JP2008235597A - 圧電アクチュエータの製造方法および液体吐出ヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】 機械的な剥離を防止して耐久性を確保しつつ、発生圧力の向上と変位量の向上を両立させること。
【解決手段】 (A)所定の基板20a上に、(B)導電性材料からなる下部電極11を形成し、(C)下部電極11上に圧電材料からなる圧電体12を形成し、(D)圧電体12上に導電性材料からなる上部電極13を形成する圧電アクチュエータ10の製造方法において、下部電極11をスパッタ法、CVD法、蒸着法などの真空成膜法で形成し、且つ、圧電体12をスクリーン印刷で形成する。
【選択図】 図2
【解決手段】 (A)所定の基板20a上に、(B)導電性材料からなる下部電極11を形成し、(C)下部電極11上に圧電材料からなる圧電体12を形成し、(D)圧電体12上に導電性材料からなる上部電極13を形成する圧電アクチュエータ10の製造方法において、下部電極11をスパッタ法、CVD法、蒸着法などの真空成膜法で形成し、且つ、圧電体12をスクリーン印刷で形成する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、圧電特性を良くすることができる圧電アクチュエータの製造方法および液体吐出ヘッドに関する。
インクを吐出するノズルを備えた各種の液体吐出ヘッドが提供されている。このような液体吐出ヘッドに用いる圧電アクチュエータは、従来、所定の基板(例えばジルコニアからなる板材)にスクリーン印刷により導電性材料(例えば白金)からなる下部電極を形成する工程と、下部電極上にスクリーン印刷により圧電材料(例えばPZT)からなる圧電体を形成する工程と、圧電体上に導電性材料(例えば金)からなる上部電極を形成する工程を含み製造されていた(例えば特許文献1を参照)。
特開平10―86366号公報
1200npi以上の高密度ノズル配置で、粘度10cp以上の高粘度インクを、2pl以下の微液滴で吐出できる液体吐出ヘッドが求められている。このような液体吐出ヘッドに搭載する圧電アクチュエータは、発生圧力が大きく且つ変位量が大きい特徴を持つことが、必要不可欠である。
しかし、下部電極と圧電体とをスクリーン印刷で形成する従来の圧電アクチュエータの製造方法では、下部電極と圧電体とを同じ工程で成膜でき、製造コストを安価にできる反面、下部電極に不純物が混じることに因り、圧電体の圧電特性を下げてしまうという問題があった。
具体的には、下部電極をスクリーン印刷で形成する際に用いるペーストには、下部電極とその下地である基板との密着性を向上させて機械的な剥離を防止するためのガラスフリットが含まれている。このような下部電極用のペーストに含まれているガラス成分が、圧電体の焼成中に圧電体の成分と反応してしまい、所謂パイロクロア相が生じる。このようなパイロクロア相が生じると、圧電体の変位量を下げてしまうことになる。
したがって、機械的な剥離を防止して耐久性を確保しつつ、大きな発生圧力と大きな変位量を両立させることは困難であった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、機械的な剥離を防止して耐久性を確保しつつ、発生圧力の向上と変位量の向上を両立させることができる圧電アクチュエータの製造方法および液体吐出ヘッドを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、所定の基板上に、導電性材料からなる下部電極を形成し、該下部電極上に圧電材料からなる圧電体を形成し、該圧電体上に導電性材料からなる上部電極を形成する圧電アクチュエータの製造方法において、前記下部電極を真空成膜法で形成し、且つ、前記圧電体をスクリーン印刷で形成することを特徴とする圧電アクチュエータの製造方法を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記真空成膜法は、スパッタ法、CVD法、蒸着法の何れかであることを特徴とする圧電アクチュエータの製造方法を提供する。
