JP2008233664A - クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クリーニングローラ表面に適量のトナーを付着させることができ、像担持体表面に対して好適なクリーニング性能を保持することが可能なクリーニング装置を提供する。
【解決手段】クリーニング装置60は、感光体ドラム21表面の付着物を除去するクリーニングローラ62と、このクリーニングローラ62表面に付着するトナー量を規制するトナー規制部材であるスクレーパ65とを備える。そして、スクレーパ65は、クリーニングローラ62表面のトナー層をトナー粒子平均粒径の2倍〜15倍の範囲の厚さで形成するように設けられる。よって、トナー粒子の粒径に対応した適当な厚さのトナー層にすることが可能になる。したがって、クリーニングローラ62表面に適量のトナーを確実に付着させることができ、像流れやクリーニング装置60からのトナー溢れといった不具合の発生を防止しながら、感光体ドラム21表面の効果的なクリーニングを遂行できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、トナー像を用紙に転写させた後、像担持体表面に残留するトナー等の付着物を除去してクリーニングするクリーニング装置に関する。また、このクリーニング装置を搭載した、複写機やプリンタに代表される電子写真方式の画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体として感光体ドラムが広く用いられている。感光体ドラムを用いた一般的な画像形成動作は以下のようである。感光体ドラムの表面は帯電装置により所定電位で一様に帯電せしめられ、そこに露光装置のLED光等を照射することにより部分的に電位が光減衰して原稿画像の静電潜像が形成される。そして、この静電潜像を現像装置で現像することにより、感光体ドラム表面にトナー像が形成される。このトナー像は、感光体ドラムと転写部材とを接触、或いは近接させて構成した転写領域に用紙を挿通する時に、用紙に転写される。
このような画像形成装置においては、トナー像を用紙に転写させた後、微量のトナーが用紙に転写されずに感光体ドラム表面に付着したまま残留してしまうことがある。この感光体ドラム表面に付着した残留トナーは、次の新たな画像形成の障害となるので、そのクリーニングが必要となる。このような目的で用いられるクリーニング方法としては、感光体ドラム表面に回転部材であるクリーニングローラや回転ブラシ等を押し付けることにより、回転部材に残留トナーを移動させて回収する方法や、感光体ドラム表面にクリーニングブレードを接触させて残留トナーを掻き取る方法、或いはこれらの方法を組み合わせたクリーニング方法が広く知られている。
一方、感光体としてアモルファスシリコン感光体を用いた場合には、帯電装置の放電によって生じた放電生成物が、その感光体表面に付着し易いことが知られている。この放電生成物が水分を吸収すると、感光体表面の電気抵抗が低下して、静電潜像を乱す像流れという不具合が発生することがある。このため、トナーに微量の研磨剤を混入し、クリーニングローラとクリーニングブレードとを併用して感光体表面に付着した残留トナーを除去するとともに、微量のトナーをクリーニングローラ表面に担持させ、このトナーによって感光体表面に付着した放電生成物を研磨するようにしてクリーニングする方法が知られている。
上記のようなクリーニングローラとクリーニングブレードとを用いて、感光体ドラム表面に付着した放電生成物の除去を行うクリーニング方法の例を、特許文献1及び2に見ることができる。特許文献1及び2に記載された画像形成装置のクリーニング装置では、感光体表面の放電生成物を効率よく除去し、さらにクリーニング装置内にトナーが充満してシール部分から溢れてしまわないように、クリーニングローラ(研磨ローラ、マグネットローラ)表面のトナー量を規制するトナー規制部材が設けられている。
特開平7−325522号公報(第4頁、図1) 特開平11−2996号公報(第3頁、図2)
特許文献1及び2に記載された画像形成装置のクリーニング装置では、クリーニングローラ(研磨ローラ、マグネットローラ)表面のトナー量を規制するトナー規制部材の作用により、クリーニングローラ表面にトナー層を形成して、感光体ドラム表面を効率的にクリーニングすることが可能である。しかしながら、クリーニングローラ表面のトナー量を規制すべく、トナー規制部材をクリーニングローラ表面に適度な力で圧接させる場合、クリーニングローラ表面に形成されるトナー層の厚さに対して十分な配慮を施しながらトナー規制部材を設けなければ、感光体ドラム表面を効果的にクリーニングできない恐れがある。
つまり、例えば、クリーニングローラ表面に形成されるトナー層の厚さが比較的薄い場合、トナーが少なく、十分な研磨効果が得られないために、クリーニングローラによる感光体ドラム表面の効果的なクリーニングを行うことができない。これにより、像流れが発生するといった悪影響を及ぼし、画像品質の著しい低下を招く問題が起こる。
