JP2008215426A - ラジアルニードル軸受用保持器の製造方法 - Google Patents

ラジアルニードル軸受用保持器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】各金型と各段階での予備保持器素子24b等との位置関係を正確に規制できて、大量生産が可能な工業的手法により、良質のラジアルニードル軸受用保持器を安定して得られる製造方法を実現する。
【解決手段】上記予備保持器素子24bを構成するリム部11cの内周縁で円周方向に関する位相が各予備素柱部23bから外れた部分に、位置決め用突片54、54を形成する。そして、これら各位置決め用突片54、54を使用する事により、上記各予備素柱部23bと、上記各金型との位相を規制した状態で、上記各予備素柱部23bを各素柱部に塑性変形させる。その後、上記各位置決め用突片54、54を、円周方向に隣り合う素柱部同士の間に差し込んだパンチにより打ち抜き除去する。
【選択図】図3

Description

この発明は、ラジアルニードル軸受用保持器の製造方法の改良に関し、良質の保持器を安定して得られる保持器の製造方法を実現するものである。
自動車用変速機や各種機械装置の回転支持部のうち、大きなラジアル荷重が加わる部分にラジアルニードル軸受が組み込まれている。例えば自動車の自動変速装置を構成する遊星歯車式変速機は、特許文献1等に記載されて周知の様に、遊星歯車をキャリアに対し、ラジアルニードル軸受により回転自在に支持している。図9は、この様なキャリアに対し遊星歯車を回転自在に支持する、遊星歯車の回転支持装置の1例を示している。この図9に示した構造の場合、キャリア1を構成する互いに平行な1対の支持板2a、2bの円周方向複数個所に、支持軸3の両端部を支持固定している。そして、この支持軸3の中間部周囲に遊星歯車4を、ラジアルニードル軸受5により、回転自在に支持している。
このラジアルニードル軸受5は、複数本のニードル6、6を、ラジアルニードル軸受用保持器である保持器7により転動自在に保持すると共に、上記支持軸3の中間部外周面を円筒面状の内輪軌道8とし、上記遊星歯車4の内周面を円筒面状の外輪軌道9として、上記各ニードル6、6の転動面を、これら内輪軌道8及び外輪軌道9に転がり接触させている。又、上記遊星歯車4の軸方向両端面と上記両支持板2a、2bの内側面との間に、それぞれフローティングワッシャ10a、10bを配置して、上記遊星歯車4の軸方向両端面と上記両支持板2a、2bの内側面との間に作用する摩擦力の低減を図っている。
上記ラジアルニードル軸受5を構成する上記保持器7は、例えば図10〜11に詳示する様に、軸方向(図10〜11の左右方向)に互いに間隔をあけて配置した、それぞれが円輪状である1対のリム部11、11と、複数本の柱部12、12とを備える。これら各柱部12、12は、円周方向に亙って間欠的に配置され、それぞれの両端部を上記両リム部11、11の互いに対向する内側面の外径寄り部分に連続させている。又、上記各柱部12、12は、軸方向中間部が径方向内方に向け台形状に折れ曲がった形状を有する。そして、円周方向に隣り合うこれら各柱部12、12の円周方向両側縁と上記両リム部11、11の互いに対向する内側面とにより囲まれる空間部分を、それぞれポケット13、13とし、これら各ポケット13、13に上記各ニードル6、6を、転動自在に保持している。
この様に構成する上記保持器7は、特許文献2等に記載されて従来から周知の様に、帯状の金属板(一般的には鋼板若しくはステンレス鋼板)を円筒状に丸めて成る。即ち、図示は省略するが、帯状の金属板にプレス加工を施す事により保持器として基本的な断面形状を有する第一段階の中間素材とした後、この第一段階の中間素材に剪断加工を施す事により、上記各ニードル6、6を転動自在に保持する為のポケット13、13を打ち抜き成形し、第二段階の中間素材とする。更に、この第二段階の中間素材を所定長さに切断し、図12に示す様な第三段階の中間素材14とする。
そして、この第三段階の中間素材14を円筒状に丸め、両端部を突き合わせ溶接して、図9〜10に示す様な保持器7とする。尚、図示の例の場合、上記保持器7の径方向位置を規制する為に、この保持器7の外周面を前記外輪軌道9(図9参照)に近接対向させている。そして、運転時には、この様に近接対向させた保持器7の外周面を上記外輪軌道9に案内(外輪案内)させる事で、この保持器7の径方向に関する位置決めを図り、振動や異音が発生する事を防止する様にしている。
又、上記保持器7は、上記各柱部12、12の両端部両側縁のうちの円周方向に関して互いに整合する位置に係止突部15、15を、これら各側面から円周方向に突出する状態で設けている。これら各係止突部15、15は、上記各ポケット13、13内に転動自在に保持する上記各ニードル6、6が、当該ポケット13、13から径方向外方に抜け出る事を防止する為のものである。即ち、上記各ニードル6、6を上記保持器7と共に、前記内輪軌道8及び外輪軌道9(図9参照)の間に組み付ける際に、これら各ニードル6、6を上記各ポケット13、13内に、径方向に抜け出るのを阻止した状態で保持する必要がある。
この為に、上記各ポケット13、13の開口部で上記各ニードル6、6のピッチ円よりも外径側部分に上記各係止突部15、15を、互いに対向する状態で設けると共に、これら各係止突部15、15の先端縁同士の間隔D15(図10参照)を、上記各ニードル6、6の外径D6 (図9参照)よりも小さくしている(D6 >D15)。又、これと共に、上記各柱部12、12の中間部で上記各ニードル6、6のピッチ円よりも内径側に位置する内径側係止部16、16の互いに対向する側縁同士の間隔D16(図10参照)も、上記各ニードル6、6の外径D6 よりも小さくしている(D6 >D16)。
上記各ニードル6、6を上記各ポケット13、13に保持するには、これら各ニードル6、6をこれら各ポケット13、13に、上記保持器7の内径側から押し込む。この際、上記各ニードル6、6により上記内径側係止部16、16の側縁同士の間隔D16を弾性的に広げて、これら各ニードル6、6をこれら側縁同士の間を通過させる。この様にしてこれら各ニードル6、6を上記各ポケット13、13に保持した状態で、これら各ニードル6、6は、上記各係止突部15、15により前記保持器7の径方向外方に、上記各柱部12、12の内径側係止部16、16の側縁によりこの保持器7の径方向内方に、それぞれ抜け出る事を防止される。尚、図示は省略するが、各ニードルを各ポケットに、保持器の外径側から組み込む場合もある。又、上記各係止突部15、15や上記各内径側係止部16、16を持たない保持器もある。
