JP2008227793A - パーソナルavデータ視聴システム - Google Patents
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Abstract
【課題】個人のAVデータをネットワーク経由であたかも家庭内にデータがあるかのごとく利用可能なパーソナルAVデータ視聴システムを提供する。
【解決手段】インターネット30に高速通信回線で接続され、かつ、AVデータの視聴が可能なPC10と、インターネット30からのAVデータを保存するための大容量メモリを有するAVセンター20とを少なくとも備え、インターネット30を介して、AVデータをAVセンター20に送信し、かつ、AVセンター20から返送されてきたAVデータを再生する機能を有する個人ユーザ専用のAV利用ソフトウェアが、AVセンター20の運用者から提供されて、該AV利用ソフトウェアをPC10にインストールすることによって、インターネット30を介して、当該個人ユーザのAVデータを、PC10からAVセンター20に保存し、かつ、AVセンター20に保存されたAVデータをPC10に返送させて再生する。
【選択図】 図1
【解決手段】インターネット30に高速通信回線で接続され、かつ、AVデータの視聴が可能なPC10と、インターネット30からのAVデータを保存するための大容量メモリを有するAVセンター20とを少なくとも備え、インターネット30を介して、AVデータをAVセンター20に送信し、かつ、AVセンター20から返送されてきたAVデータを再生する機能を有する個人ユーザ専用のAV利用ソフトウェアが、AVセンター20の運用者から提供されて、該AV利用ソフトウェアをPC10にインストールすることによって、インターネット30を介して、当該個人ユーザのAVデータを、PC10からAVセンター20に保存し、かつ、AVセンター20に保存されたAVデータをPC10に返送させて再生する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、パーソナルAVデータ視聴システムに関し、特に、個人ユーザが、ネットワーク上に設置されたAVセンターに当該個人ユーザのAVデータを保存し、かつ、再生することが可能なパーソナルAVデータ視聴システムに関する。
これまでは、PC(パーソナルコンピュータ)の性能、通信回線速度、ストレージ機器の価格などがネックとなり、高信頼性・大容量・高安定性を備えたコンテンツサービスを、ネットワークを介して、個人向けに提供するビジネスモデルは実現し難かった。もしくは、実現できたとしても、個人の利用は想定することができなかった。ところが、近年、PCの処理能力の増大、さらにADSL、FTTHに代表されるインターネット接続速度の高速化、また、ハードディスクなどのストレージ製品の低価格化などが相俟って進展してきたことによって、パーソナルな利用(個人利用)が実現し得る可能性が生まれてきた。
例えば、特許文献1の特開2004-266790号公報「パーソナルコンテンツのアーカイブおよびオンライン視聴サービスを提供するビジネス方法」においては、個人のビデオ映像データを代理店経由で預かって、デジタルビデオ形式のデータファイルに変換して集中管理されたデータセンターに登録し、当該個人がPCやTV(テレビジョン)を用いて、該データセンターに高速回線経由でアクセスして、該データセンターから所望のデータファイルをいわゆるVOD(ビデオ・オン・デマンド)形態で読み出して視聴することを可能としている。
特開2004-266790号公報(第5−6頁)
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術のように、各代理店にて個人のAVデータを預かってデータセンターに保存して、ネットワークを介して視聴することを可能とするデータ保存サービスは存在しているものの、ネットワークを介して、AVデータを登録することを可能とするサービスとはなっていない。あるいは、音楽・動画などのAVデータを、インターネットを経由して視聴することができるAV配信サービスも存在しているが、実現可能なサービスとして用意されているコンテンツは、既存の放送番組や映画に関するもののみであり、個人的なAVデータを扱ったものは存在していない。
また、ネットワークを介してデータの登録や再生の双方を実施するサービスが存在していたとしても、実現可能なサービスとしては、文書/写真などを基本とする比較的容量が小さいデータのみである場合が多い。このため、ビデオテープのようなアナログデータも含めて大量に撮影した個人的なAVデータを個人で保存/再生するためには、家庭内で大容量のストレージ製品を購入し、かつ、アナログデータをデジタル化して保存する必要があったり、あるいは、家庭内でネットワークを構築するために専門的な知識が必要としたりという問題があった。