また、クリーニングローラ表面に形成されるトナー層の厚さが比較的厚い場合、クリーニングローラと感光体ドラムとの接触圧が周方向に分散するとともに、クリーニングローラがトナーによって滑ってしまうため、研磨力が低下する。また、クリーニングローラ表面のトナー量も増加するので、クリーニング装置内にトナーが充満してシール部分から溢れてしまう恐れもある。これらの結果、像流れが悪化したり、クリーニング装置や感光体ドラム周辺にトナーが飛散したりするといった悪影響を及ぼし、画像品質の低下や装置内の汚染といった問題が発生する。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、トナー像を用紙に転写させた後、像担持体表面に残留するトナー等の付着物を除去してクリーニングするクリーニング装置において、研磨剤を含有するトナーにより像担持体表面に付着した付着物を除去するクリーニングローラの表面に、適量のトナーを確実に付着させることができ、像担持体表面に対して好適なクリーニング性能を保持することが可能なクリーニング装置を提供することを目的とする。また、このようなクリーニング装置を搭載した高性能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、像担持体に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するクリーニングローラと、このクリーニングローラ表面に付着するトナー量を規制するトナー規制部材とを備えたクリーニング装置において、前記トナー規制部材は、前記クリーニングローラ表面に形成するトナー層を、トナー粒子平均粒径の2倍〜15倍の範囲の厚さで形成するように設けられていることとした。
また、上記構成のクリーニング装置において、前記クリーニングローラは、像担持体の軸線中心に対して上下方向上側に配置されていることとした。
また本発明では、上記クリーニング装置を画像形成装置に搭載することとした。
また、上記構成の画像形成装置において、前記像担持体は、アモルファスシリコン感光体を備えることとした。
本発明の構成によれば、像担持体に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するクリーニングローラと、このクリーニングローラ表面に付着するトナー量を規制するトナー規制部材とを備えたクリーニング装置において、前記トナー規制部材は、前記クリーニングローラ表面に形成するトナー層を、トナー粒子平均粒径の2倍〜15倍の範囲の厚さで形成するように設けられていることとしたので、トナー粒子の粒径に対応した、適当な厚さのトナー層にすることが可能になる。これにより、クリーニングローラ表面に、適量のトナーを確実に付着させることができるので、像流れや、クリーニング装置からのトナー溢れといった不具合の発生を防止しながら、像担持体表面の効果的なクリーニングを遂行することができる。したがって、像担持体表面に対して好適なクリーニング性能を保持することが可能なクリーニング装置を提供することができる。
また、前記クリーニングローラは、像担持体の軸線中心に対して上下方向上側に配置されていることとしたので、このような構成のクリーニング装置において、クリーニングローラ表面に、トナー粒子の粒径に対応した、適当な厚さのトナー層を形成することが可能である。したがって、省スペース化を目的として像担持体の上方に配置したクリーニング装置であっても、クリーニングローラ表面に、適量のトナーを確実に付着させることができ、像流れや、クリーニング装置からのトナー溢れといった不具合の発生を防止しながら、像担持体表面の効果的なクリーニングを遂行することが可能である。
また本発明では、上記クリーニング装置を画像形成装置に搭載することとしたので、クリーニングローラの表面に、適量のトナーを確実に付着させることができ、像担持体表面に対して好適なクリーニング性能を保持することが可能な高性能な画像形成装置を得ることができる。
また、アモルファスシリコンで構成される感光体は、高硬度であり耐磨耗性に優れ、たいへん長寿命であることから、多くの画像形成装置で採用されている。しかしながら一方では、感光体表面に付着した放電生成物に起因して像流れが発生し易いという問題もある。このような問題に対し、本発明の画像形成装置に、アモルファスシリコンで構成される感光体を組み合わせることにより、感光体表面への放電生成物の付着を防止することが可能であるので、像流れが発生しない高品質な画像の形成を遂行することができ、さらに長寿命な画像形成装置を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図4に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係るクリーニング装置を搭載した画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は、画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。なお、図1において、実線矢印は用紙の搬送経路及び搬送方向を、一点鎖線矢印はレーザ光Lを示す。