従来から知られている上述の様な構造を有する金属板製のラジアルニードル軸受用保持器の場合、次述する特許文献3に記載されている様な理由により、形状精度を良好にする事が難しく、必ずしも良好な性能を得る事が難しかった。そして、形状が悪化した場合には、上記各ポケット13、13内にニードル6、6を組み込みにくくなったり、逆に、組み込んだニードル6、6が不用意に脱落する可能性があった。勿論、図10に示す様に組み立てた保持器7に、形状を矯正する為の処理を施す事で、上述の様な不都合を防止できるが、その分、コストが嵩む為、好ましくない。又、上述の様な断面略M字形の保持器7を得る為、帯状金属板から図12に示す様な中間素材14を造る作業が面倒で、コストが嵩む原因となっている。
この様な事情に鑑みて特許文献3には、図13に示す様に、それぞれが金属板に曲げ加工及び打ち抜き加工を施す事により形成した1対の保持器素子17、17を組み合わせてラジアルニードル軸受用保持器とする、ラジアルニードル軸受用保持器の製造方法の発明が記載されている。上記保持器素子17、17はそれぞれ、円環状のリム部11と、このリム部11にそれぞれの基端部を連続させた上記複数本の半柱部18、18とを備えている。これら各半柱部18、18が、特許請求の範囲に記載した素柱部に相当する。上記特許文献4に記載された製造方法の場合には、図14又は図15の様にして、上述の様な保持器素子17を造る。尚、これら図14、15(及び後述する図19)では、上記各半柱部18、18、並びに、これら各半柱部18、18を造る為の舌片19、19の円周方向に関するピッチを、実際よりも短く描いている。
このうちの図14に示した保持器素子17の製造方法では、上記各半柱部18、18となるべき部分を予めクランク形に折り曲げてから、リム部となるべき部分に対し曲げ起こす。これに対して、図15に示した保持器素子17の製造方法では、上記各半柱部18、18となるべき部分をリム部となるべき部分に対し曲げ起こしてから、これら各半柱部18、18となるべき部分をクランク形に折り曲げる。これら2通りの製造方法のうち、図15に示した製造方法が、上記特許文献3に記載されている様な理由により、得られる各半柱部18、18の形状精度を確保する面からは有利である。そして、本発明は、上記図15に示した製造方法の改良に関するものであるから、この図15に示した製造方法に就いて説明する。
この図15に示した製造方法の場合、先ず図15の(A)に示す様な円形の素板20の一部に打ち抜き加工を施す事により、同じく(B)に示す様な、円環部21の周囲に複数の舌片19、19を、造るべき上記各半柱部18、18と等ピッチで放射状に配置した中間素材22を造る。その後、上記円環部21を径方向中間部で直角に折り曲げる事により、上記各舌片19、19を互いに平行にして、図15の(C)に示す様な、リム部11と予備素柱部23、23とから成る、予備保持器素子24とする。更に、この予備保持器素子24の各予備素柱部23、23を複数の金型同士の間で挟持する事によりこれら各予備素柱部23、23を塑性変形させて、上記リム部11に近い側に存在する外径寄り部及びこのリム部から遠い側に存在する内径寄り部を備えた各半柱部18、18(素柱部)として、図15の(D)に示した保持器素子17とする。
特許文献3に記載された保持器を造るには、それぞれが上述の図14又は図15に示す様な工程で造られた1対の保持器素子17、17を、図13に示す様に互いのリム部11、11同士を同心に配置すると共に、互いの半柱部18、18同士の円周方向の位相を一致させた状態に配置する。次いで、これら両保持器素子17、17を互いに近づけ合って、上記各半柱部18、18の先端部同士を突き合わせ、この突き合わせ部を溶接して、上記両保持器素子17、17同士を接合固定する。互いの先端部同士を突き合わせ更に溶接した上記各半柱部18、18は、前記各柱部12、12となる。そして、円周方向に隣り合う各柱部12、12と上記両リム部11、11とにより囲まれた部分が、それぞれポケット13、13(図9〜11参照)となる。
上述の様な特許文献3に記載された製造方法により造られるラジアルニードル軸受用保持器の場合には、この特許文献3に記載された様な理由により、形状精度を良好にする事が容易で、この保持器を組み込んだラジアルニードル軸受の性能を良好にできる。但し、より精度の良いラジアルニードル軸受用保持器を得るべく、上記図15に示した工程で上記保持器素子17を造る場合には、この図15の(C)に示した予備保持器素子24を(D)に示した保持器素子17に加工した後、この保持器素子17の径方向内側から成形用金型を抜き取る為の考慮が必要になる。この様な点を考慮した発明として、特願2005−325104に開示された発明がある。
図16〜23は、上記特願2005−325104に開示された、ラジアルニードル軸受用保持器の製造方法を示している。この先発明に係るラジアルニードル軸受の製造方法の場合には、図16〜18に示す様に、一方のリム部11aを備えた保持器素子17aと、他方のリム部11bとを組み合わせてラジアルニードル軸受用保持器を造る。このうちの保持器素子17aは、円環状の上記一方のリム部11aと、このリム部11aにそれぞれの基端部を連続させた、複数本の素柱部25、25とを備える。
上記保持器素子17aを造るには、先ず、原材料となる鋼板或はステンレス鋼板等に打ち抜き加工を施す事により造った、図19の(A)に示す様な円形の素板20aの一部に、更に打ち抜き加工を施す事により、図19の(B)に示す様な中間素材22aを得る。この中間素材22aは、中心部に形成した、上記一方のリム部11aとなるべき円環部21aの外周縁の等間隔複数個所から、上記各素柱部25、25となるべき舌片19a、19aを放射状に延出して成る。
上記中間素材22aには、上記円環部21aを径方向中間部で直角に折り曲げる事で、上記各舌片19a、19aを互いに平行にして、図20に示す様な、上記一方のリム部11aと、互いに平行な複数本の予備素柱部23a、23aとから成る、予備保持器素子24aとする。この段階で、この予備保持器素子24aの軸方向に関する、上記各予備素柱部23a、23aの形状は直線状である。そこで、これら各予備素柱部23a、23aに、それぞれがプレスによる2段階の曲げ加工を施して、それぞれの長さ方向中間部をクランク形に曲げ形成して、上記各素柱部25、25とする。この様な曲げ加工は、上記各予備素柱部23a、23aの内周側、外周側両面を受型により支えつつ行ない、加工後にこの受型を上記保持器素子17aから分離する。
