JP2008239087A - 作業機械の冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】作業機械の冷却システムに関し、限られたスペースに複数の冷却装置を備えた場合であっても、高い冷却性能を確保するとともに清掃性を向上させることができるようにする。
【解決手段】冷却風の通過によって冷却されるために、作業機械のエンジンルーム内に形成された冷却風流路上に、冷却風流路方向に直交する方向にその面を拡げて配置された第一冷却装置7と、冷却風の通過によって冷却されるために、冷却風流路上に、直交する方向にその面を拡げて配置されるとともに、第一冷却装置7と冷却風流路方向で重なって配置された第二冷却装置4と、第一冷却装置7を第二冷却装置4の面方向に移動可能に支持する移動手段20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、油圧ショベル等の作業機械の冷却装置に係る冷却システムに関するものである。
一般に、油圧ショベル等の作業機械では、冷却ファンを駆動させて、機外から外気を冷却風として吸気し、ラジエータ,オイルクーラ等の冷却装置に通風させて冷却している。ところが、作業機械は、ダム,トンネル,河川,道路等における建設や改修の作業や、ビル,建築物等の取り壊し作業等に使用されるため、作業に伴って発生する粉塵等の異物が多く混入した大気雰囲気下で使用されることが多い。このため、上記の冷却装置を冷却する冷却風には異物が含まれることとなる。
このような異物は、冷却装置のコアに堆積して冷却性能の低下を招くおそれがある。
したがって、例えば、特許文献1記載の技術のように、異物防除ネットを設けることによって、これらの冷却装置の内部に異物が混入しないようにすることが行なわれている。そして、異物防除ネットを日常点検し、異物防除ネットに堆積した異物を清掃することが行なわれている。
また、このような異物防除ネットを装備したとしても冷却装置自体の異物堆積を皆無にすることはできないので、エアコンプレッサ等の機器を使用し、異物防除ネット及び冷却装置に圧縮エア(高圧空気)を吹き付けることで、冷却装置に付着堆積した異物を吹き払い除去して、冷却装置自体を清掃することが行なわれている。
圧縮エアの吹き付け作業は、一般に、サイドドアを開放し、冷却装置の正面側(機体側方)から行なわれるようになっている。つまり、図8に示すように、上部旋回体(機体)100の後端部に配設されたカウンタウエイト101の前方のエンジンルームER内において、左側から順に、ラジエータ(冷却装置)及びオイルクーラ(冷却装置)からなるクーリングパッケージ102、冷却ファン103及びエンジン104が、左側にその正面を向けて配置されて、図8に二点鎖線で示すようにサイドドア105を開放すると、クーリングパッケージ102の正面に臨むことができるようになっている。
ところで、近年、作業機械に要求される性能の向上のために、ラジエータやオイルクーラに加え、インタークーラやコンデンサ等の複数の冷却装置が機体100に備えられることが多く、こうした場合、機体100の限られたスペースのために冷却装置は互いに重なり合って配設されることになる。
このとき、清掃の際には、サイドドア105から見て奥側に重なって配設された冷却装置に直接アクセスできないので、冷却装置間にエアコンプレッサ等の機器のノズルを挿入することになるが、誤ってノズルが冷却装置のコアに接触してコアを損傷しないように、冷却装置間に100mm以上の隙間を空けて配設することが行なわれている。
しかしながら、手前側の冷却装置は、奥側の冷却装置との隙間が空いているほど冷却風の吸い込み効率が悪化するので、手前側の冷却装置を通過する冷却風量が減少し、冷却性能が低下してしまう。
そこで、図9に示すように、重合配置された冷却装置111,112のうち、手前側の冷却装置111をヒンジ113等により揺動させて、奥側の冷却装置112の前面を開放することが行なわれている。
これによれば、冷却装置111,112間の隙間を詰めて配設することで、高い冷却性能を確保することができるとともに、清掃時には、手前側の冷却装置111を揺動させて、奥側の冷却装置112へ容易にアクセスすることができる。なお、こうした技術は、例えば特許文献2に開示されている。
特許第3553782号公報 特開2002−309620号公報
