JP2008225093A - パターン形成方法、パターン形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、現像したトナー像を濡らすキャリア液の量を適量にコントロールして被転写媒体にトナー像を良好に電界転写できるパターン形成方法、およびパターン形成装置を提供することを課題とする。
【解決手段】パターン形成装置は、原板に現像したパターンの溶媒量を調整してトナー固形比を転写に最適な値に調整する溶媒量調整機構60を有する。溶媒量調整機構60は、現像したパターンに光を照射して反射光を検出する検出ヘッド11、検出した反射光量を照会する検量データを予め記憶したメモリ64、パターンを強制的に乾燥させる乾燥器4、およびパターンに溶媒を付加する溶媒付加装置65を有する。
【選択図】 図13
【解決手段】パターン形成装置は、原板に現像したパターンの溶媒量を調整してトナー固形比を転写に最適な値に調整する溶媒量調整機構60を有する。溶媒量調整機構60は、現像したパターンに光を照射して反射光を検出する検出ヘッド11、検出した反射光量を照会する検量データを予め記憶したメモリ64、パターンを強制的に乾燥させる乾燥器4、およびパターンに溶媒を付加する溶媒付加装置65を有する。
【選択図】 図13
Description
この発明は、例えば、平面型画像表示装置、配線基板、ICタグなどの製造に用いるパターン形成装置、およびパターン形成方法に関する。
従来、基材の表面に微細なパターンを形成する技術として、フォトリソグラフィー技術が中心的な役割を果たしている。しかし、このフォトリソグラフィー技術は、その解像度やパフォーマンスを高めつつある反面、巨大で高額な製造設備を必要とするとともに、パターン以外に塗布した材料の再利用が難しく、パターン形成に要するコストを低く抑えることが難しい。
これに対し、例えば、インクジェット技術は、装置の簡便さや非接触パターニングといった特徴を生かした比較的安価なパターニング技術として実用化され始めている。しかし、このインクジェット技術も、例えば近年の平面型画像表示装置の蛍光体スクリーンのパターニングに要求される程度の高解像度化や高生産性には限界があることが露呈されつつある。
これらの点において、電子写真技術、とりわけ液体トナーを用いた電子写真技術は、優れた可能性を有している。
液体トナーを用いた電子写真技術として、例えば、感光体ドラムの周面に形成した静電潜像に液体トナーを供給して現像し、現像したトナー像を乾燥させてキャリア液を除去し、乾燥したトナー像を記録媒体へ転写する画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この装置では、現像したトナー像に光を照射してその反射光量を検出することでトナー像の乾き具合を検出しつつキャリア液を概ね消失させてトナー像を乾燥させている。
しかし、トナー像に電界を作用させて記録媒体へ転写する方式を採用した場合、キャリア液が必要であり、トナー像を乾燥させてしまうと転写ができない。
特開2002−91174号公報
この発明の目的は、現像したトナー像を濡らすキャリア液の量を適量にコントロールして被転写媒体にトナー像を良好に電界転写できるパターン形成方法、およびパターン形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明のパターン形成方法は、キャリア液中に帯電したトナー粒子を分散させた液体現像剤を像保持体に供給してキャリア液で濡れた状態のトナー粒子によるパターンを形成する現像工程と、この現像工程で現像したパターンのトナー固形比を50乃至75[vol%]に調整する調整工程と、上記像保持体に転写液を介して被転写媒体を対向させた状態で、上記パターンのトナー粒子に電界を作用させ、該パターンを上記被転写媒体へ転写する転写工程と、を有する。
また、この発明のパターン形成装置は、キャリア液中に帯電したトナー粒子を分散させた液体現像剤を像保持体に供給してキャリア液で濡れた状態のトナー粒子によるパターンを形成する現像装置と、この現像装置で現像したパターンのトナー固形比を50乃至75[vol%]に調整する調整機構と、上記像保持体に転写液を介して被転写媒体を対向させた状態で、上記パターンのトナー粒子に電界を作用させ、該パターンを上記被転写媒体へ転写する転写装置と、を有する。
上記発明によると、像保持体に現像したパターンのトナー固形比を50乃至75[vol%]に調整した後、パターンのトナー粒子に電界を作用させて被転写媒体へ転写するようにしたため、パターンの湿り気を適度な状態に調整した上で電界転写でき、良好な転写が可能となる。
この発明のパターン形成方法、およびパターン形成装置によると、現像したトナー像を濡らすキャリア液の量を適量にコントロールして被転写媒体にトナー像を良好に電界転写できる。
以下、図面を参照しながら、この発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1に示すように、この発明の実施の形態に係るパターン形成装置10は、図中時計回り方向(矢印R方向)に回転するドラム素管(後述する)の周面に巻かれた原版1(像保持体)、この原版1の後述する高抵抗層に電荷を与えて帯電させる帯電器2、原版1に各色(r:赤、g:緑、b:青)の液体現像剤を供給してパターンを現像する複数の現像装置3r、3g、3b(以下、総称して現像装置3と称する場合もある)、現像によって原版1に付着した液体現像剤の溶媒成分(キャリア液)をエアブローによって気化して強制的に乾燥させる乾燥器4、原版1に付着した現像剤粒子(トナー粒子)を転写してパターンを形成する被転写媒体となるガラス板5を定位置で保持するステージ6、転写に先立ってガラス板5の表面に高抵抗もしくは絶縁性の溶媒(転写液)を塗布する塗布装置7、転写を終えた原版1をクリーニングするクリーナ8、および原版1の電荷を除去する除電器9を有する。なお、ドラム素管の回転方向Rに沿って除電器9の上流側には、現像したパターンに光を照射してその反射光を検出する検出ヘッド11(検出器)が脱着可能に対向配置されている。
図1に示すように、この発明の実施の形態に係るパターン形成装置10は、図中時計回り方向(矢印R方向)に回転するドラム素管(後述する)の周面に巻かれた原版1(像保持体)、この原版1の後述する高抵抗層に電荷を与えて帯電させる帯電器2、原版1に各色(r:赤、g:緑、b:青)の液体現像剤を供給してパターンを現像する複数の現像装置3r、3g、3b(以下、総称して現像装置3と称する場合もある)、現像によって原版1に付着した液体現像剤の溶媒成分(キャリア液)をエアブローによって気化して強制的に乾燥させる乾燥器4、原版1に付着した現像剤粒子(トナー粒子)を転写してパターンを形成する被転写媒体となるガラス板5を定位置で保持するステージ6、転写に先立ってガラス板5の表面に高抵抗もしくは絶縁性の溶媒(転写液)を塗布する塗布装置7、転写を終えた原版1をクリーニングするクリーナ8、および原版1の電荷を除去する除電器9を有する。なお、ドラム素管の回転方向Rに沿って除電器9の上流側には、現像したパターンに光を照射してその反射光を検出する検出ヘッド11(検出器)が脱着可能に対向配置されている。
