JP2008215411A - 車輌用自動変速機 - Google Patents

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Takaaki Kato
孝昭 加藤
Takeshi Fukaya
剛 深谷
Takashi Ogawa
隆司 小川
Akihito Hongoya
彰人 本郷谷
Hiroyuki Tsukamoto
広幸 塚本
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Abstract

【課題】減速出力機構からの2段階の減速比を用いて、変速出力機構によって多段変速を達成するものにあって、径方向に肥大化することなく、各変速段間のステップ比が1.1以上となる良好なステップ比を得ることが可能な車輌用自動変速機を提供する。
【解決手段】車輌用自動変速機1の減速出力機構20において、第1プラネタリギヤセットPS1を、シングルピニオンプラネタリギヤからなる第1プラネタリギヤSP0と、ダブルピニオンプラネタリギヤからなる第2プラネタリギヤDP1とにより構成すると共に、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1を連結し、かつ第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1を連結して、第2リングギヤR1、第1キャリヤCR0を含む4つの回転要素で構成する。これにより、減速出力機構20から出力される2段階の減速比の均等化が図れ、各変速段間のステップ比が良好となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車輌等に搭載される車輌用自動変速機に係り、詳しくは、4つの回転要素を有して2段階の減速回転を出力し得る減速出力機構と、4つの回転要素を有する変速出力機構とを組み合わせて構成し、少なくとも前進8速段及び後進1速段を達成する車輌用自動変速機に関する。
近年、車輌等に搭載される自動変速機において、燃費の向上などの要求から、多段変速化が求められるようになっている。このような自動変速機の中にあって、ステップピニオンを有するプラネタリギヤセットを用いた4つの回転要素からなる減速歯車機構と、2つのシングルピニオンプラネタリギヤを連結した形の同じく4つの回転要素からなる変速歯車機構とを組み合わせ、該変速歯車機構の2つの回転要素にクラッチによって選択的に入力軸の回転を入力すると共に、他の1つの回転要素に上記減速歯車機構からの2段階の減速回転を入力し、かつ、これらの3つの回転要素のうちの2つをブレーキにより選択的に回転を係止することによって、前進8速段及び後進1速段を可能にするものが提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−213545号公報
上記特許文献1のものにあって、減速歯車機構がステップピニオンを有するプラネタリギヤセットにより構成されたものは(特許文献1の図1乃至図3参照)、そのギヤ比(Gear ratio)を参照すると、各変速間のステップ比(低速段側ギヤ比/高速段側ギヤ比)が、前進1速段から前進2速段が「1.638」、前進2速段から前進3速段が「1.243」、前進3速段から前進4速段が「1.085」、前進4速段から前進5速段が「1.509」、前進5速段から前進6速段が「1.529」、前進6速段から前進7速段が「1.053」、前進7速段から前進8速段が「1.115」、であり、特に前進3速段から前進4速段の間、前進6速段から前進7速段の間におけるステップ比が1.1未満となってしまっている。
このようにステップ比が1.1未満であることは、変速前と変速後とのギヤ比があまり変化しないことを示しており、特に運転中にあって変速を行ったにも拘らず、運転者にとって変速感(変速を行った感覚)が得られず、違和感を与えてしまう虞がある。
このようなステップ比が1.1未満となる変速間隔を無くすためには、比較的低速段において必要とされる大きなステップ比を除き、例えば前進3速段から前進8速段までのステップ比をできるだけ均等に近づけることが望ましい。そのためには、上記減速歯車機構において得られる2段階の減速比が、入力回転に対して略々均等な段階となるように(即ち、例えば入力回転を「1」とした場合に「0.333」「0.667」に近づけるような2段階の減速比となるように)、該減速歯車機構のギヤ比を設定することが望まれる。
しかしながら、一般に自動変速機は、車輌搭載性の観点からケースの外径の大きさに制限が生じ、そのケースに内包されるプラネタリギヤのリングギヤの径も無制限に大きくできるものではなく、また、サンギヤも、例えば入力軸等の中心軸上に配設されるため、強度や耐久性の観点から無制限に径を小さくできるものではなく、当然にピニオンの径にも制限が生じる。そのため、上述のようなステップピニオンを有するプラネタリギヤセットにあっては、各ギヤの歯の耐久性の観点から歯数が制限されて、リングギヤ、ピニオン、サンギヤの各歯数比を調節するのにも限界があり、実質的に上述のステップ比が1.1未満となる状態を解消することができないという問題があった。
そこで本発明は、径方向に肥大化することなく、減速出力機構から出力される2段階の減速回転の減速比を均等に近づけることを可能にし、それにより各変速段間のステップ比が1.1以上となるような、良好なステップ比を得ることが可能な車輌用自動変速機を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は(例えば図1乃至図12参照)、入力軸(12)の回転を入力し得る第1回転要素(R0及びS1)、第1係止手段(B−1)により回転を固定し得る第2回転要素(R1)、第3係止手段(B−3)により回転を固定し得る第3回転要素(S0及びCR1)、前記第1、第2、及び第3回転要素(R0及びS1,R1,S0及びCR1)の回転状態によって2段階の減速回転を出力し得る第4回転要素(CR0)、を有する減速出力機構(20)と、
互いに連結され、第1クラッチ(C−1)を介して前記入力軸(12)の回転を入力し得る第3サンギヤ(S2)及び第4サンギヤ(S3)、互いに連結され、第2クラッチ(C−2)を介して前記入力軸(12)の回転を入力し得ると共に第4係止手段(B−4,F−3)により回転を係止し得る第3キャリヤ(CR2)及び第4リングギヤ(R3)、前記第4回転要素(CR0)の減速回転を入力し得ると共に第2係止手段(B−2)により回転を係止し得る第3リングギヤ(R2)、出力軸(15)に連結された第4キャリヤ(CR3)、を有する変速出力機構(30)と、を備え、少なくとも前進8速段及び後進1速段を達成する車輌用自動変速機(1)において、
前記減速出力機構(20)は、
第1サンギヤ(S0)、1つのピニオン(P0)を回転自在に支持する第1キャリヤ(CR0)、第1リングギヤ(R0)、からなるシングルピニオンプラネタリギヤ(SP0)と、
前記第1リングギヤ(R0)に連結された第2サンギヤ(S1)、2つのピニオン(P1,P2)を回転自在に支持すると共に前記第1サンギヤ(S0)に連結された第2キャリヤ(CR1)、第2リングギヤ(R1)、からなるダブルピニオンプラネタリギヤ(DP1)と、を有し、
前記連結された第1リングギヤ(R0)及び第2サンギヤ(S1)により前記第1回転要素を、前記第2リングギヤ(R1)により前記第2回転要素を、前記連結された第1サンギヤ(S0)及び第2キャリヤ(CR1)により前記第3回転要素を、前記第1キャリヤ(CR0)により前記第4回転要素を、それぞれ構成した、
ことを特徴とする車輌用自動変速機(1)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図1乃至図4参照)、前記入力軸(12)と前記減速出力機構(20)の第1リングギヤ(R0)及び第2サンギヤ(S1)との間に介在する第3クラッチ(C−3)を備えた、
ことを特徴とする請求項1記載の車輌用自動変速機(1)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図5乃至図8参照)、前記減速出力機構(20)の第1キャリヤ(CR0)と前記変速出力機構(30)の第3リングギヤ(R2)との間に介在する第3クラッチ(C−3)を備えた、
