JP2008219408A - 通信装置、通信システム及び送信制御方法 - Google Patents

通信装置、通信システム及び送信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 データ送信において、伝送遅延が急激に変動した場合であっても二重再送や無通信状態の増加を防止する。
【解決手段】 サーバ400は、通信網1,2を介してクライアント端末100にデータを送信すると共に、データの送信に応じてクライアント端末100から送信される確認応答を受信するTCP送受信部404と、データを送信してから確認応答を受信するまでの時間を伝送遅延として計測する伝送遅延計測部405と、データを送信してから再送タイマ値内に確認応答が受信されていないことを検出してデータを再送するように制御する再送制御部406と、設定された再送タイマ値と計測された伝送遅延との乖離状態に基づいて、再送タイマ値を計算して更新する再送タイマ値計算部409と、を備える。
【選択図】 図6

Description

本発明は、通信装置、通信システム及び送信制御方法に関する。
第3世代移動通信システムにおけるデータアクセスサービスは、トランスポートプロトコルとしてTCP(Transmission Control Protocol)を移動通信向けに最適化したW−TCP(Wireless ProfiledTCP)(RFC3481)を採用している。TCPでは、データを送信した後、再送タイマ値(RTO:Retransmission Time Out)までの時間内に確認応答(Ack)を受信できなかった場合、送信データがロスしたと判断し、同一データの再送を行う。なお、再送タイマ値は、再送タイムアウト時間等とも呼ばれる。
TCPにおけるデータ再送において、再送タイマ値が小さい場合、受信側で送信したAckが送信側に到達する前に再送タイマを満了し、ロスしなかったデータを過剰に再送(スプリアス再送)してしまう。逆に再送タイマ値が大きい場合、一時的な接続環境悪化から回復した状況においても即座にデータ再送ができないため、無通信時間が長大化し、ユーザ体感速度が低下する。
再送タイマ値を適切な大きさにするため、従来から、データ送信に係る伝送遅延を測定して、伝送遅延に基づいて再送タイマ値を動的に更新することが行われている(例えば、特許文献1及び2参照)。また、再送タイマ値の更新方法は、RFC2988においても規定されている。
特開2006−135454号公報 特開2004−253934号公報
しかし、上記の従来技術に係る再送タイマ値の更新方法は、以下に示すような問題点があった。即ち、上記の従来技術に係る再送タイマ値の更新方法では、再送タイマ値の更新において、伝送遅延の計測値と平均値の差分の絶対値を一定の重み付けで再送タイマ値に反映しているため、伝送遅延が急激に変動し増減量が大きくなると再送タイマが不要に増大するという問題があった。また、伝送遅延の変動量(分散値)が小さい場合、再送タイマ値が伝送遅延の平均値に近い値まで接近していくため、伝送遅延が急変し伝送遅延が大きくなった場合タイムアウトを検出し、不要な再送が発生するという問題があった。
上記のように再送タイマ値が適切でないことは、二重再送や無通信状態の増加等、ユーザ体感速度の低下やネットワークリソースの浪費等のサービス品質の低下につながる。
本発明は、以上の問題点を解決するためになされたものであり、データ送信において、伝送遅延が急激に変動した場合であっても二重再送や無通信状態の増加を防止することを可能とする、適切な再送タイマ値を設定することができる通信装置、通信システム及び送信制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る通信装置は、通信網を介して相手先装置にデータを送信する送信手段と、送信手段によるデータの送信に応じて相手先装置から送信される確認応答を受信する確認応答受信手段と、送信手段により相手先装置にデータを送信してから、確認応答受信手段により相手先装置から確認応答を受信するまでの時間を、当該相手先装置毎に伝送遅延として計測する伝送遅延計測手段と、送信手段により相手先装置にデータを送信してから、当該相手先装置毎に設定された再送タイマ値内に、確認応答受信手段により確認応答が受信されていないことを検出して、相手先装置にデータを再送するように送信手段を制御する再送制御手段と、設定された再送タイマ値と伝送遅延計測手段により計測された伝送遅延との乖離状態に基づいて、当該相手先装置毎に再送タイマ値を計算して更新する再送タイマ値計算手段と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る通信装置では、設定された再送タイマ値と伝送遅延との乖離状態に基づいて、再送タイマ値が計算されて更新される。これにより、再送タイマ値と伝送遅延との乖離が大きい場合は、乖離を小さくするように再送タイマ値を計算することができる。また、乖離が小さい場合は、再送タイマ値と伝送遅延とを適切な間隔に保つように再送タイマ値を計算することができる。従って、本発明に係る通信装置によれば、伝送遅延が急激に変動した場合であっても二重再送や無通信状態の増加を防止することを可能とする、適切な再送タイマ値を設定することができる。
再送タイマ値計算手段は、再送タイマ値を計算する複数の再送タイマ値計算式を記憶しており、乖離状態に基づいて再送タイマ値の計算に用いる再送タイマ値計算式を選択して、選択した再送タイマ値計算式に基づいて当該再送タイマ値を計算することが望ましい。この構成によれば、容易かつ確実に本発明を実施することができる。
再送タイマ値計算手段は、設定された再送タイマ値が伝送遅延に基づいて設定される閾値を超えているか判断すると共に、当該閾値を超えていると判断される場合に選択される再送タイマ値計算式として、設定された再送タイマ値に予め定められた減衰係数を積算した値を更新される再送タイマ値とする式を記憶し、閾値を超えていないと判断される場合に選択される再送タイマ値計算式として、伝送遅延計測手段により計測される伝送遅延と予め定められたマージン値との和を少なくとも下回らない値を更新される再送タイマ値とする式を記憶したことが望ましい。この構成によれば、より確実に適切な再送タイマ値を設定することができる。