各色の現像装置3r、3g、3bに収納される液体現像剤は、炭化水素系やシリコーン系などの絶縁性溶媒中に帯電した微粒子(トナー粒子)を分散したもので、この微粒子が電界によってキャリア液中を電気泳動することによって現像が行われる。トナー粒子としては、例えば平均粒径4[μm]程度の各色の蛍光体粒子をこれよりも平均粒径が小さい樹脂粒子が取り囲み、樹脂粒子がイオン性帯電サイトを有していて電界中でイオン解離することで電荷を帯びる構成や、樹脂粒子の内部に各色の顔料微粒子を内包する構成、もしくは樹脂粒子の表面に各色の顔料微粒子を担持する構成などが実施可能である。なお、液体現像剤には、上述したトナー粒子の他に、例えば平均粒径50[nm]程度の各色のマイクロフィルター粒子をこれよりも平均粒径が小さい樹脂粒子が取り囲むか、若しくは一部付着し、樹脂粒子がイオン性帯電サイトを有していて電界中でイオン解離することで電荷を帯びる構成や、上記マイクロフィルター粒子が数個〜数十個凝集した平均粒径100[nm]〜1[μm]程度の凝集体表面に、これよりも平均粒径が小さい樹脂粒子が一部付着し、樹脂粒子がイオン性帯電サイトを有していて電界中でイオン解離することで電荷を帯びる構成などが含まれても良い。
図2(a)に平面図を示すように、原版1は、矩形の薄板状に形成されている。この原版1は、図2(b)に断面図を示すように、厚さ0.05[mm]ないし0.4[mm]、より好ましくは厚さ0.1[mm]ないし0.2[mm]の矩形の金属フィルム12の表面に高抵抗層13を形成して構成されている。
金属フィルム12は可撓性を有し、アルミニウム、ステンレス、チタン、アンバーなどの素材で構成可能であるほかに、ポリイミドやPETなどの表面に金属を蒸着したものなどでも良いが、転写パターンを高い位置精度で形成するためには、熱膨張や応力による伸びなどが生じにくい素材で構成することが望ましい。
また、高抵抗層13は、例えば、ポリイミド、アクリル、ポリエステル、ウレタン、エポキシ、テフロン(登録商標)、ナイロン、公知のレジスト材料などの体積抵抗率が1010[Ωcm]以上の材料(絶縁体を含む)により形成され、その膜厚は、10[μm]〜40[μm]、より好ましくは20[μm]±5[μm]に形成されている。
また、原版1の高抵抗層13の表面13aには、図3に部分的に拡大して示すような矩形の凹部14aを多数整列配置したパターン14が形成されている。本実施の形態では、例えば平面型画像表示装置の前面基板に形成する蛍光体スクリーンを製造する凹版として、1色分の画素に相当する凹部14aだけを高抵抗層13の表面13aから凹ませて形成し、図3中に破線で示す他の2色分の領域14bには凹部を形成しないでスペースだけを確保してある。
図4には、1つの凹部14aを拡大した原版1の断面図を示してある。本実施の形態では、凹部14aの底には金属フィルム12の表面12aが露出しており、凹部14aの深さは、高抵抗層13の層厚に概ね相当する。凹部14aの底に露出した金属フィルム12の表面12a、および高抵抗層13の表面13aを含む原版1の表面全体に、厚さ0.5[μm]ないし3[μm]程度の表面離型層をコーティングすれば、転写特性が向上しより好ましい特性が得られる。
図5には、上記構造のフィルム状の原版1をドラム素管31に巻きつける様子を描いた概略断面図を示してある。ドラム素管31の図中上部の切り込み部31aには、原版1の一端を固定するクランプ32と他端を固定するクランプ33が設けられている。原版1をドラム素管31の周面上に巻き付ける場合、まず、原版1の一端をクランプ32に固定し、その後、原版1を架張しつつその他端34をクランプ33で固定する。これにより、たるみ無く原版1をドラム素管31周面の規定位置に巻き付けることができる。
図6は、このようにしてドラム素管31に巻きつけられた原版1の高抵抗層13の表面13aを帯電器2によって帯電する工程を説明するための部分構成図である。帯電器2は、周知のコロナ帯電器であり、コロナワイヤー42とシールドケース43で基本的に構成されているが、メッシュ状のグリッド44を設けることで帯電の均一性を向上できる。例えば、原版1の金属フィルム12とシールドケース43を接地し、コロナワイヤー42に不図示の電源装置によって+5.5[kV]の電圧を印加し、更にグリッド44に+500[V]の電圧を印加して原版1を図中矢印R方向に移動させると、高抵抗層13の表面13aは略+500[V]に均一に帯電される。
同図に示した除電器9は、帯電器2とほぼ同様の構造であるが、コロナワイヤー46に例えば実効電圧6[kV]、周波数50[Hz]の交流電圧を印加すべく不図示の交流電源に接続し、シールドケース47とグリッド48を設置すると、帯電器2による帯電に先立って原版1の高抵抗層13の表面13aを略0[V]となるよう除電することが可能で、高抵抗層13の繰り返し帯電特性を安定化させることができる。
図7には、上記のように帯電された原版1に対する現像動作を説明するための図を示してある。現像時には、現像する色の現像器3を原板1に対向させて、その現像ローラ51とスクイズローラ52を原版1に近接させ、原版1に上述した液体現像剤を供給する。現像ローラ51は、搬送される原版1の高抵抗層13の表面13aに対して100〜150[μm]程度のギャップを介してその周面が対向する位置に配置され、原版1の回転方向と同じ方向(図中反時計回り方向)に1.5倍ないし4倍程度の速度で回転する。
不図示の供給系によって現像ローラ51周面に供給される液体現像剤53は、キャリア液としての溶媒54に現像剤粒子としての帯電したトナー粒子55を分散させて構成されており、現像ローラ51の回転に伴って原版1の周面に供給される。ここで、現像ローラ51に図示しない電源装置によって例えば+250[V]の電圧を印加すると、正に帯電しているトナー粒子55は、接地電位の金属フィルム12に向かって溶媒54中を泳動し、原版1の凹部14a内に集められる。このとき、高抵抗層13の表面13aは、+500[V]程度に帯電されているので正帯電したトナー粒子55は表面13aから反発されて付着しない。
このようにして原版1の凹部14a内にトナー粒子55が集められた後、トナー粒子55の濃度が薄くなった液体現像剤53が引き続いてスクイズローラ52と原版1が対向するギャップに進入する。ここでは、ギャップ(絶縁層13表面13aとスクイズローラ52表面の間の距離)が30[μm]ないし50[μm]、スクイズローラの電位が+250[V]で、スクイズローラ52は原版1とは逆向きに原版1の速度の3倍から5倍程度の速度で移動するように設定されているため、現像をさらに促進しつつ、同時に原版1に付着している溶媒56の一部を絞り取る効果を奏する。このようにして、原版1の凹部14aにトナーによるパターン57が形成される。
ところで、ガラス板5上に3色の蛍光体のパターンを形成する場合、図8に示すように、まず、青色蛍光体粒子を含む液体現像剤を収納する現像器3bが原版1の直下に移動し、ここで図示しない昇降機構によって現像器3bが上昇して原版1に近接させる。この状態で、原板1が矢印R方向に回転して凹部14aによるパターンが現像される。青色パターン57の現像が終了すると、現像器3bが下降して原版1から離間する。
