JP2008234714A - 不揮発性半導体記憶装置の書き込み制御方法及びメモリシステム - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置の書き込み制御方法及びメモリシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2008234714A
JP2008234714A JP2007069477A JP2007069477A JP2008234714A JP 2008234714 A JP2008234714 A JP 2008234714A JP 2007069477 A JP2007069477 A JP 2007069477A JP 2007069477 A JP2007069477 A JP 2007069477A JP 2008234714 A JP2008234714 A JP 2008234714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
memory
memory cell
page
written
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007069477A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsukazu Yoshida
哲和 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2007069477A priority Critical patent/JP2008234714A/ja
Publication of JP2008234714A publication Critical patent/JP2008234714A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Read Only Memory (AREA)

Abstract

【課題】高信頼性の不揮発性半導体記憶装置の書き込み制御方法及びメモリシステムを提供すること。
【解決手段】複数ビットのデータに対応した複数の閾値レベルが選択的に設定される電気的に書き換え可能な不揮発性メモリセルを複数含んだメモリセルアレイを具備し、複数のメモリセルに割り当てられたページを単位としてデータの読み出し及び書き込みが可能であり、ページを複数含むブロックを単位としてデータの消去が可能である不揮発性半導体記憶装置に対して、アドレスが連続する2つのページに割り当てられた異なるメモリセルに同一のデータを書き込む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、不揮発性半導体記憶装置の書き込み制御方法、メモリシステムに関する。
小型で大容量の不揮発性半導体記憶装置の需要が急増し、従来のNOR型フラッシュメモリと比較して、NOR型フラッシュメモリと比較し高集積化、大容量化が可能なNAND型フラッシュメモリが注目されている。
ビット単価を下げるために、あるいは記憶容量を増やすために、1つのメモリセルに複数のデータを記憶することが可能な多値NAND型フラッシュメモリが開発されている。この多値NAND型フラッシュメモリを構成する1つのメモリセルに2ビットデータを記憶させる場合、メモリセルのしきい値分布を、4値のデータに対応して4つ設定する。
このように大容量化を実現したNAND型フラッシュメモリを搭載したメモリカード等のメモリデバイスは、デジタルカメラや携帯電話器等のホスト機器に幅広く使用されている。このメモリデバイスに記憶されたデータは、例えばメモリカードの引き抜きやホスト機器の落下、電源の遮断等の理由により、破壊される場合がある。そのため、NAND型フラッシュメモリにおいては、データの信頼性の向上を企図して、そのメモリセルに同一のデータを多重に書き込むことがある。
データの信頼性向上を図るために、同一データを複数のメモリセルに多重に書き込む方法としては、同一のデータを複数のチップにそれぞれ書き込むか、あるいは同一のデータを単一のチップの異なる領域にそれぞれ書き込むかのいずれかの方法によるのが一般的である。
しかしながら、前者の方法は、使用するチップの分だけコストが増えるという問題がある。また、後者の方法は、データを書き込んだ領域の対応表を管理するための管理用テーブルを確保する必要があるほか、書き込み動作及び読み出し動作の制御が複雑になるという問題がある。
後者の例として例えば、特許文献1に記載の発明においては、データに発生した誤りないしデータ破壊を1ビット単位で訂正する機能を有する不揮発性半導体記憶装置において、同一のデータを記憶する第1の記憶手段と第2の記憶手段と、第1の記憶手段と第2の記憶手段に記憶されているデータを予め設定される所定の固有値に基づいて出力データを決定する手段と、を有する構成となっている。しかしながら、同一のデータを書き込んだ記憶手段の対応表を管理するための管理用テーブルを確保する必要があるほか、書き込み動作及び読み出し動作の制御が複雑になるという問題がある。
特開平11−66885号公報
そこで、本発明は、単一チップ内の異なるメモリセルにデータを二重に書き込み、二重書き込みのアドレスを管理する管理用テーブルを不要とすることが可能な不揮発性半導体記憶装置の書き込み制御方法及びメモリシステムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係る書き込み制御方法は、複数ビットのデータに対応した複数の閾値レベルが選択的に設定される電気的に書き換え可能な不揮発性メモリセルを複数含んだメモリセルアレイを具備し、複数の前記メモリセルに割り当てられたページを単位として前記データの読み出し及び書き込みが可能であり、前記ページを複数含むブロックを単位として前記データの消去が可能である不揮発性半導体記憶装置に対して、アドレスが連続する2つのページに割り当てられた異なるメモリセルに同一のデータを書き込むことを特徴とする。
また、本発明の一実施形態に係るメモリシステムは、複数ビットのデータに対応した複数の閾値レベルが選択的に設定される電気的に書き換え可能な不揮発性メモリセルを複数含んだメモリセルアレイを具備し、複数の前記メモリセルに割り当てられたページを単位として前記データの読み出し及び書き込みが可能であり、前記ページを複数含むブロックを単位として前記データの消去が可能である不揮発性半導体記憶装置に対して、アドレスが連続する2つのページに割り当てられた異なるメモリセルに同一のデータを書き込むことを特徴とする。
本発明の一実施形態によれば、単一チップ内の異なるメモリセルにデータを二重に書き込み、二重書き込みのアドレスを管理する管理用テーブルを不要とすることが可能な不揮発性半導体記憶装置の書き込み制御方法及びメモリシステムを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の望ましい不揮発性半導体記憶装置の書き込み制御方法及びメモリシステムの実施形態を詳細に説明する。
但し、書込み制御方法は、コントローラにより行われ、当該コントローラは、NAND型フッシュメモリ(不揮発性半導体記憶装置)と合わせてメモリシステムを構成するので、本明細書においては、メモリシステムの実施形態を説明する。なお、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るメモリシステムを構成する、ホスト機器20とメモリカード1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、メモリカード1は、NAND型フラッシュメモリ3及びコントローラ4を有している。コントローラ4は、CPU(Central Processing Unit)8やROM(Read−Only Memory)9などの機能ブロックを含んでいる。