伝送遅延計測手段により計測された伝送遅延の履歴を、相手先装置毎に記憶する伝送遅延履歴管理手段を更に備え、再送タイマ値計算手段は、伝送遅延履歴管理手段により記憶された伝送遅延の履歴を取得して、当該伝送遅延の履歴を用いて再送タイマ値を計算する、ことが望ましい。この構成によれば、再送タイマ値の計算に伝送遅延の履歴が考慮されるので、更に適切な再送タイマ値を設定することができる。
再送タイマ値計算手段は、伝送遅延履歴管理手段に記憶された伝送遅延の履歴から伝送遅延の変動量を算出して、計算した再送タイマ値に補正が必要か否かを、当該変動量を含む予め設定された判定ルールに基づいて判定して、補正が必要であると判定された場合、当該変動量に基づいて当該計算した再送タイマ値を補正することが望ましい。この構成によれば、更に確実にデータの二重送信を防止することができる。
ところで、本発明は、上記のように通信装置の発明として記述できる他に、以下のように通信システム及び送信制御方法の発明としても記述することができる。これはカテゴリ等が異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
即ち、本発明に係る通信システムは、通信装置と、当該通信装置からデータが送信される1台以上の相手先装置とを含んで構成される通信システムであって、通信装置は、通信網を介して相手先装置にデータを送信する送信手段と、送信手段によるデータの送信に応じて相手先装置から送信される確認応答を受信する確認応答受信手段と、送信手段により相手先装置にデータを送信してから、確認応答受信手段により相手先装置から確認応答を受信するまでの時間を、当該相手先装置毎に伝送遅延として計測する伝送遅延計測手段と、送信手段により相手先装置にデータを送信してから、当該相手先装置毎に設定された再送タイマ値内に、確認応答受信手段により確認応答が受信されていないことを検出して、相手先装置にデータを再送するように送信手段を制御する再送制御手段と、設定された再送タイマ値と伝送遅延計測手段により計測された伝送遅延との乖離状態に基づいて、当該相手先装置毎に再送タイマ値を計算して更新する再送タイマ値計算手段と、を備え、相手先装置は、通信網を介して通信装置から送信されるデータを受信する受信手段と、受信手段によりデータが受信されると、確認応答を通信装置に送信する確認応答送信手段と、を備える、ことを特徴とする。
また、本発明に係る送信制御方法は、通信網を介して相手先装置にデータを送信する送信ステップと、送信ステップにおけるデータの送信に応じて相手先装置から送信される確認応答を受信する確認応答受信ステップと、送信ステップにおいて相手先装置にデータを送信してから、確認応答受信ステップにおいて相手先装置から確認応答を受信するまでの時間を、当該相手先装置毎に伝送遅延として計測する伝送遅延計測ステップと、送信ステップにおいて相手先装置にデータを送信してから、当該相手先装置毎に設定された再送タイマ値内に、確認応答受信ステップにおいて確認応答が受信されていないことを検出して、相手先装置にデータを再送するように制御する再送制御ステップと、設定された再送タイマ値と伝送遅延計測ステップにおいて計測された伝送遅延との乖離状態に基づいて、当該相手先装置毎に再送タイマ値を計算して更新する再送タイマ値計算ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明では、再送タイマ値と伝送遅延との乖離が大きい場合は、乖離を小さくするように再送タイマ値を計算することができる。また、乖離が小さい場合は、再送タイマ値と伝送遅延とを適切な間隔に保つように再送タイマ値を計算することができる。従って、本発明によれば、伝送遅延が急激に変動した場合であっても二重再送や無通信状態の増加を防止することを可能とする、適切な再送タイマ値を設定することができる。
以下、図面とともに本発明に係る通信装置、通信システム及び送信制御方法の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に本発明の実施形態に係る通信装置であるサーバ400と、サーバ400と、サーバ400の相手先装置であり、通信網1,2を介してデータを送受信するクライアント端末100を含んで構成される通信システム10を示す。また、通信システム10は、サーバ400とクライアント端末100との間の通信の伝送路を構成する無線通信網1、有線通信網2、無線制御装置200及びPOI(Point of Interface)300を含んでいる。
無線通信網1は、無線制御装置200を介してクライアント端末100から無線接続により接続される通信網である。無線通信網1は、具体的には例えば、無線制御装置200により構成される無線LAN(Local Area Network)に接続されたWAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)や、無線制御装置200を含んで構成される携帯電話システムの交換ネットワークの形態をとる。
有線通信網2は、有線により接続される端末間の通信網である。有線通信網2には、サーバ400が接続されている。また、有線通信網2は、POI300を介して、無線通信網1に接続されている。有線通信網2は、具体的には例えば、LANやインターネットの形態をとる。
