JP2008215974A - 電界効果トランジスタ型イオンセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のイオンセンサは、イオン測定時のセンサ感度や精度への測定環境の影響に対する構造的な対策が十分でないため、測定環境によってはその測定精度や充分な感度が得られないという問題があった。
【解決手段】本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサは、イオンを検出するためのイオンセンサと電気信号を得るための電界効果トランジスタとを一体として形成している。このような構成とすることで、イオンセンサ部分と電界効果トランジスタ部分との構造を共通化できる。このため、外部からの光、電気的ノイズ、温度などの環境変化による測定誤差が低減され、電界効果トランジスタ型イオンセンサとしての感度を向上させることができる。また、検出するイオン種に応じた構造を自由に選択できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、イオンの有無を検出するイオンセンサに関し、特に電界効果トランジスタ型イオンセンサの構造に関するものである。
従来、生体関連物質の測定にバイオセンサとしてイオン感知電極やガス感知電極などを利用したものが用いられてきた。
そのひとつとして、FET(Field Effect Trannsister:電界効果トランジスタ)の構造と特性とを応用したISFET(Ion Sensitive FET)といわれる半導体イオンセンサが提供されている。
ISFETは、感知するイオンに応じてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor FET:MOS型電界効果トランジスタ)構造部のチャネル(伝導路)の電気抵抗が変化し、この変化をFETのソース−ドレイン間の電流変化として観察するセンサである。
ISFETは、半導体集積回路製造工程により製造されることができるから、小型化、規格化が容易でかつ量産化も容易である。
しかしながら、MOSFET構造が潜在的に持つ特性は、センサとした場合もおのずからその機能に影響を与えることになり、電気のノイズ、光励起による環境光によるキャリア発生、周囲温度変化など、総じて雑音と表現する外乱により測定精度や測定再現性に問題が生じる。
ここで、標準的なISFETを説明する。図13は、その構造を説明するための図であって、模式的に示す端面図である。図13において、901はゲート絶縁膜、902はイオン感応膜、903はドレイン拡散層、904はソース拡散層、905は半導体基板、906は絶縁膜、907は配線、908は保護膜である。
半導体基板905上に設けた絶縁膜906で選択的に素子分離された能動領域に、この半導体基板と異なる伝導形のドレイン拡散層903とソース拡散層904とを設け、その間の半導体基板905(チャネル部分)の上部にゲート絶縁膜901を設けている。そのゲート絶縁膜901の上部にイオン感応膜902を設け、さらに配線907を形成し、イオン感応膜902を開口するように保護膜908を設けている。
イオン感応膜902が外部の物質(外部から到来するイオン)との反応によりイオン化し、そのイオン電荷によりゲート絶縁膜901下のチャネル部分の半導体基板905の表面に電荷が蓄積され、導電路であるチャネルが形成される。
図13に示すISFETは、そのイオン感応膜902にイオンが到来したあと、ドレイン拡散層903とソース拡散層904との間に電圧を印加することで、形成されたチャネルに見合った電流が流れる。この電流の変化をイオンセンサの信号として検出する。
すでに説明した雑音と表現する外乱は、例えば、測定環境の光による半導体内でのキャリア励起、それに力と速度とを与えるPN接合の拡散電位の影響(半導体基板905とドレイン拡散層903およびソース拡散層904との影響)や、温度によるFETの閾値の変化による影響などがあるが、ISFETを運用するには、センサ感度と精度とを確保するために、これらの影響による測定値の変動などを排除する必要があり、測定値の補正が不可欠となっている。特に、定量的な測定を行う際は、この補正は必須の要素となる。
しかしながら、この補正を精度良く行うことは大変難しい。雑音と表現する外乱が常に一定量だけ影響しているわけではないからである。したがって、イオンセンサ側で外乱の
影響をなるべく小さくする試みが広くなされている。このような技術はいくつかの提案を見るものであるが、特に光による影響を排する構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に示した従来技術を説明する。図14は、その構造を説明するための端面図である。図14において、800はゲート絶縁膜、801はドレイン拡散層、802はソース拡散層、803はMOS型FETを形成する側の半導体アイランド領域、804,807,810,816は絶縁膜、805はゲート電極、806は配線上絶縁膜、808は遮光膜、809は半導体アイランド領域側のコンデンサ電極、811はセンサ部の電極用拡散層、812イオン感応膜、814はドレイン電極、815はソース電極、820はイオン検出する側の半導体アイランド領域、821は誘電体基板である。
特許文献1の従来技術においては、誘電体基板821上にイオンセンサとなる部分のアイランド領域820とMOS型FETとなる部分のアイランド領域803とが独立して形成されている。
