JP2008212200A - 電動歯ブラシ - Google Patents

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力 黒澤
Takuo Yoshida
卓生 吉田
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Abstract

【課題】 携行時における誤作動を防止する。
【解決手段】 キャップ4による本体1の被覆部分1aに操作スイッチ3を配置することにより、本体1に対してキャップ4を取り付けた状態で操作スイッチ3がキャップ4内に収納される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯に適した電動歯ブラシに関する。
詳しくは、本体と、それに配置されたブラシ部及び操作スイッチと、この本体に対し着脱自在に取り付けられてブラシ部を覆うキャップとを備えた電動歯ブラシに関する。
従来、この種の電動歯ブラシとして、本体の先端側外面に段差がついた円筒状の受部を形成し、この受部にキャップを着脱可能に被嵌することにより、本体に装着される歯ブラシを覆って収納されると共に、このキャップによって覆われない本体の基端側外面にスリットを開口して、このスリットから操作片を出没させ、使用者が操作片を指で押すことにより、電動モータの給電回路が閉じて作動し、使用者が操作片から指を放すと、電動モータが停止するものがある(例えば、特許文献1参照)。
登録実用新案第3003053号公報(第4−7頁、図1−4)
しかし乍ら、このような従来の電動歯ブラシでは、歯ブラシにキャップを被せても操作片が本体の外表面に露出するため、携行時において操作片に何かが触れてしまうと、押圧して作動を開始する虞がある。
特に電動歯ブラシを携行する際において、それ以外の他の物品と一緒に収納した場合には、携行に発生する振動や衝撃などにより、これら同士が接触し合ったり、ぶつかり合うことが頻繁に発生することで、それに伴い、露出した操作片を他の収納物品が押圧する可能性もあり、その結果、誤作動を起こして無駄に電力を消費し、使用時において必要な時間だけ十分に作動できなくなるという問題があった。
本発明のうち第一の発明は、携行時における誤作動を防止することを目的としたものである。
第二の発明は、第一の発明の目的に加えて、コンパクト化と使い易さを両立することを目的としたものである。
第三の発明は、第一の発明または第二の発明の目的に加えて、充電中においてブラシ部や操作スイッチが露出することを防止することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明のうち第一の発明は、キャップによる本体の被覆部分に操作スイッチを配置したことを特徴とするものである。
第二の発明は、第一の発明の構成に、前記本体の基端側にキャップと取り付け可能な第二取付部を形成し、この第二取付部に取り付けられたキャップを握り部分とした構成を加えたことを特徴とする。
第三の発明は、第一の発明または第二の発明の構成に、前記本体の基端側を充電器に係合して、該本体に内蔵される蓄電池を充電する構成を加えたことを特徴とする。
本発明のうち第一の発明は、キャップによる本体の被覆部分に操作スイッチを配置することにより、本体に対してキャップを取り付けた状態で操作スイッチがキャップ内に収納される。
従って、携行時における誤作動を防止することができる。
その結果、歯ブラシにキャップを被せても操作片が本体の外表面に露出する従来のものに比べ、携行時において振動や衝撃などで何かが触れて押圧されたとしても、操作スイッチはキャップで保護されているため、無駄に電力が消費されることがなく、使用時において必要な時間だけ十分に作動できる。
第二の発明は、第一の発明の効果に加えて、本体の基端側にキャップと取り付け可能な第二取付部を形成し、この第二取付部に取り付けられたキャップを握り部分とすることにより、本体全体の軸方向寸法を短縮化しても使用者の握り部分が確保される。
従って、コンパクト化と使い易さを両立することができる。
その結果、携帯性が向上して、例えば旅行などの外出時における持ち運びが容易で使用勝手が良い。
第三の発明は、第一の発明または第二の発明の効果に加えて、本体の基端側を充電器に係合して、該本体に内蔵される蓄電池を充電することにより、キャップでブラシ部や操作スイッチが被されたまま蓄電池の充電が行われる。
従って、充電中においてブラシ部や操作スイッチが露出することを防止することができる。
