JP2008231260A - 水性塗料及びその製造方法 - Google Patents

水性塗料及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008231260A
JP2008231260A JP2007073183A JP2007073183A JP2008231260A JP 2008231260 A JP2008231260 A JP 2008231260A JP 2007073183 A JP2007073183 A JP 2007073183A JP 2007073183 A JP2007073183 A JP 2007073183A JP 2008231260 A JP2008231260 A JP 2008231260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
water
mixture
wax
vegetable oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007073183A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryohei Takato
良平 高頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ABLE ENGINEERING KK
Original Assignee
ABLE ENGINEERING KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ABLE ENGINEERING KK filed Critical ABLE ENGINEERING KK
Priority to JP2007073183A priority Critical patent/JP2008231260A/ja
Publication of JP2008231260A publication Critical patent/JP2008231260A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

【課題】揮発性有機化合物を含有せず、短時間で乾燥させる水性塗料を提供すると共に、界面活性剤等の安定剤を使用せず、水と油を長時間、安定的にエマルジョン化し且つ揮発性有機化合物の非存在下で製造する水性塗料の製造方法を提供する。
【解決手段】10〜20℃の植物油の1に対して固形の天然安定剤を1〜10%投入し、天然安定剤の融点まで昇温し、温度が10〜20℃に低下するまで50rpm以上300rpmで攪拌して混合物にし、混合物に水を10〜30%加えて5000rpmから10000rpmで攪拌し、植物油と水をエマルジョン化すると共に揮発性有機化合物の非存在下で製造する。
【選択図】なし

Description

本発明は、木材等に用いる水性塗料及びその製造方法に関するものである。
一般に、塗料は、トルエン、キシレン等の揮発性有機化合物(VOC)を含有する有機塗料で構成されており、このような塗料を用いた際には、塗布対象物の表面に油膜を形成し、揮発性有機化合物が揮発するようになっている。
又、塗料の中には、木材等に好適に塗布し得る水性塗料があり、水性塗料は、油分と種々の水溶液成分のように不相溶な物質を界面活性剤等の乳化剤により強制的にエマルジョン化して製造されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平8−81524号公報 特開2004−244506号公報
しかしながら、一般的な塗料は、合成化合物や石油系化合物から構成されると共に界面活性剤等の乳化剤を使用するため、揮発性有機化合物(VOC)を無くすことができず、自然環境及び健康に悪影響を与えるという問題があった。又、水性塗料に、合成化合物の界面活性剤等の乳化剤を使用した場合には、揮発性有機化合物が混入する虞れがあった。更に、水性塗料の製造において界面活性剤等の乳化剤を使用しない場合には、水と油が分離し、長時間、安定的にエマルジョン化させることができず、使用時には乾燥に時間がかかるという問題があった。更に又、自然界に存在する植物油に、エマルジョン化のための乳化剤を単純に加えた場合には、塗料が硬化し、木材等の塗料として適切に使用することができないという問題があった。
本発明は、揮発性有機化合物を含有せず、短時間で乾燥させる水性塗料を提供すると共に、界面活性剤等の安定剤を使用せず、水と油を長時間、安定的にエマルジョン化し且つ揮発性有機化合物の非存在下で製造する水性塗料の製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、10〜20℃の植物油の1に対して固形の天然安定剤を1〜10%投入し、天然安定剤の融点まで昇温し、温度が10〜20℃に低下するまで50rpm以上300rpmで撹拌して混合物にし、該混合物に水を10〜30%加えて5000rpmから10000rpmで撹拌し、前記植物油と水をエマルジョン化すると共に揮発性有機化合物の非存在下で製造したことを特徴とする水性塗料、に係るものである。