本発明によれば、下部電極をスパッタ法、CVD法、蒸着法等の真空成膜法で形成するとともに圧電体をスクリーン印刷で形成するという、成膜方法の有機的な組み合わせに因る相乗効果で、機械的な剥離を防止して耐久性を確保しつつ、大きな発生圧力と大きな変位量を両立させることが可能となった。具体的には、圧電体をスクリーン印刷で形成することに因り、圧電体の厚み(例えば6μm以上)を確保して適当な発生圧力(例えば2MPa以上)を得つつ、下部電極を真空成膜法で形成することに因り、下部電極とその下地である基板との密着性を低下させることなく下部電極への不純物の混入を少なくして圧電体焼成中にパイロクロア相が発生することを防止するとともに、圧電体の変位量が低下しないようすることで適当な変位体積(例えば4pl以上)を確保できる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記下部電極の表面の算術平均粗さRaは、0.01μm≦Ra≦0.1μmであることを特徴とする圧電アクチュエータの製造方法を提供する。
この発明により、下部電極と圧電体との間で密着性を確保して機械的剥離を防止するとともに、適度の耐圧を保ち絶縁破壊を防止する。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか1項に記載の圧電アクチュエータの製造方法によって製造された圧電アクチュエータを搭載したことを特徴とする液体吐出ヘッドを提供する。
この発明によれば、ノズル配置の高密度化および液体の高粘度化を図りつつ、吐出性能の良い液体吐出ヘッドを提供できる。
本発明によれば、機械的な剥離を防止して耐久性を確保しつつ、発生圧力の向上と変位量の向上を両立させることができる。
以下、添付図面に従って、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明に係る圧電アクチュエータの製造方法によって製造される圧電アクチュエータの基本構成を示す断面図である。
図1において、圧電アクチュエータ10は、所定の基板20上に、導電性材料からなる下部電極11が形成され、下部電極11上に圧電材料からなる圧電体12(圧電膜)が形成され、圧電体12上に導電性材料からなる上部電極13が形成されて構成される素子(圧電素子)である。
このような圧電アクチュエータ10の製造方法において、下部電極11は、スパッタ、CVD(化学気相成長)法、蒸着法等、平滑性を良くすることができ且つガラス成分のような不純物を含ませないようにできる真空成膜法で形成されるとともに、圧電体12は、スクリーン印刷法で形成され焼成される。上部電極13の形成方法は特に限定されないが、例えばスパッタ法等の真空成膜法で形成し得る。
本例の下部電極11は、複数の圧電アクチュエータ10で共通の電極(共通電極)となっているが、このような場合に特に限定されない。各圧電アクチュエータ10で個別の電極(個別電極)として下部電極11を設けてもよい。
下部電極11の表面の算術平均粗さRaは、0.01μm≦Ra≦0.1μmである。
ここで、算術平均粗さRaは、JIS B0601-1994に定義されており、具体的には、粗さ曲線から、その平均線の方向に基準長さだけ抜き取り、この抜き取り部分の平均線から測定曲線までの偏差の絶対値を合計し、平均した値である。以下では、算術平均粗さを単に「表面粗さ」ということもある。
図1の基板20には、圧力室としての開口部52が形成されている。基板20は一枚のプレートからなる場合に特に限定されず、一般には、複数のプレートから構成されている。具体的には、圧力室52が形成されている圧力室板と、圧力室52の上面板を構成する振動板を含み構成されている。
また、基板20と圧電アクチュエータ10の下部電極11との間に、基板20内の物質が下部電極11を介して圧電体12へ拡散することを防止する拡散防止膜を設けてもよい。
圧電アクチュエータ10の製造方法について、以下、各種の実施例を説明する。
[実施例1]
