JP2008241220A - ボイラの制御装置、及び制御方法 - Google Patents

ボイラの制御装置、及び制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】
複数あるバーナーから投入される微粉炭流量に偏差がある場合に、ボイラの排ガス中の一酸化炭素を低減すること。
【解決手段】
バーナーに供給する燃料の流量をバーナー毎に計測する計測器を有し、計測器で計測した計測値に基づいて、燃料流量の流量パターンを生成するパターン化手段と、パターン化手段で生成したパターン情報に基づいて、バーナー又は、エアポートに供給する空気流量を計算する操作信号生成手段を備えるボイラの制御装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボイラの制御装置、及び制御方法に係る。
燃料に石炭を用いて発電する火力発電プラントにおいては、一酸化炭素(CO),窒素酸化物(NOx)などの環境負荷物質の排出量低減が求められている。
このような背景から、CO、及びNOxを低減するようなバーナー,エアポートの構造が提案されている。例えば、特開2005−273973号公報には、低NOx化を達成するバーナーの構造、特開2006−162185号公報には、NOxとCOを同時に低減するエアポートの構造が記載されている。
特開2005−273973号公報,特開2006−162185号公報のいずれも技術も、石炭の燃焼方法として2段燃焼を採用している。この燃焼方法は、バーナーから供給する石炭を空気不足の状態で燃焼させた後、完全燃焼用の空気をエアポートから供給する方法である。
バーナー、及びエアポートから供給する空気流量を操作する制御技術として、特開平5−33906号公報に記載されている方法がある。特開平5−33906号公報には、ボイラ出口排ガス中の酸素(O2 )濃度の設定値と、計測したO2 濃度の値が一致するようにバーナー、及びエアポートから供給する空気流量を決定する方法が記載されている。また、この技術を用いることによって、ボイラ排ガス中の未燃分、及びNOxの濃度が規制値を超えない範囲内において、運転費用を低減できることが記載されている。
特開2005−273973号公報 特開2006−162185号公報 特開平5−33906号公報
一般に、ボイラにはバーナーが複数本配置されている。特開平5−33906号公報には、バーナー部から投入する空気の総量を決定する技術が記載されている。しかし、複数本あるバーナーの空気流量を個別に設定することに関する記述はないため、各バーナーの空気流量は均一とするか、もしくは空気流量の総量を、各バーナーに予め定められた配分に分配することになる。
しかし、微粉炭流量の総量が一定の状態でも、各バーナーに供給される微粉炭流量はバーナー1本毎に均一とならず、時間とともに変動する場合がある。バーナーに供給される微粉炭流量に偏差が生じると、相対的に空気流量が多いバーナーと少ないバーナーが生じる。空気流量が少ないと、微粉炭を完全燃焼できず、これが原因で一酸化炭素が発生する可能性がある。
また、側壁部に配置されたバーナーの微粉炭流量が多くなる場合、あるいは中央部に配置されたバーナーの微粉炭流量が多くなる場合など、微粉炭流量の流量パターンは種々想定される。流量パターンが異なると、ボイラ出口での一酸化酸素濃度も異なる。
本発明の目的は、微粉炭流量の流量パターンを考慮してバーナーから投入する空気流量を決定することによって、一酸化炭素濃度を低減する制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、ボイラの制御装置は以下の構成とする。燃料と空気をボイラ内に供給する複数本のバーナーと、該バーナーから供給された燃料と空気を燃焼させて生成する燃焼ガスの流れ方向下流側で、この燃焼ガスに空気を供給するエアポートと、前記バーナーとエアポートに供給する空気流量を調整する操作端を有するボイラの制御装置において、前記バーナーに供給する燃料の流量をバーナー毎に計測する計測器を有し、前記計測器で計測した計測値に基づいて、燃料流量の流量パターンを生成するパターン化手段と、前記パターン化手段で生成したパターン情報に基づいて、前記バーナー又は、前記エアポートに供給する空気流量を計算する操作信号生成手段を備える。
本発明によれば、複数あるバーナーから投入される微粉炭流量に偏差がある場合に、ボイラの排ガス中の一酸化炭素を効果的に低減するボイラの制御装置、及びボイラの制御方法が実現できる。
次に、本発明の実施例であるボイラの制御装置について、図面を参照して説明する。
図1は、ボイラの制御装置の実施例の系統構成を示すブロック図である。図1において、火力発電プラント100は、制御装置200によって制御される。
制御対象の火力発電プラント100を制御する制御装置200には、演算装置としてパターン化手段300,数値解析実行手段400,操作信号生成手段500,学習手段600,モデル700,評価値計算手段800が設けられている。
また、制御装置200には、データベースとして、計測信号データベース210、パターンデータベース220,数値解析結果データベース230,操作信号データベース240,制御ロジックデータベース250,学習情報データベース260,プラント情報データベース270が設けられている。
また、制御装置200には、外部とのインターフェイスとして、外部入力インターフェイス201、及び外部出力インターフェイス202が設けられている。
制御装置200では、外部入力インターフェイス201を介して、火力発電プラント100から計測信号1を制御装置200に取り込み、取り込んだ計測信号2は計測信号データベース210に保存される。また、操作信号生成手段500で生成させる操作信号17は、操作信号データベース240に保存されると供に、外部出力インターフェイス202に伝送される。外部出力インターフェイス202を通過した操作信号18は、火力発電プラント100に伝送される。
