JP2008213137A - ネジ保持治具 - Google Patents

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崇 小川
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Abstract

【課題】電力量計やそれに類似する狭隘な通電部のネジの着脱に好適であり、ゴム手袋を着用した状態でも作業性がよく、通電状態でも安全が確保できるネジ保持治具を提供する。
【解決手段】ネジ保持治具1の代表的な構成は、ネジが通過しうる保持部11と、保持部11の内面から内側に向かって延設された複数の突起21とを備え、突起21は可撓性を有し、複数の方向からネジの軸に到達してこれを保持しうると共に、ネジ頭が通過する際にはたわむことにより退避可能である。
【選択図】図1

Description

本発明はネジを着脱する際にこれを保持する治具に関し、特に通電部におけるネジの着脱を効率的に、かつ、安全に行うための冶具(補助具)に関するものである。
低圧電力線は、ネジにより機器等に固定・接続されていることがある。この低圧電力線の機器等からの抜き差しにおいては、非通電状態で作業するのが望ましい。しかし電力需要家等の都合や電力系統で常時接続されているという設備構成上の都合により電気を継続使用した状況、つまり、通電状態にて作業せざるを得ない場合がある。
このような例として、電力需給契約の変更に伴う需要家に設置する電力量計の取り替え作業があげられる。この電力量計は、修理や再生利用等も考慮し、端子台(ネジ留め部分)が分解できる構造となっている。このためネジを緩めすぎた場合の脱落防止の措置はされておらず、低圧電力線の抜き差しの時に、ネジが脱落することもある。
脱落したネジは、再び留めておく必要がある。しかし電力量計からの低圧電力線の抜き差しにおいては、感電防止のためにゴム手袋を着用しての作業になる。また電力量計の壁等への取付位置は目線より高い場合が多い。さらに端子台は狭隘(隣り合うネジ頭の間隔が短いこと)であるため、ネジ孔とネジのかみ合わせが適切でないとドライバーによるネジの圧入の時にネジが横ずれてしまい、隣の端子とネジが短絡することでアークが発生してしまう場合がある。これらのことから、ネジが脱落した場合の再度のネジ留めは作業性が著しく悪い。
従来からも、ネジ留めに際してドライバーの先端にネジを保持するために、さまざまな治具が提案されている。普及しているもののうち代表的なものは、ドライバーの先端を磁化する構成である。特許文献1(実開平5−20873)には、ドライバーの先端に外筒を取り付け、外筒に溝を形成することによって弾性を持たせ、ネジの頭を保持させる構成が提案されている。特許文献2(実開平7−11276)には、ドライバーの先端に、先端を内側に屈曲させた複数の爪を備え、ネジの頭を保持する構成が記載されている。また特許文献3(実用新案登録3117827号)には、ドライバーの先端に、先端が折曲された爪を備えた複数のアームを備え、ネジの頭を保持する構成が記載されている。
実開平5−20873号公報 実開平7−11276号公報 実用新案登録第3117827号
しかし、電力量計のように屋外に設置される機器は、防錆や耐候性のために鉄ではなく黄銅製等のネジが使用される。このように非磁性材料のネジは、先端部に磁性を帯びたドライバーによる保持ができない。
また、特許文献1のようにネジを覆ってしまう構成であると、ネジ周辺の視認性が悪くなり、狭隘な通電部での作業がやりにくくなってしまう。特許文献2や特許文献3のように金属製の爪を備えていると、通電状態で使用するために、短絡のおそれが高くなってしまう。さらにゴム手袋を着用した状態では細かい作業ができないため、小さなネジの軸部を掴んで頭を爪にはめるのは困難な作業である。
なお、電気安全の面から、ビニルテープによる端子台の養生(作業対象となる部分以外をビニルテープにて絶縁)する手段もある。しかしこの手段を取ると、ビニルテープを幾度も貼り替えなければならなくなるため、作業効率が低下してしまう。