この為に上記予備保持器素子24aを、先ず、図21に示したプレス加工機26を構成する受台27の上面に載置(セット)する。このプレス加工機26は、この受台27に加えて、内径側受型28と押型29とを備える。そして、これら内径側受型28の外周面と押型29の内周面との間で、上記各予備素柱部23a、23aを押圧する事により、これら各予備素柱部23a、23aの長さ方向中間部を折り曲げて、上記予備保持器素子24aを、図21の(B)〜(E)に示す様な、予備保持器素子30とする。即ち、上記各予備素柱部23a、23aを、上記円環部21aの径方向に関してこのリム部11aの外周縁と実質的に一致する部分に存在する基端側外径寄り部31と、同じくこの基端側外径寄り部31よりも内径寄り部分に存在する中間部乃至先端部とを、それぞれ基端寄り折れ曲がり部32により連続させた、各第二予備素柱部33、33とする為の加工を行なう。
上記受台27の上面には、上記リム部11aをがたつきなく外嵌できる位置決め凸部34を形成している。そして、このリム部11aをこの位置決め凸部34に外嵌すると共に、このリム部11aの軸方向片面を上記受台27の上面に当接させた状態で、上記予備保持器素子24aが上記プレス加工機26に、正規の位置関係でセットされる。この様に、この予備保持器素子24aをこのプレス加工機26にセットしたならば、図21の(A)に示す様に、この予備保持器素子24aの内側に、上記内径側受型28の先端部を挿入する。尚、上記位置決め凸部34の高さ寸法は、上記リム部11aの厚さ寸法以下(好ましくは未満)としている。従って、上記位置決め凸部34にこのリム部11aを外嵌した状態で、このリム部11aの上面がこの位置決め凸部34の上面よりも下方に位置する事はない。
上記内径側受型28は、基部35と複数の凸部36、36とを備える。このうちの基部35は、円柱状で、上記各第二予備素柱部33、33の中間部乃至先端寄り部分の内周面に実質的に合致する形状の外周面を有する。即ち、上記基部35の外周面は、上記各第二予備素柱部33、33の加工時に発生するスプリングバックを考慮した上で、これら各第二予備素柱部33、33の中間部乃至先端寄り部分の内周面の形状を加工できる寸法を有する、円筒面としている。具体的には、上記基部35の外径を、加工後の上記各第二予備素柱部33、33の中間部乃至先端部分の内接円の直径よりも僅かに(上記スプリングバック分だけ)小さくしている。
又、上記各凸部36、36は、上記基部35の先端部外周面に、円周方向に関して前記各予備素柱部23a、23a及び上記各第二予備素柱部33、33と同じピッチで固設(例えば一体成形)されている。又、上記各凸部36、36の外周面の形状は、上記各第二予備素柱部33、33の基端側外径寄り部31及び基端寄り折れ曲がり部32の内周面の形状に実質的に合致する。即ち、上記各凸部36、36の外周面の形状を、加工時に発生するスプリングバックを考慮した上で、上記各第二予備素柱部33、33の基端側外径寄り部31及び基端側折れ曲がり部32の内周面の形状を加工できる形状としている。具体的には、上記各凸部36、36の外周面の形状を、加工後の上記各第二予備素柱部33、33の基端側外径寄り部31及び基端側折れ曲がり部32の内周面の形状よりも僅かに(上記スプリングバック分だけ)小さくしている。又、上記各凸部36、36の円周方向に関する幅W36(図22参照)を、上記各第二予備素柱部33、33及び上記各予備素柱部23a、23aの幅W23a (図20参照)以上で、円周方向に隣接する各第二予備素柱部33、33及び上記各予備素柱部23a、23aの間隔D23a (図20参照)以下(W23a ≦W36≦D23a )としている。前記各予備素柱部23a、23aを上記各第二予備素柱部33、33に加工するには、上述の様な凸部36、36を形成した、上記内径側受型28の先端部を、上記予備保持器素子24aの内側に挿入する。そして、少なくとも挿入作業を完了した状態で、前記リム部11aの円周方向に関して、上記各凸部36、36の位相と前記各予備素柱部23a、23aの位相とを一致させておく。
その後、図21の(B)に示す様に、上記各予備素柱部23a、23aの外周面を、前記押型29の内周面により、上記内径側受型28の外周面に押し付ける。図示しない、プレス加工機のラムに固定されて昇降させられる、上記押型29の下端部は、上記予備保持器素子24aの予備素柱部23a、23aを上記各第二予備素柱部33、33に加工する為の円筒部37としている。そして、この円筒部37の内周面の形状を、上記各第二予備素柱部33、33の外周面と実質的に一致する形状としている。具体的には、上記円筒部37の内周面の形状を、加工後の上記各第二予備素柱部33、33の基端側外径寄り部31及び基端寄り折れ曲がり部32の外周面の形状よりも僅かに(上記スプリングバック分だけ)小さい、段付円筒面状としている。
尚、上記内径側受型28は上記押型29に対し、昇降を可能に、且つ、下方に向いた弾力を付与した状態で支持されている。即ち、上記押型29の上半部に形成した中心孔38に上記内径側受型28の基部35を、がたつきなく、且つ、昇降自在に嵌合している。又、これら中心孔38の内周面と基部35の外周面との間には、キー係合等の回転防止機構(図示省略)を設ける事で、上記押型29を所定角度回転させる事により、上記内径側受型28も同じ角度だけ回転させられる様に(或いは上記押型29に対しこの内径側受型28が回転しない様に)している。又、この内径側受型28の上端面にその下端部を結合固定したプッシュロッド39を、上記押型29の上端部に固定したガイドプレート40に、昇降自在に挿通している。更に、このガイドプレート40の上方に固定したばね受ハウジング41の奥端面(下面)と、上記プッシュロッド39の上端部に固設したばね受座42との間に、圧縮コイルばね等の押圧ばね43を設けて、上記内径側受型28に、下方に向いた弾力を付与している。
上記各予備素柱部23a、23aの外周面を、上記押型29の内周面により、上記内径側受型28の外周面に押し付けるべく、この押型29を前記ラムにより下方に押圧した状態では、上記内径側受型28が、図21の(B)に示す様に、上記押圧ばね43を弾性的に圧縮しつつ、上記押型29に対し上昇する(実際には、内径側受型28がそのままの位置に止まり、この押型29のみが下降する)。従って、この内径側受型28の先端面(片面)は、前記位置決め凸部34に外嵌した前記リム部11aを、前記受台27の上面に向けてしっかりと抑え付け、このリム部11aを含む前記予備保持器素子24aが、不用意に動く事を防止する。上記押型29の下半部に設けられた、前記円筒部37は、この様に上記予備保持器素子24aを上記受台27の上面に抑え付けた状態で、上記図21の(B)に示す様に、この予備保持器素子24aの周囲に向け下降する。