ことを特徴とする請求項1記載の車輌用自動変速機(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、減速出力機構をシングルピニオンプラネタリギヤとダブルピニオンプラネタリギヤとにより構成すると共に、第1リングギヤと第2サンギヤとを連結し、かつ第1サンギヤと第2キャリヤとを連結して、第1リングギヤ及び第2サンギヤにより第1回転要素を、第2リングギヤにより第2回転要素を、第1サンギヤ及び第2キャリヤにより第3回転要素を、第1キャリヤにより第4回転要素を構成したので、径方向に肥大化することなく、減速出力機構より出力する2段階の減速回転の減速比を、入力回転に対して均等化することができる。これにより、変速出力機構により達成する各変速段のステップ比を1.1以上にすることができ、つまり、良好なステップ比を有する車輌用自動変速機を提供することができる。
請求項2に係る本発明によると、入力軸と減速出力機構の第1リングギヤ及び第2サンギヤとの間に介在する第3クラッチを備えているので、減速出力機構からの減速回転の出力を必要としない変速段にあって該第3クラッチを解放することにより、該減速出力機構における空転回転が高回転となることを防止することができ、例えば減速出力機構におけるベアリングやシールリング等における耐久性の向上を図ることができる。
請求項3に係る本発明によると、減速出力機構の第1キャリヤと変速出力機構の第3リングギヤとの間に介在する第3クラッチを備えているので、減速出力機構からの減速回転の出力を必要としない変速段にあって該第3クラッチを解放することにより、該減速出力機構における空転回転が高回転となることを防止することができ、例えば減速出力機構におけるベアリングやシールリング等における耐久性の向上を図ることができる。
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る第1の実施の形態を図1乃至図3に沿って説明する。図1は車輌用自動変速機1を示すスケルトン図、図2は車輌用自動変速機1の作動表、図3は車輌用自動変速機1の速度線図である。なお、本実施の形態において説明する車輌用自動変速機1は、例えばFRタイプ(フロントエンジン、リヤドライブ)の車輌に搭載して好適な自動変速機であるため、実際の車輌搭載状態に基づき、入力側(図1中左方側)を「前方側」、出力側(図1中右方側)を「後方側」として、各部の配置関係を説明する。
まず、本発明を適用し得る車輌用自動変速機(以下、単に「自動変速機」ともいう)1の概略構成について図1に沿って説明する。図1に示すように、自動変速機1には、同一軸線上に自動変速機1の入力軸11、自動変速機構2の入力軸12、出力軸15が、前方側から後方側へ順に並べられている形で備えられている。自動変速機1の入力軸11は、不図示のエンジンに接続し得るようになっており、該入力軸11の軸方向を中心としてトルクコンバータ7と、自動変速機構2とが備えてられている。
上記トルクコンバータ7は、自動変速機1の入力軸11に接続されたポンプインペラ7aと、作動流体を介して該ポンプインペラ7aの回転が伝達されるタービンランナ7bとを有しており、該タービンランナ7bは、上記入力軸11と同軸上に配設された上記自動変速機構2の入力軸12に接続されている。また、該トルクコンバータ7には、ロックアップクラッチ10が備えられており、該ロックアップクラッチ10が不図示の油圧制御装置の油圧制御によって係合されると、上記自動変速機1の入力軸11の回転が自動変速機構2の入力軸12に直接伝達される。
上記自動変速機構2には、入力軸12の軸方向を中心としてケース3に内包された、減速出力機構20と変速出力機構30とが備えられている。該減速出力機構20は、詳しくは後述する4つの回転要素を有する第1プラネタリギヤセットPS1と、第1ブレーキ(第1係止手段)B−1と、第3ブレーキ(第3係止手段)B−3と、第3クラッチC−3とを備えて構成されている。また、上記変速出力機構30は、詳しくは後述する4つの回転要素を有する第2プラネタリギヤセットPS2と、第1クラッチC−1と、第2クラッチC−2と、第2ブレーキ(第2係止手段)B−2と、第4ブレーキ(第4係止手段)B−4及びワンウェイクラッチ(第4係止手段)F−3とを備えて構成されている。
ここで、まず、変速出力機構30の構成について図1に沿って説明する。第2プラネタリギヤセットPS2は、いわゆるシンプソンタイプからなり、シングルピニオンプラネタリギヤからなる第3プラネタリギヤSP2と、同じくシングルピニオンプラネタリギヤからなる第4プラネタリギヤSP3とを有して構成されている。該第3プラネタリギヤSP2は、ピニオンP3を回転自在に支持する第3キャリヤCR2、該ピニオンP3に噛合する第3サンギヤS2、及び該ピニオンP3に噛合する第3リングギヤR2を備えており、また、該第4プラネタリギヤSP3は、ピニオンP4を回転自在に支持する第4キャリヤCR3、該ピニオンP4に噛合する第4サンギヤS3、及び該ピニオンP4に噛合する第3リングギヤR3を備えている。該第3プラネタリギヤSP2の歯数比λ(S2/R2)は、例えば0.394に設定されており、また、該第4プラネタリギヤSP3の歯数比λ(S3/R3)も、例えば0.394に設定されている(図2参照)。
上記第2プラネタリギヤセットPS2は、第3プラネタリギヤSP2の第3サンギヤS2と第4プラネタリギヤSP3の第4サンギヤS3とが互いに連結されていると共に、第3プラネタリギヤSP2の第3キャリヤCR2と第4プラネタリギヤSP3の第4リングギヤR3とが互いに連結されており、つまり回転する要素として、4つの回転要素(第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3、第3リングギヤR2、第4キャリヤCR3)から構成されている。
上記第2プラネタリギヤセットPS2における第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3は、自動変速機構2の入力軸12との間に介在された第1クラッチC−1に接続されており、つまり第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3には、第1クラッチC−1を介して入力軸12の回転が選択的に入力し得るように構成されている。
上記第2プラネタリギヤセットPS2における第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3は、自動変速機構2の入力軸12との間に介在された第2クラッチC−2に接続されていると共に、ケース3に対して回転を係止し得る第4ブレーキB−4に接続され、かつケース3に対して回転を一方向に規制するワンウェイクラッチF−3に接続されている。つまり第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3には、第2クラッチC−1を介して入力軸12の回転が選択的に入力し得ると共に、その回転がワンウェイクラッチF−3により不図示のエンジンからの回転方向に対して許容され、かつ逆の回転方向に対して規制(係止)され、更に、その回転が第4ブレーキB−4により係止し得るように構成されている。
上記第2プラネタリギヤセットPS2における第3リングギヤR2は、詳しくは後述する減速出力機構20の第1キャリヤCR0に連結部材41を介して接続されていると共に、ケース3に対して回転を係止し得る第2ブレーキB−2に接続されている。つまり第3リングギヤR2には、減速出力機構20から後述する2段階の減速回転が選択的に入力し得ると共に、その回転が第2ブレーキB−2により係止し得るように構成されている。
そして、上記第2プラネタリギヤセットPS2における第4キャリヤCR3は、出力軸15に接続されており、第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3、及び第3リングギヤR2の回転状態により定まる回転を出力軸15を介して不図示の駆動車輪に出力する。