数値解析実行手段400では、火力発電プラント100の設計情報が保存されているプラント情報データベースのプラント情報19と、火力発電プラント100を模擬する物理モデルを用いて、火力発電プラント100を対象とした数値解析を実行する。火力発電プラント100を構成するボイラ,バーナー,エアポートの構造、及びバーナー,エアポートに供給する燃料流量、空気流量を境界条件に設定した計算を実行することで、火力発電プラント100の運転特性を予測する。例えば、数値解析実行手段400は、ボイラの設計情報が保存されているプラント情報データベースのプラント情報19と、前記ボイラを模擬する物理モデルを用いて、バーナーに供給する燃料流量又はエアポートに供給する空気流量等のボイラの運用条件と、ボイラの排出ガス中の一酸化炭素濃度,窒素酸化物濃度の少なくとも1つの関係を計算する。数値解析実行手段400を実行することによって得られた数値解析情報6は、数値解析結果データベース230に保存される。
パターン化手段300では、計測信号データベース210に保存されている計測信号データ4、及び数値解析結果データベース230に保存されている数値解析データ7を用いて、火力発電プラント100を構成するバーナーに供給される燃料流量をパターン化する。尚、火力発電プラント100の構成については、図2、及び図3を用いて後述する。パターン化手段300で生成したパターン情報5は、パターンデータベース220に保存される。
学習手段600では、モデル700を対象に、火力発電プラント100の操作方法を学習する。モデル700は、火力発電プラント100の制御特性を模擬する。すなわち、制御装置200で生成した操作信号18を火力発電プラント100に与え、その制御結果である計測信号1を制御装置200で受信するのと同様に、学習手段600で生成したモデル入力9をモデル700に与え、その制御結果であるモデル出力10を学習手段600が受信する。モデル700は、数値解析結果データベース230に保存されている数値解析データ8、及び計測信号データベース210に保存されている計測信号データ4を用いて、モデル入力9に対応するモデル出力10を計算する。モデル700は、例えばニューラルネットワークなどの統計モデルを用いて構築する。モデル700では、火力発電プラント運転前は、数値解析結果データベース230に保存されている数値解析データ8のみを用いてモデル出力10を計算する。その後、計測信号4を併用して、モデル出力10を計算する。これにより、数値解析実行手段400を動作させる際に使用する物理モデルと、火力発電プラント100の特性が異なる場合は、計測信号データ4を重視してモデル出力10を計算することで、モデル700の特性を火力発電プラント100の特性に近づけることができる。
学習手段600では、モデル700で計算されるモデル出力10が、所望の値となるようなモデル入力9の生成方法を学習する。学習手段600でモデル入力9の生成方法を学習するための指標として、評価値計算手段800で計算される評価値11を用いることができる。評価値計算手段800では、モデル出力10が所望の状態であれば評価値11の値を大きく、所望の状態から離れる程、評価値11の値を小さくする。
学習手段600は、強化学習、進化的計算手法などの、種々の最適化手法を適用することによって、構築される。学習手段600では、評価値計算手段800で計算される評価値11が最大となるような操作方法を学習する。学習に用いる拘束条件,モデル出力目標値などの学習情報データ13は、学習情報データベース260に保存されている。また、学習手段600で学習した結果である学習情報12は、学習情報データベース260に保存される。
操作信号生成手段500では、計測信号データベース210に保存されている計測信号データ3,パターンデータベース220に保存されているパターンデータ16,学習情報データベース260に保存されている学習情報データ14、及び、制御ロジックデータベース250に保存されている制御ロジックデータ15を必要に応じて取得し、これらの情報を用いて、火力発電プラント100を制御する操作信号17を生成する。
火力発電プラント100の運転員は、キーボード901とマウス902で構成される外部入力装置900を用いて保守ツール入力信号51を生成し、この信号を保守ツール910に入力することによって、制御装置200に配置されているデータベースの情報を、画像表示装置950に表示できる。
保守ツール910は、外部入力インターフェイス920,データ送受信部930、及び外部出力インターフェイス940で構成される。
外部入力装置900で生成した保守ツール入力信号51は、外部入力インターフェイス920を介して保守ツール910に取り込まれる。保守ツール910のデータ送受信部930では、保守ツール入力信号52の情報に従って、制御装置200に配置されているデータベースからデータベース情報50を取得する。
データ送受信処理部930では、データベース情報50を処理した結果得られる保守ツール出力信号53を、外部出力インターフェイス940に送信する。保守ツール出力信号54は、画像表示装置950に表示される。
尚、上記した実施例の制御装置200では、計測信号データベース210,パターンデータベース220,数値解析結果データベース230,操作信号データベース240,制御ロジックデータベース250,学習情報データベース260,プラント情報データベース270,パターン化手段300,数値解析実行手段400,学習手段600,モデル700、及び評価値計算手段800が制御装置200の内部に配置されているが、これらの全て、あるいは一部を制御装置200の外部に配置してもよい。