しかしながら、上述のように、機体100のスペースは限られている上に複数の機器を配設することが望まれているので、特許文献2記載のような技術では、冷却装置111の揺動のための比較的広い空間の確保が必要となることに対し、機体100にそのような揺動用空間をいつも確保できるとは限らない。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、限られたスペースに複数の冷却装置を備えた場合であっても、高い冷却性能を確保するとともに清掃性を向上させることができるようにした、作業機械の冷却システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の本発明の作業機械の冷却システムは、冷却風の通過によって冷却されるために、作業機械のエンジンルーム内に形成された冷却風流路上に、冷却風流路方向に直交する方向にその面を拡げて配置された第一冷却装置と、冷却風の通過によって冷却されるために、該冷却風流路上に、該直交する方向にその面を拡げて配置されるとともに、該第一冷却装置と該冷却風流路方向で重なって配置された第二冷却装置と、該第一冷却装置を該第二冷却装置の面方向に移動可能に支持する移動手段とを備えたことを特徴としている。
請求項2記載の本発明の作業機械の冷却システムは、請求項1記載の作業機械の冷却システムにおいて、該移動手段を駆動し、該第一冷却装置を移動させる駆動手段と、該駆動手段を駆動させるために、オペレータによって操作されるスイッチとを備えたことを特徴としている。
請求項3記載の本発明の作業機械の冷却システムは、請求項2記載の作業機械の冷却システムにおいて、該第二冷却装置と該面方向に並んで配置され、該第一冷却装置がその前面に移動可能な第三冷却装置と、該第二冷却装置の冷却状態を検出する第一検出手段と、該第三冷却装置の冷却状態を検出する第二検出手段と、該第一検出手段及び該第二検出手段で検出された該第二冷却装置の冷却状態及び該第三冷却装置の冷却状態に基づき、該第二冷却装置と該第三冷却装置とのうちのどちらがより冷却が必要であるかを判断する判断手段と、該判断手段によって判断されたより冷却が必要な冷却装置の前面を開放するように、該駆動手段に指示を送る指示手段とを備え、該駆動手段は、該指示手段の指示に基づき該移動手段を駆動することを特徴としている。
請求項1記載の本発明の作業機械の冷却システムによれば、第一冷却装置を第二冷却装置の面方向に移動させることができるので、第一冷却装置と第二冷却装置とが冷却風流路方向で重なって配置されている場合であっても、第二冷却装置の前面を開放し、第二冷却装置に容易にアクセスすることができて、清掃性を向上させることができる。
また、従来であれば、清掃用の圧縮エアを吹きつけるエアコンプレッサ等の機器のノズルを挿入するために、冷却装置間に100mm以上の隙間を空ける必要があったが、本冷却システムでは、第二冷却装置の前面が開放されるので、このような隙間を不要にすることができる。
したがって、冷却装置間の距離を近づけることにより、冷却風量をアップさせることができ、高い冷却性能を確保することができる。
請求項2記載の本発明の作業機械の冷却システムによれば、スイッチ操作により駆動手段で移動手段を駆動し、第一冷却装置を移動させるので、重い冷却装置であっても、容易に移動させることができる。
請求項3記載の本発明の作業機械の冷却システムによれば、第二冷却装置に第一検出手段を配設するとともに第三冷却装置に第二検出手段を配設し、判断手段が、第一検出手段及び第二検出手段で検出された各冷却装置の冷却状態に基づきより冷却が必要な冷却装置を判断し、指示手段が、より冷却が必要な冷却装置の前面を開放するように駆動手段に指示を送り、駆動手段が、その指示を受けて第一冷却装置を移動させるので、より冷却が必要な冷却装置に多くの冷却風が供給されるように、リアルタイムで自動的に風量の分配を変更し、冷却性能を向上させることができる。
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
図1〜図3は、本発明の第1実施形態に係る作業機械の冷却システムを示す図であって、図1はその斜視図、図2(a),(b)はその上面図であって、図2(a)は移動手段である電動シリンダが伸びている状態の図、図2(b)は電動シリンダが縮んでいる状態の図、図3はその周辺を含めて機体前方から見た模式的な断面図である。
<構成>
ここでは、作業機械の代表的な例である油圧ショベルの冷却システムについて説明する。
