JP2008241184A - Heat exchanger - Google Patents
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Abstract
Description
本願発明は、空気調和機用室内機等に適用される熱交換器に関するものである。 The present invention relates to a heat exchanger applied to an indoor unit for an air conditioner.
空気調和機の室内機では、これに備えられた熱交換器が蒸発器として機能する冷房運転時において、吹出口から霧が吹出される「霧吹き」とか、該吹出口のフラップ部分からの「水落ち」や「水飛び」という問題がある。 In an indoor unit of an air conditioner, during cooling operation in which the heat exchanger provided in the air conditioner functions as an evaporator, “mist spray” in which mist is blown out from the outlet or “water” from the flap portion of the outlet There is a problem of "falling" and "flying water".
ここで、「霧吹き」とは、室内機に備えられた熱交換器において生じるものであって、その発生原因を図16を参照して説明する。 Here, the “mist spray” is generated in the heat exchanger provided in the indoor unit, and the cause of the occurrence will be described with reference to FIG.
図16において、符号21は所定間隔をもって対向配置されたフィンであり、これら各フィン間には伝熱管(図示省略)が貫通状態で配置され、これらフィン21と伝熱管でクロスフィン型の熱交換器が構成されている。そして、空気Aは上記各フィン21間の通風路23を、上記フィン21の前縁21a側から後縁21b側へ向かって流れ、上記フィン21及び伝熱管を介して該伝熱管内を流れる冷媒との間で熱交換を行い、上記フィン21の後縁21b側から後方へ吹出される。
In FIG. 16,
そして、空気Aが上記通風路23内を流れる場合、上記フィン21に沿って上記通風路23の両端側を流れる空気A1と、上記通風路23の中央寄りを流れる空気A2の二つの流れが生じる。上記空気A1は、上記フィン21との接触によって効果的に冷却され低温とされる。これに対して、上記空気A2は、上記フィン21との接触が無いことからその冷却作用が低くその温度は上記空気A1に比べて高いものとなっている。そして、これら各空気A1,A2が上記通風路23内で混合され、フィン後方側へ吹出される。
When the air A flows in the
この場合、特に上記空気が高温高湿空気である場合には、上記空気A1は冷却によって低温で飽和に近い空気となり、上記空気A2は比較的高温高湿な状態を維持している。従って、このような低温で飽和に近い空気A1と比較的高温高湿の空気A2が混合されることで霧が発生するものである。 In this case, especially when the air is high-temperature and high-humidity air, the air A1 becomes low-saturation air at a low temperature by cooling, and the air A2 maintains a relatively high-temperature and high-humidity state. Therefore, fog is generated by mixing the air A1 close to saturation at such a low temperature and the air A2 having a relatively high temperature and high humidity.
そして、この霧は、空気Aとフィン21の温度差が大きいほど、空気A1と空気A2の温度差が大きくなるため、発生し易い。一方、たとえ空気Aとフィン21の温度差が大きくても、上記通風路23内における風速が大きい場合には、上記空気A1と空気A2はさほど温度差が大きくならずにフィン後方側へ吹出されるため、霧の発生は少ない。従って、熱交換器において霧が発生し易い部位は、温度差の大きい空気が混合されるような部位、及び風速が低い部位であるといえる。
And this fog is easy to generate | occur | produce since the temperature difference of the air A1 and the air A2 becomes large, so that the temperature difference of the air A and the
また、「水落ち」とか「水飛び」は、上記通風路23内で発生した霧が室内機の吹出口部分に設けられたフラップ等において結露することで発生し、その水滴がフラップ等から滴下するのが「水落ち」であり、吹出風に乗って室内側へ飛散されるのが「水飛び」である。
In addition, “water drop” or “water jump” occurs when fog generated in the
一方、室外機に備えられた熱交換器にて、フィン面において結露した水滴が氷結し、その上に霜が付着して成長するのが着霜である。 On the other hand, in the heat exchanger provided in the outdoor unit, water droplets condensed on the fin surfaces freeze, and frost adheres to the frost and grows.
このような熱交換器における問題を改善するために、フィン表面の表面処理に着目した技術が種々提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
In order to improve the problem in such a heat exchanger, various techniques focusing on the surface treatment of the fin surface have been proposed (for example, see
特許文献1は、フィン群の霜層による閉塞を遅延させるものであって、フィン間隔を空気の流入側より流出側へ順次、疎から密に配列し、かつ空気流入側のフィン表面を撥水性、他の列のフィン表面を親水性としている。空気の流入側では、フィン間隔が疎であることとフィン表面が撥水性であることで、結露する水滴が大きくなりその氷結から着霜までの時間が長くとれる一方、空気の流出側では、フィン間隔が密であってもそのフィン表面が親水性であることで水は膜状に付着するため、この付着水が氷結して霜が成長しても、着霜による閉塞までの時間を長く取ることができ、これによって霜層による閉塞を遅延させるものである。
特許文献2は、空気上流側のフィン表面を撥水性、下流側のフィン表面を親水性とし、空気上流側の撥水性のフィン表面に付着した水滴を下流側の親水性のフィン表面で捕捉することで、フィンからの「水飛び」を抑制するようにしたものである。
In
特許文献3は、親水処理又は撥水処理の単独使用の弊害を防止して暖房能力の向上等を図るもので、フィン表面に親水性処理部と撥水処理部を混在させ、その一形態として、親水性処理部は熱交換空気の流出側に、撥水処理部は流入側に、それぞれ形成している。これによって、流入側の撥水処理部で大きな結露水滴とし、これを風速にて流出側へ移動させ、流出側の親水性処理部を伝って流下排出させるものである。
特許文献4は、フィンの風上領域の表面を撥水剤でコーティングし、風下領域を水滴ができにくい親水剤でコーティングすることで、風上側は比較的乾燥状態となり熱交換効率が高く、風下側は濡れた状態になり易いが通風抵抗を低く抑えることができ、これらの相乗効果として、熱交換効率が高く圧損の少ない熱交換器が得られるものである。 In Patent Document 4, the surface of the leeward area of the fin is coated with a water repellent, and the leeward area is coated with a hydrophilic agent that is difficult to form water droplets. Although the side tends to get wet, the ventilation resistance can be kept low. As a synergistic effect, a heat exchanger with high heat exchange efficiency and low pressure loss can be obtained.
しかし、上掲各特許文献は、それぞれ異なった観点から、フィンの表面処理に着目し、一定の効果を得ているものの、ここに提案されたフィンの表面処理に関する技術は、空気調和機の吹出口からの「霧吹き」の防止とか、霧の結露に起因する「水落ち」や「水飛び」の防止の技術としてそのまま適用することができない、あるいは適用してもその効果は微々たるものに止まざるを得ないものである。 However, although each of the above-mentioned patent documents focuses on the fin surface treatment from different viewpoints and obtains a certain effect, the technique related to the fin surface treatment proposed here is the air blower of the air conditioner. It cannot be applied as it is as a technique to prevent “spraying” from the exit, or to prevent “dropping water” or “splashing” due to fog condensation, or even if applied, the effect is negligible. It must be.
