JP2008212264A - 穿刺器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体に穿刺する穿刺器具において、痛みを殆ど感じることなく確実に毛細血管を穿孔可能にする。
【解決手段】内部にレーザ光Bを通過させる光路10a及びレーザ光Bが出射する出射口10bを有する穿刺針10と、穿刺針10の光路10aにレーザ光Bを入射させるレーザ照射手段20とを備え、レーザ照射手段20によるレーザ光B1によって毛細血管を穿孔する。
【選択図】図1

Description

本発明は穿刺器具に関し、特にレーザ光を使用した穿刺器具に関するものである。
従来、生体から血液等を採取し、この採取された血液を用いて種々疾患の診断行う方法が広く用いられている。この血液を採血する方法としては、注射針を皮膚から静脈へ貫通させて採血する方法や、針状やメス状のいわゆるランセットを用いて皮膚を損傷して出血させる方法等があり、後者は、出血した血液に検査試薬等を接触させて診断が行われる。
このランセットを用いた採血方法は、特に糖尿病患者が自ら血中のグルコース値である血糖値を測定する場合に行われ、患者自身の指先などにランセットの針を刺して毛細血管を穿孔することにより採血し、採血した血液を血糖値分析計に移して血糖値を測定している。
しかしながら、一般的に採血は穿刺時等に痛みを伴うものであり、従来より痛みを低減させ、診断に必要な量の血液を略無痛で採取する方法が望まれている。特許文献1には、形成が困難な50μm以下の径の中空状の針を用いることなく、中空状ではない穿刺針の外周部に血液等を保持・通過させる凹部を形成することで、その径を皮膚に点在する痛点の間隔よりも細く、具体的には10〜60μmにして、穿刺時の痛みを低減させる穿刺針が提案されている。
また特許文献2には、波長が1.5〜3.0μm、レーザパルス幅が100〜300μsec、レーザエネルギが1〜1.5J/パルスのレーザビームを皮膚表面にピンポイントで照射して皮膚を穿孔し、傷口が器物と直接接することなく血液を採取することにより、注射針を穿刺した状態で血液を吸い上げることで生じる長時間の痛みを低減させる方法が提案されている。
特開2004−208949号公報 特開平4−314428号公報
しかしながら、特許文献1に記載の穿刺針は、痛みを低減するために針の径を細くしているので、細いが故に穿刺する際に必要な剛性が不十分となり、皮膚に刺さり難くなる虞がある。この場合、上記剛性を高めるために別の部材を設ける等の必要性が生じてしまう。一方、皮膚の表皮に穿刺することができても、針が細いため毛細血管に接触できずに必要量の血液を採取できない場合がある。
また特許文献2に記載のレーザを照射する採血方法は、上記のようにレーザの力(熱蒸散)のみで皮膚に穿孔して採血するものであるため、皮膚が蒸散するときに、気化した物質が飛び散る虞があり、カバーやキャップ等が必要となる。また熱蒸散にて皮膚等の細胞が気化すると体積が瞬間的に増えるために、微細径の穴、例えば直径50μmの穴を深さ1000μm以上穿孔しようとする場合には、深部で気化した物質が逃げ切れずに、衝撃として周囲に痛みを発生させる場合がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、痛みを殆ど感じることなく確実に毛細血管を穿孔可能な穿刺器具を提供することを目的とするものである。
本発明の穿刺器具は、内部にレーザ光を通過させる光路及びレーザ光が出射する出射口を有する穿刺針と、この穿刺針の前記光路にレーザ光を入射させるレーザ照射手段とを備えてなることを特徴とするものである。
本発明の穿刺器具は、穿刺針が100μm以下の径を有するものであることが好ましい。
本発明においては、前記光路を中空状とすることができる。
この場合、穿刺針の先端を尖形状とし、50μmよりも小さいときは穿刺針の先端を略平坦状とすることが可能になる。
また本発明においては、穿刺針を、光ファイバからなるものとしてもよい。
