JP2008216169A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常回路の動作中の任意のタイミングにおける電源電圧の値を容易に検出できる半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置10aは、通常回路11と同一の電源に接続された電圧変動検出回路12aを備えている。電圧変動検出回路12aは、反転増幅器13a、反転増幅器13aの入出力間に接続されたスイッチ素子14および反転増幅器13aの入力に接続された容量素子15を含む。通常回路11を動作状態に設定し、かつスイッチ素子14をオン状態にした後、任意のタイミングでスイッチ素子14をオフ状態にし、容量素子15にスイッチ素子がオフ状態になった時の電源電圧Vc0に対応する電荷を蓄積する。通常回路11を停止状態にした後、電源の電位VDDを任意の値に設定し、電源電圧Vcの値と容量素子15によって保持された電圧値Vc0を反転増幅器13aで比較する。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体チップ内で発生する電源電圧の変動を検出する電圧変動検出回路を備えた半導体装置に関する。
LSI等の半導体チップの動作中に電源電圧の変動が生じ、一定の電圧を下回ると、入出力インターフェース回路等の動作に不具合が生じる可能性がある。大幅な電源電圧の低下が生ずる原因としては、半導体チップの設計に問題があり、局所的に大電流が流れて電圧が低下する場合や、パッケージング時に電源端子と半導体チップの端子を結ぶワイヤーの一部が外れて電源電圧が設計した値以上に低下する場合が挙げられる。
半導体チップ内部での電源電圧の変動を調べることは、半導体チップの設計に問題がないかどうかを確認し、またワイヤー外れ等による動作の不具合を解析する上で必要となる。現状、半導体チップ内の電源電圧の変動を検出する際には、半導体チップを特殊な装置で加工して回路部分を露出させて、配線部分に針を立て、かつ特殊な測定装置を用いて行っている。
しかし、この検出方法では、半導体チップの加工に時間がかかり、また加工や電圧測定のために高価な装置が必要となり、半導体装置の開発期間や開発費用が増大する原因となっている。更に、上記検出方法では、半導体チップに加工を施すため、サンプルとして使用した半導体チップを使用できなくなる問題点がある。
以上のような状況に鑑み、特殊な装置を用いることなく、半導体チップ内部の動作状態における電源電圧の変動を検出でき、しかも半導体チップの開発コストや製造コストの増加を最小限に留め、サンプルとして使用した半導体チップの再利用が可能な装置が要望されている。
上記要望に応えるため、簡単な回路で構成された電圧変動検出装置を組み込んだ半導体装置が提案されている(特許文献1参照)。
図21に、特許文献1に記載された半導体装置50の構成を示す。半導体装置50は通常回路51と電圧変動検出装置52で構成されている。電圧変動検出装置52は、通常回路51に電力を供給する電源の電位VDDと接地電位VSSとの間に接続された反転増幅器53と、リセット端子が反転増幅器53の出力に接続されたラッチ回路54を含む。
なお、通常回路51は、半導体装置50に含まれる回路のうち通常動作時に使用される回路であり、検査時のみに使用される部分を除いた回路を意味する。また外部の電源の電位はVDDで表し、通常回路51の電源電圧はVcで表す。外部電源の電位VDDは通常一定の値を示すが、電源電圧Vcは普通回路51の動作に応じて変化する。以後の説明においても同様とする。
通常回路51の電源電圧Vcを検出する際には、反転増幅器53の入力側端子55に図示しない外部電源から基準電圧VDCを入力する。端子55に入力された基準電圧VDCに対し、電源電圧Vcがその値を下回ったときにラッチ回路54の出力が反転する。従ってラッチ回路54の出力により、電源電圧Vcが基準電圧VDCを下回るか否かを検出できる。
米国公開特許第20020196048A1号
上記従来の半導体装置によれば、基準電圧VDCの値を変えながら電圧の検出を繰り返すことで、通常回路の動作中の電源電圧の変動幅を検出できる。従って、この結果を用いることにより、製品出荷等の際に、動作に不具合が生ずる恐れのある半導体チップを排除できる。
しかし、上記従来の装置は、通常回路の動作中の任意のタイミングにおける電源電圧Vcの値を検出できない、言い換えれば、時間の経過に対する電源電圧の変動を検出できないため、半導体装置の挙動を解析する上で限界がある。
また上述した従来の装置では、基準電圧として端子からアナログ信号を入力させているため、アナログ信号用の配線が必要となる。アナログ信号用の配線は、デジタル信号を取り扱う配線に比べ抵抗値やノイズの影響を受け易いため、それらの点を考慮して設計する必要があり、面積も比較的大きくなる。結果、電圧変動を検出ための配線が半導体チップを設計する上において制約になるという問題点がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、通常回路の動作中の任意のタイミングにおける電源電圧の値を容易に検出でき、しかもアナログ信号用の配線や端子を必要としない半導体装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る半導体装置は、
通常動作時に使用される通常回路と、前記通常回路と同一の電源に接続され、前記電源の電圧の変動を検出する電圧変動検出回路とを備えた半導体装置であって、
前記電圧変動検出回路は、
第1の入力が前記電源に接続された反転増幅器と、
前記反転増幅器の出力と第2の入力との間に接続されたスイッチ素子と、
前記反転増幅器の第2の入力と基準電位との間に接続された第1の容量素子とを備え、かつ前記スイッチ素子のオンとオフのタイミングを任意に調整できることを特徴とする。