この青色現像プロセスの間に、図示しない搬送装置によって予め搬送されてステージ6上に保持されているガラス板5のステージ6から離間した表面に沿って塗布装置7が図中の破線矢印T1方向に移動し、ガラス板5の表面に溶媒が塗布される。この溶媒の役割と材料組成については後述する。また、溶媒の塗布方法についても後に詳述する。
しかる後に、青色のパターン57を周面に担持した原版1が回転しつつ図中の破線矢印T2に沿って移動(この動作を転動と称する)し、青色のパターン57がガラス板5の表面に転写される。転写の詳細についても後述する。青色パターン57の転写を終えた原版1は図中左方に平行移動し、現像時の初期位置に戻る。このとき、ガラス板5を保持したステージ6が下降して初期位置に戻る原版1との接触が避けられる。
この後、クリーナ8が動作されて、ガラス板5に転写されずに原版1に残留した青色のトナー粒子55がクリーニングされる。このクリーナ8は、各色の現像剤粒子の転写プロセス終了後の通常のクリーニング動作を担う。このクリーナ8についても後に詳述する。
次に、3色の現像器3r、3g、3bが図中左方に移動し、緑色の現像器3gが原版1の直下に位置するところで停止し、青色の現像のときと同様にして現像器3gの上昇、現像、下降が行われる。引き続いて上記と同様の操作で緑パターン57が原版1からガラス板5の表面に転写される。このとき、緑色のパターン57のガラス板5表面上の転写位置は、上述した青色のパターン57から1色分ずらされることは言うまでもない。
そして、上記の動作を赤色の現像についても繰り返し、ガラス板5の表面上に3色パターン57を並べて転写して3色のパターン57をガラス板5の表面に形成する。このように、ガラス板5を定位置に保持して固定し、原版1をガラス板5に対して移動させることで、ガラス板5の往復移動が不要になり、大きな移動スペースの確保や装置の大型化を抑制できる。
図9には、上述した原版1をガラス板5に沿って転動させるための転動機構の要部の構造を示してある。原版1を周面上に巻き付けたドラム素管31の軸方向両端には、ピニオンと呼ばれる歯車71が取り付けられている。原版1は、この歯車71とモーター72の駆動歯車73のかみ合わせによって回転するとともに、ステージ6の両端に設置されている直線軌道のラック74とピニオン(歯車71)の噛み合わせによって図中右方向に並進する。このとき、ステージ6上に保持されたガラス板5の表面と原版1の周面との間に相対的なズレを生じることのないように、転動機構の各部の構造が設計されている。このように回転しながらガラス板5に沿って平行に移動する動作を転動と称している。
このようなラック・アンド・ピニオン機構によれば、駆動伝達用のアイドラが無いため、バックラッシュの無い高精度の回転・並進駆動を実現でき、ガラス板5上に例えば±5[μm]といった位置精度の高い高精細なパターン57を転写することが可能となる。
一方、ガラス板5(図9では図示していない)は、図8に示すように、ステージ6の平らな接触面6aに対してその裏面5b(原版1から離間した側の面)の略全面を面接させるようにステージ6上に配置される。その上、ガラス板5には、ステージ6を貫通して接触面6aまで延びた吸気口76に、接続パイプ75から主パイプ77を経由して不図示の真空ポンプを接続することによって、吸気口76の接触面6aに開口した図示しない吸着孔を介して負圧が作用され、ステージ6の接触面6a上に吸着される。この吸着機構によって、ガラス板5は、高い平面度を持った接触面6aにその裏面5bの略全面を押圧させて密着され、平面性が高い状態でステージ6上に保持される。このように平らな接触面6aにガラス板5を押し付けることにより、ガラス板5の歪み等をも矯正でき、原版1との間の相対位置を高精度に維持できる。
図10は、原版1からガラス板5にトナー粒子55によるパターン57を転写する際の様子を説明する要部断面図である。ガラス板5の表面5aには、例えば導電性高分子などで構成される導電層81が塗布されており、この導電層81の表面81aと原版1の高抵抗層13の表面13aとは、ギャップd2を介して非接触状態に設置される。d2は例えば10[μm]ないし40[μm]の範囲の値に設定される。高抵抗層13の厚さが例えば20[μm]の場合は、金属フィルム12と導電層81表面81aとの間の距離は、30[μm]ないし60[μm]となる。或いは、ガラス板表面5aに塗布した導電層81と原版1の高抵抗層表面13aを接触させるようにしても良い。
この状態で、電源装置82(転写装置)を介して導電層81に例えば−500[V]の電圧を印加すると、接地電位の金属フィルム12との間に500[V]の電位差が形成され、その電界によってパターン57のトナー粒子55が溶媒54中を電気泳動して導電層81の表面81aに転写される。このように、トナー粒子55は非接触状態でも転写が可能なので、オフセット印刷やフレキソ印刷の場合のように、ブランケットやフレキソ版といった弾性体を介在させる必要がなく、常に位置精度の高い転写を実現することが可能となる。導電層81は、パターン57の転写後、ガラス板5を図示しないベーク炉へ投入して焼成することで消失させる。
なお、上記のように、電界を用いてトナー粒子55をガラス板5に転写する場合、転写ギャップに溶媒が存在してガラス板5側の導電層81と原版1との間を濡らすことが必須条件となるため、転写に先立ってガラス板5の表面5aを溶媒でプリウェットしておくことが有効である。プリウェット溶媒としては絶縁性もしくは高抵抗であれば良いが、液体現像剤に用いられている溶媒と同一の溶媒、もしくはこれに帯電制御剤などが添加されたものであればなお好適である。プリウェット溶媒は、図8を用いて説明したように、塗布装置7によって適切なタイミングで適当な塗布量でガラス板5の表面5a上に塗布される。
図11に示すように、各色のパターン像をガラス板5に転写した後に原版1をクリーニングするクリーナ8は、原版1の表面に向けて開口したケース21を有する。このケース21は、原版1から除去したトナー粒子55を含むクリーニング液を回収する容器としても機能する。
ケース21内には、2系統のノズル22、23、これらノズルを原版1の回転方向Rに沿って図中上下に挟む位置に配置された2本の液遮蔽ローラ24、24、これら2本のローラのさらに外側に配置された2枚の液遮蔽板25、25、これらの構成要素22〜25より原版1の回転方向に沿って下流側に配置された吸引スポンジローラ26、クリーニングローラ27、およびブレード28が設けられている。
図中上方に配置された一方の系統のノズル22は、原版1の回転方向(図中矢印R方向)に向けて図中上方に傾斜して配置されており、その先端がケース21の開口を介して原版1の表面に対向するよう位置決めされている。また、他方の系統のノズル23は、原版1の回転方向Rに対して図中下方に傾斜して配置されており、その先端がケース21の開口を介して原版1の表面に対向するよう位置決めされている。
さらに、各系統のノズル22、23は、原版1の回転方向Rを横切る原版1の軸方向に沿ってここでは図示しない複数本のノズルをそれぞれ備えている。これら複数本のノズルは、原版1の軸方向にも傾斜して配置されている。なお、複数本のノズルの基端部には、液供給パイプが接続されており、この液供給パイプを介してクリーニング液を供給して各ノズルの先端から原版1に吹き付けるようになっている。
