JP2008221059A - エアフィルタ - Google Patents
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Abstract
【課題】エア排出側における乱流及び偏流の発生を防止する。
【解決手段】V形を呈する1組の濾材40を、フィルタ枠11の左右に複数並べる。V形の頂部41F、41Bは、それぞれエア流入側の前方開口部39F、及びエア排出側の後方開口部39Bに配置する。前方開口部39F及び後方開口部39Bに、フィルタ枠11の天板と地板との間に渡される前方桟部25F、後方桟部25Bを複数設ける。各V形の頂部41F、41Bは、前方桟部25F、後方桟部25Bの内部に配置する。左側板14及び右側板15の後縁部14B、15Bにフィルタ枠11の内側に向けて屈曲した形状を呈する第2の屈曲部34B、35Bを連設する。第2の屈曲部34B、35Bの先端部Tと、最も左側及び右側に配置された後方桟部25Bとの間の離間距離βは、隣接する後方桟部25Bの離間距離αの1/2である。
【選択図】図2
【解決手段】V形を呈する1組の濾材40を、フィルタ枠11の左右に複数並べる。V形の頂部41F、41Bは、それぞれエア流入側の前方開口部39F、及びエア排出側の後方開口部39Bに配置する。前方開口部39F及び後方開口部39Bに、フィルタ枠11の天板と地板との間に渡される前方桟部25F、後方桟部25Bを複数設ける。各V形の頂部41F、41Bは、前方桟部25F、後方桟部25Bの内部に配置する。左側板14及び右側板15の後縁部14B、15Bにフィルタ枠11の内側に向けて屈曲した形状を呈する第2の屈曲部34B、35Bを連設する。第2の屈曲部34B、35Bの先端部Tと、最も左側及び右側に配置された後方桟部25Bとの間の離間距離βは、隣接する後方桟部25Bの離間距離αの1/2である。
【選択図】図2
Description
本発明は、濾材がV形に配置されたセル型エアフィルタに関する。
従来、プリーツ状に折り畳まれた濾材が、ジグザグ形状に配置されて成るセル型エアフィルタが知られている。この種のフィルタでは、複数のV形がフィルタ枠の一方の側板から他方の側板に向けて並べられており、フィルタ枠のエア流入側及びエア排出側の開口部それぞれにはV形頂部が配置されている。
濾材で構成される各V形は、通常、両側板の間において、均等に配置されており、これによりセル型フィルタは、乱流、偏流等が起こることなく、均等なエア通風が得られる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−88048号公報
ところで、フィルタ枠のエア排出側の面には、開口部を取り囲むように、エア漏れを防止するためのガスケットが装着されるため、エアフィルタ枠のエア排出側の面は、ガスケットが取り付けられるために所定の幅を有する必要がある。したがって、フィルタ枠が薄厚の金属や樹脂で形成される場合、フィルタ枠のエア排出側の縁部には、フィルタ枠の内側に向けて屈曲させられた形状を呈する屈曲部が設けられ、その屈曲部にガスケットが取り付けられることが考えられる。
しかし、上記屈曲部は、エア排出側で側板近傍部分の開口部を覆うため、最も側板側に配置された濾材を通った空気は、排出されるためのスペースが狭くなるので、他の濾材を通った空気に比べて通風速度が速くなる。そのため、エア排出側の風速にばらつきが生じ、エア排出側の開口部において、エア乱流、偏流が発生する。
一方、屈曲部を外側に折り曲げる場合や、フィルタ枠にガスケット幅よりも大きい厚さを有する厚板を用いると、エア排出側におけるエア乱流、偏流は発生しないが、エア流入側の開口部が小さくなるので、圧力損失の増加を招くこととなる。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、圧力損失を低く抑え、エア排出側における乱流、偏流の発生を防止することを目的とする。
