JP2008225725A - 情報処理システム及び情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】多種類のエンティティを管理する分散化したシステムにあって、サービスの実行に必要なエンティティに対する識別子の割り振りを効率的に実施でき、サービスの実行履歴の収集を容易に行い得るようにした情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システムは、カテゴリー識別子を受け付け、サブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶し、サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行し、サブスペース識別子とカテゴリー識別子とエンティティ識別子とを合成して、共通識別子を生成し、共通識別子の発行を要求し、共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティであるサービスとを対応させて記憶し、指定された共通識別子に応じて、サービスを実行し、実行の履歴を記憶する。
【選択図】図2
【解決手段】情報処理システムは、カテゴリー識別子を受け付け、サブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶し、サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行し、サブスペース識別子とカテゴリー識別子とエンティティ識別子とを合成して、共通識別子を生成し、共通識別子の発行を要求し、共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティであるサービスとを対応させて記憶し、指定された共通識別子に応じて、サービスを実行し、実行の履歴を記憶する。
【選択図】図2
Description
本発明は、情報処理システム及び情報処理プログラムに関する。
電子的なサービスを提供するためには、様々な管理対象を体系的に管理し、それらに対する処理を適切に実行する必要がある。
そのために、電子的なサービスを提供する際のユーザー管理については、いくつかの方法が提案されている。例えば、IDフェデレーション技術を使用すれば、1人のユーザーが複数のサービスを利用できる環境を提供することが可能である。
そのために、電子的なサービスを提供する際のユーザー管理については、いくつかの方法が提案されている。例えば、IDフェデレーション技術を使用すれば、1人のユーザーが複数のサービスを利用できる環境を提供することが可能である。
例えば、特許文献1に記載の技術は、このIDフェデレーションの基本的な方式に関するものである。すなわち、特許文献1には、サービス提供サイトでのユーザー認証をユーザーID/パスワード(認証情報)により行う場合、認証情報はサービス提供サイトごとに管理されているため、ユーザーはサービス提供サイトごとの認証情報を記憶する必要があり、また、ユーザーが認証情報を忘れた場合、サービス提供サイトへのアクセス中止や認証情報再入手手続きなど、サービス提供サイトでの運用コスト負担も問題となることを課題とし、ユーザー認証管理サイトを設け、各サービス提供サイトで管理しているユーザー認証情報を統合管理することで、ユーザーは一つの認証情報により常にサービス提供サイトへアクセスできるようにすることが開示されている。
また、例えば、特許文献2に記載の技術は、登録した個人情報を他のサービスと共有するための機構に関するものである。すなわち、特許文献2には、利用者が各種サービス機関のサービス提供を受けようとする際に必要となる個人情報の管理を効率化し、利用者の利便性を向上することを課題とし、情報管理機関が各種サービス機関との間及び利用者との間に個人情報授受の契約を締結し、前記利用者の個人情報を一括管理するとともに、前記利用者が前記サービス機関のサービス提供を受ける際に必要に応じて前記サービス機関に対して個人情報を提供することが開示されている。
また、例えば、特許文献3に記載の技術は、コンビニエンスストア等において、ユーザー認証後に画像データをサーバーへ送信する機能が提供されている。すなわち、特許文献3には、ネットワーク接続可能な画像処理装置をコンビニエンスストア等の店舗に設置して、カメラ付き携帯電話等に記録した画像データを容易かつ信頼性の高い方法で保管することを課題とし、画像処理装置は、印刷装置を有する画像処理ユニット、該画像処理ユニットに接続された情報処理ユニットからなり、サーバー装置とネットワークを介して接続され、前記情報処理ユニットは、ユーザーのID情報、指紋データ、顔写真データを含む会員登録情報を記憶した記憶装置、認証手段、アップロード手段を有し、ユーザーから指紋が入力された場合に該指紋データと、記憶装置の指紋データとを照合し、両者が一致した場合に前記指紋データに応じたID情報及び顔写真データを記憶装置から抽出して画面上に表示し、前記ユーザーのカメラ付き携帯電話等の機器に記録された画像データを前記サーバー装置のあらかじめ決められた保管領域にアップロードすることが開示されている。
また、一般に文書データベースに文書を保存する場合や通常のOSのファイルシステムにおいてファイルにIDを付与することは、広く知られている一般的な手法である。
特開2004−078622号公報
特開2001−344379号公報
特開2005−020582号公報
しかしながら、実際に電子的なサービスを提供する場合には、ユーザーや文書だけでなく、サービス機能、契約、プリンタ、スキャナ、ユーザークライアント、サーバー等々様々な対象を管理する必要がある。さらに、場合によってはユーザーや文書も1種類ではなく、多くの種類となる可能性がある。例えば、自社で管理しているユーザーと顧客企業で管理しているユーザー、スキャン文書や加工済み文書等々である。
また、サービスの提供が多方面にわたり大規模になる場合には、サービスを提供するシステムが分散化することは避けられず、これら分散サブシステムが自律的に動作するように構成する必要がある。
このように大規模で、分散化し、自律的に動作するシステム上で種類の異なる複雑な管理対象であるエンティティを組み合わせてサービスを提供する際には、管理対象に識別子を割り振り、識別子のユニーク性を保証し、効率的に識別子付与対象を保管・検索することは、このようなシステムで実現するサービスの基本となるものである。
また、サービスの提供が多方面にわたり大規模になる場合には、サービスを提供するシステムが分散化することは避けられず、これら分散サブシステムが自律的に動作するように構成する必要がある。
このように大規模で、分散化し、自律的に動作するシステム上で種類の異なる複雑な管理対象であるエンティティを組み合わせてサービスを提供する際には、管理対象に識別子を割り振り、識別子のユニーク性を保証し、効率的に識別子付与対象を保管・検索することは、このようなシステムで実現するサービスの基本となるものである。
また、このような場合において、サービスを有償で提供するためには、ユーザーのサービスの利用の履歴を保管し、この履歴を収集して課金情報として利用する必要がある。
さらに、サービスの使用履歴は、コーポレートガバナンスを保つための監査や財務監査等に用いられたり、マーケティング調査に利用されたりする。
一般的には、そのような履歴は目的に合わせて必要な情報を保存するという方法で実現されている。
しかしながら、複数のサービスを柔軟に提供する基盤を構築する場合には、履歴を収集する目的がサービスによって異なっているため、目的に合わせて履歴を収集する機構を構築しなければならず、履歴収集機構の構築を個別に開発しなければならない。
さらに、サービスの使用履歴は、コーポレートガバナンスを保つための監査や財務監査等に用いられたり、マーケティング調査に利用されたりする。
一般的には、そのような履歴は目的に合わせて必要な情報を保存するという方法で実現されている。
しかしながら、複数のサービスを柔軟に提供する基盤を構築する場合には、履歴を収集する目的がサービスによって異なっているため、目的に合わせて履歴を収集する機構を構築しなければならず、履歴収集機構の構築を個別に開発しなければならない。
そこで、本発明は、多種類のエンティティを管理する分散化したシステムにあって、サービスの実行に必要なエンティティに対する識別子の割り振りを効率的に実施でき、サービスの実行履歴の収集を容易に行い得るようにした情報処理システム及び情報処理プログラムを提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[請求項1] カテゴリーを一意に識別できるカテゴリー識別子を受け付けるカテゴリー識別子受付手段と、
識別子空間を排他的な空間に分割するサブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶しているサブスペース記憶手段と、
サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行するエンティティ識別子発行手段と、
前記サブスペース記憶手段によって記憶されているサブスペース識別子と前記カテゴリー識別子受付手段によって受け付けられたカテゴリー識別子と前記エンティティ識別子発行手段によって発行されたエンティティ識別子とを合成して、識別子空間全体における識別子である共通識別子を生成する共通識別子生成手段と、
前記カテゴリー識別子受付手段に対して、カテゴリー識別子とともに共通識別子の発行を要求し、前記共通識別子生成手段によって生成された共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティであるサービスとを対応させて記憶するエンティティ記憶手段と、
指定された共通識別子に応じて、前記エンティティ記憶手段によって記憶されているサービスを実行するサービス実行手段と、
前記サービス実行手段による実行の履歴を記憶する実行履歴記憶手段
を具備することを特徴とする情報処理システム。
[請求項1] カテゴリーを一意に識別できるカテゴリー識別子を受け付けるカテゴリー識別子受付手段と、
識別子空間を排他的な空間に分割するサブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶しているサブスペース記憶手段と、
サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行するエンティティ識別子発行手段と、
前記サブスペース記憶手段によって記憶されているサブスペース識別子と前記カテゴリー識別子受付手段によって受け付けられたカテゴリー識別子と前記エンティティ識別子発行手段によって発行されたエンティティ識別子とを合成して、識別子空間全体における識別子である共通識別子を生成する共通識別子生成手段と、
前記カテゴリー識別子受付手段に対して、カテゴリー識別子とともに共通識別子の発行を要求し、前記共通識別子生成手段によって生成された共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティであるサービスとを対応させて記憶するエンティティ記憶手段と、
指定された共通識別子に応じて、前記エンティティ記憶手段によって記憶されているサービスを実行するサービス実行手段と、
前記サービス実行手段による実行の履歴を記憶する実行履歴記憶手段
を具備することを特徴とする情報処理システム。
[請求項2] カテゴリーを一意に識別できるカテゴリー識別子を受け付けるカテゴリー識別子受付手段と、
識別子空間を排他的な空間に分割するサブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶しているサブスペース記憶手段と、
サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行するエンティティ識別子発行手段と、
前記サブスペース記憶手段によって記憶されているサブスペース識別子と前記カテゴリー識別子受付手段によって受け付けられたカテゴリー識別子と前記エンティティ識別子発行手段によって発行されたエンティティ識別子とを合成して、識別子空間全体における識別子である共通識別子を生成する共通識別子生成手段と、
前記カテゴリー識別子受付手段に対して、カテゴリー識別子とともに共通識別子の発行を要求し、前記共通識別子生成手段によって生成された共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティである基本サービスを対応させて記憶するエンティティ記憶手段と、
前記エンティティ記憶手段によって記憶されている基本サービスの組合せをサービスとして記憶するエンティティ組合せ記憶手段と、
指定されたサービスに応じて、前記エンティティ組合せ記憶手段に記憶されているサービスを構成する前記エンティティ記憶手段によって記憶されている基本サービスを実行するサービス実行手段と、
前記サービス実行手段による実行の履歴を記憶する実行履歴記憶手段
を具備することを特徴とする情報処理システム。
識別子空間を排他的な空間に分割するサブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶しているサブスペース記憶手段と、
サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行するエンティティ識別子発行手段と、
前記サブスペース記憶手段によって記憶されているサブスペース識別子と前記カテゴリー識別子受付手段によって受け付けられたカテゴリー識別子と前記エンティティ識別子発行手段によって発行されたエンティティ識別子とを合成して、識別子空間全体における識別子である共通識別子を生成する共通識別子生成手段と、
前記カテゴリー識別子受付手段に対して、カテゴリー識別子とともに共通識別子の発行を要求し、前記共通識別子生成手段によって生成された共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティである基本サービスを対応させて記憶するエンティティ記憶手段と、
前記エンティティ記憶手段によって記憶されている基本サービスの組合せをサービスとして記憶するエンティティ組合せ記憶手段と、
指定されたサービスに応じて、前記エンティティ組合せ記憶手段に記憶されているサービスを構成する前記エンティティ記憶手段によって記憶されている基本サービスを実行するサービス実行手段と、
前記サービス実行手段による実行の履歴を記憶する実行履歴記憶手段
を具備することを特徴とする情報処理システム。
[請求項3] 前記サービス実行手段による実行の履歴を抽出する場合の規則を記憶する第1の履歴抽出規則記憶手段と、
前記第1の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則に基づいて、前記サービス実行手段による実行の履歴を抽出する第1の履歴抽出手段
をさらに具備し、
前記実行履歴記憶手段は、前記第1の履歴抽出手段によって抽出された履歴を記憶すること
を特徴とする[請求項1]又は[請求項2]に記載の情報処理システム。
前記第1の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則に基づいて、前記サービス実行手段による実行の履歴を抽出する第1の履歴抽出手段
