JP2008225416A - 補正パターン画像生成装置及び補正パターン画像生成方法 - Google Patents

補正パターン画像生成装置及び補正パターン画像生成方法 Download PDF

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Abstract

【目的】検査対象試料の画像を適切に補正した補正画像を生成する装置を提供することを目的とする。
【構成】補正パターン画像生成部200は、任意座標の画像データに対して、第1の予測モデルに基づく連立方程式を生成する手段210と、連立方程式における係数を演算する手段212と、係数のx方向成分要素和とy方向成分要素和を演算する手段217と、両画像の位置ずれ量から第2の予測モデルに基づく連立方程式のx方向成分係数とy方向成分係数とを演算する手段218と、第1の予測モデルに基づく一方の方向成分の要素和と第2の予測モデルに基づく逆方向成分の係数とを合成する手段220と、合成された合成係数を第1の予測モデルに基づく連立方程式の係数として用いて、任意座標の補正パターン画像データを演算する手段222とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、補正パターン画像生成装置及び補正パターン画像生成方法に係り、例えば、半導体製造に用いる試料となる物体のパターン欠陥を検査するパターン検査技術に関し、半導体素子を製作する際に使用するリソグラフィ用マスクの欠陥を検査するためのパターン検査で用いることに適した画像補正方法、およびこれを用いたパターン欠陥検査方法に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化及び大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅はますます狭くなってきている。これらの半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスク或いはレチクルともいう。以下、マスクと総称する)を用いて、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。
そして、多大な製造コストのかかるLSIの製造にとって、歩留まりの向上は欠かせない。歩留まりを低下させる大きな要因の一つとして、半導体ウェハ上に超微細パターンを露光、転写する際に使用されるマスクのパターン欠陥があげられる。近年、半導体ウェハ上に形成されるLSIパターン寸法の微細化に伴って、パターン欠陥として検出しなければならない寸法も極めて小さいものとなっている。そのため、LSI製造に使用される転写用マスクの欠陥を検査するパターン検査装置の高精度化が必要とされている。
パターン欠陥を検査する方法には、大きく分けて、ダイとダイとの比較(Die to Die比較:DD比較)検査と、ダイとデータベースとの比較(Die to Database比較:DB比較)検査がある。DD比較検査は、レチクル上の2つのダイの測定データ(検査基準パターン画像と被検査パターン画像)を比較して欠陥を検出する方法であり、DB比較検査は、ダイのセンサデータ(被検査パターン画像)とLSI設計用CADデータから発生させたダイの設計データ(検査基準パターン画像)を比較して欠陥を検出する方法である。
かかる検査装置における検査方法では、試料はステージ上に載置され、ステージが動くことによって光束が試料上を走査し、検査が行われる。試料には、光源及び照明光学系によって光束が照射される。試料を透過あるいは反射した光は光学系を介して、センサ上に結像される。センサで撮像された画像は測定データとして比較回路へ送られる。比較回路では、画像同士の位置合わせの後、測定データと設計データとを適切なアルゴリズムに従って比較し、一致しない場合には、パターン欠陥有りと判定する。
ここで、近年、リソグラフィ用マスク上のパターンの微細化に伴い、比較対象画像同士の画像位置ずれや画像の伸縮、うねり、センシングノイズなどに埋もれるような微小な欠陥を検出する必要が生じている。そのためにも検査基準パターン画像と被検査パターン画像との高精度な位置合わせが必要となる。さらに、これらの欠陥を検出するためにも画像補正が重要となる。そのため、従来、検査基準パターン画像と被検査パターン画像の2つの画像を比較検査する前段では、両画像のアライメントを行った後、画像の伸縮の補正(例えば、特許文献1参照)や画像のうねり補正、リサイズ補正、ノイズ平均化処理などの画像補正を順に行っていた。しかしながら、このような補正を繰り返すことは累積誤差を生じさせ、画像が劣化する大きな要因になっている。さらに、補正しすぎて検査基準パターン画像と被検査パターン画像とが近似しすぎると今度は欠陥の検出が困難になってしまう。すなわち、過剰な補正は逆効果になってしまう。
特開2000−241136号公報
そこで、本発明は、上述した問題点を克服し、検査対象試料の画像を適切に検査するために、検査対象試料の画像を適切に補正した補正画像を生成する装置及びその方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の補正パターン画像生成装置は、
検査対象試料の被検査パターン画像と前記検査対象試料の検査基準パターン画像とを用いて、前記検査対象試料の検査基準パターン画像を補正した補正パターン画像を生成する補正パターン画像生成装置であって、
