JP2008214516A - ポリサルコシン誘導体及びこれを膜構成成分とする薬物担体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、新規のポリサルコシン誘導体およびこれを膜構成成分の一つとして含有する薬物担体を提供する。
【選択図】なし
Description
そこで、高分子量であっても、そのもの自体が生分解性を有し、より安全性が高く、血中安定性(血中滞留性)が高く、RESでの捕捉を回避できる新規化合物が切望されている。
しかし、ポリサルコシンの長鎖アルキル誘導体は知られていない。
(1)下記一般式(1)で示されるポリサルコシン誘導体。
(但し、式(1)中、R1は水素原子、アミノ基の保護基またはアミノ基に結合する官能基であり、R2およびR3は互いに独立に炭素数10〜25のアルキル基またはアルケニル基である。lは5〜150の整数を示す)
(2)下記一般式(2)で示されるポリサルコシン誘導体。
(但し、式(2)中、R4は水素原子、アミノ基の保護基またはアミノ基に結合する官能基であり、R5およびR6は互いに独立に炭素数10〜25のアルキル基またはアルケニル基である。kは10〜100の整数を示す。mおよびnは互いに独立に0または1〜3の整数を示す)
(3)前記一般式(1)おいて、R2およびR3は互いに独立に炭素数12〜18のアルキル基またはアルケニル基である(1)に記載のポリサルコシン誘導体。
(4)前記一般式(2)おいて、R5およびR6は互いに独立に炭素数12〜18のアルキル基またはアルケニル基である(2)に記載のポリサルコシン誘導体。
(5)前記一般式(1)において、R2およびR3は炭素数18のアルキル基であり、lは20〜60である(1)または(3)に記載のポリサルコシン誘導体。
(6)前記一般式(2)において、R5およびR6は炭素数18のアルキル基であり、kは20〜60である(2)または(4)に記載のポリサルコシン誘導体。
(7)(1)ないし(6)のいずれかに記載のポリサルコシン誘導体を膜構成成分の一つとして含有する薬物担体。
(8)前記薬物担体が、閉鎖小胞である(7)に記載の薬物担体。
(9)さらに、リン脂質、リン脂質以外のグリセロ脂質、スフィンゴ脂質およびコレステロール類からなる群から選ばれる少なくとも一つを含有する(7)または(8)に記載の薬物担体。
(10)さらに、安定化剤および酸化防止剤からなる群から選ばれる少なくとも一つを含有する(7)ないし(9)に記載のいずれかの薬物担体。
(11)担持される薬物が、核酸、ポリヌクレオチド、遺伝子およびそれを含むベクター、抗癌剤、抗生物質、酵素剤、酵素阻害剤、抗酸化剤、脂質取り込み阻害剤、ホルモン剤、抗炎症剤、ステロイド剤、血管拡張剤、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗剤、平滑筋細胞の増殖および/または遊走阻害剤、血小板凝集阻害剤、抗凝固剤、ケミカルメディエーターの遊離抑制剤、血管内皮細胞の増殖または抑制剤、アルドース還元酵素阻害剤、メサンギウム細胞増殖阻害剤、リポキシゲナーゼ阻害剤、免疫抑制剤、免疫賦活剤、抗ウイルス剤、アミロイドーシス阻害剤、NOS阻害剤、AGEs(Advanced glycation endproducts)阻害剤、ラジカルスカベンジャー、グリコサミノグリカンおよびその誘導体、オリゴ糖および/または多糖およびそれらの誘導体、タンパク質およびペプチドからなる群から選択される少なくとも一つの予防または治療薬である(7)ないし(10)のいずれかに記載の薬物担体。
(13)(7)ないし(12)のいずれかに記載の薬物担体を含有する医薬組成物。
(15)(7)ないし(12)のいずれかに記載の薬物担体を宿主に投与することを含む、薬物担体の標的部位への輸送方法。
(16)有効量の、(7)ないし(11)のいずれかに記載の薬物担体を宿主に投与することを含む疾患の予防または治療方法。
