JP2008228418A - 動力変換方法 - Google Patents

動力変換方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008228418A
JP2008228418A JP2007061598A JP2007061598A JP2008228418A JP 2008228418 A JP2008228418 A JP 2008228418A JP 2007061598 A JP2007061598 A JP 2007061598A JP 2007061598 A JP2007061598 A JP 2007061598A JP 2008228418 A JP2008228418 A JP 2008228418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
magnet
conversion method
housing
power conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007061598A
Other languages
English (en)
Inventor
Yu Ming Liu
ユー ミン リウ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Liu Te
Original Assignee
Liu Te
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Liu Te filed Critical Liu Te
Priority to JP2007061598A priority Critical patent/JP2008228418A/ja
Publication of JP2008228418A publication Critical patent/JP2008228418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ばねの設計自由度を拡大可能な動力変換方法を提供する。
る。
【解決手段】中空筒状のハウシング10内に、ハウシング10の筒軸方向に磁化方向を略一致させて柱状の可動子40を摺動自在に配し、ハウシング10の長手方向両端それぞれにおいて、同極磁性同士が可動子40を挟んで向かい合うように固定子20a及び固定子20bを配し、可動子40を電磁石として、前記電磁石に電流を給電する給電ポート31a,31b,32a,32aを配して、給電ポート31a,31b,32a,32aが給電する電流を制御することにより、固定子20a,20bと可動子40との間に磁気反発力または磁気吸引力磁気反発力を作用させ、固定子20aおよび固定子20b間で可動子40を往復運動させることによって電力を動力に変換する。
【選択図】図3

Description

本発明は、動力変換方法に関し、特に、電気を動力に変換する動力変換方法に関する。
従来、可動子を磁気的作用により往復運動させて電力を動力に変換する方法を用いる装置として、リニアモータがある。(例えば、特許文献1)
図8は、このリニアモータを適用した機器の一例としてのリニア圧縮機の構成を示す図である。
このリニア圧縮機は、磁気回路部1661の中心に設けられたシリンダ部1662a内に、キャップ状のボビン部1062が周設されたピストン1064が挿入され、このピストン1064と磁気回路部1661とがばね1063を介して接合されており、さらに、上記ボビン部1062をキャップ状の封止部1070が囲繞してなる。
より具体的には、磁気回路部1661は、磁性材料にシリンダ部1662aと同じ中心軸を有する環状の溝部1661が配され、この溝部1661内の外方周面に永久磁石1611が配されており、圧縮スペースとしてのシリンダと磁気回路の両機能を備える。
非駆動状態において、溝部1661aには、コイル部1621が入り込んでいる。
ボビン部1062は、キャップ状の非磁性部材1062aと、該非磁性部材1062aの外周に絶縁コーティングされた銅線が巻回されてなるコイル部1621とを有する。
磁気回路部1661の永久磁石1611は、溝部1661a内の外側内周に配されており、非駆動時においてコイル部1621と対向する位置に存する。
ピストン1064は、磁気回路部1661の中心に設けられたシリンダ部1662aに挿入され、ばね1063を介して磁気回路部1661と螺合されている。
上記コイル部1621は、交流電圧が印加されることで、フレミングの左手の法則に従い、ピストン1064の軸方向に周期的なローレンツ力を受け、その結果、ピストン1064を往復運動させる。
ばね1063は、効率的な駆動が実施されるように、ピストン1064を含む可動部分の固有振動数が駆動周波数と一致するように、また、疲労破壊が生じないように、ばね1063に加わる応力が疲労限度を下回るように設計されている。