そこで本願発明では、熱交換器において、フィンの表面処理技術を、霧の発生抑制のためではなく、発生した霧のフィン後方側への吹出しの抑制に適用することで、「霧吹き」等の発生を可及的に防止することを目的としてなされたものである。 Therefore, in the present invention, in the heat exchanger, the fin surface treatment technology is applied not to suppress the generation of mist but to suppress the blowing of the generated mist toward the fin rear side, thereby generating “mist blowing” or the like. It was made for the purpose of preventing as much as possible.
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。 In the present invention, the following configuration is adopted as a specific means for solving such a problem.
本願の第1の発明では、所定間隔で順次対向配置された多数枚のフィン8と、該各フィン8に直交する状態で配置された伝熱管9とからなる熱交換器において、上記フィン8の通風方向上流側の第1領域11の表面を親水処理された親水処理面とし、通風方向下流側の第2領域12の表面を無処理面としたことを特徴としている。
In the first invention of the present application, in a heat exchanger comprising a large number of
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る熱交換器において、上記フィン8の通風方向における上記第2領域12の範囲を、該フィン8の表面温度が低い部位ほど高い部位に比べて広くなるように、又は上記フィン8の表面における風速が小さい部位ほど大きい部位に比べて広くなるように、設定したことを特徴としている。
In the second invention of the present application, in the heat exchanger according to the first invention, the range of the
本願の第3の発明では、所定間隔で順次対向配置された多数枚のフィン8と、該各フィン8に直交する状態で配置された伝熱管9とからなる熱交換器において、上記フィン8の通風方向上流側の第1領域11の表面を親水処理された親水処理面とし、通風方向下流側の第2領域12の表面を水の接触角が親水処理面より大きく無処理面と同等またはそれより小さくなるように表面処理された中間処理面としたことを特徴としている。
In the third invention of the present application, in the heat exchanger composed of a large number of
本願の第4の発明では、上記第3の発明に係る熱交換器において、上記フィン8の通風方向における上記第2領域12の範囲を、該フィン8の表面温度が低い部位ほど高い部位に比べて広くなるように、又は上記フィン8の表面における風速が小さい部位ほど大きい部位に比べて広くなるように、設定したことを特徴としている。
According to a fourth invention of the present application, in the heat exchanger according to the third invention, the range of the
本願の第5の発明では、上記第1、第2、第3又は第4の発明に係る熱交換器において、上記伝熱管9を、通風方向に一列又は複数列に配置したことを特徴としている。
According to a fifth invention of the present application, in the heat exchanger according to the first, second, third, or fourth invention, the
本願発明では次のような効果が得られる。 In the present invention, the following effects can be obtained.
(a)本願の第1の発明に係る熱交換器によれば、上記フィン8の通風方向上流側の第1領域11の表面を親水処理された親水処理面とし、通風方向下流側の第2領域12の表面を無処理面としているので、例えば、熱交換器6が蒸発器として機能する冷房運転時において、高温高湿の空気がフィン間の通風路10に流入すると、該フィン8の通風方向上流側の第1領域11では、その表面が親水処理面であってドレン水による水膜が薄く熱交換効率が高いことから、該第1領域11側を流れる空気のうち、上記フィン8に沿ってその近傍を流れる空気は該フィン8によって効率的に冷却されて低温の飽和に近い空気とされる一方、上記通風路10の中央寄り(即ち、上記フィン8から離れた部位)を流れる空気は上記フィン8による冷却作用が小さいことから比較的高温状態を維持しており、従って、これら温度の異なる空気が上記通風路10内で混合することで上記第1領域11部分において霧が発生することになる。
(A) According to the heat exchanger according to the first invention of the present application, the surface of the
一方、上記フィン8の第2領域12では、その表面が無処理面とされているので水の接触角が大きく、従って、この部分ではドレン水による水膜が比較的厚くなり、この水膜がフィン8の表面から通風路10の内部側へ膨出し、これによって該通風路10が絞られた状態となる。
On the other hand, since the surface of the
従って、上記フィン8の第1領域11側において発生し上記第2領域12側へ流れる霧は、その流れ方向下流側に存在する水膜に接触して捕集され、上記水膜で捕集される分だけ上記第2領域12側からフィン後方側へ吹出される霧の量が減少し、その結果、空気調和機の吹出口から室内側への「霧吹き」が可及的に防止され、室内居住者に視覚的な不安感を与えることがなく、延いては空気調和機の商品価値が向上することになる。
Therefore, the mist generated on the
また、上述のように、熱交換器のフィン後方側へ吹出される霧の量が可及的に減少されることで、霧が吹出口近傍に設けられたフラップ等において結露することが少なくなり、その結果、該吹出口部分からの「水落ち」や「水飛び」も防止される。 In addition, as described above, the amount of mist blown out to the fin rear side of the heat exchanger is reduced as much as possible, so that the mist is less likely to condense on a flap or the like provided near the outlet. As a result, “water drop” and “water splash” from the air outlet are also prevented.
さらに、上記第1領域11を親水性処理面とすることで耐腐食性が向上し、また上記第2領域12を無処理面とすることでコストダウンが図れ、これらの相乗効果として耐腐食性に優れたフィン8をより安価に提供できる。 Further, the corrosion resistance is improved by making the first region 11 a hydrophilic treatment surface, and the cost can be reduced by making the second region 12 a non-treatment surface. Can be provided at a lower cost.