をさらに具備し、
前記実行履歴記憶手段は、前記第1の履歴抽出手段によって抽出された履歴を記憶すること
を特徴とする[請求項1]又は[請求項2]に記載の情報処理システム。
[請求項4] 前記実行履歴記憶手段に記憶されている実行の履歴を抽出する場合の規則を記憶する第2の履歴抽出規則記憶手段と、
前記第2の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則に基づいて、前記実行履歴記憶手段によって記憶されている履歴を抽出する第2の履歴抽出手段
をさらに具備することを特徴とする[請求項1]、[請求項2]又は[請求項3]に記載の情報処理システム。
前記第2の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則に基づいて、前記実行履歴記憶手段によって記憶されている履歴を抽出する第2の履歴抽出手段
をさらに具備することを特徴とする[請求項1]、[請求項2]又は[請求項3]に記載の情報処理システム。
[請求項5] サービスの実行を受ける利用者による操作に応じて、履歴開示範囲指定を受け付けて、前記第1の履歴抽出規則記憶手段に記憶されている規則を設定する抽出規則設定手段
をさらに具備することを特徴とする[請求項3]又は[請求項4]に記載の情報処理システム。
をさらに具備することを特徴とする[請求項3]又は[請求項4]に記載の情報処理システム。
[請求項6] 前記第2の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則と、前記抽出規則設定手段によって設定されている規則の履歴開示範囲との差分を検証する履歴開示範囲検証手段
をさらに具備することを特徴とする[請求項5]に記載の情報処理システム。
をさらに具備することを特徴とする[請求項5]に記載の情報処理システム。
[請求項7] コンピュータを、
カテゴリーを一意に識別できるカテゴリー識別子を受け付けるカテゴリー識別子受付手段と、
識別子空間を排他的な空間に分割するサブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶しているサブスペース記憶手段と、
サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行するエンティティ識別子発行手段と、
前記サブスペース記憶手段によって記憶されているサブスペース識別子と前記カテゴリー識別子受付手段によって受け付けられたカテゴリー識別子と前記エンティティ識別子発行手段によって発行されたエンティティ識別子とを合成して、識別子空間全体における識別子である共通識別子を生成する共通識別子生成手段と、
前記カテゴリー識別子受付手段に対して、カテゴリー識別子とともに共通識別子の発行を要求し、前記共通識別子生成手段によって生成された共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティであるサービスとを対応させて記憶するエンティティ記憶手段と、
指定された共通識別子に応じて、前記エンティティ記憶手段によって記憶されているサービスを実行するサービス実行手段と、
前記サービス実行手段による実行の履歴を記憶する実行履歴記憶手段
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
カテゴリーを一意に識別できるカテゴリー識別子を受け付けるカテゴリー識別子受付手段と、
識別子空間を排他的な空間に分割するサブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶しているサブスペース記憶手段と、
サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行するエンティティ識別子発行手段と、
前記サブスペース記憶手段によって記憶されているサブスペース識別子と前記カテゴリー識別子受付手段によって受け付けられたカテゴリー識別子と前記エンティティ識別子発行手段によって発行されたエンティティ識別子とを合成して、識別子空間全体における識別子である共通識別子を生成する共通識別子生成手段と、
前記カテゴリー識別子受付手段に対して、カテゴリー識別子とともに共通識別子の発行を要求し、前記共通識別子生成手段によって生成された共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティであるサービスとを対応させて記憶するエンティティ記憶手段と、
指定された共通識別子に応じて、前記エンティティ記憶手段によって記憶されているサービスを実行するサービス実行手段と、
前記サービス実行手段による実行の履歴を記憶する実行履歴記憶手段
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
[請求項8] コンピュータを、
カテゴリーを一意に識別できるカテゴリー識別子を受け付けるカテゴリー識別子受付手段と、
識別子空間を排他的な空間に分割するサブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶しているサブスペース記憶手段と、
サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行するエンティティ識別子発行手段と、
前記サブスペース記憶手段によって記憶されているサブスペース識別子と前記カテゴリー識別子受付手段によって受け付けられたカテゴリー識別子と前記エンティティ識別子発行手段によって発行されたエンティティ識別子とを合成して、識別子空間全体における識別子である共通識別子を生成する共通識別子生成手段と、
前記カテゴリー識別子受付手段に対して、カテゴリー識別子とともに共通識別子の発行を要求し、前記共通識別子生成手段によって生成された共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティである基本サービスを対応させて記憶するエンティティ記憶手段と、
前記エンティティ記憶手段によって記憶されている基本サービスの組合せをサービスとして記憶するエンティティ組合せ記憶手段と、
指定されたサービスに応じて、前記エンティティ組合せ記憶手段に記憶されているサービスを構成する前記エンティティ記憶手段によって記憶されている基本サービスを実行するサービス実行手段と、
前記サービス実行手段による実行の履歴を記憶する実行履歴記憶手段
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
カテゴリーを一意に識別できるカテゴリー識別子を受け付けるカテゴリー識別子受付手段と、
識別子空間を排他的な空間に分割するサブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶しているサブスペース記憶手段と、
サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行するエンティティ識別子発行手段と、
前記サブスペース記憶手段によって記憶されているサブスペース識別子と前記カテゴリー識別子受付手段によって受け付けられたカテゴリー識別子と前記エンティティ識別子発行手段によって発行されたエンティティ識別子とを合成して、識別子空間全体における識別子である共通識別子を生成する共通識別子生成手段と、
前記カテゴリー識別子受付手段に対して、カテゴリー識別子とともに共通識別子の発行を要求し、前記共通識別子生成手段によって生成された共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティである基本サービスを対応させて記憶するエンティティ記憶手段と、
前記エンティティ記憶手段によって記憶されている基本サービスの組合せをサービスとして記憶するエンティティ組合せ記憶手段と、
指定されたサービスに応じて、前記エンティティ組合せ記憶手段に記憶されているサービスを構成する前記エンティティ記憶手段によって記憶されている基本サービスを実行するサービス実行手段と、
前記サービス実行手段による実行の履歴を記憶する実行履歴記憶手段
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
[請求項9] 前記コンピュータを、
前記サービス実行手段による実行の履歴を抽出する場合の規則を記憶する第1の履歴抽出規則記憶手段と、
前記第1の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則に基づいて、前記サービス実行手段による実行の履歴を抽出する第1の履歴抽出手段
としてさらに機能させ、
前記実行履歴記憶手段は、前記第1の履歴抽出手段によって抽出された履歴を記憶すること
を特徴とする[請求項7]又は[請求項8]に記載の情報処理プログラム。
前記サービス実行手段による実行の履歴を抽出する場合の規則を記憶する第1の履歴抽出規則記憶手段と、
前記第1の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則に基づいて、前記サービス実行手段による実行の履歴を抽出する第1の履歴抽出手段
としてさらに機能させ、
前記実行履歴記憶手段は、前記第1の履歴抽出手段によって抽出された履歴を記憶すること
を特徴とする[請求項7]又は[請求項8]に記載の情報処理プログラム。
[請求項10] 前記コンピュータを、
前記実行履歴記憶手段に記憶されている実行の履歴を抽出する場合の規則を記憶する第2の履歴抽出規則記憶手段と、
前記第2の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則に基づいて、前記実行履歴記憶手段によって記憶されている履歴を抽出する第2の履歴抽出手段
としてさらに機能させることを特徴とする[請求項7]、[請求項8]又は[請求項9]に記載の情報処理プログラム。
前記実行履歴記憶手段に記憶されている実行の履歴を抽出する場合の規則を記憶する第2の履歴抽出規則記憶手段と、
前記第2の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則に基づいて、前記実行履歴記憶手段によって記憶されている履歴を抽出する第2の履歴抽出手段
としてさらに機能させることを特徴とする[請求項7]、[請求項8]又は[請求項9]に記載の情報処理プログラム。
[請求項11] 前記コンピュータを、
サービスの実行を受ける利用者による操作に応じて、履歴開示範囲指定を受け付けて、前記第1の履歴抽出規則記憶手段に記憶されている規則を設定する抽出規則設定手段
としてさらに機能させることを特徴とする[請求項9]又は[請求項10]に記載の情報処理プログラム。
サービスの実行を受ける利用者による操作に応じて、履歴開示範囲指定を受け付けて、前記第1の履歴抽出規則記憶手段に記憶されている規則を設定する抽出規則設定手段
としてさらに機能させることを特徴とする[請求項9]又は[請求項10]に記載の情報処理プログラム。
[請求項12] 前記コンピュータを、
前記第2の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則と、前記抽出規則設定手段によって設定されている規則の履歴開示範囲との差分を検証する履歴開示範囲検証手段
としてさらに機能させることを特徴とする[請求項11]に記載の情報処理プログラム。
前記第2の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則と、前記抽出規則設定手段によって設定されている規則の履歴開示範囲との差分を検証する履歴開示範囲検証手段
としてさらに機能させることを特徴とする[請求項11]に記載の情報処理プログラム。
請求項1に記載の情報処理システムによれば、多種類のエンティティを管理する分散化したシステムにあって、本構成を有していない場合に比較して、サービスの実行に必要なエンティティに対する識別子の割り振りを効率的に実施でき、サービスの実行履歴の収集をより容易に行い得るようになる。
請求項2に記載の情報処理システムによれば、多種類のエンティティを管理する分散化したシステムにあって、本構成を有していない場合に比較して、サービスの実行に必要な基本サービスに対する識別子の割り振りをより効率的に実施でき、その基本サービスの組合せであるサービスをより容易に定義することができ、サービスの実行履歴の収集をより容易に行い得るようになる。
請求項3に記載の情報処理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、実行されているサービスの履歴を記憶する場合に、多様な目的を有する履歴抽出に対して、より容易に対応することができるようになる。
請求項4に記載の情報処理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、既に記憶されている履歴から履歴を抽出する場合に、多様な目的を有する履歴抽出に対して、より容易に対応することができるようになる。
請求項5に記載の情報処理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、サービスの実行を受ける利用者の要求に対して、より容易に対応することができるようになる。
請求項6に記載の情報処理システムによれば、本構成を有していない場合に比較して、実行されているサービスの履歴を記憶する場合の履歴抽出と既に記憶されている履歴からの履歴抽出との矛盾を検出することができ、適切な履歴抽出の規則を指定することができるようになる。
請求項7に記載の情報処理プログラムによれば、多種類のエンティティを管理する分散化したシステムにあって、本構成を有していない場合に比較して、サービスの実行に必要なエンティティに対する識別子の割り振りを効率的に実施でき、サービスの実行履歴の収集をより容易に行い得るようになる。
請求項8に記載の情報処理プログラムによれば、多種類のエンティティを管理する分散化したシステムにあって、本構成を有していない場合に比較して、サービスの実行に必要な基本サービスに対する識別子の割り振りをより効率的に実施でき、その基本サービスの組合せであるサービスをより容易に定義することができ、サービスの実行履歴の収集をより容易に行い得るようになる。
請求項9に記載の情報処理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、実行されているサービスの履歴を記憶する場合に、多様な目的を有する履歴抽出に対して、より容易に対応することができるようになる。
請求項10に記載の情報処理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、既に記憶されている履歴から履歴を抽出する場合に、多様な目的を有する履歴抽出に対して、より容易に対応することができるようになる。
請求項11に記載の情報処理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、サービスの実行を受ける利用者の要求に対して、より容易に対応することができるようになる。
請求項12に記載の情報処理プログラムによれば、本構成を有していない場合に比較して、実行されているサービスの履歴を記憶する場合の履歴抽出と既に記憶されている履歴からの履歴抽出との矛盾を検出することができ、適切な履歴抽出の規則を指定することができるようになる。