本発明の水性塗料において、植物油と天然安定剤の混合物に水を加える前に、前記混合物が30〜50℃の温度範囲で混合物に植物及び/又は無機物の顔料を加えて撹拌することが好ましい。
本発明の水性塗料において、植物油を、亜麻仁油、桐油、芥子油、紫蘇油、荏胡麻油、胡桃油、荏油、紅花油、向日葵油、コーン油、綿実油、胡麻油、オリーブ油、扁桃油、落花生油、椰子油、椿油、菜種油から少なくとも1つを選択すると共に、天然安定剤を、米糠蝋、カルナウバ蝋、キャンデリラ蝋、ウルシ蝋、塊木蝋、サトウキビ蝋、パーム蝋 、蜜蝋、鯨蝋、イボタ蝋、羊毛蝋から少なくとも1つを選択することが好ましい。
本発明は、10〜20℃の植物油の1に対して固形の天然安定剤を1〜10%投入し、天然安定剤の融点まで昇温し、温度が10〜20℃に低下するまで50rpm以上300rpmで撹拌して混合物にし、該混合物に水を10〜30%加えて5000rpmから10000rpmで撹拌し、前記植物油と水をエマルジョン化すると共に揮発性有機化合物の非存在下で製造することを特徴とする水性塗料の製造方法、に係るものである。
本発明の水性塗料の製造方法において、植物油と天然安定剤の混合物に水を加える前に、前記混合物が30〜50℃の温度範囲で混合物に植物及び/又は無機物の顔料を加えて撹拌することが好ましい。
本発明の水性塗料の製造方法において、混合物と水を入れて撹拌する撹拌容器と、該撹拌容器の内径に対して3分1以下の径を備えた螺旋状のスクリュー部とを用いて、螺旋状のスクリュー部により混合物及び/又は水を外周から巻き込んで混合することが好ましい。
本発明の水性塗料及びその製造方法によれば、合成化合物を使用しないので、揮発性有機化合物を含有せず、自然環境及び健康への悪影響を防止することができると共に、使用時には、水の揮発性により短時間で乾燥させることができる。又、水性塗料の製造方法によれば、植物油と天然安定剤との混合物に対して水を10〜30%加えて5000rpmから10000rpmで撹拌することにより、植物油と水をエマルジョン化することができる。更に、植物油の1に固形の天然安定剤を1〜10%加え、天然安定剤の融点まで昇温した後に、温度が10〜20℃に低下するまで50rpm以上300rpm以下に撹拌するので、植物油と天然安定剤を十分に混合させ、植物油と水を長時間、安定的にエマルジョン化し、好適に水性塗料を製造することができる。更に又、植物油、水、天然安定剤により水性塗料を製造するので、揮発性有機化合物を非存在下で製造することができるという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の形態例の水性塗料は、原料として、植物の種、実、胚芽等を絞って作った植物油と、植物蝋及び/又は動物性蝋からなる天然安定剤と、水とを用いており、有色の塗料の場合には、更に植物及び/又は無機物の顔料を用いている。
植物油は、亜麻仁油、桐油、芥子油、紫蘇油、荏胡麻油、胡桃油、荏油、紅花油、向日葵油、コーン油、綿実油、胡麻油、オリーブ油、扁桃油、落花生油、椰子油、椿油、菜種油等から選択されており、これらの中から一種、若しくは複数の種類を混合して使用している。ここで、植物油は、ヨウ素価により乾性油、半乾性油、不乾性油に区分けされるが、不乾性油よりも乾燥油、半乾性油が好ましい。
天然安定剤は、米糠蝋(ライスワックス)、カルナウバ蝋(カルナバ蝋)、キャンデリラ蝋、ウルシ蝋、塊木蝋(ハゼ蝋)、サトウキビ蝋、パーム蝋等の植物蝋、若しくは蜜蝋(ビーズワックス)、鯨蝋、イボタ蝋、羊毛蝋等の動物性蝋から選択されており、これらの中から一種、若しくは複数の種類を混合して使用している。
水は、水道水を利用することができ、pHを含めて特に制限されるものではない。
顔料は、植物等の顔料や、ベンガラ等の鉱物顔料を含めた無機物の顔料から選択されており、これらの中から一種、若しくは複数の種類を混合して使用している。
以下、本発明の水性塗料のうち、色を有しない無色、透明、白色の水性塗料を製造する方法を第1方法として図1のフローチャートを参照して説明する。
水性塗料を製造する際には、植物油を10〜20℃の温度(常温)に設定し、植物油の1に対して固形の天然安定剤を1〜10vol%、好ましくは2〜7vol%投入し(ステップS1)、ヒータ等の加熱手段により、天然安定剤の融点(40〜90℃)まで昇温する(ステップS2)。ここで、加熱温度を具体例で説明すると、亜麻仁油、桐油、荏胡麻油等の植物油に米糠蝋を投入した場合には、温度を、10〜20℃から米糠蝋の融点温度の70〜83℃までゆっくりと上げ、亜麻仁油、桐油、荏胡麻油等の植物油にカルナウバ蝋を投入した場合には、温度を、10〜20℃からカルナウバ蝋の融点の80〜86℃までゆっくりと上げ、亜麻仁油、桐油、荏胡麻油等の植物油にキャンデリラ蝋を投入した場合には、温度を、10〜20℃からキャンデリア蝋の融点の66〜71℃までゆっくりと上げる。又、植物油に対して天然安定剤が融点で完全に溶けない場合には、夫々の融点より若干温度を上げても良い。