クライアント端末100は、ユーザにより用いられる通信機器であり、具体的には例えば、無線通信を行うことができる携帯電話機又は無線通信機能を有するノートPC(Personal Computer)の端末の形態をとる。クライアント端末100は、無線制御装置200との間で無線リンクを確立することで無線通信を行う。クライアント端末100は、より詳細に後述するように、サーバ400から送信されたデータを受信する。また、サーバ400からデータを受信した際に、当該データを受信したことを示す受信応答の信号をサーバに送信する。サーバ400から送信されるデータは、例えば、Webデータ等のコンテンツデータである。クライアント端末100は、サーバ400との間でデータを送受信し、当該データを利用するWebブラウザ等のアプリケーションを備えている。なお、クライアント端末100は図1には1つしか描かれていないが、通常、通信システム10には複数のクライアント端末100が含まれる。
図2にクライアント端末100のハードウェア構成を示す。図2に示すように、クライアント端末100は、CPU(Central Processing Unit)1001、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)1002及びROM1003(ReadOnly Memory)、操作部1004、無線通信部1005、ディスプレイ1006並びにアンテナ1007等のハードウェアにより構成されている。これらの構成要素が動作することにより、上記の機能、及び後述するクライアント端末100の各機能が発揮される。
無線制御装置200は、クライアント端末100と無線リンク3を確立して、クライアント端末100に無線通信網1に接続させる装置である。即ち、無線制御装置200は、クライアント端末100と無線通信網1との間の無線インターフェースとして機能する。無線制御装置200は、具体的には例えば、無線LANのアクセスポイント(AP)や携帯電話システムの基地局装置の形態をとる。
POI300は、無線通信網1と有線通信網2とを相互に接続する装置である。POI300は、具体的には例えば、ルータ装置の形態をとる。
サーバ400は、クライアント端末100に送信するデータを格納しており、当該データをクライアント端末100からの要求等に応じて送信する装置である。データの送信の一形態としてコンテンツを配信するものがある。サーバ400は、具体的には例えば、WebサーバやFTP(File Transfer Protocol)サーバの形態をとる。サーバ400は有線通信網2に接続されており、有線通信網2、POI300、無線通信網1、無線制御装置200を順に介してクライアント端末100との間で通信を行う。サーバ400は、より詳細には後述するように、データの再送制御を行う。具体的には、クライアント端末100にデータを送信してから、再送タイマ値までの時間にクライアント端末100から当該データの送信に応じた確認応答が受信されない場合、再度同じデータをクライアント端末100に送信する。
図3に、サーバ400のハードウェア構成を示す。図3に示すように、サーバ400は、CPU4001、主記憶装置であるRAM4002及びROM4003、通信を行うための通信モジュール4004、並びにハードディスク等の補助記憶装置4005等のハードウェアを備えるコンピュータとして構成される。これらの構成要素が動作することにより、上記の機能、及び後述するサーバ400の各機能が発揮される。
続いて、図4に通信システム10のプロトコルスタックを示す。クライアント端末100、無線制御装置200、POI300及びサーバ400間では、レイヤ1及びレイヤ2に従って通信が行われる。また、クライアント端末100とサーバ400との間は、IP(Internet Protocol)に従った通信が行われ、また、その上位ではTCPに従った通信が行われ、更にその上位ではアプリケーション層のプロトコル(APL)に従った通信が行われる。TCPでは、上述したようにデータ送信毎に確認応答を待つ通信、即ち確認型通信が行われる。
引き続いて、本実施形態に係るクライアント端末100及びサーバ400の機能構成について説明する。図5に示すようにクライアント端末100は、無線インターフェース101と、IP処理部102と、アプリケーション処理部103と、TCP処理部104とを備えて構成される。
無線インターフェース101は、無線通信網1とのインターフェースとして機能する手段である。具体的には、無線インターフェース101は、無線制御装置200との間に無線リンク3を確立して、無線制御装置200を介して無線通信網1に接続する。無線インターフェース101は、アンテナ、高周波(RF)処理部及びベースバンド(BB)処理部等により構成される。
IP処理部102は、無線通信網1から通知されたアドレス、又はユーザがクライアント端末100に設定した一意のアドレスによって、無線通信網1及び有線通信網2におけるクライアント端末100の識別機能を提供する手段である。
アプリケーション処理部103は、Webブラウザ、FTPクライアント、メールクライアント等、ユーザが利用するアプリケーションを実行する手段である。
TCP処理部104は、アプリケーション処理部103からの指示等により、通信網を介してサーバ400から送信されるデータを受信する受信手段である。TCP処理部104は、受信したデータをアプリケーション処理部103に出力する。TCP処理部104は、データを受信すると、データの受信結果を示す確認応答(Ack)をサーバ400に送信する確認応答送信手段でもある。また、TCP処理部104は、TCPに従ったサーバ400へのデータの送信も行う。その他、TCP処理部104は、TCPに従った再送制御、輻輳制御により信頼性の高い通信を可能とする機能を有する。なお、TCP処理部104によるデータの送受信は、無線インターフェース101により確立された無線リンク3を介して行われ、IP処理部102による識別機能が提供された上で行われる。以上が、クライアント端末100の構成である。
続いて、サーバ400の機能構成について説明する。図6に示すようにサーバ400は、ネットワークインターフェース401と、IP処理部402と、アプリケーション処理部403と、TCP送受信部404と、伝送遅延計測部405と、再送制御部406と、伝送遅延履歴データベース407と、乖離状態判定部408と、再送タイマ値計算部409とを備えて構成される。