ホスト機器20は、接続されるメモリカードにアクセスするためのハードウェア及びソフトウェア(システム)を備えている。
このホスト機器20は、メモリカード1内のコントローラ4を介してNAND型フラッシュメモリ3を制御する。
メモリカード1は、ホスト機器20に接続されたとき、ホスト機器20から電源供給を受けて動作し、ホスト機器20からのアクセスに応じた処理を行う。
コントローラ4は、前述したCPU8及びROM9の他に、メモリインタフェイス(I/F)部5、ホストインタフェイス(I/F)部6、バッファ7、及びRAM(Random Access Memory)10を搭載している。
メモリインタフェイス部5は、エラー訂正コードを発生するエラー訂正コードユニット(ECC)11を有し、コントローラ4とNAND型フラッシュメモリ3との間のインタフェイス処理を行う。ホストインタフェイス部6は、コントローラ4とホスト機器20との間のインタフェイス処理を行う。
バッファ7は、ホスト機器20から送られてくるデータをNAND型フラッシュメモリ3へ書き込む際、一定量のデータ(例えば、1ページ分)を一時的に記憶したり、NAND型フラッシュメモリ3から読み出されたデータをホスト機器20へ送り出す際、一定量のデータを一時的に記憶したりする。
CPU8は、メモリカード1全体の動作を制御する。
このCPU8は、例えば、メモリカード1が電源供給を受けた際、ROM9の中に格納されているファームウェア(制御プログラム)をRAM10上にロードして所定の処理を実行する。これにより、CPU8は、各種のテーブルをRAM10上に作成したり、ホスト機器20から書込コマンド、読出コマンド、消去コマンドを受けてNAND型フラッシュメモリ3上の該当領域にアクセスしたり、バッファ7を通じたデータ転送処理を制御したりする。
ROM9は、CPU8により使用される制御プログラムなどを格納するメモリである。RAM10は、CPU8の作業エリアとして使用され、ホスト機器20から受信したアドレス(論理ページ)とNAND型フラッシュメモリ3内の物理的な位置(物理ページ)との対応を管理し、次に使用されるべきページの物理的な位置をポイントするための管理テーブルをはじめとする各種のテーブルを記憶する揮発性メモリである。
NAND型フラッシュメモリ3は、1つのメモリセルに多値データ、例えば4値(2ビット)のデータを記憶する多値メモリである。NAND型フラッシュメモリ3は、1チップ内のメモリセルに対して、選択的に、異なるしきい値電圧(Vt)分布を設定することを特徴とする。
図2を参照する。図2は、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置であるNAND型フラッシュメモリ3の概略構成を示すブロック図であり、例えば4値(2ビット)を記憶するNANDフラッシュメモリの構成を示している。図2に示すように、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ3は、メモリセルアレイ101、ワード線制御回路102、カラムデコーダ103、ビット線制御回路104、主制御回路105、データ入出力バッファ106及びインタフェイス回路107を有している。
メモリセルアレイ101は、複数のビット線と複数のワード線と共通ソース線を含み、例えばEEPROMセルからなる電気的にデータを書き換え可能なメモリセルがマトリクス状に配置されている。このメモリセルアレイ101には、ワード線制御回路102、ビット制御回路104及び主制御回路105が接続されている。
ワード線制御回路102は、メモリセルアレイ101のワード線及び選択ゲート配線SGD、SGSに接続される。ワード線制御回路102は、主制御回路105から与えられた制御信号に基づいて、メモリセルのトランジスタの制御ゲート電極及び選択トランジスタのゲート電極の電位を制御する。
カラムデコーダ103は、図示しない複数のセンスアンプ回路を有し、メモリセルアレイ101のビット線にビット線制御回路104を介して接続され、ビット線にデータを与え、且つビット線の電位を検出してデータキャシュで保持する。
インタフェイス回路107は、外部機器とデータ及び制御信号の送受信を行う。インタフェイス回路107は、外部機器により生成されたデータ及び制御信号を受けて所定の処理をして主制御回路105、データ入出力バッファ106に与える。
主制御回路105は、ワード線制御回路102、カラムデコーダ103、ビット線制御回路104、データ入出力バッファ106及びインタフェイス回路107に接続される。主制御回路105は、外部(コントローラ4)からインタフェイス回路107を介して与えられる制御信号に基づいて、NAND型フラッシュメモリ3全体の動作、具体的には、ワード線制御回路102、カラムデコーダ103、ビット線制御回路104、及びデータ入出力バッファ106の各部を制御する。
すなわち、主制御回路105は、外部(コントローラ4)からインタフェイス回路107を介して入力される制御信号に基づいて、ワード線制御回路102及びカラムデコーダ103にメモリセルアレイ101のメモリセルに対するアクセス情報を与える。
メモリセルからデータを読み出す場合は、ワード線制御回路102は、主制御回路105によって与えられた制御信号に基づいてワード線及び選択ゲート線に所定の電圧を印加する。また、カラムデコーダ103は、主制御回路105によって与えられた制御信号に基づいてビット線制御回路104を制御し、メモリセルからデータを読み出す。ビット線制御回路は、読み出したデータをデータ入出力バッファ106及びインタフェイス回路107を介して外部機器に与える。
また、メモリセルにデータを書き込む場合は、ワード線制御回路102は、主制御回路105によって与えられた制御信号に基づいてワード線及び選択ゲート線に所定の電圧を印加する。また、カラムデコーダ103は、主制御回路105によって与えられた制御信号に基づいてビット線制御回路104を制御し、カラムデコーダ103によって選択されたデータ記憶回路にデータを入力する。
このように、ワード線制御回路102、カラムデコーダ103、ビット線制御回路104、主制御回路105は書き込み回路、及び読み出し回路を構成している。
次に図3を参照する。図3に示すように、メモリセルアレイ101は、m+1個のブロックBLOCK0〜BLOCKmを含む。ブロックは、メモリセルの消去の最小単位として使用される。ブロックBLOCKは、1個あたり、例えば、4256個のNAND型メモリユニットを含む。ブロックBLOCK0〜BLOCKmは、それぞれ同じ構成となっている。
図4を参照する。図4は、本発明の実施形態のメモリセルアレイ101の1つのブロックBLOCKi内の構成を示した回路図である。
図4に示すBLOCKiは、偶数ビット線と奇数ビット線とそれぞれ2×(k+1)個のNANDセルユニットe0〜okで構成される。また、各NANDセルユニットは、32個のメモリセルMC0〜MC31がソース/ドレイン領域を共通にする形で直列に接続されて構成され、その一端はドレイン側選択ゲート線SGD_iに接続された選択ゲートトランジスタSG2を介してビット線BL(BLe_0、BLo_0、・・・、BLe_k〜BLo_k)に、他端はソース側選択ゲート線SGS_iに接続された選択ゲートトランジスタSG1を介して共通ソース線CELSRCに接続されている。このような構成により、ビット線BLから、ドレイン側選択ゲートトランジスタSG2、メモリセルMC31、・・・、メモリセルMC0、ソース側選択ゲートトランジスタSG1を通り、共通ソース線SOURCEまでの電流経路が形成される。
