JP2008233456A - 表示装置 - Google Patents

表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008233456A
JP2008233456A JP2007071985A JP2007071985A JP2008233456A JP 2008233456 A JP2008233456 A JP 2008233456A JP 2007071985 A JP2007071985 A JP 2007071985A JP 2007071985 A JP2007071985 A JP 2007071985A JP 2008233456 A JP2008233456 A JP 2008233456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display device
display
liquid crystal
moire
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007071985A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Nishio
俊哉 西尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Epson Imaging Devices Corp
Original Assignee
Epson Imaging Devices Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Epson Imaging Devices Corp filed Critical Epson Imaging Devices Corp
Priority to JP2007071985A priority Critical patent/JP2008233456A/ja
Publication of JP2008233456A publication Critical patent/JP2008233456A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

【課題】安価かつ簡単な構造で且つ長期間のモアレ抑制効果を備える表示装置を提供する
こと。
【解決手段】第1、第2表示パネル(第1、第2液晶表示パネル10A、10B)を重ね
て配置してなる表示装置(1)であって、前記第1、第2表示パネル(第1、第2液晶表
示パネル10A、10B)間には、その表面に粗面加工が施された透明基板(モアレ軽減
部材40)が配設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は2つの表示パネルを重ねて表示する表示装置に係り、特に、表示パネルを重ね
た状態で表示する際に生じるモアレ現象を抑制する構造を備えた表示装置に関する。
表示画面の立体感及び現実感を向上させる目的で2枚の表示パネルを重ねて配置して表
示を行う表示装置がある。このような表示装置は、例えば、下記特許文献1に開示されて
いる。
図3は下記特許文献1に係る弾球遊技機に用いられる表示装置を示す断面図である。
下記特許文献1に開示された弾球遊技機に用いられる表示装置100は、2つのLCD
(Liquid Crystal Display)101、102からなり、このLCD101、102は、図
3に示すように、それぞれ、周知の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)
型のカラーLCDであり、間隔を開けて前側のLCD101と後側のLCD102とが平
行に配置されている。該LCD101、102は、周知のものであり、例えば、後面側か
ら偏光フィルム106、ガラス基板107、薄膜トランジスタからなる駆動部108、配
向膜109、スペーサとなる粒子が分散された液晶110、配向膜109、ITOからな
る共通電極111、保護膜112、カラーフィルタ113、ガラス基板107、偏光フィ
ルム106が積層された状態で配置されたものである。また、後側LCD102の背面に
は、面状発光体からなるバックライト114が取り付けられている。
特開平6−339575号公報(段落[0012]、図2)
ところで、上記特許文献1に開示されているような2つのLCD101、102を有す
る表示装置100においては、それぞれのLCD101、102は表示画素がマトリクス
状に配列されてなる。したがって、これらのLCD101、102を重ねて配置し表示し
た場合にこれらの表示画素間にズレが生じたり、あるいはユーザの視認方向による視差が
発生したりすることによって表示画面に縞模様が現れる、いわゆるモアレ(干渉縞)現象
が発生することがあった。
このようなモアレ現象を抑制するための部材として、モアレ軽減フィルムと呼ばれる拡
散フィルムが以前から知られている。このモアレ軽減フィルムは、表示パネルの表示面に