イオンセンサとなる部分は、イオン感応膜812を半導体アイランド領域820の表面であるコンデンサ電極809の上部に設け、コンデンサ形状を有している。
MOS型FETとなる部分は、半導体アイランド領域803にドレイン拡散層801とソース拡散層802とを設け、それらが対向する領域をチャネル領域としてその上部にゲート絶縁膜800とゲート電極805とを設けている。ドレイン拡散層801とソース拡散層802とは、それぞれドレイン電極814とソース電極815とに接続し、信号の授受を行っている。MOS型FETとなる部分の上部には、遮光膜808を設けている。
イオンセンサとなる部分の電極用拡散層811は、半導体アイランド領域820と同じ伝導形の高濃度拡散層であり、図示しないコンタクトホールを通じてMOS型FETのゲート電極805に接続されている。
イオン感応膜812にイオンが到来して、そのイオンによる電荷が発生すると、反対極性を持つ電荷が絶縁膜810を介してコンデンサ電極809の半導体表面に誘起され、表面電荷密度を変化させる。電極用拡散層811は、ゲート電極805に接続されているため、イオンの反応は、MOS型FETのゲート電極805の電位の変化として伝達される。
このゲート電位の変化により、ドレイン拡散層801とソース拡散層802との間のMOS型FETのチャネル抵抗値が変化する。このチャネル抵抗変化によるMOS型FETのドレイン電流の変化で、イオンを検出するものである。
半導体に外部から光が当てられると、光のエネルギに相当してホールと電子とのキャリア対が発生する。またPN接合に存在する電界によってキャリアが加速され電流が流れる。
イオンを直接検出するアイランド領域820内では、PN接合が存在しないため、ここに光が当たってもキャリアは加速されることがなくほとんど半導体内で吸収されるが、MOS型FETとなる部分のアイランド領域803では、その外部光が雑音と表現する外乱となり、その特性に影響を与え、測定精度を落としてしまう。
特許文献1に示した従来技術は、MOS型FETの表面領域を遮光膜808で覆い、測定時に外部光の影響を受けないようにしている。このため、測定環境による影響がない。
特開2000−187017号公報(第4頁、第1図)
すでに説明したとおり、雑音と表現する外乱は、光による影響だけではない。センサが
置かれる環境の温度や電気的なノイズの影響もある。特許文献1に示した従来技術は、光よる影響は避けられるが、ゲート電極805の先にイオン感応膜812,絶縁膜810,電極用拡散層811,コンデンサ電極809で形成したコンデンサを直列に接続した形になっており、コンデンサの電極はフローティング状態であることから、ゲート電極805もその状態であり、電気的なノイズの影響を受けてしまう。つまり、この部分の雑音対策を講じなければ、いくら光による影響を排除してもイオンセンサの雑音対策としては不十分である。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサは、このような課題を解決するためにある。そしてその目的は、半導体装置製造技術を利用した従来のイオンセンサの利点を生かし、より安定した動作およびイオン検出の感度と精度とを向上する構造を提案するものである。
上記目的を達成するために、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサは、下記記載の構造を採用するものである。
半導体基板の上部または半導体基板に埋め込み絶縁膜を介して設ける基板の上部に第1の領域と第2の領域を設け、これらの間に第3の領域を備え、第3の領域の上部に到達するイオンを検出する半導体型イオンセンサにおいて、
第1の領域をソース領域、第2の領域をドレイン領域、第3の領域をチャネル領域とし、チャネル領域を電界効果トランジスタ領域とイオンセンサ領域とに分け、少なくとも電界効果トランジスタ領域の上部を覆うように絶縁膜を設け、電界効果トランジスタ領域の上部の絶縁膜をゲート電極となる導電膜で覆うことを特徴とする。
イオンセンサ領域の上部を覆うようにイオン感応膜を設けることを特徴とする。
絶縁膜は、電界効果トランジスタ領域の上部でゲート絶縁膜として機能する第1の絶縁膜と、イオンセンサ領域の上部でチャネル領域の表面を保護する保護膜として機能する第2の絶縁膜とからなることを特徴とする。
第1の絶縁膜と第2の絶縁膜とは、互いにその膜厚方向と直交する端面の一部を接し、チャネル領域上に平面的に並んで設けていることを特徴とする。
チャネル領域と離間し、半導体基板または埋め込み絶縁膜の上部にチャネル領域の電位を設定するためのバルク領域を設けることを特徴とする。
チャネル領域の表面より下部の領域、またはチャネル領域に設けるとともにソース領域とドレイン領域との下部の領域に、チャネル領域と同一導電型の不純物領域を設けることを特徴とする。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサは、チャネル領域を電界効果トランジスタ(FET)領域とイオンセンサ(ISFET)領域とに分けるとともに、一体化して形成している。少なくとも電界効果トランジスタ領域の上部を覆うように絶縁膜を設け、その絶縁膜をゲート電極となる導電膜で覆っている。つまり、チャネル領域の上部の一部のみにゲート電極を設け、これを電界効果トランジスタとして使用し、そことは異なる部分をイオンセンサとしている。