次に、植物油に天然安定剤を溶かした溶液を放冷状態にしつつ、温度が10〜20℃(常温)に低下するまで撹拌機により50rpm以上300rpm以下(秒速約0.8回転から5回転)、好ましくは60rpm以上180rpm以下(秒速1回転から3回転)の回転速度でゆっくりと撹拌し、植物油に対して天然安定剤を完全に融解させて混合物を製造する(ステップS3)。なお、撹拌は、天然安定剤の融点まで昇温する段階(ステップS2)から行っても良い。
続いて、植物油に天然安定剤を完全に融解させた混合物に、水を一回若しくは複数回に分けて合計10〜30vol%、好ましくは12〜20%加え(ステップS4)、撹拌機により5000rpm以上10000rpm以下(秒速約80回転から170回転)、好ましくは6000rpm以上9000rpm以下(秒速100回転から150回転)の回転速度で10〜60秒間撹拌し(ステップS5)、水性塗料を完成する。
ここで、撹拌機は、混合物と水を入れて撹拌する撹拌容器と、該撹拌容器の中心に配置され且つ撹拌容器の内径に対して3分1以下の軸径を有する螺旋状のスクリュー部とを備えたものを使用し、混合物と水を撹拌する際には、撹拌容器中の混合物及び/又は水を螺旋状のスクリュー部により外周から巻き込んで混合する。又、この撹拌機は、植物油に天然安定剤を溶かす段階(ステップS2,3)で使用しても良い。
このような水性塗料は、植物油、天然安定剤の透明度や色によって乳白色となり、当該水性塗料を木材等に使用した際には、水の浸透性により木材等の表面から内部へ浸透すると共に、水の揮発により、植物油の固化を早め、ムラなく塗布すること可能となる。
ここで、本発明の水性塗料と、亜麻仁油、桐油等を混合した一般的な植物乾燥油とを、同じ条件で木材に塗布して比較した場合、本発明の水性塗料は3時間で乾燥し、比較例は48時間以上で乾燥した。このため、本発明は、乾燥が早いことが明らかである。又、本発明の水性塗料は、木材以外の紙やパルプ製品に使用できた。
このように、実施の形態の水性塗料によれば、合成化合物を使用しないので、揮発性有機化合物(VOC)を含有せず、自然環境及び健康への悪影響を防止することができると共に、使用時には、水の揮発性により短時間で乾燥させることができる。又、水でエマルジョン化することにより、重金属系のドライヤー(乾燥剤)を不要にすることができる。
実施の形態の水性塗料において、植物油を、亜麻仁油、桐油、芥子油、紫蘇油、荏胡麻油、胡桃油、荏油、紅花油、向日葵油、コーン油、綿実油、胡麻油、オリーブ油、扁桃油、落花生油、椰子油、椿油、菜種油から少なくとも1つを選択すると共に、天然安定剤を、米糠蝋(ライスワックス)、カルナウバ蝋(カルナバ蝋)、キャンデリラ蝋、ウルシ蝋、塊木蝋(ハゼ蝋)、サトウキビ蝋、パーム蝋 、蜜蝋(ビーズワックス)、鯨蝋、イボタ蝋、羊毛蝋から少なくとも1つを選択すると、揮発性有機化合物(VOC)を全く含有せず、有害物質により誘発されるシックハウス症候群等の石油系塗料を原因とする健康障害を防止すると共に、大気汚染を防止することができる。又、この中でも、米糠蝋やカルナウバ蝋を使用した際には、塗布時に十分固化力を有し、経年変化等の耐久性や、最適なつやにより美観を得ることができる。又、蜜蝋を使用した際には、湿度を遮断することができる。
一方、本発明を実施する形態例の水性塗料の製造方法によれば、植物油と天然安定剤との混合物に対して水を10〜30%加えて5000rpmから10000rpmで撹拌することにより、水分を細かく分散し、植物油と水を適切にエマルジョン化することができる。特に、混合物に対する水の量を12〜20%、撹拌の回転速度を6000rpmから9000rpmで撹拌すると、最適にエマルジョン化することができる。ここで、撹拌の回転速度が5000rpm未満の場合には、植物油と水が混ざらず、分離してしまうという問題があり、撹拌の回転速度が10000rpmより大きい場合には、混合物全体が泡立ち、液状の水性塗料にならないという問題がある。又、水を10%未満にした場合には、一般的な植物乾燥油と同様に、乾燥に著しく時間がかかり、水を30%より大きくした場合には、植物油と水が分離してしまうという問題がある。