任意座標の前記被検査パターン画像データと前記任意座標の前記検査基準パターン画像データと周辺座標の前記検査基準パターン画像データとを用いて、第1の予測モデルに基づく連立方程式を生成する連立方程式生成部と、
前記連立方程式を解いて、前記連立方程式における各座標の検査基準パターン画像データに乗じる係数を演算する係数演算部と、
前記係数を要素とする第1の行列に対し、第1の方向成分の要素和と第2の方向成分の要素和を演算する要素和演算部と、
前記検査基準パターン画像と前記被検査パターン画像との相対位置ずれ量に基づいて、第2の予測モデルに基づく連立方程式の前記第1の方向成分の係数と前記第2の方向成分の係数とを演算する第2のパラメータ演算部と、
前記第1の予測モデルに基づく第1の方向成分の要素和と前記第2の予測モデルに基づく第2の方向成分の係数とを合成する合成部と、
合成された結果得られた合成係数を前記第1の予測モデルに基づく連立方程式の係数として用いて、前記任意座標の補正パターン画像データを演算し、演算結果を出力する補正パターン画像データ演算部と、
を備えたことを特徴とする。
また、本発明の一態様の補正パターン画像生成方法は、
検査対象試料の被検査パターン画像と前記検査対象試料の検査基準パターン画像とを用いて、前記検査対象試料の検査基準パターン画像を補正した補正パターン画像を生成する補正パターン画像生成方法であって、
任意座標の前記被検査パターン画像データと前記任意座標の前記検査基準パターン画像データと周辺座標の前記検査基準パターン画像データとを用いて、第1の予測モデルに基づく連立方程式を生成するステップと、
前記連立方程式を解いて、前記連立方程式における各座標の検査基準パターン画像データに乗じる係数を演算するステップと、
前記係数を要素とする第1の行列に対し、第1の方向成分の要素和と第2の方向成分の要素和を演算するステップと、
前記検査基準パターン画像と前記被検査パターン画像との相対位置ずれ量に基づいて、第2の予測モデルに基づく連立方程式の前記第1の方向成分の係数と前記第2の方向成分の係数とを演算するステップと、
前記第1の予測モデルに基づく第1の方向成分の要素和と前記第2の予測モデルに基づく第2の方向成分の係数とを合成するステップと、
合成された結果得られた合成係数を前記第1の予測モデルに基づく連立方程式の係数として用いて、前記任意座標の補正パターン画像データを演算し、演算結果を出力するステップと、
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、累積誤差の発生を抑制すると共に、画像の過剰補正を抑制することができる。その結果、検査対象試料の画像を適切に補正した補正画像を生成することができる。
以下、実施の形態では、サブ画素レベルからの最終的な微調整のアライメントと画像補正を統合化し、画像劣化が少なく、効果的な画像補正である入出力予測モデルを用いた画像補正について説明する。この画像補正は、例えば、検査基準パターン画像を入力データ、被検査パターン画像を出力データとして2次元入出力線形予測モデルを用いて、サブ画素単位のアライメントと画像補正を同時に実現するものである。この場合、画像データから行列の関係式を作り、連立方程式を解くことによってモデルパラメータを同定する。そして同定された2次元線形予測モデルに基づいて補正パターン画像を生成する。ここで、、ラインアンドスペースや無地パターンのようにパターンエッジ情報に偏りがある画像が入力された場合に、入力情報の不足に起因して、適切なモデルパラメータが生成されない場合がある。この様な場合、検査基準パターン画像に欠陥画像があった時に、欠陥画像が劣化してしまう可能性がある。これは、検査対象試料の検査の支障となる。そこで、以下の実施の形態は、リソグラフィ用マスク検査装置などのパターン検査装置における画像補正をする際に、2次元線形予測に基づいて生成したモデルパラメータを評価し、不適正である場合はモデルパラメータを補正する。このように、多様なパターン画像に適応した効果的な画像補正方法について説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における試料検査装置の構成を示す概念図である。
図1において、パターンが形成された露光用マスクやウェハ等の基板を試料として、かかる試料の欠陥を検査する検査装置100は、光学画像取得部150と制御系回路160を備えている。光学画像取得部150は、XYθテーブル102、光源103、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105、センサ回路106、レーザ測長システム122、オートローダ130、照明光学系170を備えている。制御系回路160では、コンピュータとなる制御計算機110が、データ伝送路となるバス120を介して、位置回路107、比較回路108、展開回路111、参照回路112、オートローダ制御回路113、テーブル制御回路114、磁気ディスク装置109、磁気テープ装置115、フレシキブルディスク装置(FD)116、CRT117、パターンモニタ118、プリンタ119に接続されている。また、XYθテーブル102は、X軸モータ、Y軸モータ、θ軸モータにより駆動される。図1では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。試料検査装置100にとって、通常、必要なその他の構成が含まれることは言うまでもない。
