JP2008240624A - 燃料改質機構付き内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料改質機構付き内燃機関において、改質ガス中に残存する未改質燃料成分を改質燃料成分と精度良く凝縮分離して、内燃機関の燃費性能と出力を向上する。
【解決手段】改質装置4で生成された改質ガスに含まれる沸点の異なる凝縮性成分を、凝縮装置9において2つの凝縮器16,19の作動圧力を異ならせて凝縮する。即ち、下流側凝縮器19の圧力を上流側凝縮器16の圧力より高くし、上流側凝縮器16で未改質の高沸点液体燃料(低オクタン価燃料)を凝縮し、下流側凝縮器16で改質後の低沸点液体燃料(高オクタン価燃料)と気体燃料を凝縮分離する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料を改質し、生成した改質ガスを液体燃料と気体燃料とに凝縮分離する燃料改質機構付き内燃機関に関し、特に、改質ガス中に残存する未改質燃料成分を改質燃料成分から精度良く分離可能な燃料改質機構付き内燃機関に関する。
内燃機関の効率向上や排気低減を狙いとして、例えば、特許文献1に示されているように、既存の液体燃料(炭化水素等)に加えて水素を燃料として用いることによる燃焼改善が検討されている。更に、特許文献1では、既存の液体燃料を内燃機関の排気熱を利用して改質装置での脱水素反応により水素を生成することにより、内燃機関の効率を向上させている。この際、改質装置で得られる燃料は気体(改質ガス)であるため、凝縮装置により冷却して液体燃料と気体燃料に凝縮分離している。
このような構成の燃料改質機構を用いれば、改質前の液体燃料として例えば軽油のような低オクタン価燃料を用い、改質装置での脱水素反応により水素と例えばガソリンのような高オクタン価燃料を生成し、運転状態に応じて、低オクタン価燃料、高オクタン価燃料、水素の内燃機関への供給割合を変更することにより、内燃機関の効率と出力の両立を実現するシステムが構築できる。
特開2005−147124号公報
しかしながら、内燃機関の排気熱は、常に改質効率が100%になるように改質装置に供給されるとは限らず、改質装置から未改質成分(低オクタン価燃料)を含んだ改質ガスが凝縮装置に供給されることが十分に考えられる。このような改質ガスを一度の凝縮処理により凝縮性成分(低オクタン価燃料と高オクタン価燃料)と非凝縮性成分(気体燃料)とに凝縮分離した場合、凝縮によって得られた高オクタン価燃料中に未改質の低オクタン価燃料が含まれることになり、改質によって生成された高オクタン価燃料は、所望のオクタン価より低いオクタン価の燃料になってしまう。このため、高負荷時に内燃機関に改質によって得た高オクタン価燃料を供給しても、ノッキングの影響により出力が低下してしまう虞れがある。
本発明は上記問題点に着目してなされたもので、改質ガス中の未改質燃料成分を改質燃料成分から精度良く凝縮分離することで燃費性能と出力の向上が図れる燃料改質機構付き内燃機関を提供することを目的とする。
このため、本発明は、燃料の改質を行う改質装置と、該改質装置で生成される改質ガスを液体燃料と気体燃料とに凝縮分離する凝縮装置とを備える燃料改質機構付き内燃機関であって、前記凝縮装置は、少なくとも2つの異なる作動条件で前記改質ガスを凝縮分離する構成であることを特徴とする。
本発明によれば、改質ガス内に含まれる各凝縮性成分に適した、凝縮のための異なる作動条件で凝縮するので、改質ガス中の未改質液体燃料成分を精度良く分離することができるようになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の燃料改質機構付き内燃機関の第1実施例を示すシステム構成図である。