ついで、本発明の要部となる減速出力機構20の構成について図1に沿って説明する。第1プラネタリギヤセットPS1は、前方側にダブルピニオンプラネタリギヤからなる第2プラネタリギヤDP1と、後方側にシングルピニオンプラネタリギヤからなる第1プラネタリギヤSP0とが配置されて構成されている。該第1プラネタリギヤSP0は、ピニオンP0を回転自在に支持する第1キャリヤCR0、該ピニオンP0に噛合する第1サンギヤS0、及び該ピニオンP0に噛合する第1リングギヤR0を備えており、また、該第2プラネタリギヤDP1は、2つのピニオンP1,P2を回転自在に支持する第2キャリヤCR1、該ピニオンP1に噛合する第2サンギヤS1、及び該ピニオンP2に噛合する第2リングギヤR1を備えている。該第1プラネタリギヤSP0の歯数比λ(S0/R0)は、例えば0.440に設定されており、また、該第2プラネタリギヤDP1の歯数比λ(S1/R1)も、例えば0.440に設定されている(図2参照)。
上記第1プラネタリギヤセットPS1にあって、第1プラネタリギヤSP0の第1リングギヤR0と第2プラネタリギヤDP1の第2サンギヤS1とは、該第1リングギヤR0の外周側から第1プラネタリギヤSP0の後方側において内周側に延設され、該第1プラネタリギヤSP0の内周側を通って前方側に延設されて、第2サンギヤS1の内周側とを結ぶ連結部材21により連結されている。また、第1プラネタリギヤSP0の第1サンギヤS0と第2プラネタリギヤDP1の第2キャリヤCR1とは、それら第1サンギヤS0の内周側と第2キャリヤCR1の後方側の側板とを結ぶ連結部材22により連結されている。つまり、第1プラネタリギヤセットPS1は、回転する要素として、4つの回転要素(第1回転要素:第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1、第2回転要素:第2リングギヤR1、第3回転要素:第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1、第4回転要素:第1キャリヤCR0)から構成されている。
なお、上記第1サンギヤS0と第2キャリヤCR1とを連結する連結部材22は、特に設けなくてもよく、第2キャリヤCR1の後方側の側板と第1サンギヤS0を直接連結してもよい。
上記第1プラネタリギヤセットPS1における上記連結された第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1は、該第2サンギヤS1の内周側から前方側に延びる接続部材25を介して、自動変速機構2の入力軸12との間に介在された第3クラッチC−3に接続されている。即ち、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1には、第3クラッチC−3を介して入力軸12の回転が選択的に入力し得るように構成されており、言い換えると、該第3クラッチC−3は、減速出力機構20に入力する回転を接・断することで、該減速出力機構20(即ち連結部材41)から出力する減速回転のオン/オフを行う役目を有する。
上記第1プラネタリギヤセットPS1における上記連結された第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1は、これら第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1とを連結している連結部材22から外周側に延びる接続部材24を介して、後述の第1ブレーキB−1よりも後方側に配置された第3ブレーキB−3に接続されている。該第3ブレーキB−3は、接続部材24を介して第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1の回転をケース3に対して係止し得、つまり第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1は、第3ブレーキB−3により回転が選択的に固定し得るように構成されている。
上記第1プラネタリギヤセットPS1における第2プラネタリギヤDP1の第2リングギヤR1は、該第2リングギヤR1の外周側から、さらに外周側に延設された接続部材23を介して、上記第3ブレーキB−3よりも前方側に配置された第1ブレーキB−1に接続されている。該第1ブレーキB−1は、接続部材23を介して第2リングギヤR1の回転をケース3に対して回転を係止し得、つまり第2リングギヤR1は、接続部材23を介して第1ブレーキB−1により回転が選択的に固定し得るように構成されている。
そして、上記第1プラネタリギヤセットPS1における第1プラネタリギヤSP0の第1キャリヤCR0は、該第1キャリヤCR0の前方側の側板から外周側に延設され、該第1プラネタリギヤSP0の外周側を通って後方側に延設された連結部材41を介して、上述した変速出力機構30の第3リングギヤR2に連結されている。これにより、第3ブレーキB−3による第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1の回転の固定状態、第1ブレーキB−1による第2リングギヤR1の回転の固定状態、第3クラッチC−3による第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1の入力軸12の回転の入力状態によって達成される2段階の減速回転が変速出力機構30の第3リングギヤR2に伝達される。
なお、上述の「連結部材」や「接続部材」とは、例えばドラム状部材、ハブ状部材、スリーブ状部材、フランジ状部材などを含めたものを意味し、軸回転して回転伝達ないしトルク伝達するものをいう。
つづいて、上記構成に基づき、自動変速機1(変速機構2)の作用について図1、図2及び図3に沿って説明する。なお、図3に示す速度線図において、縦軸はそれぞれの回転要素(各ギヤ)の回転数を示しており、横軸はそれら回転要素のギヤ比に対応して示している。また、該速度線図の第1プラネタリギヤセットPS1の部分において、横方向最端部(図3中左方側)の縦軸は第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1に、以降図中右方側へ順に縦軸は、第2リングギヤR1、第1キャリヤCR0、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1に対応している。更に、該速度線図の第2プラネタリギヤセットPS2の部分において、横方向最端部(図3中右方側)の縦軸は第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3に、以降図中左方側へ順に縦軸は第4キャリヤCR3、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3、第3リングギヤR2に対応している。
例えばD(ドライブ)レンジであって、前進1速段(1st)では、図2に示すように、第1クラッチC−1及びワンウェイクラッチF−3が係合される。すると、図1及び図3に示すように、変速出力機構30において、第4サンギヤS3(及び第3サンギヤS2)に入力軸12の回転(以下、「入力回転」という)が入力され、固定された第4リングギヤR3(及び第3キャリヤCR2)と、入力回転となる第4サンギヤS3(及び第3サンギヤS2)とにより、第4キャリヤCR3の回転がギヤ比(Gear ratio)=3.5385からなる減速回転となって、該第4キャリヤCR3から前進1速段の正転回転として出力軸15から出力される。
また、エンジンブレーキ時(コースト時)には、第4ブレーキB−4を係止して第4リングギヤR3を固定し、該第4リングギヤR3の正転回転を防止する形で、上記前進1速段の状態を維持する。また、該前進1速段にあっては、ワンウェイクラッチF−3により第4リングギヤR3の逆転回転を防止し、かつ正転回転を可能にするので、例えば非走行レンジから走行レンジに切換えた際の前進1速段の達成を、ワンウェイクラッチF−3の自動係合により滑らかに行うことができる。
なお、上記前進1速段の状態における減速出力機構20おいては、第3サンギヤS2に入力回転が入力されると共に第3キャリヤCR2の回転が固定されるため、第3リングギヤR2が僅かに逆転回転される。この第3リングギヤR2の逆転回転は、連結部材41を介して第1キャリヤCR0に逆入力されるが、第3クラッチC−3を解放し、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1を空転状態とし、第1ブレーキB−1(又は第3ブレーキB−3)を係止することによって、第1プラネタリギヤセットPS1の4つの回転要素の何れも高回転になってしまうことが防止される。
