JP2008234997A - 接続構造体,配線板接続体,配線板モジュールおよび電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】薄型化,小型化に対応して、電気的接続の信頼性の高い接続構造体等を提供する。
【解決手段】接続構造体30は、第1コネクタ端子10と第2コネクタ端子20とを交互に筐体31内に組み込んで構成されている。第1コネクタ端子10の基部11の下端部と、PCB40との間には、筐体31を挟んでバネ部材14が設けられている。第2コネクタ端子20の下腕部22の先端部と、PCB40との間には、筐体31を挟んでバネ部材24が設けられている。この構造によって、ロックレバー33から当接部16,26を介して押圧力が電気接点部15,25に作用したときに、バネ部材14,24の付勢力によって下腕部12,22のたわみによる接触不良の発生が抑制され、FPC50に作用する曲げモーメントがバランスする。
【選択図】図1

Description

本発明は、配線同士を接続するための接続構造体,配線板接続体,配線板モジュールおよび電子機器に関する。
従来より、特に携帯電話等の小型軽量電気機器には、フィルム状配線体、いわゆるフレキシブルプリント配線板が配置されることが多い。フレキシブルプリント配線板は、携帯電話などの開閉機構や回転機構を有する機器中の電気的接続を行うために、極めて便利なものであることから、近年使用頻度が高まっている。フレキシブルプリント配線板は、可撓性に富む反面、剛体構造のリジッド配線板とは異なり、コネクタの挿入口に挿入する際の挿入力を大きくすることは困難である。そこで、フレキシブルプリント配線板を他の配線板に接続する接続構造体(コネクタ)として、無挿入力コネクタ(ZIF:Zero Interpose Force)が汎用されている(特許文献1,2参照)。
図5は、一般的なZIF構造のZIFコネクタに配置されるコネクタ端子の側面図である。同図に示すように、ZIFコネクタには、母基板である硬質プリント配線板(以下、PCBと略称する)130のリジッド基板131上に設置されたコネクタ端子110が設けられており、コネクタ端子110にフレキシブルプリント配線板(以下、FPCと略称する)140が挿入される。FPC140が挿入されて、コネクタ端子110の基部111に当接すると、上腕部113に設けられたロックレバー116およびカム状の当接部17を時計回りに回転させて、FPC140上の配線(図示せず)と下腕部112に設けられた電気接点部115とを接触状態に保つように、フレキシブル基板141の補強板144を押圧する。コネクタ端子110は、下腕部112の先端に設けられた半田等の連結部119で、PCB130の配線132に電気的に接続されている。これにより、FPC140上の配線とPCB130上の配線132とがコネクタ端子110を介して電気的に接続される。コネクタ端子110は、図示されていないが、ZIFコネクタの筐体に挿入されている。
また、ZIFコネクタには、図4に示すコネクタ端子110とは異なる構造を有する別のコネクタ端子が配置されている。別のコネクタ端子は、コネクタ端子110の基部111に相当する部位に連結部を有しており、PCB130に設けられた、配線132とは反対側から延びる配線に接続されている。また、別のコネクタ端子の電気接点部は、コネクタ端子110の電気接点部115とは逆に、FPC140に対して当接部117よりも前方に設けられている。そして、図4に示すコネクタ端子と、別のコネクタ端子とを交互に配置することにより、ロックレバー116の押圧力によってFPC140に加わる曲げモーメントをコネクタ端子110とは逆向きにして、FPC140に対する保持力を確保しようとしている。
特許文献1,2には、コネクタ端子の各種構造が開示されている。
特公平6−65090号公報 特公平7−24230号公報
しかるに、最近のように、携帯電話等の各種電気機器類の小型化の進展に伴い、ZIFコネクタの薄型化,小型化が求められると、上記コネクタ端子110における電気的な接続の信頼性を維持することが困難となってきている。その原因を本発明者達が追究してみると、以下の要因が浮かび上がってきた。
図6は、コネクタ端子110の各部に加わる力を解析して示す模式図である。同図に示すように、上腕部113から当接部117を介して押圧力がFPC140に印加されると、挿入口の先端で基部111によって固く保持されているFPCの先端部を支点として、時計回りの曲げモーメントがFPC140に加わる。このとき、下腕部112から電気接点部115を介して、その曲げモーメントに抗する力が作用する。これによって、電気接点部115とFPC140の配線との接触状態が保持される。