図2は、図1の比較回路の内部構成を示す概念図である。
図2において、比較回路108は、メモリ142、メモリ144、位置合わせ部140、補正パターン画像生成部200、及び比較部146を有している。メモリ142には、参照回路112から入力した参照データ(検査基準パターン画像データ)が格納される。メモリ144には、センサ回路106から入力した測定データ(被検査パターン画像データ)が格納される。補正パターン画像生成部200は、補正パターン画像生成装置の一例となる。そして、補正パターン画像生成部200は、連立方程式生成部210、パラメータ演算部212、パラメータ要素部分和演算部214、判定部216、パラメータ要素和演算部217、キュービックパラメータ演算部218、合成部220、及び補正パターン画像データ演算部222を有している。図2では、本実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。比較回路108或いは補正パターン画像生成部200に、その他の構成が含まれても構わない。また、位置合わせ部140、補正パターン画像生成部200、及び比較部146の各機能は、例えば、コンピュータで実効可能なソフトウェアで構成してもよい。但し、これに限るものではない。例えば、電気的な回路によるハードウェアにより実施させても構わない。或いは、電気的な回路によるハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、かかるハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。同様に、連立方程式生成部210、パラメータ演算部212、パラメータ要素部分和演算部214、判定部216、パラメータ要素和演算部217、キュービックパラメータ演算部218、合成部220、及び補正パターン画像データ演算部222の各機能は、例えば、コンピュータで実効可能なソフトウェアで構成してもよい。或いは、電気的な回路によるハードウェアにより実施させても構わない。或いは、電気的な回路によるハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、かかるハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。
以下、検査装置100の動作について説明する。まず、光学画像取得工程として、光学画像取得部150は、設計データに基づいてパターンが形成された試料となるフォトマスク101における光学画像を取得する。具体的には、光学画像は、以下のように取得される。
被検査試料となるフォトマスク101は、XYθ各軸のモータによって水平方向及び回転方向に移動可能に設けられたXYθテーブル102上に載置され、フォトマスク101に形成されたパターンには、XYθテーブル102の上方に配置されている適切な光源103によって光が照射される。光源103から照射される光束は、照明光学系170を介してフォトマスク101を照射する。フォトマスク101の下方には、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105及びセンサ回路106が配置されており、フォトマスク101を透過した光は拡大光学系104を介して、フォトダイオードアレイ105に光学像として結像し、入射する。拡大光学系104は図示しない自動焦点機構により自動的に焦点調整がなされていてもよい。
図3は、光学画像の取得手順を説明するための図である。
被検査領域は、図3に示すように、Y方向に向かって、スキャン幅Wの短冊状の複数の検査ストライプに仮想的に分割され、更にその分割された各検査ストライプが連続的に走査されるようにXYθテーブル102の動作が制御され、X方向に移動しながら光学画像が取得される。フォトダイオードアレイ105では、図3に示されるようなスキャン幅Wの画像を連続的に入力する。そして、第1の検査ストライプにおける画像を取得した後、第2の検査ストライプにおける画像を今度は逆方向に移動しながら同様にスキャン幅Wの画像を連続的に入力する。そして、第3の検査ストライプにおける画像を取得する場合には、第2の検査ストライプにおける画像を取得する方向とは逆方向、すなわち、第1の検査ストライプにおける画像を取得した方向に移動しながら画像を取得する。このように、連続的に画像を取得していくことで、無駄な処理時間を短縮することができる。
フォトダイオードアレイ105上に結像されたパターンの像は、フォトダイオードアレイ105によって光電変換され、更にセンサ回路106によってA/D(アナログデジタル)変換される。フォトダイオードアレイ105には、TDI(タイムディレイインテグレータ)センサのようなセンサが設置されている。ステージとなるXYθテーブル102をX軸方向に連続的に移動させることにより、TDIセンサは試料となるフォトマスク101のパターンを撮像する。これらの光源103、拡大光学系104、フォトダイオードアレイ105、センサ回路106により高倍率の検査光学系が構成されている。