又、植物油の1に固形の天然安定剤を1〜10%加え、天然安定剤の融点まで昇温した後に、放冷状態にしつつ、温度が10〜20℃に低下するまで50rpm以上300rpm以下に撹拌すると、固形の天然安定剤を融解して植物油と天然安定剤を十分に混合させ、植物油と水を長時間、安定的にエマルジョン化し、好適な水性塗料を製造することができる。特に、天然安定剤の量を2〜7%、撹拌の回転速度を60rpm以上180rpm以下にした場合には、植物油と固体の天然安定剤を完全に混合させ、植物油と水を極めて好適にエマルジョン化することができる。ここで、天然安定剤の量を1%未満にした場合には、植物油と水がエマルジョン化せず、天然安定剤の量を10%より大きくした場合には、植物油と水が固化してしまうという問題がある。なお、天然安定剤を10%より増やし且つ水の量を30%より増やした場合には、水の性質が消失し、固化してしまうという問題がある。又、天然安定剤の融点まで昇温できない場合には、固形の天然安定剤を完全に融解することができない。更に、温度が10〜20℃に低下するまで50rpm以上300rpm以下に撹拌する処理を施さない場合には、天然安定剤が植物油と完全に混合せず、水を加えた際に、植物油と水が分離してしまうという問題がある。特に、撹拌の回転速度が50rpm未満若しくは300rpmより大きい場合には、植物油と水が十分に混ざらないという問題がある。
更に、植物油、水、天然安定剤により水系の塗料を製造するので、揮発性有機化合物を非存在下で製造することができる。ここで、植物油と水をエマルジョン化する際に、不活性ガス等を用いた場合には、粘度の高い粘性体になり、塗布時にはムラを生じるという問題がある。
本実施の形態の水性塗料の製造方法において、混合物と水を入れて撹拌する撹拌容器と、該撹拌容器の内径に対して3分1以下の径を備えた螺旋状のスクリュー部とを用いて、螺旋状のスクリュー部により混合物及び/又は水を外周から巻き込んで混合すると、混合物と水を十分に混合させ、混合物中の植物油と水を適切にエマルジョン化し、好適な水性塗料を製造することができる。ここで、撹拌機が、撹拌容器の内径に対して3分1より大きい撹拌用の羽根を備えるものである場合、混合物及び/又は水を外周から巻き込むことができず、十分に混合することができない。
以下、本発明の水性塗料のうち、色を有する様々な色彩の水性塗料を製造する方法を第2方法として図2のフローチャートを参照して説明する。
水性塗料を製造する際には、第1方法と同様に、植物油を10〜20℃の温度(常温)に設定し、植物油の1に対して固形の天然安定剤を1〜10vol%、好ましくは2〜7vol%投入し(ステップS11)、ヒータ等の加熱手段により、天然安定剤の融点(40〜90℃)まで昇温する(ステップS12)。
次に、植物油に天然安定剤を溶かした溶液を放冷状態にしつつ、混合物の温度が30〜50℃の温度範囲で、混合物に植物及び/又は無機物の顔料を加えて撹拌機により撹拌する(ステップS13)。ここで、顔料の投入量は、植物油、水、天然安定剤のエマルジョン化の状態を維持し得るならば、特に制限されるものではない。又、色彩の濃淡に応じて顔料の投入量や配合比を変化させても良い。
続いて、植物油に天然安定剤を溶かした溶液を放冷状態にしつつ、温度が10〜20℃(常温)に低下するまで撹拌機により50rpm以上300rpm以下(秒速約0.8回転から5回転)、好ましくは60rpm以上180rpm以下(秒速1回転から3回転)の回転速度でゆっくりと撹拌し、植物油に対して天然安定剤を完全に融解させて混合物を製造する(ステップS14)。なお、撹拌は、天然安定剤の融点まで昇温する段階(ステップS2)から行っても良い。
更に、植物油に天然安定剤を完全に融解させた混合物に、水を一回もしくは複数回に分けて合計10〜30vol%、好ましくは12〜20%加え(ステップS15)、撹拌機により5000rpm以上10000rpm以下(秒速約80回転から170回転)、好ましくは6000rpm以上9000rpm以下(秒速100回転から150回転)の回転速度で10〜60秒間撹拌し(ステップS16)、水性塗料を完成する。
ここで、撹拌機は、第1方法と同様な、顔料を含む混合物と、水とを入れて撹拌する撹拌容器と、撹拌容器の中心に配置され且つ撹拌容器の内径に対して3分1以下の軸径を有する螺旋状のスクリュー部とを備えたものを使用し、混合物と水を撹拌する際には、撹拌容器中の、顔料を含む混合物及び/又は水を螺旋状のスクリュー部により外周から巻き込んで混合する。又、この撹拌機は、植物油に天然安定剤を溶かす段階(ステップS12,13,14)で使用しても良い。
このような水性塗料は、植物油、天然安定剤の透明度や色の配合により、色を有する様々な色彩なものとなり、水性塗料を木材等に使用した際には、第1方法の場合と同様に、水の浸透性により木材等の表面から内部へ浸透すると共に、水の揮発により、植物油の固化を早め、ムラなく塗布すること可能となる。
このように、実施の形態の水性塗料及びその製造方法によれば、第一方法と同様な作用効果を得ることができる。
又、植物油と天然安定剤の混合物に水を加える前に、混合物が30〜50℃の温度範囲で混合物に植物及び/又は無機物の顔料を加えて撹拌すると、顔料を均一に分散させると共に、植物油と天然安定剤の混合によりエマルジョン化を維持するので、顔料の沈殿を防止し、好適な水性塗料を得ることができる。
