JP2008221855A - プラテンを汚すことなく印刷用紙の端部まで行う印刷 - Google Patents
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Abstract
【課題】 プラテンにインク滴を着弾させずに印刷用紙の端部まで印刷を行う。
【解決手段】 本発明では、画像形成のためにインク滴を吐出する領域Rは、印刷用紙Pの端を超えて設定される。上端Pfを超えて設定される外上端部Rfpの各画素は、プラテンの下流側溝部と向かい合うノズルのみで記録される。また、外上端部Rfpの下流側に位置する内上端部Rfqも、下流側溝部と向かい合うノズルのみで記録される。ドットを記録する際、印刷用紙Pが想定された位置からずれた場合にも、印刷用紙Pの上端が外上端部Rfpまたは内上端部Rfq内にある限り、印刷用紙の端部に余白ができることはなく、また、プラテンにインク滴が着弾することもない。この外上端部Rfpと内上端部Rfqは、画像を形成する印刷用紙の寸法および材質が同じであれば、画像の記録密度や記録方式が異なっていても、副走査方向の寸法がほぼ同一となるように設定される。
【選択図】 図1
Description
(1)ドット記録方法、ドット記録制御方法、印刷制御方法、印刷方法。
(2)ドット記録装置、ドット記録制御装置、印刷制御装置、印刷装置。
(3)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラム。
(4)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体。
(5)上記の装置や方法を実現するためのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号。
A.実施形態の概要:
B.第1実施例:
B1.装置の構成:
B2.画像の記録領域:
B3.印刷処理の手順:
B4.ドットの形成:
C.変形例:
C1.変形例1:
C2.変形例2:
C3.変形例3:
C4.変形例4:
C5.変形例5:
C6.変形例6:
C7.変形例7:
図1は、本発明の実施の形態における印刷用紙と画像を形成する領域との関係を示した説明図である。図1(a),(b)においては、印刷用紙Pの左上部分がそれぞれ示されている。斜線部分が印刷用紙Pであり、破線の方眼部分が画像の記録領域Rである。破線の各マス目は画素を表している。図1(b)は、画像の記録密度が図1(a)の2倍である場合の、印刷用紙Pと画像を形成する領域Rとの関係を示している。本発明では、プリンタが画像データに基づいてインク滴を吐出して画像を形成しようとする領域Rは、印刷用紙Pの端を超えて設定される。なお、各要素を表す符号は図1(a)と図1(b)とで「1」と「2」を付して区別して表される。しかし、明細書中において、図1(a)の場合と図1(b)の場合とを含めて要素を総称するときには、「1」、「2」の符号を省略する。
B1.装置の構成:
図2は、本印刷装置のソフトウェアの構成を示すブロック図である。コンピュータ90では、所定のオペレーティングシステムの下で、アプリケーションプログラム95が動作している。オペレーティングシステムには、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組み込まれており、アプリケーションプログラム95からは、これらのドライバを介して、プリンタ22に転送するための画像データDが出力されることになる。画像のレタッチなどを行うアプリケーションプログラム95は、スキャナ12から画像を読み込み、これに対して所定の処理を行いつつビデオドライバ91を介してCRT21に画像を表示している。スキャナ12から供給されるデータORGは、カラー原稿から読み取られ、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3色の色成分からなる原カラー画像データORGである。