この場合、光ファイバの先端が略平坦であるか、又はレンズ機能を有するものであることが好ましい。
また本発明の穿刺器具は、血液で反射される波長の光を照射する第二の照射手段と、第二の照射手段により照射された光の反射光を検出する光検出手段とをさらに備えることができる。
この場合、第二の照射手段により照射される光が、光路を通って出射口から出射し、反射光が、出射口から入射し前記光路を通り、光検出手段に導光されるように構成されていることが好ましい。
また本発明の穿刺器具は、穿刺針の出射口側端部に、血液と接触したときに出力が変化する電極をさらに備えることができる。
また本発明の穿刺器具は、ロッド状に形成され、一端にレーザ照射手段から照射されるレーザ光が入射する入射部を備え、他端に穿刺針が同軸に着脱可能に装着される装着部を備えてなるガイドコネクタをさらに備えることができる。
また本発明の穿刺器具は、一端が入射部に接続され、他端がレーザ照射手段に接続される光伝送用のファイバと、
該ファイバの少なくとも一部とガイドコネクタとを囲んで筒状に形成された穿刺器具本体部と、
ガイドコネクタに装着された穿刺針の先端を、穿刺器具本体部の開口端から突出させる方向に穿刺移動させる移動手段とを備えることができる。
この移動手段は、ガイドコネクタを介して穿刺針を付勢するばね部材を備えていることが好ましい。
本発明の穿刺器具は、内部にレーザ光を通過させる光路及びレーザ光が出射する出射口を有する穿刺針と、この穿刺針の前記光路にレーザ光を入射させるレーザ照射手段とを備えてなるものなので、穿刺時の痛みを低減するために穿刺針を細径化したときに、穿刺針が細いが故に皮膚に刺さり難くなるということなく、レーザ照射手段によるレーザ光によって皮膚表面を穿孔することができる。更に、穿刺針が細いが故に毛細血管を穿孔できない場合には、レーザ照射手段によるレーザ光によって毛細血管を穿孔することができる。これにより穿刺器具は、必要量の血液等を確実に採取することが可能となる。
また穿刺針が100μm以下の径を有するものである場合には、穿刺針が、一般的には200〜300μm程の皮膚に点在する痛点の間隔よりも細く形成されていることにより穿刺時の痛みを低減することができる。
以下、本発明の一実施形態にかかる穿刺器具について図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態の穿刺器具1の概略構成を示す模式図である。なお本発明においては、特別な記述のない限り、穿刺針10の生体に穿刺する側を先端として以下説明する。
本実施形態の穿刺器具1は、図1に示すように、中空状に形成され、先端が斜めに切り欠かれた尖形状の穿刺針10と、レーザ光B1を照射するレーザ照射部(レーザ照射手段)20とを備えている。穿刺針10は、中空状の内部がレーザ光B1を通過させる光路10aとなり、尖形状の先端が、レーザ光B1が出射する出射口10bとなって、例えばステンレス等で、50μmの径で形成されている。そして穿刺針10の後端は、後述するガイドコネクタ30の装着部31aに着脱可能に装着される。
ガイドコネクタ30はロッド状に形成されたガイド部31及びこのガイド部31を収容するコネクタ部32を備えている。ガイド部31は一端に前記装着部31aが形成されており、装着部31aは穿刺針10の後端が装着される穴で構成され、この穴の開口31bは、穿刺針10を例えば斜め方向から挿入した場合でもガイド部31と同軸に装着可能にするために案内用の斜面を有している。
また装着部31aの内面には、例えば穿刺針10の外周面に形成された環状凹部(図示せず)に係合する凸部(図示せず)が形成され、これらを係合することにより穿刺針10を着脱可能に保持している。
またコネクタ部32の内面には、例えばガイド部31の外周面に形成された環状凹部(図示せず)に係合する凸部(図示せず)が形成され、これらを係合することによりガイド部31を着脱可能に保持している。