図1に示すように、画像形成装置1の本体2の内部下方には、給紙部である給紙カセット3が配置されている。給紙カセット3は、その内部に、印刷前のカットペーパー等の用紙Pを積載して収容している。そして、この用紙Pは、図1において給紙カセット3の左上方に向けて、1枚ずつ分離されて送り出される。給紙カセット3は、本体2の正面側から水平に引き出すことが可能である。
本体2の内部であって、給紙カセット3の左方には、第1用紙搬送部4が備えられている。第1用紙搬送部4は、本体2の左側面に沿って略垂直に形設されている。そして、第1用紙搬送部4は、給紙カセット3から送り出された用紙Pを受け取り、本体2の左側面に沿って垂直上方に転写部30まで搬送する。
給紙カセット3の上方であって、第1用紙搬送部4が形設された本体2の左側面とは反対側の側面である右側面の箇所には、手差し給紙部5が備えられている。手差し給紙部5には、給紙カセット3に入っていないサイズの用紙Pや、厚紙、OHPシートのように1枚ずつ送り込みたいものが載置される。
手差し給紙部5の左方には、第2用紙搬送部6が備えられている。第2用紙搬送部6は、給紙カセット3のすぐ上方にあって、手差し給紙部5から第1用紙搬送部4まで略水平に延び、第1用紙搬送部4に合流している。そして、第2用紙搬送部6は、手差し給紙部5から送り出された用紙P等を受け取り、略水平に第1用紙搬送部4まで搬送する。
一方、画像形成装置1の本体2の上面には原稿送り部7が、その下方には原稿画像読み取り部8が備えられている。使用者が原稿の複写を行う場合には、原稿送り部7に、文字や図形、模様等の画像が描かれた原稿を積載する。原稿送り部7では1枚ずつ分離して原稿が送り出され、原稿画像読み取り部8によってその画像データが読み取られる。この画像データの情報は、第2用紙搬送部6の上方であって、本体2の中央部に配置された露光装置9に送られる。露光装置9により、画像データに基づいて制御されたレーザ光Lが、画像形成部20に向かって照射される。
第1用紙搬送部4の上方であって、露光装置9の左方には、画像形成部20及び転写部30が備えられている。画像形成部20では、露光装置9によって照射されたレーザ光Lにより原稿画像の静電潜像が形成され、この静電潜像からトナー像が現像される。トナーは、露光装置9の上方に備えられたトナーコンテナ10から画像形成部20に補給される。画像形成部20で形成されたトナー像は、第1用紙搬送部4によって同期をとって送られてきた印刷前の用紙Pに、転写部30にて転写される。
転写部30の上方には、定着装置11が備えられている。転写部30にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着装置11へと送られ、熱ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着装置11の上方には、分岐部12が備えられている。定着装置11から排出された用紙Pは、両面印刷を行わない場合、分岐部12から画像形成装置1の胴内に設けられた胴内用紙排出部13に排出される。
分岐部12から胴内用紙排出部13に向かって用紙Pが排出されるその排出口部分は、スイッチバック部14としての機能を果たす。両面印刷を行う場合には、このスイッチバック部14において、定着装置11から排出された用紙Pの搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは、分岐部12を通過し、定着装置11の左方、及び転写部30の左方に設けられた両面印刷用用紙搬送路15を通して下方に送られ、再度第1用紙搬送部4を経て転写部30へと送られる。
続いて、画像形成装置1の画像形成部20周辺の詳細な構成について、図1に加えて、図2を用いて説明する。図2は、画像形成部周辺を示す垂直断面部分拡大図である。
図2に示すように、画像形成部20には、その中心に像担持体である感光体ドラム21が備えられている。そして、感光体ドラム21の近傍には、その回転方向に沿って順に、帯電装置40、現像装置50、及びクリーニング装置60が配置されている。転写部30は、感光体ドラム21の回転方向に沿って、現像装置50とクリーニング装置60との間に設けられている。
感光体ドラム21は、画像形成装置1内の用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向、すなわち図2の紙面奥行き方向に延び、その軸線方向を水平にして配置されている。感光体ドラム21は、アルミニウム等により構成される導電性ローラ状基体の外側に、真空蒸着等によって無機光導電性材料であるアモルファスシリコンの感光層を設けた無機感光体のドラムで、直径が30mmである。感光体ドラム21は、図示しない駆動装置によって、その周速度が用紙搬送速度(125mm/s)とほぼ同じになるように回転せしめられている。