さらには、AVデータの登録や再生を行うユーザ個人の情報端末としては、ハードディスクを備えたPCなど比較的高機能な情報端末が対象となっており、ハードディスクを備えていない簡易なシンクライアント端末に関しては、ビジネス用のみであり、個人が使用できるような用途は存在していなかった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、個人が収集したAVデータを、簡単な操作で、例えばインターネットなどのネットワーク上のAVセンターに保存し、視聴することが可能なパーソナルAVデータ視聴システムを提供することにある。
つまり、本発明は、例えばインターネットへの接続環境があるPCやシンクライアント端末などの情報端末を用いて、個人のAVデータ(TV録画データ、CD録音データ、個人のビデオカメラ録画データ、過去のVHS録画データなど)を、ネットワーク経由で、あたかも家庭内にデータがあるかのごとく利用できる環境を提供することを目的としている。さらに、個人のAVデータを例えばインターネットなどのネットワーク経由でAVセンターに保存したり、保存したAVデータを再生したりする個人専用のAV利用ソフトウェアを用意し、該AV利用ソフトウェアの立ち上げにパスワードなどの個人認証を適用することにより、他人にAVデータを盗聴されることを防止可能とすることを目的とする。
前述の課題を解決するため、本発明によるパーソナルAVデータ視聴システムは、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)ネットワークに高速通信回線で接続され、かつ、AVデータを視聴することが可能な個人ユーザ向けの情報端末と、前記ネットワークを経由して前記情報端末からの個人ユーザのAVデータを受け取って保存し、かつ、前記情報端末からの要求に応じて、保存した個人ユーザのAVデータを当該情報端末に前記ネットワークを介して送信するAVセンターとを少なくとも備えたパーソナルAVデータ視聴システムにおいて、AVデータを読み取って前記AVセンターに前記ネットワークを介して送信し、かつ、前記ネットワークを介して前記AVセンターに対してAVデータの返送を要求し、返送されてきたAVデータを再生して画面表示する機能を有する個人ユーザごとに専用のAV利用ソフトウェアが、前記AVセンターの運用者から提供されて、個人ユーザ向けの前記情報端末に当該個人ユーザ専用の前記AV利用ソフトウェアをインストールすることによって、前記ネットワークを介して、当該個人ユーザのAVデータを、前記情報端末から前記AVセンターに保存し、かつ、前記AVセンターに保存された個人ユーザのAVデータを前記情報端末に返送させて、再生するパーソナルAVデータ視聴システム。
(2)前記AV利用ソフトウェアを前記情報端末にインストールする際に、個人認証用のパスワードの入力を要求し、パスワードを用いた個人認証が得られた場合にのみ、前記AV利用ソフトウェアのインストールを許可する上記(1)のパーソナルAVデータ視聴システム。
(3)前記AV利用ソフトウェアは、前記情報端末に外部接続されたAV機器と連携して、前記AV機器から前記情報端末を経由して前記AVセンターにAVデータを転送させ、また、前記AVセンターからのAVデータを前記情報端末を経由して前記AV機器に転送することが可能である上記(1)または(2)のパーソナルAVデータ視聴システム。
(4)前記AV利用ソフトウェアは、USBメモリに格納されており、USBメモリを前記情報端末に装着することにより、前記情報端末上で当該AV利用ソフトウェアを起動することができる上記(1)ないし(3)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(5)前記AV利用ソフトウェアは、個人ユーザのAVデータを前記AVセンターに送信する際に、前記AVデータを暗号化して前記AVセンターに送信し、前記AVセンターから返送されてきた前記AVデータを再生する際に、暗号化されている前記AVデータを復号する上記(1)ないし(4)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(6)前記AV利用ソフトウェアは、個人ユーザのAVデータを前記AVセンターに送信する際に、前記AVデータを圧縮して前記AVセンターに送信し、前記AVセンターから返送されてきた前記AVデータを再生する際に、圧縮されている前記AVデータを伸長する上記(1)ないし(5)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(7)前記ネットワークが、インターネット、仮想的な専用ネットワークを形成する仮想専用網、帯域保証された専用線、または、地域ごとに設置されたローカル専用網のいずれか1ないし複数からなっている上記(1)ないし(6)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(8)前記情報端末が、ハードディスクを備えたPC(パーソナルコンピュータ)またはハードディスクを備えていないシンクライアント端末からなっている上記(1)ないし(7)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(9)前記情報端末が、携帯電話、モバイルPC、携帯情報端末のいずれかからなっている上記(1)ないし(7)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(10)前記情報端末として、個人ユーザ所有の情報端末のみならず、前記AV利用ソフトウェアをUSBメモリ起動アプリケーションとすることにより、家庭外の環境に共同利用可能な形態で設置されている情報端末を用いることを可能とする上記(1)ないし(9)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(2)前記AV利用ソフトウェアを前記情報端末にインストールする際に、個人認証用のパスワードの入力を要求し、パスワードを用いた個人認証が得られた場合にのみ、前記AV利用ソフトウェアのインストールを許可する上記(1)のパーソナルAVデータ視聴システム。
(3)前記AV利用ソフトウェアは、前記情報端末に外部接続されたAV機器と連携して、前記AV機器から前記情報端末を経由して前記AVセンターにAVデータを転送させ、また、前記AVセンターからのAVデータを前記情報端末を経由して前記AV機器に転送することが可能である上記(1)または(2)のパーソナルAVデータ視聴システム。
(4)前記AV利用ソフトウェアは、USBメモリに格納されており、USBメモリを前記情報端末に装着することにより、前記情報端末上で当該AV利用ソフトウェアを起動することができる上記(1)ないし(3)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(5)前記AV利用ソフトウェアは、個人ユーザのAVデータを前記AVセンターに送信する際に、前記AVデータを暗号化して前記AVセンターに送信し、前記AVセンターから返送されてきた前記AVデータを再生する際に、暗号化されている前記AVデータを復号する上記(1)ないし(4)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(6)前記AV利用ソフトウェアは、個人ユーザのAVデータを前記AVセンターに送信する際に、前記AVデータを圧縮して前記AVセンターに送信し、前記AVセンターから返送されてきた前記AVデータを再生する際に、圧縮されている前記AVデータを伸長する上記(1)ないし(5)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(7)前記ネットワークが、インターネット、仮想的な専用ネットワークを形成する仮想専用網、帯域保証された専用線、または、地域ごとに設置されたローカル専用網のいずれか1ないし複数からなっている上記(1)ないし(6)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(8)前記情報端末が、ハードディスクを備えたPC(パーソナルコンピュータ)またはハードディスクを備えていないシンクライアント端末からなっている上記(1)ないし(7)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(9)前記情報端末が、携帯電話、モバイルPC、携帯情報端末のいずれかからなっている上記(1)ないし(7)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
(10)前記情報端末として、個人ユーザ所有の情報端末のみならず、前記AV利用ソフトウェアをUSBメモリ起動アプリケーションとすることにより、家庭外の環境に共同利用可能な形態で設置されている情報端末を用いることを可能とする上記(1)ないし(9)のいずれかのパーソナルAVデータ視聴システム。
本発明のパーソナルAVデータ視聴システムによれば、以下のような効果を得ることができる。