そして、上記円筒部37の内周面により、上記各予備素柱部23a、23aを上記内径側受型28の外周面に押し付けて、これら各予備素柱部23a、23aを前記各第二予備素柱部33、33に加工し、上記予備保持器素子24aを前記予備保持器素子30とする。具体的には、これら各第二予備素柱部33、33を、上記リム部11aの径方向に関してこのリム部11aの外周縁と実質的に一致する部分に存在する基端側外径寄り部30と、同じくこの基端側外径寄り部31よりも内側寄り部分に存在する中間部乃至先端側部分とを、基端寄り折れ曲がり部32により連続させた断面クランク形として、上記予備保持器素子30とする。この状態では、上記内径側受型28の先端部(下端部)外周面に形成した、前記各凸部36、36の位相が、上記各第二予備素柱部33、33の位相と一致している。
次に、下降していたラムを上昇させて、このラムの下端部に固定した上記押型29を、図21の(C)に示す様に、途中まで上昇させる。具体的には、この押型29の下端縁が上記各第二予備素柱部33、33の上端縁よりも上方に位置するが、前記ガイドプレート40の上面と前記ばね受座42の下面との間に未だ隙間が存在する程度にまで、上記押型29を上昇させて、一旦停止する。
この状態から、図21の(D)に矢印αで示す様に、上記内径側受型28を、鉛直方向に存在する自身の中心軸βを中心に所定角度だけ回転させる。尚、この内径側受型28だけを回転させる事は難しい為、実際には、上記押型29を上記所定角度だけ回転させる事により、上記内径側受型28をこの所定角度だけ回転させる。この所定角度とは、上記各第二予備素柱部33、33の1/2ピッチ分(=上記各凸部36、36の1/2ピッチ分)とする。従って、上記所定角度分の回転に基づき、それまで一致していた、前記リム部11aの円周方向に関する、上記各凸部36、36の位相と上記各第二予備素柱部33、33の位相とが、上記1/2ピッチ分ずれる。言い換えれば、上記各凸部36、36同士の間に存在する凹部44、44の位相と、上記各第二予備素柱部33、33の位相とが一致する。逆に言えば、上記各凸部36、36の位相と、これら各第二予備素柱部33、33同士の間に存在する、ポケットとなるべき各隙間部分45、45(図13参照)の位相とが一致する。尚、この様に各部の位相を一致させる作業は、上記押型29を停止させた状態のまま、前記受台27を上記所定角度分回転させる事によっても行なえる。
上述の様に、上記各凹部44、44の位相と上記各第二予備素柱部33、33の位相とが(上記各凸部36、36の位相と隙間部分45、45の位相とが)一致したならば、図21の(E)に示す様に、上記内径側受型28の先端部を、プレス加工の結果得られた、前記予備保持器素子30の内側から抜き出す。この抜き出し作業は、前記ラムを上昇させる事により行なう。前述した通り、上記リム部11aの円周方向に関する、上記各凸部36、36の円周方向に関する幅寸法は、ポケットとなるべき、上記各隙間部分45、45の幅寸法以下である為、上記抜き出し作業時に、上記各第二予備素柱部33、33を傷める(変形させる)事はない。
上述の様にして、上記予備保持器素子30を加工し、この予備保持器素子30の内側及び周囲から上記内径側受型28及び上記押型29を抜き出したならば、続いて、図23に示す様にして、上記予備保持器素子30を前記保持器素子17aに加工する為の、第二段階のアンダカット成形を行なう。この第二段階のアンダカット成形では、上記内径側受型28の先端部を上記予備保持器素子30の内側から、上記押型29をこの予備保持器素子30の周囲から、それぞれ抜き出した後、外径側受型46をこの予備保持器素子30の周囲に、第二内径側受型47をこの予備保持器素子30のうちでリム部11a寄りの軸方向一端部内側に、それぞれ配置する。尚、この様に第二段階のアンダカット成形の準備を行なう際、上記第二内径側受型47を上記予備保持器素子30の内径に配置する作業は、上記内径側受型28の抜き出し作業と逆の手順で行なう。
上記各型のうちの外径側受型46は、全体を円筒状に造られたもので、内周面の軸方向中間部で上記各第二予備素柱部33、33の長さ方向中間部外周側面に対向する部分に凸部48と凹部49とを、これら各予備第二素柱部33、33と同じピッチで交互に配置している。又、上記第二内径側受型47は、上記内径側受型28の先端部と同様の構成を有するものであり、第二押型50の下方に、この第二押型50と同心に、この第二押型50に対する昇降を可能に、下方に向いた弾力を付与した状態で、且つ、この第二押型50に対する相対回転を阻止した状態で支持している。又、上記外径側受型46も、この第二押型50の周囲に、この第二押型50に対する昇降を可能に、下方に向いた弾力を付与した状態で、且つ、この第二押型50に対する相対回転を阻止した状態で支持している。
上記第二段階のアンダカット成形を行なう場合には、上記第二内径側受型47と上記外径側受型46とを、図23に示す所定位置に配置した状態で、上記予備保持器素子30を構成する上記各第二予備素柱部33、33の長さ方向他端部内側に、上記第二押型50を押し込む。そして、これら各第二予備素柱部33、33を、この第二押型50と、上記外径側受型46と、上記第二内径側受型47との間で挟持する。この作業により、上記各第二予備素柱部33、33の中間部と先端寄り部分との間に、前記基端寄り折れ曲がり部32と逆方向に折れ曲がった、先端寄り折れ曲がり部51を形成する。この結果、上記各第二予備素柱部33、33が、特許請求の範囲に記載した第二素柱部である、前記各素柱部25、25に加工され、上記予備保持器素子30が、前記保持器素子17aとなる。尚、これら各素柱部25、25のうち、上記基端寄り、先端寄り、両折れ曲がり部32、51同士の間部分が中間内径寄り部52となり、この先端寄り折れ曲がり部よりも前記リム部11aから遠い側が先端側外径寄り部53となる。
上述の様にして、上記予備保持器素子30を上記保持器素子17aに加工した後、前記受台27又は上記第二押型50を所定角度回転させて、上記外径側受型46の内周面に存在する前記各凹部49と、上記各素柱部25、25の位相とを一致させて、この外径側受型46を上記保持器素子17aの周囲から取り出す。又、上記第二内径側受型47の外周面の前記各凹部の位相と上記各素柱部25、25の位相とを一致させて、この第二内径側受型47を上記保持器素子17aの内側から抜き出す。その後、この保持器素子17aを上記受台27の上面から取り出して、図16〜18に示した様に、別途造っておいた別のリム部11bと組み合わせ、溶接、ろう付け、接着、かしめ付け等の適宜手段により接合固定して、保持器7とする。