帯電装置40は、コロナ放電帯電器を用いたスコロトロン帯電装置である。なお、同じくコロナ放電帯電器を用いたコロトロン帯電装置であっても構わない。この帯電装置40により、感光体ドラム21の表面が所定の極性及び電位で一様に帯電せしめられる。このときの帯電電位は、通常はプラス350Vである。
現像装置50は、そのハウジング51の内部に、現像ローラ52を備えている。現像ローラ52は、現像方式が磁性ジャンピング現像であって、感光体ドラム21の近傍に設けられている。現像ローラ52には、感光体ドラム21の帯電極性と同極性のバイアスが印加される。この現像ローラ52により、現像剤であるトナーが帯電せしめられるとともに、感光体ドラム21の表面の静電潜像に移動せしめられ、静電潜像が現像される。また、トナーは、スチレンアクリル系の磁性一成分トナーであって、図1に示すトナーコンテナ10に収容され、現像装置50の箇所まで図示しない搬送手段により搬送されて、ハウジング51の内部に補給される。なお、現像装置の現像方式やトナーの種類は、上記のものに限定されるわけではない。
転写部30には、転写ローラ31が設けられている。転写ローラ31は、感光体ドラム21に図2において左方から圧接し、用紙Pを挿通させる転写ニップ部を形成する。転写ローラ31は、駆動装置を有することなく、感光体ドラム21に接触することによって、感光体ドラム21の回転に従って回転する。また、転写ローラ31には、必要に応じて、感光体ドラム21やトナーの帯電極性とは異なる極性であって、マイナス500〜マイナス1000Vの転写バイアスが印加される。
クリーニング装置60は、図2に示すように、感光体ドラム21の回転方向に沿って転写部30のさらに下流側であって、感光体ドラム21の軸線中心に対して上下方向上側に配置されている。クリーニング装置60は、そのハウジング61に、クリーニングローラ62、クリーニングブレード63、シール部材64、トナー規制部材であるスクレーパ65、及びトナー排出スクリュー66を備えている。
クリーニングローラ62は、ハウジング61内の左側下部において、その軸部の両端に備えられた図示しない付勢手段により、感光体ドラム21に対して所定の力で押し付けられて設けられている。クリーニングローラ62は、直径10mmの芯金の周りに、エチレンプロピレンゴム(EPDM)を設けた形で構成され、直径が14mmであり、感光体ドラム21とほぼ同じ軸線方向長さを有している。
クリーニングローラ62は、モータ等で構成される図示しない駆動装置により回転せしめられる。感光体ドラム21表面の研磨を効率良く実施するためには、クリーニングローラ62を所定の周速度で回転させる必要がある。これにより、クリーニングローラ62を、感光体ドラム21との接触箇所における表面が感光体ドラム21表面と同じ方向に移動する向きに回転させ、クリーニングローラ62の周速度は感光体ドラム21のそれの1.2倍に設定している。クリーニングローラ62は、感光体ドラム21表面から残留トナーなどの付着物を回収するとともに、クリーニングローラ62表面に付着した研磨剤を含有するトナーによって感光体ドラム21表面を研磨するようにしてクリーニングする役割を果たす。
クリーニングブレード63は、クリーニングローラ62の感光体ドラム21との接触箇所のドラム回転方向下流側に配置されている。クリーニングブレード63は、図示しない付勢手段により感光体ドラム21に対して所定の力で押し付けられて設けられている。そして、クリーニングブレード63は、ポリウレタンゴムで構成された、ドラム軸線方向に延びる厚さ2.2mmの板のような直方体形状の部材であって、感光体ドラム21とほぼ同じ軸線方向長さを有している。クリーニングブレード63は、感光体ドラム21表面に残留したトナーなどの付着物を掻き取るようにクリーニングする役割を果たす。
一方、クリーニングローラ62と感光体ドラム21との接触箇所のドラム回転方向上流側には、シール部材64が設けられている。シール部材64は、ハウジング61内のトナーが下方の用紙搬送路に落下しないように、その先端部が感光体ドラム21表面に当接する形にしてハウジング61に取り付けられている。シール部材64は、厚さ50μmのポリウレタンフィルムで構成されている。
トナー規制部材であるスクレーパ65は、図2に示すように、クリーニングローラ62とトナー排出スクリュー66との間に設けられている。スクレーパ65は、クリーニングローラ62の回転方向に関して、クリーニングローラ62と感光体ドラム21との接触箇所のすぐ下流側に配置されている。スクレーパ65は、ステンレス製の、厚さ80μmの薄いシート状の部材で構成され、クリーニングローラ62の軸線方向長さとほぼ同じ長さを有している。