また、各々のメモリセルMCの制御ゲートは、ワード線WL(WL0_i〜WL31_i)に接続されている。0から数えて偶数番目のビット線BL_eと奇数番目のビット線BL_oは、お互いに独立してデータの書き込みと読み出しが行われる。1本のワード線WLに接続される2×(k+1)個のメモリセルMCのうち、偶数番目のビット線BL_eに接続される(k+1)個のメモリセルに対して同時にデータの書き込みと読み出し制御が行われる。各メモリセルは、4値記憶の場合、2ビットのデータを記憶し、これら(k+1)個のメモリセルが「ページ」という単位を構成する。各メモリセルが記憶する2ビットのデータには、後述するように、異なる2つのページ(上位ページと下位ページ)が割り当てられる。このように、1本のワード線WLに接続され、偶数番目のビット線BL_eに接続される(k+1)個のメモリセルは2ページを構成する。同様に、1本のワード線WLに接続され、奇数番目のビット線BL_oに接続される(k+1)個のメモリセルで別の2ページ(上位ページと下位ページ)が構成され、当該ページ内のメモリセルに対して同時にデータの書き込みと読み出しが行われる。
本発明の第1の実施形態においては、図4に代表的に示すブロックBLOCKiのように、ビット線を偶数(Even)ビット線BLe_0〜BLe_kと奇数(Odd)ビット線BLo_0〜BLo_kに区分して、偶数ビット線に接続されたメモリセルMCを第一のメモリセル群とし、奇数のビット線に接続されたメモリセルMCを第2のメモリセル群として区分する。書き込みは、偶数ビット線に接続された第1のメモリセル群と奇数ビット線に接続された第2のメモリセル群とそれぞれ交互に行われる。そして、偶数ビット線に接続された第1のメモリセル群に書き込むときは、隣接する第2のメモリセル群はシールドとして作用する。これに対して、奇数ビット線に接続された第2のメモリセル群に書き込むときは、隣接する第1のメモリセル群はシールドとして作用する。このようにすることによって、隣接メモリセル同士の容量結合によるしきい値の変動を防止することができる。
なお、本実施形態では、メモリセルを構成するブロックの数をm+1個とし、且つ1つのブロックが、32個のメモリセルでなるNANDメモリセルユニットを2×(k+1)個含むようにしたが、これに限定されるわけではなく、所望の容量に応じてブロック数、メモリセルの数及びメモリユニットの数を変更すればよい。
次に、NAND型フラッシュメモリ3のメモリの書き込み動作について説明する。図5は、NAND型フラッシュメモリ3のメモリセル部の構成の一例を示す断面図である。
NAND型フラッシュメモリ3のメモリセル部の基本単位は、例えば、図5に示すように、直列に接続された複数のメモリセルMC00〜MC31と二つの選択ゲートトランジスタSG1とSG2により構成されている。選択ゲートトランジスタSG2は、ビット線BLに接続され、選択ゲートトランジスタSG1は、メモリセルアレイ内で共通のソース線SOURCEに接続されている。1つのメモリセルは、p型ウェル(p−Well)31上に形成されたN型拡散層33をソース/ドレインとし、ワード線WLへと接続される制御ゲート35及び浮遊ゲート(FG)34を有する。この浮遊ゲート(FG)34に注入される電子を、ワード線に印加する書き込み電圧Vpgm及びその印加時間の制御を変化させることにより、メモリセルの閾値(Vt)分布を変化させ、多値のデータを記憶させる。
図6は、書き込み動作時におけるNANDセルユニットへの電圧印加条件の一例を示した図である。書き込む対象となる選択ワード線WLnには、書き込み電圧Vpgmが印加される。1つのワード線WLnには多数のメモリセルが配列されており、書き込みは1つのワード線を単位として行われる。本明細書では、便宜上この書き込み対象となるワード線を、選択ワード線という場合がある。
WLnを除く、書き込み対象ではない他の非選択ワード線WL0、WLn−1、WL+1、WL31は、書き込みパス電圧Vpassが印加される。
書き込み電圧Vpgmは、書き込むデータに対応する閾値範囲に収まるように、例えば14V〜20V程度の電圧で、パルス方式でステップアップしながら選択ワード線WLnに印加される。
ビット線BLo_k側選択ゲートトランジスタSG2は、浮遊ゲート(FG)を持たない通常のトランジスタ構造になっており、そのゲートには、電源電圧Vddより少し低い電圧が印加されている。ソース線(SOURCE)側の選択ゲートトランジスタSG1もSG2と同じ構造で、そのゲート電位は、0Vに制御される。
図6に示すように、書き込みの対象となるビット線BLo_kの電位は、ビット線制御回路104を通じて0Vに制御される。そして、書き込み対象となる選択ワード線上のメモリセルが目的とする閾値範囲に設定され書き込みが終わると、図6に示すビット線BLe_kのようにビット線電位には、ビット線制御回路104を通じて電源電圧Vddが印加される。
書き込みの場合、ビット線BLo_kに印加された0Vが選択ゲートトランジスタSG1の手前まで転送される。このため、書き込み対象となるメモリセルMCnのチャネルは0Vとなり、選択ワード線WLnとチャネルとの間にVpgmの電位差が生じ、ファウラー・ノルドハイム(FN)トンネル電流により、浮遊ゲート(FG0)14に電子が注入されて、閾値(Vt)分布が正側にシフトする。これに対して、WLnを除く、書き込み対象ではない他の非選択ワード線WL0、WLn−1、WL+1、WL31は、ファウラー・ノルドハイム(FN)トンネル電流が流れない程度の書き込みパス電圧Vpassが印加される。このため、閾値(Vt)分布は変わらない。
他方、書き込みが終了した場合、あるいは非書き込みとする場合には、図6のビット線BLe_kのように電源電圧Vddが印加され、選択ゲートトランジスタSG2のゲートにはVddよりも若干低い電圧が印加されているため、選択ゲートトランジスタSG2はカットオフ状態となる。これにより、メモリセルMC0´〜MC31´のチャネルが浮遊状態になる。その状態でVpass又はVpgmがワード線WL0〜WLに印加されると、メモリセルMC0´〜MC31´のチャネル電位が昇圧されるため、FNトンネル電流が流れない状態になり、閾値(Vt)分布をシフトさせないようにすることができる。
次に、本発明の第1の実施形態のNAND型フラッシュメモリ3のメモリセルに対して2ビット(4値)のデータを具体的に書き込む動作について説明する。
多値を書き込む場合は、しきい値分布が複数必要となるため、高い電圧領域にしきい値電圧(Vt)を設定する必要がある。特にしきい値電圧(Vt)がフルスイングでシフトした場合には、隣接メモリセル相互間において発生するカップリングノイズは極めて大きくなる。
カップリングノイズは、隣接メモリセルにおいてしきい値電圧(Vt)の変動を引き起こす。そして、このしきい値電圧(Vt)の変動は、誤書き込み等の不具合を引き起こす。このような書き込み動作に加え、NAND型フラッシュメモリの微細化の進展により隣接するメモリセル相互のフローティングゲート(FG)間容量が増大しており、隣接メモリセル間におけるカップリングノイズの発生に拍車をかけている。そのため、複数のしきい値電圧(Vt)を有し1データ当たりのしきい値電圧(Vt)の分布を狭く制御する必要がある多値NAND型フラッシュメモリにおいては、カップリングノイズ及びこれにより引き起こされるしきい値電圧(Vt)の変動は、メモリの信頼性を損なう大きな問題となっている。本発明の第1の実施形態はこのカップリングノイズによるしきい値電圧(Vt)の変動を抑える書き込み制御を行う。
