JP2008217212A - 指紋入力装置、方法及びプログラム - Google Patents

指紋入力装置、方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】スライス画像から正確な指紋画像を構成し、無駄な消費電力を抑えることができる指紋入力装置を提供する。
【解決手段】ライン指紋センサーを用いた指紋入力装置において、コンピュータは、スライス画像の所定行の各画素の出力値から画素出力平均値を計算する画素出力平均値計算モジュールと、スライス画像の所定行の各画素の出力値を先頭から順に並べた画素出力数列を抽出する画素出力数列抽出モジュールと、画素出力数列の先頭から順に探索しながら、画素出力平均値を横切る回数及びその間隔を求め、これに基づいてライン指紋センサー上の指の有無状態を判定する指有無判定モジュールとを有する。ライン指紋センサー上に指が有ると判定された場合、スライス画像取得処理を行う一方、指が無いと判定された場合、スライス画像取得処理を中止し所定時間経過後に再度スライス画像取得処理を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、指紋入力装置、方法及びプログラムに係り、特にライン指紋センサー上で指をスイープさせながら、指紋画像の部分を構成するスライス画像を取得する指紋入力装置に関する。
従来、1ラインまたは複数ラインからなるライン指紋センサーを備え、そのライン指紋センサー上を、指でこする(以下、「スイープ」と呼ぶ)動作を行いながら、入力されるライン指紋センサー画像(以下、「スライス画像」と呼ぶ。)から各スライス画像の重なりを調べ、指紋画像を構成する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−107366号公報
従来例の装置では、センサー上の指の有無を判定する手段がないため、ライン指紋センサーを起動させた時から、センサー上の指の有無にかかわらず、順次スライス画像を取得し、スライス画像の取得処理開始から終了まで、全てのスライス画像の処理を用いて、指紋画像を構成していた。そのため、指以外のものがセンサー上に接していても、指としてセンサーから画像を取得してしまい、指が存在していないスライス画像も用いて指紋画像を構成するため、生成される指紋画像が安定せず、正確な指紋画像が構成できないという課題があった。また、センサー起動直後からスライス画像を取得するため、電力を消費してしまい、とくに電池で駆動する装置の場合には使用可能時間が短くなるという課題も存在した。
本発明は、上記課題を解決するもので、スライス画像から正確な指紋画像を構成し、無駄な消費電力を抑えることができる指紋入力装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る指紋入力装置は、ライン指紋センサー上で指をスイープさせながら、その指紋画像の部分を構成するスライス画像を取得する指紋入力装置であって、前記スライス画像の所定行及び所定列の少なくとも一方の各画素の出力値から画素出力平均値を計算する画素出力平均値計算手段と、前記スライス画像の所定行及び所定列の少なくとも一方の各画素の出力値を先頭から順に並べた画素出力数列を抽出する画素出力数列抽出手段と、前記画素出力数列の先頭から順に探索しながら、前記画素出力平均値を横切る回数及びその間隔の内の少なくとも一方を求め、これに基づいて前記ライン指紋センサー上の前記指の有無状態を判定する指有無判定手段とを有し、前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定された場合、前記ライン指紋センサーによるスライス画像取得処理を行う一方、前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定された場合、前記スライス画像取得処理を中止し所定時間経過後に再度スライス画像取得処理を行うことを特徴とする。
本発明において、前記指有無判定手段は、前記回数と、予め設定された閾値とを比較する手段と、前記回数が前記閾値以上であるときに前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定し、前記回数が前記閾値よりも小さいときに前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定する手段とを有してもよい。
本発明において、前記指有無判定手段は、前記間隔と、予め設定された下限閾値及び上限閾値とを比較する手段と、前記間隔が前記下限閾値以上かつ前記上限閾値以下であるときに前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定し、それ以外のときに前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定する手段とを有してもよい。