本発明に係るエアフィルタは、第1及び第2の開口部が対向するように形成されると共に、互いに対向して配置される第1及び第2の側板によって一部が構成されるフィルタ枠と、フィルタ枠の内部において、それぞれの一端部が第1の開口部側に配置され、他端部が第2の開口部側に配置され、第1の側板側から第2の側板側に向けて並べられる複数の濾材部から構成される濾材ユニットとを備える。第1の開口部において隣接する2つの濾材部の一端部は、第1の側板から第2の側板に向けて、接続と離間を交互に繰り返すと共に、第2の開口部において複数の濾材部の他端部は、第1の側板から第2の側板に向けて、離間と接続を交互に繰り返し、これにより、隣接する2つの濾材部それぞれによってV形が形成される。複数の濾材部のうち、最も第1及び第2の側板側に設けられた第1及び第2の濾材部はそれぞれ、その他端部が第1及び第2の側板に接続されている。また、第1及び第2の側板の第1の開口部側における縁部それぞれには、フィルタ枠の内部に向けて屈曲した形状を呈する屈曲部が設けられる。そして、屈曲部それぞれの先端部と、第1及び第2の濾材部それぞれの一端部との間の第1の開口部における端部エア通過幅は、一端部側が離間して配置される2つの隣接する濾材部間の第1の開口部における第1のエア通過幅の1/2であることを特徴とする。
他端部が離間して配置される2つの隣接する濾材部間の第2の開口部における第2のエア通過幅は、第1のエア通過幅より大きいことが好ましい。
フィルタ枠は、対向して配置される天板と地板と、その天板及び地板の一方の端部を連結する第1の側板と、天板及び地板の他方の端部を連結する第2の側板によって構成され、第1及び第2の開口部それぞれには、天板及び地板の間に渡され、溝を有する桟部が複数並べられており、桟部それぞれの溝内部には、V形の頂部が配置されることが好ましい。
この場合、第1及び第2のエア通過幅は、隣接する桟部の離間距離であると共に、端部エア通過幅は屈曲部の先端部それぞれと、第1の開口部において最も第1及び第2の側板側に配置された桟部それぞれとの離間距離である。
第1及び第2の濾材の他端部は、例えば、第1の開口部側から見ると、少なくとも一部が屈曲部と重なるように配置される。また例えば、第1の開口部は、エア流入側及びエア排出側のうちいずれか一方の開口部であると共に、第2の開口部はエア流入側及びエア排出側のうち他方の開口部である。
本発明においては、側板の第1の開口部側の縁部が屈曲した形状を呈するフィルタ枠を用いる場合において、濾材間の距離を調整して、1つの濾材を通った空気が排出されるエリアを同一にすることにより、エア排出側における乱流及び偏流の発生を防止することができる。また、第2のエア通過幅を、第1のエア通過幅より大きくすることにより、第2の開口部における開口面積を広げることができるので、圧力損失を抑制することができる。
以下本発明の一実施形態について、図1、2を参照しつつ説明する。なお、以下の説明においては、図2における左右を、左右方向とし、上側を後方、下側を前方とすると共に、図1における紙面手前側を上方、紙面奥側を下方として説明する。
エアフィルタ10は、四角枠状のフィルタ枠11と、フィルタ枠11内に配置される濾材ユニット16と、前方桟部25F及び後方桟部25Bと、ガスケット50とを有する。
フィルタ枠11は、矩形又は方形の四角枠状に形成され、前方側及び後方側に前方開口部39F及び後方開口部39Bが対向するように形成され、前方開口部39Fがエア流入側で、後方開口部39Bがエア排出側となり、前方から後方に向けてエアが通過させられる。ただし、フィルタ枠11は、前方開口部39Fがエア排出側で、後方開口部39Bがエア流入側となり、後方から前方に向けてエアが通過させられていても良い。