一方、ガイド部31の他端はレーザ照射部20から照射されるレーザ光B1が集光レンズ40等を介して入射される入射部33を備えている。入射部33は、例えば光ファイバと光コンポーネントとを着脱可能な状態で接続するために一般的に使用される光ファイバ用コネクタ又はロッドレンズ等で構成され、ガイド部31本体と同軸に設けられている。この入射部33に入射したレーザ光B1は、装着部31aに装着された穿刺針10の光路10aを伝搬する。
そして上記ガイド部31の周囲にはロッド状のコネクタ部32が設けられている。コネクタ部32は、軸方向中央よりも入射部33側の位置32aにて開閉可能に分割されており、装着部31a側端面の略中央には穿刺針10が挿通する挿通孔32bが、穿刺針10が径方向に振れ難いように穿刺針10の径と略同径で形成されている。また入射部33側の端面は、この入射部33にレーザ光B1が入射可能なように、例えば入射部33を臨む図示しない孔が形成されている。
レーザ照射部20は、例えば3μmの波長のレーザ光B1を照射するレーザ共振器21、安定したレーザ光B1を照射すべくレーザ共振器21を制御、駆動する制御駆動部22等から構成され、図示しない電源に接続される。本実施形態の穿刺器具1は以上のようにして構成される。
次に上記のように構成された穿刺器具1の作用について以下図面を参照して説明する。図2の(a)〜(c)は生体への穿刺時の工程を順次説明する図、図3(a)〜(c)は皮膚Sに挿入された穿刺針10の状態を説明する図である。本実施形態では、穿刺器具1は、例えば、糖尿病患者が自己で行う自己血糖測定等で使用されるものとし、穿刺部位は指尖部として説明する。
先ず、穿刺針10の後端を、図1に示すように、ガイドコネクタ30の装着部31aに装着して穿刺器具1を指尖部に穿刺可能な状態にする。次に、図2(a)に示すように穿刺器具1の穿刺針10を皮膚Sに刺すときにレーザ照射部20からレーザ光B1を照射して、皮膚Sの表面を穿孔する。そして図2(b)に示すように穿刺針10を穿孔した孔から皮膚Sに挿入した状態でレーザ照射部20からレーザ光B1を照射して、図2(c)に示すように照射されたレーザ光B1を穿刺針10の内部すなわち光路10aを通過させて出射口10bから出射させる。
このとき、レーザ光B1を照射するタイミングは、例えば穿刺針10に、皮膚Sに挿入した際の挿入深さを示す目盛等を設け、この目盛によって穿刺針10が皮膚Sに所定深さ挿入されたことを確認した後で照射してもよいし、穿刺針10を皮膚Sに挿入してから所定時間経過後に照射するようにしてもよいし、適宜変更可能である。
これにより、図3(a)に示すように穿刺針10が細いが故に毛細血管Tに接触できなくて出血しない場合等に、上述のようにレーザ光B1を照射する(図3(b)参照)ことにより、図3(c)に示すように、毛細血管T等を穿孔でき、出血させることができる。
上記により、穿刺針10が、一般的には200〜300μm程の皮膚Sに点在する痛点の間隔よりも細く形成されていることにより穿刺時の痛みを低減することができる。そして穿刺針10が細いが故に毛細血管Tを穿孔できない場合には、レーザ照射部20によるレーザ光B1によって毛細血管Tを穿孔することができる。これにより穿刺器具1は必要量の血液等を確実に採取することが可能となる。
なお本実施形態の穿刺器具1は、穿刺針10の後端をガイドコネクタ30に装着したが本発明はこれに限られるものではなく、ガイドコネクタ30に装着しなくてもよい。この場合、例えば集光レンズ40にて集められたレーザ光B1を直接光路10aに入射する。
また本実施形態の穿刺針10は、上述のように構成したが、本発明はこれに限られるものではなく、内部に光路を有するものであればいずれを使用してもよい。
ここで図4に第二の実施形態の穿刺針10−2の斜視図、図5に第三の実施形態の穿刺針10−3の斜視図、図6に第四の実施形態の穿刺針10−4の斜視図を示す。
第二の実施形態の穿刺針10−2は、図4に示すように、外径が50μmよりも小さいものであり、先端が略平坦状に形成されている。上記のように針の外径が小さいものであれば、先端を鋭く加工せずとも、皮膚Sに挿入することが可能である。このように加工の必要がない場合には、加工の分のコストを低減することができるので、使い捨ての穿刺針には最適である。