油圧ショベルは、下部走行体と、下部走行体上に旋回自在に結合された上部旋回体(機体)と、上部旋回体から前方へ延出するように取り付けられた作業装置とから構成されている。上部旋回体は、その後端部に、作業装置との重量バランスをとるためのカウンタウエイトが配設されている。そして、カウンタウエイトの前方には、図3に示すように、油圧ショベルの動力源であるエンジン1と、エンジン1によって駆動されて吸気口2から外気を冷却風として吸気する冷却ファン3と、冷却風が通過することでエンジン冷却水を冷却するラジエータ(第二冷却装置)4及び冷却風が通過することで作動油を冷却するオイルクーラ(第三冷却装置)5からなるクーリングパッケージ6と、冷却風が通過することで圧縮空気を冷却するインタークーラ(第一冷却装置)7とが収容されたエンジンルームERが配設されている。
エンジンルームERは、吸気口2の位置を最上流とする冷却風の流路として機能するようになっている。つまり、機体幅方向が冷却風流路方向であるとともに、吸気口2の形成された側面側が冷却風流路上流側となっている。
そして、エンジン1と冷却ファン3とクーリングパッケージ6とインタークーラ7とは、エンジンルームER内において、冷却風流路上流側からこの逆順に配置されている。また、冷却風流路方向に互いに重なり合って、それらの正面を冷却風流路上流側に向けて配置されている。
つまり、クーリングパッケージ6のラジエータ4及びオイルクーラ5とインタークーラ7とは、冷却風が全面にあたるように、冷却風流路方向に直交する方向にその面を拡げて配置されている。また、インタークーラ7が、クーリングパッケージ6の前面の一部を覆うように、クーリングパッケージ6と冷却風流路方向で重なって配置されている。
クーリングパッケージ6は、図1及び図2(a),(b)に示すように、ラジエータ4とオイルクーラ5とが、冷却風流路方向に対して横に並んで(機体前後方向に並んで)、支持部材11a〜11cにより一体に配置された構成になっている。
詳述すると、水平断面形状が略コ字状で上下方向に延在する一対の縦支持部材11a,11bが、機体前後方向に適宜の間隔を空けるとともに、コ字の開口側を対向させて、冷却ファン3(図3参照)の上流側に配置されている。一対の縦支持部材11a,11bは、それらの下端部で、底支持部材11cにより連結されている。
ラジエータ4とオイルクーラ5とはそれぞれ、底支持部材11c上に載置されるとともに、一対の縦支持部材11a,11bのうちの何れか一つの縦支持部材でその側面を支持されている。
一対の縦支持部材11a,11bのうちの一方(ここでは機体前後方向前方)の縦支持部材11aの前面には、一対のブラケット12が取り付けられている。
一対のブラケット12は、上下方向に間隔を置いて取り付けられている。ここで、前記上下方向の間隔は、インタークーラ7の高さに対応して設定されている。
一対のブラケット12にはそれぞれ、クーリングパッケージ6(すなわち、ラジエータ4及びオイルクーラ5)の面方向(冷却風流路方向に直交する方向。ここでは、ラジエータ4及びオイルクーラ5の並び方向である機体前後方向)に伸縮自在の電動シリンダ(移動手段)20の一端部が取り付けられている。
電動シリンダ20は、図示しない電動機(駆動手段)により伸縮駆動されるようになっている。
そして、電動シリンダ20の他端部には、インタークーラ7が、一対の電動シリンダ20の間に位置するように支持されている。
インタークーラ7の近傍には、電動シリンダ20の電動機を駆動するためのスイッチ21が配置されている。ここでは、一例として、機体前後方向前方の縦支持部材11aにスイッチ21が配置されている。
電動シリンダ20は、オペレータによりスイッチ21を操作されると、電動機によって伸縮駆動され、インタークーラ7をクーリングパッケージ6の面方向に移動させるようになっている。
<作用・効果>
本発明の第1実施形態にかかる作業機械の冷却システムは上述のように構成されているので、以下のような作用・効果がある。
クーリングパッケージ6のラジエータ4及びオイルクーラ5と、インタークーラ7とを清掃する際に、オペレータがスイッチ21を操作し、インタークーラ7をクーリングパッケージ6の面方向にスライド移動させることができるので、クーリングパッケージ6とインタークーラ7とが重なり合って配置されている場合であっても、アクセス方向から見て奥側に配置されたラジエータ4及びオイルクーラ5の前面を開放し、ラジエータ4及びオイルクーラ5に容易にアクセスすることができて、清掃性を向上させることができる。
また、スイッチ21の操作により電動機でインタークーラ7を移動させるので、インタークーラ7の重量が大きくても、容易に移動させることができる。
