JP2008236224A - 静電型スピーカ - Google Patents

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Abstract

【課題】振動膜の場所ごとに、電極までの距離を調節することができる静電型スピーカを提供する。
【解決手段】本発明に係る静電型スピーカ(1)は、対向して離間配置される第1電極(20U)および第2電極(20L)と、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられる第1弾性部材(40)と、前記第1弾性部材の形状を構成する少なくとも前記第1電極に対向する第1面(Pu)と前記第2電極に対向する第2面(Pd)を覆う、静電力によって変位可能な振動膜(10)と、前記第1面と前記第1電極との間および前記第2面と前記第2電極との間にそれぞれ設けられる第2の弾性部材(30U、30L)とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、静電型スピーカの構造に関する。
静電型スピーカ(コンデンサスピーカ)といわれるスピーカが知られている。静電型スピーカは、その構造が比較的簡易であるため、軽量、コンパクトに設計することができるという点、および理論的な取り扱いも簡単であるという点などにおいて注目されている。静電型スピーカは、典型的には、空隙を隔てて向かい合う2枚の平行平面電極と、電極の間に挿入されその両端等を筐体等に支持された導電性のシート状の部材(以下、振動板または振動膜という)とから構成される(いわゆるプッシュ・プル型)。振動膜に所定のバイアス電圧を印加しておき、電極に印加する電圧を変化させると、振動膜に作用する静電力は変化し、これにより振動膜は変位する。この印加電圧を入力楽音信号に応じて変化させれば、それに応じて振動膜は変位を繰り返し(すなわち振動し)、入力楽音信号に応じた音響波が発生する。発生した楽音は、例えば金属板電極に空けられた孔やその他の多孔質層を通り抜けて外部へと放音される。また静電型スピーカとして、例えば非特許文献1に記載された、可動電極の外周を固定(支持)しない、いわゆるエッジレス構造を有する静電型スピーカも知られている。
岡崎正倫、外4名、「全帯域でピストン振動する振動板を持つコンデンサスピーカとその応用」、日本音響学会2004年度秋季研究発表会講演論文集、日本音響学会、平成16年9月、p.563−564
振動膜に作用する静電力の大きさは、振動膜と電極との距離に反比例する。振動膜全面が分割振動せず均一な運動をすることを理想と考えると振動膜に振動膜全体に出来るだけ均一に静電力を作用させたほうが好ましいが、このためには振動膜と電極を高い精度で平行に配置する必要がある。ただし、この配置の精度が十分高い場合であっても、電極自体が歪んでいては高い平行度を実現することはできないから、電極の面精度についても所定の精度が要求される。ここで、電極としては、典型的には金属の板に音波透過性を担保するための孔を空けたパンチングメタル(PM)が用いられるが、加工時に受ける機械的な力によってわずかながら歪みが発生する可能性がある。あるいは電極素材としての金属板自体の面精度が十分確保されていない場合もありうる。
このように、電極と振動膜とを平行にすること(換言すれば両者の距離を一定に保つこと)を高い精度で行うことは電極の加工コストや手間がかかる上、容易ではない。
また、静電型スピーカを含む平面型のスピーカにおいては、2次元の発音体である振動膜を用いるという構造上、音波の放射面積が大きくなるため、生成される音波は所定の指向特性を有する。典型的には、ある方向(例えば振動膜の正面方向)にはその音圧が極大(主極大または副極大)となるが、他の方向(例えば斜めの方向)には音圧が極小となるような音圧分布特性が現れることが知られている。スピーカの利用目的や環境によっては、このような指向特性は好ましくないので、発生する音響波の指向特性を補正・制御する方法が試みられている。すなわち、振動膜と電極間の電圧を場所ごとに意図的に異ならせることによって、振動膜に作用する静電力を振動膜の場所ごとに異ならせるのである。具体的には、金属板に曲げ加工を施したものを電極として用いる方法である。この方法だと、確かに振動膜と電極との距離を場所ごとに異ならせることはできるが、高い精度で所望の曲げ加工を電極に施すのは容易でない。また、平面電極を複数のサブ電極から構成し、サブ電極ごとに振動膜までの距離を異ならせる方法も考えられる。この方法だと、原理的には、任意の場所に所望の静電力を作用させることができるが、この精度を上げるためには各サブ電極の数を多くする必要があり、必然的に電極自体の構造や各サブ電極への給電方法が複雑になってしまう。