また、スクレーパ65は、ハウジング61内の、クリーニングローラ62の上方に設けられた支持部材67に支持され、クリーニングローラ62に向かって延びる形にして配置されている。そして、スクレーパ65は、その先端部の一方の平面がクリーニングローラ62の表面に当接している。これにより、スクレーパ65は、支持部材67からクリーニングローラ62に向かって延びる方向と、クリーニングローラ62との接触箇所におけるクリーニングローラ62表面の移動方向とが対向する形にして取り付けられている。
トナー排出スクリュー66は、ハウジング61内において、クリーニングローラ62のやや上方に設けられている。トナー排出スクリュー66は、クリーニングローラ62の軸線と略平行な軸線を中心として回転する回転部材であって、ハウジング61の内部から画像形成部20の外部に設けられた廃棄トナー回収容器(図示せず)まで延びている。トナー排出スクリュー66は、感光体ドラム21表面から除去され、クリーニングに使用されたハウジング61内の廃棄トナーなどをハウジング61の外部へ、すなわち廃棄トナー回収容器へ排出する役割を果たす。
上記のようなクリーニング装置60は、感光体ドラム21表面のトナー像が用紙Pに転写された後、クリーニングローラ62とクリーニングブレード63とを用いて、感光体ドラム21表面に残留したトナーなどの付着物を除去してクリーニングする。
次に、クリーニング装置60を使用して、感光体ドラム21表面のクリーニングを実行したときの、クリーニングローラ62表面に形成するトナー層の厚さの違いが、像流れや、クリーニング装置60からのトナー溢れの発生に及ぼす影響について、図3及び図4を用いて説明する。図3は粒径9μmのトナーを用いた場合の、クリーニングローラ表面のトナー層厚の違いが、像流れやトナー溢れの発生に及ぼす影響を示す表、図4は粒径6.5μmのトナーを用いた場合の、クリーニングローラ表面のトナー層厚の違いが、像流れやトナー溢れの発生に及ぼす影響を示す表である。
なお、クリーニングローラ62表面に形成するトナー層の厚さの違いは、クリーニングローラ62に対するスクレーパ65の接触圧を変更することにより実現した。
また、クリーニング装置60からのトナー溢れ、及び像流れの発生に関しては、用紙表面に対するトナー占有率が6%の原稿を連続20000枚印刷した後、各々の現象を目視にて評価した。クリーニング装置60からのトナー溢れについては、シール部材64の箇所におけるハウジング61外部へのトナー溢れの有無を目視にて2段階のランクで評価し、トナー溢れがほとんど確認できないものを「○」、トナー溢れが確認できたものを「×」とした。像流れの有無については、温度32.5°C、湿度80%の高温高湿度環境に8時間放置した後、ハーフトーン画像に白抜け(像流れ)が発生しないかどうかを確認した。その画像の状態を、目視にて3段階のランクで評価し、像流れがほとんど確認できないものを「○」、像流れがやや確認できたものを「△」、像流れが顕著であるものを「×」とした。
図3によると、トナー粒子の平均粒径が9μmのトナーを使用した場合、クリーニングローラ62表面のトナー層の厚さが18μmより薄いとき、トナー量が少ないためか、ハウジング61からのトナー溢れは防止できたものの、感光体ドラム21表面の研磨力が低下し、像流れが確認された。また、トナー層の厚さが135μmを超えると、トナー量が多すぎるためか、ハウジング61からのトナー溢れが発生した。さらに、クリーニングローラ62と感光体ドラム21との接触圧が周方向に分散するとともに、クリーニングローラ62がトナーによって滑ってしまうようで、研磨力が低下して像流れが発生した。
一方、図4によると、トナー粒子の平均粒径が6.5μmのトナーを使用した場合、クリーニングローラ62表面のトナー層の厚さが13μmより薄いとき、ハウジング61からのトナー溢れは防止できたものの、像流れが確認された。また、トナー層の厚さが97.5μmを超えると、ハウジング61からのトナー溢れ、及び像流れが発生した。
これらの結果を総合して判断すると、トナー粒子の粒径が9μm、6.5μmいずれの場合も同様に、クリーニングローラ62表面のトナー層の厚さが、所定の厚さより薄すぎても、厚すぎても好適なクリーニングが実施できないことが分かる。そして、粒径9μmの場合はトナー層厚18〜135μmの範囲で、粒径6.5μmの場合はトナー層厚13〜97.5μmの範囲であれば好適なクリーニングが実施できることが分かる。
したがって、感光体ドラム21表面に対して、クリーニングローラ62による好適なクリーニングを実施するには、クリーニングローラ62表面に形成するトナー層の厚さを、トナー粒子の粒径に対応した厚さにする必要がある。すなわち、図3及び図4に示すように、クリーニングローラ62表面に形成するトナー層を、トナー粒子の粒径に対して2倍〜15倍の範囲の厚さで形成するように、スクレーパ65を設けることが望まれる。
