JP2008232472A - 加熱調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】
熱風循環方式の加熱方式で、ヒータ出力を効率良く加熱室に伝える。
【解決手段】
加熱室25の空気を循環させる吸気孔群Aと排気孔群B,C,D,Eとを設けた後面側壁部16と、その外側にヒータ収納ケース17と、攪拌循環ファン18と、ヒータ20とを有し、ヒータ収納ケース17内に、攪拌循環ファン18とヒータ20を納め、吸気孔群Aは略中央、各排気孔群は上辺部側,下辺部側,吸気孔群Aの左右に位置し、加熱室25の空気を吸気孔群Aからヒータ収納ケース17内に吸気してヒータ20,排気孔群B,C,D,Eを経て加熱室25へ戻し、ヒータ20の形状は、略四角形に形成され、少なくともその一辺が、略四角形内側の攪拌循環ファン18側に凹部を成形し、ヒータの位置は排気孔群夫々に関して風上側にある孔と同じ位置か、もしくは風上側に位置することを特徴とするものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、熱風循環タイプの加熱方式で、ヒータの発熱した熱を効率良く加熱室に排出させる加熱調理器に関するものである。
家庭用加熱調理器を熱源の違いで分けると、ガスを燃焼させ、燃焼した熱を熱源として使用するガス用加熱調理器と、電気でヒータを発熱させ、発熱した熱を熱源として使用する加熱調理器(以下加熱調理器という)がある。
ガスと電気を使用する加熱調理器の実力の差は、ガス用加熱調理器は加熱室内の温度を300℃まで温めるのに約6分必要なのに対して、加熱調理器は加熱室内の温度を250℃まで温めるのに約15分とその差は大変大きい。しかも、電気を使用する加熱調理器の出力は、既に家庭用の電源の100V,15Aの上限に近い状態で使用されているので、これ以上ガス用加熱調理器の実力に近づけることは大変難しい状態である。
電気を使用する製品は、ガスを使用する製品に比べ、その使い易さ、燃焼部分が無い清潔感が好まれ、近年では電源の200V化によるパワーUP(消費電力の増加)により家庭内のオール電化が進んでいる。
そのような中で、加熱調理器も200V化によりガス用加熱調理器と同等の高火力を持ち、約6分で加熱室内の温度を300℃まで温められる能力が要求されてきた。
そのために、高火力の特徴である加熱室の温度の立ち上げを早くするために、ヒータの熱エネルギーを効率良く有効に使用する必要がある。
特許文献1に示すように、熱風を循環させる加熱調理器において、加熱室内に熱風を送り込む吹出口(排気孔群)の位置を改善し、加熱する食品の加熱ムラを無くする技術が公開されている。
その公開された技術の中に熱風を作り出すファンケーシング(ヒータ収納ケース)内の加熱器(ヒータ)と遠心ファン(攪拌循環ファン)の位置関係について、加熱器(ヒータ)は遠心ファン(攪拌循環ファン)を中心として同心円状に配置している。この加熱器(ヒータ)を遠心ファン(攪拌循環ファン)と同心円状に配置することで、遠心ファン(攪拌循環ファン)で送り出した空気を均等に加熱する利点がある。
さらに、特許文献2には、加熱室内に熱風を吹出す(排気)吹出口(排気孔群)の吹出す(排気)位置を調整することで、オーブン料理とグリル料理の両方を行うことができる技術が公開されている。
特開2006−71125号公報 実開平1−169701号公報
加熱調理器でガス用加熱調理器と同等の高火力を持ち、ガス用加熱調理器と同等に、約6分で加熱室内温度を300℃まで温められる能力を実現するのに、熱源であるヒータの消費電力を増大すると次のような問題点があった。
家庭製品で使用する安価なヒータを使用して、ガス用加熱調理器と同等の高火力を実現するのに、消費電力を増大するとヒータ単位表面積あたりの消費電力が大きくなり、ヒータ表面温度が高くなってヒータの寿命を短くする問題があった。