本発明は、上述した背景に鑑みてなされたものであり、振動膜の場所ごとに、電極までの距離を調節することのできる静電型スピーカを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、一の態様において、対向して離間配置される第1電極および第2電極と、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられる第1弾性部材と、前記第1弾性部材において、少なくとも前記第1電極に対向する第1面と前記第2電極に対向する第2面とを覆う、静電力によって変位可能な振動膜と、前記第1面と前記第1電極との間および前記第2面と前記第2電極との間にそれぞれ設けられる第2の弾性部材とを有する静電型スピーカを提供する。
好ましい態様において、前記第1面から前記第1電極までの距離と前記第2面から前記第2電極までの距離とは、同一である。
他の好ましい態様において、前記振動膜はU字型の断面形状を有する。
更に他の好ましい態様において、前記振動膜は、前記第1面に設けられる第1振動膜と、前記第2面に設けられる第2振動膜とから構成される。
本発明に係る静電型スピーカによれば、振動膜の場所ごとに、電極までの距離を調節することができる。
<実施例>
図1は、本発明の一実施例に係る静電型スピーカ1の大略構造の斜視図である。同図に示すように、静電型スピーカ1は、振動膜10と、これに対向する2つの平行平面電極(以下、単に電極という)20Uおよび20Lと、振動膜と電極20U、20Lの間にそれぞれ設けられたクッション材30Uおよび30Lとから大略構成される。同図では、電極20U、20Lの電極面がX方向およびY方向に固定されており、振動膜10がこの電極面に垂直なZ方向に振動することができる配置の例を示している。なお、以下では、電極20Uと20Lの構造が同じであるので、両者を区別する必要が特に無い場合は「L」および「U」を省略することとする。「L」および「U」の記載の省略については、他の構成要素についても同様とする。なお、以下の図で表された振動膜、クッション材、電極等の各構成要素の厚さの比率は、説明の便宜上設定されたものであり、必ずしも実寸を反映しているわけではない。
なお、静電型スピーカ1には、図示せぬ電源から所望の電圧がそれぞれの電極20に印加されるとともに、振動膜10にバイアス電圧が印加される。電極20への給電方法については周知の技術を採用することができるため、給電に関係する構成要素は図示を省略している。更に、静電型スピーカ1は外部から音声信号を入力する入力部を備え、この音声信号に応じて印加電圧の値を変化させることにより、振動膜10に音声信号に応じた振動をさせることができるようになっている。振動膜10の振動によって発生した音波は、少なくとも一方の電極20を通り抜けてスピーカ外部に放音される。また、図面が煩雑になるのを防ぐため、音声信号生成や供給を行う構成要素についても、図示を省略している。
クッション材30は、縦横各々Wの長さを有する正方形の平面を持つ、厚さd2の直方体である。クッション材30は絶縁性素材で構成され、緩衝材として機能する。例えば、スポンジ、シート状の綿、あるいは絶縁性の不織布が用いられる。電極20と振動膜10との間にクッション材30を設けることで、振動膜10を筐体に対して支持し、かつ適度な弾性応力を振動膜10に対して付与することが可能である。その機械的性質等は特に限定されないが、電極20の空気透過性よりも大きい空気透過性を有するものであって、例えば空気透過率95%以上ものが採用される。クッション材30Uおよび30Lの材質および厚みは等しく、従ってその機械的特性(弾性率等)も等しい。
電極20は、縦横がそれぞれWの大きを有する電極面を有し、板状の部材である。例えば、金属板に音響透過性を担保するための貫通孔が開けられたパンチングメタル(PM)である。電極20Uおよび20Lは、距離Dだけ離間配置された状態(正確には、電極20Uの下側表面と電極20Lの上側表面の間の距離がDとなる状態)で静電型スピーカ1の筐体(図示せず)に固定される。あるいは、電極20として、PMではなく、金網や導電性不織布などの多孔質の導電性素材を用いてもよい。