(18)有効量の、(7)ないし(12)のいずれかに記載の薬物担体を含有する、薬物担体に担持された薬物を標的部位へ送達させるための組成物。
(19)有効量の、(7)ないし(12)のいずれかに記載の薬物担体を含有する、薬物担体を標的部位へ輸送させるための組成物。
なお、(16)〜(19)に記載の「有効量」とは、薬物担体に担持される薬物が後述する予防、治療または診断に有効である量を有している薬物担体の量を意味する。
なお、本発明のポリサルコシン誘導体はアミノ酸であるサルコシンを基本成分としており生分解性に優れている。また、本発明のポリサルコシン誘導体を膜構成成分の一つとして含有する薬物担体は、生分解性に優れ、血中滞留性(血中安定性)に優れている。このような特徴から、本発明の新規ポリサルコシン誘導体を膜構成成分の一つとして含有する薬物担体、および該薬物担体を含有する医薬組成物は、疾患の予防、治療または診断に優れた効果を有する。
(但し、式(1)中、R1は水素原子、アミノ基の保護基またはアミノ基に結合する官能基であり、好ましくは水素原子またはアセチル基である。
また、R2およびR3は、互いに独立に炭素数10〜25のアルキル基またはアルケニル基であり、好ましくは互いに独立に炭素数12〜18のアルキル基またはアルケニル基である。
lは5〜150の整数を示し、好ましくは、10〜100の整数を示し、さらに好ましくは、20〜80の整数を示し、特に好ましくは、20〜60の整数を示す。)
(但し、式(2)中、R4は水素原子、アミノ基の保護基またはアミノ基に結合する官能基であり、好ましくは水素原子またはアセチル基である。
R5およびR6は互いに独立に炭素数10〜25のアルキル基またはアルケニル基であり、好ましくは互いに独立に炭素数12〜18のアルキル基またはアルケニル基である。
kは10〜100の整数を示し、好ましくは20〜80の整数を示し、更に好ましくは、20〜60の整数を示す。
mおよびnは互いに独立に0または1〜3の整数を示し、好ましくは、mは2、nは0を示す。)
なお、本明細書において「アミノ基の保護基」とは、アセチル基、トリフルオロアセチル基、ベンジルオキシカルボニル基、tert-ブトキシカルボニル基などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
このようなポリサルコシン誘導体の具体例としては、下記構造式で示されるポリサルコシン誘導体(R1は水素原子、R2およびR3は互いに独立に炭素数18のアルキル基、lは57)が挙げられる。
このようなポリサルコシン誘導体の具体例としては、下記構造式で示されるポリサルコシン誘導体(R1は水素原子、R2およびR3は互いに独立に炭素数18のアルキル基、kは23または48、mは2、nは0)が挙げられる。
上記一般式(1)に示されるポリサルコシン誘導体は、例えば下記一般式(3)で表わされる化合物のアミノ基に、下記一般式(4)で表される化合物を重合させることにより、製造することができる。
なお、下記一般式(4)で表される化合物は、Y.Imanishi著 「N‐Carboxyanhydrides」、K.J.Ivin and T.Saegusa著 「Ring‐Opening Polymerizaion」 Vol. 2, Elsevier,Essex,1984,pp.523‐602およびそれらの参照に記載されている方法で製造することができる。
(但し、式(3)中、R2およびR3は互いに独立に炭素数10〜25のアルキル基またはアルケニル基を示す)
(但し、式(5)中、R5およびR6は互いに独立に炭素数10〜25のアルキル基またはアルケニル基である。mおよびnは互いに独立に0または1〜3の整数を示す)