取り付けることで表示画素の輪郭をぼかし、他の表示パネルとの相互干渉力を弱めること
でモアレを視認しにくくするものである。そして、上記特許文献1に開示されているよう
な表示装置においてこのモアレ軽減フィルムを取り付ける際には、このモアレ軽減フィル
ムが薄いシート状であることから、アクリル板等に透明接着剤を用いて接着したモアレ軽
減部材を両LCD101、102間に配設することで取り付けがなされる。
しかしながら、上述した構成のモアレ軽減部材を両LCD101、102間に介在させ
ると、種々の問題が生じる。例えば、透明接着剤が光源からの紫外線及び熱により黄色に
変色したり、この透明接着剤が熱等によって劣化したり、あるいはアクリル板とモアレ軽
減フィルムとの間に線膨張係数の差異があることによってモアレ軽減フィルムの剥がれを
招来したり、モアレ軽減フィルムを貼り付けた面と貼り付けていない面との間に張力差が
生じてアクリル板が反ってしまったりといったことが生じる。
加えて、透明接着剤を用いているためその塗布厚にムラが生じると輝度ムラとなってし
まうこと、及びこのモアレ軽減部材を組み立てる工程中を高いクリーン度に維持しなけれ
ばならないことから、その生産性も悪くなり、結果的にフィルムを用いる形態のモアレ軽
減部材は高価になってしまう。
本発明者らは上述した点に鑑み、2つの表示パネルを重ねた状態で表示を行う表示装置
におけるモアレ現象を抑制しつつ、安価でしかも長期間の使用にも耐えうるモアレ軽減部
材の構成を種々検討した結果、上述したフィルムを用いる形態のモアレ軽減部材に代えて
表面を粗面加工した透明基板を用いることにより、上記問題点を全て解決することができ
ることを見出し、本発明に至ったものである。
すなわち、本発明の目的は、安価かつ簡単な構造で且つ長期間のモアレ抑制効果を備え
る表示装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の表示装置は、第1、第2表示パネルを重ねて配置
してなる表示装置であって、前記第1、第2表示パネル間には、表面に粗面加工が施され
た透明基板が配設されていることを特徴とする。
上記発明によれば、このような2つの表示パネルを積層配置して表示を行う表示装置に
おいて発生するモアレ現象を抑える際に従来用いられていた、モアレ軽減フィルムを透明
接着剤を介して所定肉厚の透明基板に貼り付けた構造のモアレ軽減部材に代えて、その表
面に粗面加工を施した透明基板(例えば「スリガラス」と呼ばれるもの)を用いている。
このように粗面加工が施された透明基板を採用することで、モアレ現象を抑制しながらも
、従来のモアレ軽減部材に生じる種々の問題点が生じなくなる。すなわち、透明接着剤を
用いることなく、しかもモアレ軽減部材が1つの構成部品で形成されるため、透明接着剤
の変色やモアレ軽減部材の反り等が生じることがない。しかも、この透明基板は、膨張係
数が小さく、表面を例えばケミカルエッチングにより粗面加工するのみの簡単な加工で製
造できるので、加工を安価に行うことができる。
また、上記発明において、前記透明基板のヘイズ値は15〜40%であることを特徴と
する。
上記発明によれば、透明基板のヘイズ値を15〜40%にすることで、表示画像に悪影
響を与えることなく、モアレ現象を効果的に抑制できるようになる。詳しくは、透明基板
のヘイズ値を15%以下にすると透過率が高すぎてモアレを抑制することができず、反対
にヘイズ値を40%以上にすると透過率が低すぎて表示画像が暗くなってしまう。したが
って、このヘイズ値は15%〜40%が好ましい。
また、上記発明において、前記第1表示パネルは液晶表示パネルであり、前記第2表示
パネルは、カーボンナノチューブを用いたフィールド・エミッション・ディスプレイ(Ca
rbon Nanotube-Field Emission Display、以下、「CNT−FED」という)であること
を特徴とする。
上記発明によれば、第2表示パネルをCNT−FEDパネルで形成することによりバッ
クライトが不要となるので、表示装置全体を薄型化することができるようになる。
また、上記発明において、前記第1、第2表示パネルは液晶表示パネルであり、前記第
2表示パネルの背面にはバックライトが配設されていることを特徴とする。
加えて、上記発明において、前記バックライトはCNT−FED平面光源であることを
特徴とする。
上記発明によれば、第1表示パネルと第2表示パネルを同様の液晶表示パネルで形成し
、第2表示パネルの背面にCNT−FEDからなるバックライトを設けることとしたので
、従来の直下型バックライト等を使用した場合より表示装置全体を薄型化することができ
る。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態
は、本発明の技術思想を具体化するための表示装置を例示するものであって、本発明をこ
の表示装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の