XYθテーブル102は、制御計算機110の制御の下にテーブル制御回路114により駆動される。X方向、Y方向、θ方向に駆動する3軸(X−Y−θ)モータの様な駆動系によって移動可能となっている。これらの、Xモータ、Yモータ、θモータは、例えばステップモータを用いることができる。そして、XYθテーブル102の移動位置はレーザ測長システム122により測定され、位置回路107に供給される。また、XYθテーブル102上のフォトマスク101はオートローダ制御回路113により駆動されるオートローダ130から自動的に搬送され、検査終了後に自動的に排出されるものとなっている。
センサ回路106から出力された測定データ(被検査パターン画像データ:光学画像)は、位置回路107から出力されたXYθテーブル102上におけるフォトマスク101の位置を示すデータとともに比較回路108に送られる。測定パターンデータは例えば8ビットの符号なしデータであり、各画素の明るさの階調を表現している。測定データは、例えば、512画素×512画素の画像データ毎に比較される。
一方、フォトマスク101のパターン形成時に用いた設計データは、記憶装置の一例である磁気ディスク装置109に記憶される。
そして、設計データ入力工程として、磁気ディスク装置109から制御計算機110を通して展開回路111に読み出される。そして、展開工程として、展開回路111は、読み出された被検査試料となるフォトマスク101の設計図形データを2値ないしは多値のイメージデータに変換して、このイメージデータが参照回路112に送られる。ここで、設計データは長方形や三角形を基本図形としたもので、例えば、図形の2つの頂点位置における座標(x、y)や、長方形や三角形等の図形種を区別する識別子となる図形コードといった情報で各パターン図形の形、大きさ、位置等を定義した図形データが格納されている。かかる図形データとなる設計データが展開回路111に入力されると、図形ごとのデータにまで展開される。そして、その図形データの図形形状を示す図形コード、図形寸法などを解釈する。そして、所定の量子化寸法のグリッドを単位とするマス目内に配置されるパターンとして2値ないしは多値の図形パターンデータに展開される。言い換えれば、設計データを読み込み、検査領域を所定の寸法を単位とするマス目として仮想分割してできたマス目毎に設計データにおける図形データが示す図形が占める占有率を演算し、nビットの占有率データが生成され、内部のパターンメモリに出力される。例えば、1つのマス目を1画素として設定すると好適である。そして、1画素に1/2(=1/256)の分解能を持たせるとすると、画素内に配置されている図形の領域分だけ1/256の小領域を割り付けて画素内の占有率を演算する。そして、8ビットの占有率データとして生成され、内部のパターンメモリに格納される。そして、参照回路112は、展開回路111から送られてきた図形のイメージデータから測定データと比較するための参照データ(検査基準パターン画像データ)を作成する。比較対象となる参照データは、測定データと同様、例えば、512画素×512画素の画像データとして作成される。
ここでは、「die to database検査」を行うために設計データに基づいて参照データを作成しているが、これに限るものではない。「die to die検査」を行うこともできる。その場合には、比較対象となる別の測定データ(光学画像)に基づいて参照データを作成すればよい。そして、参照データは、比較回路108に送られる。
比較回路108では、参照データと測定データを取り込む。そして、参照データ(検査基準パターン画像データ)は、メモリ142に格納される。また、測定データ(被検査パターン画像データ)は、メモリ144に格納される。そして、位置合わせ部140が、1画素単位でシフトして画素位置ズレを補正しておく。つまり、両画像の位置ズレを1画素未満に追い込んでおく。予め、両画像の対応する各画素の階調差の2乗和などで表される評価関数を最小にする位置に合わせればよい。また、サブ画素単位の位置ずれ量を同様に求め、水平方向位置ずれ量をl、垂直方向位置ずれ量をmとする。その後、参照データを補正して補正パターン画像を生成した後に、補正パターン画像データと測定データとを所定のアルゴリズムに従って比較し、欠陥の有無を判定する。
図4は、実施の形態1における補正パターン画像生成方法の要部工程について示すフローチャート図である。
図4において、補正パターン画像生成方法は、連立方程式生成ステップ(S102)、パラメータ生成ステップ(S104)、パラメータ判定ステップ(S106)、パラメータ分解ステップ(S108)、パラメータ推定ステップ(S110)、補正モデルパラメータ生成ステップ(S112)、及び補正パターン画像生成ステップ(S114)という一連の工程を実施する。そして、検査方法は、補正パターン画像と被検査パターン画像とを比較する比較ステップ(S116)を実施する。
ステップ(S)102において、連立方程式生成ステップとして、連立方程式生成部210は、任意座標の被検査パターン画像データと対応する任意座標の検査基準パターン画像データと周辺座標の検査基準パターン画像データとを用いて、以下に示す2次元入出力線形予測モデル(第1の予測モデル)に基づく連立方程式を生成する。
まず、検査基準パターン画像を2次元入力データと見なし、被検査パターン画像を2次元出力データと見なして2次元入出力線形予測モデルを設定する方法について説明する。
図5は、実施の形態1における2次元入出力線形予測モデルを説明するための図である。ここでは、5×5画素の領域を用いた5×5次の2次元線形予測モデルを例にする。このモデルで用いるサフィックスを以下の表(1)に示す。
Figure 2008225416