実施例1では、図2(A)に示すように、ZrO2からなり、一方の面に圧力室としての開口部52が形成されている基板20aを用意する。この基板20aは、グリーンシートの積層及び焼成によって作製されている。基板20aの厚みは、例えば150μmであり、開口部52の深さhcは、例えば140μmである。基板20aの表面粗さRaは、例えば0.085μmである。本例では、開口部52の開口形状は略正方形状であり、開口面積は300×300μmである。
実施例1では、図2(A)に示すように、ZrO2からなり、一方の面に圧力室としての開口部52が形成されている基板20aを用意する。この基板20aは、グリーンシートの積層及び焼成によって作製されている。基板20aの厚みは、例えば150μmであり、開口部52の深さhcは、例えば140μmである。基板20aの表面粗さRaは、例えば0.085μmである。本例では、開口部52の開口形状は略正方形状であり、開口面積は300×300μmである。
次に、図2(B)に示すように、基板20a上に、スパッタ法により、白金(Pt)からなる下部電極11を形成する。下部電極11の厚みは、例えば0.5μmである。
なお、下部電極11の形成方法は、本発明において、スパッタ法に特に限定されず、蒸着、CVD等、スパッタ法以外の真空成膜法であってもよい。下部電極11とその下地である基板20との密着性を低下させることなく、且つガラス成分を必要とせず不純物を混入させない真空成膜法であればよい。もしも下部電極11にガラス成分が含有されていると圧電体12の焼成中にパイロクロア相が生じ易く、圧電体12の変位量を小さくしてしまう。
また、下部電極11の表面粗さRaは、0.01≦Ra≦0.1μmの範囲とする。下部電極11の表面粗さRaの上限を0.1μmとする理由は、下部電極11の表面粗さRaが0.1μmよりも大きいと、下部電極11表面に電界集中が起こり易く、耐電圧が低くなってしまうからである。また、下部電極11の表面粗さRaの下限を0.01μmとする理由は、下部電極11の表面粗さRaが0.01μmよりも小さいと、下部電極11と圧電体12との間の密着性が悪くなり、連続吐出中(例えば100億ドットの連続吐出中)に、下部電極11と圧電体12との間で剥離が起こり易くなるからである。
下部電極11の表面粗さは基板20aの表面粗さにより変わるので、表面の粗い基板20aを用いる場合は、基板20aの表面に対して研磨等の平坦化処理を行う。
次に、図2(C)に示すように、下部電極11上の圧力室52に対応する位置に、スクリーン印刷法により、圧電材料からなる圧電体12を形成する。圧電体12の厚みは、例えば、10μmである。
本例では、圧電体12は、PNN−PZTからなり、ペースト状で下部電極11上に印刷される。その後、乾燥、仮焼き(800℃)、焼成(1000℃)の順で行う。焼成は、圧電体12と同様の成分からなる粉(とも材)を圧電体12の周りに敷いて行った。
次に、図2(D)に示すように、圧電体12上に、スパッタ法により、Au(金)からなる上部電極13を形成する。上部電極13の厚みは、例えば0.3μmである。
[実施例2]
実施例2では、図3(A)に示すように、エッチングストップ層であるSiO2層202(例えば厚み0.5μm)を挟んだシリコン(Si)単結晶層201、203からなる基板20bを用意する。基板20bの厚みは、例えば150μmである。
実施例2では、図3(A)に示すように、エッチングストップ層であるSiO2層202(例えば厚み0.5μm)を挟んだシリコン(Si)単結晶層201、203からなる基板20bを用意する。基板20bの厚みは、例えば150μmである。
次に、図3(B)に示すように、基板20b上に、ゾルゲル法により、ZrO2からなる拡散防止膜21を形成する。この拡散防止膜21は、後述の圧電体12の焼成中に圧電体12の材料中のPbおよび基板20b中のSiが拡散することを防止する。拡散防止膜21の厚みは、例えば0.5μmである。