このように、電界効果トランジスタとイオンセンサとを一体化して形成することにより
、雑音と表現する外乱に対して、反応系であるイオンセンサと比較系である電界効果トランジスタとを極力近接して同環境に配置することができ、互いの相対的な関係を維持し、反応系と比較系との差分を抽出することにより、測定環境の影響を低減する。
また、基板電位を変えたり相互のチャネル部の不純物濃度を変化させることにより、イオンセンサと電界効果トランジスタとの電気特性を調整し、微弱なイオン変化量の検出を可能とする。
これらの構造は、すべて集積回路製造技術を用いて、同一の基板上に一括して形成することができ、集積度の向上のみならず、製造コストを低減することもできる。
以下、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサを図を用いて詳細に説明する。
[構造の説明:図1,図2]
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第1の実施形態を図1,図2を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第1の実施形態の構造を模式的に示す平面図である。図2は、図1に示す平面図の切断線A−A´における断面を模式的に示す端面図である。なお、図1に示す平面図の切断線B−B´における断面を用いた説明は後述する。
図1,図2において、101はイオンセンサ領域、102はソース領域、103はドレイン領域、104は電界効果トランジスタ領域、105はゲート絶縁膜、106は配線層、107はコンタクトホール、108は素子分離膜、110は層間絶縁膜、111はゲート電極、112は保護膜、120はチャネル領域である。なお、平面図においては、層間絶縁膜110および保護膜112は省略している。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサは、第1導電型の半導体基板109の上部に設ける素子分離膜108で分離される領域に、第1の領域として第2導電型のソース領域102、第2の領域として第2導電型のドレイン領域103、第3の領域として第1導電型のチャネル領域120を設けている。チャネル領域120は、ソース領域102とドレイン領域103との間の領域であるとともに、イオンセンサ領域101と電界効果トランジスタ領域104とに分かれている。
電界効果トランジスタ領域104の上部には、それを覆うように第1の絶縁膜としてゲート絶縁膜105を設け、その上部にはゲート電極111を設けている。
ゲート電極111の上部には、層間絶縁膜110が設けてあり、その上部には配線層106を設けている。配線層106は、層間絶縁膜110に設けるコンタクトホール107を介してソース領域102,ドレイン領域103,ゲート電極111にそれぞれ接続している。配線層106の上部には、必要な箇所を開口する保護膜112を設けてある。
図1,図2に示す例では、チャネル領域120における電界効果トランジスタ領域104とイオンセンサ領域101との面積比は、おおよそ1対4程度であるように記載しているが、もちろんこの面積比は、検出するイオンによって自由に選択することができるため、これに限定するものではない。
第1導電型とは、例えばP型、第2導電型とは、例えばN型である。半導体基板109は、例えば、シリコン半導体基板である。半導体基板109をP型とするときは、例えば、ボロン(B)を不純物として、知られている不純物拡散技術などの製造方法によって形成することができる。
素子分離膜108は、いわゆるフィールド絶縁膜である。選択酸化法などの知られてい
る製造方法によって半導体基板109を選択的に酸化することによって形成することができる。
ソース領域102,ドレイン領域103は、例えば、リン(P)や砒素(As)などを不純物として、イオン注入などの知られている製造方法によって形成することができる拡散層である。
チャネル領域120を構成するイオンセンサ領域101と電界効果トランジスタ領域104との区分けは、後述する電気特性やセンサ感度に応じて任意に行うことができるが、電界効果トランジスタ領域104の上部にのみゲート絶縁膜105を設けている。このゲート絶縁膜105は、例えば、シリコン酸化膜で形成することができる。
ゲート電極111は、特に限定しないが、ポリシリコンで形成することができ、単層構造であっても複数の絶縁膜を積層してなる積層膜構造であってもよく、これは要求される電気特性によって自由に選択することができる。
層間絶縁膜110は、例えば、PSG(Phosphorous Silicon Glass)膜やBPSG(Boron PSG)膜で構成することができる。その上部に設ける配線層106は、特に限定しないが、アルミニウム,銅,チタンなどの金属を用いることができる。
保護膜112は、例えば、PSGやプラズマ生成シリコン窒化膜で構成することができる。保護膜112は、到来するイオンをイオンセンサ領域101に到達させるため、その領域は開口している。 このため、イオンセンサにおけるイオンの到達部分は、イオンセンサ領域101の大きさに関わらず、保護膜112で自由に決めることもできる。後述するように、イオンセンサ領域101の大きさによって、到来するイオンの量も変わることなどから、そこに流れる電流の値が変わるため、要求される電気特性によってその大きさを自由に選択することができる。