本発明において、前記指有無判定手段は、前記回数と、予め設定された閾値とを比較する手段と、前記間隔と、予め設定された下限閾値及び上限閾値とを比較する手段と、前記回数が前記閾値以上であると共に、前記間隔が前記下限閾値以上かつ前記上限閾値以下であるときに前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定し、それ以外のときに前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定する判定手段とを有してもよい。
本発明において、前記閾値は、指紋の隆線の数の標準値を2倍したものであってもよい。前記下限閾値は、指紋の隆線の最小幅の標準値であり、前記上限閾値は、指紋の隆線の最大幅の標準値であってもよい。前記所定行及び所定列は、1行又は複数行、及び、1列又は複数列であってもよい。
本発明に係る指紋入力方法は、ライン指紋センサー上で指をスイープさせながら、その指紋画像の部分を構成するスライス画像を取得するための指紋入力方法であって、前記スライス画像の所定行及び所定列の少なくとも一方の各画素の出力値から画素出力平均値を計算するステップと、前記スライス画像の所定行及び所定列の少なくとも一方の各画素の出力値を先頭から順に並べた画素出力数列を抽出するステップと、前記画素出力数列の先頭から順に探索しながら、前記画素出力平均値を横切る回数及びその間隔の内の少なくとも一方を求め、これに基づいて前記ライン指紋センサー上の前記指の有無状態を判定するステップと、前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定された場合、前記ライン指紋センサーによるスライス画像取得処理を行う一方、前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定された場合、前記スライス画像取得処理を中止し所定時間経過後に再度スライス画像取得処理を行うステップとを有することを特徴とする。
本発明において、前記指の有無状態を判定するステップは、前記回数と、予め設定された閾値とを比較するステップと、前記回数が前記閾値以上であるときに前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定し、前記回数が前記閾値よりも小さいときに前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定するステップとを有してもよい。
本発明において、前記指の有無状態を判定するステップは、前記間隔と、予め設定された下限閾値及び上限閾値とを比較するステップと、前記間隔が前記下限閾値以上かつ前記上限閾値以下であるときに前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定し、それ以外のときに前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定するステップとを有してもよい。
本発明において、前記指の有無状態を判定するステップは、前記回数と、予め設定された閾値とを比較するステップと、前記間隔と、予め設定された下限閾値及び上限閾値とを比較するステップと、前記回数が前記閾値以上であると共に、前記間隔が前記下限閾値以上かつ前記上限閾値以下であるときに前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定し、それ以外のときに前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定するステップとを有してもよい。
本発明に係る指紋入力プログラムは、ライン指紋センサー上で指をスイープさせながら、その指紋画像の部分を構成するスライス画像を取得するための指紋入力プログラムであって、コンピュータに、前記スライス画像の所定行及び所定列の少なくとも一方の各画素の出力値から画素出力平均値を計算する処理と、前記スライス画像の所定行及び所定列の少なくとも一方の各画素の出力値を先頭から順に並べた画素出力数列を抽出する処理と、前記画素出力数列の先頭から順に探索しながら、前記画素出力平均値を横切る回数及びその間隔の内の少なくとも一方を求め、これに基づいて前記ライン指紋センサー上の前記指の有無状態を判定する処理と、前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定された場合、前記ライン指紋センサーによるスライス画像取得処理を行う一方、前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定された場合、前記スライス画像取得処理を中止し所定時間経過後に再度スライス画像取得処理を行う処理とを実行させるためのものである。