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態を説明する。
本実施の形態は、複数の単純サービスを連携して複合的なサービスを提供するためのものである。つまり、個別の小さなサービス機能(以下、プリミティブサービスと呼ぶ)を組み合わせて、全体で一つの大きなサービス(以下、連携サービスと呼ぶ)を提供する際に、サービスの実行の履歴を多様な目的に合わせて記録し、また、その対象となる履歴の抽出を容易に変更するため又はユーザーの履歴に対するニーズに柔軟に対応するために、履歴抽出のルール等によって履歴抽出を制限するものである。
本実施の形態は、複数の単純サービスを連携して複合的なサービスを提供するためのものである。つまり、個別の小さなサービス機能(以下、プリミティブサービスと呼ぶ)を組み合わせて、全体で一つの大きなサービス(以下、連携サービスと呼ぶ)を提供する際に、サービスの実行の履歴を多様な目的に合わせて記録し、また、その対象となる履歴の抽出を容易に変更するため又はユーザーの履歴に対するニーズに柔軟に対応するために、履歴抽出のルール等によって履歴抽出を制限するものである。
(連携サービスID履歴記録装置の全体構成)
図1、図2は、本実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはプログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。
以下、利用者として、法人、個人であるユーザー(管理者等を含む)を主に例示して説明する。そして、説明上の記載を簡便にするために、ユーザー等が主体となって動作するように記載する場合もあるが、これはそのユーザー等による操作に応じて、システムが動作するものである。
図1、図2は、本実施の形態の概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはプログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続を含む。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。
以下、利用者として、法人、個人であるユーザー(管理者等を含む)を主に例示して説明する。そして、説明上の記載を簡便にするために、ユーザー等が主体となって動作するように記載する場合もあるが、これはそのユーザー等による操作に応じて、システムが動作するものである。
図1は、本実施の形態の連携サービス履歴記録装置の中核となる共通ID発行モジュール6内の概念的なモジュール構成図である。
連携サービス履歴記録装置は、全体が複数の機能単位(サービス提供サーバー16の共通ID発行モジュール6内のサブスペースID2に対応する機能)により構成されている。この機能単位のことを、サブスペースと呼ぶ。ID(IDentification、識別子)管理の視点から見ると、サブスペースは装置全体のID空間を複数の排他的な部分空間に分割したものである。そして、このサブスペースごとに一意のID(サブスペースID)が管理者によって割り振られている。
また、従来からあるシステムも共通IDによる論理空間内に包含できるように、このサブスペースをそのシステムに割り振られるようにしてもよい。
連携サービス履歴記録装置は、全体が複数の機能単位(サービス提供サーバー16の共通ID発行モジュール6内のサブスペースID2に対応する機能)により構成されている。この機能単位のことを、サブスペースと呼ぶ。ID(IDentification、識別子)管理の視点から見ると、サブスペースは装置全体のID空間を複数の排他的な部分空間に分割したものである。そして、このサブスペースごとに一意のID(サブスペースID)が管理者によって割り振られている。
また、従来からあるシステムも共通IDによる論理空間内に包含できるように、このサブスペースをそのシステムに割り振られるようにしてもよい。
また、本連携サービス履歴記録装置は、IDによって同定する対象を管理する装置である。この管理する対象に関する情報(管理する対象が情報そのものである場合には情報そのもの)をエンティティと呼ぶ。具体的には、本実施の形態では、プリミティブ(基本)サービスを実行するスクリプト(script、プログラム)等が含まれ、プリミティブサービスを組み合わせた連携サービスを実行するスクリプト等を含んでもよい。エンティティの種類をカテゴリーと呼ぶ。カテゴリーには、管理者によって一意に識別できるID(カテゴリーID)が割り振られている。また、カテゴリーIDは、複数の種類(体系、論理的な空間、論理的な領域、対象とする世界、提供するサービス等)を一括に扱うためのものである。
エンティティは、一意に識別できるID(エンティティID)がエンティティID発行モジュール4によって割り振られる。
エンティティは、一意に識別できるID(エンティティID)がエンティティID発行モジュール4によって割り振られる。
そして、サブスペースID、カテゴリーID、エンティティIDを含めた全ID空間内におけるエンティティを一意に同定するためのIDを共通IDと呼ぶ。
なお、サブスペースID、カテゴリーIDは、管理者によって割り振られるとしたが、本連携サービス履歴記録装置が一定のアルゴリズム(例えば、発生順に順次番号を割り振る等)によって割り振るようにしてもよい。
なお、サブスペースID、カテゴリーIDは、管理者によって割り振られるとしたが、本連携サービス履歴記録装置が一定のアルゴリズム(例えば、発生順に順次番号を割り振る等)によって割り振るようにしてもよい。
共通ID発行モジュール6は、共通ID発行受付モジュール1、サブスペースID2、共通ID生成モジュール3、エンティティID発行モジュール4、発行済エンティティID管理DB5を有している。そして、サブスペースごとに共通ID発行モジュール6がある。
共通ID発行受付モジュール1は、図1に示すように、共通ID生成モジュール3と接続されており、共通ID発行モジュール6の外部からカテゴリーIDとともに共通IDの発行要求を受け付け、共通IDの発行の処理を開始する。
エンティティID発行モジュール4は、図1に示すように、共通ID生成モジュール3、発行済エンティティID管理DB5と接続されており、サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティIDを発行する。
発行済エンティティID管理DB5は、図1に示すように、エンティティID発行モジュール4と接続されており、エンティティIDの一意性を保証するための記録を記憶する。
サブスペースID2は、図1に示すように、共通ID生成モジュール3と接続されており、サブスペースを一意に特定するサブスペースIDである。サブスペースID2は、メモリ等の記憶装置に記憶されている。
共通ID生成モジュール3は、図1に示すように、共通ID発行受付モジュール1、サブスペースID2、エンティティID発行モジュール4と接続されており、サブスペースID2から取り出したサブスペースID、共通ID発行受付モジュール1によって受け付けられたカテゴリーID、エンティティID発行モジュール4によって発行されたエンティティIDを合成して共通IDを生成する。
共通ID発行受付モジュール1は、図1に示すように、共通ID生成モジュール3と接続されており、共通ID発行モジュール6の外部からカテゴリーIDとともに共通IDの発行要求を受け付け、共通IDの発行の処理を開始する。
エンティティID発行モジュール4は、図1に示すように、共通ID生成モジュール3、発行済エンティティID管理DB5と接続されており、サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティIDを発行する。
発行済エンティティID管理DB5は、図1に示すように、エンティティID発行モジュール4と接続されており、エンティティIDの一意性を保証するための記録を記憶する。
サブスペースID2は、図1に示すように、共通ID生成モジュール3と接続されており、サブスペースを一意に特定するサブスペースIDである。サブスペースID2は、メモリ等の記憶装置に記憶されている。
共通ID生成モジュール3は、図1に示すように、共通ID発行受付モジュール1、サブスペースID2、エンティティID発行モジュール4と接続されており、サブスペースID2から取り出したサブスペースID、共通ID発行受付モジュール1によって受け付けられたカテゴリーID、エンティティID発行モジュール4によって発行されたエンティティIDを合成して共通IDを生成する。
図2は、連携サービス履歴記録装置の構成を示すモジュール構成図である。
図2に示した連携サービス履歴記録装置は、サービス提供サーバー16、エンティティ配信管理サーバー19、サービス履歴管理サーバー25を有している。これらは、通信回線等であるネットワーク26によって互いに接続されている。なお、サービス提供サーバー16は複数あってもよいし、エンティティ配信管理サーバー19、サービス履歴管理サーバー25も複数あってもよい。また、サービス提供サーバー16、エンティティ配信管理サーバー19、サービス履歴管理サーバー25は、それぞれサーバーとして実現してもよく、その場合、独立して構成しているが、例えばエンティティ配信管理サーバー19とサービス履歴管理サーバー25とを組み合わせて1つのサーバーとしてもよく、その組合せは任意である。
図2に示した連携サービス履歴記録装置は、サービス提供サーバー16、エンティティ配信管理サーバー19、サービス履歴管理サーバー25を有している。これらは、通信回線等であるネットワーク26によって互いに接続されている。なお、サービス提供サーバー16は複数あってもよいし、エンティティ配信管理サーバー19、サービス履歴管理サーバー25も複数あってもよい。また、サービス提供サーバー16、エンティティ配信管理サーバー19、サービス履歴管理サーバー25は、それぞれサーバーとして実現してもよく、その場合、独立して構成しているが、例えばエンティティ配信管理サーバー19とサービス履歴管理サーバー25とを組み合わせて1つのサーバーとしてもよく、その組合せは任意である。
サービス提供サーバー16は、図2に示すように、図1のモジュール構成図で示した共通ID発行モジュール6、共通ID発行要求モジュール7、エンティティ生成モジュール8、プリミティブサービス実行履歴保管DB9、プリミティブサービス実行モジュール10、連携サービス実行モジュール11、エンティティ管理モジュール12、履歴送付モジュール13、履歴フィルタリングモジュール14、エンティティ保管DB15、フィルタリングルール管理モジュール27を有している。
共通ID発行要求モジュール7は、図2に示すように、共通ID発行モジュール6、エンティティ生成モジュール8と接続されており、カテゴリーIDを指定して共通ID発行モジュール6へ共通IDの発行を要求し、共通ID発行モジュール6から共通IDを受け取る。そして、その共通IDをエンティティ生成モジュール8へ渡す。
エンティティ生成モジュール8は、図2に示すように、共通ID発行要求モジュール7、連携サービス実行モジュール11、エンティティ管理モジュール12と接続されており、共通ID発行モジュール6が発行した共通IDを共通ID発行要求モジュール7より受け取り、その共通IDに対して管理対象となるエンティティを生成する。生成したエンティティをエンティティ管理モジュール12を介して、エンティティ保管DB15に保管する。また、連携サービス実行モジュール11によるサービス実行時にエンティティ生成の指示を受け、エンティティを生成する。
共通ID発行要求モジュール7は、図2に示すように、共通ID発行モジュール6、エンティティ生成モジュール8と接続されており、カテゴリーIDを指定して共通ID発行モジュール6へ共通IDの発行を要求し、共通ID発行モジュール6から共通IDを受け取る。そして、その共通IDをエンティティ生成モジュール8へ渡す。
エンティティ生成モジュール8は、図2に示すように、共通ID発行要求モジュール7、連携サービス実行モジュール11、エンティティ管理モジュール12と接続されており、共通ID発行モジュール6が発行した共通IDを共通ID発行要求モジュール7より受け取り、その共通IDに対して管理対象となるエンティティを生成する。生成したエンティティをエンティティ管理モジュール12を介して、エンティティ保管DB15に保管する。また、連携サービス実行モジュール11によるサービス実行時にエンティティ生成の指示を受け、エンティティを生成する。
連携サービス実行モジュール11は、図2に示すように、エンティティ生成モジュール8、エンティティ管理モジュール12、プリミティブサービス実行モジュール10と接続されており、連携サービスを実行する。その際に、プリミティブサービス実行モジュール10に対して、連携サービスを構成するプリミティブサービスを実行させる指示を行い、連携サービスに必要なエンティティをエンティティ管理モジュール12に対して要求し、また、連携サービス実行時に生成が必要となったエンティティをエンティティ生成モジュール8に対して指示する。
エンティティ管理モジュール12は、図2に示すように、エンティティ生成モジュール8、連携サービス実行モジュール11、エンティティ保管DB15と接続されており、エンティティ生成モジュール8により生成されたエンティティをエンティティ保管DB15に保管させ、連携サービス実行モジュール11からの要求に応じて、エンティティ保管DB15から要求されたエンティティを読み出して連携サービス実行モジュール11に渡す等を行ってエンティティ保管DB15を管理する。
プリミティブサービス実行モジュール10は、図2に示すように、プリミティブサービス実行履歴保管DB9、連携サービス実行モジュール11、履歴フィルタリングモジュール14と接続されており、連携サービス実行モジュール11からの指示に基づいて、プリミティブサービスを実行する。その実行の際に、プリミティブサービスの実行の履歴を取得し、プリミティブサービス実行履歴保管DB9に記憶する。その取得又は保管の際に、履歴フィルタリングモジュール14による履歴のフィルタリング(抽出)を行えるように、全ての履歴を履歴フィルタリングモジュール14に渡してもよい。
エンティティ保管DB15は、図2に示すように、エンティティ管理モジュール12と接続されており、エンティティ生成モジュール8によって生成されたエンティティをエンティティ管理モジュール12を介して保管する。
エンティティ管理モジュール12は、図2に示すように、エンティティ生成モジュール8、連携サービス実行モジュール11、エンティティ保管DB15と接続されており、エンティティ生成モジュール8により生成されたエンティティをエンティティ保管DB15に保管させ、連携サービス実行モジュール11からの要求に応じて、エンティティ保管DB15から要求されたエンティティを読み出して連携サービス実行モジュール11に渡す等を行ってエンティティ保管DB15を管理する。