尚、本発明の水性塗料及びその製造方法は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明において、色を有しない水性塗料を製造する方法を示すフローチャートである。 本発明において、色を有する水性塗料を製造する方法を示すフローチャートである。

Claims (6)

  1. 10〜20℃の植物油の1に対して固形の天然安定剤を1〜10%投入し、天然安定剤の融点まで昇温し、温度が10〜20℃に低下するまで50rpm以上300rpmで撹拌して混合物にし、該混合物に水を10〜30%加えて5000rpmから10000rpmで撹拌し、前記植物油と水をエマルジョン化すると共に揮発性有機化合物の非存在下で製造したことを特徴とする水性塗料。
  2. 植物油と天然安定剤の混合物に水を加える前に、前記混合物が30〜50℃の温度範囲で混合物に植物及び/又は無機物の顔料を加えて撹拌したことを特徴とする請求項1に記載の水性塗料。
  3. 植物油を、亜麻仁油、桐油、芥子油、紫蘇油、荏胡麻油、胡桃油、荏油、紅花油、向日葵油、コーン油、綿実油、胡麻油、オリーブ油、扁桃油、落花生油、椰子油、椿油、菜種油から少なくとも1つを選択すると共に、天然安定剤を、米糠蝋、カルナウバ蝋、キャンデリラ蝋、ウルシ蝋、塊木蝋、サトウキビ蝋、パーム蝋 、蜜蝋、鯨蝋、イボタ蝋、羊毛蝋から少なくとも1つを選択したことを特徴とする請求項1に記載の水性塗料。
  4. 10〜20℃の植物油の1に対して固形の天然安定剤を1〜10%投入し、天然安定剤の融点まで昇温し、温度が10〜20℃に低下するまで50rpm以上300rpmで撹拌して混合物にし、該混合物に水を10〜30%加えて5000rpmから10000rpmで撹拌し、前記植物油と水をエマルジョン化すると共に揮発性有機化合物の非存在下で製造することを特徴とする水性塗料の製造方法。
  5. 植物油と天然安定剤の混合物に水を加える前に、前記混合物が30〜50℃の温度範囲で混合物に植物及び/又は無機物の顔料を加えて撹拌することを特徴とする請求項4に記載の水性塗料の製造方法。
  6. 混合物と水を入れて撹拌する撹拌容器と、該撹拌容器の内径に対して3分1以下の径を有する螺旋状のスクリュー部とを用いて、螺旋状のスクリュー部により混合物及び/又は水を外周から巻き込んで混合することを特徴とする請求項4に記載の水性塗料の製造方法。
JP2007073183A 2007-03-20 2007-03-20 水性塗料及びその製造方法 Pending JP2008231260A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007073183A JP2008231260A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 水性塗料及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007073183A JP2008231260A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 水性塗料及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008231260A true JP2008231260A (ja) 2008-10-02

Family

ID=39904458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007073183A Pending JP2008231260A (ja) 2007-03-20 2007-03-20 水性塗料及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008231260A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297413A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Washin Paint Kk 水性塗料
JP2011068068A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Sumitomo Forestry Co Ltd 木質建材に抗菌効果を付与する方法
CN104910811A (zh) * 2015-05-26 2015-09-16 江苏高科物流科技股份有限公司 一种环保油漆
JP2015203059A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 太田油脂株式会社 クリーナー兼ワックス組成物