その結果、充電中に空気中の埃などがブラシ部に付着せず、しかも使用者が誤ってブラシ部や操作スイッチに触れる虞もなくなるため、衛生的で外観にも優れると共に、誤作動も防止できる。
本発明の実施形態として電動歯ブラシAには、その本体1の先端から超音波振動を発振させ、ブラシ部2を介して使用者の歯と歯茎及びその周囲の口腔組織へ向け伝播される超音波歯ブラシや、内蔵したモーターなどの作動でブラシ部2を往復運動又は回転運動させる振動歯ブラシや、その他の構造の電動歯ブラシが含まれる。
そして、この電動歯ブラシAは、図1及び図2に示す如く、その本体1と、それに配置されたブラシ部2及び操作スイッチ3と、この本体1に対し着脱自在に取り付けられてブラシ部2を覆うキャップ4とを備え、このキャップ4による本体1の被覆部分1aに、操作スイッチ3を配置して、該キャップ4の取り付け状態では操作スイッチ3がキャップ4内に収納されるようにしている。
詳しく説明すれば、上記本体1は棒状に形成され、その先端(図面では上端)にブラシ部2を突出させて配設し、それよりも基端側の外面には、電動機能部を作動制御するための操作スイッチ3と、上記キャップ4を取り付けるための第一取付部5が夫々所定位置に配設されている。
このキャップ4は、上記ブラシ部2の周囲を覆う円筒状又は角筒状などに形成され、その一部を上記本体1の第一取付部5に係合させることにより、上記ブラシ部2と操作スイッチ3を覆うように取り付けられる。
また、上記本体1の基端側には、上記キャップ4を取り付けるための第二取付部6が配設され、上記キャップ4の一部と係合させて着脱自在に取り付け可能とすると共に、充電器7と係合して、該本体1に内蔵される蓄電池8を充電することが好ましい。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1(a)(b)〜図2に示す如く、前記電動歯ブラシAが超音波歯ブラシであり、その本体1を略円柱状に形成し、その先端側へ向け徐々に小径にしてブラシ部2を着脱自在に取り付けると共に、この本体1の先端側部分を覆う有底筒状に前記キャップ4が形成され、該キャップ4の開口側内周面4aと嵌め合う第一取付部5を、本体1の外周面に周設し、この開口側内周面4aを嵌挿して第一取付部5に圧接させることにより、本体1の第一取付部5に対してキャップ4が着脱自在に挿着されるものである。
上記本体1は、前記キャップ4による被覆部分1aと隣り合う軸方向中途部分に、その外径が最大径となる露出部分1bを形成し、この露出部分1bよりも基端側の外周面には、該キャップ4の開口側内周面4aと嵌め合う第二取付部6を周設し、上記第一取付部5と同様に、この開口側内周面4aの嵌挿で第二取付部6に圧接させることにより、本体1の第二取付部6に対してキャップ4が着脱自在に挿着される。
上記第一取付部5と第二取付部6は、図1(a)(b)に示す如く、本体1の露出部分1bの最大径よりも該キャップ4の厚さ分だけ小径となるように形成して、これら第一取付部5又は第二取付部6にキャップ4の開口側内周面4aが挿着された状態で、該キャップ4の外周面4bと本体1の露出部分1bの外周面とを略面一状に連続させることが好ましい。
また、上記第一取付部5を含む本体1の被覆部分1aには、前記操作スイッチ3が配設される。
図示例の場合には、第一取付部5の周方向適宜位置に操作スイッチ3を、その表面がキャップ4の開口側内周面4aと接触しないように凹設し、キャップ4に対して振動や衝撃などの外力が作用しても、これら振動や衝撃などがキャップ4の周壁を介して操作スイッチ3へ伝わらないようにしている。
なお、図示例以外には、キャップ4の開口側内周面4aの操作スイッチ3と対向する部分のみを他の部分に比べて凹ませて、操作スイッチ3の表面との間にスペースを形成したり、第一取付部5よりも先端側の小径な先端部分1cに操作スイッチ3を配置して、キャップ4からの振動や衝撃などが操作スイッチ3へ伝わらないようにすることも可能である。
更に、図2に示す如く、上記第二取付部6の外径よりも若干大径な嵌合穴7aを前記充電器7に開設し、この第二取付部6を嵌合穴7aに挿入して係合させることで、前記本体1を略垂直に立てたまま支持すると共に、これらには、本体1に内蔵される蓄電池8を充電するための充電手段9が設けられる。
この充電手段9としては、図示例の場合、該充電器7に充電誘導一次側コイル9aを内蔵し、本体1には充電誘導二次側コイル9bを内蔵し、充電器7の嵌合穴7aに本体1の第二取付部6を挿入して保持させた状態で、これら一次側コイル9a及び二次側コイル9bを接近させることにより、前記充電器7に交流電源(図示せず)から給電される交流電圧を直流電流電圧に変化して蓄電池8に充電している。