ところが、ZIFコネクタの薄型化,小型化に伴い、コネクタ端子110の各部(上腕部113や下腕部112の厚みや幅寸法を低減すると、上腕部113のたわみが大きくなって、押圧力が小さくなる。一方、下腕部112のたわみが大きくなることで、電気接点部115に加わる曲げモーメントに抗する力も弱くなる。その結果、コネクタ端子110の電気接点部115における接触不良を生じる確率が増大しているものと考えられる。
同様に、上記別のコネクタ端子においても、ZIFコネクタの薄型化,小型化に伴い、上腕部と下腕部のたわみが大きくなることで、FPC140に加えられるコネクタ端子110とは逆向きのモーメントが低減して、電気接点部における接触不良の生じる確率が増大しているものと考えられる。
上述のような不具合は、フレキシブルプリント配線板とリジッドプリント配線板との接続だけでなく、フレキシブルプリント配線板同士の接続においても生じており、かつ、各種フレキシブル配線板についても生じうる。
本発明の目的は、薄型化,小型化が可能で、かつ、接続の信頼性を維持することが可能な接続構造体およびこれを利用した配線板接続体等を提供することにある。
本発明の接続構造体は、第1および第2のコネクタ端子を備えており、第1および第2コネクタ端子は、母基板上に設置された基部と、基部の上部および下部からそれぞれ同じ方向に延びる上腕部および下腕部を有する構造を前提としている。そして、上腕部に被接続配線板を押圧するための当接部を設け、下腕部に被接続配線板との電気接点部を設けるとともに、電気接点部を挟んで前記連結部に対向する部位に、電気接点部を上方に付勢するバネ部材を設けたものである。
これにより、コネクタの小型化・薄型化に伴い、上腕部や下腕部のたわみが寸法の微細化によって大きくなっても、バネ部材によって電気接点部が押圧力に抗する方向に付勢されるので、電気接点部における被接続配線板の導体との接触状態の悪化を抑制することができる。
第1コネクタ端子において、当接部が被接続配線板に対して電気接点部よりも後方に設けられ、母基板の導体との連結部が下腕部の先端に設けられている場合には、バネ部材を基部と母基板との間に介在させることにより、電気接点部に対して効果的に付勢力を作用させることができる。
第2コネクタ端子においては、当接部が被接続配線板に対して電気接点部よりも前方に設けられ、連結部が基部に設けられている場合には、バネ部材を下腕部と母基板との間に介在させることにより、電気接点部に対して効果的に付勢力を作用させることができる。
このように、押圧力によって生じる被接続配線板へのモーメントの向きが逆である第1および第2コネクタ端子が設けられていることにより、被接続配線板に作用する曲げモーメントがバランスして、電気接点部における接触状態が均一化される。
そして、コネクタ端子がLIGAプロセスを利用して形成されていることより、打ち抜き法で形成された従来のコネクタ端子よりも高いヤング率,弾性限界,アスペクト比や、小さな加工限界幅、比抵抗を利用して、電気的接続の信頼性をより高めることができる。
本発明の配線接続体は、2種類の配線が形成された母基板と、2種類の配線が形成された被接続配線板と、これらを電気接続する接続構造体とを備えたもので、接続構造体において、一方の配線同士を接続するための接続部には、上記第1コネクタ端子を用い、他方の配線同士を接続するための接続部には、上記第2コネクタ端子を用いる。
これにより、配線接続体が組み込まれる機器の小型化・薄型化に適した、電気的接続の信頼性の高い配線接続体を提供することができる。
本発明の配線板モジュールは、母基板および被接続配線板の少なくとも一方に、電子部品を実装したものであり、本発明の電子機器はこの配線板モジュールを備えている。これらにおいても、小型化・薄型化に適した、電気的接続の信頼性の高い配線板モジュールや電子機器を提供することができる。
本発明の接続構造体,配線板接続体,配線板モジュールまたは電子機器によると、小型化・薄型化に対応して、電気的信頼性を良好に維持することができる。
−コネクタ端子,接続構造体および配線接続体の構造−
図1(a),(b)は、本実施の形態に係る2つのタイプのコネクタ端子の構造を示す断面図である。図1(a)に示すように、第1コネクタ端子10は、母基板である硬質プリント配線板(以下、PCBと略称する)40の上に設置されており、硬質プリント配線板40と、被接続配線板であるフレキシブルプリント配線板(以下、FPCと略称する)50との電気接続を行うものである。図1(a)に示す断面において、PCB40は、リジッド基板41と、リジッド基板41上に形成された第1配線42aを有している。FPC50は、フレキシブル基板51と、フレキシブル基板51の上面(図中下方)に設けられた第1配線52aと、フレキシブル基板51の背面側に設けられた補強板54とを有している。