図1において、本実施形態の内燃機関システムは、エンジン1へ空気を供給するための吸気管2とエンジン1からの排気を排出するための排気管3を有し、排気管3には燃料改質装置4が設置されている。
図2に燃料改質装置4の詳細を示す。燃料改質装置4は、排気管3を囲むように環状空間を形成して、ハニカム状のコーデュライトにPt系触媒を担持させた改質触媒5を配置し、改質触媒5の入口側に、改質用の1次燃料を供給する燃料噴射弁6を有する。また、図示しないが、燃料改質装置4には、その温度(改質温度)の検出のため、改質触媒5に臨ませて温度センサ(熱電対)を設ける。
ここで、燃料改質装置4は、エンジン1の排気熱を利用して燃料を改質する構成であり、燃料の気化潜熱及び顕熱を利用して燃料改質装置4の温度を制御する。これによれば、燃料噴射量を制御することで、簡易に温度制御が可能となる。また、図示しないが、改質触媒5の入口側に空気導入口を設け、エアフローメータで空気量を計測して空気導入バルブにより導入空気量を制御可能な構成とすれば、導入する空気と燃料との空燃比により燃料改質装置4の温度を制御することができる。これによれば、酸化反応を利用して温度制御範囲を拡大できる。即ち、排気温度が低い場合等に空気を導入して燃料を部分的に反応させることで温度上昇させることができる。尚、空気導入口に代えて排気導入口を設け、排気を導入する構成としてもよく、これにより、排気と燃料との比率により燃料改質装置4の温度を制御することができる。これによれば、排気の熱量を直接燃料の改質に利用でき、温度制御範囲が拡大する。
燃料改質装置4には、燃料噴射弁6により1次燃料タンク7内の1次燃料を供給する。本実施形態では、1次燃料としてガソリンよりオクタン価の低い低オクタン価燃料(例えば軽油)を用いており、燃料改質装置4にて、脱水素反応により、オクタン価がガソリンのオクタン価以上である高オクタン価燃料と水素を生成する。ここで、燃料改質装置4の改質効率が100%でない場合、燃料改質装置4で生成される改質ガスには、未改質の1次燃料が含まれることになる。
燃料改質装置4で生成された改質ガスは、燃料配管8により凝縮装置9へ導かれて液体燃料と水素に富む気体燃料とに凝縮分離される。改質ガスに未改質の1次燃料が含まれていれば、液体燃料は、更に、高沸点液体燃料と低沸点液体燃料にそれぞれ分離される。この場合、高沸点液体燃料は低オクタン価の未改質1次燃料を主成分とする液体燃料であり、燃料配管10を通って1次燃料タンク7へ戻される。低沸点液体燃料は改質によって生成された高オクタン価燃料であり、配管11を通って2次燃料タンク12に貯蔵される。また、水素に富む気体燃料は、燃料配管13を通ってポンプ14により圧縮されて気体燃料タンク15に貯蔵される。
ここで、本実施形態の凝縮装置9の構成を詳述する。凝縮装置9は、燃料改質装置4からの改質ガスが燃料配管8を通って導入される第1凝縮器16と、第1凝縮器16で凝縮されなかった改質ガスが燃料配管17を通ってポンプ18により加圧されて導入される第2凝縮器19とを従続接続した2段構成となっている。そして、本実施形態では、例えば、改質ガスの流れに対して上流側に位置する第1凝縮器16内の作動圧力を大気圧とし、下流側に位置する第2凝縮器19内の作動圧力を大気圧よりも高い圧力とする。尚、第1凝縮器16内の作動圧力を大気圧にする必要はなく、第1凝縮器16内の作動圧力よりも第2凝縮器19内の作動圧力の方が高い構成であればよい。また、各凝縮器16、19内には、ウォータポンプ20、ラジエータ21及び冷却水配管22からなる同一系統の冷却水循環系が配置されており、冷却水配管22内の冷却水が、ウォータポンプ20により改質ガスの流れに対して下流側の第2凝縮器19から上流側の第1凝縮器16へと循環して改質ガスを冷却する構成としている。即ち、第2凝縮器19に流入する冷却水温度より第1凝縮器16に流入する冷却水温度の方が高い構成となっている。改質ガスから熱量を受け取って温度上昇した第1凝縮器16を通った冷却水はラジエータ21で冷却され、冷却水配管22を介して第2凝縮器19に導入されて循環する。