次に、図3(C)に示すように、拡散防止膜21上に(すなわち拡散防止膜21を介して基板20b上に)、スパッタ法により、Pt(白金)からなる下部電極11を形成する。下部電極11の厚みは、例えば0.5μmである。また、下部電極11の表面粗さRaは、0.01≦Ra≦0.1μmの範囲とする。このような範囲とする理由は実施例1で説明した理由と同じであり、ここではその説明を省略する。
なお、下部電極11の形成方法は、本発明において、スパッタ法に特に限定されず、蒸着、CVD等、スパッタ法以外の真空成膜法であってもよい。真空成膜法を用いる理由は実施例1で説明した理由と同じであり、ここではその説明を省略する。
次に、図3(D)に示すように、下部電極11上の圧力室52に対応する位置に、スクリーン印刷法により、圧電材料からなる圧電体12を形成する。圧電体12の厚みは、例えば、10μmである。
本例では、圧電体12は、PNN−PZTからなり、ペースト状で下部電極11上に印刷される。その後、乾燥、仮焼き(800℃)、焼成(1000℃)の順で行う。焼成は、圧電体12と同様の成分からなる粉(とも材)を圧電体12の周りに敷いて行った。
次に、図3(E)に示すように、圧電体12上に、スパッタ法により、Au(金)からなる上部電極13を形成する。上部電極13の厚みは、例えば0.3μmである。
次に、図3(F)に示すように、基板20bの裏側(圧電体12が形成されている側とは反対側である)からSiO2層202をエッチングストップ層としてウエットエッチングを行い、圧力室としての開口部52を形成する。本例では、開口部52の開口形状は略正方形状であり、開口面積は、300×300μmである。開口部52の深さhcは、例えば140μmである。
[実施例3]
実施例3では、図4(A)に示すように、ステンレス材(SUS)からなり、一方の面に圧力室としての開口部52が形成されている基板20cを用意する。この基板20cは、互いに形状が異なる複数のステンレスプレートを拡散接合して流路形成したものである。基板20cの厚みは、例えば150μmであり、開口部52の深さhcは、例えば140μmである。基板20cの表面粗さRaは、例えば0.085μmである。本例では、開口部52の開口形状は略正方形状であり、開口面積は300×300μmである。
実施例3では、図4(A)に示すように、ステンレス材(SUS)からなり、一方の面に圧力室としての開口部52が形成されている基板20cを用意する。この基板20cは、互いに形状が異なる複数のステンレスプレートを拡散接合して流路形成したものである。基板20cの厚みは、例えば150μmであり、開口部52の深さhcは、例えば140μmである。基板20cの表面粗さRaは、例えば0.085μmである。本例では、開口部52の開口形状は略正方形状であり、開口面積は300×300μmである。
なお、基板20cの表面粗さRaがRa>1.0μmとなってしまう場合があるため、基板20cの表面粗さRa≦1.0μmとなるように表面研磨を行う。
次に、図4(B)に示すように、基板20c上に、ゾルゲル法により、ZrO2からなる拡散防止膜21を形成する。この拡散防止膜21は、後述の圧電体12の焼成中に圧電体12の材料中のPbおよび基板20c中のFe、Crが拡散することを防止する。拡散防止膜21の厚みは、例えば0.5μmである。
次に、図4(C)に示すように、拡散防止膜21上に(すなわち基板20c上に拡散防止膜21を介して)、スパッタ法により、Pt(白金)からなる下部電極11を形成する。下部電極11の厚みは、例えば0.5μmである。また、下部電極11の表面粗さRaは、0.01≦Ra≦0.1μmの範囲とする。このような範囲とする理由は実施例1で説明した理由と同じであり、ここではその説明を省略する。
なお、下部電極11の形成方法は、本発明において、スパッタ法に特に限定されず、蒸着、CVD等、スパッタ法以外の真空成膜法であってもよい。真空成膜法を用いる理由は実施例1で説明した理由と同じであり、ここではその説明を省略する。
次に、図4(D)に示すように、下部電極11上の圧力室52に対応する位置に、スクリーン印刷法により、圧電材料からなる圧電体12を形成する。圧電体12の厚みは、例えば、10μmである。