第1コネクタ端子10は、基部11と、基部11の上部および下部からそれぞれ同じ方向に延びる上腕部13および下腕部12とを有していて、FPC50が挿入される,コ字状の挿入口18が構成されている。第1コネクタ端子10の下腕部12の先端には、PCB40の第1配線42aに第1コネクタ端子10を連結する連結部19が設けられ、下腕部12の中間的部位には、FPC50上の第1配線52aに接触する電気接点部15が設けられている。一方、上腕部13の先端には、FPC50の背面側と当接する楕円形状のカムからなる当接部16と、当接部16を回転させてFPC50を押圧する押圧手段であるロックレバー33とが付設されている。
また、第1コネクタ端子10の基部11の下端部と、PCB40との間、つまり、電気接点部15を挟んで連結部19に対向する部位には、筐体31を挟んでバネ部材14が設けられている。バネ部材14は、基部11を上方に付勢することにより、電気接点部15を、FPC50に加えられる押圧力に抗する方向(上方)に付勢するものである。すなわち、FPC50が第1コネクタ端子10の挿入口18に挿入されて、基部11にFPC50の先端が当接すると、図1(a)に示すように、ロックレバー33が時計回りに回動されて、当接部16を介して、FPC50に押圧力が印加される。これにより、電気接点部15に下向きの力が作用して下腕部12にたわみが生じるが、本実施の形態では、バネ部材14により、電気接点部15が押圧力に抗する方向に付勢されるので、下腕部12のたわみに起因する,電気接点部15とFPC50の第1配線52aとの接触状態の悪化が抑制されるのである。
一方、図1(b)に示すように、第2コネクタ端子20も、母基板である硬質プリント配線板40の上に設置されており、硬質プリント配線板40と、被接続配線板であるFPC50との電気接続を行うものである。図1(b)に示す断面においては、PCB40は、リジッド基板41上に形成された第2配線42bを有しており、FPC50は、フレキシブル基板51の上面(図中下方)に設けられた第2配線52bを有している。
第2コネクタ端子20は、基部21と、基部21の上部および下部からそれぞれ同じ方向に延びる上腕部23および下腕部22とを有していて、FPC50が挿入される,コ字状の挿入口28が構成されている。第2コネクタ端子20の下腕部22の先端には、PCB40の第2配線42bに第2コネクタ端子20を連結する連結部29が設けられ、下腕部22の先端には、FPC50上の第2配線52bに接触する電気接点部25が設けられている。一方、上腕部23の先端には、FPC50の背面側と当接する楕円形状のカムからなる当接部26と、当接部26を回転させてFPC50を押圧する押圧手段であるロックレバー33とが付設されている。
また、第2コネクタ端子20の下腕部22の先端部と、PCB40との間、つまり、電気接点部25を挟んで連結部29に対向する部位には、筐体31を挟んでバネ部材24が設けられている。バネ部材24は、基部21を上方に付勢することにより、電気接点部25を、FPC50に加えられる押圧力に抗する方向(上方)に付勢するものである。すなわち、FPC50が第2コネクタ端子20の挿入口28に挿入されて、基部21にFPC50の先端が当接すると、図1(b)に示すように、ロックレバー33が時計回りに回動されて、当接部26を介して、FPC50に押圧力が印加される。これにより、電気接点部25に下向きの力が作用して下腕部22にたわみが生じるが、本実施の形態では、バネ部材24により、電気接点部25が押圧力に抗する方向に付勢されるので、下腕部22のたわみに起因する,電気接点部25とFPC50の第2配線52bとの接触状態の悪化が抑制されるのである。
そして、上記第1コネクタ端子10と第2コネクタ端子20とは、交互に共通の筐体31内に嵌合して装着され、これにより、本実施の形態の接続構造体30が構成されている。 リジッド基板41としては、ガラスエポキシ板に限らず、紙フェノール板,紙エポキシ板,フッ素樹脂板,アルミナ板等が用いられる。配線52a,52bの材料としては、銅合金を用いるのが一般的であるが、これに限定されるものではない。フレキシブル基板51としては、ポリイミド板に限らず、ポリエステル板(低温使用),ガラスエポキシ板(薄板)等が用いられる。配線52a,52bの材料としては、銅合金を用いるのが一般的であるが、これに限定されるものではない。コネクタ端子10,20の材料については後述する。