以下の説明においては、一例として2ビットデータに対応するメモリセルの閾値を低いレベルから順に“11”、“01”、“00”、“10”とする。2ビットデータのうち1ビットは、下位ページデータ(2桁の数字のうち下1桁の数字で表す)として、また、他の1ビットは、上位ページデータ(2桁の数字のうち上1桁の数字で表す)として、同一のメモリセルに書き込まれる。
すなわち、2ビットデータは、下位ページデータと上位ページデータとに分けて、2段階の書き込み動作により、メモリセルに書き込まれる。
図7を参照する。図7(a)及び図7(b)は、本実施形態のNAND型フラッシュメモリ3において、1つのメモリセルに2ビットのデータを書き込む場合のしきい値電圧(Vt)分布と2ビットのデータとの関係を示している。図7(a)は、下位ページを書き込んだ後で、上位ページを書き込む前のしきい値電圧(Vt)分布を示す。図7(b)は、上位ページを書き込んだ後のしきい値電圧(Vt)分布を示す。
図7(b)に示す上位ページを書き込んだ後のしきい値電圧(Vt)分布において、“11”は、消去状態である。消去状態においては、下位ページデータの値及び上位ページデータの値が、共に“1”となっている。消去状態のメモリセルは、書き込み電圧は印加されずデータ消去時の電圧のままの状態である。
これに対して、“01”、“00”、“10”は、書き込み電圧が印加された書き込み状態である。“01”状態は、書き込み状態の中で最も低いしきい値電圧(Vt)、“10”状態は、書き込み状態の中で最も高いしきい値電圧(Vt)、“00”状態は、“01”状態と“10”状態との間のしきい値電圧(Vt)である。
本実施形態のNAND型フラッシュメモリ3においては、選択したメモリセルに隣接するメモリセルの下位ページにデータが書き込まれてから選択したメモリセルの上位ページのデータが書き込まれる。
当初、全てのメモリセルは、消去状態、すなわち“11”の状態にある。この後、図7(a)に示すように、下位ページにデータを書き込むと、メモリセルのしきい値電圧(Vt)分布は、下位ページデータ値(“1”、“0”)に応じて、2つに分けられる。
すなわち、主制御回路105が、下位ページに“1”データを書き込む場合には、ワード線WLに書き込み電位を印加するように制御するが、ビット線BLを“H”の状態(メモリセルのトランジスタがオンする電圧状態)にすることによって、メモリセルのトンネル酸化膜に高電界がかからないようにし、メモリセルのしきい値電圧(Vt)の上昇を防止する。その結果、メモリセルのしきい値電圧(Vt)分布は、消去状態(“11”状態)を維持する。
一方、主制御回路105が、下位ページに“0”データを書き込む場合には、ワード線WLに書き込み電圧を印加するとともに、ビット線BLを“L”の状態にすることで、メモリセルのトンネル酸化膜に高電界を生じさせてフローティングゲート(FG)に電子を注入し、メモリセルのしきい値電圧(Vt)を所定量だけ上昇させる。その結果、当該メモリセルのしきい値電圧(Vt)分布は、“11”状態から“Pre−*0”状態にシフトする。この“Pre−*0”状態は、“11”状態と“10”状態との間の略中央に位置するしきい値電圧(Vt)分布であり、その幅は他のしきい値電圧(Vt)分布よりも広い、粗い書き込み状態となっている。
以下では、メモリセルの上位ページにデータを書き込む場合のしきい値電圧(Vt)分布の変動について説明する。書き込み対象として選択するメモリセルは、その隣接メモリセルの下位ページデータが書き込まれた後に、その上位ページにデータが書き込まれる。
上位ページへのデータの書き込みは、チップ外部から入力される上位ページデータと、既にメモリセルに書き込まれている下位ページデータとに基づいて行われる。なお、上位ページデータについては、上位ページに書き込まれる前に、主制御回路105がメモリセルからデータをビット線制御回路に読み出し保持しておく。
下位ページの書き込みが終了し、上位ページへのデータ書き込むときには、全てのメモリセルは、“11”の状態又は“Pre−*0”の状態のいずれかの状態にある。この後、上位ページにデータを書き込むと、メモリセルのしきい値電圧(Vt)分布は、書き込みデータの値(“1”、“0”)に応じて、4つに分けられる。
主制御回路105が、下位ページが“1”である“11”状態のメモリセルの上位ページに“1”データを書き込む場合には、主制御回路105は、ワード線WLに書き込み電圧を印加するが、ビット線BLを“H”(Vdd)の状態にすることで、メモリセルのトンネル酸化膜に高電界がかからないようにし、メモリセルのしきい値電圧(Vt)の上昇を防止する。その結果、メモリセルのしきい値電圧(Vt)分布は消去状態(“11”状態)を維持する。
また、主制御回路105が、下位ページが“1”である“11”状態のメモリセルの上位ページに“0”データを書き込む場合には、主制御回路105は、ワード線WLに書き込み電圧を印加するとともに、ビット線BLを“L”(0V)の状態にすることで、メモリセルのトンネル酸化膜に高電界を印加し、フローティングゲート(FG)に電子を注入して、メモリセルのしきい値電圧(Vt)を所定量だけ上昇させる。その結果、当該メモリセルのしきい値電圧(Vt)分布は“11”状態から“01”状態にシフトする。
主制御回路105が、下位ページが“0”である“Pre−*0”状態のメモリセルの上位ページに“1”データを書き込む場合には、主制御回路105は、ワード線WLに書き込み電圧を印加するが、しきい値電圧(Vt)を少し高い電圧にシフトさせるようにビット線BLを制御することで、メモリセルのトンネル酸化膜に高電界がかからないようにし、メモリセルのしきい値電圧(Vt)の大変動を防止する。例えば、ビットBLに“L”(0V)と“H”(Vdd)の中間電位を印加するように制御することで、フローティングゲート(FG)への電子の注入量を制御する。その結果、当該メモリセルのしきい値電圧(Vt)分布は図7(a)に示す“Pre−*0”状態から図7(b)に示す“10”状態にシフトする。
また、主制御回路105が、下位ページが“0”である“Pre−*0”状態のメモリセルの上位ページに“0”データを書き込む場合には、主制御回路105は、ワード線WLに書き込み電位を印加するとともに、ビット線BLを“L”の状態にすることで、メモリセルのトンネル酸化膜に高電界を印加し、フローティングゲート(FG)に電子を注入して、メモリセルのしきい値電圧(Vt)を所定量だけ上昇させる。その結果、当該メモリセルのしきい値電圧(Vt)分布は、“Pre−*0”状態から“00”状態にシフトする。
つまり、本実施形態のNAND型フラッシュメモリ3においては、下位ページデータ、上位ページデータが共に“1”の時、データ“11”がメモリセルに書き込まれ、下位ページデータが“1”、上位ページデータが“0”の時、データ“01”がメモリセルに書き込まれる。また、下位ページデータ、上位ページデータが共に“0”の時、データ“00”がメモリセルに書き込まれ、下位ページデータが“0”、上位ページデータが“1”の時、データ“10”がメモリセルに書き込まれる。
次に、書き込み対象となるメモリセルを選択する方法について説明する。本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ3は、ページアドレスの順番に沿ってデータを書き込む場合にメモリセルの上位ページの書き込みを、そのメモリセルのビット線側に隣接するメモリセルの下位ページの書き込みより後に行うようにし、且つ、一つのメモリセルの上位ページと下位ページとに連続してデータを書き込まないように、メモリセルにページアドレスが割り当てられている。