実施形態のものも等しく適応し得るものである。
図1は本発明の実施例1に係る表示装置の一部を分解して示す断面図である。本実施例
に係る表示装置1は、図1に示すように、第1の表示パネルである第1液晶表示パネル1
0Aと、第2の表示パネルである第2液晶表示パネル10Bと、第2液晶表示パネル10
Bの背面に設けられて第1及び第2液晶表示パネル10A、10Bを照光するバックライ
ト20と、から構成されている。
第1液晶表示パネル10A及び第2液晶表示パネル10Bは、矩形状のガラス基板の表
面に液晶駆動用の各種配線が設けられたアレイ基板11A、11Bと、同じく矩形状のガ
ラス基板の表面に各種配線及びカラーフィルタ等が設けられたカラーフィルタ基板12A
、12Bと、を備えている。そして、このアレイ基板11A、11Bとカラーフィルタ基
板12A、12Bとを、それぞれのアレイ基板とカラーフィルタ基板が対向するように重
ね合わせ、シール材を用いて貼り合わせた後、この両基板(11Aと12Aの間、11B
と12Bの間)にそれぞれ液晶を封入することにより第1、第2液晶表示パネル10A、
10Bの組立がなされている。さらに、この液晶が封入された第1、第2液晶表示パネル
10A、10Bの両面には偏光フィルタ13A、14A、13B、14Bが貼付されてい
る。
バックライト20は、CNT−FEDからなる平面光源で形成されている。このCNT
−FED平面光源で形成されたバックライト20は、カーボンナノチューブを電界放出電
子源として白色光を発光するものである。そして、このバックライト20は、カソード電
極22が設けられたカソード基板21と、アノード電極32が設けられたアノード基板3
1とを備え、これらの基板21、31間にシール材30を介在させて貼り合わせた構成を
有している。
カソード基板21は、電気絶縁性を有する基材、例えば、ガラス、石英、アルミナ又は
シリコン等で形成されている。このカソード基板21は、その表面の中央部が電子放出領
域となっており、この電子放出領域には複数個の電子放出素子23Aが形成されている。
これらの電子放出素子23Aはカソード電極22上に形成されている。
カソード電極22は、例えば、クロム、チタニウム、アルミニウム又はタングステン等
の導電性金属からなり、カソード基板21上中央部全体に形成されている。
電子放出素子23Aは、多数のカーボンナノチューブで形成されている。そして、この
電子放出素子23Aは、カソード電極22上に触媒金属層23が設けられて、この触媒金
属層23上の垂直方向に多数成長形成されている。この触媒金属層23には、例えば、コ
バルト、ニッケル、鉄、イットリウム又はこれらの合金が使用される。
このカーボンナノチューブからなる電子放出素子23Aは、例えば、化学気相蒸着(Ch
emical Vapor Deposition、以下、「CVD」という)法を用いて形成することができる
。原料としては、例えばアセチレンなどの炭化水素を含む反応ガスと水素又はアルゴンガ
ス等の不活性ガスの混合ガスが用いられ、触媒金属層23と高温状態で化学反応させ、カ
ーボンナノチューブを成長させるものである。なお、このCVD法によるカーボンナノチ
ューブの成長方法は、公知であるので詳細な説明は省略する。
この方法で形成されたカーボンナノチューブからなる電子放出素子23Aは、触媒金属
層23上に単位面積当たり極めて高い密度で成長させることができる。そして、カーボン
ナノチューブの先端部は針状をなし、この針状先端部をチューブの長さ部分に比べて極め
て小さい直径、例えば数nm〜数十nm程度に形成できる。そのため、カーボンナノチュ
ーブからなる電子放出素子23Aは、電子の電界放出効率が極めて良好となる。
一方、アノード基板31は、光透過性及び電気絶縁性を有する基材、例えばガラス基板
で形成されている。このアノード基板31の表面には、カソード基板21と対向する面に
アノード電極32が設けられ、その上に電子線励起型の蛍光体層33が設けられている。
アノード電極32は、ITOなどの透明な導電物質で形成されている。また、蛍光体層3
3は、カーボンナノチューブからなる電子放出素子23Aから放出される電子が衝突して
白色光を発光する蛍光物質、例えば単波長白色光を発光する蛍光物質、或いは3波長白色
光を発光する蛍光物質等が使用できる。
バックライト20の組み立ては、先ず、カソード基板21に形成されたカーボンナノチ
ューブからなる電子放出素子23Aがアノード基板32の蛍光体層33と対向する向きに
配設されて、間にシール材30が介在され、これらの基板21、31が貼り合わされて内
部に空間Sが形成される。次いで、この空間Sの内部が真空となるように真空引きされ密
封される。この構成のバックライト20の空間Sの厚さは、例えば100μm〜700μ
m程度に形成できる。
次に、このCNT−FED平面光源からなるバックライト20の動作を説明する。この
カソード基板21上のカソード電極22及びアノード基板31上のアノード電極32には