また、本実施の形態においては、特に後述する前進3速段に係止が必要な第1ブレーキB−1を前進1速段から係止しておくことにより(図2参照)、後述の前進2速段から前進3速段への変速時に、第2ブレーキB−2を解放しつつ第3クラッチC−3と第1ブレーキB−1との両方を係合制御する必要を無くすことが図られている。つまり予め前進1速段の状態から第1ブレーキB−1を係止させておくことで、第2ブレーキB−2から第3クラッチC−3への掴み換え変速だけで前進2速段から前進3速段への変速が達成可能となり、変速制御性の向上が図られている。
前進2速段(2nd)では、図2に示すように、第1クラッチC−1が係合され、第2ブレーキB−2が係止される。すると、図1及び図3に示すように、変速出力機構30において、第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3に入力回転が入力され、固定された第3リングギヤR2と、入力回転となる第3サンギヤS2とによって、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3が減速回転となり、該第4リングギヤR3の減速回転と、入力回転となる第4サンギヤS3とにより、第4キャリヤCR3の回転が上記前進1速段時の減速回転より僅かに増速されたギヤ比=2.0604からなる減速回転となって、該第4キャリヤCR3から前進2速段の正転回転として出力軸15から出力される。これにより、前進1速段と前進2速段とのステップ比は1.717が得られる。
なお、上記前進2速段の状態における減速出力機構20おいては、第2ブレーキB−2により第1キャリヤCR0の回転が固定されると共に、上述のように第1ブレーキB−1が係止された状態であって第2リングギヤR1の回転が固定され、かつ第3クラッチC−3を解放した状態であるので、第1プラネタリギヤセットPS1の4つの回転要素の何れも回転が停止された状態となる。
前進3速段(3rd)では、図2に示すように、第1クラッチC−1及び第3クラッチC−3が係合されると共に、第1ブレーキB−1がトルク伝達に関与する状態としての係止状態とされる。すると、図1及び図3に示すように、減速出力機構20において、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1に入力回転が入力され、入力回転となる第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1と、固定された第2リングギヤR1とによって、第1キャリヤCR0が1段階目の減速回転となり、該第1キャリヤCR0の1段階目の減速回転が連結部材41を介して変速出力機構30の第3リングギヤR2に伝達される。そして、変速出力機構30において、第3リングギヤR2に上記減速出力機構20からの1段階目の減速回転が入力されると共に、第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3に入力回転が入力され、上記1段階目の減速回転となる第3リングギヤR2と、入力回転となる第3サンギヤS2とによって、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3が上記前進2速段時よりも僅かに増速された減速回転となり、該第4リングギヤR3の減速回転と、入力回転となる第4サンギヤS3とによって、第4キャリヤCR3の回転が上記前進2速段時の減速回転より僅かに増速されたギヤ比=1.3905からなる減速回転となって、該第4キャリヤCR3から前進3速段の正転回転として出力軸15から出力される。これにより、前進2速段と前進3速段とのステップ比は1.482が得られる。
前進4速段(4th)では、図2に示すように、第1クラッチC−1及び第3クラッチC−3が係合されると共に、第3ブレーキB−3が係止される。すると、図1及び図3に示すように、減速出力機構20において、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1に入力回転が入力され、入力回転となる第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1と、固定された第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1とにより、第2リングギヤR1が減速回転となり、該減速回転となった第2リングギヤR1と、入力回転となる第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1(及び固定された第1サンギヤS0)とによって、第1キャリヤCR0が上記1段階目の減速回転よりも増速された2段階目の減速回転となり、該第1キャリヤCR0の2段階目の減速回転が連結部材41を介して変速出力機構30の第3リングギヤR2に伝達される。そして、変速出力機構30において、第3リングギヤR2に上記減速出力機構20からの2段階目の減速回転が入力されると共に、第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3に入力回転が入力され、上記2段階目の減速回転となる第3リングギヤR2と、入力回転となる第3サンギヤS2とによって、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3が上記前進3速段時よりも僅かに増速された減速回転となり、該第4リングギヤR3の減速回転と、入力回転となる第4サンギヤS3とによって、第4キャリヤCR3の回転が上記前進3速段時の減速回転より僅かに増速されたギヤ比=1.1866からなる減速回転となって、該第4キャリヤCR3から前進4速段の正転回転として出力軸15から出力される。これにより、前進3速段と前進4速段とのステップ比は1.172が得られる。
前進5速段(5th)では、図2に示すように、第1クラッチC−1及び第2クラッチC−2が係合される。すると、図1及び図3に示すように、変速出力機構30において、第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3に入力回転が入力されると共に、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3に入力回転が入力され、つまり第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3、第3リングギヤR2、及び第4キャリヤCR3が直結状態となって入力回転となり、第4キャリヤCR3の回転が上記前進4速段時の減速回転より僅かに増速されたギヤ比=1.0000からなる直結回転となって、該第4キャリヤCR3から前進5速段の正転回転として出力軸15から出力される。これにより、前進4速段と前進5速段とのステップ比は1.187が得られる。
なお、第3クラッチC−3は解放しても構わないが、本実施の形態においては、後述の前進6速段において係合が必要であり、上述した前進2速段から前進3速段への変速時と同様に、第1クラッチC−1を解放しつつ第3クラッチC−3と第3ブレーキB−3との両方を係合制御する必要を無くすことが図られている。つまり予め前進5速段の状態において第3クラッチC−3を係合させておくことで、第1クラッチC−1から第3ブレーキB−3への掴み換え変速だけで前進5速段から前進6速段への変速が達成可能となり、変速制御性の向上が図られている。
また、このように第3クラッチC−3を係合しておくため、減速出力機構20において、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1に入力回転が入力され、連結部材41を介して第1キャリヤCR0に上記第3リングギヤR2の入力回転が逆入力されるので、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1、第1キャリヤCR0、第2リングギヤR1、第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1が直結状態となって入力回転で空転する。
