JP2008236537A - コンテンツ分散保存システム、連結コンテンツ作成装置、連結コンテンツ作成処理プログラム、及び連結コンテンツデータ提供方法 - Google Patents

コンテンツ分散保存システム、連結コンテンツ作成装置、連結コンテンツ作成処理プログラム、及び連結コンテンツデータ提供方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各ノード装置において各コンテンツデータのダイジェストデータをより効率良く利用可能にするコンテンツ分散保存システム、連結コンテンツ作成装置、連結コンテンツ作成処理プログラム、及び連結コンテンツデータ提供方法を提供する。
【解決手段】複数のコンテンツデータを複数のノード装置で分散保存し、各ノード装置は他のノード装置からの要求に応じて自己が保存しているコンテンツデータをネットワークを介して提供するコンテンツ分散保存システムにおいて、分散保存されている複数のコンテンツデータの中から、少ない複数のコンテンツデータを選定するコンテンツ選定手段と、選定された各コンテンツデータのダイジェストデータが、ノード装置において予め定められた再生順序で再生されるように、各ダイジェストデータを連結する連結コンテンツ作成手段と、連結コンテンツデータを何れかのノード装置に送信する連結コンテンツ送信手段とを備える。
【選択図】図10

Description

本発明は、ネットワークを介して互いに通信可能な複数のノード装置を備えたピアツーピア(Peer to Peer(P2P))型の通信システムの技術分野に関する。
この種のピアツーピア型の通信システムにおいて、コンテンツデータのレプリカ(複製データ)を複数のノード装置に分散配置(分散保存)させておくコンテンツ分散保存システムが知られており、これにより、対故障性やアクセスの分散性が高められている。このように分散保存されたコンテンツデータのレプリカの所在は、例えば特許文献1に開示されるような分散ハッシュテーブル(以下、DHT(Distributed Hash Table)という)を利用して効率良く検索可能になっている。当該DHTは、各ノード装置に記憶されており、当該DHTには、各種メッセージの転送先となるべき複数のノード装置を示すノード情報(例えば、IPアドレス及びポート番号を含む)が登録されている。
そして、各ノード装置は、分散保存されているコンテンツデータの属性情報(例えば、コンテンツ名、ジャンル、アーティスト名等)が記述されたコンテンツカタログ情報を有しており(例えば、コンテンツ管理サーバから配布される)、当該コンテンツカタログ情報に基づきユーザにより選択された所望の(例えばユーザが購入して視聴したい)コンテンツデータのレプリカの所在を検索(発見)するためのメッセージ(クエリ)を他のノード装置に送出することにより、当該メッセージは、上記DHTにしたがって、中継のノード装置により当該コンテンツデータのレプリカの所在の管理元のノード装置に向かって転送され、最終的に当該メッセージが辿り着く上記管理元のノード装置から上記所在を示す情報を取得することになる。これにより、当該メッセージを送出したノード装置は、上記検索に係るコンテンツデータのレプリカを保存しているノード装置に対して、当該コンテンツデータのレプリカを要求し、当該コンテンツデータのレプリカの提供を受けることができる。
特開2006−197400号公報
ところで、上述したコンテンツ分散保存システムにおいては、各コンテンツデータのレプリカとは別に、例えば各ユーザがこれらのコンテンツの試聴を行えるように(ひいては、購入促進に繋げるため)、各コンテンツデータのダイジェスト(コンテンツデータを短くまとめた摘要や要約)であるダイジェスト(プレビューともいう)データのレプリカがノード装置に保存される場合が考えられる。このようなダイジェストデータもまた、各ノード装置がコンテンツカタログ情報に基づいてメッセージ(クエリ)を送出することにより、ダイジェストデータのレプリカの所在の管理元のノード装置を経由して他のノード装置から取得することができる。
しかしながら、各ノード装置が、各コンテンツデータのダイジェストデータを個々に取得することはユーザにとって煩雑であり、ネットワーク負荷が増大することが懸念される。また、コンテンツデータの購入促進という面ではその効果は低いと言える。
本発明は、以上の問題等に鑑みてなされたものであり、各ノード装置において各コンテンツデータのダイジェストデータをより効率良く利用可能とし、購入促進効果を高めることが可能なコンテンツ分散保存システム、連結コンテンツ作成装置、連結コンテンツ作成処理プログラム、及び連結コンテンツデータ提供方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数のコンテンツデータが複数のノード装置に分散保存され、各前記ノード装置は他の前記ノード装置からの要求に応じて自己が保存しているコンテンツデータをネットワークを介して提供するようにしたコンテンツ分散保存システムにおいて前記分散保存されている複数のコンテンツデータのうちから、これより少ない複数のコンテンツデータを選定するコンテンツ選定手段と、前記選定された各コンテンツデータのダイジェストであるダイジェストデータが、前記ノード装置において予め定められた再生順序で再生されるように、前記各ダイジェストデータを連結した連結コンテンツデータを作成する連結コンテンツ作成手段と、前記作成された連結コンテンツデータを何れかの前記ノード装置に対して送信する連結コンテンツ送信手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、選定された各コンテンツデータのダイジェストであるダイジェストデータが、前記ノード装置において予め定められた再生順序で再生されるように、前記各ダイジェストデータを連結した連結コンテンツデータを作成し、前記作成された連結コンテンツデータを何れかの前記ノード装置に対して送信するように構成したので、各ノード装置において各コンテンツデータのダイジェストデータをより効率良く利用することができ、コンテンツデータの購入促進効果を高めることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の連結コンテンツ作成装置において、前記連結コンテンツ作成手段は、前記ダイジェストデータに対応する前記コンテンツデータに関連する関連情報が前記ダイジェストデータ間において再生されるように当該関連情報が組み込まれた前記連結コンテンツデータを作成することを特徴とする。
この発明によれば、ユーザは各ダイジェストデータの再生の合間に関連情報を視聴することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の連結コンテンツ作成装置において、前記連結コンテンツ作成手段は、前記ダイジェストデータに対応する前記コンテンツデータに関連する関連情報であって前記ノード装置が予め記憶している関連情報が前記ダイジェストデータ間において又は当該ダイジェストデータと共に再生されるように当該関連情報を指定するための指定情報が組み込まれた前記連結コンテンツデータを作成することを特徴とする。
この発明によれば、ユーザは各ダイジェストデータの再生の合間又は再生中に関連情報を視聴することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の連結コンテンツ作成装置において、前記コンテンツ分散保存システムにおいて前記分散保存されている複数のコンテンツデータの人気度又は推薦度を定量的に表す基準情報を取得する基準情報取得手段と、前記取得された基準情報に基づいて、前記選定された各コンテンツデータのダイジェストであるダイジェストデータの前記再生順序を決定する再生順序決定手段と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、ユーザにとって人気コンテンツやお勧めコンテンツを検索する手間を軽減することができる。