(b)本願の第2の発明に係る熱交換器によれば、上記(a)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記フィン8の通風方向における上記第2領域12の範囲を、該フィン8の表面温度が低い部位ほど高い部位に比べて広くなるように、又は上記フィン8の表面における風速が小さい部位ほど大きい部位に比べて広くなるように、設定している。
(B) According to the heat exchanger according to the second invention of the present application, the following specific effects can be obtained in addition to the effects described in (a) above. That is, according to the present invention, the range of the
従って、上記フィン8の通風方向における上記第2領域12の範囲を、該フィン8の表面温度が低い部位ほど高い部位に比べて広くなるように設定した場合には、既述のように、上記フィン8の表面温度が低い部位ほど霧が発生し易いことから、また上記フィン8の表面における風速が小さい部位ほど大きい部位に比べて広くなるように設定した場合には、既述のように、風速が小さいほど霧が発生し易いことから、これら何れの場合においても、該部位において上記第2領域12、即ち、無処理面の領域を広げることで、発生量の多い霧を上記第2領域12側の水膜で効果的に捕集することができ、霧の発生量と霧の捕集量とが対応することになり、「霧吹き」防止効果、さらには「水落ち」や「水飛び」防止効果が、より一層確実となる。
Therefore, when the range of the
(c)本願の第3の発明に係る熱交換器によれば、上記フィン8の通風方向上流側の第1領域11の表面を親水処理された親水処理面とし、通風方向下流側の第2領域12の表面を水の接触角が親水処理面より大きく無処理面と同等またはそれより小さくなるように表面処理された中間処理面としているので、例えば、熱交換器6が蒸発器として機能する冷房運転時において、高温高湿の空気がフィン間の通風路10に流入すると、該フィン8の通風方向上流側の第1領域11では、その表面が親水処理面であってドレン水による水膜が薄く熱交換効率が高いことから、該第1領域11側を流れる空気のうち、上記フィン8に沿ってその近傍を流れる空気は該フィン8によって効率的に冷却されて低温の飽和に近い空気とされる一方、上記通風路10の中央寄り(即ち、上記フィン8から離れた部位)を流れる空気は上記フィン8による冷却作用が小さいことから比較的高温状態を維持しており、従って、これら温度の異なる空気が上記通風路10内で混合することで上記第1領域11部分において霧が発生することになる。
(C) According to the heat exchanger according to the third invention of the present application, the surface of the
一方、上記フィン8の第2領域12では、その表面が親水処理面と無処理面の中間の水の接触角をもつ中間処理面とされているので、この部分ではドレン水による水膜が比較的厚くなり、この水膜がフィン8の表面から通風路10の内部側へ膨出し、これによって該通風路10が絞られた状態となる。
On the other hand, since the surface of the
従って、上記フィン8の第1領域11側において発生し上記第2領域12側へ流れる霧は、その流れ方向下流側に存在する水膜に接触して捕集され、上記第2領域12側からフィン後方側へ吹出される霧の量が可及的に減少し、その結果、空気調和機の吹出口から車室側への「霧吹き」が可及的に防止され、室内居住者に視覚的な不安感を与えることがなく、延いては空気調和機の商品価値が向上することになる。
Therefore, the mist generated on the
また、上述のように、熱交換器のフィン後方側へ吹出される霧の量が可及的に減少されることで、霧が吹出口近傍に設けられたフラップ等において結露することが少なくなり、その結果、該吹出口部分からの「水落ち」や「水飛び」も防止される。 In addition, as described above, the amount of mist blown out to the fin rear side of the heat exchanger is reduced as much as possible, so that the mist is less likely to condense on a flap or the like provided near the outlet. As a result, “water drop” and “water splash” from the air outlet are also prevented.
さらに、上記第1領域11を親水性処理面とし、上記第2領域12を中間処理面とすることでフィン8の耐腐食性が向上する。
Furthermore, the corrosion resistance of the
(d)本願の第4の発明に係る熱交換器によれば、上記(c)に記載の効果に加えて以下のような特有の効果が得られる。即ち、この発明では、上記フィン8の通風方向における上記第2領域12の範囲を、該フィン8の表面温度が低い部位ほど高い部位に比べて広くなるように、又は上記フィン8の表面における風速が小さい部位ほど大きい部位に比べて広くなるように、設定しているので、上記フィン8の通風方向における上記第2領域12の範囲を、該フィン8の表面温度が低い部位ほど高い部位に比べて広くなるように、又は上記フィン8の表面における風速が小さい部位ほど大きい部位に比べて広くなるように、設定している。
(D) According to the heat exchanger according to the fourth invention of the present application, in addition to the effect described in the above (c), the following specific effect can be obtained. That is, according to the present invention, the range of the
従って、上記フィン8の通風方向における上記第2領域12の範囲を、該フィン8の表面温度が低い部位ほど高い部位に比べて広くなるように設定した場合には、既述のように、上記フィン8の表面温度が低い部位ほど霧が発生し易いことから、また上記フィン8の表面における風速が小さい部位ほど大きい部位に比べて広くなるように設定した場合には、既述のように、風速が小さいほど霧が発生し易いことから、これら何れの場合においても、該部位において上記第2領域12、即ち、親水処理面と無処理面の中間の水の接触角をもつ中間処理面の領域を広げることで、発生量の多い霧を上記第2領域12側の水膜で効果的に捕集することができ、霧の発生量と霧の捕集量とが対応することになり、「霧吹き」防止効果、さらには「水落ち」や「水飛び」防止効果が、より一層確実となる。
Therefore, when the range of the
(e)本願の第5の発明に係る熱交換器によれば、上記伝熱管9を、通風方向に一列又は複数列に配置しているので、伝熱管9を通風方向に一列に配置したものにおいては、例えば、該伝熱管9を中心としてそれより通風方向上流側部分を上記第1領域11とし、通風方向下流側部分を上記第2領域12とすることで、熱交換能力の小さい熱交換器においても上記(a)、(b)、(c)又は(d)に記載の効果を確実に得ることができ、また伝熱管9を通風方向に複数列に配置したものにおいては、例えば、通風方向上流側の管列に対応する部分を上記第1領域11とし、通風方向下流側の管列に対応する部分を上記第2領域12とすることで、熱交換能力の大きい熱交換器においても上記(a)、(b)、(c)又は(d)に記載の効果を確実に得ることができ、これらの結果、熱交換器の汎用性が向上することになる。
(E) According to the heat exchanger according to the fifth invention of the present application, since the
以下、本願発明を具体的に説明する。 Hereinafter, the present invention will be specifically described.
図1には、本願発明に係る熱交換器を備えてなる空気調和機1(室内機)を示しており、同図において、符号2は室内壁面に取付けられるケーシングである。このケーシング2の前面下部と前面上部及び上面には、それぞれ吸込口3A〜3Cが設けられるとともに、下面側にはフラップ14を備えた吹出口4が設けられている。
FIG. 1 shows an air conditioner 1 (indoor unit) provided with a heat exchanger according to the present invention. In FIG. 1,
また、上記ケーシング2の上記各吸込口3A〜3Cから上記吹出口4に至る通風路5内には、上記各吸込口3A〜3Cのそれぞれに対応するようにして熱交換器6A〜6Cが配置されるとともに、該各熱交換器6A〜6Cの下流側にはファン7が配置されており、上記ファン7の運転によって、上記各吸込口3A〜3Cのそれぞれから上記通風路5内に吸込まれた空気は、白抜矢印で示すように、上記各熱交換器6A〜6Cに流入し、該各熱交換器6A〜6Cを通過する間に熱交換して温調空気となり、上記吹出口4から室内側へ吹出され、室内の冷房又は暖房を行なう。
Further,
ここで、上記空気調和機1に備えられた各熱交換器6A〜6Cにおいては、主として上記ファン7との相対的な位置関係から、風速分布が異なる。即ち、上記吸込口3Aに対向して配置された熱交換器6Aでは、その上部6Aa側に偏位して上記ファン7が配置されていることから、該上部6Aa側では風速が大きく、下部6Ab側では風速が小さくなっている。上記吸込口3B対向して配置された熱交換器6Bでは、その下部6Bb側に偏位して上記ファン7が配置されているものの、その上部6Ba側は上記吸込口3Bのほかに上記吸込口3Cにも臨んでいることから、風速分布は略平坦となり、上部6Baと下部6Bbの管での風速差は少ない。上記吸込口3Cに対して傾斜して配置された熱交換器6Cでは、その下部6Cb側に偏位して上記ファン7が配置されているものの該下部6Cb側は上記吸込口3Cからの吸込み空気が回り込みにくい部位であることから風速が小さく、上部6Ca側は上記吸込口3Cと上記ファン7を結ぶ直線上に位置していることから風速が大きくなっている。
Here, in each
従って、係る風速分布に着目すれば、上記空気調和機1が冷房運転される場合における霧の発生は、上記熱交換器6Aでは、風速の大きい上部6Aa側よりも、風速の小さい下部6Ab側で霧が発生し易い。上記熱交換器6Bでは、霧の発生し易さは上部6Ba側と下部6Bb側でさほど差はない。上記熱交換器6Cでは、風速の大きい上部6Ca側よりも、風速の小さい下部6Cb側で霧が発生し易い。
Therefore, if attention is paid to the wind speed distribution, the generation of fog when the
このような温度分布及び風速分布に基づく霧の発生し易さを考慮して、後述のように、上記各熱交換器6A〜6Cにおいてはフィンの表面形態が設定される。以下、上記熱交換器を構成するフィン8の実施形態を具体的に説明する。
In consideration of the ease with which fog is generated based on such temperature distribution and wind speed distribution, as described later, the surface forms of the fins are set in each of the
第1の実施形態
図2には、第1の実施形態に係るフィン8を示している。このフィン8は、縦長矩形の薄板で構成され、その一方の長辺は空気Aの通風方向上流側に位置する前縁8aとされ、他方の長辺は通風方向下流側に位置する後縁8bとされるとともに、通風方向に前後して二列に伝熱管9が貫通配置されている。
First Embodiment FIG. 2 shows a
このフィン8においては、これを通風方向に仮想的に二分し、通風方向上流側に位置する(即ち、前列側の伝熱管群に対応する)領域を第1領域11、通風方向下流側に位置する(即ち、後列側の伝熱管群に対応する)領域を第2領域12としている。そして、これら両領域のうち、上記第1領域11の表面を親水性処理面とする一方、上記第2領域12の表面は無処理面としている。
In the
ここで、上記親水性処理面とは、水の接触角が10°程度となるように表面処理された面をいう。また、無処理面とは、何等の表面処理もなされず、素材表面をそのまま用いたもので、水の接触角が70°から80°程度に設定された面をいう。 Here, the said hydrophilic treatment surface means the surface surface-treated so that the contact angle of water might be about 10 degrees. The non-treated surface is a surface in which no surface treatment is performed and the material surface is used as it is, and the contact angle of water is set to about 70 ° to 80 °.