そこで、ヒータ単位表面積あたりの消費電力を低くする目的でヒータの外径を太くしてヒータ表面積を大きくすると、ヒータ内の発熱源からヒータ表面までの距離が長くなり、ヒータ表面温度の立ち上がりが悪くなる問題があった。
この問題を解決し、従来から使用してきた安価な仕様のヒータが使用できるようにする為に、ヒータ単位表面積あたりの消費電力を6〜8W/cm2 として、ヒータ表面温度を
800℃以下になるように使用し、更にヒータの表面温度の立ち上がりが悪くならないようにヒータの外径を太くしないことが必要である。
そこで、ヒータの外径を太くしないで、ヒータ単位表面積あたりの消費電力を6〜8W/cm2で使用できるように使用するヒータの本数を多くしたものがある。
また、ヒータで発熱した熱を効率良く空気に伝え、加熱室内の温度の立ち上がりを早くすることができるように一本あたりのヒータの長さを長くしてヒータ表面積を大きくしたものがある。
しかし、限られたスペースに全長の長いヒータを納めなければならない課題がある。
特許文献1の加熱調理器は、熱風を作り出すファンケーシング(ヒータ収納ケース)内の加熱器(ヒータ)と遠心ファン(攪拌循環ファン)の位置関係について、加熱器(ヒータ)は遠心ファン(攪拌循環ファン)を中心として同心円状に配置しているので、上側と下側に配置された吹出口(排気孔)との間に収まる円状のヒータしか配置することが出来ない。
最大、加熱庫(加熱室)の高さに収まる円状にすることは可能であるが、その場合、加熱器(ヒータ)は吹出口(排気孔群)の風上側に留まりきれなくなり、一部の吹出口(排気孔群)の位置がヒータより風上側の吸込口(吸気孔群)側にくるので、吸込口(吸気孔群)から吸込んだ空気がヒータを通らないで加熱庫(加熱室)に吹き出す(排気)ので、ヒータの発熱した熱を空気に効率良く伝えられなくなる。
また、加熱器(ヒータ)の円形状の外径を変えないで、長くなった分を、ヒータ本数を多くして多段にしたり、一本の長いヒータをコイル状に巻いて使用する場合、加熱調理器の奥行き寸法が大きくなる。
特許文献2のオーブンレンジ(加熱調理器)も同様に、吹出口(排気孔群)の位置がヒータより風上側の吸込口(吸気孔群)側にあるので、吸込口(吸気孔群)から吸込んだ空気がヒータを通らないで加熱室に吹出(排気)している。
本発明の目的はヒータ収納ケース内に配置したヒータの長さを長くし、このヒータからの発熱を効率良く加熱室に排気することができる加熱調理器を提供することにある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、被加熱物である食品を入れる加熱室と、前記加熱室の後面部を形成し、前記加熱室の空気を循環させる吸気孔群と排気孔群とを設けた後面側壁部と、前記後面側壁部の外側に配置したヒータ収納ケースと、前記加熱室の空気を循環させる攪拌循環ファンと、循環する空気を加熱するヒータとを有し、前記ヒータ収納ケース内は前記後面側壁部の吸気孔群と数箇所に分かれた各排気孔群とを結ぶ風路を構成し、風路内に前記攪拌循環ファンと前記ヒータを納めた加熱調理器において、前記吸気孔群は前記後面側壁部の略中央に位置し、前記排気孔群は前記ヒータ収納ケースの上辺部側に位置する第一の排気孔群と、同じく前記ヒータ収納ケースの下辺部側に位置する第二の排気孔群と、前記吸気孔群の左右に位置する第三及び第四の排気孔群とを有し、前記加熱室の空気を前記吸気孔群の孔から前記ヒータ収納ケース内に吸気して前記ヒータ,前記排気孔群の孔を経て前記加熱室へ戻す流路を形成し、前記ヒータの形状は、略四角形に形成され、少なくともその一辺が、略四角形内側の前記攪拌循環ファン側に蛇行した凹部を成形し、前記ヒータの位置は前記排気孔群夫々に関して風上側にある孔と同じ位置か、もしくは風上側に位置するものである。
本発明によれば、ヒータの寿命を確保し、ヒータ長を長くして表面積を大きくしたヒータを限られたスペースのヒータ収納ケース内に収めることができ、ヒータ位置は、複数箇所に設けた排気孔群の風上側にある孔位置と同じか、もしくは風上側に設けることで、ヒータで発生した熱を効率良く風路内の空気に伝達することができる。