一般式(5)に示されるアミノ化合物は、アミノ基を有するカルボン酸誘導体(一般式(6))のアミノ基を適当な保護基で保護した後(「Protective Groups in Organic Synthesis」 第3版 参照、Theodora W.Greene、Peter G. M. Wuts 著、John Wiley & Sons Inc社)、アミノ基を有するカルボン酸誘導体(一般式(7))のカルボン酸部分とアルキルアミン誘導体(一般式(8))の縮合反応によりアミド結合を形成したアミノ基を有するカルボン酸誘導体(一般式(9))を合成し、次いでアミノ基を脱保護することにより合成することができる。
また、上記反応は通常、例えば、塩化メチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジメチルエ−テル、ジエチルエ−テル、イソプロピルエ−テルなどのエ−テル類、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルアセトアミドまたはこれらの混合溶媒などの存在下で行われる。
また、上記反応温度は通常、−10℃〜50℃である。
なお、本明細書において、「生分解性」とは、本発明による上記一般式(1)および/または(2)のポリサルコシン誘導体を含有する薬物担体を後述する投与対象(宿主)に投与後、投与対象(宿主)内で分解されることを指す。
なお、本発明の薬物担体としては、様々な形態が考えられるため、本明細書において、「担持」とは、その形態により、内包、封入、相互作用による付着など広く意味する。
具体的には、薬物を高濃度封入することのできる潜在的機能を有する構造をもつリポソーム、リピッドマイクロスフェアのような閉鎖小胞が挙げられ、その中でも、本発明の薬物担体としては、血中での安定性(血中滞留性)の観点から、リポソームが特に好ましい。
リピッドマイクロスフェアとは水と油の一方を他方中に乳化させてなる閉鎖小胞である。
なお、本明細書において、「粒子外径の直径」とは、光散乱法により測定される薬物担体全粒子の直径の平均値を指す。
前記「他の成分」としては、薬物担体の構造を安定的に形成できるものであれば特に限定されないが、その安全性、生体内における安定性などを考慮すると、膜構成成分として使用可能な脂質およびその誘導体から選ばれることが望ましく、その中でも、膜の基本構成材料として通常使用される脂質を含むことが特に好ましい。膜の基本構成材料として通常使用される脂質としては、リン脂質、リン脂質以外の脂質、コレステロール類およびそれらの誘導体等が挙げられる。
なお、本明細書において、「リン脂質」とはリン脂質に修飾を加えたリン脂質誘導体を包含する。
なお、本明細書において、「リン脂質以外の脂質」とはリン脂質以外の脂質に修飾を加えたリン脂質以外の脂質の誘導体を包含する。
前記カチオン化脂質は、例えば、薬物担体がリポソームである場合、その脂質部分の一部または全部がリポソームの脂質二重層の膜に構成成分のひとつとして含まれることによって安定化される。また、塩基性官能基部分を前記脂質二重層の膜表面上(担体の外表面上および/または内表面上)に存在させることができることにより、薬物担体(リポソーム)の膜を修飾することが可能となり、その結果、標的部位である細胞との接着性等を高めることができる。
なお、上記他の成分は、1つ、または2つ以上の組合せとして、上記式(1)および/または(2)のポリサルコシン誘導体とともに含有することができる。
上記範囲であれば、血しょう蛋白質やオプソニン蛋白質などの吸着を防止して血中安定性(血中滞留性)を高め、RESでの捕捉を回避する効果を得ることができる。
なお、本明細書において、「総脂質量」とは、薬物担体を構成するすべての脂質の量を意味し、モル濃度(mM)で表示される。また、「総脂質」とは、式(1)および/または(2)のポリサルコシン誘導体を除いた薬物担体の膜構成成分である脂質を意味する。つまり、具体的にいえば、総脂質とは、先述したような膜基本構成材料をなすリン脂質、リン脂質以外の脂質、またはコレステロール類のような脂質およびそれらの誘導体を意味する。