図8を参照する。図8は、本実施形態のNAND型フラッシュメモリ3を構成するメモリセルの一部を拡大して示した概略図である。なお、図8においては、左側がワード線制御回路102方向であり、下側がカラムデコーダ103方向となっている。
図8における縦の線は、ビット線BL(・・・、BLe_i、BLo_i、・・・)へ接続されている。なお、図8において、ビット線BLe_iは、0から数えて偶数番目のビット線BLであり、ビット線BLo_iは、0から数えて奇数番目のビット線BLである。さらに、図8において、横の線は、ワード線WL(・・・、WLn−1、WLn、WLn+1)を表している。
図8においては、メモリセルが6つ配置されており、それぞれのメモリセルの上半分が上位ページを表し、下半分が下位ページを表している。図8に示すメモリセル中のページ番号(Page0〜Page13)は、データが書き込まれる順番を表している。
本実施形態のNAND型フラッシュメモリ3のメモリセルアレイ101においては、上位ページの書き込みを行うメモリセルに対して隣接するメモリセルは、既に下位ページの書き込みが終了しているように、ページアドレスがメモリセルに割り当てられる。また、連続するページアドレスが、同一ワード線上の偶数ビット線に接続された第1のメモリセル群と奇数ビット線に接続された第2のメモリセル群とに割り当てられる。図8に示した例では、カラムデコーダ103側のメモリセルn−1_eの下位ページ(Page0)にデータが書き込まれた後、メモリセルn−1_oの下位ページ(Page1)にデータが書き込まれる。続いてメモリセルn_eの下位ページにデータ(Page2)が書き込まれた後、メモリセルn_oの下位ページ(Page3)にデータが書き込まれる。また続いてメモリセルn−1_eの上位ページ(Page4)にデータが書き込まれた後、メモリセルn−1_oの上位ページ(Page5)にデータが書き込まれる。さらに続いてメモリセルn+1_eの下位ページ(Page6)にデータが書き込まれた後、メモリセルn+1_oの下位ページ(Page7)にデータが書き込まれる。
以上説明したように、まず下位ページと上位ページの2回の書き込み動作により、メモリセルのしきい値電圧(Vt)分布は、しきい値の低い順から “11”、“01”、“00”、“10”の4つに分けられる。そして、本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ3は、書き込み対象となるメモリセルの選択方法として、ページアドレスの順番に沿ってデータを書き込む場合に、メモリセルの上位ページの書き込みを、そのメモリセルのビット線側に隣接するメモリセルの下位ページの書き込みより後に行うようにし、且つ、一つのメモリセルの上位ページと下位ページとに連続してデータを書き込まないように、メモリセルにページアドレスが割り当てられている。これにより、メモリセルが下位ページだけ書き込まれた状態で隣接するメモリセルからのカップリングノイズを受けるようになるため、しきい値電圧(Vt)の変動を抑制することができる。このように、本実施形態のNAND型フラッシュメモリ3においては、一般的な多値NAND型フラッシュメモリの書き込み動作と比較して、データ書き込み時のしきい値電圧(Vt)分布のシフト幅を抑えることができる。この結果、データ書き込み時において、メモリセル間のカップリングノイズを低減することが可能となる。
次に、データの信頼性向上を図るために、同一の書き込みデータを複数のメモリセルに多重に書き込む方法について説明する。本発明の第1の実施形態書き込み制御方法は、これまでに述べてきたように、偶数ビット線に接続された第1のメモリセル群と奇数ビット線に接続された第2のメモリセル群とに分けて、それぞれ交互に行われる。本発明の第1の実施形態は、この偶数ビット線に接続された第1のメモリセル群と奇数ビット線に接続された第2のメモリセル群とに、それぞれ同一の書き込みデータを書き込むように制御する。
図8のメモリセルn_eを例にして説明する。図8に示す例において、メモリセルn_eとメモリセルn_oとは、同一のデータが書き込まれる。
メモリセルn_eは、図8の矢印で示すようなカップリングノイズを隣接メモリセル(メモリセルn+1_e、メモリセルn+1_o)に対する書き込み電圧から受ける場合がある。しかしながら、上述したとおり、本実施形態のNAND型フラッシュメモリ3のデータ書き込み方法によれば、しきい値電圧(Vt)分布のシフト幅が抑えられ、カップリングノイズが低減する。例えば、メモリセルn_eの上位ページにおいて“00”データが書き込まれ、さらにメモリn_oの上位ページに同じ“00”データが書き込まれたとしても、メモリセルn_oのしきい値電圧(Vt)はフルスイングしないようにシフト幅が抑えられているため、メモリセルn_e、メモリセルn_o間において発生するカップリングノイズが低減し、先に書き込んだメモリセルn_eのデータの破壊を防止できる。
図9は、図1に示すメモリカード1内のコントローラ4がNAND型フラッシュメモリ3に対して、書込みを行う際のNAND型フラッシュメモリ3のI/OピンとR/Bピンとのタイミングチャート図である。以下では、図8で示したメモリセルへのページアドレスの割り当てにおいて、連続する2つのページアドレスPage2,Page3に同一のデータを書き込む場合を例に挙げて説明する。
まず、Page2へのデータの書き込み動作について説明する。書込み動作において、図1に示すコントローラ4は、ホスト20からバッファ7に転送されたデータを、メモリインタフェイス5を通じてNAND型フラッシュメモリに対して書き込み処理を実行する。まず、コントローラ4は、データの書込みの初めにシリアルデータインプットコマンド(例えば16進数で「80H」)をNAND型フラッシュメモリ3のI/Oピンへ入力する。次に、コントローラ4は、カラムアドレスC/A及びページアドレスP/Aを、NAND型フラッシュメモリ3のI/Oピンへ入力する。ここで、ページアドレスP/AはPage2である。
さらに、コントローラ4は、ライトイネーブルピンへの入力信号をクロッキングしながら、書込みデータを、順次NAND型フラッシュメモリ3のI/Oピンへ入力する。書込みデータの入力が完了すると、コントローラ4は、プログラムコマンド(例えば16進数で「10H」)を、NAND型フラッシュメモリ3のI/Oピンへ入力する。これに対応してメモリカードは、そのR/Bピンにロウレベルの信号を出力し、メモリカードがビジー状態であることを示す。その後、所定期間後にR/Bピンのハイレベルの信号を出力することでメモリカードがレディ状態になったことを示す。以上の書き込み動作により、Page2にデータが書き込まれる。そして、図9に示す書き込み動作を、ページアドレスP/AをPage3に変更して再度繰り返す。ここで、コントローラ4は、Page3対して同一の書き込みデータをNAND型フラッシュメモリ3のI/Oピンへ入力するように制御する。この2回目の書込み動作により、Page2と同一のデータがPage3に書き込まれる。
図8を用いて説明したように、ページアドレスPage2は、偶数ビット線に接続されたメモリセルn_eに割り当てられている。一方、ページアドレスPage3は、奇数ビット線に接続されたメモリセルn_oに割り当てられている。つまり、ページアドレスPage2,Page3は異なるメモリセルに割り当てられている。このため、連続するページアドレスに対して書き込みを行うことで、同一データを異なるメモリセルに格納することができる。なお、以上では、下位ページであるPage0とPage1に同一データを書き込む場合を説明したが、例えばページアドレスP/AをPage4,Page5に設定することで、異なるメモリセルの上位ページに同一データを書き込むことも可能である。