個人ユーザは、インターネットへの接続環境があるPCやシンクライアント端末などの情報端末を用いて、USBメモリなどにより提供された個人専用のAV利用ソフトウェアを立ち上げるだけで、インターネットなどのネットワーク経由でAVセンターにアクセスして、個人のAVデータ(TV録画データ、CD録音データ、個人のビデオカメラ録画データ、過去のVHS録画データなど)を、あたかも家庭内にデータがあるかのごとく利用することができる環境を提供することができる。
而して、個人ユーザは、インターネットなどのネットワークへの接続知識さえあれば、記憶容量を気にせずに、大容量の記憶容量のメモリを備えたAVセンターに、個人のAVデータを保存することができ、保存した個人のAVデータを視聴して楽しむことが可能となる。
また、個人専用のAV利用ソフトウェアはパスワード認証を使用する仕組みとして、個人専用のAV利用ソフトウェアが格納されている例えばUSBメモリなどを紛失した場合であっても、個人のAVデータを他人に視聴される恐れは無くなり、個人のプライバシを確保することもできる。
以下、本発明によるパーソナルAVデータ視聴システムの好適な実施例について添付図を参照して説明する。
(本発明の特徴)
本発明の実施例の説明に先立って、本発明の特徴についてまず説明する。家庭内で個人が所有しているプライベイトな映像や音楽等のAVデータを、ハードディスクを備えて比較的高機能・高性能のPC(パーソナルコンピュータ)やハードディスクを備えていない簡易なシンクライアント端末などの情報端末を通して、インターネットなどのネットワークへの高速回線(ADSL、FTTH等)を利用して、当該個人用として契約済みのAVセンターにアクセスして、あたかも自分が所有しているハードディスク等にアクセスするような感覚で保存するとともに、AVセンターに保存した個人のAVデータを再生して視聴することができる環境を提供することを、特徴としている。
本発明の実施例の説明に先立って、本発明の特徴についてまず説明する。家庭内で個人が所有しているプライベイトな映像や音楽等のAVデータを、ハードディスクを備えて比較的高機能・高性能のPC(パーソナルコンピュータ)やハードディスクを備えていない簡易なシンクライアント端末などの情報端末を通して、インターネットなどのネットワークへの高速回線(ADSL、FTTH等)を利用して、当該個人用として契約済みのAVセンターにアクセスして、あたかも自分が所有しているハードディスク等にアクセスするような感覚で保存するとともに、AVセンターに保存した個人のAVデータを再生して視聴することができる環境を提供することを、特徴としている。
操作は簡単であり、各個人専用にAVデータ保存/再生用のAV利用ソフトウェアをあらかじめ用意しており、各個人のPCやシンクライアント端末などの情報端末にインストールして、家庭内でそれぞれの個人のメディアに録画/再生、録音/再生する場合と同様のイメージで情報端末上のAV利用ソフトウェアを操作することによって、保存先/再生元のAVセンターにインターネットなどのネットワークを介してアクセスし、保存したり、再生したりする。
さらに、該AV利用ソフトウェアをUSBメモリとして提供し、USBメモリから立ち上げることを可能とすることによって、各個人の家庭内のPCなどの情報端末以外であってもAVデータの保存や再生を可能とし、インターネットなどのネットワークにさえ接続されていれば、USBインタフェースを有する如何なる情報端末であっても、例えばインターネットカフェなどからでも、AVデータをAVセンターに保存したり、保存されているAVデータを再生したりすることができる環境を提供する。
ただし、プライバシに関するセキュリティを確保するために、前記AV利用ソフトウェアを立ち上げる際には、パスワード認証を必要とするように構成している。さらには、情報端末としては、PCやシンクライアント端末のみならず、携帯電話やモバイルPCや携帯情報端末などのモバイル端末からであっても、AVセンターにアクセスして、保存されているAVデータを視聴することができる。
図1は、本発明のパーソナルAVデータ視聴システムの概念を説明するための概念図であり、本発明のパーソナルAVデータ視聴システムを、個人ユーザ所有の情報端末としてPC10を用い、AVデータの転送用のネットワークとしてインターネット30を用い、また、個人ユーザ向けのデータセンターとして大容量のメモリ容量の記憶媒体を備えたAVセンター20を用いて構成する場合の一実施例を説明している。