上述の様な先発明に係るラジアルニードル軸受用保持器の製造方法によれば、より精度の良いラジアルニードル軸受用保持器を工業的手法により能率良く造る事ができる。但し、上記先発明に係る製造方法を実施する場合には、内径側受型28、押型29、外径側受型46、第二内径側受型47、第二押型50等の各金型相互の位置関係は勿論、これら各金型と、被加工物である予備保持器素子30との位置関係を精度良く規制する必要がある。この為、特願2005−325104の明細書には、上記予備保持器素子30の一部外周面と上記押型29の一部内周面とを凹凸係合させて、これら予備保持器素子30と押型29との相対回転を阻止する事、或いは、上記予備保持器素子30と上記受台27との間に凹凸係合部を設けると共に、上記内径側受型28の回転を阻止する構造に就いて記載されている。但し、より具体的な技術に就いては、上記特願2005−325104の明細書及び図面の何れにも記載されていない。
特開2002−235841号公報 特開平8−270658号公報 特開2005−351475号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、各金型と予備保持器素子との位置関係を正確に規制できて、良質の保持器を、低コストで安定して得られる、即ち、大量生産が可能な工業的手法により、良質の保持器を安定して得られる、ラジアルニードル軸受用保持器の製造方法を実現すべく発明したものである。
本発明のラジアルニードル軸受用保持器の製造方法は、前述の特許文献3に記載されて従来から知られている、或いは特願2005−325104に係る先発明の製造方法の場合と同様に、先ず、金属板に曲げ加工及び打ち抜き加工を施す事により、円環状のリム部と、このリム部にそれぞれの基端部を連続させた、それぞれが直線状で互いに平行な複数本の予備素柱部とを備えた、予備保持器素子とする。
その後、この予備保持器素子を構成するこれら各予備素柱部を、複数の金型同士の間で挟持する事により、これら各予備素柱部を塑性変形させる。そして、上記リム部に近い側に存在する外径寄り部及びこのリム部から遠い側に存在する内径寄り部を備えた各第二素柱部として、上記予備保持器素子を保持器素子とする。
次いで、この保持器素子を構成する上記リム部と別途用意した他のリム部とを互いに同心に配置してから、この保持器素子を構成する上記各第二素柱部の先端部を上記他のリム部に対し結合する。
特に、本発明のラジアルニードル軸受用保持器の製造方法に於いては、上記予備保持器素子を構成するリム部の内周縁で円周方向に関する位相が上記各予備素柱部から外れた部分に、少なくとも1個の位置決め用突片を形成する。
そして、この位置決め用突片を使用する事により、上記各予備素柱部と、上記複数の金型のうちの、少なくとも上記予備保持器素子の径方向内側に配置する金型との、この予備保持器素子の周方向に関する位相を規制する。
更に、この位相を規制した状態で、上記各予備素柱部を上記各第二素柱部に塑性変形させる。
その後、上記位置決め用突片を、円周方向に隣り合う素柱部同士の間に差し込んだパンチにより打ち抜き除去する。
上述の様な本発明のラジアルニードル軸受用保持器の製造方法を実施する場合に、例えば請求項2に記載した発明の様に、何れもが、リム部、及び、それぞれがこのリム部側の外径寄り部とこのリム部から遠い側の内径寄り部とを折れ曲がり部により連続させたクランク形である、複数の第二素柱部を備えた、1対の保持器素子を使用する。そして、これら両保持器素子を構成する各第二素柱部の先端同士を、互いに接合する。この様な請求項2に記載した発明は、前述の図13に示した、特許文献3に記載された製造方法に対応する。
或いは、請求項3に記載した様に、リム部、及び、それぞれが長さ方向両端部に存在する外径寄り部と長さ方向中間部に存在する内径寄り部とを折れ曲がり部により連続させたクランク形である、複数の第二素柱部を備えた1個の保持器素子と、第二素柱部を備えない単独のリム部とを使用する。そして、この1個の保持器素子を構成する各第二素柱部の先端を、この単独のリム部に接合する。この様な請求項3に記載した発明は、前述の図18に示した、特願2005−325104に係る先発明に対応する。
又、上述の様な本発明のラジアルニードル軸受用保持器の製造方法を実施する場合、具体的には、請求項4に記載した様に、先ず、金属板に打ち抜き加工を施す事により、リム部となるべき円環部と、この円環部の外周縁から放射方向に延びる複数の柱素片とを形成する。
その後、これら各柱素片をこの円環部に対し直角に折り曲げる事により、互いに平行な直線状の各予備素柱部として、これら各予備素柱部とリム部とを備えた予備保持器素子とする。
次いで、外周面に凸部と凹部とを、加工すべきこれら各予備素柱部と同じピッチで交互に配置した内径側受型の先端部を、上記予備保持器素子の径方向内側に挿入する。この際、上記リム部の内周縁に形成した前記位置決め用突片を利用する事により、このリム部の周方向に関する、上記各予備素柱部の位相と上記各凸部の位相とを一致させる。
更に、挿入後、上記各予備素柱部を、押金型の内周面により上記内径側受型の外周面に押し付けて、これら各予備素柱部を、上記リム部側部分に存在する外径寄り部と、このリム部から遠い側に存在する内径寄り部とを、折れ曲がり部により連続させた、各素柱部に塑性変形させる。
その後、上記内径側受型を、上記リム部の円周方向に関する上記各凹部の位相とこれら各素柱部の位相とが一致する迄、このリム部に対し相対回転させ、次いで、上記内径側受型の先端部を上記各素柱部の内側から抜き出す。
更にその後、上記リム部の内周縁の位置決め用突片を除去する。
以上の様な請求項4に記載した発明は、前述の図13に示した、特許文献3に記載された製造方法で保持器素子17を形成する工程に、或いは、前述の図18に示した、特願2005−325104に係る先発明の製造方法で、各第二予備素柱部33、33を備えた予備保持器素子30{図21の(B)〜(E)参照}を形成する工程に対応する。
又、上述した請求項4に係る発明を、上記先発明で予備保持器素子30を形成する工程に関して実施する場合に、前述の図23に示した、上記各第二予備素柱部33、33をそれぞれ素柱部25、25に加工するには、請求項5に記載した発明により行なう。
即ち、上記請求項4に記載した発明の終段近くで、上記内径側受型の先端部を上記各素柱部の内側から抜き出した後、上記リム部の内周縁に形成した上記位置決め用突片を、直ちには除去しない。
そして、(特許文献3に記載された製造方法に関して実施する場合に比べて、折れ曲がり部より先端側が長い)上記各素柱部をそれぞれ第二予備素柱部とし、更にこれら各第二予備素柱部に曲げ加工を施す。この曲げ加工を施す為に、外径側受型をこれら各第二予備素柱部の周囲に、第二内径側受型をこれら各第二素柱部のうちでリム部寄りの長さ方向一端部内側に、それぞれ配置する。このうちの外径側受型は、内周面の軸方向中間部で上記各第二素柱部の長さ方向中間部外周側面に対向する部分に凸部と凹部とを、これら各第二素柱部と同じピッチで交互に配置している。又、上記第二内径側金型は、上記内径側受型の先端部と同様の構成を有する。