2系統のノズル22、23を上下に挟む位置に配置された2本の液遮蔽ローラ24は、シャフトにウレタン系ゴムを巻き付けた構造を有し、それぞれ、原版1の軸方向長さを少なくとも超える長さを有し、その周面がケース21の開口を介して原版1の表面に接触するよう位置決めされている。そして、各液遮蔽ローラ24は、原版1の回転に対して連れ回り、ノズル22、23から吹き付けられるクリーニング液の飛び散りを防止するよう機能する。
また、2本の液遮蔽ローラ24のさらに外側に配置された2枚の液遮蔽板25も、原版1の軸方向長さを少なくとも超える長さを有し、液遮蔽ローラ24によって遮蔽しきれなかった飛散したクリーニング液を遮蔽するよう機能する。これら液遮蔽板25は、アクリル系樹脂により形成され、それぞれ、原版1の表面に対して僅かなギャップを介して離間した位置に配置されている。
これら液遮蔽ローラ24、および液遮蔽板25を設けることにより、ノズル22、23を介して吹き付けたクリーニング液が原版1の他の領域に飛び散って原版1を汚染することを防止できる。
吸引スポンジローラ26は、原版1の軸方向長さを少なくとも超える長さを有し、ケース21の開口を介してその外周面が原版1の表面に接触するよう位置決め配置されている。この吸引スポンジローラ26は、原版1の回転方向Rと逆方向に回転し、その外周面を原版1の表面に摺接せしめる。
吸引スポンジローラ26の外周面には、クリーニングローラ27の外周面が転接されている。また、クリーニングローラ27の外周面には、ブレード28の先端が当接して配置されている。
より詳細には、各系統のノズル22、23は、高圧で液体を噴射する複数本の1流体ノズルをそれぞれ原版1の軸方向に並設して構成されており、各ノズルがクリーニング液を一定圧力で原版1の表面に向けて噴射するようになっている。本実施の形態では、クリーニング液として、液体現像剤を構成する絶縁性液体を用いた。このように、液体現像剤を構成する溶媒をクリーニング液として利用することで、原版1の凹部14a内にクリーニング液が残留した場合にプロセスに支障をきたすことがない。言い換えると、クリーニング液としては、原版1に残留した場合にプロセスに影響を及ぼすことのない液体を選択する必要がある。
各ノズルから高圧で噴射されるクリーニング液は、拡散し、原版1の回転方向および軸方向に対して傾斜した方向から吹き付けられる。これにより、原版1の多数の矩形の凹部14aに対して傾斜した方向からクリーニング液を吹き付けることが可能となり、特に凹部14aの角部に付着したトナー粒子55を確実に剥離させることができる。
吸引スポンジローラ26は、中空なシャフト26aの周囲にスポンジ層26bを設けて構成されている。本実施の形態では、スポンジ層26bは、JIS−C硬度が50程度で、体積抵抗率が109[Ω・cm]で、且つ平均気泡径が50[μm]、の導電性ウレタン材料により形成されている。
また、シャフト26aのスポンジ層26bに対向する部位には図示しない多数の吸気孔が設けられている。しかして、シャフト26aに接続された吸引ポンプ29によってシャフト26aの多数の吸気孔から空気を吸引すると、スポンジ層26bの表面に負圧が生じ、スポンジ層26bにトナー粒子55を含むクリーニング液が吸引されるようになっている。
吸引ポンプ29によって吸引されたクリーニング液は、図示しない液回収パイプを通って図示しない廃液タンクに回収される。廃液タンクに回収した使用済のクリーニング液は、現像剤粒子が除去されて再使用に供されても良い。
さらに、吸引されずにスポンジ層26bの表面に残ったトナー粒子55は、吸引スポンジローラ26と逆方向(図中矢印方向)に回転するクリーニングローラ27によって除去される。本実施の形態では、クリーニングローラ27は、アルミニウム製の中空パイプの表面に陽極酸化処理によって厚さ6[μm]程度のアルマイト層を形成して構成されている。
そして、クリーニングローラ27の表面に付着したトナー粒子55は、ブレード28によって掻き落とされる。本実施の形態では、ブレード28は、JIS−A硬度75程度で、300[%]モデュラス300[kgf/cm2]の厚さ2[mm]のウレタン系ゴムにより形成されている。
つまり、上述した吸引スポンジローラ26の表面は、クリーニングローラ27およびブレード28によって、常に清浄な状態に維持されて、原版1のクリーニング性能を高められている。
なお、上述した吸引スポンジローラ26とクリーニングローラ27には、適切な電圧が印加されている。つまり、原版1の金属フィルムが接地され、吸引スポンジローラ26に−300[V]の電圧が印加され、クリーニングローラ27に−500[V]の電圧が印加される。このように、現像剤粒子の移動方向に沿って徐々に電位が低くなるように各構成部材に電圧を印加することで、原版1に残った現像剤粒子を電気的に効果的に移動させることができ、現像剤粒子の除去効率をさらに高めることができる。
図12には、原版1の凹部14aにトナー粒子55を集めて現像されたパターン57に光を照射してその反射光を検出する検出ヘッド11を拡大して示してある。また、図13には、この検出ヘッド11を備えた溶媒量調整機構60(調整機構)の制御系のブロック図を示してある。この溶媒量調整機構60は、検出ヘッド11を介して、現像後のパターン57に含まれるトナー粒子55などの固形成分の割合(トナー固形比)、すなわちパターン57に含まれるキャリア液54の量を検出して、最適な転写プロセスを実行することのできるパターン57の“濡れ具合”を調整するように、パターン57を乾燥させたり湿潤させたりするよう機能する。
つまり、本実施の形態のパターン形成装置10のように、帯電したトナー粒子55に電界を作用させてガラス板5にパターン57を転写する電界転写方式を採用した場合、従来の湿式トナーを用いた粘着転写方式のように現像したパターンを濡らしている溶媒を殆ど乾燥させてしまうと、トナー固形比が略100[vol%]となってしまい、パターンの転写ができなくなる。また、パターン57の溶媒54は経時的に、或いは乾燥器4によるエアブローによって気化して消失していく。このため、電界転写方式を採用した本実施の形態では、転写プロセスに移行する直前に、パターン57のトナー固形比、すなわちパターン57の湿り具合を電界転写に適切な値に調整し、良好な転写プロセスを実行できるようにした。言い換えると、本実施の形態では、パターン57の転写時にトナー粒子55の濡れ具合がちょうど良くなるように、パターン57のトナー固形比を調整するようにした。
図12に示すように、検出ヘッド11は、例えば、発光部61と受光部62を備えたカラーセンサからなり、原版1に保持されたパターンに対して2〜5[mm]程度離間した位置に配置されている。なお、発光部61および受光部62の角度(すなわち、検出ヘッド11の角度)は、パターンの表面で焦点を結ぶように調整されている。しかして、発光部61から照射された光がパターン表面で反射されて受光部62で受光されるようになっている。
図13に示すように、溶媒量調整機構60の動作を制御する制御部63には、上述した検出ヘッド11の他に、本実施の形態のパターン形成装置10と同じ条件で予め作像したテストパターン(後述する)に光を照射したときの反射光量の経時的な変化やエアブローによって当該パターンを強制的に乾燥させたときの反射光量の経時変化などの検量データ、および当該パターンを自然乾燥させたときのトナー固形比の経時的な変化や強制乾燥させたときのトナー固形比の経時変化などの検量データを記憶したメモリ64、原版1に作像したパターン57に一定量のエアーを吹き付けてキャリア液54を強制的に乾燥させる乾燥器4、およびパターン57を湿潤させるための溶媒を加えてパターン57のトナー固形比を低下させてパターン57の湿り具合を調整するスプレーコーターなどの溶媒付加装置65が接続されている。