そこで本発明は、このような電力量計やそれに類似する狭隘な通電部のネジの着脱に好適であり、ゴム手袋を着用した状態でも作業性がよく、通電状態でも安全が確保できるネジ保持治具を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるネジ保持治具の代表的な構成は、ネジが通過しうる筒体からなる保持部と、保持部の内面から内側に向かって延設された複数の突起とを備え、突起は可撓性を有し、複数の方向からネジの軸に到達してこれを保持しうると共に、ネジの頭が通過する際にはたわむことにより退避可能であることを特徴とする。
上記構成によれば、ネジは保持部の中において複数の突起が軸部に当接することによって保持される。すなわち、ネジを保持部の中に挿入するだけで保持されるため、ゴム手袋をした状態であっても容易に保持させることができる。またドライバの先端に保持させる構成よりもネジの位置決めをしやすく、狭隘な箇所の作業にも好適である。特に、ネジの頭ではなく軸部を保持する構成としたことにより、ネジが保持されやすく、かつ外れにくいため、作業性が極めて高い。
なお保持部は円筒形または円錐筒形であってもよいが、多角筒または多角錐筒形であってもよい。また、円筒形と円錐筒形を組み合わせ、先端を円筒形とすることでもよい。
保持部と連通する略錐体のガイド部を備え、ガイド部は、径の大きな側を開口端とし、保持部に連続する端部に向かって内径が漸減することが好ましい。これによりさらに筒部にネジを挿入しやすくなり、ゴム手袋をした不自由な状態でも良好な作業性を得ることができる。
なおガイド部は円錐筒形であってもよいが、多角錐筒形であってもよい。また全体に亘って錐形の傾きが等しくなくてもよく、例えば大径側の所定長さを筒形としてもよい。
また、本発明にかかるネジ保持治具の代表的な他の構成は、略筒体からなる保持部と、保持部に連通し開口端に向かって内径が漸増する略錐体のガイド部と、保持部の開口部からガイド部に到り該保持部の軸線方向に形成したスリットとを備え、保持部およびガイド部は弾性を有し、ネジを圧入してスリットが広がることにより、該ネジを保持および通過しうることを特徴とする。
上記構成によれば、ガイド部側からネジを圧入すると、スリットが広がることによって保持部の内径が広がり、その弾性力によってネジを保持(挟持)することができる。そして、さらにガイド部側からネジを圧入すれば、ネジは保持部を通過することができる。すなわち、ネジを保持部の中に挿入するだけで保持されるため、ゴム手袋をした状態であっても容易に保持させることができる。またドライバの先端に保持させる構成よりもネジの位置決めをしやすく、狭隘な箇所の作業にも好適である。特に、ネジの頭ではなく軸部を保持する構成としたことにより、ネジが保持されやすく、かつ外れにくいため、作業性が極めて高い。
さらに、スリットを形成した場合にも、保持部の内面から内側に向かって延設された複数の突起を備えていてもよい。これにより保持部の筒体の径よりも小さなネジを保持することができ、幅広く異なる径のネジに対応することができる。
保持部は、ガイド部と連続する略錐体であってもよい。すなわち、保持部とガイド部が一体に形成されていてもよい。このとき、必ずしも保持部とガイド部との境界が明確でなくてもよい。
ガイド部は透明材料にて形成していることが好ましい。これによりガイド部内にあるネジを視認することができ、作業性を向上させることができる。
またネジ保持治具は絶縁性材料によって形成することが好ましい。換言すれば、特別な剛性や弾性を必要としない構造であることにより、任意の材質を用いることができるため、絶縁性材料を採用することができる。これにより、隣の端子に接触しても短絡してしまうことを防止することができ、通電状態でも安全性を確保することができる。
突起は、保持部の2以上の位置に配置されていればよい。すなわち、保持部の内面の全周に配置する必要はなく、対向する2方向、もしくは偏らない3以上の方向に配置することでよい。なお突起は、繊維状、リブ状、ブラシ状など様々な形態を取ることができるが、例えばベルクロテープ(面ファスナー)を好適に利用することができる。
突起は、保持部の軸方向に複数配列されていることが好ましい。これによりネジを安定して保持することができる。
また、保持部に接続された把持部を備えていることが好ましい。把持部を備えることによって輸送性および作業性を向上させることができる。なお、上記のガイド部が把持部を兼ねてもよく、その場合ガイド部の大きさを把持できる程度の大きさとすることでよい。