プリミティブサービス実行モジュール10は、図2に示すように、プリミティブサービス実行履歴保管DB9、連携サービス実行モジュール11、履歴フィルタリングモジュール14と接続されており、連携サービス実行モジュール11からの指示に基づいて、プリミティブサービスを実行する。その実行の際に、プリミティブサービスの実行の履歴を取得し、プリミティブサービス実行履歴保管DB9に記憶する。その取得又は保管の際に、履歴フィルタリングモジュール14による履歴のフィルタリング(抽出)を行えるように、全ての履歴を履歴フィルタリングモジュール14に渡してもよい。
エンティティ保管DB15は、図2に示すように、エンティティ管理モジュール12と接続されており、エンティティ生成モジュール8によって生成されたエンティティをエンティティ管理モジュール12を介して保管する。
プリミティブサービス実行履歴保管DB9は、図2に示すように、プリミティブサービス実行モジュール10、履歴送付モジュール13、履歴フィルタリングモジュール14と接続されており、プリミティブサービス実行モジュール10又は履歴フィルタリングモジュール14からプリミティブサービスの実行履歴を受け取り、その履歴を保管する。
履歴フィルタリングモジュール14は、図2に示すように、プリミティブサービス実行履歴保管DB9、プリミティブサービス実行モジュール10、フィルタリングルール管理モジュール27と接続されており、一定のルールを記憶しており、そのルールに基づいて、プリミティブサービス実行モジュール10から受け取った履歴に対してフィルタリングを行い、フィルタリングした結果の履歴をプリミティブサービス実行履歴保管DB9に保管する。
履歴送付モジュール13は、図2に示すように、プリミティブサービス実行履歴保管DB9と接続されており、プリミティブサービス実行履歴保管DB9に保管されている履歴情報をサービス履歴管理サーバー25へ送付する。
フィルタリングルール管理モジュール27は、図2に示すように、履歴フィルタリングモジュール14と接続されており、連携サービスの実行を受けるユーザーによる操作に応じて、履歴開示範囲指定を受け付けて、履歴フィルタリングモジュール14に記憶されているフィルタリングのルールを設定する。
履歴フィルタリングモジュール14は、図2に示すように、プリミティブサービス実行履歴保管DB9、プリミティブサービス実行モジュール10、フィルタリングルール管理モジュール27と接続されており、一定のルールを記憶しており、そのルールに基づいて、プリミティブサービス実行モジュール10から受け取った履歴に対してフィルタリングを行い、フィルタリングした結果の履歴をプリミティブサービス実行履歴保管DB9に保管する。
履歴送付モジュール13は、図2に示すように、プリミティブサービス実行履歴保管DB9と接続されており、プリミティブサービス実行履歴保管DB9に保管されている履歴情報をサービス履歴管理サーバー25へ送付する。
フィルタリングルール管理モジュール27は、図2に示すように、履歴フィルタリングモジュール14と接続されており、連携サービスの実行を受けるユーザーによる操作に応じて、履歴開示範囲指定を受け付けて、履歴フィルタリングモジュール14に記憶されているフィルタリングのルールを設定する。
エンティティ配信管理サーバー19は、図2に示すように、エンティティ配信先管理モジュール17、エンティティ配信先DB18を有している。
エンティティ配信先DB18は、図2に示すように、エンティティ配信先管理モジュール17と接続されており、エンティティの持つサブスペース及びカテゴリーごとの配信先情報を記憶している。
エンティティ配信先管理モジュール17は、図2に示すように、エンティティ配信先DB18と接続されており、エンティティ管理モジュール12等から送信される要求に応じて、エンティティ配信先DB18にアクセスし、エンティティの持つサブスペース及びカテゴリーごとの配信先情報を管理する。
エンティティ配信先DB18は、図2に示すように、エンティティ配信先管理モジュール17と接続されており、エンティティの持つサブスペース及びカテゴリーごとの配信先情報を記憶している。
エンティティ配信先管理モジュール17は、図2に示すように、エンティティ配信先DB18と接続されており、エンティティ管理モジュール12等から送信される要求に応じて、エンティティ配信先DB18にアクセスし、エンティティの持つサブスペース及びカテゴリーごとの配信先情報を管理する。
サービス履歴管理サーバー25は、図2に示すように、実行履歴収集モジュール20、履歴抽出ルール保管DB21、実行履歴保管DB22、履歴抽出モジュール23、目的別履歴保管DB24、目的別履歴開示範囲チェックモジュール28を有している。
実行履歴収集モジュール20は、図2に示すように、実行履歴保管DB22と接続されており、各サービス提供サーバー16の履歴送付モジュール13によって送付されてくる連携サービスの実行の履歴を受け取る。そして、受け取った履歴を実行履歴保管DB22へ保管する。
実行履歴保管DB22は、図2に示すように、実行履歴収集モジュール20、履歴抽出モジュール23と接続されており、実行履歴収集モジュール20が受け取った履歴を保管し、保管している履歴に対して、履歴抽出モジュール23からアクセスされる。
履歴抽出ルール保管DB21は、図2に示すように、履歴抽出モジュール23、目的別履歴開示範囲チェックモジュール28と接続されており、目的ごとの履歴抽出ルールを保管する。保管している履歴抽出ルールに対して、履歴抽出モジュール23又は目的別履歴開示範囲チェックモジュール28からアクセスされる。
履歴抽出モジュール23は、図2に示すように、履歴抽出ルール保管DB21、実行履歴保管DB22、目的別履歴保管DB24と接続されており、実行履歴保管DB22に保管されている履歴から、目的に応じて履歴抽出ルール保管DB21に保管されている履歴抽出ルールを適用して、履歴を抽出し、その履歴を出力するフォーマットに合わせて変換を行い、その変換結果を目的別履歴保管DB24へ保管する。
目的別履歴保管DB24は、図2に示すように、履歴抽出モジュール23と接続されており、履歴抽出モジュール23による実行結果を保管する。
目的別履歴開示範囲チェックモジュール28は、図2に示すように、履歴抽出ルール保管DB21と接続されており、履歴抽出ルール保管DB21に保管されている履歴抽出ルールに応じて必要な履歴情報と、サービス提供サーバー16内のフィルタリングルール管理モジュール27で管理されている履歴開示範囲との差分を検証し、差分がある場合(つまり、履歴抽出ルール保管DB21内の履歴抽出ルールに応じた必要な履歴情報がフィルタリングルール管理モジュール27で管理されている履歴開示範囲よりも広い場合)には、フィルタリングルール管理モジュール27に対して、フィルタリングルールを変更するように要求する。差分がない場合(つまり、履歴抽出ルール保管DB21内の履歴抽出ルールに応じた必要な履歴情報がフィルタリングルール管理モジュール27で管理されている履歴開示範囲よりも狭い場合)には、フィルタリングルール管理モジュール27に対して、フィルタリングルールは正常である旨を通知する。
実行履歴収集モジュール20は、図2に示すように、実行履歴保管DB22と接続されており、各サービス提供サーバー16の履歴送付モジュール13によって送付されてくる連携サービスの実行の履歴を受け取る。そして、受け取った履歴を実行履歴保管DB22へ保管する。
実行履歴保管DB22は、図2に示すように、実行履歴収集モジュール20、履歴抽出モジュール23と接続されており、実行履歴収集モジュール20が受け取った履歴を保管し、保管している履歴に対して、履歴抽出モジュール23からアクセスされる。
履歴抽出ルール保管DB21は、図2に示すように、履歴抽出モジュール23、目的別履歴開示範囲チェックモジュール28と接続されており、目的ごとの履歴抽出ルールを保管する。保管している履歴抽出ルールに対して、履歴抽出モジュール23又は目的別履歴開示範囲チェックモジュール28からアクセスされる。
履歴抽出モジュール23は、図2に示すように、履歴抽出ルール保管DB21、実行履歴保管DB22、目的別履歴保管DB24と接続されており、実行履歴保管DB22に保管されている履歴から、目的に応じて履歴抽出ルール保管DB21に保管されている履歴抽出ルールを適用して、履歴を抽出し、その履歴を出力するフォーマットに合わせて変換を行い、その変換結果を目的別履歴保管DB24へ保管する。
目的別履歴保管DB24は、図2に示すように、履歴抽出モジュール23と接続されており、履歴抽出モジュール23による実行結果を保管する。
目的別履歴開示範囲チェックモジュール28は、図2に示すように、履歴抽出ルール保管DB21と接続されており、履歴抽出ルール保管DB21に保管されている履歴抽出ルールに応じて必要な履歴情報と、サービス提供サーバー16内のフィルタリングルール管理モジュール27で管理されている履歴開示範囲との差分を検証し、差分がある場合(つまり、履歴抽出ルール保管DB21内の履歴抽出ルールに応じた必要な履歴情報がフィルタリングルール管理モジュール27で管理されている履歴開示範囲よりも広い場合)には、フィルタリングルール管理モジュール27に対して、フィルタリングルールを変更するように要求する。差分がない場合(つまり、履歴抽出ルール保管DB21内の履歴抽出ルールに応じた必要な履歴情報がフィルタリングルール管理モジュール27で管理されている履歴開示範囲よりも狭い場合)には、フィルタリングルール管理モジュール27に対して、フィルタリングルールは正常である旨を通知する。
図3を用いて、連携サービスID履歴記録装置の具体的な構築例と、その実際の装置上で行われる連携サービスの動作の様子の一例を説明する。
例えば、オフィス等には、複合機(多機能複写機とも呼ばれ、スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等の機能を有している、以下、MFP(Multi Function Peripherals)ともいう)等の機器やパーソナルコンピュータ等(サービス提供サーバー16)が配置されている。また、他のサービス提供サーバー16は、データセンター等のサーバーに構築されている。そして、これらのサービス提供サーバー16がネットワーク26の一種であるインターネットによって接続されている。
つまり、このシステムは、オフィス等にあるサービス提供サーバー16である機器を利用者が利用して、データセンター内にあるサービス提供サーバー16を連携させ、統合的なサービスを提供する。
例えば、オフィス等には、複合機(多機能複写機とも呼ばれ、スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等の機能を有している、以下、MFP(Multi Function Peripherals)ともいう)等の機器やパーソナルコンピュータ等(サービス提供サーバー16)が配置されている。また、他のサービス提供サーバー16は、データセンター等のサーバーに構築されている。そして、これらのサービス提供サーバー16がネットワーク26の一種であるインターネットによって接続されている。
つまり、このシステムは、オフィス等にあるサービス提供サーバー16である機器を利用者が利用して、データセンター内にあるサービス提供サーバー16を連携させ、統合的なサービスを提供する。
ここでの連携サービスは、(No.1)オフィス等にあって、サービス提供サーバー16である複合機を用いて文書をスキャンし、(No.2)オフィス等にあって、そのスキャンした情報に対して、ユーザーのサービス提供サーバー16であるノートPCによってコメントをつけ、(No.3)データセンター等にあって、サービス提供サーバー16である文字認識サーバーで文字認識を実行し、(No.4)データセンター等にあって、文字認識の処理結果等をサービス提供サーバー16であるストレージサーバーへ保存する処理を示している。
つまり、ユーザーは、No.1の処理で、複合機を使用して紙文書をスキャンする。No.2の処理では、ユーザーのノートPCでコメントをつける。そして、No.3の処理で文字認識サーバーが起動され、結果がNo.4の処理でストレージサーバーに保管される。
つまり、ユーザーは、No.1の処理で、複合機を使用して紙文書をスキャンする。No.2の処理では、ユーザーのノートPCでコメントをつける。そして、No.3の処理で文字認識サーバーが起動され、結果がNo.4の処理でストレージサーバーに保管される。
(共通IDの発行)
図4は、共通IDの発行処理例を示したフローチャートである。
共通ID発行要求モジュール7が発行すべき共通IDのカテゴリーIDとともに共通IDの発行依頼を共通ID発行モジュール6へ渡す。
そのカテゴリーID及び共通IDの発行要求は、共通ID発行受付モジュール1の入力となる(ステップS402)。
図4は、共通IDの発行処理例を示したフローチャートである。
共通ID発行要求モジュール7が発行すべき共通IDのカテゴリーIDとともに共通IDの発行依頼を共通ID発行モジュール6へ渡す。
そのカテゴリーID及び共通IDの発行要求は、共通ID発行受付モジュール1の入力となる(ステップS402)。
共通IDの発行要求を受け付けた共通ID発行受付モジュール1は、共通ID生成モジュール3へカテゴリーIDを渡す。
共通ID生成モジュール3は、エンティティID発行モジュール4へエンティティIDの発行を要求する。
エンティティID発行モジュール4は、この共通ID発行モジュール6の管理するサブスペース内のカテゴリーにおいてユニークとなるIDを発行する。
発行済エンティティID管理DB5は、今までに発行したエンティティIDを記憶しており、エンティティID発行モジュール4は、この発行済エンティティID管理DB5が記憶しているエンティティIDと重複しないようにエンティティIDを発行する(ステップS404)。
共通ID生成モジュール3は、エンティティID発行モジュール4へエンティティIDの発行を要求する。
エンティティID発行モジュール4は、この共通ID発行モジュール6の管理するサブスペース内のカテゴリーにおいてユニークとなるIDを発行する。
発行済エンティティID管理DB5は、今までに発行したエンティティIDを記憶しており、エンティティID発行モジュール4は、この発行済エンティティID管理DB5が記憶しているエンティティIDと重複しないようにエンティティIDを発行する(ステップS404)。
エンティティIDの発行が終了すると、その発行したエンティティIDを発行済エンティティID管理DB5に記憶させる(ステップS406)。
なお、発行済エンティティID管理DB5は、データベースの形態をとらなくとも、カテゴリーごとの不揮発性のカウンタを持ち、エンティティIDの発行ごとにカウンタをカウントアップするような単純な構成をとることも可能である。
また、図4で示したフローチャートは、エンティティ一般に共通IDを発行させているが、このエンティティには、サービス実行に必要なスクリプト(プリミティブサービスを実行するためのスクリプト、連携サービスを実行するためのスクリプト)又はそのスクリプトの実行の履歴が含まれる。
そして、共通ID生成モジュール3は、サブスペースIDとカテゴリーIDとエンティティIDとを合成して(ステップS408)、共通IDを発行する(ステップS410)。
なお、発行済エンティティID管理DB5は、データベースの形態をとらなくとも、カテゴリーごとの不揮発性のカウンタを持ち、エンティティIDの発行ごとにカウンタをカウントアップするような単純な構成をとることも可能である。