図2は、火力発電プラント100の概略を示す図である。火力発電プラントを構成するボイラ101には、ミル110で石炭を細かく粉砕した燃料となる微粉炭と、微粉炭搬送用の1次空気、及び燃焼調整用の2次空気を供給するバーナー102が設けられており、このバーナー102を介して供給した微粉炭をボイラ101の内部で燃焼させる。尚、微粉炭と1次空気は配管134から、2次空気は配管141からバーナー102に導かれる。
また、ボイラ101には2段燃焼用のアフタエアをボイラ101に投入するアフタエアポート103が設けられており、アフタエアは配管142からアフタエアポート103に導かれる。
微粉炭の燃焼により発生した高温の燃焼ガスは、ボイラ101の内部の経路に沿って下流側に流れた後、ボイラ101に配置された熱交換器106を通過して熱交換した後、エアーヒーター104を通過する。エアーヒーター104を通過したガスは、排ガス処理を施した後、煙突から大気に放出される。
ボイラ101の熱交換器106を循環する給水は、給水ポンプ105を介して熱交換器106に給水を供給し、熱交換器106においてボイラ101を流下する燃焼ガスによって加熱され、高温高圧の蒸気となる。尚、本実施例では熱交換器の数を1つとしているが、熱交換器を複数配置するようにしてもよい。
熱交換器106を通過した高温高圧の蒸気は、タービンガバーナー107を介して蒸気タービン108に導かれ、蒸気の持つエネルギーによって蒸気タービン108を駆動して発電機109で発電する。
火力発電プラントには、火力発電プラントの運転状態を検出する様々な計測器が配置されており、これらの計測器から取得されたプラントの計測信号は、計測信号1として制御装置200に送信される。例えば、図2には、流量計測器150,温度計測器151,圧力計測器152,発電出力計測器153、及び濃度計測器154が図示されている。
流量計測器150では、給水ポンプ105からボイラ101に供給される給水の流量を計測する。また、温度計測器151、及び圧力計測器152は、熱交換器106から蒸気タービン108に供給される蒸気の温度、及び圧力を計測する。
発電機109で発電された電力量は、発電出力計測器153で計測する。ボイラ101を通過する燃焼ガスに含まれている成分(CO,NOxなど)の濃度に関する情報は、ボイラ101の下流側に設けた濃度計測器154で計測することができる。
尚、一般的には図2に図示した以外にも多数の計測器が火力発電プラントに配置されているが、ここでは図示を省略する。
次に、ボイラ101の内部にバーナー102から投入される1次空気と2次空気の経路、及びアフタエアポート103から投入されるアフタエアの経路について説明する。
1次空気は、ファン120から配管130に導かれ、途中でボイラ101の下流側に設置されたエアーヒーター104を通過する配管132と通過せずにバイパスする配管131とに分岐して、再び配管133にて合流し、バーナー102の上流側に設置されたミル110に導かれる。
エアーヒーター104を通過する空気は、ボイラ101を流下する燃焼ガスにより加熱される。この1次空気を用いて、ミル110において粉砕した微分炭を1次空気と共にバーナー102に搬送する。
2次空気、及びアフタエアは、ファン121から配管140に導かれ、エアーヒーター104で同様にして加熱された後に、2次空気用の配管141とアフタエア用の配管142とに分岐して、それぞれバーナー102とアフタエアポート103に導かれる。
図3は、バーナーに供給される微粉炭と空気の経路を説明する図である。
図3(a)に示すように、ボイラ101には、バーナーがボイラ101の幅方向に複数本配置される。図3(a)では、バーナー102A,102B,102C,102D,102Eの5本配置されている例を示しているが、この数は任意である。また、図3(a)では、ボイラの高さ方向に、バーナーを一段で配置しているが、複数段配置することもできる。
図3(b)に示すように、各バーナーとミルは、配管134A,134B,134C,134D,134Eで接続される。各配管には、それぞれ微粉炭流量計測器155A,155B,155C,155D,155Eを配置する。これにより、バーナー102A,102B,102C,102D,102Eに投入される微粉炭の流量を全て計測する。計測した信号は、計測信号1として制御装置200に伝送される。尚、本実施例ではバーナー全てに微粉炭流量計測器を配置しているが、全てのバーナーに配置する必要は必ずしもない。また、数本のバーナーから供給される微粉炭流量を纏めて計測するように、微粉炭流量計測器を配置してもよい。
また、2次空気は、配管141を介して各バーナーに供給される。図3(b)に示すように、配管141の内部に、エアダンパ160A,160B,160C,160D,160Eが設けられている。各バーナーに供給する2次空気流量の流量は、エアダンパの開度を調整することで、制御できる。エアダンパ開度の指令信号は、制御装置200から与えられる操作信号18に含まれる。
制御装置200は、各バーナーに供給される微粉炭流量の情報を用いて、各バーナーに供給する空気流量を決定する。
図4は、操作信号生成手段500の系統構成を示すブロック図であり、操作信号17のうち、各バーナーに供給する空気流量の指令信号(空気ダンパ開度の指令信号)を決定するブロック図である。
操作信号生成手段500には、演算装置として基準信号生成手段510,相対値計算手段520,ゲイン設定手段530,上下限値設定手段540,乗算器550,切替器560,561,一定値生成器570,571、及び加算器580が設けられている。