特開平6−185821号公報
しかしながら、上述のように、可動子を磁気的作用により往復運動させて電力を動力に変換する方法では、このように動力を変換する装置において、固有振動数を駆動周波数に一致させるように設計したり、ばね1063に加わる応力が疲労限度を下回るように設計したりする必要があるために、ばねの線形、巻き形、巻き数などについて、採用できる範囲が限られてしまい、ばねの設計自由度が小さくなってしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決しようとなされたものであって、ばねの設計自由度を拡大可能な動力変換方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の動力変換方法は、以下の特徴を有する。
1)動力変換方法であって、中空筒状のハウシング内に、該ハウシングの筒軸方向に磁化方向を略一致させて柱状の内部磁石を摺動自前記一対の外部磁石間に配し、前記ハウシングの長手方向両端それぞれにおいて、同極磁性同士が前記内部磁石を挟んで向かい合うように一対の外部磁石を配し、少なくとも前記内部磁石または前記外部磁石の一方を電磁石として、前記電磁石に電流を給電する給電部を配して、前記給電部が給電する電流を制御することにより、前記各外部磁石と前記内部磁石との間に磁気反発力または磁気吸引力磁気反発力を作用させ、前記一対の外部磁石間で前記内部磁石を往復運動させることによって電力を動力に変換することを特徴とする。
2)前記内部磁石は、電磁石であり、前記各外部磁石は、永久磁石であって、前記給電部により前記内部磁石に給電される電流が、前記内部磁石の往復周期に同期して電流の流れる方向が反転することにより、前記内部磁石の磁気極性が反転することが好ましい。
3)前記給電部は、前記一対の外部磁石のうち、前記内部磁石とこれに近接する一方の外部磁石とが反発するように、前記内部磁石の電磁石に給電する電流の向きを調整することが好ましい。
4)前記給電部は、前記ハウシングの前記摺動経路上における各外部磁石の近傍それぞれに、極性の異なる電圧が印加された1対の給電ポートが配設されてなり、前記内部磁石は、その外周にそれぞれ前記電磁石のコイルの各端にそれぞれ接続された一対の受電ポートが突設してなり、各受電ポートの移動経路上において、互いに印加電圧の極性が異なる対をなさない給電ポートが2つ存在し、前記受電ポートと前記給電ポートとを接触させることにより導通させることが好ましい。
5)前記コイルは、磁性を有する柱状のコアに導電線が巻回されてなることが好ましい。
6)前記内部磁石は、外周面から前記摺動方向と直交する方向へと延出され、前記ハウシングの外に突出する駆動力伝達ロッドが配設されていることが好ましい。
7)前記外部磁石のそれぞれは、前記給電部の供給する電流により磁力が生じる電磁石であり、前記内部磁石は、永久磁石であるとしてもよい。
8)前記ハウシング内に、磁界変化を検出する磁界検出手段を備え、前記給電部において実施される前記制御は、前記磁界検出手段の検出結果に応じて、各外部磁石に給電する電流を調整することが好ましい。
本発明の動力変換方法では、上記1)に記載の構成により、内部磁石の往復移動の方向が、一対の外部磁石及び内部磁石の磁界方向と一致しているため、簡単な構成で2つの外部磁石と内部磁石間の吸引力や反発力を内部磁石の駆動力に変換することができる。
また、ばねを全く用いていなくても、内部磁石を往復運動させることができ、さらに、ばねの設計自体不要であるため、ばねの設計自由度の問題も生じない。
上記4)に記載の構成、特に、受電ポートの移動経路上において、印加電圧の極性が異なる給電ポート間を電磁石に設けられた受電ポートが移動することで、電磁石の極性が反転し、外部磁石に近づいた電磁石を押し戻そうとする力が働くため、制御用ICなどのデバイスを設けなくても、簡単な構成で電磁石を往復運動させることができる。
上記7)に記載の構成により、内部磁石に給電する必要がなくなるため、給電ポート及び受電ポートを配設する必要がなく、摩滅し易い電気的接点がないため、信頼性を向上することができる。
給電部における各外部磁石に給電する電流の調整は、内部磁石の位置に応じて、実施されなければならないが、上記8)に記載の構成、即ち、磁界検出手段により、磁界変化を検出することにより、容易に内部磁石の位置を予測することができる。
(実施の形態1)
以下、本実施の形態1の動力変換方法について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における動力変換方法を用いた動力変換装置5の構成を示す斜視図である。
この動力変換装置5は、電力を往復運動に変換するリニア駆動機構9と往復運動を回転運動に変換するリンク機構50とが連結されてなる。
