JP2008220520A - 掃除機用吸込具および電気掃除機 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の回転ブラシの回転駆動力が第2の回転ブラシに確実に伝達され、第2の回転ブラシを連続的に円滑に回転駆動させ、進退移動時の走行性能と塵埃除去性能に優れた掃除機用吸込具および電気掃除機を提供する。
【解決手段】長手方向に沿って複数条の第1の清掃片31を有し、電動機24により回転駆動される第1の回転ブラシ30と、長手方向に沿って複数条の第2の清掃片36を有する第2の回転ブラシ35とを備え、第2の回転ブラシ35の軸芯材37に、周面から外方に突出させた複数対の保持条部37aと、対をなす保持条部37aの間に第2の清掃片36を保持する溝条部37bとが形成され、第1の回転ブラシ30が回転駆動されるのに伴い、第2の回転ブラシ35の保持条部37aが第1の清掃片31によって回転方向の背面側から押圧されることにより、第2の回転ブラシ35が回転駆動されるものである。
【選択図】図7

Description

本発明は、掃除機用吸込具および電気掃除機に関するものである。
従来の掃除機用吸込具は、電動機等で回転駆動される1本の回転ブラシを備え、その回転ブラシの外周長手方向に設けた清掃片で、被掃除面の塵埃を掻き上げるようにしていた。しかしながら、回転ブラシが1本だけでは、十分被掃除面を清掃できないため、回転ブラシを2本平行に備えたものが発明された。ところが2本の回転ブラシのそれぞれを回転させるために電動機を2個用いると、掃除機用吸込具が重くなり、掃除機用吸込具の操作性が悪くなるという問題がある。
そこで、例えば、特許文献1に開示された掃除機用吸込具50では、図11に示すように、電動機51で回転駆動されるとともに外周に清掃片52を設けた第1の回転ブラシ53と、同じく外周に清掃片54を設けた第2の回転ブラシ55とが平行に設けられ、清掃片52と清掃片54同士をオーバーラップさせて第1の回転ブラシ53の回転力を第2の回転ブラシ55に伝達して第2の回転ブラシ55を回転させるようにしている。
また、特許文献2に開示された掃除機用吸込具60では、図12に示すように、回転方向および回転数を異にする複数個の回転ブラシ61、62が被掃除面に平行に配設され、回転ブラシ61、62のブレード61b、62bが回転棒61a、62aに捻って取り付けられている。そして、この掃除機用吸込具60では、第1の回転ブラシ61の一端が、ギア63および、プーリ64、ベルト65およびプーリ66よりなる伝達機構を介して電動機68に接続されており、他端の回転軸端61cが軸受69により支承されている。また、第2の回転ブラシ62は、一端がギア70を介してギア63に螺合し、他端の回転軸端62cが軸受69に支承されている。そして、このように構成された掃除機用吸込具60の第1および第2の回転ブラシ61、62は、ギア63、70を介して互いに反対方向に回転されるようになっている。
特開2003−125991号公報 特開平5−111449号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された掃除機用吸込具50の構成では、清掃片52、54同士をオーバーラップさせて第1の回転ブラシ53の回転力を第2の回転ブラシ55に伝達して第2の回転ブラシ55を回転させているため、特に、被掃除面が絨毯などの場合、清掃片54が絨毯に食い込みやすくなって第2の回転ブラシ55が回転しにくくなり、連続的な回転が得られず、掃除性能を十分発揮できないという問題があった。
また、清掃片54が絨毯に食い込むことにより、第2の回転ブラシ55に大きな負荷が加わるため、それを回転駆動する第1の回転ブラシ53の回転力が低下したり、第1の回転ブラシ53を回転駆動する電動機51にも過大な負荷が加わり、電動機51が異常に発熱したり、焼損するなどの課題があった。
また、上記特許文献2に記載された掃除機用吸込具60の構成では、第1および第2の回転ブラシ61、62は、ギア63、70を介して互いに反対方向に回転されており、連続的な回転は得られるが、被掃除面が絨毯などの場合に、ブレード61b、62bが絨毯に食い込みやすくなって回転しにくくなるため、ギア63、70や軸受69に過大な負荷が加わり、損耗等により機械的故障を引き起こしやすいなどの問題があった。特に、掃除機用吸込具60の場合には、第1および第2の回転ブラシ61、62のブレード61b、62bが回転棒61a、62aに捻って形成されているため、ギア63、70や軸受69に軸方向の負荷も加わり、被掃除面の変化によってこの軸方向の負荷が変化するため、より機械的故障を引き起こしやすくなっている。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、第第1の回転ブラシの回転駆動力が第2の回転ブラシに確実に伝達され、第2の回転ブラシを連続的に円滑に回転駆動させ、進退移動時の走行性能と塵埃除去性能に優れた掃除機用吸込具および電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の請求項1に係る掃除機用吸込具は、周面の長手方向に沿って複数条の第1の清掃片を有する第1の回転ブラシと、前記第1の回転ブラシと平行に配され、周面の長手方向に沿って複数条の第2の清掃片を有する第2の回転ブラシと、前記第1の回転ブラシを回転駆動する駆動源とを備え、前記第2の回転ブラシの環状または棒状の軸芯材には、該軸芯材の周面から外方に突出させた複数対の保持条部と、該複数対の保持条部の対をなす保持条部の間に前記第2の清掃片を保持する溝条部とが形成され、前記第2の回転ブラシの前記保持条部が、前記駆動源による前記第1の回転ブラシの回転駆動に伴い、前記第1の回転ブラシの前記第1の清掃片によって回転方向の背面側から押圧されることにより、前記第2の回転ブラシが前記第1の回転ブラシにより回転駆動されることを特徴とするものである。
請求項1に係る掃除機用吸込具によれば、第1の回転ブラシの回転駆動に伴い、第1の回転ブラシの第1の清掃片が第2の回転ブラシの保持条部に背面側から当接し、これを押圧することによって第1の回転ブラシの回転駆動力が第2の回転ブラシに伝達されるので、確実に第2の回転ブラシを連続的に円滑に回転駆動させることができる。特に、第1の清掃片が第2の回転ブラシの第2の清掃片を押圧する場合に比べて、保持条部が軸芯材に形成された硬質なものであるだけに、確実に回転駆動力が伝達されることになる。
本発明の請求項2に係る掃除機用吸込具は、上記請求項1に記載の掃除機用吸込具において、前記第2の回転ブラシの前記保持条部における前記第1の清掃片によって押圧される面が、その背面側の基端部と前記第2の回転ブラシの軸中心とを通る直線に対して回転方向側に10〜60度の範囲で傾斜していることを特徴とするものである。
請求項2に係る掃除機用吸込具によれば、第1の清掃片によって押圧される保持条部の背面を回転方向側に傾斜させて形成しているため、第1の清掃片がこの保持条部の背面に対して大きな接触面積をもって当接し、確実に回転駆動力を伝達し、第2の回転ブラシを回転駆動させることができる。特に、この傾斜角度が10〜60度の範囲にあれば、第1の清掃片がこの保持条部の背面に当接する時点から、さらに第2の回転ブラシを回転駆動させる間を通じて、大きな接触面積をもって第2の回転ブラシを押圧することができるので、確実に回転駆動力を伝達する上で効果的である。
本発明の請求項3に係る掃除機用吸込具は、上記請求項1または2に記載の掃除機用吸込具において、前記第1の回転ブラシにおける第1の清掃片の長さは、その先端が前記第2の回転ブラシの前記軸芯材の周面に略接する長さに設定されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る掃除機用吸込具によれば、第1の清掃片の長さを、その先端が第2の回転ブラシの軸芯材の周面にほぼ接する長さに設定しているので、第1の清掃片が第2の回転ブラシの軸芯材の周面に接触して保持条部を押圧する力が減じられることなく、確実に回転駆動力を第2の回転ブラシに伝達することができる。