また、エアコンプレッサ等の機器のノズルを挿入するために、従来であれば、冷却装置間に100mm以上の隙間を空ける必要があったが、ラジエータ4及びオイルクーラ5の前面が開放されるので、このような隙間を不要にすることができる。
したがって、冷却装置6,7間の距離を近づけることにより、冷却風量をアップさせることができ、高い冷却性能を確保することができる。
また、特許文献2に記載されたような冷却装置をヒンジ等により揺動させていた従来技術に比べて、揺動用空間の確保が不要となり、冷却装置6,7等の機器のレイアウト性を向上させることができる。また、本実施形態のスライド移動は、揺動用空間を確保し難い機種やレイアウト設計であっても容易に適用することができる。さらに、冷却装置の揺動移動は、冷却装置の種類によっては適用し難いものもあるが、本実施形態のスライド移動は、移動の制約が少なく、冷却装置の幅広い種類に容易に適用することができる。
[第2実施形態]
次に、図4を参照して、本発明の第2実施形態を説明する。
図4は、本発明の第2実施形態に係る作業機械の冷却システムを示すブロック図である。なお、第1実施形態の図1及び図3を適宜流用して説明するとともに、第1実施形態のものと同じ部材等は、第1実施形態の説明と同一の符号で説明する。
<構成>
第2実施形態は、インタークーラ7が、第1実施形態での清掃時においてオペレータのスイッチ21の操作で移動することに加え、冷却時においてオペレータの意思によらず自動的に移動するものである。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、図3に示すように、エンジンルームER内に、エンジン1と、冷却ファン3と、ラジエータ4及びオイルクーラ5からなるクーリングパッケージ6と、インタークーラ7とが収容されている。
そして、図1に示すように、ラジエータ4とオイルクーラ5とが、クーリングパッケージ6として冷却風流路方向に対してその面方向に並んで配置されているとともに、クーリングパッケージ6の前方にインタークーラ7が配置されている。
また、電動シリンダ20が、電動機22(図4参照)で伸縮駆動されて、インタークーラ7をクーリングパッケージ6の面方向のうちのラジエータ4及びオイルクーラ5の並び方向に移動可能に取り付けられている。
ここで、第2実施形態の特徴として、図4に示すように、ラジエータ4の冷却状態を検出する第一検出手段31と、オイルクーラ5の冷却状態を検出する第二検出手段32とを備えている。なお、詳しくは、第一検出手段31は、冷却水の温度(水温)を測定するサーモスタット等の温度センサであるとともに、第二検出手段32は、作動油の温度(油温)を測定するサーモスタット等の温度センサである。
また、第一検出手段31の検出結果と第二検出手段32の検出結果とが入力されるコントローラ33を備えている。
コントローラ33は、第一検出手段31により検出されたラジエータ4の冷却状態及び第二検出手段32により検出されたオイルクーラ5の冷却状態に基づき、より冷却が必要な冷却装置4,5を判断する判断部(判断手段)33aを有している。
判断部33aは、例えば、冷却水の温度に係る基準値と、作動油の温度に係る基準値とを予め設定しておく。そして、第一検出手段31及び第二検出手段32で検出された各温度と各基準値とをそれぞれ比較し、検出温度が基準値を大きく上回るほど、より冷却が必要な冷却装置であると判断するようになっている。逆に、検出温度が基準値を大きく下回るほど、あまり冷却が必要ない冷却装置であると判断するようになっている。
また、コントローラ33は、判断部33aによってより冷却が必要と判断された冷却装置に多くの冷却風を供給すべく、より冷却が必要な冷却装置の前面を開放するように、電動シリンダ20用の電動機22に対して指示信号を出力する指示部(指示手段)33bを有している。
電動シリンダ20の電動機22は、指示部33bからの指示信号を受けて、より冷却が必要な冷却装置の前面を開放するように電動シリンダ20を駆動し、インタークーラ7を自動的に移動させるようになっている。
<作用・効果>
本発明の第2実施形態にかかる作業機械の冷却システムは上述のように構成されているので、第1実施形態で奏した上述の効果に加え、以下のような作用・効果がある。
油圧ショベルの作業時には、各冷却装置4,5,7が、冷却風を供給されることによって各被冷却流体(冷却水,作動油,圧縮空気)を冷却している。