なお、図2に示す例では、ゲート電極111の上部も開口しているが、到来するイオンを検出するのに必要な部分は、もちろんイオンセンサ領域101である。図2に示す例では、ゲート電極111の上部も開口している。これは、ゲート電極111の上部の配線層106に針状の測定プローブなどを接触させたり、この配線層106をボンディングパッドとして、電気信号の授受を行う場合の例を示すものである。
イオンセンサ領域101にイオンが到来すると、そのイオンによってイオンセンサ領域101の表面が外部の物質との反応によりイオン化し、そのイオン電荷によりイオンセンサ領域101の表面に電荷が蓄積され、チャネル領域120のイオンセンサ領域101には導電路であるチャネルが形成される。このチャネルを便宜上、ISFET側チャネルと呼ぶことにする。
イオンセンサ領域101にイオンが到来したあと、ソース領域102とドレイン領域103との間に電圧を印加することで、形成されたISFET側チャネルに見合った電流が流れる。この電流の変化をイオンセンサの信号として検出する。
イオンセンサ領域101と電界効果トランジスタ領域104とがチャネル領域120で区分けしてある構成は、つまり、イオンセンサと電界効果トランジスタとが並列接続している構成と同じである。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサは、このような2つの機能を1つの半導体素子で構成していること、半導体素子間を接続する余剰な配線が不要になることから、そのサイズをコンパクトにすることができ、省面積効果が得られる。
さらに、半導体素子間に距離がないことで、製造工程中の配置位置によるばらつきの影響を受けない。また、温度や湿度などの環境変化、外部からの電気ノイズなどの雑音の影
響については、イオンセンサと電界効果トランジスタとが均等にその影響を受け、なおかつその影響の方向性が同一な特性変化をする。同一な特性変化とは、例えば、環境温度などの影響を受けて、半導体の電気抵抗が増す方向にシフトしたとき(正の方向性でシフト)、イオンセンサと電界効果トランジスタとは一体に形成しているため、その電気抵抗は互いに正の方向性でシフトする。つまり、同じ方向性でシフトする。これにより、互いの電気特性の変動差分がほとんどなく、これら環境や雑音の影響を小さくすることができる。
[動作の説明:図3,図4]
次に、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第1の実施形態における動作を図3,図4を用いて説明する。図3は、電界効果トランジスタ型イオンセンサの第1の実施形態を説明するために等価的に示す回路図である。図4は、その動作を説明するための特性図である。図4において、縦軸はドレイン領域103とソース領域102との間に流れる電源電流Io、横軸は印加する電源電圧Vccをそれぞれ示している。
Vgはゲート電極111に印加するゲート電圧、Vsubは半導体基板109の基板電位、Iddはドレイン領域103のドレイン電流、Isはイオンセンサ領域101に流れるセンサ電流である。基板電位Vsubはソース領域102の電位と同電位としている。
図3において、MOSFETとの表記は電界効果トランジスタ領域104を示し、ISFETとの表記はイオンセンサ領域101をそれぞれ示している。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサにゲート電圧Vgを印加し、ソース領域102をGND電位(例えば、0V)としてドレイン領域103に電源電圧Vccを印加すると、電界効果トランジスタ領域104には、このゲート電圧Vgに見合った電圧がゲート絶縁膜105を介して印加され、チャネルが形成されドレイン電流Iddが流れる。このとき形成されるチャネルを便宜上、MOSFET側チャネルと呼ぶことにする。
イオンセンサ領域101にイオンが到来していないときは、イオンセンサ領域101にはISFET側チャネルが形成されないため、センサ電流Isが流れない。このため、電源電流Ioは、ドレイン電流Iddと等しい。
イオンセンサ領域101にイオンが到来すると、イオンセンサ領域101にはISFET側チャネルが形成され、センサ電流Isが流れる。このため、電源電流Ioは、ドレイン電流Idd+センサ電流Isとなる。
図4に示す特性図は、このイオンの検出の様子を示すものであり、イオンの検出の有無により増減するセンサ電流Isによって、変化する電源電流Ioの変化量であるΔIoによって到来したイオンの量も知り得ることができるのである。
図4においては、ΔIoは、特性図向かって左側の線形領域での変化であるΔIo1と、特性図向かって右側の飽和領域での変化であるΔIo2との2つで捉えることができる。もちろん、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサを用いるシステムによって、どちらのΔIoを用いるかを決めることができるが、変化量が大きいΔIo2を用いる方が好ましい。
[異なる構造の説明:図5〜図7]
次に、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第2の実施形態を図5から図7を用いて詳細に説明する。図5は、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第2の実施形態の構造を模式的に示す平面図である。図6は、電界効果トランジスタ型イオンセンサの第2の実施形態を説明するために等価的に示す回路図である。図7は、その動作を説明するための特性図である。