本発明の請求項4に係る掃除機用吸込具は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具において、前記第2の回転ブラシにおける第2の清掃片の長さは、その先端が前記第1の回転ブラシの前記軸芯材の周面に接することのない長さに設定されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る掃除機用吸込具によれば、第2の清掃片の長さは、その先端が前記第1の回転ブラシの軸芯材の周面に接することのない長さに設定しているので、第2の清掃片が第1の回転ブラシの軸芯材の周面に接触して第2の回転ブラシの回転駆動力が減じられることなく、確実に回転駆動力を第2の回転ブラシに伝達することができる。
本発明の請求項5に係る掃除機用吸込具は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具において、前記第1の回転ブラシの軸中心から前記第1の清掃片の先端までの長さは、前記第2の回転ブラシの軸中心から前記第2の清掃片の先端までの長さよりも長く設定されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る掃除機用吸込具によれば、第1の回転ブラシの軸中心から第1の清掃片の先端までの長さを、第2の回転ブラシの軸中心から第2の清掃片の先端までの長さよりも長く設定しているので、第1の清掃片を第2の回転ブラシの保持条部に確実に当接させ、第2の清掃片を第1の回転ブラシの軸芯材に接触させることなく、第1の回転ブラシの回転駆動力を第2の回転ブラシに伝達することができる。しかも、第1の回転ブラシが被掃除面に対して強く、深く接触するため、第1の清掃片が効果的に被掃除面上の塵埃を掻き上げるとともに、掃除機用吸込具を前進する回転力を被掃除面に作用させて自走性を向上させることができる。
本発明の請求項6に係る掃除機用吸込具は、上記請求項1〜5のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具において、前記第1の回転ブラシの環状または棒状の軸芯材には、該軸芯材の周面から外方に突出させた複数対のリブ条部と、該対をなすリブ条部の互いに対向する面から他方に向けて突出させた鍔条部と、該鍔条部の間に前記第1の清掃片を保持する溝条部とが形成され、前記対をなすリブ条部のうち回転方向に対して背面側に位置するリブ条部から外方に突出させ、前記第1の清掃片を背面側から支持する支持条部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項6に係る掃除機用吸込具によれば、第1の回転ブラシの軸芯材に形成された対をなすリブ条部のうち回転方向に対して背面側に位置するリブ条部から外方に突出させた支持条部が設けられ、この支持条部が第1の清掃片を背面側から支持しているので、第1の清掃片が第2の回転ブラシの保持条部を背面側から押圧する際に、第1の清掃片が後方側に撓むのを抑制することができ、確実に回転駆動力を第2の回転ブラシに伝達することができる。
本発明の請求項7に係る掃除機用吸込具は、上記請求項6に記載の掃除機用吸込具において、前記支持条部の前記第1の清掃片に対向する面に、前記第1の清掃片に向けて突出させた凸部が前記第1の回転ブラシの長手方向に沿って連続的または断続的に形成されていることを特徴とするものである。
請求項7に係る掃除機用吸込具によれば、第1の回転ブラシにおいて、支持条部の第1の清掃片に対向する面に凸部を連続的または断続的に形成しているので、第1の清掃片を支持して後方側あるいは側方側に撓むのをより効果的に抑制することができ、確実に回転駆動力を第2の回転ブラシに伝達することができる。
本発明の請求項8に係る掃除機用吸込具は、上記請求項6または7に記載の掃除機用吸込具において、前記鍔条部の上面から前記支持条部の先端までの長さは、前記第1の清掃片が前記鍔条部の上面から突出する長さの0.1〜0.6倍の範囲にあることを特徴とするものである。
請求項8に係る掃除機用吸込具によれば、第1の回転ブラシにおいて、鍔条部上面から支持条部先端までの長さを、第1の清掃片が鍔条部上面から突出する長さの0.1〜0.6倍の範囲に設定しているので、第1の清掃片を、その清掃片の剛性に見合った適所で支持して、後方側に撓むのをより効果的に抑制することができ、確実に回転駆動力を第2の回転ブラシに伝達することができる。
本発明に係る電気掃除機は、電動送風機と、上記請求項1〜8のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具を備えたものである。
このように構成した掃除機用吸込具によれば、第1の回転ブラシの回転駆動力が第2の回転ブラシに確実に伝達され、第2の回転ブラシを連続的に円滑に回転駆動させることのできる電気掃除機を提供することができる。
本発明の掃除機用吸込具および電気掃除機は、第1の回転ブラシを回転駆動する際に、第2の回転ブラシを連続的に円滑に回転駆動させ、進退移動時の走行性能と塵埃除去性能を大幅に向上させることができる。
以下、本発明の掃除機用吸込具に係る最良の実施の形態について、図面に基づき説明する。なお、下記に開示される実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の技術的範囲は、実施の形態で開示された内容ではなく、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれると解されるべきである。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る掃除機用吸込具15について、図1〜図9を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具を接続した電気掃除機の全体斜視図である。
本発明の電気掃除機は、図1に示すように、掃除機本体1の後方部に、電動送風機2を内蔵した電動送風機室3が配され、掃除機本体1の前方部に、吸引された塵埃を捕集する集塵袋(図示せず)を着脱自在に収納するとともに、電動送風機2の吸引側開口と連通する集塵室4が配されている。掃除機本体1の後方下部の左右両側に、1対の走行用車輪5が水平に配された走行軸に対して回転自在に取り付けられ、また、掃除機本体1の前方下部に、同じく走行用のキャスター6が垂直な軸心周りに回動自在に、且つ水平に配された走行軸に対して回転自在に取り付けられている。掃除機本体1の前面には、吸引ホース10の一端に設けられた接続ジョイント部11が着脱自在に接続されるとともに、集塵室4に連通する吸気口7が設けられている。
吸引ホース10の他端には、操作者が掃除の際に把持するとともに、掃除機本体1の運転を操作するための操作部14aを有する把手14を備えた先端ジョイント部12が設けられている。この吸引ホース10の先端ジョイント部12に、伸縮自在あるいは継ぎ自在に構成された延長管13の手元側の一端が着脱自在に接続され、さらに、その延長管13の先端側の他端が、本実施の形態1の掃除機用吸込具15に着脱自在に接続される。
掃除機本体1の前部から両側にかけての表面に、弾性材料からなるバンパー8が延設されており、掃除機本体1の走行時に、掃除機本体1が家具、柱などに衝突してもそれらに傷を付けないようにしている。掃除機本体1の後部上面に起伏可能に設けられた本体ハンドル9は、掃除機本体1を持ち運ぶ際に把持されるものである。