本発明に係る半導体装置は、前記反転増幅器の出力結果を任意のタイミングで保持して出力する保持回路を更に備えることが好ましい。なお、前記反転増幅器の出力、もしくは前記反転増幅器の出力と前記保持回路の入力との間に増幅器が接続されていてもよい。
本発明に係る半導体装置において、前記反転増幅器は、前記第1および第2の入力の電圧の比較結果を出力する動作状態と、前記第1および第2の入力の電圧の比較結果を出力しない出力固定状態との切り換えができるものであってもよい。なお前記反転増幅器の出力固定状態は、前記反転増幅器の出力が電源電位と同じ、接地電位と同じ、またはハイインピーダンスのいずれかの状態であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置において、前記反転増幅器の第2の入力に第2の容量素子が接続され、前記第2の容量素子のもう一方の端子は接地され、または前記電源以外の基準電位の電源に接続されていてもよい。また前記通常回路および前記電圧変動検出回路のそれぞれに接続され、前記通常回路および前記電圧変動検出回路のいずれかの出力を出力する出力信号切り換え回路を更に備えていてもよい。
本発明に係る半導体装置は、前記反転増幅器の出力がリセット入力に接続されたラッチ回路を更に備えることが好ましい。
また本発明に係る半導体装置は、前記電圧変動検出回路を複数有すると共に、前記複数の電圧変動検出回路の各保持回路はフリップフロップで構成され、前記複数のフリップフロップはそれぞれ直列に接続され、前記複数の電圧変動検出回路の各反転増幅器の出力は前記複数のフリップフロップにより順番に出力端子から出力されるものであってもよい。また前記複数のフリップフロップおよびこれら複数のフリップフロップ間に接続された配線は、前記複数の通常回路の検査のためのフリップフロップおよび配線としても使用されるものであってもよい。また前記複数の電圧変動検知回路の出力を入力とする論理積回路を更に備えるものであってもよい。
次に、上述した半導体装置を用いた本発明に係る第1の半導体装置のテスト方法は、
前記通常回路を動作状態に設定し、かつ前記スイッチ素子をオン状態に設定する第1のステップと、
任意のタイミングで、前記スイッチ素子をオン状態からオフ状態へと変化させる第2のステップと、
任意のタイミングで前記通常回路を動作状態から停止状態へ変化させると共に、前記電源の電位を任意の値に設定し、前記電圧変動検出回路の出力信号を判定する第3のステップとを含むことを特徴とする。
前記本発明に係る第1の半導体装置のテスト方法において、前記第2のステップにおける前記スイッチ素子をオン状態からオフ状態へと変化させるタイミングを所定時間ずらし、かつ前記第3のステップにおける前記電源の電位を所定間隔ずらして、前記第1から前記第3のステップを繰り返して行ってもよい。
また本発明に係る第2の半導体装置のテスト方法は、
前記通常回路を停止状態に設定し、かつ前記スイッチ素子をオン状態に設定し、更に前記ラッチ回路の出力をリセット信号入力時とは異なる出力レベルに設定する第1のステップと、
前記電源の電位を任意の値に設定すると共に、任意のタイミングで前記スイッチ素子をオン状態からオフ状態へと変化させる第2のステップと、
前記通常回路を停止状態から動作状態へと変化させると共に、任意の期間前記通常回路を動作させた後、前記ラッチ回路の出力信号を判定する第3のステップとを含むことを特徴とする。
次に、本発明に係る第1の半導体装置の半導体チップ上への配置方法は、
前記半導体チップの電圧変動シミュレーション解析を実施する第1のステップと、
前記半導体チップの電圧変動シミュレーション解析の結果から、一定以上の電圧変動が発生する場所を特定する第2のステップと、
前記一定以上の電圧変動が発生する場所に、前記電圧変動検出回路を配置する第3のステップとを含むことを特徴とする。
また本発明に係る第2の半導体装置の半導体チップ上への配置方法は、
前記半導体チップの電圧変動シミュレーション解析を実施し、前記半導体チップに配置される回路ブロックのうち一定以上の電圧変動が発生する回路ブロックを明確にする第1のステップと、
前記一定以上の電圧変動が発生する回路ブロックの配置場所を特定する第2のステップと、
前記一定以上の電圧変動が発生する回路ブロックの配置場所に隣接した場所に、前記電圧変動検出回路を配置する第3のステップとを含むことを特徴とする。
また本発明に係る半導体装置のレイアウト方法は、
前記通常回路を構成する論理セルおよび前記電圧変動検出回路を構成する電圧変動検出回路セルを、セル高さ、電源電位位置、接地電位位置、およびウエル領域位置のいずれか1つ以上の仕様を同一にして、前記論理セルと前記電圧変動検出回路セルの隣接配置を可能とすることを特徴とする。
更に、本発明に係るセルライブラリは、前記半導体装置の設計に用いられるセルライブラリであって、前記通常回路を設計するための論理セルと、前記電圧変動検出回路を設計するための電圧変動検出セルとを含むことを特徴とする。
本発明によれば、通常回路の動作中の任意のタイミングにおける電源電圧の値を容易に検出することができるため、半導体装置の動作を解析する上で有効な手段となる。また本発明の半導体装置では、基準電圧の入力が不要であるためアナログ信号用の配線や端子を設ける必要がなく、半導体チップを設計する上での制約が少ない。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施の形態において、他の実施の形態と同様の機能を有する構成要素については同一の符号を付して説明を省略する。
(実施の形態1)
図1に本発明の実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す。図1に示すように、半導体装置10aは、通常回路11および電圧変動検出回路12aで構成されている。