図6は、画像の記録領域Rと印刷用紙Pとの関係を示す説明図である。本実施例では、印刷用紙Pの上端Pfを超えて印刷用紙Pの外側まで画像の記録領域Rを設定する。また、印刷用紙Pの下端Pr、左側端Pa、右側端Pbについても同様に、印刷用紙Pの端を超えて印刷用紙Pの外側まで画像の記録領域Rを設定する。したがって、本実施例においては、印刷時の画像の記録領域Rと印刷用紙Pの大きさ、及び記録領域Rの想定位置と印刷用紙Pの配置の関係は、図6に示すようになる。以下、画像の記録領域を「拡張領域R」と呼ぶ。なお、印刷用紙Pの左側端Pa、右側端Pbの左右の名称については、プリンタ22の左右の名称と対応させたため、印刷用紙Pにおいては、実際の左右と左側端Pa、右側端Pbの名称とが逆になっている。
図12は、アプリケーションプログラムが印刷命令を発した後の、ドライバに対するユーザの手続きを示すフローチャートである。図13および図14は、印刷用紙の材質を指示するウィンドウを示す図である。ユーザが、アプリケーションプログラム95に対して印刷を指示すると、アプリケーションプログラム95は、プリンタドライバ96に対して印刷命令を発する。すると、プリンタドライバ96は、CRT21(図2参照)に、「印刷」のウィンドウを表示する。ユーザが「印刷」のウィンドウから「プリンタのプロパティ」のアイコンをクリックすると、図13に示すようなウィンドウが表示される。
(i)上端処理:
図17は、印刷用紙の上端(先端)近傍において、各ラスタがどのノズルによってどのように記録されていくかを示す説明図である。ここでは、説明を簡単にするため、1列のノズル列のみを使用して説明する。そして、1列のノズル列は8個のノズルを有するものとする。主走査の際には、各ノズルが一つのラスタの記録を担当する。ここで、「ラスタ」とは、主走査方向に並ぶ画素の列である。そして、「画素」とは、インク滴を着弾させドットを記録する位置を規定するために、印刷媒体上に仮想的に定められた方眼状の升目である。ここでは、各ノズルは3ラスタ分の間隔をあけて配されているものとする。
図19は、下端処理において、各ラスタがどのノズルによってどのように記録されていくかを示す説明図である。図19においては、n+1回目の副走査送りが行われたところから最後のn+17回目の副走査送りをするところまでを示している。本実施例では、図19に示すように、中間処理においてn+8回目までの副走査送りで5ドット、2ドット、3ドット、6ドットの送りをその順に繰り返したのち、下端処理において、最後の9回、すなわちn+9回目からn+17回目までの副走査送りを、1ドットづつの送りで行う。その結果、主走査方向に沿った各ラスタは、一部のものを除いてそれぞれ二つのノズルで記録される。なお、図19においては、印刷ヘッド28上のノズルがドットを記録しうるラスタについて、下から順に付した番号を、図の右側に記載している。以降、下端処理のドットの記録を説明する図面において同様である。
図22は、印刷用紙Pの左右側端部の印刷を示す説明図である。本実施例では、上端処理および下端処理を含め、印刷用紙Pへの画像の記録全体を通じて、印刷用紙Pの左右端部にも余白を設けないように印刷を行う。その際、印刷ヘッド28は、主走査において、一方の端については、全てのノズルが印刷用紙Pの端を越えて印刷用紙Pの外側に位置するところまで送られ、他方の端についても、やはり全てのノズルが印刷用紙Pの他方の端を越えて印刷用紙Pの外側に位置するところまで送られる。そして、ノズルNzが印刷用紙P上にあるときだけでなく、ノズルNzが印刷用紙Pの端を超えた位置であって、かつ、左側溝部26aまたは右側溝部26b上にあるときにも、画像データDにしたがって拡張領域Rにインク滴を吐出する。ここで、画像の記録領域である拡張領域Rの幅Wrは、印刷用紙Pの左右の幅を超える幅を有し、かつ、左側溝部26aと右側溝部26bの外側の側壁同士の間隔を超えない幅である。したがって、画像データDにしたがってそのノズルNzからインク滴を吐出することで、ノズルNzが印刷用紙Pの端を超えた位置であって、かつ、左側溝部26aまたは右側溝部26b上にあるときにも、インク滴を吐出することとなる。
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