以下、上記構造の溶媒量調整機構60によるパターン57のトナー固形比の調整動作について、図14および図15に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図14には、転写プロセスの前に乾燥器4を作動させずにパターン57を時間の経過とともに自然乾燥させた場合におけるトナー固形比の調整動作を説明するためのフローチャートを示してあり、図15には、乾燥器4を動作させてパターン57を強制的に乾燥させた場合におけるトナー固形比の調整動作を説明するためのフローチャートを示してある。
図14に示すように乾燥器4を動作させない場合、パターン57を現像した後(ステップ1;YES)、制御部63は、検出ヘッド11の発光部61からパターン57に光を照射して受光部62を介してその反射光を検出し(ステップ2)、この検出結果に基づいて、パターン57のトナー固形比を測定する。このとき、制御部63は、ステップ2で検出した反射光量をメモリ64に予め記憶しておいた検量データと照合し(ステップ3)、この照合結果に基づいて、現時点におけるパターン57のトナー固形比を測定する(ステップ4)。
メモリ64に予め記憶される検量データは、この場合、本実施の形態のパターン形成装置10と同条件で現像したテストパターンを自然乾燥させたとき、このテストパターンに光を照射してその反射光量を経時的にプロットした検量データ、およびこのときにトナー固形比の変化を経時的にプロットした検量データであり、トナー固形比を調整するパターン57の種類に応じて予めメモリ64に記憶されるものとする。トナー固形比の測定方法については後に詳述する。
そして、制御部63は、ステップ4で測定した現時点におけるトナー固形比から目標とするトナー固形比になるまでの乾燥時間を算定し(ステップ5)、この時間が経過するまで(ステップ6;YES)転写プロセスを待機する。このときの目標値は、転写プロセスで良好な転写を実施できる程度の濡れ具合を得ることのできるトナー固形比であり、本実施の形態では、50乃至75[vol%]とした。なお、目標値になるまでの時間は、ステップ4で測定した当該パターン57の現時点におけるトナー固形比をメモリ64に予め記憶させておいたトナー固形比の経時変化の検量データに照会することで算定できる。
一方、図15に示すように乾燥器4を動作させる場合、パターン57を現像した後(ステップ11;YES)、制御部63は、乾燥器4を動作させて当該パターン57に一定量のエアーを吹き付けて乾燥を開始する(ステップ12)。この状態で、制御部63は、検出ヘッド11の発光部61からパターン57に光を照射して受光部62を介してその反射光を検出し(ステップ13)、この検出結果に基づいて、パターン57のトナー固形比を測定する。このとき、制御部63は、ステップ13で検出した反射光量をメモリ64に予め記憶しておいた検量データと照合し(ステップ14)、この照合結果に基づいて、現時点におけるパターン57のトナー固形比を測定する(ステップ15)。
メモリ64に予め記憶される検量データは、この場合、本実施の形態のパターン形成装置10と同条件で現像したテストパターンに対し、乾燥器4を動作させた場合と同じ条件でエアーを吹き付けて乾燥させたとき、このテストパターンに光を照射してその反射光量を経時的にプロットした検量データ、およびこのときにトナー固形比の変化を経時的にプロットした検量データであり、トナー固形比を調整するパターン57の種類に応じて予めメモリ64に記憶されるものとする。
そして、制御部63は、ステップ15で測定した現時点におけるトナー固形比から目標とするトナー固形比になるまでのエアーによる乾燥時間を算定し(ステップ16)、この時間が経過するまで(ステップ17;YES)転写プロセスを待機する。このときの目標値は、転写プロセスで良好な転写を実施できる程度の濡れ具合を得ることのできるトナー固形比であり、本実施の形態では、50乃至75[vol%]とした。なお、目標値になるまでの時間は、ステップ15で測定した当該パターン57の現時点におけるトナー固形比をメモリ64に予め記憶させておいたトナー固形比の経時変化の検量データに照会することで算定できる。
以上のように、本実施の形態によると、現像した直後のパターン57のトナー固形比を測定して、転写プロセスに好適なトナー固形比になるように、パターン57の乾燥状態を調整するようにしたため、現像後のパターン57が乾燥しすぎることを防止でき、パターン57を良好な状態で転写でき、品質の高い高精細なパターンを形成できる。
なお、上述した実施の形態では、現像したパターン57のトナー固形比を調整するため、パターン57の乾燥時間を調整するようにしたが、これに限らず、パターン57が目標値より乾燥してしまった状態を考慮して、パターン57を湿潤させる方向に調整することも可能である。この場合、制御部63は、溶媒付加装置65を動作させて現像後のパターン57に必要量の溶媒を付加し、パターン57のトナー固形比を低下させる方向に調整する。
また、この場合も、乾燥状態のテストパターンに徐々に溶媒を加えたとき、付加した溶媒の量とトナー固形比との関係を予め検量しておき、この検量データを利用して、測定した現時点のトナー固形比から調整の目標となるトナー固形比にするために必要な溶媒の量を算定して、この算定結果に基づいて溶媒付加装置65による溶媒の付加量をコントロールするようにしても良い。
ここで、上述したメモリ64に予め記憶させておく検量データについて説明する。検量データは、例えば、以下に説明する実験によって取得できる。
検量データを取得する場合、まず、図16に示す実験装置90を用いて、テストパターン91にカラーセンサ92を介してLED光を照射してその反射光を経時的に検出するとともに、セミミクロ電子天秤93を介して溶媒の蒸発に伴う当該テストパターン91の経時的な重量変化を検出する。そして、その検出結果を経時的にプロットしたデータをグラフにしてパソコン94で集計する。その集計結果のグラフを図17に示す。なお、このとき、テストパターン91を形成する液体現像剤として、アクリル系樹脂と蛍光体顔料の重量比を1:20にした平均粒径4[μm]のトナー粒子を主成分とする液体現像剤を用いた。また、カラーセンサ92として、オムロン社製のE3MC−Y81カラーセンサを用いた。
図17に示すグラフを見ると、反射光量は、テストパターン91を現像した後の溶媒を比較的多量に含んだ状態から、溶媒の蒸発に伴って徐々に低下し、トナー固形比が90[wt%]、すなわち63[vol%]程度になった辺りで極小値を示した後、再び増加し、溶媒が殆ど気化して蒸発した辺りからある一定値を示しているのが分かる。但し、図17では溶媒の蒸発状況を途中から示しており、時間軸のT=0以前の値は、カラーセンサ出力に関してはT=0の出力値とほぼ同じ値を示し、重量に関しては、より数値の大きい所から、漸近的にT=0以降のカーブに続いているものである。このような反射光量の変化は、溶媒の蒸発量、すなわちトナー固形比に関係している。また、テストパターンの重量は、自然乾燥による溶媒の経時的な蒸発に伴って徐々に低下しているのが分かる。ちなみに図17には、各時間における溶媒量を、トナー固形比(重量比と容積比)に換算した数値を記入している。