振動膜10は、例えば、PET(polyethylene terephthalate、ポリエチレンテレフタレート)、PP(polypropylene、ポリプロピレン)などのフィルムに金属膜を蒸着あるいは導電性塗料を塗布したものであって、例えば厚さ数ミクロン〜数十ミクロン程度の導電性の板状(膜状)の素材を用いて形成される。あるいは、金属薄膜をラミネートしたものや、絶縁性フィルムに高電圧をかけて分極されたものであってもよい。また、振動膜10は、テフロン(登録商標)、アクリル(メチルメタアクリレート)、ゴム等の絶縁材料により形成された固定手段(図示せず)において、所定の張力が振動膜10に作用している状態で、例えばその縁の一辺が静電型スピーカ1の筐体(図示せず)に支持されていてもよい。
端部RでU字型に畳み込まれた振動膜10の内側には、クッション材40が設けられる。クッション材40の両面と片側の側面を覆うように振動膜10が配置される。これにより、振動膜10は、振動膜領域Puが電極20Uと対向し、振動膜領域Pdが電極20Lと対向し、端部RでU字型に畳み込まれた状態で、クッション材40とクッション材30Uおよび30Lから受ける圧力によって支持される。クッション材40は、厚みd1、縦横それぞれWのほぼ直方体であるが、1つの側面(R)では曲面を有する。この結果、電極20および振動膜の両面は平行に保たれる。このクッション材40は、電極20U、20L間のちょうど中間の位置(C)に配置される。この配置により、振動膜10の上面から電極20Uまでの距離(d2)と、振動膜10の下面から電極20Lまでの距離(d2)は等しくなる。なお、同図では、図面が煩雑となるのを防ぐため、振動膜が振動(変位)していない状態を示したものである。以下の図においても、振動膜が変位していない状態を示すこととする。クッション材40の材質は、クッション材30のそれと同一である。
この配置において、例えばWは0.1〜1m、Dは0.1mm〜5mm程度であるから、Wに比べてd1は十分に小さい。振動膜10が振動する領域は、実質的には、振動膜領域PuとPdのみであるとみなすことができる。ここで、クッション材40が上述した位置に配置されているため、振動膜領域Puが電極20Uから受ける静電力と、振動膜領域Pdが電極20Lから受ける静電力とは常に大きさが等しい。ここで、クッション材30Uおよび30Lの材質および厚さは同じであり、振動膜領域Puと電極20Uとの距離と、振動膜領域Pdと電極20Lとの距離も等しく、両振動膜領域Pu、Pdは等電位に保たれている。従って、静電型スピーカ1は、一枚の振動膜と距離d2だけ離間配置した一対の平行平面電極によって形成される従来の静電型スピーカを上下に2つ重ねたシステムと等価である。よって、楽音を発生させるための給電方法として特殊なものを用いる必要は無く、従来と同じものを用いることができる。
次に、図2を用いて、面精度が悪い(すなわち歪んでいる)電極21を用いた場合の好適な実施例について説明する。図2は、共に内側(振動膜側)に撓んでいる電極21Uおよび21Lを用いた従来および本発明に係る静電型スピーカの断面構造を示したものである。このような電極21を用いた場合、振動膜901、クッション材30および電極21で構成される従来の静電型スピーカ900は、図2(a)に示すような構造となる。図2(a)に示すように、電極21の撓みに起因して、中央部Pcにおける振動膜901から電極21までの距離sと、周縁部Peにおける振動膜901から電極21までの距離sとが等しくならない。これは、振動膜901の場所によって、作用する静電力が異なることを意味する。振動膜901がこのような状態にあると、振動膜901の運動が均一でなくなり、結果的に発生する音響波の指向特性が乱れる可能性がある。
これに対し、本発明を適用した場合における静電型スピーカ2の断面構造の例を示したのが図2(b)である。図2(b)に示すように、U字型の電極21とその内部に設けられたクッション材41とを備えた静電型スピーカ2においては、振動膜領域PdおよびPuの全ての場所で、電極21までの距離sが等しくなっていることがわかる。すなわち、振動膜領域PdおよびPuにおいては、全ての場所で等しい静電力が働き、理想的な振動を発生させることができる。これはクッション材41の効果によるものであり、クッション材41の形状について図3を用いて説明する。