図1において、利用者である個人ユーザは、当該個人ユーザのPC10に、個人のAVデータ(TV録画データ、個人動画データ、音楽データ等)を保存している状態で、PC10から高速通信回線(ADSL、FTTH等)40を経由してインターネット30に接続し、インターネット30の通信回線50に接続されているAVセンター20にアクセスして、PC10に保存されている個人のAVデータをAVセンター20に保存する。
AVセンター20はあらかじめ契約済みの個人からのアクセスであれば受け付けて、契約記憶容量の範囲内であれば、1つのAVデータのみならず、複数のAVデータを保存することが可能であるとともに、契約済みの個人からの再生要求に応じて、保存している当該個人のAVデータを読み出して、インターネット30を経由して、要求元のPC10に対して配信する。
ここで、PC10には、個人のAVデータをPC10からAVセンター20に保存したり、逆に、AVセンター20に保存されている当該個人のAVデータを再生したりすることができる当該個人専用のAV利用ソフトウェアを立ち上げておく。
さらに、個人専用のAV利用ソフトウェアを、USBメモリから直接立ち上げることを可能なようにし、該AV利用ソフトウェアそのものを持ち運び可能な状態に設定しておくことにすれば、当該個人は、各家庭内のPC10のみに限らず、インターネット30を利用環境が整っているPCであれば、如何なるPCであっても、USBインタフェースを利用してAV利用ソフトウェアを立ち上げて、インターネット30上のAVセンター20にアクセスすることができる。
また、個人専用のAV利用ソフトウェアの立ち上げに際しては、各個人のパスワードの入力など個人認証を行うプロセスが含まれており、他人が該AV利用ソフトウェアを使用することができないように設定されている。
また、AVデータを、インターネット30を介して、PC10とAVセンター20との間を転送したり、AVセンター20に蓄積したりした際に、AVデータの情報漏洩を防止するために、PC10にてデジタル化したAVデータを暗号化してAVセンター20に送信し、かつ、AVセンター20からの暗号化されたAVデータをPC10にて復号する暗号化機能が、AV利用ソフトウェアに組み込まれている。さらに、AVデータを、インターネット30を介して、PC10とAVセンター20との間を転送したり、AVセンター20に蓄積したりした際に、AVデータの転送量や蓄積量を低減するために、PC10にてデジタル化したAVデータを圧縮してAVセンター20に送信し、かつ、AVセンター20からの圧縮されたAVデータをPC10にて伸長する圧縮・伸長機能も、AV利用ソフトウェアに組み込まれている。
さらには、AV利用ソフトウェアは、PC10に外部接続したAV機器(TV、ビデオ、CDプレーヤ、DVDプレーヤなど)と連携して、簡単な操作で、PC10のディスプレイにて視聴することができるとともに、AV機器からPC10に転送されたAVデータをインターネット30を経由してAVセンター20に保存することもできる。もちろん、AVセンター20に保存したAVデータをインターネット30を経由して、PC10で視聴することもできるし、外部接続したAV機器に転送することもできる。
さらに、家庭内のPC10やインターネット30の利用環境を有するPCのみならず、携帯電話からのインターネット30を経由したAVセンター20に対するアクセスも可能とし、AVセンター20に保存されている当該携帯電話の使用者個人のAVデータを、携帯電話で再生することも可能である。
而して、AVセンター20をあたかもPC10内のハードディスクと同様の感覚で利用可能としており、AVセンター20に保存したAVデータをPC10内のハードディスク内のAVデータのように扱う環境を提供することができる。
この結果、各個人が、当該個人専用のAV利用ソフトウェアの使用料(初期費用およびメンテナンス費用)、AVセンター20内のメモリ使用料(契約記憶容量に応じた料金体系)を負担するだけで、本パーソナルAVデータ視聴システムを利用することができる環境を提供するというビジネルモデルを構築することができる。また、インターネット30のプロバイダのプロバイダ契約とセットにしてパーソナルAVデータ視聴システムの利用サービスを提供することにすれば、当該プロバイダに対する契約者の増加に貢献することができるという副次的な波及効果も期待することができる。
なお、前述のように、USBメモリを用いて個人専用のAV利用ソフトウェアを立ち上げることが可能としている場合、家庭内以外のホテル内、ホットスポット、インターネットカフェなどの場所であっても、インターネット30に接続することが可能なPCがあれば、家庭内のPC10と同様な環境を構築することができ、どこからでも、AVセンター20に保存しているお気に入りの個人AVデータとか、家庭内のPC10からAVセンター20に録画しておいたTV番組なども視聴することができる。すなわち、各個人ユーザにとって、時間、場所に囚われることなく、個人向けのAV視聴環境を得ることができる。さらに、携帯電話からもアクセス可能としているので、移動中も含めてさらに広範囲な場所で個人向けのAV視聴環境を取得することが可能となる。