ネットワークインターフェース401は、有線通信網2との接続を確立して有線通信網2とのインターフェースとして機能する手段である。ネットワークインターフェース401は、具体的には例えば、Ethernet(登録商標)インターフェースの形態をとる。
IP処理部402は、有線通信網2から通知されたアドレス又はユーザがサーバ400に設定した一意のアドレスによって、無線通信網1及び有線通信網2におけるサーバ400の識別機能を提供する手段である。
アプリケーション処理部403は、Webサーバ、FTPサーバ、メールサーバ等のアプリケーションを実行して、クライアント端末100からの要求等に応じて、サーバ400のサーバ機能を提供する手段である。具体的には、アプリケーション処理部403は、クライアント端末100からの要求に応じたデータをクライアント端末100に送信することでサーバ機能を提供する。送信するデータはTCP送受信部404に出力されて、データの送信はTCP送受信部404によって行われる。
TCP送受信部404は、相手先装置であるクライアント端末100にデータを送信する送信手段である。データの送信は、例えば、アプリケーション処理部403からの指示により行われ、パケット単位で行われる。データを送信するとTCP送受信部404は、データを送信した時刻の情報をデータ送信時間として、伝送遅延計測部405及び再送制御部406に通知する。また、TCP送受信部404は、データの送信に応じてクライアント端末100から送信される確認応答を受信する確認応答受信手段である。確認応答を受信すると、TCP送受信部404は、確認応答を受信した時刻の情報を確認応答受信時間として、伝送遅延計測部405及び再送制御部406に通知する。データ送信時間及び確認応答受信時間の出力は、データ及びクライアント端末100を特定できるようにして行なわれる。具体的には、データ送信時間及び確認応答受信時間の出力は、データ送信に係るクライアント端末100のIPアドレス及びデータの識別子に対応付けて行われる。
なお、TCP処理部104によるデータの送受信は、ネットワークインターフェース401を通じて、有線通信網2、POI300、無線通信網1及び無線制御装置200を介して行われる。また、データの送受信は、IP処理部402による識別機能が提供された上で行われる。
伝送遅延計測部405は、TCP送受信部404がクライアント端末100にデータを送信してから、確認応答を受信するまでの時間を伝送遅延として計測する伝送遅延計測手段である。伝送遅延計測部405は、具体的には、TCP送受信部404から通知されたデータ送信時間と確認応答受信時間との差分を伝送遅延として算出(計測)する。この算出は、クライアント端末100毎に行われる。伝送遅延計測部405は、計測した伝送遅延の情報を、クライアント端末100を特定する情報に対応付けて、伝送遅延履歴データベース407及び乖離状態判定部408に出力する。
再送制御部406は、TCP送受信部404がクライアント端末100にデータを送信してから、再送タイマ値内に確認応答が受信されていないことを検出して、クライアント端末100に当該確認応答が受信されていないデータを再送するようにTCP送受信部404を制御する再送制御手段である。再送タイマ値は、クライアント端末100毎に設定される値であり、再送制御部406に記憶されている。具体的には再送制御部406は、TCP送受信部404から通知されたデータ送信時間から再送判定タイマによる時間の測定を開始し、当該データに係る確認応答受信時間が再送タイマ値までに通知されなかった場合に、TCP送受信部404に対して再送の制御を行う。
伝送遅延履歴データベース407は、伝送遅延計測部405により計測された伝送遅延を示す情報の履歴を、クライアント端末100毎に記憶する伝送遅延履歴管理手段である。伝送遅延履歴データベース407は、クライアント端末100毎に最新の伝送遅延を示す情報から遡ってN回目までの伝送遅延を示す情報を「M回前:○○ms」という形式で記憶する。
乖離状態判定部408は、再送制御部406に設定された再送タイマ値と伝送遅延計測部に405から入力された伝送遅延との乖離状態を判定する再送タイマ値計算手段の一機能である。乖離状態の判定はデータ毎に行われる。なお、再送タイマ値は、再送制御部406と同様に乖離状態判定部408に記憶されている。
具体的には例えば、乖離状態判定部408は、以下のような乖離状態を判定するルールで、乖離状態が“乖離”、“通常”及び“タイムアウト”の何れであるかを判定する。乖離状態が“乖離”とは、再送タイマ値が伝送遅延より非常に大きいことを示している。乖離状態が“通常”とは、再送タイマ値が伝送遅延より非常に大きくはないが、伝送遅延より大きいことを示している。乖離状態が“タイムアウト”とは、再送タイマ値が伝送遅延より小さい、又はデータの送受信に障害が発生して確認応答が受信されなかったことを示している。即ち、乖離状態が“タイムアウト”とは、データの再送が発生したことを示している。
乖離状態を判定するルールとしては例えば、以下のように伝送遅延に基づいて設定される閾値を設定した判定式を含むものが用いられる。
再送タイマ値>計測した伝送遅延×判定係数
を満たす場合は“乖離”と判断する。ここで判定係数は予め乖離状態判定部408に記憶されている値であり、再送タイマ値が伝送遅延からどの程度離れていれば乖離と判断するかの基準となる値である。判定係数は、例えば、2程度の値が用いられる。
再送タイマ値<計測した伝送遅延
を満たす場合は“タイムアウト”と判断する。また、データの送受信に障害が発生して伝送遅延が計測されなかった場合も“タイムアウト”と判断する。“乖離”及び“タイムアウト”の何れでもない場合は“通常”と判断する。乖離状態判定部408は、判定した乖離状態を示す情報を、クライアント端末100を特定する情報に対応付けて再送タイマ値計算部409に出力する。