次に、本実施の形態1における掃除機用吸込具15の詳細な構成について、図2〜図5を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の外観斜視図であり、図3は、この掃除機用吸込具の底面側から見た斜視図であり、また、図4は、この掃除機用吸込具の下ケースを外し、底面側から見た平面図であり、図5は、この掃除機用吸込具の断面図(吸込具本体の左方側から見た状態)である。なお、図2以降の図において、掃除機用吸込具15の走行方向について、把手14を掴んだ操作者が掃除機用吸込具15を押し進める(前進させる)方向を前方(図2において左下方向)といい、操作者が掃除機用吸込具15を引き戻す(後退させる)方向を後方(図2において右上方向)という。また、掃除機用吸込具15を前進させる方向に向かって右側を右方(図2において左上方向)、左側を左方(図2において右下方向)という。
図2に示すように、掃除機用吸込具15の本体ケース17は、上ケース17aと、底面に開口部18を有する下ケース17bから構成され、上ケース17aの後方中央部には、接続管19が傾動自在に取着され、延長管13の先端がこの接続管19の開口端に着脱自在に嵌合固定される。また、下ケース17bの外周面には、ウレタン系樹脂などの弾性材料からなるノズルバンパー20が設けられており、家具(図示せず)などに当たったときの衝撃を和らげる機能を果たしている。
また、図3に示すように、下ケース17bの底面には、その中央左右端近傍に走行用の前輪21が1対、後方左右端近傍に走行用の後輪22が1対、それぞれ回転自在に取着されている。また、開口部18の後方中央に起伏安全スイッチ23が起伏可能に取着され、この起伏安全スイッチ23が被掃除面に接触し、その取着されている凹部内に倒れこんだ状態で、操作者が操作部14aを操作したときに、掃除機本体1の後述の第1および第2の回転ブラシ30、35が回転し、また、この起伏安全スイッチ23が被掃除面から離れて凹部内から起立した状態では、操作者が操作部14aを操作しても、第1および第2の回転ブラシ30、35が回転しないように構成されている。
掃除機用吸込具15の前部には、図4および図5に示すように、開口部18から掃除機用吸込具15の上方に向けて回転ブラシ収容空間としての回転ブラシ収容空間18aが形成され、この回転ブラシ収容空間18aの後方側は接続管19に連通している。そして、この回転ブラシ収容空間18a内の前方側に第1の回転ブラシ30が、後方側に第1の回転ブラシ30と平行に第2の回転ブラシ35が収容され、それぞれ掃除機用吸込具15に対して回転自在に、掃除機用吸込具15の進退方向に対して垂直に軸支されている。また、掃除機用吸込具15の回転ブラシ収容空間18aの後方側には、第1の回転ブラシ30を正転方向、すなわち掃除機用吸込具15を前進させる方向に第1の回転ブラシ30を回転駆動する駆動源としての電動機24が収納されている。
さらに、図4に示すように、第1の回転ブラシ30の一端側(左方端部)には外周面に凹凸が形成されたプーリ26が固着され、第2の回転ブラシ35の一端側(左方端部)には軸芯保持材27aが固着されている。そして、プーリ26の左端側に突出した図示しない回転軸を回転可能に支持するように取り付けられた連結支持材28が、第2の回転ブラシ35側の軸受部28aで第2の回転ブラシ35に固着された軸芯保持材27aを回転可能に支持し、第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35とがこの連結支持材28によって所定の間隔を隔てて、回転自在に保持された状態で吸込具本体16の上ケース17aの左端側の適所に固定されている。また、第1の回転ブラシ30の他端側(右方端部)および第2の回転ブラシ35の他端側(右方端部)にはそれぞれ軸芯保持材27b、27cが固着され、これらの軸芯保持材27b、27cが連結軸受材29を介して所定の間隔を隔てて、回転自在に保持された状態で吸込具本体16の上ケース17aの右端側の適所に固定されている。
そして、電動機24のシャフト24aに固着されたプーリ24bと、第1の回転ブラシ30の端部に固着されたプーリ26との間に張架されたベルト25を介して、電動機24(シャフト24a)の回転が第1の回転ブラシ30に伝達されるように構成されている。
次に、本実施の形態1における第1および第2の回転ブラシ30、35の詳細な構成について、図6および図7を用いて説明する。図6は、この掃除機用吸込具の第1および第2の回転ブラシの斜視図(吸込具本体から取り外し、底面側から見た状態)であり、図7は、本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の第1および第2の回転ブラシの拡大断面図(吸込具本体の左方側から見た状態で、図の下方向が底面側)である。なお、図6以降の図において、矢印は、第1および第2の回転ブラシ30、35の回転方向を示している。
本実施の形態1においては、図3、図4および図6に示すように、第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31が、長手方向(軸心方向)の中央側に寄るに従って回転方向に対して後退角側に変位する略V字状に形成されるとともに、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36が、第1の清掃片31と逆形状の略V字状に形成されている。そして、後に詳しく説明するように、第1の回転ブラシ30の回転駆動に伴い、第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31が、第2の回転ブラシ35の軸芯材37の外周面に設けられた保持条部37a(図7参照)に背面側から当接し、これを押圧することによって第1の回転ブラシ30の回転駆動力が第2の回転ブラシ35に伝達され、第2の回転ブラシ35を回転駆動させることになる。しかも、第2の回転ブラシ35の回転が、ギアなどを介さずに、第1の回転ブラシ30の回転力を利用して行われるため、被掃除面が絨毯などの場合に、第2の回転ブラシ35が回転しにくくなっても、第2の回転ブラシ35を支持する連結支持材28の軸受部28aや連結軸受材29など部分に過大な負荷が加わることもなく、これらの部分で機械的故障を引き起こすこともない。
さらに、本実施の形態1においては、第1の清掃片31ならびに第2の清掃片36における略V字形状が、それぞれ第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35の長手方向の中間点を挟んで左右対称となるように構成されている。すなわち、第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35の中間点に略V字形状の頂点が位置している。そして、この略V字形状の頂点から、第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35の端部側に移行するにしたがって前進角側に変位する第1の清掃片31および第2の清掃片36の配列線を平面上に展開したときに、この配列線がほぼ直線状となっている。このように第1の清掃片31ならびに第2の清掃片36を構成することによって、軸方向(スラスト方向)の荷重バランスが崩れることなく、軸受部(連結支持材28の軸受部28aや連結軸受材29の軸受部)への負荷を軽減させることができ、より軽量な材料で軸受部および延いては掃除機用吸込具15を構成することができる。さらに、掃除機用吸込具15の走行性能を向上させることができる。
ここで、本実施の形態1の第1および第2の回転ブラシ30、35において、第1および第2の清掃片31、36の略V字形状の頂点は、図6に示すように、それぞれの両端が配される円周上の位置より回転方向に対して約90°後退した位置に設定されている。
第1の回転ブラシ30は、掃除機用吸込具15の進退方向に対して垂直な方向に長く、開口部18の左右幅寸法とほぼ同じ長さに設定された円管状の軸芯材32と、この軸芯材32とほぼ同じ長さに設定され、軸芯材32に挿着される複数条(本実施の形態1においては3条)の第1の清掃片31とを備えている。