フィルタ枠11は、互いに対向して平行に配置される地板12及び天板13と、地板12及び天板13の左縁部を連結する左側板14と、地板12及び天板13の右縁部を連結する右側板15とで構成され、左側板14及び右側板15も互いに対向して平行に配置される。
左側板14の前縁部14F、後縁部14Bには、左側板14から90°右側(すなわち、フィルタ枠11の内部)に屈曲した形状を呈する、第1及び第2の左屈曲部34A、34Bが連設される。第1及び第2の左屈曲部34A、34Bは、各縁部14F、14Bにおいて、それぞれ上端から下端まで設けられる。第1の左屈曲部34Aの先端部(右縁部)には、さらに後方側に屈曲した形状を呈する第3の左屈曲部34Cが、上端から下端まで連設され、左側板14の前縁部14Fには、第1及び第3の左屈曲部34A、34Cによって左L字部34Dが設けられる。そして、左側板14の内面、及び左L字部34Dの内面によって、後方側が開口された左前溝27Lが形成される。
右側板15の前縁部15F、後縁部15Bにも、左側板14と同様にフィルタ枠11の内部側(左側)に向けて、右側板15から90°屈曲した形状を呈する第1及び第2の右屈曲部35A、35Bが連設される。また、第1の右屈曲部35Aの先端部(左縁部)にも同様に第3の屈曲部35Cが連設され、右側板15の前縁部15Fにも右L字部35Dが設けられる。そして、右側板15の内面、及び右L字部35Dの内面によって、後方側が開口された右前溝27Rが形成される。
第3の左屈曲部34C及び第3の右屈曲部35Cは、後方に向かうに従って左側板14及び右側板15それぞれに対して離間するように形成される。また、第2の左屈曲部34B及び第2の右屈曲部35Bの左右方向における幅は、第1の左屈曲部34A及び第1の右屈曲部35Aの左右方向における幅(すなわち、左L字部34D、右L字部35Dの幅)より短い。また、左前溝27L及び右前溝27Rは、各側板の上端から下端、すなわち天板13から地板12まで延びる。
地板12の前後の縁部それぞれには、地板12から90°上方向に屈曲した形状を呈する第1及び第2の地板屈曲部32A、32Bが左端から右端まで連設される。また、地板12の左右の縁部それぞれには、地板12から90°上方向に屈曲した形状を呈する第3及び第4の地板屈曲部32C、32Dが、前端から後端まで連設される。天板13の前後左右の縁部それぞれにも同様に、天板13に対して90°下方向に屈曲して形成された、第1〜第4の天板屈曲部33A〜33Dが連設される。
フィルタ枠11の前方開口部39F、後方開口部39Bそれぞれには、上下方向に長く延びる複数の前方桟部25F及び複数の後方桟部25Bそれぞれが配設される。前方桟部25F及び後方桟部25Bそれぞれは、基底板29Aと、基底板29Aの左右の縁部がフィルタ枠11の内側(すなわち、後方向、又は前方向)に屈曲された形状を呈する桟屈曲部29Bとによって断面コの字形状を呈し、フィルタ枠11の内側に向けて開口する前方溝27F及び後方溝27Bが形成される。なお、前方桟部25F及び後方桟部25Bは、濾材によって形成されるV形の頂部がその内部に配置可能なように、フィルタ枠11の内部側に向かうに従がって広げられた断面略コの字形状を呈する。
各前方桟部25Fは、基底部29Aの下端及び上端それぞれが第1の地板屈曲部32A及び第1の天板屈曲部33Aの内面に沿い、かつこれらそれぞれに固定され、地板12と天板13の間に渡されている。各後方桟部25Bも同様に、第2の屈曲部32B、33Bに固定され、地板12と天板13の間に渡されている。また、前方溝27F及び後方溝27Bそれぞれは、各桟部の上端から下端まで延び、すなわち天板13から地板12まで延びる。