、不図示のカソード電極制御回路及びアノード電極制御回路がそれぞれ接続されて、所定
の電圧が加えられようになっている。すなわち、カソード電極22にはカソード電極制御
回路から負電圧が、アノード電極32にはアノード電極制御回路から正電圧がそれぞれ印
加されている。
バックライト20の点灯は、例えば、カソード電極22にカソード電極制御回路から所
定の電圧を印加する。これによりカーボンナノチューブからなる電子放出素子23Aの先
端部に電界が集中し、量子トンネル効果によって電子がエネルギー障壁を突き抜けて真空
中へ放出される。こうして放出された電子はアノード電極32に引き付けられてアノード
基板31側へ移動し、蛍光体層33に衝突する。その結果、この蛍光体層33から白色光
が発光される。なお、カーボンナノチューブからなる電子放出素子23Aからの電子の放
出量は印加する電圧によって制御できる。
なお、上述のCNT−FED平面光源からなるバックライト20においては、その側面
部分あるいはカソード基板21に透明基板を用いている場合にはそのカソード基板21部
分から光漏れが生じる恐れがあるので、このバックライト20は所定の深さを有し、表示
面に開口を有する箱状のケースCに収納するとよい。また、このケースC内面に鏡面加工
を施したり、あるいは公知の反射シートを貼付するとバックライト20から生じる光を効
率的に第2液晶表示パネル10B方向へ照射することができるようになる。
第1、第2液晶表示パネル10A、10B間には、この第1、第2液晶表示パネル10
A、10B間に生じるモアレ現象を抑えるためのモアレ軽減部材40が配設されている。
このモアレ軽減部材40は透明基板からなり、詳しくはガラス(あるいは膨張係数の低い
アクリル)から選択される透明材料から構成され、両液晶表示パネル10A、10Bの表
示領域よりも若干大きな矩形状の板体からなる。このモアレ軽減部材40の肉厚は、その
強度及び光透過効率を考慮して0.5mm〜2mm程度が好ましい。
このモアレ軽減部材40の背面41部分には粗面加工が施されており、この粗面加工に
より拡散フィルムに代表されるモアレ軽減フィルムと同様の効果を奏することとなる。こ
の粗面加工の方法については、例えば公知のケミカルエッチングやブラスト処理、ドット
印刷により行えばよい。なお、サンドブラスト等の機械研摩により粗面加工を施してもよ
いが、その場合加工表面が尖状となって、第1、第2液晶表示パネル10A、10B間に
配設した際に第2液晶表示パネル10B表面にキズがついてしまう可能性があり、また、
この加工表面の尖状部分が欠ける等モアレ軽減部材40の強度が低くなる場合がある。し
たがって、加工後の表面に形成される凹凸が滑らかでモアレ軽減部材40の強度を維持す
ることができるケミカルエッチングを用いると好ましい。
モアレ軽減部材40のヘイズ値は好ましくは15%〜40%とする。この範囲のヘイズ
値に設定することで、第2液晶表示パネル10Bに表示される表示画像の精細度を維持し
ながら効率的にモアレ現象を抑制することができる。このようにヘイズ値を調節する際の
調節作業の利便性を鑑みても、粗面加工にはケミカルエッチングを採用すると好ましい。
上述したバックライト20上に、第2液晶表示パネル10B、モアレ軽減部材40、第
1液晶表示パネル10Aの順に積層配置することにより、表示装置1の組立てがなされる
。そして、このように組み立てられた表示装置1においては、表示画面に生じるモアレ現
象を効果的に抑制でき、また、モアレ軽減部材40は従来に比して劣化等しにくいので、
長期間表示画質に影響を与えることのない高いモアレ抑制効果を発揮することができる。
なお、上記実施例1においてはバックライト20をCNT−FED平面光源で形成した
が、光源として冷陰極蛍光管あるいはLEDを用いた公知の直下型バックライト等を用い
てもよい。しかし、上記実施例1のようにCNT−FED平面光源をバックライト20と
して採用することで、バックライト20自体を薄型化できる。また、CNT−FED平面
光源は他のバックライトに比べて発熱量が非常に小さいので、バックライト20からの発
熱に起因するモアレ軽減部材40の反り等を最小限に抑えることができる。
上記実施例1では、表示装置1が第1液晶表示パネル10A、モアレ軽減部材40、第
2液晶表示パネル10B及びバックライト20が積層されて構成されているが、このよう
な構造に代えて、第2液晶表示パネル10B及びバックライト20を1つの部材で形成す
ることも可能である。そこで、以下には実施例2として、一部の構成部品が異なる表示装
置1Aについて説明する。なお、この表示装置1Aは、大部分が実施例1の表示装置1と
同様の構造を備えているので、同一構成の部分については同一の符号を付してその説明を
省略し、以下には異なる構成部分についてのみ説明する。
図2は本発明の実施例2に係る表示装置の一部を分解して示す断面図である。本実施例
2の表示装置1Aは、実施例1の表示装置1の第1液晶表示パネル10A及びモアレ軽減