ここで、本実施の形態の各コネクタ端子10,20の各部の寸法および材質について説明する。コネクタ端子10,20の基部11,21の端面から下腕部12,22の先端までの寸法は、1.5〜2mm程度である。上腕部13,23の長さは約1mmである。また、基部11,21の高さ寸法は、0.6〜0.8mm程度である。さらに、コネクタ端子10,20の上腕部13,23や下腕部12,22の最小幅は、50μm程度である。ロックレバー33,27の最大部の幅は、20mm程度であり、最小部の幅は3mm程度である。カムからなる当接部16,26の最大部の高さは、0.5mm程度であり、最小部の高さは0.2mm程度である。また、コネクタ端子10,20の厚みは、0.1mm程度であり、配線のピッチは0.2mm以下に対応可能である。このような微細寸法のコネクタ端子10,20は、電鋳の一種であるLIGAプロセスによって形成可能である。
図4は、打ち抜き法による従来のコネクタ端子と、本実施の形態におけるLIGAプロセスによるコネクタ端子の材質,加工限界幅等を表にして示す図である。本実施の形態におけるコネクタ端子10,20の各部の材質は、Mn含有率が0.2〜0.3%程度のNi−Mn合金であり、打ち抜き法による従来のコネクタ端子の材質は、リン青銅である。図5を参照すると、本実施の形態のコネクタ端子10,20の各部の寸法および機能が、打ち抜き法による従来のコネクタ端子よりも優れていることがわかる。たとえば、LIGAプロセスによるコネクタ端子(Ni−Mn合金)は、打ち抜き法によるコネクタ端子(リン青銅)に比べて、加工限界幅が1/3以下であり、ヤング率が2倍程度であり、弾性限界も2倍近くである。よって、ロックレバー33,27によって上腕部13,23や下腕部12,22が押圧力を受けたときのたわみもより小さくなり、塑性変形も生じにくい。また、バネ部材14,24の弾性も高く保持できるので、電気接点部15,25の接触状態を良好に保持するために好都合である。さらに、Ni−Mn合金の比抵抗も、リン青銅よりやや低く、電気的特性も良好である。
図2(a),(b)は、順に、本実施の形態のPCBの平面図、および接続構造体30とFPC50との関係を示す平面図である。ただし、FPC50上の配線はフレキシブル基板51の下方に位置するが、図2(b)では、理解を容易にするために、補強板の下面から透明なフレキシブル基板51を透視した状態を表している。
図2(a),(b)に示すように、リジッド基板41上の第1配線42aと第2配線42bとは、先端のパッド部が千鳥状に配置されるように、互いに相手の配線間の中間に位置するように配置されている。そして、筐体31に第1コネクタ端子10と第2コネクタ端子20とが交互に挿入されて、第1コネクタ端子10の連結部19は、PCB40の第1配線52aに、第2コネクタ端子20の連結部29は、PCB40の第2配線42bにそれぞれ連結される。
また、FPC50においても、第1配線52aと第2配線52bとが交互に配置されている。第1配線52aは、第2配線52bよりも前方に延びており、第1配線52aおよび第2配線52bの各先端のパッド部の位置は、図1(a),(b)に示す第1コネクタ端子10の電気接点部15と、第2コネクタ端子20の電気接点部25との位置にそれぞれ対応している。
筐体31に交互に配置された第1コネクタ端子10および第2コネクタ端子20により、本実施の形態の接続構造体が構成されている。そして、この接続構造体において、第1コネクタ端子10によって、非接続配線であるFPC50の第1配線52aと、母基板であるPCB40の第1配線42aとが電気接続され、第2コネクタ端子20によって、非接続配線であるFPC50の第2配線52bと、母基板であるPCB40の第2配線42bとが電気接続されている。
本実施の形態の接続構造体30によると、交互に配置された第1コネクタ端子10および第2コネクタ端子20を有しているので、図1(a)に示すように、FPC50が第1コネクタ端子10の挿入口18に挿入されて、ロックレバー33の押圧力がFPC50に押圧力が印加されると、FPC50の先端部(基部11との当接部)を支点として、FPC50に時計回りの曲げモーメントが作用する。一方、図1(b)に示すように、FPC50が第2コネクタ端子20の挿入口28に挿入されて、ロックレバー33が時計回りに回動されて、FPC50に押圧力が印加されると、電気接点部25を支点として、FPC50に反時計回りの曲げモーメントが作用する。したがって、第1コネクタ端子10によってFPC50に作用する曲げモーメントと、第2コネクタ端子20によってFPC50に作用する曲げモーメントとがバランスして、電気接点部15,25の接触状態が共に良好に保持されることになる。また、電気接点部15,25は、平面視においていわゆる千鳥配置されており、このような配置により、位置精度を比較的ラフにしても接触状態を良好に保持しうる利点もある。