また本発明にかかるネジ保持治具の他の代表的な構成は、絶縁性材料からなり、ネジが通過しうる筒体からなる保持部と、保持部の内面から内側に向かって延設された複数の突起と、保持部と連通する略錐体のガイド部とを備え、保持部およびガイド部は一体かつ両端が開口した円錐筒形の本体をなし、保持部は円錐筒形の細口な開口部近傍であり、保持部の開口部からガイド部に到り該保持部の軸線方向に形成したスリットと、保持部の内面に設けた複数の突起とを備えたことを特徴とする。これにより、上記と同様に、ゴム手袋を着用した状態でも作業性がよく、通電状態でも安全を確保することができる。
本発明にかかるネジ保持治具によれば、ゴム手袋を着用した状態でも作業性がよく、効率的にネジの着脱作業をすることができる。また絶縁性材料で形成することができるため、通電状態でも安全を確保することができる。これらのことから、狭隘な通電部のネジの着脱に好適なネジ保持治具とすることができる。
[第一実施形態]
本発明にかかるネジ保持治具の第一実施形態について説明する。図1は本実施形態にかかるネジ保持治具の全体構成図、図2は保持部の構成を説明する図、図3はネジ保持治具の使用態様図である。なお、以下の実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。
図1に示すように、本実施形態にかかるネジ保持治具1は、ネジ8(図3参照)が通過しうる保持部11と、保持部11と連通する略錐体のガイド部12とを備え、保持部11およびガイド部12は一体かつ両端が開口した円錐筒形の本体10をなしている。保持部11の内面には、内側に向かって(保持部11の中心軸に向かって)延設された複数の突起21が配置されている。
保持部11は、保持部11とガイド部12とが連続して一体となった円錐筒形の本体10の細口な開口部近傍の部位である。本体10の円錐軸方向長さ及び円錐頂角は、ネジを操作するドライバーの軸長に合わせて適当な長さのものに設定する。
ガイド部12は、径の大きな側を開口端とし、保持部11に連続する端部に向かって内径が漸減している。開口端に投入したネジ8は容易に保持部11へと導かれ、その軸部を突起21に保持される。このようなガイド部12により、さらに筒部にネジを挿入しやすくなり、ゴム手袋をした不自由な状態でも良好な作業性を得ることができる。
またガイド部12は、ネジ保持治具1を取り扱う際の把持部を兼ねている。従って本体10の円錐軸方向長さは、上述のドライバーの軸長に加え、把持しやすい程度の長さに設定する。さらにガイド部12の広口開口部近くに孔12aを設け、ここに紐などを通すことで携行性をもたせることもできる。
突起21は、複数の突起21を備えたネジ保持用材20を接着することによって保持部11の内面に配置することができる。具体的には、保持部11の内面に、対象とするネジ程度の長さ(1cm程度)の中心軸方向長さを有するネジ保持用材20、例えばベルクロテープ(オス型)(商品名としてはマジックテープ(登録商標)として著名)を内面円周方向に沿って接着する。なお、保持部11の口径はネジ保持用材3を接着することによってもネジが挿通できる径以上の大きさにする。
上記構成によれば、ネジは保持部の中において複数の突起が軸部に当接することによって一時的に保持される。すなわち、ネジを保持部の中に挿入するだけで保持されるため、ゴム手袋をした状態であっても容易に保持させることができる。またドライバの先端に保持させる構成よりもネジの位置決めをしやすく、狭隘な箇所の作業にも好適である。特に、ネジの頭ではなく軸部を保持する構成としたことにより、ネジが保持されやすく、かつ外れにくいため、作業性が極めて高い。
また本体10(保持部11およびガイド部12)、突起21およびネジ保持用材20は、絶縁性材料によって形成している。上記構成は特別な剛性や弾性を必要としない構造であることにより、任意の材質を用いることができるため、絶縁性材料を採用することができる。これにより、隣の端子に接触しても短絡してしまうことを防止することができ、通電状態でも安全性を確保することができる。