上記両受型を上述の位置に配置した状態で、上記各第二予備素柱部の長さ方向他端部内側に第二押型を押し込み、これら各第二予備素柱部を、この第二押型と上記外径側受型と上記第二内径側受型との間で挟持する。そして、この挟持により、上記各第二予備素柱部の中間部と先端部との間に、基端寄り折れ曲がり部と逆方向に折れ曲がった先端寄り折れ曲がり部を形成し、上記各第二予備素柱部をそれぞれ素柱部に加工する事により、保持器素子とする。
その後、上記外径側受型内周面の各凹部とこれら素柱部の位相とを一致するまでこの外径側受型と上記保持器素子とを相対回転させて、この外径側受型をこの保持器素子の周囲から取り出す。これと共に、上記第二内径側受型を、この保持器素子の円環部の円周方向に関する各凹部の位相と上記各素柱部の位相とが一致する迄、この円環部に対し相対回転させ、次いで、上記第二内径側受型を上記保持器素子の内側から抜き出す。
又、請求項4〜5に記載した発明を実施する場合に好ましくは、請求項6に記載した発明の様に、前記金属板に打ち抜き加工を施す事により形成するリム部となるべき円環部の幅を、リム部の幅よりも大きくしておく。そして、前記各柱素片をこの円環部に対し直角に折り曲げて前記各予備素柱部とした後、上記円環部の内径寄り部分を打ち抜いて上記リム部に対応する幅寸法に加工する。
上述の様に構成する本発明のラジアルニードル軸受用保持器の製造方法によれば、前述した特許文献3に記載された従来技術、或いは前述した先発明の場合と同様に、矯正作業等、特に面倒な加工を要する事なく、1対のリム部及び各柱部の形状精度を正確に規制できる。そして、各ポケット内へのニードルの組み込みの容易化と、一度組み込んだニードルの脱落防止とを十分に図れる。
更に、本発明の場合には、上記各柱部の形状をクランク形とする為の曲げ加工を行なう際に、各金型と予備保持器素子との位置関係を正確に規制できて、良質の保持器を、低コストで安定して得られる、即ち、大量生産が可能な工業的手法により、良質の保持器を安定して得られる。例えば、請求項4、5に記載したラジアルニードル軸受用保持器の製造方法によれば、内径側受型の先端部外周面、第二内径側受型の外周面に形成した各凸部の外周面により上記各素柱部の内周側面を、或いは外径側受型の内周面に形成した凸部の内周面によりこれら各素柱部の外周側面を、それぞれ正確に抑えた状態で行なう為、上記クランク形の形状精度を確保できる。更に、上記内径側受型の先端部及び第二内径側受型は、各凹部の位相と上記各素柱部の位相とが一致する迄保持器素子に対し相対回転させた状態で、この保持器素子の内側から抜き出す事ができる。又、上記外径側受型は、各凹部の位相と上記各素柱部の位相とが一致する迄上記保持器素子に対し相対回転させた状態で、この保持器素子の外側(周囲)から抜き出す事ができる。即ち、一般的なラジアルニードル軸受用保持器の場合、円周方向に関する柱部の幅よりも、円周方向に隣り合う柱部同士の間に存在するポケットの幅の方が広い。従って、上記各凸部により上記各素柱部を、全幅に亙り支持する様にしても、これら各凸部を、加工後の上記クランク形部分同士の間から抜き取れる。上記各金型と、予備保持器素子或いは保持器素子との位相は、リム部の内周縁に形成した位置決め用突片により正確に規制できるので、抜き取りを含む上記各作業は、自動的に、且つ、正確に行なえる。この為、大量生産が可能な工業的手法により、良質の保持器を安定して得る事ができる。
更に、請求項6に記載した発明によれば、各柱素片をこの円環部に対し直角に折り曲げて各予備素柱部とする際に、抑え付けておく部分の幅寸法を十分に確保できて、この折り曲げ作業を精度良く行なえて、良質の予備素柱部を得られる。
図1〜8は、請求項1〜4、6に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の場合、先ず、アンコイラから引き出した、原材料となる金属板に打ち抜き加工を施す事により、図1に示す様な、円環部21bの周囲に複数の舌片19b、19bを、造るべき各半柱部18、18(素柱部)と等ピッチで放射状に配置した、中間素材22bを造る。特に、本例の場合には、この中間素材22bを構成する上記円環部21bの内周縁の1乃至複数個所(図示の例では円周方向等間隔4個所)位置に、ぞれそれが径方向内方に突出する、互いに同大且つ同形状の補助位置決め用突片65、65を形成している。
上記中間素材22bを打ち抜き形成した後、上記円環部21bを径方向中間部で直角に折り曲げる事で、図2に示す様な第二中間素材63とする。即ち、上記円環部21bの径方向中間部外径寄り部分、乃至は、この円環部21bの外周縁と上記各舌片19b、19bの基端部との連続部を同方向に直角に折り曲げる事により、これら各舌片19b、19bを互いに平行にして、図2に示す様な、幅広の円環部64と、互いに平行な複数本の予備素柱部23b、23bとから成る、上記第二中間素材63とする。上記円環部64は幅広である為、この円環部64の径方向中間部若しくは上記各予備素柱部23b、23bの基端部を折り曲げる加工は、容易且つ安定して行なえる。尚、上記各補助位置決め用突片65、65は、これら各予備素柱部23b、23bを形成したり、上記第二中間素材63を次の工程に移送する際の、位相合わせに利用する。
この第二中間素材63は、次の工程で上記円環部64の内径寄り部分を打ち抜く、打ち抜き加工を施す事により、この円環部64の幅寸法を小さくして、この円環部64をリム部11cに加工し、図3に示した予備保持器素子24bとする。上記打ち抜き加工の際、このリム部11cの内周縁の1乃至複数個所(図示の例では4個所)位置に、位置決め用突片54、54を形成する。これら各位置決め用突片54、54を形成する位置は、円周方向に関して、隣り合う予備素柱部23b、23b同士の間位置とする。又、上記各位置決め用突片54、54の円周方向に関する幅W54は、円周方向に隣り合う予備素柱部23b、23b同士の間隔D23b よりも小さく(W54<D23b )している。本例の場合、上記予備保持器素子24bを図4に示した第二予備保持器素子58に加工し、更に図5に示した保持器素子17bに加工する過程で、上記各位置決め用突片54、54を利用して、各予備保持器素子24、58と各金型との位相を合わせる。即ち、次述する様に、これら各位置決め用突片54、54を利用して、上記各予備素柱部23b、23b及び各半柱部18、18と成形用金型との位相を合わせ、最後に、円周方向に隣り合う半柱部18、18同士の間に存在する空間を通じて押し込んだ打ち抜きパンチにより、上記各位置決め用突片54、54を除去する。