また、第1の左屈曲部34A及び第1の右屈曲部35Aは、その上端及び下端が第1の地板屈曲部32A、第1の天板屈曲部33Aの内面に沿って配置され、前方開口部39Fにおいて、前方桟部25Fの基底板29Aと同一平面上に配置される。同様に、第2の左屈曲部34B及び第2の右屈曲部35Bも、後方開口部39B上において、後方桟部25Bの基底板29Aと同一平面上に配置される。フィルタ枠11の各部材並びに各桟部25F、25Bはアルミニウム、亜鉛めっき鋼板、ガルバリウム鋼板等の金属や、ABS等の樹脂で形成される。
フィルタ枠11の背面、すなわち、第2の左屈曲部34B、第2の右屈曲部35B、第2の地板屈曲部32B、及び第2の天板屈曲部33Bの後方側の面には、後方開口部39Bを囲むように、四角形の周状のガスケット50が設けられる。
濾材ユニット16は複数の濾材40によって構成され、各濾材40は、ガラス繊維、合成繊維から形成される濾紙や不織布等によって構成される。各濾材40は、同一の濾材における各折り目が平行になるように、プリーツ状に折られ、多数のひだ山が形成される。このように折られた各濾材40は板状の直方体形状を呈する。
複数の濾材40は、その折り目が天板13及び地板12に対して略平行になるように、フィルタ枠11の内部に配置されている。そして、それぞれの濾材40の折り目方向における一端部(後端部)Bは後方開口部39Bに配置されると共に、折り目方向における他端部(前端部)Fは、前方開口部39Fに配置される。
後方開口部39Bにおいて、隣接する2つの濾材40の一端部Bは、左側板14から右側板15に向けて、接触と離間を交互に繰り返すと共に、前方開口部39Fにおいて、隣接する2つの濾材40の他端部Fは、左側板14から右側板15に向けて、離間と接触を交互に繰り返している。これにより、隣接する2つの濾材40それぞれはV形を形成し、濾材ユニット16は、V形が複数接続されたジグザグ形状を呈し、各V形の頂部41F、41Bは、前方開口部39F及び後方開口部39Bそれぞれに配置される。他端部Fが離間する2つの濾材40によって形成されるV形は、8個設けられ、すなわち、V形の頂部41Bは8個設けられる。
上記複数の濾材40のうち、最も左側板側14及び最も右側板15側に配置された濾材40(以下、それぞれ便宜的に第1及び第2の濾材40X、40Yとする)の他端部Fはそれぞれ、他の濾材40に接続されず、左前溝27L及び右前溝27Rの内部に配置される。このとき、これら各他端部Fは左側板14及び右側板15に接触している。また、これら他端部Fそれぞれは、左前溝27L及び右前溝27Rに充填された接着剤によって、左前溝27L及び右前溝27Rに固着され、左側板14及び右側板15それぞれに接続されている。
なお、左前溝27L及び右前溝27Rそれぞれは、後方側から見ると一部が第2の左屈曲部34B及び第2の右屈曲部35Bに重ねられているため、第1及び第2の濾材40X、40Yの他端部Fも、後方側から見ると一部が第2の屈曲部34B、35Bに重ねられた位置に配置される。
隣接する2つの濾材40の他端部Fによって形成されたV形の頂部41Fは、前方開口部39Fに配置された前方溝27Fの内部に配置され、これら他端部Fは前方溝27F内部に充填された接着剤によって、前方桟部25に固着される。同様に、隣接する2つの濾材40の一端部Bによって形成されたV形の頂部41Bも、後方溝27Bの内部に配置され、これら一端部Bは後方溝27B内部に充填された接着剤50によって後方桟部25Bに固着される。前方溝27F及び後方溝27Bの内部で、2つの隣接する濾材40は接着剤によって接続される。なお、濾材40の上端部及び下端部は、接着剤によって地板12及び天板13にも固着されている。プリーツ状に折られることによって形成される一端部B及び他端部Fにおける隙間、並びに2つの一端部B間及び2つの他端部F間の隙間は、桟部25F、25B内部に充填される接着剤によって塞がれ、エア漏れが生じるのが防止される。