第1実施例では、印刷媒体は、普通紙、フォトプリント紙、専用光沢フィルム、専用OHPシートなどととしたが、印刷媒体はこれに限られるものではない。例えば、布地であってもよく、また、CD−Rのような一定の剛性を有するものであってもよい。そして、印刷媒体の形状も、CD−Rのような円形のものであってもよく、長方形に限られるものではない。その場合、プラテン上の溝部はそれぞれの印刷媒体の形状に合わせて設けることが好ましく、拡張領域を構成する各ラスタの画素数も、印刷媒体の形状に合わせて設定することが好ましい。すなわち、印刷媒体は、ドット形成要素を用いて画像を記録することができるものであればどのようなものであってもよい。
第1実施例においては、左側溝部は一つだけ設けられ、印刷媒体の幅に応じて右側溝部が複数設けられた(図5、図20参照)。そして、印刷媒体は、その幅によらず、一方の側端が左側溝部上に来るようにして、ドットを形成された。しかし、右側溝部を一つだけ設け、印刷媒体の幅に応じて左側溝部を複数設けることとしてもよい。また、印刷媒体の幅に応じて、左側溝部と右側溝部の組を複数組持つこととしてもよい。すなわち、印刷媒体の幅とほぼ等しい間隔を開けて設けられる第2の溝部は、印刷装置で使用可能な印刷媒体の幅の種類に対応して、複数設けることができ、そのような第2の溝部は様々な態様で実施することができる。
第1実施例では、上流側溝部26fは、印刷ヘッド28上のノズルのうち最上流のノズルを含む上流側の一部のノズル群Nf(図20参照)と向かい合う位置に設けられていた。そして、下流側溝部26rは、印刷ヘッド28上のノズルNzのうち最下流のノズルを含む下流側の一部のノズル群Nr(図5参照)と向かい合う位置に設けられていた。しかし、ノズルと溝部との関係はこれに限られるものではない。たとえば、上流側溝部26fのさらに上流側にノズル群を設け、そのノズル群と向かい合う位置にプラテンの上流側支持部を設けることとしてもよい。そのようにすれば、上流から送られてきた印刷媒体の前端部(上端部)が上流側溝部に落ち込んでしまう可能性が少なくなる。また、同様に、下流側溝部26rのさらに下流側にノズル群を設け、そのノズル群と向かい合う位置にプラテンの下流側支持部を設けることとしてもよい。
第1実施例では、上端処理と下端処理では1ドットづつの定則送りを行った。しかし、上端処理と下端処理の送りはこれに限られるものではなく、ノズル列中のノズル数やノズルピッチに応じて、2ドットや4ドット、5ドットの定則送りや変則送りとすることもできる。すなわち、最大の副走査送り量が中間処理における最大の副走査送り量よりも小さいものであれば、どのような送りであってもよい。ただし、上端処理の副走査送りの送り量が小さいほど、より副走査方向の下流側のノズルで印刷用紙の上端を記録することができる。そのため、より下流側溝部を狭くすることができ、印刷用紙を支えるプラテン上面を広く取ることができる。同様に、下端処理の副走査送りの送り量が小さいほど、より上流側のノズルで印刷用紙の上端を記録することができる。そのため、より上流側溝部を狭くすることができ、印刷用紙を支えるプラテン上面を広く取ることができる。
上記実施例では、上端処理と下端処理の両方を実行していたが、必要に応じていずれか一方のみを実行するようにしてもよい。また、本実施例の印刷装置は、プラテン26の、副走査方向の上流側および下流側にそれぞれ上流側溝部26fと下流側溝部26rを備えていたが、いずれか一方のみを備えるものとしてもよい。
この発明はカラー印刷だけでなくモノクロ印刷にも適用できる。また、この発明は、インクジェットプリンタのみでなく、一般に、複数のドット形成要素アレイを有する記録ヘッドを用いて印刷媒体の表面に記録を行うドット記録装置に適用することができる。ここで、「ドット形成要素」とは、インクジェットプリンタにおけるインクノズルのように、ドットを形成するための構成要素を意味する。
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。例えば、CPU41(図3)の機能の一部をホストコンピュータ90が実行するようにすることもできる。
13…マウス
14…キーボード
21…CRT
22…プリンタ
23…紙送りモータ
24…キャリッジモータ
25a,25b…上流側紙送りローラ
25c,25d…下流側紙送りローラ
25p,25q…上流側紙送りローラ
25r,25s…下流側紙送りローラ
26…プラテン
26a…左側溝部
26b,26b2,26b3…右側溝部
26c…中央支持部
26f…上流側溝部