本発明によれば、ライン指紋センサー上に指が存在することを検出し、指が存在するスライス画像のみを指紋画像構成処理に用いることができ、スライス画像から正確な指紋画像を構成できる。また、ライン指紋センサー上に指が存在するときのみ、スライス画像取得処理を行い、指が存在しない場合は、一定時間待ってから再度スライス画像取得処理を行うことで、従来のように、ライン指紋センサーを駆動した後は、ライン指紋センサー上に指が存在するかどうかに関わらずスライス画像を取得する方式に比べて、スライス画像取得処理の実行頻度が減少し、無駄な消費電力を抑えることができる。
次に、本発明に係る指紋入力装置、方法及びプログラムを実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
最初に、図1〜図3を参照して、本発明の原理について説明する。
本発明は、1ラインまたは複数ラインからなるライン指紋センサー上を指でスイープして、入力されるスライス画像から各スライス画像の重なりを調べ、指紋画像を構成する装置に適用したもので、指が、ライン指紋センサー上に存在するかどうかを判定する方法を提案するものである。
本発明では、先の従来の課題を解決するために、図1に示すように、ライン指紋センサーから取得したスライス画像Sの縦方向(Y方向:列方向)の中心で、横方向(X方向:行方向)に1行分の複数の画素出力値を求める。この複数の画素出力値を、以下、画素出力値数列Lという。また、その画素出力値数列Lに含まれる全画素の画素出力平均値mを求める。
画素出力値数列:L={u(1)、u(2)、・・・、u(n)、・・・、u(N)}
画素出力平均値:m=Σ_n(u(n))/N
次に、図2に示すように、数列の最初の出力値(u(1))から順番にu(N)まで、以下の横切り回数カウント方法で、画素出力平均値mを何回(c回)横切るかをカウントする。
横切り回数カウント方法は、次のとおりである。
1)(u(n)−m)<0、かつ、(u(n+1)−m)>0ならば、カウントして、c=c+1とする。
2)(u(n)−m)>0、かつ、(u(n+1)−m)<0ならば、カウントして、c=c+1とする。
ここで、n=1〜Nであり、cの初期値は0とする。センサー上に指が存在する場合は、この横切り回数cが、指紋の隆線数の2倍の数値を表す。このため、横切り回数cが、平均的な隆線の数から求めた閾値(C)以下の場合は、指ではないと判断され、それ以上の処理は行わず、一定時間待って、処理の最初へ戻り、スライス画像の取得から再度行う。このように、指が無い場合は、ライン指紋センサーからスライス画像を取得する処理を行わないので、センサーによる消費電力を抑えることができる。
一方、下記の指判定基準1に示すように、横切り回数cが、平均的な隆線の数から求めた閾値(C)以上の場合は、ライン指紋センサー上に指が存在すると判断する。
指判定基準1:c≧Cならば、ライン指紋センサー上に指が存在する。
また、ライン指紋センサー上のものが、確実に指であることを判断するために、図3のように、mを横切ったX方向の間隔(kl:図3ではk1、k2、k3)を用いて、下記の指判定基準2に示すように、その間隔が指紋の隆線の幅(下限閾値Kmin以上、かつ、上限閾値Kmax以下)と同程度の場合は、ライン指紋センサー上に指が存在していると判定する。
指判定基準2:kl≧Kmin、かつ、kl≦Kmaxならば、ライン指紋センサー上に指が存在する。
もし、上記の指判定基準1、2によって、指が存在すると判定された場合、そのスライス画像を後処理部(例えば、スライス画像から指紋画像を構成する指紋画像構成処理など)へ渡すことにより、正確な指紋画像を構成することができる。
一方、上記の指判定基準1、2によって、指ではないと判断された場合は、一定時間待って、処理の最初へ戻り、スライス画像の取得から再度行う。ここでも、指が無い場合は、ライン指紋センサーからスライス画像を取得する処理を行わないので、従来のようにライン指紋センサー駆動中は、スライス画像を取得し続ける方式よりも、スライス画像取得頻度が小さくなり、ライン指紋センサーによる消費電力を抑えることができる。
上記によって、ライン指紋センサー上に指が存在しているときのみ、ライン指紋センサーからスライス画像を取り込むことが可能となり、取り込んだスライス画像を用いて、効率的に指紋画像を構成することができる。また、ライン指紋センサーを起動させた時から指が置かれていないスライス画像も含めて取得するのではなく、周期的にライン指紋センサー上に指が存在しているかどうかを確認しながら、ライン指紋センサー上に指が存在しているときのみ、スライス画像を取得することによって、ライン指紋センサーの消費電力を抑えることも可能になる。
以下、本発明の一実施例の構成について、図4〜図7を参照して詳細に説明する。
図4は、本実施例の全体構成を示す。図4を参照すると、本実施例に係る指紋入力装置は、ライン指紋センサー101と、コンピュータ102と、スライス画像記憶領域103と、画素出力平均値記憶領域104と、画素出力値数列記憶領域105とを備えている。