軸芯材32には、その長手方向に沿って、図7に示すように、その外周面から外方に突出する複数対のリブ条部32aが設けられ、対をなすリブ条部32aの互いに対向する面に他方に向けて突出した鍔条部32bが形成されている。これにより、これらの一対のリブ条部32aと鍔条部32bとの間に、開口部分が狭められた溝条部32cが形成され、この溝条部32cに第1の清掃片31が挿着される挿着空間33が形成されている。
第1の清掃片31は、基端部31aと、この基端部31aから起毛された複数の繊維からなる繊維状部31bとを備えている。そして、この第1の清掃片31の基端部31aが軸芯材32に形成された装着空間33内に挿入、案内されて組み付けられ、第1の清掃片31の繊維状部31bが軸芯材32の鍔条部32bからその直径方向に突出している。このように、第1の清掃片31は、基端部31aが装着空間33内に挿入されることで、簡単に第1の回転ブラシ30の軸芯材32に組み付けられ、また、交換が必要な時には、この装着空間33内から抜き出されることで、簡単に軸芯材32から取り外される。
また、軸芯材32の対をなすリブ条部32aのうち、第1の回転ブラシ30の回転方向に対して背面側に位置するリブ条部32aの鍔条部32bの上面に、外方に向けて突出する支持条部32dが形成され、第1の清掃片31を背面側から支持している。さらに、この支持条部32dの第1の清掃片31に対向する面に、第1の清掃片31に向けて突出する凸部32eが第1の回転ブラシ30の長手方向に沿って連続的または断続的に形成されている。これにより、第1の清掃片31は回転駆動される際に、背面側から支持条部32dにより支持され、さらに凸部32eにより拘束されて、背面側あるいは側方側に撓むのが抑制され、効果的に被掃除面上の塵埃を掻き上げるとともに、掃除機用吸込具15を前進する回転力を被掃除面に作用させて自走性を向上させることができる。
また、第2の回転ブラシ35は、第1の回転ブラシ30と同様に、掃除機用吸込具15の進退方向に対して垂直な方向に長く、開口部18の左右幅寸法とほぼ同じ長さに設定された棒状の軸芯材37と、この軸芯材37とほぼ同じ長さに設定され、軸芯材37に挿着される複数条(本実施の形態1においては3条)の第2の清掃片36とを備えている。
軸芯材37には、その長手方向に沿って、図7に示すように、その外周面から直径方向に突出する複数対の保持条部37aが設けられ、対をなす保持条部37aの互いに対向する基端部分が切り欠かれて、開口部分が狭められた溝条部37bが形成され、この溝条部37bに第2の清掃片36が挿着される挿着空間38が形成されている。また、対をなす保持条部37aにおいて、第2の回転ブラシの回転方向に対して後方側に位置する背面側の面、すなわち、第1の清掃片31によって押圧される面が、その背面側の基端部と第2の回転ブラシの軸中心とを通る直線に対して回転方向側に10〜60度の範囲(図7に示す例では約45度)で傾斜するように形状設定されている。
第2の清掃片36は、基端部36aと、この基端部36aから起毛された複数の繊維からなる繊維状部36bとを備えている。そして、この第2の清掃片36の基端部36aが軸芯材37に形成された装着空間38内に挿入、案内されて組み付けられ、第2の清掃片36の繊維状部36bが軸芯材37の溝条部37bからその直径方向に突出している。このように、第2の清掃片36は、基端部36aが装着空間38内に挿入されることで、簡単に第2の回転ブラシ35の軸芯材37に組み付けられ、また、交換が必要な時には、この装着空間38内から抜き出されることで、簡単に軸芯材37から取り外される。
なお、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36を構成する繊維状部36bが、第2の回転ブラシ35の長手方向に沿って間引かれ、複数の繊維束として断続的に形成されていてもよい。そして、この複数の繊維束が、複数条の第2の清掃片36において互いに幅方向(第2の回転ブラシ35の長手方向)に重複しながらそれぞれの起毛位置がずらされ、全体として第2の回転ブラシ35の長手方向の全幅域をカバーするように構成すればよい。これにより、第2の回転ブラシ35が柔軟に撓むことができるので、第2の回転ブラシ35に加わる負荷が減り、それにより第2の回転ブラシ35を回転駆動する第1の回転ブラシ30に加わる負荷も減り、第1および第2の回転ブラシ30、35を効率よく回転させることができるとともに、第1および第2の回転ブラシ30、35の回転により被掃除面上の塵埃を効率的に掻き上げることができるので、塵埃除去性能を大幅に向上させることができる。なお、繊維束の長手方向の長さは、上述したように、複数の繊維束が全体として第2の回転ブラシ35の長手方向の全幅域をカバーしていればよく、長手方向に形成される配設個数との関係で任意に設定されればよい。
そして、このように構成された第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35とを有する掃除機用吸込具15では、電動機24(駆動源)による第1の回転ブラシ30の回転駆動に伴い、第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31が第2の回転ブラシ35の保持条部37aに背面側から当接し、これを押圧することによって第1の回転ブラシ30の回転駆動力が第2の回転ブラシ35に伝達されるので、確実に第2の回転ブラシ35を回転駆動させることができる。特に、第1の清掃片31が第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36を押圧する場合に比べて、保持条部37aが軸芯材37に形成された硬質なものであるだけに、確実に回転駆動力が伝達されることになる。
特に、第1の清掃片31によって押圧される保持条部37aの背面を回転方向側に傾斜させて形成しているため、第1の清掃片31がこの保持条部37aの背面に対して大きな接触面積をもって当接し、確実に回転駆動力を伝達し、第2の回転ブラシ35を回転駆動させることができる。特に、この傾斜角度が10〜60度の範囲にあれば、第1の清掃片31がこの保持条部37aの背面に当接する時点から、さらに第2の回転ブラシ35を回転駆動させる間を通じて、大きな接触面積をもって第2の回転ブラシ35を押圧することができるので、確実に回転駆動力を第2の回転ブラシ35に伝達する上で効果的である。
さらに、第1の回転ブラシ30の軸芯材32に形成された対をなすリブ条部32aのうち回転方向に対して背面側に位置するリブ条部32a(鍔条部31b)の上面から外方に突出する支持条部31dが設けられ、この支持条部31dが第1の清掃片31を背面側から支持しているので、第1の清掃片31が第2の回転ブラシ35の保持条部37aを背面側から押圧する際に、第1の清掃片31が後方側に撓むのを抑制することができ、確実に第1の回転ブラシ30の回転駆動力を第2の回転ブラシ32に伝達することができる。特に、鍔条部31b上面から支持条部31d先端までの長さを、第1の清掃片31が鍔条部31b上面から突出する長さの0.1〜0.6倍の範囲に設定すれば、第1の清掃片31を、その清掃片32の剛性に見合った適所で支持して、後方側に撓むのをより効果的に抑制することができ、確実に回転駆動力を第2の回転ブラシ35に伝達する上で効果的である。
また、支持条部31dの第1の清掃片31に対向する面に凸部31eを連続的または断続的に形成しているので、第1の清掃片31を支持して後方側あるいは側方側に撓むのをより効果的に抑制することができ、確実に回転駆動力を第2の回転ブラシ35に伝達する上で効果的である。
さらに、本実施の形態1においては、第1の清掃片31の長さを、その先端が第2の回転ブラシ35の軸芯材37の周面に略接する長さに設定している。このことは、第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35の軸中心間の距離をGとし、第1の回転ブラシ30の軸中心から第1の清掃片31の先端までの長さをL1、第2の回転ブラシ35の軸中心から保持条部37aの基端部(軸芯材37の周面)までの長さをL4、保持条部37aの基端部から先端部までの長さをL5としたとき、