本例では、圧電体12は、PNN−PZTからなり、ペースト状で下部電極11上に印刷される。その後、乾燥、仮焼き(800℃)、焼成(1000℃)の順で行う。焼成は、圧電体12と同様の成分からなる粉(とも材)を圧電体12の周りに敷いて行った。
次に、図4(E)に示すように、圧電体12上に、スパッタ法により、Au(金)からなる上部電極13を形成する。上部電極13の厚みは、例えば0.3μmである。
[圧電体の形成方法の検討]
図5に、圧電アクチュエータ10の圧電体12の形成方法とその性能(発生圧力および変位体積)との関係を示す。
図5に、圧電アクチュエータ10の圧電体12の形成方法とその性能(発生圧力および変位体積)との関係を示す。
なお、圧電体12の形成方法と圧電体12の厚みとの関係は、一般に、バルク法では30〜40μm、スパッタ法では3〜5μm、ゾルゲル法では0.5〜1μm、スクリーン印刷法では6〜10μmである。
圧電体12の形成方法以外は、図3(A)〜(F)に示した実施例2に記載した各工程による。要部のみ簡単に説明すると、シリコン単結晶からなる基板20b上に、スパッタ法で下部電極11を形成した。
<判定項目>
図5の各項目(「発生圧力」、「発生圧力判定」、「変位体積」、「変位体積判定」)について説明する。
図5の各項目(「発生圧力」、「発生圧力判定」、「変位体積」、「変位体積判定」)について説明する。
「発生圧力」は、圧電アクチュエータ10が、圧力室52内のインクを押す力を示す。発生圧力が大きいほど、高粘度のインクを飛ばすことができる。
「変位体積」は、圧力室52内にインクによる圧力の負荷がないと仮定したときに減少する圧力室52の体積を示す。
ここで、「発生圧力」および「変位体積」は、圧電アクチュエータ10に20Vの駆動電圧を印加したとき、詳細には、圧電アクチュエータ10の下部電極11と上部電極13との間に20V印加時の値である。
「発生圧力判定」および「変位体積判定」は、インク粘度10cp、吐出体積2plのときに必要な発生圧力および変位体積に基づいて「〇」(適切)および「×」(不適切)を判定した。具体的には、「発生圧力判定」は2MPaよりも大きければ「〇」と判定し、「変位体積判定」は4pl(吐出体積2plの2倍である)よりも大きければ「〇」と判定した。吐出体積2plの2倍の変位体積が必要とした理由は、圧力室52がノズル開口を除いて全て密閉されている訳ではないので、変位体積全てに相当する液体をノズル開口から吐出させることができないことに因る。
図5において、バルク法では、適切な発生圧力を得られるが、変位体積が小さくなってしまう。また、スパッタ法およびゾルゲル法では、適切な変位体積が得られるが、発生圧力が小さくなってしまうため、結果としてインクを吐出できない。スクリーン印刷法であれば、適切な発生圧力と適切な変位体積が得られる。したがって、圧電体12の形成方法はスクリーン印刷が適当である。
[下部電極の形成方法の評価]
下部電極11の形成方法については、真空成膜法(スパッタ法、CVD法、蒸着法)により形成した本発明の実施例と、スクリーン印刷により形成した比較例とで実験を行った。また、各形成方法について、圧電アクチュエータ10の下部電極11表面の粗さRaを各種設定して圧電アクチュエータ10を製造した。
下部電極11の形成方法については、真空成膜法(スパッタ法、CVD法、蒸着法)により形成した本発明の実施例と、スクリーン印刷により形成した比較例とで実験を行った。また、各形成方法について、圧電アクチュエータ10の下部電極11表面の粗さRaを各種設定して圧電アクチュエータ10を製造した。
<製造条件>
下部電極11の形成方法および下部電極11表面の粗さRa以外の製造条件を示す。
・圧電体
材料:PNN−PZT、焼成条件:1000℃、3時間保持、厚み:10μm、
・下部電極
材料:Pt、厚み:1.0μm
・上部電極
材料:Au、厚み:0.3μm
・振動板
材料:ZrO2、厚み:10μm(基板の厚み−圧力室の深さhc)
・ 圧力室
開口面積:300×300μm
<評価方法>
図6の各種の評価項目(「変位量」、「剥離判定」、「耐圧」、「耐圧判定」)について説明する。