また、図4で示したフローチャートは、エンティティ一般に共通IDを発行させているが、このエンティティには、サービス実行に必要なスクリプト(プリミティブサービスを実行するためのスクリプト、連携サービスを実行するためのスクリプト)又はそのスクリプトの実行の履歴が含まれる。
そして、共通ID生成モジュール3は、サブスペースIDとカテゴリーIDとエンティティIDとを合成して(ステップS408)、共通IDを発行する(ステップS410)。
図5を用いて、サブスペースIDとカテゴリーIDとエンティティIDを合成した共通IDにおける論理構造の例を説明する。サブスペースID、カテゴリーID、エンティティIDの順序に合成して、共通IDを構成しているが、もちろん、これらの順序はあらかじめ決まってさえいれば、どのようなものでもかまわない。
共通IDのデータ構造では、サブスペースID、カテゴリーID、エンティティIDのそれぞれが、長さ情報と実際のIDとの組合せで表現される。つまり、サブスペースIDはサブスペースID長とサブスペースID実データからなり、サブスペースID長はサブスペースID実データのデータ長(8ビットを1単位としている、以下同様)を示しており、サブスペースID実データはサブスペースIDの本体(実体)であるデータを示している。カテゴリーIDはカテゴリーID長とカテゴリーID実データからなり、カテゴリーID長はカテゴリーID実データのデータ長を示しており、カテゴリーID実データはカテゴリーIDの本体であるデータを示している。エンティティIDはエンティティID長とエンティティID実データからなり、エンティティID長はエンティティID実データのデータ長を示しており、エンティティID実データはエンティティIDの本体であるデータを示している。
より具体的には、「02−0051 : 02−0003 : 04−000000FF」といった共通IDが生成される。実際には人間が可読となるような区切りは不要であるが、ここでは説明のため、サブスペースID、カテゴリーID、エンティティIDの間の区切りを「:」で表現している。また、ID長とID自体との区切りに「−」を入れ、16進数(8ビットで表現される英数文字であってもよい)で表現している。「02−0051 : 02−0003 : 04−000000FF」は、電子文書保管サービスのためのサブスペースIDとして「0051」(長さ2)が、企業ユーザーのためのカテゴリーIDとして「0003」(長さ2)が、特定のユーザーのエンティティIDとして「000000FF」(長さ4)が割り当てられていると仮定している。そこで、これらを合成し「02−0051 : 02−0003 : 04−000000FF」が共通IDとなる。
(エンティティの生成)
図6は、共通IDを発行しエンティティを生成する処理例を示したフローチャートである。
まず、共通ID発行要求モジュール7が、カテゴリーIDを指定して共通IDの発行を共通ID発行モジュール6に対して要求する(ステップS602)。
カテゴリーIDを受け取った共通ID発行モジュール6は、図4に示したフローチャートによる処理を実行して共通IDを発行する(ステップS604)。
発行された共通IDに対してエンティティ生成モジュール8が、ステップS604で発行された共通IDを受け取り、エンティティを共通IDに付与する(ステップS606)。
図6は、共通IDを発行しエンティティを生成する処理例を示したフローチャートである。
まず、共通ID発行要求モジュール7が、カテゴリーIDを指定して共通IDの発行を共通ID発行モジュール6に対して要求する(ステップS602)。
カテゴリーIDを受け取った共通ID発行モジュール6は、図4に示したフローチャートによる処理を実行して共通IDを発行する(ステップS604)。
発行された共通IDに対してエンティティ生成モジュール8が、ステップS604で発行された共通IDを受け取り、エンティティを共通IDに付与する(ステップS606)。
そして、エンティティ生成モジュール8はエンティティ管理モジュール12へ、エンティティを付与した共通IDを送付する(ステップS608)。
エンティティ管理モジュール12は、エンティティ配信管理サーバー19内のエンティティ配信先管理モジュール17に対してエンティティの配信先を問い合わせ、エンティティ配信先情報を参照する(ステップS610)。なお、エンティティ配信先情報は、エンティティ配信先DB18に図7に示す形態で記憶されている。つまり、エンティティ配信先情報は、その番号を表す「No.」、サブスペースID、カテゴリーID、エンティティを保管(又は配信)すべき第1の場所を示す保管先#1、エンティティを保管(又は配信)すべき第2の場所を示す保管先#2を有している。
そしてエンティティ管理モジュール12は、そのエンティティを保管先#1又は保管先#2へ配信する(ステップS612)。
保管先#1又は保管先#2のエンティティ管理モジュール12は、エンティティ保管DB15にエンティティを記憶させる(ステップS614)。保管先が同一のサブスペースの場合もあり(送付したエンティティ管理モジュール12と受信したエンティティ管理モジュール12が同一のサービス提供サーバー16内にある場合)、その場合には、ローカルに記憶することになる。
エンティティ管理モジュール12は、エンティティ配信管理サーバー19内のエンティティ配信先管理モジュール17に対してエンティティの配信先を問い合わせ、エンティティ配信先情報を参照する(ステップS610)。なお、エンティティ配信先情報は、エンティティ配信先DB18に図7に示す形態で記憶されている。つまり、エンティティ配信先情報は、その番号を表す「No.」、サブスペースID、カテゴリーID、エンティティを保管(又は配信)すべき第1の場所を示す保管先#1、エンティティを保管(又は配信)すべき第2の場所を示す保管先#2を有している。
そしてエンティティ管理モジュール12は、そのエンティティを保管先#1又は保管先#2へ配信する(ステップS612)。
保管先#1又は保管先#2のエンティティ管理モジュール12は、エンティティ保管DB15にエンティティを記憶させる(ステップS614)。保管先が同一のサブスペースの場合もあり(送付したエンティティ管理モジュール12と受信したエンティティ管理モジュール12が同一のサービス提供サーバー16内にある場合)、その場合には、ローカルに記憶することになる。
このようにして生成されたエンティティの例を示す。図8は、複合機の管理情報エンティティの例を示している。つまり、その複合機が設置されている設置会社名、業種、部署名等からなる印刷・スキャンサーバー管理情報に対して、共通ID(図8の一つの例では「02−0001 : 02−0001 : 04−000000FF」)が付与されている。
図9は、スキャンイメージエンティティの例を示している。つまり、スキャナで読み取られた画像に対して、共通ID(図9の一つの例では「02−0023 : 02−0010 : 04−00FFDDCC」)が付与されている。
図9は、スキャンイメージエンティティの例を示している。つまり、スキャナで読み取られた画像に対して、共通ID(図9の一つの例では「02−0023 : 02−0010 : 04−00FFDDCC」)が付与されている。
(連携サービスの提供)
図10を用いて、連携サービスを構成する基本的なサービス(プリミティブサービス)のスクリプト例を説明する。
プリミティブサービスのスクリプトは、サービス提供の基本単位であり、特定のサブスペース(サービス提供サーバー16)内での処理を記述したものである。プリミティブサービスのスクリプトは、特定のプラットフォームで実行可能な形態であればどのようなものでもかまわないが、ここでは、サーバーや複合機上で実行するスクリプトを想定している。このプリミティブサービスのスクリプト自体もエンティティとしてエンティティ配信管理サーバー19によって配信され、各サブスペース(サービス提供サーバー16)のエンティティ保管DB15に保管される。つまり、図10の例では、共通IDとして、「02−0003 : 02−0E0E : 04−000000FF」が付与されている。なお、カテゴリーIDの「0E0E」は、実行用のスクリプトであることを示している。
図10を用いて、連携サービスを構成する基本的なサービス(プリミティブサービス)のスクリプト例を説明する。
プリミティブサービスのスクリプトは、サービス提供の基本単位であり、特定のサブスペース(サービス提供サーバー16)内での処理を記述したものである。プリミティブサービスのスクリプトは、特定のプラットフォームで実行可能な形態であればどのようなものでもかまわないが、ここでは、サーバーや複合機上で実行するスクリプトを想定している。このプリミティブサービスのスクリプト自体もエンティティとしてエンティティ配信管理サーバー19によって配信され、各サブスペース(サービス提供サーバー16)のエンティティ保管DB15に保管される。つまり、図10の例では、共通IDとして、「02−0003 : 02−0E0E : 04−000000FF」が付与されている。なお、カテゴリーIDの「0E0E」は、実行用のスクリプトであることを示している。
図11を用いて、連携サービスのスクリプトの一例を説明する。ここでは、単純化のため上から順次実行していく構成となっている。
つまり、図11に示すデータ構造は、連携サービスを構成しているスクリプトの処理順を記憶する「STEP」欄と、その「STEP」に対応する処理の実行単位であるプリミティブサービスのスクリプトを指し示すIDを記憶する「EXEC−ID」欄を有している。なお、「EXEC−ID」欄に記憶するIDは共通IDであってもよく、共通IDのサブセットであってもよい。また、プリミティブサービスのスクリプトを指し示すIDの他に、連携サービスのスクリプトを指し示すIDであってもよい。
例えば、図11の2行目は、その連携サービスにおいて、最初に実行されるプリミティブサービスのスクリプトを指し示すIDである000000FFが記憶されている。
つまり、図11に示すデータ構造は、連携サービスを構成しているスクリプトの処理順を記憶する「STEP」欄と、その「STEP」に対応する処理の実行単位であるプリミティブサービスのスクリプトを指し示すIDを記憶する「EXEC−ID」欄を有している。なお、「EXEC−ID」欄に記憶するIDは共通IDであってもよく、共通IDのサブセットであってもよい。また、プリミティブサービスのスクリプトを指し示すIDの他に、連携サービスのスクリプトを指し示すIDであってもよい。
例えば、図11の2行目は、その連携サービスにおいて、最初に実行されるプリミティブサービスのスクリプトを指し示すIDである000000FFが記憶されている。
図12は、複数のプリミティブサービスを連携させて実行する処理例(連携サービスの処理例)を示したフローチャートである。
まず、ユーザーによる操作によって、実際に使用しているサービスモジュール(特定のサブスペース)において、図11に示したような連携サービスのスクリプトのIDが指定され、連携サービスが起動される(ステップS1202)。
連携サービス実行モジュール11は、ステップS1202で指定されたIDを用いて、連携サービススクリプトの実行を開始する(ステップS1204)。
まず、ユーザーによる操作によって、実際に使用しているサービスモジュール(特定のサブスペース)において、図11に示したような連携サービスのスクリプトのIDが指定され、連携サービスが起動される(ステップS1202)。
連携サービス実行モジュール11は、ステップS1202で指定されたIDを用いて、連携サービススクリプトの実行を開始する(ステップS1204)。
連携サービス実行モジュール11は、現在の再帰呼び出しレベルを取得する。ユーザーによる操作によって指定されて実行を開始した場合には、1番目となる。この処理は、連携サービスが再帰的に呼び出される前提であるため、必要な処理である(ステップS1206)。
次に、プリミティブサービス実行モジュール10は、1番目のプリミティブサービスを実行する(ステップS1208)。
そして、この実行内容を、プリミティブサービス実行履歴保管DB9に図13に示すフォーマットで保管する(ステップS1210)。このフォーマットは、特定の目的で取得される履歴ではなく、ユーザーの一般的な活動の履歴として保管するためのものである。具体的には、履歴フィールド名欄、フィールド値欄、説明欄を有している。履歴フィールド名欄には、操作時刻(WHEN−履歴発生時刻)、操作場所(WHERE−履歴発生場所、この場合は、サブスペースIDや複合機等の設置場所)、ユーザー(WHO)、操作対象(WHAT−操作又は使用コンテンツ)、操作事由(WHY−プリミティブサービスID又は連携サービスID)、操作量(HOW−操作単位及びその使用量)というユーザーの行動の基本単位の項目があり、その項目の値をフィールド値欄に履歴として保管する。
この履歴情報の具体的なデータ例を図14に示す。つまり、プリミティブサービスの実行時の8個の履歴情報が表示されている。各履歴情報は、操作時刻、操作場所、ユーザー、操作対象、操作事由、操作単位及びその操作量の7つの情報からなっている。なお、操作場所、ユーザー、操作対象、操作事由、操作単位は、それぞれ共通IDを用いて表されている。すなわち、これらの情報も共通IDが割り振られており、その共通IDによって管理されている。なお、これらの履歴情報は、プリミティブサービス実行履歴保管DB9に保管され、サービス履歴管理サーバー25の実行履歴収集モジュール20による要求に応じて履歴送付モジュール13によってサービス履歴管理サーバー25に送信され、サービス履歴管理サーバー25の実行履歴収集モジュール20が受信して、実行履歴保管DB22に保管される。
次に、プリミティブサービス実行モジュール10は、1番目のプリミティブサービスを実行する(ステップS1208)。
そして、この実行内容を、プリミティブサービス実行履歴保管DB9に図13に示すフォーマットで保管する(ステップS1210)。このフォーマットは、特定の目的で取得される履歴ではなく、ユーザーの一般的な活動の履歴として保管するためのものである。具体的には、履歴フィールド名欄、フィールド値欄、説明欄を有している。履歴フィールド名欄には、操作時刻(WHEN−履歴発生時刻)、操作場所(WHERE−履歴発生場所、この場合は、サブスペースIDや複合機等の設置場所)、ユーザー(WHO)、操作対象(WHAT−操作又は使用コンテンツ)、操作事由(WHY−プリミティブサービスID又は連携サービスID)、操作量(HOW−操作単位及びその使用量)というユーザーの行動の基本単位の項目があり、その項目の値をフィールド値欄に履歴として保管する。
この履歴情報の具体的なデータ例を図14に示す。つまり、プリミティブサービスの実行時の8個の履歴情報が表示されている。各履歴情報は、操作時刻、操作場所、ユーザー、操作対象、操作事由、操作単位及びその操作量の7つの情報からなっている。なお、操作場所、ユーザー、操作対象、操作事由、操作単位は、それぞれ共通IDを用いて表されている。すなわち、これらの情報も共通IDが割り振られており、その共通IDによって管理されている。なお、これらの履歴情報は、プリミティブサービス実行履歴保管DB9に保管され、サービス履歴管理サーバー25の実行履歴収集モジュール20による要求に応じて履歴送付モジュール13によってサービス履歴管理サーバー25に送信され、サービス履歴管理サーバー25の実行履歴収集モジュール20が受信して、実行履歴保管DB22に保管される。