このグラフに基づいて、反射光量とトナー固形比の検量グラフを作成すると、図18に示すようになる。このような検量グラフは、樹脂分と蛍光体・マイクロフィルター、或いはメッキ核微粒子などの、無機分との混合比や、トナー粒子の粒径・比重などによって、光量変化の極小値を示すトナー固形比に若干の差はあるものの、液体現像剤の種類によらず略同様の振る舞いを示し、極小値はトナー固形比80[wt%]〜90[wt%]の範囲の値を示すことが実験により判明している。
つまり、図18のような、使用するトナー粒子に対応する検量グラフを用いることで、原版1の凹部14aに現像したトナー粒子55によるパターン57のトナー固形比を測定することができる。この場合、パターン57からの反射光量を図18の検量グラフ(検量データ)に照合し、当該反射光を検出した時点のトナー固形比をグラフから抽出できる。言い換えると、この予め実験により用意した検量データをメモリ64に記憶させておき、パターン57の反射光を検出したときに、この反射光量を検量データに照会することで、現時点におけるパターン57のトナー固形比を測定できることになる。
例えば、上述した実験で使用したアクリル系樹脂と蛍光体顔料の重量比1:20にした平均粒径4[μm]のトナー粒子を主成分とする液体現像剤を用いた場合、予め、蛍光体トナー固形比を10[wt%]、すなわち2[vol%]に調整した現像液を用いて現像工程を行った時、一部余剰溶媒が除去され、原版1の凹部14aにトナー粒子が充填された状態では、パターン57のトナー固形比は30[wt%]、すなわち8[vol%]程度となっていた。この状態から溶媒の蒸発が進行し、原版1表面上に付着した余剰液が除去された状態、つまり、図19(a)に示すような凹部14aに充填されたトナー粒子積層体とほぼ溶媒液面が同一になった状態は、トナー固形比82[wt%]、すなわち50[vol%]程度であった。この状態では、高抵抗層13表面を超える余剰液はほとんど存在しない。よって、電界が消失した場合にも、トナー粒子が凹部14a内から浮遊し、余剰液中を移動することにより生じるパターンの乱れがないため、高精細なパターン形成が実現できる。
さらに溶媒蒸発が進行し、トナー固形比94[wt%]、すなわち75[vol%]程度になった状態は、図19(b)に示すような、トナー粒子表面に薄い液膜が取り巻いている状態であった。この状態からさらに液が蒸発し、トナー粒子表面がほとんど乾燥した状態になると、トナー粒子と凹部14aの内壁との凝集力が著しく増加し、良好な転写が出来なくなる。また、一旦、液膜が失われてしまうと、トナー粒子の表面状態が変化してしまうため、転写時に転写液を付加しても粒子間に液が浸透しにくくなり、良好な電界転写が行えないという不具合が生じる。トナー粒子の表面状態が変化し始める臨界値である液膜厚(=臨界膜厚rc)は、トナー粒径や表面を形成する樹脂、或いは露出した無機物質の性状によっても多少異なるが、平均粒径4[μm]の蛍光体トナーの例では、液膜が0.2[μm]以下になると、再度、液を付与しても、短時間では液が膜中に浸透せず、通常の転写工程時間内では転写不良となった。
従って、この液体現像剤で現像したパターンを電界によって被転写媒体へ良好に転写するためには、転写直前のパターンのトナー固形比は50[vol%]〜75[vol%]の範囲に入るように調整することが望ましい。すなわち、転写時に高い転写効率を得るためのパターン像のトナー固形比は、使用する液体現像剤によっても異なり、転写方法によっても異なることから、予め、それぞれの液体現像剤に対して検量グラフを取るとともに、高い転写効率が得られるトナー固形比を実験的に求めておく必要がある。このような検量データの再現性は高いため、本実施の形態の方法を採用すれば、信頼性の高い転写工程を実現出来る。
また、上述した反射光量とトナー固形比の検量グラフは、現像後、適度な溶媒除去を行うため乾燥器4を動作させた場合でも利用できる。この場合、本実施の形態のパターン形成装置10と同様の条件で現像したテストパターンに乾燥器4と同じ条件でエアーを吹きつけ、そのときの検量データを作成しておく。これにより、例えば、連泡性の吸引スポンジにより原版1の表面に付着した余剰溶媒を拭き取ったり、エアナイフによる吹き付けを行う乾燥工程を経て、転写工程に入る直前で、上述したようにパターンのトナー固形比を測定し、この結果に基づいて、所望の範囲のトナー固形比になるように乾燥器4の作動時間やエアー量を調整することもできる。つまり、これにより、乾燥器4を用いた場合にも、安定した転写工程を実行できる。
以下、2つの実施例について説明する。
[実施例1]
青色蛍光体粒子を含む液体現像剤を用いてパターン57を現像した後、検出対象となるパターン57が検出ヘッド11に対向する位置で停止するように原版1を停止させ、検出ヘッド11を介して検出対象のパターン57に光を照射してその反射光を検出した。このとき、乾燥器4は動作させずにパターンを自然乾燥させた。反射光量の照合先となるメモリ64には、図20に示すような反射光量およびトナー固形比の検量グラフが予め記憶されているものとする。
[実施例1]
青色蛍光体粒子を含む液体現像剤を用いてパターン57を現像した後、検出対象となるパターン57が検出ヘッド11に対向する位置で停止するように原版1を停止させ、検出ヘッド11を介して検出対象のパターン57に光を照射してその反射光を検出した。このとき、乾燥器4は動作させずにパターンを自然乾燥させた。反射光量の照合先となるメモリ64には、図20に示すような反射光量およびトナー固形比の検量グラフが予め記憶されているものとする。
そして、検出した反射光量を予めメモリ64に用意しておいた検量データ(図20)に照会し、測定開始時のパターン57のトナー固形比を測定した。その結果、当該パターン57の現時点におけるトナー固形比は、約31[vol%]であった。なお、この青色蛍光体トナーに関して、予め実験によって転写効率を調べたところ、上述したように、転写直前のパターンのトナー固形比が、原版1の表面から余剰液がほぼ除去された50[vol%]から、臨界液膜層が形成された75[vol%]の間で転写は可能であったが、より転写効率の高いパターンが得られる好適なトナー固形比は、52[vol%]〜65[vol%]の範囲であった。
そして、このパターン57の転写時におけるトナー固形比を上述した好適な範囲内に収めるため、必要な乾燥時間を上述した検量データから調べたところ、本実施例のようにパターン57を自然乾燥させた場合には300秒必要であることが分かった。よって、この実施例では、現像工程終了後から、300秒経過した状態で転写工程に移行し、良好な転写パターン像が得られた。
[実施例2]
これに対し、現像したパターン57を乾燥器4で強制的に乾燥させた場合、所望するトナー固形比までパターン57を乾燥させるために必要な時間は短くなる。本実施例では、乾燥機4として、エアナイフから0.4[m3/分]の乾燥風をパターン57に吹きつけ、溶媒の蒸発を促進させた。