部材40と同様の構成を備えている。そして、表示装置1の第2液晶表示パネル10B及
びバックライト20に代えて、CNT−FEDパネル20Aを備えている。
このCNT−FEDパネル20Aは、カソード電極22が設けられたカソード基板21
と、アノード電極32が設けられたアノード基板31とを備え、これらの基板21、31
を間にシール材30を介在させて貼り合わせた構成を有している。
カソード基板21は、電気絶縁性を有する基材、例えば、ガラス、石英、アルミナ又は
シリコン等で形成されている。このカソード基板21は、その表面の中央部が表示領域と
なっており、この表示領域にはカソード電極22が形成されているとともに、このカソー
ド電極22の表面には複数個の電子放出素子23Aが形成された触媒金属層23が形成さ
れている。
これらの電子放出素子23Aを有する触媒金属層23は、カソード基板21上にカソー
ド電極22が形成された後、絶縁層24及びゲート電極25が所定の間隔をあけてマトリ
クス状に配列されて、これらのゲート電極25により囲まれた箇所に形成されている。具
体的には、絶縁層24の上に積層されたゲート電極25によって囲まれたゲートホール2
6の底面に形成されている。
カソード電極22は、例えば、クロム、チタニウム、アルミニウム又はタングステンか
らなり、カソード基板21上に所定の間隔を空けてストライプ状に、あるいは、表示領域
全体に亘って形成されている。
ゲート電極25は、カソード電極22がストライプ状に形成されている場合にはカソー
ド電極22に交差(直交)するように、カソード電極22が表示領域全体に形成されてい
る場合には、1画素領域を囲むように所定の間隔を空けてマトリクス状に形成されている
。そして、絶縁層24はゲート電極25の下部に配設されている。これらのカソード電極
22、絶縁層24及びゲート電極25は、先ず、カソード基板21上にカソード電極22
が形成され、その上に絶縁層24、ゲート電極25が設けられて、マスク等を利用してゲ
ートホール26を形成する等の一般的な半導体製造法で形成されている。
電子放出素子23Aは複数本のカーボンナノチューブで形成されている。このカーボン
ナノチューブ23Aは、カソード電極22上に積層された触媒金属層23上の垂直方向に
成長形成されている。この触媒金属層23には、例えばコバルト、ニッケル、鉄、イット
リウム又はこれらの合金が使用される。また、このカーボンナノチューブ23Aは、例え
ば、CVD法を用いて形成される。この方法で形成されたカーボンナノチューブ23Aは
、触媒金属層23上に単位面積当たり極めて高い密度で成長させることができる。そして
、その先端部は例えば針状をなし、この針状先端部はカーボンナノチューブの長さ部分に
比べて極めて小さい直径、例えば数nm〜数十nm程度に形成できる。
一方、アノード基板31は、光透過性及び電気絶縁性を有する基材、例えばガラス基板
で形成されている。このアノード基板31の表面には、透明導電材からなるアノード電極
32が配設され、カソード基板21の各画素に対応するようにブラックマトリクス35で
区画されて、この区画された領域に蛍光体層、詳しくは赤(R)、緑(G)及び青(B)
を発色する電子線励起型の蛍光体層34が設けられている。なお、アノード電極32を構
成する透明導電材はITOなどの透明な導電物質で形成されている。
CNT−FEDパネル20Aの組み立ては、先ず、カソード基板21に形成されたカー
ボンナノチューブ23Aがアノード基板31の蛍光体層34と対向するように、両基板2
1、31の表面を対向させ、間にシール材30が介在されて貼り合わされ、内部に空間S
が形成される。次いで、この空間S内部が真空雰囲気となるように真空引きされ密封され
ることにより組み立てが完了する。この構成のCNT−FEDパネル20Aの空間Sの厚
さは、例えば100μm〜700μm程度に形成できる。
次に、このCNT−FEDパネル20Aの動作を説明する。
CNT−FEDパネル20Aのカソード電極22、ゲート電極25及びアノード電極3
2には、不図示のカソード電極制御回路、ゲート電極制御回路及びアノード電極制御回路
がそれぞれ接続されて、所定の電圧及び信号が加えられるようになっている。すなわち、
カソード電極22にはカソード電極制御回路から負電圧、ゲート電極25にはゲート電極
制御回路から正電圧、アノード電極32にはアノード電極制御回路からゲート電極25よ
りもさらに高い正電圧がそれぞれ印加されている。
この状態において、画像の表示を行う場合は、例えば、カソード電極22にカソード電
極制御回路から走査信号を入力し、ゲート電極25にゲート電極制御回路からビデオ信号
を入力する。或いは、カソード電極22にカソード電極制御回路からビデオ信号を入力し
、ゲート電極25にゲート電極制御回路から走査信号を入力する。これにより、カソード
電極22とゲート電極25との間に電圧が印加され、これによってカーボンナノチューブ