より具体的には、リンク機構50は、円盤状のフライホイール54の中心から回転軸55がX軸方向に延出され、またこのフライホイール54の中心からのオフセット量がAmmとなっているオフセット位置からX軸方向と相反する方向に水平ロッド53が延出され、その先端部が、両端に貫通孔(不図示)を有する長尺状の垂直ロッド52の一方の貫通孔に回転自在に挿嵌されており、さらに、水平ロッド53のもう一方の貫通孔に、長手方向がX軸方向となっている水平ロッド51の端部が回転自在に挿嵌されており、この水平ロッド51のもう一方の端部が、リニア駆動機構9の側壁に設けられた開口部11を貫いて、内部の可動子に接合されている。
このような構成により、リンク機構50は、水平ロッド51が上下運動をすると、垂直ロッド52がこの上下運動を上下運動と揺動運動とに変換し、さらに、この上下運動と揺動運動とを水平ロッド53とフライホイール54とによって回転運動に変換して回転軸55を回転させる。
リニア駆動機構9の側壁において、その上方から電力供給用のリード33a及びリード33bが延出され、また、下方から電力供給用のリード34a及びリード34bが延出されている。
動力変換装置5は、リード33a及びリード34bには正の電圧を、また、リード33b及びリード34aには負の電圧を印加することにより、電力を回転運動に変換することができる。
以下、リニア駆動機構9について、詳細に説明する。
図2は、リニア駆動機構9の分解斜視図であり、また、説明の都合上、リンク機構50の一部分である水平ロッド51及び垂直ロッド52も合わせて描いている。
図2に示すように、円筒状のハウシング10内に本発明の内部磁石の一例としての可動子40が摺動自在な状態で内包させて、ハウシング10の両端にある2つの開口部を、それぞれ本発明の外部磁石の一例としての固定子20a及び固定子20bで封口した構成となっている。
ハウシング10は、Z軸方向に伸びる開口部11が側面に配されたZ軸方向を長手方向とする筒体の内周面に、図2示すように、導電性を有する板状の給電ポート31a、31b、32a及び32bが配されている。
給電ポート31aは、リード33aと接続されており、また給電ポート31bは、リード33bと接続されており、さらに、給電ポート32aは、リード34aと接続されており、そして、給電ポート32bは、リード34bと接続されている。
なお、ハウジング10の側壁には、リードと給電ポートとの接続部付近にそれぞれ、各リードの配策経路となる貫通穴(不図示)が配されている。
固定子20a及び固定子20bは、永久磁石であって、互いに磁力線の向きがハウジング10の内方に向かうように、即ち、N極がハウジング10の内方側、S極がハウジング10の外方側となるように配されている。
可動子40は、電磁石であって、強磁性体からなる円柱状のコア41に、表面に絶縁コーティングが施された導電線42が巻回され、その周囲面を円筒状の側壁部43cが覆い、また、その上下を、それぞれ円板状のディスク部43aとディスク部43bとが覆っており、さらに、図2に示すように、導電線42の両端の一方にそれぞれ接続された凸形状で導電性の受電ポート44a及び受電ポート44bが、側壁部43cの中央から突出してなる。
上述したリンク機構50の一部である水平ロッド51は、可動子40の側壁部43cと直交する方向、即ち、X軸方向から進入して側壁部43cに接合されており、この接合が行われていないもう一方の端が、開口部11を透過してハウシング10外に至り、垂直ロッド52に連結されている。
この開口部11の縁部であって、垂直ロッド52と擦れる可能性がある部分には、摩擦抵抗が小さな部材(以下、「低摩擦部材」という。)を配し、滑らかに往復運動できるようにすることが望ましい。
また、可動子40とハウジング10の内壁との摩擦を軽減するため、低摩擦部材を可動子40の外周もしくはハウジング10の内壁に配設してもよい。
導電線42の巻回方向については、受電ポート44a及び44bが、直流電源301に接続された給電ポート31a及び給電ポート31bにそれぞれ接触するとき、図3に示すように、可動子40の上端がN極、下端がS極となり、さらに、受電ポート44a及び44bが、直流電源302に接続された給電ポート32a及び給電ポート32bにそれぞれ接触するとき、可動子40の上端がS極、下端がN極となるように巻回されている。
より具体的には、可動子40の上方から当該可動子40を見下ろしたとき、導電線42は、受電ポート44aから端を発して反時計周りに巻回され、その終端が受電ポート44bに接続されている。
(動力変換方法)
上述したように、給電ポート31a及び給電ポート32bが正の電位に、給電ポート31b及び給電ポート32aが負の電位に維持されている。
図3に示すように、可動子40が固定子20aに近づいたときには、受電ポート44aが給電ポート31aと接触し、受電ポート44bが給電ポート31bと接触するので、図の上方から可動子40を眺めたとき、反時計周りに電流が流れ、可動子40の上方がN極、下方がS極となり、固定子20aからは反発力を、また、固定子20bからは吸引力を受け、下方へと移動する。