通常回路11は、半導体装置10に含まれる回路のうち通常動作時に使用される回路、すなわち検査時にのみ使用される部分を除いた回路であり、半導体装置10が最終製品に搭載された時に機能する回路である。電圧変動検出回路12aは通常回路11と同一の電源に接続されており、電源電圧Vcを検出する。
電圧変動検出回路12aは、反転増幅器13a、スイッチ素子14および容量素子15を含む。反転増幅器13aは、2つの入力と1つの出力を備え、第1の入力は電源の電位VDDに接続され、第2の入力は容量素子15に接続されている。また反転増幅器13aの出力と第2の入力との間にスイッチ素子14が接続されている。容量素子15は、反転増幅器13aの入力と基準電位としての接地電位VSSとの間に接続されている。なお本実施の形態では、反転増幅器13aは1つのP型MOSトランジスタと1つのN型MOSトランジスタで構成されているが、これに限定されるものではない。
スイッチ素子14のオンとオフのタイミングは、半導体装置10の外部に設けられ、端子31に接続された制御手段(図示せず)により任意に調整できる。
次に、電圧変動検出回路12aにより電源電圧Vcを検出する際の動作について、図2を参照して説明する。図2は、半導体装置10aの電源電圧Vcと時間との関係を示すグラフである。図1に示した電圧変動検出回路12aを用いることにより、通常回路11の動作中の任意のタイミングにおける電源の電位を検出できる。
時刻Ta1に、図示しない制御手段からの制御信号S3が通常回路11に入力され、通常回路11の動作が開始される。この時スイッチ素子14は、図示しない制御手段からの制御信号S1によりオン状態にあるため、容量素子15には電源電圧Vcに対応した電荷が蓄積される。通常回路11の動作に応じて電源電圧Vcが変動すると、容量素子15に蓄積される電荷量は、その変動に応じて変化する。この時、容量素子15の両端の電圧は約1/2Vcとなる。
端子31に、図示しない制御手段から時刻Ta2のタイミングで制御信号S1が入力されると、スイッチ素子14がオン状態からオフ状態へと変化する。容量素子15には、時刻Ta2の時点での電源電圧Vcに対応した電荷が蓄積され、その後、この電荷が電源電圧Vcに依存せず保存される。
次に、図示しない制御手段からの制御信号S3に基づき、時刻Ta3のタイミングで、通常回路11が動作状態から停止状態へと変化する。これに伴って通常回路11内で消費される電流量および電流の過渡変化は大幅に減少し、通常回路11の電源電圧Vcは、外部から供給される電源の電位VDDと同等になる。
次に、図示しない制御手段からの制御信号S2により、時刻Ta4からTa5の期間、電源の電位VDDを任意の値に設定し、端子32に出力される電圧変動検出回路12aの出力信号を判定する。電圧変動検出回路12aは、反転増幅器13aの第1の入力側の電圧に対し第2の入力側の電圧、すなわち通常回路11の電源電圧Vcが低い値になると、出力のプラス/マイナスの符号が反転する。
反転増幅器13aの第1の入力側には、時刻Ta2時点での電源電圧Vc0に対応した電圧(約1/2Vc0)が保持されている。電源の電位VDDの値を変化させてVc0を下回る値にすれば、電圧変動検出回路12aの出力が反転する。従って、この時の電源の電位VDDの値をテスタ等で読み取れば、時刻Ta2における電源電圧Vc0を検出することができる。
前述したように、通常回路11の動作期間(図2のP1)においては、電源電圧Vcは動作状態に応じて変化するが、通常回路11の停止期間(図2のP2)においては、電源電圧Vcは外部から供給された電源の電位VDDとほぼ同じ値となる。従って、通常回路11の停止期間P2において、図中、破線で示すように半導体装置10の外部より供給される電源の電位VDDの値を定格の最大値から下げ、反転増幅器13aの出力信号が反転する時の電源の電位VDDの値を読み取ることにより、通常回路11の動作期間P1中の時刻Ta2、すなわちスイッチ素子14がオン状態からオフ状態へと変化した時の電源電圧Vc0を検出できる。
図3(A)〜(D)は、スイッチ素子14がオン状態からオフ状態へと変化する時刻Taを短い期間ΔTだけずらしながら(Ta6+ΔT=Ta7、Ta7+ΔT=Ta8、Ta8+ΔT=Ta9)、図2で説明した電源電圧Vcの検出動作を繰り返した時の電圧と時間との関係を示す。それぞれの時刻Ta6,Ta7,Ta8,Ta9において、電圧変動検出回路12aの出力信号が反転する時の電源電圧VDDの値Vc1,Vc2,Vc3,Vc4を読み取ることができる。
このようにして読み取った値を、時間と電圧の2次元の座標に転記すれば、時間の経過に対する電源電圧Vcの変化をグラフ化することができる。従って、時刻Ta1から時刻Ta3までの期間、ΔTで区切られた全ての時刻において上記の動作を繰り返し行えば、通常回路11の動作期間P1中の電源電圧Vcの変化をグラフに表すことができる。
上述した電源電圧の検出方法を半導体装置のテスト方法として採用すれば、通常回路11の動作期間中の任意のタイミングにおける電源電圧Vcを検出することができる。また時間をずらしながら電圧の検出を連続して行えば、電源電圧の変化をグラフに表すことができる。しかも本実施の形態の電圧検出方法では、半導体装置に物理的な加工を施す必要がないため、検査後、半導体装置を再び使用することができる。
また上述した電圧検出方法では、専用の基準電圧の入力が不要であり、基準となる電圧の入力は、既存の電源配線を用いるため、アナログ電圧入力の配線が不要となる。本実施の形態の半導体装置は半導体チップへの搭載が容易であり、かつ半導体チップへの搭載を効率的に行うことができる。
(実施の形態2)
図4に本発明の実施の形態2に係る半導体装置の構成を示す。図4の半導体装置10bは、電圧変動検出回路12aが電圧変動検出回路12bに置き換えられている。電圧変動検出回路12bは、電圧変動検出回路12aを構成する反転増幅器13aの後段に保持回路17aが付加されている。