23Aの先端部に電界が集中し、量子トンネル効果によって電子がエネルギー障壁を突き
抜けて真空中へ放出される。こうして放出された電子はアノード電極32に引き付けられ
てアノード基板31側に移動し、アノード基板31の蛍光体層34に衝突する。その結果
、それぞれの蛍光体層34が励起されて発光するため、この発光位置を画素単位で制御す
ることにより、CNT−FEDパネル20A上に所望の画像を表示することができる。
そして、上述の構成を備えるCNT−FEDパネル20A上にモアレ軽減部材40及び
第1液晶表示パネル10Aを積層配置することにより、表示装置1Aの組み立てが行われ
る。そして、このように組み立てられた表示装置1Aによれば、実施例1と同様にモアレ
現象を抑制した表示画像を表示することができると共に、バックライトの機能と表示パネ
ルの機能を1つのCNT−FEDパネル20Aで行うので、表示装置1A全体を薄型化す
ることができるようになる。
なお、上記各実施例においては、モアレ軽減部材40としてガラス(あるいは膨張係数
の低いアクリル)を用いる点を述べたが、これらはその使用用途に応じて適宜選択すべき
である。例えば、表示装置1自体が比較的大型の場合には撓みが生じにくいガラスを用い
ると好ましく、反対に比較的小型の場合、特に光源の熱の影響を受けにくい場合にはガラ
スよりも安価なアクリルを用いると好ましい。
実施例1に係る表示装置の一部を分解して示す断面図である。 実施例2に係る表示装置の一部を分解して示す断面図である。 従来技術の表示装置を示す断面図である。
符号の説明
1、1A…表示装置 10A…第1液晶表示パネル 10B…第2液晶表示パネル 20
…バックライト 20A…CNT−FEDパネル 21…カソード基板 22…カソード
電極 23…触媒金属層 23A…電子放出素子(カーボンナノチューブ) 24…絶縁
層 25…ゲート電極 26…ゲートホール 31…アノード基板 32…アノード電極
33、34…蛍光体層 35…ブラックマトリクス 40…モアレ軽減部材 41…(
モアレ軽減部材の)背面

Claims (5)

  1. 第1、第2表示パネルを重ねて配置してなる表示装置であって、前記第1、第2表示パ
    ネル間には、表面に粗面加工が施された透明基板が配設されていることを特徴とする表示
    装置。
  2. 前記透明基板のヘイズ値は15〜40%であることを特徴とする請求項1に記載の表示
    装置。
  3. 前記第1表示パネルは液晶表示パネルであり、前記第2表示パネルは、カーボンナノチ
    ューブを用いたフィールド・エミッション・ディスプレイであることを特徴とする請求項
    1に記載の表示装置。
  4. 前記第1、第2表示パネルは液晶表示パネルであり、前記第2表示パネルの背面にはバ
    ックライトが配設されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記バックライトはカーボンナノチューブを用いたフィールド・エミッション・ディス
    プレイからなる平面光源であることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
JP2007071985A 2007-03-20 2007-03-20 表示装置 Withdrawn JP2008233456A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007071985A JP2008233456A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007071985A JP2008233456A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008233456A true JP2008233456A (ja) 2008-10-02

Family

ID=39906319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007071985A Withdrawn JP2008233456A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008233456A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103543556A (zh) * 2013-10-03 2014-01-29 友达光电股份有限公司 显示装置
JP2017049324A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 液晶表示装置およびその製造方法
JP2019095775A (ja) * 2017-11-21 2019-06-20 パナソニック液晶ディスプレイ株式会社 液晶表示装置