26m…溝部
26o…プラテン
26r…下流側溝部
26sf…上流側支持部
26sr…下流側支持部
27…吸収部材
27f,27r…吸収部材
28,28o…印刷ヘッド
29a,29b…ガイド
31…キャリッジ
32…操作パネル
34…摺動軸
36…駆動ベルト
38…プーリ
39…位置検出センサ
40…制御回路
41…CPU
42…PROM
43…RAM
44…駆動用バッファ
45…PCインターフェイス
60…印刷ヘッドユニット
61〜66…インク吐出用ヘッド
67…導入管
71…カートリッジ
72…カラーインク用カートリッジ
90…ホストコンピュータ
91…ビデオドライバ
95…アプリケーションプログラム
96…プリンタドライバ
97…解像度変換モジュール
97a…ラスタ数決定部
97b…画素数決定部
98…色補正モジュール
99…ハーフトーンモジュール
100…ラスタライザ
A…矢印
D…画像データ
DT…ドット形成パターンテーブル
EAT…拡張領域テーブル
Ip…インク滴
LUT…色補正テーブル
Nf…ノズル群
Nm…ノズル群
Nr…ノズル群
Nz…インクジェットノズル
ORG…原カラー画像データ
P…印刷用紙
PD…印刷データ
Pa…印刷用紙の左側端(部)
Pb…印刷用紙の右側端(部)
Pf…印刷用紙の上端(部)
Pr…印刷用紙の下端(部)
R…拡張領域(記録領域)
R26…中央支持部の範囲
Rap…拡張領域の外左端部
Rbp…拡張領域の外右端部
Rf…拡張領域の上端部
Rfp…拡張領域の外上端部
Rfq…拡張領域の内上端部
Rr…拡張領域の下端部
Rrp…拡張領域の外下端部
Rrq…拡張領域の内下端部
k…ノズルピッチ
Claims (15)
- インク滴を吐出する複数のドット形成要素が設けられたドット記録ヘッドを用いて印刷媒体の表面にドットの記録を行うドット記録装置において、前記ドット記録ヘッドと前記印刷媒体の少なくとも一方を駆動して主走査を行いつつ、前記複数のドット形成要素のうちの少なくとも一部を駆動してドットの形成を行い、前記主走査の合間に前記印刷媒体を前記主走査の方向と交わる方向に駆動して副走査を行うドット記録方法であって、
前記ドット記録装置は、前記主走査の方向に沿った前記ドット記録ヘッドの行路の少なくとも一部において前記ドット形成要素と向かい合うように前記主走査の方向に延長して設けられ、前記複数のドット形成要素のうち少なくとも一部のドット形成要素と向かい合う位置に設けられた第1の溝部を有しているプラテンを備えており、
前記ドット記録方法は、
(a)複数の印刷モードの中から所定の印刷モードを選択する工程と、
(b)前記印刷媒体の上端および下端を越える長さを有する拡張領域に画像を記録するための印刷データを、前記選択された印刷モードに応じて準備する工程と、
(c)前記印刷データに基づいて、前記印刷媒体の上端部および下端部を印刷する際に、前記第1の溝部と向かい合う前記ドット形成要素の少なくとも一部からインク滴を吐出する工程と、
を備えるドット記録方法。 - 請求項1記載のドット記録方法であって、
前記複数の印刷モードは、前記副走査の方向のラスタの記録密度が互いに異なる印刷モードを含み、
前記工程(b)は、
(b1)前記拡張領域を構成するラスタの本数を、前記選択された印刷モードに応じて定める工程を備えるドット記録方法。 - 請求項2に記載のドット記録方法であって、
前記工程(c)は、前記第1の溝部と向かい合う前記ドット形成要素のみを使用して印刷を行う工程であるドット記録方法。 - 請求項2に記載のドット記録方法であって、
前記拡張領域を、上から順に、
前記印刷媒体の上端を超えて設定され、当該部分のドットの形成が前記第1の溝部と向かい合うドット形成要素に割り当てられる外上端部と、
前記印刷媒体の前記上端部と対応し、当該部分のドットの形成が前記第1の溝部と向かい合うドット形成要素に割り当てられる内上端部と、
前記印刷媒体の中間部と対応する中間部と、
前記印刷媒体の前記下端部と対応し、当該部分のドットの形成が前記第1の溝部と向かい合うドット形成要素に割り当てられる内下端部と、
前記印刷媒体の下端を超えて設定され、当該部分のドットの形成が前記第1の溝部と向かい合うドット形成要素に割り当てられる外下端部と、に区分したときに、
前記工程(b1)は、