ライン指紋センサー101には、光学検知式センサーや、静電容量センサー、あるいは感圧式センサー等、いずれの方式のものでも適用可能である。
ここで、ライン指紋センサー101を有する指紋入力装置へ指紋を入力するには、図5のように指202をライン指紋センサー101と垂直に交差するよう横向きに置き、指202でライン指紋センサー101をこするように図中矢印方向(スイープ方向203)へスイープする。すると、ライン指紋センサー101に、図6へ示すような指紋画像を構成する横長な1スライス分短冊状画像(スライス画像)が取得される。
スライス画像記憶領域103と、画素出力平均値記憶領域104と、画素出力値数列記憶領域105とは、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)などの記憶装置からなり、それぞれ個別の記憶装置で構成されても、1つの記憶装置内の異なる記憶領域として構成されても、いずれでもよい。
コンピュータ102は、CPU(Central Processing Unit)や、そのCPUにより実行される内部プログラムを搭載し、ライン指紋センサー101、スライス画像記憶領域103、画素出力平均値記憶領域104、及び画素出力値数列記憶領域105へバス信号線やシリアル信号線で接続される。
コンピュータ102の内部プログラムとしては、本実施例では、スライス画像記憶領域操作モジュール102a、画素出力平均値計算モジュール102b、画素出力数列抽出モジュール102c、及び指判定結果出力モジュール102dが搭載される。本発明の各手段、各ステップ、及び各処理は、コンピュータ102による、これらモジュール102a〜102dの処理により実現される。
コンピュータ102は、これらの内部プログラムをCPUで実行することにより、スライス画像記憶領域操作モジュール102aの処理にてライン指紋センサー101からスライス画像を取得し、スライス画像記憶領域104に格納し、画素出力平均値計算モジュール102b及び画素出力数列抽出モジュール102cの各処理にて画素出力平均値mの計算と画素出力値数列Lの作成を行い、指判定結果出力モジュール102dの処理にて、その画素出力平均値mと画素出力値数列Lとに基づいて、ライン指紋センサー101上に指の有無状態を判定し、その結果(ライン指紋センサー101上に指が存在する又はしない)に応じた指有無信号106を出力する。そして、指有無信号106により、ライン指紋センサー101上に指が存在するときのみ、スライス画像取得処理を行い、指が存在しない場合は、一定時間待ってから再度スライス画像取得処理を行う。
次に、図7に示すフローチャートとを参照して、本実施例の動作について詳細に説明する。
まず、指紋入力処理が開始されると、コンピュータ102は、スライス画像記憶領域操作モジュール102aの処理により、ライン指紋センサー101から図6に示す1スライス分短冊状画像(以下、スライス画像)を取得し、スライス画像記憶領域103へ格納する(ステップSt1)。
次いで、コンピュータ102は、画素出力平均値計算モジュール102bの処理により、スライス画像記憶領域103に格納されているスライス画像から、ライン指紋センサー101の縦方向の中心(Y座標中心)の画素値をX方向について1行抽出し、抽出された1行分の全ての画素値から、画素出力平均値mを計算し、得られた画素出力平均値mを画素出力値記憶領域104へ格納する(ステップSt2)。
次いで、コンピュータ102は、画素出力値数列抽出モジュール102cの処理により、スライス画像記憶領域103に格納されているスライス画像から、ライン指紋センサー101の縦方向の中心(Y座標中心)の画素値をX方向について1行分抽出し、画素出力数列Lとして、画素出力数列記憶領域105へ格納する(ステップSt3)。
次いで、コンピュータ102は、指判定結果出力モジュール102dの処理により、画素出力数列記憶領域105に格納された画素出力数列Lと、画素出力値記憶領域104に格納された画素出力平均値mとを用いて、画素出力数列L上に画素出力平均値mを横切る回数が何回かを確認する。すなわち、画素出力数列Lを先頭から探索して行き、画素出力平均値mを横切る回数をカウントする(c回)(ステップSt4)。
そして、コンピュータ102は、指判定結果出力モジュール102dの処理により、カウントされた回数cが、閾値C回以上か否かを判定する(ステップSt5)。その結果、c≧Cである(YES)、すなわち横切る回数cが、閾値C回以上ならば、ライン指紋センサー101上に指が存在している可能性があると判断し、次処理へ移行する。一方、c≧Cでない(NO)、すなわち横切る回数cが、閾値C回よりも小さい場合、ライン指紋センサー101上に指が存在しないと判断して、その旨の指有無信号106を出力し、これによりライン指紋センサー101による指紋取得処理を中止し、一定時間待ってから(ステップSt6)、ステップSt1に戻り、再度、ライン指紋センサー101による指紋取得処理を最初から実行する。