CN111944345A (zh) * 2020-08-24 2020-11-17 天长市嘉丰美术用品有限公司 一种高显色性油画颜料及其生产工艺

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11267519A (ja) * 1997-12-25 1999-10-05 Agency Of Ind Science & Technol 環境浄化用光触媒粉体、該粉体含有重合体組成物およびその成形品、ならびにそれらの製造方法
JP2000001631A (ja) * 1998-04-14 2000-01-07 Agency Of Ind Science & Technol 光触媒を含む塗料組成物
JP2001192622A (ja) * 1999-11-05 2001-07-17 Serarika Noda:Kk 木質材用表面処理剤
JP2002006274A (ja) * 2000-06-26 2002-01-09 Nof Corp コンタクトレンズ保存容器
JP2002194299A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 Serarika Noda:Kk 木質床材用表面処理剤及びその製法
JP2003039872A (ja) * 2001-08-02 2003-02-13 Sailor Pen Co Ltd:The 筆記具の外装部品
JP2003275600A (ja) * 2002-03-19 2003-09-30 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 可視光応答性及び吸着性複合材料
JP2004269737A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 塗料
WO2005026276A1 (ja) * 2003-09-11 2005-03-24 Kabushiki Kaisha Zac 被膜材
JP2006089858A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Asahi Kasei Chemicals Corp 光触媒壁紙、それから誘導される多孔性光触媒壁紙
JP2006326886A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Revanche:Kk 速乾性木材表面処理剤

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11267519A (ja) * 1997-12-25 1999-10-05 Agency Of Ind Science & Technol 環境浄化用光触媒粉体、該粉体含有重合体組成物およびその成形品、ならびにそれらの製造方法
JP2000001631A (ja) * 1998-04-14 2000-01-07 Agency Of Ind Science & Technol 光触媒を含む塗料組成物
JP2001192622A (ja) * 1999-11-05 2001-07-17 Serarika Noda:Kk 木質材用表面処理剤
JP2002006274A (ja) * 2000-06-26 2002-01-09 Nof Corp コンタクトレンズ保存容器
JP2002194299A (ja) * 2000-12-22 2002-07-10 Serarika Noda:Kk 木質床材用表面処理剤及びその製法
JP2003039872A (ja) * 2001-08-02 2003-02-13 Sailor Pen Co Ltd:The 筆記具の外装部品
JP2003275600A (ja) * 2002-03-19 2003-09-30 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 可視光応答性及び吸着性複合材料
JP2004269737A (ja) * 2003-03-10 2004-09-30 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 塗料
WO2005026276A1 (ja) * 2003-09-11 2005-03-24 Kabushiki Kaisha Zac 被膜材
JP2006089858A (ja) * 2004-09-21 2006-04-06 Asahi Kasei Chemicals Corp 光触媒壁紙、それから誘導される多孔性光触媒壁紙
JP2006326886A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Revanche:Kk 速乾性木材表面処理剤