また第三の実施形態の穿刺針10−3は、内部が中空状ではなく、図5に示すように、先端が略平坦に形成され、軸心にコア10a−3を有する光ファイバで構成されている。本実施形態では、このコア10a−3が光路となる。例えば、注射針のように血液を吸引する必要がない場合等には中空状である必要がないので、光ファイバを使用することにより穿刺針10−3の大量生産が可能となり、コストを低減することができて、上記と同様に使い捨ての穿刺針には最適である。
また第四の実施形態の穿刺針10−4は、図6に示すように、上記実施形態の穿刺針10−3の先端にレンズ機能、具体的には、例えば先端を球面加工したレンズ11等を備える。これによりレーザ光B1が開口端10bで広がって放射することを抑制できるので、エネルギ効率を向上することができ、さらには穿刺部位の周辺組織の損傷を低減することが可能となる。
なお上記実施形態の穿刺針10−3、10−4は、通信用の石英ファイバや、生体への負担を低減するためにはプラスチックファイバ等で形成することがさらに好ましい。
次に本発明にかかる第五の実施形態の穿刺器具1−5について、以下図面を参照して詳細に説明する。図7は、第五の実施形態の穿刺器具1−5の概略構成を示す模式図である。なお本実施形態の穿刺器具1−5は、便宜上、上述の第一の実施形態の穿刺器具1と同様の箇所は同符号で示して説明を省略する。
本実施形態の穿刺器具1−5は、血液で反射される波長を有する光を照射する第二の照射手段を備えている。本実施形態では一例として血液で反射されるレーザ光B2を照射する第二のレーザ照射手段を備える形態である。ここで「血液で反射される波長」は、血液と、血液以外の箇所での反射率の差が顕著である波長であればいずれの波長であってもよい。
なおレーザ光B2を用いる場合、例えば血液の主成分であるヘモグロビンの特徴的な波長である555nm、585nm帯の波長等を使用することができる。
第二のレーザ照射手段は、例えば上記実施形態のレーザ照射部20とは別に新たに備えられた、レーザ光B2を照射するレーザ照射部であってもよいし、上記レーザ照射部20にさらに備えられたレーザ光B2を発生するレーザ共振器であってもよい。また図7に示すように、制御駆動部22を制御することにより、異なる波長のレーザ光B1及びレーザ光B2をそれぞれ照射可能にしたレーザ共振器21−5を第二のレーザ照射手段としてもよいし、適宜変更可能である。本実施形態ではこのレーザ共振器21−5を備えたレーザ照射部20−5を使用する。
また穿刺器具1−5は、上記レーザ照射部20−5から照射されたレーザ光B2の反射光B2’を検出する光検出部(光検出手段)50をさらに備えている。光検出部50は、フォトダイオード等の光検出器51と、前記反射光B2’を直角に反射するハーフミラー52とを備え、光検出器51はハーフミラー52で直角に反射した反射光B2’の光量を検出する。
次に上記のように構成された穿刺器具1−5の作用について以下説明する。先ず上述の実施形態の穿刺器具1と同様に穿刺針10の後端を、図7に示すように、装着部31aに装着して穿刺器具1−5を指尖部に穿刺可能な状態にする。次に穿刺針10を、先端すなわち出射口10b側から皮膚Sに挿入し、穿刺針10を皮膚Sに挿入した状態で、レーザ照射部20−5から例えば波長555nmのレーザ光B2を照射する。
すると照射されたレーザ光B2の一部はハーフミラー52を透過し、集光レンズ40を介してガイドコネクタ30の入射部33へ入射する。そして穿刺針10の光路10aを通過して出射口10bから出射する。
出射口10bから出射したレーザ光B2は、赤帯域波長の555nmであるが故に、血液に当たると殆ど吸収されずに反射する。そしてこの反射された反射光B2’は光路10aを通過し、その一部がハーフミラー52によって直角に反射する。この直角に反射した反射光B2’の光量を光検出器51が検出する。