それ以外の構造の充電手段より蓄電池8を充電することも可能である。
一方、前記本体1の内部には、超音波歯ブラシの機能部を構成する電子回路基板10aと、本体1の先端に埋設される超音波振動子10bが内蔵され、該電子回路基板10aを上述した操作スイッチ3の手動操作により通電して、本体1先端の超音波振動子10bとから超音波振動を発振させ、ブラシ部2を介して使用者の歯と歯茎及びその周囲の口腔組織へ向け伝播される。
なお、図1(b)において符号10cは、前記本体1の少なくとも先端部を機械的に振動させる手段として設けた機械的振動発生用の偏心重り付きモーターであり、符号10dは、作動時や充電時に点灯する例えばLEDなどからなる表示灯である。
次に、斯かる電動歯ブラシAの作動について説明する。
先ず、図1(a)(b)に実線で示す如く、本体1の第一取付部5に対してキャップ4の開口側内周面4aを取り付けた状態では、ブラシ部2及び操作スイッチ3がキャップ4で被覆されてその内部に収納される。
それにより、この収納状態で電動歯ブラシAを持ち運んでも、他の物品などが操作スイッチ3に触れることがなく保護されるので、携行時に使用者の意志に反した不必要な誤作動が防止される。
また、図1(a)(b)に二点鎖線で示す如く、本体1の第一取付部5から取り外したキャップ4の開口側内周面4aを、本体1の基端側の第二取付部6に対して取り付けた状態では、上記ブラシ部2と逆方向へ延びるキャップ4の外側面4bが使用者の持ち手によって把持される握り部分となる。
それにより、電動歯ブラシAの携行を容易にするために、本体1全体の軸方向寸法を短縮化しても、歯磨き時においては、キャップ4によって使用者の握り部分が確保されるため、使い易いと共にブラシ部2の歯磨き操作が行い易い。
そして、図2に示す如く、本体1の基端側の第二取付部6を充電器7に挿入し係合させてセットした充電時においては、ブラシ部2及び操作スイッチ3がキャップ4で被覆されて内部に収納されるので、この充電中にブラシ部2及び操作スイッチ3が露出しない。
それにより、空気中の埃などがブラシ部2に付着せず、使用者が誤ってブラシ部2に触れることがないから衛生的であり、しかも外観に優れると共に、操作スイッチ3に使用者が誤って触れることもないから、それによる誤作動をも防止できる。
尚、前示実施例では、電動歯ブラシAが超音波歯ブラシである場合を示したが、これに限定されず、内蔵モーターなどの作動でブラシ部を往復運動又は回転運動させる振動歯ブラシや、その他の構造の電動歯ブラシであっても良い。
これらの場合も上述した実施例と同様な作用効果が得られる。
更に、キャップ4の開口側内周面4aを本体1の外周面に係合させることで着脱自在に挿着したが、これに限定されず、例えばキャップ4の閉鎖面側を本体1に対して着脱自在に取り付けるようにすることなど、他の構造でキャップ4を本体1に取り付けることも可能である。
また、キャップ4の形状を円筒状又は角筒状である場合を示したが、これに限定されず、ブラシ部2の周囲を覆う形状であれば、筒状以外の形状でも良く、それにより本体1への取り付け構造も変化しても良い。
これらの場合であっても上述した実施例と同様な作用効果が得られる。
本発明の電動歯ブラシの一実施例を示す一部切欠図であり、(a)が正面から見た状態を示し、(b)が側面から見た状態を示し、更に要部を部分拡大している。 充電時を正面から見た一部切欠図である。
符号の説明
A 電動歯ブラシ 1 本体
1a 被覆部分 1b 露出部分
1c 先端部分 2 ブラシ部
3 操作スイッチ 4 キャップ
4a 開口側内周面 4b 外周面
5 第一取付部 6 第二取付部
7 充電器 7a 嵌合穴
8 蓄電池 9 充電手段
9a 充電誘導一次側コイル 9b 充電誘導二次側コイル
10a 電子回路基板 10b 超音波振動子
10c 偏心重り付きモーター 10d 表示灯

Claims (3)

  1. 本体と、それに配置されたブラシ部及び操作スイッチと、この本体に対し着脱自在に取り付けられてブラシ部を覆うキャップとを備えた電動歯ブラシにおいて、
    前記キャップによる本体の被覆部分に操作スイッチを配置したことを特徴とする電動歯ブラシ。
  2. 前記本体の基端側にキャップと取り付け可能な第二取付部を形成し、この第二取付部に取り付けられたキャップを握り部分とした請求項1記載の電動歯ブラシ。
  3. 前記本体の基端側を充電器に係合して、該本体に内蔵される蓄電池を充電する請求項1または2記載の電動歯ブラシ。
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