このような表面処理形態を採用したフィン8においては、以下のような作用効果が得られる。
In the
即ち、図3に示すように、上記フィン8を、所定間隔をもって順次対向配置しその隣接する一対のフィン8、8間を通風路10として熱交換器6を構成する。そして、上記熱交換器6が蒸発器として機能する冷房運転時において、上記通風路10に上記フィン8の前縁8a側から高温高湿の空気Aが流入する場合を想定し、この状態を図3に模式的に示している。
That is, as shown in FIG. 3, the
この場合、上記フィン8の通風方向上流側の第1領域11では、その表面が親水処理面とされドレン水による水膜が薄く熱交換効率が高いことから、該第1領域11側を流れる空気のうち、上記フィン8に沿ってその近傍を流れる空気A1は該フィン8によって効率的に冷却されて低温の飽和に近い空気とされる。一方、上記通風路10の中央寄り(即ち、上記フィン8から離れた部位)を流れる空気A2は、上記フィン8による冷却作用が小さいことから比較的高温状態を維持している。従って、これら温度及び湿度の異なる空気が上記通風路10内で混合することで上記第1領域11部分において霧Fが発生することになる。
In this case, in the
一方、上記フィン8の第2領域12では、その表面が無処理面とされているので水の接触角が大きく、従って、この部分ではドレン水による水膜Dが比較的厚くなり、この水膜Dがフィン8の表面から通風路10の内部側へ膨出し、これによって該通風路10が絞られた状態となる。
On the other hand, since the surface of the
この結果、上記フィン8の第1領域11側において発生し上記第2領域12側へ流れる霧Fは、その流れ方向下流側に存在する上記水膜Dに接触して捕集され、上記水膜Dにおいて捕集される分だけ、上記第2領域12側からフィン後方側へ吹出される霧の量が減少する。従って、空気調和機1の吹出口4から室内側への「霧吹き」が可及的に防止され、室内居住者に視覚的な不安感を与えることがなく、延いては空気調和機1の商品価値が向上することになる。
As a result, the mist F generated on the
また、上述のように、熱交換器6のフィン8の後方側へ吹出される霧Fの量が可及的に減少することで、霧Fが吹出口4近傍に設けられたフラップ14等において結露することが少なくなり、その結果、該吹出口4部分からの「水落ち」や「水飛び」も防止されることになる
さらに、上記第1領域11を親水性処理面とすることで耐腐食性が向上し、また上記第2領域12を無処理面とすることでコストダウンが図れ、これらの相乗効果として耐腐食性に優れたフィン8をより安価に提供できる。
Further, as described above, the amount of the fog F blown out to the rear side of the
ここで、この実施形態のフィン8は、上述のように上記フィン8を通風方向において仮想的に二分して上記第1領域11と第2領域12を設定したものであって、上記第1領域11及び第2領域12に通風方向における領域幅は、上記フィン8の上部8cから下部8dに亘って同じとされている。従って、このフィン8では、その上部8cから下部8dまでの全域において上記効果が同様に得られるものであり、このため、係る構成のフィン8は、図1に示す空気調和機1における熱交換器6B、即ち、風速分布が上部6Baから下部6Bbに亘って略同等となるような熱交換器に適用するに好適である。
Here, the
また、上述のように、霧Fは、フィン表面温度が低いほど発生し易いので、この霧Fの発生状況に対応して上記第1領域11と第2領域12の領域分けをすることが最適であるが(これらの構造については第2実施形態以下において説明する)、この実施形態のフィン8ではその上部8cから下部8dに亘って同じような作用効果を発揮し得ることから、伝熱管9のパス形態がどのようなものであっても上記効果が得られるため、図2においてはパス形態の図示を省略している。
Further, as described above, the fog F is more likely to be generated as the fin surface temperature is lower. Therefore, it is optimal to divide the
尚、この実施形態のフィン8の形成方法としては、上記第1領域11に相当する部分を予め表面処理がなされたプレコートフィンで成形し、また上記第2領域12に相当する部分を無処理の素材フィンで構成し、事後的にこれら両者を接合して上記フィン8とする手法とか、無処理の素材フィンで上記フィン8全体の大きさに形成し、その後、上記第1領域11に相当する部分のみをディッピング等のアフタコートによって成形する手法が考えられる。
As a method for forming the
第2の実施形態
図4には、第2の実施形態に係るフィン8を示している(尚、このフィン8が適用される熱交換器6及びこれを備えて構成される空気調和機1の構造は上記第1の実施形態の場合と同様であるので、ここでの図示及び説明は省略する。以下の第3〜第13の実施形態において同じ)。
2nd Embodiment In FIG. 4, the
この実施形態のフィン8は、霧Fの大きな発生要因、即ち、風速分布と温度分布のうち、特にフィン8の温度分布に主眼をおき、該フィン8の領域分けを温度分布に適応して設定した例を示している(以下の第3〜第13の実施形態において同じ)。
The
このフィン8では、上記各伝熱管9のパス形態を、同図に矢線で示すように設定している。即ち、前列の最下端の伝熱管9から冷媒を流入させ、これを前列の上段側の各伝熱管9に順次流した後、その最上段の伝熱管9から後列最上段の伝熱管9へ移行させ、さらに該後列最上段の伝熱管9から順次下段側の伝熱管9へ冷媒を流し、最下段の伝熱管9から取り出すように構成している。
In this
このようなパス形態を採用したことで、上記フィン8への冷媒の入口となる前列最下段の伝熱管9の近傍が低温となり、上段側へ移行するにつれて次第に冷媒の過熱域となって温度が高くなる場合がある。これは、前列最下段の伝熱管9の近傍で最も霧Fが発生し易く、該伝熱管9から上段側へ移行するに伴って霧Fの発生が少なくなることを意味する。これを水膜Dによる霧Fの捕集の必要性という観点から考えると、後列最下段の伝熱管9の近傍では最も大きな捕集能力が必要で、該伝熱管9から上段側へ移行するに伴って必要とされる捕集能力が減じることである。
By adopting such a path configuration, the vicinity of the
以上のことから、この実施形態のフィン8においては、該フィン8の前縁8aの下端と後縁8bの上端を結ぶ直線を仮想し、該直線より通風方向上流側、即ち、前縁8a寄り側の領域を第1領域11、該直線より通風方向下流側、即ち、後縁8b寄り側の領域を第2領域12とし、上記第1領域11におけるフィン表面を親水性処理面とし、上記第2領域12おけるフィン表面を無処理面としている。