−0.1≦(G−L1−L4)/L5≦0.2
の関係を満たすような寸法に第1の清掃片31の長さを設定することを意味している。これにより、第1の清掃片31が第2の回転ブラシ35の軸芯材37の周面に接触して保持条部37aを押圧する力が減じられることなく、確実に回転駆動力を第2の回転ブラシ35に伝達することができる。
なお、第1の回転ブラシ30の軸中心から第1の清掃片31の先端までの長さ(L1)は、第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35の軸中心間の距離(G)から第2の回転ブラシ35の軸中心から軸芯材37の周面までの長さ(L4)を差引いた長さよりも長く(すなわち、L1>G−L4)ても、特に支障はない。これは、第1の清掃片31が、第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35の軸中心間を結ぶ直線上に回転してくる以前に、第2の回転ブラシ35の保持条部37aの背面側に当接し、その背面に沿って傾斜した角度で保持条部37aを押圧するためである。第1の清掃片31の長さが長く(L1>G−L4)ても、(G−L1−L4)/L5≧−0.1であれば、第1の清掃片31が保持条部37aに当接し始める時点では、第1の清掃片31の先端が第2の回転ブラシ35の軸芯材37の周面に接することはなく、むしろ、このように、第1の清掃片31が大きな面積で保持条部37aの背面に当接することにより、確実に回転駆動力を第2の回転ブラシ35に伝達することができる。略接するとは、このような状態を含めて表現したものである。
また、第2の清掃片36の長さは、その先端が第1の回転ブラシ30の軸芯材32の周面に接することのない長さに設定している。このことは、第2の回転ブラシ35の軸中心から第2の清掃片36の先端までの長さをL2、第1の回転ブラシ30の軸中心から軸芯材32の周面までの高さをL3としたときに、
L2<G−L3
の関係を満たすような寸法に第2の清掃片36の長さを設定することを意味している。これにより、第2の清掃片36が第1の回転ブラシ30の軸芯材32の周面に接触して第2の回転ブラシ35の回転駆動力が減じられることなく、確実に回転駆動力を第2の回転ブラシ35に伝達することができる。
さらに、本実施の形態1において、第1の回転ブラシ30の軸中心から第1の清掃片31の先端までの長さは、第2の回転ブラシ35の軸中心から第2の清掃片36の先端までの長さよりも長く設定されている。これにより、第1の清掃片31を第2の回転ブラシ35の保持条部37aに確実に当接させ、第2の清掃片36を第1の回転ブラシ30の軸芯材32に接触させることなく、第1の回転ブラシ30の回転駆動力を第2の回転ブラシ35に伝達することができる。しかも、第1の回転ブラシ30が被掃除面に対して強く、深く接触するため、第1の清掃片31が効果的に被掃除面上の塵埃を掻き上げるとともに、掃除機用吸込具15を前進する回転力を被掃除面に作用させて自走性を向上させることができる。
次に、以上のように構成された掃除機用吸込具15と電気掃除機(掃除機本体1)の動作、作用について、図1、図8および図9を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の第1および第2の回転ブラシの回転駆動状態の時間的変化を示す断面図(吸込具本体の左方側から見た状態で、図の下方向が底面側)であり、図9は、第1および第2の回転ブラシの斜視図(底面側から見た状態)と軸方向の各位置における回転駆動状態を示す断面図である。なお、図8においては、(a)〜(d)で第1および第2の回転ブラシ30、35が30°ずつ回転したときの回転駆動状態を、時間経過を追って示している。また、図9は、(a)が第1および第2の回転ブラシ30、35における右端位置での回転駆動状態を、(b)が右端位置から左端側に長手方向寸法の1/6寄った位置での回転駆動状態を、(c)が右端位置から左端側に長手方向寸法の1/3寄った位置での回転駆動状態を、(d)が長手方向の中間位置での回転駆動状態を示している。
掃除機本体1から図示しない電源コードを引き出し、その先端についた電源プラグ(図示せず)を部屋のコンセントに差し込んで、把手14に設けた操作部14aを操作して、電動送風機2および掃除機用吸込具15に内蔵された電動機24に通電すると、掃除機用吸込具15の下ケース17bの底面に設けられた開口部18に電動送風機2による吸引力が作用し、木床や絨毯などの被掃除面上の塵埃が第1および第2の清掃片31、36の繊維状部31b、36bにより掻き上げられ、吸引されて、延長管13、吸引ホース10を通って集塵室4に運ばれ、そこで捕集される。
先にも記したように、本実施の形態1の第1および第2の回転ブラシ30、35において、第1および第2の清掃片31、36の略V字形状の頂点は、図6に示すように、それぞれの両端が配される円周上の位置より回転方向に対して約90°後退した長手方向の中間位置に設定されている。
そして、第1および第2の回転ブラシ30、35の長手方向のある部分では、ある時期(例えば、図8における(a)〜(c)の時間帯)において、第1の清掃片31が第2の回転ブラシ35の保持条部37aに当接し、この保持条部37aが、第1の回転ブラシ30の回転駆動に伴い、第1の清掃片31によって回転方向の背面側から押圧されることにより、第2の回転ブラシ35が第1の回転ブラシ30により回転駆動される。そして、この第1の清掃片31が第2の回転ブラシ35の保持条部37aに当接する状態が終わり、ある時期(例えば、図8における(d)の時間帯)、第1の清掃片31と保持条部37aとは互いに離間しているが、やがて直に図8における(a)の状態に戻り、第1の清掃片31が保持条部37aに当接し始める。このように、長手方向のある部分を取ってみた場合、1回転する間のほぼ半分の時間帯において、第1の清掃片31が保持条部37aに当接する状態が維持されている。
しかも、このような第1の清掃片31が保持条部37aに当接する状態が、図9における第1および第2の回転ブラシ30、35の長手方向のいずれかの位置(例えば、図9における(d)〜(b)の位置)において維持されている。そして、このように第1の清掃片31が保持条部37aに当接した状態が、第1および第2の回転ブラシ30、35の回転に伴い、第1および第2の回転ブラシ30、35の外方(左右の端部側)から内方(中間位置側)に向けて変位していく。
このように構成された第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35とを有する掃除機用吸込具15では、電動機24(駆動源)による第1の回転ブラシ30の回転駆動に伴い、第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31が第2の回転ブラシ35の保持条部37aに背面側から連続的に当接し、これを押圧することによって第1の回転ブラシ30の回転駆動力が第2の回転ブラシ35に伝達される状態が維持されるので、確実に第2の回転ブラシ35を回転駆動させることができる。特に、第1の清掃片31が第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36を押圧する場合に比べて、保持条部37aが軸芯材37に形成された硬質なものであるだけに、確実に回転駆動力が伝達されることになる。
以上に説明したように、本発明の構成によれば、連続的で確実な第1および第2の回転ブラシ30、35の回転により、被掃除面上の塵埃を第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35との間に弾き飛ばして、塵埃を外部に漏らすことなく確実に除塵することができ、このことによって掃除機用吸込具15の塵埃除去性能を大幅に向上させることができる。しかも、第1および第2の回転ブラシ30、35の第1および第2の清掃片31、36が、それぞれ逆方向に開いた、長手方向の中央側に寄るに従って回転方向に対して後退角側に変位する略V字形状に形成されているため、被掃除面上の塵埃を吸塵力のより強い中央側に掻き上げ、より確実に外部に漏らすことなく除去することができる。