請求項5に記載の連結コンテンツ作成処理プログラムの発明は、請求項1乃至4の何れか一項に記載の連結コンテンツ作成装置として機能させることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、複数のコンテンツデータが複数のノード装置に分散保存され、各前記ノード装置は他の前記ノード装置からの要求に応じて自己が保存しているコンテンツデータをネットワークを介して提供するようにしたコンテンツ分散保存システムにおいて、前記分散保存されている複数のコンテンツデータのうちから、これより少ない複数のコンテンツデータを選定するコンテンツ選定手段と、前記選定された各コンテンツデータのダイジェストであるダイジェストデータが、前記ノード装置において予め定められた再生順序で再生されるように、前記各ダイジェストデータを連結した連結コンテンツデータを作成する連結コンテンツ作成手段と、前記作成された連結コンテンツデータを何れかの前記ノード装置に対して送信する連結コンテンツ送信手段と、を備えた連結コンテンツ作成装置と、前記連結コンテンツデータを受信する連結コンテンツ受信手段と、前記受信された連結コンテンツデータに含まれる前記ダイジェストデータを前記再生順序で再生させる再生制御手段と、を備えたノード装置と、を具備することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、複数のコンテンツデータが複数のノード装置に分散保存され、各前記ノード装置は他の前記ノード装置からの要求に応じて自己が保存しているコンテンツデータをネットワークを介して提供するようにしたコンテンツ分散保存システムにおける連結コンテンツデータ提供方法であって、連結コンテンツ作成装置が、前記分散保存されている複数のコンテンツデータのうちから、これより少ない複数のコンテンツデータを選定し、前記選定された各コンテンツデータのダイジェストであるダイジェストデータが、前記ノード装置において予め定められた再生順序で再生されるように、前記各ダイジェストデータを連結した連結コンテンツデータを作成し、前記作成された連結コンテンツデータを何れかの前記ノード装置に対して送信し、前記連結コンテンツデータを受信したノード装置が、前記受信された連結コンテンツデータに含まれる前記ダイジェストデータを前記再生順序で再生させることを特徴とする。
本発明によれば、選定された各コンテンツデータのダイジェストであるダイジェストデータが、前記ノード装置において予め定められた再生順序で再生されるように、前記各ダイジェストデータを連結した連結コンテンツデータを作成し、前記作成された連結コンテンツデータを何れかの前記ノード装置に対して送信するように構成したので、各ノード装置において各コンテンツデータのダイジェストデータをより効率良く利用することができ、コンテンツデータの購入促進効果を高めることができる。
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、コンテンツ分散保存システムに本発明を適用した場合の実施形態である。
1.コンテンツ分散保存システムの構成等
始めに、図1等を参照して、本実施形態に係るコンテンツ分散保存システムの概要構成等について説明する。
図1は、本実施形態に係るコンテンツ分散保存システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。
図1の下部枠101内に示すように、IX(Internet eXchange)3、ISP(Internet Service Provider)4a,4b、DSL(Digital Subscriber Line)回線事業者(の装置)5a,5b、FTTH(Fiber To The Home)回線事業者(の装置)6、及び通信回線(例えば、電話回線や光ケーブル等)7等によって、インターネット等のネットワーク(現実世界の通信ネットワークであり、通信手段の一例)8が構築されている。なお、図1の例におけるネットワーク(通信ネットワーク)8には、データ(パケット)を転送するためのルータが適宜挿入されている。
このようなネットワーク8には、複数のノード装置(以下、「ノード」という)Nn(n=1,2,3・・・の何れか)が接続されている。また、各ノードNnには、固有の製造番号およびIP(Internet Protocol)アドレスが割り当てられている。このような製造番号およびIPアドレスは、複数のノード間で重複しないものである。
そして、本実施形態に係るコンテンツ分散保存システムSは、これらのノードNnのうち、図1の上部枠100内に示すように、何れか複数のノードNnの参加により形成されるピアツーピア方式のネットワークシステムとなっている。なお、図1の上部枠100内に示すネットワーク9は、既存のネットワーク8を用いて形成された仮想的なリンクを構成するオーバーレイネットワーク9(論理的なネットワーク)である。かかるオーバーレイネットワーク9は、特定のアルゴリズム、例えば、DHT(Distributed Hash Table)を利用したアルゴリズムにより実現される。
そして、コンテンツ分散保存システムS(言い換えれば、オーバーレイネットワーク9)に参加している各ノードNnには、所定桁数からなる固有の識別情報であるノードIDが割り当てられており、当該ノードIDは、例えば、各ノードNnに個別に割り当てられたIPアドレス或いは製造番号を共通のハッシュ関数(例えば、SHA−1等)によりハッシュ化した値(例えば、bit長が160bit)であり、図3に示すような一つのID空間に偏りなく分散して配置されることになる。
なお、コンテンツ分散保存システムSへの参加は、参加していないノードNn(例えば、ノードN8)が、参加している任意のノードNn(例えば、当該システムSに常時参加しているコンタクトノード)に対して参加要求を示す参加メッセージを送信することによって行われる。
上記のように共通のハッシュ関数により求められた(ハッシュ化された)ノードIDは、当該IPアドレス或いは製造番号が異なれば、同じ値になる確率が極めて低いものである。また、このノードIDは、ノードの最大運用台数を収容できるだけのbit数を持たせる必要がある。例えば、128bitの番号とすれば、2^128=340×10^36台のノードを運用できる。なお、ハッシュ関数については公知であるので詳しい説明を省略する。
また、各ノードNnは、夫々、DHTを用いたルーティングテーブルを保持している。このルーティングテーブルは、コンテンツ分散保存システムS上における各種メッセージの転送先を規定しており、具体的には、ID空間内で適度に離れたノードNnのノードID、IPアドレス及びポート番号を含むノード情報が複数登録されている。
コンテンツ分散保存システムSに参加している1台のノードNnは、該システムSに参加している全てのノードNnのうち、必要最低限のノードNnのノード情報をルーティングテーブルに登録しておき、ノード情報を知らない(記憶していない)ノードNnについては、各ノードNn間で互いに各種メッセージを転送し合って届けてもらうようになっている。
ここで、図2及び図3を参照して、DHTを用いたルーティングテーブルについて詳しく説明する。
図2は、ノードN2が保持するDHTを用いたルーティングテーブルの一例を示す図であり、図3は、DHTのID空間の一例を示す概念図である。
なお、図2及び図3の例においては、説明の便宜上、ノードIDのbit長を2bit×3桁=6bitとし、各桁を4進数(0〜3の整数)で表している(実際には、もっと長いbit長を用い、各桁も例えば4bitに区切って0〜fの16進数で表現する)。
図2の例において、DHTを用いたルーティングテーブルは、レベル1〜レベル3のテーブルからなり(複数のレベルに区分されており)、各レベルのテーブルエントリーには、エリア毎に、ノード情報として、ノードIDとこれに対応するノードNnのIPアドレス及びポート番号が対応付けられて登録されている。各レベルのテーブルにおける各エリアは、DHTのノードID空間を分割することにより得られるエリアである。例えば、図3に示すように、レベル1では、DHTのID空間全体が4分割され、“000”〜“033”のノードIDが存在するエリアを0XXのエリア、“100”〜“133” のノードIDが存在するエリアを1XXのエリア、“200”〜“233” のノードIDが存在するエリアを2XXのエリア、“300”〜“333” のノードIDが存在するエリアを3XXのエリアとする。また、レベル2では、レベル1のエリア(つまり、0XX〜3XXのエリア)が更に4分割、例えば1XXのエリアが4分割され、“100”〜“103” のノードIDが存在するエリアを10Xのエリア、“110”〜“113” のノードIDが存在するエリアを11Xのエリア、“120”〜“123” のノードIDが存在するエリアを12Xのエリア、“130”〜“133” のノードIDが存在するエリアを13Xのエリアとする。
そして、例えば、ノードN2のノードIDが“122”とすると、図2に示すように、かかるノードN2のレベル1における1XXのエリア(自己(つまり、自ノード)が存在するエリア)のテーブルには、自己のノードID及びIPアドレス(IPアドレスは自分のものであるので、当該ルーティングテーブルに登録しなくても良い)等が登録され、自己が存在しないエリア(つまり、0XXのエリア、2XXのエリア、及び3XXのエリア)には、夫々、他の任意のノードNnのノードID及びIPアドレス等が登録されている。