このとき出射口10bから出射したレーザ光B2が血液以外、例えば皮膚組織等に当たった場合には、その光は皮膚組織に吸収されるので反射光B2’の光量は少なくなり、該光量と上記血液に当たった場合の光量との差は顕著である。このようにレーザ光B2を照射したときの光の反射率の違いにより、出血しているか否かを判別することができる。
そして、光検出部50が出血していないと判別したときに、レーザ照射部20−5によりレーザ光B1を穿刺針10の出射口10bから出射させて、毛細血管を穿孔する。これにより、出血していないときのみ、レーザ光B1により毛細血管を穿孔することも可能となるので、レーザ光B1による生体への負担を低減することができ、必要量の血液を確実に採取することができる。
なお、本実施形態では血液で反射される光をレーザ光B2として説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、例えばLED光であってもよい。
また、本実施形態では一例として血液で反射されるレーザ光B2を照射する第二のレーザ照射手段を備える形態として説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、血液で反射される波長の光を有する第二の照明光を照射し、反射光について分光して血液で反射される波長の光を検出するように構成してもよい。第二の照明光としては、例えばハロゲン光源からの白色光を使用することができる。
次に本発明にかかる第六の実施形態の穿刺器具1−6について、以下図面を参照して詳細に説明する。図8は、第六の実施形態の穿刺器具1−6の概略構成を示す模式図である。
本実施形態の穿刺器具1−6は上記実施形態の穿刺器具1−5とは、出血しているか否かを判別する方法が異なっている。本実施形態の穿刺器具1−6は、穿刺針10の先端側に電極部60を備えている。電極部60は、出射口10b側端部に、血液と接触したときに出力が変化する電極61及び電極61から出力された信号を検出する信号検出器62を備えている。電極61は、例えば、医療用のカテーテル等で一般的に使用されるもの等を使用することができる。
なお、電極61の出力の検出には電気抵抗値を用いることができる他、交流インピーダンス法を用いてもよい。
次に上記のように構成された穿刺器具1−6の作用について以下説明する。先ず上述の実施形態の穿刺器具1と同様に穿刺針10の後端を、図8に示すように、装着部31aに装着して穿刺器具1−6を指尖部に穿刺可能な状態にする。次に穿刺針10を、先端すなわち出射口10b側から皮膚Sに挿入する。このとき信号検出器62は、所定間隔にて電極61から出力される信号を検出する。
これにより例えば電極61が皮膚組織に接触したときと、血液に接触したときとでは、信号検出器62が検出する信号の変化が異なる値となるので、出血しているか否かを判別することができる。そして信号検出器62が出血していないと判別したときに、レーザ照射部20によりレーザ光B1を穿刺針10の出射口10bから出射させて、毛細血管を穿孔する。これにより、出血していないときのみ、レーザ光B1により毛細血管を穿孔することが可能となるので、上記実施形態と同様に、レーザ光B1による生体への負担を低減することができ、必要量の血液を確実に採取することができる。
次に本発明にかかる第七の実施形態の穿刺器具1−7について、以下図面を参照して詳細に説明する。図9は、第七の実施形態の穿刺器具1−7の概略構成を示す模式図である。なお本実施形態の穿刺器具1−7は、便宜上、上述の第一の実施形態の穿刺器具1と同様の箇所は同符号で示して説明を省略する。
本実施形態の穿刺器具1−7は、上述の第一の実施形態の穿刺器具1とは、集光レンズ40と入射部33との間の構造が特に異なっている。穿刺器具1−7は、図9に示すように、一端が入射部33に接続され、他端が集光レンズ40を介してレーザ共振器21に接続される光伝送用のファイバ41を備えている。そしてコネクタ部32の後端には内部にファイバ41が挿通する略筒状の筒部34が同軸に固設されている。