From the above, in the
このように表面処理形態を設定することで、霧Fが発生し易い領域では霧Fを捕集する上記第2領域12の幅を広くし、霧Fが発生しにくい領域では上記第2領域12の幅を狭くするという、霧Fの発生量と霧Fの捕集量とが対応した設定をもつフィン8が得られることになる。この結果、「霧吹き」防止効果、さらには「水落ち」や「水飛び」防止効果が、より一層確実となる。
By setting the surface treatment mode in this manner, the width of the
尚、上記表面処理形態を風速分布との関係に当てはめると、上記フィン8は、その下部8d側の風速が低く、上部8c側の風速が高いような風速分布をもつ熱交換器6に最適であって、図1の空気調和機1についてみれば、熱交換器6Aがこれに該当する。
When the surface treatment form is applied to the relationship with the wind speed distribution, the
また、この実施形態のフィン8は、上記第1領域11と第2領域12の境界は対角上にあるため、その製作に際しては、フィン全体を無処理面の素材フィンで形成した後、上記第1領域11部分のみをディッピング等のアフタコートによって表面処理することが考えられる。
Moreover, since the boundary of the said 1st area |
第3の実施形態
図5には、第3の実施形態に係るフィン8を示している。この実施形態のフィン8も、霧Fの大きな発生要因、即ち、風速分布と温度分布のうち、特にフィン8の温度分布に主眼をおき、該フィン8の領域分けを温度分布に適応して設定したものである。
Third Embodiment FIG. 5 shows a
このフィン8では、上記各伝熱管9のパス形態を、同図に矢線で示すように設定している。即ち、前列の最上端の伝熱管9から冷媒を流入させ、これを前列の下段側の各伝熱管9に順次流した後、その最下段の伝熱管9から後列最下段の伝熱管9へ移行させ、さらに該後列最下段の伝熱管9から順次上段側の伝熱管9へ冷媒を流し、最上段の伝熱管9から取り出すように構成している。
In this
このようなパス形態を採用したことで、上記フィン8への冷媒の入口となる前列最上段の伝熱管9の近傍が低温となり、下段側へ移行するにつれて次第に冷媒の過熱域となって温度が高くなる場合がある。これは、前列最上段の伝熱管9の近傍で最も霧Fが発生し易く、該伝熱管9から下段側へ移行するに伴って霧Fの発生が少なくなることを意味する。これを水膜Dによる霧Fの捕集の必要性という観点から考えると、後列最上段の伝熱管9の近傍では最も大きな捕集能力が必要で、該伝熱管9から下段側へ移行するに伴って必要とされる捕集能力が減じることである。
By adopting such a path configuration, the vicinity of the uppermost
以上のことから、この実施形態のフィン8においては、該フィン8の前縁8aの上端と後縁8bの下端を結ぶ直線を仮想し、該直線より通風方向上流側、即ち、前縁8a寄り側の領域を第1領域11、該直線より通風方向下流側、即ち、後縁8b寄り側の領域を第2領域12とし、上記第1領域11におけるフィン表面を親水性処理面とし、上記第2領域12おけるフィン表面を無処理面としている。
From the above, in the
このように表面処理形態を設定することで、霧Fが発生し易い領域では霧Fを捕集する上記第2領域12の幅を広くし、霧Fが発生しにくい領域では上記第2領域12の幅を狭くするという、霧Fの発生量と霧Fの捕集量とが対応した設定をもつフィン8が得られることになる。この結果、「霧吹き」防止効果、さらには「水落ち」や「水飛び」防止効果が、より一層確実となる。
By setting the surface treatment mode in this manner, the width of the
尚、上記表面処理形態を風速分布との関係に当てはめると、上記フィン8は、その上部8c側の風速が低く、下部8d側の風速が高いような風速分布をもつ熱交換器6に最適であって、図1の空気調和機1についてみれば、この条件に合致はしないが、強いて言えば、熱交換器6Bがこれに該当する。
When the surface treatment mode is applied to the relationship with the wind speed distribution, the
また、この実施形態のフィン8は、上記第1領域11と第2領域12の境界は対角上にあるため、その製作に際しては、フィン全体を無処理面の素材フィンで形成した後、上記第1領域11部分のみをディッピング等のアフタコートによって表面処理することが考えられる。
Moreover, since the boundary of the said 1st area |
第4の実施形態
図6には、第4の実施形態に係るフィン8を示している。この実施形態のフィン8は、上記第2の実施形態のフィン8の変形例として挙げられるものであって、上記第2の実施形態のフィン8の場合よりも、上記第2領域12の領域幅を少なくしたものである。従って、この実施形態のフィン8は、該フィン8の上部8cと下部8dの間における温度差が、上記第2の実施形態のフィン8よりも小さいような熱交換器6に適用するに適したものである。
Fourth Embodiment FIG. 6 shows a
これ以外の作用効果等は、上記第2の実施形態の場合と同様であるので、その説明を省略する。 Since the other effects and the like are the same as those in the second embodiment, the description thereof is omitted.
第5の実施形態
図7には、第5の実施形態に係るフィン8を示している。この実施形態のフィン8は、上記第3の実施形態のフィン8の変形例として挙げられるものであって、上記第3の実施形態のフィン8の場合よりも、上記第2領域12の領域幅を少なくしたものである。従って、この実施形態のフィン8は、該フィン8の上部8cと下部8dの間における温度差が、上記第3の実施形態のフィン8よりも小さいような熱交換器6に適用するに適したものである。
Fifth Embodiment FIG. 7 shows a
これ以外の作用効果等は、上記第3の実施形態の場合と同様であるので、その説明を省略する。 Since the other effects and the like are the same as in the case of the third embodiment, the description thereof is omitted.