データの信頼性を高めるためには、特定のメモリセルが不良セル(データを保持することができないメモリセル)であってもデータが喪失されないように、同一のデータを異なるメモリセルに格納する必要がある。本発明の第1の実施形態では、連続するページアドレスについてコントローラ4が同一のデータの書き込みを行うことで、同一のデータを異なるメモリセルに格納する。このように、同一データの書き込みが2つのページアドレスに連続して行われるため、従来のような二重書き込みのアドレスを管理する管理用テーブルを不要とすることができる。
次に本発明の第1の実施形態に係るメモリシステムについて、図1に示したブロック図とは別の形態を図10に示す。本発明の第1の実施形態は、図10に示すように、図1に示されたメモリカード1に代わり、本実施形態のNAND型フラッシュメモリ3にROM領域を有するフラッシュメモリ13を利用してもよい。
NAND型フラッシュメモリ3に設けられたROM領域には、NAND型フラッシュメモリの起動時などに外部デバイスやコントローラが参照するカード情報構造データ、メモリカードの識別番号、初期設定データなどの情報が記憶されるようにしてもよい。
また、ROM領域を有するフラッシュメモリ13は、コントローラ14部分と同一チップに形成して、ワンチップ化されたシステムLSIチップを構成してもよい。
次に図11を参照する。図11は、本発明の第1の実施形態に係るメモリシステムのメモリカード及びカードホルダの構成を模式的に示した図である。図11に示すように、図1又は図10で示された本実施形態のメモリカード1は、メモリカードホルダ80と組み合わせたシステムを構成することが可能である。すなわち、メモリカードホルダ80は、図示しない電子デバイスに接続され、メモリカード1と図示しない電子デバイスとのインタフェイスとして動作可能である。メモリカードホルダ80は、図1又は図10に開示されたメモリカード1内のコントローラ4、メモリインタフェイス5、ホストインタフェイス6、バッファ7、CPU8、ROM9、RAM10、エラー訂正コードユニット(ECC)11等の複数の機能と共に、様々な機能を実行可能である。
また、図1に示す制御動作は、メモリカード1のコントローラ4により制御したが、これに限定されるものではなく、ホスト機器20のコントローラにより制御することも可能である。
また、本発明の第1の実施形態において、NAND型フラッシュメモリ3は、1つのメモリセルに2ビットのデータを記憶する場合について説明した。しかし、これに限らず、1つのメモリセルに3ビット以上の8値のデータを記憶する場合においても、さらに4ビットの16値のデータを記憶する場合においても、本発明の第1の実施形態を適用することが可能である。
また、本発明の第1の実施形態において、不揮発性半導体記憶装置としてNAND型フラッシュメモリを例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、他の不揮発性半導体記憶装置についても上記実施形態を適用することが可能である。
以上に説明したとおり、本発明の第1の実施形態に係るメモリシステムによれば、カップリングノイズによる影響を低減しつつ単一チップ内の隣接するメモリセルにデータを二重に書き込むことが可能となる。これにより、高信頼性の不揮発性半導体記憶装置及びメモリシステムを提供することが可能となるという効果が得られる。また、本発明の第1の実施形態に係るメモリシステムによれば、偶数ビット線に接続されたメモリセルに隣接する奇数ビット線に接続されたメモリセルに同一データを順次書き込むため、書き込んだ領域の対応表を管理するための管理用テーブルが不要となる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態は、上記の本発明に第1の実施形態において説明したNAND型フラッシュメモリ3を、メモリカードのほか種々のICカードに用いる実施形態である。まず、NAND型フラッシュメモリ3を搭載したICカードについて説明する。
図12を参照する。図12は、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びメモリシステムを採用したICカードの内部構造を模式的に示すブロック構成図である。
図12に示すICカード200は、NAND型フラッシュメモリ3と、ROM9、RAM10、CPU8から構成されたMPU15と、プレーンターミナル18と、を有する。ICカード200はプレーンターミナル18を介して外部デバイスと接続可能である。また、プレーンターミナル18はICカード200内において、MPU15に結合される。CPU8は制御部16と演算部17とを含む。制御部16はNAND型フラッシュメモリ3、ROM9及び図示しない管理テーブルを含むRAM10に結合されている。MPU15はICカード200の一方の表面上にモールドされ、プレーンターミナル18はICカード200の他方の表面上において形成されることが望ましい。また、ROM9、RAM10、CPU8、NAND型フラッシュメモリ3、更には2に示した、ワード線制御回路102、カラムデコーダ103、ビット線制御回路104、主制御回路105、データ入出力バッファ106、インタフェイス回路107等をすべてワンチップ化して、システムLSIチップとして構成しても良い。
図13を参照する。図13も同様に、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びメモリシステムを採用したICカードの内部構造を模式的に示すブロック構成図である。本発明の第2の実施形態は、図13に示すように、図12に示されたNAND型フラッシュメモリ3に代わり、上記実施形態のNAND型フラッシュメモリ3にROM領域を有するフラッシュメモリ13を利用してもよい。
NAND型フラッシュメモリ3に設けられたROM領域には、NAND型フラッシュメモリの起動時などに外部デバイスやコントローラが参照するカード情報構造データ、メモリカードの識別番号、初期設定データなどの情報が記憶されるようにしてもよい。
ROM領域を有するフラッシュメモリ13は、MPU15部分と同一チップに形成して、ワンチップ化されたシステムLSIチップを構成してもよい。
以上に説明したとおり、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びメモリシステムを採用したICカードによれば、カップリングノイズによる影響を低減しつつデータの多重化を図ることが可能なメモリシステムを搭載することにより、高信頼性のメモリシステムを提供することが可能となる。また、本発明の第2の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置及びメモリシステムを採用したICカードによれば、偶数ビット線に接続されたメモリセルに隣接する奇数ビット線に接続されたメモリセルに同一データを順次書き込むため、書き込んだ領域の対応表を管理するための管理用テーブルが不要となる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態は、上記の本発明に第1の実施形態において説明したNAND型フラッシュメモリ3を、ユニバーサル・シリアル・バス(以下、「USB」という。)のインターフェースを使用したシステムに応用した場合について説明する。
図14を参照する。図14は、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性メモリステムとしてUSBインターフェースを備えたシステムの内部構造及びこれを用いたシステムの一例を模式的に示すブロック構成図である。