表(1)に示すようにサフィックスを取り、2次元入力データ(階調値)と2次元出力データ(階調値)をそれぞれu(i,j)、y(i,j)とする。図5における被検査パターン画像10の着目する画素20のサフィックス(座標)をi,jとする。そして、検査基準パターン画像12で同じ座標の画素22と画素22を取り囲む2行前後および2列前後の画素24との合計25個の画素のサフィックスを表(1)のように設定する。そして、ある1組の5×5領域の画素データについて、以下に示す式(1)のような関係式を設定する。
Figure 2008225416
ここで、式(1)に示す関係式における各座標の検査基準パターン画像データu(i,j)に乗じるb00〜b44は、同定すべきモデルパラメータ(係数)である。式(1)の意味するところは、被検査パターン画像10のある1画素20のデータy=y(i,j)は、対応する検査基準パターン画像12の1画素22とその周囲を取り囲む画素24とで構成する5×5画素のデータの線形結合で表すことができるということである。このように、線形予測モデルで畳み込み演算を行なうことで、画像のうねりやノイズを補正することができる。式(1)をベクトル形式(行列形式)で表すと、式(2−1)〜式(2−3)のように示すことができる。
Figure 2008225416
ここで、式(2−1)〜式(2−3)において、検査基準パターン画像12と被検査パターン画像10の座標(i,j)を走査して25組のデータを連立させれば、モデルパラメータを同定することができる。ここで、統計的観点から、以下の式(3−1)のようにn(>25)組のデータを用意して、以下の式(3−2)のような最小2乗法に基づいて25次元の連立方程式を解き、αを同定しても好適である。この様な方程式の解法としては、最小2乗法の他に最尤推定法などがあり、どのような方法を使用しても構わない。
Figure 2008225416
ここで、A=[x,x,…x、y=[y,y,…y、k=1,2,…nである。例えば、検査基準パターン画像12と被検査パターン画像10がそれぞれ512×512画素であれば、周囲2画素はモデル化できないので、5×5次のモデルの走査によって画像の周囲が2画素ずつ減らされる。そのため、n=(512−4)×(512−4)=258064組のデータが得られることになり、統計的に見て充分な個数を確保することができる。連立方程式生成部210は、検査基準パターン画像と被検査パターン画像から式(3−1)及び式(3−2)の連立方程式、すなわち、25×25要素のマトリックス(AA)と、25要素のベクトルAyを生成する。
S104において、パラメータ生成ステップとして、パラメータ演算部212は、式(3−1)及び式(3−2)の連立方程式を解いて、この連立方程式における各座標の検査基準パターン画像データに乗じるパラメータα(係数)を演算する。すなわち、パラメータb00〜b44(係数)を演算する。パラメータ演算部212は、係数演算部の一例となる。
ここで、式(1)に適合するパラメータb00〜b44が得られたことになるが、このパラメータb00〜b44をそのまま式(1)に使用すると、過剰に近似させすぎて欠陥を見逃す可能性がある。すなわち、過剰な補正になっている可能性がある。そこで、次のステップで過剰かどうかの判定を行なう。
S106において、パラメータ判定ステップとして、パラメータ要素部分和演算部214は、パラメータb00〜b44を要素とする行列(第1の行列)に対し、この行列の複数の要素の部分和を演算する。
図6は、実施の形態1におけるパラメータbi,jの行列を示す図である。
ここでは、図6に示すようにパラメータbi,jの行列30を定義して、例えば、以下の式(4−1)〜式(4−4)に示すような検査対象画素となるu(i,j)に乗じるパラメータb22を含む部分和を演算する。行列30は、表(1)の5×5の各検査基準パターンデータの各座標に対応するように構成されている。
Figure 2008225416
式(4−1)では、y方向に長い行列36の要素の部分和Dxを得ることができる。式(4−2)では、y方向に長い行列38の要素の部分和Dxを得ることができる。式(4−3)では、x方向に長い行列32の要素の部分和Dyを得ることができる。式(4−4)では、x方向に長い行列34の要素の部分和Dyを得ることができる。
そして、判定部216は、これらの部分和が所定の閾値範囲から外れているかどうかを判定する。値が大きいほど画像が鮮明となる。値が小さいほど画像がぼけてしまう。よって、所定の閾値を下回った場合は、信号劣化と判定する。ここでは、DxとDxの両方が所定の閾値を下回った場合は、x方向に補正の必要があると判定する。また、DyとDyの両方が所定の閾値を下回った場合は、同様にy方向に補正の必要があると判定する。部分和を演算する行列の行と列の数を不一致にすることで補正が必要な方向を判断することができる。x方向の所定の閾値とy方向の所定の閾値は、検査精度に合わせてそれぞれ実験等で求めておけばよい。
S108において、パラメータ分解ステップとして、パラメータ要素和演算部217は、パラメータb00〜b44を要素とする行列30に対して、以下の式(5−1)及び式(5−2)に示すように、x方向成分(第1の方向成分)の要素和pxとy方向成分(第2の方向成分)の要素和pyを演算する。また、i,j=0〜4とする。
Figure 2008225416