基準信号生成手段510は、バーナー部から投入する総空気流量を計算し、これをプログラム制御によって各バーナーに配分する。基準信号生成手段510で基準信号501を計算する際、全てのバーナーから投入する空気量が均一となるように計算しても、予め定められたアルゴリズム(プログラム)に従って、各バーナーから投入する空気流量を計算してもよい。
相対値計算手段520では、計測器で計測した燃料流量に基づき、バーナー毎に燃料流量の平均値に対する燃料流量の相対値を計算する。例えば、計測信号データ3を用いて、各バーナーの微粉炭流量の相対値502を、(1)(2)式に従って計算する。ただし、1max 、imax はバーナーの本数、ri はバーナーiの微粉炭流量の相対値、CFi はバーナーiから投入される微粉炭流量の計測値、及び、CFaverage はバーナーから投入される微粉炭流量の平均値である。
Figure 2008241220
Figure 2008241220
尚、本実施例ではCFi をバーナーiから投入される微粉炭流量の計測値としたが、計測値の移動平均計算、あるいはローパスフィルタなどを用いることで、計測信号に含まれているノイズを除去した信号をCFi とし、このCFi を用いて計算したri を相対値502とすることもできる。
乗算器550では、相対値502とゲイン509を用いて、(3)式に従って信号503を計算する。ただし、(3)式において、si は信号503、Gはゲイン509である。
Figure 2008241220
ゲイン509は、ゲイン設定手段530,一定値生成器570,切替器560を用いて計算される。
切替器560では、ゲイン設定手段530で計算されたゲイン候補507と、一定値生成器570で生成した一定値(α)508の2つの入力に対し、ゲイン候補507か一定値(α)508のいずれか1つの信号を、ゲイン509として出力する。尚、一定値生成器570で生成する一定値(α)508の値は、制御ロジックデータベース250を介して、火力発電プラント100の運転員が、任意に設定できる。
ゲイン設定手段530では、計測信号データ3を用いて、ゲイン候補507を生成する。ゲイン設定手段530では、パターンデータベース220に保存されているパターンと、計測信号データ3の類似度を求め、類似度の高いパターンに対する空気流量調整ゲインの値を、学習情報データベース260から抽出し、ゲイン候補507とする。本実施例では(3)式のようにバーナー毎の相対値に乗じるゲインの値をGと一定にしているが、ゲインの値をバーナー毎に変更することもできる。尚、パターンデータベース220に保存されるパターン,学習情報データベース260に保存される情報の詳細は、後述する。
上下限値設定手段540では、信号503を用いて、(4)式に従って補正信号候補504を計算する。ここで、ti は補正信号候補504、tmax は補正信号候補504の上限値、及びtmin は補正信号候補504の下限値である。また、tmax 、及びtmin は、火力発電プラント100の運転員が、任意に設定できる。
Figure 2008241220
切替器561では、上下限値設定手段540で計算された補正信号候補504と、一定
値生成器571で生成した一定値(0)505の2つの入力に対し、補正信号候補504
か一定値(0)508のいずれか1つの信号を、補正信号506として出力する。一定値
生成器571では、ゼロの値を生成する。
加算器580では、補正信号506と基準信号501を加算し、操作信号17を計算する。切替器561を備えている効果により、基準信号501と操作信号17を一致させることができる。
上述の様に、操作信号生成手段500は、燃料流量のパターンデータ16に基づいて空気流量調整ゲインGを決定し、バーナーに供給する燃料流量をバーナー毎に計測した燃料流量に基づき、バーナー毎に燃料流量の平均値に対する燃料流量の相対値を計算し、空気流量調整ゲインGと相対値に基づいて、バーナーに供給する空気流量Siを計算する。尚、相対値は相対量でもよいし、相対比率でも良い。
図5は、基準信号501,相対値502,信号503,操作信号17の一実施例であり、操作信号17の生成方法を説明する図である。尚、図中A〜Eは、バーナーを識別するために設けた符号である。
図5(a)に示すように、基準信号生成手段510で生成される基準信号501は、全てのバーナー同じ値であり、仮にこれを操作信号17と一致させれば全てのバーナーから供給される空気流量が同じ流量となる。図5(b)に示すように、(1)(2)式を用いて計算される相対値502は、各バーナーで異なる。図5(b)は、バーナーA,Eから供給される微粉炭流量が平均値よりも少なく、バーナーB,C,Dから供給される微粉炭流量が平均値よりも多いことを意味する。
図5(c)は、相対値502にゲイン509を乗じて計算される信号503である。信号503の全ての値がtmin 以上tmax 以下であり、さらに切替器561で、補正信号候補504を補正信号506とした場合、操作信号17は、図5(d)に示すように、図5(a)と図5(c)の値を加算した値となる。
このように操作信号17を生成することによって、微粉炭流量が多いバーナーには空気を多く供給し、微粉炭流量が少ないバーナーには空気を少なく供給する。尚、本実施例では、パターンに応じてバーナー部から投入する空気流量を調整する方法を記載しているが、パターンに応じてアフタエアポート部から投入する空気流量を調整することもできる。また、バーナー部,アフタエアポート部の両方の空気流量を調整することもできる。
以下では、図4におけるゲイン設定手段530で参照するパターンデータベース220,学習情報データベース260に保存するデータの生成方法、及び、ゲイン候補507の生成方法について説明する。
図6は、制御装置200の動作フローチャート図である。図6に示すように、制御装置200は、ステップ1000,1010,1020,1030,1040,1050,1060,1070を組み合わせて実行する。以下では、それぞれのステップについて説明する。