筒部34には、コネクタ部32との接続端部に筒部34の外径よりも大きい円盤部34aが形成され、入射部33はこの円盤部34aの内孔を挿通し筒部34内部に位置する。そして筒部34の後端側外周には円盤状の第二の円盤部35が配設され、この第二の円盤部35は筒部34の外周面を軸方向に移動可能にされている。そして円盤部34aと第二の円盤部35との間にはばね部材36が配設される。
また穿刺器具1−7は、一部を除くファイバ41とガイドコネクタ30を囲んで筒状に形成された穿刺器具本体37を備え、この穿刺器具本体37に上記第二の円盤部35が固設される。そして穿刺器具本体37には、該本体37の外面から内方に向かって挿入された例えばピン状の係止具38が設けられている。この係止具38は、ガイドコネクタ30が後端側(図9中左方向)に押圧されたときに円盤部34aの前端面に当接して円盤部34aすなわちガイドコネクタ30を所定位置に保持する。なお筒部34、円盤部34a、第二の円盤部35、ばね部材36、穿刺器具本体37及び係止具38が、穿刺針10を穿刺方向(図9中右側)に穿刺移動させる移動手段39として機能する。
次に上記のように構成された穿刺器具1−7の作用について以下説明する。先ず上述の実施形態の穿刺器具1と同様に穿刺針10の後端を、装着部31aに装着する。次にコネクタ32を後端側(図9中左方向)に押し込むことにより、ガイドコネクタ30を後端側に押圧し、円盤部34aの後端面をばね部材36に当接させてばね部材36を縮ませ、係止具38に係止することにより、ばね部材36にガイドコネクタ30を付勢させる。
そしてここで係止具38は、ばね部材36がガイドコネクタ30を付勢する位置(所定位置)に、上述のようにしてガイドコネクタ30を保持する。このとき穿刺針10の先端を穿刺器具本体37の前端面より内方へ没入させておく。この状態を穿刺の待機状態とする。
次に穿刺針10の先端を指尖部に近接させて、係止具38による円盤部34aの係止を外す。するとばね部材36の付勢力によりガイドコネクタ30すなわち穿刺針10の先端が指尖部に向かってすなわち穿刺方向に穿刺移動し、皮膚Sに挿入する。
そして上述の第一の実施形態の穿刺器具1と略同様に、図2(b)に示すように、穿刺針10を皮膚Sに挿入した状態でレーザ照射部20からレーザ光B1を照射し、該照射されたレーザ光B1は、集光レンズ40を介してファイバ41内に入射し、ファイバ41内を伝搬して入射部33に入射し、図2(c)に示すように、穿刺針10の内部すなわち光路10aを通過して出射口10bから出射する。
このとき、レーザ光B1を照射するタイミングは、例えばばね部材36の伸縮状態を検出する図示しない検出器を設け、この検出器から出力された値が所定値になったとき、すなわち穿刺針10が皮膚Sに所定深さ挿入されたことを確認した後で照射してもよいし、穿刺針10を皮膚Sに挿入してから所定時間経過後に照射するようにしてもよいし、適宜変更可能である。
上記のようにばね部材36の付勢力すなわち移動手段39により、穿刺針10を皮膚Sへ挿入させることで、例えば、糖尿病患者が自己で行う自己血糖測定等で上記穿刺器具1−7を使用する場合等に、穿刺針10の皮膚Sへの挿入時の患者の負担を低減することができる。
なお本実施形態では、穿刺針10を穿刺移動させる移動手段としてばね部材36等を使用したが、本発明はこれに限られるものではなく、穿刺針10を穿刺方向へ移動させることができれば、例えばモータ等のアクチュエータを使用しても良いし、適宜変更可能である。
以上により説明した実施形態の穿刺器具は、上記のような構成としたが本発明の穿刺器具はこれに限られるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
穿刺器具の概略構成を示す模式図 生体への穿刺時の工程を順次説明する図 皮膚に挿入された穿刺針の状態を説明する図 第二の実施形態の穿刺針の斜視図 第三の実施形態の穿刺針の斜視図 第四の実施形態の穿刺針の斜視図 第五の実施形態の穿刺器具の概略構成を示す模式図 第六の実施形態の穿刺器具の概略構成を示す模式図 第七の実施形態の穿刺器具の概略構成を示す模式図