そして、本実施の形態の配線板接続体は、母基板としてのPCB40と、被接続配線体としてのFPC50とを上述の接続構造体30で接続して構成されているので、各配線板上に電子部品を搭載して、小型化・薄型化に応じて電気的接続の信頼性の高いモジュールを構成するための配線接続体を提供することができる。
−配線板モジュールおよび電子機器の構造ー
図3は、携帯電話機として機能する電子機器に内蔵される各種配線板モジュールと、配線板モジュールの接続関係を示す斜視図である。
本実施の形態の電子機器に内蔵される配線板モジュールは、LED90を搭載した携帯電話機の画面を表示するメインディスプレイ61と、電子機器内の主要な制御を受け持つ第1サブPCB62およびメインPCB63と、携帯電話機の副次的な情報を表示するサブディスプレイ64と、第2サブPCB65と、インカメラ91を制御するためのインカメラ制御用PCB66と、付属回路用PCB67とを、FPCで接続した一体化モジュールである。上記第1サブPCB62およびメインPCB63には、内蔵メモリ,ベースバンドLSI,電源制御IC,音源IC,RF受信LSI,RF送信LSI,パワーアンプ,スイッチIC等が振り分けられて配置されている。
また、一体化モジュールには含まれていないが、アウトカメラ93およびアウトカメラ93を制御するための制御回路94も、電子機器内に配置されている。
第1サブPCB62とメインPCB63とは、極細同軸線83またはFPCにより接続されており、極細同軸線83と第1サブPCB62との接続部には極細同軸線用コネクタ73が設けられている。極細同軸線コネクタ73は、極細同軸線83とメインPCB63との接続部において分解して示すように、グランドバーや極細同軸線の中心導体を固定する絶縁体枠を含む極細同軸線ハーネス77aと、基板側の同軸線接続部77bとによって構成されている。
また、メインディスプレイ61と、第1サブPCB62とは、2つのFPC81a、81bによって電気接続されている。2つのFPC81a,81bは、メインディスプレイ61においては、液晶パネル側とLED90側とに分けられるが、第1サブPCB62上では、共通のコネクタ71に接続されている。コネクタ71には、本実施の形態の構造を有するZIFコネクタが採用されている。
また、第1サブPCB62とサブディスプレイ64とは、FPC82により、本実施の形態の構造を有するZIFコネクタ72を介し接続されている。第1サブPCB62とインカメラ制御用PCB66とは、FPC84により、本実施の形態の構成を有するZIFコネクタ74を介して接続されている。第1サブPCB62と付属回路用PCB67とは、FPC85により、本実施の形態の構成を有するZIFコネクタ75,76を介して接続されている。メインPCB63とアンテナ65とは、FPC86により、本実施の形態の構成を有するZIFコネクタ78を介して接続されている。
各PCBのリジッド基板としては、ガラスエポキシ板に限らず、紙フェノール板,紙エポキシ板,フッ素樹脂板,アルミナ板等が用いられる。配線の材料としては、銅合金を用いるのが一般的であるが、これに限定されるものではない。フレキシブル基板としては、ポリイミド板に限らず、ポリエステル板(低温使用),ガラスエポキシ板(薄板)等が用いられる。
以上のように、本実施の形態のコネクタ端子10,20を有するZIFコネクタを、一体化モジュールである配線板モジュール、ひいては配線板モジュールを含む電子機器に組み込むことにより、電気接続部の信頼性が高く故障の少ないモジュールおよび電子機器を実現することができる。特に、電子機器として携帯電話機に用いることにより、小型化・薄型化に応じて高い信頼性を発揮することができる。
電子機器としては、携帯電話機の他、デジタルカメラ,ビデオカメラ等のカメラ、ポータブルオーディオプレーヤ、ポータブルDVDプレーヤ、ポータブルノートパソコンなどがある。
上記開示された本発明の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明は、携帯電話機の他、デジタルカメラ,ビデオカメラ等のカメラ、ポータブルオーディオプレーヤ、ポータブルDVDプレーヤ、ポータブルノートパソコンなどの電子機器に利用することができる。