これに対し、現像したパターン57を乾燥器4で強制的に乾燥させた場合、所望するトナー固形比までパターン57を乾燥させるために必要な時間は短くなる。本実施例では、乾燥機4として、エアナイフから0.4[m3/分]の乾燥風をパターン57に吹きつけ、溶媒の蒸発を促進させた。
図21に示すように、予め、エアナイフから0.4[m3/分]の乾燥風をテストパターンに吹き付けたときの検量グラフを求めておき、現像当初トナー固形比が8[vol%]であったパターン57が、転写効率が最も高くなる52[vol%]〜65[vol%]の範囲に達するまでの所要時間を読み取ったところ、この場合における最適な乾燥時間は50秒であった。よって、本実施例では、乾燥機4の稼働時間を、原版1のパターン全体に亘って50秒ずつエアーを吹き付け可能なように調整した。このように稼働時間を調整した乾燥器4でパターン57を乾燥させたところ、乾燥工程を経たパターン57のトナー固形比は、約60[vol%]となった。つまり、本実施例のように乾燥器4の稼働時間を調整することによって、充分高い転写効率が得られるようになった。
上記実施例では、蛍光体トナーの検量グラフを用いたが、例えば、平均粒径50[nm]の青色マイクロフィルター粒子の凝集体に、これより平均粒径が小さい樹脂粒子を一部付着させた構成のマイクロフィルタートナーを用いた場合の検量グラフを図22に示す。このトナー粒子は、アクリル系樹脂と青色マイクロフィルターの重量比が1:20で構成され、比重は5、平均粒径は150[nm]であった。予め、マイクロフィルタートナー固形比を10[wt%]、すなわち2[vol%]に調整した現像液を用いて現像工程を行った時、原版1の凹部14aにトナー粒子が充填された状態のパターン57のトナー固形比は6[vol%]であった。原版1の表面から余剰液が除去された状態のトナー固形比は50[vol%]で、乾燥が進みすぎて、液を付加しても容易に液が浸透しない臨界膜厚rcは、10[nm]程度で、この時のトナー固形比は69[vol%]であった。ちなみに、この青色マイクロフィルタートナーに関して、転写効率の高いトナー固形比を予め実験によって調べたところ、転写直前のパターンの好適なトナー固形比は、55[vol%]〜65[vol%]の範囲であった。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。更に、異なる実施の形態に亘る構成要素を適宜組み合わせても良い。
例えば、上述した実施の形態では、現像後のパターンのトナー固形比を調整する方法について説明したが、これに限らず、図23に示すように、ガラス板5に転写した後のパターン101のトナー固形比を測定する場合にも本発明を適用できる。つまり、パターンをガラス板に転写した後、ガラス板上に形成されたパターンは溶媒を含んだ状態であり、溶媒の含有量によってはガラス板の移送や、多色刷りなどの次工程に移行した際に、パターンに乱れを生じる場合があるため、転写像のトナー固形比を把握する必要がある。この場合、パターンを転写した後のガラス板上のパターンを観察できる位置に上述した検出ヘッド11を取り付けて、パターンのトナー固形比を測定し、次工程に移っても問題のないレベルにトナー固形比が収まっていることを確認することにより、安定した工程管理を行うことが出来る。
また、上述した実施の形態では、あらかじめ凹部14aによるパターンが形成されている原版1を用いたパターン形成装置について説明したが、これに限らず、周知の電子写真法によって、感光体表面に静電潜像を形成し、これを液体現像剤で現像して転写する装置にも本発明を適用できる。
また、上述した実施の形態では、現像剤粒子を正に帯電させてパターン形成装置を動作させる場合について説明したが、これに限らず、全ての構成を逆極性に帯電させて動作させても良い。
また、上述した実施の形態では、平面型画像表示装置の前面基板に蛍光体層やカラーフィルターを形成する装置に本発明を適用した場合についてのみ説明したが、本発明は、他の技術分野における製造装置として広く利用できる。
例えば、液体現像剤の組成を変更すれば回路基板やICタグなどにおける導電パターンを形成する装置に本発明を適用することも可能である。この場合には、液体現像剤を、例えば、平均粒径0.3[μm]の樹脂粒子と、その表面に付着している平均粒径0.02[μm]の金属微粒子(例えば銅、パラジウム、銀など)と、金属石鹸のような電荷制御剤から構成すれば、上述した実施の形態と同様の手法により、例えばシリコンウェハー上に現像剤による配線パターンを形成することもできる。一般に、このような現像剤のみで十分な導電性を有する回路パターンを形成することは容易ではないので、パターン形成後に上記の金属微粒子を核としてメッキを施すことが望ましい。このようにして、導電性回路や、コンデンサー、抵抗などのパターニングを行うことも可能である。
ちなみに、平均粒径300[nm]のアクリル系樹脂粒子の凝集体に、平均粒径20[nm]のAg粒子を一部付着させた構成のメッキ核トナーを用いた場合の検量グラフを図24に示す。このトナー粒子は、アクリル系樹脂とAg粒子の重量比が20:1で構成され、比重は1.2、平均粒径は1[μm]であった。予め、トナー固形比を10[wt%]、すなわち7[vol%]に調整した現像液を用いて現像工程を行った時、原版1の凹部14aにトナー粒子が充填された状態のパターン57のトナー固形比は22[vol%]であった。原版1の表面から余剰液が除去された状態のトナー固形比は52[vol%]で、乾燥が進みすぎて、液を付加しても容易に液が浸透しない臨界膜厚rcは20[nm]程度で、この時のトナー固形比は99[vol%]であった。ちなみに、このトナーに関して、転写効率の高いトナー固形比を予め実験によって調べたところ、転写直前のパターンの好適なトナー固形比は、50[vol%]〜75[vol%]の範囲であった。
1…原版、2…帯電器、3r、3g、3b…現像装置、4…乾燥器、5…ガラス板、6…ステージ、7…塗布装置、8…クリーナ、9…除電器、10…パターン形成装置、11…検出ヘッド、14a…凹部、55…トナー粒子、57…パターン、60…溶媒量調整機構、63…制御部、64…メモリ、65…溶媒付加装置、91…テストパターン。
Claims (11)
- キャリア液中に帯電したトナー粒子を分散させた液体現像剤を像保持体に供給してキャリア液で濡れた状態のトナー粒子によるパターンを形成する現像工程と、
この現像工程で現像したパターンのトナー固形比を50乃至75[vol%]に調整する調整工程と、
上記像保持体に転写液を介して被転写媒体を対向させた状態で、上記パターンのトナー粒子に電界を作用させ、該パターンを上記被転写媒体へ転写する転写工程と、
を有することを特徴とするパターン形成方法。 - 上記現像工程で現像するパターンと同じ条件で作像したテストパターンに光を照射したときの反射光の経時的な光量の変化を予め検量しておくとともに、このときの当該テストパターンの経時的なトナー固形比の変化を予め検量しておく検量工程をさらに有し、