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297413A (ja) * 2007-05-30 2008-12-11 Washin Paint Kk 水性塗料
JP2011068068A (ja) * 2009-09-28 2011-04-07 Sumitomo Forestry Co Ltd 木質建材に抗菌効果を付与する方法
JP2015203059A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 太田油脂株式会社 クリーナー兼ワックス組成物
CN104910811A (zh) * 2015-05-26 2015-09-16 江苏高科物流科技股份有限公司 一种环保油漆
CN111944345A (zh) * 2020-08-24 2020-11-17 天长市嘉丰美术用品有限公司 一种高显色性油画颜料及其生产工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008231260A (ja) 水性塗料及びその製造方法
EP2643445B1 (en) Lipid-based wax compositions substantially free of fat bloom and methods of making
US8641814B2 (en) Natural oil based marking compositions and their methods of making
JP2005320528A (ja) 可食性インキ
US20120015312A1 (en) Candles comprising wax-monoesters
WO2011112486A1 (en) Lipid-based wax compositions substantially free of fat bloom and methods of making
EP2493989A1 (fr) Resine alkyde d'origine naturelle et emulsion aqueuse d'une telle resine
Ming et al. Exploiting the thermotropic behavior of hydroxypropyl cellulose to produce edible photonic pigments
US20180265713A1 (en) Composition containing water-insoluble particles and a polyol poly(hydroxy fatty acid) ester emulsifier
CN106497210A (zh) 一种自然香型涂料添加剂及其制备方法
WO2020222463A1 (ko) 천연 왁스 조성물의 제조방법
US1003139A (en) Composition of matter.
US7846372B1 (en) Method of making a vegetable oil-based candle
KR20200126602A (ko) 천연 왁스 조성물
CN1218089C (zh) 一种新型微乳化纸制品拒水涂料及其制备方法
KR100419042B1 (ko) 폐기물을 이용한 시멘트 소성용 보조 연료 조성물의 제조 방법
US1563410A (en) Incorporation of rubber in nonaqueous materials
WO2012010862A2 (en) Improved combustible composition
CN108264968A (zh) 一种可挥发芳香气味的彩焰环保装饰蜡烛
JP2000319595A (ja) 蜜蝋ワックスとその製造方法
CN102634154A (zh) 一种蓝色半透明水晶胶材料及其制备方法
US106784A (en) Improvement in the manufacture op paint and varnish
FR2458578A1 (fr) Charge a base de calcaire broye a revetement d'acide benzoique pour resines et compositions la contenant
WO2016062839A1 (en) A colored candle and a method for manufacturing thereof
EP0209810A1 (fr) Procédé de production de revêtements de sol ou muraux à effet craquelé et produit obtenu

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120619