送駆動ローラ62が回動すると同時に、排紙駆動ローラ軸65aが回動するようになっている。
搬送駆動ローラ歯車71、排紙駆動ローラ歯車94、伝達歯車96は、樹脂成形される。
また、排紙駆動ローラ軸65aの軸端には、排紙駆動ローラ歯車94が設けられている。そして、排紙駆動ローラ歯車94と搬送駆動ローラ歯車71の間には、これら2つの歯車94,71にそれぞれ噛み合う伝達歯車96が設けられている。
これにより、駆動モータ69が回動すると、搬送駆動ローラ62が回動すると同時に、排紙駆動ローラ軸65aが回動するようになっている。
搬送駆動ローラ歯車71、排紙駆動ローラ歯車94、伝達歯車96は、樹脂成形される。
エンコーダ装置100は、搬送ユニットフレーム61に取り付けられたセンサ部110と、円盤状スケール120、画像処理装置130を備えている。
センサ部110は、センサホルダ111、反射式フォトインタラプタ112(画像取得装置)、基板118等を備えている。基板118には、外部への電気信号の送信用端子及び外部からの電力供給用端子を有するコネクタ119が設けられていて、このコネクタ119を介して画像処理装置130と接続される。
反射式フォトインタラプタ112は、図5に示すように、給紙ユニットフレーム12に固定されるセンサホルダ111と該センサホルダ111に固定される基板118とによって、円盤状スケール120の一面121(所定の一面)側に配置されるように支持されている。この反射式フォトインタラプタ112は、検出光を射出する発光素子112aと、円盤状スケール120の一面121にて反射された検出光を集光する集光レンズ112cと、該集光レンズ112cにて集光された検出光を受光する受光素子112bとから構成される。
このような反射式フォトインタラプタ112では、発光素子112aから射出された検出光の反射光を受光素子112bにて受光することによって、円盤状スケール120の一面121の一部の領域(集光レンズ112cに対向する領域)の画像が取得される。そして、反射式フォトインタラプタ112は、円盤状スケール120の一面121の一部の領域の画像を時系列的に連続して取得する。
なお、受光素子112bとしては、二次元画像を取得可能なエリアセンサや、円盤状スケール120の回転方向に沿って配列されるラインセンサ等を用いることができる。
なお、受光素子112bとしては、二次元画像を取得可能なエリアセンサや、円盤状スケール120の回転方向に沿って配列されるラインセンサ等を用いることができる。
円盤状スケール120は、搬送駆動ローラ62の軸端に搬送駆動ローラ歯車71に重ねて固定されており、搬送駆動ローラ歯車71よりも大径の円盤形状を有している。このため、円盤状スケール120は、搬送駆動ローラ62の回転に伴って回転される。つまり、本実施形態のインクジェットプリンタIJにおいては、搬送駆動ローラ62(移動体)の回転量(移動量)がエンコーダ装置100によって検出される。
そして、円盤状スケール120の一面121(反射式フォトインタラプタ側の面)の表面パターンは、回転方向に一周に亘って不規則とされている。
そして、円盤状スケール120の一面121(反射式フォトインタラプタ側の面)の表面パターンは、回転方向に一周に亘って不規則とされている。
画像処理装置130は、反射式フォトインタラプタ112において時系列的に連続して取得された画像のうち、時間的に先に取得された画像と、時間的に後に取得された画像とを比較し、その変化量を円盤状スケール120の回転量として算出する。
画像処理装置130は、インクジェットプリンタIJの制御装置200(図6参照)と電気的に接続されており、算出した円盤状スケール120の回転量、すなわち搬送駆動ローラ62の回転量を制御装置200に入力する。
画像処理装置130は、インクジェットプリンタIJの制御装置200(図6参照)と電気的に接続されており、算出した円盤状スケール120の回転量、すなわち搬送駆動ローラ62の回転量を制御装置200に入力する。
なお、円盤状スケール120の表面パターンは、反射式フォトインタラプタ112にて先に取得される画像と後に取得される画像とに変化が生じるような不規則性を有していれば良い。このため、ないように、反射式フォトインタラプタ112にて先に取得される画像と後に取得される画像とに変化が生じないように、特に意図的に、円盤状スケール120の表面パターンを形成しない限りは、反射式フォトインタラプタ112にて先に取得した画像と後に取得した画像とを比較することは可能である。具体的には、円盤状スケール120を透明にしたり、表面を単一色の鏡面に意図的に仕上げなければ、反射式フォトインタラプタ112にて先に取得した画像と後に取得した画像とを比較することは可能である。