再送タイマ値計算部409は、クライアント端末100毎に再送タイマ値を計算して、再送制御部406に設定されている再送タイマ値を更新する再送タイマ値計算手段である。具体的には、以下に述べるように、再送タイマ値計算部409は、再送タイマ値を計算する複数の再送タイマ値計算式を記憶しており、乖離状態判定部408から入力された情報に係る乖離状態に基づいて再送タイマ値の計算に用いる再送タイマ値計算式を選択して、選択した再送時間計算式に基づいて当該再送タイマ値を計算する。即ち、再送タイマ値計算部409は、“乖離”、“通常”及び“タイムアウト”の乖離状態に応じた3つの再送タイマ値計算式を記憶している。
乖離状態が“乖離”であった場合には以下の再送タイマ値計算式が用いられる。
再送タイマ値=RTO減衰係数×現在の(計算前の)再送タイマ値
ここで、RTO減衰係数は、予め定められて再送タイマ値計算部409に記憶された数値である。RTO減衰係数は、具体的には、0.85程度の数値が用いられる。即ち、再送タイマ値を85%にするものである。上記の再送タイマ値計算式は、再送タイマ値を伝送遅延に対して接近しない程度に大きく減少させることを意図したものである。
乖離状態が“通常”であった場合には以下の再送タイマ値計算式が用いられる。乖離状態が“通常”である場合には、蓄積RTT(Round Trip Time)変動量を再送タイマ値の計算に用いるため、伝送遅延が計測される毎に蓄積RTT変動量を計算しておく。蓄積RTT変動量は、計測した伝送遅延から前回の伝送遅延を引いた値を自身に足しこんだ値として算出される。即ち、
蓄積RTT変動量+=(計測した伝送遅延−前回の伝送遅延)
である。前回の伝送遅延を示す情報は、伝送遅延履歴データベース407から取得される。なお、蓄積RTT変動量は、再送タイマ値の計算が行われて更新された場合にクリアされる(蓄積RTT変動量=0とする)。
この蓄積RTT変動量が以下の条件を満たす場合、再送タイマ値の計算が行われる。なお、条件を満たさない場合は再送タイマ値の計算は行われず更新も行われない。
|蓄積RTT変動量|>RTT追従感度
ここで、RTT追従感度は、予め定められて再送タイマ値計算部409に記憶された数値である。RTT追従感度は、具体的には30ms程度の値が用いられる。上記の条件は、再送タイマ値が計算されて更新された後、計測した伝送遅延が大きく変動していなければ、改めて再送タイマ値を計算しなおす必要がないため、計算しないという意図によるものである。
再送タイマ値の計算が行われる場合は、以下の再送タイマ値計算式が用いられる。
再送タイマ値=max(現在の(計算前の)再送タイマ値+蓄積RTT変動量,
計測した伝送遅延+最低マージン)
ここで、最低マージンは、予め定められて再送タイマ値計算部409に記憶された数値である。最低マージンは、具体的には40ms程度の値が用いられる。また、max(A,B)は、A及びBの何れか大きいものを関数値とする関数である。上記の計算を行うかの条件を含む再送タイマ値計算式は、伝送遅延の変動状況に応じて、再送タイマ値を伝送遅延に対して接近しすぎないようにすることを意図したものである。
乖離状態が“タイムアウト”であった場合には以下の再送タイマ値計算式が用いられる。
再送タイマ値=計測した伝送遅延+最低マージン
ここで、最低マージンは乖離状態が“通常”の場合の再送タイマ値計算式と同様のものである。上記の再送タイマ値計算式は、現在の伝送遅延に対して一定量(伝送遅延と再送タイマ値との間の乖離量として統計上最低限必要な量)を増加させることを意図したものである。
上記のように乖離状態が“通常”及び“タイムアウト”である場合は、計算される再送タイマ値は、計測される伝送遅延と予め定められたマージン値(最低マージン)との和を少なくとも下回らない値とされる。再送タイマ値を、必ず計測される伝送遅延よりもマージン値分だけ大きな値とすることによって適切な再送タイマ値とするためである。
再送タイマ値計算部409は、計算した再送タイマ値で再送制御部406における再送タイマ値を更新する。また、再送タイマ値計算部409は、計算した再送タイマ値を乖離状態の判定に用いられる再送タイマ値として、乖離状態判定部408に出力する。上記のような再送タイマ値計算式を用いることとすれば、より確実に適切な再送タイマ値を設定することができる。
なお、計算した再送タイマ値は補正することが好ましい場合があり、必要に応じて再送タイマ値計算部409は、計算した再送タイマ値の補正を行う。再送タイマ値の補正については後述する。以上が、サーバ400の構成である。
引き続いて、図7のシーケンス図を用いて、通信システム10に含まれるクライアント端末100及びサーバ400で実行される処理(送信制御方法)を説明する。
まず、サーバ400では、TCP送受信部404によって、クライアント端末100にデータが送信される(S01、送信ステップ)。このデータの送信は、例えば、クライアント端末100においてユーザのデータを取得する旨の入力がなされて、その入力をトリガとしてクライアント端末100からサーバ400に対してデータの取得要求が行われた場合に行われる。データの送信は、当該取得要求に応じてアプリケーション処理部403によって送信されるデータが決定されて、TCP送受信部404にデータ送信の指示が行われることにより行われる。データの送信は、ネットワークインターフェース401を通じて、有線通信網2、POI300、無線通信網1及び無線制御装置200を介して行われる。
サーバ400では、データの送信と同時に、TCP送受信部404から伝送遅延計測部405及び再送制御部406にデータ送信時間が通知される(S02)。続いて、データ送信時間が通知された再送制御部406では、再送制御タイマが起動されて、時間の測定が開始される(S03、再送制御ステップ)。