上記調整工程では、上記現像工程で現像したパターンに光を照射してその反射光を検出し、この反射光の光量を上記検量工程で予め検量しておいた経時的な光量の変化と照合し、この照合結果に基づいて、現時点における当該パターンのトナー固形比を測定するとともに、上記検量工程における検量結果に基づいて、上記測定した当該パターンのトナー固形比が50乃至75[vol%]になるまでの時間を算定し、この時間が経過するまで上記転写工程を待機することを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。 - 上記現像工程で現像するパターンと同じ条件で作像したテストパターンに光を照射したときの反射光の経時的な光量の変化を予め検量しておくとともに、このときの当該テストパターンの経時的なトナー固形比の変化を予め検量しておく検量工程をさらに有し、
上記調整工程では、上記現像工程で現像したパターンに光を照射してその反射光を検出し、この反射光の光量を上記検量工程で予め検量しておいた経時的な光量の変化と照合し、この照合結果に基づいて、現時点における当該パターンのトナー固形比を測定し、このトナー固形比が50乃至75[vol%]になるまで当該パターンに溶媒を加えることを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。 - 上記調整工程は、上記現像工程で現像したパターンに一定量のエアーを吹き付けて当該パターンに含まれるキャリア液を強制的に気化させる乾燥工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のパターン形成方法。
- 上記現像工程で現像するパターンと同じ条件で作像したテストパターンに上記乾燥工程と同じ条件でエアーを吹き付けつつ光を照射したときの反射光の経時的な光量の変化を予め検量しておくとともに、このときの当該テストパターンの経時的なトナー固形比の変化を予め検量しておく検量工程をさらに有し、
上記調整工程では、上記現像工程で現像されて上記乾燥工程でキャリア液を気化している状態のパターンに光を照射してその反射光を検出し、この反射光の光量を上記検量工程で予め検量しておいた経時的な光量の変化と照合し、この照合結果に基づいて、現時点における当該パターンのトナー固形比を測定するとともに、上記検量工程における検量結果に基づいて、上記測定したトナー固形比が50乃至75[vol%]になるまでの時間を算定し、この時間が経過するまで上記乾燥工程を継続することを特徴とする請求項4に記載のパターン形成方法。 - キャリア液中に帯電したトナー粒子を分散させた液体現像剤を像保持体に供給してキャリア液で濡れた状態のトナー粒子によるパターンを形成する現像装置と、
この現像装置で現像したパターンのトナー固形比を50乃至75[vol%]に調整する調整機構と、
上記像保持体に転写液を介して被転写媒体を対向させた状態で、上記パターンのトナー粒子に電界を作用させ、該パターンを上記被転写媒体へ転写する転写装置と、
を有することを特徴とするパターン形成装置。 - 上記現像装置で上記パターンと同じ条件で作像したテストパターンに光を照射したときの反射光の経時的な光量の変化、およびこのときの当該テストパターンの経時的なトナー固形比の変化を予め検量した検量データを記憶したメモリをさらに有し、
上記調整機構は、
上記現像装置で現像したパターンに光を照射してその反射光を検出する検出器と、
この検出器で検出した反射光量を上記メモリに予め記憶しておいた検量データと照合し、この照合結果に基づいて、現時点における当該パターンのトナー固形比を測定するとともに、このトナー固形比が50乃至75[vol%]になるまでの時間を算定し、この時間が経過するまで上記転写装置による当該パターンの転写を待機させる制御部と、
を有することを特徴とする請求項6に記載のパターン形成装置。 - 上記現像装置で上記パターンと同じ条件で作像したテストパターンに光を照射したときの反射光の経時的な光量の変化、およびこのときの当該テストパターンの経時的なトナー固形比の変化を予め検量した検量データを記憶したメモリをさらに有し、
上記調整機構は、
上記現像装置で現像したパターンに光を照射してその反射光を検出する検出器と、
上記パターンに溶媒を加えて当該パターンを湿らせて上記トナー固形比を低下させる溶媒付加装置と、
上記検出器で検出した反射光量を上記メモリに予め記憶しておいた検量データと照合し、この照合結果に基づいて、現時点における当該パターンのトナー固形比を測定するとともに、このトナー固形比が50乃至75[vol%]になるまで当該パターンに溶媒を加えるように上記溶媒付加装置を制御する制御部と、
を有することを特徴とする請求項6に記載のパターン形成装置。 - 上記調整機構は、上記現像装置で現像したパターンに一定量のエアーを吹き付けて当該パターンに含まれるキャリア液を強制的に気化させる乾燥器を有することを特徴とする請求項6に記載のパターン形成装置。
- 上記現像装置で上記パターンと同じ条件で作像したテストパターンに上記乾燥器と同じ条件でエアーを吹き付けつつ光を照射したときの反射光の経時的な光量の変化、およびこのときの当該テストパターンの経時的なトナー固形比の変化を予め検量した検量データを記憶したメモリをさらに有し、
上記調整機構は、
上記現像装置で現像して上記乾燥器でエアーを吹き付けている状態のパターンに光を照射してその反射光を検出する検出器と、
この検出器で検出した反射光量を上記メモリに予め記憶しておいた検量データと照合し、この照合結果に基づいて、現時点における当該パターンのトナー固形比を測定するとともに、このトナー固形比が50乃至75[vol%]になるまで上記エアーの吹き付けを継続させるよう上記乾燥器を制御する制御部と、
を有することを特徴とする請求項9に記載のパターン形成装置。 - 上記像保持体は、電界によってトナー粒子を集めてパターンを形成するためのパターン状の凹部を有することを特徴とする請求項6に記載のパターン形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007063806A JP2008225093A (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | パターン形成方法、パターン形成装置 |
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JP2007063806A JP2008225093A (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | パターン形成方法、パターン形成装置 |
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JP2008225093A true JP2008225093A (ja) | 2008-09-25 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US9874517B2 (en) | 2014-03-24 | 2018-01-23 | Konica Minolta, Inc. | Processing apparatus and particle securing method |
-
2007
- 2007-03-13 JP JP2007063806A patent/JP2008225093A/ja active Pending
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