符号の説明
1 穿刺器具
10 穿刺針
10a 光路
10b 出射口
11 球面加工部(レンズ機能)
20 レーザ照射部(レーザ照射手段)
21−5レーザ共振器(第二の照射手段)
30 ガイドコネクタ
31 ガイド部
31a 装着部
32 コネクタ部
33 入射部
40 集光レンズ
41 光伝送用のファイバ
50 光検出部(光検出手段)
51 光検出器
52 ハーフミラー
60 電極部
61 電極
62 信号検出器
B1 レーザ光
B2 レーザ光(血液で反射される光)
B2’ 反射光

Claims (15)

  1. 内部にレーザ光を通過させる光路及び前記レーザ光が出射する出射口を有する穿刺針と、
    該穿刺針の前記光路に前記レーザ光を入射させるレーザ照射手段とを備えてなることを特徴とする穿刺器具。
  2. 前記穿刺針が100μm以下の径を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の穿刺器具。
  3. 前記光路が中空状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の穿刺器具。
  4. 前記穿刺針の先端を尖形状とすることを特徴とする請求項3に記載の穿刺器具。
  5. 前記穿刺針の先端を略平坦状とすることを特徴とする請求項3に記載の穿刺器具。
  6. 前記穿刺針が、光ファイバからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の穿刺器具。
  7. 前記光ファイバの先端が略平坦であることを特徴とする請求項6に記載の穿刺器具。
  8. 前記光ファイバの先端がレンズ機能を有するものであることを特徴とする請求項6に記載の穿刺器具。
  9. 前記光ファイバが、プラスチックで形成されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の穿刺器具。
  10. 血液で反射される波長の光を照射する第二の照射手段と、
    該第二の照射手段により照射された光の反射光を検出する光検出手段とを、さらに備えてなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の穿刺器具。
  11. 前記第二の照射手段により照射される光が、前記光路を通って前記出射口から出射し、
    前記反射光が、前記出射口から入射し前記光路を通り、前記光検出手段に導光されるように構成されていることを特徴とする請求項10に記載の穿刺器具。
  12. 前記穿刺針の前記出射口側端部に、血液と接触したときに出力が変化する電極をさらに備えてなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の穿刺器具。
  13. ロッド状に形成され、一端に前記レーザ照射手段から照射されるレーザ光が入射する入射部を備え、他端に前記穿刺針が同軸に着脱可能に装着される装着部を備えてなるガイドコネクタをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の穿刺器具。
  14. 一端が前記入射部に接続され、他端が前記レーザ照射手段に接続される光伝送用のファイバと、
    該ファイバの少なくとも一部と前記ガイドコネクタとを囲んで筒状に形成された穿刺器具本体部と、
    前記ガイドコネクタに装着された前記穿刺針の先端を、前記穿刺器具本体部の開口端から突出させる方向に穿刺移動させる移動手段とを備えていることを特徴とする請求項13に記載の穿刺器具。
  15. 前記移動手段が、前記ガイドコネクタを介して前記穿刺針を付勢するばね部材を備えていることを特徴とする請求項14に記載の穿刺器具。
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