前進6速段(6th)では、図2に示すように、第2クラッチC−2及び第3クラッチC−3が係合されると共に、第3ブレーキB−3が係止される。すると、図1及び図3に示すように、減速出力機構20において、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1に入力回転が入力され、入力回転となる第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1と、固定された第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1とにより、第2リングギヤR1が減速回転となり、該減速回転となった第2リングギヤR1と、入力回転となる第1リングギヤR0及第2サンギヤS1(及び固定された第1サンギヤS0)とによって、第1キャリヤCR0が上記1段階目の減速回転よりも増速された2段階目の減速回転となり、該第1キャリヤCR0の2段階目の減速回転が連結部材41を介して変速出力機構30の第3リングギヤR2に伝達される。そして、変速出力機構30において、第3リングギヤR2に上記減速出力機構20からの2段階目の減速回転が入力されると共に、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3に入力回転が入力され、上記2段階目の減速回転となる第3リングギヤR2と、入力回転となる第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3とによって、第3サンギヤS2及び第3サンギヤS3が増速回転となり、該第4リングギヤR3の入力回転と、増速回転となる第4サンギヤS3とによって、第4キャリヤCR3の回転が上記前進5速段時の直結回転より僅かに増速されたギヤ比=0.8202からなる増速回転となって、該第4キャリヤCR3から前進6速段の正転回転として出力軸15から出力される。これにより、前進5速段と前進6速段とのステップ比は1.219が得られる。
前進7速段(7th)では、図2に示すように、第2クラッチC−2及び第3クラッチC−3が係合されると共に、第1ブレーキB−1が係止される。すると、図1及び図3に示すように、減速出力機構20において、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1に入力回転が入力され、入力回転となる第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1と、固定された第2リングギヤR1とによって、第1キャリヤCR0が1段階目の減速回転となり、該第1リングギヤCR0の1段階目の減速回転が連結部材41を介して変速出力機構30の第3リングギヤR2に伝達される。そして、変速出力機構30において、第3リングギヤR2に上記減速出力機構20からの1段階目の減速回転が入力されると共に、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3に入力回転が入力され、上記1段階目の減速回転となる第3リングギヤR2と、入力回転となる第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3とによって、第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3が上記前進6速段よりも高い増速回転となり、該第4リングギヤR3の入力回転と、増速回転となる第4サンギヤS3とによって、第4キャリヤCR3の回転が上記前進6速段時の増速回転より僅かに増速されたギヤ比=0.7187からなる増速回転となって、該第4キャリヤCR3から前進7速段の正転回転として出力軸15から出力される。これにより、前進6速段と前進7速段とのステップ比は1.141が得られる。
前進8速段(8th)では、図2に示すように、第2クラッチC−2が係合され、第2ブレーキB−2が係止される。すると、図1及び図3に示すように、変速出力機構30において、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3に入力回転が入力され、固定された第3リングギヤR2と、入力回転となる第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3とによって、第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3が上記前進7速段よりも高い増速回転となり、該第4リングギヤR3の入力回転と、増速回転となる第4サンギヤS3とによって、第4キャリヤCR3の回転が上記前進7速段時の増速回転より僅かに増速されたギヤ比=0.5823からなる増速回転となって、該第4キャリヤCR3から前進8速段の正転回転として出力軸15から出力される。これにより、前進7速段と前進8速段とのステップ比は1.234が得られる。
なお、本実施の形態においては、上記前進1速段及び前進2速段の状態と同様に、第1ブレーキB−1を係止しておくことにより(図2参照)、前進8速段から前進7速段への変速時に、第2ブレーキB−2を解放しつつ第3クラッチC−3と第1ブレーキB−1との両方を係合制御する必要を無くすことが図られている。つまり前進8速段の状態にあっても第1ブレーキB−1を係止させておくことで、第2ブレーキB−2から第3クラッチC−3への掴み換え変速だけで前進8速段から前進7速段への変速が達成可能となり、変速制御性の向上が図られている。
また、上記前進8速段の減速出力機構20においては、上記前進2速段の状態と同様に、第2ブレーキB−2により第1キャリヤCR0の回転が固定されると共に、上述のように第1ブレーキB−1が係止された状態であって第2リングギヤR1の回転が固定され、かつ第3クラッチC−3を解放した状態であるので、第1プラネタリギヤセットPS1の4つの回転要素の何れも回転が停止された状態となる。
後進1速段(Rev1)では、図2に示すように、第3クラッチC−3が係合されると共に、第1ブレーキB−1及び第4ブレーキB−4が係止される。すると、図1及び図3に示すように、減速出力機構20において、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1に入力回転が入力され、入力回転となる第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1と、固定された第2リングギヤR1とによって、第1キャリヤCR0が1段階目の減速回転となり、該第1キャリヤCR0の1段階目の減速回転が連結部材41を介して変速出力機構30の第3リングギヤR2に伝達される。そして、変速出力機構30において、第3リングギヤR2に上記減速出力機構20からの1段階目の減速回転が入力されると共に、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3の回転が固定され、上記1段階目の減速回転となる第3リングギヤR2と、固定された第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3とによって、第3サンギヤS2及び第3サンギヤS3が逆転回転となり、固定された第4リングギヤR3と、逆転回転となる第4サンギヤS3とによって、第4キャリヤCR3の回転が該第4サンギヤS3より減速された逆転回転となって、該第4キャリヤCR3から後進1速段の逆転回転として出力軸15から出力される。
後進2速段(Rev2)では、図2に示すように、第3クラッチC−3が係合されると共に、第3ブレーキB−3及び第4ブレーキB−4が係止される。すると、図1及び図3に示すように、減速出力機構20において、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1に入力回転が入力され、入力回転となる第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1と、固定された第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1とにより、第2リングギヤR1が減速回転となり、該減速回転となった第2リングギヤR1と、入力回転となる第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1(及び固定された第1サンギヤS0)とによって、第1キャリヤCR0が上記2段階目の減速回転となり、該第1キャリヤCR0の2段階目の減速回転が連結部材41を介して変速出力機構30の第3リングギヤR2に伝達される。そして、変速出力機構30において、第3リングギヤR2に上記減速出力機構20からの2段階目の減速回転が入力されると共に、第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3の回転が固定され、上記2段階目の減速回転となる第3リングギヤR2と、固定された第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3とによって、第3サンギヤS2及び第3サンギヤS3が上記後進1速段時の逆転回転よりも僅かに高い逆転回転となり、固定された第4リングギヤR3と、逆転回転となる第4サンギヤS3とによって、第4キャリヤCR3の回転が上記後進1速段時よりも高い逆転回転となって、該第4キャリヤCR3から後進2速段の逆転回転として出力軸15から出力される。