安定化剤としては、膜流動性を低下させるコレステロールなどのステロール類、あるいはグリセロール、シュクロースなどの糖類などが挙げられる。
酸化防止剤としては、特に限定されないがアスコルビン酸、尿酸あるいはトコフェロール同族体、たとえばビタミンEなどが挙げられる。トコフェロールには、α、β、γ、δの4個の異性体が存在するが本発明においてはいずれも使用できる。
前記安定化剤および酸化防止剤は、上記の中から必要に応じて適宜選択され、1つまたは2つ以上を組合せて使用されるのが好ましい。
本発明の薬物担体に担持可能な予防または治療用の薬物の種類としては、薬物担体の構造の形成を損ねない限り特に限定されるものではない。具体的には、核酸、ポリヌクレオチド、遺伝子およびそれを含むベクター、抗癌剤、抗生物質、酵素剤、抗酸化剤、脂質取り込み阻害剤、ホルモン剤、抗炎症剤、ステロイド剤、血管拡張剤、アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アンジオテンシン受容体拮抗剤、平滑筋細胞の増殖・遊走阻害剤、血小板凝集阻害剤、抗凝固剤、ケミカルメディエーターの遊離阻害剤、血管内皮細胞の増殖促進または抑制剤、アルドース還元酵素阻害剤、メサンギウム細胞増殖阻害剤、リポキシゲナーゼ阻害剤、免疫抑制剤、免疫賦活剤、抗ウイルス剤、アミロイドーシス阻害剤、一酸化窒素合成阻害剤、AGEs(Advanced glycation endproducts)阻害剤、ラジカルスカベンジャー、タンパク質、ペプチド、グリコサミノグリカンおよびその誘導体、オリゴ糖および/または多糖およびそれらの誘導体等が挙げられる。
アンジオテンシン受容体拮抗剤としては、特に限定されないがロサルタンなどが挙げられる。
X線造影剤としては、たとえばアミドトリゾ酸メグルミン、イオタラム酸ナトリウム、イオタラム酸メグルミン、ガストログラフィン、ヨーダミドメグルミン、リピオドールウルトラフルイド、アジピオドンメグルミン、イオキサグル酸、イオトロクス酸メグルミン、イオトロラン、イオパノ酸、イオパミドール、イオヘキソール、イオベルソール、イオポダートナトリウム、イオメプロール、イソペーク、ヨードキサム酸などが挙げられる。
超音波診断剤としては、特に限定されないが例えば気体や液体が挙げられる。気体としては、空気、二酸化炭素、酸素、窒素、ヘリウム、アルゴンなどが挙げられる。液体としては、水、生理食塩水、緩衝液、金属粉を含む水性の懸濁液などが挙げられる。
特に0.05〜0.2μmの範囲であれば、EPR効果(Enhanced Permeability and Retention Effect)が期待できる。
EPR効果とは、本発明の薬物担体等が投与対象(宿主)の腫瘍や炎症組織の滞留しやすい効果のことである。腫瘍組織や炎症組織にある血管は正常組織の血管に比べて透過性が高く、そのため、正常組織の血管に比べ、腫瘍等の組織の血管では0.05〜0.2μmサイズの薬物担体や高分子化合物が透過しやすい。また、このような腫瘍組織等では、リンパ管機構が不完全なため、組織に移行した薬物担体等は、リンパ管から回収されることなく組織内に滞留する。このような効果をEPRという。
本発明の薬物担体の製造および分離・精製方法としては、まず、フラスコ内で、本発明による一般式(1)および/または(2)に記載のポリサルコシン誘導体と、リン脂質等の他の膜構成成分を、クロロホルム等の有機溶媒と、を混合させ、有機溶媒の留去後に真空乾燥することによりフラスコ内壁に薄膜を形成させる。次に、激しく撹拌することにより、リポソーム分散液を得る。なお、薬物を担持させる場合には、当該フラスコ内に担持させる薬剤を加えてから撹拌する。
得られたリポソーム分散液は、ゲルろ過、透析、膜分離および/または遠心分離等の通常用いられるいずれかの方法で精製することにより、リポソームに担持されなかった薬物を除去することができる。また得られたリポソーム分散液は、フレンチプレス、加圧ろ過器またはエクストルーダー等の通常用いられる方法で、リポソーム粒子の外径を整えることができる。