上記図3に示した予備保持器素子24bを形成したならば、この予備保持器素子24bを構成する上記各予備素柱部23b、23bを、前述の図21〜22に示した様な、円柱状の基部35と、これら各予備素柱部23b、23bと同数の凸部36、36を有する内径側受型28と、円筒部37を備えた押型29の内周面との間で挟持(強く押圧)する。即ち、外周面に凸部36、36と凹部44、44とを、加工すべき上記各予備素柱部23b、23bと同じピッチで交互に配置した、上記内径側受型28の先端部を、上記予備保持器素子24bの径方向に関して上記各予備素柱部23b、23bの内側に挿入する。次いで、上記押型29を上記予備保持器素子24bの周囲に押し下げる事で、上記各予備素柱部23b、23bを塑性変形させる。そして、図4に示す様に、上記リム部11cに近い側に存在する外径寄り部55及びこのリム部11cから遠い側に存在する内径寄り部56とを折れ曲がり部57により連続させた、前記各半柱部18、18(素柱部)として、第二予備保持器素子58とする。その後、前述した先発明の場合と同様にして、この第二予備保持器素子58の内径側から上記内径側受型28を抜き出す。
上記各予備素柱部23b、23bを上記各半柱部18、18に加工する際に、上記内径側受型28の凸部36、36と上記各予備素柱部23b、23bとを、上記リム部11cの径方向に関して確実に重畳させる(このリム部11cの周方向に関して、上記各凸部36、36と上記各予備素柱部23b、23bとの位相を確実に一致させる)必要がある。この様な位相合わせは、前記各位置決め用突片54、54を利用して行なう。即ち、これら各位置決め用突片54、54を、上記予備保持器素子24bをセットする為の受台27の位置決め凸部34(図21参照)の外周縁部に形成した係止凹部(図示せず)に係合させて、上記受台27に対する上記予備保持器素子24bの位相を合わせる。この受台27と、上記内径側受型28との位相は、プレス加工装置の組立て時に、容易且つ確実に合わせられる。従って、上記各位置決め用突片54、54を上記係止凹部に係合させる事で、上記各凸部36、36と上記各予備素柱部23b、23bとの位相を確実に一致させる事ができる。この結果、上記各半柱部18、18(素柱部)を精度良く加工できる。又、加工後に上記第二予備保持器素子58の内径側から上記内径側受型28を抜き出す作業も、この第二予備保持器素子58を傷める事なく、確実に行なえる。
この様にして、上記図4に示した第二予備保持器素子58を得た後、上記各位置決め用突片54、54を打ち抜き除去して、前記図5に示した保持器素子17bとする。この打ち抜き作業は、図6の(A)→(B)に示す様に、上記第二予備保持器素子58を構成する上記各半柱部18、18の内径側に打ち抜きパンチ59を押し込む事により行なう。即ち、上記第二予備保持器素子58をダイス60の段部61に載置した状態で、上記各半柱部18、18の内径側に打ち抜きパンチ59を押し込む。この打ち抜きパンチ59の外周面は、図7〜8に示す様に略スプライン状として、このうちの凸部62、62を、図7〜8に示す様に、円周方向に隣り合う各半柱部18、18同士の間に存在する、ポケットとなるべき各隙間部分45、45に進入可能としている。この様な打ち抜きパンチ59の先端面と上記ダイス60の段部61との間で、上記各位置決め用突片54、54の基端部を剪断する事で、これら各位置決め用突片54、54を打ち抜き除去し、上記図5に示した保持器素子17bとする。そして、この保持器素子17bを1対、前述の図13に示した特許文献3に記載された製造方法の場合と同様に組み合わせて、ラジアルニードル軸受用保持器とする。
以上の様な本例のラジアルニードル軸受用保持器の製造方法によれば、前述した様な本発明の効果を、高次元で得られる。
尚、単に各金型と予備保持器素子との位置関係を正確に規制する事のみを考慮すれば、リム部の内周縁の形状を、正方形等の非円形とする事でも図れる。但し、この様な手段を採用した場合には、リム部の内径を各柱部の内接円の直径以下にする必要が生じるか、余肉部を除去する為のコストが嵩む事が避けられない。即ち、保持器の軸方向に関してこれら各柱部の一部と重畳する部分は、この柱部の形状を加工した後に打ち抜きにより除去する事はできない。旋削、レーザカッタ等により切除等は可能であるが、コストが嵩む事が避けられない。これに対して本例の場合には、上記各位置決め用突片54、54の形成位置と幅寸法とを適切に規制して、これら各位置決め用凸部54、54を、低コストで実施できる打ち抜きにより除去するので、上記問題を生じない。
上述した実施の形態は、本発明を前述の図13に示した特許文献3に記載された製造方法に適用した場合に就いて示した。これに対して本発明は、図16〜23に示した先発明の製造方法に適用する事もできる。この場合には、各位置決め用突片54、54は、図23に示した工程を終了した後に除去する。
本発明の実施の形態の1例の第一工程で得られる第一中間素材の平面図(A)及び(A)のイ−イ断面図(B)。 同第二工程で得られる第一中間素材の平面図(A)及び(A)のロ−ロ断面図(B)。 同第三工程で得られる第二中間素材の平面図(A)及び(A)のハ−ハ断面図(B)。 同第四工程で得られる第三中間素材の平面図(A)、(A)のニ−ニ断面図(B)及び(A)のホ部拡大図(C)。 同第五工程で得られる第四中間素材の平面図(A)及び(A)のヘ−ヘ断面図(B)。 第五工程の初期段階(A)と終期段階(B)とを示す断面図。 第二中間素材と打ち抜きパンチとを取り出して図6の上方から見た図。 図7のト部拡大図。 従来から知られている遊星歯車の回転支持装置の1例を示す部分断面図。 同じくラジアルニードル軸受用保持器の1例を示す斜視図。 図10のチ−チ断面図。 円筒状に形成する前の中間素材を、円筒状とした場合に外周面となる側から見た図。 従来構造の第2例及びその製造方法を、1対の保持器素子を結合する以前の状態で示す斜視図。 上記従来構造の第2例の製造方法の第1例を、工程順に示す平面図及び断面図。 同第2例を示す、図14と同様の図。 先発明の構造の1例を示す断面図。 図16の右方から見た図。 同じく保持器素子と他方のリム部とを接合する以前の状態で示す斜視図。 同じく保持器素子の加工方法の前段階を工程順に示す平面図及び断面図。 同じく第二中間素材の断面図。 この第二中間素材を第三中間素材に加工する状態を工程順に示す断面図。 内径側受型の先端部の形状を示す斜視図。 上記第三中間素材を保持器素子に加工する状態を示す断面図。
符号の説明
1 キャリア
2a、2b 支持板
3 支持軸
4 遊星歯車
5 ラジアルニードル軸受
6 ニードル
7 保持器
8 内輪軌道
9 外輪軌道
10a、10b フローティングワッシャ
11、11a、11b、11c リム部
12 柱部
13 ポケット
14 中間素材