(b11)前記副走査の方向のラスタの記録密度が互いに異なる印刷モードであって、前記印刷媒体の上端および下端に余白なく印刷を行う印刷モードにおいて、同一の種類の前記印刷媒体については、前記外上端部の前記副走査の方向の寸法が互いに等しくなるように、前記外上端部のラスタの本数を調整する工程と、
(b12)前記副走査の方向のラスタの記録密度が互いに異なる印刷モードであって、前記印刷媒体の上端および下端に余白なく印刷を行う印刷モードにおいて、同一の種類の前記印刷媒体については、前記外下端部の前記副走査の方向の寸法が互いに等しくなるように、前記外下端部のラスタの本数を調整する工程と、
を含むドット記録方法。 - 請求項4記載のドット記録方法であって、
前記工程(b1)は、さらに、
(b13)前記副走査の方向のラスタの記録密度が互いに異なる印刷モードであって、前記印刷媒体の上端および下端に余白なく印刷を行う印刷モードにおいて、同一の種類の前記印刷媒体については、前記内上端部の前記副走査の方向の寸法が互いに等しくなるように、前記内上端部のラスタの本数を調整する工程と、
(b14)前記副走査の方向のラスタの記録密度が互いに異なる印刷モードであって、前記印刷媒体の上端および下端に余白なく印刷を行う印刷モードにおいて、同一の種類の前記印刷媒体については、前記内下端部の前記副走査の方向の寸法が互いに等しくなるように、前記内下端部のラスタの本数を調整する工程と、
を含むドット記録方法。 - 請求項2記載のドット記録方法であって、
前記工程(c)は、
(c1)前記印刷媒体の上端にインク滴を吐出する際に、前記印刷媒体が前記プラテンに支持され、かつ、前記印刷媒体の上端が前記第1の溝部の開口上にあり、かつ、前記印刷媒体の上端が前記副走査の方向の下流の端の前記ドット形成要素よりも前記副走査の方向の上流にある位置にくるように、前記印刷媒体の前記副走査の方向の位置を設定する工程と、
(c2)前記印刷媒体の下端にインク滴を吐出する際に、前記印刷媒体が前記プラテンに支持され、かつ、前記印刷媒体の下端が前記第1の溝部の開口上にあり、かつ、前記印刷媒体の下端が前記副走査の方向の上流の端の前記ドット形成要素よりも前記副走査の方向の下流にある位置にくるように、前記印刷媒体の前記副走査の方向の位置を設定する工程と、を備えるドット記録方法。 - 請求項1記載のドット記録方法であって、
前記複数の印刷モードは、前記主走査の方向の画素の記録密度が互いに異なる印刷モードを含み、
前記プラテンは、さらに、前記副走査の方向について、少なくとも前記複数のドット形成要素からのインク滴の着弾範囲を含む範囲に設けられ、前記印刷媒体の幅とほぼ等しい間隔を開けて設けられる一対の第2の溝部を有するものであり、
前記工程(b1)は、
(b11)前記拡張領域を、前記印刷媒体の左右の端を超える幅を有し、かつ、前記一対の第2の溝部の外側の側壁同士の間隔を超えない幅を有するように設定するとともに、前記拡張領域を構成する前記各ラスタの前記主走査の方向の画素数を、前記前記選択された印刷モードに応じて実質的に定める工程を含む、ドット記録方法。 - 請求項7記載のドット記録方法であって、さらに、
(d)前記印刷媒体が前記プラテンに支持され、かつ、前記印刷媒体の両側端がそれぞれ前記第2の溝部の開口上にある位置を保つように、前記印刷媒体の前記主走査の方向の位置を設定する工程と、
(e)前記主走査において、前記ドット形成要素が前記印刷媒体と向かい合う位置にあるときと、前記ドット形成要素が前記印刷媒体の側端を超えた位置であって、かつ、前記第2の溝部と向かい合う位置にあるときに、前記印刷データにしたがってインク滴を吐出する工程と、を含む、ドット記録方法。 - インク滴を吐出する複数のドット形成要素が設けられたドット記録ヘッドを用いて印刷媒体の表面にドットの記録を行うドット記録部に供給する印刷データを生成するドット記録制御装置であって、
前記ドット記録部は、
前記ドット記録ヘッドと前記印刷媒体の少なくとも一方を駆動して主走査を行いつつ、前記複数のドット形成要素のうちの少なくとも一部を駆動してドットの形成を行い、前記主走査の合間に前記印刷媒体を前記主走査の方向と交わる方向に駆動して副走査を行い、