この式(5−1)及び式(5−2)の演算により、モデルパラメータb00〜b44を垂直方向(y方向)成分と水平方向(x方向)成分に分解する。
S110において、パラメータ推定ステップとして、キュービックパラメータ演算部218(第2のパラメータ演算部)は、検査基準パターン画像と前記被検査パターン画像との相対位置ずれ量(l,m)に基づいて、以下の式(6−1)と式(6−2)に示す双3次補間(バイキュービック補間)モデル(第2の予測モデル)に基づく連立方程式のx方向成分のパラメータpx’(係数)とy方向成分のパラメータpy’(係数)とを演算する。上述したように、予め求めたサブ画素単位でのx方向のシフト量lとy方向のシフト量mを用いると、画像uをl,mだけバイキュービック補間法によりシフトした画像u’’は以下の式(6−1)と式(6−2)で求めることができる。
Figure 2008225416
ここで、キュービックパラメータpx’は、以下の式(7−1)〜式(7−5)で定義される。
Figure 2008225416
また、キュービックパラメータpy’は、以下の式(7−1)〜式(7−5)で定義される。
Figure 2008225416
以上のようにして、パラメータb00〜b44を要素とする行列30のx方向成分の要素和pxとy方向成分の要素和pyとx方向成分のキュービックパラメータpx’とy方向成分のキュービックパラメータpy’とを得ることができる。この4つの組合せで最終的な補正パターン画像を得るためのモデルパラメータを構成する。上述した判定ステップでは、4つの場合が存在する。すなわち、(i)y方向に補正が必要な場合、(ii)x方向に補正が必要な場合、(iii)x方向とy方向の両方に補正が必要な場合、(iX)x方向とy方向の両方共に補正が必要でない場合である。それぞれの条件の下で補正モデルパラメータを生成することになる。以下、説明する。
S112において、補正モデルパラメータ生成ステップとして、条件(i)の場合、以下の式(9−1)に示すように、合成部220は、式(1)の予測モデルに基づくx方向成分の要素和pxと双3次補間の予測モデルに基づくy方向成分のキュービックパラメータpy’とを乗算して合成する。そして、補正モデルパラメータb’i,jを求める。
また、条件(ii)の場合、以下の式(9−2)に示すように、合成部220は、式(1)の予測モデルに基づくy方向成分の要素和pyと双3次補間の予測モデルに基づくx方向成分のキュービックパラメータpx’とを乗算して合成する。そして、補正モデルパラメータb’i,jを求める。
また、条件(iii)の場合、以下の式(9−3)に示すように、合成部220は、双3次補間の予測モデルに基づくx方向成分の要素和px’とy方向成分のキュービックパラメータpy’とを乗算して合成する。そして、補正モデルパラメータb’i,jを求める。
また、条件(iX)の場合、合成せずに元々の式(1)のパラメータbi,jを用いて補正モデルパラメータb’i,jとする。いずれの条件でもi,j=0〜4とする。
Figure 2008225416
以上のように、パラメータ判定ステップで補正が必要と判定された方向のキュービックパラメータと、それに垂直な方向成分のパラメータ要素和を乗算し、モデルパラメータb’i,jを生成する。キュービック補間では、データ中の信号が保存され劣化しない。しかし、最小2乗法では信号が消えてしまう可能性がある。そのため、データが劣化してしまう可能性がある。そのため、上述したように、過剰補正の方向成分についてはキュービックパラメータを用いることで過剰補正を抑制した補正モデルパラメータb’i,j(合成係数)を得ることができる。
S114において、補正パターン画像生成ステップとして、補正パターン画像データ演算部222は、合成された結果得られた補正モデルパラメータb’i,jを式(1)の予測モデルに基づく連立方程式のパラメータbi,jの代わりとして以下の式(10)に示すように用いて、任意座標(i,j)の補正パターン画像データu’i,jを演算する。そして、演算結果を比較部146に出力する。
Figure 2008225416
以上のようにして、補正パターン画像生成部200は、検査対象試料の被検査パターン画像と検査基準パターン画像とを用いて、検査対象試料の検査基準パターン画像を補正した補正パターン画像を生成する。
S116において、比較ステップとして、比較部146は、補正パターン画像データu’i,jと被検査パターン画像データy(i,j)とを所定のアルゴリズムを用いて比較する。そして、欠陥の有無を検査し、その結果を出力する。
以上のように、上述したステップで生成した補正パターン画像u’は、検査基準画像uを過剰補正を抑制しながら被検査パターン画像yに合わせてシフトした画像に相当する。ここで得られた補正パターンu’と、被検査パターンyを比較することにより、高精度な検査を行うことができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、式(1)のパラメータbi,jの部分和を用いて、判定したが、これに限るものではない。実施の形態2では、代わりにパラメータbi,jの行列の重心で判定する構成について説明する。検査装置100の構成は、比較回路108の内部構成以外は、図1と同様である。また、実施の形態2における補正パターン画像生成方法の要部工程についてもパラメータ判定ステップ(S106)の内容以外は図4と同様である。
図7は、実施の形態2における比較回路の内部構成を示す概念図である。