図3(a)はクッション材41の断面図、図3(b)は図3(a)に表された端面Tを有するクッション材41の外観斜視図である。同図に示すように、静電型スピーカ2で用いられるクッション材41は静電型スピーカ1で用いられるクッション材40と形状が異なる。具体的には、クッション材41は、電極21の撓み具合(曲面の形状)と同じ形状になるように成形される。クッション材41を用いると、図2に示すように、振動膜領域Pu、Pdの形状はそれぞれ電極21U、21Lの断面の形状と同じになる。換言すれば、電極21と同じ撓み具合を持つように、振動膜10を撓ませた状態で保持するのである。
このように、本実施例においては、電極20、21の内側に設けられるクッション材40、41の形状に合わせて振動膜10の形状を変えることができる。よって、例えば、電極20、21の形状(例えば歪み具合)に合わせて振動膜の形状を異ならせるとにより、振動膜上の実質的に任意の場所において、電極までの距離sを一定に保つことができる。あるいは、電極20、21の形状に関わらず、所望の指向特性を実現するために振動膜10の形状を変更することも可能である。
<その他の実施例>
上述の通り、振動膜10の形状を規定するためのクッション材40の形状は、その目的に応じて自由に設計することができる。例えば、電極の撓み具合が上に凸の場合は、その撓み具合に応じて図4の(a)(断面図)および同図(b)(外観斜視図)に示すように成形されたクッション材42を用いればよい。
ただし、振動膜10の形状を規定する要素がクッション材40の形状のみである必要は無い。上述の通り、振動膜10はクッション材30とクッション材40に接しており、振動膜の形状を決める要素には、少なくともクッション材30と40とから受ける圧力が含まれる。ここでクッション材30と40の弾性特性を異ならせれば、振動膜10に作用する圧力も異なる。よって、クッション材30と40の弾性特性等の違いによって、クッション材30と40が振動膜10に作用する力のどちらが支配的になるかが異なる可能性があり、必ずしもクッション材40の形状が目的とする振動膜10の形状と正確に一致するとは限らない。すなわち、振動膜10の形状は、クッション材30の形状とクッション材40の形状の少なくともいずれかに一方によって規定されるものであり、結果的に振動膜10の形状が所望の状態になっていればよい。
また、クッション材30および40は正方形(あるいは実質的な正方形)の2面(上面および下面)と、4つの側面を有するものに限らず、上面および下面は長方形や円形であってもよい。また、必ずしも電極20の平面の形状と同一である必要はない。
クッション材40の加工・成形方法は任意である。例えば、クッション材42のように上に凸な形状を実現したい場合は、図5の(a)に示すように、所定の厚さの直方体の材料430〜439を所定の方法で積層させることによってクッション材43を形成しても良い。この方法によれば、滑らかな曲面に加工(削り出しや切り出しなど)すること、あるいは加工後にその形状を保持することが難しいような素材であっても、実質的に所望の曲面形状を有するクッション材を生成することができる。
あるいは、図5(b)に示すように、核となる素材440に別の素材441を所定の方法で一定の厚みで形成してもよい。例えば、中心の素材として所望の形状に加工した発砲ウレタンを用い、その周りに綿を一定の厚みで固着する。一般的に、クッション材40として綿素材を用いる場合、綿を所望の形状を保ちつつ一定の場所に配置することは困難である。しかし、この方法によれば、熟線加工などによって容易に加工ができるので、電極の歪みやその他の目的に応じて発砲ウレタンを所望の形状に加工した上で、この周りに一定の厚みで綿を固着することで、容易に全体として所望の形状を有するクッション材44を形成することができる。
振動膜10の材質、厚み、電極20の材質、形状、厚み、クッション材30、40〜44の形状、材質、厚みといったパラメータは、振動膜領域Puから電極20Uまでの距離と、振動膜領域Pdから電極20Lまでの距離とが等しくなるという条件が満たされている限りにおいて、任意である。例えば、振動膜と電極間に設けられるクッション材30と、振動膜の内側に設けられるクッション材40〜44の材質は、異なるものであっても構わない。ただし、従来の一枚の振動膜を用いた静電型スピーカと同等の特性を実現することを重視する場合は、フィルムの質量が空気の負荷質量の比べて十分に小さく、クッション材30とクッション材40〜44の弾性特性は実質的に同一であることが好ましい。