ただし、確実に反射式フォトインタラプタ112にて先に取得した画像と後に取得した画像とを比較可能とするには、円盤状スケール120の表面パターンが一周に亘って不規則性を有していることが好ましい。このため、本実施形態のインクジェットプリンタIJにおいては、円盤状スケール120の表面パターンが一周に亘って不規則となるように、パターン形成されている。
ただし、確実に反射式フォトインタラプタ112にて先に取得した画像と後に取得した画像とを比較可能とするには、円盤状スケール120の表面パターンが一周に亘って不規則性を有していることが好ましい。このため、本実施形態のインクジェットプリンタIJにおいては、円盤状スケール120の表面パターンが一周に亘って不規則となるように、パターン形成されている。
図6は、本実施形態のインクジェットプリンタIJの電気的な構成を示すブロック図である。本実施形態におけるインクジェットプリンタIJは、インクジェットプリンタIJ全体の動作を制御する制御装置200を備えている。制御装置200には、インクジェットプリンタIJの動作に関する各種情報を入力する入力装置201と、インクジェットプリンタIJの動作に関する各種情報を記憶した記憶装置202と、時間の計測を実行可能な計測装置203とが接続されている。また、制御装置200は、上述した給紙ユニット10、キャリッジユニット20、搬送ユニット60及びインクシステムユニット80と電気的に接続されており、これらを電気的に制御することによって、インクジェットプリンタIJ全体の動作を制御する。
そして、本実施形態においては、記憶装置202に搬送駆動ローラ62の回転量を変数として、搬送駆動ローラ62の回転位置や回転速度を算出するための演算式が記憶されている。そして、制御装置200は、エンコーダ装置100から入力される搬送駆動ローラ62の回転量と、記憶装置202に記憶された演算式とを用いて搬送駆動ローラ62の回転位置や回転速度を算出し、この算出結果に基づいて搬送ユニット60の駆動モータ69を制御する。
次に、以上のように構成された本実施形態のインクジェットプリンタIJの動作について、エンコーダ装置100及び制御装置200の動作を主として説明する。
まず、入力装置201から搬送ユニット60の動作指令が入力されると、制御装置200は、入力される動作指令に基づいて、搬送ユニット60の駆動モータ69を駆動する。
駆動モータ69の動力は、回転軸70、ピニオン歯車92、搬送駆動ローラ歯車71を介して搬送駆動ローラ62に伝達される。これによって、搬送駆動ローラ62が回転駆動され、印刷用紙Pが搬送される。
駆動モータ69の動力は、回転軸70、ピニオン歯車92、搬送駆動ローラ歯車71を介して搬送駆動ローラ62に伝達される。これによって、搬送駆動ローラ62が回転駆動され、印刷用紙Pが搬送される。
また、駆動モータ69の動力は、回転軸70、ピニオン歯車92、搬送駆動ローラ歯車71、伝達歯車96、排紙駆動ローラ歯車94及び排紙駆動ローラ軸65aを介して排紙駆動ローラ65に伝達される。これによって、排紙駆動ローラ65が回転され、印刷用紙Pが排紙される。
また、駆動モータ69の動力は、回転軸70、ピニオン歯車92、搬送駆動ローラ歯車71、伝達歯車96、排紙駆動ローラ歯車94、排紙駆動ローラ軸65a及び不図示の歯車装置を介してインクシステムユニット80に伝達される。これによって、インクシステムユニット80が駆動され、インクジェット記録ヘッド24のメンテナンスが行われる。
また、駆動モータ69の動力は、不図示の歯車装置及び回動軸13aを介して給紙ローラ13に伝達される。これによって給紙ローラ13が回動され、印刷用紙Pが給紙される。
また、駆動モータ69の動力は、不図示の歯車装置及び回動軸13aを介して給紙ローラ13に伝達される。これによって給紙ローラ13が回動され、印刷用紙Pが給紙される。
このようにして駆動モータ69の動力が各部材に伝達される。そして、駆動モータ69の動力が搬送駆動ローラ歯車71に伝達されると、搬送駆動ローラ歯車71が回転され、該搬送駆動ローラ歯車71とともに搬送駆動ローラ62の端部に固定された円盤状スケール120が回転される。
円盤状スケール120が回転されている間、制御装置200は、エンコーダ装置100によって円盤状スケール120、すなわち搬送駆動ローラ62の回転量を検出する。