また、かかるノードN2のレベル2における12Xのエリア(自己が存在するエリア)のテーブルには、図2に示すように、自己のノードID及びIPアドレス(IPアドレスは自分のものであるので、当該ルーティングテーブルに登録しなくても良い)等が登録され、自己が存在しないエリア(つまり、10Xのエリア、11Xのエリア、及び13Xのエリア)等には、夫々、他の任意のノードNnのノードID及びIPアドレス等が登録されている。
更に、かかるノードN2のレベル3には、図2に示すように、ノードIDが“120”〜“122”のノードID及びIPアドレス(IPアドレスは自分のものであるので、当該ルーティングテーブルに登録しなくても良い)等が登録されている。
なお、図2及び図3の例では、ノードIDのbit長を3桁×2bitとしたので、レベル1〜3の3レベル分のテーブルで網羅できるが、ノードIDのbit長が増せば、その分のテーブルが必要となる(例えば、ノードIDのbit長を16桁×4bitとした場合、16レベル分のテーブルが必要となる)。
このように、本実施形態におけるDHTを用いたルーティングテーブルでは、レベルが上がるほど、エリアが狭まっていくようになっている。
また、このようなDHTは、例えば、未参加のノードがコンテンツ分散保存システムSに参加する際に与えられることになる。
ところで、コンテンツ分散保存システムSにおいては、内容の異なる様々なコンテンツ(例えば、映画や音楽等)データの夫々の複製データ(以下、「レプリカ」という)が、コンテンツデータ毎に異なるコンテンツ鍵(コンテンツデータのレプリカの暗号化ないし復号するための鍵データ)により夫々暗号化されて複数のノードNnに分散して保存(格納)されている。
例えば、ノードN1及びノードN5には、タイトルがXXXの映画のコンテンツデータのレプリカが保存されており、一方、ノードN3には、タイトルがYYYの映画のコンテンツデータのレプリカが保存されるというように、複数のノードNn(以下、「コンテンツ保持ノード」という)に分散されて保存される。
なお、各コンテンツデータのレプリカの暗号化は、例えばシステム管理者等のコンテンツ管理サーバCS(例えば、分散保存された全てのコンテンツデータを保持、管理するサーバ)によりコンテンツデータのレプリカが初期投入(新しいコンテンツデータのレプリカが初めてコンテンツ分散保存システムSにおけるノードNnに保存)される際に行われる。また、コンテンツデータ毎のコンテンツ鍵は、例えばシステム管理者等の鍵サーバKSにより保持、管理される。
また、これらのコンテンツデータのレプリカには、夫々、コンテンツ名(タイトル)及びコンテンツID(コンテンツ毎に固有の識別情報)等の情報が付加されている。このコンテンツIDは、例えば、コンテンツ名+任意の数値(或いは、当該コンテンツデータの先頭数バイトでも良い)が、上記ノードIDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて生成される(ノードIDと同一のID空間に配置)。或いは、システム管理者が、コンテンツ毎に一意のID値(ノードIDと同一ビット長)を付与しても良い。この場合は、コンテンツ名とそのコンテンツIDの対応が書かれたコンテンツカタログ情報が、全ノードNnに配布される。
また、このように分散保存されているコンテンツデータのレプリカの所在、つまり、当該コンテンツデータのレプリカを保存したノードNnのノード情報に係るIPアドレス等と当該コンテンツデータに対応するコンテンツID等の組が含まれるインデックス情報が、当該コンテンツデータのレプリカの所在の管理元であるノードNn(以下、「ルートノード」、又は「コンテンツ(コンテンツID)のルートノード」という)等により記憶(インデックスキャッシュに記憶)、管理されるようになっている。つまり、コンテンツデータのレプリカを保存しているノードNnのノード情報は、他のノードNnからの問い合わせに応じて提供可能なようにルートノードにより管理されている。
例えば、タイトルがXXXの映画のコンテンツデータのレプリカについてのインデックス情報は、そのコンテンツ(コンテンツID)のルートノードであるノードN4により管理され、タイトルがYYYの映画のコンテンツデータのレプリカについてのインデックス情報は、そのコンテンツ(コンテンツID)のルートノードであるノードN6により管理される(つまり、レプリカの所在が夫々のコンテンツデータ毎に管理される)。
すなわち、コンテンツ毎にルートノードが分けられるので負荷分散が図らており、しかも、同一(内容が同一)のコンテンツデータ(コンテンツIDが同一)のレプリカが、夫々、複数のコンテンツ保持ノードに保存されている場合であっても、かかるコンテンツデータのインデックス情報は、一つのルートノードで管理することができる。
また、このようなルートノードは、例えば、コンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有するノードNnであるように定められる。
そして、あるノードNnのユーザが、所望するコンテンツデータを取得したい場合、当該コンテンツデータの取得を望むノードNn(以下、「ユーザノード」という)は、当該ユーザにより選択(例えば、全てのノードNnに配信されているコンテンツカタログ情報(コンテンツ名とコンテンツID等が記述されており、例えばコンテンツ管理サーバCSにて管理される)から選択)されたコンテンツデータ(例えば、コンテンツ名が選択される)のコンテンツID及び自己のIPアドレス等を含むコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージ(クエリ)を生成し、これを自己のDHTを用いたルーティングテーブルにしたがって他のノードNnに対して送出する。つまり、ユーザノードは、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを、ルートノードに向けて(ルートノード宛に)送出する。これにより、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージは、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによって最終的にルートノードに到着することになる。
ここで、ユーザノードは、当該ユーザによりコンテンツカタログ情報からコンテンツ名等が選択された場合だけでなく、例えばシステム管理者等のコンテンツ管理サーバCSからコンテンツ投入要求(保存要求)メッセージ(特定の新規コンテンツデータのコンテンツ名及びコンテンツID等を含み、コンテンツデータの投入要求を示す投入要求メッセージ)を受信した場合にも、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージ(クエリ)をルートノードに向けて(ルートノード宛に)送出する。このコンテンツ投入要求(保存要求)メッセージ(コンテンツデータの投入要求を示す投入要求メッセージであり、事前プッシュメッセージともいう)は、例えば新規コンテンツデータのレプリカを、コンテンツ分散保存システムSにおいて所定数確保(保存)させるために、任意の複数のノードNnに配信されるものである。
なお、上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDは、ユーザノードによって、コンテンツ名が上記共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて生成されるようにしても良い。
図4は、ユーザノードから送出されたコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージの流れの一例を、DHTのID空間にて示した概念図である。
図4の例において、例えば、ユーザノードであるノードN2は、自己のDHTのレベル1のテーブルを参照して、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有する例えばノードN3のIPアドレス及びポート番号を取得し、そのIPアドレス及びポート番号宛てに、上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージ(クエリ)を送信する。
これに対して、ノードN3は、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを受信し、自己のDHTのレベル2のテーブルを参照して、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDを有する例えばノードN4のIPアドレス及びポート番号を取得し、そのIPアドレス及びポート番号宛てに、上記コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを転送する。