実施の形態1で説明したように、図1の電圧変動検出回路図12aによって通常回路11の動作期間中の電源電圧の変動をグラフ化することができる。しかし、任意の時刻Ta2における電源電圧Vcを検出するためには、通常回路11の停止期間P2の間に電源の電位VDDを変化させる必要がある。
図1の構成では、容量素子15にリーク電流が発生するため、容量素子15の両端で保持される電圧が時間とともに低下する。従って、電源の電位VDDを変化させるのに時間を要する場合、その間に容量素子15の両端電圧が低下して、電源電圧Vcの検出に誤差が生じる。リーク電流の値が小さい場合には電源電圧Vcの検出誤差は無視できるが、リーク電流の値が大きい場合には電源電圧Vcの検出結果に対する信頼性が損なわれる。
本実施の形態では、反転増幅器13aの後段に保持回路17aを付加することで、この問題を解決している。具体的には、通常回路11の停止期間P2における電源の電位VDDを変化させる期間Ta4〜Ta5をスイッチ素子14がオフ状態になった時点Ta3から一定期間経過後の短い期間に設定し、かつこの期間に保持回路17aの端子33に出力タイミング制御信号S4を入力し、その時点における反転増幅器13aの出力を保持回路17の出力として保持する。この時、反転増幅器13aの出力がプラスの値であれば、保持回路の出力には“1”の値が出力され、反転増幅器の出力がマイナスになった時に保持回路の出力は“0”に変わり、その値を維持する。
スイッチ素子14をオン状態からオフ状態にする時刻Ta2を固定し、図2に破線で示すように電源の電位VDDの値を、定格の最大値から低下させながら保持回路17aの出力を判定する動作を繰り返す。そして、保持回路17aの出力が反転する時の電源の電位VDDの値を読み取る。通常回路の動作期間P1の間、時刻Ta2の値をΔTずらしながら上記の処理を繰り返す。
図5に、通常回路11の動作期間中の電源電圧Vcの変化(A)と、電圧変動検出回路12bでの判定結果をグラフ化した図(B)を示す。図5(B)では保持回路17aの出力が反転した電源の電位VDDの値を*印で示している。本実施の形態の電圧変動検出回路を用いれば、容量素子15におけるリーク電流の影響を排除し、電源電圧の変動を高精度で検出し、かつグラフ化できる。
(実施の形態3)
図6に本発明の実施の形態3に係る半導体装置の構成を示す。図6の半導体装置10cは、図1の半導体装置10aの電圧変動検出回路12aが電圧変動検出回路12cに置き換えられている。電圧変動検出回路12cは、電圧変動検出回路12aを構成する反転増幅器13aの後段に増幅器16を接続している。
電圧変動検出回路12cは、図1の構成に比べて電圧変動検出回路の回路規模が増加するが、反転増幅器13aの出力電圧が増幅されるため、より微小な電圧を判定できる利点を有する。
(実施の形態4)
図7に本発明の実施の形態4に係る半導体装置の構成を示す。図7の半導体装置10dは、図4の半導体装置10bの電圧変動検出回路12bが電圧変動検出回路12dに置き換えられている。電圧変動検出回路12dは、電圧変動検出回路12bを構成する反転増幅器13aと保持回路17aの間に増幅器16が接続されている。
図7の構成によれば、実施の形態3と同様、電圧変動検出回路12dの回路規模は増加するが、より微小な電圧を判定できる。結果、通常回路11の電源電圧の変動をグラフ化する際の精度を高めることができる。
(実施の形態5)
図8に本発明の実施の形態5に係る半導体装置の構成を示す。図8の半導体装置10eは、図4の半導体装置10bの電圧変動検出回路12bが電圧変動検出回路12eに置き換えられている。電圧変動検出回路12eは、反転増幅器13bの構成が図4の反転増幅器13aと相違している。
本実施の形態では、反転増幅器13bを2個のP型MOSトランジスタと2個のN型MOSトランジスタを組み合わせてNAND回路で構成している。また反転増幅器13bには出力固定制御信号S5の入力端子34が設けられている。
出力固定制御信号S5して、図示しない制御手段から端子34に“ハイ”の信号が入力されと、反転増幅器13bは図4の反転増幅器13aと同様の機能を発揮する。これに対し、出力固定制御信号S5として端子34に“ロー”の信号が入力されると、反転増幅器13bは反転増幅器としての機能を発揮しない。
従って、端子34に入力される制御信号S5の値を変えることにより、電圧変動検出回路12eの機能を発揮させたり、停止させたりすることができる。なお、反転増幅器13bの出力固定状態は、電源の電位と同じ電位だけでなく、接地電位と同じ電位、またはハイインピーダンス状態でも同様の効果が得られる。
(実施の形態6)
図9に本発明の実施の形態6に係る半導体装置の構成を示す。図9の半導体装置10fは、図4の半導体装置10bの電圧変動検出回路12bが電圧変動検出回路12fに置き換えられている。電圧変動検出回路12fは、基準電位REFに接続された第2の容量素子18が付加されている点で電圧変動検出回路12bと相違している。
容量素子15および容量素子19はそれぞれ反転増幅器13aの第2の入力側に接続されている。容量素子15の他方の端子は半導体装置の接地電位VSSに接続されている。これに対し容量素子19の他方の端子は基準電位REFに接続されている。このような構成の電圧変動検出回路12fを採用しても、実施の形態2と同様の効果が得られる。
なお、基準電位としては、半導体装置の内外から供給される基準電位であればよく、半導体装置の接地電位VSSでも同一の効果が得られる。
(実施の形態7)
図10に本発明の実施の形態7に係る半導体装置の構成を示す。図10の半導体装置10gは、出力信号切り替え回路19が付加されている点で、図4の半導体装置10bと相違している。通常回路11および電圧変動検出回路12cの出力が出力信号切り替え回路20に接続されており、通常回路11および電圧変動検出回路12cのいずれかの出力が兼用出力端子35に出力される。