このようにして、像担持体である感光体ドラム21に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するクリーニングローラ62と、このクリーニングローラ62表面に付着するトナー量を規制するトナー規制部材であるスクレーパ65とを備えたクリーニング装置60において、スクレーパ65は、クリーニングローラ62表面に形成するトナー層を、トナー粒子平均粒径の2倍〜15倍の範囲の厚さで形成するように設けられているので、トナー粒子の粒径に対応した、適当な厚さのトナー層にすることが可能になる。これにより、クリーニングローラ62表面に、適量のトナーを確実に付着させることができるので、像流れや、クリーニング装置60からのトナー溢れといった不具合の発生を防止しながら、感光体ドラム21表面の効果的なクリーニングを遂行することができる。したがって、感光体ドラム21表面に対して好適なクリーニング性能を保持することが可能なクリーニング装置60を提供することができる。
また、クリーニングローラ62は、感光体ドラム21の軸線中心に対して上下方向上側に配置されているので、このような構成のクリーニング装置60において、クリーニングローラ62表面に、トナー粒子の粒径に対応した、適当な厚さのトナー層を形成することが可能である。したがって、省スペース化を目的として感光体ドラム21の上方に配置したクリーニング装置60であっても、クリーニングローラ62表面に、適量のトナーを確実に付着させることができ、像流れや、クリーニング装置60からのトナー溢れといった不具合の発生を防止しながら、感光体ドラム21表面の効果的なクリーニングを遂行することが可能である。
さらに本発明では、上記クリーニング装置60を画像形成装置1に搭載したので、クリーニングローラ62の表面に、適量のトナーを確実に付着させることができ、感光体ドラム21表面に対して好適なクリーニング性能を保持することが可能な高性能な画像形成装置1を得ることができる。
そして、アモルファスシリコンで構成される感光体は、高硬度であり耐磨耗性に優れ、たいへん長寿命であることから、多くの画像形成装置で採用されている。しかしながら一方では、感光体表面に付着した放電生成物に起因して像流れが発生し易いという問題もある。このような問題に対し、本発明の画像形成装置1に、アモルファスシリコンで構成される感光体を組み合わせることにより、感光体表面への放電生成物の付着を防止することが可能であるので、像流れが発生しない高品質な画像の形成を遂行することができ、さらに長寿命な画像形成装置1を得ることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、本発明の実施形態においては、クリーニング装置60を搭載した画像形成装置1にモノクロ印刷用の機種を例に掲げて説明したが、画像形成装置の種類はこれに限定されるものではなく、中間転写体を用いてトナー像を用紙に転写する機種や、複数のカラートナーを使用するカラー印刷機種であっても構わない。
本発明は、トナー像を用紙に転写させた後、像担持体表面に残留するトナー等の付着物を除去してクリーニングするクリーニング装置全般において利用可能である。
本発明の実施形態に係るクリーニング装置を搭載した画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。 図1の画像形成装置の画像形成部周辺を示す垂直断面部分拡大図である。 粒径9μmのトナーを用いた場合の、クリーニングローラ表面のトナー層厚の違いが、像流れやトナー溢れの発生に及ぼす影響を示す表である。 粒径6.5μmのトナーを用いた場合の、クリーニングローラ表面のトナー層厚の違いが、像流れやトナー溢れの発生に及ぼす影響を示す表である。
符号の説明
1 画像形成装置
2 本体
20 画像形成部
21 感光体ドラム(像担持体)
60 クリーニング装置
61 ハウジング
62 クリーニングローラ
63 クリーニングブレード
64 シール部材
65 スクレーパ(トナー規制部材)
66 トナー排出スクリュー

Claims (4)

  1. 像担持体に接触して回転しつつその表面の付着物を除去するクリーニングローラと、このクリーニングローラ表面に付着するトナー量を規制するトナー規制部材とを備えたクリーニング装置において、
    前記トナー規制部材は、前記クリーニングローラ表面に形成するトナー層を、トナー粒子平均粒径の2倍〜15倍の範囲の厚さで形成するように設けられていることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記クリーニングローラは、像担持体の軸線中心に対して上下方向上側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のクリーニング装置を搭載したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 前記像担持体は、アモルファスシリコン感光体を備えることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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