なお、本発明による一般式(1)および/または(2)に記載のポリサルコシン誘導体を含まないリポソーム形成脂質を混合して得られた混合脂質を用いて常法によりリポソームを形成させた後に、本発明による一般式(1)および/または(2)に記載のポリサルコシン誘導体を添加してもよい。
本発明のリポソームを所望のサイズにサイジングするために、いくつかの技術が利用可能であるが、一例として、「Liposome Technology Liposome Preparation and Related Techniques 第2版」(G.Gregoriadis編、Vol.I−III、CRC Press社)に記載の方法が挙げられる。この記載を引用して本明細書の記載されているものとする。
なお、本明細書において、「血中滞留性(血中安定性)が高い」とは、後述する薬物担体の投与対象(宿主)に、薬物担体を投与してから、その血液中に、本発明による一般式(1)および/または(2)に記載のポリサルコシン誘導体を含有しない薬物担体に比べてより長い時間の間存在している状態を指す。
また、本明細書において、「標的部位」とは、予防、治療または診断の対象となる部位であれば、特に限定されない。具体的には、例えば、腫瘍、炎症のある細胞、組織、器官(例えば臓器)および細胞の核などの内部構造が挙げられる。
また、本明細書において、「薬物の標的部位への輸送」とは、薬物を担持した薬物担体を宿主(投与対象)に投与した地点から、生体内の標的部位まで運ぶことを意味する。
具体的には、本発明の薬物担体に担持される薬物をEPR効果(Enhanced Permeation and Retention effect)の利用により、生体内の標的部位まで輸送することが挙げられる。
また、本明細書において、「薬物の標的部位への送達」とは、薬物担体が担持する薬物を標的部位へ到達取り込ませることを意味する。なお、この場合、薬物が標的部位に取り込まれずとも薬物の影響を標的部位またはその近傍へ及ぼすことも含む。
本発明の医薬組成物において、本発明の薬物担体は、投与経路、剤形に応じて、上記安定化剤、酸化防止剤等の添加物を含むことができる。
上記添加物の例としては、特に限定されないが、上記安定化剤、上記酸化防止剤、水、生理食塩水、医薬的に許容される有機溶媒、コラーゲン、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、水溶性デキストラン、カルボキシメチルスターチナトリウム、ペクチン、メチルセルロース、エチルセルロース、キサンタンガム、アラビアゴム、カゼイン、ゼラチン、寒天、ジグリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ワセリン、パラフィン、ステアリルアルコール、ステアリン酸、ヒト血清アルブミン(HSA)、マンニトール、ソルビトール、ラクトース、PBS、生体内分解性ポリマー、無血清培地、医薬添加物として許容される界面活性剤あるいは生体内で許容し得る生理的pHの緩衝液などが挙げられ、これらの中から、必要に応じて適宜選択され、1つまたは2つ以上を組合せて使用されるのが好ましい。
本発明の医薬組成物は、通常の方法にしたがって保存することができ、たとえば0〜8℃での冷蔵あるいは15〜25℃の室温で保存することができる。
本発明の医薬組成物の投与量は、特に限定されず、投与対象(宿主)の症状、体重、年齢や性別等を考慮して適宜決定されるが、病気に既に悩まされる投与対象(宿主)に、疾患の症状を治癒するか、あるいは少なくとも部分的に阻止するために有効な量で投与されることが望ましい。また、病気の診断の判別できるくらいの有効な量で投与されることが望ましい。
例えば、投与対象(宿主)がヒトの場合、薬物担体に担持された形での薬物の有効投与量は、一日につき体重1kgあたり0.01mgから100mgの範囲で選ばれることが望ましい。