図5において、119は第1導電型のバルク領域である。すでに説明した構成には同一の番号を付与しており、その説明は省略する。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第2の実施形態は、半導体基板109
にチャネル領域120と離間してバルク領域119を設けている。このバルク領域119は、図5には図示しない層間絶縁膜110に開口するコンタクトホール107を介して配線106に接続している。
バルク領域119は、配線106を介してバルク領域119に制御電圧を印加することで、半導体基板109の電位を制御することができる。図5に示す例では、バルク領域119は、ゲート電極111の近傍に設ける場合を示しているが、チャネル領域120と離間していれば特にその位置は限定しない。ただし、半導体基板109はその抵抗値が高い場合が多く、このことから、チャネル領域120の近傍に設けることが望ましい。そうすると、バルク領域119に印加した電圧が略そのまま電圧降下することなくチャネル領域120に到達できるのである。
これにより、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第2の実施形態では、イオンセンサとしての感度の調整が可能となる。
配線106を介してバルク領域119に外部から制御電圧を印加する様子は、図6では、制御電圧を基板電圧Vsubとして印加することで示している。
基板電圧Vsubが印加されると、半導体基板109の電位もその制御電圧と略同じ値となる。そして、電界効果トランジスタ領域104とイオンセンサ領域101とで構成するチャネル領域120の電位もその制御電圧と略同じ値となる。
イオンセンサ領域101は、到来するイオンの量や種類によって、形成されるISFET側チャネルが変わる。例えば、その深さ方向の距離や分極の度合いである。その状態にあって、制御電圧を印加することで、ISFET側チャネルの深さ方向の距離や分極の度合いを変えることができる。これにより、ISFET側チャネルに流れるセンサ電流Isの電流量を変えることができるため、検出感度を調整することができる。
図7に示す特性図は、図5に示すバルク領域119に印加する制御電圧の有無によって、センサ電流Isの電流量を変え、電源電流Ioの変化量であるΔIoを大きくする様子を示すものである。
ΔIoが大きくなれば、検出感度が向上することになるから、たとえ到来したイオンの量が少なくとも、十分にイオンの検出を行うことができるのである。
もちろん、ゲート電極111に印加するゲート電圧Vgを調整することにより、電界効果トランジスタ領域104に形成するMOSFET側チャネルに流れる電流量を変えることができるため、さらにΔIoを大きくすることもできる。それにより、電界効果トランジスタ型イオンセンサとしての感度をより大きく向上させることができる。
[異なる構造の説明:図8]
次に、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第3の実施形態を図8を用いて詳細に説明する。図8は、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第3の実施形態の構造を模式的に示す端面図である。図8は、図2に示す例の端面図と同様の部分を示している。図8において、115はイオン感応膜である。すでに説明した構成には同一の番号を付与しており、その説明は省略する。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第3の実施形態は、イオンセンサ領域101の上部にイオン感応膜115を設ける構成である。イオン感応膜115は、保護膜112が開口している部分であり、イオンセンサ領域101の上部に設けている。
イオン感応膜115は、検出しようとする物質(イオン)により自由に選択することができる。特に限定するものではないが、例えるならば次に示すものを用いることができる。
すなわち、検出するイオンをH+とするならば、Si34やTa22を用いることがで
きる。検出するイオンをK+とするならば、バリノマイシンを用いることができる。検出するイオンをNa+とするならば、ビスクラウンエーテル誘導体を用いることができる。検出するイオンをCa2+とするならば、非環状ポリエーテルアミド誘導体を用いることができる。検出するイオンをNH4+とするならば、ノナクチンやCl−テトラセチルアンモニア塩を用いることができる。
また、検出するイオンをF−とするならば、LaF3を用いることができる。検出するイオンをAg+やPb2+とするならば、カリックスアレンなどを用いることができる。
さらにまた、イオン感応膜115を液膜型イオンセンサ溶媒とすることもでき、その場合は、ニトロベンゼンやニトロフェニルオチルエーテルなどを用いることができる。
なお、イオン感応膜115の下部とイオンセンサ領域101の表面との間に、第2の絶縁膜として保護絶縁膜を設けてもよい。この保護絶縁膜は、イオン感応膜115とイオンセンサ領域101の表面との干渉を防止する保護膜として機能する。特に限定しないが、シリコン酸化膜を用いることができる。