本実施の形態では、通常回路11の動作時に所定の信号が出力される通常動作用の出力端子と、電圧変動検出回路12cの出力結果を出力する出力端子とを兼用しており、検査用出力端子を削減できる。
(実施の形態8)
実施の形態2で説明したように、本発明に係る電圧変動検出回路を用いれば、通常回路11の動作状態における電源の電圧の変動を精度良く検出できる。また、検出結果に基づいて半導体装置の挙動を解析することにより、不具合が生ずる恐れのない電源電圧の範囲、すなわち許容できる電源電圧の範囲を定めることができる。
半導体装置によっては、製造工程でのばらつきにより電源の電圧が許容電圧範囲を下回るものが生じる。またパッケージに封入する際の不良により、電源端子に接続されたワイヤーの一部が外れ、そのことが原因して電源電圧が許容電圧範囲を下回る場合がある。半導体装置を出荷する際の検査で、このような電源電圧が許容電圧範囲を下回る装置を除外することは、製品の品質を確保する上で重要である。本実施の形態では、このような出荷時の検査に適した電圧変動検出回路を提供する。
図11に本実施の形態に係る半導体装置の構成を示す。図11の半導体装置10hは、図1の半導体装置10aの電圧変動検出回路12aが電圧変動検出回路12gに置き換えられている。電圧変動検出回路12gでは、電圧変動検出回路12aの反転増幅器13aの後段にラッチ回路20が付加され、また反転増幅器13aの出力がラッチ回路20のリセット端子に入力される。
次に、電圧変動検出回路12gを用いて電源電圧Vcを測定する際の動作について、図12を参照して説明する。図12は、半導体装置10hの電源電圧Vcと時間との関係を示すグラフである。
図2で説明した実施の形態1と異なり、本実施の形態では、当初、通常回路11は図示しない制御手段からの信号S3により停止状態にある。同様に、図示しない制御手段からの信号S1によりスイッチ素子14はオン状態にある。更に、図示しない制御手段から端子36に入力される制御信号S6により、ラッチ回路20の出力はリセット信号入力時とは異なる出力レベルに設定されている。
停止期間P2の間、通常回路11で消費される電流量および過渡変化は大幅に減少するため、外部から供給される電源の電位VDDと通常回路の電源電圧Vcはほぼ同じ値を示す。図示しない制御手段からの制御信号S2により、時刻Tb1からTb2の間、電源の電位VDDを上述した許容電圧範囲の下限値Vc5に設定する。容量素子15には電源電圧Vc5に対応した電荷が蓄積される。
時刻Tb1から時刻Tb2の間のいずれかのタイミングで、図示しない制御手段からの制御信号S1により、スイッチ素子14がオン状態からオフ状態へと変化する。容量素子15には電源電圧Vc5に対応した電荷が蓄積され、その後、この電荷が電源電圧Vcに依存せず保存される。
次に、時刻Tb3のタイミングで、図示しない制御手段から通常回路11に制御信号S3が入力すると、通常回路11が停止状態から動作状態へと変化する。任意の期間(P1)、通常回路11を動作させた後、ラッチ回路18から出力される信号を、端子32に接続された図示しない判定手段で判定する。
通常回路11の動作期間P1において、電源電圧Vcが許容電圧値Vc5より低下した時(図12では時刻Tb4)、反転増幅器13aの出力が反転してラッチ回路20がリセットされ、ラッチ回路20の出力が初期設定された出力と符号(プラス/マイナス)の異なる出力に変化する。
このようにして、通常回路11の動作期間P1中に電源電圧Vcが許容電圧Vc5より低下するか否かを検出することができる。電源電圧Vcが許容電圧Vc5を下回る半導体装置については、正常な動作を保証できないものとして出荷を停止する等の処置を行う。
本実施の形態で説明した電源電圧の検出方法を半導体装置のテスト方法として採用すれば、許容電圧範囲を下回る半導体装置を短時間に選別できるため、出荷時の検査を効率的に行うことができる。
(実施の形態9)
図13に本発明の実施の形態9に係る半導体装置の構成を示す。本実施の形態の半導体装置10iは、保持回路17bを介して電圧変動検出回路12hが複数個直列に接続されている。電圧変動検出回路12hの個々の機能は、図4で説明した電圧変動検出回路12bの機能と変わりがない。また反転増幅器13cは反転増幅器13aと同様の機能を有し、保持回路17bも保持回路17aと同様の機能を有している。
なお、各反転増幅器13cは通常回路11と共通の電源の電位VDDに接続されているが、煩雑さを避けるため、通常回路11および通常回路11と各反転増幅器13cとを結ぶ配線は省略している。
複数の保持回路17bはスキャンテスト用フリップフロップで構成され、それぞれ直列に接続されている。端子37からスキャンテスト制御信号S7が入力されると、各々の反転増幅器13cの出力値すなわち、電圧変動検出回路12hの出力結果が、各々のフリップフロップにて順番に出力端子32から出力される。
本実施の形態の構成によれば、スキャンテスト用フリップフロップを活用して個々の電圧変動検出回路12hからの検出結果を順番に出力することにより、検査用出力信号配線の本数を削減できる。
(実施の形態10)
図14に本発明の実施の形態10に係る半導体装置の構成を示す。本実施の形態の半導体装置10jは、電圧変動検出回路12iが複数個直列に接続されている。実施の形態9と同様に、電圧変動検出回路12iの個々の機能は、図4で説明した電圧変動検出回路12bの機能と変わりがない。各保持回路17bの間にはランダムロジック40が接続されている。
保持回路17bを構成するフリップフロップは、通常回路の検査のために使用されるフリップフロップとスキャンテスト用フリップフロップを兼ねており、セレクタ21により、スキャンテスト回路と電圧変動検出回路との切り替えが行われる。
本実施の形態によれば、通常回路の検査のために使用されているフリップフロップとスキャンテスト用配線を流用することにより、検査専用の回路および信号配線が削減できる。
(実施の形態11)