図7において、比較回路108は、パラメータ要素部分和演算部214の代わりにパラメータ要素重心演算部215を有する点以外は、図2と同様である。また、連立方程式生成部210、パラメータ演算部212、パラメータ要素重心演算部215、判定部216、パラメータ要素和演算部217、キュービックパラメータ演算部218、合成部220、及び補正パターン画像データ演算部222の各機能は、例えば、コンピュータで実効可能なソフトウェアで構成してもよい。或いは、電気的な回路によるハードウェアにより実施させても構わない。或いは、電気的な回路によるハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、かかるハードウェアとファームウェアとの組合せでも構わない。
S102〜S104は、実施の形態1と同様である。S106において、パラメータ判定ステップとして、パラメータ要素重心演算部215は、パラメータb00〜b44を要素とする行列30に対し、この行列の複数の要素の重心を演算する。重心は、x方向の重心をw、y方向の重心をwとして、式(11−1)及び式(11−2)で求めることができる。
Figure 2008225416
そして、判定部216は、これらの部分和が所定の閾値範囲から外れているかどうかを判定する。例えば、−1<w、w<1かどうかを判定する。既にサブ画素レベルの位置ずれしかないため、±1を超える場合には、信号劣化と判定する。ここでは、Wが所定の範囲を外れた場合は、x方向に補正の必要があると判定する。また、Wが所定の範囲を外れた場合は、同様にy方向に補正の必要があると判定する。
そして、実施の形態2でも実施の形態1と同様、(i)y方向に補正が必要な場合、(ii)x方向に補正が必要な場合、(iii)x方向とy方向の両方に補正が必要な場合、(iX)x方向とy方向の両方共に補正が必要でない場合が存在する。よって、これ以降、実施の形態1と同様に、それぞれの条件の下で補正モデルパラメータを生成して、補正パターン画像を生成すればよい。
以上のように、上述したステップで生成した補正パターン画像u’は、検査基準画像uを、過剰補正を抑制しながら被検査パターン画像yに合わせてシフトした画像に相当する。ここで得られた補正パターンu’と、被検査パターンyを比較することにより、高精度な検査を行うことができる。
実施の形態1のような部分和で検出できない場合を実施の形態2のような重心で検出することができる場合がある。また、その逆もある。よって、部分和での判定と重心での判定は、互いを補間するものとなる。よって、両方を行なうとさらに判定精度を向上させることができる。
図8は、別の光学画像取得手法を説明するための図である。
図1の構成では、スキャン幅Wの画素数(例えば2048画素)を同時に入射するフォトダイオードアレイ105を用いているが、これに限るものではなく、図8に示すように、XYθテーブル102をX方向に定速度で送りながら、レーザ干渉計で一定ピッチの移動を検出した毎にY方向に図示していないレーザスキャン光学装置でレーザビームをY方向に走査し、透過光を検出して所定の大きさのエリア毎に二次元画像を取得する手法を用いても構わない。
以上の説明において、「〜回路」或いは「〜ステップ」と記載したものは、コンピュータで動作可能なプログラムにより構成することができる。或いは、ソフトウェアとなるプログラムだけではなく、ハードウェアとソフトウェアとの組合せにより実施させても構わない。或いは、ファームウェアとの組合せでも構わない。また、プログラムにより構成される場合、プログラムは、磁気ディスク装置、磁気テープ装置、FD、或いはROM(リードオンリメモリ)等の記録媒体に記録される。例えば、演算制御部を構成するテーブル制御回路114、展開回路111、参照回路112、比較回路108等は、電気的回路で構成されていても良いし、制御計算機110によって処理することのできるソフトウェアとして実現してもよい。また電気的回路とソフトウェアの組み合わせで実現しても良い。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、各実施の形態では、透過光を用いているが、反射光あるいは、透過光と反射光を同時に用いてもよい。検査基準パターンデータとなる参照画像は設計データから生成しているが、フォトダイオードアレイ等のセンサにより撮像した同一パターンのデータを用いても良い。言い換えれば、die to die検査でもdie to database検査でも構わない。また、パラメータ推定ステップではキュービック補間を用いたが、線形補間などの他のアルゴリズムを用いても構わない。例えば、線形補間の場合、予め求めたサブ画素単位でのx方向のシフト量lとy方向のシフト量mを用いて、シフトした画像u’’は式(6−1)、(6−2)で求めることができる。その場合、px’=px’=px’=0、px’=(1−l)、px’=lとなればよい。同様に、py’=py’=py’=0、py’=(1−m)、py’=mとなればよい。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての検査装置或いは検査方法は、本発明の範囲に包含される。