これに対して、ノードN4は、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを受信し、自己のDHTのレベル3のテーブルを参照して、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDと最も近い(例えば、上位桁がより多く一致する)ノードIDが自分である、つまり、自分がそのコンテンツIDのルートノードであることを認識すると、当該コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージに含まれるコンテンツIDに対応するインデックス情報をインデックスキャッシュから取得して、当該インデックス情報を、該コンテンツ所在問合せメッセージの送信元であるユーザノードに対して返信する。これにより、ユーザノードは、所望のコンテンツデータのレプリカを保存している上記コンテンツ保持ノードである例えばノードN1に対して、コンテンツ送信要求メッセージ(コンテンツデータの提供要求を示す提供要求メッセージ)を送信し、そこから当該コンテンツデータのレプリカの提供を受けることが可能になる。
或いは、ルートノードであるノードN4は、当該インデックス情報に含まれるIPアドレス等に示されたコンテンツ保持ノードに対してコンテンツ送信要求メッセージ(ユーザノードのIPアドレス等を含み、当該ユーザノードに対してコンテンツデータの提供要求を示す提供要求メッセージ)を送信する。これにより、ユーザノードは、上記コンテンツ保持ノードである例えばノードN1から当該コンテンツデータのレプリカの提供を受けることが可能になる。
なお、上記ユーザノードは、コンテンツ所在問合せメッセージがルートノードに辿り着くまでの間に、当該ルートノードと同じインデックス情報をキャッシュしている中継ノード(例えば、ノードN3のキャッシュノード)から当該インデックス情報を取得(受信)することもできる。
このようにしてコンテンツデータのレプリカを取得、保存したユーザノードは、鍵サーバKSに接続して、当該取得したコンテンツデータのコンテンツ鍵を要求することにより、当該鍵サーバKSから提供されたコンテンツ鍵を用いてコンテンツデータのレプリカを復号し再生出力することになる。
また、当該ユーザノードは、当該レプリカを保存したことをそのルートノードに知らせるために(言い換えれば、該システムSに参加している他のノードNnに対して公開するために)、そのコンテンツデータのコンテンツID及び自己のノード情報が含まれるパブリッシュ(登録通知)メッセージを生成し、該パブリッシュメッセージを、そのルートノードに向けて(ルートノード宛に)送出する。これにより、パブリッシュメッセージは、コンテンツ所在問合せ(検索)メッセージと同じように、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによってルートノードに到着することになり、該ルートノードは、受信したパブリッシュメッセージに含まれるノード情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報を登録(インデックスキャッシュ領域に記憶)することになる。こうして、上記ユーザノードは、新たに、上記コンテンツデータのレプリカを保持するコンテンツ保持ノードとなる。
なお、上記パブリッシュメッセージに含まれるノード情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報は、ルートノードに至るまでの転送経路における中継ノードにおいても登録(キャッシュ)される。
2.コンテンツ管理サーバCSの構成及び機能等
ここで、図5を参照して、コンテンツ管理サーバCSの構成及び機能について説明する。
図5は、コンテンツ管理サーバCSの概要構成例を示す図である。
コンテンツ管理サーバCSは、図5に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データおよびプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部11と、各種データ及び各種プログラム等を記憶保存(格納)するためのHD等から構成された記憶部12と、ネットワーク8を通じてノードNn又は鍵サーバKSとの間の情報の通信制御を行うための通信部13と、を備えて構成され、これらはバス14を介して相互に接続されている。なお、コンテンツ管理サーバCSには、固有のIPアドレスが割り当てられている。
記憶部12には、コンテンツ分散保存システムSにおける各ノードNnに保存されたレプリカのマスタであるコンテンツデータと、当該コンテンツデータの属性情報と、当該コンテンツデータのコンテンツ鍵と、当該コンテンツデータのダイジェストデータ(コンテンツデータを、例えば、2時間程度のコンテンツデータを5分程度にまとめた摘要や要約のデータ、以下、「プレビューコンテンツ」という)とがコンテンツIDに対応付けられて記憶保存されている。また、記憶部12には、後述する、作成された連結プレビューコンテンツも記憶保存される。
更に、記憶部12には、各ノードNnに配布されたコンテンツカタログ情報が記憶保存されている。なお、コンテンツカタログ情報は、例えば、新規コンテンツデータのレプリカがコンテンツ分散保存システムSに投入(例えば所定数投入)される度に、当該新規コンテンツデータの属性情報が記述され、全てのノードNnにネットワーク8を通じて例えばマルチキャスト等により配信されることになるが、この配信方法については本発明と直接の関係がないので、説明を省略する。また、コンテンツカタログ情報には、コンテンツデータの属性情報の他、そのときのコンテンツデータの人気度又は推薦度を定量的に表すランキング情報(基準情報の一例)が記述されて配信される場合もある。
このような構成において、制御部11は、CPUが記憶部12等に記憶されたプログラム(本発明の連結コンテンツ作成処理プログラムを含む)を読み出して実行することにより、全体を統括制御すると共に、コンテンツデータのレプリカの投入処理、コンテンツカタログ情報の作成及び配信処理を行うようになっており、更に、本発明におけるコンテンツ選定手段、連結コンテンツ作成手段、連結コンテンツ送信手段、基準情報取得手段、及び再生順序決定手段等として機能し、後述する処理を行うようになっている。なお、上記連結コンテンツ作成処理プログラムは、例えば、ネットワーク8上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしてもよい。
具体的には、制御部11は、上述したコンテンツ分散保存システムSにおいて分散保存されている複数(例えば、100以上)のコンテンツデータ(記憶部12に記憶されているコンテンツデータ)のうちから、これより少ない複数(例えば、10程度)のコンテンツデータを選定し、選定した各コンテンツデータのプレビューコンテンツを記憶部12から取得し、これらのプレビューコンテンツが、ノードNnにおいて予め定められた再生順序で再生されるように、各プレビューコンテンツを連結した連結コンテンツデータ(以下、「連結プレビューコンテンツ」という)を作成するようになっている。
ここで、制御部11は、プレビューコンテンツの再生順序を、例えばそのときのコンテンツデータの人気度を定量的に表すランキング情報(基準情報の一例)に基づいて決定(例えば、人気度が高くランキングにおける順位が高い(上位の)コンテンツほど先に再生されるように決定)するようになっている。かかるランキング情報は、例えば鍵サーバKS(或いはコンテンツデータの要求回数を集計する機能を有するその他のサーバ)又はノードNn(例えばルートノード)から取得される。なお、ランキング情報は、例えばそのときのコンテンツデータの推薦度を定量的に表すものであっても良く、この場合、例えばシステム管理者等により決定され、お勧め度合が高いコンテンツほどランキングの順位が高くなる。
更に、連結プレビューコンテンツは、これに含まれる各プレビューコンテンツ間において(又は当該プレビューコンテンツと共に)、各プレビューコンテンツに対応するコンテンツデータに関連する関連情報(例えば、ランキング情報)が再生されるように当該関連情報が組み込まれて作成されることが、より効果的である。また、当該関連情報が例えばコンテンツカタログ情報に記述されている場合(つまり、当該関連情報が、連結プレビューコンテンツとは別に、コンテンツカタログ情報に含まれて配信され各ノードNnに予め記憶されている場合)、連結プレビューコンテンツが再生される際に、各プレビューコンテンツ間において(又は当該プレビューコンテンツと共に)当該関連情報がコンテンツカタログ情報から抽出され再生されるように当該関連情報を指定するための指定情報が組み込まれた連結プレビューコンテンツが作成されるようにしても効果的である。