一方、サーバ400からデータが送信されたクライアント端末100では、無線インターフェース101を通じてTCP処理部104によってデータが受信される(S01、受信ステップ)。データが受信されると、TCP処理部104によってサーバ400に確認応答が送信される(S04、確認応答送信ステップ)。データの送信は、無線インターフェース101を通じて、無線制御装置200、無線通信網1、POI300及び有線通信網2を介して行われる。TCP処理部104によって受信されたデータはアプリケーション処理部103に出力されて、アプリケーション処理部103において利用される。
クライアント端末100から確認応答が送信されたサーバ400では、ネットワークインターフェース401を通じてTCP送受信部404によって確認応答が受信される(S04、確認応答受信ステップ)。なお、確認応答から、どのデータ送信に対する確認応答であり、どのクライアント端末100からの送信であるかを特定することができる。続いて、TCP送受信部404から伝送遅延計測部405及び再送制御部406に確認応答時間が通知される(S05)。続いて、確認応答時間が通知された再送制御部406によって、再送制御タイマが停止されて時間の測定が終了する(S06、再送制御ステップ)。確認応答が受信されたことが、時間の計測開始から再送タイム値満了迄に通知されたので、再送は行われない。なお、時間の計測開始から再送タイム値満了迄に確認応答時間が通知されなかった場合、再送制御部406からTCP送受信部404に対してデータの再送の制御が行われて、データの再送が行われる。
一方、確認応答時間が通知された伝送遅延計測部405によって、データ送信時間と確認応答受信時間とから、データ送信に係る伝送遅延が計測される(S07、伝送遅延計測ステップ)。計測された伝送遅延を示す情報は、伝送遅延計測部405から伝送遅延履歴データベース407及び乖離状態判定部408に出力される(S08)。伝送遅延履歴データベース407では、入力された伝送遅延を示す情報によって記憶される履歴が更新される(S09、伝送履歴管理ステップ)。
一方、伝送遅延を示す情報が入力された乖離状態判定部408によって、再送タイマ値と伝送遅延との乖離状態が判定される(S10、再送タイマ値計算ステップ)。判定された乖離状態を示す情報は、乖離状態判定部408から再送タイマ値計算部409に入力される(S11)。この入力の際に、再送タイマ値の計算に用いられる、現在の再送タイマ値や伝送遅延を示す情報を合わせて入力する。
続いて、再送タイマ値計算部409によって、入力された判定された乖離状態を示す情報に基づいて、再送タイマ値の計算に用いる再送タイマ値計算式が選択される(S12、再送タイマ値計算ステップ)。続いて、選択された再送タイマ値計算式等に応じて、再送タイマ値の計算の必要に応じて、再送タイマ値計算部409によって、伝送遅延履歴データベース407から伝送遅延の履歴の情報が取得される(S13、再送タイマ値計算ステップ)。続いて、再送タイマ値計算部409によって、選択された再送タイマ値計算式に基づいて、新たな再送タイマ値が計算される(S14、再送タイマ値計算ステップ)。
続いて、再送タイマ値計算部409から再送制御部406及び乖離状態判定部408に、計算された新たな再送タイマ値が通知される(S15、再送タイマ値計算ステップ)。再送制御部406では、新たな再送タイマ値が再送制御に用いる再送タイマ値として設定される(S16、再送タイマ値計算ステップ)。即ち、新たな再送タイマ値によって再送タイマ値が更新される。一方、乖離状態判定部408では、新たな再送タイマ値が、次に乖離状態を求めるための再送タイマ値として記憶される(S17)。なお、再送制御、並びに再送タイマ値の計算及び更新の処理は、上述したようにIPアドレス等により一意に特定されるクライアント端末100毎に行われる。以上が、通信システム10に含まれるクライアント端末100及びサーバ400で実行される処理である。この処理は、サーバ400からクライアント端末100にデータが送信される度に繰返される。
次に、再送タイマ値計算部409による、上述したように計算された再送タイマ値の補正について説明する。この補正は、図8のグラフにしめすように、計算された再送タイマ値が、次の伝送遅延よりも小さくなるおそれがある場合に行われる。なお、再送タイマ値が伝送遅延よりも小さくなると不要な再送が発生する。ここで、図8のグラフの横軸は、サーバ400からクライアント端末100にデータが送信された回数の軸であり、“n”が現在(再送タイマ値計算時点)、“n−1”が現在から1回前(過去)の伝送遅延計測時、“n+1”が現在から1回後(未来)の伝送遅延計測時を示す。また、図8のグラフの縦軸は伝送遅延及び再送タイマ値を示す時間軸である。
図8に示すように“n”の時点で上述した方法により計算された再送タイマ値81は、“n−1”から“n”への伝送遅延の変動量ΔRTTと同様の大きさの“n”から“n+1”への伝送遅延の変動があった場合、“n+1”の時点で伝送遅延82よりも小さくなる。そこで、そのような伝送遅延82となった場合でも、再送タイマ値が伝送遅延82よりも小さくならないように、補正した再送タイマ値83を計算する。具体的には、再送タイマ値計算部409によって以下の処理が行われる。
まず、予め設定されて再送タイマ値計算部409によって記憶された、以下の判定ルールに基づいて補正が必要か否か判定される。この判定には、以下の伝送遅延の変動量ΔRTTを含む判定式が用いられる。この判定式を満たす場合、補正が必要であると判定される
min(伝送遅延RTT+伝送遅延の変動量ΔRTT,伝送遅延RTT+上限補償量ΔMAX)>計算された再送タイマ値
なお、伝送遅延の変動量ΔRTTは、伝送遅延履歴データベース407の履歴の情報が参照されて以下の式により算出される。
伝送遅延の変動量ΔRTT=計測した伝送遅延−前回の伝送遅延
また、上記の判定式において、上限補償量ΔMAXは、予め再送タイマ値計算部409に記憶されている値であり、例えば統計的に導出された、伝送遅延の変動量がプラス方向に振れる範囲の99%をカバーする値として設定される値である。また、min(A,B)は、A及びBの何れか小さいものを関数値とする関数である。