連携サービスのスクリプトの実行が終了しているか否かを判断する(ステップS1212)。終了している場合はステップS1218の処理へ進み、終了していない場合はステップS1214の処理へ進む。
以上の処理を再帰的に呼び出す。その際、次のプリミティブサービスを実行するサブスペース(サービス提供サーバー16)を取得する。サブスペースID情報は、グループIDから抽出したり、個々のプリミティブサービス内の条件から抽出する場合等がある(ステップS1214)。
そして、連携先のサブスペースにおいて、本フローチャートの処理を再帰的に起動する(ステップS1216)。
当然、この呼び出し先の処理は、ユーザーからの直接の起動ではないので、ステップS1206での再帰呼び出しレベル取得の処理は、2番目以降の値となって実行される。そして、ステップS1208の処理のプリミティブサービス実行処理においても、2番目以降の実行がなされる。
このようにして、最後のスクリプトまで実行した場合には、再帰呼び出しが順次解除され、1番目の呼び出しレベルまで戻って、必要に応じて結果を表示し(ステップS1218)、その履歴を送付し(ステップS1220)、処理を終了する(ステップS1222)。
以上の処理を再帰的に呼び出す。その際、次のプリミティブサービスを実行するサブスペース(サービス提供サーバー16)を取得する。サブスペースID情報は、グループIDから抽出したり、個々のプリミティブサービス内の条件から抽出する場合等がある(ステップS1214)。
そして、連携先のサブスペースにおいて、本フローチャートの処理を再帰的に起動する(ステップS1216)。
当然、この呼び出し先の処理は、ユーザーからの直接の起動ではないので、ステップS1206での再帰呼び出しレベル取得の処理は、2番目以降の値となって実行される。そして、ステップS1208の処理のプリミティブサービス実行処理においても、2番目以降の実行がなされる。
このようにして、最後のスクリプトまで実行した場合には、再帰呼び出しが順次解除され、1番目の呼び出しレベルまで戻って、必要に応じて結果を表示し(ステップS1218)、その履歴を送付し(ステップS1220)、処理を終了する(ステップS1222)。
ここでは、処理の一例として、再帰呼び出しによる実行を例に説明したが、単純にスクリプトを順次手続き的に実行したり、実行を中央のサーバーで管理しながら実行したりする場合も処理の本質は変わらない。
連携サービスには、ユーザーインタラクションを含むものと含まないものとが存在する。ユーザーインタラクションを含まない連携サービスの場合には、ユーザーはサービスの開始を指示するだけであるが、実際にはユーザーから見えないところで複数のサービスを連携させ、結果をユーザーに提示等する。ユーザーインタラクションを含む場合には、サービスの途中でユーザーとのインタラクションが発生し、ユーザーの意志を確認するステップが含まれることになる。場合によっては、利用するサーバーが変化する場合がある。本実施の形態においては、この両方を含めて連携サービスと位置づけている。
この実施の形態の説明では、説明簡易化のため、ユーザーインタラクションがないサービスを想定して説明したが、プリミティブサービスのスクリプト及びサービス連携スクリプトにおいて、ユーザーインタラクションを記述することで、ユーザーインタラクションのあるサービスにも対応するようにしてもよい。
連携サービスには、ユーザーインタラクションを含むものと含まないものとが存在する。ユーザーインタラクションを含まない連携サービスの場合には、ユーザーはサービスの開始を指示するだけであるが、実際にはユーザーから見えないところで複数のサービスを連携させ、結果をユーザーに提示等する。ユーザーインタラクションを含む場合には、サービスの途中でユーザーとのインタラクションが発生し、ユーザーの意志を確認するステップが含まれることになる。場合によっては、利用するサーバーが変化する場合がある。本実施の形態においては、この両方を含めて連携サービスと位置づけている。
この実施の形態の説明では、説明簡易化のため、ユーザーインタラクションがないサービスを想定して説明したが、プリミティブサービスのスクリプト及びサービス連携スクリプトにおいて、ユーザーインタラクションを記述することで、ユーザーインタラクションのあるサービスにも対応するようにしてもよい。
(目的に応じた履歴の生成)
図15に示すフローチャート及び図16を用いて、履歴抽出モジュール23が行う処理例、つまり実行履歴保管DB22に保管されている全ての履歴から、目的に応じた履歴を抽出する処理例を説明する。
図16は、履歴抽出ルール保管DB21に保管されている目的に応じた履歴を抽出するためのルールを示したものである。つまり、ルール名を記憶しているルール名(対象サービス)欄、ルールを記憶しているルール欄、履歴から抽出する項目を記憶している必須項目欄からなる。
例えば、「スキャン/文字認識/STORAGEサービス」の課金に関するものであれば、複合機でのスキャンの履歴、文字認識処理の履歴、ストレージ処理の履歴のみを抽出する。そして、抽出する項目としては、操作時刻として「日単位(一日ごとに)での操作を行った時刻」、操作事由として「サービス種別(サービスを示す共通ID)」、操作量として「使用量」がある。
あるいは、マーケティングに関するものであれば、サービスの起動に関する履歴のみを収集するといったものである。そして、抽出する項目としては、操作時刻として「月単位(月ごとに)での操作を行った時刻」、操作事由として「サービス種別(サービスを示す共通ID)」、操作量として「使用量」がある。
ここでのルールの表記は、説明のために抽象化したものにしているが、実際にはプログラムで解釈可能なルールベース的な表現となる。また、ルールの数が少なく柔軟性等が必要ない場合には、ルールベースとして抽出して管理する必要はなく、履歴処理プログラム(履歴抽出モジュール23)の中にルールを組み込むといった実現も可能である。
図15に示すフローチャート及び図16を用いて、履歴抽出モジュール23が行う処理例、つまり実行履歴保管DB22に保管されている全ての履歴から、目的に応じた履歴を抽出する処理例を説明する。
図16は、履歴抽出ルール保管DB21に保管されている目的に応じた履歴を抽出するためのルールを示したものである。つまり、ルール名を記憶しているルール名(対象サービス)欄、ルールを記憶しているルール欄、履歴から抽出する項目を記憶している必須項目欄からなる。
例えば、「スキャン/文字認識/STORAGEサービス」の課金に関するものであれば、複合機でのスキャンの履歴、文字認識処理の履歴、ストレージ処理の履歴のみを抽出する。そして、抽出する項目としては、操作時刻として「日単位(一日ごとに)での操作を行った時刻」、操作事由として「サービス種別(サービスを示す共通ID)」、操作量として「使用量」がある。
あるいは、マーケティングに関するものであれば、サービスの起動に関する履歴のみを収集するといったものである。そして、抽出する項目としては、操作時刻として「月単位(月ごとに)での操作を行った時刻」、操作事由として「サービス種別(サービスを示す共通ID)」、操作量として「使用量」がある。
ここでのルールの表記は、説明のために抽象化したものにしているが、実際にはプログラムで解釈可能なルールベース的な表現となる。また、ルールの数が少なく柔軟性等が必要ない場合には、ルールベースとして抽出して管理する必要はなく、履歴処理プログラム(履歴抽出モジュール23)の中にルールを組み込むといった実現も可能である。
履歴抽出モジュール23が行う処理例を説明する。
まず、ユーザーの選択操作に応じて、履歴の使用目的に応じて使用ルールが選択される。これは、サービスの課金に関するものであったり、マーケティングに関するものであったりする(ステップS1502)。
次に、履歴抽出モジュール23は、実行履歴保管DB22に図14に示すような形態で保管されている履歴を順次読み込む(ステップS1504)。
そして、履歴抽出モジュール23が履歴抽出ルール保管DB21に図16に示すような形態で保管されているフィルタリングルールの中から、ステップS1502で選択されたルールを、ステップS1504で読み込んだ履歴に適用する(ステップS1506)。必要に応じて出力用のフォーマットに変換し、目的別履歴保管DB24に保管する。
以上の処理(ステップS1504からステップS1506までの処理)を、対象とする履歴の読み込みが終了するまで繰り返す(ステップS1508でNO)。
対象とする履歴の読み込みが終了すると(ステップS1508でYES)、必要に応じて履歴の抽出結果を見やすいようにフォーマットして提示する(ステップS1510)。
まず、ユーザーの選択操作に応じて、履歴の使用目的に応じて使用ルールが選択される。これは、サービスの課金に関するものであったり、マーケティングに関するものであったりする(ステップS1502)。
次に、履歴抽出モジュール23は、実行履歴保管DB22に図14に示すような形態で保管されている履歴を順次読み込む(ステップS1504)。
そして、履歴抽出モジュール23が履歴抽出ルール保管DB21に図16に示すような形態で保管されているフィルタリングルールの中から、ステップS1502で選択されたルールを、ステップS1504で読み込んだ履歴に適用する(ステップS1506)。必要に応じて出力用のフォーマットに変換し、目的別履歴保管DB24に保管する。
以上の処理(ステップS1504からステップS1506までの処理)を、対象とする履歴の読み込みが終了するまで繰り返す(ステップS1508でNO)。
対象とする履歴の読み込みが終了すると(ステップS1508でYES)、必要に応じて履歴の抽出結果を見やすいようにフォーマットして提示する(ステップS1510)。
図17は、サービス課金のために抽出した履歴の例である。
図17の上部に示すものは、履歴抽出モジュール23が実行履歴保管DB22に保管されている履歴から課金に必要な履歴(3件)を抽出したものである。そして、図17の下部に示すものは、課金情報を加味して見やすく表示した例である。履歴が請求書用のデータとしてフォーマットされている。
図18は、不正監査のための履歴の例である。図18の上部に示すものは、履歴抽出モジュール23が実行履歴保管DB22に保管されている履歴から特定のユーザーの行動に関する履歴を抽出したものである。図18の下部に示すものは、それを見やすくフォーマットした例である。このようにすることで、この「富士太郎」ユーザーが、東京都港区赤坂にある「MFP」でスキャンをした時刻の1時間以内に福岡県博多市にある「MFP」でプリントを実行し、文字認識処理を利用している。このようなケースでは、何らかの不正が行われた可能性が高いことがわかる。
この処理例では、説明の簡易化のために単純に全ての実行履歴を読み出す処理で説明したが、実際には実行履歴の量は膨大になるため、単純な読み込みでは処理に時間がかかりすぎる。そこで、適用するルールに応じて、あらかじめ対象となる履歴を全ての履歴の中から検索・抽出しておいて、出力用のフォーマットの変換処理のみを実行するといった処理を行うようにしてもよい。
図17の上部に示すものは、履歴抽出モジュール23が実行履歴保管DB22に保管されている履歴から課金に必要な履歴(3件)を抽出したものである。そして、図17の下部に示すものは、課金情報を加味して見やすく表示した例である。履歴が請求書用のデータとしてフォーマットされている。
図18は、不正監査のための履歴の例である。図18の上部に示すものは、履歴抽出モジュール23が実行履歴保管DB22に保管されている履歴から特定のユーザーの行動に関する履歴を抽出したものである。図18の下部に示すものは、それを見やすくフォーマットした例である。このようにすることで、この「富士太郎」ユーザーが、東京都港区赤坂にある「MFP」でスキャンをした時刻の1時間以内に福岡県博多市にある「MFP」でプリントを実行し、文字認識処理を利用している。このようなケースでは、何らかの不正が行われた可能性が高いことがわかる。
この処理例では、説明の簡易化のために単純に全ての実行履歴を読み出す処理で説明したが、実際には実行履歴の量は膨大になるため、単純な読み込みでは処理に時間がかかりすぎる。そこで、適用するルールに応じて、あらかじめ対象となる履歴を全ての履歴の中から検索・抽出しておいて、出力用のフォーマットの変換処理のみを実行するといった処理を行うようにしてもよい。
(変形例1−履歴の抽出保管)
図19に示すフローチャートを用いて、図12に示す連携サービス実行処理において不要な履歴をフィルタリングして保管する処理例を説明する。ただし、ステップS1910の処理以外は、図12に示したフローチャートの処理と同じであるので、説明を省略する。
図12に示すフローチャートの処理との違いは、ステップS1910(図12のフローチャートではステップS1210に相当)において、全ての実行履歴を保管する代わりに、一定のルール(フィルタリングルール)に基づいて履歴フィルタリングモジュール14が、必要な履歴のみを保管する処理を実行することである。
つまり、履歴フィルタリングモジュール14は、プリミティブサービス実行モジュール10を監視し、その実行の履歴を抽出する。その際に、あらかじめ定められたフィルタリングルールに基づいて、プリミティブサービス実行モジュール10による実行の履歴を抽出する。
なお、フィルタリングルールは、履歴フィルタリングモジュール14内に記憶されている。又は、そのフィルタリングルールを記憶するデータベースを他に用意してもよい。また、フィルタリングルールは、履歴抽出ルール保管DB21に保管されている履歴抽出ルールと同様のものである。
このように、サービス提供サーバー16からネットワーク26を通じてセンターであるサービス履歴管理サーバー25へ送付される履歴のデータ量を少なくするようにしてもよい。逆に、このフィルタリングルールを変更して、詳細な履歴を取得するようにしてもよい。
図19に示すフローチャートを用いて、図12に示す連携サービス実行処理において不要な履歴をフィルタリングして保管する処理例を説明する。ただし、ステップS1910の処理以外は、図12に示したフローチャートの処理と同じであるので、説明を省略する。
図12に示すフローチャートの処理との違いは、ステップS1910(図12のフローチャートではステップS1210に相当)において、全ての実行履歴を保管する代わりに、一定のルール(フィルタリングルール)に基づいて履歴フィルタリングモジュール14が、必要な履歴のみを保管する処理を実行することである。
つまり、履歴フィルタリングモジュール14は、プリミティブサービス実行モジュール10を監視し、その実行の履歴を抽出する。その際に、あらかじめ定められたフィルタリングルールに基づいて、プリミティブサービス実行モジュール10による実行の履歴を抽出する。
なお、フィルタリングルールは、履歴フィルタリングモジュール14内に記憶されている。又は、そのフィルタリングルールを記憶するデータベースを他に用意してもよい。また、フィルタリングルールは、履歴抽出ルール保管DB21に保管されている履歴抽出ルールと同様のものである。
このように、サービス提供サーバー16からネットワーク26を通じてセンターであるサービス履歴管理サーバー25へ送付される履歴のデータ量を少なくするようにしてもよい。逆に、このフィルタリングルールを変更して、詳細な履歴を取得するようにしてもよい。
(変形例2−履歴をエンティティとして管理する)