更に、コンピュータ102は、指判定結果出力モジュール102dの処理により、ライン指紋センサー101上に指が存在していることを確実に判定するために、ステップSt5のc<Cでない場合(NO)の次処理として、画素出力数列Lが画素出力平均値mを横切った座標から、画素出力数列Lの山の幅(または、谷の幅)、すなわち隆線幅klを計算する(ステップSt7)。klは、前述した画素出力平均値を横切るあるX座標から次に画素出力平均値を横切るX座標までの距離である。
そして、コンピュータ102は、指判定結果出力モジュール102dの処理により、全てのklが、下限閾値Kmin以上で、かつ、上限閾値Kmax以下であるか否かを判定する(ステップSt8)。
その結果、kl≧Kmin、かつ、kl≦Kmaxではない場合(NO)、コンピュータ102は、指判定結果出力モジュール102dの処理により、ライン指紋センサー101上に指が存在しないと判断して、その旨の指有無信号106を出力し、これによりライン指紋センサー101による指紋取得処理を中止し、一定時間待ってから(ステップSt9)、ステップSt1に戻り、再度、ライン指紋センサー101による指紋取得処理を最初から実行する。
一方、kl≧Kmin、かつ、kl≦Kmaxの場合(YES)、コンピュータ102は、指判定結果出力モジュール102dの処理により、ライン指紋センサー101上に指が存在しているとして判定し、その旨の指有無信号106を出力し、これにより取得したスライス画像を指紋画像構成処理等の後処理へ渡す(ステップSt10)。
なお、閾値Cと、下限閾値Kmin、上限閾値Kmaxの決定方法の一例として、次のような方法が考えられる。閾値Cは、人間の指紋の標準的な隆線の数(標準値)を求め、その数を2倍したものを用いる。下限閾値Kmin、上限閾値Kmaxも、人間の指紋の標準的な隆線の最小幅(標準値)、最大幅(標準値)を求め、その値をKmin、Kmaxとして用いる。
従って、本実施例によれば、ライン指紋センサー101上に指が存在することを検出し、指が存在するスライス画像のみを指紋画像構成処理に用いることができ、正確な指紋画像を構成できる。また、ライン指紋センサー101上に指が存在するときのみ、スライス画像取得処理を行い、指が存在しない場合は、一定時間待ってから再度スライス画像取得処理を行うことで、従来のように、ライン指紋センサー101を駆動した後は、ライン指紋センサー101上に指が存在するかどうかに関わらずスライス画像を取得する方式に比べて、スライス画像取得処理の実行頻度が減少し、無駄な消費電力を抑えることができる。
なお、上記の実施例では、画素出力平均値mを横切る回数をカウントする場合を説明したが、実際のライン指紋センサー101の1画素の出力値には、誤差がある場合があるので、その他の例として、図8の点線で表すように、画素出力平均値mに対する誤差許容値をαとし、m±αの領域を横切る回数をカウントすることも可能である。
また、上記の実施例では、画素出力平均値mと横切る山の幅klとをX軸に平行な方向(横方向、行方向)にのみ判定する処理を行う場合を説明したが、Y軸に平行な方向(縦方向、列方向)にも同様な判定処理を行い、指の有無判定を行うことも可能である。この場合、行方向と列方向との両方の判定処理を行ってもよいし、いずれか一方のみ判定処理を行ってもよい。
また、上記の実施例では、画素出力平均値mと横切る山の幅klとの両方を用いて、指の有無判定を行う場合を説明したが、どちらか一方を用いて、指の有無判定を行うことも可能である。
また、上記の実施例では、X軸に平行な方向の1行のみで判定する処理を行う場合を説明したが、複数行を用いて、指の有無判定を行うことも可能である。この場合、Y軸に平行な方向を用いる場合には、1列のみでも複数列でも、同様に指の有無判定を行うことが可能である。
さらに、上記の実施例では、ライン指紋センサー101から取得した画像をCPU上のソフトウェアによって、指の有無を判定する場合を説明したが、図4におけるコンピュータ102と同等の機能の少なくとも一部をハードウェアで構成したり、さらにはそのハードウェアをライン指紋センサー101内部に設けたりすることも可能である。
本発明は、指紋入力装置、方法及びプログラムのほか、指紋入力装置で得られた画像を用いて指紋認証を行う認証システムの用途にも適用できる。