図6は、連結プレビューコンテンツの概念図である。図6(A)に示す連結プレビューコンテンツRC1では、複数のプレビューコンテンツが上述した再生順序(プレビューコンテンツC→H→P→S→Tの順)で連結されており、且つ各プレビューコンテンツ間には関連情報が組み込まれている。図6(B)に示す連結プレビューコンテンツRC2では、複数のプレビューコンテンツが上述した再生順序で連結されており、且つ各プレビューコンテンツ間には当該関連情報を指定するための指定情報(例えば、関連情報に一意に付与されたID)が組み込まれている。
なお、上記関連情報(又は当該関連情報を指定するための指定情報)は、一つの連結プレビューコンテンツにおけるプレビューコンテンツ間の複数位置に組み込まれるようになっているが(例えば、図6の例で、プレビューコンテンツCとプレビューコンテンツHとの間、及びプレビューコンテンツHとプレビューコンテンツPとの間等)、これらの関連情報は、その内容を同一とする場合と、内容を異ならせる場合とがある。関連情報をランキング情報とし上記複数位置における内容を同一とする場合、当該関連情報には、例えば、連結プレビューコンテンツにおける各プレビューコンテンツに対応するコンテンツ名、順位、及び要求回数等のランキング一覧が含まれることになる。
一方、関連情報をランキング情報とし上記複数位置における内容を異ならせる場合、例えば、当該関連情報には、その直後に位置するプレビューコンテンツに対応するコンテンツ名、順位、及び要求回数等が含まれることになる(例えば、図6(A)に示すプレビューコンテンツCの直前の関連情報はプレビューコンテンツCに対応するコンテンツ名、順位、及び要求回数等の情報、プレビューコンテンツHの直前の関連情報はプレビューコンテンツHに対応するに対応するコンテンツ名、順位、及び要求回数等の情報)。
そして、制御部11は、このように作成した連結プレビューコンテンツに対して固有のコンテンツIDを付加し、任意の複数のノードNnに送信(配信)することになる。こうして配信された連結プレビューコンテンツ(連結プレビューコンテンツのレプリカ)を受信し保存した各ノードNnは、連結プレビューコンテンツを保存したことをそのルートノードに知らせるために、その連結プレビューコンテンツのコンテンツID及び自己のノード情報が含まれるパブリッシュメッセージを、そのルートノードに向けて送出する。これにより、当該パブリッシュメッセージは、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによってルートノードに到着することになり、該ルートノードは、受信したパブリッシュメッセージに含まれるノード情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報を登録することになる。
なお、コンテンツ管理サーバCSは、連結プレビューコンテンツをノードNnからの要求に応じて当該ノードNnに送信するものであっても構わない。
また、連結プレビューコンテンツに付加されるコンテンツIDは、例えば、連結プレビューコンテンツに含まれる各プレビューコンテンツのコンテンツ名の組が、上記ノードIDを得るときと共通のハッシュ関数によりハッシュ化されて生成される(ノードIDと同一のID空間に配置)。また、制御部11は、作成した連結プレビューコンテンツのコンテンツID及び上述したランキング情報を記憶部12に記憶しておき、次回、各ノードNnに対してコンテンツカタログ情報を配信する際に、当該コンテンツID及びランキング情報をコンテンツカタログ情報に記述して配信することになる。
3.鍵サーバKSの構成及び機能等
次に、図7を参照して、鍵サーバKSの構成及び機能について説明する。
図7は、鍵サーバKSの概要構成例を示す図である。
鍵サーバKSは、図7に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データおよびプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部21と、各種データ及び各種プログラム等を記憶保存(格納)するためのHD等から構成された記憶部22と、ネットワーク8を通じてノードNn又はコンテンツ管理サーバCSとの間の情報の通信制御を行うための通信部23と、を備えて構成され、これらはバス24を介して相互に接続されている。なお、鍵サーバKSには、固有のIPアドレスが割り当てられている。
記憶部22には、コンテンツ分散保存システムSにおける各ノードNnに保存された各レプリカに係るコンテンツデータのコンテンツ鍵がコンテンツIDに対応付けられて記憶保存されている。
制御部21は、ノードNnからのコンテンツ鍵の要求に応じて、当該要求されたコンテンツデータのコンテンツ鍵を当該ノードNnに返信するようになっている。更に、制御部21は、ノードNnからコンテンツ鍵の要求があった場合、要求回数をコンテンツデータ(コンテンツID)毎にカウントし、当該カウントされた要求回数をコンテンツデータ毎に定期的に集計して、上述した人気度を定量的に表すランキング情報(例えば、要求回数が多い順に順序付けられたコンテンツデータのコンテンツID及びコンテンツ名、更には要求回数等の情報が記述)を作成するようになっている。
そして、制御部21は、コンテンツ管理サーバCSからのランキング情報の要求に応じて、上記作成したランキング情報をコンテンツ管理サーバCSに返信するようになっている。
4.ノードNnの構成及び機能等
次に、図8を参照して、ノードNnの構成及び機能について説明する。
図8は、ノードNnの概要構成例を示す図である。
各ノードNnは、図8に示すように、演算機能を有するCPU,作業用RAM,各種データおよびプログラムを記憶するROM等から構成されたコンピュータとしての制御部31と、各種データ(例えば、コンテンツデータのレプリカ、コンテンツカタログ情報、インデックス情報、DHT等)及び各種プログラム等を記憶保存(格納)するためのHD等から構成された記憶部32と、受信されたコンテンツデータのレプリカ等を一時蓄積するバッファメモリ33と、コンテンツデータのレプリカを上記コンテンツ鍵により復号するための復号用アクセラレータ34と、復号されたコンテンツデータのレプリカに含まれるビデオデータ(映像情報)及びオーディオデータ(音声情報)等をデコード(データ伸張等)するデコーダ部35と、当該デコードされたビデオデータ等に対して所定の描画処理を施しビデオ信号として出力する映像処理部36と、当該映像処理部36から出力されたビデオ信号に基づき映像表示するCRT,液晶ディスプレイ等の表示部37と、上記デコードされたオーディオデータをアナログオーディオ信号にD (Digital)/A(Analog)変換した後これをアンプにより増幅して出力する音声処理部38と、当該音声処理部38から出力されたオーディオ信号を音波として出力するスピーカ39と、ネットワーク8を通じて他のノードNnや各種サーバ等との間の情報の通信制御を行うための通信部40と、ユーザからの指示を受け付け当該指示に応じた指示信号を制御部31に対して与える入力手段としての入力部(例えば、キーボード、マウス、或いは、操作パネル等)41と、を備えて構成され、制御部31、記憶部32、バッファメモリ33、デコーダ部34、通信部40、及び入力部41はバス42を介して相互に接続されている。なお、ノードNnとしては、パーソナルコンピュータ、STB(Set Top Box)、或いは、TV受信機等を適用可能である。また、記憶部32には、コンテンツ分散保存システムSに参加する際のアクセス先となるコンタクトノードのIPアドレス及びポート番号等が記憶されている。また、記憶部32には、コンテンツ管理サーバCS及び鍵サーバKSのIPアドレス等が記憶されている。
このような構成において、制御部31は、CPUが記憶部32等に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、全体を統括制御し、コンテンツ分散保存システムSへの参加により上述したユーザノード、中継ノード、ルートノード、キャッシュノード、及びコンテンツ保持ノードの少なくとも何れか一つのノードとしての処理を行うようになっている。