前述の実施の形態による説明では、プリミティブサービス実行履歴保管DB9に履歴を保管し、履歴送付モジュール13がサービス履歴管理サーバー25内の実行履歴収集モジュール20へ履歴を送付し、実行履歴保管DB22に履歴が保管されるという処理に基づいて説明した。
しかしながら、履歴情報自体も共通IDを付与したエンティティと考えることができる。つまり、履歴をエンティティとして管理することによって、プリミティブサービス実行履歴保管DB9はエンティティ保管DB15、履歴送付モジュール13はエンティティ管理モジュール12、実行履歴収集モジュール20はエンティティ送付先であるサービス提供サーバー16内のエンティティ管理モジュール12、実行履歴保管DB22はエンティティ送付先であるサービス提供サーバー16内のエンティティ保管DB15とみることが可能である。
さらに、履歴の抽出処理自体も、連携サービスによって定義可能であるので、履歴抽出モジュール23は連携サービス実行モジュール11とプリミティブサービス実行モジュール10との組合せである。履歴抽出ルール保管DB21及び目的別履歴保管DB24はエンティティ保管DB15である。
このように履歴をエンティティとして管理することによって、履歴を収集して目的に応じて抽出・提示する処理は、エンティティに共通IDを付与して、エンティティ保管DB15に保管する処理となる。つまり、共通IDの基本的な処理機構を利用することによって、非常に単純なシステム構成で実現することが可能である。
前述の実施の形態による説明では、プリミティブサービス実行履歴保管DB9に履歴を保管し、履歴送付モジュール13がサービス履歴管理サーバー25内の実行履歴収集モジュール20へ履歴を送付し、実行履歴保管DB22に履歴が保管されるという処理に基づいて説明した。
しかしながら、履歴情報自体も共通IDを付与したエンティティと考えることができる。つまり、履歴をエンティティとして管理することによって、プリミティブサービス実行履歴保管DB9はエンティティ保管DB15、履歴送付モジュール13はエンティティ管理モジュール12、実行履歴収集モジュール20はエンティティ送付先であるサービス提供サーバー16内のエンティティ管理モジュール12、実行履歴保管DB22はエンティティ送付先であるサービス提供サーバー16内のエンティティ保管DB15とみることが可能である。
さらに、履歴の抽出処理自体も、連携サービスによって定義可能であるので、履歴抽出モジュール23は連携サービス実行モジュール11とプリミティブサービス実行モジュール10との組合せである。履歴抽出ルール保管DB21及び目的別履歴保管DB24はエンティティ保管DB15である。
このように履歴をエンティティとして管理することによって、履歴を収集して目的に応じて抽出・提示する処理は、エンティティに共通IDを付与して、エンティティ保管DB15に保管する処理となる。つまり、共通IDの基本的な処理機構を利用することによって、非常に単純なシステム構成で実現することが可能である。
(変形例3−ユーザーによる履歴開示範囲の指定)
図20に示すフローチャートを用いて、複合機等のサービス提供サーバー16において、ユーザーによる指定に応じて、サービス履歴管理サーバー25へ送付する履歴の範囲を限定する処理例(ユーザーに関する情報開示の制限の例)を説明する。
まず、サービス提供サーバー16内のフィルタリングルール管理モジュール27が図21に示すような画面を表示する(ステップS2002)。
図21に示す画面表示によって、履歴の種別及び各々の履歴の中でどのような情報を開示するのかを指定することができる。つまり、ユーザーは、履歴が抽出されるべき「履歴種別」を指定でき、その指定された履歴種別内の「処理時刻」について、「msec単位での開示」、「年月日のみを開示」、「開示しない」等を選択することができ、「処理場所」について、「詳細開示」、「都道府県までの開示」、「開示しない」等を選択することができ、「ユーザー名」について、「詳細開示」、「氏名及び連絡先」、「氏名」、「ハンドル名」、「開示しない」等を選択することができ、「処理コンテンツ」について、「詳細開示」、「開示しない」等を選択することができ、「使用サービス」について、「詳細開示」、「開示しない」等を選択することができ、「使用量」について、「詳細開示」、「開示しない」等を選択することができるようになっている。これらは、図13を用いて説明した操作時刻、操作場所、ユーザー、操作対象、操作事由、操作量に該当するものである。
図20に示すフローチャートを用いて、複合機等のサービス提供サーバー16において、ユーザーによる指定に応じて、サービス履歴管理サーバー25へ送付する履歴の範囲を限定する処理例(ユーザーに関する情報開示の制限の例)を説明する。
まず、サービス提供サーバー16内のフィルタリングルール管理モジュール27が図21に示すような画面を表示する(ステップS2002)。
図21に示す画面表示によって、履歴の種別及び各々の履歴の中でどのような情報を開示するのかを指定することができる。つまり、ユーザーは、履歴が抽出されるべき「履歴種別」を指定でき、その指定された履歴種別内の「処理時刻」について、「msec単位での開示」、「年月日のみを開示」、「開示しない」等を選択することができ、「処理場所」について、「詳細開示」、「都道府県までの開示」、「開示しない」等を選択することができ、「ユーザー名」について、「詳細開示」、「氏名及び連絡先」、「氏名」、「ハンドル名」、「開示しない」等を選択することができ、「処理コンテンツ」について、「詳細開示」、「開示しない」等を選択することができ、「使用サービス」について、「詳細開示」、「開示しない」等を選択することができ、「使用量」について、「詳細開示」、「開示しない」等を選択することができるようになっている。これらは、図13を用いて説明した操作時刻、操作場所、ユーザー、操作対象、操作事由、操作量に該当するものである。
ユーザーによる操作によって、開示範囲の選択が終了したか否かが判断される(ステップS2004)。選択が終了しているならばステップS2006へ進み、選択が終了していないならば選択が終了するまで待つ。
ユーザーによって選択された履歴開示範囲は、図22に示すような形態で保存される。つまり、対象欄と開示ルール欄からなり、対象欄には、図21に示した画面表示での履歴種別、処理時刻、処理場所、ユーザー名、処理コンテンツ、使用サービス、使用量があり、開示ルール欄には、それぞれの項目でユーザーによって選択された開示範囲がある。このルールは、図19に示されるフローチャート中のステップS1910での処理で履歴フィルタリング保管の際に利用される。
図23に示す例は、このルールを適用してフィルタリングされた後の履歴情報である。この例では、ユーザーの指定により、履歴の取得種別が制限され、処理場所や処理コンテンツは開示されていない。ユーザー名は「ハンドル名」が選択された場合、完全なユーザーIDではなく、識別のみを可能とする暫定番号で保管する。
ユーザーによって選択された履歴開示範囲は、図22に示すような形態で保存される。つまり、対象欄と開示ルール欄からなり、対象欄には、図21に示した画面表示での履歴種別、処理時刻、処理場所、ユーザー名、処理コンテンツ、使用サービス、使用量があり、開示ルール欄には、それぞれの項目でユーザーによって選択された開示範囲がある。このルールは、図19に示されるフローチャート中のステップS1910での処理で履歴フィルタリング保管の際に利用される。
図23に示す例は、このルールを適用してフィルタリングされた後の履歴情報である。この例では、ユーザーの指定により、履歴の取得種別が制限され、処理場所や処理コンテンツは開示されていない。ユーザー名は「ハンドル名」が選択された場合、完全なユーザーIDではなく、識別のみを可能とする暫定番号で保管する。
(変形例4−サービス提供可能性のチェック)
図24に示すフローチャートを用いて、前述の変形例3で示したようにユーザーが履歴の開示範囲を制限した場合、ユーザーが希望したサービスを提供することが可能かどうかをチェックする処理例を説明する。つまり、サービスの提供のためには、そのサービスの提供における一定の範囲の履歴開示が必要であるが、変形例3でユーザーが履歴開示範囲を制限できるようにしたことから、制限した履歴開示範囲が必要とする履歴開示範囲よりも狭くなることがある。この事態に対処するものである。
図24に示すフローチャートを用いて、前述の変形例3で示したようにユーザーが履歴の開示範囲を制限した場合、ユーザーが希望したサービスを提供することが可能かどうかをチェックする処理例を説明する。つまり、サービスの提供のためには、そのサービスの提供における一定の範囲の履歴開示が必要であるが、変形例3でユーザーが履歴開示範囲を制限できるようにしたことから、制限した履歴開示範囲が必要とする履歴開示範囲よりも狭くなることがある。この事態に対処するものである。
まず、ユーザーが希望するサービスを指定する(ステップS2402)。
その上で、サービスの提供を希望するMFP等のサービス提供サーバー16を指定する(ステップS2404)。
そして、目的別履歴開示範囲チェックモジュール28が、履歴抽出ルール保管DB21に図16の形態で保存されている履歴フィルタリングルールをチェックし、サービスの提供に必要な履歴開示範囲を得る(ステップS2406)。
続いて、目的別履歴開示範囲チェックモジュール28が、ステップS2404で指定されたサービス提供サーバー16のフィルタリングルール管理モジュール27から図22に示す形態で保管されているフィルタリングルールを得る(ステップS2408)。
ステップS2406で取得した必要な履歴開示範囲とステップS2408で取得したフィルタリングルールとを用いて、履歴開示範囲の差分を検証する。つまり、サービスの提供に十分な情報開示がなされていれば(ステップS2410でYES)、サービスの提供には支障がないため、処理を終了する(ステップS2418)。
十分な履歴情報開示がない場合(ステップS2410でNO)は、ユーザーに対して開示条件を変更してよいかの問い合わせを行う(ステップS2412)。
変更可能な場合(ステップS2412でYES)には、フィルタリングルールをサービス提供に十分なレベルに変更して処理を終了する(ステップS2414、ステップS2418)。
同意が得られない場合(ステップS2412でNO)には、サービスが利用できない旨をユーザーに表示して処理を終了する(ステップS2416、ステップS2418)。
その上で、サービスの提供を希望するMFP等のサービス提供サーバー16を指定する(ステップS2404)。
そして、目的別履歴開示範囲チェックモジュール28が、履歴抽出ルール保管DB21に図16の形態で保存されている履歴フィルタリングルールをチェックし、サービスの提供に必要な履歴開示範囲を得る(ステップS2406)。
続いて、目的別履歴開示範囲チェックモジュール28が、ステップS2404で指定されたサービス提供サーバー16のフィルタリングルール管理モジュール27から図22に示す形態で保管されているフィルタリングルールを得る(ステップS2408)。
ステップS2406で取得した必要な履歴開示範囲とステップS2408で取得したフィルタリングルールとを用いて、履歴開示範囲の差分を検証する。つまり、サービスの提供に十分な情報開示がなされていれば(ステップS2410でYES)、サービスの提供には支障がないため、処理を終了する(ステップS2418)。
十分な履歴情報開示がない場合(ステップS2410でNO)は、ユーザーに対して開示条件を変更してよいかの問い合わせを行う(ステップS2412)。
変更可能な場合(ステップS2412でYES)には、フィルタリングルールをサービス提供に十分なレベルに変更して処理を終了する(ステップS2414、ステップS2418)。
同意が得られない場合(ステップS2412でNO)には、サービスが利用できない旨をユーザーに表示して処理を終了する(ステップS2416、ステップS2418)。
(ハードウェア構成等)
なお、本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、図25に示すように、一般的なコンピュータであり、具体的にはパーソナルコンピュータ、サーバーとなり得るコンピュータ等である。共通ID発行受付モジュール1、共通ID生成モジュール3、エンティティID発行モジュール4、共通ID発行要求モジュール7、プリミティブサービス実行モジュール10、フィルタリングルール管理モジュール27、エンティティ配信先管理モジュール17、履歴抽出モジュール23、目的別履歴開示範囲チェックモジュール28等のプログラムを実行するCPU(マイクロプロセッサ)2501と、そのプログラムやデータを記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)2502と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM(リードオンリメモリ)2503と、補助記憶装置であるHD(ハードディスク)2504と、キーボード、マウス等のデータを入力する入力装置2506と、CRTや液晶ディスプレイ等の出力装置2505と、例えばネットワークを介して他の装置と通信を行うための通信回線インタフェース2507、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス2508により構成されている。これらのコンピュータが複数台互いにネットワークによって接続されていてもよい。
なお、本実施の形態としてのプログラムが実行されるコンピュータのハードウェア構成は、図25に示すように、一般的なコンピュータであり、具体的にはパーソナルコンピュータ、サーバーとなり得るコンピュータ等である。共通ID発行受付モジュール1、共通ID生成モジュール3、エンティティID発行モジュール4、共通ID発行要求モジュール7、プリミティブサービス実行モジュール10、フィルタリングルール管理モジュール27、エンティティ配信先管理モジュール17、履歴抽出モジュール23、目的別履歴開示範囲チェックモジュール28等のプログラムを実行するCPU(マイクロプロセッサ)2501と、そのプログラムやデータを記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)2502と、本コンピュータを起動するためのプログラム等が格納されているROM(リードオンリメモリ)2503と、補助記憶装置であるHD(ハードディスク)2504と、キーボード、マウス等のデータを入力する入力装置2506と、CRTや液晶ディスプレイ等の出力装置2505と、例えばネットワークを介して他の装置と通信を行うための通信回線インタフェース2507、そして、それらをつないでデータのやりとりをするためのバス2508により構成されている。これらのコンピュータが複数台互いにネットワークによって接続されていてもよい。
なお、図25に示すハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図25に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図25に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、特に、パーソナルコンピュータの他、情報家電、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(多機能複写機とも呼ばれ、スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等の機能を有している)などに組み込まれていてもよい。