後方開口部39Bにおいて、V形の頂部41B、すなわち後方桟部25Bは、フィルタ枠13の内部幅Dから第2の左屈曲部34B及び第2の右屈曲部35Bの幅を差し引いた後方有効幅D’において均等に配置されている。すなわち、後方桟部25Bは、後方有効幅D’を8等分割した各単位幅d’において、中央位置に配置されている。したがって、後方開口部39Bにおいて、最も左側及び右側に設けられた後方桟部25Bそれぞれと、第2の左屈曲部34B及び第2の右屈曲部35Bの先端部(左端部)Tそれぞれとの間の離間距離βは、後方桟部25B間の離間距離αの1/2となる。また、離間距離αは、単位幅d’(すなわち、D’/8)から後方桟部25Bの幅Lを差し引いた長さ(D’/8−L)になる。
2つの隣接する後方桟部25B間のスペースは、後方開口部39Bにおいて、一端部Bが離間する2つの隣接濾材40間の、エアが排出されるための濾材間排出口47である。したがって、離間距離αは、後方開口部39Bにおける濾材間排出口47のエア通過幅となる。
また、先端部Tそれぞれと、第1及び第2の濾材40X、40Yの一端部Bそれぞれとの間のスペースも、エアが排出されるための端部排出口48であり、離間距離βは端部排出口48のエア通過幅となる。
一方、前方開口部39Fにおいて他端部Fが離間する2つの濾材40によって形成されるV形は8個設けられ、これら各V形は左右方向における幅が同一である。また、第1及び第2の濾材40X、40Yは、それぞれ左側板14及び右側板15に接触しており、すなわち、上記8個のV形は、内部幅Dの間に均等に配置されており、V形の1個あたりの幅dは、D/8となる。
図2からも明らかなように、幅dは隣接する2つの前方桟部25Fの左右方向における中央位置間の離間距離でもあり、また、前方桟部25Fの幅は後方桟部25Bと同一の幅Lである。したがって、隣接する2つの前方桟部25Fの離間距離γは、(D/8−L)となり、離間距離γは全て同一である。そして、内部幅Dは、後方有効幅D’より大きいので、離間距離γは、離間距離αより大きくなる。
また、左L字部34Dの左右方向における幅は、前方桟部25Fの幅Lの1/2となるので、左L字部34Dとそれに隣接する前方桟部25Fとの離間距離も上記γとなる。右L字部35Dとそれに隣接する前方桟部25Fとの離間距離も同様にγとなる。
2つの隣接する前方桟部25F間のスペース、及び左L字部34D又は右L字部35Dとそれに隣接する前方桟部25Fとの間のスペースは、前方開口部39Fにおいて、他端部Fが離間する2つの隣接濾材40間の、エアが流入されるための濾材間流入口49となる。したがって、離間距離γは、前方開口部39Fにおける濾材間流入口49のエア通過幅となる。
すなわち、前方開口部39F側では、濾材40が、後方開口部39D側の後方有効幅D’よりも広い内部幅Dにおいて並べられているので、濾材間流入口49のエア通過幅が、濾材間排出口47のエア通過幅より大きくなる。
端部排出口48は、1つの濾材40(すなわち、第1及び第2の濾材40X、40Y)を通った空気が排出されるエア排出口である一方、濾材間排出口47は2つの濾材40を通った空気が排出されるエア排出口である。そして、端部排出口48のエア通過幅(離間距離β)は、濾材間排出口47のエア通過幅(離間距離α)の1/2である。したがって、1つの濾材40を通った空気は、同一断面積の開口スペースを通過して排出される。また、流入側の前方開口部39Fにおいて、濾材間流入口49のエア通過幅(離間距離γ)それぞれは同一となるので、1つの濾材40には同一断面積の開口スペースを通った空気が流入される。このように、各濾材40には均等にエアが通風されるので、排出側の後方開口部39Bにおけるエアの乱流及び偏流の発生を防止することができる。
さらに、本実施形態では、濾材間流入口49のエア通過幅は相対的に広く設定されるので、エア流入側における圧力損失をできるだけ抑えることができる。