なお、投与時期は、疾患が生じてから投与してもよいし、あるいは疾患の発症が予測される時に発症時の症状緩和のために予防的に投与してもよい。また、投与期間は、投与対象(宿主)の年齢、症状等により適宜選択することができる。
具体的な投与方法としては、本発明の医薬組成物をシリンジや点滴によって投与する方法、カテーテルを患者または宿主の体内、たとえば管腔内、たとえば血管内に挿入して、その先端を標的部位付近に導き、当該カテーテルを通して、所望の標的部位またはその近傍あるいは標的部位への血流が期待される部位から投与する方法等が挙げられる。
また、投与時期もしくは回数は、患者の状態にも依存するが、予防投与、単回投与もしくは連続投与等が例示される。
(1)Sar NCA(サルコシン N-カルボキシ無水物)の合成
塩化チオニル法を用いてSar NCAを合成した。カルボベンジロキシサルコシン(Z-Sar)に塩化チオニルを加え、60℃で約7分反応させた。反応溶液を、乾燥した石油エーテルに加え、得られた沈殿を回収した。酢酸エチルと石油エーテルの混合溶媒を用いて、得られた固体の再結晶を3回繰り返し、目的物(Sar NCA)の精製を融点測定(融点97℃)により確認した。
(2)重合
Sar NCAをテトラヒドロフランに溶解し、50℃で攪拌下にDODAを設定した重合度、n=60に相当する量を加えた。モノマー濃度は0.2Mに設定した。4時間反応後、IRスペクトル測定によりNCA特性吸収ピークの消失を確認した。反応溶液を減圧濃縮し、減圧乾燥することで目的の化合物((Sar)57-DODA)を得た。
得られた化合物((Sar)57-DODA)の1H NMRスペクトルを[図1]に示す。
実施例1の(1)で合成したSar NCAをテトラヒドロフランに溶解し、50℃で攪拌下にDODAを設定した重合度、n=40に相当する量を加えた。モノマー濃度は0.2Mに設定した。4時間反応後、IRスペクトル測定によりNCA特性吸収ピークの消失を確認した。反応溶液に酢酸(5当量)、HATU(N−[(dimethylamino)−1H−1,2,3−triazol[4,5−b]pyridino−1−ylmethylene]−N−methylmethanaminium hexafluorophosphate N−oxide)(5当量)、ジイソプロピルエチルアミン(diisopropylethylamine:DIEA)(7.5当量)を加え、N末端をアセチル化した。12時間反応後HATU(2当量)を追加した。さらに12時間反応後、反応溶液を減圧濃縮し、得られた固体をメタノールに溶解して、SephadexTM LH20カラム(2cm×65cm 溶離液:メタノール)を用いて精製した。[図2]にAc‐Sar40‐DODAの溶出パターンを示す。溶出体積が57ml〜72mlの分画(フラクション番号:19〜24)を回収し、減圧濃縮、減圧乾燥することで目的の化合物を得た。得られた化合物の1H NMRスペクトルを[図3]に示す。
実施例1の(1)で合成したSar NCAをテトラヒドロフランに溶解し、50℃で攪拌下にDODAを設定した重合度、n=20に相当する量を加えた。以下(実施例2)と同様に操作を行い目的の化合物を得た。得られた化合物(Ac-(Sar)24-DODA)の1H NMRスペクトルを[図4]に示す。
(1)アミン誘導体の合成
Boc-Glu(2.5g)、N-ヒドロキシコハク酸イミド(3.49g)、ステアリルアミン(5.98g)をジクロロメタンに溶解し、0℃、攪拌下にジシクロヘキシルジイミド(4.99g)を加えた。3時間後室温に戻し、1晩攪拌下に反応させた。析出した固体を濾取し、メタノールで洗浄後、温めたテトラヒドロフランに目的物を溶解させた。溶液を減圧濃縮後、析出した固体にクロロホルムを加えて、目的物を抽出した。クロロホルムとメタノールの混合溶媒から再結晶を行った。得られた固体Boc保護体(Boc-Glu(ODA)-ODA)の1H NMRスペクトルを[図5]に示す。