US11054697B2 (en) 2017-11-21 2021-07-06 Panasonic Liquid Crystal Display Co., Ltd. Liquid crystal display device with plural display panels and surface irregularities

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103543556A (zh) * 2013-10-03 2014-01-29 友达光电股份有限公司 显示装置
JP2015072441A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 友達光電股▲ふん▼有限公司AU Optronics Corporation 表示装置
JP2017049324A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 液晶表示装置およびその製造方法
JP2019095775A (ja) * 2017-11-21 2019-06-20 パナソニック液晶ディスプレイ株式会社 液晶表示装置
US11054697B2 (en) 2017-11-21 2021-07-06 Panasonic Liquid Crystal Display Co., Ltd. Liquid crystal display device with plural display panels and surface irregularities

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7629735B2 (en) Light emission device and display device
US7525244B2 (en) Field emission type backlight device
US7495380B2 (en) Light emission device and display device using the light emission device as light source
JP4402673B2 (ja) ゲッタ材料を備えた電界放出表示装置
JP2008233456A (ja) 表示装置
JP2010134397A (ja) 液晶表示装置
JP2007311355A (ja) 発光装置及び表示装置
JP4758939B2 (ja) 発光装置及び表示装置
US8441595B2 (en) Light emitting device and display device having the same
US20090015130A1 (en) Light emission device and display device using the light emission device as a light source
KR100863959B1 (ko) 발광 장치 및 이를 구비한 표시 장치
US7800294B2 (en) Light emission device and display device using the light emission device as light source
US20080309216A1 (en) Light emission device and display device using the light emission device as a light source
US20070096660A1 (en) Display device
CN101441973B (zh) 发光器件以及使用该发光器件作为光源的显示器件
TWI270315B (en) Image display device and method for manufacturing the same
JP2008191616A (ja) 表示装置
JP2008216421A (ja) 表示装置
US20100171408A1 (en) Light emitting device and display device using the same
JP2008123994A (ja) 発光装置およびこの発光装置を光源として使用する表示装置
US20100171410A1 (en) Light emission device
KR20100132343A (ko) 발광 장치 및 이를 구비한 표시 장치
KR20080083473A (ko) 발광 장치 및 이 발광 장치를 광원으로 사용하는 표시 장치
US20100172125A1 (en) Light emission device and display device using the same
US20080192179A1 (en) Light emission device and display using the same

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100601