そして、可動子40がハウジング10のZ軸方向中央よりも下側の領域に突入すると、図4に示すように、受電ポート44aが給電ポート32aと接触し、受電ポート44bが給電ポート32bと接触するので、上方から可動子40を眺めたとき、時計周りに電流が流れ、可動子40の上方がS極、下方がN極となり、固定子20aからは吸引力を、また、固定子20bからは反発力を受け、上方へ押し上げる力が働くが、慣性力が働いているために、しばらく下方へと移動した後、上方へと移動する。
その結果、可動子40がハウジング10のZ軸方向中央よりも上側の領域に突入し、受電ポート44aが給電ポート31aと接触し、受電ポート44bが給電ポート31bと接触するので、可動子40の上方がN極、下方がS極となり、固定子20aからは反発力を、また、固定子20bからは吸引力を受け、押し下げられる力が働くが、慣性力が働いているために、しばらく上方へと移動した後、下方へと移動する。
このように、直流電源301及び302に直流電流を供給し続けることで、可動子40はハウジング10内において往復運動するため、リニア駆動機構として活用することができる。
このように、受電ポート44aの移動経路上において、印加電圧の極性が異なる給電ポート31aと給電ポート32aが存在し、これらの給電ポート間を電磁石に設けられた受電ポート44aが移動することにより、また、受電ポート44bの移動経路上においては、印加電圧の極性が異なる給電ポート31bと給電ポート32bが存在し、これらの給電ポート間を電磁石に設けられた受電ポート44bが移動することによって、電磁石の極性が反転し、外部磁石に近づいた電磁石を押し戻そうとする力が働くため、制御用ICなどのデバイスを設けなくても、受電ポートと給電ポートのような簡単な構成によって、電磁石を往復運動させることができる。
さらに、本実施の形態1のリニア駆動機構9では、上述したようにオフセット量をAmmとすると、固定子20aと固定子20bとに挟まれた空間におけるZ軸方向の長さが、2×Ammよりも、即ち、最大振幅よりも大きく設定されているため、可動子40が固定子20aと固定子20bとに接触することがない。
さらに、リニア駆動機構9は、金属ばねを一切使用していないため、金属ばねの設計では不可欠な疲労破壊を、本実施の形態1における動力変換装置5では、全く考慮する必要がないため、動力変換装置5の設計自由度を大きくすることができる。
なお、本実施の形態1では、直流電源301及び302の2つの電源を用いて、往復駆動しているが、このように2つ設ける必要はなく、直流電源1つのみで構成しても構わない。
(変形例)
本実施の形態1の動力変換方法では、この動力変換方法を用いる動力変換装置において、動力伝達のための水平ロッド51が、可動子40の側面に1つ配されているのみであるため、駆動の際に可動子40にモーメント力が作用し、往復運度の妨げになる可能性がある。
このような問題を解決すべく、図4に示すように、水平ロッド51に相当する、水平ロッド151a及び水平ロッド151bを2つ用意し、可動子40の左右の側壁にバランス良く配し、可動子40にモーメント力が作用しない動力変換方法としてもよい。
なお、言うまでもなく、図4に示す垂直ロッド152a及び152bのように、水平ロッド151a及び水平ロッド151bと連結される垂直ロッドも2本用意する必要がある。
また、上記構成を採用するにあたり、無論、ハウジング10にも構成上の変更を行う必要がり、ハウジング10に設けられた1つの開口部11を、水平ロッド151a及び水平ロッド151bの配設位置に応じて2つ設ける必要がある。
このようにして構成されたものが、図4における、側面に開口部111a及び111bが配されたハウジング110であり、開口部以外の構成は、ハウジング10と同様である。
また、これに伴いリンク機構50も、回転軸の回転に寄与しない無駄なモーメント力が発生しないようにした図5に示すようなクランク機構150にすることが望ましい。
また、本実施の形態1では、動力変換装置5の構成要件として、リンク機構50を含んでいたが、これは必須の構成要件ではなく、例えば、図8に示す、特許文献1のリニア圧縮機のように、回転を要しない仕事を行わせる場合には、往復運動を回転運動に変換するリンク機構50は不要である。
その場合、可動子40のZ軸方向における振幅を規制するものがなくなるが、このような構成であっても、本実施の形態1では、可動子40が、ハウシング10の両端にそれぞれ配された固定子20a及び固定子20bに近づくにつれ、これらの固定子から反発力を受け、さらに、この反発力が距離の二乗に反比例し、可動子40が固定子20a及び固定子20bに近づく程、大きな反発力が働くため、駆動時において、可動子40と、固定子20a及び固定子20bとが干渉し難くなっている。
(実施の形態2)