実施の形態1における試料検査装置の構成を示す概念図である。 図1の比較回路の内部構成を示す概念図である。 光学画像の取得手順を説明するための図である。 実施の形態1における補正パターン画像生成方法の要部工程について示すフローチャート図である。 実施の形態1における2次元入出力線形予測モデルを説明するための図である。 実施の形態1におけるパラメータbi,jの行列を示す図である。 実施の形態2における比較回路の内部構成を示す概念図である。 別の光学画像取得手法を説明するための図である。
符号の説明
10 被検査パターン画像
12 検査基準パターン画像
20,22,24 画素
30,32,34,36,38 行列
100 検査装置
101 フォトマスク
102 XYθテーブル
103 光源
104 拡大光学系
105 フォトダイオードアレイ
106 センサ回路
107 位置回路
108 比較回路
109 磁気ディスク装置
110 制御計算機
111 展開回路
112 参照回路
115 磁気テープ装置
120 バス
150 光学画像取得部
160 制御系回路
140 位置合わせ部
142,144 メモリ
146 比較部
200 補正パターン画像生成部
210 連立方程式生成部
212 パラメータ演算部
214 パラメータ要素部分和演算部
215 パラメータ要素重心演算部
216 判定部
217 パラメータ要素和演算部
218 キュービックパラメータ演算部
220 合成部
222 補正パターン画像データ演算部

Claims (6)

  1. 検査対象試料の被検査パターン画像と前記検査対象試料の検査基準パターン画像とを用いて、前記検査対象試料の検査基準パターン画像を補正した補正パターン画像を生成する補正パターン画像生成装置であって、
    任意座標の前記被検査パターン画像データと前記任意座標の前記検査基準パターン画像データと周辺座標の前記検査基準パターン画像データとを用いて、第1の予測モデルに基づく連立方程式を生成する連立方程式生成部と、
    前記連立方程式を解いて、前記連立方程式における各座標の検査基準パターン画像データに乗じる係数を演算する係数演算部と、
    前記係数を要素とする第1の行列に対し、第1の方向成分の要素和と第2の方向成分の要素和を演算する要素和演算部と、
    前記検査基準パターン画像と前記被検査パターン画像との相対位置ずれ量に基づいて、第2の予測モデルに基づく連立方程式の前記第1の方向成分の係数と前記第2の方向成分の係数とを演算する第2のパラメータ演算部と、
    前記第1の予測モデルに基づく第1の方向成分の要素和と前記第2の予測モデルに基づく第2の方向成分の係数とを合成する合成部と、
    合成された結果得られた合成係数を前記第1の予測モデルに基づく連立方程式の係数として用いて、前記任意座標の補正パターン画像データを演算し、演算結果を出力する補正パターン画像データ演算部と、
    を備えたことを特徴とする補正パターン画像生成装置。
  2. 前記第1の行列の複数の要素の部分和を演算し、前記部分和が所定の閾値範囲から外れているかどうかを判定する判定部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の補正パターン画像生成装置。
  3. 前記第1の行列の複数の要素の重心を演算し、前記重心が所定の値の閾値範囲から外れているかどうかを判定する判定部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の補正パターン画像生成装置。
  4. 検査対象試料の被検査パターン画像と前記検査対象試料の検査基準パターン画像とを用いて、前記検査対象試料の検査基準パターン画像を補正した補正パターン画像を生成する補正パターン画像生成方法であって、
    任意座標の前記被検査パターン画像データと前記任意座標の前記検査基準パターン画像データと周辺座標の前記検査基準パターン画像データとを用いて、第1の予測モデルに基づく連立方程式を生成するステップと、
    前記連立方程式を解いて、前記連立方程式における各座標の検査基準パターン画像データに乗じる係数を演算するステップと、
    前記係数を要素とする第1の行列に対し、第1の方向成分の要素和と第2の方向成分の要素和を演算するステップと、
    前記検査基準パターン画像と前記被検査パターン画像との相対位置ずれ量に基づいて、第2の予測モデルに基づく連立方程式の前記第1の方向成分の係数と前記第2の方向成分の係数とを演算するステップと、
    前記第1の予測モデルに基づく第1の方向成分の要素和と前記第2の予測モデルに基づく第2の方向成分の係数とを合成するステップと、
    合成された結果得られた合成係数を前記第1の予測モデルに基づく連立方程式の係数として用いて、前記任意座標の補正パターン画像データを演算し、演算結果を出力するステップと、
    を備えたことを特徴とする補正パターン画像生成方法。
  5. 前記第1の行列の複数の要素の部分和を演算し、前記部分和が所定の閾値範囲から外れているかどうかを判定するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項4記載の補正パターン画像生成方法。
  6. 前記第1の行列の複数の要素の重心を演算し、前記重心が所定の値の閾値範囲から外れているかどうかを判定するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項4記載の補正パターン画像生成方法。
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