ここで、各冷却装置4,5,7はそれぞれ、通常の作業時において、冷却に必要な風量や温度の冷却風の流れが発生するように、そのコアの大きさの設定や位置決めをされて配設されている。しかしながら、油圧ショベルの作業の形態は様々であり、例えば、掘削時と走行時とでは、それぞれの冷却装置にとって望ましい冷却風量が異なっている。また、エンジン始動時やオーバーヒート等の際は、極端に冷却したくない冷却装置や率先して冷却しなければならない冷却装置がある。
これに対し、本実施形態では、ラジエータ4とオイルクーラ5とにそれぞれ検出手段31,32を配設し、検出手段31,32で検出された冷却状態を受けて、より冷却が必要な冷却装置に多くの冷却風が供給されるよう、リアルタイムでインタークーラ7を自動的に移動するので、冷却性能を向上させることができる。
つまり、例えば、第二検出手段32で検出された作動油の温度が基準値に比べて比較的低く、コントローラ33によって作動油の温度をより上げることが必要と判断された場合には、オイルクーラ5と逆側に冷却風が多く流れるように、電動シリンダ20を駆動してオイルクーラ5側にインタークーラ7を移動させて、オイルクーラ5に供給される冷却風量を減少させることができる。
また、例えば、第一検出手段31で検出された冷却水の温度が基準値に比べて比較的高く、コントローラ33によって冷却水の温度をより下げることが必要と判断された場合には、ラジエータ4に冷却風が多く流れるように、電動シリンダ20を駆動してオイルクーラ5側にインタークーラ7を移動させて、ラジエータ4に供給される冷却風量を増加させることができる。
このように、作業中に、冷却風流路に対して横方向に並んだラジエータ4とオイルクーラ5との冷却風の風量の分配を自動的に変更し、冷却性能を向上させることができる。
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上記第1実施形態において、インタークーラ7は、ラジエータ4及びオイルクーラ5の並び方向に移動したが、移動方向は面方向であれば並び方向でなくても良く、例えば上下方向に移動しても良い。並び方向の移動でなくても、清掃時にラジエータ4及びオイルクーラ5の前面を開放することができるので、第1実施形態と同様に、高い冷却性能を確保しながら清掃性を向上させることができる。なお、このとき、電動シリンダ20は、面方向のうちの適宜の移動方向にインタークーラ7が移動できるように適宜変更して配設される。
また、上記第1実施形態において、冷却装置としてラジエータ4とオイルクーラ5とインタークーラ7とを備え、ラジエータ4とオイルクーラ5とからなるクーリングパッケージ6の前方にインタークーラ7を配置したが、冷却装置の種類及び構成はこれに限らず、インタークーラ7の代わりにエアコンのコンデンサを配置しても良い。また、ラジエータ4とオイルクーラ5とだけを冷却装置として備え、ラジエータ4の前方にオイルクーラ5を備えるとともに、オイルクーラ5をラジエータ4の面方向に移動可能に構成しても良い。つまり、少なくとも2つの冷却装置を備え、一方の冷却装置を他方の冷却装置の前面に重なるように配置しても良い。
また、上記第2実施形態において、ラジエータ4の冷却状態を検出する第一検出手段31と、オイルクーラ5の冷却状態を検出する第二検出手段32とを備え、各検出手段31,32の検出結果に基づき、コントローラ33がより冷却が必要な冷却装置を判断したが、例えば、第一検出手段31及び第二検出手段32を備える代わりに、操作レバーの動きを検出する検出手段を備え、操作レバーの動きで掘削や走行等の作業形態を把握するとともに、把握された作業形態に基づき、コントローラ33がより冷却が必要な冷却装置を判断しても良い。もしくは、例えば、エンジン始動時であるか否か等を把握する把握手段を備え、把握手段で把握された状態に基づき、コントローラ33がより冷却が必要な冷却装置を判断しても良い。
また、上記各実施形態において、インタークーラ7を移動させる移動手段として電動シリンダ20を用いたが、インタークーラ7を面方向に移動させることができれば、移動手段の構成はこれに限らない。例えば、油圧シリンダやエアシリンダといった流体圧シリンダを移動手段(この場合、駆動手段付き移動手段となる)としても良いし、図5に示すように、上記面方向に延在するレール溝23とレール溝23の底面に配置されたコンベア(図示略)とにより移動手段を構成し、コンベアを電動機(駆動手段)で動かすことで、レール溝23内をインタークーラ7がスライドするようにしても良い。また、図6(a),(b)に示すように、菱形に組まれた4本のアームがその菱形形状を変えて伸縮するマジックハンド式の機構24で移動手段を構成しても良いし、図7(a),(b)に示すように、平行に並んだ4本のアームがそれぞれの一端を中心点として上記面方向に対して往復揺動するリンク機構25で構成しても良い。