得られたBoc-Glu(ODA)-ODA(1.6g)にトリフルオロ酢酸(10ml)を加え、室温で30分反応後、減圧濃縮した。得られた固体をクロロホルムに溶解し、4% 炭酸水素ナトリウム水溶液(NaHCO3aq)で2回処理した。塩化ナトリウム水溶液(NaClaq)で洗浄後、クロロホルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して得られた固体をN,N−ジメチルホルムアミドで洗浄後、テトラヒドロフランとメタノールの混合溶媒から再結晶し、開始剤 アミン体(NH2-Glu(ODA)-ODA)を得た。なお、(NH2-Glu(ODA)-ODA)は下記式の構造を支持する。
(2)重合
実施例1の(1)で合成したSar NCAをテトラヒドロフランに溶解し、50℃で攪拌下にNH2-Glu(ODA)-ODAを設定した重合度、n=20に相当する量を加えた。モノマー濃度は0.2Mに設定した。1晩反応後、反応溶液を減圧濃縮し、得られた固体をメタノールに溶解して、SephadexTM LH20カラムを用いて精製した。得られたポリマーの1H NMRスペクトルを[図6]に示す。
実施例1の(1)で合成したSar NCAをテトラヒドロフランに溶解し、50℃で攪拌下にNH2-Glu(ODA)-ODAを設定した重合度、n=40に相当する量を加えた。モノマー濃度は0.2Mに設定した。1晩反応後、反応溶液を減圧濃縮し、得られた固体をメタノールに溶解して、SephadexTM LH20カラムを用いて精製した。得られたポリマーの1H NMRスペクトルを[図7]に示す。
実施例1で合成したポリサルコシン誘導体を膜構成成分の一つとして含有するリポソームを下記[表1]の通りに調製した。
水素添加大豆フォスファチジルコリン(HSPC、Lipoid)0.312mmol、コレステロール(Solvay)0.266mmol、実施例1で合成したポリサルコシン誘導体0.029mmol(修飾率5mol%)を秤量し、エタノールを0.5ml加えて加温し、脂質が溶解した後、生理食塩水4.5mlを添加し、65℃でエクストルーダーに取り付けたフィルター(孔径、0.2μm×5回,0.1μm×10回)に通し、リポソームを調製した。その結果、実施例1で合成した化合物を膜構成成分の一つとして含有するリポソームを得た。なお、「修飾率」とは、総脂質量に対するポリサルコシン誘導体の比率を意味する。
実施例2で合成したポリサルコシン誘導体を膜構成成分の一つとして含有するリポソームを下記[表1]の通りに調製した。
実施例1で合成したポリサルコシン誘導体の替わりに実施例2で合成したポリサルコシン誘導体を用いた以外は実施例6と同様にリポソームを調製した。
実施例3で合成したポリサルコシン誘導体を膜構成成分の一つとして含有するリポソームを下記の[表1]の通りに調製した。
実施例1で合成したポリサルコシン誘導体の替わりに実施例3で合成したポリサルコシン誘導体を用いた以外は実施例6と同様にリポソームを調製した。
蛍光色素で標識したリポソームを下記の[表2]の通り調製した。
水素添加大豆フォスファチジルコリン(HSPC、Lipoid)0.312mmol、コレステロール(Solvay)0.266mmol、実施例1または2で合成したポリサルコシン誘導体0.029mmolを秤量し(5mol%修飾の場合は0.029mmol、2mol%、修飾の場合は0.012mmol)、蛍光色素であるローダミン−DHPE(LissamineTM、ローダミン B 1,2−ジへザデカノイル−sn−グリセロ3−フォスフォエタノールアミン、トリエチルアンモニウム塩 Molecular Probes社製)/エタノール溶液(3.09mg/ml)を0.5ml加えて加温し、脂質が溶解した後、生理食塩水4.5mlを添加し、65℃でエクストルーダーに取り付けたフィルター(孔径、0.2μm×5回,0.1μm×10回)に通し、リポソームを調製した。その結果、実施例1〜3で合成したで合成した化合物を膜構成成分の一つとして含有するリポソームを得た。