下部電極11の形成方法および下部電極11表面の粗さRa以外の製造条件を示す。
・圧電体
材料:PNN−PZT、焼成条件:1000℃、3時間保持、厚み:10μm、
・下部電極
材料:Pt、厚み:1.0μm
・上部電極
材料:Au、厚み:0.3μm
・振動板
材料:ZrO2、厚み:10μm(基板の厚み−圧力室の深さhc)
・ 圧力室
開口面積:300×300μm
<評価方法>
図6の各種の評価項目(「変位量」、「剥離判定」、「耐圧」、「耐圧判定」)について説明する。
「変位量」(初期変位量)は、圧電アクチュエータ10の電極間(下部電極11と上部電極13との間)に、周波数10kHzで電圧15Vの正弦波を入力したとき、振動板(圧力室52の天面板)の中央での振動速度をレーザードップラー計により計測し、その計測値(振動速度)を積分することで算出した。なお、図6の「変位量」は、下部電極11の表面粗さRa=0.1μmのときの値である。
「変位量判定」は、「変位量」が100nm以上であれば「〇」(良)と判定し、100nm未満であれば「×」(不良)と判定した。
「下部電極表面のRa」は、レーザ顕微鏡により、下部電極11の表面形状(粗さ曲線)を測定し、JIS(日本工業規格)のB0601−1994の「表面粗さ−定義及び表示」の規定に基づいて、算術平均粗さRaを算出した。
「剥離判定」は、粘着テープを用いた剥離テストにより、圧電体12と下部電極11との密着力及び下部電極11と基板20との密着力を判定した。具体的には、100億ドット駆動後の100個の圧電アクチュエータ10上に、日東電工製ポリエステルの粘着テープを50mm×50mmの範囲において直接貼り付けて引き剥がしたときに、基板20上に剥がされないで残った圧電アクチュエータ10の数を計数した。ここで、圧電体12と下部電極11との間の剥がれがなく、且つ、下部電極11と基板20との間の剥がれがなかった場合、密着力が良好な圧電アクチュエータ10として計数される。このような密着力が良好な圧電アクチュエータ10の残数が95個よりも大きければ「〇」(良)と判定し、95個以下であれば「×」(不良)と判定した。
「耐圧」は、圧電アクチュエータ10の電極間(下部電極11と上部電極13との間)に直流電圧を印加し、電界強度を徐々に強めていって絶縁破壊を発生させ、絶縁破壊しない最大の電界強度を求めた。
「耐圧判定」は、「耐圧」が3.5kV/mm以上であれば「〇」(良)と判定し、3.5kV/mm未満であれば「×」(不良)と判定した。本例の寸法の圧力室および圧電体において必要な電界強度の極限値として「3.5kV/mm」と比較した。
なお、比較例(スクリーン印刷法)において、圧電アクチュエータ10の下部電極11にガラス成分を含有させないと、一般に、基板20と下部電極11との間で焼成中に剥離が起き、圧電アクチュエータ10を形成できない。したがって、図6中の比較例(スクリーン印刷)のうちで「ガラス成分なし」については、圧電アクチュエータ10の製造および計測は行っていない。
<総合判定>
図6において、下部電極11を真空成膜法(スパッタ法、CVD法、蒸着法)で形成すれば、機械的剥離を防止して耐久性を確保しつつ、適切な変位量(100nm)を得られる。ここで、下部電極11の表面粗さRaは、0.01μm≦Ra≦0.1μmとすることにより、下部電極11と圧電体12との間の密着性を確保して機械的剥離を防止するとともに、適度の耐圧を保ち絶縁破壊を防止できる。
図6において、下部電極11を真空成膜法(スパッタ法、CVD法、蒸着法)で形成すれば、機械的剥離を防止して耐久性を確保しつつ、適切な変位量(100nm)を得られる。ここで、下部電極11の表面粗さRaは、0.01μm≦Ra≦0.1μmとすることにより、下部電極11と圧電体12との間の密着性を確保して機械的剥離を防止するとともに、適度の耐圧を保ち絶縁破壊を防止できる。
[液体吐出ヘッド]
図7(A)は、液体吐出ヘッド50(以下単に「ヘッド」と称する)の全体構成を示す平面透視図である。