P(パーキング)レンジ及びN(ニュートラル)レンジでは、第1乃至第3クラッチC−1,C−2,C−3、第1乃至第4ブレーキB−1,B−2,B−3,B−4が解放される。すると、入力軸12と第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3との間、入力軸12と第3キャリヤCR2及び第4リングギヤR3との間が切断状態となり、かつ入力軸12と減速出力機構20を介して第3リングギヤR2との間も切断状態となる。これにより、入力軸12と第2プラネタリギヤセットPS2との間の動力伝達が切断状態となり、つまり入力軸12と出力軸15との動力伝達が切断状態となる。
なお、本実施の形態においては、後進段として後進1速段及び後進2速段を達成するものを説明しているが、車輌用自動変速機1として後進段はどちらか一方を有していれば足り、つまり後進1速段及び後進2速段の一方を後進段としたものであってもよい。
以上説明した第1の実施の形態に係る車輌用自動変速機1によると、減速出力機構20を、シングルピニオンプラネタリギヤからなる第1プラネタリギヤSP0と、ダブルピニオンプラネタリギヤからなる第2プラネタリギヤDP1とにより構成すると共に、第1リングギヤR0と第2サンギヤS1とを連結し、かつ第1サンギヤS0と第2キャリヤCR1とを連結して、第1プラネタリギヤセットPS1の4つの回転要素として、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1により第1回転要素を、第2リングギヤR1により第2回転要素を、第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1により第3回転要素を、第1キャリヤCR0により第4回転要素を構成したので、第1プラネタリギヤセットPS1を径方向に肥大化することなく、減速出力機構20より出力する2段階の減速回転の減速比が、入力回転に対して均等になるように設定することができる。従って、減速出力機構20において均等化された2段階の減速比を用いて変速出力機構30により達成する、例えば前進1速段から前進8速段までの各変速段のステップ比も均等に割り振ることが可能となり、各変速段のステップ比を1.1以上にすることができ、つまり、良好なステップ比を有する車輌用自動変速機1を提供することができる。
また、車輌用自動変速機1は、入力軸12と減速出力機構20の第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1との間に介在する第3クラッチC−3を備えているので、減速出力機構20からの減速回転の出力を必要としない変速段、即ち前進1速段、前進2速段、前進8速段にあっては、該第3クラッチC−3を解放することにより、該減速出力機構20における空転回転が高回転となることを防止することができ、例えば減速出力機構20におけるベアリングやシールリング等における耐久性の向上を図ることができる。
<第2の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について、図4に沿って説明する。図4は第2の実施の形態に係る車輌用自動変速機1を示すスケルトン図である。なお、本第2の実施の形態においては、一部変更部分を除き、上述した第1の実施の形態と同様な部分に同符号を付して、その説明を省略する。
本第2の実施の形態に係る車輌用自動変速機1は、上記第1の実施の形態に係る車輌用自動変速機1に比して、自動変速機構2における減速出力機構20の各連結部材及び接続部材の取り回し構成を変更したものである。
詳細には、減速出力機構20において、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1を連結する連結部材21は、該第1リングギヤR0の外周側から第1プラネタリギヤSP0の前方側において内周側に延設され、第2プラネタリギヤDP1の内周側を通って前方側に延設されて第2サンギヤS1の内周側に連結されている。
また、第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1を連結する連結部材22は、第1サンギヤS0の内周側から第1プラネタリギヤSP0の後方側において外周側に延設され、該第1プラネタリギヤSP0の外周側を通って前方側に延設され、該第1プラネタリギヤSP0の前方側において内周側に延設されて、第2キャリヤCR1の後方側の側板に連結されている。なお、該連結部材22は、第3ブレーキB−3により回転が係止し得るように該第3ブレーキB−3に接続されて構成されており、つまり第1の実施の形態における接続部材24は省略されている。
更に、第1プラネタリギヤSP0の第1キャリヤCR0は、該第1キャリヤCR0の前方側の側板から内周側に延設され、該第1プラネタリギヤSP0の内周側を通って後方側に延設された連結部材41を介して、上述した変速出力機構30の第3リングギヤR2に連結されている。
上述した部分以外の構成、作用、及び効果は、上記第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
<第3の実施の形態>
ついで、上記第1の実施の形態を一部変更した第3の実施の形態について、図5乃至図7に沿って説明する。図5は第3の実施の形態に係る車輌用自動変速機1を示すスケルトン図、図6は第3の実施の形態に係る車輌用自動変速機1の作動表、図7は第3の実施の形態に係る車輌用自動変速機1の速度線図である。なお、本第3の実施の形態においては、一部変更部分を除き、上述した第1の実施の形態と同様な部分に同符号を付して、その説明を省略する。
本第3の実施の形態に係る車輌用自動変速機1は、上記第1の実施の形態に係る車輌用自動変速機1に比して、自動変速機構2における減速出力機構20の第3クラッチC−3の配置位置を変更したものである。即ち、第3クラッチC−3を、入力軸12と第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1との間ではなく、第1キャリヤCR0と第3リングギヤR2との間に介在するように配置し、つまり減速出力機構20と変速出力機構30との間に介在するように配置したものである。
詳細には、減速出力機構20と変速出力機構30との間において、ケース3の内周面にセンターサポート部材4が固定支持されており、該センターサポート部材4の前方側に第3クラッチC−3が配置されている。該第3クラッチC−3は、第1キャリヤCR0の前方側の側板と、第3リングギヤR2に連結された連結部材41との間に介在して配置されており、該第3クラッチC−3が接・断されることにより、第1キャリヤCR0と第3リングギヤR2との間の連結が接・断される。
なお、第3クラッチC−3の油圧サーボ(不図示)は、センターサポート部材4上に配設することができ、該第3クラッチC−3の油圧サーボの作動油圧は、ケース3及びセンターサポート部材4内に形成した油路から供給することが可能である。
上述のように第3クラッチC−3が減速出力機構20と変速出力機構30との間に配置された車輌用自動変速機1においては、図6に示すように、減速出力機構20からの減速回転を用いる変速段、即ち前進3速段、前進4速段、前進6速段、及び前進7速段の際に係合され、上記第1の実施の形態と同様に変速段が達成される。
一方、減速出力機構20からの減速回転が不要な変速段、即ち前進1速段、前進2速段、前進5速段、及び前進8速段の際にあって、特に自動変速機構2全体が直結回転状態となる前進5速段を除いて、該第3クラッチC−3が解放される。