なお、実施例9の各リポソームの平均粒径を[表3]に示す。
ポリエチレングリコール(分子量2000)−フォスファチジルエタノールアミン(PEG−PE)を膜構成成分の一つとして含有する蛍光色素で標識したリポソームの調製
水素添加大豆フォスファチジルコリン(HSPC、Lipoid)0.312mmol、コレステロール(Solvay)0.266mmol、ポリエチレングリコール(分子量2000)−フォスファチジルエタノールアミン(PEG−PE)0.029mmolを秤量し(PEG-PE修飾率5mol%)、蛍光色素であるローダミン−DHPE(LissamineTM、ローダミンB 1,2−ジへザデカノイル−sn−グリセロ3−フォスフォエタノールアミン、トリエチルアンモニウム塩(Molecular Probes社製)/エタノール溶液(3.09mg/ml)を0.5ml加えて加温し、脂質が溶解した後、生理食塩水4.5mLを添加し、65℃でエクストルーダーに取り付けたフィルター(孔径、0.2μm×5回,0.1μm×10回)に通し、リポソームを調製した。その結果、ポリエチレングリコール(分子量2000)−フォスファチジルエタノールアミン(PEG−PE)を膜構成成分の一つとして含有するリポソームを得た。なお、「PEG-PE修飾率」とは、総脂質量に対するPEG-PEの比率を意味する。
なお、実施例9および参考例1の各リポソームの平均粒径を[表3]に示す。
ラット(オス、7週齢)を用い、実施例9-1のリポソーム、実施例9-2のリポソーム、実施例9-3のリポソーム、参考例1のリポソームの各サンプルの投与後の血中濃度の経時変化を標識体であるローダミンDSPEの蛍光により観察した。
ラット尾静脈から総脂質量として10μmol/2ml/kg相当量のサンプルを注射し、投与後1、3、6、24、48時間後に尾静脈よりヘパリン処理シリンジを用い約0.5ml採血した。血液のうち0.1mlを用い、血液中のローダミンの蛍光強度を蛍光光度計を用い測定(励起550nm、蛍光590nm)した。得られた蛍光強度より血液中の総脂質量(μmol総脂質/ml血液)を算出した.総脂質量の経時変化を[図8]に示す。
ICR系雄性マウス(5週齢)を用いて経口投与による急性毒性試験を行った結果、本発明の化合物(一般式(1)または(2)に示されるポリサルコシン誘導体)のLD50はいずれも320mg/kg以上であり、ポリサルコシン誘導体を含有する薬物担体の安全性が確認された。
Claims (9)
- 前記一般式(1)おいて、R2およびR3は互いに独立に炭素数12〜18のアルキル基またはアルケニル基である請求項1に記載のポリサルコシン誘導体。
- 前記一般式(2)おいて、R5およびR6は互いに独立に炭素数12〜18のアルキル基またはアルケニル基である請求項2に記載のポリサルコシン誘導体。
- 前記一般式(1)において、R2およびR3は炭素数18のアルキル基であり、lは20〜60である請求項1または3に記載のポリサルコシン誘導体。
- 前記一般式(2)において、R5およびR6は炭素数18のアルキル基であり、kは20〜60である請求項2または4に記載のポリサルコシン誘導体。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載のポリサルコシン誘導体を構成成分の一つとして含有する薬物担体。
- 前記薬物担体は、閉鎖小胞である、請求項7に記載の薬物担体。
- さらに、リン脂質、リン脂質以外のグリセロ脂質、スフィンゴ脂質およびコレステロール類からなる群から選ばれる少なくとも一つを含有する請求項7または8に記載の薬物担体。
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