具体的には、保持部11、ガイド部12、および突起21は、絶縁性の樹脂材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、PVC、塩化ビニル、ポリカーボネートなどによって形成することができる。
また本体10の特にガイド部12を、透明材料にて形成することが好ましい。これによりガイド部内にあるドライバーの操作及びネジの位置を視認でき、ドライバーの操作性を向上することができる。
さらに図2に示すように、保持部11の先端にシリコンリング14を取り付けるか、またはシリコン材料を塗布してもよい。これにより先端が当接した際に滑り止め効果や耐摩耗性を発揮することができ、作業性を向上させることができる。
次に図3を用いて、本実施形態にかかるネジ保持治具1の使用態様について説明する。まずネジ保持治具1の保持部11を端子台50のネジ頭8aに嵌め込み、その状態を保持しつつ、ガイド部12の広口開口部からドライバー3を差し込み、ドライバー3を回転させてネジ8を緩める。その後、ドライバー3及びネジ保持治具1を端子台50から離す。この状態で、電力線52は締結がゆるんでいるため、端子台50から取り外すことができる。
このようにネジ保持治具1を用いてネジ8を緩めることにより、ドライバー3の先端が迷うことなく、容易に作業を行うことができる。
仮にネジ8を緩めすぎてしまった場合、ドライバー3及びネジ保持治具1を端子台50から離す時に、ネジ8が端子台50から外れるおそれがある。この場合もネジ8は、保持部11によって、すなわちネジ保持治具1の中に保持されることから、端子台50から離れたネジ8が他の端子と接触することはなく、アークの発生を生じさせることはない。
更に、ネジ8を再び端子台50に取り付けようとした場合、保持部11にネジ8を保持させ、保持部11を再度、端子台50のネジ孔51に接合した状態にする。そしてガイド部12の広口開口部からドライバー3を差し込み、ネジ8を締めることができる。
またネジ8がネジ保持治具1から脱落していた場合や、ネジ8を新しいものに交換したい場合などには、保持部11内にドライバー3を差し込むことによって容易にネジ保持治具1からネジ8を取り出すことができる。そして、ガイド部12内にネジ8を投入することにより、ネジ8を容易に保持部11に保持させることができる。
このように、本実施形態にかかるネジ保持治具1を使用することにより、通電状態でも電気安全を確保しつつ、良好な作業性をもってネジ8の着脱が可能になる。すなわち、端子台50にネジ8を着脱する際に、絶縁材料からなる円錐筒形の冶具の細口開口部をネジ孔51又はネジ頭8aを包むように、かつ、他の通電部と隔離するように接合させ、その円錐筒形内にてドライバー3によるネジ8の操作を行うことで、作業の効率化と安全化を図ることができる。
[第二実施形態]
本発明にかかるネジ保持治具の第二実施形態について説明する。図4は保持部の他の構成を示す図であって、上記第一実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。上記第一実施形態において保持部11は円錐筒形であると説明した。しかし端子台50のネジ穴付近は狭いため、円錐筒形では保持部が中まで入りにくい場合がある。また保持部11が円錐筒形ではネジ頭8aに向かって隙間が広くなっていくため、突起21の長さによっては十分な保持力を得られない場合がある。
そこで図4に示すように、保持部11の形状を円筒形と円錐筒形を組み合わせ、先端を円筒部11aとすることでもよい。これにより端子台50に挿入しやすくなり、また、より確実に保持することができる。
[第三実施形態]
本発明にかかるネジ保持治具の第三実施形態について説明する。図5は保持部内面における突起の配置の他の例を示す図であって、上記第一実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。上記第一実施形態において突起21を備えたネジ保持用材20は内面円周方向に沿って接着すると説明したが、必ずしも全周に亘って配置する必要はなく、ネジ8を保持できる程度に備えていればよい。従って図5に示すように対向する2方向に設けたり、偏らない3以上の方向に配置することでよい。なお突起21は、繊維状、リブ状、ブラシ状など様々な形態を取ることができる。なお突起21は、保持部11の軸方向に複数配列されていることが好ましい。これによりネジ8の軸8bを安定して保持することができる。