前記主走査の方向に沿った前記ドット記録ヘッドの行路の少なくとも一部において前記ドット形成要素と向かい合うように前記主走査の方向に延長して設けられ、前記複数のドット形成要素のうち少なくとも一部のドット形成要素と向かい合う位置に設けられた第1の溝部を有しているプラテンを備えており、
前記印刷制御装置は、
前記印刷媒体に対して記録すべき画像のデータである画像データを生成する画像データ生成部と、
あらかじめ登録された複数の印刷モードの中から一つを選択することをユーザに許容する選択画面を表示部に表示するとともに、ユーザによる前記選択を受け取るユーザインターフェイス部と、
前記印刷媒体の上端および下端を超える長さを有する拡張領域を構成するラスタの本数を、前記印刷モードごとに記憶する拡張領域記憶部と、
前記選択された印刷モードと、前記拡張領域記憶部に記憶されたラスタの本数と、前記画像データと、から、前記拡張領域にわたる画像を形成するドットを記録するための前記印刷データを生成する、印刷データ生成部と、を備えるドット記録制御装置。 - 請求項9記載のドット記録制御装置であって、
前記複数の印刷モードは、前記副走査の方向のラスタの記録密度が互いに異なる印刷モードを含み、
前記印刷データ生成部は、
前記選択された印刷モードと、前記拡張領域記憶部に記憶されたラスタの本数と、から前記拡張領域を構成するラスタの本数を、前記選択された印刷モードに応じて定めるラスタ数決定部を備える、ドット記録制御装置。 - 請求項10記載のドット記録制御装置であって、
前記拡張領域を、上から順に、
前記印刷媒体の上端を超えて設定され、当該部分のドットの形成が前記第1の溝部と向かい合うドット形成要素に割り当てられる外上端部と、
前記印刷媒体の前記上端部と対応し、当該部分のドットの形成が前記第1の溝部と向かい合うドット形成要素に割り当てられる内上端部と、
前記印刷媒体の中間部と対応する中間部と、
前記印刷媒体の前記下端部と対応し、当該部分のドットの形成が前記第1の溝部と向かい合うドット形成要素に割り当てられる内上端部と、
前記印刷媒体の下端を超えて設定され、当該部分のドットの形成が前記第1の溝部と向かい合うドット形成要素に割り当てられる外下端部と、に区分したときに、
前記拡張領域記憶部は、前記印刷モードごとに、
前記外上端部を構成するラスタの数と、
前記内上端部を構成するラスタの数と、
前記内下端部を構成するラスタの数と、
前記外下端部を構成するラスタの数と、を記憶しており、
前記外上端部を構成するラスタの本数は、前記副走査の方向のラスタの記録密度が互いに異なる印刷モードであって、前記印刷媒体の上端に余白なく印刷を行う印刷モードにおいて、同一の種類の前記印刷媒体については、前記外上端部の前記副走査の方向の寸法が互いに等しくなるような本数であり、
前記外下端部を構成するラスタの本数は、前記副走査の方向のラスタの記録密度が互いに異なる印刷モードであって、前記印刷媒体の下端に余白なく印刷を行う印刷モードにおいて、同一の種類の前記印刷媒体については、前記外下端部の前記副走査の方向の寸法が互いに等しくなるような本数である、ドット記録制御装置。 - 請求項11記載のドット記録制御装置であって、
前記内上端部を構成するラスタの本数は、前記副走査の方向のラスタの記録密度が互いに異なる印刷モードであって、前記印刷媒体の上端に余白なく印刷を行う印刷モードにおいて、同一の種類の前記印刷媒体については、前記内上端部の前記副走査の方向の寸法が互いに等しくなるような本数であり、
前記外下端部を構成するラスタの本数は、前記副走査の方向のラスタの記録密度が互いに異なる印刷モードであって、前記印刷媒体の下端に余白なく印刷を行う印刷モードにおいて、同一の種類の前記印刷媒体については、前記内下端部の前記副走査の方向の寸法が互いに等しくなるような本数である、ドット記録制御装置。 - 請求項9記載のドット記録制御装置であって、
前記複数の印刷モードは、前記主走査の方向の画素の記録密度が互いに異なる印刷モードを含み、
前記プラテンは、さらに、前記副走査の方向について、少なくとも前記複数のドット形成要素からのインク滴の着弾範囲を含む範囲に設けられ、前記印刷媒体の幅とほぼ等しい間隔を開けて設けられる一対の第2の溝部を有するものであり、
前記拡張領域記憶部は、前記拡張領域を構成する前記各ラスタの前記主走査の方向の画素数を実質的に記憶しており、