第6の実施形態
図8には、第6の実施形態に係るフィン8を示している。この実施形態のフィン8は、上記第2の実施形態のフィン8と第3の実施形態のフィン8を合体させたような表面処理形態をもつものである。
Sixth Embodiment FIG. 8 shows a
即ち、この実施形態のフィン8は、独立した二つのパスをもつ2パス形態の熱交換器6に適用されるものであって、一方のパスは、前列の三段目の伝熱管9に冷媒を導入し、これを最上段の伝熱管9に流した後、後列最上段の伝熱管9へ移行させ、さらに後列三段目の伝熱管9から取り出すようにしている。また、他方のパスは、上記一方のパスとは逆に、前列の二段目の伝熱管9に冷媒を導入し、これを最下段の伝熱管9に流した後、後列最下段の伝熱管9へ移行させ、さらに後列二段目の伝熱管9から取り出すようにしている。
That is, the
このようなパス形態の下では、上記フィン8への冷媒の入口となる前列三段目と二段目の伝熱管9の近傍が低温となり、これから上段側及び下段側へそれぞれ移行するにつれて次第に冷媒の過熱域となり温度が高くなる場合がある。これは、前列三段目と二段目の伝熱管9の近傍で最も霧Fが発生し易く、ここから上段側及び下段側へ移行するに伴って霧Fの発生が少なくなることを意味する。これを水膜Dによる霧Fの捕集の必要性という観点から考えると、後列三段目と二段目の伝熱管9の近傍では最も大きな捕集能力が必要で、ここから上段側及び下段側へそれぞれ移行するに伴って必要とされる捕集能力が減じることである。
Under such a path configuration, the vicinity of the front row third stage and second stage
以上のことから、この実施形態のフィン8においては、該フィン8の後縁8bの上端と、前縁8aと後縁8bの中間で且つ上部8cと下部8dの中間の位置と、後縁8bの下端の三位置を結ぶ折曲線を仮想し、該折曲線より通風方向上流側、即ち、前縁8a寄り側の領域を第1領域11、該折曲線より通風方向下流側、即ち、後縁8b寄り側の領域を第2領域12とし、上記第1領域11におけるフィン表面を親水性処理面とし、上記第2領域12おけるフィン表面を無処理面としている。
From the above, in the
このように表面処理形態を設定することで、霧Fが発生し易い領域では霧Fを捕集する上記第2領域12の幅を広くし、霧Fが発生しにくい領域では上記第2領域12の幅を狭くするという、霧Fの発生量と霧Fの捕集量とが対応した設定をもつフィン8が得られることになる。この結果、「霧吹き」防止効果、さらには「水落ち」や「水飛び」防止効果が、より一層確実となる。
By setting the surface treatment mode in this manner, the width of the
尚、上記表面処理形態を風速分布との関係に当てはめると、上記フィン8は、その中段部の風速が低く、上部8c及び下部8d側の風速が高いような風速分布をもつ熱交換器6に最適である。
When the surface treatment form is applied to the relationship with the wind speed distribution, the
また、この実施形態のフィン8は、上記第1領域11と第2領域12の境界が折曲線となっているため、その製作に際しては、フィン全体を無処理面の素材フィンで形成した後、上記第1領域11部分のみをディッピング等のアフタコートによって表面処理することが考えられる。
Moreover, since the boundary of the said 1st area |
第7の実施形態
図9には、第7の実施形態に係るフィン8を示している。このフィン8は、上記第1の実施形態に係るフィン8の変形例として位置付けられるものであって、これと異なる点は、該第1の実施形態のフィン8では、第1領域11を親水性処理面とし、第2領域12を無処理面としていたのに対して、この実施形態のフィン8では、第1領域11を親水性処理面とし、第2領域12を中間処理面とした点であり、これ以外の構成は全て第1の実施形態のフィン8と同様である。
Seventh Embodiment FIG. 9 shows a
ここで、上記親水性処理面とは、水の接触角が10°程度となるように表面処理された面をいう。また、上記中間処理面とは、水の接触角が親水処理面より大きく無処理面と同等またはそれより小さくなるように、例えば、水の接触角が50°〜80°程度となるように表面処理された面をいう。 Here, the said hydrophilic treatment surface means the surface surface-treated so that the contact angle of water might be about 10 degrees. The intermediate treatment surface is a surface such that the water contact angle is about 50 ° to 80 °, for example, so that the water contact angle is larger than the hydrophilic treatment surface and equal to or smaller than the non-treatment surface. The treated surface.
このような表面処理形態を採用したフィン8においては、以下のような作用効果が得られる。
In the
即ち、図3に示すように、上記フィン8を、所定間隔をもって順次対向配置しその隣接する一対のフィン8、8間を通風路10として熱交換器6を構成し、上記熱交換器6が蒸発器として機能する冷房運転時において、上記通風路10に上記フィン8の前縁8a側から高温高湿の空気Aが流入する場合を想定する。
That is, as shown in FIG. 3, the
この場合、上記フィン8の通風方向上流側の第1領域11では、その表面が親水処理面とされドレン水による水膜が薄く熱交換効率が高いことから、該第1領域11側を流れる空気のうち、上記フィン8に沿ってその近傍を流れる空気A1は該フィン8によって効率的に冷却されて低温の飽和に近い空気とされる。一方、上記通風路10の中央寄り(即ち、上記フィン8から離れた部位)を流れる空気A2は、上記フィン8による冷却作用が小さいことから比較的高温状態を維持している。従って、これら温度及び湿度の異なる空気が上記通風路10内で混合することで上記第1領域11部分において霧Fが発生することになる。
In this case, in the
一方、上記フィン8の第2領域12では、その表面が中間処理面とされているので水の接触角が大きく、従って、この部分ではドレン水による水膜Dが比較的厚くなり、この水膜Dがフィン8の表面から通風路10の内部側へ膨出し、これによって該通風路10が絞られた状態となる。
On the other hand, since the surface of the
この結果、上記フィン8の第1領域11側において発生し上記第2領域12側へ流れる霧Fは、その流れ方向下流側に存在する上記水膜Dに接触して捕集され、上記水膜Dにおいて捕集される分だけ、上記第2領域12側からフィン後方側へ吹出される霧の量が減少する。従って、空気調和機1の吹出口4から室内側への「霧吹き」が可及的に防止され、室内居住者に視覚的な不安感を与えることがなく、延いては空気調和機1の商品価値が向上することになる。
As a result, the mist F generated on the
また、上述のように、熱交換器6のフィン8の後方側へ吹出される霧Fの量が可及的に減少することで、霧Fが吹出口4近傍に設けられたフラップ14等において結露することが少なくなり、その結果、該吹出口4部分からの「水落ち」や「水飛び」も防止されることになる。
Further, as described above, the amount of the fog F blown out to the rear side of the
さらに、上記第1領域11を親水性処理面とし、上記第2領域12を中間処理面とすることでフィン8の耐腐食性が向上する。
Furthermore, the corrosion resistance of the
上記以外の構成及び作用効果は上記第1の実施形態の場合と同様であるので、該第1の実施形態の該当説明を援用し、ここでの説明を省略する。 Since the configuration and operational effects other than those described above are the same as those in the case of the first embodiment, the corresponding description of the first embodiment is used and the description thereof is omitted here.