そして、加熱調理器でもガス用加熱調理器と同等の高火力を達成することができる。
以下本発明の一実施例について図1〜図6を参照して詳細に説明する。
図1は、加熱調理器と誘導加熱調理器をシステムキッチンに組込んだ正面図を示し、図2は加熱調理器のドアを開いた正面図を示し、図3は、図2に示す加熱調理器の(X−Y部)断面図を示す(但しドアは閉めた状態)。
加熱調理器1の前面はドア4とカンガルーポケット方式の操作表示パネル6(図は操作部,表示部が格納されている状態)が配置されている。ドア4には取っ手3が取り付けられ、取っ手3を手前に引くことでドア4の下部を支点にしたヒンジ機構(図示無し)でドア4を水平に開くことができる。
また、ドア4には透明のガラス窓5を備え、ガラス窓5越しに加熱室25を見ることができる。
加熱室25の側壁部12には角皿を載せる棚が設けてある。棚はガイド部上段13,ガイド部中段14,ガイド部下段15の三段である。図では、ガイド部中段14に角皿23を載せ、ガイド部下段15に角皿24を載せている。角皿23と角皿24は同じ大きさで、食品(図示無し)を調理する時に、食品を載せるものである。
どの棚に角皿を載せるかは、調理の種類とメニューによって使い分けされている。例えば調理の種類で分けられるものはグリル調理とオーブン調理がある。グリル料理は、後述する上ヒータ27を使用して調理するメニューが中心となりガイド部上段13を使用する。オーブン調理は、後述する複数箇所ある排気孔群から排気される熱風で調理するもので、使用する棚位置はガイド部中段14とガイド部下段15を使用し、調理するメニューによって、その使用する棚位置はガイド部中段14とガイド部下段15のどちらかを使用し、調理する食品の量によって一段と二段に使い分けする場合もある。
加熱室25の後面側壁部16には複数の孔が開けられ、後面側壁部16のほぼ中央に位置する孔群が、加熱室25内の空気を後述するヒータ収納ケース17内に吸込む吸気孔群Aである。
次に、ヒータ収納ケース内17に吸込んだ空気を後述するヒータ20で加熱し加熱室
25に排気する孔群について説明する。排気孔群は、ヒータ収納ケース17の上辺部側と角皿23との間に設けた第一の排気孔群Bと、下辺部側と角皿24との間に設けた第二の排気孔群C,吸気孔群Aの左右両側で角皿23と角皿24の間に設けた第三の排気孔群Dと第四の排気孔群Eが配置されている。
本実施例では、ヒータ収納ケース17の下辺部側に配置する第二の排気孔群Cは、排気孔群C1と排気孔群C2とに分けて設けているが、排気孔群C1と排気孔群C2との間にも排気孔を設けて一つの排気孔群としても良い、また複数の排気孔群に細分化しても良い。ヒータ収納ケース17の上辺部側に配置する第一の排気孔群Bも同様に二つ以上の排気孔群に細分化しても良い。
加熱室25の底面部10には、調理する食品の重量を測定する重量センサ11が複数個所取り付けられ、その各重量センサ11の上に食品を載せるトレー26が置かれている。重量センサ11は調理する食品の重量を測定するもので、測定から得た食品の重量値から、事前に組み込んだ制御プログラムで調理時間を算出できるようになっている。そして、トレー26は高周波(図示無し)を使用した調理に使用するもので、主な調理は、食品の温めや冷凍食品の解凍などに使用される。
加熱室25の上面裏側には、上面一面を加熱する面状の上ヒータ27が設置され、熱伝導により加熱室25の天井部が発熱するようになっている。主にグリル調理やオーブン調理の予熱時に、予熱時間を短縮するために後述するヒータ20と同時に使用される。
加熱室25の後面側壁部16には、前述した吸排気孔群が設けられ、後面側壁部16の外側をヒータ収納ケース17で覆われている。
ヒータ収納ケース17内には、加熱室25内の空気を後面側壁部16に設けた吸気孔群Aから吸込み、吸込んだ空気を後面側壁部16に設けた第一〜第四の排気孔群B,C,D,Eから排気して、加熱内の空気を循環させる攪拌循環ファン18と、吸気孔群Aから吸込んだ空気を第一〜第四の排気孔群B,C,D,Eから排気する前に、吸込んだ空気を加熱するヒータ20が設けられている。