[第四実施形態]
本発明にかかるネジ保持治具の第四実施形態について説明する。図6はネジ保持治具1に把持部30を備えた構成を示す図であって、上記第一実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。上記第一実施形態においてはガイド部12が把持部を兼ねると説明したが、図6に示すネジ保持治具2のように、別途把持部30を設けることでもよい。把持部30を備えることによって作業性をさらに向上させることができる。
[第五実施形態]
本発明にかかるネジ保持治具の第五実施形態について説明する。図7はネジ保持治具にスリットを備えた構成を示す図、図8はスリットおよび突起を備えた構成を示す図であって、上記第一実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すネジ保持治具1は、略筒体からなる保持部11に、上記第一実施形態と同様に、開口端(広口開口部)に向かって内径が漸増する略錐体のガイド部12が連通して設けられている。保持部11およびガイド部12、すなわち本体10は、弾性を有する材料によって形成している。本体10の材料としては、絶縁性と弾性を有する材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、PVC、塩化ビニル、ポリカーボネートなどの樹脂材料によって形成することができる。
一方、保持部11の細口開口部11bには、細口開口部11bからガイド部12に到るスリット16を設けている。スリットは、おおむね保持部11の軸線に沿った方向に形成している。
上記構成によれば、ガイド部12側からネジを圧入すると、スリット16が広がることによって保持部11の内径が広がり、その弾性力によってネジを保持(挟持)することができる。そして、さらにガイド部12側からネジを圧入すれば、ネジは保持部11を通過することができる。すなわち、突起を設けずともネジを保持部の中に保持することができる。
またスリット16の細口開口部11bと反対側の端部(奥側の端部)には、円孔部16aを備えている。これによりスリット16の端部にかかる応力集中を緩和し、繰り返し使用した場合に端部が裂けてしまうことを防止し、耐久性を向上させることができる。
さらに図8に示すように、スリット16を形成した場合にも、保持部11の内面に突起21を設けてもよい。図8(a)は、保持部11にネジ保持用材20を接着し、複数の突起21が保持部11の内面から内側に向かって延設されるよう構成したものである。これにより保持部11の筒体の径よりも小さなネジを保持することができ、幅広く異なる径のネジに対応することができる。
また図8(b)は、保持部11と一体成形によって形成した複数の突起の例を示している。図に示す突起22は、ベルクロテープのオス型のような繊維状の突起ではなく、例えば突出する半球形状やくさび形状を連設して構成することができる。
上記構成の突起22は、保持部11の内部においてネジを進行させる際に、ネジ山やネジの頭とひっかかることにより、その進行を段階的にすることができる。したがってネジの不用意な落下を防止し、保持部11におけるネジの保持の安定性を向上させることができる。
また図8(b)に示すようにスリット16の長さを深くし、かつ細口開口部11bを小さくすることにより、異なる径のネジに幅広く対応させることができる。したがって突起21のように繊維状やブラシ状ではなく、突起22のように高さの低い突起であっても、十分に保持することができる。またスリットが長くなればネジを保持したときのスリットの開きも小さくなるため、その奥側の端部に円孔部16aを設けずとも裂けてしまうおそれがないため、生産工程の削減を図ることができる。
ここで、本体10は射出成形またはブロー成形によって成形する場合、突起22は型に食い込んだ状態となっているが、本体10が弾性を有することにより、型から無理抜き(強制的に型から抜くこと)することができる。また、本体10を成形する際には突起22を形成せずに、後からプレスなどによって突起22を設けることもできる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば保持部11は円筒形または円錐筒形であると説明したが、多角筒または多角錐筒形であってもよい。また、ガイド部12も同様に、円錐筒形であってもよいが、多角錐筒形であってもよい。また全体に亘って錐形の傾きが等しくなくてもよく、例えばガイド部12の大径側の所定長さを筒形としてもよい。