また、制御部31は、ユーザから入力部41を介して連結プレビューコンテンツの取得指示があった(例えば表示部37上に表示されたコンテンツカタログ情報上で指定された)場合、当該連結プレビューコンテンツのコンテンツIDを含むコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを、自己のDHTを用いたルーティングテーブルにしたがって他のノードNnに対して送信し、当該コンテンツIDのルートノードからインデックス情報を取得し、当該インデックス情報に基づいて連結プレビューコンテンツを保存しているコンテンツ保持ノードにアクセスして当該コンテンツ保持ノードから当該連結プレビューコンテンツを取得(ダウンロード)することになる。そして、制御部31は、例えば、ユーザから入力部41を介して連結プレビューコンテンツの再生指示があった場合、連結プレビューコンテンツの再生処理を行うことになる(当該連結プレビューコンテンツのダウンロードが完了した時に自動的に再生されるようにしても良い)。
5.コンテンツ分散保存システムSの動作
次に、コンテンツ分散保存システムSの動作について説明する。
(鍵サーバKSの処理)
先ず、図9を参照して、鍵サーバKSの動作について説明する。
図9は、鍵サーバKSの制御部21における処理を示すフローチャートである。なお、図9の処理は、例えば鍵サーバKSの電源オンにより開始され、電源オフになるまで継続される。また、電源オンにより初期設定が行われ、後述する要求回数の集計するための集計時間の計時を開始する。
図9の処理においては、制御部21は、ノードNnからネットワーク8を介してコンテンツ鍵の要求を示すコンテンツ鍵要求メッセージ(要求に係るコンテンツ鍵に対応するコンテンツID及びコンテンツデータを購入したことを示すライセンス証を含む)を受信したか否かを判別し(ステップS1)、受信した場合には(ステップS1:YES)、ステップS2に進み、受信していない場合には(ステップS1:NO)、ステップS6に進む。
ステップS2では、制御部21は、上記受信されたコンテンツ鍵要求メッセージに含まれるライセンス証に基づき認証処理を行い(例えば、ライセンス証に記載されたユーザ情報と予め登録されたユーザ情報とを照合)、当該ライセンス証が有効であるか否かを判別し、当該ライセンス証が有効でない場合には(ステップS2:NO)、上記ノードNnに対して不許可メッセージ(ライセンス証が有効でないことを示す)を通信部23等を介して返信し(ステップS3)、当該処理を終了する。
一方、ライセンス証が有効である場合には(ステップS2:YES)、制御部21は、上記受信されたコンテンツ鍵要求メッセージに含まれるコンテンツIDに対応するコンテンツ鍵を記憶部22から取得し、当該コンテンツ鍵を含む許可メッセージ上記ノードNnに対して返信する(ステップS4)。
次いで、制御部21は、上記受信されたコンテンツ鍵要求メッセージに含まれるコンテンツIDに対応する要求回数を1インクリメント(カウント)し当該要求回数を更新(記憶部12に上書き保存)し(ステップS5)、ステップS1に戻る。
ステップS6では、制御部21は、要求回数の集計を行うか否かを判別し、当該要求回数の集計を行う(例えば、上記集計時間が経過した)場合には(ステップ6:YES)、ステップS7に進み、当該要求回数の集計を行わない場合には(ステップS6:NO)、ステップS9に進む。
ステップS7では、制御部21は、上記要求回数を集計(コンテンツID(コンテンツデータ)毎の要求回数をランキングの基になる情報として確定し、総要求回数を計算)する。なお、当該要求回数は、一定期間毎或いは集計毎にリセットされるようにしても良い。
次いで、制御部21は、上述した人気度を定量的に表すランキング情報(例えば、要求回数が多い順に順序付けられたコンテンツデータのコンテンツID等の情報が、例えば1位から5位まで記述)を作成し、過去のランキング情報を更新し(ステップS8)、ステップS1に戻る。なお、ランキング情報の更新(記憶部12に上書き保存)により、上記集計時間がリセットされる(0となる)。
ステップS9では、制御部21は、コンテンツ管理サーバCSからネットワーク8を介してランキング情報の要求を示すランキング情報求メッセージを受信したか否かを判別し、受信した場合には(ステップS9:YES)、ステップS10に進み、受信していない場合には(ステップS9:NO)、ステップS1に戻る。
ステップS10では、制御部21は、コンテンツ管理サーバCSからのランキング情報の要求に応じて、記憶されているランキング情報を読み出して、これをコンテンツ管理サーバCSに返信し、ステップS1に戻る。
以上の処理が繰り返し行われ、最新のランキング情報がコンテンツ管理サーバCSに送信されることになる。
このように、鍵サーバKSでコンテンツデータの人気度を示すランキング情報を作成することにより、よりリアルタイムな(最新の)人気度が反映されたランキング情報を作成することができる。(コンテンツ管理サーバCSの処理)
次に、図10を参照して、コンテンツ管理サーバCSの動作について説明する。
図10は、コンテンツ管理サーバCSの制御部11における処理を示すフローチャートである。
図10の処理は、例えば、システム管理者等から専用端末を通じてランキング情報の取得指示があった場合に開始され、先ず、制御部11は、通信部13等を介して鍵サーバKSに接続してランキング情報求メッセージを送信する(ステップS11)。そして、制御部11は、鍵サーバKSから送信されてきたランキング情報を通信部13を介して受信する(ステップS12)。
次いで、制御部11は、受信したランキング情報に記述されたコンテンツIDに対応するコンテンツデータを選定し(ステップS13)、選定した各コンテンツデータのプレビューコンテンツを記憶部12から取得する(ステップS14)。
次いで、制御部11は、上記ランキング情報に記述された順位(コンテンツIDの並び順)に基づき各プレビューコンテンツの再生順序を決定する(ステップS15)。
次いで、制御部11は、取得したプレビューコンテンツ間に上述した関連情報(又は当該関連情報を指定するための指定情報)を組み込みつつ、各プレビューコンテンツを上記決定した再生順序で連結して連結プレビューコンテンツを作成し(ステップS16)、これを記憶部12に記憶保存する。なお、このとき当該連結プレビューコンテンツにおけるプレビューコンテンツ間に組み込まれる関連情報(又は当該関連情報を指定するための指定情報)は、上述したように、その内容を同一とする場合と、内容を異ならせる場合とがあり、これはシステム管理者等により任意に設定されている。また、関連情報には、ランキング情報に加えて各コンテンツデータのあらすじ等の詳細情報を含めるようにしても良い。
次いで、制御部11は、このように作成した連結プレビューコンテンツに対して固有のコンテンツIDを作成、付加し、予め設定された複数のノードNnに対して送信(配信)する(ステップS17)ことにより、連結プレビューコンテンツを当該複数のノードNnに投入する。こうして、連結プレビューコンテンツを受信して保存した各ノードNnは、上述したように、パブリッシュメッセージをそのルートノードに向けて送出する。これにより、当該パブリッシュメッセージは、コンテンツIDをキーとするDHTルーティングによってルートノードにより受信され、当該パブリッシュメッセージに含まれるノード情報及びコンテンツIDの組を含むインデックス情報が登録される。
次いで、制御部11は、上記受信したランキング情報及び上記作成した連結プレビューコンテンツのコンテンツIDを、次回配信予定のコンテンツカタログ情報に記述して記憶部12に記憶保存し(ステップS18)、当該処理を終了する。なお、当該コンテンツカタログ情報は、システム管理者等から専用端末を通じてコンテンツカタログ情報の配信指示があった場合に、DHTルーティングが利用され全てのノードNnに対して配信されることになる。
(ノードNnの処理)
次に、図11乃至図15を参照して、ノードNnの動作について説明する。
ここでは、連結プレビューコンテンツ内に関連情報が組み込まれている場合(実施例1)と、連結プレビューコンテンツ内に関連情報を指定するための指定情報が組み込まれている場合(実施例2)と、に分けて説明する。
図11は、ノードNnの表示部37上に表示されたコンテンツカタログ情報画面の一例を示す図である。図12は、実施例1に係るノードNnの制御部31における処理を示すフローチャートであり、図13は、図12の処理によりノードNnの表示部37上に表示された画面遷移例を示す図である。図14は、実施例2に係るノードNnの制御部31における処理を示すフローチャートであり、図15は、図14の処理によりノードNnの表示部37上に表示された画面遷移例を示す図である。
なお、以下の説明においては、上述した連携プレビューコンテンツのコンテンツID及びランキング情報が記述されたコンテンツカタログ情報が、コンテンツ管理サーバCSからノードNnに配信され、当該ノードNnの記憶部32に記憶されており、ユーザによる入力部41を介したコンテンツカタログ表示指示により、図11に示すようなコンテンツカタログ情報画面が表示されているものとする。
(実施例1)