より詳細には、円盤状スケール120が回転されている間、エンコーダ装置の反射式フォトインタラプタ112が備える発光素子112aから検出光が射出され、この検出光は、円盤状スケール120の一面121に反射され、集光レンズ112cによって集光された後、受光素子112bに入射する。そして、受光素子112bにて検出光が光電変換されて出力される。ここで、受光素子112bからの出力信号は、円盤状スケール120の一面121の画像を示すものであるため、反射式フォトインタラプタ112においては、時系列的に連続して円盤状スケール120の一面121の画像が取得される。
そして、画像処理装置130において、反射式フォトインタラプタ112にて時系列的に連続して取得された画像のうち、時間的に先に取得された画像と、時間的に後に取得された画像とが比較され、この変化量が円盤状スケール120の回転量として算出され出力される。そして、円状スケールの回転量、すなわち搬送駆動ローラ62の回転量を示す信号が制御装置200に入力される。
このようにして、制御装置200は、エンコーダ装置100によって円盤状スケール120の回転量、すなわち搬送駆動ローラ62の回転量を検出する。
続いて、制御装置200は、エンコーダ装置100から入力される搬送駆動ローラ62の回転量と、記憶装置202に記憶された演算式とを用いて搬送駆動ローラ62の回転位置や回転速度を算出し、この算出結果に基づいて搬送ユニット60の駆動モータ69をフィードバック制御する。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタIJが備えるエンコーダ装置100によれば、反射式フォトインタラプタ112によって時系列的に連続して取得された円盤状スケール120の一面121の画像のうち、時間的に先に取得された画像と、時間的に後に取得された画像とを比較することによって円盤状スケール120の回転量、すなわち搬送駆動ローラ62の回転量を検出する。このため、従来のエンコーダ装置のように円盤状スケールに光透過部と光遮断部と(光反射部と光吸収部と)を規則正しく配列する必要がない。また、円盤状スケール120の一面121に汚れが付着した場合であっても、汚れを含めた画像に基づいて搬送駆動ローラ62の回転量を検出することができるため、汚れの付着による検出精度の低下は起こらない。
したがって、エンコーダ装置100によれば、より正確に搬送駆動ローラ62の回転量を検出することができ、駆動モータ69を適切に制御することが可能となる。
したがって、エンコーダ装置100によれば、より正確に搬送駆動ローラ62の回転量を検出することができ、駆動モータ69を適切に制御することが可能となる。
また、エンコーダ装置100においては、エンコーダ装置の分解能が円盤状スケールに起因せず、反射式フォトインタラプタ112の解像度に起因する。よって、円盤状スケールの製造技術を高めることなく、分解能の向上を図ることが可能となる。
また、エンコーダ装置100においては、反射式フォトインタラプタ112が、円盤状スケール120の一面121側に固定されることによって画像が取得される。したがって、従来のエンコーダ装置のように透過型フォトインタラプタを用いることなく、搬送駆動ローラ62の回転量を検出することができる。つまり、エンコーダ装置100によれば、従来のエンコーダ装置のように円盤状スケール120を挟んで2つの部品(発光素子及び受光素子)を配置する必要がなくなり、エンコーダ装置を円盤状スケールの厚み方向に小さくすることが可能となる。
そして、本実施形態のインクジェットプリンタIJは、上述のようなエンコーダ装置100を備えている。
エンコーダ装置100によれば、より正確に搬送駆動ローラ62の回転量を検出することが可能となる。したがって、本実施形態のインクジェットプリンタIJによれば、搬送駆動ローラ62の回転量を正確に制御することが可能となる。
また、エンコーダ装置100によれば、円盤状スケールの製造技術を高めることなく、分解能の向上を図ることができる。したがって、本実施形態のインクジェットプリンタIJは、廉価なものとなる。
また、エンコーダ装置100によれば、エンコーダ装置の円盤状スケールの厚み方向の大きさを小さくすることが可能となる。したがって、本実施形態のインクジェットプリンタIJは、小型なものとなる。
エンコーダ装置100によれば、より正確に搬送駆動ローラ62の回転量を検出することが可能となる。したがって、本実施形態のインクジェットプリンタIJによれば、搬送駆動ローラ62の回転量を正確に制御することが可能となる。
また、エンコーダ装置100によれば、円盤状スケールの製造技術を高めることなく、分解能の向上を図ることができる。したがって、本実施形態のインクジェットプリンタIJは、廉価なものとなる。