かかる構成の凝縮装置9では、第1凝縮器16と第2凝縮器19の作動条件(圧力と温度)が異なり、前述のように第1凝縮器16より第2凝縮器19の方が低温高圧である。これにより、第1凝縮器16で凝縮分離される液体燃料は高沸点液体燃料、即ち未改質の1次燃料を主成分とする低オクタン価燃料であり、1次燃料タンク7に戻して再び改質を行う。また、第2凝縮器19で凝縮分離される液体燃料は、第1凝縮器16で凝縮できない低沸点液体燃料、即ち改質により生成された高オクタン価燃料であり、2次燃料タンク12に貯蔵する。また、第2凝縮器19に導入される改質ガスは、常温常圧で液体となる低沸点の凝縮性成分と常温常圧で気体の非凝縮性成分の混合ガスであり、共沸効果のために凝縮性成分が凝縮し難いが、本実施形態のように、第2凝縮器19の作動条件を低温高圧とすることで、共沸効果で凝縮し難い低沸点液体燃料も十分に凝縮することが可能となる。従って、第2凝縮器19から排出される気体燃料(水素)は純度の高いものが得られる。
図3に、一例として、温度と圧力の異なる条件下でH2とC6H6(沸点:約80℃)とC15H32(沸点:約270℃)とを混合した場合(H2:C6H6:C15H32=4:3:3)の各成分の気液平衡状態を示す。
図3から、高沸点成分(C15H32)は高温(100℃)の大気圧でほとんどが凝縮され、低沸点成分(C6H6)は低温高圧(40℃、5気圧)でほとんどが凝縮されることがわかる。従って、この場合、例えば、第1凝縮器16において大気圧・100℃で沸点の高いC15H32を主成分とする液体燃料を分離し、第2凝縮器16において残ったガスから5気圧・40℃で沸点の低いC6H6を主成分とする液体燃料を分離することが可能となる。
以上のようにして分離された低沸点液体燃料(高オクタン価燃料)と気体燃料(水素)及び改質前の1次燃料(低オクタン価燃料)は、燃料噴射弁23、24、25により吸気管2に噴射されて新気と混合気を形成する。
エンジン1は、シリンダヘッド26とシリンダブロック27及びピストン28により構成される燃焼室29を有し、カム機構によりそれぞれ全開位置と全閉位置との間を周期的に往復動する吸気弁30と排気弁31の開閉動作により、燃焼室29への混合気の導入及び燃焼室29からの排気の排出を行う。即ち、吸気行程において吸気弁30を開弁して吸気管2から燃焼室29へ混合気を導入し、燃焼室29で圧縮行程後半又は膨張行程前半において点火プラグ32により点火・燃焼し、排気行程において排気弁31を開弁して燃焼室29から排気管3へ排気を排出する。
尚、燃料噴射弁23、24、25の少なくとも1つを燃焼室29へ取り付けることで燃焼室29に直接燃料噴射する構成としてもよく、燃焼室29に燃料供給できる構成であれば本実施形態の構成に限定しない。また、燃焼室29内の混合気の着火手段としてグロープラグを用いてもよい。
そして、本実施形態では、前述の各燃料噴射弁6、23〜25の燃料噴射タイミングと噴射期間及び点火プラグ32の点火タイミングは、エンジン1のクランク角と回転速度を検出するクランク角センサ、エンジン1の冷却水温を検出する水温センサ、アクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ等の各信号等の情報に基づきコントロールユニット33により制御される。また、各ポンプ14,18,20の運転もコントロールユニット33により制御される。
図4に、本実施形態におけるエンジン1の運転条件と燃料供給割合との関係の一例を示す。