第8の実施形態
図10には、第8の実施形態に係るフィン8を示している。このフィン8は、上記第2の実施形態に係るフィン8の変形例として位置付けられるものであって、これと異なる点は、フィン8の表面処理形態であり、これ以外の構成は全て第2の実施形態のフィン8と同様である。
Eighth Embodiment FIG. 10 shows a
即ち、この実施形態のフィン8は、霧Fの大きな発生要因、即ち、風速分布と温度分布のうち、特にフィン8の温度分布に主眼をおき、該フィン8の領域分けを温度分布に適応して設定したものであって、上記各伝熱管9のパス形態を、同図に矢線で示すように設定している。即ち、前列の最下端の伝熱管9から冷媒を流入させ、これを前列の上段側の各伝熱管9に順次流した後、その最上段の伝熱管9から後列最上段の伝熱管9へ移行させ、さらに該後列最上段の伝熱管9から順次下段側の伝熱管9へ冷媒を流し、最下段の伝熱管9から取り出すように構成している。
That is, the
このようなパス形態を採用したことで、上記フィン8への冷媒の入口となる前列最下段の伝熱管9の近傍が低温となり、上段側へ移行するにつれて次第に冷媒の過熱域となり温度が高くなる場合がある。これは、前列最下段の伝熱管9の近傍で最も霧Fが発生し易く、該伝熱管9から上段側へ移行するに伴って霧Fの発生が少なくなることを意味する。これを水膜Dによる霧Fの捕集の必要性という観点から考えると、後列最下段の伝熱管9の近傍では最も大きな捕集能力が必要で、該伝熱管9から上段側へ移行するに伴って必要とされる捕集能力が減じることである。
By adopting such a path configuration, the vicinity of the
以上のことから、この実施形態のフィン8においては、該フィン8の前縁8aの下端と後縁8bの上端を結ぶ直線を仮想し、該直線より通風方向上流側、即ち、前縁8a寄り側の領域を第1領域11、該直線より通風方向下流側、即ち、後縁8b寄り側の領域を第2領域12とし、上記第1領域11におけるフィン表面を親水性処理面とし、上記第2領域12おけるフィン表面を中間処理面としている。
From the above, in the
このように表面処理形態を設定することで、霧Fが発生し易い領域では霧Fを捕集する上記第2領域12の幅を広くし、霧Fが発生しにくい領域では上記第2領域12の幅を狭くするという、霧Fの発生量と霧Fの捕集量とが対応した設定をもつフィン8が得られることになる。この結果、「霧吹き」防止効果、さらには「水落ち」や「水飛び」防止効果が、より一層確実となる。
By setting the surface treatment mode in this manner, the width of the
上記以外の構成及び作用効果は上記第2の実施形態の場合と同様であるので、該第2の実施形態の該当説明を援用し、ここでの説明を省略する。 Other configurations and operational effects are the same as those in the case of the second embodiment, so the corresponding description of the second embodiment is used and the description thereof is omitted here.
第9の実施形態
図11には、第9の実施形態に係るフィン8を示している。このフィン8は、上記第3の実施形態に係るフィン8の変形例として位置付けられるものであって、これと異なる点は、フィン8の表面処理形態であり、これ以外の構成は全て第3の実施形態のフィン8と同様である。
Ninth Embodiment FIG. 11 shows a
このフィン8では、上記各伝熱管9のパス形態を、同図に矢線で示すように設定している。即ち、前列の最上端の伝熱管9から冷媒を流入させ、これを前列の下段側の各伝熱管9に順次流した後、その最下段の伝熱管9から後列最下段の伝熱管9へ移行させ、さらに該後列最下段の伝熱管9から順次上段側の伝熱管9へ冷媒を流し、最上段の伝熱管9から取り出すように構成している。
In this
このようなパス形態を採用したことで、上記フィン8への冷媒の入口となる前列最上段の伝熱管9の近傍が低温となり、下段側へ移行するにつれて次第に冷媒の過熱域となり温度が高くなる場合がある。これは、前列最上段の伝熱管9の近傍で最も霧Fが発生し易く、該伝熱管9から下段側へ移行するに伴って霧Fの発生が少なくなることを意味する。これを水膜Dによる霧Fの捕集の必要性という観点から考えると、後列最上段の伝熱管9の近傍では最も大きな捕集能力が必要で、該伝熱管9から下段側へ移行するに伴って必要とされる捕集能力が減じることである。
By adopting such a path configuration, the vicinity of the uppermost
以上のことから、この実施形態のフィン8においては、該フィン8の前縁8aの上端と後縁8bの下端を結ぶ直線を仮想し、該直線より通風方向上流側、即ち、前縁8a寄り側の領域を第1領域11、該直線より通風方向下流側、即ち、後縁8b寄り側の領域を第2領域12とし、上記第1領域11におけるフィン表面を親水性処理面とし、上記第2領域12おけるフィン表面を中間処理面としている。
From the above, in the
このように表面処理形態を設定することで、霧Fが発生し易い領域では霧Fを捕集する上記第2領域12の幅を広くし、霧Fが発生しにくい領域では上記第2領域12の幅を狭くするという、霧Fの発生量と霧Fの捕集量とが対応した設定をもつフィン8が得られることになる。この結果、「霧吹き」防止効果、さらには「水落ち」や「水飛び」防止効果が、より一層確実となる。
By setting the surface treatment mode in this manner, the width of the
第10の実施形態
図12には、第10の実施形態に係るフィン8を示している。このフィン8は、上記第8の実施形態に係るフィン8の変形例として位置付けられるものであって、上記第8の実施形態のフィン8の場合よりも、上記第2領域12の領域幅を少なくしたものである。従って、この実施形態のフィン8は、該フィン8の上部8cと下部8dの間における温度差が、上記第8の実施形態のフィン8よりも小さいような熱交換器6に適用するに適したものである。
Tenth Embodiment FIG. 12 shows a
これ以外の作用効果等は、上記第8の実施形態の場合と同様であるので、その説明を省略する。 Other functions and effects are the same as in the case of the eighth embodiment, and a description thereof will be omitted.
第11の実施形態
図13には、第11の実施形態に係るフィン8を示している。このフィン8は、上記第9の実施形態のフィン8の変形例として挙げられるものであって、上記第9の実施形態のフィン8の場合よりも、上記第2領域12の領域幅を少なくしたものである。従って、この実施形態のフィン8は、該フィン8の上部8cと下部8dの間における温度差が、上記第9の実施形態のフィン8よりも小さいような熱交換器6に適用するに適したものである。
Eleventh Embodiment FIG. 13 shows a
これ以外の作用効果等は、上記第9の実施形態の場合と同様であるので、その説明を省略する。 Other functions and effects are the same as those in the ninth embodiment, and a description thereof will be omitted.