(実施例の構成)
図2は、本発明のパーソナルAVデータ視聴システムの構成の一例を示すネットワーク構成図である。図2に示すネットワーク構成図においては、図1の場合と同様、個人用の情報端末としてPC10を用い、AVセンター20が接続されているネットワークとしてインターネット30を用いている場合について示している。個人用のPC10は、前述のように、ADSL、FTTHなどの高速通信回線40を使用してインターネット30に接続できる環境となっている。また、個人用のPC10には、TV11、CD12、ビデオカメラ13、ビデオデッキ14、DVD/HDDプレーヤ15なども外部接続可能な構成とされており、それぞれとAVデータのやり取りができるようになっている。
図2は、本発明のパーソナルAVデータ視聴システムの構成の一例を示すネットワーク構成図である。図2に示すネットワーク構成図においては、図1の場合と同様、個人用の情報端末としてPC10を用い、AVセンター20が接続されているネットワークとしてインターネット30を用いている場合について示している。個人用のPC10は、前述のように、ADSL、FTTHなどの高速通信回線40を使用してインターネット30に接続できる環境となっている。また、個人用のPC10には、TV11、CD12、ビデオカメラ13、ビデオデッキ14、DVD/HDDプレーヤ15なども外部接続可能な構成とされており、それぞれとAVデータのやり取りができるようになっている。
個人用のPC10は、USBメモリ16から立ち上げた当該個人専用のAV利用ソフトウェアを使用することによって、PC10内に取り込んだAVデータを視聴することが可能となっており、また、インターネット30を経由してAVセンター20にAVデータを保存することが可能である。また、AV利用ソフトウェアを使用して、AVセンター20にアクセスして、AVセンター20内のAVデータをインターネット30経由でPC10内に取り込むことによって視聴することができる。
また、ホテル内やホットスポット、インターネットカフェなどの家庭外環境70においても、インターネット30に接続することができるPCを用いることが可能であれば、家庭内のPC10と同様、AVセンター20を利用する環境を整えることができる。また、AVセンター20にAVデータを保存したり、AVデータを視聴したりする個人用の情報端末としては、ハードディスクを備えたPC10に限るものではなく、ハードディスクを備えていない簡易なシンクライアント端末であっても良い。さらには、モバイル環境であっても、携帯電話17、モバイルPC18や携帯情報端末などのモバイル端末を使用して、基地局60を経由してインターネット30からAVセンター20にアクセスする環境を構築することができる。ただし、携帯電話17などのモバイル端末を利用する場合は、AVセンター20へAVデータを送り込むことは原則として実施せずに、AVセンター20に保存されているAVデータを視聴する動作のみとすることが現実的である。
次に、本発明によるパーソナルAVデータ視聴システムを利用する際にユーザが実施すべき手順は次のごとくである。まず、インターネット接続環境を整えるためにプロバイダ契約を行う。この時、AVデータの転送のために、通信回線としてはADSL、FTTH等のいわゆる高速通信回線が必須となる。次に、本パーソナルAVデータ視聴システムの契約を行うが、この時、当該ユーザ個人のAVデータの保存量に応じてAVセンター20の契約記憶容量を指定する。通常、利用料金は契約記憶容量の大小に応じて変動する料金体系となっている。
なお、AVセンター20の契約記憶容量は、契約後においても、オンラインで、随時変更が可能な構成としており、柔軟なAV利用環境としている。また、PCにインストールする個人専用のAV利用ソフトウェアの利用料とメンテナンス費用も、契約時に決定する。
契約により、個人専用のAV利用ソフトウェアが格納されたUSBメモリと、該AV利用ソフトウェアの立ち上げに用いる個人認証用の仮パスワードがユーザに配布されるとともに、AVセンター20に当該ユーザ専用の記憶容量が割り当てられる。個人認証用の仮パスワードは、当該個人が本パーソナルAVデータ視聴システムの利用に当たって、オンラインで本パスワードに書き替え、しかる後、さらに、随時変更することが可能である。かくのごとき簡易な手続きを行うのみで、契約ユーザは、本パーソナルAVデータ視聴システムを、任意の時点で、任意の場所で、利用することができる状態になる。