実施の形態1の動力変換方法では、この動力変換方法を用いるリニア駆動機構9において、固定子を永久磁石、可動子を電磁石としたが、本発明の動力変換方法に用いる外部磁石の一例としての固定子を電磁石とし、本発明の動力変換方法に用いる内部磁石の一例としての可動子を永久磁石とする動力変換方法であっても、実施の形態1の動力変換方法と同様に動力を変換することができる。
図6は、このように固定子472a及び472bを電磁石とし、可動子440を永久磁石としたリニア駆動機構409の断面図を示す。
本実施の形態2の動力変換方法を用いたリニア駆動機構409では、可動子440に電力を供給する必要がないので、実施の形態1の動力変換方法を用いた装置のハウジング10に相当するもの、即ち、ハウジング410には、実施の形態1で示した、給電ポート31a,31b,32a及び32bに相当するものはなく、その代わりに、可動子440の位置を検出するための、磁気検出素子460が、ハウジング410の内壁のZ軸方向における中間位置に配設されており、さらに、磁気検出素子460からの出力信号にもとづいて、電磁石に印加する電圧の極性を反転させる電圧極性反転制御部500がある点において、実施の形態1と異なっている。
磁気検出素子460は、例えば、ホールICや検知コイルなどからなり、磁気検出素子460の前を可動子440が通過したことを検出するためのものであり、検出された磁気極性が反転したことをもって、上記通過を検出し、当該検出時に電圧極性反転制御部500に上記通過を検出したことを示す信号を出力する。
可動子440は、上面がN極、下面がS極となっている円筒状の永久磁石の外周を側壁部451が囲繞してなる。
この側壁部451には、側壁部43cと同様に水平ロッド51が接続されている。
なお、本実施の形態2においても実施の形態1と同様に、リニア駆動機構409とリンク機構50とが連結され、可動子の往復運動を回転運動に変換している。
固定子470a及び固定子470bは、図7に示すように、ハウシング410の上下両端にそれぞれ取り付けられた電磁石である。
より具体的には、固定子470a及び固定子470bは、それぞれ強磁性体からなる円柱状のコア471a及びコア471bに、絶縁コーティングが施された導電線が巻回され、その両端のそれぞれに、導電線がほどけることを防止する円盤状の押さえ板473a及び押さえ板473bが接合されてなる。
各導電線の両端は、それぞれ電圧極性反転制御部500に電気的に接続されている。
電圧極性反転制御部500は、磁気検出素子460からの出力信号にもとづいて、固定子470a及び固定子470bに印加する直流電源510の電圧極性を反転させ、可動子440が往復運動するように制御する。
より具体的には、電圧極性反転制御部500は、可動子440がハウジング410の中央に配されている磁気検出素子460よりも上方側、即ち固定子470a寄りにあるときには、固定子470aは、可動子440に近い側の端がN極となり、遠い側の端がS極となるように電圧を印加すると同時に、固定子470bは、可動子440に近い側の端がN極となり、遠い側の端がS極となるように印加電圧の極性を制御する。
また、電圧極性反転制御部500は、可動子440がハウジング410の中央に配されている磁気検出素子460よりも下方側、即ち、固定子470b寄りにあるときには、固定子470bは、可動子440に近い側の端がS極となり、遠い側の端がN極となるように電圧を印加すると同時に、固定子470aは、可動子440に近い側の端がS極となり、遠い側の端がN極となるように印加電圧の極性を制御する。
このようにすることで、可動子440は、ハウジング410内を往復運動するため、この往復運動をリンク機構50により回転運動に変換することができる。
このように、本実施の形態2では、内部磁石に給電する必要がなくなるため、給電ポート及び受電ポートを配設する必要がなく、摩滅し易い電気的接点がないため、信頼性を向上することができる。
さらに、本実施の形態2の動力変換方法を用いるリニア駆動機構409では、上述したようにオフセット量をAmmとすると、固定子420aと固定子420bとに挟まれた空間におけるZ軸方向の長さが、2×Ammよりも、即ち、最大振幅よりも大きく設定されているため、可動子440が固定子420aと固定子420bとに接触することがない。
さらに、リニア駆動機構409は、金属ばねを一切使用していないため、金属ばねの設計では不可欠な疲労破壊を全く考慮する必要がないため、動力変換方法を用いる装置の設計自由度を大きくすることができる。
なお、本実施の形態2の動力変換方法では、この動力変換方法を用いるリニア駆動機構409は、リンク機構50と連結されているとしたが、リンク機構50は必ずしも必要ではなく、実施の形態1と同様に、例えば、特許文献1で開示されたリニア圧縮機のように、回転を要しない仕事を行わせる場合には、往復運動を回転運動に変換するリンク機構50は不要である。