前記拡張領域記憶部にそれぞれの画素数を記憶されており前記印刷モードごとに前記拡張領域を構成する各ラスタは、前記拡張領域を、前記印刷媒体の左右の端を超える幅を有し、かつ、前記一対の第2の溝部の外側の側壁同士の間隔を超えない幅を有するように設定するものであり、
前記印刷データ生成部は、
前記選択された印刷モードと、前記拡張領域記憶部に記憶されたラスタの本数と、から前記拡張領域を構成する各ラスタの画素数を、前記選択された印刷モードに応じて定める画素数決定部を備える、ドット記録制御装置。 - インク滴を吐出する複数のドット形成要素が設けられたドット記録ヘッドを用いて印刷媒体の表面にドットの記録を行うドット記録装置であって、
前記ドット記録ヘッドと前記印刷媒体の少なくとも一方を駆動して主走査を行う主走査駆動部と、
前記主走査の最中に前記複数のドット形成要素のうちの少なくとも一部を駆動してドットの形成を行わせるヘッド駆動部と、
前記主走査の方向に沿った前記ドット記録ヘッドの行路の少なくとも一部において前記ドット形成要素と向かい合うように前記主走査の方向に延長して設けられるプラテンと、
前記主走査の合間に前記印刷媒体を前記主走査の方向と交わる方向に駆動して副走査を行う副走査駆動部と、
前記各部を制御するための制御部と、を備え、
前記プラテンは、
前記主走査の方向に沿った前記ドット記録ヘッドの行路の少なくとも一部において前記ドット形成要素と向かい合うように前記主走査の方向に延長して設けられ、前記複数のドット形成要素のうち少なくとも一部のドット形成要素と向かい合う位置に設けられた第1の溝部を有しており、
前記制御部は、
複数の印刷モードの中から選択された所定の印刷モードに応じて定められ、前記印刷媒体の上端および下端を超える長さを有する拡張領域にわたる画像を記録するための印刷データを記憶する印刷データ記憶部と、
前記印刷データに基づいて前記印刷媒体の上端部および下端部を印刷する際に、前記第1の溝部と向かい合う前記ドット形成要素の少なくとも一部からインク滴を吐出する端部印刷部と、を備えるドット記録装置。 - インク滴を吐出する複数のドット形成要素が設けられたドット記録ヘッドを用いて印刷媒体の表面にドットの記録を行うドット記録装置を備えるコンピュータに、前記ドット記録ヘッドと前記印刷媒体の少なくとも一方を駆動して主走査を行わせつつ、前記複数のドット形成要素のうちの少なくとも一部を駆動してドットの形成を行わせ、前記主走査の合間に前記印刷媒体を前記主走査の方向と交わる方向に駆動して副走査を行わせるためのコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
前記ドット記録装置は、前記主走査の方向に沿った前記ドット記録ヘッドの行路の少なくとも一部において前記ドット形成要素と向かい合うように前記主走査の方向に延長して設けられ、前記複数のドット形成要素のうち少なくとも一部のドット形成要素と向かい合う位置に設けられた第1の溝部を有しているプラテンを備えており、
前記記録媒体は、
あらかじめ登録された複数の印刷モードの中から一つを選択することをユーザに許容する選択画面を表示部に表示するとともに、ユーザによる前記選択を受け取る機能と、
前記印刷媒体の上端および下端を超える長さを有する拡張領域に、画像を記録するための印刷データを、前記選択された印刷モードに応じて準備する機能と、
前記印刷データに基づいて前記印刷媒体の上端部および下端部を印刷する際に、前記第1の溝部と向かい合う前記ドット形成要素の少なくとも一部からインク滴を吐出する機能と、を前記コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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EP2164064A2 (en) | 2008-08-29 | 2010-03-17 | Sony Corporation | Information processing apparatus, information processing method and program |
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