本実施例では、ヒータ20は前段ヒータ20aと後段ヒータ20bの二段で構成されている。
また、加熱室25内の後面側壁部16の外側をヒータ収納ケース17で覆い、後面側壁部16に設けた吸気孔群Aから吸込んだ空気を、後面側壁部16に設けた第一〜第四の排気孔群B,C,D,Eまで空気を導く風路33を構成し、その流れは吸気孔群Aから吸込んだ空気は攪拌循環ファン18を通りヒータ20を通り複数箇所に設けた第一〜第四の排気孔群B,C,D,Eに到る。
撹拌循環ファン18は駆動用モータ19が直結され駆動している。ここでは駆動用モータ19には隅取コイル誘導電動機を使用している。
図4は、ヒータ収納ケースの内部斜視図を示し、図5は、後面側壁部の吸排気孔群の位置とヒータ収納ケースの各部品の位置を示し、図6はヒータの後段ヒータ(前段ヒータも後段ヒータと同形状)を示す。
攪拌循環ファン18は遠心ファンで8個のファンブレード40を備え、ファンブレード40の延長線が軸心41に対してずらして配置されている。これは、ファンブレード40の配置がファンブレード40の延長線上に軸心41が接する時より吸込む能力は低下するが撹拌循環ファン18の外周側での撹拌能力は増加するためである。
本実施例の攪拌循環ファン18の回転方向は本体正面から見て反時計回りとなっている。
ヒータ20は、前段ヒータ20aと後段ヒータ20bの二本のヒータを重ねるように、ヒータ収納ケース17の上側二箇所と下側二箇所の合計四箇所をヒータ押さえ金具22を使用してネジ30で固定している。
ヒータ20は前段ヒータ20aと後段ヒータ20bの二本に分けて、ヒータの単位表面積あたりの消費電力を低くしてヒータの寿命を確保している。また、ヒータ一本あたりの全長を長くしてヒータ表面積を大きくして、発熱した熱を効率良く空気に伝えることができるようになった。
また、ヒータ20の形状は、図6に示すように略四角形に形成され、その一辺が、略四角形内側に蛇行した凹部34の形状に成形し、第一〜第四の排気孔群B,C,D,Eの風上側にある孔位置と同じか、もしくは風上側に位置することで狭いスペースのヒータ収納ケース17内にヒータ20を収納することができ、ヒータ20で発生した熱を効率良く加熱室25に排気することができるようになった。
また、ヒータ出力増加に伴う設計変更が容易であることと、それに伴う変更部を少なくすることができるようになった。
さらに、ヒータ20を安価に効率良く生産ができるようにヒータ20単体は同じ形状のヒータを使用、どちらか一方を裏返しにして配置できるようにしたので、ヒータ20を成形する成形型を同一とすることができた。また、端子位置を同一方向にできるので接続の効率も良くすることができた。ここで使用するヒータ20は金属製のパイプ内に発熱コイルを挿入したシーズヒータが好ましい。
本実施例ではヒータ20は二本のヒータを二段にして使用しているが、ヒータの本数は限定するものではない。
ヒータ20の電源接続端子は、前段ヒータ20aの31a,31b、後段ヒータ20bの32a,32bで、各電源接続端子には電源からの電源供給端子(図示無し)をネジ止めで接続できるようにネジが切られている。ネジの締付け方向は加熱調理器1の後面から前面側に向かって締付け作業ができるように、各ヒータ20の電源接続端子31a,31b,32a,32bの向きを決めて固定している。
第三の排気孔群Dと第四の排気孔群Eから加熱室25内に熱風を排気できるように、風向きを変える整風板28と整風板29が設けられている。
次に後面側壁部16の第一〜第四の排気孔群B,C,D,Eとヒータ収納ケース17内に備えるヒータ20と攪拌循環ファン18の位置関係について説明する。
吸気孔群Aの大部分の孔は、加熱室25のガイド部中段14とガイド部下段15に角皿23と角皿24を載せた時に、二枚の角皿23と角皿24の間に位置し、後面側壁部16の長手方向の中央部に配置している。そして、吸気孔群Aの全ての孔が攪拌循環ファン