図15に本発明の実施の形態11に係る半導体装置の構成を示す。本実施の形態に係る半導体装置10kは、電圧変動検出回路12jが複数個並列に接続されている。電圧変動検出回路12iの個々の機能は、図11で説明した電圧変動検出回路12gの機能と変わりがない。個々の電圧変動検知回路12jの出力が論理積回路22の入力に接続されており、電圧変動検知回路12jの各々の出力の結果を論理積回路22の1つの出力のみで判定できる。
本実施の形態によれば、複数の電圧変動検出回路12jからの検出結果を論理積回路22の1つの結果として出力することにより、出力用信号配線の本数を削減できる。
(実施の形態12)
図16を参照して本発明に実施の形態12に係る半導体装置の半導体チップ上への配置方法について説明する。図16は半導体チップ24の電圧変動シミュレーション解析の結果を平面図に表したものであり、変動量によって複数の領域(図では3つ)に分割されている。
最も変動量の大きい領域を領域25、次に変動量の大きい領域を26とした場合、
最も変動量の大きい領域25内に、前述した各実施の形態で説明した電圧変動検出回路のいずれかを配置する。本実施の形態では、実施の形態1に係る電圧変動検出回路12aを配置している。
電圧変動検出回路の配置方法として、一般的には等間隔配置やランダム配置が考えられる。あらかじめ、電圧変動シミュレーション解析の結果から、一定以上の電圧変動が発生する場所を特定し、その場所に電圧変動検出回路を配置する方が、電圧変動検出回路の数を削減できる。
なお、本実施の形態の変形例として、半導体チップ24上へ配置される回路ブロック毎に電圧変動量を明確にし、電圧変動量の大きな回路ブロックの配置場所に隣接した場所に電圧変動検出回路を配置しても同様の効果が得られる。
(実施の形態13)
図17を参照して本発明の実施の形態13に係る半導体装置のレイアウト方法を説明する。図17に示すように電圧変動検出回路セルと通常論理セルのセル高さ、電源電位の配線位置、接地電位の配線位置、およびウエル領域の位置のいずれか1つ以上の仕様を同一にすることにより、電圧変動検出回路セルと通常論理セルを隣接して配置することが可能となる。
本実施の形態のレイアウト方法を採用すれば、電圧変動検出回路を半導体チップ上に配置する場合でも、特別な配慮は不要で、自動配置配線プログラムによる挿入が可能となる。
(実施の形態14)
図18は本発明の実施の形態14に係る半導体装置の構成を示す図である。本実施の形態では、スイッチ素子14と容量素子15の具体的な構成例を示す。
スイッチ素子14は、P型MOSトランジスタ141とP型MOSトランジスタ142で構成されている。それぞれのトランジスタのゲートは、逆相の信号となるように、P型MOSトランジスタ141のゲートには2段のインバータ143および144が接続されている。またP型MOSトランジスタ142のゲートには1段のインバータ145が接続されている。
P型MOSトランジスタ142のソースは、反転増幅器13bの入力に接続され、
P型MOSトランジスタ142のドレインは、反転増幅器13bの出力に接続されている。P型MOSトランジスタ141のソースは、反転増幅器13bの入力に接続され、P型MOSトランジスタ141のドレインは、オープン状態である。
上記構成は、スイッチタイミング制御信号S1のハイレベルとローレベルの変化時に発生するノイズが、容量素子15に保持される容量値に影響することを低減するためのものである。具体的には、P型MOSトランジスタ142がスイッチ素子として機能する。P型MOSトランジスタ141は、スイッチ素子としては機能しないが、
P型MOSトランジスタ142のゲート電圧が変化することにより生ずるノイズを、
逆相であるP型MOSトランジスタ141のゲート電圧の変化で打ち消す働きがある。結果、容量素子15に保持される容量値の誤差を最小限におさえることができる。
容量素子15はN型MOSトランジスタ151で構成されている。N型MOSトランジスタ151のゲートは、反転増幅器13bの入力に接続され、N型MOSトランジスタ151のソースおよびドレインは、接地電位に接続されている。この構成であれば、容量素子のための専用プロセスを用いることなく、容量素子を作ることができる。
(実施の形態15)
図19に本発明の実施の形態15に係る半導体装置の構成を示す。本実施の形態の半導体装置10mは、実施の形態8で説明した半導体装置10hに検査信号発生回路27と検査結果解析回路28を追加したものであり、全体として自動検査回路を構成している。
前述した各実施の形態では、半導体装置に入力される制御信号は、半導体装置の外部から供給されたが、本実施の形態では、検査信号発生回路27から各種の制御信号が供給される。同様に、前述した各実施の形態では、電圧変動検出回路の出力に基づいて、使用者が検査結果の解析を行っていたが、本実施の形態では、検査結果解析回路28が電圧変動検出回路の出力に基づいて検査結果の解析を行う。
本実施の形態の半導体装置10mの動作について具体的に説明する。検査信号発生回路27からは、前述した制御信号S1、S3およびS6が出力され、更に検査結果解析回路28に対して検査結果の取り込みを指示する信号S7が出力される。なお本実施の形態では、電源の電位VDDを制御する制御信号S2は半導体装置10mの外部から供給されるものとしているが、制御信号S2も検査信号発生回路27から供給されるようにしても良い。
検査結果解析回路42には、電圧変動検出回路12gの出力と、検査結果取り込みの指示信号S7が入力され、検査結果解析回路42から判定信号が出力される。実施の形態8で説明したように、通常回路11の動作中に電源電圧Vcが許容電圧Vc5を下回った場合、検査結果解析回路42からNGの判定信号が出力され、下回らない場合にはOKの判定信号が出力される。