15 係止突部
16 内径側係止部
17、17a、17b 保持器素子
18 半柱部
19、19a、19b 舌片
20、20a 素板
21、21a、21b 円環部
22、22a、22b 中間素材
23、23a、23b 予備素柱部
24、24a、24b 予備保持器素子
25 素柱部
26 プレス加工機
27 受台
28 内径側受型
29 押型
30 予備保持器素子
31 基端側外径寄り部
32 基端寄り折れ曲がり部
33 第二予備素柱部
34 位置決め凸部
35 基部
36 凸部
37 円筒部
38 中心孔
39 プッシュロッド
40 ガイドプレート
41 ばね受ハウジング
42 ばね受座
43 押圧ばね
44 凹部
45 隙間部分
46 外径側受型
47 第二内径側受型
48 凸部
49 凹部
50 第二押型
51 先端寄り折れ曲がり部
52 中間内径寄り部
53 先端側外径寄り部
54 位置決め用突片
55 外径寄り部
56 内径寄り部
57 折れ曲がり部
58 第二予備保持器素子
59 打ち抜きパンチ
60 ダイス
61 段部
62 凸部
63 第二中間素材
64 円環部
65 補助位置決め用突片

Claims (6)

  1. 金属板に曲げ加工及び打ち抜き加工を施す事により、円環状のリム部と、このリム部にそれぞれの基端部を連続させた、それぞれが直線状で互いに平行な複数本の予備素柱部とを備えた予備保持器素子とした後、この予備保持器素子を構成するこれら各予備素柱部を複数の金型同士の間で挟持する事によりこれら各予備素柱部を塑性変形させて、上記リム部に近い側に存在する外径寄り部及びこのリム部から遠い側に存在する内径寄り部を備えた各素柱部として、上記予備保持器素子を保持器素子とし、次いで、この保持器素子を構成する上記リム部と別途用意した他のリム部とを互いに同心に配置してから、この保持器素子を構成する上記各素柱部の先端部を上記他のリム部に対し結合するラジアルニードル軸受用保持器の製造方法に於いて、上記予備保持器素子を構成するリム部の内周縁で円周方向に関する位相が上記各予備素柱部から外れた部分に少なくとも1個の位置決め用突片を形成し、この位置決め用突片を使用する事により、上記各予備素柱部と、上記複数の金型のうちの、少なくとも上記予備保持器素子の径方向内側に配置する金型との、この予備保持器素子の周方向に関する位相を規制した状態で、上記各予備素柱部を上記各素柱部に塑性変形させた後、上記位置決め用突片を、周方向に隣り合う素柱部同士の間に差し込んだパンチにより打ち抜き除去する事を特徴とするラジアルニードル軸受用保持器の製造方法。
  2. 何れもが、リム部、及び、それぞれがこのリム部側の外径寄り部とこのリム部から遠い側の内径寄り部とを折れ曲がり部により連続させたクランク形である、複数の素柱部を備えた、1対の保持器素子を使用し、これら両保持器素子を構成する各素柱部の先端同士を互いに接合する、請求項1に記載したラジアルニードル軸受用保持器の製造方法。
  3. リム部、及び、それぞれが長さ方向両端部に存在する外径寄り部と長さ方向中間部に存在する内径寄り部とを折れ曲がり部により連続させたクランク形である、複数の素柱部を備えた1個の保持器素子と、素柱部を備えない単独のリム部とを使用し、この1個の保持器素子を構成する各素柱部の先端をこの単独のリム部に接合する、請求項1に記載したラジアルニードル軸受用保持器の製造方法。
  4. 金属板に打ち抜き加工を施す事により、リム部となるべき円環部と、この円環部の外周縁から放射方向に延びる複数の柱素片とを形成した後、これら各柱素片をこの円環部に対し直角に折り曲げる事により、互いに平行な直線状の各予備素柱部として、これら各予備素柱部とリム部とを備えた予備保持器素子とし、次いで、外周面に凸部と凹部とを、加工すべきこれら各予備素柱部と同じピッチで交互に配置した内径側受型の先端部を、上記予備保持器素子の径方向内側に、上記リム部の内周縁に形成した位置決め用突片を利用する事により、このリム部の円周方向に関する上記各予備素柱部の位相と上記各凸部の位相とを一致させた状態で挿入してから、これら各予備素柱部を、押金型の内周面により上記内径側受型の外周面に押し付けて、これら各予備素柱部を、上記リム部側部分に存在する外径寄り部とこのリム部から遠い側に存在する内径寄り部とを折れ曲がり部により連続させた各素柱部に塑性変形させた後、上記内径側受型を、上記リム部の円周方向に関する上記各凹部の位相とこれら各素柱部の位相とが一致する迄、このリム部に対し相対回転させ、次いで、上記内径側受型の先端部を上記各素柱部の内側から抜き出した後、上記リム部の内周縁の位置決め用突片を除去する、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載したラジアルニードル軸受用保持器の製造方法。
  5. 内径側受型の先端部を各素柱部の内側から抜き出した後、直ちにはリム部の内周縁の位置決め用突片を除去せず、これら各素柱部を第二予備素柱部とし、内周面の軸方向中間部でこれら各第二予備素柱部の長さ方向中間部外周側面に対向する部分に凸部と凹部とを、これら各第二予備素柱部と同じピッチで交互に配置した外径側受型をこれら各第二予備素柱部の周囲に、上記内径側受型の先端部と同様の構成を有する第二内径側受型を、これら各第二予備素柱部のうちでリム部寄りの長さ方向一端部内側に、それぞれ配置した状態で、これら各第二予備素柱部の長さ方向他端部内側に第二押型を押し込み、これら各第二予備素柱部を、この第二押型と上記外径側受型と上記第二内径側受型との間で挟持する事により、これら各第二予備素柱部の中間部と先端部との間に、折れ曲がり部と逆方向に折れ曲がった先端寄り折れ曲がり部を形成して素柱部に加工する事により保持器素子とした後、上記外径側受型内周面の各凹部とこれら素柱部の位相とを一致するまでこの外径側受型と上記保持器素子とを相対回転させて、この外径側受型をこの保持器素子の周囲から取り出すと共に、上記第二内径側受型を、この保持器素子の円環部の円周方向に関する各凹部の位相と上記各素柱部の位相とが一致する迄、この円環部に対し相対回転させ、次いで、上記第二内径側受型を上記保持器素子の内側から抜き出す、請求項4に記載したラジアルニードル軸受用保持器の製造方法。
  6. 金属板に打ち抜き加工を施す事により形成するリム部となるべき円環部の幅を、リム部の幅よりも大きくしておき、各柱素片をこの円環部に対し直角に折り曲げて各予備素柱部とした後、上記円環部の内径寄り部分を打ち抜いて上記リム部に対応する幅寸法に加工する、請求項4〜5のうちの何れか1項に記載したラジアルニードル軸受用保持器の製造方法。
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