まず、ステップ1000では、数値解析手段400を動作させ、火力発電プラント100の数値解析を実施する。この結果得られる数値解析情報6が、数値解析結果データベース230に保存される。また、数値解析結果データベース230に保存される数値解析データ7が、パターン化手段300に送られる。詳細は図7等で後述するが、数値解析データ7には、微粉炭流量の流量パターンに関する情報が含まれる。
ステップ1010では、学習手段600,モデル700,評価値計算手段800を組み合わせて実行する学習を実施するかどうかについて判定する。学習を実施する場合は、YESのルートに進み、実施しない場合はNOのルートに進む。
ステップ1020では、数値解析結果データベース230、及び計測信号データベース210に保存さているデータに基づいて、モデル700を構築する。火力発電プラント100を運転開始した直後は、計測信号データベース210には、データが蓄積されていない。この状況下では、数値解析結果データベース230に保存されている数値解析データ8を用いて、モデル700を構築する。その後、計測データ1を取得し、計測信号データベース210にデータが蓄積された場合には、モデル700と火力発電プラント100の特性が一致するように、モデル700を修正する。モデル700を用いて、火力発電プラント100から排出されるCO,NOx濃度などを予測する。
ステップ1030では、学習手段600,モデル700,評価値計算手段800を組み合わせて、火力発電プラント100の操作方法、すなわち、空気流量調整ゲインの設定方法を学習する。ステップ1030で得られた学習情報12は、学習情報データベース260に保存される。
ステップ1040では、操作信号生成手段500を動作させ、操作信号17を生成し、操作信号を火力発電プラント100に与える。
ステップ1050では、ステップ1040で生成した操作信号17を火力発電プラント100に与えた結果である計測信号1、及び計測信号2を取得し、計測信号を計測信号データベース210に保存する。
ステップ1060では、ステップ1010で生成した微粉炭流量の流量パターンに、新たなパターンを追加するかどうかを判定する。パターン追加を実施する場合は、YESのルートに進み、実施しない場合はNOのルートに進む。
ステップ1070では、パターン化手段300を実行し、パターンを追加する。
尚、ステップ1010,ステップ1060でYES/NOのどちらに進むかは、事前に火力発電プラント100の運転員によって設定することができる。また、学習の性能,パターンの性能について評価し、この評価結果に基づいてYES/NOのどちらに進むかを決定することもできる。
以下、図7〜図10を用いて、図6の要素毎に動作内容を説明する。
図7は、ステップ1000の詳細を説明する図である。図7(a)に示すように、ステップ1000は、ステップ1001,1002,1003に細分化される。
ステップ1001では、数値解析実行手段400を実行するための解析条件を設定する。図7(b)は、解析条件のフォーマットの一実施例である。図7(b)に示すように、バーナーA〜Eから投入する微粉炭流量と、空気流量調整ゲインを設定する。バーナーA〜Eから投入する微粉炭流量の流量パターンは、プラント情報データベース270に保存されているプラント情報19を用いて設定する。図7(b)では、微粉炭流量がバーナーA〜Eに均等に入る場合(A〜Eまで全て16kg/s)と、バーナーAから投入される微粉炭流量が多く、バーナーB〜Eから投入される微粉炭流量が少ない場合を例に、記載している。
プラント情報19には、ミルの110の特性を示す特性情報、ミルとバーナーを接続する配管の長さ、ミルとバーナーを接続する配管の曲がり数に関する情報が含まれる。これらの情報の少なくとも一つを用いることで、バーナーA〜Eとミルを接続する配管の圧損を計算できる。配管の長さが長く、曲がり数が多いと、圧損が大きくなり、バーナーに供給される微粉炭流量が少なくなる可能性がある。例えば、図3(b)のようにミルとバーナーが接続されていることを想定する。図3(b)に示すように、バーナーAとミルを接続する配管の曲がり数はゼロであるのに対し、バーナーB〜Eとミルを接続する配管の曲がり数は2である。この場合、バーナーB〜Eとミルを接続する配管の方が、バーナーAとミルを接続する配管よりも圧損が大きくなり、通過する微粉炭流量が少なくなる。
このように、プラントの設計情報を用いて、微粉炭流量の流量パターンを複数種類想定し、その流量パターンを解析の境界条件に設定する。
また、空気流量調整ゲインは、図4における乗算器50のゲイン509と同一の意味の値である。図7(b)では、空気流量調整ゲインを0.1〜2.0の範囲で0.1 刻みに変更させ、解析条件を設定する。空気流量の境界条件は、微粉炭流量の相対値に空気流量調整ゲインを乗じることにより決定する。
ステップ1002では、ステップ1001で設定した解析条件に基づいて、数値解析実行手段400を動作させる。ステップ1003では、ステップ1002を実施して得られた数値解析情報6を、数値解析結果データベース230に保存する。また、微粉炭流量の流量パターンは、パターン生成手段300を介してパターンデータベース220に保存する。
図8は、モデル700の構築方法と、学習手段600の動作内容を説明する図である。図8を用いて、図6におけるステップ1020,1030の動作内容を説明する。
図8(a)は、モデル700の構築方法を説明する図である。数値解析結果データベース230には、パターン毎に、空気流量調整ゲインを変化させた時のCO濃度に関する数値解析結果が保存されている。モデル700では、この数値解析結果をニューラルネットワーク,スプラインなどの手法を用いて補間することにより、図8(a)に示すようなモデルを構築する。このモデル700を用いることで、空気流量調整ゲインの値に対するCO濃度を推定できる。