この保護絶縁膜は、電界効果トランジスタ領域104の上部に設けている第1の絶縁膜であるゲート絶縁膜105をイオンセンサ領域101の上部まで延長して設けてもよい。もちろん、いくつかの膜を積層してなる積層膜であってもよく、用いるイオン感応膜115の種類に応じて、その種類や膜厚を自由に選択することができる。
保護絶縁膜をゲート絶縁膜105とは異なる膜で構成するとき、チャネル領域120の上部では、互いにその膜厚方向と直交する端面の一部を接し、平面的に並んで設ける。このようにすると、互いに隙間を生じることがない。
[異なる構造の説明:図9]
次に、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第4の実施形態を図9を用いて詳細に説明する。図9は、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第4の実施形態の構造を模式的に示す端面図である。図9は、図2,図8に示す例の端面図と同様の部分を示している。図9において、113,114はチャネル領域に設ける不純物領域である。すでに説明した構成には同一の番号を付与しており、その説明は省略する。
図9に示すように、電界効果トランジスタ領域104には不純物領域113を設けている。この不純物領域113は便宜上、MOSFET側不純物領域113と呼ぶことにする。イオンセンサ領域101には不純物領域114を設けている。この不純物領域114は便宜上、ISFET側不純物領域114と呼ぶことにする。
このような構成にすることで、センサ感度の向上と検出イオンへの適応度合いの拡大とを行うことができる。MOSFET側不純物領域113とISFET側不純物領域114とは、同一の不純物であっても異なる不純物であってもよい。もちろん、同じ不純物濃度であっても異なる不純物濃度であってもよい。このように設ける不純物領域によって、ゲート電圧VgによるMOSFET側チャネルやイオンの到来によるISFET側チャネルの形成をこの双方の不純物領域によって制御することができる。換言すると、双方のチャネルに流れる電流(IddやIs)を制御することができるのである。これにより、すでに説明したように、ΔIoを大きくすることができるため、電界効果トランジスタ型イオンセンサとしての感度を向上させることができるのである。
さらに、MOSFET側不純物領域113とISFET側不純物領域114との不純物やその濃度、その深さ方向の距離や分極の度合いを自由に選択できることから、他種イオンへの適用をさらに広げることができるのである。
[異なる構造の説明:図1,図10]
次に、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第5の実施形態を図10を用い
て詳細に説明する。図10は、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第5の実施形態の構造を模式的に示す端面図である。図10は、図1に示す平面図の切断線B−B´における断面を模式的に示す端面図である。図1は、第1の実施形態を説明するための平面図であるが、平面から見たときの様子は、この第5の実施形態と同じであるため、説明に用いることにする。
図10において、190,191はウェル領域である。すでに説明した構成には同一の番号を付与しており、その説明は省略する。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサは、イオンセンサ領域101の上部の保護膜112を開口し、この部分に到来するイオンを検出する。検出するイオンによっては、イオンセンサ領域101に必要な溶液などを置くこともある。このような状況においては、電界効果トランジスタ型イオンセンサのサイズをある程度大きくする必要がある。また、測定可能な電流値(IddやIs)をより多く得るためにも、そのサイズを大きくすることがある。その場合は、チャネル領域120の長さ、つまり、ソース領域102とドレイン領域103とが対向する方向とは直交する方向の距離を大きくすることが多い。
このような構成とすると、ソース領域102,ドレイン領域103の平面的な面積も大きくなり、これらと半導体基板109とのPN接合の面積も拡大する。これにより、これらPN接合でのリーク電流も増加してしまう。これは構造上やむをえないものであるが、そのリーク電流は、微小な電流の増加を測定する本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサにあっては、イオンの検出感度に影響するものであり、できるだけ小さくする必要がある。
そのような対策を行った例が、図10に示すような構成である。ウェル領域190,191は、半導体基板109に選択的に設けるとともに、チャネル領域120の下部の半導体基板109にソース領域102,ドレイン領域103を覆うように設ける領域である。
例えば、ソース領域102,ドレイン領域103をP型とし、半導体基板109をN型とすると、ウェル領域190はN型、ウェル領域191はP型にすることができる。このような構成は、いわゆるダブルウェル型と呼ばれる構造である。
このような構成にすることによって、ソース領域102,ドレイン領域103と半導体基板109との間のリークを防止することができる。
もちろん、半導体基板109に選択的にウェル領域を設けるのであるから、ウェル領域190,191は、P型であってもN型であってもよい。ただし、ソース領域102,ドレイン領域103とウェル領域190とが反対導電であればよいのである。この関係があれば、ウェル領域190,191の不純物やその濃度、その深さ方向の距離などは、自由に選択することができる。