その場合、可動子440のZ軸方向における振幅を規制するものがなくなるが、このような場合であっても、本実施の形態2では、可動子440が、ハウジング410の両端にそれぞれ配された固定子420a及び固定子420bに近づくにつれ、これらの固定子から反発力を受け、さらに、この反発力が距離の二乗に反比例し、可動子440が固定子420a及び固定子420bに近づく程、大きな反発力が働くため、駆動時において、可動子440と、固定子420a及び固定子420bとが干渉し難い。
本発明は、リニア圧縮機などのリニア駆動装置もしくは回転駆動装置などに適用可能である。
本発明の実施の形態1における動力変換方法を用いた動力変換装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における動力変換方法を用いたリニア駆動機構の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1における動力変換方法を用いたリニア駆動機構の動作を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における動力変換方法を用いたリニア駆動機構の動作を示す模式図である。 本発明の実施の形態1における動力変換方法を用いたリニア駆動機構の変形例を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態1における動力変換方法を用いたリニア駆動機構に連結するリンク機構の変形例としてのクランク機構を示す図である。 本発明の実施の形態2における動力変換方法を用いたリニア駆動機構の動作を示す模式図である。 従来の動力変換方法を用いたリニア駆動装置の断面図である。
符号の説明
9 リニア駆動機構
10 ハウシング
11 開口部
20a 固定子
20b 固定子
31a 給電ポート
31b 給電ポート
32a 給電ポート
32b 給電ポート
33a,33b リード
34a,34b リード
34b リード
40 可動子
41 コア
42 導電線
43a ディスク部
43b ディスク部
43c 側壁部
44a 受電ポート
44b 受電ポート
50 リンク機構
51 水平ロッド
52 垂直ロッド
53 水平ロッド
54 フライホイール
55 回転軸
110 ハウジング
111a 開口部
150 クランク機構
151a 水平ロッド
151b 水平ロッド
152a 垂直ロッド
301 直流電源
302 直流電源
409 リニア駆動機構
410 ハウシング
410 ハウジング
420a 固定子
420b 固定子
440 可動子
451 側壁部
460 磁気検出素子
470a 固定子
470b 固定子
471a コア
471b コア
472a 固定子
473a 押さえ板
500 電圧極性反転制御部
510 直流電源

Claims (8)

  1. 中空筒状のハウシング内に、該ハウシングの筒軸方向に磁化方向を略一致させて柱状の内部磁石を摺動自前記一対の外部磁石間に配し、前記ハウシングの長手方向両端それぞれにおいて、同極磁性同士が前記内部磁石を挟んで向かい合うように一対の外部磁石を配し、少なくとも前記内部磁石または前記外部磁石の一方を電磁石として、前記電磁石に電流を給電する給電部を配して、
    前記給電部が給電する電流を制御することにより、前記各外部磁石と前記内部磁石との間に磁気反発力または磁気吸引力磁気反発力を作用させ、前記一対の外部磁石間で前記内部磁石を往復運動させることによって電力を動力に変換することを特徴とする動力変換方法。
  2. 前記内部磁石は、電磁石であり、
    前記各外部磁石は、永久磁石であって、
    前記給電部により前記内部磁石に給電される電流が、前記内部磁石の往復周期に同期して電流の流れる方向が反転することにより、前記内部磁石の磁気極性が反転することを特徴とする請求項1に記載の動力変換方法。
  3. 前記給電部は、前記一対の外部磁石のうち、前記内部磁石とこれに近接する一方の外部磁石とが反発するように、前記内部磁石の電磁石に給電する電流の向きを調整することを特徴とする請求項2に記載の動力変換方法。
  4. 前記給電部は、前記ハウシングの前記摺動経路上における各外部磁石の近傍それぞれに、極性の異なる電圧が印加された1対の給電ポートが配設されてなり、
    前記内部磁石は、その外周にそれぞれ前記電磁石のコイルの各端にそれぞれ接続された一対の受電ポートが突設してなり、
    各受電ポートの移動経路上において、互いに印加電圧の極性が異なる対をなさない給電ポートが2つ存在し、
    前記受電ポートと前記給電ポートとを接触させることにより導通させることを特徴とする請求項3に記載の動力変換方法。
  5. 前記コイルは、磁性を有する柱状のコアに導電線が巻回されてなることを特徴とする請求項4に記載の動力変換方法。
  6. 前記内部磁石は、外周面から前記摺動方向と直交する方向へと延出され、前記ハウシングの外に突出する駆動力伝達ロッドが配設されていることを特徴とする請求項1に記載の動力変換方法。