また、エンコーダ装置100によれば、エンコーダ装置の円盤状スケールの厚み方向の大きさを小さくすることが可能となる。したがって、本実施形態のインクジェットプリンタIJは、小型なものとなる。
なお、本実施形態のインクジェットプリンタIJでは、エンコーダ装置100を用いて搬送駆動ローラ62の回転量を検出したが、本発明のエンコーダ装置はこれに限定されるものではない。例えば、エンコーダ装置100によって、キャリッジモータ27に取り付けられる駆動プーリ28の回転量を検出しても良い。このような場合には、駆動プーリ28の端部に円盤状スケール120を固定すれば良い。これによって、駆動プーリ28の回転量、すなわちキャリッジ22の移動量を正確に検出することができ、この検出結果に基づいてキャリッジモータ27を正確にフィードバック制御することができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタIJでは、本発明のエンコーダ装置が、円盤状スケール120を備えるロータリエンコーダ装置である例について説明した。しかしながら、本発明のエンコーダ装置は、これに限定されるものではなく、例えば、板状のスケールを備え、該スケールの移動量を検出するエンコーダ装置として用いることもできる。また、さらには、本発明のエンコーダ装置は、インクジェットプリンタIJのみに設置可能なものではなく、従来のエンコーダ装置が設置可能な範囲全てに適用することが可能である。
また、本実施形態のインクジェットプリンタIJが備えるエンコーダ装置100においては、確実に反射式フォトインタラプタ112にて先に取得した画像と後に取得した画像とを比較可能とするために、円盤状スケール120の表面パターンが一周に亘って不規則となるようにパターン形成されているものとした。しかしながら、上述のように、円盤状スケール120の表面パターンは、反射式フォトインタラプタ112にて先に取得される画像と後に取得される画像とに変化が生じるような不規則性を有していれば良い。このため、例えば、従来の光透過部と光遮断部と(光反射部と光吸収部と)が交互に配列された円盤状スケールをそのまま、本実施形態のエンコーダ装置100の円盤状スケールとして用いることもできる。
次に、図7及び図8の模式図を参照して上記エンコーダ装置100が備える円盤状スケール120の製造方法の一例について説明する。
円盤状スケール120は、例えば、図7に示すような金型300を用いて射出成型することによって形成される。
金型300の内部には、円盤状スケール120の形状に応じた内部空間301が形成されている。そして、金型300は、円盤状スケール120の一面121に対応する面302がシボのような凹凸を有する粗面とされている。
このような金型300の内部空間301に、円盤状スケール120の形成材料(例えば樹脂)を圧入し固化させることによって、一面121に不規則なパターンが形成された円盤状スケール120が形成される(射出成型工程)。
金型300の内部には、円盤状スケール120の形状に応じた内部空間301が形成されている。そして、金型300は、円盤状スケール120の一面121に対応する面302がシボのような凹凸を有する粗面とされている。
このような金型300の内部空間301に、円盤状スケール120の形成材料(例えば樹脂)を圧入し固化させることによって、一面121に不規則なパターンが形成された円盤状スケール120が形成される(射出成型工程)。
なお、本実施形態においては、円盤状スケール120の一面121に対応する面302がシボのような凹凸を有する粗面とされた金型300を用いることによって、円盤状スケール120を製造する方法について説明した。しかしながら、円盤状スケール120の製造方法は、これに限定されるものではなく、例えば、一面121が平面状の円盤状スケールを形成し、この円盤状スケールの一面121に不規則なパターンを形成(パターン形成方法)しても良い。具体的には、不規則なパターンを印刷したり、塗料をスプレー塗布したりすることによって不規則なパターンを形成することができる。
なお、上記実施形態では、本発明の好適な具体例として種々の限定がされているが、本発明はこれに限定されるものではない。特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、流体噴射装置が、インク等の液体(液状体)を噴射する液体噴射装置(液状体噴射装置)である場合を例にして説明したが、本発明の流体噴射装置は、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に適用することができる。流体噴射装置が噴射可能な流体は、液体、機能材料の粒子が分散又は溶解されている液状体、ジェル状の流状体、流体として流して噴射できる固体、及び粉体(トナー等)を含む。