なお、第1実施形態において、レール溝23やマジックハンド式の機構24やリンク機構25で移動手段を構成する場合には、移動手段23〜25を駆動する電動機等(駆動手段)と、オペレータによって操作されるスイッチ21とを特に設けずに、オペレータが直に移動手段を操作して(例えば、レール溝23の場合には、オペレータが手動でインタークーラ7をレール溝23に沿って動かして)も良い。
また、上記各実施形態では、本発明の作業機械の冷却システムを油圧ショベルに適用した場合について説明したが、本発明の作業機械の冷却システムは、ブルドーザやクレーン等の他の作業機械にも適用することが可能である。
本発明の第1実施形態に係る作業機械の冷却システムを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る作業機械の冷却システムを示す上面図であって、(a)は移動手段である電動シリンダが伸びている状態を示し、(b)は電動シリンダが縮んでいる状態を示す。 本発明の第1実施形態に係る作業機械の冷却システムをその周辺を含めて機体前方から見た模式的な断面図である。 本発明の第2実施形態に係る作業機械の冷却システムを示すブロック図である。 本発明のその他の実施形態に係る作業機械の冷却システムを示す斜視図である。 本発明のその他の実施形態に係る作業機械の冷却システムを示す斜視図であって、(a),(b)はそれぞれ、その移動手段による支持状態が異なる場合を示している。 本発明のその他の実施形態に係る作業機械の冷却システムを示す斜視図であって、(a),(b)はそれぞれ、その移動手段による支持状態が異なる場合を示している。 本発明の従来技術に係る作業機械の冷却システムをその周辺を含めて示す模式的な上面図である。 特許文献2記載の従来技術に係る作業機械の冷却システムを示す斜視図である。
符号の説明
1 エンジン
2 吸気口
3 冷却ファン
4 ラジエータ(第二冷却装置)
5 オイルクーラ(第三冷却装置)
6 クーリングパッケージ
7 インタークーラ(第一冷却装置)
11a〜11c 支持部材
12 ブラケット
20 電動シリンダ(移動手段)
21 スイッチ
22 電動機(駆動手段)
23 レール溝(移動手段)
24 マジックハンド式の機構(移動手段)
25 リンク機構(移動手段)
31 第一検出手段
32 第二検出手段
33 コントローラ
33a 判断部(判断手段)
33b 指示部(指示手段)
100 上部旋回体(機体)
101 カウンタウエイト
102 クーリングパッケージ
103 冷却ファン
104 エンジン
105 サイドドア
111,112 冷却装置
113 ヒンジ
ER エンジンルーム

Claims (3)

  1. 冷却風の通過によって冷却されるために、作業機械のエンジンルーム内に形成された冷却風流路上に、冷却風流路方向に直交する方向にその面を拡げて配置された第一冷却装置と、
    冷却風の通過によって冷却されるために、該冷却風流路上に、該直交する方向にその面を拡げて配置されるとともに、該第一冷却装置と該冷却風流路方向で重なって配置された第二冷却装置と、
    該第一冷却装置を該第二冷却装置の面方向に移動可能に支持する移動手段とを備えた
    ことを特徴とする、作業機械の冷却システム。
  2. 該移動手段を駆動し、該第一冷却装置を移動させる駆動手段と、
    該駆動手段を駆動させるために、オペレータによって操作されるスイッチとを備えた
    ことを特徴とする、請求項1記載の作業機械の冷却システム。
  3. 該第二冷却装置と該面方向に並んで配置され、該第一冷却装置がその前面に移動可能な第三冷却装置と、
    該第二冷却装置の冷却状態を検出する第一検出手段と、
    該第三冷却装置の冷却状態を検出する第二検出手段と、
    該第一検出手段及び該第二検出手段で検出された該第二冷却装置の冷却状態及び該第三冷却装置の冷却状態に基づき、該第二冷却装置と該第三冷却装置とのうちのどちらがより冷却が必要であるかを判断する判断手段と、
    該判断手段によって判断されたより冷却が必要な冷却装置の前面を開放するように、該駆動手段に指示を送る指示手段とを備え、
    該駆動手段は、該指示手段の指示に基づき該移動手段を駆動する
    ことを特徴とする、請求項2記載の作業機械の冷却システム。
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