なお、本実施形態では、前方開口部39F側の離間距離γを、後方開口部39B側の離間距離αより大きくするために、同一の前方桟部25Fに他端部Fが配置される2つの濾材40は、少なくとも1組以上、非対称に配置される。例えば、上記2つの濾材40のうち、一方の濾材40の前後方向に対する傾きが他方の濾材40の前後方向に対する傾き角度に異なるように配置される。同一の後方桟部25Bに一端部Bが配置される2つの濾材40も、同様に少なくとも1組以上、非対称に配置される。
具体的には、前方開口部39Fにおいて、7つの前方桟部25Fが配置されるが、それらの左から4番目に配置される(すなわち、中央の)前方桟部25Fの溝内部に、他端部Fが配置される2つの濾材40は、前後方向に対する濾材40の傾き角度が略同一になる。そして、その中央の前方桟部25Fから左側板14又は右側板15に近づくにつれ、同一の前方桟部25Fの溝内部に他端部Fが配置される2つの濾材40の、前後方向に対する傾き角度の差は徐々に大きくなるように設定される。このとき、例えば、同一の前方桟部25Fの溝内部に他端部Fが配置される2つの濾材40のうち、中央側の濾材40の傾き角度が、左側板14又は右側板15側の濾材40の傾き角度に比べ大きく設定される。
また、他端部Fが離間する2つの隣接濾材40によって形成されるV形の開き角度は、一端部Bが離間する2つの隣接濾材40によって形成されるV形の開き角度より大きくされる。
なお、本実施形態において、第1及び第2の濾材40X、40Yの他端部Fは、後方側から見て第2の屈曲部34B、35Bに重なるように配置されていれば、左側板14および右側板15に接触していなくても良く、例えば近接して配置されていても良い。また、隣接する2つの濾材40は、前方桟部25F及び後方桟部25Bそれぞれの内部において、接触せずに近接されていても良い。
また、本実施形態では、前方桟部25F及び後方桟部25Bは設けられなくても良い。この場合、例えば接触して配置される一端部B及び他端部Fは、V字頂部における隙間を無くすために、1枚の厚紙が2つの一端部B(又は他端部F)の間をわたすように、貼り付けられていても良い。また、濾材ユニット16は複数の濾材40から構成されず、1枚の濾紙が折り目方向が上下方向に延びるように折り畳まれて形成された1つの濾材40から形成されても良い。このような構成によれば、各V字頂部41F、41Bでは、濾紙が連続的に隙間がないように接続されているので、前方桟部25F及び後方桟部25B等が無くてもV字頂部において隙間が生じることがない。
なお、本実施形態において、エア通過幅は、隣接する桟部間の離間距離α、γ、又は桟部と第2の屈曲部の先端部との離間距離β等によって定義されるが、桟部が設けられない場合、エア通過幅は、各開口部における、隣接する濾材間の離間距離又は濾材と第2の屈曲部の先端部との離間距離によって定義される。また、離間距離α、βは、基底部29A及び第2の屈曲部34B、35Bが配置される同一平面における排出口の幅であって、すなわち、後方桟部25Bの最も後方側の位置における排出口の幅である。離間距離γも同様に、基底部29Aと第1の屈曲部34A,35Aが配置される同一平面における流入口の幅であって、すなわち、前方桟部25Fの最も前方側の位置における流入口の幅である。
10 フィルタ
11 フィルタ枠
12 地板
13 天板
14 左側板
15 右側板
16 濾材ユニット
25B 後方桟部
25F 前方桟部
39B 後方開口部(第1の開口部)
39F 前方開口部(第2の開口部)
40 濾材(濾材部)
40X、40Y 第1及び第2の濾材
34B 第2の左屈曲部(屈曲部)
35B 第2の右屈曲部(屈曲部)
B 一端部
F 他端部
α エア通過幅(第1のエア通過幅)
β エア通過幅(端部エア通過幅)
γ エア通過幅(第2のエア通過幅)
11 フィルタ枠
12 地板
13 天板
14 左側板