図4において、低負荷時はポンピングロス低減のために希薄燃焼を行うため、気体燃料タンク15内の燃焼速度の速い気体燃料(水素)の供給割合を増やし、高負荷時は充填効率を上げるために気体燃料(水素)の供給割合を減らして1次及び2次燃料タンク7,12内の液体燃料の供給割合を増やす。また、高負荷で特に機関速度の低い場合には、ノッキング抑制のため2次燃料タンク12内の高オクタン価燃料の供給割合を増やす。また、機関の要求負荷が小さいほど低オクタン価燃料の供給割合を増やし、機関の要求負荷が大きいほど高オクタン価燃料の供給割合を増やす。このように、エンジン1の運転状態に応じて、気体燃料、高オクタン価燃料、低オクタン価燃料の燃料供給割合を調整制御することによって、内燃機関の大幅な燃費性能を改善できると共に出力向上を図れる。
以上のように本実施形態によれば、凝縮装置9を、複数の凝縮器16,19を設けて多段化構成とし、各凝縮器16,19の作動条件(作動圧力と冷却温度)を異ならせて沸点の違いを利用して改質ガスを順次凝縮する構成としたので、沸点の異なる液体燃料、即ちオクタン価の異なる液体燃料及び気体燃料を精度良く分離することができる。これにより、前述したような燃料供給割合を実現することが可能となって、内燃機関の大幅な燃費性能改善と出力向上が実現できる。
また、複数の凝縮器を従続接続して多段に配置し改質ガスの流れに対して下流側ほど作動圧力を高圧とし、また、冷却温度は下流側ほど低温としたことで、最も沸点の高い液体燃料から順次沸点の異なる液体燃料を連続的に凝縮することができる。
また、1つの冷却水循環系で改質ガスの流れに対して下流側の凝縮器から上流側の凝縮器へと冷却水が流れるようにしたので、下流側凝縮器の作動温度を低く上流側凝縮器の作動温度を高く制御でき、より一層上流側凝縮器での凝縮液における高沸点液体燃料の比率を高めることができ、延いては、下流側凝縮器でより多くの低沸点液体燃料を凝縮することができる。
次に、本発明の燃料改質機構付き内燃機関の第2実施形態について説明する。
図5に、第2実施形態のシステム構成図を示す。尚、第1実施形態と同一要素には同一符号を付してある。
本実施形態は、凝縮装置の構成が第1実施形態と異なり、その他の構成は第1実施形態と同様である。
図5において、本実施形態の凝縮装置40は、改質ガスを冷却して液体燃料の凝縮を行う凝縮器41と、燃料配管42、43、44、45、46と、凝縮器41に改質ガスを送るポンプ47と、改質ガスを一次的に貯蔵しておくためのバッファタンク48と、切替弁49、50、51と、冷却水配管52、ウォータポンプ53及びラジエータ54で構成される冷却水循環系とを有する。ポンプ47、切替弁49、50、51及び冷却水ポンプ53は、コントロールユニット55によりその動作が制御される。
本実施形態の燃料改質システムは、コントロールユニット55により制御され、以下のステップを繰り返すことにより、1つの凝縮器41を用いて凝縮分離処理を2回繰り返し、凝縮分離処理毎に作動条件、例えば後述するように作動圧力を変更することにより、改質ガスからの高沸点液体燃料(低オクタン価の1次燃料)の分離処理及び1次燃料分離後の改質ガスからの低沸点液体燃料(高オクタン価の2次燃料)と気体燃料の分離処理を行う構成である。
以下に凝縮装置40による凝縮処理動作について説明する。
≪STEP1≫ 1次燃料の改質
まず、切替弁49、50、51をそれぞれ駆動制御し、切替弁49を介して燃料配管8と燃料配管42を、切替弁50を介して燃料配管43と燃料配管10を、切替弁51を介して燃料配管44と燃料配管45を、それぞれ連通させる。この状態において、燃料噴射弁6を駆動して1次燃料タンク7内の1次燃料を燃料改質装置4に噴射して1次燃料の改質を行う。
≪STEP2≫ 高沸点液体燃料の分離