このうちの前進1速段にあっては、図5及び図7に示すように、変速出力機構30において、第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3に第1クラッチC−1を介して入力回転が入力されると共に第3キャリヤCR2の回転がワンウェイクラッチF−3又は第4ブレーキB−4により固定されるため、第3リングギヤR2が僅かに逆転回転されるが、第3クラッチC−3の解放によって、この第3リングギヤR2の逆転回転は、減速出力機構20の第1キャリヤCR0に伝達されない。一方、減速出力機構20においては、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1に入力回転が常時入力されるが、第3クラッチC−3を解放し、第1キャリヤCR0を空転状態とし、第1ブレーキB−1(又は第3ブレーキB−3)を係止することによって、第1プラネタリギヤセットPS1の4つの回転要素の何れも高回転になってしまうことが防止される。
また、本第3の実施の形態においても、前進1速段、前進2速段、及び前進8速段において予め第1ブレーキB−1を係止させておくことで(図6参照)、前進2速段から前進3速段への変速時や前進8速段から前進7速段への変速時における掴み換え変速の制御性向上が図られる。上記前進1速段においては、第1ブレーキB−1の係止によって第2リングギヤR1の回転が固定され、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1の入力回転によって第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1が空転されるが、該第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1が大きな増速回転となることはない。
また、上記前進2速段及び前進8速段においては、第3リングギヤR2の回転が第2ブレーキB−2により固定されるため、例えば第3クラッチC−3を係合したまま第1ブレーキB−1を係止すると、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1の回転、即ち入力軸12の回転が固定され、ストール状態となってしまうが、本第3の実施の形態においては、第3クラッチC−3を解放することで、第1キャリヤCR0が空転状態にされるため、減速出力機構20の状態は、上記前進1速段の状態と同じにされる。
以上のように本車輌用自動変速機1によると、減速出力機構20の第1キャリヤCR0と変速出力機構30の第3リングギヤR2との間に介在する第3クラッチC−3を備えているので、減速出力機構20からの減速回転の出力を必要としない変速段にあって該第3クラッチC−3を解放することにより、該減速出力機構20における空転回転が高回転となることを防止することができ、例えば減速出力機構20におけるベアリングやシールリング等における耐久性の向上を図ることができる。
なお、上述した部分以外の構成、作用、及び効果は、上記第1の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
<第4の実施の形態>
ついで、上記第3の実施の形態を一部変更した第4の実施の形態について、図8に沿って説明する。図8は第4の実施の形態に係る車輌用自動変速機1を示すスケルトン図である。なお、本第4の実施の形態においては、一部変更部分を除き、上述した第3の実施の形態と同様な部分に同符号を付して、その説明を省略する。
本第4の実施の形態に係る車輌用自動変速機1は、上記第3の実施の形態に係る車輌用自動変速機1に比して、自動変速機構2における減速出力機構20の各連結部材及び接続部材の取り回し構成を変更したものであり、特に減速出力機構20の構成は、第3クラッチC−3の部分を除き、上記第2の実施の形態と同様なものである。
詳細には、減速出力機構20において、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1を連結する連結部材21は、該第1リングギヤR0の外周側から第1プラネタリギヤSP0の前方側において内周側に延設され、第2プラネタリギヤDP1の内周側を通って前方側に延設されて第2サンギヤS1の内周側に連結されている。
また、第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1を連結する連結部材22は、第1サンギヤS0の内周側から第1プラネタリギヤSP0の後方側において外周側に延設され、該第1プラネタリギヤSP0の外周側を通って前方側に延設され、該第1プラネタリギヤSP0の前方側において内周側に延設されて、第2キャリヤCR1の後方側の側板に連結されている。なお、該連結部材22は、第3ブレーキB−3により回転が係止し得るように該第3ブレーキB−3に接続されて構成されており、つまり第3の実施の形態における接続部材24は省略されている。
更に、第1プラネタリギヤSP0の第1キャリヤCR0は、該第1キャリヤCR0の前方側の側板から内周側に延設され、該第1プラネタリギヤSP0の内周側を通って後方側に延設されて、第3クラッチC−3及び連結部材41を介して、上述した変速出力機構30の第3リングギヤR2に連結されている。
上述した部分以外の構成、作用、及び効果は、上記第3の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
<第5の実施の形態>
ついで、上記第1及び第3の実施の形態を一部変更した第5の実施の形態について、図9乃至図11に沿って説明する。図9は第5の実施の形態に係る車輌用自動変速機1を示すスケルトン図、図10は第5の実施の形態に係る車輌用自動変速機1の作動表、図11は第9の実施の形態に係る車輌用自動変速機1の速度線図である。なお、本第5の実施の形態においては、一部変更部分を除き、上述した第1及び第3の実施の形態と同様な部分に同符号を付して、その説明を省略する。
本第5の実施の形態に係る車輌用自動変速機1は、上記第1及び第3の実施の形態に係る車輌用自動変速機1,1に比して、自動変速機構2における減速出力機構20の第3クラッチC−3を無くしたものである。即ち、入力軸12と第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1とを常時連結し、また、第1キャリヤCR0と第3リングギヤR2とも常時連結したものである。勿論であるが、第3クラッチC−3を無くした分、車輌用自動変速機1を車輌用自動変速機1,1に比してコンパクト化することができるものである。
このように入力軸12と減速出力機構20とが常時連結され、かつ減速出力機構20と変速出力機構30とが常時連結された車輌用自動変速機1においては、上記第1及び第3の実施の形態に比して、図10に示すように、第3クラッチC−3の部分と、第1ブレーキB−1のトルク伝達を行わない係合が変更となるが(図2及び図6参照)、上述した減速出力機構20からの減速回転を用いる変速段、即ち前進3速段、前進4速段、前進6速段、及び前進7速段の際は、上記第1及び第3の実施の形態と同様に変速段が達成される。
一方、減速出力機構20からの減速回転が不要な変速段、即ち前進1速段、前進2速段、前進5速段、及び前進8速段の際にあっては、減速出力機構20が連れ回りによる空転状態となる。
このうちの前進1速段にあっては、図9及び図11に示すように、変速出力機構30において、第3サンギヤS2及び第4サンギヤS3に第1クラッチC−1を介して入力回転が入力されると共に第3キャリヤCR2の回転がワンウェイクラッチF−3又は第4ブレーキB−4により固定されるため、第3リングギヤR2が僅かに逆転回転される。この第3リングギヤR2の逆転回転は、減速出力機構20の第1キャリヤCR0に伝達され、また、減速出力機構20の第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1には入力回転が入力されるが、第1及び第3ブレーキB−1,B−3が解放され、第2リングギヤR1と第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1とが空転状態とされるため、自動変速機構2がストール状態になることはない。