15 右側板
16 濾材ユニット
25B 後方桟部
25F 前方桟部
39B 後方開口部(第1の開口部)
39F 前方開口部(第2の開口部)
40 濾材(濾材部)
40X、40Y 第1及び第2の濾材
34B 第2の左屈曲部(屈曲部)
35B 第2の右屈曲部(屈曲部)
B 一端部
F 他端部
α エア通過幅(第1のエア通過幅)
β エア通過幅(端部エア通過幅)
γ エア通過幅(第2のエア通過幅)
Claims (6)
- 第1及び第2の開口部が対向するように形成されると共に、互いに対向して配置される第1及び第2の側板によって一部が構成されるフィルタ枠と、
前記フィルタ枠の内部において、それぞれの一端部が前記第1の開口部側に配置され、他端部が前記第2の開口部側に配置され、第1の側板側から第2の側板側に向けて並べられる複数の濾材部から構成される濾材ユニットとを備え、
前記第1の開口部において隣接する2つの前記濾材部の一端部が、第1の側板から第2の側板に向けて、接続と離間を交互に繰り返すと共に、前記第2の開口部において前記複数の濾材部の他端部が、第1の側板から第2の側板に向けて、離間と接続を交互に繰り返すことによって、隣接する2つの濾材部それぞれによってV形が形成され、
前記複数の濾材部のうち、最も第1及び第2の側板側に設けられた第1及び第2の濾材部はそれぞれ、その他端部が前記第1及び第2の側板に接続され、
前記第1及び第2の側板の第1の開口部側における縁部それぞれには、フィルタ枠の内部に向けて屈曲した形状を呈する屈曲部が設けられ、
前記屈曲部それぞれの先端部と、前記第1及び第2の濾材部それぞれの一端部との間の前記第1の開口部における端部エア通過幅は、前記一端部側が離間して配置される2つの隣接する濾材部間の前記第1の開口部における第1のエア通過幅の1/2であることを特徴とするエアフィルタ。 - 前記他端部が離間して配置される2つの隣接する濾材部間の第2の開口部における第2のエア通過幅は、前記第1のエア通過幅より大きいことを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
- 前記フィルタ枠は、対向して配置される天板と地板と、その天板及び地板の一方の端部を連結する前記第1の側板と、前記天板及び地板の他方の端部を連結する前記第2の側板によって構成され、
前記第1及び第2の開口部それぞれには、前記天板及び地板の間に渡され、溝を有する桟部が複数並べられており、
前記桟部それぞれの溝内部には、前記V形の頂部が配置されることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。 - 前記第1及び第2のエア通過幅は、隣接する前記桟部の離間距離であると共に、前記端部エア通過幅は前記屈曲部の先端部それぞれと、第1の開口部において最も第1及び第2の側板側に配置された前記桟部それぞれとの離間距離であることを特徴とする請求項3に記載のエアフィルタ。
- 前記第1及び第2の濾材部の他端部は、前記第1の開口部側から見ると、少なくとも一部が前記屈曲部と重なるように配置されることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
- 前記第1の開口部がエア排出側及びエア流入側のうちいずれか一方の開口部であると共に、前記第2の開口部がエア排出側及びエア流入側のうち他方の開口部であることを特徴とする請求項1に記載のエアフィルタ。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2007
- 2007-03-09 JP JP2007059669A patent/JP2008221059A/ja active Pending
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