[異なる半導体基板を用いる例の説明:図1,図11,図12]
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第6の実施形態を図11,図12を用いて詳細に説明する。図11,図12は、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第6の実施形態の構造を模式的に示す端面図である。図11は、図1に示す平面図の切断線B−B´における断面を模式的に示す端面図であって、図12は、図1に示す平面図の切断線A−A´における断面を模式的に示す端面図である。図1は、第1の実施形態を説明するための平面図であるが、平面から見たときの様子は、この第6の実施形態と同じであるため、説明に用いることにする。図11,図12において、209は埋め込み絶縁膜、309は単結晶基板である。すでに説明した構成には同一の番号を付与しており、その説明は省略する。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第6の実施形態は、SOI(Silicon On Insulator)基板を用いた例を示すものである。SOI基板は、半導体基板109の上部に設ける埋め込み絶縁膜209、その上に設ける単結晶基板309による3層構造を有している。 半導体素子は、単結晶基板309の層内に設ける。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサは、第1導電型の半導体基板109の上部に埋め込み絶縁膜209を介して設ける第1導電型の単結晶基板309に、素子分離膜108で分離される領域を形成する。この領域はいわゆる能動領域と呼ばれ、そこに第1の領域として第2導電型のソース領域102、第2の領域として第2導電型のドレイン領域103、第3の領域として第1導電型のチャネル領域120を設けている。チャネル領域120は、ソース領域102とドレイン領域103との間の領域であるとともに、イオンセンサ領域101と電界効果トランジスタ領域104とに分かれている。
電界効果トランジスタ領域104の上部には、それを覆うようにゲート絶縁膜105を設け、その上部にはゲート電極111を設けている。
ゲート電極111の上部には、層間絶縁膜110が設けてあり、その上部には配線層106を設けている。配線層106は、層間絶縁膜110に設けるコンタクトホール107を介してソース領域102,ドレイン領域103,ゲート電極111に接続している。配線層106の上部には、必要な箇所を開口する保護膜112を設けてある。
第1導電型とは、例えばP型、第2導電型とは、例えばN型である。単結晶基板309は、例えば、シリコン単結晶基板である。素子分離膜108は、いわゆるフィールド絶縁膜であり、単結晶基板309を知られている製造方法によって選択的に酸化することによって形成することができ、その深さ方向は、埋め込み絶縁膜209まで到達するように設けている。
ソース領域102,ドレイン領域103は、例えばリン(P)を不純物として、イオン注入などの知られている製造方法によって形成することができる拡散層である。ソース領域102,ドレイン領域103もその深さ方向は、埋め込み絶縁膜209まで到達するように設けている。
チャネル領域120ならびにソース領域102,ドレイン領域103は、埋め込み絶縁膜209で半導体基板109と分離されている。この構造であるから、ソース領域102,ドレイン領域103から半導体基板109へのリークが発生することはない。
リーク電流は、すでに説明したように、微小な電流の増加を測定する本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサにあっては、できるだけ小さくする必要があるが、これが無いため、電界効果トランジスタ型イオンセンサとしての感度を向上させることができるのである。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサは、以上説明した構成に限定するものではない。説明した実施形態を組み合わせてもよい。例えば、イオン感応膜115を備える第3の実施形態とウェル領域190,191を備える第5の実施形態とを組み合わせてもよいのである。このような構成にすることで、多種多様なイオンに対応できるとともに、リーク電流を低減することもできるのである。
また、例えば、ゲート電極111は、ポリシリコンで形成する例を示し、単層構造であっても積層膜構造であってもよいと説明したが、もちろん、金属電極であってもよい。
ソース領域102,ドレイン領域103は、半導体基板109または単結晶基板309に拡散して設ける拡散層として説明したが、電界緩和層を互いが対向する方向に設けて高電圧に耐えられるようなLDD(Lightly Doped Drain)構造としてもよい。
さらに、イオンセンサ領域101の上部に設けるイオン感応膜115は、膜状になっていても液状になっていてもかまわない。このため、保護膜112の膜厚も用いるイオン感応膜115の種類に応じて自由に変更することができる。もちろん、イオンセンサ領域101の上部における保護膜112の開口部のエッジも半導体基板109に対して直交する端面、テーパー状の端面(傾斜端面)などを有することができる。大切なことは、用いるイオン感応膜115が、例えば液状あるいはゲル状であったとき、それが検出中などにイオンセンサ領域101からずれていかなければよいのである。