本発明はネジを着脱する際にこれを保持する治具として、特に通電部におけるネジの着脱を効率的に、かつ、安全に行うための冶具(補助具)として利用することができる。
実施形態にかかるネジ保持治具の全体構成図である。 保持部の構成を説明する図である。 ネジ保持治具の使用態様図である。 保持部の他の構成を示す図である。 保持部内面における突起の配置の例である。 ネジ保持治具1に把持部30を備えた構成を示す図である。 ネジ保持治具にスリットを備えた構成を示す図である。 スリットおよび突起を備えた構成を示す図である。
符号の説明
1 …ネジ保持治具
3 …ドライバー
8 …ネジ
8a …ネジ頭
8b …軸
10 …本体
11 …保持部
11a …円筒部
11b …細口開口部
12 …ガイド部
12a …孔
14 …シリコンリング
16 …スリット
16a …円孔部
20 …ネジ保持用材
21、22 …突起
30 …把持部
50 …端子台
51 …ネジ孔
52 …電力線

Claims (11)

  1. ネジが通過しうる筒体からなる保持部と、
    前記保持部の内面から内側に向かって延設された複数の突起とを備え、
    前記突起は可撓性を有し、複数の方向からネジの軸に到達してこれを保持しうると共に、ネジの頭が通過する際にはたわむことにより退避可能であることを特徴とするネジ保持治具。
  2. 前記保持部と連通する略錐体のガイド部を備え、
    前記ガイド部は、径の大きな側を開口端とし、前記保持部に連続する端部に向かって内径が漸減することを特徴とする請求項1記載のネジ保持治具。
  3. 略筒体からなる保持部と、
    前記保持部に連通し開口端に向かって内径が漸増する略錐体のガイド部と、
    前記保持部の開口部から前記ガイド部に到り該保持部の軸線方向に形成したスリットとを備え、
    前記保持部およびガイド部は弾性を有し、ネジを圧入して前記スリットが広がることにより、該ネジを保持および通過しうることを特徴とするネジ保持治具。
  4. さらに、前記保持部の内面から内側に向かって延設された複数の突起を備えることを特徴とする請求項3記載のネジ保持治具。
  5. 前記保持部は、前記ガイド部と連続する略錐体であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のネジ保持治具。
  6. 前記ガイド部を透明材料にて形成したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のネジ保持治具。
  7. 前記保持部および突起は、絶縁性材料で形成したことを特徴とする請求項1または請求項4に記載のネジ保持治具。
  8. 前記突起は、前記保持部の2以上の位置に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項4に記載のネジ保持治具。
  9. 前記突起は、前記保持部の軸方向に複数配列されていることを特徴とする請求項1または請求項4に記載のネジ保持治具。
  10. 前記保持部に接続された把持部を備えていることを特徴とする請求項1または請求項3に記載のネジ保持治具。
  11. 絶縁性材料からなり、
    ネジが通過しうる筒体からなる保持部と、
    前記保持部の内面から内側に向かって延設された複数の突起と、
    前記保持部と連通する略錐体のガイド部とを備え、
    前記保持部およびガイド部は一体かつ両端が開口した円錐筒形の本体をなし、
    前記保持部は前記円錐筒形の細口な開口部近傍であり、
    前記保持部の開口部から前記ガイド部に到り該保持部の軸線方向に形成したスリットと、
    前記保持部の内面に設けた前記複数の突起と、を備えたことを特徴とするネジ保持治具。
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