上記のように補正が必要であると判定された場合、予め設定されて再送タイマ値計算部409によって記憶された、以下の再送タイマ値計算式により補正した再送タイマ値83が計算される。
再送タイマ値=min(伝送遅延RTT+伝送遅延の変動量ΔRTT,伝送遅延RTT+上限補償量ΔMAX)+最低マージン
この計算は、図7の再送タイマ値の計算のステップ(S14)において行われる。また、最低マージンは上述したものと同様のものが用いられる。
続いて、図9に本実施形態に係るサーバ400において、伝送遅延に応じて更新される再送タイマ値の推移を示したグラフを示す。図9のグラフの横軸は、サーバ400からクライアント端末100にデータが送信された回数の軸であり、縦軸は伝送遅延及び再送タイマ値を示す時間軸である。図9では、従来方式により更新される再送タイマ値を示している。従来方式では、再送タイマ値RTOは以下の式により算出される。
diff=|(srtt−rtt)|
dev=3/4×dev+1/4×diff
srtt=7/8×srtt+1/8×rtt
再送タイマ値RTO=srtt+4×dev
ここで、rttは計測された伝送遅延の値を、srttはrttの平均値(初期値=0)を、diffはsrttとrttとの差の絶対値を、devは伝送遅延の偏差の平均値(初期値は最初のrttが100以下である場合は200、それ以外の場合はrtt×2である)をそれぞれ示している。
従来方式では、伝送遅延の平均値と偏差(伝送遅延の計測値と平均値の差分の絶対値)とが一定の重み付けで再送タイマ値に反映され、本実施形態のように現在の再送タイマ値が更新する再送タイマ値に影響を与えることはない。
図9に示すように、伝送遅延の変動が少ないパケット送信回数がN1,N3,N5の範囲では、本実施形態では再送タイマ値は、伝送遅延と一定の距離をとった値となっている(乖離状態は通常である)。一方、従来方式でも、伝送遅延があまり変動しないので伝送遅延の平均値に少しのマージンを加えた値となる。
伝送遅延が急激に増加するパケット送信回数がN2の範囲でも、本実施形態では再送タイマ値は、伝送遅延と一定の距離をとった値となっている(乖離状態は“通常”である)。一方、従来方式では、伝送遅延が再送タイマ値を超えるためタイムアウトが発生してデータの再送が行われる。ここでは、データがロス(パケットロス)した訳ではなく、伝送遅延が増大しただけであるので、不要なデータの再送となる。
伝送遅延が急激に減少するパケット送信回数がN4の範囲では、本実施形態では乖離状態が“乖離”であると判定され大幅に減少されるため、再送タイマ値は、伝送遅延とほぼ一定の距離をとった値となっている。一方、従来方式では、伝送遅延が急激に増加したことによって、伝送遅延の偏差が大きくなるため、再送タイマ値もそれに応じて不必要に大きく上昇している。このタイミングで、データのロス(パケットロス)が発生すると、再送タイミングが遅くなり、無通信時間が長大化し、ユーザ体感速度が低下する。
上述したように、本実施形態では、設定された再送タイマ値と伝送遅延との乖離状態に基づいて、再送タイマ値が計算されて更新される。これにより、再送タイマ値と伝送遅延との乖離が大きい場合は、乖離を小さくするように再送タイマ値を計算することができる。また、乖離が小さい場合は、再送タイマ値と伝送遅延とを適切な間隔に保つように再送タイマ値を計算することができる。従って、本実施形態によれば、伝送遅延が急激に変動した場合であっても二重再送や無通信状態の増加を防止することを可能とする、適切な再送タイマ値を設定することができる。
また、本実施形態のように、再送タイマ値計算式を予めサーバ400に記憶させておき乖離状態に応じて用いる再送タイマ値計算式を選択して、選択された再送タイマ値計算式に基づいて再送タイマ値を構成することとすれば、容易かつ確実に本発明を実施することができる。
また、本実施形態のように、伝送遅延の履歴を記憶した伝送遅延履歴データベース407を設け、再送タイマ値を計算する際に計測された伝送遅延だけでなく、それ以前の伝送遅延を再送タイマ値の計算に用いることとすれば、再送タイマ値の計算に伝送遅延の履歴が考慮されるので、伝送遅延の変動状況に対して更に適切かつ高精度な再送タイマ値を設定することができる。
また、本実施形態のように、再送タイマ値計算式で計算された再送タイマ値を必要に応じて補正することとすれば、更に確実にデータの二重送信を防止することができる。
本発明の実施形態に係る通信装置であるサーバを含む通信システムの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る相手先装置であるクライアント端末のハードウェア構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る通信装置であるサーバのハードウェア構成を示す図である。 通信システムのプロトコルスタックを示す図である。 本発明の実施形態に係る相手先装置であるクライアント端末の機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る通信装置であるサーバの機能構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る通信システムに含まれるクライアント端末及びサーバで実行される処理(送信制御方法)を示すシーケンス図である。 計算された再送タイマ値、伝送遅延の変動量、及び補正後の再送タイマ値の関係を示すグラフである。 実施形態に係るサーバ400において、伝送遅延に応じて更新される再送タイマ値の推移を示したグラフである。
符号の説明
1…無線通信網、2…有線通信網、10…通信システム、100…クライアント端末、101…無線インターフェース、102…IP処理部、103…アプリケーション処理部、104…TCP処理部、1001…CPU、1002…RAM、1003…ROM、1004…操作部、1005…無線通信部、1006…ディスプレイ、1007…アンテナ、200…無線制御装置、300…POI、400…サーバ、401…ネットワークインターフェース、402…IP処理部、403…アプリケーション処理部、404…TCP送受信部、405…伝送遅延計測部、406…再送制御部、407…伝送遅延履歴データベース、408…乖離状態判定部、409…再送タイマ値計算部、4001…CPU、4002…RAM、4003…ROM、4004…通信モジュール、4005…補助記憶装置。