図14に示すように、メモリシステムはホストプラットホーム400、及びUSBフラッシュ装置300より構成される。ホストプラットホーム400は、USBケーブル350を介して、USBフラッシュ装置300へ接続されている。ホストプラットホーム400は、USBコネクタ401を介してUSBケーブル350に接続し、USBフラッシュ装置300はUSBフラッシュ装置コネクタ301を介してUSBケーブル350に接続する。ホストプラットホーム400は、USBバス上のパケット伝送を制御するUSBホスト制御器402を有する。USBフラッシュ装置300は、USBフラッシュ装置300の他の要素を制御し、且つUSBフラッシュ装置300のUSBバスへのインタフェイスを制御するUSBフラッシュ装置制御器302と、USBフラッシュ装置コネクタ301と、上記実施形態で説明したNAND型フラッシュメモリ3を少なくとも1つ含んで構成されたフラッシュメモリモジュール320とを備える。
USBフラッシュ装置300がホストプラットホーム400に接続されると、標準USB列挙処理が始まる。この処理において、ホストプラットホーム400は、USBフラッシュ装置300を認知してUSBフラッシュ装置300との通信モードを選択し、エンドポイントという、転送データを格納するFIFOバッファを介して、USBフラッシュ装置300との間でデータの送受信を行う。ホストプラットホーム400は、他のエンドポイントを介してUSBフラッシュ装置300の脱着等の物理的、電気的状態の変化を認識し、受け取るべきパケットがあれば、それを受け取る。ホストプラットホーム400は、USBホスト制御器402へ要求パケットを送ることによって、USBフラッシュ装置300からのサービスを求める。USBホスト制御器402は、USBケーブル350上にパケットを送信する。USBフラッシュ装置300がこの要求パケットを受け入れたエンドポイントを有する装置であれば、これらの要求はUSBフラッシュ装置制御器302によって受け取られる。
次に、USBフラッシュ装置制御器302は、フラッシュメモリモジュール320から、あるいはフラッシュメモリモジュール320へ、データの読み出し、書き込み、あるいは消去等の種々の操作を行う。それとともに、USBアドレスの取得等の基本的なUSB機能をサポートする。USBフラッシュ装置制御器302は、フラッシュメモリモジュール320の出力を制御する制御ライン310を介して、また、例えば、/CE等の種々の他の信号や読み取り書き込み信号を介して、フラッシュメモリモジュール320を制御する。また、フラッシュメモリモジュール320は、アドレスデータバス304によってもUSBフラッシュ装置制御器302に接続されている。アドレスデータバス304は、フラッシュメモリモジュール320に対する読み出し、書き込みあるいは消去のコマンドと、フラッシュメモリモジュール320のアドレス及びデータを転送する。
ホストプラットホーム400が要求した種々の操作に対する結果及び状態に関してホストプラットホーム400へ知らせるために、USBフラッシュ装置300は、状態エンドポイント(エンドポイント0)を用いて状態パケットを送信する。この処理において、ホストプラットホーム400は、状態パケットがないかをチェックし(ポーリング)、USBフラッシュ装置300は、新しい状態メッセージのパケットが存在しない場合に空パケットを、あるいは状態パケットそのものを返す。以上のように、上記実施形態で説明したNAND型フラッシュメモリ3を含んで構成されたフラッシュメモリモジュール320を適用することにより、USBフラッシュ装置300の様々な機能を実施可能である。また、上記USBケーブル350を省略し、コネクタ間を直接接続することも可能である。
以上に説明したとおり、本発明の第3の実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置及び不揮発性メモリステムにUSBインターフェースを追加したシステムによれば、カップリングノイズによる影響を低減しつつデータの多重化を図ることが可能なNAND型フラッシュメモリを搭載することにより、高信頼性のメモリシステムを提供することが可能となる。
本発明の不揮発性半導体記憶装置及びメモリシステムは、上述の優れた効果を奏し、コンピュータを始めとし、ディジタルスチルカメラ、携帯電話、家電製品等の電子機器の記憶装置として用いることができる。
本発明の第1の実施形態に係るメモリシステムのホスト機器とメモリカードの構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの構成の一例を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態に係るメモリセルアレイの一例を示すブロック図。 メモリセルアレイの1つのブロックBlock_iの構成の一例を示す回路図である。 NAND型フラッシュメモリのメモリセル部の構成の一例を示す断面図。 書き込み動作時におけるNANDセルユニットへの電圧印加条件の一例を示した図。 (a)は、本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリにおいて、下位ページを書き込んだときのしきい値電圧(Vt)分布を示す図。(b)は、本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリにおいて、上位ページを書き込んだときのしきい値電圧(Vt)分布を示す図。 本発明の第1の実施形態に係るNAND型フラッシュメモリ3を構成するメモリセルの一部を拡大して示した概念図である。 本発明の第1の実施形態に係るコントローラが書込み動作を行う際のタイミングチャート図。 本発明の第1の実施形態に係る別形態のメモリシステムのホスト機器とメモリカードの構成を示すブロック図。 本発明の第1の実施形態に係るメモリシステムのメモリカード及びカードホルダの構成を模式的に示した図。 本発明の第2の実施形態に係るICカードの内部構造を模式的に示すブロック構成図である。 本発明の第2の実施形態に係るICカードで図11とは異なる形態の内部構造を模式的に示すブロック構成図である。 本発明の第3の実施形態に係るUSBインターフェースを備えるメモリシステムの一例を模式的に示すブロック構成図。
符号の説明
1 メモリカード
3 NAND型フラッシュメモリ
4 コントローラ
5 メモリインタフェイス
6 ホストインタフェイス
7 バッファ
8 CPU
9 ROM
10 RAM
11 ECC
13 ROM領域を有するEEPROMモードのフラッシュメモリ
14 コントローラ
15 MPU
16 制御部
17 演算部
18 プレーンターミナル
101 メモリセルアレイ
102 ワード線制御回路
103 カラムデコーダ
104 ビット線制御回路
105 主制御回路
106 データ入出力バッファ
107 インタフェイス回路
200 ICカード
300 USBフラッシュ装置
301 USBコネクタ
302 USB制御器
304 アドレスデータバス
310 制御ライン
320 フラッシュメモリモジュール
350 USBケーブル
400 ホストプラットホーム
401 USBコネクタ
402 USBホスト制御器

Claims (5)

  1. 複数ビットのデータに対応した複数の閾値レベルが選択的に設定される電気的に書き換え可能な不揮発性メモリセルを複数含んだメモリセルアレイを具備し、複数の前記メモリセルに割り当てられたページを単位として前記データの読み出し及び書き込みが可能であり、前記ページを複数含むブロックを単位として前記データの消去が可能である不揮発性半導体記憶装置に対して、
    アドレスが連続する2つのページに割り当てられた異なるメモリセルに同一のデータを書き込むことを特徴とする書き込み制御方法。