18のファン径内に収まるように、攪拌循環ファン18の大きさと位置と吸気孔群Aの孔数を決定している。
次に熱風を排出する排気孔は、ガイド部中段14に載せた角皿23の上部側に第一の排気孔群Bを設け、ガイド部下段15に載せた角皿24の下側に第二の排気孔群Cを設け、吸気孔群Aと同様に二枚の角皿23と角皿24の間に吸気孔群Aの左右両端に第三の排気孔群Dと第四の排気孔群Eを設けている。
加熱室25内の熱風の循環路は、第一の排気孔群Bから排出された熱風は、ガイド部中段14に載せた角皿23の上部を通り、閉められたドア4に当りガイド部中段14とガイド部下段15に載せた角皿23と角皿24の間を通り吸気孔群Aに吸込まれる。第二の排気孔群Cから排出された熱風は角皿24の下を通りドア4に当り、角皿23と角皿24の間を通り吸気孔群Aに吸込まれる。
第一の排気孔群Bと第二の排気孔群Cから排出された熱風は、ドア4に当り角皿23と角皿24の間を通って折り返してきた時は、調理する食品等に熱が奪われ熱風の温度も下がり、特に吸気孔群Aの吸込み幅は狭く、熱風が吸気孔群Aに吸込まれ、吸気孔群Aに近づくに従って熱風の幅は狭められるので加熱室25の左右側壁部12側の温度は低くなる。その温度が低くなる領域に熱風を排出する第三の排気孔群Dと第四の排気孔群Eを設け、新たな熱風を排出して熱風の温度ムラを無くしている。
角皿を一段で使用するとき、例えばガイド部中段14側だけに角皿23を載せた一段でオーブン調理をすると、第二の排気孔群Cから排気した熱風は、第二の排気孔群Cと吸気孔群Aとの仕切りが無いので早い段階で吸気孔群Aに吸込まれる。しかし、調理時間やヒータ20への通電率などの制御で角皿一段でも加熱ムラの無い調理ができるようにしてある。
ガイド部下段15側だけに角皿24を載せた場合も同様である。
吸排気孔群の孔は同じ大きさで本実施例の場合はφ5(mm)としている。
次にヒータ20と吸気孔群Aと第一〜第四の排気孔群B,C,D,Eとの位置関係について説明する。
複数箇所に設けた第一〜第四の排気孔群B,C,D,Eとヒータ20の位置関係は、複数箇所に設けた排気孔群に対してヒータ位置は、攪拌循環ファン18から送風される風が複数箇所に設けた排気孔群の風上側にある孔位置と同じ位置か、もしくは風上側に位置するようにヒータ20が設置されている。
また、第一と第二の排気孔群B,Cの風上側に設置されるヒータ20は排気孔群B,C,Dの長手方向に沿って配置され、ヒータ20で発熱した熱をより効率良く空気に伝えられるようにしている。
また、第三と第四の排気孔群D,Eの孔位置は、事前に決定するのが難しく、最終孔位置は実際の調理で確認しながら調整し決定している。そのためヒータ20の形状は、排気孔群より少し距離を離して配置し、最終排気孔位置が決定した後で、一方のヒータを裏返した時でも必ず排気孔群を避け、排気孔群の風上側にある孔位置と同じ位置か、もしくは風上側に位置するように決定している。
また、上下と左右でヒータ20の発熱量が同じになるように、上下のヒータ長さは略同じになるように決め、左右のヒータ長さも略同じになるように決めている。
そのため、攪拌循環ファン18によって吸気孔群Aから吸込んだ空気を、効率良くヒータ20で加熱し、第一〜第四の排気孔群B,C,D,Eより効率良く排出できるようになっている。
本実施例では吸気孔,排気孔の孔の数は吸気孔群Aが163個、第一の排気孔群Bが
155で、第二の排気孔群Cの排気孔群C1は56個、排気孔群C2は36個、第三の排気孔群Dは18個、第四の排気孔群Eは24個となっている。
第一〜第四の排気孔群B,C,D,Eの孔の合計は吸気孔群Aの孔数の約1.7 倍と吸気孔群Aの孔数より多い。これは、吸気孔から吸込んだ空気を撹拌循環ファン18の遠心力で排出する時に、撹拌循環ファン18から第一〜第四の排出孔群B,C,D,Eまでの風路にヒータ20やヒータ押さえ金具22などにより風路内抵抗が大きくなるためである。その分、排気孔の面積を増加して、排気流量と吸込み流量のバランスをとることで撹拌循環がスムーズに行われ、加熱室25で調理する食品の加熱ムラを改善している。