振動膜10の形状(換言すれば、クッション材40への被覆の仕方)ついては、必ずしも図1に示したようなU字型になっている必要はない。例えば、振動膜がクッション材40の全体(例えばクッション材が直方体の場合は、電極との対向面2つと4つの側面)を覆うようにしてもよい。また、クッション材40は、電極20U、20Lと対向する電極膜領域Pu、Pdと側面が定義・観念できるような形状(たとえば直方体)である必要はなく、例えば全て曲面で構成された形状であってもよい。要するに、好ましい態様において、電極(上側)−クッション材−振動膜(上側;好適には、振動膜のうち電極1に実質的に対向するとみなせる部分)−クッション材−振動膜(下側;好適には、振動膜のうち電極2に実質的に対向するとみなせる部分)−クッション材−電極(下側)という順で各要素が配置された構造になっている。
例えば、図6の(a)および(b)に示すように、一枚のU字型の振動膜10に代えて、2枚の振動膜10Uおよび10Lを用いて静電型スピーカ3および4を構成してもよい。同図に示される静電型スピーカ3と4とでは、用いているクッション材45および46の形状(及び電極20の歪みの有無)が異なる。この場合においても、振動膜10Uから電極20Uまで距離と、振動膜10Lから電極20Lまでの距離とは同一である。振動膜10Uおよび10Lはそれぞれ独立に支持される。この場合、各振動膜10U、10Lはクッション材40と30のみによって支持されてもよいし、これに加えて図示せぬ筐体に所定の方法で支持されていてもよい。また、振動膜10Uおよび10Lは等電位に保たれる。この構成によれば、図1および図2に示した一枚のU字型の振動膜を用いた場合と実質的に等価な静電型スピーカが実現する。
また、上記実施例においては、振動膜10Uから電極20Uまで距離と、振動膜10Lから電極20Lまでの距離とは同一であるとしたが、クッション材30Uおよび30Lの弾性特性を異ならせ、または振動膜10およびクッション材40を支持するための機構を設ける等することにより、振動膜10およびクッション材40の位置が一定の範囲で保持される限り、上記の両距離を異ならせてもよい。
静電型スピーカ1の断面図である。 従来の静電型スピーカ900と本発明に係る静電型スピーカ2を比較した図である。 クッション材41の外観構造を示した図である。 クッション材42の外観構造を示した図である。 クッション材43および44の外観構造を示した図である。 静電型スピーカ3および4の断面図である。
符号の説明
1〜4、900・・・静電型スピーカ、10、901・・・振動膜、10U・・・第1振動膜、10L・・・第2振動膜、20U、20L、21U、21L・・・電極、30U、30L、40〜46・・・クッション材、430〜439、440、441・・・素材。

Claims (4)

  1. 対向して離間配置される第1電極および第2電極と、
    前記第1電極と前記第2電極との間に設けられる第1弾性部材と、
    前記第1弾性部材の形状を構成する少なくとも前記第1電極に対向する第1面と前記第2電極に対向する第2面を覆う、静電力によって変位可能な振動膜と、
    前記第1面と前記第1電極との間および前記第2面と前記第2電極との間にそれぞれ設けられる第2の弾性部材と
    を有する静電型スピーカ。
  2. 前記第1面から前記第1電極までの距離と前記第2面から前記第2電極までの距離とは、同一である
    ことを特徴とする請求項1に記載の静電型スピーカ。
  3. 前記振動膜はU字型の断面形状を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の静電型スピーカ。
  4. 前記振動膜は、前記第1面に設けられる第1振動膜と前記第2面に設けられる第2振動膜とから構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の静電型スピーカ。
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