本発明の原理を説明するもので、ライン指紋センサーから取得したスライス画像の縦方向の中心で横方向に1行分の複数の画素出力値から画素出力平均値及び画素出力数列を求める場合を説明するグラフである。 本発明の原理を説明するもので、画素出力数列の先頭から探索しながら画素出力平均値を横切る回数をカウントしてライン指紋センサー上の指の有無判定を行う場合を説明するグラフである。 本発明の原理を説明するもので、図2に加え、画素出力平均値を横切った横方向の間隔を用いてライン指紋センサー上の指の有無判定を行う場合を説明するグラフである。 本発明の実施例に係る指紋入力装置の全体構成を示す概略図である。 本発明の実施例に係る指紋入力装置のライン指紋センサーを用いてスライス画像を取得する場合を説明する概略図である。 本発明の実施例に係る指紋入力装置のライン指紋センサーで得られる1スライス分短冊状画像と指紋画像との関係を示す図である。 本発明の実施例に係る指紋入力装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の他の実施例において、画素出力平均値m±αの領域を横切る回数をカウントしてライン指紋センサー上の指の有無判定を行う場合を説明するグラフである。
符号の説明
101 ライン指紋センサー
102 コンピュータ
102a スライス画像記憶領域操作モジュール
102b 画素出力平均値計算モジュール
102c 画素出力数列抽出モジュール
102d 指判定結果出力モジュール
103 スライス画像記憶領域
104 画素出力平均値記憶領域
105 画素出力数列記憶領域
106 指有無信号

Claims (15)

  1. ライン指紋センサー上で指をスイープさせながら、その指紋画像の部分を構成するスライス画像を取得する指紋入力装置であって、
    前記スライス画像の所定行及び所定列の少なくとも一方の各画素の出力値から画素出力平均値を計算する画素出力平均値計算手段と、
    前記スライス画像の所定行及び所定列の少なくとも一方の各画素の出力値を先頭から順に並べた画素出力数列を抽出する画素出力数列抽出手段と、
    前記画素出力数列の先頭から順に探索しながら、前記画素出力平均値を横切る回数及びその間隔の内の少なくとも一方を求め、これに基づいて前記ライン指紋センサー上の前記指の有無状態を判定する指有無判定手段とを有し、
    前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定された場合、前記ライン指紋センサーによるスライス画像取得処理を行う一方、前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定された場合、前記スライス画像取得処理を中止し所定時間経過後に再度スライス画像取得処理を行うことを特徴とする指紋入力装置。
  2. 前記指有無判定手段は、
    前記回数と、予め設定された閾値とを比較する手段と、
    前記回数が前記閾値以上であるときに前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定し、前記回数が前記閾値よりも小さいときに前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定する手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の指紋入力装置。
  3. 前記指有無判定手段は、
    前記間隔と、予め設定された下限閾値及び上限閾値とを比較する手段と、
    前記間隔が前記下限閾値以上かつ前記上限閾値以下であるときに前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定し、それ以外のときに前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定する手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の指紋入力装置。
  4. 前記指有無判定手段は、
    前記回数と、予め設定された閾値とを比較する手段と、
    前記間隔と、予め設定された下限閾値及び上限閾値とを比較する手段と、
    前記回数が前記閾値以上であると共に、前記間隔が前記下限閾値以上かつ前記上限閾値以下であるときに前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定し、それ以外のときに前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定する判定手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の指紋入力装置。
  5. 前記閾値は、指紋の隆線の数の標準値を2倍したものであることを特徴とする請求項2又は4に記載の指紋入力装置。
  6. 前記下限閾値は、指紋の隆線の最小幅の標準値であり、
    前記上限閾値は、指紋の隆線の最大幅の標準値であることを特徴とする請求項3又は4に記載の指紋入力装置。
  7. 前記所定行及び所定列は、1行又は複数行、及び、1列又は複数列であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の指紋入力装置。