尚、図8(a)では、空気流量調整ゲインとCO濃度の関係を示しているが、空気流量調整ゲインとNOx濃度,O2 濃度,未燃分,水銀など、ボイラ特性に関わる項目を、モデル700を用いて推定することもできる。
図8(a)に示すように、微粉炭流量の流量パターンによって、空気流量調整ゲイン変化に対するCO濃度の変化傾向が異なる。図8(a)の例では、パターン1では空気流量調整ゲインが0.0〜2.0の範囲では、空気流量調整ゲインが大きいほどCO濃度が低くなるのに対し、パターン2は空気流量調整ゲインが0.8 の場所でCO濃度が最小となる。このように、空気流量調整ゲイン変化に対するCO濃度の変化傾向が、微粉炭流量の流量パターンによって異なるので、CO濃度を最小とするには微粉炭流量の流量パターン毎に空気流量調整ゲインを設定する必要がある。
学習手段600では、最適な空気流量調整ゲインの値を微粉炭流量の流量パターン毎に学習する。学習は、評価値計算手段800で計算される評価値11を指標に実施する。学習手段600では、評価値11が最大となる空気流量調整ゲインの設定方法を学習する。
図8(b)は、評価値計算手段800で、CO濃度が低い程評価値が高くなるように計算した場合の空気流量調整ゲインと評価値の関係を説明する図である。尚、評価値計算手段800では、CO濃度だけでなく、NOx濃度,O2 濃度,未燃分,水銀の値など、ボイラ特性に関わる値を基に、評価値を計算するようにしてもよい。
図8(b)に示すように、評価値が最大となるのは、パターン1では空気流量調整ゲインが2.0の時、パターン2では0.8の時である。学習手段600では、評価値11が最大となるように学習するので、パターン1の時は空気流量調整ゲインを2.0 に設定し、パターン2の時は0.8に設定すればよいことを学習する。
図9は、学習情報データベース260、及びパターンデータベース220に保存されているデータの態様である。図9に示すように、パターンと空気流量調整ゲインを対応させたデータが保存されている。これは、図8(b)で説明した方法で、各パターンに対する空気流量調整ゲインを決定した結果である。この値に従って、ゲイン設定手段530では、ゲイン候補507を計算する。ステップ1040では、操作信号生成手段500で操作信号17を生成し、この信号を火力発電プラント100に与える。これにより、評価値計算手段800で計算される評価値11が最大となる操作信号を、火力発電プラント100に与えることができる。ステップ1050では、火力発電プラント100から計測信号1を取得する。
図10は、ステップ1060の詳細を説明する図である。図10に示すように、ステップ1060は、ステップ1061,1062,1063,1064に細分化される。
ステップ1061では、計測信号1から、各バーナーに供給される微粉炭流量の計測値情報を抽出し、新しい流量パターンを生成する。ステップ1062では、パターンデータベース220に保存されている既存のパターンと、ステップ1061で生成した新しい流量パターンの類似度を評価する。類似度は、例えば式(5)で求める。ここで、In はn番目の既存パターンと新パターンとの類似度、n(1max )はパターンデータベース220に保存されているパターンの番号、nmax はパターンデータベース220に保存されているパターンの総数、CFniはパターンデータベース220に保存されているパターンにおいてバーナーiから投入される微粉炭流量の値、CFi はバーナーiから投入される微粉炭流量の計測値である。
Figure 2008241220
ステップ1063では、まず、ステップ1062で計算した類似度が最も大きいパターンについて、図8(a)のモデルで推定したCO濃度値と実測のCO濃度値の誤差を計算する。
ステップ1064では、ステップ1063で計算した誤差が閾値以下の場合、パターンを追加せず、ステップ1010へ進む。この場合、ステップ1020に進んだ際に、実測のCO濃度値とモデル700の特性が一致するように、図8(a)のCO特性曲線を修正する。
誤差が閾値以上の場合は、ステップ1070に進み、ステップ1061で生成した新パターンをパターンデータベース220に保存する。その後、ステップ1000にて、新パターンについて空気流量調整ゲインを変化させた条件で数値解析を実行する。
次に、図10のフローチャートを用いてパターンを追加することの効果を説明する。
制御装置200では、微粉炭流量の流量パターンを事前に想定し、その流量パターンについて数値解析を実行する。しかし、バーナーの本数が多く、また、微粉炭流量は連続値であるため、流量パターンは無数に存在する。そのため、全ての流量パターンについて数値解析を実行することは難しい。図7を説明する際に述べたように、プラント情報データベース270に保存されている情報を基に流量パターンを設定している。火力発電プラント100の運転時には、このときに設定した流量パターンとは異なる、新しい流量パターンが生じる可能性がある。新しい流量パターンと既存の流量パターンを比較し、空気流量調整ゲインの変化に対するボイラ特性の変化が同じような場合には、既存の流量パターンの学習結果で新しい流量パターンに対応する。また、新しい流量パターンが既存の流量パターンと特性が異なる場合は、新しい流量パターンに対応した数値解析を実施することで、対応する。この結果、新しい流量パターンを経験すれば、その流量パターンに対する最適な空気流量調整ゲインを設定できる。この結果、火力発電プラント100から排出されるCOを低減できる。
また、制御装置200を用いることで、ボイラに投入する空気流量を最小化できる。この結果、ファン動力を最小化でき、ボイラで消費する電力を削減できる。また、ボイラのサイズを小さくすることもできる。