図11に示すコンテンツカタログ情報画面61においては、ユーザが所望のコンテンツデータを検索するための検索キーワード入力欄61a、検索結果表示部61b、及びランキング情報表示部61cが設けられている。検索結果表示部61bには、検索キーワード入力欄61aに入力された検索キーワードとしてのジャンル「アニメ」に該当するコンテンツデータのタイトル(コンテンツ名)一覧がカーソルに61dより選択可能に表示されている。このような表示状態において、ユーザが入力部41を操作して所望のコンテンツ名にカーソル61dを合わせ実行ボタンを押下すると、制御部31は、当該選択されたコンテンツ名に対応するコンテンツIDを含むコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージがそのルートノードに向けて送出されることになる。
また、ランキング情報表示部61cには、コンテンツデータの人気度の高い順に(つまり、視聴回数(上述した要求回数に相当)の多い順に)タイトルが並べられたランキング一覧が表示されている。なお、推移61eは前回の順位からの推移を示している。
更に、ランキング情報表示部61cには、連結プレビューコンテンツのダウンロードボタン61fが表示されており、ユーザが入力部41を操作してダウンロードボタン61fにカーソル61dを合わせ実行ボタンを押下すると、図12に示す処理が開始され、制御部31は、連結プレビューコンテンツ取得処理を実行する(ステップS21)。当該連結プレビューコンテンツ取得処理においては、上述したように、制御部31は、当該連結プレビューコンテンツのコンテンツIDをコンテンツカタログ情報から取得し、かかるコンテンツIDを含むコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージを、自己のDHTを用いたルーティングテーブルにしたがって他のノードNnに対して送信し(当該コンテンツIDのルートノード宛に通信部40から送出させる)、当該コンテンツIDのルートノードからインデックス情報を取得する。そして、制御部31は、上記取得したインデックス情報に含まれるIPアドレス等にしたがってコンテンツ保持ノードにアクセスして、当該連結プレビューコンテンツを要求し、当該コンテンツ保持ノードから当該連結プレビューコンテンツを取得(ダウンロード)する。
こうして取得された連結プレビューコンテンツは記憶部32に記憶保存される。また、当該連結プレビューコンテンツには、図6(A)に示すように、関連情報が組み込まれている。
次いで、制御部31は、連結プレビューコンテンツを再生するか否かを判別し(ステップS22)、再生する場合(例えば、ユーザから入力部41を介して連結プレビューコンテンツの再生指示があった場合)には(ステップS22:YES)、当該連結プレビューコンテンツの再生処理を実行し(ステップS23)、再生しない場合には(ステップS22:NO)、当該処理を終了する。当該連結プレビューコンテンツの再生処理においては、制御部31の制御の下、記憶部32から連結プレビューコンテンツが読み出され、デコーダ部35に送られデコードされ、音声処理部38及びスピーカ39等を介して再生出力される(なお、連結プレビューコンテンツがオーディオデータのみの場合、スピーカ39から音波として出力される。一方、連結プレビューコンテンツがビデオデータとオーディオデータを含む場合、スピーカ39から音波として出力され、且つ映像処理部36を通じて表示部37にその映像が表示される)。このとき、連結プレビューコンテンツに含まれるプレビューコンテンツは、上記再生順序で再生され、例えば図13に示すように、プレビューコンテンツCとプレビューコンテンツHとの間に組み込まれているランキング情報に係る静止画(図13(C))が挿入されつつ再生出力(所定時間)されることになる。なお、図13(C)の例では、連結プレビューコンテンツにおけるプレビューコンテンツ間に組み込まれるランキング情報は、その内容を同一とする場合の例である。また、図13(C)に示すランキング情報に係る静止画上に表示されたカーソル71は、次に再生出力されるプレビューコンテンツHのタイトル等上に表示されているが、プレビューコンテンツの再生が切り替えられる度に、当該カーソル71は下方向へ移動することになる。
このような連結プレビューコンテンツの再生処理は、連結プレビューコンテンツの再生が完了するまで継続され(ステップS24:NO)、連結プレビューコンテンツの再生が完了した場合には(ステップS24:YES)、当該処理が終了される。
(実施例2)
次に、実施例2においても、図11に示すコンテンツカタログ情報画面61の表示状態において、ユーザが入力部41を操作してダウンロードボタン61fにカーソル61dを合わせ実行ボタンを押下すると、図14に示す処理が開始され、制御部31は、連結プレビューコンテンツ取得処理を実行する(ステップS31)。なお、図14のステップS31の処理は、図12のステップS21の処理と同様である。
次いで、制御部31は、連結プレビューコンテンツを再生するか否かを判別し(ステップS32)、再生する場合には(ステップS32:YES)、ステップS33に進み、再生しない場合には(ステップS32:NO)、当該処理を終了する。
ステップS33では、制御部31は、例えば図6(B)に示す連結プレビューコンテンツRC2の先頭に位置する指定情報を抽出し、当該抽出した指定情報に対応するランキング情報をコンテンツカタログ情報から取得する。そして、制御部31は、当該連結プレビューコンテンツの再生処理を実行する(ステップS34)。かかる再生処理においては、連結プレビューコンテンツに含まれるプレビューコンテンツは、上記再生順序で再生されることになるが、プレビューコンテンツが再生されると同時に、上記抽出されたライセンス情報も出力(例えばプレビューコンテンツに係る映像上に重畳されて表示)される。そして、プレビューコンテンツ間に組み込まれている指定情報まで再生が進むと、制御部31は、当該指定情報を抽出してプレビューコンテンツの切替を認識し(ステップS35:YES)、次のプレビューコンテンツが最後のデータであるか否かを判別する(ステップS36)。そして、次のプレビューコンテンツが最後のデータでない場合には(ステップS36:NO)、ステップS33に戻り、上記抽出した指定情報に対応するランキング情報をコンテンツカタログ情報から取得し、これを次のプレビューコンテンツと共に(例えばプレビューコンテンツに係る映像上に重畳して)再生出力することになる。例えば図15(C)に示すように、プレビューコンテンツHの再生開始時に、その映像上に当該プレビューコンテンツHに対応するランキング情報が重畳されることになる。なお、図15(D)の例では、当該ランキング情報は、プレビューコンテンツHの再生が進むと消去されているが、当該プレビューコンテンツHの再生終了まで表示され続けるようにしても良い。また、図15(C)の例では、連結プレビューコンテンツにおけるプレビューコンテンツ間に組み込まれた指定情報に対応するランキング情報は、その内容を異ならせる場合の例である。
一方、次のプレビューコンテンツが最後のデータである場合には(ステップS36:YES)、当該最後のプレビューコンテンツの再生処理が行われ(ステップS37)、当該最後のプレビューコンテンツの再生が完了した場合、当該処理が終了される。
以上説明したように、上記実施形態によれば、コンテンツ管理サーバCSは、コンテンツ分散保存システムSにおいてレプリカが分散保存されている複数のコンテンツデータのうちから、これより少ない複数のコンテンツデータを選定し、選定した各コンテンツデータのプレビューコンテンツを取得し、これらのプレビューコンテンツが、ノードNnにおいて予め定められた再生順序で再生されるように、各プレビューコンテンツを連結した連結プレビューコンテンツを作成し、これをノードNnに送信するように構成したので、各ノードNnにおいて各コンテンツデータのプレビューコンテンツをより効率良く利用することができ、コンテンツデータの購入促進効果を高めることができる。
また、各ノードNnは各コンテンツデータのプレビューコンテンツを個々に取得する必要がないので、プレビューコンテンツの取得に伴うネットワーク負荷を低減させることができる。
また、連結プレビューコンテンツを複数のノードNnに投入(保存)しておき、通常のコンテンツデータのレプリカと同様、ユーザはコンテンツカタログ情報画面上で指示するだけでコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージがルートノードに向けて送出され、当該連結プレビューコンテンツを保存しているノードNnのノード情報を簡単に取得できるようにしたので、より多くのユーザに、連結プレビューコンテンツに含まれるプレビューコンテンツを視聴させることができ、コンテンツデータの購入促進効果を高めることができる。