  8. ライン指紋センサー上で指をスイープさせながら、その指紋画像の部分を構成するスライス画像を取得する指紋入力方法であって、
    前記スライス画像の所定行及び所定列の少なくとも一方の各画素の出力値から画素出力平均値を計算するステップと、
    前記スライス画像の所定行及び所定列の少なくとも一方の各画素の出力値を先頭から順に並べた画素出力数列を抽出するステップと、
    前記画素出力数列の先頭から順に探索しながら、前記画素出力平均値を横切る回数及びその間隔の内の少なくとも一方を求め、これに基づいて前記ライン指紋センサー上の前記指の有無状態を判定するステップと、
    前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定された場合、前記ライン指紋センサーによるスライス画像取得処理を行う一方、前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定された場合、前記スライス画像取得処理を中止し所定時間経過後に再度スライス画像取得処理を行うステップとを有することを特徴とする指紋入力方法。
  9. 前記指の有無状態を判定するステップは、
    前記回数と、予め設定された閾値とを比較するステップと、
    前記回数が前記閾値以上であるときに前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定し、前記回数が前記閾値よりも小さいときに前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定するステップとを有することを特徴とする請求項8に記載の指紋入力方法。
  10. 前記指の有無状態を判定するステップは、
    前記間隔と、予め設定された下限閾値及び上限閾値とを比較するステップと、
    前記間隔が前記下限閾値以上かつ前記上限閾値以下であるときに前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定し、それ以外のときに前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定するステップとを有することを特徴とする請求項8に記載の指紋入力方法。
  11. 前記指の有無状態を判定するステップは、
    前記回数と、予め設定された閾値とを比較するステップと、
    前記間隔と、予め設定された下限閾値及び上限閾値とを比較するステップと、
    前記回数が前記閾値以上であると共に、前記間隔が前記下限閾値以上かつ前記上限閾値以下であるときに前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定し、それ以外のときに前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定するステップとを有することを特徴とする請求項8に記載の指紋入力方法。
  12. 前記閾値は、指紋の隆線の数の標準値を2倍したものであることを特徴とする請求項9又は11に記載の指紋入力方法。
  13. 前記下限閾値は、指紋の隆線の最小幅の標準値であり、
    前記上限閾値は、指紋の隆線の最大幅の標準値であることを特徴とする請求項10又は11に記載の指紋入力方法。
  14. 前記所定行及び所定列は、1行又は複数行、及び、1列又は複数列であることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載の指紋入力方法。
  15. ライン指紋センサー上で指をスイープさせながら、その指紋画像の部分を構成するスライス画像を取得するための指紋入力プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記スライス画像の所定行及び所定列の少なくとも一方の各画素の出力値から画素出力平均値を計算する処理と、
    前記スライス画像の所定行及び所定列の少なくとも一方の各画素の出力値を先頭から順に並べた画素出力数列を抽出する処理と、
    前記画素出力数列の先頭から順に探索しながら、前記画素出力平均値を横切る回数及びその間隔の内の少なくとも一方を求め、これに基づいて前記ライン指紋センサー上の前記指の有無状態を判定する処理と、
    前記ライン指紋センサー上に前記指が有ると判定された場合、前記ライン指紋センサーによるスライス画像取得処理を行う一方、前記ライン指紋センサー上に前記指が無いと判定された場合、前記スライス画像取得処理を中止し所定時間経過後に再度スライス画像取得処理を行う処理とを実行させるための指紋入力プログラム。
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