STEP1によって燃料改質装置4で生成した改質ガスは、切替弁49を介して燃料配管42を通過し、ポンプ47により凝縮器41に導入する。第1実施形態と同様に、凝縮器41内には冷却水配管52が配設されており、ウォータポンプ53により冷却水配管52内を循環する冷却水で改質ガスを冷却する。改質ガスから熱量を受け取って温度上昇した冷却水はラジエータ54で冷却され、再び冷却水配管52内を循環する。このSTEP2では、凝縮器41内に導入する改質ガスの圧力が比較的低圧(例えば大気圧)となるようポンプ47を駆動制御する。このように、凝縮器41の作動圧力を低圧とすることで高沸点液体燃料が凝縮液として得られる。この高沸点液体燃料の主成分は未改質の1次燃料(低オクタン価燃料)であるので、燃料配管43から切替弁50を経由し、燃料配管10を通って1次燃料タンク7に戻す。燃料改質により得られた低沸点液体燃料(高オクタン価燃料)成分と気体燃料(水素)成分とから成る凝縮されなかった改質ガスは、燃料配管44から切替弁51を経由し、燃料配管45を通ってバッファタンク48に一時的に貯蔵する。
≪STEP3≫ 低沸点液体燃料の分離
次に、燃料噴射弁6を停止して燃料改質装置4への1次燃料の噴射を停止した後、各切替弁49、50、51をそれぞれ切替制御し、切替弁49を介して燃料配管46と燃料配管42を、切替弁50を介して燃料配管43と燃料配管11を、切替弁51を介して燃料配管44と燃料配管13を、それぞれ連通させる。これにより、STEP2でバッファタンク48内に貯蔵された凝縮されなかった改質ガスを燃料配管46から切替弁49を経由し、燃料配管42を通ってポンプ47により凝縮器41に導入する。このとき、このSTEP3では、凝縮器41内に導入する改質ガスの圧力を、STEP2の場合よりも高い圧力となるようポンプ47を駆動制御する。このように、凝縮器41の作動圧力を高圧とすることで、共沸効果によりその沸点よりも遥かに低温でなければ凝縮しない低沸点液体燃料が凝縮液として得られる。この低沸点液体燃料の主成分は改質により生成された高オクタン価燃料であり、燃料配管43から切替弁50を経由し、燃料配管11を通って2次燃料タンク12に貯蔵する。この結果、凝縮器41内には水素を主成分とする気体燃料が残り、この気体燃料は燃料配管44から切替弁51を経由し、燃料配管13を通ってポンプ14により圧縮して気体燃料タンク15に貯蔵する。
以上のようにして分離貯蔵された低沸点液体燃料(高オクタン価燃料)と気体燃料(水素)及び改質前の1次燃料(低オクタン価燃料)は、第1実施形態と同様に、エンジン1の運転状態に応じてその供給割合を調整制御して燃料噴射弁23、24、25により噴射供給する。これにより、内燃機関の大幅な燃費性能改善と出力向上が実現できる。
尚、第1実施形態では、凝縮装置における作動条件として作動圧力と冷却温度を選択してこれら両方をそれぞれ異ならせる構成とし、第2実施形態では凝縮装置における作動条件として作動圧力を選択し作動圧力だけを異ならせる構成としたが、凝縮装置における作動条件として冷却温度を選択し冷却温度だけを異ならせるようにしてもよい。ここで、車載を前提とする場合、ラジエータによる冷却水の冷却には限界があり、冷却水の最低温度に限界があるため、凝縮装置の作動条件として圧力を異ならせることが、沸点の異なる各凝縮性成分を凝縮分離するには望ましい。
また、上記各実施形態では、2つの異なる作動条件で2回の凝縮処理を行う構成であるが、凝縮処理の回数はこれに限るものではなく、分離する液体燃料数に対応した回数を、作動条件をそれぞれ異ならせて行うことようにすることは言うまでもない。
第1実施例の燃料改質機構付き内燃機関のシステム構成図 燃料改質装置の一例 混合物の気液平衡状態の例 運転条件(負荷)と各燃料の内燃機関への供給割合との関係 第2実施例の燃料改質機構付き内燃機関のシステム構成図