図11は、計測値の時間変化を説明する図である。
微粉炭流量計測器で微粉炭流量を計測するのに計測遅れがある。また、図3に示すように、微粉炭は、微粉炭流量計測器が配置されている場所を通過した後、バーナーに供給され、火炉に導かれる。
計測遅れ時間と微粉炭が微粉炭流量計測器を通過してから火炉に投入されるまでの時間が一致する場合は、計測値と火炉に投入される微粉炭流量値が一致する。しかし、計測遅れ時間より、微粉炭が微粉炭流量計測器を通過してから火炉に投入されるまでの時間が短い場合、図11(a)に示すように、火炉に投入される微粉炭流量よりも、計測値が微粉炭流量値よりも遅れる。逆に、計測遅れ時間より、微粉炭が微粉炭流量計測器を通過してから火炉に投入されるまでの時間が長い場合、図11(b)に示すように、火炉に投入される微粉炭流量よりも、微粉炭流量値が計測値よりも遅れる。
微粉炭流量計測器155とバーナー102を接続する配管の長さを微粉炭の流速で除することで、微粉炭が微粉炭流量計測器155を通過してから火炉に投入されるまでの時間を計算できる。また、微粉炭流量計測器155の計測遅れ時間は事前に把握できる。微粉炭流量計測器155とバーナー102を接続する配管の長さ,微粉炭の流速,計測遅れ時間の情報を用いることで、計測値と火炉に投入される微粉炭流量値を一致するように、計測値を補正できる。図4の操作信号生成手段500には図示していないが、操作信号生成手段500に、上述したように計測信号データ3を処理し、計測値と火炉に投入される微粉炭流量値を一致させる機能である計測値補正手段を持たせることもできる。
また、エアダンパを操作し、空気流量が所望の値と一致するまでには、時間遅れがある。微粉炭流量計測器とバーナーを接続する配管を長くすることで、この時間遅れに伴う制御性能の低下を抑制できる。火力発電プラント100には、以上述べたことを考慮して微粉炭流量計測器155を配置するようにしてもよい。
図11(c)は、発電出力変化時の出力と微粉炭流量の経時変化である。図11(c)に示すように、出力変化時は、微粉炭流量の総量変化が大きい。このような場合、図11(a)(b)で述べたような計測値と火炉に投入される微粉炭流量値には、偏差が生じる可能性がある。この影響を補正するため、操作信号生成手段500に、ミルに供給される微粉炭流量,動力に基づいて、微粉炭流量計測値を補正する機能を持たせることもできる。また、計測する燃料流量の値を補正するため、計測器とバーナーを接続する配管の長さ,微粉炭の流速,計測器の計測遅れ時間の少なくとも一つの情報を用いることができる。また、パターン化手段300に、ミルに供給される微粉炭流量,動力の情報と、微粉炭流量測定値の関係を評価し、ミルに供給される微粉炭流量,動力の情報と、微粉炭流量の流量パターンの関係を生成する機能を持たせることもできる。
図12,図13は、画像表示装置950に表示される画面の実施例である。
図12に示すように、制御装置200を用いることにより、微粉炭流量計測器155A,155B,155C,155D,155Eで計測した微粉炭流量と、操作信号生成手段500で計算した空気流量の指令値を同一画面上に表示できる。これにより、火力発電プラント100の運転状態を容易に把握できる。
尚、微粉炭流量や空気流量についてバーナー毎に表示することにより相対値を把握することもできる。
図13は、パターン化手段300を用いて生成されたパターンを図示した例である。
図13に示すように、パターンの形状と特徴・特性を画面に表示できる。これにより、パターン化手段300で生成されたパターンを容易に確認できる。
実施例であるボイラの制御装置の系統構成を示すブロック図である。 火力発電プラントの構成の説明図である。 バーナーに供給される微粉炭と空気の経路の説明図である。 操作信号生成手段の系統構成を示すブロック図である。 操作信号の生成方法の説明図である。 実施例におけるボイラの制御装置の動作フローチャート図である。 数値解析実行ステップの説明図である。 モデル構築,学習手段の動作の説明図である。 学習情報データベース、及びパターンデータベースに保存されるデータの説明図である。 パターン追加ステップの説明図である。 計測値の時間変化を説明する図である。 画像表示装置に表示される画面の実施例であり、バーナーに供給される微粉炭流量と空気流量を同一画面上に表示したものである。 画像表示装置に表示される画面の実施例であり、パターンの形状と特徴・特性を画面に表示したものである。
符号の説明
100 火力発電プラント
200 制御装置
201,920 外部入力インターフェイス
202,940 外部出力インターフェイス
210 計測信号データベース
220 パターンデータベース
230 数値解析結果データベース
240 操作信号データベース
250 制御ロジックデータベース
260 学習情報データベース
270 プラント情報データベース
300 パターン化手段
400 数値解析実行手段
500 操作信号生成手段
600 学習手段
700 モデル
800 評価値計算手段
900 外部入力装置
901 キーボード
902 マウス
910 保守ツール
930 データ送受信処理部
950 画像表示装置

Claims (12)

  1. 燃料と空気をボイラ内に供給する複数本のバーナーと、該バーナーに供給した燃料と空気を燃焼させて生成する燃焼ガスの流れ方向下流側で、この燃焼ガスに空気を供給するエアポートと、前記バーナーとエアポートに供給する空気流量を調整する操作端と、前記バーナーに供給する燃料の流量を計測する計測器を有するボイラの制御装置において、
    前記計測器で計測した計測値に基づいて、燃料流量の流量パターンを生成するパターン化手段と、