本実施の形態に係る半導体装置では、半導体チップに検査用の回路を追加する必要が生じる。しかし、あらかじめ検査信号発生回路41に所定のパターンの制御信号を出力するプログラムを記憶しておき、更に検査結果解析回路42に検査結果の期待値を設定しておけば、検査時には判定信号のみを確認するだけで済む。結果、効率的な検査が実施できる。
(実施の形態16)
図20は、本発明に係る半導体装置を設計する際に用いる論理セルのセルライブラリ29の一例を示した図である。半導体チップの設計はセルライブラリを用いて行うのが一般的であり、用途に応じて、複数のライブラリがデータベースとして準備されている。
データベースであるセルライブラリ29には、ライブラリAとライブラリBの2種類のライブラリが準備されている。それぞれのライブラリに基づいて、セル高さやセル幅など基準に従った設計がなされる。同一ライブラリ内のセルであれば、隣接配置が可能である。論理セルと電圧変動検出セルを、同一ライブラリを用いて設計し隣接配置すれば、図17で説明したように、電源電位配線および接地電位配線同士を接続できる。
上述した各実施の形態で用いる電圧変動検出回路をライブラリの基準に従い設計し、データベースにあらかじめ格納しておけば、半導体装置の設計時に他の論理セルと同様に使用することができる。結果、自動配置配線プログラムによる自動設計が可能となり、半導体集積回路への効率的な搭載が可能となる。
本発明に係る半導体装置は、LSI等の回路規模が大きく、回路の動作を検査するのに時間を要する半導体集積回路に用いて有用である。
本発明の実施の形態1に係る半導体装置の構成を示す回路図 実施の形態1に係る半導体装置を用いた電源電圧の検出方法を説明する図 実施の形態1に係る半導体装置を用いた電源電圧の検出方法を説明する図 本発明の実施の形態2に係る半導体装置の構成を示す回路図 実施の形態2に係る半導体装置を用いた電源電圧の検出方法を説明する図 本発明の実施の形態3に係る半導体装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態4に係る半導体装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態5に係る半導体装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態6に係る半導体装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態7に係る半導体装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態8に係る半導体装置の構成を示す回路図 実施の形態8に係る半導体装置を用いた電源電圧の検出方法を説明する図 本発明の実施の形態9に係る半導体装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態10に係る半導体装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態11に係る半導体装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態12に係る半導体装置の半導体チップ上への配置方法を説明する図 本発明の実施の形態13に係る半導体装置のレイアウト方法を説明する図 本発明の実施の形態14に係る半導体装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態15に係る半導体装置の構成を示す回路図 本発明の実施の形態16に係る半導体装置のライブラリの構成を示す図 従来の半導体装置の構成を示す回路図
符号の説明
10a〜10m 半導体装置
11 通常回路
12a〜12i 電圧変動検出回路
13a、13b 反転増幅器
14 スイッチ素子
15、18 容量素子
16 増幅器
17a、17b 保持回路
19 出力信号切り替え回路
20 ラッチ回路
21 セレクタ
22 ランダムロジック
23 論理積回路
24 半導体チップ
27 検査信号発生回路
28 検査結果解析回路
29 セルライブラリ

Claims (20)

  1. 通常動作時に使用される通常回路と、前記通常回路と同一の電源に接続され、前記電源の電圧の変動を検出する電圧変動検出回路とを備えた半導体装置であって、
    前記電圧変動検出回路は、
    第1の入力が前記電源に接続された反転増幅器と、
    前記反転増幅器の出力と第2の入力との間に接続されたスイッチ素子と、
    前記反転増幅器の第2の入力と基準電位との間に接続された第1の容量素子とを備え、かつ前記スイッチ素子のオンとオフのタイミングを任意に調整できることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置であって、前記反転増幅器の出力結果を任意のタイミングで保持して出力する保持回路を更に備えることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置であって、前記反転増幅器の出力に増幅器が接続されることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3に記載の半導体装置であって、前記反転増幅器の出力と前記保持回路の入力との間に増幅器が接続されることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1または2に記載の半導体装置であって、前記基準電位は接地電位であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1または2に記載の半導体装置であって、前記反転増幅器は、前記第1および第2の入力の電圧の比較結果を出力する動作状態と、前記第1および第2の入力の電圧の比較結果を出力しない出力固定状態との切り換えができることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