また、上記の実施の形態1では、第2の清掃片36を構成する繊維状部36bが、第2の回転ブラシ35の長手方向の全幅域において連続的に形成されている例を示したが、この繊維状部36bが、複数の繊維束として断続的に形成されている場合には、第2の清掃片36における繊維状部36bの繊維の本数は、第1の清掃片31における繊維状部31bの繊維の本数より少なく、第2の清掃片36においては第1の清掃片31に比較して繊維状部36bの腰が弱く、撓みやすくなる。このため、回転駆動された時における第2の清掃片36と被掃除面との接触抵抗が、第1の清掃片31と被掃除面との接触抵抗より小さく設定されることになり、第2の回転ブラシ35に加わる負荷が減り、それにより第2の回転ブラシ35を回転駆動する第1の回転ブラシ30に加わる負荷も減り、第1および第2の回転ブラシ30、35が効率よく回転し、塵埃除去性能を大幅に向上させることができる。
また、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36の腰が弱く、絨毯上でも容易に撓んで、第2の清掃片36と被掃除面との接触抵抗が第1の清掃片31と被掃除面との接触抵抗より小さくなるので、第2の回転ブラシ35に加わる負荷が減り、それにより第2の回転ブラシ35を回転駆動する第1の回転ブラシ30に加わる負荷も減り、第1および第2の回転ブラシ30、35を効率よく回転されて、塵埃除去性能を大幅に向上させることができる。
また、電動機24で回転駆動される第1の回転ブラシ30を前方側に、第2の回転ブラシ35を後方側にそれぞれ配し、運転時に第1の回転ブラシ30を、吸込具本体16を前進させる方向に回転させ、第2の回転ブラシ35を第1の回転ブラシ30の回転方向と逆方向に回転させるようにしているので、掃除機用吸込具15を前方方向に移動させる力が効率よく、且つ強力に被掃除面に作用し、絨毯上であっても、掃除機用吸込具15を軽く操作できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る掃除機用吸込具15’について、図10を用いて説明する。図10は、本発明の実施の形態2における掃除機用吸込具の断面図である。なお、上記実施の形態1と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態2における掃除機用吸込具15’においては、図10に示すように、第1の回転ブラシ40に複数条の第1の清掃片41が、長手方向の一端側から他端側に寄るに従って回転方向に対して後退角側に変位する略螺旋状に形成されるとともに、第2の回転ブラシ45に複数条の第2の清掃片46が、第1の回転ブラシ40の第1の清掃片41と逆形状の略螺旋状に形成されており、第2の回転ブラシ45の保持条部が、第1の回転ブラシ40の回転駆動に伴い、第1の清掃片41により背面側から押圧されて、第2の回転ブラシ45が第1の回転ブラシ40とは逆方向に円滑に回転駆動される。
なお、この掃除機用吸込具15’の第1および第2の回転ブラシ40、45において、第1および第2の清掃片41、46がそれぞれ略螺旋形状に形成される以外の点については、上記の実施の形態1に示された第1および第2の清掃片31、36と同様である。すなわち、第1の回転ブラシ40は、軸芯材32と同様の断面形状を有する軸芯材42(ただし、リブ条部、鍔条部、支持条部等が軸心に対して略螺旋状に形成されている)を備え、第1の清掃片41の基端部がこのリブ条部と鍔条部との間に形成された挿着空間内に挿着されるとともに、基端部から起毛された複数の繊維からなる繊維状部41bが鍔条部から外方に突出している。また、第2の回転ブラシ45は、軸芯材37と同様の断面形状を有する軸芯材47(ただし、保持条部、溝条部等が軸心に対して第1の清掃片41とは逆方向の略螺旋状に形成されている)を備え、第2の清掃片46の基端部がこの溝条部に形成された挿着空間内に挿着されるとともに、基端部から起毛された複数の繊維からなる繊維状部46bが溝条部から外方に突出している。
このように構成された掃除機用吸込具15’にあっても、第1の清掃片41を有する第1の回転ブラシ40が回転駆動される際に、この第1の清掃片41が、第2の回転ブラシ45の軸芯材47に形成された保持条部に背面側から当接し、この保持条部を背面側から押圧することにより、第2の回転ブラシ45は、第1の回転ブラシ40とは逆方向に円滑に且つ、確実に回転駆動されることになる。しかも、第1の清掃片46が支持条部により背面側から支持され、第1の清掃片41が第2の回転ブラシ45の保持条部を背面側から押圧する際に、第1の清掃片46が背面側あるいは側方側に撓むのを抑制しているため、全体として第2の清掃片46の腰が弱く、したがって、連続的で円滑な第1および第2の回転ブラシ40、45の回転により、被掃除面上の塵埃を第1の回転ブラシ40と第2の回転ブラシ45との間に弾き飛ばして、塵埃を外部に漏らすことなく確実に吸引することができ、このことによって掃除機用吸込具15’の塵埃除去性能を大幅に向上させることができる。
また、電動送風機2を有する掃除機本体1に、塵埃除去性能に優れた上記の掃除機用吸込具15、15’を接続することにより、操作性、掃除性能に優れた電気掃除機を提供することができることは言うまでもない。
(上記実施の形態における変形例)
以下、上記の実施の形態1および2に例示された掃除機用吸込具15、15’に対する変形例について説明する。
(清掃片の形状について)
上記の実施の形態1では、第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31および第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36が、長手方向の中央側に寄るに従って回転方向に対して後退角側に変位する略V字状に形成されていたが、第1の清掃片31および第2の清掃片36が、略U字状に形成されていてもよく、第2の回転ブラシ35の略U字状に形成された保持条部37aが、第1の回転ブラシ30の回転駆動に伴い、略U字状に形成された第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31により連続的に押圧され、第2の回転ブラシ35が回転駆動されるので、当然ながら、上記と同様の効果が得られる。
また、上記の実施の形態1では、第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31ならびに第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36における略V字形状が、それぞれ第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35の長手方向の中間点を挟んで左右対称となるように構成されているが、頂点が長手方向の中間点に丁度位置していなくてもよく(多少中間点から外れて位置していてもよく)、さらに、頂点を挟んで左右対称に形成されていなくてもよい。要は、軸方向への荷重バランスの変動を抑制することができれば、どのような略V字形状あってもよく、略U字形状やその他の形状であってもよい。
さらに、この略V字形状の頂点から、第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35の端部側に移行するにしたがって前進角側に変位する第1の清掃片31および第2の清掃片36の配列線を平面上に展開したときに、この配列線が必ずしも直線状に形成される必要はなく、途中で変曲点を有する曲線状に形成されていてもよい。このように、上記の実施の形態1に示された配列形状から多少外れた略V字形状あるいは略U字形状であっても、軸方向への荷重バランスの変動を抑制することができ、第1および第2の回転ブラシ30、35を効率よく回転させることができ、塵埃除去性能を向上させることができる。ただ、最良の効率、性能向上を求めるならば、実施の形態1に示された配列形状とすることが望ましい。