図7(A)は、液体吐出ヘッド50(以下単に「ヘッド」と称する)の全体構成を示す平面透視図である。
図7(A)に一例として示すヘッド50は、いわゆるフルラインヘッドであり、被吐出媒体86の搬送方向(図7(A)中に矢印Sで示す副走査方向)と直交する方向(図中に矢印Mで示す主走査方向)において、被吐出媒体86の幅Wmに対応する長さにわたり、被吐出媒体86に向けてインクを打滴する多数のノズル51(液体吐出口)を2次元的に配列させた構造を有している。
ヘッド50は、液体を吐出するノズル51、ノズル51に連通する圧力室52、圧力室52へ液体を供給するための液体供給口53などを含んでなる複数の液体吐出素子54が、主走査方向Mおよび主走査方向Mに対して所定の鋭角θ(0度<θ<90度)をなす斜め方向の2方向に沿って配列されている。なお、図7(A)では、図示の便宜上、一部の液体吐出素子54のみ描いている。
ノズル51は、具体的には、主走査方向Mに対して所定の鋭角θをなす斜め方向において、一定のピッチdで配列されており、これにより、主走査方向Mに沿った一直線上にd×cosθの間隔で配列されたものと等価に取り扱うことができる。
図7(A)のB−B線に沿った垂直断面を、図7(B)に示す。
図7(B)において、ヘッド50は、液体を吐出するノズル51と、ノズル51に連通し液体が充填される圧力室52と、圧力室52へ液体を供給するための液体供給口53と、液体供給口53を介して圧力室52に連通する共通流路55と、圧力室52内の圧力を変化させる図1の圧電アクチュエータ10を含んで構成される。
なお、図7(B)には、図示の便宜上、ひとつの液体吐出素子54のみ描かれているが、ヘッド50は、実際には、図7(A)に示したように2次元配列された複数の液体吐出素子54によって構成されている。ひとつの液体吐出素子54は、具体的には、ノズル51、圧力室52、液体供給口53、および、圧電素子10を、それぞれひとつずつ有する。すなわち、ヘッド50は、実際には、複数のノズル51、複数の圧力室52、複数の液体供給口53、および、複数の圧電素子10を備えている。
ヘッド50は、ノズル51が形成されているノズル板501を、圧力室52などが形成されている圧力室板502に接合して、構成されている。すなわち、ノズル板501の一方の面は、図7(A)に示すようにノズル51が2次元配列されたノズル面501aとなっており、ノズル板501の他方の面は、圧力室板502に接合された接合面501bとなっている。
圧力室板502には、圧力室52と、液体供給口53と、共通流路55が形成されている。
圧力室板502のノズル板501との接合面501bとは反対側の面には振動板56が接合されており、圧力室52の上面板を構成している。振動板56上には、圧電アクチュエータ10が形成されている。
本例では、圧力室板502および振動板56によって、図1の基板20が構成されている。
[画像形成装置]
図8は、図7の液体吐出ヘッド50を備えた画像形成装置80の全体構成の概略を示すブロック図である。
図8は、図7の液体吐出ヘッド50を備えた画像形成装置80の全体構成の概略を示すブロック図である。
図8において、画像形成装置80は、主として、液体吐出ヘッド50、通信インターフェース81、システムコントローラ82、メモリ83a、83b、搬送用モータ84、搬送ドライバ840、プリント制御部85、給液部86、給液制御部860、および、ヘッドドライバ87を含んで構成されている。
本画像形成装置80は、K(黒)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)の各色毎に合計4つの液体吐出ヘッド50を備える。
通信インターフェース81は、ホストコンピュータ89から送信される画像データを受信する画像データ入力手段である。通信インターフェース81には、有線又は無線のインターフェースを適用することができる。この通信インターフェース81によって画像形成装置80に取り込まれた画像データは、この画像データ記憶用の第1のメモリ83aに一旦記憶される。