    前記パターン化手段で生成したパターン情報に基づいて、前記バーナー又は、前記エアポートに供給する空気流量を計算する操作信号生成手段
    を備えたことを特徴とするボイラの制御装置。
  2. 請求項1に記載のボイラの制御装置において、
    前記操作信号生成手段は、
    前記パターン化手段で生成したパターン情報に基づいて空気流量調整ゲインを決定するゲイン設定手段と、
    前記計測器で計測した燃料流量に基づき、バーナー毎に燃料流量の平均値に対する燃料流量の相対値を計算する相対値計算手段とを有し、
    前記ゲイン設定手段で設定した空気流量調整ゲインと、前記相対値計算手段で計算した相対値に基づいて、前記バーナーに供給する空気流量を計算することを特徴とするボイラの制御装置。
  3. 請求項2に記載したボイラの制御装置において、
    ボイラの設計情報が保存されているプラント情報データベースの情報と、前記ボイラを模擬する物理モデルを用いて、ボイラの運用条件と一酸化炭素濃度,窒素酸化物濃度の少なくとも1つの関係を計算する数値解析実行手段と、
    前記数値解析を実施した結果と、前記ボイラの計測値の少なくとも1つを用いて構築する前記ボイラのモデルと、
    前記モデルを対象に一酸化炭素濃度,窒素酸化物の少なくとも1つを低減する操作方法を学習する学習手段と、
    前記ゲイン設定手段では、前記学習手段で学習した結果に基づいて空気流量調整ゲインを決定することを
    特徴とするボイラの制御装置。
  4. 請求項3に記載したボイラの制御装置において、
    前記数値解析実行手段では、前記数値解析結果データベース保存されている情報のうち、ミル特性,ミルとバーナーを接続する配管の長さ,ミルとバーナーを接続する配管の曲がり数の少なくとも1つの情報を用いて、微粉炭流量の流量パターンを生成し、生成した微粉炭流量の流量パターンを境界条件に設定して数値解析を実行すること
    を特徴とするボイラの制御装置。
  5. 請求項1に記載したボイラの制御装置において、
    前記計測器とバーナーを接続する配管の長さ、微粉炭の流速、前記計測器の計測遅れ時間の少なくとも1つの情報を用いて、前記計測器で計測する燃料流量の値を補正する計測値補正手段を有すること
    を特徴とするボイラの制御装置。
  6. 請求項2に記載したボイラの制御装置において、
    バーナー毎の燃料流量計測値と、操作信号生成手段で生成したバーナー毎の空気流量操作信号を、同一画面上に表示するか、もしくは前記パターン化手段で生成した微粉炭流量のパターンを画面に表示する画像表示装置を備えたこと
    を特徴とするボイラの制御装置。
  7. 燃料と空気をボイラ内に供給する複数本のバーナーと、該バーナーに供給した燃料と空気を燃焼させて生成する燃焼ガスの流れ方向下流側で、この燃焼ガスに空気を供給するエアポートと、前記バーナーとエアポートに供給する空気流量を調整する操作端を有するボイラの制御方法において、
    前記バーナーに供給する燃料の流量をバーナー毎に計測した結果に基づいて燃料流量の流量パターンを生成し、
    生成したパターン情報に基づいて、前記バーナー又は、前記エアポートに供給する空気流量を計算し、
    前記空気流量に基づいて前記バーナー又は前記エアポートを制御することを特徴とするボイラの制御方法。
  8. 請求項7に記載のボイラの制御方法において、
    前記バーナーに供給する空気流量を計算する場合に、
    生成した前記流量パターンに基づいて空気流量調整ゲインを決定し、
    前記バーナーに供給する燃料の流量をバーナー毎に計測した燃料流量に基づき、バーナー毎に燃料流量の平均値に対する燃料流量の相対値を計算し、
    前記空気流量調整ゲインと、前記相対値に基づいて、前記バーナーに供給する空気流量を計算することを特徴とするボイラの制御方法。
  9. 請求項8に記載したボイラの制御方法において、
    ボイラの設計情報が保存されているプラント情報データベースの情報と、前記ボイラを模擬する物理モデルを用いて、ボイラの運用条件と一酸化炭素濃度,窒素酸化物濃度の少なくとも1つの関係を計算し、
    前記数値解析を実施した結果と、前記ボイラの計測値の少なくとも1つを用いて前記ボイラのモデルを構築し、
    前記モデルを対象に一酸化炭素濃度,窒素酸化物の少なくとも1つを低減する操作方法を学習し、
    前記学習手段で学習した結果に基づいて前記空気流量調整ゲインを決定することを特徴とするボイラの制御方法。
  10. 請求項9に記載したボイラの制御方法において、
    前記バーナーに供給する空気流量を計算する場合に、前記数値解析結果データベース保存されている情報のうち、ミル特性,ミルとバーナーを接続する配管の長さ,ミルとバーナーを接続する配管の曲がり数の少なくとも1つの情報を用いて、微粉炭流量の流量パターンを生成し、生成した微粉炭流量の流量パターンを境界条件に設定して数値解析を実行することを特徴とするボイラの制御方法。
  11. 請求項7に記載したボイラの制御方法において、
    前記計測器とバーナーを接続する配管の長さ,微粉炭の流速,前記計測器の計測遅れ時間の少なくとも1つの情報を用いて、前記計測器で計測する燃料流量の値を補正することを特徴とするボイラの制御方法。
  12. 請求項8に記載したボイラの制御方法において、
    バーナー毎の燃料流量計測値と、操作信号生成手段で生成したバーナー毎の空気流量操作信号を、同一画面上に表示するか、もしくは前記パターン化手段で生成した微粉炭流量
    のパターンを画面に表示することを特徴とするボイラの制御方法。
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