ヒータ収納ケース17は長方形で中央部に遠心ファンを使用した撹拌循環ファン18を配置している。撹拌循環ファン18の回転(反時計回り)で送風される風とヒータ収納ケース17の長手側の辺に当った風が加算され、ヒータ収納ケース17の隅部Gは圧力と温度ともに反対側の隅部Hより高くなる。
また、圧力が上がった隅部Gでは乱流が生じやすく、熱風の加熱室25への排出効率も低下する。しかし、四隅部(各G,H部)を大きな円弧で形成することにより隅部の風路抵抗を小さくして撹拌と排出効率を改善することができる。
ここでは、この円弧の最低寸法はヒータ収納ケース17の奥行き寸法より大きくしている。
また、圧力の上がる部分では、熱風の温度も高くなるので、圧力の上がる部分の排気孔の孔の数を減らしたり、圧力の高い部分に排気孔の孔を設けないことで、排出される熱風の温度ムラを少なくし加熱室25で調理する食品の加熱ムラを改善している。
さらに、排気孔群EとFでは排気孔群E部の孔数が少ないのは、排気孔群F部側はヒータの端子部があり、端子側の30〜50mmは発熱部が無いので発熱量が減り温度が低くなっているので、左右の排出温度差を少なくする理由で第三の排気孔群D側(温度の高い側)の孔数を少なくし、第四の排気孔群Eの位置を内側に設けて温度分布の改善を行っている。
本発明によれば、ヒータの寿命を確保し、ヒータ長を長くして表面積を大きくしたヒータを略四角形に形成され、その一辺が、略四角形内側の前記攪拌循環ファン側に凹部34の形状に成形することで、限られたスペースのヒータ収納ケース内に収めることができ、ヒータの位置は第一〜第四の排気孔群の風上側にある孔位置と同じか、もしくは風上側に設けることでヒータで発生した熱を効率良く風路内の空気に伝達することができるようになる。
そして、加熱調理器でもガス用加熱調理器と同等の高火力を達成することができるようになる。
加熱調理器本体をシステムキッチンに組込んだ正面図。 加熱調理器のドアを開いた正面図。 図2のX−Y部の断面図(ドアを閉じた状態)。 ヒータ収納ケースの斜視図。 後面側壁部の吸排気孔群の孔とヒータ収納ケースの各部品の位置を示す図。 ヒータの後段ヒータ(前段ヒータと後段ヒータは同形状)を示す図。
符号の説明
1 加熱調理器
2 システムキッチン
13 ガイド部上段
14 ガイド部中段
15 ガイド部下段
16 後面側壁部
17 ヒータ収納ケース
18 撹拌循環ファン
23,24 角皿

Claims (1)

  1. 被加熱物である食品を入れる加熱室と、前記加熱室の後面部を形成し、前記加熱室の空気を循環させる吸気孔群と排気孔群とを設けた後面側壁部と、前記後面側壁部の外側に配置したヒータ収納ケースと、前記加熱室の空気を循環させる攪拌循環ファンと、循環する空気を加熱するヒータとを有し、前記ヒータ収納ケース内は前記後面側壁部の吸気孔群と数箇所に分かれた各排気孔群とを結ぶ風路を構成し、風路内に前記攪拌循環ファンと前記ヒータを納めた加熱調理器において、
    前記吸気孔群は前記後面側壁部の略中央に位置し、前記排気孔群は前記ヒータ収納ケースの上辺部側に位置する第一の排気孔群と、同じく前記ヒータ収納ケースの下辺部側に位置する第二の排気孔群と、前記吸気孔群の左右に位置する第三及び第四の排気孔群とを有し、前記加熱室の空気を前記吸気孔群の孔から前記ヒータ収納ケース内に吸気して前記ヒータ,前記排気孔群の孔を経て前記加熱室へ戻す流路を形成し、前記ヒータの形状は、略四角形に形成され、少なくともその一辺が、略四角形内側の前記攪拌循環ファン側に蛇行した凹部を成形し、前記ヒータの位置は前記排気孔群夫々に関して風上側にある孔と同じ位置か、もしくは風上側に位置することを特徴とする加熱調理器。
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