  2. 前記ページは、同一ワード線上のメモリセルが接続されるビット線の偶数ビット線と奇数ビット線とに応じて2つのページに分けられ、前記同一のデータを、前記同一ワード線線上の偶数ビット線に接続されたページと奇数ビット線に接続されたページとに連続して書き込む
    ことを特徴とする請求項1に記載の書き込み制御方法。
  3. 前記メモリセルに対する書き込みは、第1の書き込みと第2の書き込みに分けられ、
    第1の書き込みにおいて、消去状態のままのしきい値分布と書き込み状態のしきい値分布との2つの状態に分けて書き込み、
    第2の書き込みにおいて、前記第1の書き込みが行われた後の前記メモリセルに対して選択的にしきい値を設定するように書き込み、
    前記第2の書き込みが行われるメモリセルに隣接するメモリセルは、既に第1の書き込みが終了している
    ことを特徴とする請求項1に記載の書き込み制御方法。
  4. 前記同一のデータを、前記異なるメモリセルに前記第1の書き込みにより書き込む
    ことを特徴とする請求項3に記載の書き込み制御方法
  5. 複数ビットのデータに対応した複数の閾値レベルが選択的に設定される電気的に書き換え可能な不揮発性メモリセルを複数含んだメモリセルアレイを具備し、複数の前記メモリセルに割り当てられたページを単位として前記データの読み出し及び書き込みが可能であり、前記ページを複数含むブロックを単位として前記データの消去が可能である不揮発性半導体記憶装置に対して、
    アドレスが連続する2つのページに割り当てられた異なるメモリセルに同一のデータを書き込むことを特徴とするメモリシステム。
JP2007069477A 2007-03-16 2007-03-16 不揮発性半導体記憶装置の書き込み制御方法及びメモリシステム Pending JP2008234714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069477A JP2008234714A (ja) 2007-03-16 2007-03-16 不揮発性半導体記憶装置の書き込み制御方法及びメモリシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069477A JP2008234714A (ja) 2007-03-16 2007-03-16 不揮発性半導体記憶装置の書き込み制御方法及びメモリシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008234714A true JP2008234714A (ja) 2008-10-02

Family

ID=39907333

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007069477A Pending JP2008234714A (ja) 2007-03-16 2007-03-16 不揮発性半導体記憶装置の書き込み制御方法及びメモリシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008234714A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112068781A (zh) * 2020-09-10 2020-12-11 深圳芯邦科技股份有限公司 一种存储器的数据读写方法及相关设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112068781A (zh) * 2020-09-10 2020-12-11 深圳芯邦科技股份有限公司 一种存储器的数据读写方法及相关设备
CN112068781B (zh) * 2020-09-10 2024-03-22 深圳芯邦科技股份有限公司 一种存储器的数据读写方法及相关设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4270994B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US8656092B2 (en) Method for reading a multilevel cell in a non-volatile memory device
KR100406612B1 (ko) 다치 데이터를 기억하는 구성을 갖는 불휘발성 반도체기억 장치 및 이 불휘발성 반도체 기억장치를 구비하는데이터 기억 시스템
JP4005000B2 (ja) 半導体記憶装置及びデータ書き込み方法。
JP5085939B2 (ja) 書き込み/消去失敗検出機構を有するフラッシュ記憶システム
US8363468B2 (en) Semiconductor memory device
US7518914B2 (en) Non-volatile memory device with both single and multiple level cells
US8134872B2 (en) Apparatus and methods for programming multilevel-cell NAND memory devices
US7596021B2 (en) Memory system including MLC flash memory
JP4892307B2 (ja) 不揮発性半導体格納装置
US20150255159A1 (en) Method for controlling a non-volatile semiconductor memory, and semiconductor storage system
US7768844B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory device and method of driving the same
US7978512B2 (en) Semiconductor memory system
JP2010160873A (ja) 半導体記憶装置と半導体記憶システム
JP2008108297A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US20190212800A1 (en) Memory system and control method
JP5204069B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US9570181B2 (en) Memory system
JP2008108299A (ja) 不揮発性半導体メモリ、及びメモリカード
JP2008234714A (ja) 不揮発性半導体記憶装置の書き込み制御方法及びメモリシステム
US10346068B2 (en) Memory system and method of performing a read operation on a memory cell of a non-volatile semiconductor storage device including a plurality of blocks of memory
JP2013025845A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
KR20140028738A (ko) 반도체 메모리 장치 및 이의 동작 방법
US20230031193A1 (en) Memory system and operating method thereof
JP2010055686A (ja) 半導体装置及びその制御方法