(a),(b)は、本実施の形態に係る2つのタイプのコネクタ端子の構造を示す断面図である。 (a),(b)は、順に、本実施の形態のPCBの平面図、および接続構造体とFPC50との関係を示す平面図である。 携帯電話機として機能する電子機器に内蔵される各種配線板モジュールと、配線板モジュールの接続関係を示す斜視図である。 打ち抜き法による従来のコネクタ端子と、実施の形態におけるLIGAプロセスによるコネクタ端子の材質,加工限界幅等を表にして示す図である。 一般的なZIF構造のZIFコネクタに配置されるコネクタ端子の側面図である。 従来のコネクタ端子の各部に加わる力を解析して示す模式図である。
符号の説明
10 第1コネクタ端子
11 基部
12 下腕部
13 上腕部
14 バネ部材
15 電気接点部
16 当接部
18 挿入口
19 連結部
20 第2コネクタ端子
21 基部
22 下腕部
23 上腕部
24 バネ部材
25 電気接点部
26 当接部
28 挿入口
29 連結部
30 接続構造体
31 筐体
33 ロックレバー
40 硬質プリント基板(PCB)
41 リジッド基板
42a 第1配線
42b 第2配線
50 フレキシブルプリント配線板(FPC)
51 フレキシブル基板
52a 第1配線
52b 第2配線
54 補強板

Claims (7)

  1. 母基板上の導体と被接続配線板上の導体との電気接続を行うための第1および第2のコネクタ端子を有する接続構造体であって、
    前記第1および第2コネクタ端子は、
    前記基板上に設置される基部と、
    前記基部の上部および下部からそれぞれ同方向に延びて、前記被接続配線板の挿入口を構成する上腕部および下腕部と、
    前記下腕部に設けられた、前記被接続配線板との電気接点部と、
    前記上腕部に設けられ、前記被接続配線板と当接する当接部と、
    前記当接部を前記被接続配線板に押圧するための押圧手段と、
    前記下腕部または前記基部に設けられ、前記母基板上の導体と導通可能に連結するための連結部と、
    前記電気接点部を挟んで前記連結部に対向する部位に設けられ、前記電気接点部を上方に付勢するバネ部材と、
    を備えている、接続構造体。
  2. 請求項1記載の接続構造体において、
    前記第1コネクタ端子における、
    前記当接部は、前記被接続配線板に対して前記電気接点部よりも後方に設けられ、
    前記連結部は、前記下腕部の先端に設けられ、
    前記バネ部材は、前記基部と母基板との間に介在する、接続構造体。
  3. 請求項1記載の接続構造体において、
    前記第2コネクタ端子における、
    前記当接部は、前記被接続配線板に対して前記電気接点部よりも前方に設けられ、
    前記連結部は、前記基部に設けられ、
    前記バネ部材は、前記下腕部と母基板との間に介在する、接続構造体。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の接続構造体において、
    前記第1および第2コネクタ端子は、LIGAプロセスによって形成されている、接続構造体。
  5. 第1の配線および第2の配線が形成された母基板と、第1の配線および第2の配線が形成された被接続配線板と、前記母基板および被接続配線板とを電気接続する接続構造体とを有する配線板接続体であって、
    前記接続構造体は、
    前記母基板および被接続配線板の各第1の配線同士を接続する第1の接続部と、
    前記母基板および被接続配線板の各第2の配線同士を接続する第2の接続部とを備え、
    前記第1の接続部には請求項2記載の第1コネクタ端子が配置され、
    前記第2の接続部には請求項3記載の第2コネクタ端子が配置されている、配線板接続体。
  6. 請求項5記載の配線板接続体と、
    前記母基板および被接続配線板の少なくとも一方に実装された電子部品と、
    を備えている配線板モジュール。
  7. 請求項6記載の配線板モジュールを備えている電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015103528A (ja) * 2013-11-22 2015-06-04 テクトロニクス・インコーポレイテッドTektronix,Inc. マルチポートzifコネクタ及びマルチポート相互接続システム
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CN113662532A (zh) * 2020-05-13 2021-11-19 晶翔机电股份有限公司 用于感测用户的运动参数的穿戴装置

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