また、前進2速段及び前進8速段にあっては、図9及び図11に示すように、変速出力機構30において、第3リングギヤR2の回転が第2ブレーキB−2の係止により固定される。このため、減速出力機構20の第1キャリヤCR0も回転が固定され、また、減速出力機構20の第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1には入力回転が入力されるが、第1及び第3ブレーキB−1,B−3が解放され、第2リングギヤR1と第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1とが空転状態とされるため、自動変速機構2がストール状態になることはない。
なお、上述した部分以外の構成、作用、及び効果は、上記第1及び第3の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
<第6の実施の形態>
ついで、上記第5の実施の形態を一部変更した第6の実施の形態について、図12に沿って説明する。図12は第6の実施の形態に係る車輌用自動変速機1を示すスケルトン図である。なお、本第6の実施の形態においては、一部変更部分を除き、上述した第5の実施の形態と同様な部分に同符号を付して、その説明を省略する。
本第6の実施の形態に係る車輌用自動変速機1は、上記第5の実施の形態に係る車輌用自動変速機1に比して、自動変速機構2における減速出力機構20の各連結部材及び接続部材の取り回し構成を変更したものであり、特に減速出力機構20の構成は、第3クラッチC−3の部分を除き、上記第2及び第4の実施の形態と同様なものである。
詳細には、減速出力機構20において、第1リングギヤR0及び第2サンギヤS1を連結する連結部材21は、該第1リングギヤR0の外周側から第1プラネタリギヤSP0の前方側において内周側に延設され、第2プラネタリギヤDP1の内周側を通って前方側に延設されて第2サンギヤS1の内周側に連結されている。
また、第1サンギヤS0及び第2キャリヤCR1を連結する連結部材22は、第1サンギヤS0の内周側から第1プラネタリギヤSP0の後方側において外周側に延設され、該第1プラネタリギヤSP0の外周側を通って前方側に延設され、該第1プラネタリギヤSP0の前方側において内周側に延設されて、第2キャリヤCR1の後方側の側板に連結されている。なお、該連結部材22は、第3ブレーキB−3により回転が係止し得るように該第3ブレーキB−3に接続されて構成されており、つまり第3の実施の形態における接続部材24は省略されている。
更に、第1プラネタリギヤSP0の第1キャリヤCR0は、該第1キャリヤCR0の前方側の側板から内周側に延設され、該第1プラネタリギヤSP0の内周側を通って後方側に延設された連結部材41を介して、上述した変速出力機構30の第3リングギヤR2に連結されている。
上述した部分以外の構成、作用、及び効果は、上記第5の実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
なお、以上説明した本発明に係る第1乃至第6の実施の形態において、車輌用自動変速機がロックアップクラッチ10を有するトルクコンバータ7を備えているものについて説明したが、例えば発進用クラッチだけを備えているものなどであってもよく、これらに限らず、駆動源(エンジン)と入力軸12との差回転を吸収し得るものであれば、どのようなものであってもよい。
また、第1乃至第6の実施の形態において、例えばFRタイプに用いて好適な車輌用自動変速機を一例に説明しているが、これに限らず、例えばFFタイプに用いることのできる車輌用自動変速機に本発明を適用してもよく、更に、例えばエンジン直結型のモータを備えているもの等、つまりハイブリッド車輌に用いる車輌用自動変速機に本発明を適用してもよい。
また、第1乃至第6の実施の形態においては、ワンウェイクラッチF−3を備えて、比較的滑らかに前進1速段を達成し得る車輌用自動変速機を一例について説明したが、特にワンウェイクラッチF−3を備えていないものであってもよく、この際は、第4ブレーキB−4を係合させることで前進1速段を達成することが可能となる。
第1の実施の形態に係る車輌用自動変速機1を示すスケルトン図。 第1の実施の形態に係る車輌用自動変速機1の作動表。 第1の実施の形態に係る車輌用自動変速機1の速度線図。 第2の実施の形態に係る車輌用自動変速機1を示すスケルトン図。 第3の実施の形態に係る車輌用自動変速機1を示すスケルトン図。 第3の実施の形態に係る車輌用自動変速機1の作動表。 第3の実施の形態に係る車輌用自動変速機1の速度線図。 第4の実施の形態に係る車輌用自動変速機1を示すスケルトン図。 第5の実施の形態に係る車輌用自動変速機1を示すスケルトン図。 第5の実施の形態に係る車輌用自動変速機1の作動表。 第5の実施の形態に係る車輌用自動変速機1の速度線図。 第6の実施の形態に係る車輌用自動変速機1を示すスケルトン図。
符号の説明
1 車輌用自動変速機
12 入力軸
15 出力軸
20 減速出力機構
30 変速出力機構
S0 第3回転要素、第1サンギヤ
S1 第1回転要素、第2サンギヤ
CR0 第4回転要素、第1キャリヤ
P0 ピニオン
CR1 第3回転要素、第2キャリヤ
P1 ピニオン
P2 ピニオン
R0 第1回転要素、第1リングギヤ
R1 第2回転要素、第2リングギヤ
S2 第3サンギヤ
S3 第4サンギヤ
CR2 第3キャリヤ
CR3 第4キャリヤ
R2 第3リングギヤ
R3 第4リングギヤ
SP0 シングルピニオンプラネタリギヤ(第1プラネタリギヤ)
DP1 ダブルピニオンプラネタリギヤ(第2プラネタリギヤ)
C−1 第1クラッチ
C−2 第2クラッチ
C−3 第3クラッチ
B−1 第1係止手段(第1ブレーキ)
B−2 第2係止手段(第2ブレーキ)
B−3 第3係止手段(第3ブレーキ)
B−4 第4係止手段(第4ブレーキ)
F−3 第4係止手段(ワンウェイクラッチ)

Claims (3)

  1. 入力軸の回転を入力し得る第1回転要素、第1係止手段により回転を固定し得る第2回転要素、第3係止手段により回転を固定し得る第3回転要素、前記第1、第2、及び第3回転要素の回転状態によって2段階の減速回転を出力し得る第4回転要素、を有する減速出力機構と、
    互いに連結され、第1クラッチを介して前記入力軸の回転を入力し得る第3サンギヤ及び第4サンギヤ、互いに連結され、第2クラッチを介して前記入力軸の回転を入力し得ると共に第4係止手段により回転を係止し得る第3キャリヤ及び第4リングギヤ、前記第4回転要素の減速回転を入力し得ると共に第2係止手段により回転を係止し得る第3リングギヤ、出力軸に連結された第4キャリヤ、を有する変速出力機構と、を備え、少なくとも前進8速段及び後進1速段を達成する車輌用自動変速機において、
    前記減速出力機構は、
    第1サンギヤ、1つのピニオンを回転自在に支持する第1キャリヤ、第1リングギヤ、からなるシングルピニオンプラネタリギヤと、
    前記第1リングギヤに連結された第2サンギヤ、2つのピニオンを回転自在に支持すると共に前記第1サンギヤに連結された第2キャリヤ、第2リングギヤ、からなるダブルピニオンプラネタリギヤと、を有し、
    前記連結された第1リングギヤ及び第2サンギヤにより前記第1回転要素を、前記第2リングギヤにより前記第2回転要素を、前記連結された第1サンギヤ及び第2キャリヤにより前記第3回転要素を、前記第1キャリヤにより前記第4回転要素を、それぞれ構成した、
    ことを特徴とする車輌用自動変速機。
  2. 前記入力軸と前記減速出力機構の第1リングギヤ及び第2サンギヤとの間に介在する第3クラッチを備えた、
    ことを特徴とする請求項1記載の車輌用自動変速機。
  3. 前記減速出力機構の第1キャリヤと前記変速出力機構の第3リングギヤとの間に介在する第3クラッチを備えた、
    ことを特徴とする請求項1記載の車輌用自動変速機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012092943A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Honda Motor Co Ltd 自動変速機
JP2014500463A (ja) * 2010-12-21 2014-01-09 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト 遊星歯車式多段変速機

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