Claims (7)

  1. 通信網を介して相手先装置にデータを送信する送信手段と、
    前記送信手段による前記データの送信に応じて前記相手先装置から送信される確認応答を受信する確認応答受信手段と、
    前記送信手段により前記相手先装置に前記データを送信してから、前記確認応答受信手段により前記相手先装置から前記確認応答を受信するまでの時間を、当該相手先装置毎に伝送遅延として計測する伝送遅延計測手段と、
    前記送信手段により前記相手先装置に前記データを送信してから、当該相手先装置毎に設定された再送タイマ値内に、前記確認応答受信手段により前記確認応答が受信されていないことを検出して、前記相手先装置に前記データを再送するように前記送信手段を制御する再送制御手段と、
    前記設定された再送タイマ値と前記伝送遅延計測手段により計測された伝送遅延との乖離状態に基づいて、当該相手先装置毎に前記再送タイマ値を計算して更新する再送タイマ値計算手段と、
    を備える通信装置。
  2. 前記再送タイマ値計算手段は、前記再送タイマ値を計算する複数の再送タイマ値計算式を記憶しており、前記乖離状態に基づいて前記再送タイマ値の計算に用いる再送タイマ値計算式を選択して、選択した再送タイマ値計算式に基づいて当該再送タイマ値を計算することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記再送タイマ値計算手段は、前記設定された再送タイマ値が前記伝送遅延に基づいて設定される閾値を超えているか判断すると共に、当該閾値を超えていると判断される場合に選択される前記再送タイマ値計算式として、設定された再送タイマ値に予め定められた減衰係数を積算した値を更新される再送タイマ値とする式を記憶し、閾値を超えていないと判断される場合に選択される前記再送タイマ値計算式として、前記伝送遅延計測手段により計測される伝送遅延と予め定められたマージン値との和を少なくとも下回らない値を更新される再送タイマ値とする式を記憶したことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記伝送遅延計測手段により計測された伝送遅延の履歴を、前記相手先装置毎に記憶する伝送遅延履歴管理手段を更に備え、
    前記再送タイマ値計算手段は、前記伝送遅延履歴管理手段により記憶された伝送遅延の履歴を取得して、当該伝送遅延の履歴を用いて前記再送タイマ値を計算する、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の通信装置。
  5. 前記再送タイマ値計算手段は、前記伝送遅延履歴管理手段に記憶された伝送遅延の履歴から伝送遅延の変動量を算出して、計算した再送タイマ値に補正が必要か否かを、当該変動量を含む予め設定された判定ルールに基づいて判定して、補正が必要であると判定された場合、当該変動量に基づいて当該計算した再送タイマ値を補正することを特徴とする請求項4に記載の通信装置。
  6. 通信装置と、当該通信装置からデータが送信される1台以上の相手先装置とを含んで構成される通信システムであって、
    前記通信装置は、
    通信網を介して前記相手先装置にデータを送信する送信手段と、
    前記送信手段による前記データの送信に応じて前記相手先装置から送信される確認応答を受信する確認応答受信手段と、
    前記送信手段により前記相手先装置に前記データを送信してから、前記確認応答受信手段により前記相手先装置から前記確認応答を受信するまでの時間を、当該相手先装置毎に伝送遅延として計測する伝送遅延計測手段と、
    前記送信手段により前記相手先装置に前記データを送信してから、当該相手先装置毎に設定された再送タイマ値内に、前記確認応答受信手段により前記確認応答が受信されていないことを検出して、前記相手先装置に前記データを再送するように前記送信手段を制御する再送制御手段と、
    前記設定された再送タイマ値と前記伝送遅延計測手段により計測された伝送遅延との乖離状態に基づいて、当該相手先装置毎に前記再送タイマ値を計算して更新する再送タイマ値計算手段と、を備え、
    前記相手先装置は、
    前記通信網を介して前記通信装置から送信されるデータを受信する受信手段と、
    前記受信手段によりデータが受信されると、確認応答を前記通信装置に送信する確認応答送信手段と、を備える、
    ことを特徴とする通信システム。
  7. 通信網を介して相手先装置にデータを送信する送信ステップと、
    前記送信ステップにおける前記データの送信に応じて前記相手先装置から送信される確認応答を受信する確認応答受信ステップと、
    前記送信ステップにおいて前記相手先装置に前記データを送信してから、前記確認応答受信ステップにおいて前記相手先装置から前記確認応答を受信するまでの時間を、当該相手先装置毎に伝送遅延として計測する伝送遅延計測ステップと、
    前記送信ステップにおいて前記相手先装置に前記データを送信してから、当該相手先装置毎に設定された再送タイマ値内に、前記確認応答受信ステップにおいて前記確認応答が受信されていないことを検出して、前記相手先装置に前記データを再送するように制御する再送制御ステップと、
    前記設定された再送タイマ値と前記伝送遅延計測ステップにおいて計測された伝送遅延との乖離状態に基づいて、当該相手先装置毎に前記再送タイマ値を計算して更新する再送タイマ値計算ステップと、
    を含む送信制御方法。
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