(本実施例の効果の説明)
個人のAVデータの録画/録音データを保存する保存先を、インターネット30などのネットワークを介して転送可能なAVセンター20としているので、ユーザはAVセンター20の契約記憶容量として契約時に比較的大容量の記憶容量を契約することによって、以降は記憶容量を気にせずに、個人のAVデータを1個のみならず複数に亘って、任意の時点で保存することができる。
個人のAVデータの録画/録音データを保存する保存先を、インターネット30などのネットワークを介して転送可能なAVセンター20としているので、ユーザはAVセンター20の契約記憶容量として契約時に比較的大容量の記憶容量を契約することによって、以降は記憶容量を気にせずに、個人のAVデータを1個のみならず複数に亘って、任意の時点で保存することができる。
而して、例えば過去に遡った膨大なAVデータであってもAVセンター20に保存することによって、今まで眠っていた録画番組などのAVデータを整理することができ、かつ、簡単に視聴することもできるようになり、より楽しいAVライフを満喫することができるようになる。
なお、前述の実施例においては、個人のPC10とAVセンター20との間を接続するネットワークとして、不特定多数のユーザが利用するインターネット30を用いる場合について説明したが、VPN(Virtual Private Network)などの技術を利用した仮想的な専用網を用いるようにしても良いし、あるいは、帯域保証された専用線を利用するようにしても良い。さらには、地域ごとにパーソナルAVデータ視聴システムを構築する形態の場合であれば、地域ごとに設置されたローカルな専用のネットワーク構成を用いるようにしても良い。
また、個人が使用する情報端末についても、前述したように、ハードディスクを備えたPCであっても良いし、ハードディスクを備えていないシンクライアント端末であっても良い。あるいは、携帯電話、モバイルPC、携帯情報端末などのモバイル端末であっても良い。さらには、個人所有の情報端末のみならず、ホテル、ホットスポット、ネットカフェなどの家庭外の環境に設置されているPCなどの情報端末についても、当該個人専用のAV利用ソフトウェアをインストールすることが可能でありさえすれば、利用することができる。
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
10 PC
11 TV
12 CD
13 ビデオカメラ
14 ビデオデッキ
15 DVD/HDDプレーヤ
16 USBメモリ
17 携帯電話
18 モバイルPC
20 AVセンター
30 インターネット
40 高速通信回線(ADSL、FTTH等)
50 通信回線
60 基地局
70 家庭外環境
11 TV
12 CD
13 ビデオカメラ
14 ビデオデッキ
15 DVD/HDDプレーヤ
16 USBメモリ
17 携帯電話
18 モバイルPC
20 AVセンター
30 インターネット
40 高速通信回線(ADSL、FTTH等)
50 通信回線
60 基地局
70 家庭外環境
Claims (10)
- ネットワークに高速通信回線で接続され、かつ、AVデータを視聴することが可能な個人ユーザ向けの情報端末と、前記ネットワークを経由して前記情報端末からの個人ユーザのAVデータを受け取って保存し、かつ、前記情報端末からの要求に応じて、保存した個人ユーザのAVデータを当該情報端末に前記ネットワークを介して送信するAVセンターとを少なくとも備えたパーソナルAVデータ視聴システムにおいて、AVデータを読み取って前記AVセンターに前記ネットワークを介して送信し、かつ、前記ネットワークを介して前記AVセンターに対してAVデータの返送を要求し、返送されてきたAVデータを再生して画面表示する機能を有する個人ユーザごとに専用のAV利用ソフトウェアが、前記AVセンターの運用者から提供されて、個人ユーザ向けの前記情報端末に当該個人ユーザ専用の前記AV利用ソフトウェアをインストールすることによって、前記ネットワークを介して、当該個人ユーザのAVデータを、前記情報端末から前記AVセンターに保存し、かつ、前記AVセンターに保存された個人ユーザのAVデータを前記情報端末に返送させて、再生することを特徴とするパーソナルAVデータ視聴システム。
- 前記AV利用ソフトウェアを前記情報端末にインストールする際に、個人認証用のパスワードの入力を要求し、パスワードを用いた個人認証が得られた場合にのみ、前記AV利用ソフトウェアのインストールを許可することを特徴とする請求項1に記載のパーソナルAVデータ視聴システム。