符号の説明
1 エンジン
3 排気管
4 改質装置
6,23〜25 燃料噴射弁
7 1次燃料タンク
9,40 凝縮装置
12 2次燃料タンク
15 気体燃料タンク
16,19,41 凝縮器
20,53 ウォータポンプ
21,54 ラジエータ
22,52 冷却水配管
33,55 コントロールユニット
48 バッファタンク
49〜51 切替弁

Claims (12)

  1. 燃料の改質を行う改質装置と、該改質装置で生成される改質ガスを液体燃料と気体燃料とに凝縮分離する凝縮装置とを備える燃料改質機構付き内燃機関であって、
    前記凝縮装置は、少なくとも2つの異なる作動条件で前記改質ガスを凝縮分離する構成であることを特徴とする燃料改質機構付き内燃機関。
  2. 前記作動条件が、圧力であることを特徴とする請求項1に記載の燃料改質機構付き内燃機関。
  3. 前記凝縮装置は、1つの凝縮器を有し、該凝縮器で前記改質ガスを少なくとも2回以上繰り返し凝縮分離処理し、凝縮分離処理毎に前記作動条件を変更する構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料改質機構付き内燃機関。
  4. 前記作動条件が圧力であるとき、前記凝縮分離処理を繰り返す毎に前記圧力を高くすることを特徴とする請求項3に記載の燃料改質機構付き内燃機関。
  5. 前記凝縮装置は、少なくとも2つ以上の凝縮器を従続接続し、前記各凝縮器の作動条件を異ならせる構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料改質機構付き内燃機関。
  6. 前記作動条件が圧力であるとき、前記改質ガスの流れに対して上流側の凝縮器の圧力より下流側の凝縮器の圧力を高圧としたことを特徴とする請求項5に記載の燃料改質機構付き内燃機関。
  7. 前記凝縮装置内に、冷却媒体循環系を設け、前記改質ガスの流れに対して上流側の凝縮器における冷却媒体温度より下流側の凝縮器における冷却媒体温度を高くすることを特徴とする請求項5又は6に記載の燃料改質機構付き内燃機関。
  8. 前記冷却媒体循環系を1つ設け、該冷却媒体循環系の冷却媒体の流れを、前記下流側の凝縮器から前記上流側の凝縮器へ向かって流れるようにしたことを特徴とする請求項7に記載の燃料改質機構付き内燃機関。
  9. 前記改質装置へ供給する前記改質前液体燃料と、前記凝縮装置により凝縮分離された液体燃料及び気体燃料とのうち少なくとも1種の燃料を内燃機関に供給して出力を得る構成とことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の燃料改質機構付き内燃機関。
  10. 少なくとも前記改質前液体燃料と前記凝縮装置により凝縮分離された液体燃料を内燃機関に供給する構成であるとき、各液体燃料の供給割合は、機関要求負荷が小さいほど前記改質前液体燃料又は前記凝縮装置において先に凝縮された液体燃料の供給割合を大きくし、機関要求負荷が大きいほど前記凝縮装置において後に凝縮された液体燃料の供給割合を大きくすることを特徴とする請求項9に記載の燃料改質機構付き内燃機関。
  11. 前記液体燃料と前記気体燃料を内燃機関に供給する構成であるとき、液体燃料と気体燃料の供給割合は、機関要求負荷が大きいほど液体燃料の供給割合を大きくすることを特徴とする請求項9又は10に記載の燃料改質機構付き内燃機関。
  12. 前記凝縮装置で最初に凝縮分離された液体燃料を、前記改質装置に供給する改質前液体燃料を貯蔵する燃料タンクへ戻すことを特徴とする請求項1〜11に記載の燃料改質機構付き内燃機関。
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