前記実施の形態においては、図5、図7〜図11、図13、図16、図22で示したデータ構造は、これらのデータ構造に限らず他のデータ構造であってもよい。例えば、テーブル構造のものはリンク構造等であってもよい。また、データ項目は、これらに図示したものに限られず、他のデータ項目を有していてもよい。
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組合せ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
1…共通ID発行受付モジュール
2…サブスペースID
3…共通ID生成モジュール
4…エンティティID発行モジュール
5…発行済エンティティID管理DB
6…共通ID発行モジュール
7…共通ID発行要求モジュール
8…エンティティ生成モジュール
9…プリミティブサービス実行履歴保管DB
10…プリミティブサービス実行モジュール
11…連携サービス実行モジュール
12…エンティティ管理モジュール
13…履歴送付モジュール
14…履歴フィルタリングモジュール
15…エンティティ保管DB
16…サービス提供サーバー
17…エンティティ配信先管理モジュール
18…エンティティ配信先DB
19…エンティティ配信管理サーバー
20…実行履歴収集モジュール
21…履歴抽出ルール保管DB
22…実行履歴保管DB
23…履歴抽出モジュール
24…目的別履歴保管DB
25…サービス履歴管理サーバー
26…ネットワーク
27…フィルタリングルール管理モジュール
28…目的別履歴開示範囲チェックモジュール
2…サブスペースID
3…共通ID生成モジュール
4…エンティティID発行モジュール
5…発行済エンティティID管理DB
6…共通ID発行モジュール
7…共通ID発行要求モジュール
8…エンティティ生成モジュール
9…プリミティブサービス実行履歴保管DB
10…プリミティブサービス実行モジュール
11…連携サービス実行モジュール
12…エンティティ管理モジュール
13…履歴送付モジュール
14…履歴フィルタリングモジュール
15…エンティティ保管DB
16…サービス提供サーバー
17…エンティティ配信先管理モジュール
18…エンティティ配信先DB
19…エンティティ配信管理サーバー
20…実行履歴収集モジュール
21…履歴抽出ルール保管DB
22…実行履歴保管DB
23…履歴抽出モジュール
24…目的別履歴保管DB
25…サービス履歴管理サーバー
26…ネットワーク
27…フィルタリングルール管理モジュール
28…目的別履歴開示範囲チェックモジュール
Claims (12)
- カテゴリーを一意に識別できるカテゴリー識別子を受け付けるカテゴリー識別子受付手段と、
識別子空間を排他的な空間に分割するサブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶しているサブスペース記憶手段と、
サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行するエンティティ識別子発行手段と、
前記サブスペース記憶手段によって記憶されているサブスペース識別子と前記カテゴリー識別子受付手段によって受け付けられたカテゴリー識別子と前記エンティティ識別子発行手段によって発行されたエンティティ識別子とを合成して、識別子空間全体における識別子である共通識別子を生成する共通識別子生成手段と、
前記カテゴリー識別子受付手段に対して、カテゴリー識別子とともに共通識別子の発行を要求し、前記共通識別子生成手段によって生成された共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティであるサービスとを対応させて記憶するエンティティ記憶手段と、
指定された共通識別子に応じて、前記エンティティ記憶手段によって記憶されているサービスを実行するサービス実行手段と、
前記サービス実行手段による実行の履歴を記憶する実行履歴記憶手段
を具備することを特徴とする情報処理システム。 - カテゴリーを一意に識別できるカテゴリー識別子を受け付けるカテゴリー識別子受付手段と、
識別子空間を排他的な空間に分割するサブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶しているサブスペース記憶手段と、
サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行するエンティティ識別子発行手段と、
前記サブスペース記憶手段によって記憶されているサブスペース識別子と前記カテゴリー識別子受付手段によって受け付けられたカテゴリー識別子と前記エンティティ識別子発行手段によって発行されたエンティティ識別子とを合成して、識別子空間全体における識別子である共通識別子を生成する共通識別子生成手段と、
前記カテゴリー識別子受付手段に対して、カテゴリー識別子とともに共通識別子の発行を要求し、前記共通識別子生成手段によって生成された共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティである基本サービスを対応させて記憶するエンティティ記憶手段と、
前記エンティティ記憶手段によって記憶されている基本サービスの組合せをサービスとして記憶するエンティティ組合せ記憶手段と、
指定されたサービスに応じて、前記エンティティ組合せ記憶手段に記憶されているサービスを構成する前記エンティティ記憶手段によって記憶されている基本サービスを実行するサービス実行手段と、
前記サービス実行手段による実行の履歴を記憶する実行履歴記憶手段
を具備することを特徴とする情報処理システム。 - 前記サービス実行手段による実行の履歴を抽出する場合の規則を記憶する第1の履歴抽出規則記憶手段と、
前記第1の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則に基づいて、前記サービス実行手段による実行の履歴を抽出する第1の履歴抽出手段
をさらに具備し、
前記実行履歴記憶手段は、前記第1の履歴抽出手段によって抽出された履歴を記憶すること
を特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理システム。 - 前記実行履歴記憶手段に記憶されている実行の履歴を抽出する場合の規則を記憶する第2の履歴抽出規則記憶手段と、
前記第2の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則に基づいて、前記実行履歴記憶手段によって記憶されている履歴を抽出する第2の履歴抽出手段
をさらに具備することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の情報処理システム。 - サービスの実行を受ける利用者による操作に応じて、履歴開示範囲指定を受け付けて、前記第1の履歴抽出規則記憶手段に記憶されている規則を設定する抽出規則設定手段
をさらに具備することを特徴とする請求項3又は4に記載の情報処理システム。 - 前記第2の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則と、前記抽出規則設定手段によって設定されている規則の履歴開示範囲との差分を検証する履歴開示範囲検証手段
をさらに具備することを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。 - コンピュータを、
カテゴリーを一意に識別できるカテゴリー識別子を受け付けるカテゴリー識別子受付手段と、
識別子空間を排他的な空間に分割するサブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶しているサブスペース記憶手段と、
サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行するエンティティ識別子発行手段と、
前記サブスペース記憶手段によって記憶されているサブスペース識別子と前記カテゴリー識別子受付手段によって受け付けられたカテゴリー識別子と前記エンティティ識別子発行手段によって発行されたエンティティ識別子とを合成して、識別子空間全体における識別子である共通識別子を生成する共通識別子生成手段と、
前記カテゴリー識別子受付手段に対して、カテゴリー識別子とともに共通識別子の発行を要求し、前記共通識別子生成手段によって生成された共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティであるサービスとを対応させて記憶するエンティティ記憶手段と、
指定された共通識別子に応じて、前記エンティティ記憶手段によって記憶されているサービスを実行するサービス実行手段と、
前記サービス実行手段による実行の履歴を記憶する実行履歴記憶手段
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。 - コンピュータを、
カテゴリーを一意に識別できるカテゴリー識別子を受け付けるカテゴリー識別子受付手段と、
識別子空間を排他的な空間に分割するサブスペースを一意に特定できるサブスペース識別子を記憶しているサブスペース記憶手段と、
サブスペース内におけるカテゴリー別のエンティティの一意性を保証するエンティティ識別子を発行するエンティティ識別子発行手段と、
前記サブスペース記憶手段によって記憶されているサブスペース識別子と前記カテゴリー識別子受付手段によって受け付けられたカテゴリー識別子と前記エンティティ識別子発行手段によって発行されたエンティティ識別子とを合成して、識別子空間全体における識別子である共通識別子を生成する共通識別子生成手段と、
前記カテゴリー識別子受付手段に対して、カテゴリー識別子とともに共通識別子の発行を要求し、前記共通識別子生成手段によって生成された共通識別子を受け取り、該共通識別子とサービスの実行に必要なエンティティである基本サービスを対応させて記憶するエンティティ記憶手段と、
前記エンティティ記憶手段によって記憶されている基本サービスの組合せをサービスとして記憶するエンティティ組合せ記憶手段と、
指定されたサービスに応じて、前記エンティティ組合せ記憶手段に記憶されているサービスを構成する前記エンティティ記憶手段によって記憶されている基本サービスを実行するサービス実行手段と、
前記サービス実行手段による実行の履歴を記憶する実行履歴記憶手段
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。 - 前記コンピュータを、
前記サービス実行手段による実行の履歴を抽出する場合の規則を記憶する第1の履歴抽出規則記憶手段と、
前記第1の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則に基づいて、前記サービス実行手段による実行の履歴を抽出する第1の履歴抽出手段
としてさらに機能させ、
前記実行履歴記憶手段は、前記第1の履歴抽出手段によって抽出された履歴を記憶すること
を特徴とする請求項7又は8に記載の情報処理プログラム。 - 前記コンピュータを、
前記実行履歴記憶手段に記憶されている実行の履歴を抽出する場合の規則を記憶する第2の履歴抽出規則記憶手段と、
前記第2の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則に基づいて、前記実行履歴記憶手段によって記憶されている履歴を抽出する第2の履歴抽出手段
としてさらに機能させることを特徴とする請求項7、8又は9に記載の情報処理プログラム。 - 前記コンピュータを、
サービスの実行を受ける利用者による操作に応じて、履歴開示範囲指定を受け付けて、前記第1の履歴抽出規則記憶手段に記憶されている規則を設定する抽出規則設定手段
としてさらに機能させることを特徴とする請求項9又は10に記載の情報処理プログラム。 - 前記コンピュータを、
前記第2の履歴抽出規則記憶手段によって記憶されている規則と、前記抽出規則設定手段によって設定されている規則の履歴開示範囲との差分を検証する履歴開示範囲検証手段
としてさらに機能させることを特徴とする請求項11に記載の情報処理プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007061407A JP2008225725A (ja) | 2007-03-12 | 2007-03-12 | 情報処理システム及び情報処理プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007061407A JP2008225725A (ja) | 2007-03-12 | 2007-03-12 | 情報処理システム及び情報処理プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008225725A true JP2008225725A (ja) | 2008-09-25 |
Family
ID=39844291
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007061407A Pending JP2008225725A (ja) | 2007-03-12 | 2007-03-12 | 情報処理システム及び情報処理プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008225725A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018079185A1 (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-03 | 株式会社 東芝 | 情報管理システム |
-
2007
- 2007-03-12 JP JP2007061407A patent/JP2008225725A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018079185A1 (ja) * | 2016-10-26 | 2018-05-03 | 株式会社 東芝 | 情報管理システム |
JPWO2018079185A1 (ja) * | 2016-10-26 | 2019-09-12 | 株式会社東芝 | 情報管理システム |
JP2019194920A (ja) * | 2016-10-26 | 2019-11-07 | 株式会社東芝 | 情報管理システム |
JP2019215929A (ja) * | 2016-10-26 | 2019-12-19 | 株式会社東芝 | 情報管理システム |
US11392110B2 (en) | 2016-10-26 | 2022-07-19 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Information management system |
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