このように、本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサは、その発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更が可能なのである。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサは、高い検出感度を有しながら、雑音の影響を受けにくいという特徴を有する。このため、化学,バイオ,医療,食品分野に用いるイオンセンサとして好適である。
本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第1の実施形態を説明する平面図である。 本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第1の実施形態を説明する端面図である。 本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの動作を説明する等価回路図である。 本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの電気特性を説明する特性図である。 本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第2の実施形態を説明する平面図である。 本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの動作を説明する等価回路図である。 本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの電気特性を説明する特性図である。 本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第3の実施形態を説明する端面図である。 本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第4の実施形態を説明する端面図である。 本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第5の実施形態を説明する端面図である。 本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第6の実施形態を説明する端面図である。 本発明の電界効果トランジスタ型イオンセンサの第6の実施形態を説明する端面図である。 一般的な従来のイオンセンサを説明するための端面図である。 特許文献1に示した従来技術を説明するための端面図である。
符号の説明
101 イオンセンサ領域
102 ソース領域
103 ドレイン領域
104 電界効果トランジスタ領域
105 ゲート絶縁膜
106 配線層
107 コンタクトホール
108 素子分離膜
110 層間絶縁膜
111 ゲート電極
112 保護膜
120 チャネル領域

Claims (6)

  1. 半導体基板の上部または該半導体基板に埋め込み絶縁膜を介して設ける基板の上部に第1の領域と第2の領域を設け、これらの間に第3の領域を備え、該第3の領域の上部に到達するイオンを検出する半導体型イオンセンサにおいて、
    前記第1の領域をソース領域、前記第2の領域をドレイン領域、前記第3の領域をチャネル領域とし、
    前記チャネル領域を電界効果トランジスタ領域とイオンセンサ領域とに分け、
    少なくとも前記電界効果トランジスタ領域の上部を覆うように絶縁膜を設け、
    前記電界効果トランジスタ領域の上部の前記絶縁膜をゲート電極となる導電膜で覆うことを特徴とする電界効果トランジスタ型イオンセンサ。
  2. 前記イオンセンサ領域の上部を覆うようにイオン感応膜を設けることを特徴とする請求項1に記載の電界効果トランジスタ型イオンセンサ。
  3. 前記絶縁膜は、前記電界効果トランジスタ領域の上部でゲート絶縁膜として機能する第1の絶縁膜と、前記イオンセンサ領域の上部で前記チャネル領域の表面を保護する保護膜として機能する第2の絶縁膜とからなることを特徴とする請求項1または2に記載の電界効果トランジスタ型イオンセンサ。
  4. 前記第1の絶縁膜と前記第2の絶縁膜とは、互いにその膜厚方向と直交する端面の一部を接し、前記チャネル領域上に平面的に並んで設けていることを特徴とする請求項3に記載の電界効果トランジスタ型イオンセンサ。
  5. 前記チャネル領域と離間し、前記半導体基板または前記埋め込み絶縁膜の上部に前記チャネル領域の電位を設定するためのバルク領域を設けることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の電界効果トランジスタ型イオンセンサ。
  6. 前記チャネル領域の表面より下部の領域、または前記チャネル領域に設けるとともに前記ソース領域と前記ドレイン領域との下部の領域に、前記チャネル領域と同一導電型の不純物領域を設けることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の電界効果トランジスタ型イオンセンサ。
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