  7. 前記外部磁石のそれぞれは、前記給電部の供給する電流により磁力が生じる電磁石であり、
    前記内部磁石は、永久磁石であることを特徴とする請求項1に記載の動力変換方法。
  8. 前記ハウシング内に、磁界変化を検出する磁界検出手段を備え、
    前記給電部において実施される前記制御は、前記磁界検出手段の検出結果に応じて、各外部磁石に給電する電流を調整することにより行われることを特徴とする請求項7に記載の動力変換方法。
JP2007061598A 2007-03-12 2007-03-12 動力変換方法 Pending JP2008228418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007061598A JP2008228418A (ja) 2007-03-12 2007-03-12 動力変換方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007061598A JP2008228418A (ja) 2007-03-12 2007-03-12 動力変換方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008228418A true JP2008228418A (ja) 2008-09-25

Family

ID=39846379

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007061598A Pending JP2008228418A (ja) 2007-03-12 2007-03-12 動力変換方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008228418A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010050135A1 (ja) * 2008-10-28 2010-05-06 兼子文美子 磁力増強電磁式駆動装置
JP2021503267A (ja) * 2017-09-27 2021-02-04 ヴィリー ブラントVili Brandt 電磁モーター

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010050135A1 (ja) * 2008-10-28 2010-05-06 兼子文美子 磁力増強電磁式駆動装置
JP2021503267A (ja) * 2017-09-27 2021-02-04 ヴィリー ブラントVili Brandt 電磁モーター

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4155101B2 (ja) 振動型リニアアクチュエータ及びそれを用いた電動歯ブラシ
US8569916B2 (en) Electrical machine apparatus
US8941273B2 (en) Vibration generation device
JP5224209B2 (ja) 二次元共鳴振動モーター
JP6697835B2 (ja) 揺動モータ及び電動クリッパー
JP4039359B2 (ja) アクチュエータ
CN104702078A (zh) 永磁直线振荡电机及电动设备
WO2017219757A1 (zh) 一种线性往复电机
JPH0528066B2 (ja)
CN209748390U (zh) 一种新型直线往复振动电机
CN106953493B (zh) 一种无刷交流振荡微电机
JP2002078310A (ja) リニアアクチュエータ
JP4041120B2 (ja) 回転共振型モータ
JP4857600B2 (ja) リニアアクチュエータ
JP2008228418A (ja) 動力変換方法
JP6659951B2 (ja) アクチュエータ及び電動理美容器具
JP3132028U (ja) 動力変換装置
CN107852078A (zh) 致动器及电动理美容器具
JP2004153907A (ja) アクチュエータ
US11658554B2 (en) Vibrating with stop magnets, mandrel and guiding member
CN112932933B (zh) 往复运动机构
US7345438B2 (en) Electromagnetic driver
JP2009212372A (ja) 電磁アクチュエータ及びこれを用いた電力用開閉装置
KR101513879B1 (ko) 자기 렌즈형 엑츄에이터
JP2004221322A (ja) 電磁式リニアアクチュエータ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20091006

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100302