また、連結プレビューコンテンツには、人気度又は推薦度の高い複数のプレビューコンテンツを含めることができるので、ユーザ(コンテンツ視聴者)にとって人気コンテンツやお勧めコンテンツを検索する手間を軽減することができる。よって、コンテンツデータの入手を容易にすることができ、より一層、コンテンツデータの購入促進効果を高めることができる。しかも、連結プレビューコンテンツは、人気度又は推薦度の高い順にプレビューコンテンツが再生されるように構成されているので、ユーザによる利用価値をより高めることができる。
更に、各プレビューコンテンツ間に該プレビューコンテンツに対応するコンテンツデータに関連する関連情報(例えば、ランキング情報)が組み込まれた連結プレビューコンテンツを作成し、ノードNnに送信する構成によれば、ユーザは各プレビューコンテンツの再生の合間に、例えばそのランキングを見ることができるで、プレビューコンテンツに対応するコンテンツデータの人気度等をより把握し易くさせることができる。また、この構成の場合、各プレビューコンテンツ間に、再生される関連情報が組み込まれているので、ノードNn側で例えばコンテンツカタログ情報から関連情報を取得する等の処理を行わなくても良い(コンテンツカタログ情報に関連情報を記述しなくとも良い)。
また、各プレビューコンテンツ間にプレビューコンテンツに対応するコンテンツデータに関連する関連情報(例えば、ランキング情報)を指定するための指定情報が組み込まれた連結プレビューコンテンツを作成し、ノードNnに送信する構成によれば、関連情報(例えば、ランキング情報)が変わった場合にも、変更された後の関連情報を最新のコンテンツカタログ情報から取得(指定情報をキーとして)して表示させることができ、また、当該指定情報をキーとして取得された関連情報(例えば、ランキング情報)を、例えば図15に示すように、プレビューコンテンツに係る映像上に重畳(かぶせる)させて表示することができる。
なお、上記実施形態におけるコンテンツ分散保存システムSは、DHTを利用したアルゴリズムによって形成されることを前提として説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本実施形態に係るコンテンツ分散保存システムにおける各ノード装置の接続態様の一例を示す図である。 ノードN2が保持するDHTを用いたルーティングテーブルの一例を示す図である。 DHTのID空間の一例を示す概念図である。 ユーザノードから送出されたコンテンツ所在問合せ(検索)メッセージの流れの一例を、DHTのID空間にて示した概念図である。 コンテンツ管理サーバCSの概要構成例を示す図である。 連結プレビューコンテンツの概念図である。 鍵サーバKSの概要構成例を示す図である。 ノードNnの概要構成例を示す図である。 鍵サーバKSの制御部21における処理を示すフローチャートである。 コンテンツ管理サーバCSの制御部11における処理を示すフローチャートである。 ノードNnの表示部37上に表示されたコンテンツカタログ情報画面の一例を示す図である。 実施例1に係るノードNnの制御部31における処理を示すフローチャートである。 図12の処理によりノードNnの表示部37上に表示された画面遷移例を示す図である。 実施例2に係るノードNnの制御部31における処理を示すフローチャートである。 図14の処理によりノードNnの表示部37上に表示された画面遷移例を示す図である。
符号の説明
8 ネットワーク
9 オーバーレイネットワーク
11、21、31 制御部
12、22、32 記憶部
13、23、40 通信部
14、24、42 バス
33 バッファメモリ
34 復号用アクセラレータ
35 デコーダ部
36 映像処理部
37 表示部
38 音声処理部
39 スピーカ
41 入力部
Nn ノード
S コンテンツ分散保存システム

Claims (7)

  1. 複数のコンテンツデータが複数のノード装置に分散保存され、各前記ノード装置は他の前記ノード装置からの要求に応じて自己が保存しているコンテンツデータをネットワークを介して提供するようにしたコンテンツ分散保存システムにおいて前記分散保存されている複数のコンテンツデータのうちから、これより少ない複数のコンテンツデータを選定するコンテンツ選定手段と、
    前記選定された各コンテンツデータのダイジェストであるダイジェストデータが、前記ノード装置において予め定められた再生順序で再生されるように、前記各ダイジェストデータを連結した連結コンテンツデータを作成する連結コンテンツ作成手段と、
    前記作成された連結コンテンツデータを何れかの前記ノード装置に対して送信する連結コンテンツ送信手段と、
    を備えることを特徴とする連結コンテンツ作成装置。
  2. 請求項1に記載の連結コンテンツ作成装置において、
    前記連結コンテンツ作成手段は、前記ダイジェストデータに対応する前記コンテンツデータに関連する関連情報が前記ダイジェストデータ間において再生されるように当該関連情報が組み込まれた前記連結コンテンツデータを作成することを特徴とする連結コンテンツ作成装置。
  3. 請求項1に記載の連結コンテンツ作成装置において、
    前記連結コンテンツ作成手段は、前記ダイジェストデータに対応する前記コンテンツデータに関連する関連情報であって前記ノード装置が予め記憶している関連情報が前記ダイジェストデータ間において又は当該ダイジェストデータと共に再生されるように当該関連情報を指定するための指定情報が組み込まれた前記連結コンテンツデータを作成することを特徴とする連結コンテンツ作成装置。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の連結コンテンツ作成装置において、
    前記コンテンツ分散保存システムにおいて前記分散保存されている複数のコンテンツデータの人気度又は推薦度を定量的に表す基準情報を取得する基準情報取得手段と、
    前記取得された基準情報に基づいて、前記選定された各コンテンツデータのダイジェストであるダイジェストデータの前記再生順序を決定する再生順序決定手段と、
    を備えることを特徴とする連結コンテンツ作成装置。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の連結コンテンツ作成装置として機能させることを特徴とする連結コンテンツ作成処理プログラム。
  6. 複数のコンテンツデータが複数のノード装置に分散保存され、各前記ノード装置は他の前記ノード装置からの要求に応じて自己が保存しているコンテンツデータをネットワークを介して提供するようにしたコンテンツ分散保存システムにおいて、
    前記分散保存されている複数のコンテンツデータのうちから、これより少ない複数のコンテンツデータを選定するコンテンツ選定手段と、
    前記選定された各コンテンツデータのダイジェストであるダイジェストデータが、前記ノード装置において予め定められた再生順序で再生されるように、前記各ダイジェストデータを連結した連結コンテンツデータを作成する連結コンテンツ作成手段と、
    前記作成された連結コンテンツデータを何れかの前記ノード装置に対して送信する連結コンテンツ送信手段と、
    を備えた連結コンテンツ作成装置と、
    前記連結コンテンツデータを受信する連結コンテンツ受信手段と、
    前記受信された連結コンテンツデータに含まれる前記ダイジェストデータを前記再生順序で再生させる再生制御手段と、
    を備えたノード装置と、
    を具備することを特徴とするコンテンツ分散保存システム。
  7. 複数のコンテンツデータが複数のノード装置に分散保存され、各前記ノード装置は他の前記ノード装置からの要求に応じて自己が保存しているコンテンツデータをネットワークを介して提供するようにしたコンテンツ分散保存システムにおける連結コンテンツデータ提供方法であって、
    連結コンテンツ作成装置が、
    前記分散保存されている複数のコンテンツデータのうちから、これより少ない複数のコンテンツデータを選定し、
    前記選定された各コンテンツデータのダイジェストであるダイジェストデータが、前記ノード装置において予め定められた再生順序で再生されるように、前記各ダイジェストデータを連結した連結コンテンツデータを作成し、
    前記作成された連結コンテンツデータを何れかの前記ノード装置に対して送信し、
    前記連結コンテンツデータを受信したノード装置が、前記受信された連結コンテンツデータに含まれる前記ダイジェストデータを前記再生順序で再生させることを特徴とする連結コンテンツデータ提供方法。
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