- 前記AV利用ソフトウェアは、前記情報端末に外部接続されたAV機器と連携して、前記AV機器から前記情報端末を経由して前記AVセンターにAVデータを転送させ、また、前記AVセンターからのAVデータを前記情報端末を経由して前記AV機器に転送することが可能であることを特徴とする請求項1または2に記載のパーソナルAVデータ視聴システム。
- 前記AV利用ソフトウェアは、USBメモリに格納されており、USBメモリを前記情報端末に装着することにより、前記情報端末上で当該AV利用ソフトウェアを起動することができることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のパーソナルAVデータ視聴システム。
- 前記AV利用ソフトウェアは、個人ユーザのAVデータを前記AVセンターに送信する際に、前記AVデータを暗号化して前記AVセンターに送信し、前記AVセンターから返送されてきた前記AVデータを再生する際に、暗号化されている前記AVデータを復号することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のパーソナルAVデータ視聴システム。
- 前記AV利用ソフトウェアは、個人ユーザのAVデータを前記AVセンターに送信する際に、前記AVデータを圧縮して前記AVセンターに送信し、前記AVセンターから返送されてきた前記AVデータを再生する際に、圧縮されている前記AVデータを伸長することを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のパーソナルAVデータ視聴システム。
- 前記ネットワークが、インターネット、仮想的な専用ネットワークを形成する仮想専用網、帯域保証された専用線、または、地域ごとに設置されたローカル専用網のいずれか1ないし複数からなっていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のパーソナルAVデータ視聴システム。
- 前記情報端末が、ハードディスクを備えたPC(パーソナルコンピュータ)またはハードディスクを備えていないシンクライアント端末からなっていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のパーソナルAVデータ視聴システム。
- 前記情報端末が、携帯電話、モバイルPC、携帯情報端末のいずれかからなっていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のパーソナルAVデータ視聴システム。
- 前記情報端末として、個人ユーザ所有の情報端末のみならず、前記AV利用ソフトウェアをUSBメモリ起動アプリケーションとすることにより、家庭外の環境に共同利用可能な形態で設置されている情報端末を用いることを可能とすることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載のパーソナルAVデータ視聴システム。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010097428A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Hitachi Ltd | ソフトウェアのインストール方法 |
WO2014076810A1 (ja) * | 2012-11-16 | 2014-05-22 | 株式会社 東芝 | 受像装置、携帯端末、サーバ、受像方法および格納方法 |
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2007
- 2007-03-12 JP JP2007061404A patent/JP2008227793A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010097428A (ja) * | 2008-10-16 | 2010-04-30 | Hitachi Ltd | ソフトウェアのインストール方法 |
WO2014076810A1 (ja) * | 2012-11-16 | 2014-05-22 | 株式会社 東芝 | 受像装置、携帯端末、サーバ、受像方法および格納方法 |
JPWO2014076810A1 (ja) * | 2012-11-16 | 2016-09-08 | 株式会社東芝 | 受像装置、携帯端末、サーバ、受像方法および格納方法 |
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