なお、第1および第2清掃片31、36のいずれか一方が略V字状に形成され、他方が略U字状に形成されてもよく、また、双方が同じ略V字状または略U字状であって、若干曲率形状等の異なる略V字状または略U字状に形成されてもよい。
上記の実施の形態1では、第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31および第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36が、長手方向の中央側に寄るに従って回転方向に対して後退角側に変位する略V字状に形成され、実施の形態2では、長手方向の一端側から他端側に寄るに従って回転方向に対して後退角側に変位する略螺旋状に形成されていたが、本発明に係る第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35では、それらの清掃片31、36が、長手方向の中央側に寄るに従って回転方向に対して後退角側および/または前進角側に連続的に変化する形状に形成されていればよい。すなわち、上記の略V字状や略U字状、略螺旋状のほか、略W字状であってもよく、波打ち状であってもよく、その形状は任意に設定されることができる。第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35がこのように構成されることにより、第2の回転ブラシ35の保持条部37aが、第1の清掃片31により背面側から押圧されて、第2の回転ブラシ35が第1の回転ブラシ30とは逆方向に円滑に回転駆動されることになる。したがって、連続的で円滑な第1および第2の回転ブラシ30、35の回転により、被掃除面上の塵埃を第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35との間に弾き飛ばして、塵埃を外部に漏らすことなく確実に除塵することができ、このことによって掃除機用吸込具15の塵埃除去性能を大幅に向上させることができる。
そして、さらに、第1および第2の清掃片31、36の形状が、第1および第2の回転ブラシ30、35の長手方向の中間点を挟んで左右対称に形成されていれば、第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35の軸方向に加わる荷重(スラスト荷重)の変動をなくし、荷重バランスに変化を生じることがなく、したがって、掃除機用吸込具15の塵埃除去性能とともに走行性能をも向上させることができる。
また、第1および第2の清掃片31、36が、長手方向の中央側に寄るに従って回転方向に対して後退角側および/または前進角側に連続的に変化する形状に形成されるときの後退角側および/または前進角側への最大の変位量(変位角)は、第1および第2の清掃片31、36の条数とともに、任意に設定されればよい。第2の回転ブラシ35の保持条部37aが、第1の清掃片31により背面側から連続的に押圧されて、第2の回転ブラシ35が第1の回転ブラシ30とは逆方向に円滑に回転駆動されるようであれば、第1および第2の清掃片31、36における後退角側および/または前進角側への最大の変位量(変位角)は、どのように設定されてもよい。
(軸芯材の断面形状について)
上記の実施の形態1および2では、第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35の軸芯材32、37は中空の円管状のものを用いたが、これに限らず、中空の多角管状のもの、中実の断面視円形または多角形の棒状のものなどを使用できる。また、管状、棒状に係らず、軸芯材32、37の表層側に、上記の実施の形態1および2において示した装着空間33、38に類似の溝条部を軸芯材32、37の長手方向に沿って形成し、この溝条部に清掃片31、36の基端部31a、36aを挿着することにより第1の回転ブラシ30および第2の回転ブラシ35を構成してもよい。この場合には、軸芯材32、37にリブ条部32a、37aなどを形成する必要はなくなる。
(清掃片の条数について)
上記の実施の形態1および2では、第1の回転ブラシ30の軸芯材32に3条の第1の清掃片31が挿着されるとともに、第2の回転ブラシ35の軸芯材37にも3条の第2の清掃片36が挿着されているが、第1の清掃片31および第2の清掃片36の数についてはそれぞれ3条に限定されることなく、2条あるいは4条以上であってもよい。この第1の清掃片31および第2の清掃片36の条数によって、第1の清掃片31および第2の清掃片36の軸芯材32、37におけるリブ条部32a、37aや鍔条部32b、37bの数や形状、あるいは、さらに、第1の清掃片31および第2の清掃片36における略V字状または略U字状の形状、すなわち、略V字形状または略U字形状における頂点の後退角または前進角(最大の変位角)等が適宜設定されることになる。
(第1の清掃片へのブレード状部の適用について)
上記の実施の形態1および2では、第1の清掃片31が基端部31aに起毛された複数の繊維からなる繊維状部31bを備えて構成されていたが、このような第1の清掃片31に代えて、基端部31aから延出される板状のブレード状部を備えて構成されるものや、基端部31aから延出された板状のブレード状部と、このブレード状部から起毛された複数の繊維からなる繊維状部とを備えて構成されるものを用いてもよい。このようなブレード状部は、柔軟性と形状復帰性を有する材料により形成されるものであり、このようなブレード状部を有する第1の清掃片は、単に繊維状部31bを有する第1の清掃片31よりも容易に腰の強いものとすることが可能であり、掃除機用吸込具15の自走性および塵埃除去性能を向上させることができる。
(繊維状部の繊維の本数、太さおよび突出代について)
上記の実施の形態1および2では、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36を構成する繊維状部36bが、第2の回転ブラシ35の長手方向に沿って間引かれ、複数の繊維束36cとして断続的に形成され、この複数の繊維束36cが、複数条の第2の清掃片36において互いに重複しながらそれぞれの起毛位置をずらして、全体として第2の回転ブラシ35の長手方向の全幅域をカバーするように構成していたが、このような第2の清掃片36に代えて、第2の清掃片36の繊維状部36bに繊維束36cを形成せずに繊維の本数を全体に減らし、第1の清掃片31の繊維状部31bにおける繊維の本数より少なくしてもよい。また、このような第2の清掃片36に代えて、あるいは、複数の繊維束36cとして断続的に形成される特徴に加えて、第2の清掃片36の繊維状部36bを構成する繊維の太さを、第1の清掃片31の繊維状部31bを構成する繊維の太さより細くしてもよい。
さらに、上記の実施の形態1および2では、第2の清掃片36の繊維状部36bの鍔状部37bからの突出代を第1の清掃片31の繊維状部31bの鍔状部32bからの突出代と略同等とし、第2の清掃片36における繊維状部36bの突出代が、第1の清掃片31における繊維状部31bの突出代より長く設定されてもよい。いずれの形態を採っても、回転駆動された時における第2の清掃片36と被掃除面との接触抵抗が、第1の清掃片31と被掃除面との接触抵抗より小さく設定されることになり、第2の回転ブラシ35に加わる負荷が減り、それにより第2の回転ブラシ35を回転駆動する第1の回転ブラシ30に加わる負荷も減り、第1および第2の回転ブラシ30、35が効率よく回転し、塵埃除去性能を大幅に向上させることができる。
(第1の回転ブラシの配置について)