なお、上述の実施形態において、流体噴射装置から噴射される液体(液状体)としては、インクのみならず、特定の用途に対応する液体を適用可能である。流体噴射装置に、その特定の用途に対応する液体を噴射可能な噴射ヘッドを設け、その噴射ヘッドから特定の用途に対応する液体を噴射して、その液体を所定の物体に付着させることによって、所定のデバイスを製造可能である。例えば、本発明の液体噴射装置(液状体噴射装置)は、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、及び面発光ディスプレイ(FED)の製造等に用いられる電極材、色材等の材料を所定の分散媒(溶媒)に分散(溶解)した液体(液状体)を噴射する液体噴射装置に適用可能である。
また、液体噴射装置としては、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射するトナージェット式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。
IJ……インクジェットプリンタ(流体噴射装置)、P……印刷用紙(記録媒体)、22……キャリッジ、24……インクジェット記録ヘッド(噴射ヘッド)、62……搬送駆動ローラ62(移動体)、69……駆動モータ、100……エンコーダ装置、112……反射式フォトインタラプタ(画像取得装置)、120……円盤状スケール(スケール)、121……一面(所定の一面)、130……画像処理装置、200……制御装置、300……金型、302……面
Claims (9)
- 移動体の移動量の検出するエンコーダ装置であって、
移動体に固定されるスケールと、
該スケールの所定の一面側に固定して設置されるとともに、前記所定の一面の少なくとも一部の領域の画像を時系列的に連続して取得する画像取得装置と、
該画像取得装置にて取得された前記画像に基づいて前記スケールの移動量を算出する画像処理装置と
を備えることを特徴とするエンコーダ装置。 - 前記スケールの前記所定の一面には、不規則なパターンが形成されていることを特徴とする請求項1記載のエンコーダ装置。
- 前記画像取得装置は、反射式フォトインタラプタであることを特徴とする請求項1または2記載のエンコーダ装置。
- 前記スケールは、円盤形状であることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載のエンコーダ装置。
- 移動体を備える流体噴射装置であって、
請求項1〜4いずれかに記載のエンコーダ装置を用いて前記移動体の移動量を検出し、該検出結果に基づいて前記移動体の移動量を制御することを特徴とする流体噴射装置。 - 流体を噴射する噴射ヘッドが搭載されるキャリッジ及び前記流体が噴射される記録媒体を搬送する搬送駆動ローラの少なくともいずれか一方を前記移動体として備えることを特徴とする流体噴射装置。
- 移動体の移動量を検出するエンコーダ装置に用いられるスケールであって、
スケールの所定の一面に、不規則なパターンが形成されていることを特徴とするスケール。 - 移動体の移動量を検出するエンコーダ装置に用いられるスケールの製造方法であって、
スケールの所定の一面に、不規則なパターンを形成するパターン形成工程を有することを特徴とするスケールの製造方法。 - 前記パターン形成工程は、前記スケールの所定の一面に対応する面に不規則なパターンが形成された金型を用いて前記スケールを射出成型する射出成型工程に含まれることを特徴とする請求項8記載のスケールの製造方法。
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Cited By (1)
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JP2014089145A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Kyocera Document Solutions Inc | タイミング検出装置、およびこれを備える駆動装置、画像形成装置 |
-
2007
- 2007-03-29 JP JP2007086830A patent/JP2008241665A/ja not_active Withdrawn
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