第12の実施形態
図14には、第12の実施形態に係るフィン8を示している。この実施形態のフィン8は、上記第8の実施形態のフィン8と第9の実施形態のフィン8を合体させたような表面処理形態をもつものである。
Twelfth Embodiment FIG. 14 shows a
即ち、この実施形態のフィン8は、独立した二つのパスをもつ2パス形態の熱交換器6に適用されるものであって、一方のパスは、前列の三段目の伝熱管9に冷媒を導入し、これを最上段の伝熱管9に流した後、後列最上段の伝熱管9へ移行させ、さらに後列三段目の伝熱管9から取り出すようにしている。また、他方のパスは、上記一方のパスとは逆に、前列の二段目の伝熱管9に冷媒を導入し、これを最下段の伝熱管9に流した後、後列最下段の伝熱管9へ移行させ、さらに後列二段目の伝熱管9から取り出すようにしている。
That is, the
このようなパス形態の下では、上記フィン8への冷媒の入口となる前列三段目と二段目の伝熱管9の近傍が低温となり、これから上段側及び下段側へそれぞれ移行するにつれて次第に冷媒の過熱域となり温度が高くなる場合がある。これは、前列三段目と二段目の伝熱管9の近傍で最も霧Fが発生し易く、ここから上段側及び下段側へ移行するに伴って霧Fの発生が少なくなることを意味する。これを水膜Dによる霧Fの捕集の必要性という観点から考えると、後列三段目と二段目の伝熱管9の近傍では最も大きな捕集能力が必要で、ここから上段側及び下段側へそれぞれ移行するに伴って必要とされる捕集能力が減じることである。
Under such a path configuration, the vicinity of the front row third stage and second stage
以上のことから、この実施形態のフィン8においては、該フィン8の後縁8bの上端と、前縁8aと後縁8bの中間で且つ上部8cと下部8dの中間の位置と、後縁8bの下端の三位置を結ぶ折曲線を仮想し、該折曲線より通風方向上流側、即ち、前縁8a寄り側の領域を第1領域11、該折曲線より通風方向下流側、即ち、後縁8b寄り側の領域を第2領域12とし、上記第1領域11におけるフィン表面を親水性処理面とし、上記第2領域12おけるフィン表面を中間処理面としている。
From the above, in the
このように表面処理形態を設定することで、霧Fが発生し易い領域では霧Fを捕集する上記第2領域12の幅を広くし、霧Fが発生しにくい領域では上記第2領域12の幅を狭くするという、霧Fの発生量と霧Fの捕集量とが対応した設定をもつフィン8が得られることになる。この結果、「霧吹き」防止効果、さらには「水落ち」や「水飛び」防止効果が、より一層確実となる。
By setting the surface treatment mode in this manner, the width of the
第13の実施形態
図15には、第13の実施形態に係るフィン8を示している。この実施形態のフィン8は、上記各実施形態のフィン8とは異なって、伝熱管9が一列に配置された構成をもつものであって、係る一列配置のものにおいて、上記第9の実施形態に係るフィン8の場合と同様に、該フィン8を通風方向に仮想的に二分し、通風方向上流側に位置する領域を第1領域11、通風方向下流側に位置する領域を第2領域12とするとともに、上記第1領域11の表面を親水性処理面とし、上記第2領域12の表面を中間処理面としている。
Thirteenth Embodiment FIG. 15 shows a
係る表面処理形態を採用することで、熱交換能力の小さい熱交換器6においても、上記各実施形態のような熱交換能力の大きい2列配置の熱交換器6の場合と同様の作用効果を得ることができ、延いては熱交換器の汎用性の拡大に寄与し得るものである。 By adopting such a surface treatment form, even in the heat exchanger 6 having a small heat exchange capacity, the same effects as those in the case of the two-row arrangement heat exchanger 6 having a large heat exchange capacity as in each of the above embodiments are obtained. This can contribute to the expansion of the versatility of the heat exchanger.
尚、ここでは上記第2領域12を中間処理面としたが、これに代えて、該第2領域12を無処理面とすることもできるものである。
Although the
1 ・・空気調和機
2 ・・ケーシング
3 ・・吸込口
4 ・・吹出口
5 ・・通風路
6 ・・熱交換器
7 ・・ファン
8 ・・フィン
9 ・・伝熱管
10 ・・通風路
11 ・・第1領域
12 ・・第2領域
13 ・・ドレーン受
14 ・・フラップ
F ・・霧
D ・・水膜
1 ..
Claims (5)
上記フィン(8)の通風方向上流側の第1領域(11)の表面を親水処理された親水処理面とし、通風方向下流側の第2領域(12)の表面を無処理面としたことを特徴とする熱交換器。 A heat exchanger comprising a large number of fins (8) sequentially opposed to each other at a predetermined interval, and a heat transfer tube (9) disposed orthogonally to each fin (8),
The surface of the first region (11) on the upstream side in the ventilation direction of the fin (8) is a hydrophilic treated surface and the surface of the second region (12) on the downstream side in the ventilation direction is an untreated surface. Features heat exchanger.
上記フィン(8)の通風方向における上記第2領域(12)の範囲を、該フィン(8)の表面温度が低い部位ほど高い部位に比べて広くなるように、又は上記フィン(8)の表面における風速が小さい部位ほど大きい部位に比べて広くなるように、設定したことを特徴とする熱交換器。 In claim 1,
The range of the second region (12) in the ventilation direction of the fin (8) is such that the portion with a lower surface temperature of the fin (8) is wider than the portion with a higher surface temperature, or the surface of the fin (8) The heat exchanger is characterized in that it is set so that the part where the wind speed is lower is wider than the part where the wind speed is larger.
上記フィン(8)の通風方向上流側の第1領域(11)の表面を親水処理された親水処理面とし、通風方向下流側の第2領域(12)の表面を水の接触角が親水処理面より大きく無処理面と同等またはそれより小さくなるように表面処理された中間処理面としたことを特徴とする熱交換器。 A heat exchanger comprising a large number of fins (8) sequentially opposed to each other at a predetermined interval, and a heat transfer tube (9) disposed orthogonally to each fin (8),
The surface of the first region (11) on the upstream side in the ventilation direction of the fin (8) is a hydrophilic treated surface, and the surface of the second region (12) on the downstream side in the ventilation direction is hydrophilically treated with a water contact angle. A heat exchanger characterized in that it is an intermediate treatment surface that is surface-treated so as to be larger than the surface and equal to or smaller than the non-treatment surface.
上記フィン(8)の通風方向における上記第2領域(12)の範囲を、該フィン(8)の表面温度が低い部位ほど高い部位に比べて広くなるように、又は上記フィン(8)の表面における風速が小さい部位ほど大きい部位に比べて広くなるように、設定したことを特徴とする熱交換器。 In claim 3,
The range of the second region (12) in the ventilation direction of the fin (8) is such that the portion with a lower surface temperature of the fin (8) is wider than the portion with a higher surface temperature, or the surface of the fin (8) The heat exchanger is characterized in that it is set so that the part where the wind speed is lower is wider than the part where the wind speed is larger.
上記伝熱管(9)が、通風方向に一列又は複数列に配置されていることを特徴とする熱交換器。 In claim 1, 2, 3 or 4,
The heat exchanger (9), wherein the heat transfer tubes (9) are arranged in one or more rows in the direction of ventilation.
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- 2007-03-28 JP JP2007084091A patent/JP2008241184A/en active Pending
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