6に記載の半導体装置であって、前記反転増幅器の出力固定状態は、前記反転増幅器の出力が電源電位と同じ、接地電位と同じ、またはハイインピーダンスのいずれかの状態であることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1または2に記載の半導体装置であって、前記反転増幅器の第2の入力に第2の容量素子が接続され、前記第2の容量素子のもう一方の端子は接地され、または前記電源以外の基準電位の電源に接続されることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1または2に記載の半導体装置であって、前記通常回路および前記電圧変動検出回路のそれぞれに接続され、前記通常回路および前記電圧変動検出回路のいずれかの出力を出力する出力信号切り換え回路を更に備えることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項1に記載の半導体装置であって、前記反転増幅器の出力がリセット入力に接続されたラッチ回路を更に備えることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項2に記載の電圧変動検出回路を複数有する半導体装置であって、前記複数の電圧変動検出回路の各保持回路はフリップフロップで構成され、前記複数のフリップフロップはそれぞれ直列に接続され、前記複数の電圧変動検出回路の各反転増幅器の出力は前記複数のフリップフロップにより順番に出力端子から出力されることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項11に記載の半導体装置であって、前記複数のフリップフロップおよびこれら複数のフリップフロップ間に接続された配線は、前記複数の通常回路の検査のためのフリップフロップおよび配線としても使用されることを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項10に記載の電圧変動検出回路を複数有する半導体装置であって、前記複数の電圧変動検知回路の出力を入力とする論理積回路を更に備えることを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項1または2に記載の半導体装置のテスト方法であって、
    前記通常回路を動作状態に設定し、かつ前記スイッチ素子をオン状態に設定する第1のステップと、
    任意のタイミングで、前記スイッチ素子をオン状態からオフ状態へと変化させる第2のステップと、
    任意のタイミングで前記通常回路を動作状態から停止状態へ変化させると共に、前記電源の電位を任意の値に設定し、前記電圧変動検出回路の出力信号を判定する第3のステップとを含むことを特徴とする半導体装置のテスト方法。
  15. 請求項14に記載の半導体装置のテスト方法であって、
    前記第2のステップにおける前記スイッチ素子をオン状態からオフ状態へと変化させるタイミングを所定時間ずらし、かつ前記第3のステップにおける前記電源の電位を所定間隔ずらして、前記第1から前記第3のステップを繰り返して行うことを特徴とする半導体装置のテスト方法。
  16. 請求項10に記載の半導体装置のテスト方法であって、
    前記通常回路を停止状態に設定し、かつ前記スイッチ素子をオン状態に設定し、更に前記ラッチ回路の出力をリセット信号入力時とは異なる出力レベルに設定する第1のステップと、
    前記電源の電位を任意の値に設定すると共に、任意のタイミングで前記スイッチ素子をオン状態からオフ状態へと変化させる第2のステップと、
    前記通常回路を停止状態から動作状態へと変化させると共に、任意の期間前記通常回路を動作させた後、前記ラッチ回路の出力信号を判定する第3のステップとを含むことを特徴とする半導体装置のテスト方法。
  17. 請求項1、2または10に記載の半導体装置の半導体チップ上への配置方法であって、
    前記半導体チップの電圧変動シミュレーション解析を実施する第1のステップと、
    前記半導体チップの電圧変動シミュレーション解析の結果から、一定以上の電圧変動が発生する場所を特定する第2のステップと、
    前記一定以上の電圧変動が発生する場所に、前記電圧変動検出回路を配置する第3のステップとを含むことを特徴とする半導体装置の半導体チップ上への配置方法。
  18. 請求項1、2または10に記載の半導体装置の半導体チップ上への配置方法であって、
    前記半導体チップの電圧変動シミュレーション解析を実施し、前記半導体チップに配置される回路ブロックのうち一定以上の電圧変動が発生する回路ブロックを明確にする第1のステップと、
    前記一定以上の電圧変動が発生する回路ブロックの配置場所を特定する第2のステップと、
    前記一定以上の電圧変動が発生する回路ブロックの配置場所に隣接した場所に、前記電圧変動検出回路を配置する第3のステップとを含むことを特徴とする半導体装置の半導体チップ上への配置方法。
  19. 請求項1、2または10に記載の半導体装置のレイアウト方法であって、
    前記通常回路を構成する論理セルおよび前記電圧変動検出回路を構成する電圧変動検出回路セルを、セル高さ、電源電位位置、接地電位位置、およびウエル領域位置のいずれか1つ以上の仕様を同一にして、前記論理セルと前記電圧変動検出回路セルの隣接配置を可能とすることを特徴とする半導体装置のレイアウト方法。
  20. 請求項1、2または5に記載の半導体装置の設計に用いられるセルライブラリであって、
    前記通常回路を設計するための論理セルと、前記電圧変動検出回路を設計するための電圧変動検出セルとを含むことを特徴とするセルライブラリ。
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