システムコントローラ82は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従って画像形成装置80の全体を制御する主制御手段である。すなわち、システムコントローラ82は、通信インターフェース81、搬送ドライバ840、プリント制御部85等の各部を制御する。
搬送用モータ84は、紙などの被吐出媒体を搬送するためのローラやベルト等に動力を与える。この搬送用モータ84によって、被吐出媒体と液体吐出ヘッド50とが相対的に移動される。
搬送ドライバ840は、システムコントローラ82からの指示に従って搬送用モータ84を駆動する回路である。
給液部86は、インクを貯蔵するインク貯蔵手段としてのインクタンク(図示を省略)から液体吐出ヘッド50までインクを流動させる管路及びポンプなどによって構成されている。
給液制御部86は、給液部86を用いて、液体吐出ヘッド50に対してインクを供給する制御を行うものである。
プリント制御部85は、画像形成装置80に入力される画像データに基づいて、液体吐出ヘッド50が被吐出媒体に向けて吐出(打滴)を行って被吐出媒体上にドットを形成するために必要なデータ(ドットデータ)を生成する。すなわち、プリント制御部85は、システムコントローラ82の制御に従い、第1のメモリ83a内の画像データから打滴用のドットデータを生成するための各種の加工、補正などの画像処理を行う画像処理手段として機能し、生成したドットデータをヘッドドライバ87に供給する。
プリント制御部85には第2のメモリ83bが付随しており、プリント制御部85における画像処理時にドットデータ等が第2のメモリ83bに一時的に格納される。
なお、図8において第2のメモリ83bはプリント制御部85に付随する態様で示されているが、第1のメモリ83bと兼用することも可能である。また、プリント制御部85とシステムコントローラ82とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ87は、プリント制御部85から与えられるドットデータ(実際には第2のメモリ83bに記憶されたドットデータである)に基づき、液体吐出ヘッド50の圧電アクチュエータ10に対して吐出用駆動信号を出力する。このヘッドドライバ87から出力された吐出用駆動信号が液体吐出ヘッド50の圧電アクチュエータ10に与えられることによって、液体吐出ヘッド50のノズル51から被吐出媒体に向けて液体(液滴)が吐出される。
本発明は、本明細書において説明した例や図面に図示された例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の設計変更や改良を行ってよいのはもちろんである。
10…圧電アクチュエータ、11…下部電極、12…圧電体(圧電膜)、13…上部電極、20、20a、20b、20c…基板、21…拡散防止膜、50…液体吐出ヘッド、51…ノズル、52…圧力室、53…液体供給口、55…共通液室、110…画像形成装置(液体吐出装置)
Claims (4)
- 所定の基板上に、導電性材料からなる下部電極を形成し、該下部電極上に圧電材料からなる圧電体を形成し、該圧電体上に導電性材料からなる上部電極を形成する圧電アクチュエータの製造方法において、
前記下部電極を真空成膜法で形成し、且つ、前記圧電体をスクリーン印刷で形成することを特徴とする圧電アクチュエータの製造方法。 - 前記真空成膜法は、スパッタ法、CVD法、蒸着法の何れかであることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータの製造方法。
- 前記下部電極の表面の算術平均粗さRaは、0.01μm≦Ra≦0.1μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の圧電アクチュエータの製造方法。
- 請求項1乃至3の何れか1項に記載の圧電アクチュエータの製造方法によって製造された圧電アクチュエータを搭載したことを特徴とする液体吐出ヘッド。
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