上記の実施の形態1および2では、電動機24で回転駆動される第1の回転ブラシ30を回転ブラシ収容空間18aの前方側に配し、第2の回転ブラシ35を回転ブラシ収容空間18aの後方側に配していたが、このような配置に代えて、電動機24で回転駆動される第1の回転ブラシ30を回転ブラシ収容空間18aの後方側に配し、第2の回転ブラシ35を回転ブラシ収容空間18aの前方側に配してもよい。このように構成した場合、運転時に第1の回転ブラシ30を逆転駆動、すなわち掃除機用吸込具15、15’の前方向への移動に逆らう方向に回転させるとともに、第2の回転ブラシ35を第1の回転ブラシ30の回転方向と逆方向に回転させることになる。なお、このような場合においても、第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31は、長手方向の中央側に寄るに従って回転方向に対して後退角側に変位する略V字状または略U字状に形成されるとともに、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36は、第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31と逆形状の略V字状または略U字状に形成されるものとする。
上記構成により、被掃除面が絨毯の場合は、電動機24によって回転駆動される第1の回転ブラシ30によって絨毯上の塵埃が確実に第1の回転ブラシ30と第2の回転ブラシ35との間に弾き飛ばされるので、塵埃が外部に漏れることなく確実に吸引されるとともに、第2の回転ブラシ35の第2の清掃片36は腰が弱いので、絨毯表面に当たって容易に撓み、第2の回転ブラシ35を回転駆動する第1の回転ブラシ30の回転を抑制することがない。また、被掃除面が木床などの場合は、第1の回転ブラシ30の第1の清掃片31の被掃除面から受ける負荷が軽いので、第1の回転ブラシ30が強力に回転し、それによって第2の回転ブラシ35も効率よく回転し、被掃除面上の塵埃を第2の回転ブラシ35と第1の回転ブラシ30の間に寄せながら、拭き磨き効果も遺憾なく発揮することができる。
以上のように、本発明にかかる掃除機用吸込具は、第1および第2の回転ブラシが効率よく回転し、塵埃除去性能に優れたもので、家庭用、業務用、店舗用の各種電気掃除機に使用することができる。
本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具を接続した電気掃除機の全体斜視図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の外観斜視図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の底面側から見た斜視図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の下ケースを外し、底面側から見た平面図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の断面図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の第1および第2の回転ブラシの底面側から見た斜視図(吸込具本体から取り外した状態)である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の第1および第2の回転ブラシの拡大断面図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の第1および第2の回転ブラシの回転駆動状態の時間的変化を示す断面図である。 本発明の実施の形態1における掃除機用吸込具の第1および第2の回転ブラシの斜視図と軸方向の各位置における回転駆動状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態2における掃除機用吸込具の底面側から見た斜視図である。 従来の掃除機用吸込具のある実施形態を示す断面図である。 従来の掃除機用吸込具の他の実施形態を示す断面図である。
符号の説明
1 掃除機本体
15 掃除機用吸込具
16 吸込具本体
17 本体ケース
18 開口部
18a 回転ブラシ収容空間
24 電動機(駆動源)
30 第1の回転ブラシ
31 第1の清掃片
31a 基端部
31b 繊維状部
32 軸芯材
32a リブ条部
32b 鍔条部
32c 溝条部
32d 支持条部
35 第2の回転ブラシ
36 第2の清掃片
36a 基端部
36b 繊維状部
37 軸芯材
37a 保持条部
37b 溝条部

Claims (9)

  1. 周面の長手方向に沿って複数条の第1の清掃片を有する第1の回転ブラシと、
    前記第1の回転ブラシと平行に配され、周面の長手方向に沿って複数条の第2の清掃片を有する第2の回転ブラシと、
    前記第1の回転ブラシを回転駆動する駆動源とを備え、
    前記第2の回転ブラシの環状または棒状の軸芯材には、該軸芯材の周面から外方に突出させた複数対の保持条部と、該複数対の保持条部の対をなす保持条部の間に前記第2の清掃片を保持する溝条部とが形成され、
    前記第2の回転ブラシの前記保持条部が、前記駆動源による前記第1の回転ブラシの回転駆動に伴い、前記第1の回転ブラシの前記第1の清掃片によって回転方向の背面側から押圧されることにより、前記第2の回転ブラシが前記第1の回転ブラシにより回転駆動されることを特徴とする掃除機用吸込具。
  2. 前記第2の回転ブラシの前記保持条部における前記第1の清掃片によって押圧される面が、その背面側の基端部と前記第2の回転ブラシの軸中心とを通る直線に対して回転方向側に10〜60度の範囲で傾斜していることを特徴とする請求項1に記載の掃除機用吸込具。
  3. 前記第1の回転ブラシにおける第1の清掃片の長さは、その先端が前記第2の回転ブラシの前記軸芯材の周面に略接する長さに設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の掃除機用吸込具。
  4. 前記第2の回転ブラシにおける第2の清掃片の長さは、その先端が前記第1の回転ブラシの前記軸芯材の周面に接することのない長さに設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具。
  5. 前記第1の回転ブラシの軸中心から前記第1の清掃片の先端までの長さは、前記第2の回転ブラシの軸中心から前記第2の清掃片の先端までの長さよりも長く設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具。
  6. 前記第1の回転ブラシの環状または棒状の軸芯材には、該軸芯材の周面から外方に突出させた複数対のリブ条部と、該対をなすリブ条部の互いに対向する面から他方に向けて突出させた鍔条部と、該鍔条部の間に前記第1の清掃片を保持する溝条部とが形成され、
    前記対をなすリブ条部のうち回転方向に対して背面側に位置するリブ条部から外方に突出させ、前記第1の清掃片を背面側から支持する支持条部が設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具。
  7. 前記支持条部の前記第1の清掃片に対向する面に、前記第1の清掃片に向けて突出させた凸部が前記第1の回転ブラシの長手方向に沿って連続的または断続的に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の掃除機用吸込具。
  8. 前記鍔条部の上面から前記支持条部の先端までの長さは、前記第1の清掃片が前記鍔条部の上面から突出する長さの0.1〜0.6倍の範囲にあることを特徴とする請求項6または7に記載の掃除機用吸込具。
  9. 電動送風機と、請求項1〜8のいずれか1項に記載の掃除機用吸込具を備えた電気掃除機。
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